JP2009509598A - 生体適合性セラミックから作られた二部品型歯科インプラント - Google Patents

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Abstract

本発明は一般的にインプラント歯科療法、すなわち、生体適合性セラミックから作られた二部品型医療器具の形状に関する。前記二部品型医療器具は歯科医が扱い易い歯冠または上部構造のための基礎を提供する。より詳細には本発明はインプラント部分(1)および橋脚歯(12)を備えた二部品型医療器具に関する。ここで、両部分の突出部の結合は内部結合(4a、15a、4b、15b)によって提供され、これは両部分間の確実な結合をもたらす。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般的にインプラント歯科療法の分野、すなわち、生体適合性セラミックから作られた二部品型医療器具であって、歯科医が扱い易い歯冠または上部構造のための基礎を提供する二部品型医療器具の形状に関する。より詳細には、本発明はインプラント部分と橋脚歯を含む二部品型医療器具に関し、両部分の補綴結合が内部結合によって提供され、両部分間の確実な結合をもたらす。
過去数十年間に、人工骨構造は、例えば変質、退化または損傷により失われた天然骨と入れ替えるための埋め込み用として、その使用が増加してきている。この埋め込みは骨および歯根に適用されてきており、その欠損の治療または機能の回復に好結果を挙げてきている。歯科インプラントは一般に天然の歯根が失われている患者の固定または取り外し型補綴を支持するために用いられている。したがって、歯科医がその上に生歯を再構築できる適切な基盤を提供することが必要である。より多くの人々が短期間ブリッジを支えるために隣接する歯を切削して喪失した歯を代替するよりも、インプラント歯科療法によって提供されるより保守的な方法、例えば単純なインプラントを利用することを望んでいるので、インプラント歯科療法は益々人気を得てきている。
歯科インプラントにおいて、周りの組織に必ず適合しなければならず、かつ、いかなる免疫反応をも引き起こさない非腐食性材料で作られていることが重要である。通常、選択された金属および/または選択されたセラミック材料がインプラントに用いられている。先行技術で主として人工骨または歯根の調製のために用いられている金属材料としては、コバルト・クロム合金、ステンレススチール、チタンおよびタンタルが例示される。他方、セラミック材料としては、アルミナまたは主に炭素を含む材料が最近、利用されている。
金属材料は力学的強度において優れており、特に衝撃強度に強いが、生体組織に対し親和性に欠ける。金属インプラントが使用されるとき、金属イオンはインプラントより溶け出し、インプラント周辺の骨細胞に対して有毒となる。さらに、骨形成が、正常な根に比べて、インプラントの過大な熱伝導性により阻害される。金属材料の中にあっては、薄い不活性酸化チタン層で保護されるチタンおよびタンタルは超抗錆性を示し、骨の破損部分のスカルのための固定板また顎骨のインプラントとして用いられている。
一方、セラミック材料は骨に対して良好な親和性を示す。成長する骨組織、特に骨芽細胞はセラミック材料の微細な孔中を透過することができ、強固な付着性をもたらす。加えて、セラミック材料と組織の間には何等の副反応も生じない。さらに、抗錆性または非分解性であるゆえに、セラミック材料は高い耐久性を有する。しかしながら、ほとんどのセラミック材料は衝撃強度が弱く、かつ製造が難しく、かつ、高価である。
歯科インプラントは通常、下顎或いは上顎の骨組織に埋め込むことを目的としたインプラント部分、および該インプラント本体上に嵌め込まれる支柱或いは橋脚歯片から構成されているので、それは歯科補綴を受け入れることができるために、インプラント本体上に配置されている。一部品型歯科インプラントと呼ばれるものは、インプラント部分と橋脚 歯部分が一体化しており、これとは対照的に、二部品型歯科インプラントは名前が示す通り、二つの部分より作られていて、それゆえインプラント部分は橋脚歯部分より取り外し可能であり、橋脚歯部分とは、例えば、ネジにより結合されている。
二部品型形状は製造がより困難であるけれども、インプラントが骨中に挿入され、かつ、歯肉組織がインプラントを越えて閉じて、数ケ月、通常、3〜6ケ月にわたって、骨組織の平静な内方成長および骨中への埋め込みを可能とすることは、一部品型形状よりも優れている。第2段階で橋脚歯部分はインプラント部分へ固定され、歯冠または上部構造が橋脚歯に固定される。
WO03/045368A1(特許文献1)には、骨内にインプラントを固定するためのアンカー部と補綴上部構造を受容するための載置部を含む一部品型歯科インプラントが記載される。アンカー部と載置部は酸化ジルコニウム系材料から一体的に形成されている。少なくともアンカー部の外表面は少なくとも一部分がサブトラクティブ除去方法を使用して前処理されているか、又は骨化を促進する被膜を備えている。
WO2004/096075A1(特許文献2)には、ねじ部および歯冠を載置するためのピンを有する基体を含む一部品型歯科インプラントが記載されており、ここでは基体は一体型である。加えて、この一部品型基体は少なくとも大部分が酸化ジルコニウムあるいは酸化ジルコニウムと酸化アルミニウムとの混合物から作られている。
EP1570804A1(特許文献3)には、セラミック製または金属製の外部本体および金属製またはセラミック製の内部本体を含む二部品型歯科インプラントが記述され、外部本体が金属製であれば、内部本体はセラミック製であり、外部本体がセラミック製であれば、内部本体は金属製である。
WO2005/044133(特許文献4)には、ねじ部を含む基体および歯冠が固定されている柱部(post section)よりなる二部品型歯科インプラントが記載されている。基体が分割されているので、柱部を囲む柱要素はねじ部を含む残りの基体から取り外しが可能である。
WO00/32134(特許文献5)には、骨への付着を予定する領域が、凸および凹パターンの両方を含む波形の外観を示し、天然の骨の形態に従うように設計された二部品型インプラントが記載されている。すなわち、開示されたインプラントは、骨および軟組織の両方に対する固定可能性を有し、それゆえ硬組織および軟組織の両方の保存効果が得られる。
目下、セラミック材料から作られた歯科インプラントの製造に基本的に利用できる種々の可能性ある技術が存在し、例えば、射出成形または等静圧圧縮成形(isopressing)によるセラミック本体の成形、或いはHIP(熱間等方圧加圧)により得られた高密度に焼結したセラミック材料からの研削を含む。
射出成形は、連続生産が可能であり、ほとんど全ての歯科インプラントの形状が可能であるという利点を持っている。しかしながら、プロトタイプ射出成形の形状は難しく、および/または高価であり、したがって、この方法の可変性、すなわち、経済的に生産可能な種々のインプラントの形状数は大変少ない。多くの場合、後加工工程が必要となり、材料が射出成形工程で十分に高密度に焼結されず、材料の欠陥を導き、結果的に高い廃棄率となる。
高密度焼結HIP円筒状材料の研削は、CAD/CAM−技術により非常に精度が高い利点を有し、歯科インプラントの形状において高度の可変性が可能である。該材料は既に高密度に焼結されているから、廃棄率は非常に低い。しかしながら、これは高価な方法であり、また材料の硬さのゆえにインプラント本体に刻み目を研削することが困難であり、例えば、円錐形の内部結合にはこれが必要となる。さらに、材料を研削することは、インプラントの品質および安定性に影響を与えるであろう、いわゆる小亀裂(割れ目)となり得る。
国際公開第03/045368号パンフレット 国際公開第2004/096075号パンフレット 欧州特許出願公開第EP1570804号明細書 国際公開第2005/044133号パンフレット 国際公開第00/32134号パンフレット
先行技術から公知である二部品型セラミック歯科インプラントの形状は、とりわけ、未だにそれらが当該技術分野で公知である安価な技術で生産されるのに適した形状でなく、かつ、歯科インプラントの二部品間の好適で耐久性のある結合をもたらしていないことが問題である。
1つの態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);前記橋脚歯(12)の突出部(15a)を挿入するのに適した接触領域(3)内のくぼみ部(4a)を有し;前記突出部(15a)と前記くぼみ部(4a)の接触表面は実質的にねじ部を有しておらず;および固定手段(5)が前記接触領域(3)に配置される多側面を有する突出部(6)の形状である係合した橋脚歯(12)の回転を阻止する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)を提供する。
