JP2009301924A - 燃料電池システム - Google Patents

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直樹 渡邉
Toshiharu Oe
俊春 大江
Tsukasa Shigesumi
司 重住
Katsuhisa Tsuchiya
勝久 土屋
Kiyotaka Nakano
清隆 中野
Yosuke Akagi
陽祐 赤木
Masayuki Kawamura
昌之 川村
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Abstract

【課題】 高温の排出ガスをそのまま外へと排出してしまうことを抑制することができる燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】 この燃料電池システムFCSは、排出ガス温度が基準温度以上となる場合に、燃料電池モジュールFCMの運転抑制を行うので、排出ガス温度を安全な温度まで下げることができる。また、排出ガス熱回収用熱交換器72を挟んでサーミスタをそれぞれ設けているので、排出ガス温度の上昇が排出ガス熱回収用熱交換器72に起因するものなのか、他の要因によるものなのかを特定することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池セル(SOFC)を含む燃料電池モジュールで発生する熱を利用する燃料電池システムに関する。
従来、燃料電池からの排出ガスを利用する燃料電池システムとして、例えば下記特許文献1に記載されているような燃料電池システムが提案されている。下記特許文献1に記載されている燃料電池システムは、固体電解質形の燃料電池を用いるものであって、燃料電池モジュールにおける排出ガスを有効利用するためのものである。具体的には、固体電解質形燃料電池モジュールと、この固体電解質形燃料電池モジュールからの排ガスと水とを熱交換する熱交換器と、水を貯える貯湯タンクと、この貯湯タンクの底部と熱交換器との間、及び貯湯タンクの上部と熱交換器との間をそれぞれ連結し、貯湯タンクと熱交換器との間で水を循環させる循環配管と、この循環配管に設けられ、水を強制的に循環させる循環ポンプと、熱交換器の入口水温及び出口水温を検出する温度検出器と、熱交換器の出口水温が入口水温よりも所定温度以上となるように循環ポンプの出力を制御する制御装置とによって構成されている。
また、燃料電池からの排出ガスを利用する燃料電池システムとしては、下記特許文献2に記載されているようなものも提案されている。
特開2006−24430号公報 特開2002−81743号公報
ところで、上述した特許文献1に記載されている燃料電池システムでは、排出ガスが非常に高温になるため、その熱を利用して湯を沸かしている。しかしながら、例えば熱交換器が故障したり、循環配管に何らかの不具合が生じて熱交換が十分に行えなかった場合、高温の排出ガスがそのまま燃料電池システムの外へと排出される恐れがある。更には、燃料電池システムを構成する燃料電池モジュールにも排出ガスの熱を利用するための熱交換器が設けられており、この燃料電池モジュール内の熱交換器に不具合が生じた場合には、やはり高温の排出ガスが燃料電池システムの外へと排出される恐れがある。
そこで本発明では、高温の排出ガスをそのまま外へと排出してしまうことを抑制することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとにより作動する複数の固体酸化物形燃料電池セルを含む燃料電池モジュールと、前記固体酸化物形燃料電池セルにおいて発電反応に寄与しなかった残余の燃料ガスと残余の酸化剤ガスとが燃焼することで発生する排出ガスを前記燃料電池モジュールから外部に排出する排出経路と、前記排出経路に設けられ、前記排出ガスを用いて熱交換を行い、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスの少なくとも一方を加熱する第1熱交換器と、を備える燃料電池システムであって、前記第1熱交換器から前記排出経路において前記排出ガスを外部へ排出するまでの間に前記排出ガスの温度を検知する温度検知部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、高温の排出ガスをそのまま外へと排出してしまうことを抑制することができる燃料電池システムを提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を説明するのに先立って、本発明の作用効果について説明する。