JP2009302602A - チューナ受信部とこれを用いた高周波受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】弱電界入力レベルにおいて良好な受信感度を有するチューナ受信部を実現する。
【解決手段】チューナ部107により1セグメントを受信できるチューナ受信部102であって、チューナ部107は、地上デジタルテレビ放送信号が一方の入力に供給される混合器123と、この混合器123の他方の入力に供給される局部発振器127と、混合器123から出力される中間周波信号が供給される出力端子107bと、局部発振器127を制御するPLL回路129を備え、PLL回路129に基準信号を供給する基準発振器115を設け、局部発振器127の発振周波数は受信セグメントよりΔfだけ低い周波数とし、基準発振器115の発振周波数は地上デジタルテレビ放送信号のチャンネル間隔の周波数に対して整数倍とする。
【選択図】図1
【解決手段】チューナ部107により1セグメントを受信できるチューナ受信部102であって、チューナ部107は、地上デジタルテレビ放送信号が一方の入力に供給される混合器123と、この混合器123の他方の入力に供給される局部発振器127と、混合器123から出力される中間周波信号が供給される出力端子107bと、局部発振器127を制御するPLL回路129を備え、PLL回路129に基準信号を供給する基準発振器115を設け、局部発振器127の発振周波数は受信セグメントよりΔfだけ低い周波数とし、基準発振器115の発振周波数は地上デジタルテレビ放送信号のチャンネル間隔の周波数に対して整数倍とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、地上デジタルテレビ放送信号の1セグメントを受信できるチューナ受信部とこれを用いた高周波受信装置に関するものである。
以下、従来の地上デジタルテレビ放送信号の1セグメントを受信できる高周波受信装置1について図9を用いて説明する。図9において、高周波受信装置1は、チューナ受信部2と、このチューナ受信部2からの出力が接続される復調部3と、これらチューナ受信部2および復調部3を制御する制御部4とから構成されている。
チューナ受信部2には、アンテナ6が入力端子2aを介して接続されるチューナ部7と、このチューナ部7からの信号が出力される出力端子2bと、基準発振器21が設けられている。
このチューナ部7は、入力から出力に向かって順に高周波増幅器11、混合器13、フィルタ15が設けられている。この混合器13には局部発振器17が供給され、この局部発振器17をPLL制御するPLL回路19が接続されている。このPLL回路19には、基準発振器21からの出力信号が供給されている。
さらに、チューナ受信部2の出力端子2bからの出力信号は、復調部3に供給されている。この復調部3およびチューナ受信部2は、制御部4からの制御信号により制御されている。
このように構成された高周波受信装置1について、その動作を説明する。アンテナ6から入力される地上デジタルテレビ放送信号は、チューナ部7に入力される。このチューナ部7では、高周波増幅器11により増幅され、さらに混合器13の一方の入力に供給される。
この混合器13から出力された中間周波信号は、フィルタ15により妨害信号の抑圧された中間周波信号が出力される。この中間周波信号は、例えば中心周波数0.571MHz、0.43MHzの信号帯域幅としている。
この中間周波信号は、復調部3に入力され、出力端子3aよりTS(トランスポートストリーム)信号が出力される。このように、中間周波信号を低い周波数とすることにより、復調部3の入力部に設けられたADコンバータのサンプリング周波数を低くでき、低消費電力化を可能としている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2007−221212号公報
このような従来のチューナ受信部2が小型化サイズとされた場合には、基準発振器21から出力される高調波信号が例えばアンテナ6、チューナ部7の入力部に飛び込みやすくなり、混合器13に入力された。
この混合器13では、基準発振器21の高調波信号と局部発振器17の高調波信号により、中間周波信号の帯域内にあるいは近接して妨害信号が発生した。これにより、弱電界における受信感度が劣化した。
そこで本発明は、このような問題を解決したもので、弱電界入力レベルにおいても良好な受信感度を有する小型化サイズのチューナ受信部を実現することを目的としたものである。
この目的を達成するために本発明のチューナ受信部は、局部発振器を制御するPLL回路と、前記PLL回路に基準信号を供給する基準発振器を設け、前記局部発振器の発振周波数は受信セグメントよりΔfだけ低い周波数とすることにより低い中間周波信号とし、前記基準発振器の発振周波数は地上デジタルテレビ放送信号のチャンネル間隔の周波数に対して整数倍とする。
これにより、所期の目的を達成することができる。
以上のように、本発明のチューナ受信部は、局部発振器を制御するPLL回路と、前記PLL回路に基準信号を供給する基準発振器を設け、前記局部発振器の発振周波数は受信セグメントよりΔfだけ低い周波数とすることにより低い中間周波信号とし、前記基準発振器の発振周波数は地上デジタルテレビ放送信号のチャンネル間隔の周波数に対して整数倍とする。
これにより、基準発振器の高調波信号と局部発振器の高調波信号とによって発生する妨害を防止でき、弱電界入力信号レベルにおいても受信感度の優れた小型サイズのチューナ受信部を提供することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における地上デジタルテレビ放送信号の1セグメントを受信する高周波受信装置101のブロック図である。
図1は、本発明の実施の形態1における地上デジタルテレビ放送信号の1セグメントを受信する高周波受信装置101のブロック図である。
