JP2009301706A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブルーレーザーを含む多種の波長のレーザーに対応しても薄型化,小型化,特性劣化抑制の少なくとも一つを実現できる光ディスク装置を提供する。
【解決手段】スピンドルモータ2と、集積素子8と、集積素子10と、対物レンズ33と、対物レンズ32と、集積素子8、集積素子10、対物レンズ33、および対物レンズ32を搭載し、スピンドルモータ2に対して移動可能に取り付けられたキャリッジ4と、を備え、対物レンズ32は、スピンドルモータ2の回転軸を通りキャリッジ4の移動方向に平行な直線上近くに設けられ、対物レンズ33は対物レンズ32に対して集積素子8、および集積素子10の反対側に設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、DVD等の高密度記録ディスク、コンパクトディスク等の光ディスクにおける記録再生に使用される光ディスク装置に関するものである。
光ディスク装置において、赤外レーザーや赤色レーザーなどの長波長レーザーを出射するレーザーダイオードを用いられていたが、最近では、ブルーレーザーを用いて、上記各レーザーを用いた場合よりも高密度記録を行うようになってきた。
特開平11−224436号公報 特開2000−123394号公報 特開平10−334494号公報
しかしながら、ブルーレーザーに対応した光ディスクを記録再生するビデオレコーダーでは、装置自体が非常に大きいために、光学系にブルーレーザーを用いてもビームエクスパンダーなどの手段を用いて容易に光学設計が容易であり、しかもブルーレーザーに対応した光ディスクと赤色レーザーに対応した光ディスクの双方に記録再生を行える場合においても、装置が非常に大きいので、波長に応じた別々の光学系を装置内に構成できるので、特に何ら問題点は生じない。
しかしながら、上記波長が異なる2つの光ディスクに記録か再生の少なくとも一方を行うことができ、しかもノートブックパソコン等の電子機器に組み込まれる比較的、薄型で小型の光ディスクドライブ装置においては、ブルーレーザー,赤外レーザー,赤色レーザーの各光に対応した光学系を設けることは不可能であり、しかもブルーレーザーは球面収差が他のレーザーよりも大きく、共通の光学系で処理することは非常に困難であり、しかも光学系を集積化することで、光学特性の劣化を生じる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ブルーレーザーを含む多種の波長のレーザーに対応しても薄型化,小型化,特性劣化抑制の少なくとも一つを実現できる光ディスク装置を提供することを目的としている。
本発明は、光ディスクを回転させる駆動手段と、ブルーレーザーに対応したディスク用の光を出射する第1の光学ユニットと、DVD用の光、およびCD用の光を出射する第2の光学ユニットと、前記ブルーレーザーに対応したディスク用の光を集光するブルーレーザーに対応したディスク用の対物レンズを有する第1の集光部と、前記DVD用の光、および前記CD用の光を集光するCD/DVD用の対物レンズを有する第2の集光部と、前記第1の光学ユニット、前記第2の光学ユニット、前記第1の集光部、および前記第2の集光部を搭載し、前記駆動手段に対して移動可能に取り付けられたキャリッジと、を備え、前記第2の集光部は、前記駆動手段の回転軸を通り前記キャリッジの移動方向に平行な直線上近くに設けられ、前記第1の集光部は前記第2の集光部に対して前記第1の光学ユニットおよび前記第2の光学ユニットの反対側に設けられていることを特徴とする光ディスク装置とした。
本発明は、上記構成によって、青色光専用の集光部及び赤,赤外用の集光部を設けた構成とすることで、確実に各光を光ディスク上に集光させることができ、しかも集光部の構造を簡単にすることができる。
本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す平面図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す側面図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す部分拡大図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す部分拡大図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置に用いられる収差補正ミラーを示す図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置に用いられる収差補正ミラーを示す図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置に用いられる収差補正ミラーを示す図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置に用いられる収差補正ミラーを示す図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置のアクチュエータを示す正面図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置のアクチュエータを示す断面図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置のアクチュエータを示す正面図 本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置のアクチュエータを示す断面図
