JP2009502033A - 荷電粒子ビーム曝露系及びビーム操作装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム曝露系及びビーム操作装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009502033A
JP2009502033A JP2008521903A JP2008521903A JP2009502033A JP 2009502033 A JP2009502033 A JP 2009502033A JP 2008521903 A JP2008521903 A JP 2008521903A JP 2008521903 A JP2008521903 A JP 2008521903A JP 2009502033 A JP2009502033 A JP 2009502033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
central portion
charged particle
apertures
frame portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008521903A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5097703B2 (ja
Inventor
プラッツグンマー、エルマー
ステングル、ゲルハルド
Original Assignee
カール ツァイス エスエムエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カール ツァイス エスエムエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical カール ツァイス エスエムエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JP2009502033A publication Critical patent/JP2009502033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5097703B2 publication Critical patent/JP5097703B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3174Particle-beam lithography, e.g. electron beam lithography
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/36Gas-filled discharge tubes for cleaning surfaces while plating with ions of materials introduced into the discharge, e.g. introduced by evaporation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/04Means for controlling the discharge
    • H01J2237/043Beam blanking
    • H01J2237/0435Multi-aperture

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

荷電粒子を使用したマルチビーム用のビーム操作装置は、荷電粒子のビームが通る複数の開孔を有する多孔プレートを含む。多孔プレートの枠部は、多孔プレートの温度勾配を低減するために加熱される。さらにまた、温度勾配を低減するために、前記多孔プレートの表面の熱放射率は、ある領域では他の領域と比較して高くなるようにしてもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えばリトグラフ法で使用される荷電粒子ビーム曝露(exposure)系、及び、複数の荷電粒子ビームを操作するためのビーム操作(manipulating)装置に関する。
リトグラフ処理は、半導体素子、集積回路、液晶素子、微細パターン部材及び微細機械部品などの微細構造の製造に一般的に使用されている。
リトグラフ処理は、基板上に形成されるパターン又は構造が基板上に撮像されて基板上に設けられた放射線感受層を曝露する、複数のリトグラフ工程を含む。一般的にはレジストと呼ばれる前記放射線感受層は、可視光又は紫外線などの光学的放射、又はイオンや電子などの荷電粒子に曝露される。荷電粒子を使用したパターンの撮像において、従来の方法は、レジストにパターンを書き込むための複数の荷電粒子ビーム又は小ビームを使用する。前記ビーム又は小ビームは選択的にON/OFF切り替えができ、前記切り替えは、レジストを有する基板を前記切り替え可能なビームのアレイに対して相対的に移動させながら行われる。
前記切り替え可能なビームは、前記ビームが通る複数の開孔を有する偏向プレートによって制御される。各開孔は、前記開孔を通るビームを十分な角度で選択的に偏向するために、開孔に連携した偏向器を備えるので、前記ビームが前記レジストを有する基板に達することがない。この種の多孔プレートは、ブランキングとも呼ばれる。ブランキング開孔アレイ(BAA)によって制御される複数の荷電粒子ビームを利用した荷電粒子ビーム曝露系についての背景情報が、US2003/0025088A1から得ることができ、その内容をここに参照することによって本明細書に包含するものとする。
荷電粒子ビームを制御するための多孔プレートを使用した従来の系において、多孔プレートに入射する1つのビームを生成し、それが前記プレートの複数の開孔にわたっている(extending across)ことによって、複数のビームが形成される。前記プレートに入射する荷電粒子の1部が開孔を抜けてプレートを通るので、荷電粒子ビームのアレイが多孔プレートの下流に形成される。荷電粒子ビームのそれ以外の部分が前記プレートによって遮断される。さらに、前記多孔プレートは、前記開孔の各々に連携した偏向器を備え、前記多孔プレートはまた、前記偏向器の切り替え状態を制御するために必要な回路も備える。
複数の制御された荷電粒子ビームを使用してパターンを曝露する従来の系は、用途によっては性能が不十分であることが分かってきた。
本発明は、前記問題を考慮してなされたものである。
本発明の実施の形態は、複数の開孔を画定する中央部と前記中央部の外側の枠部とを有する少なくとも1つの多孔プレートと、前記多孔プレートの枠部に熱的に結合する少なくとも1つの加熱器とを備えたビーム操作装置を提供する。
