JP2009505002A - 一体構造の差動歯車箱及び4つの差動歯車を備えた差動装置 - Google Patents

一体構造の差動歯車箱及び4つの差動歯車を備えた差動装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、差動装置、殊に自動車の動力伝達装置内に用いられる差動装置に関する。差動装置は、一体構造の差動歯車箱(3)を備え、差動歯車箱は回転軸線(A)を中心として回転駆動されるようになっていて、周壁部分(26)に組立開口部(16)を有し、かつ相対する両方の端面部分に一体成形された支承付加部を有しており;複数の車軸歯車(9,10)を備え、車軸歯車は、組立開口部(16)を通して差動歯車箱(3)内に挿入されて、回転軸線(A)を中心として回転可能に差動歯車箱(3)内に保持されており;4つの差動歯車(8)を含み、差動歯車は、組立開口部(16)を通して差動歯車箱(3)内に挿入されて、車軸歯車(9,10)とかみ合っていて、差動歯車箱と一緒に回転軸線(A)を中心として周回運動させられるようになっており;4つのピン(17,18,19,20)から成る1つの十字形ピン部材(7)を含み、十字形ピン部材は差動歯車箱(3)に周方向で駆動結合されており、4つのピンはそれぞれ1つの差動歯車(8)を保持し、4つの差動歯車のうちの少なくとも2つは、組立開口部(16)を通して挿入されるようになっている。

Description

本発明は差動装置に関し、殊に自動車の動力伝達装置内に用いられる差動装置に関し、該差動装置は差動伝動装置の構成部分として使用されている。この種の差動装置は広く知られている。該差動装置は、一般的に1つの差動歯車箱を含み、該差動歯車箱は該差動歯車箱若しくは差動装置の回転軸線を中心として回転駆動されるようになっており、2つの車軸歯車(サイドシャフトギヤ)を含み、該車軸歯車は前記差動歯車箱内に回転可能に保持されていて、2つの車軸(サイドシャフト)へのトルク伝達に用いられるようになっており、さらに複数の差動歯車(補償歯車)を含み、該差動歯車は、前記差動歯車箱内で前記車軸歯車とかみ合っていて、前記差動歯車箱と一緒に回転運動(周回運動若しくは回転循環運動)させられるようになっている、つまり前記差動歯車箱の回転に伴って該差動歯車箱の回転軸線の周りを公転運動させられるようになっている。
国際公開第2005/040641A1号明細書により公知の差動装置は二部構造の差動歯車箱を備えており、差動歯車箱はコップ状(小鉢状)の箱部分と該箱部分を閉鎖するカバー状の箱部分から成っており、コップ状の箱部分(ケース部分)は第1の支承付加部を有し、かつカバー状の箱部分は第2の支承付加部を有している。車軸歯車及び差動歯車を軸線方向でコップ状の箱部分内に挿入して、次いで該箱部分をカバー状の箱部分で閉鎖するようになっている。4つの差動歯車を設けてあり、該差動歯車は、4つのピンを十字形に組み合わせて形成された1つの十字形ピン部材の各ピンに回転可能に支承されている。この場合に4つのピンのうちの2つは一体構造で形成されていて、中央に1つの開口部を備えており、該開口部内に残りの2つのピンを差し込んである。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10144200A1号明細書には、冠歯車式差動機として形成された差動装置を開示してある。差動歯車箱は差動歯車の組立のための4つの開口部(組立開口部)を備えている。組立開口部間に形成された各ウエブ(条片部分)には、半径方向内側へ向けられたリブを一体成形してあり、該リブは1つのピン部材に結合されている。ピン部材のピンはそれぞれ各組立開口部内へ突入していて、端部に環状溝を備えており、環状溝内に差動歯車の位置決め(固定)のための止め輪を係合させるようになっている。複数の冠歯車は軸線方向で差動歯車箱の側方の端部に装着されて、差動歯車箱に対して大きな止め輪を用いて固定(位置決め)されている。
米国特許5951431号明細書には傘歯車式差動機として形成された差動装置(ディファレンシャル)を開示してあり、該差動装置は一体構造の差動歯車箱を備えている。歯車組の挿入若しくは組立のために差動歯車箱は、相対して位置する2つの組立開口部を有している。差動歯車箱において差動歯車箱の周方向(円周方向)で組立開口部間に孔を設けてあり、該孔内に歯車組の挿入の後に2つの差動歯車の支承のための1つのピン部分を差し込むようになっている。
本発明の課題は差動装置を改善して、該差動装置が高い強度及びねじり剛性を有していて、小型に、つまりコンパクトにかつ安価に成形でき、かつ高いトルクを伝達できるようにすることである。
前記課題を解決するために本発明の構成に基づき、差動装置は、1つの差動歯車箱を含み、該差動歯車箱は該差動歯車箱若しくは差動装置の回転軸線を中心として回転駆動されるようになっていて、差動歯車箱の周壁部分(套壁部分)に少なくとも1つの組立開口部を有し、かつ相対して位置する両方の端面部分若しくはカバー部分に一体成形された各1つの支承付加部を有しており;複数の車軸歯車を含み、該車軸歯車は、前記組立開口部を通して前記差動歯車箱内に挿入されて、組み立てられた状態で、つまり該差動歯車箱内で前記回転軸線上に回転可能に保持されており;4つの差動歯車(補償歯車)を含み、該差動歯車は、前記組立開口部を通して前記差動歯車箱内に挿入されて、組み立てられた状態で、つまり該差動歯車箱内で前記車軸歯車とかみ合っていて、前記差動歯車箱と一緒に前記回転軸線を中心として回転運動(周回運動若しくは循環回転運動)させられるようになっており、つまり前記差動歯車箱の回転に伴って前記回転軸線の周りを公転運動(周回運動)させられるようになっており:4つのピンを十字形に組み合わせて形成された1つの十字形ピン部材(ピンクロス部材)を含み、該十字形ピン部材は前記差動歯車箱内に装着されかつ該差動歯車箱と前記回転方向若しくは差動歯車箱の周方向で駆動結合されており、この場合に前記十字形ピン部材の4つのピンは、組み立てられた状態で、つまり前記差動歯車箱内でそれぞれ前記各1つの差動歯車を保持しており、前記4つの差動歯車のうちの少なくとも2つは、前記組立開口部を通して挿入できるように形成されており;前記差動歯車箱の周壁部分と端面部分とは互いに一体成形されている。
