JP2009298287A - 伸縮軸飛行安定飛行機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】離着陸時の低速飛行時に安定した飛行を可能とし、定常飛行時には空気抵抗を減少することができる飛行機械とする。
【解決手段】翼と本体である胴体とを、互いに直交する2軸を中心に回動可能な関節により結合し、前記2軸を中心に各々任意に回動する駆動装置を備えることにより、翼のロール角とピッチ角を任意に変更可能とする。このような飛行機械において、翼と本体とを任意の距離に設定可能な伸縮機構により連結する。前記伸縮機構は、離着陸を含む低速飛行時に最も長くして振子安定性を向上し、高速飛行時に最も短くして空気抵抗を減少し、前記関節で回動しない固定翼構造とする。その際は翼に設けたエンロン等の補助翼による飛行制御も行う。また関節には更にヨー角も任意に変更可能な3軸で制御可能な関節とし、翼が横風の風上側に向くとき、胴体は飛行方向を向くことができるようにする。
【選択図】図1

Description

この発明は機体に対して自由に角度変更を可能に取り付けた翼を備えている振子姿勢安定構造を備えた飛行機械において、更に飛行安定性を向上させながら高速飛行時には空気抵抗を少なくした伸縮軸飛行安定飛行機械に関する。
現在の交通機関はマイカーの普及のように、公共交通機関からパーソナル交通機関への移行が進んでおり、郊外型小売業の展開など住環境構造、社会構造を大きく変化させる要因となっている。しかし、交通機関の公共交通機関からパーソナル交通機関への移行は、まだ陸上交通でのみしか実現していない。これは技術的問題によるもので、十分な技術が整えば、いずれ現在公共交通機関しか存在しない空中交通機関もパーソナル交通機関への移行が確実となる。その技術的問題の解決技術として、本発明者により特開2005−138641号公報(特許文献1)に開示している技術を提案している。
上記のような先行技術(特許文献1)の他、特開平07−040897号公報(特許文献2)および特開平09−1099999号公報(特許文献3)には、軽量な翼を持つ航空機が開示されている。しかしながら、主翼は胴体に固定されており、動力関節による制御ができない構造になっているため尾翼が存在している。また、下記に示すような非特許文献も存在する。
更に本発明者は前記のような各種飛行機械について、翼と本体とを別々に開発し、製造した後で適宜組み合わせて使用することができるようにし、また空中で安定した飛行ができるようにし、また外界からの外乱やショックを吸収する機構を備えた飛行機械を特開2006−341815号公報(特許文献4)に開示している。
本発明者が提案している前記特許文献4においては、図9に示すような飛行機械を提案している。即ち全体構造は図9(a)に示すように、軽量翼51と胴体52とをサスペンション機能を行う伸縮軸53で連結し、伸縮軸53と軽量翼51との連結部には動力関節54を備えている。また同図の例においては胴体52にターボジェットエンジン55を左右に備え、胴体52下部には車輪56を設けている。
図9(b)には製作した試験機の例を示しており、動力関節54部分については精密な角度検出が可能なロータリエンコーダを搭載した電動サーボとなっており、機体の前後方向をX軸線とするとき、このX軸線を中心に回転制御可能とすることにより翼の左右方向の傾きを制御するロール角調整駆動部57と、機体の左右方向をY軸線とするとき、このY軸線を中心に回転制御可能とすることにより翼の前後方向の傾きを制御するピッチ角調整駆動部58を備えている。
上記のような飛行機械においては、特に翼のロール角制御に際して、図10にモデル化して示すような姿勢制御メカニズムによって安定した飛行を可能とする。この制御メカニズムについては前記特許文献4に詳細に示しているのでここでの詳細な説明は省略するが、基本的には振子の運動方程式に振子の支点が大きな空気抵抗を持つ物体により移動することを考慮したものとなる。