他の態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)に接触するための接触領域(3);前記橋脚歯(12)の突出部(15a)を挿入するのに適した接触領域(3)内のくぼみ部(4a)を有し;前記突出部(15a)と前記くぼみ部(4a)の接触表面は実質的にねじ部を有しておらず;および固定手段(5)が前記接触領域(3)に配置される多側面を有するくぼみ部(7)の形状である係合した橋脚歯(12)の回転を阻止する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)を提供する。
別な態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);前記橋脚歯(12)のくぼみ部(15b)中に挿入されるのに適した接触領域(3)内の突出部(4b)を有し;前記くぼみ部(15b)と前記突出部(4b)の接触表面は実質的にねじ部を有しておらず;および固定手段(5)が前記接触領域(3)に配置される多側面を有する突出部(6)の形状である係合した橋脚歯(12)の回転を阻止する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)を提供する。
別な態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);前記橋脚歯(12)のくぼみ部(15b)中に挿入されるのに適した接触領域(3)内の突出部(4b)を有し;前記くぼみ部(15b)との前記突出部(4b)の接触表面は実質的にねじ部を有しておらず;および固定手段(5)が前記接触領域(3)に配置される多側面を有するくぼみ部(7)の形状である係合された橋脚歯(12)の回転を阻止する歯科インプラント(1)を提供する。
他の態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);および前記橋脚歯(12)の突出部(15a)を挿入するのに適した接触領域(3)内のくぼみ部(4a)を有する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)であって、前記突出部(15a)と前記くぼみ部(4a)の接触表面は実質的にねじ部を有さず、かつ、前記外側ねじ部(2)のねじ側面は、先端フランクおよび末端フランクを備える歯科インプラント(1)に関する。好ましくは、先端フランクと縦軸との間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸の間の鋭角(γ)よりも小さい。
さらなる態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);および前記橋脚歯(12)のくぼみ部(15b)中に挿入されるのに適した接触領域(3)内の突出部(4b)を有する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)であって、前記くぼみ部(15b)と前記突出部(4b)の接触表面は実質的にねじ部を有さず、かつ、前記外側ねじ部(2)のねじ側面は先端フランクおよび末端フランクを備える歯科インプラント(1)を提供する。好ましくは、先端フランクと縦軸の間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい。
1つの実施態様では、本発明は補綴頭部(13)および本発明の歯科インプラント(1)の接触領域(3)のくぼみ部(4a)中に挿入されるのに適した突出部(15a)を有する接触領域(14)を有する生体適合性セラミックから作られた橋脚歯(12)に関する。
他の実施態様では、本発明は補綴頭部(13)および本発明の歯科インプラント(1)の接触領域(3)の突出部(4b)に結合されるのに適したくぼみ部(15b)を有する接触領域(14)を有する生体適合性セラミックから作られた橋脚歯(12)に関する。
別の実施態様では、本発明は本発明の歯科インプラント(1)および橋脚歯(12)を備える生体適合性セラミックから作られた二部品型歯科インプラントを提供する。
1つの実施態様では、本発明は本発明の歯科インプラント(1)、本発明の橋脚歯(12)および歯冠または上部構造を含む生体適合性セラミックから作られた三部品型歯科インプラントに関する。
他の実施態様では、本発明は患者の下顎骨または上顎骨中へ挿入するための上記歯科インプラント(1)の使用に関する。
別な実施態様では、本発明は上記した歯科インプラント(1)に結合するための上記橋脚歯(12)の使用に関する。
1つの実施態様では、本発明は歯冠または上部構造のための補綴頭部としての上記橋脚歯(12)の使用に関する。
本発明が以下により詳細に説明される前に、本明細書中に説明される特別な方法論、プロトコールおよび試薬は変化するゆえに、本発明がそれらに限定されないことを理解すべきである。また、本明細書中に使用される用語は特定の実施態様のみを説明する目的のためであることを理解すべきであり、添付される特許請求の範囲によってのみ限定されるであろう本発明の範囲を限定することを意図していない。他に定義されない限り、本明細書中に使用される全ての技術的および科学的用語は、当業者の誰にも共通して理解される同じ意味を有する。
本明細書および特許請求の範囲の全体にわたって、文意が明確に他のものを意味するものでない限り、用語「含む」およびその変形、「含有する」または「含んでいる」は、記述の完全形またはその変形、または完全形またはその変形の群を含み、いずれの他の完全形またはその変形、または完全形またはその変形の群を排除するものではないことが理解されるであろう。下記一節の中で、本発明の異なった態様はより詳細に規定される。このように規定された各態様は、それと反対に明確に示されない限り、他のいかなる態様とも組み合わせられるであろう。特に、好ましいか、または有利であるとして示されるいかなる態様も、好ましいか、または有利であるとして示される他のいかなる態様とも組み合わされるであろう。
いくつかの参考文献が本明細書の本文中に引用される。ここで引用される参考文献のそれぞれ(特許、特許出願、科学的刊行物、製造者の規格、指示書などを含む)は、上記または下記のいずれでも、その全体を本明細書中に参考として導入される。ここでは、いずれも本発明が先の発明によって、このような開示を予測する権利がないと認めて解釈されるべきでない。
上記概説したように、先行技術では生体適合性セラミックから作られた二部品型歯科インプラントのインプラント部分と橋脚歯部分の間の安定した結合を提供することが必要である。
第1態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);前記橋脚歯(12)の突出部(15a)を挿入するのに適した接触領域(3)内のくぼみ部(4a)を有し;前記突出部(15a)と前記くぼみ部(4a)の接触表面は実質的にねじ部を有しておらず;および固定手段(5)が前記接触領域(3)に配置される多側面を有する突出部(6)の形状の係合した橋脚歯(12)の回転を阻止する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)を提供する。
本発明の第1態様の歯科インプラント(1)における1つの実施態様では、前記外側ねじ部(2)のねじ側面が先端フランクおよび末端フランクを備える。好ましくは、先端フランクと縦軸との間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい。
第2態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);前記橋脚歯(12)の突出部(15a)を挿入するのに適した接触領域(3)内のくぼみ部(4a)を有し;前記突出部(15a)と前記くぼみ部(4a)の接触表面は実質的にねじ部を有しておらず;および固定手段(5)が前記接触領域(3)に配置される多側面を有するくぼみ部(7)の形状である係合した橋脚歯(12)の回転を阻止する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)を提供する。
本発明の第2態様の歯科インプラント(1)において1つの実施態様では、外側ねじ部(2)のねじ側面が先端フランクおよび末端フランクを備える。好ましくは、先端フランクと縦軸との間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい。
