JP2009297976A - ヘッド検査装置及びヘッド検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッドの振動の影響を考慮してヘッド検査を適正に行う。
【解決手段】ヘッド検査装置100であって、インクジェットヘッドSのノズルから吐出させたインク滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1撮像部31と、ノズルから吐出させたインク滴を第1撮像部と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2撮像部32と、第1撮像部及び第2撮像部による撮像結果に基づいて、インク滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成して、生成された第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報に基づいて、インク滴の吐出状態を判定する画像処理部5と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】ヘッド検査装置100であって、インクジェットヘッドSのノズルから吐出させたインク滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1撮像部31と、ノズルから吐出させたインク滴を第1撮像部と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2撮像部32と、第1撮像部及び第2撮像部による撮像結果に基づいて、インク滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成して、生成された第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報に基づいて、インク滴の吐出状態を判定する画像処理部5と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ヘッドのノズルからの液滴吐出を検査するヘッド検査装置及びヘッド検査方法に関する。
従来、インクジェットプリンタなどに搭載され、インクジェット方式でノズルから液滴を吐出するヘッドを検査する方法が知られている。具体的には、検査装置のヘッド取付部に対して取り付けられたヘッドのノズルからの液滴を吐出して、その吐出速度、吐出量、吐出角度等を検査する(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−15192号公報
しかしながら、ヘッドの検査を行う時に、ヘッド取付部に対するヘッドの取付け方が悪いと、ヘッドの移動時に取り付け部が振動して同一ノズルから吐出される液滴の吐出角度にバラツキが発生し、結果的に正確な検査をできないという問題があった。
特に、ノズル数が多い長尺のヘッドの場合、検査に時間がかかるため、検査時間の短縮を図る上でヘッドの移動速度を速くすると、振動が発生し易くなって検査結果への取付けの影響が大きくなるという問題があった。
特に、ノズル数が多い長尺のヘッドの場合、検査に時間がかかるため、検査時間の短縮を図る上でヘッドの移動速度を速くすると、振動が発生し易くなって検査結果への取付けの影響が大きくなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ヘッドの振動の影響、特に、異常振動の方向依存性を考慮してヘッド検査を適正に行うことができるヘッド検査装置及びヘッド検査方法の提供を課題とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明のヘッド検査装置は、
ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像手段と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成手段と、
前記状態情報生成手段により生成された前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定手段と、
を備えることを特徴としている。
ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像手段と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成手段と、
前記状態情報生成手段により生成された前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘッド検査装置において、
前記状態情報生成手段は、前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報として、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきに係る第1のばらつき情報及び第2のばらつき情報を生成し、
前記状態判定手段は、前記状態情報生成手段により生成された前記第1のばらつき情報及び前記第2のばらつき情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することを特徴としている。
前記状態情報生成手段は、前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報として、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきに係る第1のばらつき情報及び第2のばらつき情報を生成し、
前記状態判定手段は、前記状態情報生成手段により生成された前記第1のばらつき情報及び前記第2のばらつき情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することを特徴としている。
請求項3に記載の発明のヘッド検査装置は、
ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像手段と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成手段と、
液滴の吐出状態の判定に係る第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報を記憶する基準記憶手段と、
前記基準記憶手段に記憶されている前記第1の基準状態情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第1の吐出状態情報、及び前記基準記憶手段に記憶されている前記第2の基準状態情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定手段と、
を備えることを特徴としている。
ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像手段と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成手段と、
液滴の吐出状態の判定に係る第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報を記憶する基準記憶手段と、
前記基準記憶手段に記憶されている前記第1の基準状態情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第1の吐出状態情報、及び前記基準記憶手段に記憶されている前記第2の基準状態情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のヘッド検査装置において、
前記状態情報生成手段は、前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報として、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきに係る第1のばらつき情報及び第2のばらつき情報を生成し、
前記基準記憶手段は、前記第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報として、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきの許容範囲に係る第1のばらつき基準情報及び第2のばらつき基準情報を記憶し、
前記状態判定手段は、前記基準記憶手段に記憶されている前記第1のばらつき基準情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第1のばらつき情報、及び前記基準記憶手段に記憶されている前記第2のばらつき基準情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第2のばらつき情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することを特徴としている。
前記状態情報生成手段は、前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報として、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきに係る第1のばらつき情報及び第2のばらつき情報を生成し、
前記基準記憶手段は、前記第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報として、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきの許容範囲に係る第1のばらつき基準情報及び第2のばらつき基準情報を記憶し、
前記状態判定手段は、前記基準記憶手段に記憶されている前記第1のばらつき基準情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第1のばらつき情報、及び前記基準記憶手段に記憶されている前記第2のばらつき基準情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第2のばらつき情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することを特徴としている。
請求項5に記載の発明のヘッド検査装置は、