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料ガスと酸化剤ガスとにより作動する複数の固体酸化物形燃料電池セルを含む燃料電池モジュールと、前記固体酸化物形燃料電池セルにおいて発電反応に寄与しなかった残余の燃料ガスと残余の酸化剤ガスとが燃焼することで発生する排出ガスを前記燃料電池モジュールから外部に排出する排出経路と、前記排出経路に設けられ、前記排出ガスを用いて熱交換を行い、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスの少なくとも一方を加熱する第1熱交換器と、を備える燃料電池システムであって、前記第1熱交換器から前記排出経路において前記排出ガスを外部へ排出するまでの間に前記排出ガスの温度を検知する温度検知部を備えることを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムによれば、第1熱交換器から、固体酸化物形燃料電池セルにおいて発電反応に寄与しなかった残余の燃料ガスと残余の酸化剤ガスとが燃焼することで発生する排出ガスを排出する排出経路の末端までの間に温度検知部を備えているので、第1熱交換器を経由する排出ガスの温度を検知することができる。従って、第1熱交換器における熱交換の状況を把握することができ、例えば、第1熱交換器に何らかの不具合が生じた場合であって高温の排出ガスがそのまま排出されるような状況を把握することができる。従って、高温の排出ガスをそのまま外へと排出してしまうことを抑制することができ、より安全性に配慮した燃料電池システムを提供することができる。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記排出経路の第1熱交換器下流側に設けられ、排出ガスを用いて熱交換を行い、水を加熱して湯とする第2熱交換器を備え、前記温度検知部は、前記第2熱交換器よりも前記燃料電池モジュール側に配置されていることも好ましい。温度検知部が、湯を沸かすための第2熱交換器よりも燃料電池モジュール側に設けられているので、第1熱交換器を経由した排出ガスの温度を的確に検知することができ、第1熱交換器に起因する排出ガスの温度変化を把握することができる。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記排出経路の第1熱交換器下流側に設けられ、排出ガスを用いて熱交換を行い、水を加熱して湯とする第2熱交換器を備え、前記温度検知部は、前記第2熱交換器を挟んで前記燃料電池モジュールとは反対側に配置されていることも好ましい。温度検知部が、湯を沸かすための第2熱交換器を挟んで燃料電池モジュールとは反対側に設けられているので、第2熱交換器を経由した排出ガスの温度を的確に検知することができ、最終的に燃料電池システムの外へ排出される排出ガスの温度変化を把握することができる。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記排出経路の第1熱交換器下流側に設けられ、排出ガスを用いて熱交換を行い、水を加熱して湯とする第2熱交換器を備え、前記温度検知部は、少なくとも第1温度検知部と第2温度検知部とを有しており、前記第1温度検知部は、前記第2熱交換器よりも前記燃料電池モジュール側に配置され、前記第2温度検知部は、前記第2熱交換器を挟んで前記燃料電池モジュールとは反対側に配置されていることも好ましい。この好ましい態様では、第1温度検知部が、湯を沸かすための第2熱交換器よりも燃料電池モジュール側に設けられているので、第1熱交換器を経由した排出ガスの温度を的確に検知することができ、第1熱交換器に起因する排出ガスの温度変化を把握することができる。また、第2温度検知部が、湯を沸かすための第2熱交換器を挟んで燃料電池モジュールとは反対側に設けられているので、第2熱交換器を経由した排出ガスの温度を的確に検知することができ、最終的に燃料電池システムの外へ排出される排出ガスの温度変化を把握することができる。また、第2熱交換器に入る排出ガスの温度と、第2熱交換器から出る排出ガスの温度とを独立して把握することができるので、第2熱交換器に起因する排出ガスの温度変化も把握することが可能となる。
