JP2009501210A - 異なる相に類似レオロジー特性を有する組成物含有多相パーソナルケア組成物 - Google Patents

異なる相に類似レオロジー特性を有する組成物含有多相パーソナルケア組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2009501210A
JP2009501210A JP2008521016A JP2008521016A JP2009501210A JP 2009501210 A JP2009501210 A JP 2009501210A JP 2008521016 A JP2008521016 A JP 2008521016A JP 2008521016 A JP2008521016 A JP 2008521016A JP 2009501210 A JP2009501210 A JP 2009501210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
personal care
care composition
composition
hair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008521016A
Other languages
English (en)
Inventor
俊之 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2009501210A publication Critical patent/JP2009501210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/03Liquid compositions with two or more distinct layers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/84Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/89Polysiloxanes
    • A61K8/891Polysiloxanes saturated, e.g. dimethicone, phenyl trimethicone, C24-C28 methicone or stearyl dimethicone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/84Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
    • A61K8/89Polysiloxanes
    • A61K8/896Polysiloxanes containing atoms other than silicon, carbon, oxygen and hydrogen, e.g. dimethicone copolyol phosphate
    • A61K8/898Polysiloxanes containing atoms other than silicon, carbon, oxygen and hydrogen, e.g. dimethicone copolyol phosphate containing nitrogen, e.g. amodimethicone, trimethyl silyl amodimethicone or dimethicone propyl PG-betaine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/12Preparations containing hair conditioners

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(a)少なくとも1つのパーソナルケア組成物相、及び(b)少なくとも1つの別のパーソナルケア組成物相を含む多相パーソナルケア組成物であって、該相(a)及び相(b)は物理的に接して詰められる視覚的に区別可能な相であり、該相(a)及び相(b)は約1Pa〜約100Paの降伏応力を有し、該相(a)及び(b)の降伏応力が少なくとも200Paまでにわたる剪断応力において、該相(a)と相(b)の粘度比は約1:15〜約15:1である。このような動力学的条件で、各相組成物のレオロジー特性を適合することにより、多相パーソナルケア組成物の所望の模様が、容易に得られ及び/又は長期間維持される。

