JP2009299507A - 内燃機関の燃料噴射制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、内燃機関の過渡運転時における燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの発生量を可能な限り許容範囲に収めることを課題とする。
【解決手段】本発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御システムは、実筒内酸素濃度の下で発生し得る燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量と目標筒内酸素濃度の下で発生し得る燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量とを予測し、両者の差が許容値を超える場合には、実際の燃料噴射圧力を変更するようにした。
【選択図】図12
【解決手段】本発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御システムは、実筒内酸素濃度の下で発生し得る燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量と目標筒内酸素濃度の下で発生し得る燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量とを予測し、両者の差が許容値を超える場合には、実際の燃料噴射圧力を変更するようにした。
【選択図】図12
Description
本発明は、圧縮着火式内燃機関の燃料噴射制御システムに関する。
圧縮着火式内燃機関の燃料噴射制御方法として、メイン噴射の前にパイロット噴射を行う方法が知られている。例えば、内燃機関の過渡運転時は、吸気量、レール圧、EGR率等の目標値との差に基づいて、メイン噴射時期、パイロット噴射時期などを変更する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−155783号公報
特開平10−274088号公報
特開2004−324461号公報
特開2006−274857号公報
本発明の目的は、コモンレールに接続された燃料噴射弁からパイロット噴射及びメイン噴射を行わせる内燃機関の燃料噴射制御システムにおいて、内燃機関の過渡運転時における燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの発生量を可能な限り許容範囲に収めることができる技術の提供にある。
本発明の発明者が鋭意の実験及び検証を繰り返した結果、内燃機関の過渡運転時における燃焼騒音の大きさやスモークの発生量は、燃料噴射弁が実際に燃料噴射する際の噴射圧力(以下、「実噴射圧力」と称する)に相関することがわかった。
コモンレール式の内燃機関においては、実噴射圧力はレール圧に比例することが知られている。しかしながら、レール圧に対して実噴射圧力は一意に決まるものではない。すなわち、レール圧が一定であっても燃料噴射量の相違によって実噴射圧力も変化する。例えば、レール圧が一定である場合には、燃料噴射量が少なくなるほど実噴射圧力が低くなる傾向がある。
従って、内燃機関の過渡運転時における燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの発生量を許容範囲内に収めるためには、実噴射圧力を適正な値にする必要がある。
これに対し、本発明は、コモンレールに接続された燃料噴射弁からパイロット噴射とメイン噴射とを行わせる内燃機関の燃料噴射制御システムにおいて、
内燃機関の運転条件に基づいて燃料噴射パラメータを決定する決定手段と、
気筒内の実際の酸素濃度である実筒内酸素濃度を取得する第1取得手段と、
内燃機関の運転条件に見合う気筒内の酸素濃度である目標筒内酸素濃度を取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段により取得された実筒内酸素濃度の下で前記決定手段により決定された燃料噴射パラメータに従って燃料噴射が行われた場合に発生する燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量を予測する予測手段と、
前記第2取得手段により取得された目標筒内酸素濃度の下で前記決定手段により決定された燃料噴射パラメータに従って燃料噴射が行われた場合に発生する燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量を予測するとともに、予測された燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量を目標値に設定する設定手段と、
前記予測手段の予測値と前記設定手段により設定された目標値との差が許容値を超える場合に、前記差が前記許容値以下となるように燃料噴射圧力を補正する補正手段と、を備えるようにした。
内燃機関の運転条件に基づいて燃料噴射パラメータを決定する決定手段と、
気筒内の実際の酸素濃度である実筒内酸素濃度を取得する第1取得手段と、
内燃機関の運転条件に見合う気筒内の酸素濃度である目標筒内酸素濃度を取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段により取得された実筒内酸素濃度の下で前記決定手段により決定された燃料噴射パラメータに従って燃料噴射が行われた場合に発生する燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量を予測する予測手段と、
