JP2009500021A - サイトカインのil−12ファミリーのポリヌクレオチドおよびポリペプチド - Google Patents

サイトカインのil−12ファミリーのポリヌクレオチドおよびポリペプチド Download PDF

Info

Publication number
JP2009500021A
JP2009500021A JP2008519628A JP2008519628A JP2009500021A JP 2009500021 A JP2009500021 A JP 2009500021A JP 2008519628 A JP2008519628 A JP 2008519628A JP 2008519628 A JP2008519628 A JP 2008519628A JP 2009500021 A JP2009500021 A JP 2009500021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypeptide
seq
binding compound
cell
binding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008519628A
Other languages
English (en)
Inventor
ウェイ タン,
ユクスン ワン,
シューハオ チュー,
Original Assignee
アーケミックス コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アーケミックス コーポレイション filed Critical アーケミックス コーポレイション
Publication of JP2009500021A publication Critical patent/JP2009500021A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/52Cytokines; Lymphokines; Interferons
    • C07K14/54Interleukins [IL]
    • C07K14/5434IL-12
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/06Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

本発明は、霊長類のサイトカインファミリーに関する。本明細書ではそのポリペプチド類をコードするポリヌクレオチド類、そのコードされるポリペプチド類を宿主ソースで産生させるのに用いる試薬、およびそのコードされるポリペプチド類に結合してその活性を調節する化合物の同定に有用な試薬が提供される。さらに、霊長類において炎症および/または自己免疫に関連した疾患の診断または治療のために有用な試薬を提供する。一つの実施形態では、本発明により、配列番号2のアミノ酸配列を持つシノモルグス・マカークp19ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む単離されたポリヌクレオチドが提供される。

