JP2009506612A - 集積化スイッチモード電源に好適な高い周波数安定性の集積化rc発振器 - Google Patents

集積化スイッチモード電源に好適な高い周波数安定性の集積化rc発振器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009506612A
JP2009506612A JP2008527541A JP2008527541A JP2009506612A JP 2009506612 A JP2009506612 A JP 2009506612A JP 2008527541 A JP2008527541 A JP 2008527541A JP 2008527541 A JP2008527541 A JP 2008527541A JP 2009506612 A JP2009506612 A JP 2009506612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
integrated
node
channel length
voltage
oscillator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008527541A
Other languages
English (en)
Inventor
ワン、ツェンファ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NXP BV
Original Assignee
NXP BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NXP BV filed Critical NXP BV
Publication of JP2009506612A publication Critical patent/JP2009506612A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B5/00Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input
    • H03B5/20Generation of oscillations using amplifier with regenerative feedback from output to input with frequency-determining element comprising resistance and either capacitance or inductance, e.g. phase-shift oscillator

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

集積回路用の集積化発振器(IO)は、i)直列で搭載された第1(CI1)および第2(CI2)の補償型インバータであって、それぞれが、並列で搭載され、また最適チャネル長よりもそれぞれ短いまたは長いチャネル長を有するトランジスタを備える第1(PI11;PI21)および第2(PI12;PI22)の単純なインバータを備え、第1の補償型インバータ(CI1)は、第1(N1)のノードおよび第2(N2)のノードにそれぞれ接続された入力端子および出力端子を有し、第2の補償型インバータ(CI2)は、第2のノード(N2)および第3のノード(N3)にそれぞれ接続された入力端子および出力端子を有する、第1(CI1)および第2(CI2)の補償型インバータと、ii)選択された抵抗値を有し、第1(N1)のノードおよび第2(N2)のノードにそれぞれ接続された第1の端子および第2の端子を備える抵抗器(R)と、iii)第1(N1)のノードおよび第3(N3)のノードにそれぞれ接続された第1の端子および第2の端子を備え、クロック信号を所望の発振周波数で周期的に送出するために充電および放電するように、選択された静電容量値を有するキャパシタ(C)と、を備える。

Description

本発明は、集積回路の分野に関し、より正確には、多くの集積回路で使用されることができる発振器に関する。
当業者に知られているように、高い周波数安定性を備えた自由に使える周期的なクロック信号があることが時に重要である。これは特に、例えば、移動またはセルラ電話、コードレス電話、デジタル・スチル・カメラ、MP3プレーヤ、あるいは携帯情報端末(PDA)などの「小型」電子機器内に使用される傾向がある、スイッチモード電源(すなわちSMPS)の場合である。
今日の最新技術を用いた小型電子機器は、追加の処理用電力を必要とする多くの機能性(または機能)を提供する一方、機器のサイズが減少し、特にバッテリに関して、ますます余地が少なくなっている。例えば、一部の移動電話は、ウェブの閲覧、電子メールの無線転送、デジタル写真、さらにはビデオ・ストリーミングも可能にしている。それと同時に、機器の利用者は、バッテリが、利用者の機器に数時間効率的に供給でき、またその待機モード時に、充電から充電までの間に数週間作動できることを望む。