前記第2取得手段により取得された目標筒内酸素濃度の下で前記決定手段により決定された燃料噴射パラメータに従って燃料噴射が行われた場合に発生する燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量を予測するとともに、予測された燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量を目標値に設定する設定手段と、
前記予測手段の予測値と前記設定手段により設定された目標値との差が許容値を超える場合に、前記差が前記許容値以下となるように燃料噴射圧力を補正する補正手段と、を備えるようにした。
かかる発明において、決定手段は、内燃機関の運転条件に従って燃料噴射パラメータを定める。その際、決定手段は、実筒内酸素濃度が所望の目標筒内酸素濃度に一致していることを前提に燃料噴射パラメータを定める。以下、決定手段により決定される燃料噴射パラメータを基本燃料噴射パラメータと称する。
ところで、加速運転時やフューエルカット運転からの復帰時等のような過渡運転時は、実筒内酸素濃度が目標筒内酸素濃度から懸け離れる可能性がある。実筒内酸素濃度が目標筒内酸素濃度から懸け離れている時に、基本燃料噴射パラメータに従って燃料噴射制御が行われると、燃焼騒音の大きさやスモークの量が許容範囲から逸脱する可能性がある。
これに対し、本発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御システムは、実筒内酸素濃度の下で基本燃料噴射パラメータに従って燃料噴射が行われた場合に発生し得る燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量(予測値)と、目標筒内酸素濃度の下で基本燃料噴射パラメータに従って燃料噴射が行われた場合に発生し得る燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量(目標値)との差が許容値を超える場合に、両者の差が許容値以下となるようにパイロット噴射及びメイン噴射の燃料噴射圧力を補正する。
このようにパイロット噴射及びメイン噴射の燃料噴射圧力が補正されると、内燃機関の過渡運転時のように実筒内酸素濃度が目標筒内酸素濃度と相違する場合であっても、燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量を許容範囲に収めることが可能になる。
その際、燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの発生量と燃料噴射圧力との関係を予め求めておくようにしてもよい。この場合、補正手段は、燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの発生量が許容範囲に収まる燃料噴射圧力(以下、「目標噴射圧力」と称する)を求め、実際の燃料噴射圧力が目標噴射圧と一致するように燃料噴射パラメータを変更すればよい。
燃料噴射圧力と相関する燃料噴射パラメータとしては、レール圧が考えられる。しかしながら、前述したように、燃料噴射圧力とレール圧とは必ずしも一致しない。例えば、燃料噴射量が所定量を超える場合は、燃料噴射圧力がレール圧と略一致する。一方、燃料噴射量が所定量を下回る場合は、燃料噴射圧力がレール圧より低くなる。要するに、燃料噴射圧力は、レール圧と燃料噴射量とに応じて変化することになる。
上記したような相関関係を考慮すると、燃料噴射圧力の補正方法としては、パイロット噴射量及びメイン噴射量を変更せずにレール圧のみを変更して燃料噴射圧力を補正する方法と、レール圧を変更せずにパイロット噴射とメイン噴射との噴射量比率のみを変更して燃料噴射圧力を補正する方法とを例示することができる。
尚、レール圧のみの変更、或いは噴射量比率のみの変更によって燃料噴射圧力を目標噴射圧力に一致させることができない場合は、レール圧の変更と噴射量比率の変更を組み合わせるようにしてもよい。
本発明にかかる決定手段が決定する燃料噴射パラメータとしては、パイロット噴射量、メイン噴射量、パイロット噴射時期、メイン噴射時期、レール圧などを例示することができる。
本発明によれば、コモンレールに接続された燃料噴射弁からパイロット噴射及びメイン噴射を行わせる内燃機関の燃料噴射制御システムにおいて、内燃機関の過渡運転時における燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの発生量を可能な限り許容範囲に収めることができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施例1>
先ず、本発明の第1の実施例について図1〜図13に基づいて説明する。図1は、本発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御システムの概略構成を示す図である。
先ず、本発明の第1の実施例について図1〜図13に基づいて説明する。図1は、本発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御システムの概略構成を示す図である。
図1に示す内燃機関1は、圧縮着火式の内燃機関(ディーゼルエンジン)である。この内燃機関1は、気筒2内へ直接燃料を噴射する燃料噴射弁3を備えている。燃料噴射弁3は、コモンレール30に接続され、該コモンレール30で蓄圧された燃料を気筒2内へ噴射する。