図10に示す例では飛行体が外乱Tzを受け水平面とθの角度で姿勢が傾き、その姿勢を修正するためにサーボモータが働いた場合を示している。このロール姿勢制御モデルにおいて、機体のロール方向を図中反時計回りが正となるように方向を定めたときの運動方程式を求め、θ=0として簡略化すると線形近似することができ、線形制御理論によって可制御となる。このような飛行機械のシステムにおいては、動力関節のサーボモータをエンコーダによる位置制御により動作する設計としておくと本体の重量により自動的に翼が水平を保ち、かつ回転軸方向のバネ&ダンパーの機能も受け持ち、安定した飛行を行うことができる。
特開2005−138641号公報 特開平07−040897号公報 特開平09−1099999号公報 特開2006−341815号公報 岩田拡也 著 「空間移動ロボットに関する研究(第1報)」計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会論文集 2004年 岩田拡也 著 「空間移動ロボットに関する研究(第2報)」日本機械学会 ロボットメカトロニクス部門講演会論文集
本発明者が提案している前記のような飛行機械によって、定常的な外乱に容易に対応できる飛行機械とすることができたものであるが、この飛行機械はパーソナルに適した飛行機械とするため、比較的狭いスペースで離着陸を行う必要があり、したがって低速で離着陸を行う必要がある。そのため離着陸時において、より安定した飛行を行うことができる手法の開発が望まれている。
また、パーソナル用の飛行機械は軽量であるため、離着陸時の横風に影響されやすいことが考えられ、横風の影響を受ける偏流飛行の実験を行った結果、所定以上の横風を受ける状態で着陸を行うときの偏流飛行時には、わずかな偏流角分だけ機首を風上側に向けるヨー角調整を行うが、その際機体が幾分傾いており、図6(b)の従来の偏流飛行機離着陸時の図に示すように、着陸時には風上側の車輪16が風下側の車輪15よりも先に接地し、離陸時には後に地面を離れる現象が生じることを確認した。
このような偏流飛行について従来の固定翼航空機についてみると、横風条件での着陸の際、ヨー角調整で偏流飛行を着地直前まで継続した後、着地直前で偏流飛行を離脱し機首の向いている方向を滑走路の中心線上に一致させる飛行方法を行う。これは、固定翼航空機が主翼の向きと胴体の向きが別々に変化させることができない構造をしているため、操縦者の操縦方法、操縦技能でカバーしている技術であり、着陸直前の高度な技術を要する飛行技術であって、これを誤ると着陸直後に滑走路外に高速で走行し、大きな事故に繋がりかねない。
また、従来の固定翼航空機には、離陸時、着陸時にのみ大幅に姿勢が安定する変形構造を有しているものはない。これは、フラップ等の補助翼による小幅な安定性向上で現在の実用上では十分と考えられているのと、補助翼や尾翼を使用する空力的制御の場合、速度の二乗に反比例して低速では制御力が失われていくことや、主翼と胴体が固定されている1剛体構造では劇的な特性変更が見込めない原理的な側面とがあるためである。
したがって本発明は、通常の離着陸時の飛行を安定して行うことができるようにした飛行機械を提供することを主たる目的とし、特に本発明者が先に提案している胴体と翼とを1点の動力関節を介してロッドで連結する形式の飛行機械において、更に安定した離着陸飛行を行うことができるとともに、高速走行時には空気抵抗を減少することができるようにした伸縮軸飛行安定飛行機械を提供することを目的としている。
本発明に係る飛行機械は、前記課題を解決するため、翼と本体である胴体とを、互いに直交する2軸を中心に回動可能な関節により結合し、前記2軸を中心に各々任意に回動する駆動装置を備え、翼のロール角とピッチ角を胴体とは独立して任意に変更可能とした飛行機械において、翼と本体とを任意の距離に設定可能な伸縮機構により連結したことを特徴とする。
