JP2009507181A - 電磁的に作動される粘性クラッチ - Google Patents

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Abstract

電磁的に作動される粘性クラッチアセンブリ(100)のバルブアセンブリ(106)は、リザーバ(112)の開口部(138)を選択的に覆うよう構成された座部を画定するカバープレート(140)と、柔軟な取付プレート(142)と、磁束の作用によって移動可能となり、リザーバ(112)の開口部(138)に対してカバープレート(140)を移動させるアーマーチャ(144)とを備える。アーマーチャ(144)は、カバープレート(140)および取付プレート(142)に接続された基部(146)と、基部(146)から延出するフィンガー部(148)とを備える。フィンガー部(148)および基部(146)は、磁束を伝達させるための流路を画定する。

Description

発明の詳細な説明
(発明の背景)
クラッチは様々な設定において用いられる。例えば、ファンクラッチは自動車に用いられ、ファンを選択的に係合させエンジンの冷却を助長するのに用いられる。粘性ファンクラッチは一般的に中型から大型トラックに用いられる。一般的にこれらの粘性ファンクラッチは、せん断流体を作業チャンバーに導入し、例えば駆動力の入力部材に接続されたロータおよびファンに接続されたハウジングなどの、2つの構成要素をせん断流体を介して回転力を伝達することによって摩擦的に係合させることで作動する。このような粘性クラッチは、せん断流体が作業チャンバーに存在する時にファンの回転を伝達することが可能であり、また、せん断流体が作業チャンバーから取除かれるとファンの回転の伝達を停止することが可能である。
既知の粘性クラッチの多くは電磁的に作動される。つまり、これらの粘性クラッチは、磁束を発生させて、流体供給リザーバから作業チャンバーへのせん断流体の流れを調節するバルブの動作を制御する電磁コイルを備える。しかし、バルブを用いて流体の流れを効率的かつ効果的に制御することを可能にしつつ、駆動部の回転力を十分に保持するようバルブやコイルを配置するには多くの問題がある。
例えば、通常、粘性クラッチのリザーバはクラッチのハウジングに取付けられており、ファンブレードはハウジングに接続されている。クラッチが「オフ」状態つまりは非係合状態にある時、ハウジング、リザーバおよびファンブレードは全て、ほぼ、静止状態にあるか比較的遅い速度で回転している。比較的静止状態にあるリザーバは、内部に収容されたせん断流体に運動エネルギーをほとんど伝達せず、バルブが開放された時にせん断流体をリザーバから作業チャンバーへと移動させるクラッチの応答時間を遅らせることになり得る。しかし、リザーバをロータに取付けるには、好適なバルブアセンブリの提供が困難であるため、問題がある。好適なバルブアセンブリとは、ロータと共に回転しながらもコイルによって効果的かつ効率的に制御可能であって、通常コイルに確実に電気接続されるよう回転が固定されていなければならない。また、バルブとコイルとを磁気的に連結するための磁束回路の配置の多くは好適なものではない。これは、十分な磁束を発生させることができるコイルのサイズおよびパワーに関する要件に多くの問題があるからである。大型のコイルには余分な重量およびコストがかかり、特定のエンジンの許容電流あるいは許容電圧の条件(通常、クラッチが取付けられた車両の電子エンジン制御装置に関してエンジン全体に設定されるパラメータ)を超えることがある。
(発明の概要)
本発明の電磁的に作動される粘性クラッチアセンブリのバルブアセンブリは、リザーバの開口部を選択的に覆うよう構成された座部を画定するカバープレートと、柔軟な取付プレートと、磁束の作用によって移動可能となり、リザーバの開口部に対してカバープレートを移動させるアーマーチャを備える。アーマーチャは、カバープレートおよび取付プレートに接続された基部と、基部から延出するフィンガー部とを備える。フィンガー部および基部は、磁束を伝達させるための流路を画定する。
(詳細な説明)
概して、本発明の電磁的に作動される粘性クラッチは、入力要素と出力要素とを選択的に係合させること、例えば、モータからの回転力の入力に応じてファンを選択的に駆動させること、を可能にする。バルブアセンブリは、電磁コイルによって発生された磁束を伝達する磁束回路を介して制御される。該バルブアセンブリは、アーマーチャと、取付プレートと、カバープレートとを備える。該アーマーチャは基部と、該基部から延出する1つあるいはそれ以上のフィンガー部とを備える。該クラッチは一般的に、バルブアセンブリがロータに支持され、アーマーチャのフィンガー部がロータに設けられた開口部を貫いて延出するよう構成されている。このような構成において、アーマーチャはロータの前面と後面との間で「浮動」する。
粘性クラッチと題し、2005年7月29日に出願された米国仮出願番号No.60/704,063は、その開示内容全体が、ここに参照により組み込まれる。
図1は電磁的に作動される粘性クラッチ100の背面図であり、該クラッチ100の後面つまり駆動面を示している。図2Aは、図1の2−2線に沿って切欠かれたクラッチ100の断面図である。図2Bは、図2Aに示された断面図の一部の拡大図である。図1〜2Bに示すように、クラッチ100は二部構成のハウジング102と、ロータ104と、バルブアセンブリ106と、電磁コイルアセンブリ108と、軸110と、リザーバ112とを備える。作業チャンバー114はハウジング102とロータ104との間のせん断流体(例えば、従来のシリコンオイルせん断流体)が流動可能な位置に形成されている。図の簡略化のため、せん断流体は図示されていない。