気筒2の内部(燃焼室)は、吸気通路4と連通している。吸気通路4の途中には、ターボチャージャ5のコンプレッサハウジング50とインタークーラ6が配置されている。
吸気通路4内へ流入した吸気は、コンプレッサハウジング50により圧縮される。コンプレッサハウジング50で圧縮された吸気は、インタークーラ6で冷却された後に気筒2内へ導かれる。気筒2内へ導かれた吸気は、燃料噴射弁3から噴射された燃料とともに気筒2内で着火及び燃焼される。
また、各気筒2は、排気通路7と連通している。排気通路7の途中には、タービンハウジング51と排気浄化装置8が配置されている。各気筒2内で燃焼されたガス(既燃ガス)は、排気通路7へ排出される。排気通路7へ排出された排気は、タービンハウジング51と排気浄化装置8を順次経由して大気中へ放出される。
前記排気浄化装置8は、例えば、吸蔵還元型NOx触媒および/またはパティキュレートフィルタを具備し、排気中の有害ガス成分を浄化する。
前記した吸気通路4のインタークーラ6より下流の部位と排気通路7のタービンハウジング51より上流の部位は、EGR通路9により相互に接続されている。EGR通路9の途中には、該EGR通路9を流れる排気(以下、「EGRガス」と称する)の流量を調節するEGR弁10と、該EGR通路9を流れるEGRガスを冷却するためのEGRクーラ11が配置されている。吸気通路4においてインタークーラ6より下流且つEGR通路9の接続部より上流の部位には吸気絞り弁12が配置されている。
このように構成された内燃機関1には、ECU13が併設されている。ECU13は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等から構成される電子制御ユニットである。ECU13は、エアフローメータ14、クランクポジションセンサ15、水温センサ16、空燃比センサ17、アクセルポジションセンサ18、レール圧センサ31等の各種センサと電気的に接続されている。
エアフローメータ14は、コンプレッサハウジング50より上流の吸気通路4に取り付けられ、該吸気通路4に流入する空気量を測定する。クランクポジションセンサ15は、内燃機関1に取り付けられ、図示しない機関出力軸(クランクシャフト)の回転位置を測
定する。水温センサ16は、内燃機関1に取り付けられ、内燃機関1を循環する冷却水の温度を測定する。空燃比センサ17は、排気通路7に取り付けられ、排気通路7を流れる排気の空燃比を測定する。アクセルポジションセンサ18は、図示しないアクセルペダルに取り付けられ、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)を測定する。レール圧センサ31は、コモンレール30に取り付けられ、該コモンレール30内の燃料圧力(レール圧)を測定する。
定する。水温センサ16は、内燃機関1に取り付けられ、内燃機関1を循環する冷却水の温度を測定する。空燃比センサ17は、排気通路7に取り付けられ、排気通路7を流れる排気の空燃比を測定する。アクセルポジションセンサ18は、図示しないアクセルペダルに取り付けられ、アクセルペダルの操作量(アクセル開度)を測定する。レール圧センサ31は、コモンレール30に取り付けられ、該コモンレール30内の燃料圧力(レール圧)を測定する。
ECU13は、上記したような各種センサの測定値に基づいて、燃料噴射弁3、EGR弁10、及び吸気絞り弁12を電気的に制御する。例えば、ECU13は、本発明の要旨となる燃料噴射制御を行う。以下、本実施例における燃料噴射制御について述べる。
ECU13は、内燃機関1の運転条件(例えば、機関回転数Neとアクセル開度Accp)に従って燃料噴射パラメータ(基本燃料噴射パラメータ)を決定する。ここでいう燃料噴射パラメータは、パイロット噴射量、メイン噴射量、パイロット噴射時期、メイン噴射時期、レール圧を含む。
ところで、基本燃料噴射パラメータは、気筒2内の酸素濃度(筒内酸素濃度)が所望の目標筒内酸素濃度に一致していることを前提に定められる。しかしながら、加速運転時やフューエルカット運転からの復帰時等のような過渡運転時は、実際の筒内酸素濃度(実筒内酸素濃度)が目標筒内酸素濃度から懸け離れる可能性がある。
実筒内酸素濃度が目標筒内酸素濃度から懸け離れている時に、基本燃料噴射パラメータに従って燃料噴射制御が行われると、燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの発生量が許容範囲から逸脱する虞がある。
これに対し、本願の発明者が鋭意の実験及び検証を行った結果、実筒内酸素濃度と目標筒内酸素濃度とが相違する場合における燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量は、燃料噴射弁3が実際に燃料を噴射する際の燃料噴射圧力に相関することがわかった。
そこで、本実施例の燃料噴射制御では、燃焼騒音の大きさやスモークの発生量が許容値以下となるようにパイロット噴射及びメイン噴射の燃料噴射圧力を補正するようにした。以下、燃料噴射圧力の補正方法について述べる。
先ず、ECU13は、実筒内酸素濃度の下で発生し得る燃焼騒音の大きさ(実燃焼騒音予測値)cntempとスモークの発生量(実スモーク発生量予測値)smktempを予測するとともに、目標筒内酸素濃度の下で発生し得る燃焼騒音の大きさ(目標燃焼騒音)cntrgとスモークの量(目標スモーク発生量)smktrgを予測する。
ここで、実筒内酸素濃度roxcと目標筒内酸素濃度roxctrgの予測方法について述べる。