また、本発明に係る燃料電池システムでは、前記温度検知部において検知される排出ガスの温度が、予め定められた所定の温度を超えた場合に、前記燃料電池モジュールの運転を抑制する制御部を備えることも好ましい。排出ガスの温度が所定の温度を超えた場合に、制御部が燃料電池モジュールの運転を抑制するので、排出ガスの温度上昇に対応して燃料電池モジュールの出力を低下させたり停止させたりすることが可能となり、より安全性に配慮した燃料電池システムを提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1を参照しながら本実施形態に係る燃料電池システムFCSについて説明する。図1は、燃料電池システムFCSの構成を概略的に示すブロック構成図である。図1に示すように、燃料電池システムFCSは、燃料電池ユニットFCUと、貯湯ユニットWPUとによって構成されている。
続いて、燃料電池ユニットFCUについて説明する。燃料電池ユニットFCUは、燃料電池モジュールFCMと、空気供給部APと、燃料供給部FPと、水供給部WPと、電力取出部EPと、燃料電池ユニット制御部FSと、を備えている。
燃料電池モジュールFCMは、燃料電池セルスタック10と、予熱・蒸発器11と、改質器12と、空気用熱交換器13と、を備えている。燃料電池モジュールFCMは、燃料電池セルスタック10を構成する複数の電気的に繋がれた燃料電池セル(図示しない)に、水素又は炭化水素燃料等を改質した改質ガス等の燃料ガスと酸化剤ガスとを供給することで発電反応を起こして発電するものである。燃料電池モジュールFCMの各構成要素について更に説明する。
空気供給部APは、フィルタ、流量センサ、バッファータンク、空気ブロアといった要素によって構成されている。空気供給部APから供給された酸化剤ガスとしての空気は、予熱・蒸発器11を通って空気用熱交換器13に導入される。空気用熱交換器13は、燃料電池セルスタック10において発電反応に寄与しなかった残余の燃料ガス及び空気が燃焼したガスを含む排出ガスと、予熱・蒸発器11を通って導入される空気との間で熱交換されるように構成されている。空気用熱交換器13において予熱された空気は、燃料電池セルスタック10に供給される。また、空気用熱交換器13を通過した排出ガスの温度を測定するためのサーミスタ14が、空気用熱交換器13から排出経路の出口までの間であって、空気用熱交換器13の近傍に配置されている。
燃料供給部FPは、炭化水素燃料である都市ガスが流入する経路と、大気が流入する経路とからなる。都市ガスが流入する経路は、電磁弁、ガバナ、燃料ポンプ、バッファータンク、流量センサ、脱硫器、逆止弁といた要素によって構成されている。大気が流入する経路は、フィルタ、空気ブロア、バッファータンク、流量センサ、逆止弁、電磁弁といった要素によって構成されている。これら2つの経路から流入する都市ガスと大気とが混合されて予熱・蒸発器11に導入される。予熱・蒸発器11に導入された混合気は、改質器12に導入され、改質器12内において炭化水素系のガスが水蒸気改質されて水素リッチな燃料ガスとなる。改質された燃料ガスは、燃料電池セルスタック10に供給される。
水供給部WPは、都市ガスを水蒸気改質する際に用いられる水蒸気となる水を供給する部分であって、浄化器、水ポンプ、逆止弁、流量センサ、電磁弁といった要素によって構成されている。水供給部WPによって供給される水は、予熱・蒸発器11に導入されて水蒸気とされた後に改質器12に導入される。