当業者に知られているように、長いバッテリ寿命の鍵は電力管理である。小型機器内部の大多数の集積回路(IC)は、機器のバッテリよりも低いまたは高い供給電圧で動作する。したがって、バッテリ電圧は、スイッチモード電源(すなわちSMPS)などの電力変換レギュレータ回路を使用することによって、各ICの必要な供給電圧に適切にスケーリングされる必要がある。
電力効率が高くなるほど、機器の稼働時間および待機時間が、バッテリを充電し直すことなく長くなるので、SMPSの電力効率は重要な問題である。さらに、電力効率がより高いことは、小型機器内のICに関して温度がより安定していることも意味し、これは、機器メーカにとっても利用者にとっても好都合である。SMPSの電力変換効率が低いとき、エネルギー伝達プロセス中にSMPS電力レギュレータが電力を損失し、それが熱を発生させる。その熱が、バッテリ寿命を低下させ、小型機器の信頼性を損なわせる。スイッチング直流−直流コンバータなどの電力レギュレータの電力効率は、バッテリ電圧および出力電流に比較的無関係である。しかし、電力レギュレータの電力効率は、スイッチング周波数の増大に伴って減少する。
さらに、SMPSは、そのスイッチング性のため、特にスイッチング電力レギュレータのスイッチング周波数が十分に安定していないときに高調波雑音を発生させ、それが、小型機器内に含まれるアナログ回路、ミックスドシグナル回路、および高周波回路に干渉するおそれがある。2つのタイプの高調波干渉が、一方は供給電圧(Vo)を通じて、他方は、直流−直流コンバータに供給する発振器によって生成された大きな振幅のクロック信号から、給電すべき回路への、容量性または電磁性の直接結合を通じて発生されることがある(結合は、共通基板を介して起こることもあり、それは、直流−直流コンバータがチップ上にあり、それが給電する回路と共に組み込まれている場合である)。
より正確には、どんなSMPSも、そのスイッチング性により、リプル電圧が重畳された出力直流電圧を送出する。その結果、SMPSの出力が、スイッチング周波数の成分、ならびにスイッチング周波数の側波帯および高調波の成分を含む。例えば、降圧直流−直流コンバータでは、高調波が大きく、セルラ機器内に潜在的な干渉問題を引き起こすおそれがある。というのは、受信機のフロントエンド回路、アナログ回路、および(ベースバンドとオーディオのインターフェースなど)ミックスドシグナル回路が、供給電圧のどんな変化にも影響されやすいからである。したがって、機器の性能が、スイッチング直流−直流コンバータの出力リプルによって影響を受けることがある。こうした干渉を低減するためには、機器の電源除去比が高い必要がある。
発振器によって出力された周期的なクロック信号など大振幅の信号の、回路またはシステムに対する容量性結合、磁気結合、または基板結合があれば、それは、特に(高周波フロントエンドまたはマイクの入力端のような)回路の敏感なノードが干渉を拾い上げ、それらの干渉を大きな利得で増幅したとき、回路またはシステムの性能を低下させる傾向がある。この種の結合を防止する従来の方法は、雑音を発生する回路を、雑音に敏感な回路またはシステムそれぞれから分離するものである。しかし、小型機器内では、あらゆるものが非常に高密度で詰め込まれているので、この従来の方法は、もはや可能ではない(シールドは、コストおよびサイズの理由から、実際的ではない)。
さらに、遮断周波数より上では、周波数の増大に伴って、スイッチ電力レギュレータの効率が急速に減少する。スイッチ電力レギュレータの遮断周波数は、スイッチング損失が他のコンバータ損失に等しくなる周波数と定義される。大多数のスイッチ直流−直流コンバータは、その遮断周波数あたりで動作すると考えられる。
電力効率も、高調波干渉の位置も、SMPS内のスイッチング周波数と共に変化するので、可能な最高の電力変換効率を達成し、また高調波干渉を十分制御するための最も簡単で効率的な方法は、非常に正確で安定したスイッチング周波数を使用することである。
この目的のために、水晶発振器を使用することが可能である。そのような発振器は、最良の性能を提供するが、非常に高価であり、完全に集積されることができない。さらに、水晶発振器は、発振を保証するために注意深い設計を要し、始動にかなり長い時間を費やすことになる。
CMOSインバータを使用した、典型的なRC発振器を使用することも提案されてきた(例えば特許文献、国際公開WO2004/055968号を参照されたい)。そのような発振器は、低コストであり、完全に集積されることができ、速い始動を備えている。そのような発振器は、単に、直列で搭載された第1および第2の普通の(または単純な)CMOSインバータであって、1つの抵抗器が、第1の単純なインバータの入力端および出力端に接続され、1つのキャパシタが、第1の単純なインバータの入力端および第2の単純なインバータの出力端に接続されたCMOSインバータで実現されることができる。CMOSインバータは、実質的に無限の入力インピーダンス、レール・トゥ・レールの出力スイング能力、極めて低い消費電力を有し、高速であり、非常に狭いシリコン面積を占める。したがって、CMOSインバータは低コストである。残念なことには、そのような発振器の発振周波数は強く温度に依存し、極めて不十分な周波数安定性に通じる。所与のCMOSプロセスについて、単純なインバータが、以後「最適チャネル長」と呼ばれるあるチャネル長を備えたCMOSトランジスタで構成される場合に、典型的なRC発振器のこの温度依存性が最小限まで減少されることができる。残念なことには、この改善は非常に限定されており、結果として得られる周波数安定性は、例えば−40℃〜+120℃の広い温度範囲全体にわたって、依然として不十分である。