互いに十字形に組み合わせられた4つのピンから成る1つの十字形ピン部材及び4つの差動歯車を用いて形成された本発明に基づく差動装置を用いることによって、比較的に高いトルクを差動歯車箱から車軸歯車へ伝達できるようになっている。定格トルクの小さい場合に、つまり例えば出力の小さい自動車の動力伝達装置(ドライブトレーン)内に差動装置を用いる場合には、第3及び第4のピンを省略することができ、このことは、差動歯車箱若しくは第1のピン部分の構造を変更することなしに可能である。これによって同一の構成部材若しくは構成部品を用いて、2つのピン若しくは2つの差動歯車からなる差動装置を形成することができる。一体構造の差動歯車箱を用いることによって、高い強度及びねじり剛性を達成しており、このことは耐用年数に効果的である。「一体構造」なる記載は、差動歯車及び車軸歯車がもっぱら差動歯車箱の周壁部分の少なくとも1つの組立開口部を通して差動歯車箱内に組み込まれるようになっていること、若しくは差動歯車箱が周壁部分に一体成形された端面部分(カバー部分)及び不動のケーシング内での支承のために前記各端面部分にそれぞれ一体成形された支承付加部を有しており、該支承付加部が車軸によってのみ貫通されるようになっていることを意味している。差動装置は有利には、冠歯車式差動装置として形成されており、この場合に車軸歯車は冠歯部(冠歯列)を有し、差動歯車は平歯若しくは円筒歯(円筒歯列)を有している。このような構成は、軸線方向の構成寸法が小さくなり、ひいては重量が減少されるという利点を有している。差動装置は別の実施態様では傘歯車式差動装置として形成されていてよく、この場合に車軸歯車及び差動歯車は傘歯車として形成されている。
第1のピン部分の第1及び第2のピンは、差動歯車箱の回転方向若しくは周方向(円周方向)で差動歯車箱に駆動力伝達可能に結合され、つまり差動歯車箱に差動歯車箱の回転方向若しくは周方向(円周方向)で駆動結合されており、この場合に第2のピン部分の第3及び第4のピンは、該ピンの内側の端部で前記第1及び第2のピンに結合されている。第3及び第4のピンは第1の解決手段では、該第3及び第4のピンの外側の端部を差動歯車箱の回転方向若しくは周方向で差動歯車箱に対して支持されることなしに、差動歯車箱内に保持されている。
第1及び第2のピンは第1の実施態様では、互いに一体構造で成形されて、一緒に第1の1つのピン部分、つまり一体のピン部分を形成しており、第3及び第4のピンは互いに一体構造で成形されて、一緒に第2の1つのピン部分、つまり一体のピン部分を形成しており、該第2のピン部分は、トルクを前記第1のピン部分から該第2のピン部分へ伝達できるように、前記第1のピン部分に結合されている。差動歯車箱内における第1のピン部分の固定は、種々の手段で行われる。第1の変化例では、差動歯車箱の周壁部分に直径方向で相対して位置する複数の孔を設けてあり、該孔内に第1のピン部分の第1及び第2のピンを差し込んであり、前記孔は周方向で組立開口部に対してずらして配置されている。第2の変化例では、差動歯車箱の周壁部分に2つの組立開口部を設けてあり、該組立開口部内にそれぞれ1つの支承プレート(円板状部材若しくは支承ディスク)を装着してあり、該支承プレートの孔内に第1のピン部分の第1及び第2のピンを差し込んである。この場合にトルクは周方向で差動歯車箱から支承プレートを介して第1のピン部分に伝達される。組立開口部内への支承プレートの配置によって高いねじり剛性及び強度を達成しており、それというのは支承プレートは周方向での補強作用若しくは支持作用を有しているからである。さらに差動歯車箱の周壁部分におけるピンの差込のための付加的な孔を省略することができる。第1の変化例及び第2の変化例を組み合わせた第3の変化例では、差動歯車箱の周壁部分に、組立開口部に直径方向で相対して位置する1つの孔を設けてあり、第1のピン部分の第1のピンは前記孔内に差し込まれており、かつ第1のピン部分の第2のピンは、組立口部内に装着された支承プレート(円板状部分)と結合され、有利には一体に形成されている。つまり、第2のピンと組立口部内に装着される支承プレートとは一体構造で成形されていてよく、このことは製造及び組立にとって有利である。
第2の実施態様では、4つのピンのうちの第1及び第2のピンは、それぞれ個別に、つまり互いに独立して形成されていて、トルクの伝達のために第2のピン部分に結合されている。
両方の実施態様にとって、2つの組立開口部を設ける場合には、該両方の組立開口部は周方向で互いに180°ずらして配置されている。第3及び第4のピンは有利には第1のピン部分に対して垂直に配置されている。第1のピン部分を円柱状に形成してあると有利である。第1のピン部分は、差動歯車箱の周壁部分の孔内に容易に差し込まれ、若しくは差動歯車箱の組立開口部内の支承プレートの孔内に容易に差し込まれて、軸線方向で差動歯車箱に対して固定(位置決め)されるようになっている。このことは、第1のピン部分の環状溝内に係合する、つまり環状溝内に入り込む少なくとも1つの止め輪を用いて行われる。1つの止め輪だけを用いるこのような手段は、製造及び組立費用の点で有利である。各ピンにそれぞれ1つの止め輪を用いることも可能である。
両方の実施態様にとって有利な構成では、一体構造の第2のピン部分は、組立開口部を通して該第2のピン部分を差動歯車箱内へ挿入できるように形成されている。第1のピン部分を差動歯車箱の周壁部分の孔内へ差し込む変化例では、第2のピン部分のピンは組立開口部内へ接触なしに突入している。第1のピン部分を少なくとも1つの支承プレート内に受容している変化例では、第2のピン部分は完全に差動歯車箱内に位置しており、第2のピン部分のピンは周方向で組立開口部間で形成されたウエブ若しくは隆起部によって規定されていてよい。第3及び第4のピンは、有利には凸球面状の端面を有しており、該端面の湾曲は差動歯車箱の周壁部分の内側の円筒壁面の湾曲に適合されている。第2のピン部分は、有利には該ピン部分の軸線方向(長手方向)に対して横方向に、つまり垂直に延びる貫通孔を有しており、該貫通孔内に第1のピン部分の第1及び第2のピンを差し込んである。この場合に、第1のピン部分の軸線と第2のピン部分の軸線とは互いに直角を成している。このように一方のピン部分に他方のピン部分を差し込む実施態様における利点は、差動歯車箱における第2のピン部分の固定手段を省略して、付加的な構成部品なしに第2のピン部分を差動歯車箱の回転軸線に対して同軸に保持できることにある。第2のピン部分は、有利には該ピン部分の横方向の貫通孔に続いて該貫通孔と同軸のスリーブ部分を有しており、該スリーブ部分は、第1のピン部分の第1及び第2のピン上に支承された第1及び第2の差動歯車のための摺動面(摺動接触面若しくは摺動支持面)を形成している。