図2は、筒内酸素濃度と燃焼騒音の大きさとの相関関係を示す図である。図2において、筒内酸素濃度以外の条件(例えば、パイロット噴射量、メイン噴射量、パイロット噴射時期、メイン噴射時期、レール圧等)は一定である。
図2において、燃焼騒音の大きさが極大値cnmaxを示す時の筒内酸素濃度(以下、「第1筒内酸素濃度」と称する)roxc1に対して筒内酸素濃度が低くなる領域(図2中の領域A)では、筒内酸素濃度の上昇につれて燃焼騒音が増大する。筒内酸素濃度が第1筒内酸素濃度roxc1より高く且つ第2筒内酸素濃度roxc2より低くなる領域(図2中の領域B)では、筒内酸素濃度の上昇につれて燃焼騒音が減少する。筒内酸素濃度
が第2筒内酸素濃度roxc2より高くなる領域(図2中の領域C)では、前述の領域Bと同様に筒内酸素濃度の上昇につれて燃焼騒音が減少するが、その際の減少度合い(傾き)は領域Bより穏やかになる。尚、図2中のroxcminは実筒内酸素濃度が取り得る最小値を示し、roxcmaxは実筒内酸素濃度が取り得る最大値を示す。
が第2筒内酸素濃度roxc2より高くなる領域(図2中の領域C)では、前述の領域Bと同様に筒内酸素濃度の上昇につれて燃焼騒音が減少するが、その際の減少度合い(傾き)は領域Bより穏やかになる。尚、図2中のroxcminは実筒内酸素濃度が取り得る最小値を示し、roxcmaxは実筒内酸素濃度が取り得る最大値を示す。
尚、図2に示したような相関関係は、燃料噴射パラメータによって相違する。このため、第1相関関係は燃料噴射パラメータ毎に予めマップ化されてもよいが、マップのデータ量が膨大になる可能性がある。
そこで、筒内酸素濃度が最小値roxcminとなる時の座標点a1、筒内酸素濃度が第1筒内酸素濃度roxc1となる時の座標点a2、筒内酸素濃度が第2筒内酸素濃度roxc2となる時の座標点a3、筒内酸素濃度が最大値roxcmaxとなる時の座標点a4を燃料噴射パラメータ毎にマップ化しておくようにしてもよい。
燃料噴射パラメータは、機関回転数Neと機関負荷(アクセル開度Accp)に相関する。このため、座標点a1〜a4は、機関回転数Neとアクセル開度Accpとをパラメータとするマップにより求められるようにしてもよい。
ECU13は、機関回転数Neとアクセル開度Accpとに基づいて4つの座標点a1,a2,a3,a4を求めると、それら座標点を線形補間することにより図2に示したような相関関係を導き出す。
その結果、ECU13は、図2に示した相関関係と実筒内酸素濃度roxcとに基づいて実燃焼騒音の予測値(実燃焼騒音予測値)cntempを求めるとともに、図2に示した相関関係と目標筒内酸素濃度roxctrgとに基づいて目標燃焼騒音cntrgを求めることができる(図3を参照)。
次に、実スモーク発生量予測値smktempと目標スモーク発生量smktrgの予測方法について述べる。
図4は、筒内酸素濃度とスモークの発生量との相関関係を示す図である。図4において、筒内酸素濃度以外の条件(例えば、パイロット噴射量、メイン噴射量、パイロット噴射時期、メイン噴射時期、レール圧等)は一定である。
図4において、スモークの発生量が極大値smkmax0を示す時の筒内酸素濃度(以下、「第3筒内酸素濃度」と称する)roxc3に対して筒内酸素濃度が低くなる領域(図4中の領域F)では、筒内酸素濃度の上昇につれてスモークの発生量が増加する。筒内酸素濃度が第3筒内酸素濃度roxc3より高くなる領域(図4中の領域G)では、筒内酸素濃度の上昇につれてスモークの発生量が減少する。
図4に示したような相関関係は、前述した図2,3に示した相関関係と同様に、筒内酸素濃度が最小値roxcminとなる時の座標点c1、筒内酸素濃度が第3筒内酸素濃度roxc3となる時の座標点c2、及び筒内酸素濃度が最大値roxcmaxとなる時の座標点c3のみが燃料噴射パラメータ毎にマップ化されるようにしてもよい。
尚、上述した実燃焼騒音予測値cntemp、目標燃焼騒音cntrg、実スモーク発生量予測値smktemp、及び目標スモーク発生量smktrgの予測に用いられる実筒内酸素濃度roxcは、吸入空気量、過給圧、吸気温度、EGRガスの輸送遅れ等から推定されてもよく、或いはインテークマニフォルド又は吸気ポートに取り付けられた酸素濃度センサにより直接測定されてもよい。また、目標筒内酸素濃度roxctrgは、目
標EGR率、目標吸入空気量、目標燃料噴射量等から特定されてもよい。
標EGR率、目標吸入空気量、目標燃料噴射量等から特定されてもよい。
このようにして実燃焼騒音予測値cntemp、目標燃焼騒音cntrg、実スモーク発生量予測値smktemp、及び目標スモーク発生量smktrgが予測されると、ECU13は以下の判別処理を実行する。
すなわち、ECU13は、実燃焼騒音予測値cntempと目標燃焼騒音cntrgとの差が許容値を超えているか否か、及び実スモーク発生量予測値smktempと目標スモーク発生量smktrgとの差が許容値を超えているか否かを判別する。
実燃焼騒音予測値cntempと目標燃焼騒音cntrgとの差が許容値以下であり、且つ実スモーク発生量予測値smktempと目標スモーク発生量smktrgとの差が許容値以下である場合は、ECU13は、燃料噴射圧力を補正せずに基本燃料噴射パラメータに従って燃料噴射弁3を作動させる。
一方、実燃焼騒音予測値cntempと目標燃焼騒音cntrgとの差が許容値を超えている場合、および/または、実スモーク発生量予測値smktempと目標スモーク発生量smktrgとの差が許容値を超えている場合は、ECU13は、上記した2つの差が許容値以下に収まるように燃料噴射圧力を補正する。