ノズルから液滴を吐出するヘッドを所定方向に移動させるヘッド移動手段と、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像手段と、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像手段と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段による撮像結果に基づいて、前記ヘッドの移動前後各々の液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成手段と、
前記状態情報生成手段により生成された前記ヘッドの移動前後各々の前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定手段と、
を備えることを特徴としている。
ノズルから液滴を吐出するヘッドを所定方向に移動させるヘッド移動手段と、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像手段と、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像手段と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段による撮像結果に基づいて、前記ヘッドの移動前後各々の液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成手段と、
前記状態情報生成手段により生成された前記ヘッドの移動前後各々の前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のヘッド検査装置において、
前記状態情報生成手段は、前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報として、前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきに係る第1のばらつき情報及び第2のばらつき情報を生成し、
前記状態判定手段は、前記状態情報生成手段により生成された前記ヘッドの移動前後各々の前記第1のばらつき情報及び前記第2のばらつき情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することを特徴としている。
前記状態情報生成手段は、前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報として、前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきに係る第1のばらつき情報及び第2のばらつき情報を生成し、
前記状態判定手段は、前記状態情報生成手段により生成された前記ヘッドの移動前後各々の前記第1のばらつき情報及び前記第2のばらつき情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することを特徴としている。
請求項7に記載の発明のヘッド検査方法は、
ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段を備えるヘッド検査装置を用いて、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像処理と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像処理と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像処理と、
前記第1の撮像処理及び前記第2の撮像処理による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成処理と、
前記状態情報生成処理により生成された前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定処理と、
を行うことを特徴としている。
ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段を備えるヘッド検査装置を用いて、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像処理と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像処理と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像処理と、
前記第1の撮像処理及び前記第2の撮像処理による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成処理と、
前記状態情報生成処理により生成された前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定処理と、
を行うことを特徴としている。
請求項8に記載の発明のヘッド検査方法は、
ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段と、液滴の吐出状態の判定に係る第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報を記憶する基準記憶手段とを備えるヘッド検査装置を用いて、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像処理と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像処理と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像処理と、
前記第1の撮像処理及び前記第2の撮像処理による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成処理と、
前記基準記憶手段に記憶されている前記第1の基準状態情報と前記状態情報生成処理により生成された前記第1の吐出状態情報、及び前記基準記憶手段に記憶されている前記第2の基準状態情報と前記状態情報生成処理により生成された前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定処理と、
を行うことを特徴としている。
ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段と、液滴の吐出状態の判定に係る第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報を記憶する基準記憶手段とを備えるヘッド検査装置を用いて、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像処理と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像処理と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像処理と、
前記第1の撮像処理及び前記第2の撮像処理による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成処理と、
前記基準記憶手段に記憶されている前記第1の基準状態情報と前記状態情報生成処理により生成された前記第1の吐出状態情報、及び前記基準記憶手段に記憶されている前記第2の基準状態情報と前記状態情報生成処理により生成された前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定処理と、
を行うことを特徴としている。
請求項9に記載の発明のヘッド検査方法は、
ノズルから液滴を吐出するヘッドを所定方向に移動させるヘッド移動手段を備えるヘッド検査装置を用いて、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像処理と、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像処理と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像処理と、
前記第1の撮像処理及び前記第2の撮像処理による撮像結果に基づいて、前記ヘッドの移動前後各々の液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成処理と、
前記状態情報生成処理により生成された前記ヘッドの移動前後各々の前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定処理と、
を行うことを特徴としている。
ノズルから液滴を吐出するヘッドを所定方向に移動させるヘッド移動手段を備えるヘッド検査装置を用いて、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像処理と、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像処理と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像処理と、
前記第1の撮像処理及び前記第2の撮像処理による撮像結果に基づいて、前記ヘッドの移動前後各々の液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成処理と、
前記状態情報生成処理により生成された前記ヘッドの移動前後各々の前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定処理と、
