JP2009273102A - 周波数変換回路とこれを用いた高周波受信部 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好な受信感度を有する高周波受信部を実現する。
【解決手段】高周波信号が入力される入力端子141aと、この入力端子141aが一方の入力に接続される混合器113と、この混合器113からの周波数変換された出力信号が供給される出力端子141bと、混合器113の他方の入力に供給される発振器117と、この発振器117を制御するPLL回路119と、このPLL回路119を制御信号により制御する制御回路139と、この制御回路139に制御データが入力される制御端子141cを備え、PLL回路119に接続されるとともに複数の異なる発振周波数を出力することができる基準発振回路131を設け、基準発振回路131から出力される高調波信号に起因して発生するスプリアス信号を出力信号の帯域外の周波数とする。
【選択図】図1
【解決手段】高周波信号が入力される入力端子141aと、この入力端子141aが一方の入力に接続される混合器113と、この混合器113からの周波数変換された出力信号が供給される出力端子141bと、混合器113の他方の入力に供給される発振器117と、この発振器117を制御するPLL回路119と、このPLL回路119を制御信号により制御する制御回路139と、この制御回路139に制御データが入力される制御端子141cを備え、PLL回路119に接続されるとともに複数の異なる発振周波数を出力することができる基準発振回路131を設け、基準発振回路131から出力される高調波信号に起因して発生するスプリアス信号を出力信号の帯域外の周波数とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、周波数変換回路を用いる高周波受信部に関するものである。
以下、従来のテレビ放送信号を受信できる高周波受信部1について図4を用いて説明する。図4において、高周波受信部1には、テレビ放送信号等の高周波信号がアンテナ3から入力される入力端子5と、周波数変換された信号が出力される出力端子7と、制御データが入力される制御端子9と、この制御端子9を介して入力される制御データに基づいて制御信号を出力する制御回路10が設けられている。
また、入力端子5から出力端子7に向かって順に増幅器11、増幅器11の出力が一方の入力に接続されている混合器13、妨害信号を抑圧することが可能なフィルタ15が接続されている。また、混合器13の他方の入力には、発振器17が接続されている。この発振器17の発振周波数は、PLL(フェイズロックドループ)回路19により制御されている。
このように構成された高周波受信部1について、その動作を説明する。アンテナ3からの例えばUHF帯のテレビ放送信号は、増幅器11により増幅され、混合器13および発振器17により周波数変換される。
この周波数変換された出力信号は、フィルタ15により妨害信号が抑圧されて出力端子7から出力される。
この出力信号の周波数を決定する発振器17の発振周波数は、制御データに基づいてPLL回路19により決定される。このPLL回路19では、基準発振器21の発振信号が分周器23により分周されて位相比較器25の一方の入力に供給され、位相比較器25の他方の入力には発振器17の発振信号がプログラマブルデバイダ27により分周された信号が供給される。
この位相比較器25は、プログラマブルデバイダ27からの分周信号と分周器23からの分周信号が位相比較され、位相比較された出力信号がチャージポンプ29、ローパスフィルタ31を介して発振器17の周波数を制御する端子に供給される。これにより、発振器17の発振周波数が決定される。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2004−7027号公報
このような従来の高周波受信部1は、今後ますます多機能化、小型化された高周波受信機器に搭載されており、このため小型化サイズの要求が厳しくなっている。
このように小型化サイズとなったため、基準発振器21の例えば25MHzの高調波成分が、アンテナ3から混合器13までの入力部に飛び込んでしまう。
この入力部に飛び込んだ高調波成分がUHF帯のテレビ放送信号の帯域内の場合には、この高調波成分は混合器13においてテレビ受信信号とともに周波数変換される。このため、フィルタ15では除去できない。この結果、弱電界における受信感度が劣化した。
また、発振器17の発振周波数とほぼ同じ周波数を有する基準発振器21の高調波成分が発振器17に飛び込むと、発振器17の発振信号のC/Nが劣化する。この結果、受信品質の劣化が発生した。