以下、燃料噴射圧力の補正方法について説明する。
図5は、燃焼騒音の大きさと燃料噴射圧力との相関関係を示す図である。図5に示す第相関関係は、燃料噴射圧力以外の燃料噴射パラメータが一定である場合の相関関係である。
図5において、燃焼騒音の大きさは、燃料噴射圧力が高くなるほど大きくなる傾向がある。よって、実燃焼騒音予測値cntempが目標燃焼騒音cntrgを上回る場合(cntemp−cntrg>許容値)は、燃料噴射圧力を低下させる必要がある。
一方、スモークの発生量は、図6に示すように、燃料噴射圧力が高くなるほど少なくなる傾向がある。よって、実スモーク発生量予測値smktempが目標スモーク発生量smktrgを上回る場合(smktemp−smktrg>許容値)は、燃料噴射圧力を上昇させる必要がある。
そこで、ECU13は、図7に示すように、燃焼騒音の大きさが許容上限値(目標燃焼騒音cntrgに許容値△cnを加算した値)より小さくなり、且つ、スモークの発生量が許容上限値(目標スモーク発生量smktrgに許容値△smkを加算した値)より少なくなる範囲(図7中のP)を特定する。そして、ECU13は、実際の燃料噴射圧力が前記範囲(以下、「目標噴射圧力範囲」と称する)Pに収まるような補正を行う。
尚、図5,6に示した相関関係は燃料噴射量によって変化する。このため、目標噴射圧力範囲Pも燃料噴射量に応じて変化する。よって、パイロット噴射とメイン噴射の双方の燃料噴射圧力を適正化する場合には、パイロット噴射量に適した目標噴射圧力範囲Pとメイン噴射量に適した目標噴射圧力範囲Pを求める必要がある。
但し、燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量は、パイロット噴射とメイン噴射のうち燃料噴射量が相対的に多くなる燃料噴射に依存する。例えば、メイン噴射量がパイロット噴射量より多くなる場合における燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量は、パイロット噴射の燃料噴射圧力よりもメイン噴射の燃料噴射圧力に影響される。一方、パイロット噴
射量がメイン噴射量より多くなる場合における燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量は、メイン噴射の燃料噴射圧力よりもパイロット噴射の燃料噴射圧力に影響される。
射量がメイン噴射量より多くなる場合における燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量は、メイン噴射の燃料噴射圧力よりもパイロット噴射の燃料噴射圧力に影響される。
従って、前記した目標噴射圧力範囲Pは、燃料噴射量が相対的に多くなる燃料噴射についてのみ特定されればよい。
次に、燃料噴射圧力の具体的な補正方法としては、レール圧を変更する方法が考えられる。図8は、レール圧と燃料噴射圧力との相関関係を示す図である。図8に示す相関関係は、レール圧以外の条件(例えば、燃料噴射量)が一定である場合の相関関係である。
図8において、燃料噴射圧力は、レール圧に比例して増減する傾向がある。よって、レール圧を上昇させることによって燃料噴射圧力を上昇させることができるとともに、レール圧を低下させることによって燃料噴射圧力を低下させることが可能となる。
ところで、燃料噴射圧力の絶対値は、レール圧と必ずしも一致しない。すなわち、燃料噴射圧力の絶対値は、レール圧のみならず燃料噴射量によっても変化する。図9は、レール圧が一定である場合の燃料噴射圧力と燃料噴射量との相関関係を示す図である。
図9において、燃料噴射量が所定量f以上となる範囲においては燃料噴射圧力がレール圧Pcmrと略同等になる。これに対し、燃料噴射量が所定量f未満となる範囲においては、燃料噴射量が少なくなるほど燃料噴射圧力が低下する傾向がある。
よって、燃料噴射圧力の絶対値を前記目標噴射圧力範囲Pに収めるためには、前述した図8,9に示したような相関関係を考慮してレール圧を補正する必要がある。そこで、本実施例では、図10に示すように、燃料噴射圧力とレール圧と燃料噴射量との相関関係を予め求めておくようにしてもよい。
この場合、ECU13は、基本燃料噴射パラメータに含まれる燃料噴射量(パイロット噴射量、又はメイン噴射量)と目標噴射圧力範囲Pと図10に示す相関関係とに基づいて、目標レール圧を特定する。
例えば、メイン噴射量がパイロット噴射量より多くなる場合においては、ECU13は、図11に示すように、燃料噴射量がメイン噴射量と等しい時の燃料噴射圧力が目標噴射圧力範囲Pに収まるレール圧(以下、「目標レール圧」と称する)Pcmr0を特定する。
尚、上記した条件を満たすレール圧Pcmr0が複数存在する場合は、ECU13は、燃焼騒音の大きさが最小となるレール圧を目標レール圧に設定してもよく、或いはスモークの発生量が最小となるレール圧を目標レール圧に設定してもよい。また、ECU13は、基本レール圧(基本パラメータに含まれるレール圧)に最も近似するレール圧を目標レール圧に設定してもよい。
ECU13は、前述した基本燃料噴射パラメータを前記目標レール圧Pcmr0に基づいて補正する(基本レール圧を目標レール圧Pcmr0に置き換える)。ECU13は、補正後の基本燃料噴射パラメータに従って燃料噴射弁3を動作させる。
尚、コモンレール30の実際のレール圧を変更する方法としては、図示しない燃料ポンプの吐出圧力を変更する方法、或いはコモンレール30に取り付けられたプレッシャレギュレータ(図示せず)の開弁圧力を変更する方法等を例示することができる。