Description

(関連出願への相互参照)
本非仮特許出願は、米国特許法§119(e)の下、次の仮特許出願:2005年6月30日に出願された米国仮特許出願第60/696,449号の利益を請求し、その全体が本明細書中に参考として援用される。
(発明の分野)
本発明は、一般的にはポリヌクレオチドおよびポリペプチドに関し、さらに特定するとサイトカインのうちのIL−12ファミリーのメンバーをコードする核酸、ならびにそれらから導かれる精製ポリペプチド類に関する。さらに、本発明はIL−12サイトカインファミリー精製蛋白質を生成する試薬、ならびにそれらの蛋白質に対する拮抗性化合物も提供し、それらは研究、診断および医療に用いられる。
(発明の背景)
哺乳類における免疫応答は、「免疫ネットワーク」と呼ばれる一連の複合的な細胞相互作用に基づいている。リンパ球、マクロファージ、顆粒球、およびそのほかのネットワーク様の細胞相互作用に加えて、リンホカイン、サイトカインまたはモノカインとして知られている可溶性蛋白質も、前述の細胞相互作用の調節に重要な役割を果たしている。免疫系細胞によって発現するサイトカインは、免疫応答の調節に重要な役割を果たす。サイトカインのほとんどは多面発現性を有し、多様な生物活性を持つ。その生物活性には抗原提示;CD4+細胞サブセットの活性化、増殖および分化;B細胞による抗体反応;ならびに過敏感反応の表出が含まれる。サイトカインについては、免疫系および/または増血細胞に直接または間接的に関与する広範囲の変性または異常状態に関わっている。重要なサイトカインファミリーにはIL−12ファミリーが存在し、それはたとえばIL−12、IL−23、IL−27およびp40モノマーおよびp40ダイマーが含まれる。IL−23は、互いに別々の遺伝子でコードされるp19とp40とのサブユニットから構成される共有結合化ヘテロダイマー分子である。IL−12も共有結合化ヘテロダイマー分子であり、互いに別々の遺伝子でコードされているp35とp40とのサブユニットから成る。したがってIL−23およびIL−12はともにp40サブユニットを共通に持つ。
p40、p35およびp19遺伝子については、すでにマウス、ラット、イヌ、ブタおよびヒトを含む多細胞生物から単離され、精製されている。本発明は、ヒト以外の霊長類のp40、p19およびp35サブユニットをコードする単離核酸を提供し、それらの用途としては、たとえばIL−12サイトカインファミリーの精製蛋白質の発現用試薬、ならびに霊長類、特にシノモルグス・マカーク(cynomolgus・macaques)における免疫ネットワークの種々の細胞型の調節用試薬が挙げられる。
(発明の要旨)
本発明は、哺乳類のIL−12サイトカインファミリーを対象とするものである。本発明は特にシノモルグス・マカークのIL−12サイトカイン類を対象とするものである。
一つの実施形態では、配列番号2のアミノ酸配列を持つシノモルグス・マカークp19ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む単離されたポリヌクレオチドが提供される。特定の実施形態では、シノモルグスp19をコードする単離されたポリヌクレオチドは、配列番号1のヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、配列番号1またはその相補配列を含む核酸が提供される。ほかの実施形態では、配列番号4のアミノ酸配列を持つシノモルグス・マカークp40ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む単離されたポリヌクレオチドが提供される。特定の実施形態では、シノモルゲスのp40をコードする単離されたポリヌクレオチドは、配列番号3のヌクレオチド配列を含む。一つの実施形態では、配列番号3またはその相補配列を含む核酸が提供される。ほかの実施形態では、配列番号6のアミノ酸配列を持つシノモルグス・マカークp35ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む単離されたポリヌクレオチドが提供される。特定の実施形態では、シノモルグスp35をコードする単離されたポリヌクレオチドは、配列番号5のヌクレオチド配列を含む。一つの実施形態では、配列番号5またはその相補配列を含む核酸が提供される。
別の実施形態では、発現調節配列が機能するように連結した本発明のポリヌクレオチドを含む発現ベクターが提供される。一つの実施形態では、発現調節配列が機能するように連結した配列番号2によるポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、たとえば配列番号1によるポリヌクレオチドを含む発現ベクターが提供される。別の実施形態では、発現調節配列が機能するように連結した配列番号4によるポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、たとえば配列番号3によるポリヌクレオチドを含む発現ベクターが提供される。別の実施形態では、発現調節配列が機能するように連結した配列番号6によるポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、たとえば配列番号5によるポリヌクレオチドを含む発現ベクターが提供される。
一つの実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは機能するように連結した配列番号1および3によるポリヌクレオチド配列を含み、その連結にはたとえばエラスチリンカー(elasti linker)配列(gttcctggagtaggggtacctggggtgggc)(配列番号7)が加えられる。一つの実施形態では、エラスチリンカーによって配列番号1によるポリヌクレオチド配列の5’末端に、配列番号3の3’末端が連結する。別の実施形態では、エラスチリンカーによって配列番号3によるポリヌクレオチド配列の5’末端が、配列番号1の3’末端に連結する。特定の実施形態では、発現調節配列が機能するように連結した配列番号1と3との連結体を含む発現ベクターが提供される。
一つの実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは、機能するように連結した配列番号3および5によるポリヌクレオチド配列を含み、その連結にはたとえばエラスチリンカー配列(gttcctggagtaggggtacctggggtgggc)(配列番号7)が加えられる。一つの実施形態では、エラスチリンカーによって配列番号5によるポリヌクレオチド配列の5’末端に、配列番号3の3’末端が連結する。別の実施形態では、エラスチリンカーによって配列番号3によるポリヌクレオチド配列の5’末端が、配列番号5の3’末端に連結する。特定の実施形態では、発現調節配列が機能するように連結した配列番号3と5との連結体を含む発現ベクターが提供される。
いくつかの実施形態では、本発明には本発明の発現ベクターを含む細胞、たとえば培養細胞が含まれる。いくつかの実施形態では、培養細胞としては原核細胞、細菌細胞、酵母細胞、昆虫細胞、真核細胞、哺乳類細胞、マウス細胞、霊長類細胞またはヒト細胞を挙げることができるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、培養細胞内に含まれる発現ベクターには、配列番号1,3または5、あるいはそれらの組合せによるポリヌクレオチド配列が含まれる。特定の実施形態では、培養細胞内に含有する発現ベクターには、ポリヌクレオチド1および3、あるいはポリヌクレオチド3および5が含まれる。ほかの実施形態では、本発明は配列番号1,3または5によるポリヌクレオチドを含むシノモルグス以外の組織または臓器を提供する。ほかの実施形態では、本発明は配列番号1および3によるポリヌクレオチド、あるいは配列番号3および5によるポリヌクレオチドを含むシノモルグス以外の組織または臓器を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は本発明の発現ベクターを含む本発明の細胞をポリペプチドの発現を可能にする諸条件下で培養する工程を含むポリペプチドの製造方法を提供する。いくつかの実施形態では、本発明の方法には細胞および/または細胞培地からポリペプチドを精製する工程もさらに含まれる。いくつかの実施形態では、培養細胞内に含有される発現ベクターには、配列番号1,3または5によるポリヌクレオチド配列、あるいはそれらいずれかの組合わせが含まれる。特定の実施形態では、培養細胞内に含有される発現ベクターには、ポリヌクレオチド1および3、あるいはポリヌクレオチド3および5が含まれる。いくつかの実施形態では、ポリペプチドの製造方法は、本発明の発現ベクターを含有する組織または臓器からポリペプチドを精製する工程を含む。
いくつかの実施形態では、本発明のポリヌクレオチドは固形支持体に固定化されており、その固形支持体としてはニトロセルロースフィルター、ビーズ、マルチウエルプレートまたはチップが挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、本発明の固定化ポリヌクレオチドは、配列番号1、配列番号3および/または配列番号5によるヌクレオチド配列を含む。
