JP2009300640A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写ベルトの長寿命化および装置の小型化を図りつつ、転写ベルト上のフィルミングを長期間に亘って良好に除去する。
【解決手段】回転可能な無端状の転写ベルト30の外周面に接触して配置され、該接触部に形成されたクリーニング領域62において転写ベルト30の外周面に付着した付着物を回収する回転ブラシ78と、転写ベルト30の外周面に付着し且つ転写ベルト30の回転に伴い搬送される粒状物100を一時的に堰き止めて、該堰き止められた粒状物100によって、転写ベルト30外周面上の付着物からなるフィルミング102が削り取られるように、粒状物100の搬送方向の所定幅において転写ベルト30外周面に接触して配置されるフィルミング除去シート96と、を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、転写ベルトを備えた画像形成装置、及びこの画像形成装置に搭載される転写ベルト用のクリーニング装置に関する。
電子写真方式のカラー画像形成装置として、回転可能な中間転写ベルトを備えたものが知られている。この種の画像形成装置を用いてプリントを行う場合、静電潜像担持体上に露光により形成された静電潜像にトナーが付着されることで、静電潜像担持体上にトナー像が形成され、このトナー像が中間転写ベルトに転写(1次転写)される。中間転写ベルトには、複数の色のトナー像が重ねて転写され、これにより中間転写ベルト上にフルカラーの画像が形成される。中間転写ベルト上のフルカラー画像は、中間転写ベルトの回転により2次転写領域に搬送された後、2次転写領域において用紙等の記録シートに転写(2次転写)される。画像が転写された記録シートは定着部に搬送され、定着部において記録シートに画像が定着された後、所定の排紙部へ排紙される。
中間転写ベルト上には、2次転写領域において記録シートに転写されなかったトナー(未転写トナー)やトナーの外添剤が残留するが、中間転写ベルトの外周面に付着した未転写トナーや外添剤等の付着物は、ベルトのトナー搬送方向における2次転写領域よりも下流側のベルト部分においてクリーニング装置によって除去される。
しかし、中間転写ベルト上の未転写トナー等の付着物は、クリーニング部材によって除去しきれない場合があり、それらの付着物により中間転写ベルトの外周面に被膜(以下、「フィルミング」という。)が形成されることがある。同様に、静電潜像担持体の表面にもフィルミングが生じ得る。静電潜像担持体および中間転写体におけるフィルミング発生を防止することを目的として、トナーには、チタン酸カルシウムやチタン酸ストロンチウム等の研磨剤が添加されるが、静電潜像担持体の長寿命化、及び環境への配慮の観点から、トナーへの研磨剤の添加量は少ない方が好ましい。
そのため、トナーへの研磨剤の添加量を増加させることなく、中間転写ベルト上のフィルミング発生を防止するためには、中間転写ベルト用クリーニング装置のフィルミング除去性能を高めることが求められている。
中間転写ベルト用のクリーニング装置としては、例えば特許文献1(図5参照)に記載されているようにクリーニングブレードを備えた装置と、例えば特許文献2(図1及び図2参照)に記載されているように回転ブラシを備えた装置とが提案されている。
特開2008−46192号公報 特開2007−148190号公報
クリーニングブレードを備えた中間転写ベルト用のクリーニング装置を使用する場合、クリーニングブレードのエッジを所定の圧力で中間転写ベルトに接触させることで、クリーニングブレードのエッジにより、中間転写ベルト上の未転写トナーやトナーの外添剤等の付着物を掻き取ることができるとともに、ベルト上の付着物によって形成されるフィルミングを削り取ることができる。
しかし、クリーニングブレードのエッジにより中間転写ベルト上のフィルミングを削り取るためには、高い圧力でクリーニングブレードを中間転写ベルトに接触させる必要があるため、これに起因して中間転写ベルトの寿命が短くなる問題がある。
一方、回転ブラシを備えた中間転写ベルト用クリーニング装置としては、例えば図5に示す構造のクリーニング装置164が提案されている。
