JP2009301079A - 電子計算機装置及びソフトウェア処理遅延検出時のデータ保存方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ソフトウェア処理遅延の検出処理と障害解析データの採取処理を、アプリケーションが使用するミドルウェアの処理の一部として実装する。ソフトウェア処理遅延の検出処理はオペレーティングシステムの割込み機能を利用する。障害解析に必要となる情報を通常動作時は最新の一定量を不揮発性メモリ(RAM)に保持しておき、ソフトウェア処理遅延検出時に不揮発性メモリ(RAM)に保持されている全データを外部記憶装置に保存するようにした。
【選択図】図1
Description
また、ソフトウェア処理遅延の原因解析のためのデータを採取する方法では、通常状態にてOSのシステムコール及びアプリケーション側で独自に作成したチェックポイントの処理で、呼び出し先プロセス番号、呼び出しPC値、使用資源番号及び種類の使用資源情報等を、シリアルポートに出力する(特許文献2参照)。
また、従来の原因解析のためのデータ採取方式では、障害発生直前のデータ等必要なデータを取得するためには、障害発生までの処理時にシリアルポートから出力されるデータを全て保存しておく必要があり、膨大なデータを保存しておくための記憶装置が必要である。また、全データの保存を回避するためにはシリアルポートから出力されるデータを受信する装置側に、データ処理を行なう機能を実装する必要がある。また、障害発生直前のデータはRAM上に保存されているが、リブート後処理の開始によりデータが上書きされてしまうなどの問題点があった。
プロセス実行情報をメモリに保存するプロセス実行情報記録部、ソフトウェア処理遅延を検出するソフトウェア処理遅延検出部、前記ソフトウェア処理遅延を検出した際に前記メモリに保存されたプロセス実行情報を電子計算機装置が動作しても値が保持される領域に記憶できる不揮発性の記憶装置に保存するソフトウェア処理遅延障害処置部、前記プロセス実行情報記録部、前記ソフトウェア処理遅延検出部、前記ソフトウェア処理遅延障害処置部を前記アプリケーション層から利用するアプリケーションインターフェース部を、前記ミドルウェア層に備えることを特徴とするものである。
前記ミドルウェア層に含まれるアプリケーションインターフェース部を、前記アプリケーション層から実行することによりなされるステップとして、プロセス実行情報をメモリに保存するステップ、ソフトウェア処理遅延を検出するステップ、前記ソフトウェア処理遅延が検出された際に、前記メモリに保存されたプロセス実行情報を電子計算機装置が動作しても値が保持される領域に記憶できる不揮発性の記憶装置に保存するステップを有することを特徴とするものである。
以下、この発明の実施の形態1を図1に基づいて説明する。図1において、監視制御装置15はアプリケーション層11、ミドルウェア層10、オペレーティングシステム12の3層のソフトウェアと、CPU14及び不揮発性メモリ(RAM)5を有するハードウェア13から構成される。ソフトウェア処理遅延監視処理部4はソフトウェア処理遅延検出部1、プロセス実行情報記録部2及びソフトウェア処理遅延障害処置部3から構成され、ミドルウェア層10に含まれる。アプリケーション層11で動作するプロセス(11a〜11n)は、ミドルウェア層10が提供するアプリケーションインタフェース部9を使用してCPUやメモリなどの資源に対する処理を行なう。プロセス実行情報記録部2からのプロセスの実行情報は、不揮発性メモリ(RAM)5に保持される。なお、不揮発性メモリ(RAM)5に確保されたプロセスの実行情報を記録する領域にすべてデータを記録した場合は、最も古く記憶したデータから上書きして記録していく。このため、不揮発性メモリ(RAM)5には最新の所定量のプロセスの実行情報が記録される。プロセスの実行情報を記録する領域の大きさは、障害解析に必要なデータが保存できるように十分な大きさとしておく。ソフトウェア処理遅延状態が発生したことがソフトウェア処理遅延検出部1により検知されると、監視制御装置15のCPU14と通信装置7を介して接続されている外部通知装置8に通知される。また、ソフトウェア処理遅延障害処置部3はソフトウェア処理遅延検出部1によりソフトウェア処理遅延状態が検出された際に、障害発生メッセージと不揮発性メモリ(RAM)5に保持されているプロセス実行情報データとを外部記憶装置6に保存する。