これによって、第1のピン部分の第1及び第2のピン上に支承された第1及び第2の差動歯車は、第2のピン部分のスリーブ部分の端面に沿って回転するようになっている。第2のピン部分はさらに有利には肩部を有しており、該肩部は摺動面を形成していて、該第2のピン部分の第3及び第4のピン上に支承された差動歯車を内側から支持、つまり位置決めするようになっている。このような処置によって、構成部品数の削減を達成しており、差動歯車は冠歯車の歯列の領域に保持されていて、ピン軸線に沿って半径方向内側へ移動しないようになっている。差動装置の軸線方向の長さ(寸法)を短くするために、第2のピン部分は有利には、差動歯車箱の回転軸線に関して回転軸線の方向に向いた面取り部、つまり回転軸線に対して垂直に延びる面取り部を有している。該面取り部(凹設部)内に、車軸歯車と相対回動不能に結合された車軸(サイドシャフト)を入り込ませるようになっている。面取り部に対する変化例として、第2のピン部分は、差動歯車箱の回転軸線と同軸の貫通部を有しており、かつ第1のピン部分は中央(中間)の部分で、差動歯車箱の回転軸線の方向の寸法(幅)を減少され、つまり第1のピン部分は中央の部分に回転軸線方向の凹設部を有している。車軸を第2のピン部分の貫通部及び第1のピン部分の凹設部内へ入り込ませることによって、差動装置の軸線方向の構成寸法を小さくできるようになっている。
第3及び第4のピンは、第2の解決手段では外側で、つまり半径方向外側の端部で差動歯車箱に周方向で駆動結合されている。第3及び第4のピンは、内側(半径方向内側の端部)では第1及び第2のピンに結合されている。
第2の解決手段の第1の実施態様では、第1及び第2のピンは一体構造で成形されて、一緒に第1の1つのピン部分、つまり一体のピン部分を形成しており、第3及び第4のピンも一体構造で成形されて、一緒に第2の1つのピン部分、つまり一体のピン部分を形成している。第1及び第2のピン部分は、ほぼ前述の構成に基づき形成されている。第1のピン部分は第2のピン部分の貫通孔内に差し込まれていて、該第1のピン部分の各ピンでもって差動歯車箱の周壁部分の孔内に装着されている。第3及び第4のピンは有利には、差動歯車箱の周壁部分の組立開口部内の支承プレートを介して差動歯車箱に周方向で駆動結合されている。第1及び第2のピン部分は、孔を省略して互いに結合されていてもよい。例えば両方のピン部分を互いに同じに形成して、両方のピン部分に横溝を設けて、該横溝でもって両方のピン部分を互いに結合し、かつ軸線方向で相互に固定することも可能である。
第2の解決手段の第2の実施態様では、第3及び第4のピンは、それぞれ個別に、つまり互いに独立して形成していて、それぞれ内側で、つまり半径方向内側の端部で前記第1のピン部分に結合されている。このために、第3及び第4のピンは該ピンの内側の端部に有利にはそれぞれ1つの差込付加部を有しており、該差込付加部は第1のピン部分の中央の1つの貫通孔内に差し込まれている。第3及び第4のピンは、有利には該ピンの外側の端部に一体成形された支承プレート(円板状部材)を有しており、該支承プレートは、前記第3及び第4のピンと差動歯車箱との周方向での駆動結合のために差動歯車箱の組立開口部内に受容されている。
第2の解決手段の第3の実施態様では、第3及び第4のピンは、互いに独立して形成していて、それぞれ内側で、つまり半径方向内側の端部で、第1のピン部分と接続された支持部材に結合されている。この場合に第1のピン部分の第1及び第2のピンは有利には、差動歯車箱の周壁部分の孔内に差し込まれており、該孔は周方向で組立開口部に対してずらして配置されている。支持部材は有利には、回転軸線に対して垂直に延びる第1の貫通孔を有しており、該貫通孔内に、第1のピン部分を差し込んであり、さらに前記第1の貫通孔に対して横方向、つまり垂直に第2の貫通孔を有しており、該第2の貫通孔内に、第3及び第4のピンを差し込んである。有利には、支持部材は各ピンに対してそれぞれ1つの肩部を有しており、該肩部は摺動面を形成していて、各ピン上に支承された所属の差動歯車を内側から支持し、つまり位置決めするようになっている。肩部と差動歯車との間に摺動プレート若しくは滑り板を配置することも可能である。第3及び第4のピンは、該ピンの内側の端部でもって止め輪を用いて支持部材に保持されるようになっている。つまり、第3及び第4のピンは、該ピンの内側の端部に係合していてかつ支持部材の、回転軸線と同軸の貫通部内に位置する止め輪を用いて支持部材に保持されるようになっている。
第3及び第4のピンは、有利には該ピンの内側の端部に一体成形された支承プレートを有しており、該支承プレートは差動歯車箱の周壁部分の組立開口部内に受容されるようになっている。
第1及び第2の解決手段の前述のすべての実施態様にとって、2つの組立開口部を用いる場合には、該両方の組立開口部は、不都合なアンバランスを避けるために互いに同じに形成されている。さらに組立開口部は、回転軸線に沿った仮想の中心平面に対して対称的に形成されていると有利である。十字形ピン部材のピンは、差動歯車箱の直径方向で互いに相対して位置する支承プレートの孔若しくは差動歯車箱の周壁部分の孔内に受容されて、該ピンの軸線方向で固定され、つまり位置決め(確保)されており、このような固定(位置決め)は、有利にはピンの環状溝内に係合する止め輪を用いて行われるようになっている。支承プレートを用いる前述のすべての実施態様において、支承プレートは少なくとも差動歯車箱の周方向で差動歯車箱に対して遊びなしに保持されるようになっており、つまり、差動歯車箱の周壁部分の開口部内に少なくとも周方向で密接に受容されるようになっている。これによって、差動歯車箱内に導入されたトルクを差動歯車箱から支承プレートへ、ひいては該支承プレートと結合されたピンへ遊びなしに確実に伝達できるようになっている。有利には差動歯車箱は、各組立開口部において周方向で互いに相対して位置する各2つの支持面を有しており、該支持面は、組立開口部内に装着された支承プレートと接触するようになっている。力伝達が差動歯車箱から支承プレートへ差動歯車箱の周方向に向けて行われるように、支持面は差動歯車箱の、ピンの軸線によって規定された仮想の横断面内に位置し、若しくは該横断面に隣接して位置している。
次に本発明を図示の実施例に基づき詳細に説明する。図面において、
図1は、本発明に基づく差動装置の第1の実施例の平面図であり、
図2は、図1のII−II線に沿った断面図(横断面図)であり、
図3は、図2のIII−III線に沿った断面図であり、
図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図であり、