本発明に係る他の飛行機械は、前記飛行機械において、前記伸縮機構が、離着陸を含む低速飛行時に最も長くして振子安定性を向上することを特徴とする。
本発明に係る他の飛行機械は、前記飛行機械において、前記伸縮機構は、高速飛行時に最も短くして空気抵抗を減少し、前記関節で回動しない固定翼構造とすることを特徴とする。
本発明に係る他の飛行機械は、前記飛行機械において、前記伸縮機構を短くしている飛行時に、翼に設けた補助翼による飛行制御を行うことを特徴とする。
本発明に係る他の飛行機械は、前記飛行機械において、前記伸縮機構は回動軸を中心に2本のアームが互いに屈曲するリンク構造であることを特徴とする。
本発明に係る他の飛行機械は、前記飛行機械において、前記伸縮機構はパンタグラフ形またはテレスコピック形であることを特徴とする。
本発明に係る他の飛行機械は、前記飛行機械において、前記関節は、互いに直交する3軸を中心に回動可能な関節であり、ヨー角も任意に変更可能とし、翼の向きを胴体とは独立して任意に変更可能としたことを可能としたことを特徴とする。
本発明に係る他の飛行機械は、前記飛行機械において、前記ヨー角の変更により、胴体が進行方向を向いているときに、翼が横風の風上側に向くことを特徴とする。
本発明は上記のように構成することにより、特に離着陸時等の低速時の飛行を安定して行うことができるようになる。特に翼と本体とを任意の距離に設定可能な伸縮機構により連結したので、離着陸時を含む低速走行時に振子安定性の向上によって飛行をより安定化させることができるとともに、定常飛行時には伸縮機構を短くし手空気抵抗を減少することができる。また、高速飛行時には実質的に伸縮機構を無くして、固定翼形の飛行機械と同様の飛行機械とすることができ、伸縮機構の空気抵抗を無くすことができる。更に、ヨー角も任意に変更可能な関節を更に用いたものにおいては、特に横風を受けるときの離着陸時において、翼の向きを風上側に向けても、胴体は滑走路の方向を向けることができ、安定した車輪の走行が可能となり、前記伸縮機構の作用と相まって離着陸を安定して行うことができるようになる。
本発明は、低速飛行時に安定した飛行を可能とし、定常飛行時には空気抵抗を減少することができるようにするため、翼と本体である胴体とを、互いに直交する2軸を中心に回動可能な関節により結合し、前記2軸を中心に各々任意に回動する駆動装置を備え、翼のロール角とピッチ角を胴体とは独立して任意に変更可能とした飛行機械において、翼と本体とを任意の距離に設定可能な伸縮機構により連結したことにより実現した。
本発明の実施例を図面に沿って説明する。図1は本発明が対象としている翼2と胴体3とを動力関節4により連結した飛行機械1において、翼2と胴体3とを、一端に動力関節4を備えた伸縮機構5により連結した飛行機械1の例を示している。図1の伸縮機構5の例においては、くの字型に屈曲することにより翼2と胴体3との距離が変化するようにした例を示しており、同図(a)には高速飛行時、(b)には低速定常飛行時及び定常停止時、(c)には離着陸飛行への過渡時、(d)には離着陸飛行時の状態をそれぞれ示している。なお、図1の例においてはこの伸縮機構5以外の構成は、先に本発明者が提案した前記特許文献4記載の発明と同様の構成のものを示している。
図1の伸縮機構5についてその機能を説明するために模式的に図示している図2から明らかなように、胴体3に固定した上下の2位置に移動可能な基盤6に、くの字型に屈曲する伸縮機構5の下側アーム7を回動軸8を中心に回動自在に固定し、この下側アーム7の他端部と上側アーム9の一端部とを別途モータで駆動する回動軸10によって回動自在に連結し、更に上側アーム9の他端部を動力関節4に対して回動軸11によって回動自在に連結し、全体としてリンク機構を構成している。このような本発明による伸縮機構5は、翼と胴体とを任意の距離に設定するものであり。前記図9に示したサスペンション機能のための伸縮軸とは異なるものである。