このようにしてレール圧が変更されると、パイロット噴射又はメイン噴射の実際の燃料噴射圧力が目標噴射圧力範囲Pに収まるため、実筒内酸素濃度roxcと目標筒内酸素濃度roxctrgとが相違する場合であっても燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量を許容範囲内に収まるようになる。
次に、本実施例における燃料噴射制御の実行手順について図12に沿って説明する。図12は、本実施例における燃料噴射圧力補正ルーチンを示すフローチャートである。この燃料噴射圧力補正ルーチンは、ECU13のROMに予め記憶されているルーチンであり、ECU13によって周期的に実行される。
燃料噴射圧力補正ルーチンでは、ECU13は、先ずS101において、内燃機関1の運転条件(機関回転数Ne、アクセル開度Accp)を取得する。
S102では、ECU13は、前記S101で取得された運転条件に基づいて基本レール圧を演算する。
S103では、ECU13は、実筒内酸素濃度roxcを取得する。
S104では、ECU13は、前述の図2に示したような相関関係と前記S103で取得された実筒内酸素濃度roxcとに基づいて、実燃焼騒音予測値cntempを予測する。さらに、ECU13は、前述の図4に示したような相関関係と前記S103で取得された実筒内酸素濃度roxcとに基づいて、実スモーク発生量予測値smktempを予測する。
S105では、ECU13は、目標筒内酸素濃度roxctrgを取得する。
S106では、ECU13は、前述の図2に示したような相関関係と前記S105で取得された目標筒内酸素濃度roxctrgとに基づいて目標燃焼騒音cntrgを予測する。さらに、ECU13は、前述の図4に示したような相関関係と前記S105で取得された実筒内酸素濃度roxcとに基づいて、目標スモーク発生量smktrgを予測する。
S107では、ECU13は、前記S104で予測された実燃焼騒音予測値cntempと前記S106で予測された目標燃焼騒音cntrgとの差(=|cntrg−cntemp|)が許容値△cnより大きいか否かを判別するとともに、前記S104で予測された実スモーク発生量予測値smktempと前記S106で予測された目標スモーク発生量smktrgとの差(=|smktrg−smktemp|)が許容値△smkより大きいか否かを判別する。
前記S107において、実燃焼騒音予測値cntempと目標燃焼騒音cntrgとの差が許容値△cn以下(|cntrg−cntemp|≦△cn)であり、且つ、実スモーク発生量予測値smktempと目標スモーク発生量smktrgとの差が許容値△smk以下(|smktrg−smktemp|≦△smk)である場合は、ECU13はS111へ進む。
S111では、ECU13は、前記S102で求められた基本レール圧に従って燃料噴射弁3を作動させる。
一方、前記S107において、実燃焼騒音予測値cntempと目標燃焼騒音cntrgとの差が許容値△cnより大きい場合(|cntrg−cntemp|>△cn)、お
よび/または、実スモーク発生量予測値smktempと目標スモーク発生量smktrgとの差が許容値△smkより大きい場合(|smktrg−smktemp|>△smk)は、ECU13はS108へ進む。
よび/または、実スモーク発生量予測値smktempと目標スモーク発生量smktrgとの差が許容値△smkより大きい場合(|smktrg−smktemp|>△smk)は、ECU13はS108へ進む。
S108では、ECU13は、前記S106で予測された目標燃焼騒音cntrg及び目標スモーク発生量smktrgと、前述の図5,6に示したような相関関係とに基づいて、目標噴射圧力範囲Pを特定する(図7を参照)。
S109では、ECU13は、前記S108で特定された目標噴射圧力範囲Pと前述の図10に示したような相関関係とに基づいて、目標レール圧Pcmr0を特定する(図11を参照)。
S110では、ECU13は、前記S109で特定された目標レール圧Pcmr0に従って、燃料噴射弁3を作動させる。
以上述べたようにECU13が図12の燃料噴射圧力補正ルーチンを実行することにより、本発明にかかる決定手段、第1取得手段、第2取得手段、予測手段、設定手段、及び補正手段が実現される。
従って、本実施例の内燃機関の燃料噴射制御システムによれば、コモンレール30に接続された燃料噴射弁3からパイロット噴射とメイン噴射とを行わせる内燃機関の燃料噴射制御システムにおいて、過渡運転時の燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量を許容範囲内に収めることが可能となる。
尚、本実施例では、燃料噴射圧力の補正方法としてレール圧を変更する方法を例示したが、レール圧の代わりにパイロット噴射量とメイン噴射量との噴射量比率を変更することにより燃料噴射圧力を補正してもよい。
例えば、メイン噴射量がパイロット噴射量より多い場合は、メイン噴射の燃料噴射圧力が目標噴射圧力範囲に収まるように噴射量比率を変更すればよい。一方、パイロット噴射量がメイン噴射量より多い場合は、パイロット噴射の燃料噴射圧力が目標噴射圧力範囲に収まるように噴射量比率を変更すればよい。
その際、ECU13は、前述の図7に示したような相関関係の代わりに、図13に示すような相関関係を特定する。図13に示す相関関係は、レール圧が基本レール圧と等しい場合における燃料噴射量と燃焼騒音との相関関係、及び燃料噴射量とスモークとの相関関係を示している。