図1において、高周波受信装置101は、チューナ受信部102と、チューナ受信部102からの出力が接続される復調部103と、チューナ受信部102および復調部103を制御する制御部104から構成されている。
チューナ受信部102は、アンテナ105が接続される入力端子102aと、この入力端子102aが入力端子107aを介して接続されるチューナ部107と、このチューナ部107の出力が接続される出力端子108と、チューナ部107に基準信号を供給する基準発振器115と、この基準発振器115からの出力信号を分周する分周器117と、この分周器117からの分周信号が出力される出力端子119とから構成されている。
チューナ部107は、入力端子107aからの入力信号が供給される高周波増幅器121と、この高周波増幅器121の出力が一方の入力に接続される混合器123と、この混合器123の出力が接続されるとともに妨害信号を抑圧できるLPF(ローパスフィルタ)126と、このLPF126の出力が接続される出力端子107bとが設けられている。
また、混合器123の他方の入力には、局部発振器127の出力が接続されている。この局部発振器127には、発振周波数を制御するPLL回路129が接続されている。このPLL回路129には、基準発振器115の発振信号が入力端子107cを介して入力され、制御部104からの制御データが入力端子107dを介して入力される。
そして、出力端子107bから出力される中間周波信号は、出力端子108を介して復調部103に入力される。この復調部103に設けられた出力端子103aからは、TS(トランスポートストリーム)信号が出力される。
以上のように構成された高周波受信装置101についての動作について以下、説明する。
なお、地上デジタルテレビ放送信号としてUHFを用いた場合について説明する。このUHFでは、1チャンネルが13セグメントから構成されており、この13セグメントの中心にある1セグメントを受信信号としている。
さらに、基準発振器115の発振周波数は、例えば36MHzとしている。この理由については、後述する。
図1において、アンテナ105から入力された地上デジタルテレビ放送信号は、チューナ部107に供給される。このチューナ部107では、アンテナ105からの高周波信号が高周波増幅器121により増幅され、混合器123の一方の入力に供給される。この混合器123の他方の入力には、局部発振器127の発振信号が供給され、混合器123からは中間周波信号が出力される。
この中間周波信号を例えば0.571MHzと低い周波数とすることにより、後段のLPF126を用いて不要な信号を抑圧することができる。
また、中間周波信号を0.571MHzと低い周波数と設定することにより、復調部103でのADコンバータのサンプリング周波数を低く設定できるので、低消費電力化が可能となる。
さらに、PLL回路129には、例えば水晶発振により構成されるとともに基準の発振周波数とされる基準発振器115の発振信号が入力され、また、制御部104からの制御信号が入力されている。この制御信号により、局部発振器127の発振周波数を制御することができる。
このようにして、0.571MHzと低い周波数とした中間周波信号は、復調部103に入力される。この復調部103の入力にはADコンバータが設けられており、このADコンバータのサンプリング周波数を低く設定できるので、低消費電力化が可能となる。
このサンプリング周波数は、中間周波数の2倍以上の周波数が必要となる。このサンプリング周波数は、36MHzの基準発振器からの信号を分周器117により分周することにより作成することができる。
また、小型化のため基準発振器115の発振周波数を高く設定した場合には、UHF帯における基準発振器115の高調波信号レベルは大きくなる。このため、基準発振器に36MHzを用いた基準発振器115は、4MHzの基準発振器に比べて、UHF帯の高調波信号が大きくなる。
この基準発振器115からの高調波信号はチューナ部107の入力部に漏洩して混合器123に入力され、この混合器123において局部発振器127の基準信号あるいは高調波信号によって周波数変換されてスプリアス信号が出力される。
この混合器123の中間周波信号を、例えば0.571MHzと低い周波数としているので、局部発振器127の基本信号あるいは高調波信号の例えば0.571MHzの近傍に基準発振器115の高調波信号が存在すると、中間周波信号の帯域内あるいは近傍にスプリアス信号が発生することになる。
(数1)、(数2)、(数3)は、中間周波信号の帯域内あるいは近傍にスプリアス信号が発生するときの条件式である。
(数1)において、左辺は基準発振器115の高調波信号の周波数であり、右辺は局部発振器127の基本の発振周波数である。この左辺と右辺とがほぼ一致する場合に、中間周波信号の帯域内あるいは近傍にスプリアス信号が発生する。
(数2)において、左辺は基準発振器115の高調波信号の周波数であり、右辺は局部発振器127の2倍の発振周波数である。この左辺と右辺とがほぼ一致する場合に、中間周波信号の帯域内あるいは近傍にスプリアス信号が発生する。
(数3)において、左辺は基準発振器115の高調波信号の周波数であり、右辺は局部発振器127の3倍の発振周波数である。この左辺と右辺とがほぼ一致する場合に、中間周波信号の帯域内あるいは近傍にスプリアス信号が発生する。
なお、局部発振器127の発振周波数foscは、(数4)で表すことができる。
これら(数1)、(数2)、(数3)により発生するスプリアス信号について、(表1)〜(表3)を用いてそれぞれ説明する。
(表1)は、Δfを0.571MHzとし、(数1)に基づいて中間周波信号の帯域内あるいは近接して発生するスプリアス信号の周波数を表している。
(表2)は、Δfを0.571MHzとし、(数2)に基づいて中間周波信号の帯域内あるいは近接して発生するスプリアス信号の周波数を表している。