以下、本発明の実施における形態1の光ピックアップ装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置を示す平面図で、図2は本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置の側面図である。
図1、図2において、1は光ディスクで、光ディスク1は光を照射することで、情報の再生かもしくは情報の記録の少なくとも一方を行うことができる。具体的に光ディスク1としては、情報の再生のみが行えるCD−ROMディスク,DVD−ROMディスク等、情報の再生に加えて情報の記録が行えるCD−Rディスク,DVD−Rディスク等、情報の再生に加えて情報の記録/消去が可能なCD−RWディスク,DVD−RWディスク,DVD−RAMディスク等が好適に用いられる。また、光ディスク1としては、略赤色の光で情報の記録もしくは再生の少なくとも一方が行える記録層を備えるもの、略赤外光で情報の記録もしくは再生が行える記録層を備えるもの、略青色〜略青紫の光で情報の記録あるいは再生が行える記録層を備えるものが使用可能である。更に光ディスク1の大きさとしては、様々な直径を有する円盤状のものを用いることが可能であるが、好ましくは3cm〜12cmの直径を有する円盤状のものを好適に用いられる。
2は光ディスク1を回転するためのスピンドルモータである。スピンドルモータ2には、光ディスク1を保持するチャッキング部(図示せず)が設けられている。スピンドルモータ2は光ディスク1を角速度一定で回転させたり或いは角速度を可変的に回転させたりすることが可能です。どのように角速度を一定或いは可変的に制御するかは、図示していないスピンドルモータ駆動手段及び光ディスク装置の制御部が状況に応じて切り替える。なお、本実施の形態では、光ディスク1の回転駆動手段としてスピンドルモータ2を用いたが、他の種類のモータや他の手段を用いて、回転駆動させても良い。
3は光ディスク1に光を照射することで情報を光ディスク1に記録及び光ディスク1から情報を読み取るための光ピックアップである。
4は光ピックアップ3のベースとなるキャリッジ、5は後述する対物レンズを略三次元的に移動させる光ピックアップアクチュエータである。キャリッジ4は少なくとも支持シャフト6とガイドシャフト7で支持されており、光ディスク1の内周と外周との間を移動可能となっている。またキャリッジ4は、光ピックアップアクチュエータ5と光学部或いは光源を搭載している。
8は青紫色のレーザー部81及び受光素子部82を備えた集積素子で、詳細は図3を用いて説明する。レーザー部81は405nmのレーザー光を発生するレーザーダイオード81aを有しており、このレーザーダイオード81aは、ベース81cとカバー81bで構成される密封空間内に配置されている。
なお、本実施の形態では、青紫色の光を出射するレーザーダイオード81aを用いたが、青色〜紫色の光を出射するレーザーダイオードを用いて良い。なおこの様な短波長のレーザー光を出射するレーザーダイオードとしては、GaNにInなどの発光中心を添加した活性層をGaNを主成分としp型不純物をドープしたp型層と、GaNを主成分としn型不純物をドープしたn型層で挟み込んだものが好適に用いられる。所謂、窒化物半導体レーザーが好適に用いられる。
また、ベース81cには端子81dが複数本立設されており、この端子81dはアース端子,レーザーダイオード81aに電流を供給する端子などで構成されている。
また、カバー81bには光が出入りする開口(図示せず)が設けられており、この開口を塞ぐようにガラスなどの透明板(図示せず)が接着などの手法によってカバー81bに設けられている。83はカバー81bの開口上に接着などの手法によってカバー81bに直接取り付けられたプリズムで、レーザーダイオード81aから出射されたレーザー光84を透過させて光ディスク1への照射光とするとともに、光ディスク1からの戻り光を受光素子部82に導くプリズムである。プリズム83には、レーザー光84をモニターするための回折格子(図示せず)が設けられるとともに、受光素子部82側に導いた位置に、更に波長405nmのレーザー光84を分割する回折格子(図示せず)が設けられ、フォーカス検出、トラッキング検出、球面収差検出、光ディスク1上に記録された信号等の検出及び制御用信号取り出せるようになっている。なお、本実施の形態では、プリズム83とカバー81bの間に透明なカバー部材83aを設けた。このカバー部材83aはカバー81b上に接着などの手法を用いて直接接合されている。プリズム83には互いに略平行で傾斜した傾斜面83c〜83eが設けられており、この傾斜面83c〜83eにビームスプリッター膜やホログラムなどの光学素子が配設されている。この傾斜面83c〜83eは、透明なガラスブロックや樹脂ブロック同士などの接合面に相当する。また、本実施の形態では、傾斜面は3つ設けたが、1乃至複数設けても良い。なお、本実施の形態では、レーザー部81においては、カバー81bに設けられた開口を図示していない透明板によって塞ぎ、カバー81bとベース81cで構成された空間内に不活性ガスを充填させた構成としたが、図示していない透明板で開口を塞がずに、このカバー部材83aで開口を塞ぐ構成としても良い。