さらに本発明は、配列番号2,4または6のいずれか一つによるアミノ酸配列を含む単離または組換え産生ポリペプチドも提供する。
特定の実施形態では、本発明はエラスチリンカーによってアミノ酸配列VPGVGVPGVG(配列番号8)が加えられた配列番号2および4を含むポリペプチドを提供する。一つの実施形態では、ポリペプチドの立体配置には配列番号2−エラスチリンカー−配列番号4が含まれるが、別の実施形態では、ポリペプチドの立体配置には配列番号4−エラスチリンカー−配列番号2が含まれる。別の実施形態では、配列番号2および4による連結型ポリペプチドは、哺乳類の細胞表面受容体に結合する。好ましい実施形態では、連結型ポリペプチドが結合する細胞表面受容体は、IL−23受容体である。別の好ましい実施形態では、哺乳類は霊長類である。特定の実施形態では、霊長類はシノモルグス・マカークである。さらなる実施形態では、配列番号2および4による連結型ポリペプチドは、ヒトおよびシノモルグスの両方のIL−23受容体に結合する。一つの実施形態では、本発明は配列番号2および4による連結型ポリペプチド、ならびに薬学的に許容される担体または希釈剤を含む組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明はエラスチリンカーによってVPGVGVPGVGアミノ酸配列(配列番号8)が加えられた配列番号4および6を含むポリペプチドを提供する。一つの実施形態では、ポリペプチドの立体配置には配列番号4−エラスチリンカー−配列番号6が含まれるが、別の実施形態では、ポリペプチドの立体配置には配列番号6−エラスチリンカー−配列番号4が含まれる。一つの実施形態では、配列番号4および6による連結型ポリペプチドは、哺乳類の細胞表面受容体に結合する。好ましい実施形態では、連結型ポリペプチドが結合する細胞表面受容体は、IL−12受容体である。別の好ましい実施形態では、哺乳類は霊長類である。特定の実施形態では、霊長類はシノモルグス・マカークである。さらなる実施形態では、配列番号4および6による連結型ポリペプチドは、ヒトおよびシノモルグスの両方のIL−23受容体に結合する。一つの実施形態では、本発明は配列番号4および6のアミノ酸配列を含む連結型ポリペプチド、ならびに薬学的に許容される担体または希釈剤を含む組成物を提供する。
いくつかの実施形態では、配列番号2,4および6のいずれか一つ、あるいはそれらのいずれかの組合わせによるペプチドは、固形支持体に固定化されており、その固形支持体にはニトロセルロースフィルター、ビーズ、マルチウエルプレートまたはチップが挙げられるが、それらに限定されない。
一つの実施形態では、本発明は配列番号2,4または6のいずれか一つによるポリペプチドを認識する結合性化合物を提供する。一つの実施形態では、結合性化合物は配列番号2,4または6のいずれか一つによるポリペプチドの活性を調節する。いくつかの実施形態では、結合性化合物は配列番号2,4または6のいずれか一つによるポリペプチドの活性を抑制するが、ほかの実施形態では、結合性化合物は配列番号2,4または6のいずれか一つによるポリペプチドの活性を刺激する。いくつかの実施形態では、配列番号2,4または6のいずれか一つによるポリペプチドを認識する結合性化合物は抗体である。別の実施形態では、結合性化合物は低分子である。好ましい実施形態では、結合性化合物はアプタマーである。
別の実施形態では、本発明は配列番号2および4のアミノ酸配列を含む連結型ポリペプチドを認識する結合性化合物を提供する。一つの実施形態では、結合性化合物は配列番号2および4のアミノ酸配列を含む連結型ポリペプチドの活性を調節する。いくつかの実施形態では、結合性化合物は配列番号2および4による連結型ポリペプチドの活性を抑制するが、ほかの実施形態では、結合性化合物は配列番号2および4による連結型ポリペプチドの活性を刺激する。いくつかの実施形態では、配列番号2および4による連結型ポリペプチドを認識する結合性化合物は抗体である。別の実施形態では、結合性化合物は低分子である。好ましい実施形態では、結合性化合物はアプタマーである。
別の実施形態では、本発明は配列番号4および6による連結型ポリペプチドを認識する結合性化合物を提供する。一つの実施形態では、結合性化合物は配列番号4および6による連結型ポリペプチドの活性を調節する。いくつかの実施形態では、結合性化合物は配列番号4および6による連結型ポリペプチドの活性を抑制するが、ほかの実施形態では、結合性化合物は配列番号4および6による連結型ポリペプチドの活性を刺激する。いくつかの実施形態では、配列番号4および6による連結型ポリペプチドを認識する結合性化合物は抗体である。別の実施形態では、結合性化合物は低分子である。好ましい実施形態では、結合性化合物はアプタマーである。
一つの実施形態では、本発明は配列番号1,2または3によるポリヌクレオチドのいずれか一つから派生する核酸を認識する結合性化合物を提供する。一つの実施形態では、結合性化合物は配列番号1,3または5のいずれか一つの発現を調節する。一つの実施形態では、結合性化合物は配列番号1,3または5のいずれか一つの発現を抑制する。いくつかの実施形態では、配列番号1,3または5によるポリヌクレオチドのいずれか一つを認識する結合性化合物は、アンチセンスオリゴヌクレオチドまたはsiRNA(小型干渉RNA)から成る群から選択される。
いくつかの実施形態では、結合性化合物の同定方法が提供される。一つの実施形態では、同定方法には以下の工程が含まれる。a)配列番号2,4,6、配列番号4に連結した配列番号2、あるいは配列番号6に連結した配列番号4のいずれか一つによるシノモルグス・マカークのポリペプチドに、結合性化合物を接触させる工程;b)シノモルグス・マカークのポリペプチドに結合する結合性化合物を選択して結合性候補化合物を得る工程;c)p19、p40、p35、IL−23またはIL−12からなる群から選択されるヒトのポリペプチドに、結合性候補化合物を接触させる工程;およびd)シノモルグス・マルケスのポリペプチドおよびヒトのその相同体の両方に結合する結合性候補化合物を同定する工程。別の実施形態では、同定方法には以下の工程が含まれる。a)配列番号2,4,6、配列番号4に連結した配列番号2、あるいは配列番号6に連結した配列番号4のいずれか一つによるシノモルグス・マカークのポリペプチドに結合性化合物を接触させる工程;b)シノモルグス・マカークのポリペプチドの機能を調節する結合性化合物を選択して結合性候補化合物を得る工程;c)p19、p40、p35、IL−23またはIL−12からなる群から選択されるヒトのポリペプチドに、結合性候補化合物を接触させる工程;およびd)シノモルグス・マルケスのポリペプチドおよびヒトのその相同体の両方の機能を調節する結合性候補化合物を同定する工程。いくつかの実施形態では、同定方法には本発明のポリペプチドを用いて本発明のポリペプチドに対するアプタマーを得る工程が含まれ、その例としては配列番号2,4,6、配列番号4に連結した配列番号2、あるいは配列番号6に連結した配列番号4のいずれか一つによるポリペプチドをSELEX(商標)中で用いる工程があげられる。SELEX(商標)工程とは、標的分子に対して結合特異性が高い核酸分子をインビトロで評価する方法の一つであって、たとえば1990年、1月11日に出願され、現在は取下げられた米国特許出願第07/536428号、発明の名称が「Nucleic Acid Ligands(核酸リガンド)」である米国特許第5475096号、および発明の名称が「Nucleic Acid Ligands(核酸リガンド)」である米国特許第5270163号(国際公開第91/19813号も参照のこと)に記載されている。
いくつかの実施形態では、本発明の同定方法には本発明のポリペプチドを動物に投与する工程が含まれ、その例としては配列番号2,4,6、配列番号4に連結した配列番号2、あるいは配列番号6に連結した配列番号4のいずれか一つによるポリペプチドを投与して本発明のポリペプチドに対する抗体を得る工程が挙げられる。
(発明の詳細な説明)
本発明の一つまたは複数の実施形態の詳細については、以下の説明で示される。本明細書の記載と同じまたは同等の方法および素材のいずれも、本発明の実施または試験に用いることができ、それに好適な方法および素材をここで述べる。本発明のほかの特徴、目的および利点については、この記載で明らかになる。本明細書においては特に明示されていなくとも、単一の形態は複数の形態も含むものとする。別に規定されていなくとも、本明細書で用いられる技術用語および科学用語のすべては、本発明に属する当業者が一般に理解するのと同じ意味を有するものとする。矛盾する場合は、本明細書を優先することとする。本明細書で挙げられた参考文献のすべては、その全体が組入れられるものとする。