を行うことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、異なる2方向からの撮像結果に基づいて生成された液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することができるので、ヘッド検査装置に取り付けられた状態のヘッドの振動の影響、特に、異常振動の方向依存性を考慮してヘッド検査を適正に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の撮像手段による所定方向からの撮像結果に基づいて生成された液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報と液滴の吐出状態の判定に係る第1の基準状態情報、及び第2の撮像手段による第1の撮像手段と異なる方向からの撮像結果に基づいて生成された液滴の吐出状態に係る第2の吐出状態情報と液滴の吐出状態の判定に係る第2の基準状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することができるので、ヘッド検査装置に取り付けられた状態のヘッドの振動の影響、特に、異常振動の方向依存性を考慮してヘッド検査を適正に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、ヘッドの移動前後各々における、異なる2方向からの撮像結果に基づいて生成された液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することができるので、ヘッドの移動により生じるヘッドの振動の影響、特に、異常振動の方向依存性を考慮してヘッド検査を適正に行うことができる。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図13を参照して説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明を適用した実施形態1のヘッド検査装置100の概略構成を示すブロック図であり、図2(a)及び図2(b)は、ヘッド検査装置100に備わる第1撮像部31及び第2撮像部32と第1発光部41及び第2発光部42の配置を模式的に示す図である。また、図3は、ヘッド検査装置100の制御部7の構成を示す図である。
また、以下の説明では、インクジェットヘッドSのノズル(図示略)の並び方向を左右方向とし、左右方向に直交する一方向を前後方向とし、前後方向及び左右方向の双方に直交する方向を上下方向とする。
図1は、本発明を適用した実施形態1のヘッド検査装置100の概略構成を示すブロック図であり、図2(a)及び図2(b)は、ヘッド検査装置100に備わる第1撮像部31及び第2撮像部32と第1発光部41及び第2発光部42の配置を模式的に示す図である。また、図3は、ヘッド検査装置100の制御部7の構成を示す図である。
また、以下の説明では、インクジェットヘッドSのノズル(図示略)の並び方向を左右方向とし、左右方向に直交する一方向を前後方向とし、前後方向及び左右方向の双方に直交する方向を上下方向とする。
実施形態1のヘッド検査装置100は、検査対象となるインクジェットヘッドSが取り付けられる搬送ステージ1と、インクジェットヘッドSを駆動するヘッド駆動部2と、インクジェットヘッドSのノズルから吐出されたインク滴(液滴)を撮像する第1撮像部31及び第2撮像部32と、第1撮像部31及び第2撮像部32によるインク滴の撮像の際に発光する第1発光部41及び第2発光部42と、第1撮像部31及び第2撮像部32により撮像されたインク滴の画像を処理する画像処理部5と、検査結果を表示するモニタ6と、各部を制御する制御部7とを備えている。
インクジェットヘッドSは、特に限定されるものではなく、例えば、図示は省略するが、チャネルに対して圧電素子の収縮により圧力を付与して、チャネルの出口に連通するノズルからインク滴(液滴)を吐出させるヘッドチップを具備している。
ヘッドチップには、ノズルが所定方向に並んで複数形成されている。
ヘッドチップには、ノズルが所定方向に並んで複数形成されている。
搬送ステージ(取付手段)1は、インクジェットヘッドSをそのノズル列方向が左右方向となるように取り付けるものである。また、搬送ステージ1は、ヘッド移動手段として、制御部7の制御下にて、インクジェットヘッドSを案内部材(図示略)により左右方向に移動させる。
即ち、搬送ステージ1は、ヘッド検査の際に、複数のノズルのうち、検査対象となるノズルから吐出されたインク滴が第1撮像部31の画角内に入るようにインクジェットヘッドSを左右方向に移動させる。これにより、複数のノズル全ての検査を行うことができる。
即ち、搬送ステージ1は、ヘッド検査の際に、複数のノズルのうち、検査対象となるノズルから吐出されたインク滴が第1撮像部31の画角内に入るようにインクジェットヘッドSを左右方向に移動させる。これにより、複数のノズル全ての検査を行うことができる。
ヘッド駆動部(駆動手段)2は、ヘッド検査の際に、制御部7の制御下にて、所定の駆動条件に基づいてインクジェットヘッドSを駆動させてノズルからインク滴を吐出させる。
即ち、ヘッド駆動部2は、ヘッドチップのチャネルに並設された駆動壁を駆動させるための駆動電極に所定の駆動信号を出力して、当該駆動信号に従って駆動壁を膨張・収縮させることにより、ノズルからインク滴を吐出させる。
即ち、ヘッド駆動部2は、ヘッドチップのチャネルに並設された駆動壁を駆動させるための駆動電極に所定の駆動信号を出力して、当該駆動信号に従って駆動壁を膨張・収縮させることにより、ノズルからインク滴を吐出させる。
第1撮像部31及び第1発光部41は、第1の方向からインク滴を撮像するように配置され、図2(a)及び図2(b)に示すように、搬送ステージ1に取り付けられたインクジェットヘッドSの下側にて、前後方向に沿って対向するように配置されている。
また、第2撮像部32及び第2発光部42は、第1の方向と異なる第2の方向(例えば、略90°異なる方向)からインク滴を撮像するように配置され、具体的には、図2(a)及び図2(b)に示すように、インクジェットヘッドSの下側にて、左右方向に沿って対向するように配置されている。
また、第2撮像部32及び第2発光部42は、第1の方向と異なる第2の方向(例えば、略90°異なる方向)からインク滴を撮像するように配置され、具体的には、図2(a)及び図2(b)に示すように、インクジェットヘッドSの下側にて、左右方向に沿って対向するように配置されている。
第1発光部41は、第1撮像部31によるインク滴の撮像の際に光を照射し、第2発光部42は、第2撮像部32によるインク滴の撮像の際に光を照射する。
第1発光部41及び第2発光部42としては、撮像時にインク滴に光を照射することができるものであれば如何なるものであっても良く、例えば、ストロボ、LED等を適用することができる。
第1発光部41及び第2発光部42としては、撮像時にインク滴に光を照射することができるものであれば如何なるものであっても良く、例えば、ストロボ、LED等を適用することができる。
第1撮像部31及び第2撮像部32(撮像手段)は、制御部7の制御下にて、画角内を連続的に撮像して画像データを生成する。具体的には、第1撮像部31及び第2撮像部32は、図示は省略するが、撮像レンズと、撮像レンズを通過した被写体像を二次元の画像信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等の電子撮像部と、電子撮像部に所定の露出時間で被写体を撮像させ、当該電子撮像部の撮像領域から画像信号(画像フレーム)を所定のフレームレートで読み出す処理の実行を制御する撮影制御部等を備えている。
また、第1撮像部31及び第2撮像部32は、ノズルから吐出させたインク滴を第1発光部41及び第2発光部42が発光する第1のタイミングで撮像した後(撮像1;図4参照)、所定時間経過後に第1発光部41及び第2発光部42が再度発光する第2のタイミングで撮像して(撮像2;図4参照)、それぞれの画像データを生成する。
即ち、第1撮像部31及び第2撮像部32は、ノズルから吐出させたインク滴を所定時間を空けて複数回撮像する。
即ち、第1撮像部31及び第2撮像部32は、ノズルから吐出させたインク滴を所定時間を空けて複数回撮像する。
画像処理部5は、制御部7の制御下にて、第1撮像部31及び第2撮像部32による撮像により生成された画像データに基づいて、液滴の重心位置を算出したり、液滴の吐出角度のばらつきを算出したり、ばらつきが許容値よりも小さいか否かの判定を行う(詳細後述)。
制御部7は、ヘッド検査装置100の各部を制御するものであり、例えば、図3に示すように、CPU71と、RAM72と、記憶部73等を備えている。
CPU71は、当該ヘッド検査装置100の各部を統括的に制御するものであり、記憶部73に記憶された各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。その際に、CPU71は、RAM72内の格納領域内に各種処理結果を格納させ、必要に応じてその処理結果をモニタ6に表示させるようになっている。
RAM72は、例えば、CPU71により実行される処理プログラム等を展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域などを備える。
記憶部73は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成され、ヘッド検査装置100で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ等を記憶する。
具体的には、記憶部73は、撮像制御プログラム73a、重心算出制御プログラム73b、第1状態情報生成制御プログラム73c、第1状態判定制御プログラム73d等を記憶している。
具体的には、記憶部73は、撮像制御プログラム73a、重心算出制御プログラム73b、第1状態情報生成制御プログラム73c、第1状態判定制御プログラム73d等を記憶している。
撮像制御プログラム73aは、インクジェットヘッドSのノズルから吐出されたインク滴を第1撮像部31及び第2撮像部32に所定時間を空けて複数回撮像させる処理に係る機能をCPU71に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU71が撮像制御プログラム73aを実行することで、第1撮像部31及び第2撮像部32にノズルから吐出したインク滴を第1発光部41及び第2発光部42が発光する第1のタイミングで撮像させた後(撮像1;図4(a)及び図4(b)参照)、所定時間経過後に第1発光部41及び第2発光部42が再度発光する第2のタイミングで撮像させる(撮像2;図4(a)及び図4(b)参照)。
具体的には、CPU71が撮像制御プログラム73aを実行することで、第1撮像部31及び第2撮像部32にノズルから吐出したインク滴を第1発光部41及び第2発光部42が発光する第1のタイミングで撮像させた後(撮像1;図4(a)及び図4(b)参照)、所定時間経過後に第1発光部41及び第2発光部42が再度発光する第2のタイミングで撮像させる(撮像2;図4(a)及び図4(b)参照)。
重心算出制御プログラム73bは、第1撮像部31及び第2撮像部32に撮像され生成されたインク滴の重心位置を画像処理部5に算出させる重心算出処理に係る機能をCPU71に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU71が重心算出制御プログラム73bを実行することで、画像処理部5は、第1のタイミングで第1撮像部31及び第2撮像部32により撮像されたインク滴の重心(Xa1,Ya1)、(Xb1,Yb1)、及び第2のタイミングで第1撮像部31及び第2撮像部32により撮像されたインク滴の重心(Xa2,Ya2)、(Xb2,Yb2)を算出する(図4(a)及び図4(b)参照)。