第3態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);前記橋脚歯(12)のくぼみ部(15b)中に挿入されるのに適した接触領域(3)内の突出部(4b)を有し;前記くぼみ部(15b)と前記突出部(4b)の接触表面は実質的にねじ部を有しておらず;および固定手段(5)が前記接触領域(3)に配置される多側面を有する突出部(6)の形状である係合した橋脚歯(12)の回転を阻止する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)を提供する。
本発明の第3態様の歯科インプラント(1)において1つの好ましい実施態様では、外側ねじ部(2)のねじ側面が先端フランクおよび末端フランクを備える。好ましくは、先端フランクと縦軸との間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい。
第4態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);前記橋脚歯(12)のくぼみ部(15b)中に挿入されるのに適した接触領域(3)内の突出部(4b)を有し;前記くぼみ部(15b)と前記突出部(4b)の接触表面は実質的にねじ部を有しておらず;および固定手段(5)が前記接触領域(3)に配置される多側面を有するくぼみ部(7)の形状である係合した橋脚歯(12)の回転を阻止する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)を提供する。
本発明の第4態様の歯科インプラントにおいて1つの好ましい実施態様では、外側ねじ部(2)のねじ側面が先端フランクおよび末端フランクを備える。好ましくは、先端フランクと縦軸との間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい。
第5態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);および前記橋脚歯(12)の突出部(15a)に挿入するのに適した接触領域(3)内のくぼみ部(4a)を有する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)であって、前記突出部(15a)と前記くぼみ部(4a)の接触表面は実質的にねじ部を有さず、かつ、前記外側ねじ部(2)のねじ側面が先端フランクおよび末端フランクを備える歯科インプラント(1)を提供する。好ましくは、先端フランクと縦軸との間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい。
第6態様では、本発明は外側ねじ部(2);橋脚歯(12)と接触するための接触領域(3);および前記橋脚歯(12)のくぼみ部(15b)中に挿入されるのに適した接触領域(3)内の突出部(4b)を有する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)であって、前記くぼみ部(15b)と前記突出部(4b)の接触表面は実質的にねじ部を有さず、かつ、前記外側ねじ部(2)のねじ側面が先端フランクおよび末端フランクを備える歯科インプラント(1)を提供する。好ましくは、先端フランクと縦軸との間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい。
本発明の第5および第6態様の歯科インプラント(1)の1つの好ましい実施態様では、前記接触領域(3)は係合した橋脚歯(12)の回転を阻止する固定手段(5)を有する。
用語「接触領域(3)」とは、橋脚歯の対応する接触領域(14)と接触する歯科インプラントの全表面を呼ぶ。固定手段(6,7)を備える本発明の歯科インプラントの実施態様では、この固定手段は接触領域(3)内のくぼみ部(4a)または突出部(4b)とは別の態様であり、くぼみ部(4a)または突出部(4b)と異なった直径、形状および/または長さを特徴とする。
本発明の実施態様のいずれの固定手段も、固定手段に係合する「レンチ様」用具とともに、骨中に歯科インプラント(11)を挿入するために使用してもよい。固定手段(5)は、いかなる形状を有していてもよい。それは橋脚歯(17,18)上で対応する固定手段と接触するのであれば、歯科インプラントの縦軸に沿った歯科インプラントに対抗する橋脚歯の回転を阻止する。固定手段(5)は、好ましくは接触領域(3)に配置される多側面を有する突出部(6)またはくぼみ部(7)、好ましくは接触領域(3)内に配置される多側面を有する突出部(6)、最も好ましくは、前記接触領域(3)の中間に配置される多側面を有する突出部(6)の形態である。この突出部(6)またはくぼみ部(7)は接触領域(3)内の別な態様であり、すなわち、固定手段は接触領域に配置されるいかなるくぼみ部(4a)または突出部(4b)とは別に備えられている。突出部(6)またはくぼみ部(7)のいずれであっても、好ましくは、固定手段はいかなるくぼみ部(4a)または突出部(4b)よりも大きな直径を有する。それによって、固定手段は橋脚歯と歯科インプラントとの間の接触領域(3)でさらなる相互表面をもたらす。これは橋脚歯のくぼみ部(15b)を貫通する歯科インプラント(1)の突出部(4b)または歯科インプラント(1)のくぼみ部(4a)を貫通する橋脚歯(15a)の突出部のいずれかの破壊を阻止する。好ましくは、固定手段の突出部(6)またはくぼみ部(7)の直径は、突出部(4b)またはくぼみ部(4a)の直径の1.5〜3倍、好ましくは1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9倍であるか、あるいはそれぞれの直径の種々に示された好ましい割合のうちの2つによって規定される範囲である。
好ましくは、突出部(6)またはくぼみ部(7)は外側ねじ部(2)の外径(o)と等しいかあるいはわずかに小さい、すなわち、70%以上、好ましくは、75%以上、80%以上、85%以上、90%以上または95%以上、すなわち、1.5〜7mm、例えば、1.5、2、3、4、5、6または7mmまたはこの好ましい値のうちの2つによって規定される範囲、より好ましくは、2〜6mm、最も好ましくは、2.5〜5.5mmの直径を有する。
本発明の歯科インプラントの好ましい実施態様では、前記固定手段は多角形の形状(8)を有し、好ましくは多角形の形状(8)はn面を有し、「n」は1〜50の数、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49または50であり、好ましくは、この多角形の形状は、3、4、5、6、7、8、9または10面、より好ましくは、4、5または6面または種々の数によって規定される範囲である。好ましくは、多角形の形状の突出部またはくぼみ部の面の法線ベクトルは、歯科インプラントの縦軸に対して垂直であるか、あるいは法線と縦軸の間の角度は80%より大きい。橋脚歯の対応する固定手段の形状は、歯科インプラントの固定手段の形状によって決定される。中間部(11)の末端フランクから測定すると、突出部(6)の長さまたはくぼみ部(7)の深さは通常、長さ/深さ0.5〜3mm、好ましくは、1.0〜2.0mm、好ましくは、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9または3.0あるいはこれらの数によって規定される範囲を有する。そのより大きな直径ゆえに、多側面を有する突出部(6)は一般に平面であるか、または実質的に平面であり、歯科インプラントの縦軸に対して垂直である表面を有する。より小さな直径の突出部(4b)またはくぼみ部(4a)は通常、この平面の中間、好ましくは縦軸にそって配置されるであろう。同様に、多側面を有するくぼみ部(7)もまた、好ましくは平面または実質的に平面を有し、突出部(4b)またはくぼみ部(4a)は、好ましくは縦軸に沿って配置される。
本発明の歯科インプラント(1)の1つの好ましい実施態様では、前記外側ねじ部(2)の表面は骨芽細胞の内方成長および骨組織のインプラントへの安定な固定を容易にするために、2ミクロン〜50ミクロンの微細な粗さ、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49または50、好ましくは、4ミクロン〜20ミクロンを有する。表面粗さをいかにして測定するかは、当該技術分野では周知であり、例えばアルファステップ250プロフィロメータを使用する。微細な粗さは歯科インプラントに固定する骨芽細胞への優れた接触表面および早急な「骨結合型」を提供し、これは接触する骨表面に永久的に接着するために必要である。したがって、インプラント表面の好ましい微細な粗さは、骨とインプラントとの間の機械的連結をもたらす。好ましくは、上記した微細な粗さを有する表面は、外側ねじ部(2)の表面の少なくとも20%、より好ましくは、少なくとも30%、より好ましくは、少なくとも40%、より好ましくは、少なくとも50%、より好ましくは、少なくとも60%、より好ましくは、少なくとも70%、より好ましくは、少なくとも80%、より好ましくは、少なくとも90%を包含する。