軸110はクラッチに回転駆動力を提供する。該軸110は、例えばスチールなどの、磁束の伝達が可能な金属材料で構成されている。軸110の駆動端110Dは、モータの回転力出力部材に直接接続されても、ロータの回転力出力部材にベルトおよび滑車を介して接続されても、あるいはその他の形態の回転駆動力入力部材を備えていてもよいことは、当業者には理解されるところである。軸110はクラッチ100の回転軸Aを画定する。
電磁コイルアセンブリ108はコイルカップ116と、該カップ116に挿入されカップの中に(例えば埋め込みなどによって)固定された巻きコイル118を備えている。該コイルカップ116はスチールで構成されていてもよく、また、巻きコイル118は巻き銅線で形成されていてもよい。コイルアセンブリ108は、コイルアセンブリ108によって生成する磁力が許容限界の範囲内で最大化されるよう構成されている。コイルアセンブリ108は、クラッチ100が組み込まれた車両の電子エンジン制御装置(図示なし)の要求によって設定される許容電流あるいは許容電圧の条件を超えないよう構成された、比較的小型の装置であってもよい。コイルアセンブリ108は、軸110に取付けられた単列玉軸受装置120によって、クラッチ100の後面あるいは駆動面に対して支持されている。コイルアセンブリ108は、外部点に対して回転が固定されるように拘束されている(例えば、クラッチ100が取付けられている車両の支持構造体に固定されている)。配線管122はコイルアセンブリ108から延出しており、電源装置や電子エンジン制御装置などの、車両のその他の構成要素を電気的に接続する。
ロータ104はハウジング102の中に配置されており、ハウジング102によってほぼ囲まれている。図2Cは、ロータ104を示している図1の2−2線に沿って切欠かれたクラッチ100の一部の斜視断面図である。図2Cにおいて、ハウジング102は図の簡略化のため省略されている。図3はロータ104を単独で示した正面図である。図2A〜3に示すように、ロータ104はほぼディスク状に形成され、内径(ID)部に対して軸方向にずれた外径(OD)部を有する。このような構成は、クラッチ100の軸方向全体のサイズを小さくし、運転中にクラッチ100内の力を所望の状態に調整するのに役立つ。ロータ104は、前面と後面の両面のOD部付近に従来の配置で備えられた、多数の同心上の環状リブ(総括的に参照符号124で示される)を有する。該環状リブ124は、せん断流体が作業チャンバー114に存在しクラッチ100を係合させる時に、摩擦結合力を発生させるために、作業チャンバー114に対向して配置されている。ロータ104は鋳込みにより形成されてもよく、また、リブ124は機械加工で形成されてもよい。
せん断流体が、作業チャンバー114において、ロータ104の前面と後面との間を通って流れるよう、6つのほぼ楕円状の流動口126A〜126Fがロータ104を貫いてロータ104のOD部付近に形成されている。他の実施例においては、より多くのあるいは少ない数のロータ104を貫く流動口が備えられていてもよい。流動口126A〜126Fは機械加工で形成されてもよい。
半径方向に延出する流路128が、ロータ104の前方の、環状リブ124の半径方向内側に形成されている。半径方向の流路128は、バルブアセンブリ106のための空間をリザーバ112とロータ104の前面との間に作り出している。溝130がロータ104の後面に形成されており、流路128と流動口126A(図2C参照)とを接続する流路となっている。流路128および溝130の機能については後述する。
穴132A,132Bが、バルブアセンブリ106をネジあるいはボルトなどの固定具でロータ104の前面に固定するために設けられている。4つの細長いアーチ状の開口部134A〜134Dが、ロータ104のID部の半径方向わずか外側の、ロータ104のID部と環状リブ124との間に設けられている。アーチ状の開口部134A〜134Dはそれぞれスロット状の形をしており、軸Aの周囲にほぼ等間隔で配置されている。後述のように、アーチ状の開口部134A〜134Dによって、バルブアセンブリ106の可動部分がロータ104を貫くようになっている。
ロータ104は軸110に直接取付けられており(図2A,2B参照)、軸110と共に回転するよう、軸110に回転可能に固定されている。ロータ104は、アルミニウムなどの軽量の非磁性金属材料(すなわち、磁束を良好に伝達しない軽量の材料)で構成されている。ステンレススチールなどの、比較的硬度の高い非磁性金属材料で構成されたインサート136が、ロータ104のID部に配置され、ロータ104と軸110とを強固に取付けている。該インサート136はロータ104のハブ部を構成している。ロータ104を貫くアーチ状の開口部134A〜134Dは、インサート136も貫いて延出している。該インサート136を予め形成し、ロータ104の材料をインサート136の周囲に流し込んでもよい。軸110の端部は、ロータ104を機械的に軸方向に保持するためにロータ104に対して巻上げられているので、ロータ104の軸110への取付は、プレス加工、ローレット加工による接合により行われてもよいが、他の実施例においては、その他の種類の接続方法(例えばネジ接続)を用いてもよい。
図2A〜2Cに示すように、リザーバ112は、せん断流体の供給を持続させるため、ロータ104に取付けられ、ロータ104と共に回転する。図示された本実施例においては、リザーバ112はロータ104のID部とOD部との間にスエージ接続によって取付けられているが、他の実施例においてはリザーバ112の位置および取付方法は異なっていてもよい。リザーバ112はほぼ環状に構成されており、公知の粘性クラッチ用のリザーバと同様の構成となっている。リザーバ112の後部プレート112Aの開口部138(すなわち戻し穴)が、ロータ104の前面に対向して設けられている。リザーバ112は、クラッチ100が解放されている時、すなわちバルブアセンブリ106が図2A〜2Cに示されているように閉位置にある時、せん断流体のほぼ全量を保持する。バルブアセンブリ106が、クラッチ100を係合させる開位置にある時、せん断流体は開口部138を介してリザーバ112から排出される。