Description

本発明は、(a)少なくとも1つのパーソナルケア組成物相、及び(b)少なくとも1つの別のパーソナルケア組成物相を含む多相パーソナルケア組成物に関し、該相(a)及び相(b)は物理的に接して詰められる視覚的に区別可能な相であり、該相(a)及び相(b)は約1Pa〜約100Paの降伏応力を有し、該相(a)及び(b)の降伏応力が少なくとも200Paまでにわたる剪断応力において、相(a)と相(b)の粘度比は約1:15〜約15:1である。このような動力学的条件で、各相組成物のレオロジー特性を適合することにより、多相パーソナルケア組成物の所望の模様が容易に得られ及び/又は長期間維持される。
毛髪の状態を整えるために様々な取り組みが行われてきた。これらは、シャンプー後にヘアリンスを適用することから、リーブオンヘアコンディショナーを適用すること、シャンプーにコンディショニング構成成分を含ませることにまで及ぶ。コンディショナーを包含するシャンプーの気軽さや便利さを好む消費者も多数いるが、シャンプーとは別の工程で、通常はシャンプー後に行う工程として毛髪に適用される、より慣用のコンディショナー製剤を好む消費者もいる。こうしたヘアコンディショナーは、毛髪への適用及び分与を容易にするために、典型的にはジェル又はクリームなど単相の増粘化製品として処方される。
ヘアリンスコンディショナーは、従来、カチオン性界面活性剤の組み合わせをベースにしており、一般に、ジタロウジメチルアンモニウムクロリドなどの第四級アンモニウム化合物、及びセチルアルコール、ステアリルアルコールなどの脂肪族アルコールである。この組み合わせによって、ゲルマトリックス構造が得られ、高粘度でクリーム状のレオロジーをもった組成物が提供される。しかし、この特有のゲルマトリックスのレオロジーは、補助成分の影響を非常に受ける。このような成分を追加すると、ゲルマトリックス構造の崩壊とレオロジーの著しい減少をもたらす。
単一の製品で複数の効果を消費者にもたらす、及び/又は美しい製品外観を消費者にもたらすものが長い間望まれていた。「複数の効果」とは、例えばヘアコンディショニング分野では、強化されたヘアコンディショニング、ヘアコンディショニングとスタイリング、ヘアコンディショニングと毛髪量、ヘアコンディショニングと毛髪光沢増強、ヘアコンディショニングと着色、ヘアコンディショニングと保湿、ヘアコンディショニングと強化された芳香、ヘアコンディショニングと抗ふけ、ヘアコンディショニングとUV保護、及びぬれた毛髪のコンディショニングと乾いた毛髪のコンディショニング効果が挙げられる。
パーソナルケア製品から複数の効果をもたらす、及び/又は、魅力的な製品外観をもたらす1つの試みは、視覚的に区別可能な相を有する多相パーソナルケア組成物である。複数の色及び/又は透明性などの視覚的に区別可能な相を有することで、消費者は多相パーソナルケア組成物による、強化された複数の効果を視覚的に認めることができる。複数の色及び/又は透明性などの視覚的に区別可能な相を有することで、特に相が特定の模様、例えばストライプ模様、大理石模様、幾何学模様、渦巻き模様、及びこれらの組み合わせなどの模様を形成する場合、消費者は多相パーソナルケア組成物による、魅力的な製品外観も得ることができる。
多相パーソナルケア組成物が特定の模様を形成する場合、相は通常物理的に接して詰められる。相が模様を形成し、物理的に接して詰められるそのような多相パーソナルケア組成物では、かかる模様を安定して有する多相パーソナルケア組成物を提供する必要性が残される。
本発明の発明者らにより、相が特定の模様を形成し、物理的に接して詰められる多相パーソナルケア組成物では、所望の模様を得るのが困難であることが見出された。例えば、包装容器内に相を詰めた場合、所望の模様を得るのが困難であることがある。例えば、所望の模様が得られたとしても、このような模様は例えば振動が原因となり輸送中に安定でないことがある。本発明の発明者らにより、特にコンディショニング組成物類がゲルマトリックスを含む場合、所望の模様を得ること及び/又は維持することが困難であることが見出された。
それ故に、1製品から供給される複数の効果、及び/又は美しい製品外観をもたらし、所望の模様を得ること、及び/又は長期間維持することが容易な、多相パーソナルケア組成物の必要性が依然として残される。特に組成物がゲルマトリックスを含む場合に、1製品から供給される複数の効果、及び/又は美しい製品外観をもたらし、所望の模様を得ること、及び/又は長期間維持することが容易な、多相パーソナルケア組成物の必要性も残される。
本発明は多相パーソナルケア組成物を目的とし、かかる組成物は、
(a)少なくとも1つのパーソナルケア組成物相、及び
(b)少なくとも1つの別のパーソナルケア組成物相、
を含み、該相(a)及び相(b)は物理的に接して詰められる視覚的に区別可能な相であり、該相(a)及び相(b)は約1Pa〜約100Paの降伏応力を有し、及び、相(a)及び(b)の降伏応力が少なくとも200Paまでにわたる剪断応力において、相(a)と相(b)の粘度比は約1:15〜約15:1である。
本発明の多相パーソナルケア組成物は、1製品から供給される複数の効果、及び/又は美しい製品外観をもたらし、所望の模様を得ること、及び/又は長期間維持することが容易である。このような動力学的条件で、かかる相組成物のレオロジー特性を適合することにより、多相パーソナルケア組成物の所望の模様を、容易に得る及び/又は長期間維持することが見出された。前記組成物は、コンディショニング、スタイリング、着色、毛髪量、光沢、毛髪健康促進、及び保湿などの効果を提供する追加の構成成分を任意に含んでもよい。
パーソナルケア組成物の必須構成成分を以下に説明する。また、本発明の実施例において有用なさまざまな任意構成成分及び好ましい構成成分の非限定的な説明も含まれる。本明細書は、本発明を特に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は以下の説明から理解が深まると考えられる。
百分率、割合及び比はすべて、特に指定のない限り、本発明の組成物の総重量に基づく。列記された成分に関するこのような重量は全て、活性濃度に基づくものであり、従って特に明記しない限り、市販材料類に包含され得る溶媒類又は副生物類を含まない。「重量百分率」という用語は、本明細書では「重量%(wt%)」で表されることがある。
特に指定されない限り、本明細書で使用される分子量は全て、グラム/モルで表される重量平均分子量である。
本明細書で使用する時、「水溶性」という用語は、構成成分が本発明の組成物中の水に可溶性であることを意味する。一般に構成成分は、約25℃で、水溶媒の約0.1重量%、好ましくは約1重量%、より好ましくは約5重量%、更により好ましくは約15重量%の濃度で可溶性であるべきである。
本明細書では、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語には、「から成る」及び「から本質的に成る」という用語が包含される。
本明細書では、「混合物類」とは、物質類の単純な組み合わせ、及びそれらの組み合わせの結果として生じる可能性のあるいかなる化合物類も包含することを意味する。
多相パーソナルケア組成物
本発明は、哺乳類の毛髪又は皮膚への使用に適した多相パーソナルケア組成物に関する。多相パーソナルケア組成物は、(a)少なくとも1つのパーソナルケア組成物相(以下相A及び/又は相A組成物)、及び(b)少なくとも1つの別のパーソナルケア組成物相(以下相B及び/又は相B組成物)を含む。相A及び相Bは、物理的に接して詰められた視覚的に区別可能な相である。
用語「多相の(multi-phased)」もしくは「多相(multi-phase)」は、本明細書で使用する時、少なくとも2つの相が、それらが保存されている包装内に別個に区別可能な物理的空間を占有しているが、互いに直接接している(すなわち、これらは境界により分離されているのではなく、そして乳化しているのでもない)ことを意味する。本発明の一つの好ましい実施形態において、少なくとも2つの相を含む「多相の」パーソナルケア組成物が、視覚的に区別可能な模様として容器内に存在する。この模様は、「多相の」組成物を混合又は均質化した結果として生じる。この模様には、ストライプ模様、大理石模様、直線的模様、中断ストライプ模様、チェック模様、斑点模様、すじ模様、クラスター模様、斑紋模様、幾何学模様、まだら模様、リボン模様、らせん模様(helical)、渦模様(swirl)、配列模様、ふ入り模様、織物模様、溝模様、隆起線模様、波形模様、正弦波模様、渦巻き模様(spiral)、ねじれ模様、曲線模様、周期模様、縞模様、横紋模様、輪郭模様、不均等模様、レース模様、織り込み又は織り出し模様、バスケット織り模様、まだら模様、及びモザイク模様、が挙げられるがこれらには限定されない。好ましくは、模様は、ストライプ模様、渦模様、渦巻き模様、大理石模様、及びこれらの組み合わせより成る群から選択される。好ましい実施形態において、ストライプ模様は、包装の寸法にわたって相対的に一様且つ均一であってもよい。或いは、縞模様は、一様でなくてもよく、即ち波形であってもよいし、又は寸法において均一でなくてもよい。縞模様は、必ずしもパッケージ寸法全体にわたって伸びている必要はない。相は、多様な異なる色であってもよく、もしくは粒子、光沢、もしくは真珠光沢を含んでもよい。
本明細書で使用する時、「視覚的に区別可能」という用語は、各相によって占有される領域が、互いに接して区別可能に分離した領域としてヒトの目で別々に見ることができる(すなわち、それらが、約100ミクロン未満の粒子のエマルションもしくは分散液ではない)ことを意味する。
本発明の多相パーソナルケア組成物には、相Aが、組成物の約1重量%〜約99重量%、好ましくは約3重量%〜約97重量%、より好ましくは約10重量%〜約95重量%、さらにより好ましくは約20重量%〜約90重量%の量で存在する。相Bは、組成物の約1重量%〜約95重量%、好ましくは約5重量%〜約90重量%、及びより好ましくは約10重量%〜約80重量%、さらにより好ましくは約15重量%〜約60重量%の量で存在する。本発明の多相パーソナルケア組成物は、相A及び相B以外の他の相を含むことができるが、本発明の多相パーソナルケア組成物は相A及び相Bから成るのが好ましい。このような場合、相A及び相Bは、相Aと相Bの重量比が、好ましくは約99:1〜約50:50、より好ましくは約97:3〜約60:40、さらにより好ましくは約95:5〜約65:35の範囲内となるような濃度で、組成物中に存在する。
本明細書で使用する時、「パーソナルケア組成物」は、特に指示のない限り、本発明の組成物を指しており、当該組成物には、毛髪もしくは皮膚に局所適用するための組成物だけを含めるものとし、硬質表面クレンジング、布地もしくは洗濯クレンジング、及び毛髪もしくは皮膚への局所適用が主に意図されていない他の類似用途など、他の用途を主なる対象とする組成物は特に除外する。パーソナルケア組成物としては、例えば、ヘアコンディショニング組成物類、ヘアシャンプー組成物類、ヘアスタイリング組成物類、及び染毛剤組成物類などのヘアケア組成物類、及び、皮膚保湿組成物類、及び皮膚クレンジング組成物類などのスキンケア組成物類が挙げられる。
本発明の組成物は、好ましくは約2〜約8.5、より好ましくは約3〜約7.5、さらに好ましくは約3.5〜約6.5のpHを有する。
組成物のレオロジー/粘度
一般にパーソナルケア組成物の粘度は、剪断応力の増加により減少する。より小さい剪断応力では、組成物の粘度は変化しない。降伏応力において、組成物の粘度が減少し始める。次いで、ある剪断応力において粘度の減少が止まり、その剪断応力より高い任意の剪断応力において、粘度がほぼ一定となる。一般に、降伏応力までのより小さい剪断応力範囲は「第一ニュートンプラトー」と呼ばれ、粘度は変化しない。粘度が変化しないより大きい剪断応力範囲は「第二ニュートンプラトー」と呼ばれる。第一ニュートンプラトーから第二ニュートンプラトーの範囲は「指数法則領域」と呼ばれる。第一ニュートンプラトーでの粘度は「ゼロ剪断粘度」と呼ばれる。
本発明では、相A及び相Bは、約1Pa〜約100Pa、好ましくは約3Pa〜約100Pa、より好ましくは約10Pa〜約100Paの降伏応力を有する。降伏応力は、TAインスツルメント(TA Instruments)より入手可能なAR2000を用いて、剪断応力傾斜面測定により25℃で測定される。相A及び相Bは好ましくは、約10kPa.s〜約1,000kPa.s、より好ましくは約20kPa.s〜約800kPa.s、さらにより好ましくは約50kPa.s〜約600kPa.sのゼロ剪断粘度を有する。ゼロ剪断粘度は、TAインスツルメント(TA Instruments)より入手可能なAR2000を用いて、クリープ法により25℃で測定される。相Aと相Bの粘度比は、相A及びBの降伏応力が、少なくとも200Pa、好ましくは少なくとも250Pa、より好ましくは少なくとも剪断応力が相A及びBの第二ニュートンプラトーに達するまでにわたる剪断応力において、約1:15〜約15:1、及び好ましくは約1:5〜約5:1、及びより好ましくは約1:3〜約3:1である。相A及びBの降伏応力にわたる剪断応力における粘度は、TAインスツルメント(TA Instruments)より入手可能なAR2000を用いて、剪断応力傾斜面測定により25℃で測定される。
包装容器内に詰めた場合、各相のレオロジー特性間の著しい違いにより、所望の模様を得ることが困難であることが見出される。特に輸送中、及び/又は振盪や落下など乱暴な使用中に所望の模様を維持することも、各相のレオロジー特性間の著しい違いにより困難であることが見出される。このような動力学的条件で、かかる相組成物のレオロジー特性を適合することにより、多相パーソナルケア組成物の所望の模様を、容易に得る及び/又は長期間維持することが見出された。
好ましくは、相A及び相Bは、約0.85g/cm3〜約1.15g/cm3、より好ましくは約0.9g/cm3〜約1.1g/cm3の密度を有する。相Aと相Bの密度差が、約0.20g/cm3以下、好ましくは約0.15g/cm3以下、より好ましくは約0.10g/cm3以下、さらにより好ましくは約0.05g/cm3以下、及びいっそうより好ましくは約0.01g/cm3以下であることも、振動などの応力条件下において安定性の更なる向上を考慮すると好ましい。各層の密度はピクノメーター(Pycnometer)によって測定される。密度は、g/cm3の単位で計算される。
本発明の多相パーソナルケア組成物は、相A及び相B以外の相を包含することができる。多相パーソナルケア組成物がそのような追加相を包含する場合、そのような追加相は好ましくは、少なくとも相A又は相Bに物理的に接して詰められた視覚的に区別可能な相である。本発明では、そのような追加相も、相A及びBに要求される上記特性、すなわち、上記特定の降伏応力、ゼロ剪断粘度、粘度比、及び密度を有することが好ましい。
ゲルマトリックス