前記多孔プレートに入射する大きなビームから、前記開孔を通る複数のビームを生成する機能を、前記多孔プレートが有していてもよい。前記多孔プレートはまた、前記開孔に入射する大きなビームから、前記開孔を通る複数の小さなビームを整形する機能を有していてもよい。さらにまた、前記開孔に連携し、前記多孔プレートに設置され、かつ、前記多孔プレートに設けられた回路によって制御される偏向器により、前記開孔を通るビームを偏向する機能も、前記多孔プレートが有していてもよい。
多孔プレートに入射する1つ又は複数のビームと、前記偏向器を制御する電子回路の操作とで熱を生成し、その結果、前記ビーム操作装置の操作中に前記多孔プレートの中央部の温度を上昇させる。前記枠部に熱的に結合された加熱器は、前記多孔プレートの枠部の温度をも上昇させることができ、プレートの中央部にのみ温度上昇が生じる状況と比較して、多孔プレート内の引張応力や圧縮応力のような内部応力の変化が低減される。かかる内部応力の変化によって前記中央部の不均一な変形や膨れが起こり、前記複数の開孔の配列パターンを歪める結果となり得る。
本発明のさらなる実施の形態によれば、複数の荷電粒子ビームを偏向するためのビーム操作装置は、
複数の開孔を画定する中央部と前記中央部の外側の枠部とを有する偏向プレートであって、
複数の偏向器と、スイッチング回路とを有し、前記複数の開孔の各々には偏向器が連携し、前記偏向器は前記スイッチング回路に電気的に接続されて前記開孔を通る荷電粒子ビームを偏向するように構成される偏向プレートと、
前記偏向プレートに対向し、前記偏向プレートとの間に隙間が形成されるように設けられた保護プレートであって、複数の開孔を画定する中央部と、前記中央部の外側の枠部とを有し、前記保護プレートの開孔は、荷電粒子のビームが前記保護プレートと前記偏向プレートとを通るように、前記偏向プレートの開孔に対して位置合わせされている保護プレートと、
前記偏向プレートの枠部及び前記保護プレートの枠部のうちの少なくとも1つに対して熱的に結合されている少なくとも1つの加熱器とを含んでいることを特徴とする。
かかる装置において、前記偏向プレートは、前記開孔を通るビームを偏向する機能を有する一方、前記保護プレートは、前記偏向プレートの上流で複数のビームを整形又は生成する機能を有する。
この態様における1つの実施の形態においては、前記開孔と連携した電極の偏向状態を制御するための回路の操作によって、前記枠部の温度上昇が前記中央部の温度上昇を伴って生じるように、前記少なくとも1つの加熱器が前記偏向プレートの枠部と熱的に結合している。
この態様における別の実施の形態においては、前記中央部において開孔を画定する基材に入射する荷電粒子によって蓄積されたエネルギーによって、前記中央部の温度上昇を伴って枠部の温度上昇を生じさせるために、前記少なくとも1つの加熱器が前記保護プレートの枠部に熱的に結合される。
さらに別の実施の形態によれば、第1の加熱器が前記偏向プレートの枠部に熱的に結合され、第2の加熱器が前記保護プレートの枠部に熱的に結合され、これにより、前記偏向プレート及び保護プレートの枠部の温度を別々に制御することができる
本発明の例示的な実施の形態によれば、前記偏向プレート及び保護プレートの加熱器と枠部との間に、それぞれ隙間が形成され、これにより、前記加熱器と各枠部との間の熱的結合が、熱伝導ではなく放射熱伝達によってもたらされる。熱伝導は加熱器と各枠部との間の機械的接触を必要とするが、それによってさらなる引張応力が導入されるかもしれない。
さらなる例示的な実施の形態によれば、ビーム操作装置は、前記保護プレートに入射し前記偏向プレートを通った少なくとも1つのビームを取り囲む内部熱受取表面を有する少なくとも1つのヒートシンクを含む。かかるヒートシンクは、中央部と枠部との間の温度勾配が低減されるように、各プレートの中央部の放射冷却を可能にする。
例示的な実施の形態によれば、前記加熱器は、各プレートの中央部から見て、前記ヒートシンクから半径方向外側に設けられる。
例示的な実施の形態によれば、前記中央部に面するヒートシンク内部表面は、前記加熱器に面するヒートシンクの表面よりも、熱放射率が高い。これにより、加熱器とヒートシンクとの間の望ましくない熱伝達を回避することができるであろう。
例示的な実施の形態によれば、前記ヒートシンクは、その温度を制御するための液体パイプを備えていてもよく、前記加熱器は、その温度を制御するための抵抗加熱を備えていてもよい。
本発明のさらなる実施の形態によれば、複数の荷電粒子ビームを偏向するためのビーム操作装置は、
複数の開孔を画定する中央部と前記中央部の外側の枠部とを有する偏向プレートであって、複数の偏向器と、スイッチング回路とを有し、前記複数の開孔の各々には偏向器が連携し、前記偏向器は前記スイッチング回路に電気的に接続されて前記開孔を通る荷電粒子ビームを偏向するように構成される偏向プレートと、
前記偏向プレートに対向し、前記偏向プレートとの間に隙間が形成されるように設けられた保護プレートであって、複数の開孔を画定する中央部と、前記中央部の外側の枠部とを有し、前記保護プレートの開孔は、荷電粒子のビームが前記保護プレートと前記偏向プレートとを通るように、前記偏向プレートの開孔に対して位置合わせされている保護プレートと、
を含み、
前記スイッチング回路は複数の回路装置素子を含み、
前記偏向プレートの中央部は、前記偏向プレートの単位面積当たりの回路装置素子の数が第1の値である第1領域を有し、
前記偏向プレートの中央部は、前記偏向プレートの単位面積当たりの回路装置素子の数が第1の値よりも大きい第2の値である第2領域を有し、
前記保護プレートの第1及び第2の表面の少なくとも1つは、前記偏向プレートの第1の領域に対向し、第1の熱放射率を有する第1の領域と、前記偏向プレートの第2の領域に対向し、前記第1の熱放射率よりも大きい第2の熱放射率を有する第2の領域とを有する。
前記偏向プレートは、単位面積当たりの開孔の数が他の領域における数よりも大きい領域を有する。さらに、開孔に連携した偏向器を制御するための回路装置素子の数は、偏向プレートの中央部の異なる領域間で異なっていてもよい。前記回路装置素子の操作によって生成される、又は前記開孔を画定する基材に入射する荷電粒子によって生成される前記中央部の単位面積当たりの熱は、前記偏向プレートの中央部の領域ごとに異なる。前記中央部の基材に導入される熱量が他の領域よりも大きい領域がある。前記中央部中の温度勾配を低減するために、単位面積当たりに生成される熱が少ない領域と比較してより多くの熱が生成される領域から熱をより効率的に取り除くように、前記中央部の放射冷却機構が設計されている。これは、前記偏向プレートの中央部の表面の熱放射率を領域ごとに変えることによって達成される。これはさらに、前記保護プレートの、前記偏向プレートに面する表面の熱放射率を変えることによって達成される。