本発明は、p40、p19およびp35を含めたシノモルグス・マカークIL−12サイトカインファミリーの遺伝子メンバーでコードされるポリペプチド類を提供する。本明細書で用いられる「ポリペプチド」という用語は、ペプチド結合で連結したアミノ酸鎖のいずれかを指し、「蛋白質」(たとえばサイトカイン類)という用語と同義であるが、本明細書で用いられるポリペプチドという用語は、生物によって産生されるものと同じ構造のものに限定されない。一つの実施形態では、本発明のポリペプチドは成熟型ペプチドである。本明細書で用いられる場合、翻訳後の修飾を受けた成熟型または最終のペプチドまたは蛋白質産物についてのコーディング配列を指す。さらに本発明は、シノモルグスのIL−23およびIL−12に関するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド類も提供する。本明細書で用いられる「ポリヌクレオチド」という用語は、ホスホジエステル結合によって互いが結合したヌクレオチドポリマーを指し、それらにはDNAまたはRNAのような核酸が含まれる。本発明で提供されるポリヌクレオチド類については、標準的な方法で合成することができる。
また本発明では前述の単離されたポリヌクレオチドを含む発現ベクターも提供され、それらは蛋白質であるシノモルグスIL−23およびIL−12サイトカインの発現および精製用の試薬として有用である。本明細書で用いられる発現ベクターという用語は、プラスミド内にドナー由来の単離cDNAを組入れたものであって、cDNAでコードされる蛋白質を合成させることが可能なものを指す。本明細書で用いられる宿主という用語は、インビトロでの細胞培養物を指し、それらには原核細胞、細菌細胞、酵母細胞、昆虫細胞、真核細胞、哺乳類細胞、マウス細胞、霊長類細胞、およびヒト細胞が含まれるが、それらに限定されない。本明細書で用いられる精製ポリペプチドという用語は、ドナー由来のほかの汚染性の蛋白質、核酸またはそれ以外の生物学的物質をほとんど含まない蛋白質のことを意味する。ポリペプチドの純度については、SDS−PAGEのゲル分析で測定でき、SDS−PAGEゲルで測定した場合、一般的には少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも90%、さらに好ましくは少なくとも95%である。これらの精製サイトカインについては、その機能を調節できる結合性化合物の同定またはスクリーニングに用いることができる。
シノモルグスおよびヒトのIL−23およびIL−12サイトカインに結合する化合物
本発明で提供される精製シノモルグスIL−23およびIL−12サイトカインは、IL−23および/またはIL−12を認識して結合する化合物の同定、スクリーニングまたは生成に用いることができる。本発明には、シノモルグスIL−23および/またはIL−12サイトカインを認識して結合し、それらの活性を調節する化合物が含まれる。本発明にはシノモルグスIL−23および/またはIL−12を認識して結合し、ヒトIL−23および/またはIL−12サイトカインと交差反応し、シノモルグスおよびヒトの両方のサイトカイン活性を調節する化合物も含まれる。さらに本発明には、ヒトIL−23および/またはIL−12を認識して結合し、シノモルグスIL−23および/またはIL−12と交差反応し、ヒトおよびシノモルグスのサイトカインの両方の活性を調節する化合物も含まれる。いくつかの実施形態では、結合性化合物はサイトカイン活性を刺激するが、ほかの実施形態ではサイトカイン活性を抑制する。シノモルグスおよび/またはヒトのIL−23および/またはIL−12サイトカインに結合してその活性を調節することが可能であって本発明に含まれる化合物にはアプタマー、抗体および低分子が含まれるが、それらに限定されない。
さらに本発明にはアンチセンスオリゴヌクレオチドおよびsiRNAを含めた核酸結合性化合物も含まれる。そのような結合性化合物については、医療、研究および/または診断用のツールとして有用といえる。
さらに本発明には、本発明に含まれる結合性化合物または核酸結合性化合物、ならびに薬学的に許容される担体または希釈剤を含有する組成物も含まれる。またそれらの組成物については薬学的に有効な量で霊長類に投与すると、異常な炎症性または自己免疫性の症状の治療薬として有用であり得る。そのような化合物は、霊長類に単独、またはほかの既知治療薬と併用して投与できる。
(実施例1:シノモルグス・マカークIL−12サイトカインファミリーのポリペプチドをコードするポリヌクレオチド)
前述のように、IL−12サイトカインファミリーは、一般にp40サブユニットを持つ種々のヘテロダイマー分子を含有し、IL−23およびIL−12が挙げられる。IL−23についてはp40およびp19サブユニットから構成される一方、IL−12はp40およびp35サブユニットから構成される。それら三種のサブユニットのすべての、ヒト以外の霊長類のcDNAについては、シノモルグス・マカークの正常な脾臓cDNA(米国、カリフォルニア州、ヘイワード市、バイオチェインリサーチ社製)から、二段階PCR法を用いて単離された。本明細書で用いられるcDNAという用語は、細胞内で蛋白質を発現させ産生させる遺伝子部位を示し得られたmRNA鎖内の塩基に相補させるように実験室内で合成された1本鎖DNAを指す。p40サブユニットの単離には、シノモルグスの正常な脾臓のcDNAテンプレートとともに以下のオリゴを用い、95℃、30秒;50℃、30秒;および72℃、60秒の35サイクルの温度条件下で第一PCR増幅工程を行った。
Figure 2009500021
第一ラウンドのPCRでは1042bpの断片が増幅され、それを第二PCR工程用のテンプレートとして用いた。第二PCR工程は、以下のオリゴを用い、95℃、30秒;57.5℃、30秒;および72℃、60秒の25サイクルの温度条件下で行った。
Figure 2009500021
この工程よって944bpの断片が増幅され、それをTAクローニングベクター(pCR2.1TOPO,大腸菌株Top10、米国、カリフォルニア州、カールスバッド市、Invitrogen社製)内でクローニングした。尚、操作はメーカーのプロトコールに従った。プラスミドDNAについては、QIAprepキット(ドイツ、ヒルデン市、QIAGEN社製)を用いて細菌培地1.5mlから調製し、その配列を決定した。シノモルグスの正常な脾臓のcDNAから単離して得られたDNA配列(配列番号3)、およびそれに対応する成熟型ペプチド配列(配列番号4)を以下の表1に挙げる。シノモルグスp40の単離核酸配列でコードされる成熟型ペプチド配列(配列番号4)、およびヒトのp40との配列比較を図1に示す。
p19サブユニットの単離には、シノモルグスの正常な脾臓cDNAテンプレートとともに以下のオリゴを用い、95℃、30秒;50℃、30秒;および72℃、60秒の35サイクルの温度条件下で第一PCR増幅工程を行った。
Figure 2009500021
第一ラウンドのPCRでは624bpの断片が増幅され、それを第二PCR工程用のテンプレートとして用いた。第二PCR工程は、以下のオリゴを用い、95℃、30秒;57.5℃、30秒;および72℃、60秒の25サイクルの温度条件下で行った。
Figure 2009500021
この工程よって566bpの断片が増幅され、それをTAクローニングベクター(pCR2.1TOPO,大腸菌株Top10、米国、カリフォルニア州、カールスバッド市、Invitrogen社製)内でクローニングした。尚、操作はメーカーのプロトコールに従った。プラスミドDNAについては、QIAprepキット(ドイツ、ヒルデン市、QIAGEN社製)を用いて細菌培地1.5mlから調製し、その配列を決定した。シノモルグスの正常な脾臓のcDNAから単離して得られたDNA配列(配列番号1)、およびそれに対応する成熟型ペプチド配列(配列番号2)を以下の表1に挙げる。シノモルグスp19の単離核酸配列でコードされる成熟型ペプチド配列(配列番号2)、およびヒトp19との配列比較を図1に示す。
p35サブユニットの単離には、シノモルグスの正常な脾臓cDNAテンプレートとともに以下のオリゴを用い、95℃、30秒;50℃、30秒;および72℃、60秒の35サイクルの温度条件下で第一PCR増幅工程を行った。
Figure 2009500021
第一ラウンドのPCRでは788bpの断片が増幅され、それを第二PCR工程用のテンプレートとして用いた。第二PCR工程は、以下のオリゴを用い、95℃、30秒;57.5℃、30秒;および72℃、60秒の25サイクルの温度条件下で行った。
Figure 2009500021
この工程よって767bpの断片が増幅され、それをTAクローニングベクター(pCR2.1TOPO,大腸菌株Top10、米国、カリフォルニア州、カールスバッド市、Invitrogen社製)内でクローニングした。尚、操作はメーカーのプロトコールに従った。プラスミドDNAについては、QIAprepキット(ドイツ、ヒルデン市、QIAGEN社製)を用いて細菌培地1.5mLから調製し、その配列を決定した。シノモルグスの正常な脾臓のcDNAから単離して得られたDNA配列(配列番号5)、およびそれに対応する成熟型ペプチド配列(配列番号6)を以下の表1に挙げる。シノモルグスp35の単離核酸配列でコードされる成熟型ペプチド配列(配列番号6)、およびヒトp35との配列比較を図1に示す。
Figure 2009500021