本発明の多相パーソナルケア組成物の好ましい実施形態では、相A及び相Bの両相とも、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び水性キャリアを含む、ゲルマトリックスを含む。より好ましい実施形態では、相Bは、粒子及び粒子用キャリア流体を更に含む。更に好ましい実施形態では、相A及び相Bは以下の通りである。
相Aは、
(i)カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び水性キャリアを含むゲルマトリックス、及び
(ii)シリコーン化合物類、
を含み、前記相Aは約5ナノメートル〜約5ミクロンの粒径を有する粒子を実質的に含まず、及び
相Bは、
(i)カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び水性キャリアを有するゲルマトリックス、
(ii)約5ナノメートル〜約5ミクロンの粒径を有する粒子、及び
(iii)ClogP値が−0.5以下の粒子用キャリア流体、
を含み、前記相Bは高融点脂肪族化合物類以外の油状化合物を実質的に含まない。
本発明において、「粒子を実質的に含まない」とは、A相が約0.001%以下、好ましくは0.0001%以下、より好ましくは0%の粒子を含有することを意味する。本発明において、「油状化合物を実質的に含まない」とは、B相が1%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0%の油状化合物を含有することを意味する。本明細書のこのような油状化合物類は、高融点脂肪族化合物類以外の任意の油状化合物類であり、25℃における水100gに対する溶解度が、約0.1g以下、好ましくは約0.005g以下、より好ましくは0.001g以下、さらにより好ましくは0.0001g以下である任意の非水溶性油状化合物類である。このような油状化合物類としては、例えば、シリコーン化合物類、流動パラフィン類、動物性脂質類、及び鉱油類が挙げられる。
カチオン性界面活性剤類及び脂肪族化合物類は、同一もしくは異なる種類とすることができ、相A及び相B中に同濃度又は異なる濃度で存在することができる。
相A及び相Bは好ましくは、シリコーン類などの任意成分を添加可能なゲルマトリックスを含む。ゲルマトリックスは、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び水性キャリアを含み、濡れた髪でのつるつるする感触、乾燥した毛髪での柔らかさ及び潤い感のような様々なコンディショニング効果をもたらすのに適している。上記のゲルマトリックスを提供する観点から、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物は、カチオン性界面活性剤の高融点脂肪族化合物に対するモル比が、好ましくは約1:1〜1:10、より好ましくは約1:2〜1:6の範囲であるような濃度で含有されている。
好ましくは相A及び相Bは、約60重量%〜約99重量%、好ましくは約70重量%〜約95重量%、及びより好ましくは約80重量%〜約95重量%のゲルマトリックスを含む。
上記量のゲルマトリックスを含む組成物は、通常は、せん断速度0.1rad/s(1.0rpm)でB型粘度計を用いて25℃で測定される場合、約5Pa.s(5,000cPs)〜約40Pa.s(40,000cPs)、好ましくは約10Pa.s(10,000cPs)〜約30Pa.s(30,000cPs)、より好ましくは約12Pa.s(12,000cPs)〜約28Pa.s(28,000cPs)の粘度によって特徴付けられる。本発明の組成物は増粘ポリマーを含むことができるが、本発明の組成物は、任意の増粘ポリマーを存在させずに上記粘度を有することができる。
ゲルマトリックスの存在は、示差走査熱量計(以下に「DSC」と称する)により前記組成物を測定することによって検出できる。DSC測定により得られる特性チャートは、試料温度が変動した際のエンタルピー変化又はエネルギー勾配に伴って生じる、走査した試料の化学的及び物理的変化を示す。そのようなものとして、本発明のヘアコンディショニング組成物の相挙動及び成分間の相互作用を、それらのDSC特性によって理解してもよい。本発明の組成物のDSC測定は、任意の利用可能な好適な機器によって実施してもよい。例えば、DSC測定は、セイコーインスツルメンツ株式会社(Seiko Instruments Inc.)より入手可能なセイコー(Seiko)DSC6000機器によって好適に実施されてもよい。典型的な測定手順では、試料は、適量の組成物をDSC測定用に作成された容器内に封入し且つ密封することにより準備する。試料重量を記録する。盲検体試料、即ち、同一容器の密封されていない試料も準備する。該試料及び該盲検体試料を機器内に配置し、約−50℃〜約130℃、約1℃/分〜約10℃/分の加熱速度の測定条件下で測定した。同定されたピーク領域を計算し、試料重量で除して、エンタルピー変化をmJ/ミリグラムで求める。ピーク位置は、ピーク頂点位置により決定する。より多量のゲルマトリックスを有する好ましい組成物の場合、DSC特性は、約3mJ/ミリグラムより大きい、より好ましくは約6mJ/ミリグラム〜約10mJ/ミリグラムの形成ピークを示す。好ましい組成物のDSC特性は、約55℃〜約75℃、好ましくは約67℃〜73℃のピーク頂点温度を有する単一ピークを示す。好ましい組成物のDSC特性は、40℃〜55℃の温度にて、3mJ/ミリグラム超、より好ましくは2.5mJ/ミリグラム超、更により好ましくは2mJ/ミリグラム超のピークを示さない。これは、40℃〜55℃の温度で示されるピークが、ゲルマトリックス内へ組み込まれていない高融点脂肪化合物及び/又はカチオン性界面活性剤の存在を意味するからである。このようなゲルマトリックスを主成分として形成された組成物は、約40℃〜約55℃の温度範囲で、比較的安定した相挙動を示すと考えられている。
好ましくは、相A及び相Bがゲルマトリックスを含む場合、ゲルマトリックスの安定性を考慮し、相A及び相Bはアニオン性界面活性剤類及びアニオン性ポリマー類を実質的に含まない。本発明において、「アニオン性界面活性剤及びアニオン性ポリマーを実質的に含まない」とは、組成物が、アニオン性界面活性剤とアニオン性ポリマーとの合計を1%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは完全に0%含有することを意味する。
カチオン性界面活性剤
カチオン性界面活性剤は、A相及びB相組成物に、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約8重量%、さらにより好ましくは約2重量%〜約5重量%の濃度で含まれ得る。
モノ−及びジ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤を包含する様々なカチオン性界面活性剤を、後述するように本発明の組成物中で使用することができる。それらの中で好ましいのは、モノ−アルキル鎖第四級アンモニウム塩などのモノ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤である。本明細書で有用なモノ−アルキル鎖第四級アンモニウム塩は、12〜22個の炭素原子、好ましくは16〜22個の炭素原子を有するモノ−長アルキル鎖を有するものである。きわめて好ましいモノ−アルキル鎖第四級アンモニウム塩は、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリドである。モノ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤類が好ましいが、ジ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤類のような他のカチオン性界面活性剤類もまた、単独で、又はモノ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤類及び/若しくは非イオン性界面活性剤類と組み合わせて使用されてもよい。
本明細書において有用なカチオン性界面活性剤類としては、例えば、一般式(I)に相当するものが挙げられる:
Figure 2009501210
前記式中、R71、R72、R73及びR74のうち少なくとも1つは、炭素原子数8〜30の脂肪族基、又は炭素原子数約22までの芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、若しくはアルキルアリール基から選択され、R71、R72、R73及びR74の残りは、炭素原子数1〜約22個の脂肪族基、又は炭素原子数約22までの芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、若しくはアルキルアリール基から独立して選択され;そしてXは、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコーレート、ホスフェート、ニトレート、スルホネート、スルフェート、アルキルスルフェート、及びアルキルスルホネートラジカルから選択されるもののような塩形成アニオンである。脂肪族基類は、炭素及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基類のような他の基(複数)を含有することができる。より長鎖の脂肪族基類、例えば、炭素数が約12以上のものは、飽和であるか又は不飽和であることができる。R71、R72、R73及びR74が、C1〜約C22アルキルから独立して選択される場合が好ましい。
一般式(I)のカチオン性界面活性剤のうち、好ましいのは、少なくとも16個の炭素を有する少なくとも1つのアルキル鎖を分子中に含有しているものである。このような好ましいカチオン性界面活性剤の非限定例には、例えば、クラリアント(Clariant)から商標名ジェナミン(Genアミン)KDMPで、クローダ(Croda)から商標名インクロクァット(INCROQUAT)TMC−80で及び三洋化成(Sanyo Kasei)から商標名エコノール(ECONOL)TM22で入手可能なベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、KCIから商標名CTAC 30KCで及びニッコー・ケミカルズ(Nikko Chemicals)から商標名CA−2350で入手可能なセチルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、クラリアントから商標名ジェナミンSTACPで入手可能なステアリルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、クローダから商標名インクロクアットO−50で入手可能なオレアルコニウムクロリド;水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジ水素添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド及びジセチルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。
置換基のうちの少なくとも1つが、置換基として又はラジカル連鎖内の連結として存在する1つ以上の芳香族、エーテル、エステル、アミド又はアミノ部分を含有する、親水性置換カチオン性界面活性剤も好ましく、ここで、R71〜R74ラジカルのうち少なくとも1つが、アルコキシ(好ましくはC1〜C3アルコキシ)、ポリオキシアルキレン(好ましくはC1〜C3ポリオキシアルキレン)、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル及びこれらの組合せから選択される1つ以上の親水性部分を含有する。好ましくは、親水性置換されたカチオン性コンディショニング界面活性剤は、上述の範囲内に位置する2個〜約10個の非イオン性親水性部分を含有する。極めて好ましい親水性置換されたカチオン性界面活性剤類としては、ジアルキルアミドエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキルアミドエチルジモニウム塩、ジアルキロイルエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキロイルエチルジモニウム塩、及びこれらの混合物が挙げられ;例えば、次の商標名で市販されている;ウィトコ・ケミカル(Witco Chemical)製のバリソフト(VARISOFT)110、バリソフト222、バリクァット(VARIQUAT)K1215及びバリクァット638、マックインタイア(McIntyre)製のマックプロ(MACKPRO)KLP、マックプロWLW、マックプロMLP、マックプロNSP、マックプロNLW、マックプロWWP、マックプロNLP、マックプロSLP、アクゾ(Akzo)製のエトクァッド(ETHOQUAD)18/25、エトクァッドO/12PG、エトクァッドC/25、エトクァッドS/25及びエトデュオクァッド(ETHODUOQUAD)、ヘンケル(Henkel)製のデヒクァット(DEHYQUAT)SP、並びにICIアメリカズ(Americas)製のアトラス(ATLAS)G265。クローダ(Croda)から商標名インクロクァット(Incroquat)BA−85で入手可能なババスアミドプロパルコニウムクロリドも前記組成物において好ましく使用される。
アミンはカチオン性界面活性剤として好適である。第一級、第二級及び第三級脂肪族アミン類が有用である。特に有用なであるのは、炭素が約12〜約22個のアルキル基を有する第三級アミドアミン類である。代表的な第三級アミドアミン類としては、ステアルアミドプロピルジメチルアミン、ステアルアミドプロピルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアルアミドが挙げられる。本発明における有用なアミン類は、ナハティガル(Nachtigal)らにより米国特許第4,275,055号に開示される。これらのアミンは、又、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸及びこれらの混合物、より好ましくはL−グルタミン酸、乳酸、クエン酸のような酸と組み合わせて使用できる。本明細書のアミン類は、好ましくは、いかなる酸によっても、アミンと酸のモル比が約1:0.3〜約1:2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1で部分的に中和される。
高融点の脂肪族化合物
高融点脂肪族化合物はA相及びB相組成物中に、組成物の約2.5重量%〜約15重量%、好ましくは約4重量%〜約10重量%、より好ましくは約5重量%〜約8重量%の濃度で含まれ得る。