したがって、本発明の目的は、高い周波数安定性および精度をもたらし、またSMPS内に使用して、SMPSに安定した電力効率および高調波干渉の閉じ込めをもたらすことができる、RCタイプの新規の集積化発振器を提供することである。
この目的のために、
−直列で搭載された第1および第2の補償型インバータであって、それぞれが、並列で搭載され、また(単純なインバータを使用した典型的なRC発振器の場合に上述された)最適チャネル長よりもそれぞれ短いまたは長いチャネル長を有するトランジスタを備えた第1および第2の単純なインバータを備え、第1の補償型インバータが、第1のノードおよび第2のノードにそれぞれ接続された入力端子および出力端子を有し、第2の補償型インバータが、第2のノードおよび第3のノードにそれぞれ接続された入力端子および出力端子を有する、第1および第2の補償型インバータと、
−第1のノードおよび第2のノードにそれぞれ接続された第1の端子および第2の端子を備え、選択された抵抗値を有する抵抗器と、
−第1のノードおよび第3のノードにそれぞれ接続された第1の端子および第2の端子を備え、クロック信号を所望の発振周波数で周期的に送出するために充電および放電するように、選択された静電容量値を有するキャパシタと
を備える、集積回路用の集積化発振器を提供する。
本発明による集積化発振器は、別々にまたは組み合わされて考慮される追加の特性を有してよく、特に、
−所望の発振周波数が、選択された抵抗値および選択された静電容量値によって決まり得る、
−第1の単純なインバータと最適チャネル長のチャネル長差、および/または第2の単純なインバータと最適チャネル長のチャネル長差が、所望の発振周波数が、所望の温度範囲全体にわたって、また場合によってはプロセス・スプレッド[process spread]全体にわたって一定のままであるように選択されてよい、
−単純なインバータがそれぞれ、ゲート、ソース、およびドレインをそれぞれが有するpMOSトランジスタおよびnMOSトランジスタを備えてよく、pMOSトランジスタのゲートが、第1または第2のノードに接続され、pMOSトランジスタのソースが、供給電圧に接続され、pMOSトランジスタのドレインが、第2または第3のノードに接続され、nMOSトランジスタのゲートが、pMOSトランジスタのゲートに接続され、nMOSトランジスタのソースが、グランドに接続され、nMOSトランジスタのドレインが、pMOSトランジスタのドレインに接続される
という特性を有してよい。
そのような集積化発振器は、高度に安定したクロック信号を送出するため、また特に、それが安価、単純および集積可能である必要がある場合に、任意の集積回路(あるいはデバイスまたはシステム)で使用されてよい。
本発明は、i)上記で紹介されたもののような、所望の発振周波数に従って周期的なクロック信号を出力端上に送出するように構成された集積化発振器と、ii)入力直流電圧が供給されるように、電源に接続されることが意図された第1の入力端、発振器の出力端に接続された第2の入力端、および入力直流電圧よりも低いまたは高い、選択された電圧を有する出力直流電圧を送出するための出力端を備える直流−直流コンバータとを備える集積化スイッチモード電源(SMPS)も提供する。
本発明はさらに、入力直流電圧を送出するように構成されたバッテリと、上記で紹介されたもののような、その入力直流電圧をより低いまたはより高い直流電圧に変換するように構成されたSMPSと、より低いまたはより高い直流電圧によって給電される少なくとも1つの回路(またはシステムもしくはデバイス)とを備える電子機器を提供する。
そのような電子機器は、例えば移動(またはセルラ)電話、コードレス電話、デジタル・スチル・カメラ、MP3プレーヤ、あるいは携帯情報端末(PDA)など、バッテリ式または可搬式の電子デバイスでよい。
本発明の他の特徴および利点が、以後の詳細な明細書および添付の図面を検討すればすぐに明らかとなるであろう。
添付の図面は、本発明を完全なものにするのに役立つだけでなく、必要であれば、その定義の一助となるのにも役立つことができる。
上述のように、本発明は、集積回路の一部となることが意図された新規の集積化RC発振器を提供するものである。
以降の説明では、本発明による集積化RC発振器が、スイッチモード電源(すなわちSMPS)の一部であり、スイッチモード電源自体は、移動(またはセルラ)電話、コードレス電話、デジタル・スチル・カメラ、MP3プレーヤあるいは携帯情報端末(PDA)など、バッテリ式または可搬式の「小型」電子機器(またはデバイス)の一部であると考慮される。