(表3)は、Δfを0.571MHzとし、(数3)に基づいて中間周波信号の帯域内あるいは近接して発生するスプリアス信号の周波数を表している。
(表1)において、基準発振器115の36MHzに対して14倍の高調波信号である504MHzと、ch18を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ低い発振周波数502.572MHzとの差により、1.428MHzのスプリアス信号が発生する。
同様に、基準発振器115の36MHzの15倍の高調波信号である540MHzと、ch24を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ低い発振周波数538.572MHzとの差により、1.428MHzのスプリアス信号が発生する。
また、基準発振器115の36MHzの14倍の高調波信号である504MHzと、ch18を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ高い発振周波数503.714MHzとの差により、0.286MHzのスプリアス信号が発生する。
同様に、基準発振器115の36MHzの15倍の高調波信号である540MHzと、ch24を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ高い発振周波数539.714MHzとの差により、0.286MHzのスプリアス信号が発生する。
(表2)において、基準発振器115の36MHzに対して27倍の高調波信号である972MHzと、ch15を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ低い発振周波数の2倍である969.144MHzとの差により、スプリアス信号2.856MHzが発生する。
同様に、基準発振器115の36MHzに対して28倍の高調波信号である1008MHzと、ch18を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ低い発振周波数の2倍である1005.144MHzとの差により、2.856MHzのスプリアス信号が発生する。
また、基準発振器115の36MHzに対して27倍の高調波信号である972MHzと、ch15を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ高い発振周波数の2倍である971.428MHzとの差により、0.572MHzのスプリアス信号が発生する。
同様に、基準発振器115の36MHzに対して28倍の高調波信号である1008MHzと、ch18を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ高い発振周波数の2倍である1007.428MHzとの差により、0.572MHzのスプリアス信号が発生する。
(表3)において、基準発振器115の36MHzに対して40倍の高調波信号である1440MHzと、ch14を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ低い発振周波数の3倍である1435.716MHzとの差により、スプリアス信号4.284MHzが発生する。
同様に、基準発振器115の36MHzに対して41倍の高調波信号である1476MHzと、ch16を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ低い発振周波数の3倍である1471.716MHzとの差により、4.284MHzのスプリアス信号が発生する。
また、基準発振器115の36MHzに対して40倍の高調波信号である1440MHzと、ch14を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ高い発振周波数の2倍である1439.142MHzとの差により、0.858MHzのスプリアス信号が発生する。
同様に、基準発振器115の36MHzの41倍の高調波信号である1476MHzと、ch16を受信する場合の局部発振器127のΔf(0.571MHz)だけ高い発振周波数の3倍である1475.142MHzとの差により、0.858MHzのスプリアス信号が発生する。
次に、(表1)、(表2)、(表3)で説明した基準発振器115と、局部発振器127と、スプリアス信号の周波数の関係を図2〜図6によりさらに詳しく説明する。
図2は、基準発振器115を36MHzとした場合の高調波信号を表している。横軸201は周波数、縦軸202は、出力レベルを表している。
図2において、信号203は36MHzの基本信号であり、高調波信号205、206、207、−、−、−、208、209、210、−、−、−、211、212、213、214は、基準発振器115のそれぞれ13倍、14倍、15倍、−、−、−、26倍、27倍、28倍、−、−、−、39倍、40倍、41倍、42倍の高調波信号であり、アンテナ105、あるいはチューナ部107の入力部に飛び込んで混合器123に入力される。
次に、混合器123から出力されるスプリアス信号の内で、局部発振器127の基本の発振信号に関係するスプリアス信号について以下説明する。
図3(a)では、基準発振器115の36MHzに対して13倍、14倍、15倍である高調波信号205、206、207を表している。なお、基準発振器115は36MHzとしているので、高調波信号205、206、207の間隔は36MHzとなる。
図3(b)では、ch18の受信chの信号220(503.143MHz)と、局部発振器127の基本周波数の信号221、222を表している。
この信号221は、受信chの信号220に対して局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ低い発振周波数とした場合の周波数(502.572MHz)である。この信号221と、基準発振器115の14倍の高調波信号206との差により、1.428MHzのスプリアス信号が発生する。