本明細書に有用な高融点脂肪化合物は25℃以上の融点を有し、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体及びこれらの混合物から成る群から選択される。当業者は、本明細書のこの項に開示されている化合物が、場合によっては2つ以上の分類に属することができる(例えば、いくつかの脂肪族アルコール誘導体類が脂肪酸誘導体類として分類されることもあり得る)ことを理解している。しかしながら、示されている分類は、その特定の化合物に対する限定であるように意図するのではなく、分類及び命名法の便宜上そのようにしている。更に、当業者は、二重結合の数と位置、及び分枝の長さと位置によっては、特定の必要とされる炭素原子を有する特定の化合物が25℃未満の融点を有することがあることを理解している。そのような低融点の化合物はこの項に含まれないものとする。高融点化合物の非限定的な例は、国際化粧品成分辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary)、第5版、1993年、及びCTFA化粧品成分ハンドブック(Cosmetic Ingredient Handbook)、第2版、1992年に記載されている。
様々な高融点脂肪化合物のうち、脂肪族アルコール類が好ましくは本発明の組成物に使用される。本明細書で有用な脂肪族アルコール類は、炭素原子数約14〜約30、好ましくは炭素原子数約16〜約22であるものである。これらの脂肪族アルコール類は飽和であり、直鎖もしくは分枝鎖アルコールであることができる。好ましい脂肪族アルコール類には、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書で有用な市販の高融点脂肪化合物には、新日本理化(Shin Nihon Rika)(日本、大阪)から入手可能な商品名コノール(KONOL)シリーズ及びNOF(日本、東京)から入手可能な商品名NAAシリーズのセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコール;ワコー(WAKO)(日本、大阪)から入手可能な商品名1−ドコサノール(DOCOSANOL)の純粋なベヘニルアルコールが挙げられる。
水性キャリア
本発明のA相及びB相組成物は、好ましくは水性キャリアを含む。このキャリアの濃度と種は、他の構成成分との適合性、及び当該製品の他の所望の特性に応じて選択される。
本発明で有用な前記キャリアには、水、並びに低級アルキルアルコール類及び多価アルコール類の水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルキルアルコール類は、炭素数1〜6の一価アルコール類、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。本明細書で有用な多価アルコール類には、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。
好ましくは、水性キャリアは実質的に水である。好ましくは脱イオン水を使用する。ミネラルカチオン類を包含する天然供給源からの水もまた、製品の所望の特性に応じて使用することができる。一般的に、本発明の組成物は約20%〜約99%、好ましくは約30%〜約95%、より好ましくは約80%〜約95%の水を含む。
粒子
本発明のA相及びB相組成物は、視覚的に区別可能な相、美しい外観、及び/又はその他効果を提供するための粒子を含むことができる。好ましい実施形態では、相Bは粒子を含み、一方相Aは、特に相Aがシリコーン化合物などの油状化合物を含む場合、粒子を実質的に含まない。粒子は、好ましくは約0.001重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.005重量%〜約7重量%、さらにより好ましくは約0.005重量%〜約5重量%の濃度で組成物中に含まれ得る。粒子類の中でも顔料類は、好ましくは約0.001重量%〜約0.5重量%、より好ましくは約0.005重量%〜約0.2重量%、さらにより好ましくは約0.005重量%〜約0.1重量%の濃度で組成物中に含まれ得る。
本明細書で有用な粒子類は非水溶性であり、約5ナノメートル〜約5μm、好ましくは約5ナノメートル〜約2μm、より好ましくは約5ナノメートル〜約1μmの粒径を有する粒子である。本明細書で有用な粒子類は好ましくは、0.8g/cm3以上、より好ましくは0.9g/cm3以上の密度を有する粒子である。
本明細書で有用な粒子類は、有機又は無機類とすることができる。有機粒子類としては、例えばポリマー粒子類、及びレーキを包含する有機顔料類が挙げられる。無機粒子類としては、例えば、無機抗ふけ剤、無機UV保護剤、無機充填剤、及び無機顔料類が挙げられる。上記粒子類のうち好ましいのは、有機顔料類及び無機粒子類である。
このような有機顔料類としては、例えば、医薬品及び化粧品用赤色30号Alレーキ、食品、医薬品及び化粧品用青色1号レーキ、食品、医薬品及び化粧品用黄色5号レーキ、医薬品及び化粧品用赤色30号タルクレーキ、医薬品及び化粧品用赤色7号カルシウムレーキ、医薬品及び化粧品用赤色34号カルシウムレーキ、赤色30号低鉄、医薬品及び化粧品用赤色27号Alレーキ、医薬品及び化粧品用赤色28号レーキ、医薬品及び化粧品用黄色6号レーキ、医薬品及び化粧品用黄色5号Zrレーキ、インターカレートされた食品、医薬品及び化粧品用青色1号、インターカレートされた食品、医薬品及び化粧品用黄色6号、インターカレートされた医薬品及び化粧品用黄色10号、及びインターカレートされた医薬品及び化粧品用赤色6号、及びこれらの混合物が挙げられ、インターカレートされた有機顔料とは、層状の二重ハイドロタルサイト中にインターカレートされたものである。好ましいのは、医薬品及び化粧品用赤色30号Alレーキ、医薬品及び化粧品用赤色30号タルクレーキ、医薬品及び化粧品用赤色27号Alレーキ、及びインターカレートされた食品、医薬品及び化粧品用青色1号、インターカレートされた食品、医薬品及び化粧品用黄色6号、インターカレートされた医薬品及び化粧品用黄色10号、及びインターカレートされた医薬品及び化粧品用赤色6号であり、前記インターカレートされた有機顔料とは、以下の化学式を有する層状の二重ハイドロタルサイト中にインターカレートされたものである。[Zn1-xAlx(OH)2x+(An-x/n・yH2O、式中An-はアニオン性染料分子を表し、x=[Al]/([Zn]+[Al])である。このようなインターカレートされた有機顔料類は、大東化成工業(Daito Kasei Kogyo Co., Ltd.)より入手できる。
このような無機粒子類としては、例えば、ジンクピリチオン及び酸化亜鉛などの無機抗ふけ剤、酸化亜鉛及び二酸化チタンなどの無機UV保護剤、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、及び硫酸カルシウムなどの無機充填剤、及び無機顔料類が挙げられる。
無機顔料類は、酸化鉄、フェロシアン化第二鉄、酸化クロム、水和酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリン、二酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、天然雲母、合成雲母、グラファイト、タルク、カオリン、アルミナフレーク、オキシ塩化ビスマス、シリカフレーク、ガラスフレーク、セラミック、二酸化チタン、ベントナイト、CaSO4、CaCO3、BaSO4、ボロシリケート、干渉顔料類など、及びこれらの混合物である。
本発明の干渉顔料類は、小板状体の粒子状物質類である。干渉顔料は、多層構造、すなわち粒子基材と薄膜を含む。多種多様な粒子基材類が本明細書では有用である。粒子基材類の非限定例は、天然雲母、合成雲母、グラファイト、タルク、カオリン、アルミナフレーク、オキシ塩化ビスマス、シリカフレーク、ガラスフレーク、セラミック、二酸化チタン、ベントナイト、CaSO3、CaCO3、BaSO4、ボロシリケート、及びこれらの混合物であり、好ましくは雲母、シリカフレーク、及びアルミナフレークである。薄膜の一層もしくは薄膜の多層が、前述の基材の表面上にコーティングされる。多種多様な薄膜類が本明細書では有用である。薄膜の非限定例は、TiO2、Fe23、SnO2、Cr23、ZnO、ZnS、ZnO、SnO、ZrO2、CaF2、Al23、BioCl、及びこれらの混合物であり、又は別個の層の形態では、好ましくはTiO2、Fe23、Cr23、及びSnO2である。本明細書で有用な干渉顔料の非限定例には、プレスパース社(Persperse,Inc.)より商標名プレスティージ(PRESTIGE)(登録商標)、フロナク(FLONAC)(登録商標)として供給されるもの;EMDケミカルズ社(EMD Chemicals,Inc.)より商標名ティミロン(TIMIRON)(登録商標)、カラロナ(COLORONA)(登録商標)、ディクロナ(DICHRONA)(登録商標)、及びキシロナ(XIRONA)(登録商標)として供給されるもの;及びエンゲルハード社(Engelhard Co.)より商標名フラメンコ(FLAMENCO)(登録商標)、ティミカ(TIMICA)(登録商標)、デュオクローム(DUOCHROME)(登録商標)として供給されるものが挙げられる。前記干渉顔料表面は疎水性であるか又は疎水変性されたかのどちらかである。本明細書で有用な疎水性表面処理の非限定例としては、シリコーン類、アクリレートシリコーンコポリマー類、アクリレートポリマー類、アルキルシラン、イソプロピルチタニウムトリイソステアレート、ステアリン酸ナトリウム、ミリスチン酸マグネシウム、ペルフルオロアルコールホスフェート、ペルフルオロポリメチルイソプロピルエーテル、レシチン、カルナウバろう、ポリエチレン、キトサン、ラウロイルリジン、植物脂質抽出物類、及びこれらの混合物が挙げられ、好ましくはシリコーン類、シラン類、及びステアレート類が挙げられる。表面処理企業には、USコスメティクス(US Cosmetics)、コボ・プロダクツ社(KOBO Products Inc.)、及びカードレ社(Cardre Inc.)が挙げられる。
粒子用キャリア流体
本発明の組成物中に上記粒子類が包含される場合、凝集又はアグロメレーションを起こさずに粒子を均一に分散させるための、キャリア流体の使用が好ましい。キャリア流体は組成物中に、キャリア流体と粒子の重量比が、好ましくは約95:5〜約20:80、より好ましくは約90:10〜約40:60、さらにより好ましくは約80:20〜約60:40の範囲内となるような濃度で含まれ得る。
凝集及び/又はアグロメレーションは、小さい粒子を用いた場合、特に高密度及び/又は高帯電の粒子を用いた場合、更に特に無機顔料類を含む有機顔料類及び無機粒子類を用いた場合にみられる。美しい外観及び/又は使用感を考慮すると、このような凝集及び/又はアグロメレーションを防ぐことが好ましく、従って、粒子を分散させるためのキャリア流体類の使用が好ましい。しかし上述したように、ゲルマトリックスのレオロジーは追加的な成分の影響を非常に受けやすく、ゲルマトリックスの動力学的条件下での粘度は、容易に著しく低下する。本発明の発明者らにより、特定のキャリア流体を用いることにより、ゲルマトリックス粘度が著しく減少することなく、粒子とキャリア流体のゲルマトリックス内への組み込みが可能であることが見出された。
本明細書で有用な溶媒類は、好ましくは−0.5以下、より好ましくは−1.0以下、さらにより好ましくは−1.5以下のClogP値を有する溶媒である。本明細書で有用なこのような溶媒類としては、例えば、ジグリセリン(ClogP値=−2.955)、ソルビトール(ClogP=−2.046)、グリセリン(ClogP値=−1.538)、エタンジオール(ClogP値=−1.369)、ジエチレングリコール(ClogP値=−1.305)、1,4−ブタンジオール(ClogP値=−1.164)、プロピレングリコール(ClogP値=−1.037)、1,4−ペンタンジオール(ClogP値=−0.855)、1,3−ブタンジオール(ClogP値=−0.728)、ジプロピレングリコール(ClogP値=−0.662)、1,5−ペンタンジオール(ClogP値=−0.635)が挙げられる。溶媒類のうち好ましいのは、ジグリセリン、グリセリン、エタンジオール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、プロピレングリコール、及びこれらの混合物である。より好ましいのは、ジグリセリン、グリセリン、及びこれらの混合物である。
ClogPは、ポモナ(Pomona)大学及びバイオバイト社(BioByte, Inc.)(カリフォルニア州クレアモント)によるCLOGP(CLOGP(著作権))プログラムにより予測される、log(油及び水中分配係数)で算出される。
シリコーン化合物
相A及び相Bは、コンディショニング効果、特に滑らかさと柔らかさを提供することを考慮し、シリコーン化合物類を含むことができる。しかし本発明では、製造設備表面上への粒子蓄積を防ぐことを考慮し、シリコーン化合物類を上記粒子類と一緒に含まないのが好ましい。従って、好ましい実施形態では、相Aがシリコーン化合物を含み、その一方で特に相Bが上記粒子類を含む場合、相Bがシリコーン化合物を実質的に含まない。
シリコーン化合物は、好ましくは組成物の約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、更により好ましくは約1重量%〜約8重量%の濃度で使用され得る。
単一化合物として、少なくとも2つのシリコーン化合物のブレンド又は混合物として、もしくは少なくとも1つのシリコーン化合物及び少なくとも1つの溶媒のブレンド又は混合物として、本明細書で有用なシリコーン化合物は、25℃にて、好ましくは約1,000〜約2,000,000mPa.sの粘度を有する。
粘度は、1970年7月20日付け、ダウ・コーニング試験方法(Dow Corning Corporate Test Method)CTM0004に記載されるようなガラスキャピラリー粘度計を用いて測定できる。好適な液状シリコーン類としては、ポリアルキルシロキサン類、ポリアリールシロキサン類、ポリアルキルアリールシロキサン類、ポリエーテルシロキサンコポリマー類、アミノ置換シリコーン類、四級化シリコーン類、及びこれらの混合物が挙げられる。コンディショニング特性を有する他の不揮発性シリコーン化合物も使用することができる。
好ましくは、前記シリコーン化合物は、前記組成物中にて、約1ミクロン〜約50ミクロンの平均粒径を有する。
本明細書で有用なシリコーン化合物には、以下の構造式:
Figure 2009501210