また、カバー部材83aには必要に応じてプリズム83のレーザー部81側には、3ビームを構成するための回折格子(図示せず)が作製されている。また、カバー部材83aには、上記回折格子の他、他の光学部品を一体に或いは取り付ける構成を取ることもできる。また、カバー部材83aに、設ける回折格子としては、例えば、レーザーダイオード81aから出射された光の強度分布を非均一になるような(例えば、光スポットの中心部の輝度が低く、外周部の輝度が高くなるような)ものや、光デスク1に向かう光軸方向とは異なる光軸方向に光の一部を導き、その導かれた光を例えばモニター光に使用されるようなもの等が好適に用いられる。更にカバー部材83a上にプリズム83を接着など手法で取り付けると、接合面である傾斜面83c〜83eから外方に突出した接着材やあるいは傾斜面83c〜83eに生じる凹部を緩和することができる。すなわち、光学設計などによって、レーザーダイオード81aから出射された光が、この傾斜面83c〜83cの外表面部に上述の様に形成された凹部や凸部に当たると、記録/再生特性に影響が及ぶ。従ってプリズム83のレーザーダイオード81a側にカバー部材83aを設けることで、前記凹部や凸部が形成されてもその凹凸を緩和できるので、記録特性などの劣化を防止できる。更に、カバー部材83aで開口を塞ぐ構成とせず、カバー部材83aを省略してプリズム83で直接開口を塞ぐようにしても良い。
なお、本実施の形態ではレーザー部81の内部を密閉した構成としたが、カバー81bに光の出射口とは異なる孔部を設けて、レーザー部81内部を非密閉状態としても良く、この様な構成によって、レーザー部81の出射口に設けられた光学部材などが曇るのを防止できる。
受光素子部82は、受光素子82aを透明な部材を含むケース82bで覆われており、しかもケース82bからは、受光素子82aと電気的に接続された端子82cがケース82bの外方へ導出されている。
85は結合部材でレーザー部81と受光素子部82の位置を決めるための部材である。受光素子部82の端子82cにはフレキシブル基板(図示せず)が接合され、そのフレキシブル基板は、レーザーフレキシブル基板9に半田等で結合されている。
10は赤及び赤外色のレーザー部101及び受光素子部102を備えた集積素子で、詳細については図4を用いて説明する。レーザー部101には、波長略660nmのレーザー光を出射するレーザーダイオード103と波長略780nmのレーザー光を出射するレーザーダイオード104を有しており、このレーザーダイオード103,104は、ベース101aとカバー101bで構成される密封空間内に配置されている。
なお、本実施の形態では、レーザーダイオード103,104をそれぞれ別の発光体ブロックとして、それぞれ密封空間内に配置したが、一つの発光体ブロックに、複数の発光層を設け、一つの発光体ブロックを密封空間内に配置する構成でも良い。また、本実施の形態では、2つの異なる波長のレーザーダイオードを搭載したが、3つ以上の異なる波長のレーザーダイオードを密封空間内に設けた構成としても良い。
また、ベース101aには端子101cが複数本立設されており、この端子101cはアース端子,レーザーダイオード103,104に電流を供給する端子,モニター光の出力端子などで構成されている。また、カバー101bには光が出入りする開口(図示せず)が設けられており、この開口を塞ぐようにガラスなどの透明板(図示せず)が接着などの手法によってカバー101bに設けられている。105はレーザー光106を透過し、戻り光を受光素子102に導くプリズムである。プリズム105には、レーザー光106をモニターするための回折格子(図示せず)が設けられるとともに、受光素子102側に導いた位置に、更に波長780nmもしくは、660nmのレーザー光106を分割する回折格子(図示せず)が設けられ、フォーカス検出、トラッキング検出、光ディスク1上に記録された信号及び制御信号等の検出ができるようになっている。プリズム105には互いに略平行で傾斜した傾斜面105a〜105cが設けられており、この傾斜面105a〜105cにビームスプリッター膜やホログラムなどの光学素子が配設されている。この傾斜面105a〜105cは、透明なガラスブロックや樹脂ブロック同士などの接合面に相当する。なお、本実施の形態では、傾斜面は3つ設けたが、1乃至複数設けても良い。
107はプリズム105に離間されて設けられ、波長660nmもしくは780nm用の偏光ホログラム回折格子で、フォーカス検出、トラッキング検出、光ディスク1上に記載された信号等を検出できるようになっている。また、偏光ホログラム107は、波長660nmで作用する場合は、波長780nmのレーザー光には影響が少なくなっている。また波長780nmで作用する場合は、波長660nmのレーザー光には影響が少なくなっている。また、必要に応じてプリズム105のレーザー部101側には、3ビームを構成するための回折格子(図示せず)が作成されて、一方のレーザー波長が他の波長から影響を受けないように、例えば、偏光を利用した3ビーム回折格子となっている。