一方、信号222は、受信chの信号220に対して局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ高い発振周波数とした場合の周波数(503.714MHz)である。この信号222と、基準発振器115の14倍の高調波信号206により、0.286MHzのスプリアス信号が発生する。
図3(c)では、ch24の受信chの信号223(539.143MHz)と、局部発振器127の基本発振周波数の信号224、225を表している。
この信号224は、受信chの信号223に対して局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ低い発振周波数とした場合の周波数(538.572MHz)である。この信号224と、基準発振器115の15倍の高調波信号207との差により、1.428MHzのスプリアス信号が発生する。
一方、信号225は、受信chの信号223に対して局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ高い発振周波数とした場合の周波数(539.714MHz)である。この信号225と、基準発振器115の15倍の高調波信号207により、0.286MHzのスプリアス信号が発生する。
このように局部発振器127の発振信号の基本周波数が関係するchは、ch18、ch24、ch30、ch36、−−−となる。
次に、混合器123から出力されるスプリアス信号の内で、局部発振器127の2倍の高調波信号に関係するスプリアス信号について以下説明する。
図4(a)では、基準発振器115の36MHzに対して26倍、27倍、28倍である高調波信号208、209、210を表している。なお、基準発振器115は36MHzとしているので、高調波信号208、209、210の間隔は36MHzとなる。
図4(b)では、ch15受信時における局部発振器127の2倍の高調波信号231、232を表している。
この信号231は、ch15受信時の局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ低い発振周波数とした場合の局部発振器127の2倍の高調波信号(969.144MHz)である。この信号231と、基準発振器115の27倍の高調波信号209との差により、2.856MHzのスプリアス信号が発生する。
一方、信号232は、ch15受信時の局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ高い発振周波数とした場合の局部発振器127の2倍の高調波信号(971.428MHz)である。この信号232と、基準発振器115の27倍の高調波信号209により、0.572MHzのスプリアス信号が発生する。
図4(c)では、ch18受信時における局部発振器127の2倍の高調波信号241、242を表している。
この信号241は、ch18受信時の局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ低い発振周波数とした場合の局部発振器127の2倍の高調波信号(1005.144MHz)である。この信号241と、基準発振器115の28倍の信号242との差により、2.856MHzのスプリアス信号が発生する。
一方、信号242は、ch18受信時の局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ高い発振周波数とした場合の局部発振器127の2倍の高調波信号(1007.428MHz)である。この信号242と、基準発振器115の28倍の高調波信号209により、0.572MHzのスプリアス信号が発生する。
このように局部発振器127の発振信号の2倍の高調波信号が関係するchは、ch15、ch18、ch21、ch24、−−−となる。
次に、混合器123から出力されるスプリアス信号の内、局部発振器127の3倍の高調波信号に関係するスプリアス信号について以下説明する。
図5(a)では、基準発振器115の36MHzに対して40倍、41倍、42倍である高調波信号212、213、214を表している。なお、基準発振器115は36MHzとしているので、高調波信号212、213、214の間隔は36MHzとなる。
図5(b)では、ch14受信時における局部発振器127の3倍の高調波信号251、252を表している。
この信号251は、ch14受信時の局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ低い発振周波数とした場合の局部発振器127の3倍の高調波信号(1435.716MHz)である。この信号251と、基準発振器115の40倍の高調波信号212との差により、4.284MHzのスプリアス信号が発生する。
一方、信号252は、ch14受信時の局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ高い発振周波数とした場合の局部発振器127の3倍の高調波信号(1439.142MHz)である。この信号252と、基準発振器115の40倍の高調波信号212により、0.858MHzのスプリアス信号が発生する。
図5(c)では、ch16受信時における局部発振器127の3倍の高調波信号253、254を表している。
この信号253は、ch16受信時の局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ低い発振周波数とした場合の局部発振器127の3倍の高調波信号(1471.716MHz)である。この信号253と、基準発振器115の41倍の高調波信号213との差により、4.284MHzのスプリアス信号が発生する。