図5に示すクリーニング装置164では、中間転写ベルト130のトナー搬送方向において回転ブラシ178の上流側に帯電ブラシ174が設けられ、回転ブラシ178の下流側に連続気泡構造の樹脂発泡体からなるクリーニング補助部材190が設けられている。また、回転ブラシ178と帯電ブラシ174には互いに逆極性のバイアスが印加されるようにしてある。図示しない2次転写領域を通過後に中間転写ベルト130上に残留する未転写トナー等の付着物は、ベルト130の回転によりクリーニング装置164に対向するベルト部分まで搬送されると、先ず帯電ブラシ174によって所定の極性(例えば負極性)となるように帯電された後、これと逆極性(例えば正極性)のバイアスが印加された回転ブラシ178に静電的に吸着されて、これにより中間転写ベルト130から除去される。回転ブラシ178によって除去しきれなかったベルト130上の付着物、及びこの付着物によりベルト130上に形成されたフィルミングは、クリーニング補助部材190によって削り取られる。
図5に示すクリーニング装置164において、ベルト130上のフィルミングを回転ブラシ178により削り取ることは困難であるため、クリーニング装置164のフィルミング除去機能は、クリーニング補助部材190に依存しており、クリーニング補助部材190には高いフィルミング除去性能が求められる。
しかし、クリーニング補助部材190のフィルミング除去性能を高めるためには、大きなクリーニング補助部材190を用いてクリーニング補助部材190とベルト130との接触幅を大きくする必要があり、装置の大型化を招いてしまう。また、クリーニング補助部材190によりベルト130から回収したフィルミングの屑等の回収物は、クリーニング補助部材190の内部に蓄積されるため、長期間の使用によりクリーニング補助部材190に目詰まりが生じてしまい、フィルミング除去機能を長期間に亘って良好に維持することができない問題がある。
そこで、本発明は、転写ベルトの長寿命化および装置の小型化を図りつつ、転写ベルト上のフィルミングを長期間に亘って良好に除去することができるクリーニング装置、及びこのクリーニング装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るクリーニング装置は、
回転可能な無端状の転写ベルトの外周面に接触して配置され、該接触部に形成されたクリーニング領域において前記転写ベルトの外周面に付着した付着物を回収する回転ブラシと、
前記転写ベルトの外周面に付着し且つ前記転写ベルトの回転に伴い搬送される粒状物を一時的に堰き止めて、該堰き止められた粒状物によって、前記転写ベルト外周面上の前記付着物からなるフィルミングが削り取られるように、前記粒状物の搬送方向の所定幅において前記転写ベルト外周面に接触して配置されるフィルミング除去シートと、を備えていることを特徴とする。
なお、上記において、「粒状物」とは、転写ベルトの外周面に付着したトナー粒子等の粒状の付着物を指す。また、「フィルミング」とは、転写ベルトの外周面上においてトナー等の付着物により形成された被膜を指す。
また、本発明に係る画像形成装置は、
回転可能な無端状の転写ベルトと、該転写ベルトの外周面に付着した付着物を除去するクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、
前記クリーニング装置として、上記のクリーニング装置を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、転写ベルトの外周面に接触して配置されたフィルミング除去シートにより、転写ベルトにより搬送される未転写トナー等の粒状物が一時的に堰き止められ、該堰き止められた粒状物により転写ベルトの外周面上のフィルミングを削り取ることができ、フィルミング除去シートにより削り取られたフィルミングの屑は、転写ベルトの外周面に接触して配置された回転ブラシにより回収することができる。回転ブラシは、回転ブラシの回転を利用してベルト上の付着物を回収するものであるため、ブレード状のクリーニング部材に比べてベルトとの接触圧が極めて小さく、フィルミング除去シートも、転写ベルト上の粒状物を一時的に堰き止める程度の極めて小さな圧力で接触する。そのため、転写ベルトにかかる負荷を極めて小さくすることができ、転写ベルトの長寿命化を図ることができる。また、転写ベルトに対する回転ブラシ及びフィルミング除去シートの接触圧が小さいことから、転写ベルトが回転ブラシ及びフィルミング除去シートとの接触により振動することがないため、転写ベルトの振動に起因する画像不良を防止することができる。また、フィルミング除去シートは、転写ベルト上のトナー等の粒状物を一時的に堰き止める程度の小さな幅で転写ベルトに接触させればよいため、装置の小型化を図ることができる。