必要とされる表面粗さは、インプラントが焼結された後に酸化アルミニウムを使用するブラスト処理を無制限に含む種々の公知方法で達成され得るか、または粗さは射出成形または等静圧圧縮成形中にセラミック素地体を形成するために使用される金型の形状によって、すでに達成され得るか、または粗さは生体適合性材料、例えば、セラミックまたはより良いインプラントと骨との接触を達成するのに適している生体適合性材料を被覆して、またはレーザ技術による表面処理によって達成され得る。
本発明の歯科インプラント(1)において他の実施態様では、前記外側ねじ部(2)は下顎骨または上顎骨中に挿入されるのに適した直径および長さを有する。理想的には、全ての歯根は、歯科インプラントが配置される空孔を穿孔する前に除去されている。しかしながら、天然の根の全てまたは一部をなおも含む骨中に空孔を穿孔することも可能である。歯科インプラントは究極的に安定化され、歯科インプラント中に骨芽細胞の内方成長によって骨へ確実に固定される。さらに、骨中に歯科インプラントを機械的に安定化させる目的で、外側ねじ部(2)が備えられている。
ねじ部は当該技術分野で公知の形状を有することができる。ねじは右回りまたは左回りのいずれかであり、広範囲のピッチおよびねじ形状を有することができる。好ましくは、ねじリードは6〜18度、例えば、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17または18度のピッチ(α)を有するか、あるいは好ましいピッチ(α)の2つの値によって規定される範囲内であり、好ましくは、ピッチ(α)は8〜15度、より好ましくは約12度である。図6から明らかなように、ねじリードのピッチはスクリュー断面上のねじの投影として測定される。ねじの1回転と次の回転との距離は、好ましくは、1〜2mm、より好ましくは、1.2〜1.8mm、より好ましくは、1.4〜1.6mmおよび最も好ましくは、約1.5mmである。
1つの好ましい実施態様では、穿孔(「内径(i)」)とねじの各回転縁(「外径(o)」)の間には差異が存在し、この差異は、好ましくは、0.1〜3.0mm、好ましくは、0.5〜1.5mm、より好ましくは、約1mmである。この差異はまた、「ねじの深さ」とも呼ばれる。それぞれの差異は部分的にそれぞれの外径(o)に依存する。内径(i)は外径(o)よりも10%〜20%小さいことが好ましい。
他の好ましい実施態様では、外側ねじ部(2)のねじ側面は先端フランクおよび末端フランクを備える。好ましくは、先端フランクと縦軸との間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい。
他の好ましい実施態様では、外側ねじ部(2)のねじ側面は先端フランクおよび末端フランクを備える。先端フランクは末端フランクに直接に、すなわち仲介部分を有することなく接触し、例えば、縦軸に対して平行であることが好ましい。先端フランクと末端フランクとの間の接触点は丸みを帯びている。好ましくは、先端フランクおよび/または末端フランクの面はフランクの全長さにわたって実質的に平面、好ましくは、平面であり、例えば、フランクの全長の少なくとも80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%または98%の長さにわたる。フランクの長さはフランクがそれぞれ内径および外径に達する点間のフランク表面の長さであり、好ましくは、フランクは各末端、すなわち次のフランクの接触点に平面でなく、丸みを帯びた小さな部分を含む。この部分の長さは、好ましくは所与のフランク全長の1%〜15%、例えば、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%であるか、あるいはこの部分の好ましい長さの2つの値によって規定される範囲内である。好ましくは、先端フランクと縦軸との間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい。
1つの好ましい実施態様では、先端フランクは縦軸に対する鋭角(β)5〜20度、例えば、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20度、または好ましい鋭角(β)の2つの値によって規定される範囲、好ましくは、8〜15度、より好ましくは、約10度を有する。さらに、末端フランクは縦軸に対する鋭角(γ)40〜60度、例えば、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59または60度、または好ましい鋭角(γ)の2つの値によって規定される範囲、好ましくは、45〜55度、より好ましくは、約50度を有する。すなわち、骨には1種の迫台(スキューバッグ)が見られる。
ねじ部(2)は同じねじパラメーター、例えばねじリードのピッチ、ねじの深さおよびねじ側面(角度(β)および角度(γ)、平面部分の長さ、先端フランクと末端フランクの接触点の形状)を全長にわたって有することが好ましい。したがって、歯科インプラントはたった1つのねじ型を備えることが好ましい。
好ましい実施態様では、ねじ部の先端ピークは、好ましくは平滑な底面に円錐状に形成された会合部である。先端ピークの円錐は、好ましくは半径1.5〜2.5mm、例えば、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4または2.5、または好ましい半径の2つの値によって規定される範囲、好ましくは2.0mmを有する。
本発明の歯科インプラント(1)の好ましい実施態様では、前記外側ねじ部(2)は長さ2〜20mm、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20mmを有するか、またはその長さは好ましい長さの2つの値によって規定される範囲内、好ましくは8〜15mmである。
ねじ部の外径は好ましくは、1.5〜7mm、例えば、1.5、2、3、4、5、6または7mmであるか、またはその直径は好ましい直径の2つの値によって規定される範囲内、好ましくは2〜6mm、最も好ましくは2.5〜5.5mmである。
本発明の歯科インプラントは長さ2〜20mm、外径1〜7mmを有することが特に好ましく、長さ8〜15mmでは、外径2.5〜5.5mmが好ましい。
外側ねじ部(2)はほとんどの実施態様では骨中に挿入された歯科インプラントの部分の全長さにわたって伸びている。これらのねじは、好ましくは本発明の歯科インプラントの円筒状部分上に配置される。一方、歯科インプラントの先端に固定される先端部は、好ましくはねじを含まない。このような先端部は、その直径が固定される外側ねじ部(2)の直径を越えて広がらない限り、いかなる形状であってもよい。すなわち外側ねじ部の外径、好ましくは、その直径は外側ねじ部(2)の内側の直径を越えて広がらない。先端部は好ましくは丸みを帯びるか、尖っているか、あるいは平滑な形状である。骨中に挿入されるねじ型インプラントの全部分はねじ切りされることが、いつも必要でないから、いくつかの実施態様では、歯科インプラントはさらに骨中に挿入される、ねじ切りされていない部分を備える。これらの1つまたはそれ以上の部分は、好ましくは歯科インプラントの先端に向かって、および/または接触領域に向かって、好ましくは歯肉貫通部(9)に向かって配置される。好ましくは、ねじ切りされていず、かつ、骨中に挿入されるいかなる別な部分もまた、上記したように粗い表面を備えている。
本発明の歯科インプラント(1)の好ましい実施態様では、歯科インプラント(1)はさらに歯肉貫通部(9)を一体に備えている。歯肉貫通部は骨組織を越えて伸びるが、ほとんどの実施態様では患者の歯肉組織を越えて伸びないであろう。したがって、ほとんどの実施態様では、歯科インプラントの邪魔にならない内方成長を可能とするために、歯科インプラントの埋め込み後、歯肉皮弁を閉鎖することが可能であろう。
本発明の歯科インプラント(1)において他の実施態様では、前記接触領域(3)は歯科インプラント(1)の歯肉貫通部(9)上に配置される。
本発明の歯科インプラント(1)の好ましい実施態様では、前記歯肉貫通部(9)は好ましくは長さ1〜4mm、直径2〜9mmを有し、ねじ部(2)の外径との間の直径の差異は、好ましくは、0.1〜2mm、より好ましくは、0.3〜1.0mmの範囲である。
1つの実施態様では、歯肉貫通部(9)の直径は、例えば、固定手段を形成するために歯肉貫通部(9)の長さ以上に変り得る。
本発明の歯科インプラント(1)において1つの好ましい実施態様では、歯科インプラント(1)は歯肉貫通部(9)、中間部(11)、固定手段(5)および接触領域(3)を含む。