図5は、図1の実施例の十字形ピン部材の平面図であり、
図6は、図1の実施例の十字形ピン部材の側面図であり、
図7は、本発明に基づく差動装置の第2の実施例の平面図であり、
図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面図であり、
図9は、図8のIX−IX線に沿った断面図であり、
図10は、図8のX−X線に沿った断面図であり、
図11は、本発明に基づく差動装置の第3の実施例の横断面図であり、
図12は、本発明に基づく差動装置の第4の実施例の横断面図であり、
図13は、本発明に基づく差動装置の第5の実施例の横断面図であり、
図14は、本発明に基づく差動装置の第6の実施例の横断面図であり、
図15は、本発明に基づく差動装置の第7の実施例の横断面図であり、
図16は、図15のXVI−XVI線に沿った断面図であり、
図17は、図16のXVII−XVII線に沿った断面図であり、
図18は、本発明に基づく差動装置の第8の実施例の横断面図であり、
図19は、図18のXIX−XIX線に沿った断面図であり、
図20は、図18のXX−XX線に沿った断面図であり、
図21は、本発明に基づく差動装置の第9の実施例の横断面図であり、
図22は、本発明に基づく差動装置の第10の実施例の横断面図であり、
図23は、図1の実施例の十字形ピン部材の斜視図である。
図1乃至図6には、差動装置2は一体構造の差動歯車箱(ディファレンシャルケース若しくは差動歯車ケージ)3を備えており、差動歯車箱はケーシング(図示省略)に支承されるようになっている。このために差動歯車箱3には、互いに逆向きの2つの支承付加部4,5を一体成形してあり、支承付加部はそれぞれ転がり軸受(図示省略)内に差し込まれるようになっている。差動歯車箱3は一体の鋳造部品として形成されていて、その結果高い剛性を有している。差動装置2は、自動車の動力伝達装置内の差動伝動装置の構成部分であり、図示省略の1つの推進軸から2つの車軸若しくはサイドシャフトへのトルク伝達に用いられるものである。差動歯車箱3にフランジ6を一体成形してあり、該フランジに差動装置2内へのトルクの導入のための歯車(従動歯車若しくは冠歯車)を固定するようになっている。導入されたトルクは、差動歯車箱3内で十字形ピン部材7に回転可能に支承されていて差動歯車箱3と一緒に回転(周回)する4つの差動歯車8を介して、該差動歯車8とかみ合う車軸歯車(サイドギヤ)9,10に伝達される。車軸歯車9,10は軸線方向で、一般的に摩擦減少のための摺動円板(滑動円板若しくは滑子円板)12,13を介して差動歯車箱3に支えられている。車軸は、スプライン若しくはセレーション14,15を介して車軸歯車9,10に結合されるようになっていて、スリーブ状の支承付加部4,5内に同軸に受容されて、軸線方向で差動歯車箱3を貫通している。
差動装置2は冠歯車式ディファレンシャルとして形成されていて、この場合に、車軸歯車9,10を冠歯車として形成し、差動歯車8を平歯車若しくは円筒歯車として形成してある。これによって構造はコンパクトになり、重量は減少されている。車軸歯車9,10及び差動歯車8の組立のために、組立開口部16を設けてある。組立開口部は直径方向で互いに相対して位置していて、互いに同じ輪郭を有し、回転軸線によって規定された仮想の中央平面(縦断面)を基準として対称的に形成されていて、不都合なアンバランスを避けるようになっている。各組立開口部16は、車軸歯車9,10及び差動歯車8を差動歯車箱3内へ挿入するためにちょうど十分な大きさである。
トルクを差動歯車箱3から車軸歯車9,10へ伝達するために、4つの差動歯車8を設けてあり、該各差動歯車は十字形ピン装置7の所属の各ピン17,18,19,20に回転可能に支承されている。特に図2に明瞭に示してあるように、第1のピン17と第2のピン18とは一緒に一体構造で形成されて、円柱状の1つの第1のピン部分22を構成している。第3のピン19と第4のピン20とは同じく一緒に一体構造で形成されて、1つの第2のピン部分23を構成している。第1のピン部分22は、差動歯車箱3の周壁部分26の孔24,25内に差し込まれて、止め輪27によって該ピン部分の軸線方向(長手方向若しくは縦軸線方向)で差動歯車箱3に保持され、つまり締結されている。第2のピン部分23は第1のピン部分22の周囲に取り付けられており、これによってトルクは第1のピン部分22から第2のピン部分23に伝達されるようになっている。第2のピン部分23を第1のピン部分22の周囲に取り付けるために、第2のピン部分23は該ピン部分の軸線(縦軸線)に対して横方向に延びる貫通孔21を備えており、該貫通孔内に第1のピン部分22を差し込んである。この場合に両方のピン部分22,23の軸線B,Cは互いに垂直(直角)に交差している。
第2のピン部分23は差動歯車箱3に対して支えられておらず、その結果、組立開口部16の製作公差(許容誤差)は大きく保たれるようになっている。良好な支持及び剛性を保証するために、第2のピン部分23は貫通孔21に接続して2つのスリーブ部分28,29を備えており、該スリーブ部分を介して差動歯車箱3の周方向のトルクを伝達するようになっている。スリーブ部分28,29は、該スリーブ部分の端面でもって、第1のピン部分22の各ピン17,18に支承された差動歯車8のための摺動面31,32を形成するように、長さ寸法を規定されている。第3及び台4のピン19,20は肩部33,34を備えており、該肩部に沿って第3及び第4の差動歯車8は摺動するようになっている。このような構成により、すべての差動歯車8の歯部は確実に車軸歯車(冠歯車)9,10の歯部の領域に保たれ、つまり差動歯車の平歯は車軸歯車の冠歯に正確にかみ合うようになっている。図5及び図6に明瞭に示してあるように、第2のピン部分23は、差動歯車箱の回転軸線Aに関連して垂直に延びる軸線方向の面取り部35を備えている。第2のピン部分23に備えられた、つまり設けられた面取り部(凹設部)35内に、車軸歯車9,10内に差し込まれた車軸(車輪軸)を入り込ませるようになっており、すなわち面取り部は車軸(車輪軸)の端部を受容するようになっている。これによって、差動装置2は回転軸線の方向で短く構成されている。さらにピン18,19,20に溝36を設けてあり、該溝内に差動歯車8の軸線方向の位置決め(固定)のための止め輪をはめ込むようになっている。