また、動力関節4は従来と同様に精密な角度検出が可能なロータリエンコーダを搭載した電動サーボとなっており、機体の前後方向をX軸線とするとき、このX軸線を中心に回転制御可能な、即ち翼の左右方向の傾きを制御するロール角調整駆動部12と、機体の左右方向をY軸線とするとき、このY軸線を中心に回転制御可能な、即ち翼の前後方向の傾きを制御するピッチ角調整駆動部13を備えている。
前記のような構成からなる飛行機械1においては、図1(a)及び図2(a)に示す高速飛行時には下側アーム7と上側アーム9とが回動軸10を中心に最も屈曲した状態となっており、更に上下動可能な基盤6が最も下方に位置することによって、翼2の下面における最も下方の部分と胴体3の上面部分との距離L1は、ほぼゼロの状態となっており、それにより従来の固定翼と同様の構成となって、この状態で高速飛行する。このような高速飛行時には外乱にも強く、飛行が安定しているため、動力関節4の機能を用いる必要がなく、したがって動力関節4も胴体内に引き込み、最も空気抵抗が少ない姿勢で飛行を行う。
比較的低速で飛行する低速定常飛行時には図1(b)及び図2(b)に示すように、基盤6を通常の上昇位置とし、少なくとも動力関節4が自由に作動する状態とする。ここで作用する動力関節4は前記図9及び図10で説明したとおりであり、特に翼のロール角制御に際して、図10にモデル化して示すような姿勢制御メカニズムによって安定した飛行を可能とする。この制御メカニズムについては、基本的には振子の運動方程式に振子の支点が大きな空気抵抗を持つ物体により移動することを考慮したものとなり、低速の定常飛行時でも安定した飛行が可能となる。このときの翼2の下面における最も下方の部分と胴体3の上面部分との距離L2は、ほぼ動力関節4と折りたたんだ伸縮機構5の高さとなる。なお、この飛行機械が着陸した後は、転倒防止のために前記図1(a)のように伸縮機構を最も引き込んだ状態とする。
本発明においてはこのような動力関節4を端部に備えたリンク機構により、胴体3と翼との間隔を調節可能としたものであり、一般の飛行機と同様にこの飛行機械においても離着陸時には特に安定した飛行が求められるので、下側アーム7と上側アーム9とを開くように回動部分を回動し、例えば図1(c)或いは図2(c)に示すように次第にこれらのアームを開き、前記間隔をL3とし、最終的に図1(d)或いは図2(d)に示すように、上側アーム9と下側アーム10とが一直線上となって、最も間隔が大きなL4とすることができる。
このように翼2と胴体3との距離を長くすることは、翼に対する機体の重心位置を下方に移動することになり、その際には重心位置に応じた機体の安定化機能を示す図3のように作用する。即ち図3(a)には最も重心位置が上方にある状態を示し、前記図1(a)及び図1(b)の状態に対応し、翼下面と重心位置との距離はL10となっている。また、図3(b)には翼と胴体の距離を前記リンク機構により離し、翼下面と重心位置との距離をL11とている。更に図3(c)には翼と胴体の距離を最も離すことにより、その距をL12としている。
図3の例においても前記図10の例と同様に、飛行体が外乱Tzを受け水平面とθの角度で姿勢が傾き、その姿勢を修正するためにサーボモータが働いた場合を示している。このロール姿勢制御モデルにおいて、前記特許文献4に詳細に記載したように、機体のロール方向を反時計回りが正となるように方向を定めたときの運動方程式を求め、θ=0として簡略化すると線形近似することができ、線形制御理論によって可制御となる。このような飛行機械のシステムにおいては、動力関節のサーボモータをエンコーダによる位置制御により動作する設計としておくと本体の重量により自動的に翼が水平を保ち、かつ回転軸方向のバネ&ダンパーの機能も受け持ち、安定した飛行を行うことができる。