燃料電池セルスタック10に供給された燃料ガスと空気とによって、燃料電池セルスタック10を構成する各燃料電池セルにおいて発電反応が起こり、発電することができる。燃料電池セルの形態は特に限定されないけれども、例えば、円筒状の燃料電池セルが好適に用いられる。円筒状の燃料電池セルは、電解質層と、その電解質層を挟む内側の電極層及び外側の電極層とによって構成される。内側の電極層は、例えば、Niと、CaやY、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニアとの混合体、Niと、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリアとの混合体、Niと、Sr、Mg、Co、Fe、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレートとの混合体、の少なくとも一種から形成される。電解質層は、例えば、Y、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニア、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリア、Sr、Mgから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレート、の少なくとも一種から形成される。外側の電極層は、例えば、Sr、Caから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンマンガナイト、Sr、Co、Ni、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンフェライト、Sr、Fe、Ni、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたサマリウムコバルト、銀、などの少なくとも一種から形成される。
燃料電池セルスタック10において発電された電気は、電力取出部EPから外部へと取り出される。電力取出部EPは、インバータ等の電力変換装置を有しており、燃料電池セルスタック10において発電された電気を、交流出力として外部に出力する。
燃料電池セルスタック10に供給された燃料ガス及び空気のうち発電反応に寄与しなかった残余の燃料ガス及び残余の空気は燃焼され、排出ガスが発生する。この燃焼や排出ガスによって改質器12及び空気用熱交換器13に熱が与えられる。排出ガスは、改質器12及び空気用熱交換器13に熱を与えた後、排出ガス熱回収用熱交換器72を通って十分に安全な温度まで温度が下げられた後に外部に排出される。このように、燃料電池セルスタックにて発生した排出ガスが、改質器12及び空気用熱交換器13を経由して排出ガス熱回収用熱交換器72を通り、燃料電池システムFCSの外部へと排出する経路が本願発明の排出経路に相当する。この排出経路において、改質器12では排出ガスの熱を受け取って燃料ガスを改質しており、空気用熱交換器13では酸化剤ガスとしての空気を排出ガスの熱によって加熱しているので、改質器12及び空気用熱交換器13は本願発明の第1熱交換器に相当する。また、排出ガス熱回収用熱交換器72は、空気用熱交換器13の下流側に配置され、貯湯ユニットWPUにおいて溜められる湯を沸かすための熱交換器である。従って、この排出ガス熱回収用熱交換器72が、本願発明の第2熱交換器に相当する。
ここで、排出ガス熱回収用熱交換器72の構成について、図2を参照しながら説明する。図2に示すように排出ガス熱回収用熱交換器72は、ケーシング72aを備えており、ケーシング72a内に排出ガスを導入するための排出ガス導入管90と、ケーシング72a内から排出ガスを導出するための排出ガス導出管91と、を備えている。排出ガス導入管90には、ケーシング72a内に導入される排出ガスの温度を測定するサーミスタ96が、排出ガス導出管91には、ケーシング72a内から導出される排出ガスの温度を測定するサーミスタ95が、それぞれ配置されている。従って、サーミスタ96は、本願発明の第1温度検知部及び温度検知部に相当し、サーミスタ95は、本願発明の第2温度検知部及び温度検知部に相当する。
ケーシング72a内には、分配部92と、収集部94とが設けられている。分配部92と収集部94とは、複数の細い管路で形成された多管状の熱交換部93によって連結されている。分配部92には、後述する管路53bが接続され、収集部94には、後述する管路54bが接続されている。この排出ガス熱回収用熱交換器72によって暖められる水は、管路53bから分配部92へと供給される。分配部92へと供給された水は、熱交換部93を構成する複数の細い管路それぞれに分配され、排出ガスとの間で熱交換をして加熱されながら収集部94へと進む。収集部94へと至った湯は、管路54bへと導出される。