なお、インク滴の重心位置の算出手法は、特に限定されるものではなく、例えば、撮像したインク滴の画像イメージを、所定のサンプル形状と重心位置が対応付けられた参照テーブルを参照して、類似の形状を選択して重心を決定する方法が挙げられる。
また、インク滴の重心は、撮像画像内の所定位置(例えば、中央)を基準(原点)として算出される。
具体的には、CPU71が重心算出制御プログラム73bを実行することで、画像処理部5は、第1のタイミングで第1撮像部31及び第2撮像部32により撮像されたインク滴の重心(Xa1,Ya1)、(Xb1,Yb1)、及び第2のタイミングで第1撮像部31及び第2撮像部32により撮像されたインク滴の重心(Xa2,Ya2)、(Xb2,Yb2)を算出する(図4(a)及び図4(b)参照)。
なお、インク滴の重心位置の算出手法は、特に限定されるものではなく、例えば、撮像したインク滴の画像イメージを、所定のサンプル形状と重心位置が対応付けられた参照テーブルを参照して、類似の形状を選択して重心を決定する方法が挙げられる。
また、インク滴の重心は、撮像画像内の所定位置(例えば、中央)を基準(原点)として算出される。
第1状態情報生成制御プログラム73cは、第1撮像部31及び第2撮像部32によるインク滴の撮像結果に基づいて、所定のノズルからのインク滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を画像処理部(状態情報生成手段)5に生成させる状態情報生成処理に係る機能をCPU71に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU71が第1状態情報生成制御プログラム73cを実行することで、画像処理部5は、重心算出処理の算出結果に係る第1の方向から撮像されたインク滴の重心に基づいて算出された当該インク滴の吐出角度θAのばらつきに基づいて、第1の吐出状態情報(第1のばらつき情報)として標準偏差σA(1)を生成するとともに、重心算出処理の算出結果に係る第2の方向から撮像されたインク滴の重心に基づいて算出された当該インク滴の吐出角度θBのばらつきに基づいて、第2の吐出状態情報(第2のばらつき情報)として標準偏差σB(1)を生成する。
なお、インク滴の吐出角度(θA)は、ノズルから略直下に延在する線分に対してインク滴が左右方向にずれた角度であり、θA=tan-1{(Xa2-Xa1)/(Ya2-Ya1)}の式に従って算出される。また、インク滴の吐出角度(θB)は、ノズルから略直下に延在する線分に対してインク滴が前後方向にずれた角度であり、θB=tan-1{(Xb2-Xb1)/(Yb2-Yb1)}の式に従って算出される。
具体的には、CPU71が第1状態情報生成制御プログラム73cを実行することで、画像処理部5は、重心算出処理の算出結果に係る第1の方向から撮像されたインク滴の重心に基づいて算出された当該インク滴の吐出角度θAのばらつきに基づいて、第1の吐出状態情報(第1のばらつき情報)として標準偏差σA(1)を生成するとともに、重心算出処理の算出結果に係る第2の方向から撮像されたインク滴の重心に基づいて算出された当該インク滴の吐出角度θBのばらつきに基づいて、第2の吐出状態情報(第2のばらつき情報)として標準偏差σB(1)を生成する。
なお、インク滴の吐出角度(θA)は、ノズルから略直下に延在する線分に対してインク滴が左右方向にずれた角度であり、θA=tan-1{(Xa2-Xa1)/(Ya2-Ya1)}の式に従って算出される。また、インク滴の吐出角度(θB)は、ノズルから略直下に延在する線分に対してインク滴が前後方向にずれた角度であり、θB=tan-1{(Xb2-Xb1)/(Yb2-Yb1)}の式に従って算出される。
第1状態判定制御プログラム73dは、状態情報生成処理にて生成された第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報に基づいて、インク滴の吐出状態を画像処理部(状態判定手段)5に判定させる状態判定処理に係る機能をCPU71に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU71が第1状態判定制御プログラム73dを実行することで、画像処理部5は、第1撮像部31の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)から、第2撮像部32の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が比較用の許容値α1よりも小さいか否かに応じてインク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定する。
具体的には、CPU71が第1状態判定制御プログラム73dを実行することで、画像処理部5は、第1撮像部31の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)から、第2撮像部32の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が比較用の許容値α1よりも小さいか否かに応じてインク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定する。
例えば、許容値α1を0.02と設定した場合に、第1の方向から撮像した際の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)が0.031であり(図5(a)参照)、第2の方向から撮像した際の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)が0.032であったとすると(図5(b)参照)、σA(1)−σB(1)が−0.001となり、その絶対値が許容値α1(=0.02)よりも小さくなって、画像処理部5は、インク滴の吐出状態は正常であると判定する。
これに対して、第1の撮像方向から撮像した際の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)が0.081であり(図6(a)参照)、第2の方向から撮像した際の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)が0.045であったとすると(図6(b)参照)、σA(1)−σB(1)が0.036となり、その絶対値が許容値α1(=0.02)以上となって、画像処理部5は、インク滴の吐出状態は異常であると判定する。
これに対して、第1の撮像方向から撮像した際の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)が0.081であり(図6(a)参照)、第2の方向から撮像した際の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)が0.045であったとすると(図6(b)参照)、σA(1)−σB(1)が0.036となり、その絶対値が許容値α1(=0.02)以上となって、画像処理部5は、インク滴の吐出状態は異常であると判定する。
次に、ヘッド検査処理について、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、ヘッド検査処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下のヘッド検査処理にあっては、状態判定処理における比較用の許容値α1がユーザによる設定入力部(図示略)の所定操作に基づいて入力されて設定されているものとする。
図7は、ヘッド検査処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下のヘッド検査処理にあっては、状態判定処理における比較用の許容値α1がユーザによる設定入力部(図示略)の所定操作に基づいて入力されて設定されているものとする。
図7に示すように、先ず、搬送ステージ1の所定の取付部にインクジェットヘッドSを取り付けた後(ステップS1)、吐出角度ばらつき測定処理を行う(ステップS2)。
以下に、ヘッド移動前の吐出角度ばらつき測定処理について図8を参照して説明する。
図8は、ヘッド移動前の吐出角度ばらつき測定処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図8は、ヘッド移動前の吐出角度ばらつき測定処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、先ず、ユーザによる設定入力部(図示略)の所定操作に基づいて、制御部7は、各ノズルからのインク滴の吐出角度の測定回数を設定するとともに、インク滴の吐出から第1発光部41及び第2発光部42の発光タイミングに係るストロボディレイ時間をそれぞれ設定する(ステップS21)。
ストロボディレイ時間とは、インクジェットヘッドSのノズルからインク滴を吐出するタイミングから第1発光部41及び第2発光部42を発光させて第1撮像部31及び第2撮像部32により撮像するまでの遅延時間である。このストロボディレイ時間として、具体的には、インク滴を第1のタイミングで撮像するためのストロボディレイ時間1と、インク滴を第2のタイミングで撮像するために、ストロボディレイ時間1から設定された遅延時間経過後に撮像を行うストロボディレイ時間2を設定する。
ストロボディレイ時間とは、インクジェットヘッドSのノズルからインク滴を吐出するタイミングから第1発光部41及び第2発光部42を発光させて第1撮像部31及び第2撮像部32により撮像するまでの遅延時間である。このストロボディレイ時間として、具体的には、インク滴を第1のタイミングで撮像するためのストロボディレイ時間1と、インク滴を第2のタイミングで撮像するために、ストロボディレイ時間1から設定された遅延時間経過後に撮像を行うストロボディレイ時間2を設定する。
次に、ヘッド駆動部2は、制御部7の制御下にて、インクジェットヘッドSを駆動させてノズルからインク滴を吐出させる(ステップS22)。
続けて、制御部7のCPU71は、記憶部73の撮像制御プログラム73aを実行して、設定されたストロボディレイ時間に従って第1のタイミングで第1発光部41及び第2発光部42を発光させて、ノズルから吐出したインク滴を第1撮像部31及び第2撮像部32に撮像させた後、第2のタイミングで第1発光部41及び第2発光部42を再度発光させて、同じインク滴を第1撮像部31及び第2撮像部32に再度撮像させる(ステップS23)。