(式中、R93はアルキル又はアリールであり、pは約7〜約8,000の整数である。Z8は、シリコーン鎖の末端部をブロックする基を表す)を有するポリアルキル又はポリアリールシロキサン類が挙げられる。シロキサン鎖上で置換されるアルキルもしくはアリール基(R93)又はシロキサン鎖の末端に置換されるアルキルもしくはアリール基Z8は、得られるシリコーンが室温で流体のままであり、分散性があり、毛髪に適用されたときに刺激性がなく、毒性やその他の害もなく、組成物の他の構成成分と相溶性があり、通常の使用及び保管条件下で化学的に安定であり、毛髪に付着することができ、毛髪の状態を整える限り、いかなる構造をも有することができる。好適なZ8基としては、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びアリールオキシが挙げられる。ケイ素原子上の2つのR93基は、同一の基又は異なる基を表してもよい。好ましくは、2つのR93基は同一の基を表す。好適なR93基としては、メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル及びフェニルメチルが挙げられる。好ましいシリコーン化合物はポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンである。ジメチコンとしても知られるポリジメチルシロキサンが特に好ましい。使用され得るポリアルキルシロキサンとしては、例えば、ポリジメチルシロキサンが挙げられる。これらのシリコーン化合物は、例えば、ビスカシル(Viscasil)(登録商標)及びTSF451シリーズでゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)から、並びにダウ・コーニング(Dow Corning)SH200シリーズでダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能である。
上記ポリアルキルシロキサン類は、例えば、低い粘度を有するシリコーン化合物との混合物として入手可能である。このような混合物は、好ましくは約1,000mPa.s〜約100,000mPa.s、より好ましくは約5,000mPa.s〜約50,000mPacsの粘度を有する。このような混合物は好ましくは、(i)25℃において、約100,000mPa.s〜約30,000,000mPa.s、好ましくは約100,000mPa.s〜約20,000,000mPa.sの粘度を有する第1のシリコーン、及び(ii)25℃において、約5mPa.s〜約10,000mPa.s好ましくは約5mPa.s〜約5,000mPa.sの粘度を有する第2のシリコーンを含む。本明細書で有用なこのような混合物としては、例えば、GE東芝(GE Toshiba)から入手可能な粘度18,000,000mPa.sのジメチコンと粘度200mPa.sのジメチコンのブレンド、及びGE東芝(GE Toshiba)から入手可能な粘度18,000,000mPa.sのジメチコンとシクロペンタシロキサンのブレンドが挙げられる。
本明細書で有用なシリコーン化合物は、また、シリコーンガムを含む。用語「シリコーンガム」とは、本明細書で使用する時、25℃で1m2/s(1,000,000センチストークス)以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン材料を意味する。本明細書に記載のシリコーンガム類はまた、上に開示したシリコーン化合物と一部重複する部分も有り得るとみなされる。この重複は、これらの物質のいずれにおいても限定を意図しない。「シリコーンガム」は、通常は約200,000を超える、一般に約200,000〜約1,000,000の質量分子量を有するであろう。具体例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサンメチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサンジフェニルシロキサンメチルビニルシロキサン)コポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。シリコーンガム類は、例えば、低い粘度を有するシリコーン化合物との混合物として入手可能である。本明細書で有用なそのような混合物には、例えば、信越(Shin-Etsu)から入手可能なゴム/シクロメチコンブレンドが挙げられる。
使用することができるシリコーン化合物には、例えば、ポリプロピレンオキシド変性ポリジメチルシロキサンが挙げられるが、エチレンオキシド、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの混合物も使用することができる。このエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドの濃度は、シリコーンの分散特性を妨げないように十分に低くあるべきである。これらの物質はジメチコンコポリオールとしても知られている。
本明細書で有用なシリコーン化合物には、また、アミノ置換物質が挙げられる。好ましいアミノシリコーン類としては、例えば、次の一般式(I):
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a
(式中、Gは、水素、フェニル、ヒドロキシ、又はC1〜C8アルキル、好ましくは、メチル;aは、0又は1〜3の値を有する整数、好ましくは、1;bは、0、1又は2、好ましくは、1;nは、0〜1,999の数;mは、0〜1,999の整数;n及びmの合計は、1〜2,000の数;aとmとが、両方共に0ではない;R1は、一般式CqH2qLに従う一価のラジカルであり、式中、qは、2〜8の値を有する整数であり、Lは以下の基から選択される:−N(R2)CH2−CH2−N(R22;−N(R22;−N(R23-;−N(R2)CH2−CH2−NR22-;式中、R2は、水素、フェニル、ベンジル、又は飽和炭化水素ラジカル、好ましくは約C1〜約C20のアルキルラジカル;A-は、ハロゲン化物イオンを表す)を有するアミノシリコーンである。
極めて好ましいアミノシリコーン類は式(I)に相当するものであり、m=0、a=1、q=3、G=メチル、nは好ましくは約1500〜約1700、より好ましくは1600であり;及びLは−N(CH32である。このような極めて好ましいアミノシリコーンは、末端アミノシリコーンと呼ばれるが、これはシリコーン鎖の一端又は両端が、窒素含有基によって末端処理されているためである。
上述のアミノシリコーン類を組成物中に組み込む場合、低粘度を有する溶媒と混合することができる。このような溶媒としては、例えば、極性もしくは非極性、揮発性もしくは不揮発性油が挙げられる。このような油としては、例えば、シリコーンオイル、炭化水素、及びエステルが挙げられる。このような各種溶媒のうち、好ましいものは、非極性、揮発性炭化水素類、揮発性環状シリコーン類、不揮発性線状シリコーン類及びこれらの混合物から成る群から選択されるものである。本明細書で有用な不揮発性線状シリコーン類は、25℃にて、約1E−6m2/s(1cSt)〜約0.02m2/s(20,000センチストークス)、好ましくは約2E−5m2/s(20cSt)〜約0.01m2/s(10,000センチストークス)の粘度を有するようなものである。好ましい溶媒のうち、極めて好ましいのは、アミノシリコーン類の粘度を低下させ、及び乾いた毛髪の低減された摩擦のような改善されたヘアコンディショニング効果を提供する点で、非極性で揮発性の炭化水素類、特に非極性で揮発性のイソパラフィン類である。そのような混合物は、好ましくは約1,000mPa.s〜約100,000mPa.s、より好ましくは約5,000mPa.s〜約50,000mPa.sの粘度を有する。
他の好適なアルキルアミノ置換シリコーン化合物として、次の構造(II):
Figure 2009501210
(式中R94はH、CH3又はOHであり、p1及びp2は1以上の整数であり、p1とp2の合計が650〜1,500であり、q1及びq2は1〜10の整数である。Z8は、シリコーン鎖の末端部をブロックする基を表す)を示すものが挙げられる。好適なZ8基としては、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びアリールオキシが挙げられる。極めて好ましいのは、「アモジメチコン」として知られるものである。本明細書で有用な市販のアモジメチコン類としては、例えば、ダウ・コーニング(Dow Corning)より入手可能なBY16−872が挙げられる。
使用することができる他のアミノ置換シリコーンポリマーは、以下の式:
Figure 2009501210
(式中、R98は1から18個までの炭素原子を有する一価の炭化水素基、好ましくはアルキル又はアルケニル基、例えばメチルを示し;R99は炭化水素基、好ましくはC1〜C18アルキレン基又はC1〜C18、そして更に好ましくはC1〜C8アルキレンオキシ基を示し;Q-はハロゲン化物イオン、好ましくはクロリドであり;p5は2から20まで、好ましくは2から8までの平均統計的値を示し;p6は20から200まで、また好ましくは20から50までの平均統計的値を示す)により表される。
上記シリコーン化合物は更に、機械的混合によるか又はエマルション重合化による合成段階で、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及びこれらの混合物から選択される界面活性剤の助けを借りて又は助け無しで製造されるエマルションの形態で本発明の組成物に組み入れることができる。
追加的な構成成分
本発明の組成物は、追加の構成成分を含んでもよい。追加構成成分は、相A、相B、その他の相(含まれる場合)、及び/又はこれらの相の全てに含まれてもよい。
保湿剤(humectant)
好適な有益剤は、1つ以上の保湿剤である。様々な保湿剤が使用可能で、水10部に対して少なくとも5部の溶解度を有する不揮発性の有機物が約0.1%〜約50%、好ましくは約0.5%〜約35%、より好ましくは約2%〜約20%の濃度で存在することができる。好ましい水溶性有機材料は、グアニジン;ソルビトール及びスクロースなどの糖類;デンプン類;糖及びデンプン誘導体類(例えばアルコキシル化グルコース);パンテノール(D−体、L−体、及びD,L−体を含む);ピロリドンカルボン酸;ヒアルロン酸;ラクトアミドモノエタノールアミン;アセトアミドモノエタノールアミン;尿素;及び一般式(HOCH2CH2)xNHy(式中x=1〜3、y=0〜2、x+y=3)のエタノールアミン類、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
水溶性非イオン性ポリマー
本発明の組成物は、約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約5重量%、さらにより好ましくは約0.5重量%〜約3重量%の水溶性非イオン性ポリマーを含んでいてもよい。
本発明のポリマーは下記一般式によって特徴付けられる:
Figure 2009501210
式中、RはH、メチル、及びこれらの混合物からなる群から選択される。RがHであるとき、これらの物質は、ポリエチレンオキシド、ポリオキシエチレン、及びポリエチレングリコールとしても知られるエチレンオキシドのポリマーである。Rがメチルであるとき、これらの物質は、ポリプロピレンオキシド、ポリオキシプロピレン、及びポリプロピレングリコールとしても知られるプロピレンオキシドのポリマーである。Rがメチルであるとき、生成するポリマーの種々の位置異性体が存在し得ることも理解される。上記構造において、nは約2,000〜約14,000、好ましくは約5,000〜約9,000、より好ましくは約6,000〜約8,000の平均値を有する。
特に好ましい本明細書で有用なポリエチレングリコールポリマーは、式中、RがHに等しく、nが約2,000の平均値を有するPEG−2M(PEG2−Mはまた、ユニオンカーバイド(Union Carbide)製ポリオックス(Polyox)WSR(登録商標)N−10、及びPEG−2,000として知られている);式中、RがHに等しく、nが約5,000の平均値を有するPEG−5M(PEG5−Mはまた、ポリオックスWSR(登録商標)N−35及びポリオックスWSR(登録商標)N−80(双方ともユニオンカーバイドから)、並びにPEG−5000及びポリエチレングリコール300,000として知られている);式中、RがHに等しく、nが約7,000の平均値を有するPEG−7M(PEG7−Mはまた、ユニオンカーバイド製ポリオックスWSR(登録商標)N−750として知られている);式中、RがHであり、nが約9,000の平均値を有するPEG−9M(PEG9−Mはまた、ユニオンカーバイド製ポリオックスWSR(登録商標)N−3333として知られている);並びに式中、RがHに等しく、nが約14,000の平均値を有するPEG−14M(PEG14−Mはまた、ユニオンカーバイド製ポリオックスWSR(登録商標)N−3000として知られている)である。他の有用なポリマーとしては、ポリプロピレングリコール及び混合ポリエチレン/ポリプロピレングリコールが挙げられる。
カチオン性ポリマーコンディショニング剤
本明細書で有用なカチオン性コンディショニングポリマー類は、少なくとも約5,000、典型的には約10,000〜約10,000,000、好ましくは約100,000〜約2,000,000の平均分子量を有するものである。カチオン性コンディショニングポリマー類は本発明の組成物中で、好ましくは約0.05重量%〜約2重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%の濃度で用いることができる。好適なカチオン性ポリマー類としては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド類、アルキル及びジアルキルメタクリルアミド類、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、及びビニルピロリドンなどの水溶性スペーサーモノマー類を伴うカチオン性アミン又は四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマー類のコポリマー類が挙げられる。他の好適なスペーサーモノマーには、ビニルエステル、ビニルアルコール(ポリビニルアセテートの加水分解によって作られる)、無水マレイン酸、プロピレングリコール及びエチレングリコールが挙げられる。本明細書で有用な他の好適なカチオン性ポリマー類には、例えば、カチオン性セルロース類、カチオン性デンプン類、及びカチオン性グアーゴム類が挙げられる。
低融点オイル
本明細書で有用な低融点オイル類は、25℃未満の融点を有するものである。本明細書で有用な低融点オイルは、10〜約40個の炭素原子を有する炭化水素;オレイルアルコールなどの約10〜約30個の炭素原子を有する不飽和脂肪族アルコール類;約10〜約30個の炭素原子を有する不飽和脂肪酸類;脂肪酸誘導体類;脂肪族アルコール誘導体類;ペンタエリスリトールエステル油類、トリメチロールエステル油類、クエン酸エステル油類、及びグリセリルエステル油類などのエステル油類;ポリα−オレフィン油類;及びこれらの混合物から成る群から選択される。本明細書における好ましい低融点オイル類は、ペンタエリスリトールエステル油類、トリメチロールエステル油類、クエン酸エステル油類、及びグリセリルエステル油類などのエステル油類;ポリα−オレフィン油類;及びこれらの混合物から成る群から選択される。