しかし、本発明は、それらの適用例に限定されない。それどころか、この集積化発振器は、例えば周期的なクロック信号が供給されるデバイスに、安定した電力効率および高調波干渉の閉じ込めをもたらすために、高い周波数安定性および精度が必須などんな集積回路で使用されてもよい。
図1に概略的に示されるように、小型機器UEは、特に、バッテリBATと、集積化SMPS ISと、選択された直流電圧Voで給電すべき回路またはシステムCCとを備える。例えば、給電すべき回路は、移動(またはセルラ)電話の伝送経路の、ベースバンド集積回路のデジタル・コアである。
集積化SMPS ISは、(所望の発振周波数f0を有する)周期的なクロック信号を出力するように構成された、本発明による集積化発振器IOと、スイッチング電力レギュレータCVとを備える。例えば、スイッチング電力レギュレータCVは、直流−直流スイッチング・コンバータ(またはバック・コンバータもしくは降圧直流−直流コンバータ)である。
直流−直流スイッチング・コンバータCVは、少なくともPWM(パルス幅変調器)コントローラと、2つの電力スイッチと、低域通過フィルタ構成のLCネットワーク(または回路)とを備えることが想起されよう。
両電力スイッチは、PWMコントローラによって(場合によってはドライバを通じて)制御される。高電位側電力スイッチがオンのとき、低電位側電力スイッチがオフである。バッテリ電圧VBATが、LCネットワークのコイルの1つの端子に印可されて、それを通って流れる電流が増大しつつある。次いで、高電位側電力スイッチがオフにされ、低電位側電力スイッチがオンにされて、コイル電流のための閉ループが形成される。負荷(回路またはシステムCC)に送出される所望の出力電圧Voが、高電位側スイッチのオン時間を調整することによって変更されることができる。定常状態では、バッテリまたは入力電圧に対する出力電圧Voの比が、スイッチング信号周期に対するオン時間の比に等しい。LCネットワークのキャパシタが、高周波数成分をフィルタリングし、リプルを許容可能なレベルまで低減させる。
図2に概略的に示されるように、本発明による集積化発振器IOは、直列で搭載された第1(CI1)および第2(CI2)の「補償された」インバータと、抵抗器Rと、キャパシタCとを備える。
補償型インバータCIi(i=1または2)はそれぞれ、2つのノードN1とN2(CI1)またはN2とN3(CI2)の間に並列で搭載された、第1(PIi1)および第2(PIi2)の単純な(または標準の、もしくは普通の)インバータを備える。補償型インバータCIiそれぞれの第1の単純なインバータPIi1は、最適チャネル長Loptよりも短いチャネル長を有するMOSトランジスタを備える。補償型インバータCIiそれぞれの第2の単純なインバータPIi2は、最適チャネル長Loptよりも長いチャネル長を有するMOSトランジスタを備える。
抵抗器Rは、第1のノードN1に、すなわち第1の補償型インバータCI1の入力端に接続された第1の端子と、第2のノードN2に、すなわち第1の補償型インバータCI1の出力端に接続された第2の端子とを備える。
キャパシタCは、第1のノードN1に、すなわち第1の補償型インバータCI1の入力端に接続された第1の端子と、第3のノードN3に、すなわち第2の補償型インバータCI2の出力端に接続された第2の端子とを備える。
所望の発振周波数f0が、抵抗値および/または静電容量値を適切に調整することによって得られることができる。
図3に概略的に示されるように、各補償型インバータCIi内にある単純なインバータPIijはそれぞれ、好ましくは、互いに従来通りに結合された少なくとも第1(T1)(またはT1’)のトランジスタと、第2(T2)(またはT2’)のトランジスタとを備える。
より正確には、単純なインバータPIijはそれぞれ、ゲート、ソースおよびドレインをそれぞれが有するpMOS型の第1のトランジスタT1(またはT1’)と、nMOS型の第2のトランジスタT2(またはT2’)とを備える。
第1のpMOSトランジスタT1(またはT1’)は、それがCI1に属する場合、第1のノードN1に接続された(またはそれがCI2に属する場合、第2のノードN2に接続された)ゲートと、供給ノードVddに接続されたソースと、それがCI1に属する場合、第2のノードN2に接続された(またはそれがCI2に属する場合、第3のノードN3に接続された)ドレインとを備える。
第2のnMOSトランジスタT2(またはT2’)は、第1のpMOSトランジスタのゲートに接続され(次いで、それがCI1に属する場合にN1に、またはそれがCI2に属する場合にN2に接続され)たゲートと、グランドに接続されたソースと、第1のpMOSトランジスタのドレインに接続され(次いで、それがCI1に属する場合にN2に、またはそれがCI2に属する場合にN3に接続され)たドレインとを備える。
次に、直列で搭載された上述の補償型インバータを使用することが、なぜ特に有利であるかについて説明される。
単純な両インバータが同一であると仮定して、(本明細書において記述されたもののような)典型的なRC発振器の発振周波数f0が、抵抗(R)、静電容量(C)、およびVTH=Vin=Voutとして定義される単純なインバータのしきい値(VTH)に依存することを示すことができる。すなわち、