続いて、燃料電池ユニット制御部FSと、燃料電池モジュールFCM、空気供給部AP、燃料供給部FP、水供給部WP、電力取出部EP、及びサーミスタ95,96の関係について図3を参照しながら説明する。図3は、燃料電池ユニット制御部FSと、燃料電池モジュールFCM、空気供給部AP、燃料供給部FP、水供給部WP、電力取出部EP及びサーミスタ95,96の関係を説明するためのブロック構成図である。
図3に示すように、燃料供給部FP、空気供給部AP、水供給部WP、及び電力取出部EPは、燃料電池ユニットFCUの補器ADを構成している。燃料電池ユニット制御部FSは、燃料供給部FP、空気供給部AP、補器AD、及び電力取出部EPのそれぞれを制御するための部分であって、CPUやROMを有している。燃料電池モジュールFCMの動作は、燃料電池ユニット制御部FSからの指示信号に基づいて実行される。
燃料電池ユニット制御部FSには、サーミスタ14,95,96から、それぞれが検知した温度を示す信号が入力される。燃料電池ユニット制御部FSは、それらの信号が示す温度が予め定められた所定の温度を超えた場合には、燃料電池モジュールFCMの運転を抑制するように制御を実行する。燃料電池モジュールFCMの運転を抑制するとは、燃料電池モジュールFCMの出力を低下させるようにしたり、燃料電池モジュールFCMの運転を停止したりすることを含む概念である。具体的には、サーミスタ95,96から入力される排出ガス温度が基準温度(例えば260℃)を上回った場合、燃料電池モジュールFCMに流れる電流量をインバーターを用いて低減させて、それに伴って必要な燃料量を低減させて発熱量を制限することができる。または燃料電池モジュールFCMに流れる電流量をインバーターを用いてゼロにし、燃料量を最小にすることでゆっくり温度を下げ運転を停止することができる。さらには燃料電池モジュールFCMに流れる電流量をインバーターを用いてゼロにして、燃料量もゼロにしてシャットダウン制御し、排出ガス温度の上昇を防ぐ制御などが挙げられる。
上述したような燃料電池システムFCS及び燃料電池ユニット制御部FSによれば、次のような好適な運転制御を行うことが可能となる。この制御ルーチンを説明するためのフローチャートを図4に示す。図4に示す例では、燃料電池ユニット制御部FSに、サーミスタ14,95,96から排出ガス温度が入力される(ステップS01)。
続いて燃料電池ユニット制御部FSは、サーミスタ14,95,96から入力される排出ガス温度が基準温度を上回っているか判断する(ステップS02)。サーミスタ14,95,96から入力される排出ガス温度が基準温度を上回っていなければ、ステップS01の処理に戻る。一方、サーミスタ14,95,96から入力される排出ガス温度が基準温度以上であれば、ステップS03の処理に進む。
サーミスタ14,95,96から入力される排出ガス温度が基準温度以上であれば、燃料電池ユニット制御部FSは、燃料電池モジュールFCMの運転抑制を行うように指示信号を出力する(ステップS03)。
このような制御を行えば、排出ガス温度が基準温度以上となる場合に、燃料電池モジュールFCMの運転抑制を行うので、排出ガス温度を安全な温度まで下げることができる。また、排出ガス熱回収用熱交換器72よりも上流側にサーミスタ96を、下流側にサーミスタ95をそれぞれ設けているので、排出ガス温度の上昇が排出ガス熱回収用熱交換器72に起因するものなのか、他の要因によるものなのかを特定することができる。また、サーミスタ95から入力される排出ガス温度が基準温度以上となった場合、排出ガス熱回収用熱交換器72に起因すると考えられ、ポンプ71の流量を多く制御して熱交換量を増大させて排出ガス温度を安全な温度まで下げることも好適である。
続いて、図1に戻り、貯湯ユニットWPUについて説明する。貯湯ユニットWPUは、貯湯タンクWTと、補助熱源としての給湯器HUと、貯湯ユニット制御部WSと、を備えている。貯湯ユニットWPUは、貯湯タンクWTに溜めた水を沸かして貯湯し、その貯湯した湯を給湯器HUを通して給湯栓CLや浴槽BTに供給するものである。より具体的には、貯湯タンクWTに湯が十分に溜められている場合は、給湯器HUによっては加温せずに、給湯器HU内をそのまま通過させて給湯栓CLや浴槽BTに供給する。貯湯タンクWTに湯が十分に溜められていない場合等には、給湯器HUによって加温して給湯栓CLや浴槽BTに供給する。