108は結合部材でレーザー部101と受光素子部102の位置を決めるための部材である。109はビームコンバイナー機能を有した回折格子で、波長660nmは作用せず、波長780nmには作用するようになっており、波長780nmの見かけの仮想発光点が波長660nmの仮想発光点と一致するようになっている。また、109は上記ビームコンバイナー機能を有さなくても光学的に許容できることも可能である。
回折格子109は複数の板状体を積層した構成となっており、この複数の板状対のうち少なくとも一つに格子が設けられている。また、回折格子109はカバー101bの開口部分を塞ぐ様に接着などの手法によって直接カバー101bに接合されている。なお、本実施の形態では、カバー101bの光の出射口となる開口を透明板で塞いだが、この透明板を用いずに、回折格子109自体で開口を塞ぐように構成することで、透明板は不要となり、構成が簡単になる。
なお、本実施の形態ではレーザー部101の内部を密閉した構成としたが、カバー101bに光の出射口とは異なる孔部を設けて、レーザー部101内部を非密閉状態としても良く、この様な構成によって、レーザー部101の出射口に設けられた光学部材などが曇るのを防止できる。
レーザーダイオード103,104いずれか一方から出射された光は、ケース101bの開口を通過し回折格子109,プリズム105,偏光ホログラム回折格子107を通過して光ディスク1に導かれ、光ディスク1で反射した反射光は、偏光ホログラム回折格子107,プリズム105を通過して受光素子部102に導かれる。この時、プリズム105において光ディスク1からの反射光は、傾斜面105aと傾斜面105b間で反射されて、レーザー部101と偏光ホログラム回折格子107を結ぶ線の側方に位置した受光素子部102に入射される。
受光素子部102は、受光素子102aを透明な部材を含むケース102bで覆われており、しかもケース102bからは、受光素子102aと電気的に接続された端子102cがケース102bの外方へ導出されている。
受光素子部102の端子102cにはフレキシブル基板(図示せず)が接続されており、レーザーフレキシブル基板9に半田等で結合されている。
11は波長405nm用のコリメートレンズで、レーザー部81から出力された発散したレーザー光84を略平行光にするために使用される。またコリメートレンズ11は、波長変動及び温度変化等の影響により発生する色収差を補正する機能も有している。12はビーム整形プリズムで、レーザー光84の強度分布を略円形状に補正する。13は臨界角
プリズムでレーザー光84を分離するために使用される。14は収差補正ミラーで光ディスク1の厚み誤差等により発生する球面収差を補正するために使用される。
ここで、収差補正ミラーについて、図5〜図8を用いて説明する。
図5(a)〜図5(c)はそれぞれ本実施の形態にかかる光ピックアップに用いられる収差補正ミラーの概略の平面図(最上面)、破線A−Bの断面図、および平面図(最下面)における断面図である。基板15上には下部電極16、圧電体17、上部電極18,19、および弾性体20が形成される。基板15は裏側(図面下側)に円形のキャビティ部21を有し、反射膜22が形成される。下部電極16はパターンニングされて電極パッド23に引き回される。同様に上部電極18、19もパターンニングされて電極パッド24、25にそれぞれ引き回される。
図6に上部電極18,19の構成を示す。上部電極18,19は絶縁部26によって互いに絶縁される。この例において上部電極18は円形で、上部電極18は上部電極18と中心を略同一にする環状電極とした。上部電極18からは配線が引き回され、電極パッド24に接続する。同様に、上部電極19からは電極パッド25に配線が引き回される。なお、本実施の形態では、上部電極18,19というように2つに分割したが、3以上に分割してもよく、しかも本実施の形態では、上部電極18,19を外形が円形状となるように構成したが、方形状や4角形以上の多角形状、あるいは三角形状としても良い。
図7に下部電極の構成を示す。下部電極16は上部電極18,19とともに圧電体17を挟み込んでおり、しかも下部電極16は電極パッド23へ配線される。
この構成において、下部電極16を接地し、上部電極18に正の電圧を、上部電極19に負の電圧を与えた場合の、反射膜22の変位の等高線(a)および変位図(b)を図8に示す。図中C、C’およびD、D’はそれぞれ絶縁部26、およびキャビティ部21の外周部の位置に対応する。D、D’の位置がキャビティ部21の外周部であり、この外周部分は拘束されているので変位がゼロである。変位はC−D、C’−D’に対応する環状部において下に凸で、C、C’の境界を境にC−C’の径に対応する部分において上に凸となる。球面収差の補正には一般に非球面形状が必要であるが、C−C’における曲面形状はまさに非球面形状である。したがって、本発明においては、C−C’における曲面部分、すなわち、上部電極18の形状に対応する反射膜22の部分、もしくはその内側を用いる。これにより、収差補正ミラーが非常に精度の高い収差補正を実現することが可能となる機能部品である。なお、本実施の形態では、薄膜形成された圧電体17を用いた収差補正ミラーを設けたが、バルク状の圧電体で構成してもよく、あるいは他の変位可能な部材を用いて収差補正ミラーを駆動させても良い。また、圧電体17を用いずに、複数のレンズを組み合わせ、その複数のレンズの内少なくとも一つを移動させることで、球面収差を補正させることができる。