続けて、制御部7のCPU71は、記憶部73の撮像制御プログラム73aを実行して、設定されたストロボディレイ時間に従って第1のタイミングで第1発光部41及び第2発光部42を発光させて、ノズルから吐出したインク滴を第1撮像部31及び第2撮像部32に撮像させた後、第2のタイミングで第1発光部41及び第2発光部42を再度発光させて、同じインク滴を第1撮像部31及び第2撮像部32に再度撮像させる(ステップS23)。
次に、制御部7のCPU71が、記憶部73の重心算出制御プログラム73bを実行して、画像処理部5は、第1のタイミングで第1撮像部31及び第2撮像部32により撮像されたインク滴の重心(Xa1,Ya1)、(Xb1,Yb1)、及び第2のタイミングで第1撮像部31及び第2撮像部32により撮像されたインク滴の重心(Xa2,Ya2)、(Xb2,Yb2)を算出する(ステップS24:重心算出処理)。続けて、制御部7のCPU71は、重心算出処理にて算出された第1の方向及び第2の方向から撮像されたインク滴の重心に基づいて、インクジェットヘッドSの所定のノズルから吐出されたインク滴の吐出角度θA、θBを画像処理部5に算出させる(ステップS25)。
そして、画像処理部5は、制御部7の制御下にて、インク滴の吐出角度の測定回数が設定した測定回数に達したか否かを判定する(ステップS26)。
ここで、測定回数に達していないと判定されると(ステップS26;NO)、ステップS22に移行して、それ以降の処理を、インク滴の吐出角度の測定回数が設定した測定回数に達するまで(ステップS26;YES)繰り返す。
ここで、測定回数に達していないと判定されると(ステップS26;NO)、ステップS22に移行して、それ以降の処理を、インク滴の吐出角度の測定回数が設定した測定回数に達するまで(ステップS26;YES)繰り返す。
ステップS26にて、インク滴の吐出角度の測定回数が設定した測定回数に達したと判定されると(ステップS26;YES)、制御部7のCPU71が、記憶部73の第1状態情報生成制御プログラム73cを実行して、画像処理部5は、インクジェットヘッドSの所定のノズルから複数回吐出されたインク滴の吐出角度θAに基づいて当該インク滴の吐出角度θAのばらつきを算出して、当該吐出角度のばらつきに基づいて標準偏差σA(1)を算出するとともに、所定のノズルから複数回吐出されたインク滴の吐出角度θBに基づいて当該インク滴の吐出角度θBのばらつきを算出して、当該吐出角度のばらつきに基づいて標準偏差σB(1)を算出する(ステップS27:状態情報生成処理)。
これにより、吐出角度ばらつき測定処理を終了する。
これにより、吐出角度ばらつき測定処理を終了する。
その後、図7に示すように、制御部7のCPU71が、記憶部73の第1状態判定制御プログラム73dを実行して、画像処理部5は、第1撮像部31の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)から、第2撮像部32の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が予め設定されている比較用の許容値α1よりも小さいか否かを判定する(ステップS3:状態判定処理)。
ここで、|σA(1)−σB(1)|が許容値α1よりも小さいと判定されると(ステップS3;YES)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が正常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に正常である旨を表示させる(ステップS4)。
一方、|σA(1)−σB(1)|が許容値α1以上であると判定されると(ステップS3;NO)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が異常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に異常である旨を表示させる(ステップS5)。
ここで、|σA(1)−σB(1)|が許容値α1よりも小さいと判定されると(ステップS3;YES)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が正常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に正常である旨を表示させる(ステップS4)。
一方、|σA(1)−σB(1)|が許容値α1以上であると判定されると(ステップS3;NO)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が異常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に異常である旨を表示させる(ステップS5)。
そして、上記の検査を全てのノズルについて行った後、搬送ステージ1からインクジェットヘッドSを取り外して、当該ヘッド検査処理を終了する(ステップS6)。
以上のように、実施形態1のヘッド検査装置100によれば、異なる2方向からの撮像結果に基づいて生成されたインク滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報に基づいて、インク滴の吐出状態を判定することができる。
具体的には、第1撮像部31の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)から、第2撮像部32の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が許容値α1よりも小さいか否かに応じて、インク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定することができる。
従って、インクジェットヘッドSの取付けの向きに応じた振動の影響、即ち、長尺なインクジェットヘッドSの場合には、長手方向に略直交する短手方向に揺動するように振動し易くなることから、当該インクジェットヘッドSの振動の影響、特に、異常振動の方向依存性を考慮してヘッド検査を適正に行うことができる。
具体的には、第1撮像部31の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)から、第2撮像部32の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が許容値α1よりも小さいか否かに応じて、インク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定することができる。
従って、インクジェットヘッドSの取付けの向きに応じた振動の影響、即ち、長尺なインクジェットヘッドSの場合には、長手方向に略直交する短手方向に揺動するように振動し易くなることから、当該インクジェットヘッドSの振動の影響、特に、異常振動の方向依存性を考慮してヘッド検査を適正に行うことができる。
[実施形態2]
以下に、実施形態2のヘッド検査装置について、図9及び図10を参照して説明する。
図9は、本発明を適用した実施形態2のヘッド検査装置の制御部7の構成を示す図である。
以下に、実施形態2のヘッド検査装置について、図9及び図10を参照して説明する。
図9は、本発明を適用した実施形態2のヘッド検査装置の制御部7の構成を示す図である。
実施形態2のヘッド検査装置は、図9及び図10に示すように、状態判定処理にて、第1の基準値σA(0)から所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値と許容値α2を比較するとともに、第2の基準値σB(0)から所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値と許容値α3を比較して、インク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定する。
なお、実施形態2のヘッド検査装置は、制御部7の構成以外の点で上記実施形態1のヘッド検査装置100と略同様の構成をなし、その説明は省略する。
なお、実施形態2のヘッド検査装置は、制御部7の構成以外の点で上記実施形態1のヘッド検査装置100と略同様の構成をなし、その説明は省略する。
制御部7の記憶部73には、撮像制御プログラム73a、重心算出制御プログラム73b、第1状態情報生成制御プログラム73cに加えて、第2状態判定制御プログラム73e、第1の基準データd1及び第2の基準データd2を記憶している。
第1の基準データd1は、インク滴の吐出状態の判定に係る基準状態情報として、ユーザによる設定入力部の所定操作に基づいて入力された基準値σA(0)である。基準値σA(0)は、ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきの許容範囲を規定するための情報(第1のばらつき基準情報)である。
第2の基準データd2は、インク滴の吐出状態の判定に係る基準状態情報として、ユーザによる設定入力部の所定操作に基づいて入力された基準値σB(0)である。基準値σB(0)は、ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきの許容範囲を規定するための情報(第2のばらつき基準情報)である。
ここで、記憶部73は、第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報を記憶する基準記憶手段を構成している。
第2の基準データd2は、インク滴の吐出状態の判定に係る基準状態情報として、ユーザによる設定入力部の所定操作に基づいて入力された基準値σB(0)である。基準値σB(0)は、ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきの許容範囲を規定するための情報(第2のばらつき基準情報)である。
ここで、記憶部73は、第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報を記憶する基準記憶手段を構成している。