続いて、貯湯ユニットWPUの配管構成について説明する。貯湯タンクWTには、管路61と、管路51と、管路52と、管路56と、管路57とが繋がれている。貯湯タンクWTに対して、管路61、管路51及び管路52は下側に、管路56及び管路57は上側に、それぞれ繋がれている。
管路61は、貯湯タンクWTに対して外部から給水するための管路である。貯湯タンクWTからみて管路61の上流側には、逆止弁80と、減圧弁81と、逆止弁82と、バキュームブレーカー83と、止水栓84とが設けられている。このような構成により、貯湯タンクWT内の湯が使われると、貯湯タンクWTの下側から水が供給される。
管路51は、貯湯タンクWT内の水を排出ガス熱回収用熱交換器72へと送り出すための管路である。管路52は、貯湯タンクWT内の水を排水するための管路である。管路52には排水弁70が設けられている。管路51は、後述する管路55と合流して管路53に繋がれている。管路53は、貯湯ユニットWPU内の管路53aと、燃料電池ユニットFCU内の管路53bとによって構成されている。管路53aには、貯湯タンクWT内の水を排出ガス熱回収用熱交換器72へと送り込むポンプ71が設けられている。管路53bは、排出ガス熱回収用熱交換器72へと繋げられている。
排出ガス熱回収用熱交換器72からは、出口側の管路として管路54bが繋げられている。管路54bは、燃料電池ユニットFCU内の管路であって、その先には貯湯ユニットWPU内の管路54aが繋げられている。この管路54aと管路54bとによって管路54が構成されている。管路54(管路54a)は、三方弁73に繋げられている。
三方弁73には、管路54(管路54a)の他に、管路55と管路56とが繋げられている。管路55は上述したように管路51と合流して管路53に繋げられている。従って、管路53、管路54、及び管路55によって排出ガス熱回収用熱交換器72を通る循環管路が形成されている。管路55にはラジエータ74が設けられていて、管路55を通る湯を放熱させることが可能なように構成されている。
管路56は、貯湯タンクWTに湯を供給するための管路であり、貯湯タンクWTの上方に繋げられている。管路57は、貯湯タンクWTから湯を供給するための管路であり、貯湯タンクWTの上方に繋げられている。管路57は、ミキシングバルブ76に繋げられていると共に、逆止弁79、貯湯水量センサ75が設けられている。ミキシングバルブ76には、管路61から分岐した管路59が繋げられている。ミキシングバルブ76は、管路57から供給される湯と、管路59から供給される水とを混合して管路58に送り出している。管路58は、給湯器HUに繋げられている。管路59には、給水水量センサ77が設けられている。
続いて、各管路や貯湯タンクWTに設けられている温度測定部としてのサーミスタの配置について説明する。貯湯タンクWTには、上方から順に、サーミスタ31、サーミスタ32、サーミスタ33が設けられている。また、管路57にはサーミスタ40が設けられている。これらの、サーミスタ31,32,33,40は、貯湯タンクWT内の貯湯量を測定するためのサーミスタである。本実施形態の場合、貯湯タンクWTには上方に湯が下方に水が溜まる構成となっている。従って、サーミスタの温度によって貯湯量を把握することができる。
管路53の管路53aには、サーミスタ36が設けられている。このサーミスタ36によって、管路53を流れているのが、十分に加温された湯なのか、貯湯タンクWTから出た水なのかを判断することができるし、排出ガス熱回収用熱交換器72に送られる水の温度を測定することもできる。管路54の燃料電池ユニットFCU内の管路54bにはサーミスタ37が、管路54aにはサーミスタ34及びサーミスタ38が、それぞれ設けられている。すわなち、管路54の排出ガス熱回収用熱交換器72側にはサーミスタ37が、管路54の三方弁73側にはサーミスタ34及びサーミスタ38が、それぞれ設けられている。サーミスタ37によって、排出ガス熱回収用熱交換器72によって加温された直後の湯の温度が測定でき、サーミスタ34及びサーミスタ38によって、三方弁73に入る直前の湯の温度が測定できる。
管路56にはサーミスタ39が設けられている。サーミスタ39は、貯湯タンクWTに繋がる部分の近傍に設けられており、貯湯タンクWTに導入される湯の温度を測定することができる。