(実施例2:シノモルグスIL−23およびIL−12サイトカインの発現および精製)
さらに本発明では、表1中のポリヌクレオチド配列を含む発現構造体も提供され、それらは宿主内でcDNAを発現させ、cDNAでコードされる精製蛋白質の単離用試薬として有用である。前述のように、IL−23はそれぞれ二つの別々の遺伝子でコードされるp19およびp40サブユニットから構成されるヘテロダイマーである。シノモルグスIL−23発現構造体については、シノモルグスの正常な脾臓から単離されたp40のcDNA(配列番号3)およびp19のcDNA(配列番号1)の両方を、2個のウシ・エラスチンモチーフ(gttcctggagtaggggtacctggggtgggc;配列番号7;2個のエラスチモチーフ包含)で一本鎖に連結合して調製し、その連結順は配列番号3−配列番号7−配列番号1とした。この一本鎖を、以下に示す一般的な分子クローニング手法を用い、pORFプラスミド(米国、カリフォルニア州、サンディエゴ市、Invitrogen社製)内に組入れた。シノモルグスp40の断片についてはPCR増幅し、pORF−hIL23ベクター(米国、カリフォルニア州、サンディエゴ市、Invitrogen社製)内のBspeIおよびApaI制限サイトを用いてヒトp40と置換え、シノモルグスp19の断片についてはPCR増幅し、同ベクター内のAcc65IおよびNheI制限サイトを用いてヒトp19と置換えた。尚、pORF−hIL23ベクターは、ヒトp40およびヒトp19の両方が2個のウシ・エラスチンモチーフで一本鎖に連結して含有する発現ベクターである。得られたプラスミドには、シノモルグスp40およびシノモルグスp19の両方が2個のウシ・エラスチンモチーフで一本鎖となって含有する。
シノモルグスIL−23発現構造体については、標準的なトランスフェクション法を用いてヒト・フリースタイル293F細胞(米国、カリフォルニア州、カールスバッド市、Invitrogen社製)内にトランスフェクトさせた。トランスフェクト3日後に、細胞を1000rpmで5分間、遠心分離し、上清を収集した。ミニ−コンプリート・プロテアーゼ阻害剤タブレット(ドイツ、Roche Diagnostics社製)を一錠加えた後、その上清を30分間、氷冷し、緩衝液A(20mMのTris塩酸、pH8.0、20mMのNaCl含有)に対して4時間、透析した。尚、透析の中間時点で緩衝液Aを一回交換した。透析後、上清30mlについて、AKTA Ekploreシステム(米国、ニュージャージー州、ピスカタウエイ市、Amersham Biosciences社製)を用い、MonoQ5/5イオン交換カラム(米国、ニュージャージー州、ピスカタウエイ市、Amersham Biosciences社製)に装填入した。カラムを0.05MのNaCl含有緩衝液A8mLで洗浄した。結合した蛋白質を、NaCl濃度が0.05Mから1Mの緩衝液Aのグラジエント20mLで溶離させた。
IL−12はそれぞれ二つの別々の遺伝子でコードされるp35およびp40サブユニットから構成されるヘテロダイマーである。シノモルグスIL−12発現構造体については、シノモルグスの正常な脾臓から単離されたp40のcDNA(配列番号3)およびp35のcDNA(配列番号5)の両方を、2個のウシ・エラスチンモチーフ(gttcctggagtaggggtacctggggtgggc;配列番号7;2個のエラスチモチーフ包含)で一本鎖に連結合して調製し、その連結順は配列番号3−配列番号7−配列番号5とした。この一本鎖を、以下に示す一般的な分子クローニング手法を用い、pORFプラスミド(米国、カリフォルニア州、サンディエゴ市、Invitrogen社製)内に組入れた。シノモルグスp40の断片についてはPCR増幅し、pORF−hIL23ベクター(米国、カリフォルニア州、サンディエゴ市、Invitrogen社製)内のBspeIおよびApaI制限サイトを用いてヒトp40と置換え、シノモルグスp35の断片についてはPCR増幅し、同ベクター内のAcc65IおよびNheI制限サイトを用いてヒトp19と置換えた。得られたプラスミドには、シノモルグスp40およびシノモルグスp35の両方が2個のウシ・エラスチンモチーフで一本鎖となって含有する。
シノモルグスIL−12発現構造体については、ヒト・フリースタイル293F細胞(米国、カリフォルニア州、カールスバッド市、Invitrogen社製)内にトランスフェクトさせた。トランスフェクト3日後に、細胞を1000rpmで5分間、遠心分離し、上清を収集した。ミニ−コンプリート・プロテアーゼ阻害剤タブレット(ドイツ、Roche Diagnostics社製)を一錠加えた後、その上清を30分間、氷冷し、緩衝液A(20mMのTris−HCl、pH8.0、20mMのNaCl含有)に対して4時間、透析した。尚、透析の中間時点で緩衝液Aを一回交換した。透析後、上清30mlについて、AKTA Ekploreシステム(米国、ニュージャージー州、ピスカタウエイ市、Amersham Biosciences社製)を用い、MonoQ5/5イオン交換カラム(米国、ニュージャージー州、ピスカタウエイ市、Amersham Biosciences社製)に装填入した。カラムを0.05MのNaCl含有緩衝液A8mLで洗浄した。結合した蛋白質を、NaCl濃度が0.05Mから1Mの緩衝液Aのグラジエント20mLで溶離させた。
シノモルグスIL−23およびIL−12の両方の精製蛋白質については、SDS−PAGEゲルで分析した。シノモルグスIL−23は、およそ69kDの位置に泳動し、純度はおよそ80%であり、一方のシノモルグスIL−12は、66−80kDの位置に泳動し、純度はおよそ95%であった。それら精製IL−23およびIL−12は各々、集めて分注し、−80℃で保存した。
また本発明は、シノモルグスIL−23およびIL−12の精製蛋白質、ならびに薬学的に許容される担体液または希釈剤を含有する組成物も提供する。そのような組成物は商業的に流通させることができ、診断、医療および研究目的で使用されると考えられる。それらの組成物については、理論的に直結するものではないが、霊長類における免疫系の調節に有用といえる。本発明で提供される組成物は、霊長類における炎症および自己免疫に関連する疾患の診断または治療に特に有用といえる。
(実施例3:シノモルグスIL−23およびIL−12の種交差反応性)
シノモルグスIL−23がヒトIL−23受容体(「IL23R」)に結合するかどうかの試験、およびシノモルグスIL−12がヒトIL−12受容体(「IL12RB1」)に結合するかどうかの試験を行うために、ヒトIL23RのFcとヒトIL12B1のFcとの融合蛋白(R&Dsystems社製)を、ELISAアッセイ用に購入した。IL23RのFc融合蛋白を捕捉するために、PBS(pH7.4)100μl中に500ngのIL23R−Fc蛋白質を溶解した溶液を、96穴Maxisorbプレート(米国、ニューヨーク州、ロチェスター市、NUNC社製)に入れ、4℃で一晩、温置した。同様に、IL12RB1のFc融合蛋白を捕捉するために、PBS(pH7.4)100μl中に500ngのIL23R−Fc蛋白質を溶解した溶液を、96穴Maxisorbプレート(米国、ニューヨーク州、ロチェスター市、NUNC社製)に入れ、4℃で一晩、温置した。一晩温置後に各々について捕捉溶液をプレート内から除去し、プレートのウエルごとをTBST(25mMのTris−HCl、pH7.5、150mMのNaClおよび0.01%のTween20含有)200μlで3回ずつ洗浄した。そのプレートのウエルごとを5%脱脂粉乳含有のTBST200μlで30分間、室温でブロッキングした。ブロッキング後、プレートのウエルごとを室温でTBST200μlで3回洗浄し、PBSに溶解したシノモルグスIL−23またはシノモルグスIL−12希釈列をプレートに加え、室温で1時間温置した。次にプレートのウエルごとをTBST200μlで3回洗浄し、ウエルごとをR&D Systems社製の抗ヒトp40モノクローナル抗体液100μlを2回(各々、1000倍希釈液)加え、室温で1時間温置した。ウエルごとをTBST200μlで3回洗浄後、各ウエルにHRP結合型ヤギ抗マウス抗体(米国、マサシューセッツ州、Cell Signaling社製)100μlを加え、室温で0.5時間温置した。次にプレートのウエルごとをTBST200μlで3回洗浄し、ウエルごとにTMP溶液(Pierce社製)100μlを加え、暗所、室温で5分間温置した。2N−HSO含有溶液100μlを加えて反応を停止させ、プレートを96穴SpectroMaxプレートリーダー上、波長450nmで読取らせた。図2は、ヒトIL−23およびヒト12RB1受容体サブユニットへの、本発明のシノモルグスIL−23およびIL−12の結合曲線を示し、それによってシノモルグスIL−12およびIL−23が交差反応し、対応するヒト受容体に結合性を有することが分かる。
(実施例4:IL−23およびIL−12への結合性化合物の種交差反応性)