一方、信号254は、ch16受信時の局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ高い発振周波数とした場合の局部発振器127の3倍の高調波信号(1475.142MHz)である。この信号254と、基準発振器115の41倍の高調波信号213により、0.858MHzのスプリアス信号が発生する。
図5(d)では、ch18受信時における局部発振器127の3倍の高調波信号256、257を表している。
この信号256は、ch18受信時の局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ低い発振周波数とした場合の局部発振器127の3倍の高調波信号(1507.716MHz)である。この信号256と、基準発振器115の42倍の高調波信号214との差により、4.284MHzのスプリアス信号が発生する。
一方、信号257は、ch18受信時の局部発振器127をΔf(0.517MHz)だけ高い発振周波数とした場合の局部発振器127の3倍の高調波信号(1511.142MHz)である。この信号257と、基準発振器115の42倍の高調波信号214により、0.858MHzのスプリアス信号が発生する。
このように局部発振器127の発振信号の3倍の高調波信号が関係するchは、ch14、ch16、ch18、ch20、−−−となる。
このようにして、スプリアス信号は、基準発振器115の高調波信号と局部発振器127の高調波信号により、中間周波数の帯域内あるいは近接して発生する。
これらスプリアス信号と中間周波信号との関係について、図6(a)、(b)を用いてさらに詳しく説明する。
図6(a)は、局部発振器127を受信chの中心周波数よりΔf(0.571MHz)だけ高い発振周波数として1セグメント信号を受信し、チューナ受信部102の出力端子108から出力される中間周波信号を表している。
なお、受信chは任意のchとし、受信信号としては1セグメントのみを表している。また、横軸301は周波数を表し、縦軸302は出力レベルを表している。
図6(a)において、中間周波信号304は、中心周波数305が0.571MHzで、帯域幅307が0.429MHzとなる。
また、(表1)〜(表3)より明らかなように、中間周波信号304に近接して0.286MHzのスプリアス信号309と、0.858MHzのスプリアス信号311が発生し、さらに中間周波信号304の中心周波数付近に0.572MHzのスプリアス信号313が発生する。
これらのスプリアス信号309、310、311は、中間周波信号の帯域内あるいは近接して存在しており、LPF126により除去できない。従って、妨害信号となって受信感度を劣化させることになる。
図6(b)は、局部発振器127から受信chの中心周波数よりΔf(0.571MHz)だけ低い発振周波数として1セグメント信号を受信し、チューナ受信部102の出力端子108から出力される中間周波信号を表している。
図6(b)において、中間周波信号324は、中心周波数305が0.571MHzであり、帯域幅307が0.429MHzである。
また、(表1)〜(表3)より明らかなように、1.428MHzのスプリアス信号326と、2.856MHzのスプリアス信号327、および4.284MHzのスプリアス信号328は、中間周波信号324の帯域外に存在する。このため、LPF126により十分に除去できる。従って、妨害信号とならないので、受信感度を劣化させることはない。
このように、局部発振器127を受信chの中心周波数よりΔf(0.571MHz)だけ高い発振周波数として1セグメント信号を受信した場合には、中間周波信号304の帯域内あるいは近接してスプリアス信号309、311、313が発生する。
一方、局部発振器127を受信chの中心周波数よりΔf(0.571MHz)だけ低い発振周波数として1セグメント信号を受信した場合には、スプリアス信号326、327、328は中間周波信号324の帯域外に発生する。
以上の(表1)、(表2)、(表3)では、Δfを0.517MHzとしたが、(表4)、(表5)、(表6)では、Δfを例えば1.0MHzとした場合のスプリアス信号を表している。この(表4)、(表5)、(表6)の見方は、(表1)、(表2)、(表3)と同様であるので簡略化する。
(表4)は、Δfを1.0MHzとし、(数1)に基づいて中間周波信号の帯域内あるいは近接して発生するスプリアス信号の周波数を表している。
(表5)は、Δfを1.0MHzとし、(数2)に基づいて中間周波信号の帯域内あるいは近接して発生するスプリアス信号の周波数を表している。
(表6)は、Δfを1.0MHzとし、(数3)に基づいて中間周波信号の帯域内あるいは近接して発生するスプリアス信号の周波数を表している。
これら(表4)、(表5)、(表6)から明らかなように、局部発振器127のΔfとして1MHzだけ高い発振信号の基本、2倍、3倍の高調波信号と、基準発振器115の高調波信号から発生するスプリアス信号は、0.143MHz、0.286MHz、0.429MHzである。
ところが、これらスプリアス信号は、中間周波信号より低い周波数となって中間周波信号に近接して存在しているので、LPF126により除去することができない。
これに対して、局部発振器127のΔfとして1MHzだけ低い発振信号の基本、2倍、3倍の高調波信号と、基準発振器115の高調波信号から発生するスプリアス信号は、1.857MHz、3.714MHz、5.571MHzである。
これらのスプリアス信号は、中間周波信号の帯域外に存在しており、LPF126により除去できる。
(表7)、(表8)、(表9)では、このΔfを例えば0.3MHzとした場合のスプリアス信号を表している。
(表7)は、Δfを0.3MHzとし、(数1)に基づいて中間周波信号の帯域内あるいは近接して発生するスプリアス信号の周波数を表している。
(表8)は、Δfを0.3MHzとし、(数2)に基づいて中間周波信号の帯域内あるいは近接して発生するスプリアス信号の周波数を表している。