ECU13は、図13に示す2つの相関関係について、燃焼騒音の大きさが許容範囲に収まる燃料噴射量の範囲Nと、スモークの発生量が許容範囲に収まる燃料噴射量の範囲Sとを特定する。次いで、ECU13は、前記した2つの範囲N,Sが重複する範囲Qを目標燃料噴射量範囲として定める。さらに、ECU13は、前記目標噴射量範囲Qにおいて、燃焼騒音が最小となる燃料噴射量、スモークが最少となる燃料噴射量、或いは基本燃料噴射量と最も近似した燃料噴射量を目標噴射量に定める。
このように、パイロット噴射又はメイン噴射の一方(燃料噴射量が相対的に多くなる燃料噴射)の目標噴射量が変更された場合は、それに応じて他方の目標噴射量も変更される。その際、他方の目標噴射量は、パイロット噴射量とメイン噴射量との総量が変化しないように変更される。
その結果、内燃機関1の発生トルクを変更することなく、燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量を許容範囲に収めることが可能となる。
<実施例2>
次に、本発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御システムの第2の実施例について図14〜図15に基づいて説明する。
次に、本発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御システムの第2の実施例について図14〜図15に基づいて説明する。
前述した第1の実施例では、レール圧を変更してパイロット噴射及びメイン噴射の燃料噴射圧力を適正化する例について述べた。ところで、内燃機関1の運転条件によっては、燃焼騒音の大きさが許容範囲に収まる燃料噴射圧力の範囲Nと、スモークの発生量が許容範囲に収まる燃料噴射圧力の範囲Sとが重複しない場合(図14を参照)も考えられる。
そのような場合は、レール圧の変更の変更のみによって燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量を許容範囲に収めることは困難となる。
そこで、本実施例では、上記したような場合に、レール圧の変更と噴射量比率の変更とを組み合わせることにより、燃焼騒音の大きさとスモークの発生量とを許容範囲に収める例について述べる。
図15は、本実施例における燃料噴射圧力補正ルーチンを示すフローチャートである。図15において、前述した第1の実施例の燃料噴射圧力補正ルーチン(図12参照)と同様の処理には同一の符号が付されている。
燃料噴射圧力補正ルーチンにおいて、ECU13は、S101の実行後にS201へ進み、基本レール圧、基本メイン噴射量、及び基本パイロット噴射量を含む基本燃料噴射パラメータを演算する。
また、ECU13は、S108の実行後にS202へ進み、燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量が許容範囲に収まる目標レール圧Pcmr0が存在するか否かを判別する。すなわち、ECU13は、燃料噴射量が基本燃料噴射量(基本パイロット噴射量とメイン噴射量とのうち、燃料噴射量が多い方の基本燃料噴射量)に固定される場合において、燃焼騒音の大きさが許容範囲に収まる燃料噴射圧力の範囲Nと、スモークの発生量が許容範囲に収まる燃料噴射圧力の範囲Sとが重複しているか否かを判別する。
前記S202において肯定判定された場合は、ECU13は、S110へ進む。一方、前記S202において否定判定された場合は、ECU13は、S203へ進む。
S203では、ECU13は、燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量が許容範囲に収まる噴射量比率Rinj0が存在するか否かを判別する。言い換えれば、ECU13は、レール圧が基本レール圧に固定される場合において、前述の図13に示したような目標噴射量範囲Qが存在するか否かを判別する。
前記S203において肯定判定された場合は、ECU13は、S204へ進み、前記噴射量比率Rinjに従って燃料噴射弁3を作動させる。
前記S203において否定判定された場合は、ECU13は、S205へ進み、燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量が許容範囲に収まるように、レール圧及び噴射比率の双方を変更する。その際のレール圧の変更量及び噴射比率の変更量は、予め実験的に求めておくものとする。
尚、S107において否定判定された場合、言い換えれば、実燃焼騒音予測値cntempと目標燃焼騒音cntrgとの差が許容値△cn以下(|cntrg−cntemp|≦△cn)であり、且つ、実スモーク発生量予測値smktempと目標スモーク発生量smktrgとの差が許容値△smk以下(|smktrg−smktemp|≦△smk)である場合は、ECU13は、S206へ進む。S206では、ECU13は、前記S201において求められた基本燃料噴射パラメータに従って燃料噴射弁3を作動させる。
以上述べたようにECU13が図14に示すような燃料噴射圧力補正ルーチンを実行すると、実筒内酸素濃度roxcと目標筒内酸素濃度roxctrgとが相違する場合の燃焼騒音の大きさ及びスモークの発生量を一層確実に許容範囲に収め易くなる。
1・・・・・内燃機関
2・・・・・気筒
3・・・・・燃料噴射弁
4・・・・・吸気通路
5・・・・・ターボチャージャ
6・・・・・インタークーラ
7・・・・・排気通路
8・・・・・排気浄化装置
9・・・・・EGR通路
10・・・・EGR弁
11・・・・EGRクーラ
12・・・・吸気絞り弁
13・・・・ECU