次に27はビームスプリッターで、集積素子8及び集積素子10から発光されたレーザー光84及びレーザー光106を分離及び結合するために使用される。28は波長660nm及び780nm用のコリメートレンズで、レーザー部101から出力された発散したレーザー光106を略平行光にするために使用される。また、波長変動及び温度変化等の影響により発生する色収差を補正する機能も有することも可能である。
29は負のパワーを有した凹レンズで、30は正のパワーを有した凸レンズである。この凹レンズ29と凸レンズ30の組合せで、レーザー光84と106を所望のビーム径に拡大している。31は立上プリズムで、第1面311で波長660nm及び780nmのレーザー光106に対しては反射する機能を有し、波長405nmに対しては透過する機
能を有した誘電多層膜が形成されている。また、第2面312は405nmが反射できるようになっている。32は波長660nmに対応した光ディスク(DVD)1用の対物レンズで、波長780nmに対応した光ディスク(CD)1に対しても平行光で所望の記録位置に焦点を結ぶことのできる機能を有した対物レンズである。33は波長405nmに対応した光ディスク(Blu−RayもしくはAOD)1用の対物レンズである。実施の形態では、対物レンズ32がスピンドルモータセンター位置に配置しており、対物レンズ33は対物レンズ32に対し凸レンズ30と反対側、つまりは光ディスク1に対してタンジェンシャル方向に配置している。また、対物レンズ33の厚みは対物レンズ32よりも厚くなるように構成する。本実施の形態の様に、光源から出射された光がまず最初に第1面311で比較的長波長の光を立ち上げ、比較的短波長の光を第1面311を通過した後に第2面312で立ち上げる構成、すなわち、図1に示す構成では各レーザー部81,101側に長波長に対応する対物レンズ32を配置し、対物レンズ32よりも遠い位置に対物レンズ33を設ける構成とすることで、比較的立上プリズム31に入射されるまでの光の引き回す経路を長くすることができ、光学設計を容易にすることができる。
しかしながら、立上プリズム31の第1面311面が波長660nm及び780nmのレーザー光106を透過し、波長405nmのレーザー光84を反射させ、第2面312面が波長660nm及び780nmのレーザー光106を反射する構成であれば、対物レンズ33は対物レンズ32に対してレーザー側に配置しても構成可能である(図11,図12参照)。この様な構成によって、多少対物レンズ保持筒の大きさが大きくなるものの、トラッキングコイル39及びトラッキングマグネット47間のギャップを広げることができ、その結果トラッキングコイル39かトラッキングマグネット47の少なくとも一方の大きさなどを大きくすることができるので、十分に対物レンズ32,33を駆動する駆動力を得ることができ、高速アクセスなどを実現できる。
34はCD及びDVDの光ディスクに対応するための必要な開口数を実現するための開口フィルターで、誘電多層膜、ホログラム開口等の手段で実現されている。また、開口フィルター34には、波長660nm及び780nmに対応したλ/4板が一体に形成され、往路と復路において、偏光方向を略90度偏光させている。35は波長405nm用のλ/4板で、往路と復路において、偏光方向を略90度偏光させている。このλ/4板34,35は波長405nm、660nm、780nmの共通光路中に配置しても可能である。
次に、対物レンズ32及び33を保持したアクチュエータについて図9、図10を用いて説明する。図9は本発明の一実施の形態における光ピックアップ装置のアクチュエータを示す正面図で、図10はその断面図を示す。
図9において、36は対物レンズ32,33とλ/4板付開口フィルター34及びλ/4板35とを接着等の手段で固定できる対物レンズ保持筒である。
36,37はそれぞれフォーカスコイルで、それぞれ略リング状に巻線されており、38,39はトラッキングコイルでフォーカスコイル36,37と同様にそれぞれ略リング状に巻線されている。これらフォーカスコイル36,37、トラッキングコイル38,39も対物レンズ保持筒36に接着剤等で固定されている。40,41はサスペンションワイヤであり、このサスペンションワイヤ40,41は対物レンズ保持筒36とサスペンションホルダー42を連結しており、少なくとも対物レンズ保持筒36は所定の範囲で、サスペンションホルダー42に対して変位可能となっている。サスペンションワイヤ40,41の両端部はそれぞれ対物レンズ保持筒36とサスペンションホルダー42にインサート成型で固定されている。サスペンションワイヤ40には、フォーカスコイル36,37も半田付け等で固定され、サスペンションワイヤ41には、トラッキングコイル38,ト
ラッキングコイル39も半田付け等で電気的に接続されている。サスペンションワイヤ40は、フォーカスコイル36,37のそれぞれと、また直列に接合されたトラッキングコイル38,39に対し電力を供給できるように、好ましくは6本以上の丸ワイヤもしくは板バネ等で構成されている。