(表9)は、Δfを0.3MHzとし、(数3)に基づいて中間周波信号の帯域内あるいは近接して発生するスプリアス信号の周波数を表している。
これら(表7)、(表8)、(表9)より明らかなように、局部発振器127のΔfとして0.3MHzだけ高い発振信号の基本、2倍、3倍の高調波信号と、基準発振器115の高調波信号から発生するスプリアス信号は、0.557MHz、1.114MHz、1.671MHzである。
ところが、これらスプリアス信号は、中間周波信号の帯域内に近接して存在しているので、LPF126により除去することができない。
これに対して、局部発振器127のΔfとして0.3MHzだけ低い発振信号の基本、2倍、3倍の高調波信号と、基準発振器115の高調波信号から発生するスプリアス信号は、1.157MHz、2.314MHz、3.471MHzであり、LPF126により除去できる。
これらのスプリアス信号と中間周波数の間には規則性が存在する。これについて以下説明する。
図3、図4、図5より、基準発振器115の36MHzの間隔を持つ高調波信号に対して、局部発振器127の発振周波数の基本信号は6MHzの間隔で配列され、局部発振器127の発振周波数の2倍の高調波信号は12MHzの間隔で配列され、さらに局部発振器127の発振周波数の3倍の高調波信号は18MHzの間隔で配列されている。
つまり、基準発振器115の高調波信号は、36MHzのn倍(nは1から始まる整数)である。これに対して、受信chが1ch変化すると局部発振器127の発振周波数の基本周波数、2倍の周波数、3倍の周波数は、6MHz、12MHz、18MHz変化し、すべて6の倍数の変化となる。
このため、基準発振器115の高調波信号と、局部発振器127の発振周波数の基本周波数、2倍の周波数、3倍の周波数との周波数間隔は、常に一定となる。これにより、基準発振器115の高調波信号と、局部発振器127の発振周波数の基本周波数、2倍の周波数、3倍の周波数との周波数間隔は、常に一定とできる。
なお、分周器117から出力される分周信号は、例えば12MHz、あるいは18MHzのch間隔6MHzの倍数としている。これにより、分周器117から出力される高調波信号がチューナ部107の混合器123に飛び込んだとしても、分周器117から出力される高調波信号によるスプリアス信号は、基準発振器115の高調波信号によるスプリアス信号と同じ周波数に配列される。
従って、分周器117からの高調波信号によるスプリアス信号は、基準発振器115からの高調波信号と同様に、局部発振器127を受信chの中心周波数よりΔf(1MHz以下)だけ低い発振周波数とすることにより中間周波信号の帯域外とでき、LPF126により抑圧できる。
以上のように、基準発振器115の発振周波数はチャンネル間隔の整数倍とし、局部発振器127を受信chの中心周波数よりΔfだけ低い発振周波数とすればよい。このΔfは、例えば1MHz以下とすることができる。
これにより、基準発振器115の高調波信号に起因するスプリアス信号が発生したとしても、中間周波信号の帯域外の信号とできる。この帯域外の信号は、後段のLPF126により抑圧することができるので、妨害信号とならない。
また、中間周波信号を低い周波数とすることにより、ADコンバータのサンプリング周波数を低くできるので、低消費電力化が可能となる。
なお、UHFのch間隔が例えば7MHzであれば、基準発振器115の発振周波数は、7MHzの倍数とすればよい。
また、チューナ受信部102は、金属ケース(図示せず)で覆われるとともに、基準発振器115、分周器117は、このチューナ受信部102の金属ケース(図示せず)の外側に配置してもよい。この場合には、基準発振器115、分周器117からの高調波成分が金属ケース(図示せず)内においてチューナ部107の入力部に飛び込む量を少なくできる。
さらに、混合器123をイメージリジェクションミキサとしてもよい。すなわち、混合器123を混合器123a、123b(図示せず)として並列に接続し、これら混合器123a、123b(図示せず)の他方と局部発振器127との間に位相を互いに90度シフトする移相器151(図示せず)を設け、混合器123a、123b(図示せず)の出力とLPF126との間に位相を互いに90度シフトする移相器153(図示せず)を設ける。
このように、混合器123a、123b(図示せず)、移相器151(図示せず)、移相器153(図示せず)、局部発振器127により、イメージリジェクションミキサを構成している。このイメージリジェクションミキサでは、イメージ周波数となる妨害信号に対してフィルタを用いることなく位相キャンセルできる。このため、小型サイズとしたチューナ部を実現できる。
さらになお、チューナ受信部102と、このチューナ受信部102から出力される中間周波信号を復調処理する復調部103と、これらチューナ受信部102および復調部103を制御する制御部104により、小型サイズであって受信感度の優れた高周波受信装置101の実現が可能となる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における地上デジタルテレビ放送信号の1セグメントを受信する高周波受信装置601のブロック図である。
図7は、本発明の実施の形態2における地上デジタルテレビ放送信号の1セグメントを受信する高周波受信装置601のブロック図である。
実施の形態1の高周波受信装置101では、チューナ部107を用いたシングル受信としているのに対して、本発明の実施の形態では、2個以上のチューナ受信部を用いたダイバシティ受信としている点で異なる。なお、図7で使用した部品について、図1と同じものについては同一の番号を付して説明を簡略化している。