前記偏向プレートと保護プレートの表面の熱放射率を異ならせることは、各表面の構造的被覆によって達成される。
本発明のさらなる実施の形態によれば、複数の荷電粒子ビームを偏向するためのビーム操作装置は、
複数の開孔を画定する中央部と前記中央部の外側の枠部とを有する偏向プレートであって、複数の偏向器と、スイッチング回路とを有し、前記複数の開孔の各々には偏向器が連携し、前記偏向器は前記スイッチング回路に電気的に接続されて前記開孔を通る荷電粒子ビームを偏向するように構成される偏向プレートと、
前記偏向プレートに対向し、前記偏向プレートとの間に隙間が形成されるように設けられた保護プレートであって、複数の開孔を画定する中央部と、前記中央部の外側の枠部とを有し、前記保護プレートの開孔は、荷電粒子のビームが前記保護プレートと前記偏向プレートとを通るように、前記偏向プレートの開孔に対して位置合わせされている保護プレートと、
前記偏向プレートと前記保護プレートとの間に設けられた少なくとも1つの球体であって、前記偏向プレートの枠部に形成された溝と前記保護プレートの枠部に形成された溝とに係合される球体とを含む。
例示的な実施の形態において、前記偏向プレートと前記保護プレートとの間の隙間を画定するために、3つの球体が互いに離間して配置される。
前記球体は、前記プレート間の正確に画定された機械的接触を与えることによって、前記プレート間の相対的な位置を維持することを可能にする。さらに、前記球体は、前記プレート間に引張応力又は圧縮応力を生じさせることなく一方のプレートが他方に対して熱膨張することを可能にする。さらに、前記球体と前記プレートとの間の接触領域が小さいため、一方のプレートから他方のプレートへの熱伝導による熱の移動が比較的少ない。
本発明のさらなる実施の形態によれば、荷電粒子ビーム系は、荷電粒子の少なくとも1つのビームを生成するための荷電粒子源と、荷電粒子の少なくとも1つのビームのビーム経路に設けられたビーム操作装置と、前記ビーム操作装置に対する標的面に基板表面を固定するための台と、前記ビーム操作装置の開孔を通る荷電粒子のビームを前記標的面へと方向付けるように構成された荷電粒子光学系とを含む。前記ビーム操作装置は、上述されているように構成されていればよい。
この態様における例示的な実施の形態によれば、前記荷電粒子ビーム系は、前記ビーム操作装置の開孔を通る荷電粒子ビームを選択的に偏向するために前記ビーム操作装置の偏向器を制御するための制御器を含む荷電粒子ビーム曝露系である。
本発明の前記の特徴及びその他の有利な特徴は、添付の図面を参照した本発明の例示的な実施の形態についての下記の詳細な記載から、一層明らかになるであろう。尚、本発明の予想される実施の形態の全てが、本明細書中に確認されている利点のすべて、又はいくつかを呈するとは限らないことに注意されたい。
図1は、本発明の一実施の形態における荷電粒子ビーム曝露系を概略的に図示している。
図2は、図1に示された系のビーム操作装置を図示している。
図3は、図2の一部切り欠き部分拡大図である。
図4は、図2に示されたビーム操作措置の一部の正面図である。
図5は、図2に示されたビーム操作装置の偏向プレートの正面図である。
図6は、図2に示されたビーム操作装置の保護プレートの正面図である。
下記に記載された例示的な実施の形態において、機能や構造において同じ構成部品は、可能な限り同じ参照符号が付される。従って、特定の実施の形態の個々の構成部品の特徴を理解するためには、他の実施の形態及び本明細書の課題を解決するための手段の記載を参照されたい。
図1は、半導体ウエハなどの基板上にパターンを曝露するための複数の電子ビームを使用した荷電粒子ビーム曝露系を図示している。
前記系は、前記複数のビームを個別に制御するための複数の開孔とそれに連携した偏向器とを有する偏向プレートを使用する。この種の曝露系、及び、特にその操作方法と、そこに組み込まれる多孔プレートの製造方法に関する背景情報は、US2003/0025088A1、US5,262,341、US5,814,423及びUS6,465,796B1から得ることができ、その内容をここに参照することによって本明細書に包含するものとする。
図1に概略的に示された荷電粒子ビーム曝露系1は電子ビーム源3を備え、電子ビーム源3は電子の発散ビーム5を発し、発散ビーム5は磁気レンズ装置や静電レンズ装置などの適当なレンズ装置7によって平行化され、ビーム操作装置11に入射する電子の平行ビーム9が形成される。
ビーム操作装置11は、ビーム9の電子が通る複数の開孔を画定するプレートを含み、複数の電子ビーム13又は電子小ビームがビーム操作装置11の下流に形成されるようにする。図1の概略図は、分かりやすいように、ビーム操作装置11を通るビーム13の数を7つとして示している。実際には、ビーム13の数はもっと多く、数百、千以上、又は十万以上のビームがビーム操作装置11の下流に形成される。
ビーム操作装置11の下流に形成されたビーム13のアレイは、レンズ装置15によって集束され、開孔プレート19の中央穴17を通り、対物レンズ装置21によって半導体ウエハ25の表面23上に投影される。半導体ウエハ25の表面23は、開孔プレート19を通ったビーム13のパターンで曝露されるレジストによって覆われている。集束レンズ装置15及び対物レンズ装置21は、ビーム13がビーム操作装置11に形成される開孔の縮小画像を生成するように構成されている。図1の概略図において、対物レンズ装置21は、縮小画像を生成するための2つのレンズ27及び28を含む。但し、対物レンズ装置は、複数の重複する電界又は磁界を生成する3つ以上の個別のレンズを有していてもよい。また、集束レンズ15は、磁気レンズ装置又は静電レンズ装置によって形成されていてもよい。
以下により詳細に示すように、ビーム操作装置11に設けられた開孔の各々は、各開孔を通るビーム13を偏向するように制御される偏向器と連携されている。前記偏向器が作動されていなければ、ビーム13はほぼ直線に沿ってビーム操作装置11を通る。もし偏向器が作動されていれば、開孔と偏向器を通る各ビームは、開孔プレート19に形成された中央穴17を通ることができなくなるように十分な角度だけ偏向される。図1の概略図は、かかる偏向されたビームの1つを参照符号13´で示している。ビーム13´は、開孔プレート19によって遮断されて、ウエハ15の表面23には投影されない。図1に示された他の例示的なビーム13はすべて、各開孔と連携した偏向器によって偏向されてはおらず、これらビームは、ウエハ25の表面23に投影される。