また、バルブアセンブリ106も、ロータ104の前面(すなわち、軸110の前端110Fに対向しているロータ104の面)に取付けられている。バルブアセンブリ106は単独で図4〜6に図示されている。図4は斜視図、図5は背面図、図6は図5の6−6線に沿って切欠かれた断面図である。図2A〜2Cおよび図4〜6に示すように、バルブアセンブリ106は、カバープレート140と、取付プレート142と、「浮動」アーマーチャ144とを備える。該アーマーチャ144は、ロータ104の前面と後面との間に延出するよう構成され、ロータ104に対して可動であるため、「浮動」である。カバープレート140および取付プレート142は、リベットやその他の適切な固定手段を用いて、互いに対して反対側にアーマーチャ144に接続されている。
カバープレート140は、リザーバ112の後部プレート112Aの開口部138を開閉可能であり、実質的にリザーバ112とロータ104との間においてロータ104の前面に配置されている。該カバープレート140は、アーマーチャ144に接続された第1部分140Aと、第1部分140Aからほぼ90°の方向に延出する第2部分140Bと、第2部分140Bから第1部分140Aとは反対方向に延出する第3部分140Cとを備える。第3部分140Cはわずかにアーマーチャ144に向かって後方に曲げられており、(図2A〜2Cに図示のように)リザーバ112の後部プレート112Aに密着して開口部138を閉じるカバープレート140の座部を画定している。このような構成により、せん断流体がリザーバ112から流出するのを実質的に防ぐ。該カバープレート140は、例えばスチールなどの金属材料で構成されてもよい。カバープレート140は多少たわむようになっており、カバープレート140がリザーバ112に対して閉位置にある時、密閉状態を強固にする。しかし、クラッチ100が作動するのに、カバープレート140による封止が完全な流体密封の状態である必要はない。
取付プレート142は第1取付突起部142Aと第2取付突起部142Bとを備える。第1および第2取付突起部142A,142Bはそれぞれ形状がアーチ状になっており、バルブアセンブリ106をロータ104にネジあるいはボルトなどの適切な固定具を用いて穴132Aおよび132Bにて固定するための穴を備えている。扇形部142Cが取付プレートの外縁に沿って第1取付突起部142Aと第2取付突起部142Bとの間に画定されている。取付プレート142はバルブアセンブリ106の回転軸を画定する。取付プレート142は板バネのように機能し、本実施例においてはアーマーチャ144およびカバープレート140をリザーバ112内に設けられた開口部138を開放するようデフォルトで付勢している(図2A〜2Cにおいて、バルブアセンブリ106は、カバープレート140が開口部138を覆い、流体の流動を制限する「オフ」の位置つまり閉位置にある状態で示されている)。カバープレート140が枢動してリザーバ112の後部プレート112Aの開口部138から離れていくに従い、せん断流体はリザーバ112から流出される。バルブプレート140がリザーバ112の後部プレート112Aの開口部138から大きく離れると、より多くの量のせん断流体がリザーバ112から流出するようになっている。
アーマーチャ144は、作用された磁界に応答して移動が可能な磁束伝達要素である。アーマーチャ144は、ロータ104の前面に配置されたリング状の基部146を備え、また基部146の周囲からほぼ直角に延出する4つのフィンガー部148A〜148Dを有する。該フィンガー部148A〜148Dはそれぞれ基部146の外周に沿うようにわずかにアーチ状になった形状を有する。カウンターウェイト150は、鳩尾のような形状を有していてもよく、アーマーチャ144の基部146からフィンガー部148Bと148Cとの間をカバープレート140とは反対方向に延出している。該カウンターウェイト150は、取付プレート142の扇形部142Cを貫通していてもよい。カウンターウェイト150は、取付プレート142によって画定された回転軸の反対側に設けられたカバープレート140の質量を相殺する。フィンガー部148A〜148Dおよびカウンターウェイト150は、アーマーチャの基部146と一体成形されてもよく、磁束は該フィンガー部148A〜148Dから該基部146(あるいはその逆)に流れる。アーマーチャ144は、一枚の金属材料からそのパーツがスタンピングによって形成され、その後、フィンガー部148A〜148Dおよびカウンターウェイト150が所定の位置に折り曲げられる。アーマーチャ144は、例えばスチールなどの、磁束伝達材料で構成される。
アーマーチャ144の基部146は、アーマーチャ144全体を回動可能にし、取付けられたカバープレート140においてロータ104に対してほぼ軸方向の動きを引き起こすことが可能な取付プレート142に接続されている。アーマーチャ144のほぼ軸方向の動きよって、カバープレート140はリザーバ112の後部プレート112Aの開口部138に向かって、あるいは開口部138から離れるように動かされる。アーマーチャ144の動きによって、カバープレート140の第3部分140Cがリザーバ112の後部プレート112Aに対して2〜3mm動かされる。
他の実施例において、アーマーチャ144は異なる構成であってもよいと考えられる。例えば、フィンガー部の位置と同様、フィンガー部の数も異なっていてもよく、所望の形態であってよい。また、カバープレート140、取付プレート142、およびカウンターウェイト150も図示された実施例の構成とは異なる構成を有していてもよい。