さらに、ベルト上のトナー等の粒状物により削り取られたフィルミングは、フィルミング除去シートと転写ベルトとの接触部に蓄積されることなく、シートとベルトとの間を粒状物と共に通過するため、フィルミング除去シートのフィルミング除去性能を長期間に亘って良好に維持することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。なお、以下の説明では、特定の方向を意味する用語(例えば、「上」、「下」、「左」、「右」、およびそれらを含む他の用語、「時計回り方向」、「反時計回り方向」)を使用するが、それらの使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明は限定的に解釈されるべきものでない。また、以下に説明する画像形成装置では、同一又は類似の構成部分には同一の符号を用いている。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置2の概略構成を示す。画像形成装置2は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置である。現在、電子写真方式の画像形成装置として種々の形態のものが提案されているが、図示する画像形成装置は所謂タンデム方式のカラー画像形成装置である。ただし、本発明は、この種の画像形成装置以外にも、転写ベルトを備えた種々の画像形成装置に適用することができ、例えば、所謂4サイクル方式のカラー画像形成装置に適用してもよい。
画像形成装置2は、無端状の中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30は、複数のローラ32,34に巻回されている。図中右側のローラ32は、図示しない駆動モータに連結された駆動モータであり、図中左側のローラ34は、駆動ローラ32の回転に伴い回転する従動ローラである。駆動ローラ32は、駆動モータの回転に伴い図中反時計回り方向に回転するようにしてあり、駆動ローラ32が回転駆動されると、これに伴って、中間転写ベルト30及び従動ローラ34も図中反時計回り方向に回転する。
中間転写ベルト30には、転写性能に優れた素材が用いられ、具体的には、例えばポリイミド樹脂が用いられる。また、中間転写ベルト30には、導電性が付与された材料を用いることが好ましい。中間転写ベルト30の厚みは、例えば80μm以上100μm以下である。
中間転写ベルト30の下には、図中左側から右側に向かって順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像剤をそれぞれ用いて対応する色のトナー像を作成する4つの作像部3(3Y,3M,3C,3K)が、中間転写ベルト30に沿って配置されている。
各作像部3は、静電潜像担持体として円筒状の感光体4を有する。感光体4の周囲には、その回転方向(図中時計回り方向)に沿って順に、感光体4の外周面を帯電させる帯電装置8、感光体4上に画像を投射して各色の静電潜像を形成するための露光装置6、各色のトナーを感光体4に供給して静電潜像を顕在化させる現像装置18、感光体4と共に中間転写ベルト30を挟圧する1次転写ローラ14、および感光体4上のトナーを掻き取るための感光体クリーニング部材16が配置されている。
中間転写ベルト30の上には、図中左側から右側に向かって順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーを収容したトナーカートリッジ10(10Y,10M,10C,10K)が、中間転写ベルト30に沿って配置されている。トナーカートリッジ10に収容されたトナーは、例えば4μm以上10μm以下の粒径を有する。トナーには、チタン酸カルシウムやチタン酸ストロンチウム等の研磨剤が添加されており、これにより、感光体4及び中間転写ベルト30のフィルミング防止が図られている。各トナーカートリッジ10は、対応する色の現像装置18に連結パイプ11を介して連結されており、トナーカートリッジ10内のトナーは、後述の制御部48による制御に従って現像装置18へ適宜補給される。
各作像部3において、感光体4上に形成されたトナー像は、感光体4とベルト30とのニップ部(1次転写領域)において感光体4からベルト30へ転写(1次転写)される。1次転写の際、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はベルト30上に重ねられ、これによりフルカラーのトナー像が形成される。
図中右側に配置されているローラ32に支持されているベルト部分の外側には、ベルト30と共に記録シート36を挟圧する2次転写ローラ42が設けてある。2次転写ローラ42とベルト30とのニップ部(2次転写領域41)には、給紙部44から記録シート36が搬送されるようにしてある。2次転写領域41では、ベルト30上のトナー像が記録シート36に転写(2次転写)される。