Figure 2009506612
および
Figure 2009506612
であり、上式で、Vddは供給電圧であり、VTpおよびVTnは、pMOSトランジスタおよびnMOSトランジスタのそれぞれに対応するしきい値であり、KpおよびKnは、pMOSトランジスタおよびnMOSトランジスタのそれぞれに対応する相互コンダクタンスである。
所与の供給電圧Vddについて、単純なインバータPIijそれぞれのしきい値VTHは、そのpMOSトランジスタおよびnMOSトランジスタのチャネル長Lに依存する。考察中のCMOS技術に関して、単純なCMOSインバータPIijの発振周波数f0は、そのMOSトランジスタのチャネル長Lが異なるとき、温度に伴って非常に異なった形で変動する。例えば、フィリップス(PHILIPS)社の90nmCMOS技術を考えるならば、大まかにL<2μmである場合、発振周波数f0は温度に伴って増大し、チャネル長Lが短くなるに伴い、傾きが急峻になる。大まかにL>2μmである場合、発振周波数f0は温度に伴って減少し、チャネル長Lが長くなるに伴い、傾きが急峻になる。最後に、Lが2μmにほぼ等しい場合、温度依存性が低減され得る。
換言すれば、MOSトランジスタのチャネル長Lを変更することにより、その単純なインバータPIijのしきい値VTHが変わり、したがって、異なる発振周波数f0がもたらされる。
各CMOS技術の最適チャネル長Lopt(例えばフィリップス(PHILIPS)社の90nmCMOS技術の場合、Lopt=2μm)に関連する最適な温度安定性が存在するので、集積化発振器は理論的には、直列で搭載され、また最適チャネル長Loptを有するMOSトランジスタをそれぞれが備える、2つの単純なインバータだけを備えることができる。
しかし、発振周波数f0の温度の関数としての変動が、直線ではなく曲線であるため、最適チャネル長Loptにほぼ等しいチャネル長を選択することによって、高安定の発振周波数f0を広い温度範囲全体にわたって達成することは、不可能ではないにしても実際には困難である。
一部の適用分野では、高価な水晶発振器が、本発明において説明されたもののような高度に安定したRC発振器で置き換えられることができる。これが、(直列で搭載された)2つの単純なインバータを、直列で搭載され、また検討されているCMOS技術の最適チャネル長Loptよりもそれぞれ短いまたは長いチャネル長を備えたMOSトランジスタを有する2つの単純なインバータPIijをそれぞれが備える、2つの補償型インバータCIiで置き換えることを、本発明が提案する理由である。
補償型インバータCIiそれぞれの第1(PIi1)および第2(PIi2)の単純なインバータの理論的なチャネル長の値を決定した後、少なくとも1つの補償型インバータCIiの第1の単純なインバータPIi1と、最適チャネル長Loptとのチャネル長差、および/または少なくとも1つの補償型インバータCIiの第2の単純なインバータPIi2と、最適チャネル長Loptとのチャネル長差を調整することが必要な場合がある。
前記チャネル長差を適切に調整することによって、非常に高い周波数安定性を広い温度範囲全体にわたって、また可能な過剰なプロセス・スプレッド全体にわたっても同様に、達成することが可能である。このようにして、約+/−0.3%もの高い周波数安定性が−40℃〜+120℃の温度範囲全体にわたって、またプロセス・スプレッド全体にわたって達成されることができ、これは、いくつかの最高技術の集積化発振器よりも100倍を超えて優れており、最も優れた現在の最高技術の集積化発振器よりも少なくとも60倍優れている。
温度およびプロセス・スプレッド全体にわたる、そのような高い周波数安定性のおかげで、本発明による補償型インバータを使用したRC発振器が、現在使用されている多くの水晶発振器を置き換えて、幅広い応用分野に供され得ることが期待される。
集積化発振器IOは、CMOS技術においてだけでなく、BICMOS技術において実現されてもよい。
本発明は、上記で単に例として説明された集積化発振器(IO)、集積化スイッチモード電源(IS)、および電子機器の実施形態に限定されるものではなく、当業者により添付の特許請求の範囲内にあると考えられることができる、あらゆる代替実施形態を包含するものである。
本発明による集積化発振器が設けられたSMPSを備えた、小型機器の一例を示す概略図である。 本発明による集積化発振器の実施形態の一例を示す概略図である。 本発明による集積化発振器の、補償型インバータの実施形態の一例を示す概略図である。

Claims (8)

  1. 直列で搭載された第1および第2の補償型インバータであって、それぞれが、並列で搭載された、また最適チャネル長よりもそれぞれ短いまたは長いチャネル長を有するトランジスタを備えた第1および第2の単純なインバータを備え、第1の補償型インバータが、第1および第2のノードにそれぞれ接続された入力端子および出力端子を有し、第2の補償型インバータが、前記第2のノードおよび第3のノードにそれぞれ接続された入力端子および出力端子を有する、第1および第2の補償型インバータと、