前記ミドルウェア層10に含まれるアプリケーションインターフェース部9を、前記アプリケーション層11から実行することによりなされるステップとして、プロセス実行情報をメモリ5に保存するステップ、ソフトウェア処理遅延検出部1によりソフトウェア処理遅延を検出するステップ、前記ソフトウェア処理遅延が検出された際に、前記メモリ5に保存されたプロセス実行情報を電子計算機装置が動作しても値が保持される領域に記憶できる外部記憶装置6などの不揮発性の記憶装置に保存するステップを有することを特徴とするソフトウェア処理遅延検出時のデータ保存方法。
なお、不揮発性メモリは揮発性メモリでもよい。プロセス実行情報データを保存する外部記憶装置は、この電子計算機装置が内部に有する記憶装置でもよい。電子計算機装置が動作しても消えたり上書きされたりせず値が保持される領域に記憶できる不揮発性の記憶装置であれば、どのようなものでもよい。外部通知装置は、電子計算機が有する通知装置であってもよい。
Claims (8)
- オペレーティングシステム、ミドルウェア層、アプリケーション層を有するソフトウェア構成の電子計算機装置において、
プロセス実行情報をメモリに保存するプロセス実行情報記録部、ソフトウェア処理遅延を検出するソフトウェア処理遅延検出部、前記ソフトウェア処理遅延を検出した際に前記メモリに保存されたプロセス実行情報を電子計算機装置が動作しても値が保持される領域に記憶できる不揮発性の記憶装置に保存するソフトウェア処理遅延障害処置部、前記プロセス実行情報記録部、前記ソフトウェア処理遅延検出部、前記ソフトウェア処理遅延障害処置部を前記アプリケーション層から利用するアプリケーションインターフェース部を、前記ミドルウェア層に備えることを特徴とする電子計算機装置。 - 前記ソフトウェア処理遅延検出部は、アプリケーションインターフェース部の処理開始時に最大処理時間経過後の割り込み通知を設定し、割り込み受信処理を有効にし、アプリケーションインターフェース部の処理中に最大処理時間経過後の前記割り込み通知を受信した際に、前記ソフトウェア処理遅延を検出するものであることを特徴とする請求項1に記載の電子計算機装置。
- 前記ソフトウェア処理遅延検出部が前記ソフトウェア処理遅延を検出した際に、前記プロセス実行情報記録部が前記メモリへのプロセス実行情報の保存を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子計算機装置。
- 前記ソフトウェア処理遅延障害処置部が、前記ソフトウェア処理遅延が検出されたプロセス番号と、前記ソフトウェア処理遅延が検出された時のタイムスタンプ情報を含むソフトウェア処理発生メッセージを通知装置に送信するとともに、前記ソフトウェア処理発生メッセージも前記記憶装置に保存することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の電子計算機装置。
- オペレーティングシステム、ミドルウェア層、アプリケーション層を有するソフトウェア構成の電子計算機装置において実行されるソフトウェア処理遅延検出時のデータ保存方法であって、
前記ミドルウェア層に含まれるアプリケーションインターフェース部を、前記アプリケーション層から実行することによりなされるステップとして、プロセス実行情報をメモリに保存するステップ、ソフトウェア処理遅延を検出するステップ、前記ソフトウェア処理遅延が検出された際に、前記メモリに保存されたプロセス実行情報を電子計算機装置が動作しても値が保持される領域に記憶できる不揮発性の記憶装置に保存するステップを有することを特徴とするソフトウェア処理遅延検出時のデータ保存方法。 - 前記ソフトウェア処理遅延を検出するステップは、前記アプリケーションインターフェース部の処理開始時に最大処理時間経過後の割り込み通知を設定し、割り込み受信処理を有効にするステップ、前記アプリケーションインターフェース部の処理中に最大処理時間経過後の前記割り込み通知を受信した際に、前記ソフトウェア処理遅延を検出するステップを有するものであることを特徴とする請求項5に記載のソフトウェア処理遅延検出時のデータ保存方法。
- 前記ソフトウェア処理遅延を検出した際に、前記メモリへのプロセス実行情報の保存を停止させるステップを有することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のソフトウェア処理遅延検出時のデータ保存方法。
- 前記ソフトウェア処理遅延が検出されたプロセス番号と、前記ソフトウェア処理遅延が検出された時のタイムスタンプ情報を含むソフトウェア処理発生メッセージを通知装置に送信するステップと、前記ソフトウェア処理発生メッセージを前記記憶装置に保存するステップとを有することを特徴とする請求項5ないし請求項7の何れかに記載のソフトウェア処理遅延検出時のデータ保存方法。
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