前記偏向器は、ウエハ25に到達する個々のビーム13が選択的にON/OFFに切り替えられて、そのときにウエハ25に形成されている曝露パターンがパターン生成器31によって制御されるように、パターン生成器31によって制御される。
メインコントローラ37によって制御される台駆動制御機構35によって対物レンズ装置21に対して相対的に位置変更できるウエハ台33上に、ウエハ25が取り付けられる。台駆動制御機構35はまた、曝露系1の対物レンズ21などのその他の部品に対する台33の相対的な位置を連続的に測定するレーザ干渉計を含み(図1には図示せず)、台33とウエハ25の現在の位置を示す信号がメインコントローラ37に供給される。ウエハ25を対物レンズ21に対して連続的に動かし、かつ、ウエハ表面23に照射されるビーム13のON/OFFを選択的にに切り替えることによって、所望のパターンがウエハ表面23上に曝露されるように、メインコントローラ37が台駆動制御機構35とパターン生成器31とを制御する。
図2は、電子ビーム曝露系1のビーム操作装置11の詳細図であり、図3は、図2のIIIによって示される部分の拡大図を示す。
ビーム操作装置11は、電子ビーム9のビーム経路に配置された保護プレート41を含む。保護プレート41は、単結晶シリコン基板12からなり、厚さd1が約20μm〜約50μmの中央部43を有する。中央部43は、複数の開孔45、すなわち、本例においては内径約5μmの貫通孔を画定する。電子ビーム9の電子は、保護プレート41の上側表面47によって吸収されるか、又は、貫通孔45を通って保護プレート41の下流に複数のビーム13を形成する。保護プレート41の中央部43の下流に、本例では厚さd3が約50μmの中央部51を有する偏向プレート49が、保護プレート41及び偏向プレート49の中央部43、51間に本例においては幅d2が約1000μmの隙間が形成されるように、設置される。偏向プレート49は、保護プレートの開孔45に対して位置合わせされた複数の開孔53を有し、開孔45及び53の対の各々が中心軸55を共有するようにされている。開孔53は本例においては約7μmの直径を有し、これは保護プレートの開孔45の直径よりも大きく、開孔45によって形成されたビーム13が、偏向プレート49の開孔53を、開孔53の側壁に接触せずに通るようになっている。
偏向プレート49及び/又は保護プレート41に、付加的な貫通孔(図2、図3には図示せず)が形成されていてもよい。前記付加的な貫通孔は、電子ビーム9が保護プレート41に入射する領域の外に設けられ、保護プレート41と偏向プレート49との間に形成された隙間の真空度を上げる機能を有する。この目的のためには、前記付加的な貫通孔は、電子ビーム13が通る開孔45及び53よりも大きな直径を有していてもよい。例えば、直径が100μmである複数の付加的な貫通孔が、全体の面積が約1mm2〜100mm2となるように形成されていてもよい。
偏向プレート49は、偏向プレート49と保護プレート41との間に形成された隙間に偏向プレート49の中央部51の上側表面59から延設される複数の電極57、58を備える。各開孔53は、それに連携しスイッチング回路に接続される一対の電極57、58を有し、図3において矢印61によって示される電界が電極57、58の対の各々の間で選択的に生成されるようになっている。電界61は、電子ビーム13´を、開孔45及び53の共有軸55に対して角度αだけ偏向する。偏向角度αは、開孔プレート19の穴17を通るビーム13´を妨害するのに十分であり、従って、ビーム13´はウエハ表面23上の曝露パターンの生成には寄与しない。電界がONに切り替えられていない電極57、58を通るビーム13は、ほとんど偏向することなく共有軸55に沿って開孔53を通る。これらのビーム13は、開孔プレート19の中央穴17を通り、ウエハ表面23上の曝露パターンの生成に寄与する。
保護プレート41は、中央部43を取り囲む枠部63を有し、枠部63はより大きな約700μmの厚さd4を有する。保護プレート41の厚さは、傾斜領域65内で、中央部43での値d1から前記枠部での値d4まで連続的に増加する。同様に、偏向プレート49は、偏向プレート49の中央部51を取り囲む、厚さd5が約700μmの枠部67を有する。偏向プレートの厚さは、中央部51での値d3から傾斜部69での値d5まで増加する。傾斜部69は、偏向プレート49の下側表面68上に形成され、保護プレートの傾斜部65は、その上側表面47に設けられ、保護プレート41の下側表面72及び偏向プレート49の上側表面59は、中央部43、51から枠部63、67へ延びる平坦な平面状である。
保護プレート41及び偏向プレート49の相対的な配置については、図2及び図4に示されており、図4は、保護プレート41の下側表面72の正面図を示している。
保護プレート41の枠部63には3本の溝71が形成されており、各溝71は前記系の中心軸70に対して放射方向に向けられている。
溝71の2つは中心70を通る共有軸に沿って配置され、溝71の1つはそれ以外の溝の間を延びる線に対して垂直な方向の線に沿って配置されている。溝71の幅よりも大きい直径を有する球体が各溝71に係合されている。保護プレート41の枠部63に形成された溝71のパターンと一致するパターンで、溝74が偏向プレート49の枠部67に形成される。球体73がまた、偏向プレート49及び保護プレート41間の隙間d2を維持するように、溝74に係合される。プレート41、49の互いの相対的な位置を維持するための球体設置機構は、各プレート41及び49のそれぞれの熱膨張を可能にし、偏向プレートの中心に対して、保護プレートの中心70の配置又は位置合わせが維持される。
同様の設置機構が、支持体75に対する偏向プレート49の設置のために設けられている。偏向プレート49の枠部67の底部表面68に形成された溝79と、それに対応する、支持体75に形成された溝78とに、3つの球体76が係合されている。
下側表面85を有する環状の本体83を含む加熱器81が、保護プレート41から離間して、加熱器本体83の下側表面85と保護プレート41の枠部63の上側表面47との間に約1000μmの小さな隙間が形成されるように設置されている。加熱器81は、本体83に接する複数の抵抗器87を有し、抵抗器87が熱を生成して加熱器本体83の温度が室温よりも高くなるように抵抗器87に電力を供給するために、電極89が設けられている。生成された熱の一部は加熱器本体83の下側表面85から放出され、図2の矢印91に示されるように、保護プレート41の枠部63の上側表面47によって放射エネルギーとして吸収され、枠部63の温度もまた室温よりも高くなる。加熱器81に供給されるエネルギーは、保護プレート41の枠部63の温度が、保護プレート41の中央部43の温度とほとんど同じになるように制御される。中央部43の温度は、開孔45を通らないビーム9の電子によってプレート41の基材に蓄積されたエネルギーによって室温よりも高い温度に高められる。保護プレートの中央部43及び枠部63の温度がほとんど同じになるような加熱器の制御によって、内部応力と、それに対応する保護プレートの歪みとを、回避することが可能である。