図7において、高周波受信装置601は、チューナ受信部602と、復調部603と、チューナ受信部602と復調部603を制御する制御部604から構成されている。また、チューナ受信部602には、チューナ部107、606、−、−、−、656のN個(Nは2以上の整数)のチューナ部が設けられている。
チューナ部606は、アンテナ605からの高周波信号が入力端子606aを介して供給される高周波増幅器607と、この高周波増幅器607の出力が一方の入力に接続される混合器609と、この混合器609の出力が接続されるとともに妨害信号が抑圧されるLPF611と、このLPF611の出力が接続される出力端子606bが設けられている。
また、混合器609の他方の入力には共通端子615aに接続されたスイッチ615を設け、このスイッチ615の一方の入力615bには局部発振器613の出力が接続され、他方の入力615cには局部発振器127の出力が接続されている。そして、局部発振器613には、発振周波数を制御するPLL回路617が接続されている。
チューナ部656は、アンテナ654からの高周波信号が入力端子656aを介して供給される高周波増幅器657と、この高周波増幅器657の出力が一方の入力に接続される混合器659と、この混合器659の出力が接続されるとともに妨害信号が抑圧されるLPF651と、このLPF651の出力が接続される出力端子656bとが設けられている。
また、混合器659の他方の入力が共通端子655aに接続されたスイッチ655を設け、このスイッチ655の一方の入力655bには局部発振器653の出力が接続され、他方の入力655cには局部発振器653の出力が接続されている。そして、局部発振器653には、発振周波数を制御するPLL回路660が接続されている。
これらPLL回路129、617、−、−、−、660には、基準発振器115の発振信号が基準信号としてそれぞれ入力されている。
また、出力端子107b、606b、−、−、−、656bの出力は、出力端子108、620、−、−、−、661をそれぞれ介して復調部603にそれぞれ入力されている。この復調部603に設けられた出力端子603aからはTS信号が出力される。
さらに、チューナ受信部602、復調部603を制御するための制御部604が接続されている。
以上のように構成された高周波受信装置601の動作について以下、説明する。
図7において、チューナ受信部602には、チューナ部107、606、−、−、−、656からなるN個(Nは2以上の整数)のチューナ部が並列に設けられている。
このチューナ受信部602に対して制御部604からの制御信号により、シングル受信時にはチューナ部107のみを動作させる。この場合、スイッチ615、−、−、−、655の共通端子615a、−、−、−、655aは、一方の入力615b、−、−、−、655bに接続する。
また、2つのチューナ部を用いたダイバシティ受信時には、制御部604からの制御信号により、チューナ部107、606のみを動作させるとともに局部発振器613、−、−、−、653を停止させる。さらに、スイッチ615、−、−、−、655を制御することにより、チューナ部107、606の混合器123、609の他方の入力に局部発振器127の発振信号を供給する。
さらに、3つ以上のチューナ部を用いたダイバシティ受信時には、制御部604からの制御信号により、チューナ部107、606、−、−、−、656のうち3つ以上のチューナ部を動作させ、この3つ以上のチューナ部の混合器の他方の入力に局部発振器127からの発振信号を供給すればよい。
以上のように、シングル受信あるいはダイバシティ受信において一つの局部発振器127の発振信号を用いることができる。従って、この局部発振器127の発振周波数は、実施の形態1と同じように決定することができる。
すなわち、基準発振器115の発振周波数はチャンネル間隔の整数倍とし、局部発振器127を受信chの中心周波数よりΔf(1MHz以下)だけ低い発振周波数とすればよい。これにより、基準発振器115の高調波信号に起因するスプリアス信号が発生したとしても、中間周波信号の帯域外の信号とできる。この帯域外の信号は、後段のLPF126、611、−、−、−、651により抑圧することができるので、妨害信号とならない。
なお、チューナ受信部602と、このチューナ受信部602から出力される中間周波信号を復調処理する復調部603と、これらチューナ受信部602及び復調部603を制御する制御部604により、小型サイズであって受信感度の優れた高周波受信装置601の実現が可能となる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における地上デジタルテレビ放送信号の1セグメントを受信する高周波受信装置801のブロック図である。
図8は、本発明の実施の形態3における地上デジタルテレビ放送信号の1セグメントを受信する高周波受信装置801のブロック図である。
実施の形態1の高周波受信装置101では、一つの混合器123を用いて周波数変換するチューナ受信部102を用いているのに対して、本発明の実施の形態では、チューナ部807に混合器823a、823bを用いてダイレクトコンバージョンミキサとしている点で異なる。
なお、図8で使用した部品について、図1と同じものについては同一の番号を付して説明を簡略化している。
図8において、高周波受信装置801は、チューナ受信部802と、このチューナ受信部802からの出力信号が供給されるとともに出力端子803aからTS信号が出力される復調部803と、チューナ受信部802と復調部803を制御する制御部804から構成されている。また、チューナ受信部802には、チューナ部807が設けられている。
チューナ部807は、アンテナ808からの高周波信号が供給される高周波増幅器821と、この高周波増幅器821の出力が一方の入力にそれぞれ接続される混合器823a、823bと、この混合器823a、823bの出力がそれぞれ接続されるLPF825、826と、これらLPF825、826からの出力がそれぞれ接続される出力端子807a、807bとが設けられている。