サスペンションホルダー41には半田等で固定するため、フレキシブル基板43が接着等で固定されている。44,45はフォーカスマグネットでフォーカスコイル36,37よりもマグネット幅方向(トラッキング方向)を小さく構成してあり、フォーカスコイル36、37のコイル中心位置よりも光ディスク1の外周側のフォーカスマグネット44は外周よりに対向して配置されており、光ディスク1の内周側のフォーカスマグネット45は内周よりに対向して配置されている。46,47はトラッキングマグネットで、トラッキングコイル38,39に対向して配置されている。また、フォーカスマグネット44,45はフォーカス方向に、トラッキングマグネット46,47はトラッキング方向に磁極がそれぞれ分割され、一極がフォーカスコイル36,37及びトラッキングコイル38,39の略リング状の一片に対向し、他極側が、フォーカスコイル36,37及びトラッキングコイル38,39における略リング状の他の部分に対向するように配設されている。このとき、フォーカスマグネット44,45と磁気ヨーク48でそれぞれフォーカス磁気回路、トラッキングマグネット46,47と磁気ヨーク48でそれぞれトラッキング磁気回路を構成し、このフォーカス磁気回路の中にそれぞれフォーカスコイル36,37、トラッキング磁気回路の中にそれぞれトラッキングコイル38,39が1個ずつ配設された構成が実現でき、それぞれのコイルに通電することによりそれぞれ独立して制御することが可能になる。なお、本実施の形態においてはフォーカスコイル36,37を独立に制御していることを説明しているが、フォーカスコイル36,37、トラッキングコイル38,39をすべて独立に制御するのもよい。この場合サスペンションワイヤ40及び41は全体で少なくとも8本必要となるが、どちらか一方のペア、例えばフォーカスコイル36,37のみを独立に制御した場合にはサスペンションワイヤ40及び41は少なくとも6本ですむ。
ところで、フォーカスマグネット44,45,トラッキングマグネット46,47は、分割するときマグネットの着磁を多極着磁にせずそれぞれの単一の磁極を有するマグネットを分離し貼り合わせたタイプにすることにより極間に発生するニュートラルゾーンを抑えることができ、各コイルのフォーカスシフト及びトラッキングシフトに伴う磁気回路特性の劣化を最小限に抑えることができる。チルトマージンが狭い高密度光ディスクの制御を行うためには、このように単極のマグネットを貼り合わすのが精度を上げるため必須である。
サスペンションワイヤ40,41には小型化とサスペンションワイヤ40,41の座屈方向の共振を低減させるために逆ハの字になってテンションが加えられている。また、磁気ヨーク48は、磁気的な面からはフォーカスマグネット44,45及びトラッキングマグネット46,47の磁気的なヨークの役目を果たし、構造的な面からは、サスペンションホルダー42を保持して固定する機能を担っており、接着剤等サスペンションホルダー42を固定するのにも利用されている。サスペンションワイヤ40,41において、サスペンションホルダー42側には、ダンピングを行うダンパーゲルが充填されている。ダンパーゲルはUV等でゲル状になる材料を使用している。なお、以下、対物レンズ保持筒36、フォーカスコイル36,フォーカスコイル37,トラッキングコイル38,トラッキングコイル39,対物レンズ32,33、λ/4板付開口フィルター34とλ/4板35で構成される部分を、光ピックアップアクチュエータ可動部という。
49はレーザードライバーであり、レーザー部101内に内蔵する波長780nmと波長660nmの波長の半導体レーザーを発光させるため動作し、さらに各波長に対しノイ
ズ低減のために重畳を掛ける機能も有している。また、レーザードライバー49はキャリッジ4もしくは、キャリッジ上下に配置されるカバー板金(図示せず)とに接触状態とし放熱を効果的に行うことができる構造になっている。また、50もレーザードライバーで、レーザー部81内に内蔵する波長405nmの波長の半導体レーザーを発光させるため動作し、さらに各波長に対しノイズ低減のために重畳を掛ける機能も有している。また、レーザードライバー49同様に、キャリッジ4もしくは、キャリッジ上下に配置されるカバー板金(図示せず)とに接触状態とし放熱を効果的に行うことができる構造になっている。
次に、本実施の形態における光ピックアップの光学構成について説明する。
先ずは、波長405nmについて説明する。
レーザー部81から出射された波長405nmの発散したレーザー光84はコリメートレンズ11で略並行になり、ビーム整形プリズム12を通過して臨界角プリズム13を介して反射ミラー機能を有した収差補正ミラー14に到達する。収差補正ミラー14より反射したレーザー光84は再度臨界角プリズム13に入射する。このとき、収差補正ミラー14に入る入射光と反射光は臨界角プリズム13の臨界角度前後数度の傾きを有しているように配置されている。また、ビーム整形プリズム12と臨界角プリズム13との間は空隙を設けている。このように構成することで、臨界角を利用して波長405nmのレーザー光84を効率よく分離することが可能となる。また、前記空隙に対向するビーム整形プリズム12及び臨界角プリズム13の両面には、誘電体多層膜等の手段で、光透過効率を向上させることも可能である。次に臨界角プリズム13から出射されたレーザー光84はビームスプリッター27を通過して、凹レンズ29及び凸レンズ30を介して立上プリズム31に入射して、第1面311を通過して第2面312で反射する。反射したレーザー光84はλ/4板を通過して円偏光となり、対物レンズ33によって集光されて光ディスク1上に光スポットを形成する。光ディスク1から戻るレーザー光84は、往路とは逆に通過し、λ/4板を通過することによって、往路とは略90度の偏光方向に偏光され、最終的にはプリズム83内のビームスプリッターにより分離され、受光素子部82との間に構成される回折格子により受光素子部82内の受光素子82aに導かれ、少なくとも球面収差誤差信号を生成する。波長405nmにおいては、波長が従来に比べ短くなっているため、光ディスク1の保護層厚み等が変化した際に発生する球面収差が大きくなり、記録再生品質が大きく損なわれる。従って、上述した球面収差検出信号に応じて収差補正ミラー14を駆動し、反射面を若干球面に変形させることによって、発生した球面収差を抑えられるようになっている。また、今回は収差補正ミラー14を用いて球面収差を補正するようになっているが、上述した凹レンズ29もしくは凸レンズ30の少なくとも一方を光軸方向に移動させることでも球面収差を補正できることも可能である。