ビーム9の入射電子によって保護プレート41の中央部43に蓄積された熱は、図2の例示的な矢印95によって示されている放射によってプレート41から移動する。保護プレート41の中央部43の放射冷却を向上させるために、ヒートシンク97が設けられている。ヒートシンク97は、主軸70を中心とした内部円筒状表面101を有する環状の本体99を有する。ヒートシンク97の本体99は、本体99に接するパイプ103を流れる冷却液によって室温よりも下又は上の適温に維持される。表面101は、比較的高い熱放射率を有するように処理されている。その一方で、保護プレート41の枠部63に面する本体99の表面105は、枠部63からヒートシンク97へ移動する熱の量を少なくするために低い熱放射率を有するように処理されている。同様に、本体99の表面107は、加熱器81から直接ヒートシンク97へ移動する熱の量を少なくするために低い熱放射率を有するように処理されている。
偏向プレート49の枠部67を加熱するための加熱器81´と偏向プレート49の中央部を冷却するためのヒートシンク97´とは、保護プレートの枠部63及び中央部43の温度を維持するための加熱器81及びヒートシンク97と同様の構成を有している。従って、加熱器81´とヒートシンク97´の部品は、加熱器81とヒートシンク97の対応する部品と、アポストロフィが追加された同じ参照番号で示され、これら部品の構造及び機能を理解するためには前記の説明を参照されたい。
ヒートシンク97´もまた、偏向プレート49用の設置構造75を提供し、球体76が係合する溝78を備えている。
偏向電極57、58を制御するための回路の回路装置素子の操作によって、偏向プレート49の中央部51で熱が生成される。この熱はヒートシンク97´に対して放射され、前記偏向プレートの枠部67が加熱器81´によって中央部51の温度とほとんど等しい温度に維持される。
図5は、偏向プレート49の上側表面59の正面図を示す。上側表面59は、偏向電極57、58と、パターン生成器31の制御下で電極57、58間に偏向電界61を選択的に生成するために電極57、58に電圧を供給するための回路111とを備えている。回路111は、図5に概略的に示されているメモリ113、シフトレジスタ115及びスイッチ117などの様々な回路装置素子を含む。前記装置素子は、リトグラフ法などの従来の方法によって、偏向プレート49の中央部51のシリコン基板上に形成されていればよい。
開孔53及びそれに連携した電極57、58は、プレート49の中央部51の表面に群をなして配置されている。開孔53は領域121に配置され、回路の主要部分が設けられているプレート49の領域123には開孔は形成されていない。このように、単位面積当たりの開孔53の数は領域121には多く、領域123には少なく、その一方で、回路装置素子の密度は領域123では高く、領域121では低い。回路部分111によって出力される電圧を回路部分111に接続されている電極58へ供給するために、導線119が設けられている。
回路素子の操作によって熱が生成されるので、領域123の単位面積当たりに生成される熱の量は領域121で生成される熱の量よりも大きいことは明らかであり、プレート49の温度は領域121と比較して領域123において高くなる。
図6は、保護プレート41の下側表面72の正面図を示す。保護プレートの開孔45は偏向プレートの対応する開孔53と位置合わせされて配列されているので、保護プレートは単位面積当たりの開孔45の数が多い領域121´と単位面積当たりの開孔の数が少ない領域123´とを有する。保護プレート41の領域123´は、偏向プレートに蓄積される熱の主な発生源である偏向プレート49の領域123に対向する位置にある。
保護プレート41の表面72は、領域121´よりも領域123´で熱放射率が高くなるように処理されている。領域123´の熱放射率の方が高いと、偏向プレートの領域121の放射冷却と比較して偏向プレート49の領域123での放射冷却を高めるという効果が得られる。領域123の放射冷却を高めることは、偏向プレート49の中央部51での温度勾配を低減するために行われる。この結果、プレート49内の熱応力を低減し、偏向プレート49の開孔53の位置合わせ不良を低減することができる。
領域123´及び121´において熱放射率を異ならせることは、表面72の処理を異ならせることによって可能となる。例えば、炭素等の適切な材料を領域123´内の表面72に蒸着又はスパッタリングし、その一方で、領域121´内の表面72には炭素を付着させない。また、表面72全体に炭素などの適切な材料の被膜を形成し、領域121´内の分の炭素を除去することも可能である。前記被膜は、領域121´においてストライプ等の適切なパターン状で除去してもよい。
表面72の領域121´内に金属からなる被膜を塗布することも可能で、それにより、前記領域の放射率が低減される。さらに、前記表面は、プレートの放射率を局所的に制御するための三次元構造を有するように処理されていてもよい。例えば、格子状やパターン状の溝が表面に形成されていてもよい。
偏向プレート49の中央部51における温度勾配をさらに低減するために、上述された保護プレート41の下側表面の処理方法と同様の方法で、偏向プレート49の下側表面68が処理される。このように、偏向プレート49の下側表面68も、熱放射率が上側表面59上の領域121に対向する他の領域よりも高い、上側表面59上の領域123に対応する領域を有する。
さらに、保護プレート41の上側表面47も下側表面72の領域123´に対向する領域を有し、そこでは熱放射率が下側表面72の領域121´に対向する他の領域よりも高くなるように構成されている。
上述の実施の形態において、保護プレートと偏向プレートとからなる装置へ熱を供給することも可能である。それに対応する前記装置の温度上昇は、前記系の操作中に装置に蓄積された汚れを低減又は除去するという効果をもたらす。そのような汚れは、真空中に含まれた炭化水素やその他の気体から形成され、電子ビームによって誘発された電荷によって装置に蓄積されたものである。装置の汚れを減らすためには約70℃〜120℃の温度が適切である。さらに、このような高温に前記装置が連続的に維持されていてもよく、又は、装置の低い方の温度で前記系を操作する間に蓄積した汚れを低減するために装置の温度を時折上昇させてもよい。