このときの安定化能力は図中ハッチング付き矢印で示すように、翼と重心位置の距離に応じた振子作用によって、その距離が長いほど振子モーメントが増強され、大きな復元力を得ることが可能となる。本発明においては図3(c)に示すように特にその長さが長くなるように設定することによって、特に低速の離陸時の安定性をより向上することができ、このような大きな空気抵抗を生じる構造を備えながら、前記定常走行時、更には高速走行時にはこの部分の空気抵抗をほとんど無くすことができるという効果を奏する。
なお、前記のように翼と胴体の距離を可変にすることで、空気抵抗が低減し、飛行性能が向上するが、振子安定をとれなくなるので、スポイラーやエルロンなどの補助翼を設けておき、その空力的作用による姿勢制御、操舵制御に切り換えて飛行する切換構造をもつように構成しても良い。
前記の例においては翼と胴体との距離を調節する機構として、2個のリンクを互いに回動自在に連結した、略くの字型のリンク機構を用いた例を示したが、そのほか種々の機構を用いることが可能であり、例えば図4(a)に示すようなパンタグラフ形の伸縮機構を用いて、より安定な翼の支持を行うようにしても良く、また同図(b)に示すような油圧ロッドによって支持して伸縮機構としたテレスコピック形としても同様に実施することができる。その際にはダンパーを兼ねても良い。
前記の各実施例においては、翼と胴体とを動力関節で連結する飛行機械の安定化のため、特に飛行機械の離着陸時に翼と胴体との距離を離すことができる伸縮機構で連結した例を示したが、そのほか飛行機械の離着陸に際して特に横風が強い際にも安定して離着陸することができるようにした例を図5に示している。
従来より固定翼の飛行機においては横風に対応するため、特に着陸時には機首を風の方向と強さに応じた角度だけ風上に向けて降下し、着地寸前で機首を滑走路の方向に合わせ、それにより車輪を滑走路の走行方向に適合させるという高度な操作を必要としていた。このような高度の操作は、本発明の飛行機が対象としている軽飛行機の操縦者にとっては、大きな問題となることが考えられる。即ち、例えば図5に示すように、横風のない定常飛行時には図5(a)のように飛行し、着陸時にもこの姿勢で着陸できるのに対して、同図(b)のように横風が存在するときには、機首を角度αだけ風上側に向けて着陸する必要がある。もしもこのまま着陸すると、本来の横風が存在しない定常着陸時には、例えば図6(a)に示すように左右の車輪15、16は同時に着地することができるのに対して、前記のように横風が存在するときに前記偏流飛行を行うと、図5(b)に示すように風上側である図中右側の車輪16が先に着地し、それ以降不安定な走行とならざるを得ない。
本発明はこのような問題に対応するため、本発明で用いている翼と胴体とを相対的に移動可能とする動力関節機構を用い、先に提案した前記X軸、Y軸の各軸を中心に回転する機構のほか、Z軸を中心に回転する機構も付加して、前記偏流飛行を容易に行おうとするものである。即ち図7(a)に示すように、本発明による3軸3軸動力関節機構14は前記従来の動力関節機構の制御部である、機体の前後方向をX軸線とするとき、このX軸線を中心に回転制御可能として、翼の左右方向の傾きを制御するロール角調整駆動部12と、機体の左右方向をY軸線とするとき、このY軸線を中心に回転制御可能として、翼の前後方向の傾きを制御するピッチ角調整駆動部13のほか、更に機体の上下方向をZ軸線とするとき、このZ軸線を中心に回転制御可能として、翼の向きを制御するヨー角調整駆動部17とを備えている。
それにより、本発明による飛行機械においては、例えば図7(b)に示すように、離着陸時に横風が図中左側方向から吹いているときには、従来の機首を風上側に向ける代わりに、図7(a)のヨー角調整駆動部17によって翼をZ軸中心に回転し、翼のみを風上側に向けることができる。このような横風対策としての偏流飛行を行うことによって、機体は滑走路の走行方向と一致した状態で着陸し、したがって車輪が走行方向を向くと共に左右の車輪が同時に着地するので、安定した滑走が可能となり、また離陸時には離陸後の安定した飛行が可能となる。このヨー角制御を自動化することによって、操縦者は特別の技術を要せずに偏流飛行の離着陸を容易に行うことができるようにもなる。