SELEX(商標)工程の際にすでに述べたのと同じ二種のアプタマーARC1623およびARC1626については、ともにヒトIL−23に高親和的に結合する(ドットブロット分析で測定された親和定数は各々、約0.2nMおよび約0.1nM)が、シノモルグスIL−23を認識して結合するそれらの活性についての試験を行った。さらに、IL−23およびIL−12が一般にp40サブユニットを持つため、両方のヒトIL−23アプタマーについて、シノモルグスIL−12を認識して結合するそれらの活性の試験も行った。ARC1623およびARC1626の配列については、以下の表2に挙げ(5’から3’の方向で記載)、表中の「d」はデオキシヌクレオチドを示し、「m」は2’−OMeヌクレオチドを示し、「s」はホスホロチオエートヌクレオチド間の連結部分を示し、3Tは3’反転型デオキシチミジンを示す。
Figure 2009500021
アプタマー結合親和性の測定。微量の5’−32P標識化アプタマーを、種々の濃度で蛋白質(IL−23またはIL−12)に配合し、BSA0.1mg/ml添加のDulbecco’sPBS(PBS+Ca2+、Mg2+)中、室温で30分間温置した。各々の滴定曲線については、デュプリケートで試験した。次にそれらの反応液を、ドットブロット装置(Minifold−1 Dot Blot,Acrylic、米国、ニューハンプシャー州、キーン市、Schleicher and Schuell社製)に加えた。尚、その装置に組込まれた構成体は、(頂部から底部にかけて)Protranニトロセルロース(米国、ニューハンプシャー州、Schleicher and Schuell社製)、Hybond−Pナイロン(米国、ニュージャージー州、ピスカタウエイ市、Amersham Biosciences社製)、およびGB002ゲルブロット用紙(米国、ニューハンプシャー州、キーン市、Schleicher and Schuell社製)とした。蛋白質に結合したアプタマーは、ニトロセルロースフィルター上に保持されるが、蛋白質が結合していないRNAはナイロンフィルター上に捕捉される。各々のフィルター上に捕捉されるアプタマーの程度については、Phosphoimager(Molecular Dynamics社製)を用いて定量した。平衡解離定数(K)については、以下の計算式を用いて計算した。
((A+P+K)−sqrt((A+P+K)^2−4*A*P))/2A+B
式中、Aはアプタマーの全濃度であり、Pは蛋白質の全濃度であり、Bはバックグランドシグナルである。
図3および4は、シノモルグスIL−23、シノモルグスIL−12およびヒトIL−23への、アプタマーの結合曲線(デュプリケート)の比較を示す。表3は、その結合曲線についての平均K計算値を示す。図3および4、ならびに表3に挙げられたK計算値から分かるように、ヒトIL−23アプタマーは両方とも、シノモルグスIL−23と交差反応し、比較的高い親和性を持ってシノモルグスIL−23に結合する。また両方のヒトアプタマーは、シノモルグスIL−12とも交差反応するが、その親和性はヒトまたはシノモルグスIL−23に対する親和性よりも明らかに弱い。
Figure 2009500021
(実施例5:シノモルグスIL−23のSTAT−3リン酸化活性)
IL−23は、JAK(ジェイナス・キナーゼ)/STAT(転写時シグナルトランスデューサー・アクチベーター)シグナル伝達における役割を果たし、STAT1,3,4および5をリン酸化する。シノモルグスIL−23が細胞ベースでの活性を有するかどうかを試験するために、PHA(フィトヘマグルチニン)含有培地、またはPHA ブラスト中で増殖させた末梢血単核細胞(PBMC)の溶解物中でシグナル伝達のアッセイを行った。さらに特記すると、PHAブラスト中でSTAT−3のリン酸化を計測する細胞ベースのアッセイを、シノモルグスIL−23の活性の測定に用いた。
本質論として、IL−23で処理した細胞の溶解物は、休止状態の細胞よりもSTAT3が活性化されていると考えられる。STAT3リン酸化の刺激については、PathScan(登録商標)Phospho−Stat3(Tyr705)Sandwich ELISA Kit(米国、マサチューセッツ州、ビバリー市、Cell Signaling Technologies社製)によって計測した。Cell Signaling Technologies社製のPathscan(登録商標)Phospho−Stat3(Tyr705)Sandwich ELISA Kitは、固相サンドイッチ型エライザ(ELISA)であり、Phospho−Stat3(Tyr705)蛋白質(Tyr705がリン酸化されたSTAT3蛋白質)の内在レベルを検出する。尚、マイクロウエル表面にはすでにSTAT3ウサギモノクローナル抗体(#7300)が被覆されている。細胞溶解物とともに温置した後、非リン酸化およびリン酸化したSTAT3蛋白質は両方とも、被覆化抗体に捕捉される。充分に洗浄後、Phospho−STAT3マウスモノクローナル抗体#9138を加え、捕捉された状態のPhospho−STAT3蛋白質を検出した。次にHRP結合型抗マウス抗体番号7076を用いて結合型検出抗体を認識させた。さらにHRPの基質であるTMBを加えて発色させた。この発色に関する吸光度の大きさは、Phospho−STAT3蛋白質の量に比例する。
細胞ベースのアッセイについては、Histopaque(商品名)グラジエント(米国、ミズーリー州、セントルイス市、Sigma社製)を用いてヒト全血から末梢血単核細胞(PBMC)を単離して実施した。PBMCを、IL−2(米国、ミネソタ州、ミネアポリス市、R&D Systems社製)(5μg/mL)添加のPHA含有のPeripheral Blood Medium(米国、ミズーリー州、セントルイス市、Sigma社製)中、37℃/5%COで5−6日間培養し、PHAブラストを生成させた。PHAブラストを1×PBSで2回洗浄し、次に0.20%FBS添加RPMI中で4時間、低血清状態で処理した。低血清処理後に、適当に標識されたエッペンドルフチューブ内に、約2.5×10個の細胞を分注した。その分注した細胞に、種々の濃度のシノモルグスIL−23を加え、最終液量を100μlとして37℃で15分間温置した。陽性対照としてヒトIL−23(米国、ミネソタ州、ミネアポリス市、R&D Systems社製)の6ng/ml溶液もアッセイに用いた。温置反応は、1.5mMのNaVO含有の氷冷PBS0.8mLを加えて停止させた。細胞溶解物については、ELISAアッセイ(米国、マサチューセッツ州、ビバリー市、Cell Signaling Technologies社製)で提供されるライシス緩衝液を用いて調製し、その手順は前述のメーカーマニュアルに従った。得られた結果(図5)から、組換え型精製シノモルグスIL−23が用量依存的にSTAT3のリン酸化を刺激することが示された。またSTAT3リン酸化の刺激におけるシノモルグスIL−23の特異的な活性についても、ヒトIL−23の活性に匹敵している。
本明細書で引用される出版物および特許文献のすべては、本明細書において参照によって組込まれ、それらの各々は特定的かつ個別に本明細書において参照によって取込まれるものとする。出版物および特許文献の引用については、先行技術の容認を目的とするためのものではなく、その内容または日付の容認とみなすものでもない。本発明については本明細書のこれまでの記述で説明がなされ、当業者であるならば、本発明が種々の実施形態で実施できることが分かり、前述の説明および実施例が以下の請求項の説明に役立ち、同時にそれらを限定しないことも分かるであろう。
本発明については、本明細書のこれまでの記述および実施例によって説明がなされ、当業者であるならば、本発明が種々の実施形態で実施できることが分かり、前述の説明および実施例が以下の請求項の説明に役立ち、同時にそれらを限定しないことも分かるであろう。
図1Aは、本発明のシノモルグスp40の成熟型ペプチド配列の、ヒトp40に対する配列比較を示し、図1Bは、本発明のシノモルグスp19の成熟型ペプチド配列の、ヒトp19に対する配列比較を示し、図1Cは、本発明のシノモルグスp35の成熟型ペプチド配列の、ヒトp35に対する配列比較を示す。 図1Aは、本発明のシノモルグスp40の成熟型ペプチド配列の、ヒトp40に対する配列比較を示し、図1Bは、本発明のシノモルグスp19の成熟型ペプチド配列の、ヒトp19に対する配列比較を示し、図1Cは、本発明のシノモルグスp35の成熟型ペプチド配列の、ヒトp35に対する配列比較を示す。 図2Aは、ELISAによって測定されたヒトIL−23R受容体への本発明のシノモルグスIL−23の結合を示し、図2Bは、ELISAによって測定されたヒトIL−12RB1受容体への本発明のシノモルグスIL−12の結合を示す。 図3は、ヒトIL−23、シノモルグスIL−23およびシノモルグスIL−12への、ヒトIL−23アプタマーARC1623のドットブロット結合曲線(デュプリケート)の比較を示す。 図4は、ヒトIL−23、シノモルグスIL−23およびシノモルグスIL−12への、IL−23アプタマーARC1626のドットブロット結合曲線(デュプリケート)の比較を示す。 図5は、ELISAアッセイにおけるシノモルグスIL−23およびヒトIL−23の、濃度減少に伴う吸光度(縦軸)を示すグラフである。