さらに、デジタル放送信号の受信感度は、アナログ放送信号の受信感度に比較して、より小さな弱電界においても受信できる。これは、デジタル放送による特徴であり、基準発振器21の高調波成分による影響を小さくすることがさらに要求される。
そこで本発明は、このような問題を解決したもので、良好な受信感度を有する高周波受信部を実現するための周波数変換回路を提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために本発明の周波数変換回路において、高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子が一方の入力に接続される混合器と、この混合器からの周波数変換された出力信号が供給される出力端子と、前記混合器の他方の入力に供給される発振器と、この発振器を制御するPLL回路と、このPLL回路を制御信号により制御する制御回路と、この制御回路に制御データが入力される制御端子を備え、前記PLL回路に接続されるとともに複数の異なる発振周波数を出力することができる基準発振回路を設け、前記基準発振回路から出力される高調波信号に起因して発生するスプリアス信号を前記出力信号の帯域外の周波数とする。
これにより、良好な受信感度を有する周波数変換回路を実現することができる。
以上のように、本発明の周波数変換回路では、高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子が一方の入力に接続される混合器と、この混合器からの周波数変換された出力信号が供給される出力端子と、前記混合器の他方の入力に供給される発振器と、この発振器を制御するPLL回路と、このPLL回路を制御信号により制御する制御回路と、この制御回路に制御データが入力される制御端子を備え、前記PLL回路に接続されるとともに複数の異なる発振周波数を出力することができる基準発振回路を設け、前記基準発振回路から出力される高調波信号に起因して発生するスプリアス信号を前記出力信号の帯域外の周波数とする。
これにより、基準発振器の高調波信号が入力端子に飛び込んだとしても、これによるスプリアス信号を受信帯域外の信号とできる。
従って、受信感度の優れた周波数変換回路を提供することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるUHF帯(470MHz〜770MHz)を用いたデジタル放送信号を受信する高周波受信部101のブロック図である。この高周波受信部101には、テレビ放送信号等の高周波信号がアンテナ103から入力される入力端子105と、周波数変換された信号が出力される出力端子107と、制御データが入力される制御端子109が設けられている。
図1は、本発明の実施の形態1におけるUHF帯(470MHz〜770MHz)を用いたデジタル放送信号を受信する高周波受信部101のブロック図である。この高周波受信部101には、テレビ放送信号等の高周波信号がアンテナ103から入力される入力端子105と、周波数変換された信号が出力される出力端子107と、制御データが入力される制御端子109が設けられている。
この入力端子105から出力端子107に向かって順に、増幅器111、増幅器111の出力が一方の入力に接続される混合器113、妨害信号が抑圧されるフィルタ115が接続されている。また、混合器113の他方の入力には、発振器117の一方の出力117aからの発振信号が接続されている。
この発振器117の発振周波数は、発振器117の発振周波数を制御するPLL(フェイズロックドループ)回路119により制御されている。このPLL回路119は、発振器117の他方の出力117bが一方の入力121aに接続されるプログラマブルデバイダ121と、このプログラマブルデバイダ121の出力が一方の入力123aに入力される位相比較器123と、この位相比較器123の出力が接続されるとともに充放電電流を決定するチャージポンプ125と、このチャージポンプ125からの出力が接続されるとともに妨害信号が抑圧されるローパスフィルタ127が設けられている。
また、分周器129の一方の入力129aには、基準発振回路131の出力が接続されている。この基準発振回路131は、基準発振器133と、基準発振器135と、これら基準発振器133、135の出力がスイッチ端子137a、137bにそれぞれ接続されるとともに共通端子137cが分周器129の一方の入力129aに接続されるスイッチ137を有している。
これらプログラマブルデバイダ121、分周器129、基準発振回路131を制御できる制御回路139が接続されている。この制御回路139の一方の入力139aには制御端子109からの制御データを供給することができる。
また、周波数変換回路141は、混合器113と、発振器117と、PLL回路119と、基準発振回路131と、制御回路139と、混合器113の一方の入力に接続される入力端子141aと、混合器113の出力が接続される出力端子141bと、制御データが入力される制御端子141cを有している。