2次転写後、記録シート36は定着部40に搬送され、定着部40において、トナー像が記録シート36に定着される。定着後、記録シート36は、画像形成装置2の例えば上部に設けられた排紙部46に搬送される。一方、2次転写後、ベルト30上に残留した未転写トナーは、ベルト30の回転によりベルト30とクリーニング装置64の回転ブラシ78とのニップ部(クリーニング領域62)に搬送され、クリーニング領域62において回転ブラシ78により除去される。クリーニング装置64の具体的な構成については後に説明する。
画像形成装置2の例えば左上部には、画像形成装置2の種々の動作を制御する制御部48が設けられている。ただし、制御部48は、画像形成装置2の任意の位置に設けることができる。
次に、クリーニング装置64の構成を説明する。
図2に示すように、クリーニング装置64は、中間転写ベルト30の外周面のトナーを所定の極性(実施形態では負極性)に帯電させる帯電ブラシ74と、中間転写ベルト30の外周面上のトナー等の付着物を回収する回転ブラシ78と、回転ブラシ78に回収されたトナーをさらに回収する回収ローラ84と、回収ローラ84に回収されたトナーを掻き取るスクレーパ86と、これらの部材74,78,84,86を収容するハウジング66とを備えている。また、クリーニング装置64は、フィルミング除去シート96とクリーニング補助部材90とを備えている。
帯電ブラシ74、回転ブラシ78、フィルミング除去シート96及びクリーニング補助部材90は、ベルト30の外周面、具体的にはローラ34に巻回されたベルト部分に接触して配置されている。
帯電ブラシ74は、例えばプレート状の基部75と、基部75に固定された複数のパイルからなるパイル部76とを備える。基部75は、ハウジング66の内壁に突設された取付部68に固定されている。基部75は、導電性を有する素材からなり、基部75の具体的な素材としては、例えば金属が用いられる。帯電ブラシ74のパイルは、導電性を有する素材からなり、ブラシ74のパイルの具体的な素材としては、例えば導電性樹脂が用いられる。
回転ブラシ78は、ベルト30のトナー搬送方向(回転方向)において、帯電ブラシ74よりも下流部に配置されている。回転ブラシ78は、ブラシ78とベルト30との接触部において両者の表面部分が互いに反対方向に移動するように回転するようにしてある。すなわち、回転ブラシ78は、ベルト30に対して所謂カウンタ方向(図中反時計回り方向)に回転可能となっている。回転ブラシ78とベルト30との接触部は、ベルト30上の未転写トナー等の付着物を回収するクリーニング領域62を形成している。回転ブラシ78は、円筒状または円柱状の基部80と、基部80の外周面から径方向の外側へ伸びる複数のパイルからなるパイル部82とを備えている。基部80の素材としては、例えば鉄、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属が用いられる。回転ブラシ78のパイルは、導電性を有する素材からなり、回転ブラシ78のパイルの具体的な素材としては、例えば導電性樹脂が用いられる。
回収ローラ84は、回転ブラシ78に接触して配置されている。回収ローラ84は、ローラ84とブラシ78との接触部において両者の表面部分が同方向に移動するように回転可能とされている。すなわち、回収ローラ84は、ブラシ78に対して所謂ウィズ方向(図中時計回り方向)に回転可能となっている。回収ローラ84としては、導電性を有する素材が用いられ、具体的には、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属が用いられる。
スクレーパ86は、回収ローラ84の回転軸方向に伸びる帯板状の部材であり、スクレーパ86の短手方向の一端が回収ローラ84の表面に接触するように配置されている。スクレーパ86の素材は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼等の金属が用いられる。
フィルミング除去シート96は、ベルト30のトナー搬送方向においてクリーニング領域62及び帯電ブラシ74よりも上流部に配置されている。フィルミング除去シート96は、ローラ34の回転軸方向に延びる帯状のシートである。フィルミング除去シート96の短手方向一端部はハウジング66に固定され、自由端であるフィルミング除去シート96の短手方向他端部は中間転写ベルト30の外周面に接触するようにしてある。フィルミング除去シート96のベルト30との接触部分は、ベルト30の回転に伴いベルト30の回転方向へ引きずられるため、ベルト30の回転方向において、ベルト30に接触したシート部分がハウジング66へ固定されたシート部分よりも下流側に配置される。