第2状態判定制御プログラム73eは、状態情報生成処理にて生成されたインクジェットヘッドSの第1の吐出状態情報と記憶部73に記憶されている第1の基準データd1、及び状態情報生成処理にて生成されたインクジェットヘッドSの第2の吐出状態情報と記憶部73に記憶されている第2の基準データd2に基づいて、インク滴の吐出状態を画像処理部5(状態判定手段)に判定させる状態判定処理に係る機能をCPU71に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU71が第2状態判定制御プログラム73eを実行することで、画像処理部5は、基準値σA(0)から第1撮像部31の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成されたインクジェットヘッドSの所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値が比較用の許容値α2よりも小さいか否か、且つ、基準値σB(0)から第2撮像部32の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成されたインクジェットヘッドSの所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が比較用の許容値α3よりも小さいか否かに応じてインク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定する。
具体的には、CPU71が第2状態判定制御プログラム73eを実行することで、画像処理部5は、基準値σA(0)から第1撮像部31の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成されたインクジェットヘッドSの所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値が比較用の許容値α2よりも小さいか否か、且つ、基準値σB(0)から第2撮像部32の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成されたインクジェットヘッドSの所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が比較用の許容値α3よりも小さいか否かに応じてインク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定する。
次に、ヘッド検査処理について、図10を参照して説明する。
図10は、ヘッド検査処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下のヘッド検査処理にあっては、状態判定処理における比較用の許容値α2、α3がユーザによる設定入力部(図示略)の所定操作に基づいて入力されて設定されているものとする。
図10は、ヘッド検査処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下のヘッド検査処理にあっては、状態判定処理における比較用の許容値α2、α3がユーザによる設定入力部(図示略)の所定操作に基づいて入力されて設定されているものとする。
図10に示すように、先ず、搬送ステージ1の所定の取付部にインクジェットヘッドSを取り付けた後(ステップS1)、制御部7は、ユーザによる設定入力部(図示略)の所定操作に基づいて入力された基準値σA(0)、σB(0)を設定する(ステップS102)。なお、設定された基準値σA(0)、σB(0)は、記憶部73の所定の記憶領域に記憶される。
次に、吐出角度ばらつき測定処理を行う(ステップS2)。
吐出角度ばらつき測定処理は、実施形態1のヘッド検査装置100における処理(図8参照)と略同様であり、その説明は省略する。
吐出角度ばらつき測定処理は、実施形態1のヘッド検査装置100における処理(図8参照)と略同様であり、その説明は省略する。
その後、制御部7のCPU71が、記憶部73の第2状態判定制御プログラム73eを実行して、画像処理部5は、基準値σA(0)から第1撮像部31の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値が許容値α2よりも小さいか否か、且つ、基準値σB(0)から第2撮像部32の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が許容値α3よりも小さいか否かを判定する(ステップS104:状態判定処理)。
ここで、|σA(0)−σA(1)|が許容値α2よりも小さく、且つ、|σB(0)−σB(1)|が許容値α3よりも小さいと判定されると(ステップS104;YES)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が正常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に正常である旨を表示させる(ステップS4)。
一方、|σA(0)−σA(1)|が許容値α2以上であると判定されるか、及び/又は、|σB(0)−σB(1)|が許容値α3以上であると判定されると(ステップS104;NO)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が異常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に異常である旨を表示させる(ステップS5)。
ここで、|σA(0)−σA(1)|が許容値α2よりも小さく、且つ、|σB(0)−σB(1)|が許容値α3よりも小さいと判定されると(ステップS104;YES)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が正常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に正常である旨を表示させる(ステップS4)。
一方、|σA(0)−σA(1)|が許容値α2以上であると判定されるか、及び/又は、|σB(0)−σB(1)|が許容値α3以上であると判定されると(ステップS104;NO)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が異常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に異常である旨を表示させる(ステップS5)。
そして、上記の検査を全てのノズルについて行った後、搬送ステージ1からインクジェットヘッドSを取り外して、当該ヘッド検査処理を終了する(ステップS6)。
以上のように、実施形態2のヘッド検査装置によれば、第1撮像部31による第1の方向からの撮像結果に基づいて生成されたインク滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報とインク滴の吐出状態の判定に係る第1の基準データd1、及び第2撮像部32による第2の方向からの撮像結果に基づいて生成されたインク滴の吐出状態に係る第2の吐出状態情報とインク滴の吐出状態の判定に係る第2の基準データd2に基づいて、インク滴の吐出状態を判定することができる。
具体的には、基準値σA(0)から第1撮像部31の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値が許容値α2よりも小さいか否か、且つ、基準値σB(0)から第2撮像部32の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が許容値α3よりも小さいか否かに応じて、インク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定することができる。
従って、インクジェットヘッドSの取付けの向きに応じた振動の影響、即ち、長尺なインクジェットヘッドSの場合には、長手方向に直交する短手方向に揺動するように振動し易くなることから、当該インクジェットヘッドSの振動の影響、特に、異常振動の方向依存性を考慮してヘッド検査を適正に行うことができる。
具体的には、基準値σA(0)から第1撮像部31の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値が許容値α2よりも小さいか否か、且つ、基準値σB(0)から第2撮像部32の撮像結果に基づいて状態情報生成処理にて生成された所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が許容値α3よりも小さいか否かに応じて、インク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定することができる。
従って、インクジェットヘッドSの取付けの向きに応じた振動の影響、即ち、長尺なインクジェットヘッドSの場合には、長手方向に直交する短手方向に揺動するように振動し易くなることから、当該インクジェットヘッドSの振動の影響、特に、異常振動の方向依存性を考慮してヘッド検査を適正に行うことができる。
[実施形態3]
以下に、実施形態3のヘッド検査装置について、図11〜図13を参照して説明する。
図11は、本発明を適用した実施形態3のヘッド検査装置の制御部7の構成を示す図である。
以下に、実施形態3のヘッド検査装置について、図11〜図13を参照して説明する。
図11は、本発明を適用した実施形態3のヘッド検査装置の制御部7の構成を示す図である。
実施形態3のヘッド検査装置は、図11〜図13に示すように、状態判定処理にて、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値と許容値α4を比較するとともに、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値と許容値α5を比較して、インク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定する。
なお、実施形態3のヘッド検査装置は、制御部7の構成以外の点で上記実施形態1のヘッド検査装置100と略同様の構成をなし、その説明は省略する。
なお、実施形態3のヘッド検査装置は、制御部7の構成以外の点で上記実施形態1のヘッド検査装置100と略同様の構成をなし、その説明は省略する。
制御部7の記憶部73には、撮像制御プログラム73a、重心算出制御プログラム73bに加えて、第2状態情報生成制御プログラム73f、第3状態判定制御プログラム73gを記憶している。