さらに、高周波受信部101の出力端子107は、アナログ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ151に接続され、このADコンバータ151からの出力信号は、デジタル信号を復調する復調部153に入力される。この復調部153からの復調信号は、信号の誤り訂正を行う誤り訂正部155に入力され、TS(トランスポートストリーム)信号が出力端子157から出力される。
また、復調部153から出力されるC/Nは、C/N検出器159により検出された後予め定められた基準値と比較・判定され、この判定信号は制御回路139の他方の入力139bに供給される。
同様に、誤り訂正部155から出力されるBER(ビットエラーレート)は、BER検出器161により検出された後、予め定められた基準値と比較・判定され、この判定信号は制御回路139の他方の入力139cに供給される。
なお、C/N検出器159、BER検出器161では基準値と比較判定も行うが、検出のみ行い他の回路で基準値と比較判定を行っても良い。
このように構成された高周波受信部101の動作について図1を用いて以下説明する。
テレビ放送信号等の高周波信号がアンテナ103から増幅器111により増幅されたのち、混合器113に入力される。この混合器113の他方の入力には発振器117からの出力信号が供給されている。これにより、混合器113からは周波数変換された出力信号がフィルタ115により妨害信号が抑圧されたのち、出力端子107から出力される。
また、発振器117の発振周波数は、制御端子109からの制御データに基づいてPLL回路119により制御される。また、このPLL回路119への基準信号は、基準発振回路131から供給されている。
この基準発振回路131は、異なる発振周波数を有する基準発振器133、135を有している。制御回路139からの制御信号により、基準発振器133、135のどちらか一方が動作状態とされ、基準発振器133、135の動作状態とされたどちらか一方の発振信号がスイッチ137により選択され、分周器129の一方の入力129aに供給される。
また、PLL回路119では、制御回路139からの制御信号により、プログラマブルデバイダ121の分周比Aと分周器129の分周比Bが決定される。これにより、基準発振回路131からの基準発振信号は、分周器129により分周比Bで分周され、この分周された周波数が位相比較器123の他方の入力123bに入力される。
さらに、位相比較器123の一方の入力123aには、発振器117の発振信号がプログラマブルデバイダ121の分周比Aで分周された信号が供給される。
このようにして、位相比較器123は、プログラマブルデバイダ121からの信号と分周器129からの基準となる信号とを位相比較し、この位相比較したのちの信号をチャージポンプ125に供給する。
このチャージポンプ125から出力される充放電電流は、ローパスフィルタ127に供給される。このローパスフィルタ127からの出力電圧により発振器117の発振周波数が決定され、これを繰り返すことにより発振器117は所定の発振周波数となる。
表1は、異なる発振周波数を有する基準発振器133、135の高調波信号によってテレビ受信時に妨害となる周波数を表している。
表1において、左から順に、受信ch、この受信chに対応した周波数幅、中間周波数を4.063MHzとしたときの発振器117の発振周波数、基準発振器133の発振周波数25MHzの高調波成分が受信chの周波数幅と合致する場合における基準発振器133の高調波信号の次数と周波数、基準発振器135の発振周波数40MHzの高調波成分が受信chの周波数幅と合致する場合における基準発振器135の高調波信号の次数と周波数を表している。
例えば、13chの周波数幅は、25MHzの基準発振器133の19倍の高調波成分と合致する。この場合、13ch受信時において、25MHzの基準発振器133の19倍の高調波成分が、アンテナ103から混合器113の入力部に飛び込んで13chの受信信号に混入する。
この混入した信号は、受信chの信号と同じ周波数に変換されて出力端子107からスプリアス信号として出力される。これにより、特に弱電界で問題となる受信感度が劣化してしまう。
あるいは、例えば、17chの周波数幅は、25MHzの基準発振器133の20倍の高調波成分と合致する。この高調波成分はアンテナ103から混合器113の入力部に飛び込んで17chの受信信号に混入する。これにより、特に弱電界において受信感度が劣化してしまう。
さらに、ch22の周波数幅と25MHzの基準発振器133の21倍の高調波成分が合致し、あるいはch59の周波数幅と25MHzの基準発振器133の30倍の高調波成分についても合致する。同様に、弱電界において受信感度が劣化することになる。