他の好ましい実施態様では、前記歯肉貫通部(9)は円錐状接合部(10)を経て外側ねじ部(2)に結合され、円錐状接合部は、好ましくは骨を越えない。前記円錐状接合部(10)は好ましくは、接触領域に対する角度1〜7度、例えば、1、2、3、4、5、6または7度、好ましくは、2〜5度および長さ0.3〜3mm、例えば、0.3、1、2または3mm、好ましくは、0.5〜1.5mm、より好ましくは約1mmを有する。さらに、前記中間部(11)は円筒形および長さ0.1〜3mm、例えば、0.1、1、2または3mm、好ましくは0.2〜1.5mm、より好ましくは、約1mmを有する。
本発明の歯科インプラント(1)の他の好ましい実施態様では、前記接触領域(3)の直径は円筒状中間部(11)の直径よりも小さく、前記円筒状中間部の直径はねじ部(2)の直径よりも大きい。
本発明の歯科インプラント(1)の1つの実施態様では、前記歯肉貫通部(9)の表面粗さは2ミクロン以下、より好ましくは1ミクロン以下の微細粗さを有する。
本発明の歯科インプラント(1)の別な実施態様では、接触領域(3)の前記くぼみ部(4a)/または突出部(4b)の横断面は、丸形、卵形および多面形の群から選択される。
本発明の歯科インプラント(1)において1つの実施態様では、くぼみ部(4a)は長さ1〜19mm、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18または19mm、好ましくは、1〜10mm、より好ましくは1〜7mmを有する。前記くぼみ部(4a)は、好ましくは歯科インプラントの先端部分から突出することなく、実質的に歯科インプラント(1)の長さ全体にわたって伸びている。すなわち、好ましくは、歯科インプラントは先端部分に孔を備えていない。くぼみ部(4a)のそれぞれの最大長さは、歯科インプラントのねじ部の大きさによって決定される。
本発明の歯科インプラント(1)の1つの実施態様では、突出部(4b)は長さ1〜19mm、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18または19mm、好ましくは、1〜10mm、より好ましくは1〜7mm、最も好ましくは、1〜4mmを有する。
もしも歯科インプラントが固定手段として多側面を有する突出部(6)を備えるなら、くぼみ部(4a)または突出部(4b)の長さは固定手段の末端、例えば、平面または実質的に平面である表面から測定される。もしも歯科インプラントが固定手段として多側面を有するくぼみ部(7)を備えるなら、くぼみ部(4a)または突出部(4b)の長さはくぼみ部の末端、例えば、平面または実質的に平面を有する表面から測定される。
突出部(4b)およびくぼみ部(4a)のそれぞれの長さは、好ましくは、一旦、突出部(4b)が橋脚歯(15b)のくぼみ部と係合するか、またはくぼみ部(4a)が橋脚歯(15a)の突出部と係合して、0.1〜2.0mmの空間が突出部(4b、15a)の末端とくぼみ部(4a、15b)の底との間に存在するようにして選択される。この空間は、例えば、歯科インプラントまたは橋脚歯に適用される過剰の接着剤を保持することができる。
本発明の歯科インプラント(1)の他の実施態様では、くぼみ部(4a)/または突出部(4b)は直径0.5〜6mm、例えば、0.5、1、2、3、4、5または6mm、好ましくは、1〜4mm、より好ましくは、1〜2mmを有し、この直径は前記くぼみ部(4a)/または突出部(4b)の長さ以上に変化する。好ましくは、断面の形状および幅はくぼみ部(4a)/または突出部(4b)の長さ以上に変化しない。しかしながら、くぼみ部(4a)/または突出部(4b)の底に向かって次第に小さくなり得る。断面はこの変化が前記くぼみ部(4a)/または突出部(4b)と係合した橋脚歯(12)の前記突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)の間の閉鎖した接触を阻止しない限り、断面の好ましい上記形状のいずれとの間の長さ以上に変化することも可能である。くぼみ部(4a)/または突出部(4b)のそれぞれの最大直径は、くぼみ部(4a)の場合、ねじ部の内径から、または突出部(4b)の場合、橋脚歯(12)の外径から測定される。この直径は通常、使用中の橋脚歯に適用される横方向の力に対する抵抗を提供するのに十分でなければならず、ねじ部または橋脚歯部のいずれかの安定性を低下させるほど大きくあってはならない。ねじ部の十分な壁の厚さ、すなわち、ねじ部(2)の内径とくぼみ部(4a)との間のセラミック材料の厚さ、または橋脚歯(12)の外径と橋脚歯中に伸びる突出部(4b)との間のセラミック材料の厚さは、小さな歯科インプラントにおいて少なくとも0.5mm、例えば、1.5〜2mm直径であり、かつ、大きな直径のインプラントにおいて少なくとも0.8mmであるべきである。通常、壁の厚さに対するくぼみ部(4a)の直径の割合は、1:2〜2:1の範囲内であろう。
本発明の歯科インプラント(1)の他の好ましい実施態様では、生体適合性セラミックは酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化シリコーン、酸化マグネシウム、酸化セリウムおよび他の酸化金属からなる群から選択されるセラミック材料を含む。純粋または混合したセラミック材料は、例えば三方晶系、六方晶系など、例えばルビーおよびサファイアを含む種々の結晶形態を有することができる。好ましくは、セラミック材料は酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化アルミニウムおよび他の酸化金属からなる。
好ましい実施態様では、セラミック組成物は90〜99.9%の酸化ジルコニウム、酸化イットリウムおよび酸化ハフニウムおよび0.01%〜10%の酸化アルミニウムおよび他の酸化金属を含み、好ましくは、セラミック組成物は95〜99.9%の酸化ジルコニウム、酸化イットリウムおよび酸化ハフニウムおよび0.01〜5%の酸化アルミニウムおよび他の酸化金属を含み、より好ましくは、セラミック組成物は98〜99.9%の酸化ジルコニウム、酸化イットリウムおよび酸化ハフニウムおよび0.01〜2%の酸化アルミニウムおよび他の酸化金属を含み、より好ましくは、セラミック組成物は99〜99.9%の酸化ジルコニウム、酸化イットリウムおよび酸化ハフニウムおよび0.01〜1%の酸化アルミニウムおよび他の酸化金属を含み、例えば、セラミック組成物の99.72%は酸化ジルコニウム、酸化イットリウムおよび酸化ハフニウムから構成されるであろう。
好ましい実施態様では、セラミック組成物は88〜95重量%の酸化ジルコニウム、3〜7重量%の酸化イットリウム、1〜4重量%の酸化ハフニウム、0.1〜1重量%の酸化アルミニウムおよび0.01〜0.5重量%の他の酸化金属を含み、好ましくは、セラミック組成物は90〜94重量%の酸化ジルコニウム、4〜6重量%の酸化イットリウム、1.5〜2.5重量%の酸化ハフニウム、0.2〜0.5重量%の酸化アルミニウムおよび0.02〜0.2%の他の酸化金属を含み、より好ましくは、92〜93重量%の酸化ジルコニウム、5〜6重量%の酸化イットリウム、2〜3重量%の酸化ハフニウム、0.2〜0.3重量%の酸化アルミニウムおよび0.02〜0.05%の他の酸化金属を含み、例えば、92.61重量%の酸化ジルコニウム、5.08重量%の酸化イットリウム、2.03重量%の酸化ハフニウム、0.254重量%の酸化アルミニウムおよび0.036%の他の酸化金属を含む。
本発明の他の態様では、その課題は補綴頭部(13)および本発明の歯科インプラント(1)の接触領域(3)のくぼみ部(4a)に挿入されるのに適した突出部(15a)を有する接触領域(14)を有する生体適合性セラミックから作られた橋脚歯(12)を提供することによって解決される。
本発明の別の態様では、その課題は補綴頭部(13)および本発明の歯科インプラント(1)の接触領域(3)の突出部(4b)に結合されるのに適したくぼみ部(15b)を有する接触領域(14)を有する生体適合性セラミックから作られた橋脚歯(12)を提供することによって解決される。
本発明の橋脚歯(12)の1つの実施態様では、前記突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)は実質的にねじ部を必要としていない。