図3に示すように、フィルミング除去シート96は、中間転写ベルト30の外周面に付着し且つ中間転写ベルト30の回転に伴い搬送されるトナー粒子100を一時的に堰き止めるように、ベルト30のトナー搬送方向の所定幅Lにおいて中間転写ベルト30外周面に接触して配置されている。ベルト30とシート96との接触幅Lは、ベルト30上のトナー粒子100等の付着物がシート96により一時的に堰き止められた後にベルト30とシート96との間を通過可能であり、且つ、シート96の周囲の気流や装置2の振動等が生じたときでもベルト30とシート96との接触状態がトナー粒子100等の付着物の通過部分を除いて常に維持される幅に設定される。具体的に、接触幅Lは、例えば2mm以上4mm以下であることが好ましい。このように接触幅Lを設定することで、トナー粒子100の一時的な堰き止めを確実に行うことができるとともに、ベルト30とシート96との間にトナー粒子100等の付着物が詰まることを防止できる。
図4に示すように、フィルミング除去シート96により堰き止められたベルト30上のトナー粒子100は、シート96とベルト30とに挟まれた状態で回転したり、シート96とベルト30との間の往復運動を繰り返すなどといった細かな運動を行う。この運動に伴いトナー粒子100とベルト30との間に作用する摩擦力と、トナー粒子100に添加された研磨剤による研磨作用とによって、トナー粒子100の堰き止め部分に搬送されたベルト30上のフィルミング102は、ベルト30の外周面から削り取られる。このようにしてトナー粒子100により削り取られたフィルミング102は、トナー粒子100の表面に付着した状態で、トナー粒子100と共にシート96とベルト30との間を通過して、ベルト30の回転方向下流側において回転ブラシ78によりベルト30の外周面から除去される。
なお、ベルト30の外周面にトナー粒子100以外の粒状物が付着している場合、フィルミング除去シート96によりトナー粒子100以外の粒状物を堰き止めて、該堰き止められた粒状物によりベルト30上のフィルミング102を削り取るようにしてもよい。
フィルミング除去シート96の材料には、例えばポリウレタンが用いられるが、これに限定されるものではない。フィルミング除去シート96の厚みは、例えば50μm程度であることが好ましい。
図2に戻って、クリーニング補助部材90は、ベルト30のトナー搬送方向においてクリーニング領域62よりも下流部に配置されている。クリーニング補助部材90は、ハウジング66の内壁に突設された取付部88に固定されている。クリーニング補助部材90は、ベルト30のトナー搬送方向の所定幅Mにおいてベルト30の外周面に接触するように設けられている。クリーニング補助部材90は、回転ブラシ78により回収しきれなかったトナー、及びフィルミング除去シート96とベルト30との接触部において削り取られたフィルミングの屑等の付着物をベルト30の外周面から除去する機能を有する。また、クリーニング補助部材90は、フィルミング除去シート96とベルト30との接触部およびクリーニング領域62の通過後においてもベルト30上に残されたフィルミングを削り取る機能(フィルミング除去機能)も有する。ただし、クリーニング補助部材90のフィルミング除去機能は、フィルミング除去シート96のフィルミング除去機能を補う程度の性能を有していればよい。そのため、クリーニング補助部材90とベルト30との接触幅Mは、従来よりも小さく設定することができ、具体的には、例えば5mm以上8mm以下であることが好ましい。このように接触幅Mを比較的小さく設定することができるため、装置の小型化に貢献できる。
クリーニング補助部材90には、連続気泡構造の多孔質材料が用いられる。多孔質材料としては、例えば、樹脂発泡体又はゴム発泡体が用いられ、より具体的には、例えば、ポリエーテル系ポリウレタンフォームが用いられる。
帯電ブラシ74の基部75には電源92が接続され、回収ローラ84には電源94が接続されている。ベルト30を挟んで帯電ブラシ74及び回転ブラシ78の反対側にあるローラ34は接地されている。なお、スクレーパ86が導電性素材から構成された場合、電源94は、スクレーパ86に接続してもよい。
電源92をオンにすると、帯電ブラシ74と中間転写ベルト30との接触部においてベルト30上のトナー等の付着物を帯電させるための帯電電圧Vcが、帯電ブラシ74に印加される。帯電電圧Vcは、トナーの正規の帯電極性(実施形態では負極性)と同極性の電圧である。