これを改善するために、基準発振器133の発振周波数を25MHzとし、基準発振器135の発振周波数を40MHzとし、これら基準発振器133、135の動作をどちらか一方とし、この動作状態とした基準発振器の発振信号を分周器129の一方の入力129aに供給する。
例えば、14chの周波数幅は、40MHzの基準発振器135の12倍の高調波成分と合致するが、13chの周波数幅は、40MHzの基準発振器135の高調波成分と合致しない。
従って、13ch受信時には、40MHzの基準発振器135を動作させて用い、14ch受信時には、25MHzの基準発振器133を動作させて用いればよい。これにより、弱電界における受信感度の劣化が発生することがない。
あるいは、例えば、17ch受信時には、25MHzの基準発振器133の20倍の高調波成分が合致するが、40MHzの基準発振器135の高調波成分は合致しない。従って、17ch受信時には、40MHzの基準発振器135を動作させて用いればよい。
同様に、21ch受信時には、25MHzの基準発振器133を動作させて用いればよい。
つまり、予め用意したテーブル表に基づいて、受信chに応じて基準発振器133と基準発振器135を選択し、基準発振回路131からの発振周波数を選択すればよい。これにより、妨害信号とならないように設定することができる。
なお、互いに合致する受信chが存在する場合には、この基準発振器133、135の他にさらに基準発振器136(図示せず)を設け、これら基準発振器133、135、136の複数の基準発振器の動作を制御し、さらに動作させた基準発振器からの発振信号をスイッチ138(図示せず)により選択すればよい。
この場合には、発振器117の発振周波数を所定の値とするために、制御データによりプログラマブルデバイダ121、分周器129の分周比を設定すればよい。
このように、基準発振回路131の高調波成分が入力部に飛び込みUHF帯のテレビ放送信号の帯域内となる場合には、基準発振器133、135を切り替えて用いることにより、受信感度の劣化を防止できる。
同様に、基準発振器133の高調波成分が、発振器117の基本の発振周波数とほぼ同じ周波数を有する場合においても、発振器117の発振信号のC/Nが劣化し、受信感度が悪くなる。この場合においても、基準発振器133、135を切り替えて用いることにより、受信感度の劣化を防止できる。
図2(a)は、基準発振器133の高調波成分と発振器117の発振周波数により妨害信号が発生した場合の出力端子107からの出力信号を表す図である。
図2(a)において、周波数201に対する信号レベル203を表しており、4.063MHzの中間周波数205a、6MHzの帯域幅205bのテレビ信号205に対して、この帯域内に基準発振器133の高調波成分によるスプリアス信号207が存在している。
図2(b)は、基準発振器133の代わりに例えば基準発振器135を用い、この基準発振器135の高調波成分と発振器117の発振周波数により発生するスプリアス信号209を帯域外とした場合における出力端子107からの出力信号を表す図である。
このようにして、スプリアス信号209をテレビ信号205の帯域外とすることができるので、妨害が発生することがない。
なお、基準発振器135の高調波成分と同じ周波数の妨害信号が入力端子105から入力された場合においても、同様に妨害が発生する。この場合においても、基準発振器133、135の発振周波数を選ぶことにより受信感度の劣化を防止することができる。
さらに、ADコンバータ151のサンプリング周波数fsの高調波信号と基準発振器133、135の基本信号あるいは高調波信号により発生するスプリアス信号についても同様である。
すなわち、ADコンバータ151のサンプリング周波数fsは、ADコンバータへの入力周波数のN(Nは2以上の整数)倍の周波数として用いられる。このN倍の周波数に対して略中間周波数だけ離れた周波数域に対して、例えば基準発振器133、135の基本信号、あるいは高調波信号が存在する場合には、中間周波信号の帯域内にスプリアス信号が発生する。これを、ADの折り返し現象と呼ぶ。この場合においても、基準発振器133、135の発振周波数を選ぶことによりスプリアス信号を帯域外とでき、受信感度の劣化を防止することができる。
以上のように、異なる発振周波数を有する基準発振器133、135からの発振信号を選択できる基準発振回路131を設ける。この基準発振回路131に対して、制御端子109からの制御データに基づいて、受信chに応じて基準発振器133、135の一方を動作させ、この動作させた基準発振器からの発振信号を分周器129の一方の入力129aに供給する。