続いて、貯湯ユニット制御部WSについて図5を参照しながら説明する。図5は、貯湯ユニット制御部WSの機能を説明するためのブロック構成図である。図5に示すように、貯湯ユニット制御部WSには、サーミスタ31,32,33,34,36,37,38,39,40から出力される温度測定値を示す信号が入力され、貯湯水量センサ75及び給水水量センサ77からはそれぞれの部分を通過した水量を示す信号が入力される。貯湯ユニット制御部WSは、それらの入力信号に基づいた情報処理や、予め定められたルーチンに基づく情報処理に基づいて、ポンプ71、三方弁73、ミキシングバルブ76を駆動するための制御信号を出力する。このように、貯湯ユニット制御部WSは、ポンプ71、三方弁73、及びミキシングバルブ76のそれぞれを制御するための部分であって、CPUやROMを有している。貯湯ユニットWPUの動作は、貯湯ユニット制御部WSからの指示信号に基づいて実行される。
この燃料電池システムFCSは構成要素として、燃料ガスと酸化剤ガスとにより作動する複数の固体酸化物形燃料電池セルを含む燃料電池モジュールFCMと、燃料ガスと酸化剤ガスとが燃焼することで燃料電池モジュールFCMから排出される排出ガスを用いて熱交換を行い、水を加熱して湯とする熱交換器である排出ガス熱回収用熱交換器72と、水及びその水を加熱した湯を溜めるタンクである貯湯タンクWTと、貯湯タンクWT内の水を排出ガス熱回収用熱交換器72へと送り込むポンプ71と、を備えている。
更にこの燃料電池システムFCSは、水及び湯が通る管路として次のような管路を備えている。まず、排出ガス熱回収用熱交換器72へと送り込まれた水が再び排出ガス熱回収用熱交換器72へと至るように構成された第1管路である管路53(管路53a及び管路53b)、管路54(管路54a及び管路54b)、及び管路55を備えている。更に、貯湯タンクWTから送り出された水を第1管路である管路53(管路53a及び管路53b)、管路54(管路54a及び管路54b)、及び管路55へと供給する供給管路部としての管路51を備えている。更に、第1管路である管路53(管路53a及び管路53b)、管路54(管路54a及び管路54b)、及び管路55から貯湯タンクWTへと湯を還流させる還流管路部としての管路56を備えている。管路51及び管路56によって第2管路が形成されている。
更にこの燃料電池システムFCSは、第1管路である管路53(管路53a及び管路53b)、管路54(管路54a及び管路54b)、及び管路55と還流管路部である管路56との管路切り替えを行う切替部としての三方弁73を備えている。更にこの燃料電池システムFCSは、排出ガス熱回収用熱交換器72から切替部としての三方弁73に至る間の第1管路である管路54に配置され、第1管路である管路54の当該部分を流れる水温を測定する温度測定部としてのサーミスタ38と、切替部としての三方弁73を制御する制御部としての貯湯ユニット制御部WSと、を備えている。
このような構成とすれば、燃料電池ユニットFCUの運転開始時等には、排出ガス熱回収用熱交換器72へと送り込まれた水が再びその排出ガス熱回収用熱交換器72へと至るように構成されてなる第1管路である管路53(管路53a及び管路53b)、管路54(管路54a及び管路54b)、及び管路55と、その第1管路である管路53(管路53a及び管路53b)、管路54(管路54a及び管路54b)、及び管路55を流れる湯を貯湯タンクWTへと還流させる還流管路部である管路56を含む第2管路とを備えるように構成できる。従って、第1管路である管路53(管路53a及び管路53b)、管路54(管路54a及び管路54b)、及び管路55を循環させることで排出ガス熱回収用熱交換器72から十分な熱量を得ることができ、水を所望の温度の湯とすることができる。
特に本実施形態のように固体酸化物形燃料電池を用いている場合は、このような構成とすることがより有効である。固体酸化物形燃料電池は発電効率が良いため、燃料消費が少なく、排出ガス温度は200〜400℃と高いものの、排出ガスの量が少ないため、排出ガスの熱量自体は少ない。従って、排出ガスとの熱交換によって即座に大量に湯を沸かして溜めることができず、少量沸かした湯を少しずつ溜めていくことが必要となる。そこで本実施形態のように、燃料電池ユニットFCUの運転開始時に湯を沸かしている間は第1管路である管路53(管路53a及び管路53b)、管路54(管路54a及び管路54b)、及び管路55を流し、湧き上がったら管路を還流管路部である管路56へと切り替えて、湯を貯湯タンクWTへと送り込むことができる。