本明細書における特に有用なペンタエリスリトールエステル油類及びトリメチロールエステル油類には、ペンタエリスリトールテトライソステアレート、ペンタエリスリトールテトラオレエート、トリメチロールプロパントリイソステアレート、トリメチロールプロパントリオレエート、及びこれらの混合物が包含される。このような化合物は、コーキョウ・アルコール(Kokyo Alcohol)から商標名KAKPTI、KAKTTIとして、及び新日本理化株式会社(Shin-nihon Rika)から商標名PTO、ENUJERUBU TP3SOとして入手可能である。
本明細書において特に有用なクエン酸エステル油類としては、バーネル(Bernel)から商標名シトモール(CITMOL)316として入手可能なクエン酸トリイソセチル、フェニックス(Phoenix)から商標名ペレモール(PELEMOL)TISCとして入手可能なクエン酸トリイソステアリル、及びバーネル(Bernel)から商標名シトモール(CITMOL)320として入手可能なクエン酸トリオクチルドデシルが挙げられる。
本明細書において特に有用なグリセリルエステル油類には、太陽化学株式会社(Taiyo Kagaku)から商標名サン・エスポール(SUN ESPOL)G−318として入手可能なトリイソステアリン、クローダ・サーファクタンツ(Croda Surfactants Ltd.)から商標名シスロール(CITHROL)GTOとして入手可能なトリオレイン、ヴェヴィ(Vevy)から商標名エファダーマ−F(EFADERMA-F)又はブルックス(Brooks)から商標名エファ−グリセライズ(EFA-GLYCERIDES)として入手可能なトリリノレインが挙げられる。
本明細書で特に有用なポリα−オレフィン油類には、エクソン・モービル社(Exxon Mobil Co.)から入手可能な、約500の数平均分子量を有する商品名ピュアシン6(PURESYN 6)、及び約3000の数平均分子量を有する商品名ピュアシン100(PURESYN 100)、及び約6000の数平均分子量を有する商品名ピュアシン300(PURESYN 300)のポリデセン類が挙げられる。
他の追加的な成分
本明細書の組成物は、このような組成物をより化粧上若しくは美観上許容されるものにするか、又はそれらに追加用法効果を与えるために好適な、様々な他の任意成分を含有することができる。任意成分は、コンディショニング相もしくは有益相のいずれかにおいて見出されてもよい。このような従来の任意成分は、当業者に周知である。
多種多様な追加成分を本発明の組成物に配合することができる。これらには、その他コンディショニング剤;ココモノエタノールアミドなどの長鎖脂肪酸アルカノールアミド及びメタノールアミドなどの粘度変性剤;結晶性懸濁剤;エチレングリコールジステアレートなどの真珠光沢助剤;ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、及びイミダゾリジニル尿素などの防腐剤;ポリビニルアルコール;エチルアルコール;クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのpH調整剤;一般に酢酸カリウム及び塩化ナトリウムなどの塩類;任意の食品、医薬品及び化粧品用、又は医薬品及び化粧品用色素などの水溶性着色剤;アントラキノン、アゾ、ニトロ、塩基性、トリアリールメタン、又は分散染料、又はこれらの任意の組み合わせなどの毛髪着色剤/染料;ポリクオタニウム−55(アイエスピー(ISP:International Specialty Products)のスタイリーゼ(Styleze)W−10又はW−20)、ポリクオタニウム−68(BASFのルビクァットシュープリーム(Luviquat Supreme))などのヘアスタイリングポリマー;過酸化水素、過ホウ酸塩及び過硫酸塩などのヘア酸化(漂白)剤;チオグリコール酸塩などの毛髪還元剤;香料;エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムなどの金属イオン封鎖剤;及び、グリセリン、アジピン酸ジイソブチル、ステアリン酸ブチル、及びプロピレングリコールなどのポリマー可塑化剤が挙げられる。これらの任意成分の他の非限定例としては、ビタミン類及びその誘導体類(例えば、アスコルビン酸、ビタミンE、酢酸トコフェリルなど);日焼け止め剤;増粘剤(例えば、クローダ(Croda)よりクロシックス(Crothix)として入手可能なポリオールアルコキシエステル);コンディショニング組成物の完全な抗菌性を維持するための防腐剤;抗ニキビ薬(レゾルシノール、サリチル酸など);酸化防止剤;アロエベラ抽出物、アラントインなどの皮膚鎮静及び治療剤;キレート化剤及び隔離剤;及び芳香剤、精油、皮膚感覚剤、顔料、パールエッセンス剤(例えば、雲母及び二酸化チタン)、レーキ、着色剤など(例えば、丁子油、メントール、カンファー、ユーカリ油、及びオイゲノール)などの審美目的に好適な剤が挙げられる。
毛髪及び皮膚に有効なその他の任意成分は、アルファポジションでヒドロキシル化されるカルボン酸(この化合物はα−(アルファ)ヒドロキシル酸とも呼ばれる)またはこの誘導体などが挙げられる。本明細書で定義される酸誘導体は、結合塩(例えば、有機塩基又はアルカリ金属との結合塩)、又はラクチド(例えば、αヒドロキシ酸分子の非エステル化(autiesterification)によって得られる)である。このような化合物の例は、クエン酸、乳酸、メタラク酸(methallactic acid)、フェニル乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、グリコール酸、ベンジル酸、2−ヒドロキシカプリル酸である。
毛髪及び皮膚に有効な追加成分は、セラミド又はグリコセラミドを含む。セラミドは、Arch. Dermatol(Arch. Dermatol)、123巻、1381〜1384頁、1987年、又はフランス特許第2,673,179号に記載されているように、スクロースペンタラウレート、スクローステトラオレエート、スクロースペンタエルケート(sucrose pentaerucate)、スクローステトラエルケート(sucrose tetraerucate)、スクロースペンタタロウエート、スクローストリアピエート(sucrise triapeate)、スクローステトラピエート(sucrose tetrapeate)、スクロースペンタラピエート(sucrose pentarapeate)、スクローストリステアレート、スクロースペンタステアレートなどの脂肪酸ポリエステル、及びこれらの混合物;ポリペプチド及び塩基性アミノ酸、特にアルギニンで構成されるアミノ酸である。
使用方法
本発明のパーソナルケア組成物は従来の方法で使用されて、コンディショニング効果及びその他の効果を提供する。このような使用方法は、使用される組成物の種類にもよるが、一般的には有効量の製品を毛髪もしくは皮膚に適用することが必要である。そしてその後、(ヘアリンスの場合と同様に)毛髪もしくは皮膚から洗い流されてもよく、あるいは(ジェル、ローション、及びクリームの場合と同様に)毛髪もしくは皮膚に残されてもよい。「有効量」は、乾燥櫛通り効果を与えるのに十分な量を意味する。一般に、約1g〜約50gが毛髪の頭皮に適用される。組成物は、通常、毛髪、頭皮もしくは皮膚にすり込み、もしくはマッサージすることによって毛髪もしくは皮膚全体に分配される。好ましくは上記組成物は、毛髪を乾燥させる前の濡れているか、もしくは湿った毛髪に適用する。このような組成物が毛髪に適用された後、使用者の好みに応じて毛髪は乾かされ、スタイルが整えられる。もう1つの方法では、組成物を乾燥した毛髪に適用し、次いで毛髪を櫛で梳き、もしくは使用者の好みに従ってスタイルを整えられる。パーソナルケア組成物は、有効量の組成物を毛髪もしくは皮膚に局所適用し、水ですすぐことによって前記毛髪もしくは皮膚から組成物を除去することによって、毛髪もしくは皮膚にコンディショニング効果を送達し、及び/又は毛髪もしくは皮膚にヘアスタイリング効果を送達し、及び/又は毛髪もしくは皮膚に毛髪着色効果を送達するのに有用である。
本発明の好ましい実施形態のコンディショニング組成物類は、洗い流し型ヘアコンディショナーに特に適している。そのような組成物は、好ましくは下記の工程で使用される:
(i)毛髪をシャンプーした後、毛髪をコンディショニングするための有効量のコンディショニング組成物類を毛髪に適用する工程;及び
(ii)その後、該毛髪をすすぐ工程。
製造方法
本発明のパーソナルケア組成物は、所望の多相製品形態を作製及び配合するのに好適なあらゆる既知の技術、ないしは別の有効な技術によって調製されてもよい。練り歯磨きチューブでの充填技術と回転台設計とを組み合わせることが、特に有効である。本発明の具体的な実施形態に適用される場合のそのような方法の具体的な非限定例が、以下の実施例で説明される。
以下の実施例は、本発明の範囲内にある実施形態をさらに説明及び実証する。これら実施例は、説明の目的のためのみに提示するものであって、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であるので、本発明を限定するものと解釈すべきではない。成分(複数)は化学名又はCTFA名称により識別され、そうでない場合は以下に定義される。
(実施例1〜4)
Figure 2009501210
Figure 2009501210
(実施例5〜8)
Figure 2009501210
構成成分(複数)の定義
*1 GEシリコーン(GE Silicones)より18,000,000mPa.sの粘度を有するジメチコンと200mPa.sの粘度を有するジメチコンとの配合物として供給
*2 GEシリコーン(GE Silicones)より18,000,000mPa.sの粘度を有するジメチコンとシクロペンタシロキサンとの配合物として供給
*3 クローダケミカル(Croda Chemicals)よりポーラワックス(Polawax)NFとして市販される混合物
*4 ローム・アンド・ハース(Rohm&Haas)より入手可能
*5 LCWより粒径2.5μmのユニピュアレッド(Unipure Red)LC300として供給
*6 LCWより粒径1.8μmのユニピュアピンク(Unipure Pink)LC583として供給
*7 テイカ(Tayca Corp.)より粒径0.2μmのJA−Cとして供給
*8 GE社より、商品名BX3083−1にて入手可能であり、220,000〜245,000mPa.sの範囲の粘度を有し、次の式(I):
(R1a3-aSi−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−0−SiG3-a(R1a (I)
(式中、Gはメチル;aは、1の整数;bは、0、1又は2、好ましくは、1;nは、1500〜約1700の数;mは、0の整数;R1は、一般式CqH2qLに従う一価のラジカルであり、式中、qは、3の整数であり、Lは、−N(CH32である。)を有する末端アミノシリコーン
*9 新日本石油化学社(Nisseki)イソゾル(Isosol)400として供給
*10 ハーキュレス(Hercules)より入手可能なポリサーフ(Polysurf)67CS
*11 LCWより粒径0.5μmのユニピュア(Unipure)LC380として供給
*12 LCWより粒径1.8μmのユニピュアピンク(Unipure Pink)LC589として供給
調製方法
上記で示した「実施例1」〜「実施例8」のコンディショニング組成物は、当該技術分野において周知の従来のいかなる方法によっても調製できる。これらは、次のようにして好適に調製される:
主容器とは別の容器内で、撹拌しながら粒子をキャリア流体に加える。主容器内で、撹拌しながらカチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を水に加え、温度80℃を超えるまで加熱する。混合物を約55℃で冷却し、ゲルマトリックスを形成させる。包含される場合、シリコーン化合物、香料、防腐剤、及びその他残りの構成成分を、約55℃で撹拌しながらゲルマトリックスに加える。粒子/キャリア流体プレミックスは、この段階で、もしくは後の貯蔵タンクに保存する前など、又は2相を混合する直前に加えることができる。アミノシリコーン及びC13〜C16イソパラフィンを含む実施例では、そのようなアミノシリコーン及びC13〜C16イソパラフィンをゲルマトリックスに加える前に、予混合することができる。次に、混合物は室温に冷却される。
最初に、ポンプ及びホースを取り付けられた別個のタンク中に別個の相を置くことにより、これらの相を合わせる。次に、これらの相を予め定められた量で単一の組み合わせセクションにポンプで送る。次に、相を組み合わせ区分からブレンド区分に移動し、得られる単一の製品が相の視覚的に区別可能な模様を示し、物理的に接して詰められるようにブレンド区分で混合する。模様を、ストライプ模様、渦模様、渦巻き模様、大理石模様、及びこれらの組み合わせより成る群から選択する。次に、ブレンドセクションで混合された製品をホースを介して単一のノズルから回転容器にポンプで送り、次に、得られた製品で容器の上から下まで充填する。相が視覚的に区別可能であり物理的に接して詰められる、2相製品が得られる。視覚的に区別可能な相は渦巻き模様を形成する。
実施例1〜8のこのような2相製品は本発明のものであり、洗い流し型用途向けのヘアコンディショニング剤類に特に有用である。実施例1〜8では、相A及びB組成物は、約1Pa〜約100Paの降伏応力、及び約10kPa.s〜約1,000kPa.sのゼロ剪断粘度を有する。実施例1〜8では、相A及びBの降伏応力が少なくとも200Paまでにわたる剪断応力において、相Aと相Bの粘度比は約1:15〜約15:1である。
実施例1〜8の2相製品は、少なくとも濡れた毛髪のコンディショニング及び乾いた毛髪のコンディショニング効果を提供する。実施例1〜8の2相製品は、視覚的に区別可能な相、特に複数の色及び模様により美しい製品外観を提供し、その模様は容易に得られ、長期間維持される。実施例1〜8の2相製品は、濡れた毛髪のコンディショニング及び乾いた毛髪のコンディショニング効果などの複数の効果を、視覚的に区別可能な相、特に複数の色及び模様により、消費者に効率的に伝えることができる。
本発明の「発明を実施するための最良の形態」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。この文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する範囲については、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義を適用するものとする。
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはこの技術に精通したものなら言うまでもない。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (18)