次に波長660nmについて説明する。レーザー部101のレーザーダイオード103から出射された波長660nmのレーザー光106は、ビームコンバイナー109及び660nm専用3ビームを形成する回折格子を通過し、ビームを分離するプリズム105及び偏光ホログラム回折格子107を介して、コリメートレンズ28で略並行になり、ビームスプリッター27で反射し方向を変え、凹レンズ29及び凸レンズ30を介して立上プリズム31に入射して、第1面311で反射する。反射したレーザー光106はλ/4板を通過して円偏光となり、対物レンズ32によって集光されて光ディスク1上に光スポットを形成する。このとき、偏光ホログラム回折格子107は往路光のP波には作用せず、復路のS波で作用するようになっている。光ディスク1から戻るレーザー光106は、往路とは逆に通過し、λ/4板を通過することによって、往路とは略90度の偏光方向に偏光され、偏光ホログラム回折格子107により必要に応じた光に回折されたレーザー光106は最終的にはプリズム105内のビームスプリッターにより分離され、受光素子10
2内の光検出器に導かれる。
続いて、波長780nmについて説明する。レーザー部101のレーザーダイオード104から出射された波長780nmのレーザー光106は、ビームコンバイナー109により回折し780nm専用3ビームを形成する回折格子を通過し、ビームを分離するプリズム105及び偏光ホログラム回折格子107を介して、コリメートレンズ28で略並行になり、ビームスプリッター27で反射し方向を変え、凹レンズ29及び凸レンズ30を介して立上プリズム31に入射して、第1面311で反射する。反射したレーザー光106はλ/4板付開口フィルター34を通過して円偏光及び所望の開口数になり対物レンズ32によって集光されて光ディスク1上に光スポットを形成する。このとき、偏光ホログラム回折格子107は波長780nmにはほとんど影響しないようになっている。光ディスク1から戻るレーザー光106は、往路とは逆に通過し、λ/4板を通過することによって、往路とは略90度の偏光方向に偏光され、最終的にはプリズム105内のビームスプリッターにより分離され、受光素子102との間に構成される回折格子により受光素子102内の光検出器に導かれる。
このような光学構成にすることで、凹レンズ29及び凸レンズ30で構成されたビームエクスパンダー機能と集積素子8との間に球面収差を補正する収差補正ミラー14及びコリメートレンズ11を配置することで、収差補正ミラー14の部品サイズにおける小型化が実現でき、おのおののコリメートレンズ11及び28と集積素子8及び10との間隙を短くすることができるため、光ピックアップ3の小型化及び薄型化が実現できる。
次に、本実施の形態における光ピックアップアクチュエータ可動部の動作について説明する。図示しない電源より、サスペンションホルダー42に取り付けられたフレキシブル基板43、これと接続されたサスペンションワイヤ40及び41を介して、フォーカスコイル36,37、トラッキングコイル38,39に電力が供給される。サスペンションワイヤ40及び41はトータルとして少なくとも6本以上設けられており、そのうち2本は、直列に設けられたトラッキングコイル38,39に接続され、残り4本のうちの2本はフォーカスコイルA36に接続され、残り2本がフォーカスコイルB37の接続されている。これによって、フォーカスコイル36,37はそれぞれ独立に通電制御することが可能になる。
フォーカスコイル36とフォーカスコイル37にいずれも正方向(または負方向)に電流を流すと、フォーカスコイル36,37とフォーカスマグネット44,45の配置関係と、2分割した磁極の極性の関係からフォーカス方向に可動にできるフォーカス磁気回路が形成され、電流を流す方向及び量に応じてフォーカス方向の制御が可能になる。次に、トラッキングコイル38,39に正方向(または負方向)に電流を流すと、トラッキングコイル38,39とトラッキングマグネット46,47の配置関係と、2分割した磁極の極性の関係からトラッキング方向に可動にできるトラッキング磁気回路が形成され、トラッキング方向の制御が可能になる。
ところで、実施の形態においては、上述したようにフォーカスコイル36とフォーカスコイル37にはそれぞれ独立して電流を流すことができるようになっている。従って、一方のコイルに流す電流の向きを反転すると、フォーカスコイル36には光ディスク1へ近づく方向への力が働き、フォーカスコイル37には光ディスク1から離れる方向へ力が働く。この結果、相反する力により、光ピックアップアクチュエータ可動部にはラジアル方向に回転するモーメントが発生し、6本のサスペンションワイヤ40及び41に働く捻りモーメントとの力が釣り合う位置までチルトする。このフォーカスコイル36,フォーカスコイル37に流す方向及び量に応じてチルト方向の制御が可能になる。