上述の実施の形態において、放射による熱の移動は、保護プレートと偏向プレートとの間で熱を移動させるための主要な機構である。但し、これらのプレート間に熱伝導体をさらに設けてもよい。例えば、柔軟に変形するワイヤ又は金属からなる熱ブリッジをプレート間に介在させ、その柔軟な変型によって生じるバネ力により、プレート間の機械的接触を維持してもよい。かかる熱ブリッジは、好適には、プレート間に介在させた球体の近くに配置し、前記柔軟に変形する熱ブリッジによって及ぼされる機械的な力のプレートを曲げる効果を減ずるようにする。
まとめると、本発明の実施の形態は、荷電粒子ビームが通る複数の開孔を有する多孔プレートを含む、荷電粒子を使用したマルチビーム用のビーム操作装置に関する。前記多孔プレートの枠部は、多孔プレート内の温度勾配を低減するために加熱される。さらにまた、温度勾配を低減するために、多孔プレートの表面の熱放射率は、ある領域では他の領域と比較して高くなるようにしてもよい。
本発明はその例示的な実施の形態に関して記載されているが、多数の代案、改良及び変形が当業者に容易に認められることは明白である。従って、ここに記載された本発明の例示的な実施の形態は、説明のためであって本発明を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な変更が可能であろう。
図1は、本発明の一実施の形態における荷電粒子ビーム曝露系を概略的に図示している。 図2は、図1に示された系のビーム操作装置を図示している。 図3は、図2の一部切り欠き部分拡大図である。 図4は、図2に示されたビーム操作措置の一部の正面図である。 図5は、図2に示されたビーム操作装置の偏向プレートの正面図である。 図6は、図2に示されたビーム操作装置の保護プレートの正面図である。

Claims (15)

  1. 複数の荷電粒子ビームを操作するためのビーム操作装置であって、
    複数の開孔を画定する中央部と前記中央部の外側の枠部とを有する少なくとも1つの多孔プレートと、
    前記多孔プレートの枠部に熱的に結合する少なくとも1つの加熱器とを備えたことを特徴とするビーム操作装置。
  2. 複数の荷電粒子ビームを偏向するためのビーム操作装置であって、
    複数の開孔を画定する中央部と前記中央部の外側の枠部とを有する第1のプレートであって、複数の偏向器と、スイッチング回路とを有し、前記複数の開孔の各々には偏向器が連携し、前記偏向器は前記スイッチング回路に電気的に接続されて前記開孔を通る荷電粒子ビームを偏向するように構成される第1のプレートと、
    前記第1のプレートに対向し、前記第1のプレートとの間に隙間が形成されるように設けられた第2のプレートであって、複数の開孔を画定する中央部と、前記中央部の外側の枠部とを有し、前記第2のプレートの開孔は、荷電粒子のビームが前記第2のプレートと前記第1のプレートとを通るように、前記第1のプレートの開孔に対して位置合わせされている第2のプレートと、
    前記第1のプレートの枠部及び前記第2のプレートの枠部のうちの少なくとも1つに対して熱的に結合されている少なくとも1つの加熱器とを備えたことを特徴とするビーム操作装置。
  3. 前記加熱器は、熱放出表面を有する本体を備え、前記熱放出表面は、前記第1のプレートの枠部及び前記第2のプレートの枠部のうちの少なくとも1つの熱受取表面に対向し、その間に隙間が形成されている、請求項2に記載のビーム操作装置。
  4. 前記第1のプレート及び第2のプレートの広がり方向に対して垂直に配置された少なくとも1つの内部熱受取表面を有するヒートシンクをさらに備えた、請求項2又は3に記載のビーム操作装置。
  5. 前記ヒートシンクの前記少なくとも1つの熱受取表面が、前記第1のプレートの枠部及び前記第2のプレートの枠部のうちの1つから延設されている、請求項4に記載のビーム操作装置。
  6. 前記ヒートシンクは、前記第1のプレートの枠部及び前記第2のプレートの枠部のうちの1つと直接的な機械的接触をしていない、請求項5に記載のビーム操作装置。
  7. 前記ヒートシンクは、前記加熱器に面する外側表面を有し、前記熱受取表面の熱放射率は前記外側表面の熱放射率よりも高い、請求項4又は6に記載のビーム操作装置。
  8. 前記ヒートシンクは、少なくとも1つの液体パイプを備える、請求項4〜7のいずれかに記載のビーム操作装置。
  9. 前記加熱器は、加熱電流を供給するための電極を有する少なくとも1つの抵抗器を備える、請求項2〜8のいずれかに記載のビーム操作装置。
  10. 請求項2〜9のいずれかに記載のビーム操作装置と組み合わされる、複数の荷電粒子ビームを偏向するためのビーム操作装置であって、前記装置は、
    複数の開孔を画定する中央部と前記中央部の外側の枠部とを有する第1のプレートであって、複数の偏向器と、スイッチング回路とを有し、前記複数の開孔の各々には偏向器が連携し、前記偏向器は前記スイッチング回路に電気的に接続されて前記開孔を通る荷電粒子ビームを偏向するように構成される第1のプレートと、
    前記第1のプレートに対向し、前記第1のプレートとの間に隙間が形成されるように設けられた第2のプレートであって、複数の開孔を画定する中央部と、前記中央部の外側の枠部とを有し、前記第2のプレートの開孔は、荷電粒子のビームが前記第2のプレートと前記第1のプレートとを通るように、前記第1のプレートの開孔に対して位置合わせされている第2のプレートと
    を備え、
    前記スイッチング回路は複数の回路装置素子を含み、
    前記第1のプレートの中央部は、前記第1のプレートの単位面積当たりの回路装置素子の数が第1の値である第1領域を有し、
    前記第1のプレートの中央部は、前記第1のプレートの単位面積当たりの回路装置素子の数が第1の値よりも大きい第2の値である第2領域を有し、
    前記第2のプレートの第1及び第2の表面の少なくとも1つは、前記第1のプレートの第1の領域に対向し、第1の熱放射率を有する第1の領域と、前記第1のプレートの第2の領域に対向し、前記第1の熱放射率よりも大きい第2の熱放射率を有する第2の領域とを有することを特徴とするビーム操作装置。
  11. 前記回路装置素子は、メモリセルとシフトレジスタとを含む、請求項10に記載のビーム操作装置。
  12. 前記第1のプレートの中央部の第1の領域における、前記第1のプレートの単位面積当たりの開孔の密度は、前記第2の領域の密度よりも大きい、請求項10又は11に記載のビーム操作装置。