    選択された抵抗値を有し、前記第1のノードおよび前記第2のノードにそれぞれ接続された第1の端子および第2の端子を備える抵抗器と、
    前記第1のノードおよび前記第3のノードにそれぞれ接続された第1の端子および第2の端子を備え、クロック信号を所望の発振周波数で周期的に送出するために充電および放電するように、選択された静電容量値を有するキャパシタと
    を備えることを特徴とする、集積回路用の集積化発振器。
  2. 前記所望の発振周波数が、前記選択された抵抗値および前記選択された静電容量値によって決まることを特徴とする、請求項1に記載の集積化発振器。
  3. 前記第1の単純なインバータと前記最適チャネル長とのチャネル長差、および/または前記第2の単純なインバータと前記最適チャネル長とのチャネル長差が、前記所望の発振周波数が所望の温度範囲全体にわたって一定のままであるように選択されることを特徴とする、請求項1および2のいずれか一項に記載の集積化発振器。
  4. 前記第1の単純なインバータと前記最適チャネル長とのチャネル長差、および/または前記第2の単純なインバータと前記最適チャネル長とのチャネル長差が、前記所望の発振周波数がプロセス・スプレッド全体にわたって一定のままであるように選択されることを特徴とする、請求項3に記載の集積化発振器。
  5. 単純なインバータがそれぞれ、ゲート、ソースおよびドレインをそれぞれが有するpMOSトランジスタとnMOSトランジスタとを備え、前記pMOSトランジスタのゲートが、前記第1のノードまたは前記第2のノードに接続され、前記pMOSトランジスタのソースが、供給ノードに接続され、前記pMOSトランジスタのドレインが、前記第2のノードまたは前記第3のノードに接続され、前記nMOSトランジスタのゲートが、前記pMOSトランジスタのゲートに接続され、前記nMOSトランジスタのソースが、グランドに接続され、前記nMOSトランジスタのドレインが、前記pMOSトランジスタのドレインに接続されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の集積化発振器。
  6. i)所望の発振周波数に従って周期的なクロック信号を出力端上に送出するように構成された集積化発振器と、ii)入力直流電圧が供給されるように、電源に接続されることが意図された第1の入力端、前記発振器出力端に接続された第2の入力端、および前記入力直流電圧よりも低いまたは高い選択された電圧を有する出力直流電圧を送出するための出力端を備える直流−直流コンバータとを備える、集積化スイッチモード電源であって、前記発振器が、請求項1から5のいずれか一項に記載の集積化発振器であることを特徴とする集積化スイッチモード電源。
  7. i)入力直流電圧を送出するように構成されたバッテリと、ii)前記入力直流電圧をより低いまたはより高い直流電圧に変換するように構成された集積化スイッチモード電源と、iii)前記より低いまたはより高い直流電圧によって給電される少なくとも1つの回路とを備える電子機器であって、前記集積化スイッチモード電源が、請求項6に記載の集積化スイッチモード電源であることを特徴とする電子機器。
  8. 高度に安定したクロック信号を送出するための、請求項1から5のいずれか一項に記載の前記集積化発振器の使用。
JP2008527541A 2005-08-24 2006-08-03 集積化スイッチモード電源に好適な高い周波数安定性の集積化rc発振器 Pending JP2009506612A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP05300693 2005-08-24
PCT/IB2006/052683 WO2007023402A2 (en) 2005-08-24 2006-08-03 Integrated rc oscillator with high frequency stability, notably for an integrated switched-mode power supply

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009506612A true JP2009506612A (ja) 2009-02-12

Family

ID=37685202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008527541A Pending JP2009506612A (ja) 2005-08-24 2006-08-03 集積化スイッチモード電源に好適な高い周波数安定性の集積化rc発振器

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7889016B2 (ja)
EP (1) EP1920536B1 (ja)
JP (1) JP2009506612A (ja)
CN (1) CN101243610B (ja)
AT (1) ATE488046T1 (ja)