本発明の橋脚歯(12)において他の実施態様では、前記突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)の断面は丸形、卵形および多面形からなる断面の群から選択される。さらに、突出部(15a)は長さ1mmから対応する歯科インプラントの長さまで、好ましくは、1〜19mm、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18または19mm、好ましくは、1〜10mm、より好ましくは、1〜7mmを有する。さらに、くぼみ部(15b)は長さ1mmから橋脚歯の長さまで、好ましくは1〜10mm、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10mm、好ましくは、1〜5mm、より好ましくは、1〜4mmを有する。
本発明の橋脚歯(12)において1つの実施態様では、突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)は直径0.5〜6mm、例えば、0.5、1、2、3、4、5または6mm、好ましくは、1〜4mm、より好ましくは、1〜2mmを有し、直径は前記突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)の長さ以上に変化する。好ましくは、断面の形状および幅は突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)の長さ以上に変化しないが、しかし、これは突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)の底面に向かって小さくなっていてもよい。この変化が突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)と係合した歯科インプラント(1)のくぼみ部(4a)/または突出部(4b)との間の密接した接触を阻止しない限り、断面は上記好ましい断面形状のいずれかとの間の長さ以上に変化することも可能である。
本発明の橋脚歯(12)の好ましい実施態様では、接触領域(14)は係合した歯科インプラント(1)の回転を阻止する固定手段(16)を有する。用語「接触領域(14)」とは歯科インプラント(1)の対応する接触領域(3)と接触する橋脚歯(12)の全表面を呼ぶ。固定手段(16、17、18)を備える本発明の歯科インプラントの実施態様では、この固定手段は接触領域(14)内のくぼみ部(15b)または突出部(15a)とは別個の態様であり、くぼみ部(15b)または突出部(15a)とは異なった直径、形状および/または長さを特徴とする。固定手段は、いかなる形状を有していてもよく、歯科インプラントの対応部分に接触するなら、回転を阻止する。好ましくは、固定手段(16)は接触領域(14)の多側面を有する突出部(17)またはくぼみ部(18)の形態である。橋脚歯(12)がそれぞれ突出部(17)またはくぼみ部(18)を備えているか否かは、橋脚歯が固定される対応する歯科インプラントが多側面を有するくぼみ部(7)および突出部(6)をそれぞれ備えているか否かに依存する。この多側面を有する突出部(17)またはくぼみ部(18)は接触領域(14)内の別個の態様であり、すなわち、固定手段は接触領域に配置されるくぼみ部(15b)または突出部(15a)に加えて備えられている。固定手段はそれが突出部(17)またはくぼみ部(18)であっても、好ましくは、くぼみ部(15b)または突出部(15a)よりも大きな直径を有する。それによって、固定手段は橋脚歯と歯科インプラントの間の接触領域(14)にさらなる相互作用の表面を提供し、これは橋脚歯(12)のくぼみ部(15b)を貫通する歯科インプラント(1)の突出部(4b)または歯科インプラント(1)のくぼみ部(4a)を貫通する橋脚歯(12)の突出部(15a)の破壊を阻止する。好ましくは、固定手段の突出部(17)またはくぼみ部(18)の直径は、突出部(4b)またはくぼみ部(4b)の1.5〜3倍、好ましくは、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9倍であるか、あるいはそれぞれの直径の種々に示された好ましい割合の2つによって規定される範囲である。
好ましくは、突出部(17)またはくぼみ部(18)はねじ部(2)の外径(o)と等しいか、あるいはわずかに小さく、すなわち70%以上、好ましくは、75%以上、80%以上、85%以上、90%以上または95%以上であり、すなわち、1.5〜7mm、例えば、1.5、2、3、4、5、6または7mmまたはこの好ましい値の2つによって規定される範囲、より好ましくは、2〜6mm、最も好ましくは、2.5〜5.5mmの直径を有する。
より好ましくは、前記多側面を有する突出部(17)またはくぼみ部(18)は多角形の形状(8)を有し、前記多角形の形状(8)はn面、ここで、「n」は1〜50のいかなる数、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49または50であり、好ましくは、前記多角形の形状は3、4、5、6、7、8、9または10面、より好ましくは、4、5または6面を有する。歯科インプラントの突出部(6)およびくぼみ部(7)の上記した別の好ましい実施態様が記載されている。橋脚歯の対応する固定手段の形状は、歯科インプラントの固定手段の大きさおよび形状によって決定されることと当業者には理解される。したがって、橋脚歯の固定手段は歯科インプラント(1)のそれぞれ示された好ましい固定手段によって決定される形状を全て有する。
本発明の歯科インプラントの1つの実施態様では、橋脚歯の補綴頭部(13)は後加工工程を避けるのに適した幅および/または長さを有する。ほとんどの先行技術のインプラントは嵩高い補綴頭部を有し、これは例えば、歯冠または上部構造の固定を可能とするために、埋め込み後、さらに加工されなければならない。後加工工程、例えば、補綴頭部の研削はしばしば補綴頭部の修理を伴い、したがって、この工程を避けることは本発明の歯科インプラントへさらなる利点をもたらす。2人の患者の間で、歯がその長さで著しく相違しなくても、2人の類似した歯の間には側面に大きな変化が存在する。すなわち、それぞれの側面の利用できる空間が、例えば、歯冠または上部構造の固定を可能にしないであろう幅を歯科インプラントが有する場合、後加工工程がいつも必要である。補綴頭部の幅が、閉鎖されるべきそれぞれの歯の空間において適切であるように選択される場合、後加工工程は不要である。すなわち、好ましい実施態様では、橋脚歯の補綴頭部(13)の幅は、好ましくは、橋脚歯の先端で、2.0〜11.0mm、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9または10mmであるか、またはこれらの数の2つによって規定される範囲内であり、より好ましくは、2.5〜8.0mm、さらに好ましくは3.0〜7.0mm、および最も好ましくは、約3.5〜約5.8mmの範囲である。その際、直径は長さ以上に変化する。好ましくは、補綴頭部は接触領域(14)から前記橋脚歯(12)の王冠状領域までを測定した長さ2〜10mm、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10mm、好ましくは、3〜5mm、好ましくは、2〜4mmを有する。
さらに好ましい実施態様では、本発明は補綴頭部(13)の幅において相違する橋脚歯のセットを提供する。それゆえ、歯科医は例えば、歯冠または上部構造を固定するのに適した幅、またはギャップを埋めるのに適した大きさを有する1つの橋脚歯を選択することができる。このような橋脚歯のセットは、異なった幅を有する補綴頭部をもつ少なくとも2つの橋脚歯および所望により対応する歯科インプラント(1)を含む。好ましくは、2つの幅は上記範囲および好ましい範囲内である。特に好ましいセットは、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20橋脚歯を含む。それぞれは異なった直径、好ましくは、等しく2.0〜11.0mmの範囲内に分布される直径、より好ましくは、2.5〜8.0mm、さらにより好ましくは、3.0〜7.0mmおよび最も好ましくは、約3.5〜5.8mmの範囲内である補綴頭部(13)を有する。
他の好ましい実施態様では、補綴頭部(13)は円錐形を有する。この実施態様では、その底部に上記した好ましい幅を有し、上部に向かって細くなっている。テーパー部は好ましくは、角度1°〜15°、例えば、1°、2°、3°、4°、5°、6°、7°、8°、9°、10°、11°、12°、13°、14°または15°を有する。このテーパー部は、一旦、本発明の橋脚歯が本発明の歯科インプラントに結合されると、歯冠または上部構造の固定および/または補綴頭部のスキャニングを容易にする。次いで、このようなスキャンは一方で突出する補綴頭部(13)に正確に固定し、他方で周囲の歯に対して正確に配置されるように、例えば、CAD/CAM装置によって、または歯科技工士によって、補綴頭部に結合されるべき歯冠または上部構造を製造するために使用され得る。