Claims (57)

  1. 配列番号2のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む単離されたポリヌクレオチド。
  2. 配列番号1のヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
  3. 配列番号4のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする配列を含む単離されたポリヌクレオチド。
  4. 配列番号3のヌクレオチド配列を含む、請求項3に記載の単離されたポリヌクレオチド。
  5. 配列番号6を有するポリペプチドをコードする配列を含む単離されたポリヌクレオチド。
  6. 配列番号5のヌクレオチド配列を含む、請求項5に記載の単離されたポリヌクレオチド。
  7. 発現調節配列が機能するように連結されている、請求項1または2に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
  8. 請求項7に記載のベクターを含む培養細胞。
  9. 前記ポリペプチドが発現可能な条件下で、請求項8に記載の細胞を培養する工程を含む、前記ポリペプチドの製造方法。
  10. 前記細胞または前記細胞培地から前記ポリペプチドを精製する工程をさらに含む、請求項9に記載の製造方法。
  11. 発現調節配列が機能するように連結されている、請求項3または4に記載のポリヌクレオチオドを含む発現ベクター。
  12. 請求項11に記載のベクターを含む培養細胞。
  13. 前記ポリペプチドが発現可能な条件下で、請求項12に記載の細胞を培養する工程を含む、前記ポリペプチドの製造方法。
  14. 前記細胞または前記細胞培地から前記ポリペプチドを精製する工程をさらに含む、請求項13に記載の製造方法。
  15. 発現調節配列が機能するように連結されている、請求項5または6に記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
  16. 請求項15に記載のベクターを含む培養細胞。
  17. 前記ポリペプチドが発現可能な条件下で、請求項16に記載の細胞を培養する工程を含む、前記ポリペプチドの製造方法。
  18. 前記細胞または前記細胞培地から前記ポリペプチドを精製する工程をさらに含む、請求項17に記載の製造方法。
  19. 発現調節配列が機能するように連結されている配列番号3のポリヌクレオチドおよび配列番号3に機能するように連結されている配列番号1のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
  20. 配列番号3が配列番号7を介して配列番号1に機能的に連結されている、請求項19に記載の発現ベクター。
  21. 請求項19に記載のベクターを含む培養細胞。
  22. 前記ポリペプチドが発現可能な条件下で、請求項21に記載の細胞を培養する工程を含む前記ポリペプチドの製造方法。
  23. 発現調節配列が機能するように連結されている配列番号3のポリヌクレオチド、および配列番号3に機能するように連結されている配列番号5のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
  24. 配列番号3が配列番号7を介して配列番号5に機能するように連結されている、請求項23に記載の発現ベクター。
  25. 請求項23に記載のベクターを含む培養細胞。
  26. 前記ポリペプチドが発現可能な条件下で、請求項25に記載の細胞を培養する工程を含む、前記ポリペプチドの製造方法。
  27. 配列番号2を含む単離されたポリペプチド。
  28. 配列番号4を含む単離されたポリペプチド。
  29. 配列番号6を含む単離されたポリペプチド。
  30. 合成アミノ酸リンカーによって連結されている配列番号2と4とを含むポリペプチド。
  31. 哺乳類細胞の表面受容体に結合する、請求項30に記載のポリペプチド。
  32. 前記哺乳類細胞表面受容体がIL−23受容体である、請求項31に記載のポリペプチド。
  33. 前記IL−23受容体が霊長類のIL−23受容体である、請求項32に記載のポリペプチド。
  34. 前記霊長類がシノモルグス・マカークである、請求項33に記載のポリペプチド。
  35. 前記ヒトおよびシノモルグス・マカークのIL−23細胞表面受容体の両方に結合する、請求項34に記載のポリペプチド。
  36. 請求項30に記載のポリペプチドならびに滅菌緩衝液を含有する組成物。
  37. 合成アミノ酸リンカーで連結されている配列番号4と6とを含むポリペプチド。
  38. 前記ポリペプチドが哺乳類細胞表面受容体に結合する、請求項37に記載のポリペプチド。
  39. 前記哺乳類細胞表面受容体がIL−12受容体である、請求項38に記載のポリペプチド。
  40. 前記哺乳類IL−12受容体が霊長類のIL−12受容体である、請求項39に記載のポリペプチド。
  41. 前記霊長類がシノモルグス・マカークである、請求項40に記載のポリペプチド。
  42. 前記ヒトおよびシノモルグス・マカークのIL−12細胞表面受容体の両方に結合する、請求項41に記載のポリペプチド。
  43. 請求項37に記載のポリペプチドならびに滅菌緩衝液を含有する組成物。
  44. 固形支持体上に固定化されている、請求項30に記載のポリペプチド。
  45. 前記固形支持体が、ニトロセルロースフィルター、ビーズ、マルチウエルプレートおよびチップから成る群から選択される、請求項44に記載のポリペプチド。
  46. 固形支持体上に固定化されている、請求項37に記載のポリペプチド。
  47. 前記固形支持体が、ニトロセルロースフィルター、ビーズ、マルチウエルプレートおよびチップから成る群から選択される、請求項46に記載のポリペプチド。
  48. 請求項30に記載のポリペプチドに結合して当該活性を調節する結合性化合物。
  49. 請求項30に記載のポリペプチドの前記活性を抑制する、請求項48に記載の結合性化合物。
  50. 請求項30に記載のポリペプチドの前記活性を刺激する、請求項48に記載の結合性化合物。
  51. 抗体、アプタマーまたは低分子から成る群から選択される、請求項48に記載の結合性化合物。
  52. 請求項37に記載のポリペプチドを認識して当該活性を調節する結合性化合物。
  53. 請求項37に記載のポリペプチドの前記活性を抑制する、請求項52に記載の結合性化合物。
  54. 請求項37に記載のポリペプチドの前記活性を刺激する、請求項52に記載の結合性化合物。
  55. 抗体、アプタマーまたは低分子から成る群から選択される、請求項52に記載の結合性化合物。
  56. a)請求項27、28、29、30または37のいずれか一つに記載されるシノモルグス・マルケスのポリペプチドと、結合性化合物とを接触させる工程;
    b)前記シノモルグス・マカークのポリペプチドに結合する前記結合性化合物を選択して結合性候補化合物を得る工程;
    c)p19、p40、p35、IL−23またはIL−12から成る群から選択されるヒトのポリペプチドと、前記結合性候補化合物とを接触させる工程;および
    d)前記シノモルグス・マカークのポリペプチドおよび当該ヒト相同体の両方に結合する前記結合性候補化合物を同定する工程を含む、
    結合性化合物の同定方法。
  57. a)請求項27、28、29、30または37のいずれか一つによるシノモルグス・マルケスのポリペプチドと、結合性化合物とを接触させる工程;
    b)前記シノモルグス・マカークのポリペプチドの機能を調節する前記結合性化合物を選択して結合性候補化合物を得る工程;
    c)p19、p40、p35、IL−23またはIL−12から成る群から選択されるヒトのポリペプチドと、前記結合性候補化合物とを接触させる工程;および
    d)前記シノモルグス・マカークのポリペプチドおよび当該ヒト相同体の両方の機能を調節する前記結合性候補化合物を同定する工程を含む、
    結合性化合物の同定方法。
JP2008519628A 2005-06-30 2006-06-30 サイトカインのil−12ファミリーのポリヌクレオチドおよびポリペプチド Withdrawn JP2009500021A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US69644905P 2005-06-30 2005-06-30
PCT/US2006/025656 WO2007005647A2 (en) 2005-06-30 2006-06-30 Polynucleotides and polypeptides of the il-12 family of cytokines