また、局部発振器127の出力は、位相を互いに90度シフトする移相器828を介して混合器823a、823bの他方の入力にそれぞれ接続されている。
さらに、チューナ部807の出力端子807a、807bからそれぞれ出力されたI、Q信号は、復調部803にそれぞれ供給される。
このように混合器823a、823b、移相器828、局部発振器127から構成されたダイレクトコンバージョンミキサの動作について以下説明する。
一般的に、ダイレクトコンバージョンミキサでは、局部発振器127の発振周波数は、受信chの中心周波数と同じにして用いられる。ところが、この場合には、混合器823a、823bの出力からI、Q信号がそれぞれ出力されるが、DCオフセットが問題となる。
このDCオフセットとは、例えば局部発振器127の発振信号が混合器823a、823bの入力に漏洩し、混合器823a、823bにおいて自己ミキシングによりDC成分が発生することをいう。
このDCオフセットを改善するために、局部発振器127の発振周波数は、受信chの中心周波数よりΔf(例えば0.429MHzと1セグメント分)だけ低い周波数とする。これにより、I、Q信号とDCオフセット信号をDC成分とを周波数として分離できるので、DCオフセット信号による妨害が発生しない。
このように、局部発振器127の発振周波数をΔfだけ低い周波数とすることによりDCオフセットを改善でき、このΔfを実施の形態1と同じように決定することができる。
すなわち、基準発振器115の発振周波数はチャンネル間隔の整数倍とし、局部発振器127を受信chの中心周波数よりΔfだけ低い発振周波数とすればよい。これにより、基準発振器115の高調波信号に起因するスプリアス信号が発生したとしても、中間周波信号の帯域外の信号とできる。この帯域外の信号は、後段のLPF825、826により抑圧することができるので、妨害信号とならない。
また、局部発振器127の発振周波数は受信chの中心周波数よりΔf(1.0MHz以下)だけ低い発振周波数とすることにより、低い周波数の中間周波信号としている。これにより、ADコンバータのサンプリング周波数を低くでき、低消費電力化が可能となる。
また、チューナ受信部802と、このチューナ受信部802から出力される中間周波信号を復調処理する復調部803と、これらチューナ受信部802および復調部803を制御する制御部804により、小型サイズであって受信感度の優れた高周波受信装置801の実現が可能となる。
本発明は、基準用発振器の高調波信号と発振器の高調波信号とによるスプリアス妨害を改善できるので、小型化サイズとした移動用携帯機等に用いることができる。
102 チューナ受信部
107 チューナ部
108 出力端子
115 基準発振器
123 混合器
127 局部発振器
129 PLL回路
107 チューナ部
108 出力端子
115 基準発振器
123 混合器
127 局部発振器
129 PLL回路
Claims (8)
- アンテナからの地上デジタルテレビ放送信号が供給されるチューナ部により1セグメントを受信できるチューナ受信部であって、前記チューナ部は、前記アンテナからの前記地上デジタルテレビ放送信号が一方の入力に供給される混合器と、この混合器の他方の入力に供給される局部発振器と、前記混合器から出力される中間周波信号が供給される出力端子を備え、前記局部発振器を制御するPLL回路と、前記PLL回路に基準信号を供給する基準発振器を設け、前記局部発振器の発振周波数は受信セグメントよりΔfだけ低い周波数とすることにより低い中間周波信号とし、前記基準発振器の発振周波数は前記地上デジタルテレビ放送信号のチャンネル間隔の周波数に対して整数倍とすることにより、前記基準発振器の高調波信号と前記局部発振器の高調波信号とによって発生する妨害を防止するチューナ受信部。
- 第1〜第Nのアンテナからの地上デジタルテレビ放送信号がそれぞれ供給される第1〜第N(Nは2以上の整数)のチューナ部が並列に接続されることにより1セグメントをダイバシティ受信できるチューナ受信部であって、前記第1〜第Nのチューナ部は、前記第1〜第Nのアンテナからの前記地上デジタルテレビ放送信号が一方の入力にそれぞれ供給される第1〜第Nの混合器と、前記第1〜第Nの混合器から出力される中間周波信号がそれぞれ供給される第1〜第Nの出力端子を備え、前記第1〜第Nの混合器の他方の入力にそれぞれ接続される局部発振器と、この局部発振器を制御するPLL回路と、このPLL回路に基準信号を供給する基準発振器を設け、前記局部発振器の発振周波数は受信セグメントよりΔfだけ低い周波数とすることにより低い中間周波信号とし、前記基準発振器の発振周波数は前記地上デジタルテレビ放送信号のチャンネル間隔の周波数に対して整数倍とすることにより、前記基準発振器の高調波信号と前記局部発振器の高調波信号によって発生する妨害を防止するチューナ受信部。
- 混合器は、イメージリジェクションミキサとした請求項1、あるいは請求項2に記載のチューナ受信部。
- 混合器は、ダイレクトコンバージョンミキサとした請求項1、あるいは請求項2に記載のチューナ受信部。
- Δfは、1MHz以下とした請求項1、あるいは請求項2に記載のチューナ受信部。
- 基準発振器からの基準信号を分周するとともにこの分周信号を復調部に供給する分周器を設け、前記分周器の分周比を整数倍とする請求項1、あるいは請求項2に記載のチューナ受信部。
- 基準発振器あるいは基準発振器からの基準信号を分周する分周器は、チューナ受信部を覆う金属ケースの外側に配置される請求項1、あるいは請求項2に記載のチューナ受信部。
- 請求項1あるいは請求項2に記載のチューナ受信部と、前記チューナ受信部の出力が接続される復調部と、前記チューナ受信部および前記復調部を制御する制御部とからなる高周波受信装置。
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