  13. 請求項2〜12のいずれかに記載のビーム操作装置と組み合わされる、複数の荷電粒子ビームを偏向するためのビーム操作装置であって、前記装置は、
    複数の開孔を画定する中央部と前記中央部の外側の枠部とを有する第1のプレートであって、複数の偏向器と、スイッチング回路とを有し、前記複数の開孔の各々には偏向器が連携し、前記偏向器は前記スイッチング回路に電気的に接続されて前記開孔を通る荷電粒子ビームを偏向するように構成される第1のプレートと、
    前記第1のプレートに対向し、前記第1のプレートとの間に隙間が形成されるように設けられた第2のプレートであって、複数の開孔を画定する中央部と、前記中央部の外側の枠部とを有し、前記第2のプレートの開孔は、荷電粒子のビームが前記第2のプレートと前記第1のプレートとを通るように、前記第1のプレートの開孔に対して位置合わせされている第2のプレートと
    前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間に設けられた少なくとも1つの球体であって、前記第1のプレートの枠部に形成された溝と前記第2のプレートの枠部に形成された溝とに係合される球体とを備えたことを特徴とするビーム操作装置。
  14. 前記偏向プレート及び保護プレートにそれぞれ設けられた対応する溝にそれぞれ係合する、互いに離間して配置された3つの球体を含む、請求項12に記載のビーム操作装置。
  15. 荷電粒子の少なくとも1つのビームを生成するための荷電粒子源と、
    荷電粒子のビームのビーム経路に設けられた、請求項1〜14のいずれかに記載のビーム操作装置と、
    前記ビーム操作装置に対する標的面に基板表面を固定するための台と、
    前記ビーム操作装置の開孔を通る荷電粒子のビームを前記標的面へと方向付けるように構成された荷電粒子光学系とを備えた荷電粒子ビーム系。
JP2008521903A 2005-07-20 2006-07-20 荷電粒子ビーム曝露系及びビーム操作装置 Active JP5097703B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP05015781.7 2005-07-20
EP05015781A EP1746630B1 (en) 2005-07-20 2005-07-20 Charged particle beam exposure system and beam manipulating arrangement
PCT/EP2006/007182 WO2007009804A1 (en) 2005-07-20 2006-07-20 Charged particle beam exposure system and beam manipulating arrangement

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009502033A true JP2009502033A (ja) 2009-01-22
JP5097703B2 JP5097703B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=34937885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008521903A Active JP5097703B2 (ja) 2005-07-20 2006-07-20 荷電粒子ビーム曝露系及びビーム操作装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8368030B2 (ja)
EP (1) EP1746630B1 (ja)
JP (1) JP5097703B2 (ja)
KR (1) KR101258720B1 (ja)
AT (1) ATE424037T1 (ja)
DE (1) DE602005012945D1 (ja)
WO (1) WO2007009804A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9190238B2 (en) 2013-11-12 2015-11-17 Nuflare Technology, Inc. Blanking device for multi charged particle beam, and multi charged particle beam writing method
KR20170046072A (ko) * 2015-10-20 2017-04-28 가부시키가이샤 뉴플레어 테크놀로지 지지 케이스 및 멀티 하전 입자 빔 묘화 장치
US10490387B2 (en) 2018-03-20 2019-11-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Charged particle beam deflection device
US10854424B2 (en) 2019-02-28 2020-12-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Multi-electron beam device

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5498488B2 (ja) * 2009-05-27 2014-05-21 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子線応用装置及び試料観察方法
TWI562183B (en) * 2010-11-13 2016-12-11 Mapper Lithography Ip Bv Aperture array element, charged particle beam generator and charged particle lithography system
NL2007392C2 (en) * 2011-09-12 2013-03-13 Mapper Lithography Ip Bv Assembly for providing an aligned stack of two or more modules and a lithography system or a microscopy system comprising such an assembly.
NL2006868C2 (en) * 2011-05-30 2012-12-03 Mapper Lithography Ip Bv Charged particle multi-beamlet apparatus.