図7は、図1の7−7線に沿って切欠かれたクラッチ100の断面図である。図7に示すように、アーマーチャ144のフィンガー部148A〜148Dは、ロータ104に設けられたアーチ状の開口134A〜134Dからクラッチ100の後側(あるいは駆動側)に向かってそれぞれ突出するよう配置されている。他の実施例においては、磁束伝達安定リング(図示なし)がロータ104の後方のフィンガー部の遠位端に固定されていてもよい。このような安定リングはアーマーチャ144のフィンガー部148A〜148Dを保持し、磁束を伝導させるために、屈曲を抑えてアーマーチャ144の表面部分を拡げるといったことを可能にする。
二部構成のハウジング102は、ロータ104と係合して回転する時、クラッチ100からの回転出力を供給する。またハウジング102は、ボルト、ネジ、あるいはその他の適切な固定具を用いて互いに固定された前方ハウジングカバー部102Aと、後方ハウジング基部102Bとを備える。一般的に、ハウジングカバー102Aおよびハウジング基部102Bはどちらとも、アルミニウムなどの金属材料で構成されている。ハウジング基部102Bは、ハウジング基部102BのID部と軸110との間に押付けられて係合した複列軸受装置160を有する。該軸受装置160はロータ104の後面に設けられており、ファンブレード168(図2A参照)と実質的に軸方向に並んで設けられていることが好ましい。このような構成において、ハウジング102はロータ104から独立した状態でその回転が軸110に支持されると共に、軸受装置160が(作業チャンバー114と同様に)ファンブレード168と軸方向に並んで設けられ、軸受装置160にかかる作動負荷を均衡に保つのに役立つ。軸受負荷が均衡に保たれることによって、軸受の損傷を防いだり、軸受の寿命を延ばしたりするのに役立つ。ロータ104が軸110に対して回転しないよう軸110に固定された状態で、軸受装置160によって、二部構成ハウジング102とロータ104とが相対的に回転できるようになっている。ハウジングカバー102Aおよびハウジング基部102Bにはそれぞれ、作業チャンバー114に対向し、ロータ104の前面と後面に設けられた一連の環状リブ124と粘性的に係合してクラッチ100が係合された時に(すなわち、せん断流体が作業チャンバー114に導入された時に)トルクを伝達するための、一連の環状リブ(総括的に各リブのまとまりを参照符号162で示す)が設けられている。クラッチ100の動作については後述する。
図7に示すように、ハウジングカバー102Aは、せん断流体中の圧力を高めていくことによってロータ104のOD部付近に設けられた作業チャンバー114内で局所的に作動する、従来型の動的流体ポンプシステムを備える。せん断流体が作業チャンバー114のOD部からリザーバ112へと移動するための帰還路164が、ハウジングカバー102Aを貫くように設けられている。
ハウジング102の外側には、クラッチによって発せられた熱をクラッチの周囲に移動させるための冷却フィン166(図1,8および9参照)が備えられている。一般的にハウジング102の形成にはアルミニウムが用いられるが、これは、アルミニウムが、クラッチ100からの熱を放散させるのに役立つ好適な伝熱性を備えているからである。図2Aに示すように、ファンブレード168は、ハウジング102に接続され、クラッチ100が係合された時にハウジング102と共に回転するようになっていてもよい(図の簡略化のため、ファンブレード168は他の図の中では省略されている)。ファンブレード168は、公知の方法でボルトあるいはネジを用いてハウジング102に接続された単一のファンブレードアセンブリの一部であってもよい。
図8は、図1の8−8線に沿って切欠かれたクラッチ100の断面図である。図2A,2B,7および8に示すように、磁束伝達ハウジングインサート170がハウジング基部102B内に配置されており、電磁コイルアセンブリ108とバルブアセンブリ106の「浮動」アーマーチャ144との間の磁気導管として機能する。該ハウジングインサート170はスチールで構成されてもよい。磁気伝達ハウジングインサート170は、前面の外縁には面取り部172と、後端には円周方向に離間された複数の扇形部174(図2A,2B,7および10参照)と、内側に延出する半径方向のリブ176とを有するほぼ円筒状の形状に予め形成されてもよい。ハウジングインサート170はハウジング基部102B内に鋳込み成形される。ハウジングインサート170の後端に設けられた扇形部174によって、成形時にハウジング102の材料(例えばアルミニウム)が扇形部174に流され、それによってほぼ軸方向の磁束経路を確立しつつ、ハウジングインサート170とハウジング基部102Bとをより確実に接続している。図8に示すように、ハウジングインサートは、コイルアセンブリ108のコイルカップ116の前面に対して軸方向後側のある位置まで後方に延出しており、コイルカップ116との間に半径方向の小さな空隙G1を形成している。図2A,2B,および7の断面図は、扇形部174がハウジングインサート170へと前方向に延出している位置にて切り欠かれている。このことは、図2A,2B,および7では図8と比較して(図10も参照のこと)、ハウジングインサート170の軸方向の長さがより短いことから明らかである。半径方向のリブ176はハウジングインサート170の中央部に設けられ、鋳込み成形を容易にし、ハウジングインサート170をハウジング基部102Bに対して安定させる機能を果たしている。半径方向のリブ176およびインサートの扇形部174によって、インサート170の表面の大部分が露出した状態、すなわち、ハウジング102の材料によって覆われていない状態を保ちつつ、ハウジングインサート170がハウジング102に対して固定されるようになっている。
図7に示すように、アーマーチャ144のフィンガー部148Aおよび148Cは、ほぼ半径方向の小さな空隙G2によって離間された、磁気伝導ハウジングインサートの領域に配置されている。磁束は、ハウジングインサート170とアーマーチャ144との間を、空隙G2を横切って通る。磁束の作用によってアーマーチャ144が移動すると、アーマーチャのハウジングインサート170に対する相対配向は変化するが、空隙G2はほぼ半径方向に配向された状態に保たれる。