DE (1) DE602006018153D1 (ja)
WO (1) WO2007023402A2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102364878B (zh) * 2011-10-26 2012-10-31 中国兵器工业集团第二一四研究所苏州研发中心 大范围线性可调延时电路
US8531249B2 (en) * 2011-12-16 2013-09-10 Issc Technologies Corp. Oscillator for generating output signal with adjustable frequency
US9716144B2 (en) 2014-12-19 2017-07-25 General Electric Company Semiconductor devices having channel regions with non-uniform edge
US9503059B1 (en) 2015-09-30 2016-11-22 Integrated Device Technology, Inc. Integrated circuit devices having oscillator circuits therein that support fixed frequency generation over process-voltage-temperature (PVT) variations
WO2018218450A1 (zh) * 2017-05-27 2018-12-06 深圳市汇顶科技股份有限公司 振荡电路及用户设备
CN107040210B (zh) * 2017-05-31 2023-07-25 广东工业大学 一种rc振荡器及dc-dc电源芯片
CN112204881B (zh) * 2018-06-05 2024-05-17 株式会社村田制作所 多工器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54848A (en) * 1977-06-03 1979-01-06 Mitsubishi Electric Corp Oscillator circuit
JPH04340805A (ja) * 1991-05-17 1992-11-27 Nec Ic Microcomput Syst Ltd 発振回路
JPH05110419A (ja) * 1991-10-15 1993-04-30 Nec Kyushu Ltd Cmosインバータ回路
JPH05191274A (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 Matsushita Electric Works Ltd 発振回路
JPH07176995A (ja) * 1993-10-15 1995-07-14 Hewlett Packard Co <Hp> 発振器のデューティサイクルの制御方法および装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5787619A (en) 1980-11-20 1982-06-01 Ricoh Elemex Corp Cr oscillating circuit
JP2917957B2 (ja) * 1997-02-14 1999-07-12 日本電気株式会社 発振回路および遅延回路
US5889441A (en) 1997-12-12 1999-03-30 Scenix Semiconductor, Inc. Temperature and voltage independent on-chip oscillator system and method
US6204694B1 (en) 1999-05-21 2001-03-20 Logicvision, Inc. Programmable clock signal generation circuits and methods for generating accurate, high frequency, clock signals
EP1576731B1 (en) 2002-12-17 2012-03-21 Eliposki Remote Ltd., L.L.C. Temperature compensated r-c oscillator
CN100449935C (zh) * 2003-12-10 2009-01-07 上海贝岭股份有限公司 低电压差分信号环形压控振荡器
US7642872B2 (en) * 2007-05-24 2010-01-05 Atmel Corporation Low cost and low variation oscillator

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54848A (en) * 1977-06-03 1979-01-06 Mitsubishi Electric Corp Oscillator circuit