JP5897888B2 (ja) * 2011-12-07 2016-04-06 株式会社ニューフレアテクノロジー 荷電粒子ビーム描画装置
JP6640040B2 (ja) * 2016-06-23 2020-02-05 株式会社ニューフレアテクノロジー 伝熱板および描画装置
US10347460B2 (en) 2017-03-01 2019-07-09 Dongfang Jingyuan Electron Limited Patterned substrate imaging using multiple electron beams
DE102018202421B3 (de) 2018-02-16 2019-07-11 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Vielstrahl-Teilchenstrahlsystem
KR20210150978A (ko) * 2020-06-03 2021-12-13 에이에스엠 아이피 홀딩 비.브이. 샤워 플레이트, 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10223529A (ja) * 1997-01-22 1998-08-21 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 電子線リソグラフィ・システムのマスクの汚れを減少させる方法
JP2002203776A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Advantest Corp 電子ビーム露光装置及び電子ビーム成形部材
JP2002260988A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Advantest Corp 電子ビーム露光装置、電子ビーム成形装置、及び電子ビーム露光方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2581446A (en) * 1949-10-31 1952-01-08 Cons Eng Corp Supporting means for vacuum electrodes
US3870882A (en) * 1973-05-23 1975-03-11 Gca Corp Esca x-ray source
ATA331185A (de) * 1985-11-13 1994-05-15 Ims Ionen Mikrofab Syst Verfahren zum stabilisieren von masken
US5262341A (en) * 1989-05-19 1993-11-16 Fujitsu Limited Blanking aperture array and charged particle beam exposure method
JPH06124884A (ja) * 1992-10-12 1994-05-06 Mitsubishi Electric Corp 電子線露光装置
JPH07201701A (ja) * 1993-12-28 1995-08-04 Fujitsu Ltd 電子ビーム露光装置および露光方法
US5528048A (en) 1994-03-15 1996-06-18 Fujitsu Limited Charged particle beam exposure system and method
KR100342041B1 (ko) * 1995-12-29 2002-11-07 삼성에스디아이 주식회사 섀도우마스크 프레임 조립체를 갖는 음극선관
JP3565652B2 (ja) * 1996-04-25 2004-09-15 富士通株式会社 荷電粒子ビーム露光装置用透過マスク及びそれを利用した露光装置
JPH10303117A (ja) * 1997-04-30 1998-11-13 Nikon Corp 電子線光学系
US6014200A (en) * 1998-02-24 2000-01-11 Nikon Corporation High throughput electron beam lithography system
JP2000030647A (ja) * 1998-07-10 2000-01-28 Advantest Corp 荷電粒子ビーム露光装置
JP2000252207A (ja) * 1998-08-19 2000-09-14 Ims Ionen Mikrofab Syst Gmbh 粒子線マルチビームリソグラフイー
JP2002203766A (ja) 2000-12-27 2002-07-19 Nikon Corp 照明光学装置及びそれを備える露光装置
JP2004146402A (ja) * 2002-10-21 2004-05-20 Advantest Corp 電子ビーム露光装置及び偏向量補正方法
DE102004019834B4 (de) * 2004-04-23 2007-03-22 Vistec Electron Beam Gmbh Korrekturlinsen-System für ein Partikelstrahl-Projektionsgerät

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10223529A (ja) * 1997-01-22 1998-08-21 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 電子線リソグラフィ・システムのマスクの汚れを減少させる方法
JP2002203776A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Advantest Corp 電子ビーム露光装置及び電子ビーム成形部材
JP2002260988A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Advantest Corp 電子ビーム露光装置、電子ビーム成形装置、及び電子ビーム露光方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9190238B2 (en) 2013-11-12 2015-11-17 Nuflare Technology, Inc. Blanking device for multi charged particle beam, and multi charged particle beam writing method
KR20170046072A (ko) * 2015-10-20 2017-04-28 가부시키가이샤 뉴플레어 테크놀로지 지지 케이스 및 멀티 하전 입자 빔 묘화 장치
US9966229B2 (en) 2015-10-20 2018-05-08 Nuflare Technology, Inc. Supporting case and multi charged particle beam drawing apparatus
KR101883560B1 (ko) * 2015-10-20 2018-07-30 가부시키가이샤 뉴플레어 테크놀로지 지지 케이스 및 멀티 하전 입자 빔 묘화 장치
US10490387B2 (en) 2018-03-20 2019-11-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Charged particle beam deflection device
US10854424B2 (en) 2019-02-28 2020-12-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Multi-electron beam device

Also Published As

Publication number Publication date
ATE424037T1 (de) 2009-03-15
WO2007009804A1 (en) 2007-01-25
EP1746630B1 (en) 2009-02-25
KR101258720B1 (ko) 2013-04-26
US8368030B2 (en) 2013-02-05
US20090140160A1 (en) 2009-06-04
KR20080038349A (ko) 2008-05-06
JP5097703B2 (ja) 2012-12-12
DE602005012945D1 (de) 2009-04-09
EP1746630A1 (en) 2007-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5097703B2 (ja) 荷電粒子ビーム曝露系及びビーム操作装置
JP6491842B2 (ja) 補正プレートを有する荷電粒子多重ビーム装置
JP6133212B2 (ja) アパーチャアレイ冷却部を備えた荷電粒子リソグラフィシステム
JP4843679B2 (ja) 荷電粒子ビーム曝露システム
KR100272116B1 (ko) 디바이스 제조 방법
TW512423B (en) Multibeam exposure apparatus comprising multi-axis electron lens and method for manufacturing semiconductor device
JP5587299B2 (ja) 結像システム
JP5973061B2 (ja) 荷電粒子マルチ小ビームリソグラフィシステム及び冷却装置製造方法
JP3929459B2 (ja) 荷電粒子線露光装置
JP7189794B2 (ja) マルチ荷電粒子ビーム描画装置及びマルチ荷電粒子ビーム描画方法
JP2002184692A (ja) 荷電粒子投射リソグラフィ・システムにおける空間電荷に起因する収差を抑制する装置および方法
JP2003045789A (ja) 描画装置及び描画方法
US7019312B2 (en) Adjustment in a MAPPER system
TW495814B (en) Multi-beam exposure apparatus using multi-axle electron lens, electron lens collecting plural electron beams, and manufacturing method of semiconductor device
KR960002282B1 (ko) 블록마스크의 가열상태가 개선된 하전입자 빔 노광장치
US10236158B2 (en) Heat transfer plate and writing apparatus
JPH05198490A (ja) 荷電粒子ビーム露光装置
JP3393983B2 (ja) 荷電粒子ビーム露光装置
US6653645B1 (en) Deflection lens device for electron beam lithography
WO2002054465A1 (fr) Systeme de sensibilisation a faisceau d&#39;electrons et element de mise en forme d&#39;un faisceau d&#39;electrons
US9040942B1 (en) Electron beam lithography with linear column array and rotary stage
JP6962255B2 (ja) アパーチャ部材及びマルチ荷電粒子ビーム描画装置
KR20230024846A (ko) 빔 흡수체 구조를 가지는 빔 패턴 디바이스
JP2002231606A (ja) 電子ビーム露光装置及び電子レンズ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111129

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111219

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5097703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250