図7乃至図10には、本発明に基づく差動装置の第2の実施例を示してある。この場合に、図1乃至図6の第1の実施例と同じ構成部分若しくは同じ機能の構成部分には、図1乃至図6の第1の実施例の構成部分の符号に50を加えた符号を付してある。第2の実施例の差動装置は、第1の実施例に対して組立開口部66の構造によって異なっており、該組立開口部内にはリングプレート状の支承プレート87,88を遊びなくはめ込んである。第1のピン部分72は、支承プレート87,88の孔74,75内に挿入されて、該ピン部分の軸線方向で支承プレートに対して位置決め(確保)されている。寸法及び製作誤差は、差動歯車箱53の周方向のトルクが差動歯車箱53から支承プレート87,88を介して第1のピン部分72に伝達されるように規定されている。周方向で組立開口部66間に設けられている周壁部分は、貫通部(貫通孔)若しくは中断部なしに形成され、つまり一貫して形成されて、差動歯車箱53の高い剛性を達成している。これに対応して第2のピン部分73のピン69,70は、第1のピン部分のピン67,68よりも短くなっていて、球状若しくは凸状の端面を有している。ピン69,70は、図10に示してあるように、周方向では保持されることなしに、球状の端面でもって差動歯車箱53の円筒形の内周面に接触している。この場合に、差動歯車箱53から第2のピン部分73への直接的な力伝達は行われない。ピン67,68には環状溝を設けてあり、該環状溝内に、支承プレート87,88に対する第1のピン部分72の確保(位置決め若しくは固定)のための止め輪86をはめ込んである。スリーブ部分78は、第1の実施例のものに比べて短くしてあり、これによって第2のピン部分73は変化例の組立開口部66を通して挿入されるようになっている。第1のピン部分72の差動歯車58を内側で確実に支えるために、
スペーサスリーブ30を装着してあり、該スペーサスリーブに沿って差動歯車58は摺動するようになっている。
特に図7から明らかであるように、組立開口部66は、重ね合わされた2つの面によって規定されており、面のうちの第1の面89は円形を成しており、第2の面90は車軸歯車59,60の半径方向の投影面よりも大きくなっている。第1の面89によって描かれた円は、半径方向の図面(側面図)で見て、つまり図7で見て支承プレート87,88の外周にほぼ相当している。第2の面90は、周方向に延びるスリットの形でほぼ形成されており、スリットの形状は半径方向の図面で見て車軸歯車59,60の半径方向の投影面にほぼ相当している。スリットは、ピン軸線B,Cによって規定された面を基準としてフランジ56と逆の側に配置されている。従って、フランジ56と支承プレート87,88に対する接触箇所との間の力伝達の領域の弱化はわずかにされている。接触箇所(支持箇所)は、周方向で相対する2つの支持面92,93によって形成されており、該支持面に支承プレート87,88は周方向で支持されるようになっており、つまり差動歯車箱の周壁部分の周方向で相対する2つの支持面92,93は支承プレート87,88を周方向で支持して力を伝達するようになっている。すなわちトルクは差動歯車箱53から、それもピン軸線B,Cによって規定された面の領域で、支持面92,93を介して支承プレート87,88に伝達される。支承プレート87,88は差動装置の軸線の方向では差動歯車箱53のスリットの領域に支持されており、この場合に該スリットの領域、つまりフランジ56と逆の側の支持区分94は、支承プレート87,88の半径と同じ半径によって規定されている。これによって支承プレート87,88は支持区分94に面接触している。支承プレート87,88は、両方の接触箇所(支持面92,93)間で差動装置の軸線の方向の相対する領域では差動歯車箱53に支持されるようになっていない。つまり、支承プレート87,88と差動歯車箱53との間には鎌形のスペース95を生ぜしめてあり、これによって該領域に許容公差を大きく設けてあり、つまり該領域で大きな製作誤差を補償できるようになっている。3つの接触箇所92,93,94間の許容公差は、支承プレート87,88が組立開口部66内に軽い締りばめで装着されるように規定されている。支承プレート87,88は、外部に向かって外れないように止め輪86を用いて差動装置ケーシング53に対して保持されている。
図11に示す第3の実施例は、図7乃至図10に示す第2の実施例にほぼ相当するものである。この場合に、前述の実施例と同じ構成部分若しくは同じ機能の構成部分には、さらに50を加えた符号を付してある。図11の実施例では、差動歯車箱103は1つの組立開口部116及びこれと直径方向で相対する1つの孔124を有している。車軸歯車119,120及び差動歯車108は、組立開口部116を介して差動歯車箱103内に挿入されるようになっている。第1のピン部分122は一体構造で形成されていて、該ピン部分の第1のピン117でもって孔124内に差し込まれ、かつ第2のピン118でもって支承プレート137と一体に結合されている。支承プレート137は組立開口部116内に遊びなしに保持されている。
図12に示す差動装置は、図7乃至図10に示す差動装置の実施例にほぼ相当するものである。この場合に、図7乃至図10の実施例と同じ構成部分若しくは同じ機能の構成部分には、図7乃至図10の実施例の構成部分の符号に100を加えた符号を付してある。相違は、もっぱら十字形ピン装置157の構成にある。第2のピン部分173は環状部を有しており、該環状部は回転軸線Aと同軸の貫通孔196を備えており、該貫通孔の直径は貫通孔内に車軸を差し込めるように規定されている。
環状部は、内実の壁部を有していて、該環状部のスリーブ部分179でもって円柱状の第1のピン部分172を該ピン部分の軸線方向で比較的長い距離にわたって保持して、回動に対する高い剛性を達成している。第1のピン部分172は、直径の減少された中央の区分197を有しており、すなわち中央(中間)の区分197で直径を減少されており、その結果、回転軸線Aの方向で寸法の減少された構成を達成している。つまり、車軸は第2のピン部分173の貫通孔196、及び第1のピン部分172の中央の区分(凹設部若しくは切欠部)197内に入り込むようになっており、これによって回転軸線の方向で短くされた構成長さを達成している。