14・・・・エアフローメータ
15・・・・クランクポジションセンサ
16・・・・水温センサ
17・・・・空燃比センサ
18・・・・アクセルポジションセンサ
30・・・・コモンレール
31・・・・レール圧センサ
50・・・・コンプレッサハウジング
51・・・・タービンハウジング
2・・・・・気筒
3・・・・・燃料噴射弁
4・・・・・吸気通路
5・・・・・ターボチャージャ
6・・・・・インタークーラ
7・・・・・排気通路
8・・・・・排気浄化装置
9・・・・・EGR通路
10・・・・EGR弁
11・・・・EGRクーラ
12・・・・吸気絞り弁
13・・・・ECU
14・・・・エアフローメータ
15・・・・クランクポジションセンサ
16・・・・水温センサ
17・・・・空燃比センサ
18・・・・アクセルポジションセンサ
30・・・・コモンレール
31・・・・レール圧センサ
50・・・・コンプレッサハウジング
51・・・・タービンハウジング
Claims (5)
- コモンレールに接続された燃料噴射弁からパイロット噴射とメイン噴射とを行わせる内燃機関の燃料噴射制御システムにおいて、
内燃機関の運転条件に基づいて燃料噴射パラメータを決定する決定手段と、
気筒内の実際の酸素濃度である実筒内酸素濃度を取得する第1取得手段と、
内燃機関の運転条件に見合う気筒内の酸素濃度である目標筒内酸素濃度を取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段により取得された実筒内酸素濃度の下で前記決定手段により決定された燃料噴射パラメータに従って燃料噴射が行われた場合に発生する燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量を予測する予測手段と、
前記第2取得手段により取得された目標筒内酸素濃度の下で前記決定手段により決定された燃料噴射パラメータに従って燃料噴射が行われた場合に発生する燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量を予測するとともに、予測された燃焼騒音の大きさおよび/またはスモークの量を目標値に設定する設定手段と、
前記予測手段の予測値と前記設定手段により設定された目標値との差が許容値を超える場合に、前記差が前記許容値以下となるように燃料噴射圧力を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御システム。 - 請求項1において、前記補正手段は、前記コモンレールの圧力を変更することにより、燃料噴射圧力を補正することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御システム。
- 請求項1において、前記補正手段は、パイロット噴射とメイン噴射との噴射量比率を変更することにより、燃料噴射圧力を補正することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御システム。
- 請求項2において、前記補正手段は、前記コモンレールのレール圧の変更のみによって前記差を前記許容値以下にすることができない場合は、パイロット噴射とメイン噴射との噴射量比率を変更することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御システム。
- 請求項3において、前記補正手段は、パイロット噴射とメイン噴射との噴射量比率の変更のみによって前記差を前記許容値以下にすることができない場合は、コモンレールのレール圧を変更することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008152106A JP2009299507A (ja) | 2008-06-10 | 2008-06-10 | 内燃機関の燃料噴射制御システム |
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JP2008152106A JP2009299507A (ja) | 2008-06-10 | 2008-06-10 | 内燃機関の燃料噴射制御システム |
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JP2008152106A Withdrawn JP2009299507A (ja) | 2008-06-10 | 2008-06-10 | 内燃機関の燃料噴射制御システム |
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JP (1) | JP2009299507A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014136991A (ja) * | 2013-01-16 | 2014-07-28 | Denso Corp | 燃料噴射制御装置 |
-
2008
- 2008-06-10 JP JP2008152106A patent/JP2009299507A/ja not_active Withdrawn
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JP2014136991A (ja) * | 2013-01-16 | 2014-07-28 | Denso Corp | 燃料噴射制御装置 |
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