電源94をオンにすると、電源94から回収ローラ84を介して回転ブラシ78に電流が流れ、これにより、回転ブラシ78に、中間転写ベルト30上のトナー等の付着物を回転ブラシ78へ電気的に移動させてベルト30の表面から除去するための付着物除去用電圧Vrが印加される。このとき、回収ローラ84と回転ブラシ78との間には電位差が生じ、実施形態では、回収ローラ84の電位が回転ブラシ78の電位よりも高くなる。付着物除去用電圧Vrは、トナーの正規の帯電極性(実施形態では負極性)と逆極性の電圧である。
このように構成されたクリーニング装置64を用いて、中間転写ベルト30の外周面から未転写トナー等の付着物を除去する動作の具体例について説明する。
トナーの正規帯電極性は負極性であるが、2次転写領域41を通過後にベルト30上に残留する未転写トナーは、帯電量が小さい粒子や、正極性に帯電した粒子を多く含み、未転写トナーは、粒子ごとに様々な電荷を帯びている。また、トナー以外のベルト30上の付着物も、同様に様々な電荷を帯びている。
2次転写領域41を通過後のベルト30上の付着物が、ベルト30の回転により、フィルミング除去シート96との接触部に搬送されると、上述のように、ベルト30上の付着物のうちトナー粒子等の粒状物がフィルミング除去シート96により一時的に堰き止められ、該堰き止められた粒状物によりベルト30上のフィルミングが削り取られる。
フィルミング除去シート96との接触部を通過後のベルト30上のトナー、及び削り取られたフィルミングの屑等の付着物は、帯電ブラシ74との接触部に搬送されると、負極性の帯電電圧Vcが印加された帯電ブラシ74により負極性に帯電され、ベルト30の回転方向のさらに下流側へ搬送される。
帯電ブラシ74により負極性に帯電され、ベルト30の回転により、ベルト30と回転ブラシ78との接触部に搬送されたベルト30上の付着物は、正極性のトナー除去用電圧Vrが印加されたブラシ74のパイルに静電的に吸着し、これによりブラシ74に回収されて、ベルト30の外周面から除去される。
回転ブラシ78に回収された回収物は、ブラシ78の回転により、ブラシ78と回収ローラ84との接触部に搬送されると、ブラシ78よりも電位が高い回収ローラ84の表面に静電的に吸着し、これにより回収ローラ84に回収される。
回収ローラ84に回収された回収物は、ローラ84の回転により、ローラ84とスクレーパ86との接触部に搬送されると、スクレーパ86により機械的に掻き取られる。
回転ブラシ78によって回収しきれなかったベルト30上の付着物は、ベルト30の回転により、クリーニング補助部材90との接触部に搬送されると、クリーニング補助部材90により削り取られる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態のクリーニング補助部材90に代えてフィルミング除去シート96を設けてもよい。この場合、クリーニング領域62の上流側と下流側の両方にフィルミング除去シート96が設けられることになるが、下流側のフィルミング除去シート96とベルト30との接触部を通過したトナー等の付着物は、下流側のシート96とベルト30との接触部のさらに下流側において上述の回転ブラシ78とは別に設けた回転ブラシ等の回収部材により回収するか、又は、制御部48により非画像形成時にベルト30の約1周分だけ搬送した後にクリーニング領域62において回転ブラシ78により回収するように制御すればよい。
本発明のクリーニング装置のフィルミング除去性能を確認するため、以下の実験を行った。
実施例としては、上述の実施形態に係る画像形成装置を使用し、従来例としては、上述の実施形態に係る画像形成装置を改造した装置を使用した。従来例の装置の改造は、フィルミング除去シートに代えて公知の粉煙防止フィルムをクリーニング装置のハウジングに取り付けたものである。実施例と従来例のいずれについても、新品の中間転写ベルトを使用し、中間転写ベルトの外周面にフィルミングが生じやすくするためにクリーニング装置からクリーニング補助部材を取り外した。
実施例のフィルミング除去シートとしては、ポリウレタンからなり、50μmの厚みを有するシートを使用した。また、フィルミング除去シートは、中間転写ベルトのトナー搬送方向において2〜4mmの幅で中間転写ベルトの外周面に接触するように設けた。