これにより、基準発振回路131から発生する高調波成分に起因するスプリアス信号を中間周波信号の帯域外の周波数とできるので、希望信号が弱い電界条件において問題となる受信感度の劣化を防止することができる。
さらに、基準発振器133、135には、MEMS(Micro Electronic Mechanical System)を使用した発振器を用いることができる。このMEMS発振器は、従来の水晶発振器に対して小型サイズとなるので、高周波受信部101の小型化を実現できる。
また、このMEMS発振器は、従来の水晶発振器に対して発振周波数を高くでき、UHF帯におけるスプリアスの高調波の次数が小さくなる。このため、スプリアス信号は大きくなるが、基準発振回路131の発振周波数を選択することにより、このスプリアス信号を高周波受信部101の出力信号の帯域外とできる。さらに、C/N検出器、BER検出器を備えているため所定の値よりC/NあるいはBERが悪い場合にのみ基準発振回路から発生する信号を帯域外とすることができる。そのため例えば弱電界などでなく良好な受信条件においては基準発振回路の制御がなくて良く、例えばチャンネル切り替えの時間などを短くすることも可能である。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における高周波受信部301のブロック図である。実施の形態1の高周波受信部101では、基準発振回路131を基準発振器133、135としてスイッチ137により切り替えているのに対して、実施の形態2では、基準発振回路331として、発振用増幅器333と、この発振用増幅器333に接続するとともに発振周波数を可変あるいは選択することができる基準発振回路331を用いている点で異なる。
図3は、本発明の実施の形態2における高周波受信部301のブロック図である。実施の形態1の高周波受信部101では、基準発振回路131を基準発振器133、135としてスイッチ137により切り替えているのに対して、実施の形態2では、基準発振回路331として、発振用増幅器333と、この発振用増幅器333に接続するとともに発振周波数を可変あるいは選択することができる基準発振回路331を用いている点で異なる。
なお、図3で使用した部品について、図1と同じものについては同一の番号を付して説明を簡略化している。
図3において、高周波受信部301には、周波数を変換する周波数変換回路341が設けられている。
この周波数変換回路341には、混合器113と、この混合器113の他方の入力に発振信号を供給する発振器117と、この発振器117の発振周波数を制御するPLL回路119と、このPLL回路119を構成する分周器129に基準発振信号を供給する基準発振回路331が設けられている。
この基準発振回路331には、発振用増幅器333と、発振周波数を決定する発振子335と、発振周波数を制御する制御端子337が設けられている。
この発振子335には、インダクタとコンデンサから構成される共振回路を設け、このインダクタ、コンデンサのどちらか一方の素子を制御端子337からの制御データによりインダクタンス、あるいはキャパシタンスを変化させて発振周波数を可変することができる。
また、インダクタとコンデンサから構成される共振回路を複数設け、この複数の共振回路を制御端子337からの制御データにより選択してもよい。
なお、発振子335として、例えばシリコンを用いて発振子を形成した複数のMEMS発振子を設け、このMEMS発振子を選択して発振周波数を選択してもよい。
以上のように、基準発振回路331として、発振用増幅器333に対して発振子335を設け、この発振子335を構成するインダクタ、あるいはコンデンサを制御端子337からの制御データにより可変することができる。
これにより、基準発振回路331から発生する高調波成分によるスプリアス信号を高周波受信部301の出力信号の帯域外の周波数とできるので、弱電界における受信感度の劣化を防止することができる。
さらに、発振用増幅器333を共用しているので、小型サイズの基準発振回路331を実現することができる。
また本発明では基準発振器を2つ具備しているため基準発振器の一方が故障した場合にも他方にて動作可能であり、信頼性にも貢献することも可能である。
なお、周波数変換回路を2つ以上もつ例えばダイバーシティ受信機構成で本発明を使用することも可能である。
本発明の高周波受信部は、基準発振器の高調波信号により発生するスプリアス信号の周波数を高周波受信部からの出力信号の帯域外の周波数とできるので、小型化サイズとした高周波受信機器等に適用することができる。
113 混合器
117 発振器
119 PLL回路
131 基準発振回路
139 制御回路
141 周波数変換回路
141a 入力端子
141b 出力端子
141c 制御端子
117 発振器
119 PLL回路
131 基準発振回路
139 制御回路
141 周波数変換回路