  1. 多相パーソナルケア組成物であって、
    (a)少なくとも1つのパーソナルケア組成物相、及び
    (b)少なくとも1つの別のパーソナルケア組成物相、
    を含み、該相(a)及び相(b)が物理的に接触して詰められている視覚的に区別可能な相であり、該相(a)及び相(b)が約1Pa〜約100Paの降伏応力を有し、及び、該相(a)及び(b)の降伏応力が少なくとも200Paまでにわたる剪断応力において、相(a)と相(b)の粘度比が約1:15〜約15:1である、多相パーソナルケア組成物。
  2. 前記相(a)と相(b)の粘度比が約1:5〜約5:1である、請求項1に記載の多相パーソナルケア組成物。
  3. 前記相(a)と相(b)の粘度比が約1:3〜約3:1である、請求項1に記載の多相パーソナルケア組成物。
  4. 前記相(a)及び相(b)が約10kPa.s〜約1,000kPa.sのゼロ剪断粘度を有する、請求項1に記載の多相パーソナルケア組成物。
  5. 前記相(a)及び相(b)が約0.85g/cm3〜約1.15g/cm3の密度を有し、前記相(a)と相(b)との密度差が約0.20g/cm3以下である、請求項1に記載の多相パーソナルケア組成物。
  6. 前記パーソナルケア組成物相(a)及び(b)が、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び水性キャリアを含むゲルマトリックスを含むコンディショニング組成物相である、請求項1に記載の多相パーソナルケア組成物。
  7. 前記パーソナルケア組成物相の少なくとも1つが、粒径約5ナノメートル〜約5μmの粒子、及びClogP値が−0.5以下の粒子用キャリア流体を更に含む、請求項6に記載の多相パーソナルケア組成物。
  8. 前記粒子が有機顔料類、無機粒子類、及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項7に記載の多相パーソナルケア組成物。
  9. 前記粒子用キャリア流体が−1.0以下のClogP値を有する、請求項7に記載の多相パーソナルケア組成物。
  10. 前記粒子用キャリア流体が−1.5以下のClogP値を有する、請求項7に記載の多相パーソナルケア組成物。
  11. 前記粒子用キャリア流体が、ジグリセリン、ソルビトール、グリセリン、エタンジオール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、プロピレングリコール、1,4−ペンタンジオール、1,3−ブタンジオール、ジプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項7に記載の多相パーソナルケア組成物。
  12. 前記粒子用キャリア流体が、ジグリセリン、グリセリン、エタンジオール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、プロピレングリコール、及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項9に記載の多相パーソナルケア組成物。
  13. 前記粒子用キャリア流体が、ジグリセリン、グリセリン、及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項10に記載の多相パーソナルケア組成物。
  14. 前記粒子及び粒子用キャリア流体を含む前記パーソナルケア組成物相が、高融点脂肪族化合物以外の油状化合物を実質的に含まない、請求項7に記載の多相パーソナルケア組成物。
  15. 請求項1に記載の多相パーソナルケア組成物であって、前記相(a)が、
    (i)カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び水性キャリアを含むゲルマトリックス、及び
    (ii)シリコーン化合物類、
    を含み、前記相(a)が粒径約5ナノメートル〜約5μmの粒子を実質的に含まず、
    及び前記相(b)が、
    (i)カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び水性キャリアを含むゲルマトリックス、
    (ii)粒径約5ナノメートル〜約5μmの粒子、及び
    (iii)ClogP値が−0.5以下の粒子用キャリア流体、
    を含み、前記相(b)が高融点脂肪族化合物類以外の油状化合物を実質的に含まない、多相パーソナルケア組成物。
  16. 前記視覚的に区別可能な相が、ストライプ模様、渦模様、渦巻き模様、大理石模様、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される模様を形成する、請求項1に記載の多相パーソナルケア組成物。
  17. 前記パーソナルケア組成物がヘアコンディショニング組成物である、請求項1に記載の多相パーソナルケア組成物。
  18. パーソナルケア効果を毛髪又は皮膚に提供する方法であって、前記方法が以下の工程、
    (a)請求項1に記載の組成物の有効量を前記毛髪又は皮膚上に局所的に適用する工程、及び
    (b)前記組成物を前記毛髪又は皮膚から水ですすぐことにより除く工程、を含む方法。
JP2008521016A 2005-07-12 2006-07-11 異なる相に類似レオロジー特性を有する組成物含有多相パーソナルケア組成物 Pending JP2009501210A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US69856305P 2005-07-12 2005-07-12
PCT/IB2006/052346 WO2007007279A2 (en) 2005-07-12 2006-07-11 Multi phase personal care composition comprising compositions having similar rheology profile in different phases