図2,7および8に示すように、ほぼディスク状に形成された磁極プレート178は、軸110の前端110Fに(例えばプレス加工やローレット加工による接続によって)取付けられている。磁極プレート178はロータ178の前方全体に位置しており、ロータ104のどの部分にも貫通していない。磁極プレート178は、軸110およびロータ104と共に回転するよう固定されているが、アーマーチャ144の様には移動的ではない。磁極プレート178はスチールなどの磁束伝達材料で構成されており、アーマーチャ144と軸110との間の磁力導管として機能する。また、アーマーチャ144が電磁力によって磁極プレート178の方向に誘引された時(すなわち、アーマーチャ144が磁極プレート178に接触してアーマーチャ144の動作範囲が制限される時)、この磁極プレート178はアーマーチャ144のストップとしても機能する。クラッチ100が完全に解放された時(全図に図示のように)、アーマーチャ144の基部146は磁気的に誘引され磁極プレート178と物理的に接触する。クラッチ100が係合した時には、磁極プレート178とアーマーチャ144との間に、実質的に軸方向の小さな可変空隙G3(図示なし)が存在する。以下に詳述の通り、実質的に軸方向の空隙G3のサイズは可変である。
作動中、クラッチ100の中に存在する流体によって、アーマーチャ144が磁極プレート178に粘着してしまい、クラッチの応答時間を不要に低下させてしまうことがある。その問題を軽減するため、磁極プレート178の後面は、随意に織目状(すなわち、非平滑)、あるいは隆起状(例えば、突出したリベットヘッド)にして、アーマーチャ144が磁極プレート178に粘着してしまうのを防いでもよい。または、あるいはそれに加えて、同じ目的で、アーマーチャ144の前面を織目状あるいは隆起状にしてもよい。
さらに、図2A,2B,7および8に示すように、磁束ガイドスリーブ180が、軸受装置160の後方に軸110に設けられ、軸110と電磁コイルアセンブリ108のコイルカップ116との間に半径方向に配置されている。該磁束ガイドスリーブ180はハウジング102の軸受装置160と電磁コイルアセンブリ108の軸受装置120との間に軸方向に配置されている。磁束ガイドスリーブ180は、前方に面取りされた外端180Aを有する、ほぼ円筒状に形成されている。磁束ガイドスリーブ180は磁束伝達性の材料(例えばスチール)で構成され、軸110と電磁コイルアセンブリ108との間に磁束を流すことが可能である。小さな半径方向の空隙G4が、磁束ガイドスリーブ180およびコイルカップ116を離間している。
前述の構成から、クラッチ100の磁束回路がわかる。電流がコイル118を流れると、電磁コイルアセンブリ108は磁束を発生させることができる。コイルアセンブリ108からの磁束は、半径方向の空隙G1を通ってコイルカップ116からハウジングインサート170へと流れる。ハウジングインサート170を軸方向に流れた後、磁束は、ほぼ半径方向の空隙G2を通ってバルブアセンブリ106のアーマーチャ144のフィンガー部148A〜148Dへと流れる。磁束は、フィンガー部148A〜148Dを通り、アーマーチャ144の基部146へと流れる。コイルアセンブリ108に電気が供給されておらずコイルアセンブリ108が磁束を発生させていない時には、デフォルトで、アーマーチャ144は磁極プレート178から離間するように付勢され、また、磁束はアーマーチャから磁極プレート178へと流れるよう、可変でほぼ軸方向の空隙G3を必ず通るようになっている。コイルアセンブリ108からの磁束は、アーマーチャ144に作用してアーマーチャ144が磁極プレート178と接するようにアーマーチャ144を磁極プレート178の方向に回転させて軸方向の空隙G3を閉鎖させる電磁力を発生させる。磁極プレート178によって、アーマーチャ144と軸110の前端110Fとの間の磁束回路を持続している。そして、軸110は磁束をクラッチ100の後側(すなわち駆動側)へと流す。その後、磁束は軸110から磁束ガイドスリーブ180を介して半径方向の空隙G4を通って、電磁コイルアセンブリ108のコイルカップ116へと戻り、該磁束回路は完結する。
クラッチ100の動作は、概して以下のようになる。バルブアセンブリ106のカバープレート140はデフォルトで、リザーバ112の後部プレート112Aにおける開口部138を開放するよう(すなわち、クラッチ100が係合される「オン」の位置つまり開位置に)付勢されるように構成されている。このような構成により、せん断流体がリザーバ112から作業チャンバー114へと流動可能となっている。作業チャンバー114に存在するせん断流体は、ロータ104とハウジング102とを摩擦的に係合させることによってトルクを伝達する。瞬間的に伝達されるトルクの割合は、作業チャンバー114の内のせん断流体の量に応じて変化する。
バルブアセンブリ106は、電磁的に作動され開口部138を閉鎖する。電磁コイルアセンブリ108が励磁されると、コイル118によって磁束が発生し、磁束回路を流れアーマーチャ144を磁極プレート178の方向に移動させて、カバープレート140をリザーバ112の後部プレート112Aにおける開口部138の方向に移動させる。このようにして、コイルアセンブリ108を励磁させることによって、開口部138を更に覆ってクラッチ100を解放し、せん断流体がリザーバ112から作業チャンバー114に流動するのを制限あるいは防止する。