上記のような本発明による飛行機械における翼の各種制御は、例えば図8に示す機能ブロック図に示す制御装置によって所望の制御を行い、前記各種作動を行うことができる。図8に示す飛行機械の制御装置においては、翼作動システム制御部21に、演算を行うCPU22、各種機器の所定の作動を行うためのソフトを記録したROM23、演算等において各種データを一次記憶するRAM24等を備え、後述するような各種制御部を、他の制御部と関連させながら総合的な制御を行うことができるようにしている。
翼作動システム制御部21に接続している翼支持長制御部25においては、図2(a)〜(d)に示すような伸縮機構5の長さ制御を行うものであり、図8の例においては翼支持長調整駆動部26を制御して長さ調整を行い、そのときの翼支持長を翼支持長検出部27で検出することにより、所望の翼支持長となるようにフィードバック制御する。また、図2の例では伸縮機構5を含めて全体を胴体3側に引き込めるため、基盤6を移動する機構を含んでおり、それにより特に高速飛行時に固定翼状態で飛行可能としているが、このような固定翼状態での安定した飛行のために翼にエンロンやスポイラー等の、固定翼飛行機械で用いている各種の補助翼を設け、後述する補助翼制御部42によって制御できるようにしても良い。
翼角制御部28においては、前記図7(a)に示すようなX、Y、Z軸を中心にそれぞれ回転駆動可能な3軸動力関節機構14を用いるとき、図8のロール角制御部29では、ロール角調整駆動部32に制御信号を出力し、機体の飛行方向の軸線である図中のX軸を中心に翼を回動するロール角調整部17を調整する。その際、実際の翼のロール角をロール角センサ33で検出し、フィードバック制御している。
翼角制御部28におけるピッチ角制御部30では、ピッチ角調整駆動部34に制御信号を出力し、機体の左右方向に延びる軸線である図中のY軸を中心に翼を回動するピッチ角調整部18を調整する。その際、実際の翼のピッチ角をピッチ角センサ35で検出し、フィードバック制御している。また、翼角制御部28におけるヨー角制御部31では、ヨー角調整駆動部36に制御信号を出力し、機体の上下方向に延びる軸線である図中のZ軸を中心に翼を回動するヨー角調整駆動部17を調整する。その際においても実際の翼のヨー角をヨー角センサ37で検出し、フィードバック制御している。
図8に示す例においては翼作動システム制御部21に、第1ジェットエンジン38及び第2ジェットエンジン39を制御するエンジン制御部40とも接続し、翼作動システム制御部21はエンジンの作動状態と関連して制御を行うことができるようにしている。そのとき、第1ジェットエンジン38及び第2ジェットエンジン39のエンジン回転数等の作動状況をエンジン作動センサ41で検出し、エンジン制御部40はそのセンサ信号によって所定の制御を可能とするとともに、このエンジン作動センサ41の信号を翼作動システム制御部21にも入力し、翼支持長制御部25及び翼角制御部28の制御信号としても用いることができるようにしている。
補助翼制御部42においては、本来はこの飛行機械においては必ずしも翼にエンロン等の補助翼を必要としないものであるが、前記のように高速飛行を行うため翼を引き込んでいるときにはほぼ固定翼の飛行機械と同様の飛行となるため、その際は補助翼制御部42によって、操縦者によって手動操作されないときの自動制御を行うこともできるようにしている。GPS・INS43においてはGPS信号を受信し、慣性航法装置(INS)でデータ補完処理を行って、移動する飛行機械の現在位置を正確に検出し、更に必要に応じてその信号によって高度も検出する。速度センサ44においては飛行機械の速度を検出し、風向風力センサ45では飛行機械周囲の風向及びその風力を検出し、特に翼角制御部28におけるヨー角制御部31でその検出信号を用いる。表示部46では、前記各機能部の作動状況を表示し、また各種センサの計測値を、操縦者の周囲に表示できるようにしている。