本発明の橋脚歯(12)の他の実施態様では、前記橋脚歯は本発明の歯科インプラント(1)と堅実に係合するように設計される。
本発明の橋脚歯(12)の1つの実施態様では、前記橋脚歯(12)は係合した歯科インプラント(1)よりも直径が大きく、王冠末端に向かって、橋脚歯(12)の縦軸に対して角度1〜10度、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10、好ましくは、2〜5、より好ましくは3度の円錐形を有する。
本発明の橋脚歯(12)の好ましい実施態様では、生体適合性セラミックは酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化シリコーン、酸化マグネシウム、酸化セリウムおよび他の酸化金属からなる群から選択されたセラミック材料を含む。純粋または混合セラミック材料は例えば、三方晶系、六方晶系など、例えば、ルビーおよびサファイアを含む種々の結晶系を有することができる。好ましくは、セラミック材料は酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、酸化イットリウム、酸化アルミニウムおよび他の酸化金属からなる。
好ましい実施態様では、セラミック組成物の90〜99.9%は酸化ジルコニウム、酸化イットリウムおよび酸化ハフニウムからなり、セラミック組成物の0.01%〜10%は酸化アルミニウムおよび他の酸化金属からなり、好ましくは、セラミック組成物の95〜99.9%は酸化ジルコニウム、酸化イットリウムおよび酸化ハフニウムおよび0.01〜5%は酸化アルミニウムおよび他の酸化金属を含み、より好ましくは、セラミック組成物の98〜99.9%は酸化ジルコニウム、酸化イットリウムおよび酸化ハフニウムからなり、セラミック組成物の0.01〜2%は酸化アルミニウムおよび他の酸化金属からなり、より好ましくは、セラミック組成物の99〜99.9%は酸化ジルコニウム、酸化イットリウムおよび酸化ハフニウムおよび0.01〜1%は酸化アルミニウムおよび他の酸化金属を含み、例えば、セラミック組成物の99.72%は酸化ジルコニウム、酸化イットリウムおよび酸化ハフニウムから構成される。
好ましい実施態様では、セラミック組成物は88〜95重量%の酸化ジルコニウム、3〜7重量%の酸化イットリウム、1〜4重量%の酸化ハフニウム、0.1〜1重量%の酸化アルミニウムおよび0.01〜0.5%の他の酸化金属を含み、好ましくは、セラミック組成物は90〜94重量%の酸化ジルコニウム、4〜6重量%の酸化イットリウム、1.5〜2.5重量%の酸化ハフニウム、0.2〜0.5重量%の酸化アルミニウムおよび0.02〜0.2%の他の酸化金属を含み、より好ましくは、セラミック組成物は92〜93重量%の酸化ジルコニウム、5〜6重量%の酸化イットリウム、2〜3重量%の酸化ハフニウム、0.2〜0.3重量%の酸化アルミニウムおよび0.02〜0.05%の他の酸化金属を含み、例えば、92.61重量%の酸化ジルコニウム、5.08重量%の酸化イットリウム、2.03重量%の酸化ハフニウム、0.254重量%の酸化アルミニウムおよび0.036%の他の酸化金属を含む。
本発明の橋脚歯(12)の他の実施態様では、前記橋脚歯(12)はさらに、歯冠または上部構造を一体的に備え、それゆえ別に製造された歯冠または上部構造は橋脚歯とともに焼結されて一体を形成する。
別の態様では、本発明は本発明の歯科インプラント(1)および橋脚歯(12)を備える生体適合性セラミックから作られた二部品型歯科インプラントを提供する。
本発明の二部品型歯科インプラントにおいて1つの実施態様では、歯科インプラント(1)と橋脚歯(12)は接着剤で互いに結合されている。
1つの実施態様では、本発明の二部品型歯科インプラントはいかなる接着剤(セメントとも呼ぶ)によっても互いに接着されている。例えば、インプラントの2つの部分を結合するのに適した多数の好適な接着剤が、歯科医療分野で公知である。好ましくは、接着剤はリン酸亜鉛セメント、カルボキシレートセメント、ガラスイオノマーセメント、ハブリッドセメント、複合セメント、シアノアクリレート接着剤およびポリアクリレート接着剤を含む接着剤の群から選択されるが、これらに限定されない。
本発明の二部品型歯科インプラントにおいて他の実施態様では、前記橋脚歯(12)はさらに、歯冠または上部構造を一体的に備え、それゆえ、歯冠または上部構造は橋脚歯とともに焼結されて一体を形成する。
本発明の別の態様では、その課題は本発明の歯科インプラント(1)、本発明の橋脚歯(12)および歯冠または上部構造を備えた生体適合性セラミックから作られた三部品型歯科インプラントを提供することによって解決される。
他の態様では、本発明は患者の下顎骨または上顎骨中に挿入される上記した歯科インプラント(1)の使用に関する。
本発明の1つの好ましい実施態様では、本発明の歯科インプラントは患者の下顎骨または上顎骨中にねじ留めされるか、および/または接着される。
別の態様では、本発明は上記した歯科インプラント(1)に結合するための上記した橋脚歯(12)の使用に関する。
別の態様では、本発明は歯冠または上部構造のための補綴頭部としての上記した橋脚歯(12)の使用に関する。
別の態様では、本発明は本発明の二部品型歯科インプラントを埋め込みする方法に関し、好ましくは、外側ねじ部(2)のねじ側面が先端フランクおよび末端フランクを備え、より好ましくは、先端フランクと縦軸との間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さく、歯科インプラント(1)は骨中に埋め込みされ、かつ、橋脚歯(12)は歯科インプラントの埋め込み後、3ケ月、2ケ月、4週間、3週間、2週間、7、6、5、4、3、2、1日後、歯科インプラントに固定される。
特に好ましい実施態様では、橋脚歯は歯科インプラントの埋め込み後、即時に、例えば、0〜3時間以内に固定される。
二部品型医療器具を示す。第1の部分(a)は、外側ねじ部(2)、接触領域(3)、くぼみ部(4a)、歯肉貫通部(9)、中間部(11)および多側面突出部(6)の形態である多角形の形状(8)を有する固定手段(5)を備えた歯科インプラント(1)であり;かつ、第2の部分(b)は、補綴頭部(13)、接触領域(14)、突出部(15a)および多側面くぼみ部(18)の形態の固定手段(16)を備えた橋脚歯(12)である。 歯科インプラントの上面図を示す。ここで固定手段は6面(a)、4面(b)、5面(c)および8面(d)を有する多角形の形状(8)をもつ多側面を有する突出部(6)またはくぼみ部(7)の形態で示される。 突出部(15a)を有する橋脚歯の底面図および側面図を示す。 二部品型医療器具:(a)外側ねじ部(2)、接触領域(3)、くぼみ部(4a)、歯肉貫通部(9)、中間部(11)および多面を有するくぼみ部(7)の形態の固定手段(5)を備えた歯科インプラント(1);(b)補綴頭部(13)、接触領域(14)、突出部(15a)および多面を有する突出部(17)の形態である固定手段(16)を備えた橋脚歯(12)を示す。 二部品型医療器具:(a)外側ねじ部(2)、接触領域(3)、突出部(4b)、歯肉貫通部(9)および多面を有する突出部(6)の形態である固定手段(5)を備えた歯科インプラント(1);(b)補綴頭部(13)、接触領域(14)、くぼみ部(15b)および多側面を有する突出部(18)の形態である固定手段(16)を備えた橋脚歯(12)を示す。 本発明の1つの好ましい実施態様のねじ部の断面を示す。ここでシャフトは先端に向かって先細りになっている。角度αは、ねじ部のピッチを示し、(a)はシャフトの先端の長さおよび(b)はシャフトの末端の長さを示す。
符号の説明
1 歯科インプラント
2 (歯科インプラントの)外側ねじ部
3 (歯科インプラントの)接触領域
4a(歯科インプラントの)くぼみ部
4b(歯科インプラントの)突出部
5 (歯科インプラントの)固定手段
6 (歯科インプラントの)多側面を有する突出部
7 (歯科インプラントの)多側面を有するくぼみ部
8 (歯科インプラントの)多角形の形状
9 (歯科インプラントの)歯肉貫通部
10 (歯科インプラントの)円錐接合部
11 (歯科インプラントの)中間部
12 橋脚歯
13 (橋脚歯の)補綴頭部
14 (橋脚歯の)接触領域
15a (橋脚歯の)突出部
15b (橋脚歯の)くぼみ部
16 (橋脚歯の)固定手段
17 (橋脚歯の)多側面を有する突出部
18 (橋脚歯の)多側面を有するくぼみ部

Claims (39)