上述のとおり、半径方向の流路128はロータ104の前方に、カバープレート140およびリザーバ112の後部プレート112Aの開口部の位置と相対して形成されている。リザーバ112の後部プレート112Aの開口部138を開放および閉鎖するために、カバープレート140が軸方向に移動するスペースが、半径方向の流路128によって提供できる。また、半径方向の流路128および溝130は共に、リザーバ112からの開口部138とロータ104のOD部付近の開口部126Aとの間に流路を形成している。このように、せん断流体の作業チャンバー114への流入は、ロータの軸方向のほぼ中心に配置され、また環状リブ124(および162)に対して半径方向のほぼ中心に配置された流出口を提供する、流体開口部の一つ(例えば流体開口部126A)において起こる。当該流出口をロータ104の軸方向の中心あるいは中心付近に配置することによって、ロータの前面及び後面の両方からほぼ同時にせん断流体を作業チャンバー114に供給することが可能になると共に、ロータ104のOD部付近の環状リブ124の中においてもせん断流体を作業チャンバー114へと供給することが可能となる。せん断流体をロータ104のOD部付近およびロータ104の両面において同時に作業チャンバー114に供給することは、クラッチの応答時間を向上させるのに役立つ。
作動中、流体帰還路164を備える流体ポンプシステムは、せん断流体を作業チャンバー114からリザーバ112へと戻す。せん断流体は、作業チャンバー114からリザーバ112へと基本的に連続的に供給される。単にバルブアセンブリ106を開位置に保持し、より多くのせん断流体をリザーバ112から作業チャンバー114へと移動(すなわち帰還)させることによって、クラッチ100は係合状態に保持される。逆にいえば、バルブアセンブリ106を完全な閉位置に移動させ、せん断流体が作業チャンバー114から帰還させないようにすることによって、作業チャンバー114を効果的にせん断流体が排出された状態にすることが可能である。
他の様々な制御体系を用いてクラッチ100を作動させることも可能である。実施例の1つにおいて、コイルアセンブリが選択的に励磁された時にバルブアセンブリ106が完全な開位置(デフォルト位置)あるいは完全な閉位置に保持されるよう、電磁コイルアセンブリ108を粗放なオン/オフ形式で励磁してもよい。
別の実施例において、コイルアセンブリ108は、電子エンジン制御装置(図示なし)からのパルス幅変調(PWM)信号を用いて励磁される。PWM信号によって、リザーバ112から流出するせん断流体の平均量を動的に変化させることが可能となる。PWM信号によって、コイルアセンブリ108は長時間にわたってパルス状に磁束を発生させる。PWM信号のパルス幅(すなわち継続時間)と周波数とに応じて、バルブアセンブリ106は、長時間にわたって、開口部138を介してリザーバ112から作業チャンバー114へと流されるせん断流体の量を可変的に調節することが可能である。すなわち、PWM信号によってコイルアセンブリ108はバルブアセンブリ106を開閉し、バルブアセンブリ106が開放される平均時間によってリザーバ112から流出するせん断流体の平均量が決定される。PWM信号のパルス幅および/または周波数が大きいほど、バルブアセンブリ106は平均してより大きく閉じられ、より少ない平均量のせん断流体が作業チャンバー114へと流れる。このようなPWM制御体系によって、単に粗放なオン/オフ形式ではなく、ロータ104および軸110の回転速度が0%から約100%のどの速度であってもハウジング102(および取付けられたファンブレード168)が回転可能なように、クラッチ100を選択的に変速可能な速度にて作動させることができる。PWM信号の周波数は、約0.5〜5Hzが好適である。
電磁アクチュエータシステムにおける小型のストロークアクチュエータでは、開位置と閉位置との間にアーマーチャ144の安定した位置を得ることができないため、アーマーチャ144は限界末端位置(すなわち完全な開位置あるいは閉位置)の一方に傾いてしまう。従って、アーマーチャディスクがデューティサイクル毎に当該末端位置に達するよう、PWM周波数は比較的低く設定されなければならない。しかし、PWM信号の個々のパルスに応じてファンの速度が変化すると、ファン168(およびハウジング102)の速度の変化によって不要な可聴ノイズの変動が起こるため、PWM周波数が低すぎるのは好ましくない。よって、約2Hz程度のPWM信号の周波数が好ましい。
尚、小さな空隙G3は磁束の最大量を制限し、ひいては、コイルアセンブリ108の電源が切られた時には除去される必要がある装置の磁気エネルギーの最大量を制限する。より大きな空隙G3を用いると、バルブアセンブリ106の応答時間は向上するが、バルブアセンブリ106を移動させるための獲得可能な磁力はわずかに減少する。従って、空隙G3はクラッチ100の他の設計特性を考慮したものであるべきである。
電磁的に作動される粘性クラッチを作動させることに関する問題は、このようなクラッチの構成には、磁束回路に近接して変圧器を効果的に形成しようとしたことの意図しない結果が表れてしまっている場合があるということである。アルミニウムは、比較的軽量で、安価で、成型可能で、常磁性体であり、また、好適な強度と熱伝導特性を有するため、クラッチの構成要素に用いられる一般的な材料である。しかし、アルミニウムは電気伝導が可能なため、ハウジング102および/あるいはロータ104の磁束回路に隣接する部分は、二次巻線としての機能を効果的に果たすことが可能である。アルミニウム内の渦電流が熱として分散するには比較的長い時間がかかる。これがアーマーチャ144の動きに影響し、バルブアセンブリ106を開位置あるいは閉位置に保持することによって、クラッチ100の応答時間を不要に遅くしてしまう可能性がある。渦電流の影響は、クラッチの応答時間に多大な影響を及ぼし、その影響はアーマーチャ144の質量よりもさらに大きな影響であることが分かっている。このことは、クラッチ100がPWM制御体系を用いて制御される場合には特に好ましいものではない。クラッチ100への渦電流の影響は、コイルアセンブリ108がアーマーチャ144を閉位置からデフォルトの開位置へと付勢すべく磁束の供給を停止する(すなわち電源が切られた)時、ほぼ最大となる。これは、アーマーチャ144を閉位置に保持するのに要する磁束は、アーマーチャ144を開位置から閉位置へと移動させるのに要する磁束よりも少ないからである。