一方、従来例の粉煙防止フィルムとしては、ポリウレタンからなり、100μmの厚みを有するフィルムを使用した。また、粉煙防止フィルムは、中間転写ベルトのトナー搬送方向において1mm以下の僅かな幅で中間転写ベルトの外周面に接触するように設けた。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー濃度が5%である文字チャートの両面プリントを、A4サイズの用紙を横向きに通紙して5000枚行い、プリント枚数が500枚、1000枚、2000枚及び5000枚になったそれぞれの時点で、中間転写ベルト外周面におけるフィルミングの有無を目視により確認した。フィルミングの有無は、中間転写ベルトのトナー搬送方向に沿った白色のラインの有無により容易に確認できる。中間転写ベルト上に白色のラインが1本でも有れば、フィルミングが発生したものと判定し、白色のラインが1本も無ければ、フィルミングが発生しなかったものと判定した。
実験結果を下記の表1に示す。表1において、フィルミングの発生が無かった場合を「○」で表し、フィルミングの発生が有った場合を「×」で表している。
Figure 2009300640
表1に示すように、従来例では1000枚プリント時点でフィルミングの発生が確認されたのに対して、実施例では5000枚プリントしてもフィルミングの発生は確認されなかった。実施例でフィルミングの発生が確認されなかったのは、フィルミング除去シートがベルト上のトナー粒子を一時的に堰き止めて、該堰き止められたトナー粒子によるフィルミングを削り取る機能が確実に作用したためだと考えられる。これに対して、従来では1000枚プリント時点でフィルミングの発生が確認されたのは、中間転写ベルト上のトナー粒子が粉煙防止フィルムにより堰き止められなかったか、又は、粉煙防止フィルムにより堰き止められたトナー量が少なく、フィルミングを削り取る機能が作用しなかったためだと考えられる。
本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 本発明に係るクリーニング装置を示す断面図である。 中間転写ベルトとフィルミング除去シートとの接触部を示す拡大断面図である。 フィルミング除去シートで堰き止められたトナー粒子によりフィルミングが削り取られる状態を示す拡大断面図である。 クリーニング装置の従来例を示す断面図である。
符号の説明
2:画像形成装置、3:作像部、4:感光体(静電潜像担持体)、18:現像装置、30:中間転写ベルト、36:記録シート、41:2次転写領域、62:クリーニング領域、64:クリーニング装置、74:帯電ブラシ、78:回転ブラシ、84:回収ローラ、90:クリーニング補助部材、96:フィルミング除去シート、100:トナー粒子、102:フィルミング。

Claims (4)

  1. 回転可能な無端状の転写ベルトの外周面に接触して配置され、該接触部に形成されたクリーニング領域において前記転写ベルトの外周面に付着した付着物を回収する回転ブラシと、
    前記転写ベルトの外周面に付着し且つ前記転写ベルトの回転に伴い搬送される粒状物を一時的に堰き止めて、該堰き止められた粒状物によって、前記転写ベルト外周面上の前記付着物からなるフィルミングが削り取られるように、前記粒状物の搬送方向の所定幅において前記転写ベルト外周面に接触して配置されるフィルミング除去シートと、を備えていることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記フィルミング除去シートは、前記粒状物の搬送方向において前記クリーニング領域よりも上流部において前記転写ベルト外周面に接触可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 連続気泡構造の多孔質材料からなるクリーニング補助部材が、前記粒状物の搬送方向において前記クリーニング領域よりも下流部において前記転写ベルト外周面に接触可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーニング装置。
  4. 回転可能な無端状の転写ベルトと、該転写ベルトの外周面に付着した付着物を除去するクリーニング装置とを備えた画像形成装置において、
    前記クリーニング装置として、請求項1〜3のいずれかに記載のクリーニング装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016133582A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 富士ゼロックス株式会社 清掃装置および画像形成装置

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