第2状態情報生成制御プログラム73fは、第1撮像部31及び第2撮像部32によるインク滴の撮像結果に基づいて、インクジェットヘッドSの移動前後各々の所定のノズルのインク滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を画像処理部(状態情報生成手段)5に生成させる状態情報生成処理に係る機能をCPU71に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU71が第2状態情報生成制御プログラム73fを実行することで、画像処理部5は、インクジェットヘッドSの移動前後各々における、第1の方向から撮像されたインク滴の重心に基づいて算出された当該インク滴の吐出角度θAのばらつきに基づいて、第1の吐出状態情報(第1のばらつき情報)として標準偏差σA(1)、σA(2)を生成するとともに、第2の方向から撮像されたインク滴の重心に基づいて算出された当該インク滴の吐出角度θBのばらつきに基づいて、第2の吐出状態情報(第2のばらつき情報)として標準偏差σB(1)、σB(2)を生成する。
具体的には、CPU71が第2状態情報生成制御プログラム73fを実行することで、画像処理部5は、インクジェットヘッドSの移動前後各々における、第1の方向から撮像されたインク滴の重心に基づいて算出された当該インク滴の吐出角度θAのばらつきに基づいて、第1の吐出状態情報(第1のばらつき情報)として標準偏差σA(1)、σA(2)を生成するとともに、第2の方向から撮像されたインク滴の重心に基づいて算出された当該インク滴の吐出角度θBのばらつきに基づいて、第2の吐出状態情報(第2のばらつき情報)として標準偏差σB(1)、σB(2)を生成する。
第3状態判定制御プログラム73gは、状態情報生成処理にて生成されたインクジェットヘッドSの移動前後各々の第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報に基づいて、インク滴の吐出状態を画像処理部(状態判定手段)5に判定させる状態判定処理に係る機能をCPU71に実現させるためのプログラムである。
具体的には、CPU71が第3状態判定制御プログラム73gを実行することで、画像処理部5は、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値が比較用の許容値α4よりも小さいか否か、且つ、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が比較用の許容値α5よりも小さいか否かに応じてインク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定する。
具体的には、CPU71が第3状態判定制御プログラム73gを実行することで、画像処理部5は、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値が比較用の許容値α4よりも小さいか否か、且つ、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が比較用の許容値α5よりも小さいか否かに応じてインク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定する。
次に、ヘッド検査処理について、図12及び図13を参照して説明する。
図12は、ヘッド検査処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下のヘッド検査処理にあっては、状態判定処理における比較用の許容値α4、α5がユーザによる設定入力部(図示略)の所定操作に基づいて入力されて設定されているものとする。
図12は、ヘッド検査処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下のヘッド検査処理にあっては、状態判定処理における比較用の許容値α4、α5がユーザによる設定入力部(図示略)の所定操作に基づいて入力されて設定されているものとする。
図11に示すように、先ず、搬送ステージ1の所定の取付部にインクジェットヘッドSを取り付けた後(ステップS1)、ヘッド移動前の吐出角度ばらつき測定処理を行う(ステップS2)。
ヘッド移動前の吐出角度ばらつき測定処理は、実施形態1のヘッド検査装置100における処理(図8参照)と略同様であり、その説明は省略する。
ヘッド移動前の吐出角度ばらつき測定処理は、実施形態1のヘッド検査装置100における処理(図8参照)と略同様であり、その説明は省略する。
その後、図12に示すように、制御部7は搬送ステージ1によりインクジェットヘッドSを左右方向に沿って移動させた後(ステップS203)、ヘッド移動後の吐出角度ばらつき測定処理を行う(ステップS204)。
以下に、ヘッド移動後の吐出角度ばらつき測定処理について図13を参照して説明する。
図13は、ヘッド移動後の吐出角度ばらつき測定処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図13は、ヘッド移動後の吐出角度ばらつき測定処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
以下に説明するヘッド移動後の吐出角度ばらつき測定処理は、インクジェットヘッドSの移動後に行って標準偏差σA(2)、σB(2)を算出する以外の点ではヘッド移動前の吐出角度ばらつき測定処理(ステップS2)と略同様である。
即ち、図13に示すように、インク滴の吐出角度の測定回数及びストロボディレイ時間を設定する(ステップS41)。
次に、ヘッド駆動部2は、制御部7の制御下にて、インクジェットヘッドSを駆動させてノズルからインク滴を吐出させた後(ステップS42)、第1撮像部31及び第2撮像部32は、制御部7の制御下にて、第1のタイミングでノズルから吐出したインク滴を撮像した後、第2のタイミングで同じインク滴を再度撮像する(ステップS43)。
即ち、図13に示すように、インク滴の吐出角度の測定回数及びストロボディレイ時間を設定する(ステップS41)。
次に、ヘッド駆動部2は、制御部7の制御下にて、インクジェットヘッドSを駆動させてノズルからインク滴を吐出させた後(ステップS42)、第1撮像部31及び第2撮像部32は、制御部7の制御下にて、第1のタイミングでノズルから吐出したインク滴を撮像した後、第2のタイミングで同じインク滴を再度撮像する(ステップS43)。
次に、画像処理部5は、制御部7の制御下にて、第1のタイミングで撮像されたインク滴の重心(Xa1,Ya1)、(Xb1,Yb1)、及び第2のタイミングで撮像されたインク滴の重心(Xa2,Ya2)、(Xb2,Yb2)を算出した後(ステップS44:重心算出処理)、算出された第1の方向及び第2の方向から撮像されたインク滴の重心に基づいて、インクジェットヘッドSの所定のノズルから吐出されたインク滴の吐出角度θA、θBを算出する(ステップS45)。
そして、画像処理部5は、制御部7の制御下にて、インク滴の吐出角度の測定回数が設定した測定回数に達していないと判定すると(ステップS46;NO)、ステップS42に移行して、それ以降の処理を、インク滴の吐出角度の測定回数が設定した測定回数に達するまで(ステップS46;YES)繰り返す。
ステップS46にて、インク滴の吐出角度の測定回数が設定した測定回数に達したと判定されると(ステップS46;YES)、制御部7のCPU71が、第2状態情報生成制御プログラム73fを実行して、画像処理部5は、インクジェットヘッドSの所定のノズルから複数回吐出されたインク滴の吐出角度θAに基づいて当該インク滴の吐出角度θAのばらつきを算出して、当該吐出角度のばらつきに基づいて標準偏差σA(2)を算出するとともに、所定のノズルから複数回吐出されたインク滴の吐出角度θBに基づいて当該インク滴の吐出角度θBのばらつきを算出して、当該吐出角度のばらつきに基づいて標準偏差σB(2)を算出する(ステップS47:状態情報生成処理)。
これにより、ヘッド移動後の吐出角度ばらつき測定処理を終了する。
これにより、ヘッド移動後の吐出角度ばらつき測定処理を終了する。
その後、図12に示すように、制御部7のCPU71が、記憶部73の第3状態判定制御プログラム73gを実行して、画像処理部5は、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値が許容値α4よりも小さいか否か、且つ、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が許容値α5よりも小さいか否かを判定する(ステップS205:状態判定処理)。
ここで、|σA(2)−σA(1)|が許容値α4よりも小さく、且つ、|σB(2)−σB(1)|が許容値α5よりも小さいと判定されると(ステップS205;YES)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が正常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に正常である旨を表示させる(ステップS4)。
一方、|σA(2)−σA(1)|が許容値α4以上であると判定されるか、及び/又は、|σB(2)−σB(1)|が許容値α5以上であると判定されると(ステップS205;NO)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が異常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に異常である旨を表示させる(ステップS5)。
ここで、|σA(2)−σA(1)|が許容値α4よりも小さく、且つ、|σB(2)−σB(1)|が許容値α5よりも小さいと判定されると(ステップS205;YES)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が正常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に正常である旨を表示させる(ステップS4)。
一方、|σA(2)−σA(1)|が許容値α4以上であると判定されるか、及び/又は、|σB(2)−σB(1)|が許容値α5以上であると判定されると(ステップS205;NO)、制御部7のCPU71は、インク滴の吐出状態が異常である通知に係る表示制御信号を送信してモニタ6に異常である旨を表示させる(ステップS5)。
そして、上記の検査を全てのノズルについて行った後、搬送ステージ1からインクジェットヘッドSを取り外して、当該ヘッド検査処理を終了する(ステップS6)。
以上のように、実施形態3のヘッド検査装置によれば、インクジェットヘッドSの移動前後各々における、異なる2方向からの撮像結果に基づいて生成されたインク滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報に基づいて、インク滴の吐出状態を判定することができる。