図13に示す差動装置は図7乃至図10に示す実施例に類似しており、同じ構成部分若しくは類似の構成部分には、図7乃至図10の実施例の符号の数に150を加えた数の符号を付してある。相違点として、第1及び第2のピン217,218を互いに分離して形成してある。これらのピン217,218は互いに隣接する端部、つまり内側の端部で第2のピン部分223の貫通孔221内に差し込まれていて、止め輪236を用いて軸線方向で第2のピン部分223に固定(保持若しくは確保)されている。第1及び第2のピン217,218は該外側の端部で各支承プレート237,238と一体に形成されている。つまり第1及び第2のピンの外側の端部に各支承プレート(支承円板)237,238を一体成形してある。支承プレート237,238は、円周壁部分226に直径方向で相対して設けられた各組立孔216内に遊びのないように装着されている。
図14に示す差動装置は、図12の実施例にほぼ相応しており、相応する構成部分には、100を加えた数の符号を付してある。唯一の差異は、ここでは第1及び第2のピン267,268を互いに分離して形成してあることにある。第1及び第2のピン267,268は内側の端部で第2のピン部分273の孔271内に差し込まれていて、止め輪を用いて軸線方向で第2のピン部分273に保持若しくはロックされている。この場合に止め輪は第2のピン部分の貫通部296に係合していて、ピン267,268が外側へ移動してしまうことを阻止している。第1及び第2のピン267,268は該ピンの外側の端部で各支承プレート287,288と一体に形成されており、該支承プレートは組立孔266内に円周壁部分の回転方向で遊びのないように装着されている。
次に図15乃至図17に示す実施例について述べる。該実施例の差動装置は、始めに述べた両方の実施例を組み合わせてなる構造にほぼ相応している。この場合に相応の構成部分には、図1乃至図6の実施例の符号の数に300を加えた数の符号を付してある。図15乃至図17に示す実施例は、一緒に1つの十字形ピン部材307を形成する第1のピン部分322も第2のピン部分323も、直接に差動歯車箱3に結合されて駆動されるようになっている、つまり直接に差動歯車箱3に駆動結合されていることによって異なっており、この場合にトルクは差動装置の周方向で差動歯車箱3から各ピン317,318,319,320に導入され、つまり伝達される。第1のピン部分322は円周壁部分の孔324,325内に保持されている。第2のピン部分323は該ピン部分のピン319,320を支承プレート(環状板片)337,338内に受容してあり、該支承プレートを差動歯車箱303の組立開口部316内に装着してある。支承プレート337,338は止め輪336を用いてピン部分の軸線方向でピン319,320に保持(確保)されている。差動歯車箱303の組立開口部316は次のように異なって形成され、つまり第1の面339は支承プレート337,338の半径に相当する半径の半円によって規定(画定)されており、従って第1の面(第1の領域)では支承プレート337,338を差動歯車箱303に面接触で支持しており、これによって高い剛性を達成している。組立開口部316の第2のスリット状の面340は、差動歯車箱のフランジ306と逆の側(辺)を3つの半径によって規定されていて、かつ該側の中央に支持部分347を有している。支持部分347の半径は、支承プレート337,338の半径に相応しており、従って支承プレート337,338は差動歯車箱303に面接触している。
図18乃至図20にはさらに差動装置の別の実施例を示してある。該実施例は、図15乃至図17の実施例にほぼ相応している。相応の構成部分には、図15乃至図17の実施例の符号の数に50を加えた数の符号を付与してある。ここでは第3及び第4のピン369,370を互いに分離して形成してあり、かつ該ピンの内側の端部で第1のピン部分372に結合してある。このために、第3及び第4のピン369,370は該ピンの内側の端部にそれぞれ差込付加部398,399を備えており、該差込付加部は第1のピン部分372の中央の貫通孔400内に差し込まれている。第2のピン部分372に対するピン369,370の軸線方向の固定(保持)は、止め輪386を用いて行われており、該止め輪は貫通孔400の内周壁の環状溝内に係合し、つまり環状溝内に入り込んでいる。第3及び第4のピン369,370は、該ピンの外側の端部に一体成形された支承プレート387,388を備えており、該支承プレート(円板状支承部分)は差動歯車箱353の組立開口部366内に装着されて、差動歯車箱353の周方向(円周方向)で差動歯車箱353に駆動結合されている。
図21には、差動装置の図14の実施例と類似の実施例を示してある。相応の構成部分には、図14の実施例の構成部分の符号の数に50を加えた数の符号を付してある。ここではすべての4つのピン417,418,419,420を、差動歯車箱403の周方向で差動歯車箱403に結合してあり、これによってすべてのピンにトルクを伝達するようになっている。この場合に第1及び第2のピン417,418は、第1の円柱状(シリンダー状)の共有の1つのピン部分422を形成しており、該ピン部分は、差動歯車箱403に直径方向で相対して設けられた両方の孔424,425内に差し込まれている。第3及び第4のピン419,420は、互いに個別に形成されていて、該ピンの内側の端部でもって支持部材423内に差し込まれている。支持部材423は実質的に環状(リング状)に形成されていて、回転軸線と同軸の1つの貫通部446並びに回転軸線に対して垂直な、つまり半径方向の4つの孔421を有している。この場合に各2つの孔421はそれぞれ共有の1つの軸線上に配置されており、第1のピン部分422は、第1の共有の軸線上に配置された対の孔内に差し込まれており、第3及び第4のピン419,420は、第1の共有の軸線と直交する第2の共有の軸線上に配置された対の孔内に差し込まれている。第3及び第4のピン419,420は、該ピンに所属する各支承プレート437,438と一体に形成されており、該支承プレートは差動歯車箱の組立開口部416内に遊びなしに、つまり密接に装着されている。
図22及び図23に示してある差動装置の実施例は、図1乃至図6の実施例に相応している。相応若しくは類似の構成部分には、図1乃至図6の実施例の符号の数に450の数を加えた数の符号を付与してある。ここに示してある差動装置は、冠歯車の代わりに傘歯車を用いた傘歯車式ディファレンシャルとして形成されている。差動歯車458及び車軸歯車459,460は傘歯車として形成されている。組立開口部は別の断面内に、つまりピン部分467,468を中心として相対する側に設けられていて、従って図面には描かれていない。図23から明らかなように、十字形ピン部材457は図2の十字形ピン部材にほぼ相応するものである。本発明は、ここに示す傘歯車式ディファレンシャルに限定されるものではなく、むしろ前述の冠歯車式ディファレンシャルの構成部分は、本発明の枠を逸脱することなく傘歯車式ディファレンシャルに応用され得るものである。