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009501210A true JP2009501210A (ja) 2009-01-15

Family

ID=37546636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008521016A Pending JP2009501210A (ja) 2005-07-12 2006-07-11 異なる相に類似レオロジー特性を有する組成物含有多相パーソナルケア組成物

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20070014823A1 (ja)
EP (1) EP1901699A2 (ja)
JP (1) JP2009501210A (ja)
CN (1) CN101222903A (ja)
AU (1) AU2006267898A1 (ja)
CA (1) CA2613034A1 (ja)
MX (1) MX2008000485A (ja)
WO (1) WO2007007279A2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195669A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Daizo:Kk スタイリング用エアゾール組成物
JP2012530745A (ja) * 2009-06-24 2012-12-06 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 濃縮シャンプー
JP2017511354A (ja) * 2014-04-25 2017-04-20 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 毛髪上に銅が付着するのを阻害する方法
WO2018052146A1 (ja) * 2016-09-16 2018-03-22 株式会社 資生堂 組成物及び製品

Families Citing this family (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4964428B2 (ja) * 2005-04-11 2012-06-27 花王株式会社 毛髪化粧料
GB2461659B (en) * 2007-03-21 2012-02-08 Colgate Palmolive Co Structured compositions comprising a clay
US8349300B2 (en) 2007-04-19 2013-01-08 The Procter & Gamble Company Personal care compositions containing at least two cationic polymers and an anionic surfactant
US9511040B2 (en) * 2007-06-20 2016-12-06 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Skin and surface disinfectant compositions containing botanicals
US8932624B2 (en) * 2007-06-20 2015-01-13 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Bio-film resistant surfaces
US9687429B2 (en) * 2007-06-20 2017-06-27 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Antimicrobial compositions containing low concentrations of botanicals
US9981069B2 (en) 2007-06-20 2018-05-29 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Bio-film resistant surfaces
US20090035228A1 (en) * 2007-08-02 2009-02-05 Shanta Modak Skin and surface disinfectant compositions containing botanicals
US20090324520A1 (en) * 2007-07-27 2009-12-31 Jonathan Robert Cetti Personal-care article for sequentially dispensing compositions with variable concentrations of partitioned benefit or suspended benefit agents
US20090029900A1 (en) * 2007-07-27 2009-01-29 The Procter & Gamble Company Personal care article for sequentially dispensing compositions with distinct fragrance characters
US20090028809A1 (en) * 2007-07-27 2009-01-29 Jonathan Robert Cetti Personal care article for sequentially dispensing compositions with variable concentrations of hydrophobic benefit materials
US20090324521A1 (en) * 2007-07-27 2009-12-31 Jonathan Robert Cetti Personal Care Article For Sequentially Dispensing Compositions With Variable Concentrations Of Hydrophobic Benefit Materials
US9968535B2 (en) * 2007-10-26 2018-05-15 The Procter & Gamble Company Personal care compositions comprising undecyl sulfates
EP2055351B1 (en) * 2007-10-29 2016-05-25 The Procter and Gamble Company Compositions with durable pearlescent aesthetics
US20090324529A1 (en) * 2008-06-25 2009-12-31 Toshiyuki Okada Hair conditioning composition containing a salt of behenyl amidopropyl dimethylamine, and having higher yield point
MX2010013985A (es) 2008-06-25 2011-01-21 Procter & Gamble Composicion acondicionadora para el cabello con punto de fluencia mas alto y tasa de conversion mas alta de compuesto graso a matriz de gel.
BRPI0922535B1 (pt) * 2008-12-09 2022-09-27 The Procter & Gamble Company Método para preparação de uma composição para cuidados pessoais que compreende um tensoativo e um composto graxo com ponto de fusão alto
WO2010101576A1 (en) 2009-03-06 2010-09-10 Colgate-Palmolive Company Apparatus and method for filling a container with at least two components of a composition
WO2010141683A2 (en) * 2009-06-04 2010-12-09 The Procter & Gamble Company Multiple product system for hair
MX2011013220A (es) * 2009-06-08 2012-01-20 Procter & Gamble Proceso para fabricar una composicion de limpieza que emplea incorporacion directa de surfactantes concentrados.
CN102725286A (zh) * 2009-11-06 2012-10-10 拜耳作物科学公司 杀虫用芳基吡咯啉化合物
AU2010336460B2 (en) 2009-12-23 2013-06-13 Colgate-Palmolive Company Visually patterned and oriented compositions
AU2012332495B2 (en) 2011-11-03 2017-06-08 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Composition with sustained antimicrobial activity
CA2890395C (en) * 2011-11-03 2021-03-16 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Botanical antimicrobial compositions
US9968101B2 (en) 2011-11-03 2018-05-15 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Botanical antimicrobial compositions
WO2013086094A1 (en) 2011-12-06 2013-06-13 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Broad spectrum natural preservative composition
US20140274822A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Cesi Chemical, Inc. Oxidative breakers in a silicone based suspension
US10696887B2 (en) 2013-03-14 2020-06-30 Flotek Chemistry, Llc Oxidative breakers in a silicone based suspension
US20140271891A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Mcneil-Ppc, Inc. Phenylephrine resinate particles and use thereof in pharmaceutical formulations
FR3021216B1 (fr) * 2014-05-23 2017-08-25 Oreal Composition comprenant une phase aqueuse et une phase grasse visuellement distinctes
FR3014684A1 (fr) * 2013-12-16 2015-06-19 Oreal Composition cosmetique avec plusieurs phases distinctes, comprenant des tensioactifs cationiques et des alcools gras solides, dispositif et procede
WO2018105040A1 (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 株式会社 資生堂 水中油型乳化化粧料
FR3060332B1 (fr) * 2016-12-16 2019-11-01 L'oreal Composition multiphasique conditionnante avec effet remanent aux shampoings
EP3609582A1 (en) * 2017-04-13 2020-02-19 The Procter and Gamble Company Method of preparing a product composition comprising a discrete particle and an aqueous base composition
JP7160954B2 (ja) * 2018-06-29 2022-10-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 二相製品
EP3813767A1 (en) 2018-06-29 2021-05-05 The Procter & Gamble Company Dual phase products
CN112384307B (zh) 2018-06-29 2023-06-16 宝洁公司 双相产品分配器
JP2021528443A (ja) 2018-06-29 2021-10-21 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニーThe Procter & Gamble Company 二相製品
JP2022529128A (ja) * 2019-04-18 2022-06-17 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー アミノシロキサン/アルキルシランブレンド
EP3769748A1 (en) * 2019-07-24 2021-01-27 The Boots Company plc Skincare compositions

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61215310A (ja) * 1985-03-20 1986-09-25 Sunstar Inc 多相ゲル状毛髪処理剤組成物
US5059414A (en) * 1988-07-01 1991-10-22 Shiseido Co. Ltd. Multi-phase high viscosity cosmetic products
JP2002255740A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Kose Corp 多色状化粧料
WO2002100358A1 (en) * 2001-06-11 2002-12-19 Patrick Thibiant Two-phase composition having a visible pattern
WO2004047783A1 (en) * 2002-11-26 2004-06-10 The Procter & Gamble Company Multicolored striped dentifrice composition
WO2004050055A1 (en) * 2002-11-04 2004-06-17 The Procter & Gamble Company Striped liquid personal cleansing compositions containing a cleansing phase and a separate benefit phase with improved stability
WO2004100919A1 (en) * 2003-05-08 2004-11-25 The Procter & Gamble Company A multi-phase personal care compositon
WO2005048959A1 (en) * 2003-11-14 2005-06-02 The Procter & Gamble Company Personal care composition containing a cleansing phase and a benefit phase

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5785979A (en) * 1997-01-21 1998-07-28 The Procter & Gamble Company Personal cleansing compositions
DE19930438A1 (de) * 1999-07-01 1999-12-09 Wella Ag Parfümhaltiges Mittel zur Behandlung der Haare oder der Haut mit zwei Phasen
US20030190336A1 (en) * 2002-03-18 2003-10-09 Adams Christine Helga Personal care compositions comprising solid particles enterapped in a gel network
ES2346425T3 (es) * 2002-06-04 2010-10-15 THE PROCTER & GAMBLE COMPANY Champu que contiene una red de gel.
US20060078524A1 (en) * 2004-10-08 2006-04-13 Sanjeev Midha Multi phase personal care composition comprising a conditioning phase and an oil continuous benefit phase
US20060079418A1 (en) * 2004-10-08 2006-04-13 Wagner Julie A Stable multi-phased personal care composition
US20060079421A1 (en) * 2004-10-08 2006-04-13 Wagner Julie A Stable multi-phased personal care composition
US20060079419A1 (en) * 2004-10-08 2006-04-13 Julie Ann Wagner Depositable solids

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61215310A (ja) * 1985-03-20 1986-09-25 Sunstar Inc 多相ゲル状毛髪処理剤組成物
US5059414A (en) * 1988-07-01 1991-10-22 Shiseido Co. Ltd. Multi-phase high viscosity cosmetic products
JP2002255740A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Kose Corp 多色状化粧料
WO2002100358A1 (en) * 2001-06-11 2002-12-19 Patrick Thibiant Two-phase composition having a visible pattern
WO2004050055A1 (en) * 2002-11-04 2004-06-17 The Procter & Gamble Company Striped liquid personal cleansing compositions containing a cleansing phase and a separate benefit phase with improved stability
WO2004047783A1 (en) * 2002-11-26 2004-06-10 The Procter & Gamble Company Multicolored striped dentifrice composition
WO2004100919A1 (en) * 2003-05-08 2004-11-25 The Procter & Gamble Company A multi-phase personal care compositon
WO2005048959A1 (en) * 2003-11-14 2005-06-02 The Procter & Gamble Company Personal care composition containing a cleansing phase and a benefit phase

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195669A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Daizo:Kk スタイリング用エアゾール組成物
JP2012530745A (ja) * 2009-06-24 2012-12-06 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 濃縮シャンプー
JP2017511354A (ja) * 2014-04-25 2017-04-20 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 毛髪上に銅が付着するのを阻害する方法
WO2018052146A1 (ja) * 2016-09-16 2018-03-22 株式会社 資生堂 組成物及び製品
JPWO2018052146A1 (ja) * 2016-09-16 2019-07-25 株式会社 資生堂 組成物及び製品
JP7042743B2 (ja) 2016-09-16 2022-03-28 株式会社 資生堂 組成物及び製品

Also Published As

Publication number Publication date
CA2613034A1 (en) 2007-01-18
WO2007007279A2 (en) 2007-01-18
AU2006267898A1 (en) 2007-01-18
CN101222903A (zh) 2008-07-16
US20070014823A1 (en) 2007-01-18
MX2008000485A (es) 2008-03-07
EP1901699A2 (en) 2008-03-26
WO2007007279A3 (en) 2007-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009501210A (ja) 異なる相に類似レオロジー特性を有する組成物含有多相パーソナルケア組成物
AU780644B2 (en) Antidandruff hair conditioning composition
US20040028711A1 (en) Anhydrous cosmetic compositions
EP1796617A1 (en) Multi phase personal care composition comprising a conditioning phase and a water continuous benefit phase
JP2008515920A (ja) コンディショニング相及び油の連続的な有益相を含む
EP1395233A1 (en) Hair conditioning composition comprising cellulose polymer
US20030185779A1 (en) Hair care kits and heating devices for warming hair care compositions
CA2379651A1 (en) Hair conditioning composition comprising hydrophobically modified cellulose ether
EP1355623B2 (en) Anhydrous cosmetic compositions
EP3010476A1 (en) Method of preparing hair conditioning composition comprising polyol
EP1328240A1 (en) Hair conditioning compositions comprising particles
EP1328241A2 (en) Hair care kits and heating devices for warming hair care compositions
US20030215415A1 (en) Hair conditioning compositions comprising particles
EP1233740A1 (en) Hair conditioning composition comprising hydrophobically modified cationic cellulose
EP1196133A1 (en) Hair conditioning composition comprising cationic silicone emulsion
US11752074B2 (en) Warming conditioner
WO2023023927A1 (en) Package for dispensing dual-phase cosmetic composition
AU2001238015A1 (en) Anhydrous cosmetic compositions

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101207

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20101214

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110107

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110405