渦電流の問題を軽減するために、クラッチ100は、磁束回路の付近に渦電流低減機構を備えていてもよい。実施例の1つにおいて、該渦電流低減機構は、ハウジング基部102Bにおいて遮断パターンを形成する、特殊なハウジングの形状を備えている。図9はクラッチ100のハウジング基部102Bが単独で示された背面図である。図10はハウジング基部102Bの一部分の斜視断面図である。図8,9および10に示すように、円周上に等間隔で離間された12個の扇形部190が、ハウジング基部102Bの後面(駆動面)においてハウジング102のID部付近に凹部を形成している。該扇形部190は、磁束回路の内側に対して配置されるよう、ハウジングインサート170の半径方向内向に形成されている。該扇形部190は、後方に大きく開口し、ハウジング基部102Bの前面に向かって狭められた開口部を有する涙滴状の形状に構成されている。しかし、該扇形部190は、他の実施例において異なった形状や構成を有していてもよい。扇形部190は、磁束回路に近接して配置された材料の量を減らすよう機能する。より具体的には図8に示すように、扇形部190は、磁束回路の内側にある軸110にほぼ軸方向に隣接した位置において閉リングを形成して、ハウジング102の導電材料の量を減らし、渦電流の伝導を減少させる。
また、特殊な渦電流低減機構は、ハウジング基部102Bの前面に形成要素を備えていてもよい。図11は、前方から示されたハウジング基部102Bの一部の斜視断面図である。図10および11に示すように、前方扇形部192はハウジング基部102Bの前面に形成されている。円周上に等間隔で離間された12個の前方扇形部192は、扇形部192の前面が、ハウジングインサート170とハウジング基部102BのID部との間の軸受装置160が配置されている場所に半径方向に設けられた環状流路194に沿って配置されるよう、ハウジング基部102BのID部付近に配置されている。前方扇形部192は、ハウジング基部102Bの後面の扇形部190と並ぶよう配置されている。このようにして、扇形部190および192は磁束回路に近接する導電材料の量を減らしている。隣接する扇形部190および192の間にはリブ状の構造が形成されており、ハウジング102に十分な機械的強度を与えるのに役立っている。
同様に、ロータ104は、クラッチ100における渦電流を低減する電気遮断機構を磁束回路に近接して形成する特殊な形状を有するよう形成されていてもよい。このような渦電流低減機構は、ハウジング102の渦電流低減機構と合わせてあるいはその代りに形成されてもよい。
他の実施例において、渦電流低減機構は、クラッチ100の磁束回路付近で使用される特殊材料である。ハウジング基部102BのID部とハウジングインサート170が配置される位置付近との間のハウジング基部102Bの一部、ハウジング基部102B全体、あるいはハウジング102全体が、クラッチ100の磁束回路付近の渦電流の伝導を低減させるために、マグネシウムなどの伝導性の低い常磁性体であってもよい。同様に、他の実施例において、ロータ104、あるいはロータ104の一部は、マグネシウムなどの非導電材料で構成されてもよい。このようなマグネシウムなどの特殊な材料を用いることによって、このような特殊な材料を用いない場合に磁束回路の付近で発生する渦電流を抑制し、ひいてはクラッチの応答時間の向上に役立つ。
本発明が、多数の利点を有する効率的、効果的かつ信頼性のある粘性クラッチを提供するということが認められるであろう。例えば、本発明のクラッチは、ロータと共に移動するよう構成されたリザーバを備えることが可能であり、このような構成によって、リザーバのバルブアセンブリが開放された時に運動(回転)エネルギーがせん断流体に伝達され、せん断流体がより速く作業チャンバーに供給される。せん断流体をロータのOD部付近で供給するだけでなく、流体をロータのほぼ軸心を介して前方と後方の両方からほぼ同時に分散させて作業チャンバーに供給することによって、せん断流体の作業チャンバーへの供給は向上され、速められている。また、本発明のクラッチにより、比較的空隙の少ない磁束回路を介した効率的な磁束の伝達が可能になる。必要な空隙はわずか4つであり、空隙の数がより多い場合に起こる磁力の損失を防ぐ。また、本発明のクラッチにおける空隙は、概してより半径方向に向けられて配置が可能であり、軸方向に向けられた空隙と比較すると、半径方向の空隙によって、概してより一貫性のある正確な許容差が得られる。さらに、本発明のクラッチは、磁束回路の不要な性能損失を軽減するため、渦電流低減機構を備えていてもよい。前述した利点は全て、クラッチが入力側と出力側の係合の度合をどれだけ早く調節できるかを測る目安である、クラッチの応答時間を向上させるのに役立つ。良好なクラッチの応答時間は、クラッチを動的にまた可変的に係合させるためにPWM制御体系を用いてクラッチを制御する場合には、特に重要である。前述した利点に加えて、本発明のクラッチの構成は、組立や修理のための解体を容易にしている。
実施例を用いて本発明を説明したが、本発明の要旨および範囲を逸脱することなく、形式上および詳細にわたって変更可能であることは、当業者の認識するところである。例えば、本発明のクラッチの特定の構造及び構成は、特定の用途に合わせて変更可能である。