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009500021A true JP2009500021A (ja) 2009-01-08

Family

ID=37605061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008519628A Withdrawn JP2009500021A (ja) 2005-06-30 2006-06-30 サイトカインのil−12ファミリーのポリヌクレオチドおよびポリペプチド

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20090142855A1 (ja)
EP (1) EP1910414A4 (ja)
JP (1) JP2009500021A (ja)
AU (1) AU2006265898A1 (ja)
CA (1) CA2612785A1 (ja)
WO (1) WO2007005647A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018533970A (ja) * 2015-09-09 2018-11-22 北京▲錘▼特生物科技有限公司 改変型インターロイキン12および腫瘍の治療のための医薬品の製造におけるその使用

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007033072A1 (de) * 2007-07-13 2009-01-15 Justus-Liebig-Universität Giessen Erfindung betreffend Expression und permanente Sekretion von caninen Interleukinen
EP2456787A4 (en) * 2009-07-24 2013-01-30 Univ Leland Stanford Junior CYTOKINE COMPOSITIONS AND METHODS OF USE
EP2480251A1 (en) 2009-09-21 2012-08-01 Peptinov SAS Carrier conjugates of il-23-peptides and their induced antibodies
CN101816783B (zh) * 2010-04-15 2013-02-06 中国人民解放军第四军医大学 一种表达hbha-il-12融合蛋白的重组耻垢分枝杆菌疫苗
JP6126532B2 (ja) 2010-11-04 2017-05-10 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 抗il−23抗体
CN109206516A (zh) 2012-05-03 2019-01-15 勃林格殷格翰国际有限公司 抗IL-23p19抗体
US10507241B2 (en) 2014-07-24 2019-12-17 Boehringer Ingelheim International Gmbh Biomarkers useful in the treatment of IL-23A related diseases
TWI711629B (zh) 2014-09-03 2020-12-01 德商包林格因蓋爾漢國際股份有限公司 靶向IL-23A與TNF-α之化合物及其用途
CA2962099A1 (en) * 2014-09-22 2016-03-31 Intrexon Corporation Improved therapeutic control of heterodimeric and single chain forms of interleukin-12
US11407000B2 (en) 2019-09-23 2022-08-09 S. C. Johnson & Son, Inc. Volatile material dispenser

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6914128B1 (en) * 1999-03-25 2005-07-05 Abbott Gmbh & Co. Kg Human antibodies that bind human IL-12 and methods for producing
US7090847B1 (en) * 1999-09-09 2006-08-15 Schering Corporation Mammalian cytokines; related reagents and methods
US7115712B1 (en) * 1999-12-02 2006-10-03 Maxygen, Inc. Cytokine polypeptides
JP2004262797A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Chiba Prefecture インターロインキン−23遺伝子を利用した抗腫瘍剤
ES2330220T3 (es) * 2003-03-10 2009-12-07 Schering Corporation Usos de antagonistas de il-23; reactivos relacionados.

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018533970A (ja) * 2015-09-09 2018-11-22 北京▲錘▼特生物科技有限公司 改変型インターロイキン12および腫瘍の治療のための医薬品の製造におけるその使用
JP2022061989A (ja) * 2015-09-09 2022-04-19 北京▲錘▼特生物科技有限公司 腫瘍溶解性ウイルス、腫瘍溶解性ウイルスを含む薬物、医薬品の製造における使用、および腫瘍溶解性ウイルスの作製方法
US11345732B2 (en) 2015-09-09 2022-05-31 Beijing Bio-Targeting Therapeutics Technology Inc. Modified interleukin 12 and use thereof in preparing drugs for treating tumours
JP7340222B2 (ja) 2015-09-09 2023-09-07 北京▲錘▼特生物科技有限公司 腫瘍溶解性ウイルス、腫瘍溶解性ウイルスを含む薬物、医薬品の製造における使用、および腫瘍溶解性ウイルスの作製方法
JP7438552B2 (ja) 2015-09-09 2024-02-27 北京▲錘▼特生物科技有限公司 注射用医薬品、注射用調製物、および注射用医薬品の製造における使用

Also Published As

Publication number Publication date
AU2006265898A1 (en) 2007-01-11
EP1910414A4 (en) 2009-02-11
EP1910414A2 (en) 2008-04-16
WO2007005647A2 (en) 2007-01-11
CA2612785A1 (en) 2007-01-11
WO2007005647A3 (en) 2007-12-21
US20090142855A1 (en) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009500021A (ja) サイトカインのil−12ファミリーのポリヌクレオチドおよびポリペプチド
JP5622351B2 (ja) プロテアーゼ抵抗性ヒトおよび非ヒトHMGB1Box−A変異体、ならびにそれらの治療/診断への使用
JP2023527927A (ja) 新型コロナウイルス(sars-cov-2)スパイクタンパク質結合分子及びその使用
US11105818B2 (en) MIC-1 receptor and uses thereof
Linciano et al. Molecular evolution of peptides by yeast surface display technology
JP2003527072A (ja) 蛋白質ライブラリーに関する蛋白質設計オートメーション
JP2013533750A5 (ja)
JP2006526999A (ja) 伝達可能なdna−結合タンパク質
CN107916276B (zh) 一种新型t细胞免疫调节剂生物活性检测方法
TW201410709A (zh) 肽庫及其利用
US10132801B2 (en) Method for screening new drug candidate inhibiting target protein-protein interaction for development of first-in-class drug
CA2687776A1 (en) Ilcs based pattern recognition of sepsis
JP2017000154A (ja) ペプチド・ライブラリー
JP2013146275A (ja) マイコバクテリウム属の疾患検出、処置、および薬物開発
KR20230017211A (ko) Il-17 경로의 조절인자를 식별하는 방법
EA004709B1 (ru) Способ определения лептина или лептиномиметика
WO2018212322A1 (ja) 遺伝性腎疾患アルポート症候群治療薬に係る評価系
CN108139401A (zh) 诊断莱姆病并用于预测治疗后莱姆病螺旋体消除的组合物和方法
Weiner et al. Biological approaches to rational drug design
Dower Targeting growth factor and cytokine receptors with recombinant peptide libraries
Jollymore et al. Measuring “unmeasurable” folding kinetics of proteins by single-molecule force spectroscopy
EP2706113B1 (en) Synthetic peptide capable of inducing expression of type-2 tnf receptor and use thereof
RU2814541C2 (ru) Днк-аптамер, обладающий высоким сродством к белку интерлейкин-6
WO2022186041A1 (ja) キメラFcεRIα鎖遺伝子、キメラFcεRIα鎖タンパク質、細胞、分析用キット、及び分析方法
US20200370085A1 (en) Method for screening the activity of expressed polypeptides

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090901