本発明に基づく差動装置の第1の実施例の平面図 図1のII−II線に沿った断面図 図2のIII−III線に沿った断面図 図2のIV−IV線に沿った断面図 図1の実施例の十字形ピン部材の平面図 図1の実施例の十字形ピン部材の側面図 本発明に基づく差動装置の第2の実施例の平面図 図7のVIII−VIII線に沿った断面図 図8のIX−IX線に沿った断面図 図8のX−X線に沿った断面図 本発明に基づく差動装置の第3の実施例の横断面図 本発明に基づく差動装置の第4の実施例の横断面図 本発明に基づく差動装置の第5の実施例の横断面図 本発明に基づく差動装置の第6の実施例の横断面図 本発明に基づく差動装置の第7の実施例の横断面図 図15のXVI−XVI線に沿った断面図 図16のXVII−XVII線に沿った断面図 本発明に基づく差動装置の第8の実施例の横断面図 図18のXIX−XIX線に沿った断面図 図18のXX−XX線に沿った断面図 本発明に基づく差動装置の第9の実施例の横断面図 本発明に基づく差動装置の第10の実施例の横断面図 図1の実施例の十字形ピン部材の斜視図
符号の説明
2 差動装置、 3 差動歯車箱、 4,5 支承付加部、 6 フランジ、 7 十字形ピン部材、 8 差動歯車、 9,10 車軸歯車、 12,13 摺動円板、 14,15 セレーション、16 組立開口部、 17,18,19,20 ピン、 21 貫通孔、 22,23 ピン部分、 28,29 スリーブ部分、 30 スペーサスリーブ、 33,34 肩部、 35 面取り部、 36 溝、52 差動装置、 53 差動歯車箱、 54,55 支承付加部、 56 フランジ、 57 十字形ピン部材、 58 差動歯車、 59,60 車軸歯車、66 組立開口部、 67,68,69,70 ピン、 72,73 ピン部分、 71 貫通孔、 78,79 スリーブ部分、 83,84 肩部

Claims (27)

  1. 差動装置、殊に自動車の動力伝達装置内に用いられる差動装置であって、
    1つの差動歯車箱(3;53;・・・)を備えており、該差動歯車箱は差動装置の回転軸線(A)を中心として回転駆動されるようになっていて、周壁部分(26,76・・・)に少なくとも1つの組立開口部(16;66;・・・)を有し、かつ相対して位置する両方の端面部分にそれぞれ一体成形された支承付加部を有しており、
    複数の車軸歯車(9,10;59,60;・・・)を備えており、該車軸歯車は、前記組立開口部(16;66;・・・)を通して前記差動歯車箱(3;53;・・・)内に挿入されて、該差動歯車箱内で前記回転軸線(A)を中心として回転可能に前記差動歯車箱(3;53;・・・)内に保持されており、
    4つの差動歯車(8;58;・・・)を備えており、該差動歯車は、前記組立開口部(16;66;・・・)を通して前記差動歯車箱(3;53;・・・)内に挿入されて、該差動歯車箱内で前記回転軸線(A)を中心として前記差動歯車箱(3;53;・・・)と一緒に周回運動させられるようになっていて、かつ前記車軸歯車(9,10;59,60;・・・)とかみ合っており、
    1つの十字形ピン部材(7;・・・)を備えており、該十字形ピン部材は4つのピン(17,18,19,20;67,68,69,70;・・・)を含んでいて、差動装置の回転方向で前記差動歯車箱(3;53;・・・)に駆動結合されており、前記4つのピンは、前記差動歯車箱内でそれぞれ前記各1つの差動歯車(8;58;・・・)を保持しており、前記4つの差動歯車(8;58;・・・)のうちの少なくとも2つは、前記組立開口部(16;66;・・・)を通して挿入されるようになっており、
    前記周壁部分及び前記端面部分を含む差動歯車箱は一体成形されていることを特徴とする、差動装置。
  2. 4つのピン(17,18,19,20;67,68,69,70;・・・)のうちの第1及び第2のピン(17,18;・・167,168)は、一緒に第1の共有の1つのピン部分(22;・・172)を形成しており、かつ4つのピン(17,18,19,20;67,68,69,70;・・・)のうちの第3及び第4のピン(19,20;・・169,170)は、一緒に第2の共有の1つのピン部分(23;・・173)を形成しており、該第2のピン部分(23;・・173)は、該ピン部分を差動歯車箱(3;53;・・・)に支持されることなしに保持するために、前記第1のピン部分(22;・・172)に結合されていている請求項1に記載の差動装置。
  3. 差動歯車箱(3)の周壁部分(26)において周方向で両方の組立開口部(16)間に孔(24,25)を設けてあり、該孔内に第1のピン部分(22)の第1及び第2のピン(17,18)を差し込んである請求項2に記載の差動装置。
  4. 差動歯車箱(53)の両方の組立開口部(66)内にそれぞれ1つの支承プレート(87,88)を装着してあり、該支承プレートの孔内に第1のピン部分(72)の第1及び第2のピン(67,68)を差し込んである請求項2に記載の差動装置。
  5. 差動歯車箱(103)の周壁部分に、1つの組立開口部(116)と、該組立開口部に直径方向で相対して位置する1つの孔(124)を設けてあり、第1のピン部分(122)の第1のピン(117)は前記孔(124)内に差し込まれており、かつ第1のピン部分(122)の第2のピン(118)は、前記組立口部(116)内に装着された支承プレート(137)と結合されている請求項2に記載の差動装置。
  6. 4つのピンのうちの第1及び第2のピン(217,218;267,268)は、互いに独立して形成されており、4つのピンのうちの第3及び第4のピン(219,220;269,270)は第2の共有の1つのピン部分(223;273)を形成しており、該第2のピン部分は、該第2のピン部分を差動歯車箱(203;253)に対して支持しないで保持するために、前記第1及び第2のピン(217,218;267,268)に結合されている請求項1に記載の差動装置。
  7. 第2のピン部分(23;・・・;173)は、該ピン部分の軸線方向に対して横方向に延びる貫通孔(21;・・・;171)を有しており、該貫通孔内に第1及び第2のピン(17,18;・・・;167,168)を差し込んである請求項2から6のいずれか1項に記載の差動装置。