本発明の粘性クラッチの背面図である。 図1の2−2線に沿って切欠かれた粘性クラッチの断面図である。 図2Aに示された断面図の一部の拡大図である。 図1の2−2線に沿って切欠かれた粘性クラッチの一部の斜視断面図である。 図1〜2Cの粘性クラッチのロータの正面図である。 図1〜2Cの粘性クラッチのバルブアセンブリの斜視図である。 図4のバルブアセンブリの背面図である。 図5の6−6線に沿って切欠かれたバルブアセンブリの断面図である。 図1の7−7線に沿って切欠かれた粘性クラッチの断面図である。 図1の8−8線に沿って切欠かれた粘性クラッチの断面図である。 図1〜2C、7および8の粘性クラッチのハウジングの背面図である。 図9のハウジングの一部の斜視断面図である。 図9および10のハウジングの一部の前面の斜視断面図である。

Claims (22)

  1. 電磁的に作動される粘性クラッチアセンブリのバルブアセンブリであって、該バルブアセンブリは、
    リザーバの開口部を選択的に覆うよう構成された座部を画定するカバープレートと、
    柔軟な取付プレートと、
    磁束の作用によって移動可能となり、前記リザーバの前記開口部に対して前記カバープレートを移動させるアーマーチャであって、前記カバープレートおよび前記取付プレートに接続された基部と、前記基部から延出するフィンガー部であって、該フィンガー部および前記基部は磁束を伝達させるための流路を画定するフィンガー部とを備えるアーマーチャと
    を備えたことを特徴とするバルブアセンブリ。
  2. 前記フィンガー部は前記アーマーチャの前記基部からほぼ90°で延出することを特徴とする請求項1に記載のバルブアセンブリ。
  3. 前記アーマーチャの前記基部はほぼ環状に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバルブアセンブリ。
  4. 前記取付プレートは、前記バルブアセンブリの前記アーマーチャをデフォルトで開位置へと付勢させるバネ付勢を行うことを特徴とする請求項1に記載のバルブアセンブリ。
  5. 前記取付プレートは、第1および第2取付突出部を備えることを特徴とする請求項1に記載のバルブアセンブリ。
  6. 前記第1および第2取付突出部は、それぞれほぼアーチ状の形状を有することを特徴とする請求項5に記載のバルブアセンブリ。
  7. 前記取付プレートは更に、前記第1および第2取付突出の間に配置された扇形部を備えることを特徴とする請求項6に記載のアセンブリ。
  8. 前記カバープレートおよび前記取付プレートは、前記アーマーチャの前記基部に互いに対して反対側に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
  9. 前記取付プレートは、前記クラッチの回転力入力部材と共に回転するよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のバルブアセンブリ。
  10. 前記バルブアセンブリは、前記アーマーチャの前記基部から延出する1つあるいはそれ以上の追加のフィンガー部であって、全て互いに円周方向に離間されているフィンガー部を備えることを特徴とする請求項1に記載のバルブアセンブリ。
  11. 合計で4つのフィンガー部を備えたことを特徴とする請求項10に記載のバルブアセンブリ。
  12. 前記カバープレートは、
    前記アーマーチャに接続された第1部分と、
    前記第1部分からほぼ直角に延出する第2部分と、
    前記第2部分から、前記アーマーチャの前記基部が配置される平面に向かって、ほぼ直角に延出する第3部分であって、前記カバープレートの前記座部を画定する第3部分と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のバルブアセンブリ。
  13. 電磁的に作動される粘性クラッチアセンブリであって、
    回転可能な軸と、
    該回転可能な軸に取付けられたロータであって、前面および後面を有するロータと、
    該ロータを囲むハウジングと、
    該ロータと該ハウジングとの間に画定された作業チャンバーと、
    前記ロータの前記前面および前記後面の間に延出する少なくとも1つの部分を有するよう構成されたアーマーチャであって、前記作業チャンバーへの流体の流れを制御し、前記ロータと前記ハウジングの粘性的な係合を選択的に制御するために回転軸回りに回転可能であるアーマーチャと
    を備えたことを特徴とするクラッチアセンブリ。
  14. 前記アーマーチャは、環状の基部を備えることを特徴とする請求項13に記載のアセンブリ。
  15. 前記アーマーチャの前記基部は、前記ロータの前記前面全体に配置されていることを特徴とする請求項14に記載のアセンブリ。
  16. 前記アーマーチャは更に、前記環状の基部から延出している少なくとも1つのフィンガー部を備えたことを特徴とする請求項14に記載のアセンブリ。
  17. 前記少なくとも1つのフィンガー部は、前記ロータに設けられた少なくとも1つの対応する開口部を介して、前記ロータの前記前面および前記後面の間に延出していることを特徴とする請求項16に記載のアセンブリ。
  18. 4つのフィンガー部が前記環状の基部から延出していることを特徴とする請求項16に記載のアセンブリ。
  19. 前記アセンブリは、前記アーマーチャに取付けられたカバープレートを備えることを特徴とする請求項13に記載のアセンブリ。
  20. 前記アセンブリは、前記カバープレートとは反対側に前記アーマーチャに取付けられた取付プレートであって、板バネとして機能する取付プレートを備えることを特徴とする請求項19に記載のアセンブリ。
  21. 前記アセンブリは、前記ロータに取付けられたリザーバを備えることを特徴とする請求項13に記載のアセンブリ。
  22. 前記アーマーチャは前記ロータと共に回転するようロータに固定されるよう構成されたことを特徴とする請求項13に記載のアセンブリ。
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