  1. 外側ねじ部(2);橋脚歯(12)に接触するための接触領域(3);前記橋脚歯(12)の突出部(15a)を挿入する/またはくぼみ部(15b)中に挿入されるのに適した接触領域(3)内のくぼみ部(4a)/または突出部(4b)を有し、前記突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)と前記くぼみ部(4a)/または突出部(4b)の接触表面が実質的にねじ部を有しておらず;および固定手段(5)が前記接触領域(3)に配置された多側面を有する突出部(6)またはくぼみ部(7)の形状において係合した橋脚歯(12)の回転を阻止する、生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)。
  2. 前記外側ねじ部(2)のねじ側面が先端フランクおよび末端フランクを備え、先端フランクと縦軸の間の鋭角(β)が、末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい、請求項1記載の歯科インプラント(1)。
  3. 外側ねじ部(2);橋脚歯(12)に接触するための接触領域(3);および前記橋脚歯(12)の突出部(15a)を挿入するか/またはくぼみ部(15b)に挿入されるのに適した接触領域(3)内のくぼみ部(4a)/または突出部(4b)を有する生体適合性セラミックから作られた歯科インプラント(1)であって、前記突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)と前記くぼみ部(4a)/または突出部(4b)の接触表面は実質的にねじ部を有しておらず、かつ、前記外側ねじ部(2)のねじ側面は先端フランクおよび末端フランクを備え、先端フランクと縦軸の間の鋭角(β)は末端フランクと縦軸との間の鋭角(γ)よりも小さい歯科インプラント(1)。
  4. 前記接触領域(3)は係合した橋脚歯(12)の回転を阻止する固定手段(5)を有する、請求項3記載の歯科インプラント(1)。
  5. 前記固定手段(5)は接触領域(3)内に配置される多側面を有する突出部(6)またはくぼみ部(7)の形態である、請求項4記載の歯科インプラント(1)。
  6. 前記外側ねじ部(2)の表面は、2ミクロン〜50ミクロンの微細な粗さを有する、請求項1〜5のいずれかに記載の歯科インプラント(1)。
  7. 前記外側ねじ部(2)は下顎骨または上顎骨中に挿入されるのに適した直径および長さを有する、請求項1〜6のいずれかに記載の歯科インプラント。
  8. 前記外側ねじ部(2)は長さ5〜20mmおよび外径2〜7mmを有する、請求項7記載の歯科インプラント(1)。
  9. 前記外側ねじ部(2)はピッチ6〜18度を有するねじリードを有し、単一ねじ間の距離は1〜2mmであり、穿孔と外部ねじの距離は0.2〜0.4mmである、請求項1〜8のいずれかに記載の歯科インプラント(1)。
  10. 先端フランクは縦軸に対する鋭角(β)5〜20度を有し;末端フランクは縦軸に対する鋭角(γ)40〜70度を有し;内径(i)と外径(o)の間の差異は0.1〜3mmであり;かつ、前記ねじ部(2)の先端ピークは平滑底面に円錐状に形成された会合部であり、ここで、円錐は半径1.5〜2.5mmを有する、請求項1〜9のいずれかに記載の歯科インプラント(1)。
  11. 前記固定手段は多角形の形状(8)を有する、請求項1、2および4〜10に記載される歯科インプラント(1)。
  12. 前記多角形の形状(8)は3、4、5、6、7、8、9または10面を有する、請求項11記載の歯科インプラント(1)。
  13. 歯科インプラント(1)はさらに歯肉貫通部(9)を一体に備える、請求項1〜12のいずれかに記載の歯科インプラント(1)。
  14. 接触領域(3)は歯科インプラント(1)の歯肉貫通部(9)上に配置される、請求項13記載の歯科インプラント(1)。
  15. 前記歯肉貫通部(9)は中間部(11)および固定手段(5)を有する、請求項13または14のいずれかに記載の歯科インプラント(1)。
  16. 前記歯肉貫通部(9)の表面は2ミクロン以下の微細な粗さを有する、請求項13〜15のいずれかに記載の歯科インプラント(1)。
  17. 接触領域(3)の前記くぼみ部(4a)/または突出部(4b)の断面は丸形、卵形または多面形から構成される群から選択される、請求項1〜16のいずれかに記載の歯科インプラント(1)。
  18. 前記くぼみ部(4a)/または突出部(4b)は直径0.5mm〜6mmおよび長さ1mm〜19mmを有する、請求項1〜17記載の歯科インプラント(1)。
  19. 生体適合性セラミックは酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化シリコーン、酸化マグネシウム、および酸化セリウムからなる群から選択されるセラミック材料を含む、請求項1〜18のいずれかに記載の歯科インプラント。
  20. 補綴頭部(13)および先の請求項のいずれかに記載の歯科インプラント(1)の接触領域(3)のくぼみ部(4a)中に挿入されるのに適した/または突出部(4b)を挿入するのに適した突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)を有する接触部(14)を有する、生体適合性セラミックから作られた橋脚歯(12)。
  21. 前記突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)は実質的にねじ部を有していない、請求項20記載の橋脚歯(12)。
  22. 前記突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)の断面は丸形、卵形および多面形から構成される群から選択される、請求項21記載の橋脚歯(12)。
  23. 前記突出部(15a)/またはくぼみ部(15b)は直径0.5mm〜6mmおよび長さ1mm〜対応する歯科インプラントの長さを有する、請求項20〜22のいずれかに記載の橋脚歯(12)。
  24. 前記接触領域(14)は係合した歯科インプラント(1)の回転を阻止する固定手段(16)を有する、請求項20〜23のいずれかに記載の橋脚歯(12)。
  25. 前記固定手段(16)は接触領域(14)の多側面を有する突出部(17)またはくぼみ部(18)の形態である、請求項24記載の橋脚歯(12)。
  26. 前記多側面を有する突出部(6)またはくぼみ部(7)は多角形の形状(8)を有する、請求項25記載の橋脚歯(12)。
  27. 前記多角形の形状(8)は3、4、5、6、7、8、9または10面を有する、請求項26記載の橋脚歯(12)。
  28. 前記補綴頭部(13)は長さ以上に変化してもよい直径1〜5mmおよび接触領域(14)から前記橋脚歯の王冠状領域までを測定した長さ2〜10mmを有する、請求項20〜27のいずれかに記載の橋脚歯(12)。
  29. 生体適合性セラミックは酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、酸化ハフニウム、酸化シリコーン、酸化マグネシウム、および酸化セリウムからなる群から選択されるセラミック材料を含む、請求項20〜28のいずれかに記載の橋脚歯(12)。
  30. 前記橋脚歯はさらに歯冠または上部構造を一体に備える、請求項20〜29のいずれかに記載の橋脚歯(12)。
  31. 請求項1〜19記載の歯科インプラント(1)および請求項20〜29記載の橋脚歯(12)を含む生体適合性セラミックから作られた2部品型歯科インプラント。
  32. 歯科インプラント(1)および橋脚歯(12)は接着剤で互いに結合されている、請求項31記載の二部品型歯科インプラント。
  33. 前記接着剤はリン酸亜鉛セメント、カルボキシレートセメント、ガラスアイオノマーセメント、ハイブリッドセメント、複合セメント、シアノアクリレートおよびポリアクリレートからなる群から選択される、請求項32記載の二部品型歯科インプラント。
  34. 前記橋脚歯(12)はさらに歯冠または上部構造を一体に備える、請求項31〜33のいずれかに記載の二部品型歯科インプラント。
  35. 請求項1〜19記載の歯科インプラント(1)、請求項20〜29記載の橋脚歯(12)および歯冠または上部構造を含む生体適合性セラミックから作られた三部品型歯科インプラント。
  36. 患者の下顎骨または上顎骨中に挿入される、請求項1〜19のいずれかに記載の歯科インプラント(1)の使用。
  37. 歯科インプラント(1)は患者の下顎骨または上顎骨中にねじ留めまたはセメント接合される、請求項36記載の歯科インプラント(1)の使用。
  38. 請求項1〜19記載の歯科インプラント(1)に結合するための請求項20〜29のいずれかに記載の橋脚歯(12)の使用。
  39. 請求項20〜29のいずれかに記載の橋脚歯(12)の補綴頭部(13)に結合するための歯冠または上部構造の使用。
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