このような制御システムにおいて、各種センサの信号は有線で制御部に送信するほか、必要に応じて無線により送信しても良い。その際には各信号の混線を防止するため、信号に応じて適宜発信周波数を変更して用いる。また、センサとして光センサを用いるときには、光による検出信号を電気信号に変換するフォトリレー等を用いる。更に信号伝送路においてもセンサ信号、制御信号の全てを高速フォトリレーを介して光に変換し、処理することもできる。
図8の制御システムにおいては、翼支持長制御部25と翼角制御部28にヨー角制御部31を共に備え、図1〜4で説明した本発明の伸縮機構を用いた飛行安定方式と、図5〜7で説明した本発明の偏流飛行時のヨー角制御方式との両方を適用するときの例を示したが、いずれか片方のみでも、それぞれ従来の技術と比較して飛行安定性についての顕著な効果を奏することができる。
本発明の実施例において、特に翼と胴体とを伸縮機構で結合した態様を示す説明図である。 同実施例の伸縮機構の作動態様を示す図である。 同実施例の伸縮機構の長さと飛行安定性の関係を示す図である。 同実施例の、他の伸縮機構の態様を示す図である。 飛行機械において定常飛行時と横風を受けた飛行時の離着陸状態の相違を示す平面図である。 飛行機械において定常飛行時と横風を受けた飛行時の離着陸状態の相違を示す正面図である。 (A)は本発明の実施例において、特に横風に対応して翼の制御を行うことができるようにした動力関節機構の概要を示す斜視図であり、(b)は同機構を用いて横風に対応する状態を示す平面図である。 本発明を実施するときの制御システム図である。 本発明者が先に提案している飛行機械の図である。 同飛行機械の振子安定性を示す説明図である。
符号の説明
1 飛行機械
2 翼
3 胴体
4 動力関節
5 伸縮機構
6 基盤
7 下側アーム
8 回動軸
9 上側アーム
10 回動軸
11 回動軸
12 ロール角調整駆動部
13 ピッチ角調整駆動部
14 3軸動力関節機構
15 車輪
16 車輪
17 ヨー角調整駆動部

Claims (8)

  1. 翼と本体である胴体とを、互いに直交する2軸を中心に回動可能な関節により結合し、前記2軸を中心に各々任意に回動する駆動装置を備え、翼のロール角とピッチ角を胴体とは独立して任意に変更可能とした飛行機械において、
    翼と本体とを任意の距離に設定可能な伸縮機構により連結したことを特徴とする飛行機械。
  2. 前記伸縮機構は、離着陸を含む低速飛行時に最も長くして振子安定性を向上することを特徴とする請求項1記載の飛行機械。
  3. 前記伸縮機構は、高速飛行時に最も短くして空気抵抗を減少し、前記関節で回動しない固定翼構造とすることを特徴とする請求項1記載の飛行機械。
  4. 前記伸縮機構を短くしている飛行時に、翼に設けた補助翼による飛行制御を行うことを特徴とする請求項1記載の飛行機械。
  5. 前記伸縮機構は回動軸を中心に2本のアームが互いに屈曲するリンク構造であることを特徴とする請求項1記載の飛行機械。
  6. 前記伸縮機構はパンタグラフ形またはテレスコピック形であることを特徴とする請求項1記載の飛行機械。
  7. 前記関節は、互いに直交する3軸を中心に回動可能な関節であり、ヨー角も任意に変更可能とし、翼の向きを胴体とは独立して任意に変更可能としたことを特徴とする請求項1記載の飛行機械。
  8. 前記ヨー角の変更により、胴体が進行方向を向いているときに、翼が横風の風上側に向けることを特徴とする請求項1記載の飛行機械。
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