JPH04340805A (ja) * 1991-05-17 1992-11-27 Nec Ic Microcomput Syst Ltd 発振回路
JPH05110419A (ja) * 1991-10-15 1993-04-30 Nec Kyushu Ltd Cmosインバータ回路
JPH05191274A (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 Matsushita Electric Works Ltd 発振回路
JPH07176995A (ja) * 1993-10-15 1995-07-14 Hewlett Packard Co <Hp> 発振器のデューティサイクルの制御方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7889016B2 (en) 2011-02-15
US20090115539A1 (en) 2009-05-07
WO2007023402A3 (en) 2007-05-31
ATE488046T1 (de) 2010-11-15
EP1920536A2 (en) 2008-05-14
WO2007023402A2 (en) 2007-03-01
DE602006018153D1 (de) 2010-12-23
CN101243610B (zh) 2010-06-23
CN101243610A (zh) 2008-08-13
EP1920536B1 (en) 2010-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7522432B2 (en) Switching regulator and control circuit and method used therein
US7202655B2 (en) Constant voltage circuit and constant current source, amplifier, and power supply circuit using the same
KR100713797B1 (ko) 승강압형 dc-dc 컨버터
US8901902B2 (en) Switching regulator and electronic device incorporating same
JP2009506612A (ja) 集積化スイッチモード電源に好適な高い周波数安定性の集積化rc発振器
US20110062926A1 (en) System and method for controlling a voltage supply
US20070285151A1 (en) Power supply circuit
TW201713031A (zh) 用於功率放大器的供應調變器的裝置及方法
JP2001352750A (ja) Dc−dcコンバータ及びdc−dcコンバータ用半導体集積回路装置
US11356017B2 (en) Li-ion-compatible fully-integrated hybrid converter
JP2013046496A (ja) 制御回路、電源装置及び電源の制御方法
US20050030777A1 (en) DC/DC converter
JP2006254587A (ja) スイッチングレギュレータ
US20050275375A1 (en) Battery charger using a depletion mode transistor to serve as a current source
JP5605177B2 (ja) 制御回路、電子機器及び電源の制御方法
CN116261825B (zh) 电源供给电路
Wei et al. An integrated step-up/step-down DC–DC converter implemented with switched-capacitor circuits
JP4574713B2 (ja) 多目的電池充電回路
Mao et al. A single-stage current-mode active rectifier with accurate output-current regulation for IoT
CN115940637A (zh) 供电装置、系统、方法、电子设备及可读存储介质
US8416010B2 (en) Adaptive charge pump
JP5941244B2 (ja) クロック発生回路、電源供給システム及びクロック信号の周波数変更方法
JP2013219860A (ja) 充電装置
JP2005027445A (ja) パルス発振回路およびスイッチング電源装置
JP2006034059A (ja) 電源装置及びスイッチングレギュレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100618

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100921

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110527