以下対物レンズ32,33について説明する。
図10に示すように対物レンズ32の最大厚みをt1とし、対物レンズ33の最大厚みをt2としたときに、t2/t1=1.05〜3.60とすることが好ましい。すなわち、t2/t1が1.05より小さいと、対物レンズ33の径を大きくしなければならず、光ピックアップ3が大きくなってしまい小型化を行えず、また、t2/t1が3.60より大きいと、対物レンズ33の厚みが厚くなりすぎて薄型化に不向きである。
この様に、短波長の光に対応する対物レンズ33を長波長用の対物レンズ32よりも厚く構成することで、装置の小型化などを行うことができ、しかも上記厚みの比率を規定することで、特に装置の薄型化、小型化を実現できる。
次に、対物レンズ33において対物レンズ32よりも光ディスク1側に突出している突出量について説明する。光ディスク装置の厚みが13mm以下の装置になると、対物レンズ32,33と装着された光ディスク1の間隔が非常に狭くなってくる。従って、対物レンズ32を基準に考えると、図10に示す突出量t3は、0.05mm〜0.62mmとすることが好ましいことが分かった。突出量は対物レンズ32の光ディスク1が装着される側の最大突出部分と、対物レンズ33の光ディスク1が装着される側の最大突出部分の差で表されている。t3が0.05mmよりも小さいと、対物レンズ32,33のいずれか一方のレンズ径を大きくしなければならず、小型化に不向きであり、t3が0.62mmよりも大きく突出すると、光ディスク1との接触する確率が高くなる。
この様に、短波長の光に対応する対物レンズ33を上述の様に突出させることによって、小型化或いは信頼性を向上させることができる。
また、図1に示すように、キャリッジ4の移動方向Lに沿って、しかもスピンドルモータ2のセンターを通るセンターラインM上に長波長に対応した対物レンズ32のセンターが略一致するように構成することが好ましい。すなわち、この様な構成によって、従来光検出方式でもっとも実績のある3ビームDPP(デファレンシャルプッシュプル)方式を採用することができる。
対物レンズ32,33に入射する光のスポットの径について説明する。
図2に示す、対物レンズ32に入射する光スポットの径をt4とし、対物レンズ33に入射する光スポットの径をt5としたときに、t5≦t4の関係を満たすことで、小型化を実現しやすい。また、レンズ設計などを考慮すると、t5/t4=0.4〜1.0とすることが好ましい。t5/t4が0.4よりも小さいと、対物レンズ33が造りにくく、しかも対物レンズ32が大きくなり小型化には不向きであり、1.0より大きいと、対物レンズ33の厚みが厚くなりすぎて小型化には不向きである。
本発明は、青色光専用の集光部及び赤,赤外用の集光部を設けた構成とすることで、確実に各光を光ディスク上に集光させることができ、しかも集光部の構造を簡単にすることができ、ブルーレーザーを含む多種の波長のレーザーに対応しても薄型化,小型化,特性劣化抑制の少なくとも一つを実現できる光ディスク装置等に適応できる。
1 光ディスク
2 スピンドルモータ
3 光ピックアップ
4 キャリッジ
5 光ピックアップアクチュエータ
8,10 集積素子
11,28 コリメートレンズ
12 ビーム整形プリズム
13 臨界角プリズム
14 収差補正ミラー
27 ビームスプリッター
29 凹レンズ
30 凸レンズ
31 立上プリズム
32,33 対物レンズ

Claims (3)

  1. 光ディスクを回転させる駆動手段と、
    ブルーレーザーに対応したディスク用の光を出射する第1の光学ユニットと、
    DVD用の光、およびCD用の光を出射する第2の光学ユニットと、
    前記ブルーレーザーに対応したディスク用の光を集光するブルーレーザーに対応したディスク用の対物レンズを有する第1の集光部と、
    前記DVD用の光、および前記CD用の光を集光するCD/DVD用の対物レンズを有する第2の集光部と、
    前記第1の光学ユニット、前記第2の光学ユニット、前記第1の集光部、および前記第2の集光部を搭載し、前記駆動手段に対して移動可能に取り付けられたキャリッジと、を備え、
    前記第2の集光部は、前記駆動手段の回転軸を通り前記キャリッジの移動方向に平行な直線上近くに設けられ、前記第1の集光部は前記第2の集光部に対して前記第1の光学ユニットおよび前記第2の光学ユニットの反対側に設けられていることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記第2の集光レンズのセンターが、前記前記駆動手段の回転軸を通り前記キャリッジの移動方向に平行な直線上に略一致することを特徴する請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 前記第1の集光部は、前記第2の集光部を通り前記前記駆動手段の回転軸を通り前記キャリッジの移動方向に平行な直線に垂直な直線上近くにあることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
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