本実施形態に係る燃料電池システムを示す図である。 図1に示す排出ガス回収用熱交換器の構成を示す図である。 図1に示す燃料電池ユニットの制御的な構成を示すブロック構成図である。 本実施形態に係る燃料電池システムの制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 図1に示す貯湯ユニットの制御的な構成を示すブロック構成図である。
符号の説明
10:燃料電池セルスタック
11:予熱・蒸発器
12:改質器
13:空気用熱交換器
14,31,32,33,34,36,37,38,39,40:サーミスタ
51,52,53,53a,53b,54,54a,54b,55,56,57,58,59,61:管路
70:排水弁
71:ポンプ
72:排出ガス熱回収用熱交換器
73:三方弁
74:ラジエータ
75:貯湯水量センサ
76:ミキシングバルブ
77:給水水量センサ
79:逆止弁
80:逆止弁
81:減圧弁
82:逆止弁
83:バキュームブレーカー
84:止水栓
AD:補器
AP:空気供給部
BT:浴槽
CL:給湯栓
EP:電力取出部
FCM:燃料電池モジュール
FCS:燃料電池システム
FCU:燃料電池ユニット
FP:燃料供給部
FS:燃料電池ユニット制御部
HU:給湯器
WP:水供給部
WPU:貯湯ユニット
WS:貯湯ユニット制御部
WT:貯湯タンク

Claims (5)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとにより作動する複数の固体酸化物形燃料電池セルを含む燃料電池モジュールと、
    前記固体酸化物形燃料電池セルにおいて発電反応に寄与しなかった残余の燃料ガスと残余の酸化剤ガスとが燃焼することで発生する排出ガスを前記燃料電池モジュールから外部に排出する排出経路と、
    前記排出経路に設けられ、前記排出ガスを用いて熱交換を行い、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスの少なくとも一方を加熱する第1熱交換器と、を備える燃料電池システムであって、
    前記第1熱交換器から前記排出経路において前記排出ガスを外部へ排出するまでの間に前記排出ガスの温度を検知する温度検知部を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記排出経路の第1熱交換器下流側に設けられ、前記排出ガスを用いて熱交換を行い、水を加熱して湯とする第2熱交換器を備え、
    前記温度検知部は、前記第2熱交換器よりも前記燃料電池モジュール側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記排出経路の第1熱交換器下流側に設けられ、前記排出ガスを用いて熱交換を行い、水を加熱して湯とする第2熱交換器を備え、
    前記温度検知部は、前記第2熱交換器を挟んで前記燃料電池モジュールとは反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記排出経路の第1熱交換器下流側に設けられ、前記排出ガスを用いて熱交換を行い、水を加熱して湯とする第2熱交換器を備え、
    前記温度検知部は、少なくとも第1温度検知部と第2温度検知部とを有しており、
    前記第1温度検知部は、前記第2熱交換器よりも前記燃料電池モジュール側に配置され、
    前記第2温度検知部は、前記第2熱交換器を挟んで前記燃料電池モジュールとは反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記温度検知部において検知される排出ガスの温度が、予め定められた所定の温度を超えた場合に、前記燃料電池モジュールの運転を抑制する制御部を備えることを特徴とする請求項1〜4に記載の燃料電池システム。
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