141a 入力端子
141b 出力端子
141c 制御端子
Claims (8)
- 高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子が一方の入力に接続される混合器と、この混合器からの周波数変換された出力信号が供給される出力端子と、前記混合器の他方の入力に供給される発振器と、この発振器を制御するPLL回路と、このPLL回路を制御信号により制御する制御回路と、この制御回路に制御データが入力される制御端子を備え、前記PLL回路に接続されるとともに発振周波数を変えることができる基準発振回路を設け、前記基準発振回路の発振周波数を変えることにより前記基準発振回路から出力される高調波信号に起因して発生するスプリアス信号を前記出力信号の帯域外の周波数とする周波数変換回路。
- 前記基準発振回路は、複数の基準発振器と、前記複数の基準発振器のうちのひとつの基準発振器からの発振信号を出力することができる請求項1に記載の周波数変換回路。
- 前記基準発振回路には、発振周波数を可変することができる基準発振器を用いた請求項1に記載の周波数変換回路。
- 前記基準発振器の発振子には、MEMS発振子を用いた請求項2あるいは請求項3に記載の周波数変換回路。
- 前記PLL回路は、前記基準発振回路からの出力が接続される分周器と、この分周器からの分周信号が一方の入力に供給される位相比較器と、この位相比較器の出力が接続されるとともに充放電電流を制御するチャージポンプ回路と、このチャージポンプ回路からの出力が入力に供給されるとともに出力される制御電圧により前記発振器の発振周波数を制御するローパスフィルタと、前記発振器の発振周波数を分周するとともに出力信号が前記位相比較器の他方の入力に供給される前記プログラマブルデバイダを備え、前記分周器の分周比、前記プログラマブルデバイダの分周比の少なくとも1つを選択された前記基準発振器に応じて設定する請求項2あるいは請求項3に記載の周波数変換回路。
- 予め用意したテーブル表に基づいて、受信chに応じて基準発振回路の発振周波数を選択する請求項1に記載の周波数変換回路。
- BER検出器、あるいはC/N検出器からの検出信号に基づいて、前記基準発振回路の発振周波数を切り替える請求項1に記載の周波数変換回路。
- 請求項1に記載の周波数変換回路の入力に出力が接続される増幅器と、この増幅器の入力に接続されるとともに高周波信号が入力される入力端子と、前記周波数変換回路の出力信号が供給されるとともに妨害信号を抑圧するフィルタと、このフィルタの出力が接続される出力端子を有する高周波受信部。
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JP2008183480A JP2009273102A (ja) | 2008-04-09 | 2008-07-15 | 周波数変換回路とこれを用いた高周波受信部 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9036390B2 (en) | 2010-06-29 | 2015-05-19 | Nec Corporation | Frequency converter that suppresses crosstalk that occurs between a local oscillation signal and a received signal, and receiver that uses the frequency converter |
CN111294002A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-06-16 | 江苏润石科技有限公司 | 能同时制备多种通道高精度运算放大器的集成电路 |
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US9036390B2 (en) | 2010-06-29 | 2015-05-19 | Nec Corporation | Frequency converter that suppresses crosstalk that occurs between a local oscillation signal and a received signal, and receiver that uses the frequency converter |
CN111294002A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-06-16 | 江苏润石科技有限公司 | 能同时制备多种通道高精度运算放大器的集成电路 |
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