  8. 第2のピン部分(23;・・・;173)は、貫通孔(21;・・・;171)に続いて該貫通孔と同軸のスリーブ部分(28,29;・・・;178,179)を有しており、該スリーブ部分は、第1及び第2のピン(17,18;・・・;167,168)上に支承された第1及び第2の差動歯車(8;・・・;158)のための摺動面(31,32;・・・;181,182)を形成している請求項7に記載の差動装置。
  9. 第2のピン部分(23;・・・;173)は肩部(33,34;・・・;183,184)を有しており、該肩部は、第3及び第4のピン(19,20;・・・;169,170)上に支承された差動歯車(8;・・・;158)を支持するようになっている請求項2から8のいずれか1項に記載の差動装置。
  10. 第2のピン部分(23;・・・;173)は、差動歯車箱(3;・・・;153)の回転軸線(A)に関して軸線方向に向いた面取り部(35)を有している請求項2から9のいずれか1項に記載の差動装置。
  11. 第2のピン部分(23;・・・;173)は、差動歯車箱の回転軸線(A)と同軸の1つの貫通部(46)を有している請求項2から10のいずれか1項に記載の差動装置。
  12. 第3及び第4のピン(19,20;・・・;169,170)は凸球面状の端面を有しており、該端面の湾曲は差動歯車箱(3;・・・;153)の内側の円筒壁面の湾曲に適合されている請求項2から11のいずれか1項に記載の差動装置。
  13. 4つのすべてのピン(317,318,319,320;367,368,369,370;・・・)は、差動歯車箱(303;・・・;403)に周方向で駆動結合されている請求項1に記載の差動装置。
  14. 4つのピンのうちの第1及び第2のピン(317,318)は、一緒に第1の1つのピン部分(322)を形成しており、該第1のピン部分は差動歯車箱(303)に周方向で駆動結合されており、4つのピンのうちの第3及び第4のピン(319,320)は、一緒に第2の1つのピン部分(323)を形成しており、該第2のピン部分は差動歯車箱(303)に周方向で駆動結合されており、かつ前記第1のピン部分(322)と前記第2のピン部分(323)とは互いに結合されている請求項3に記載の差動装置。
  15. 差動歯車箱(303)の周壁部分(326)において周方向で両方の組立開口部(316)間に孔(324,325)を設けてあり、該孔内に第1のピン部分(322)の第1及び第2のピン(317,318)を差し込んである請求項14に記載の差動装置。
  16. 差動歯車箱(303)の両方の組立開口部(316)内にそれぞれ1つの支承プレート(337,338)を装着してあり、該支承プレートの孔内に第2のピン部分(323)の第3及び第4のピン(319,320)を差し込んである請求項14又は15に記載の差動装置。
  17. 第2のピン部分(323)は、該ピン部分の軸線方向に対して横方向に延びる貫通孔(321)を有しており、該貫通孔内に第1のピン部分(322)を差し込んである請求項14から16のいずれか1項に記載の差動装置。
  18. 第2のピン部分(323)は肩部(333,334)を有しており、該肩部は、第3及び第4のピン(319,320)上に支承された差動歯車(308)を支持するようになっている請求項14から17のいずれか1項に記載の差動装置。
  19. 4つのピンのうちの第1及び第2のピン(367,368)は、一緒に第1の1つのピン部分(372)を形成しており、該第1のピン部分は差動歯車箱(353)に周方向で駆動結合されており、4つのピンのうちの第3及び第4のピン(369,370)は、互いに独立して形成していて、それぞれ半径方向内側の端部で前記第1のピン部分に結合され、かつそれぞれ半径方向外側の端部でもって前記差動歯車箱に周方向で駆動結合されている請求項13に記載の差動装置。
  20. 第3及び第4のピン(369,370)は該ピンの内側の端部にそれぞれ1つの差込付加部(398,399)を有しており、該差込付加部は第1のピン部分(372)の中央の1つの貫通孔(400)内に差し込まれている請求項19に記載の差動装置。
  21. 第3及び第4のピン(369,370)は、該ピンの外側の端部に一体成形された支承プレート(387,388)を有しており、該支承プレートは差動歯車箱(353)の組立開口部(366)内に受容されて、該差動歯車箱と周方向で駆動結合されている請求項19又は20に記載の差動装置。
  22. 4つのピンのうちの第1及び第2のピン(417,418)は、一緒に第1の1つのピン部分(422)を形成しており、該第1のピン部分は差動歯車箱(303)に周方向で駆動結合されていて、かつ1つの支持部材(423)を有しており、4つのピンのうちの第3及び第4のピン(319,320)は、それぞれ個別に、つまり互いに独立して形成されていて、それぞれ内側で前記支持部材(423)に結合され、かつそれぞれ外側でもって前記差動歯車箱に周方向で駆動結合されている請求項13に記載の差動装置。
  23. 差動歯車箱(403)の周壁部分(426)において周方向で両方の組立開口部(416)間に孔(424,425)を設けてあり、該孔内に第1のピン部分(422)の第1及び第2のピン(417,418)を差し込んである請求項22に記載の差動装置。
  24. 支持部材(423)は、差動歯車箱の回転軸線(A)に対して垂直に延びる第1の貫通孔を有しており、該貫通孔に第1のピン部分(417)を差し込んであり、かつ前記支持部材は、差動歯車箱の回転軸線(A)に対して垂直に延びる第2の2つの孔を有しており、該孔にそれぞれ第3若しくは第4のピン(419,420)を差し込んである請求項22又は23に記載の差動装置。
  25. 支持部材(423)は、各ピンに対してそれぞれ1つの肩部(433,433)を有しており、該肩部は、前記各ピン上に支承された差動歯車(408)を支持するようになっている請求項22から24のいずれか1項に記載の差動装置。
  26. 第3及び第4のピン(419,420)は、該ピンの内側の端部に係合していてかつ支持部材(423)の、回転軸線(A)と同軸の貫通部(446)内に位置する止め輪(436)を用いて保持されている請求項22から25のいずれか1項に記載の差動装置。
  27. 第3及び第4のピン(419,420)は、該ピンの内側の端部に一体成形された支承プレート(437,438)を有しており、該支承プレートは差動歯車箱(403)の組立開口部(416)内に受容されて、前記差動歯車箱に周方向で駆動結合されている請求項22から26のいずれか1項に記載の差動装置。
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