具体的には、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値が許容値α4よりも小さいか否か、且つ、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が許容値α5よりも小さいか否かに応じて、インク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定することができる。
従って、インクジェットヘッドSの移動により生じる振動の影響、特に、異常振動の方向依存性を考慮してヘッド検査を適正に行うことができる。
具体的には、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σA(1)を減算した値の絶対値が許容値α4よりも小さいか否か、且つ、インクジェットヘッドSの移動後の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(2)からインクジェットヘッドSの移動前の所定のノズルの吐出角度のばらつきに係る標準偏差σB(1)を減算した値の絶対値が許容値α5よりも小さいか否かに応じて、インク滴の吐出状態が正常であるか否かを判定することができる。
従って、インクジェットヘッドSの移動により生じる振動の影響、特に、異常振動の方向依存性を考慮してヘッド検査を適正に行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、吐出状態情報として、液滴の吐出角度のばらつきにかかるばらつき情報(標準偏差)を例示したが、これに限られるものではなく、液滴の吐出状態に係るものであって、インクジェットヘッドSの振動に影響されて変動する情報であれば如何なるものであっても良い。
例えば、吐出状態情報として、液滴の吐出角度のばらつきにかかるばらつき情報(標準偏差)を例示したが、これに限られるものではなく、液滴の吐出状態に係るものであって、インクジェットヘッドSの振動に影響されて変動する情報であれば如何なるものであっても良い。
さらに、上記実施形態1〜3にあっては、ヘッド検査対象として、インク滴をノズルから吐出するインクジェットヘッドSを例示したが、これに限られるものではなく、液滴を吐出するヘッドであれば如何なるものであっても良い。
また、第1撮像部31及び第2撮像部32を、略90°異なる方向からインク滴を撮像するように配置したが、第1撮像部31及び第2撮像部32の配置はこれに限られるものではなく、撮像する方向を異ならせる限り適宜任意に変更することができる。
さらに、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
100 ヘッド検査装置
1 搬送ステージ(ヘッド移動手段)
31 第1撮像部(第1の撮像手段)
32 第2撮像部(第2の撮像手段)
41 第1発光部
42 第2発光部
5 画像処理部(状態情報生成手段、状態判定手段)
7 制御部
73 記憶部(基準記憶手段)
S インクジェットヘッド
1 搬送ステージ(ヘッド移動手段)
31 第1撮像部(第1の撮像手段)
32 第2撮像部(第2の撮像手段)
41 第1発光部
42 第2発光部
5 画像処理部(状態情報生成手段、状態判定手段)
7 制御部
73 記憶部(基準記憶手段)
S インクジェットヘッド
Claims (9)
- ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像手段と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成手段と、
前記状態情報生成手段により生成された前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定手段と、
を備えることを特徴とするヘッド検査装置。 - 前記状態情報生成手段は、前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報として、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきに係る第1のばらつき情報及び第2のばらつき情報を生成し、
前記状態判定手段は、前記状態情報生成手段により生成された前記第1のばらつき情報及び前記第2のばらつき情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することを特徴とする請求項1に記載のヘッド検査装置。 - ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像手段と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像手段と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成手段と、
液滴の吐出状態の判定に係る第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報を記憶する基準記憶手段と、
前記基準記憶手段に記憶されている前記第1の基準状態情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第1の吐出状態情報、及び前記基準記憶手段に記憶されている前記第2の基準状態情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定手段と、
を備えることを特徴とするヘッド検査装置。 - 前記状態情報生成手段は、前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報として、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきに係る第1のばらつき情報及び第2のばらつき情報を生成し、
前記基準記憶手段は、前記第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報として、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきの許容範囲に係る第1のばらつき基準情報及び第2のばらつき基準情報を記憶し、
前記状態判定手段は、前記基準記憶手段に記憶されている前記第1のばらつき基準情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第1のばらつき情報、及び前記基準記憶手段に記憶されている前記第2のばらつき基準情報と前記状態情報生成手段により生成された前記第2のばらつき情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することを特徴とする請求項3に記載のヘッド検査装置。 - ノズルから液滴を吐出するヘッドを所定方向に移動させるヘッド移動手段と、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像手段と、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像手段と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像手段と、
前記第1の撮像手段及び前記第2の撮像手段による撮像結果に基づいて、前記ヘッドの移動前後各々の液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成手段と、
前記状態情報生成手段により生成された前記ヘッドの移動前後各々の前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定手段と、
を備えることを特徴とするヘッド検査装置。 - 前記状態情報生成手段は、前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報として、前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから複数回吐出された液滴の吐出角度のばらつきに係る第1のばらつき情報及び第2のばらつき情報を生成し、
前記状態判定手段は、前記状態情報生成手段により生成された前記ヘッドの移動前後各々の前記第1のばらつき情報及び前記第2のばらつき情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定することを特徴とする請求項5に記載のヘッド検査装置。 - ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段を備えるヘッド検査装置を用いて、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像処理と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像処理と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像処理と、
前記第1の撮像処理及び前記第2の撮像処理による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成処理と、
前記状態情報生成処理により生成された前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定処理と、
を行うことを特徴とするヘッド検査方法。 - ノズルから液滴を吐出するヘッドが取り付けられる取付手段と、液滴の吐出状態の判定に係る第1の基準状態情報及び第2の基準状態情報を記憶する基準記憶手段とを備えるヘッド検査装置を用いて、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像処理と、
前記取付手段に取り付けられた前記ヘッドの前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像処理と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像処理と、
前記第1の撮像処理及び前記第2の撮像処理による撮像結果に基づいて、液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成処理と、
前記基準記憶手段に記憶されている前記第1の基準状態情報と前記状態情報生成処理により生成された前記第1の吐出状態情報、及び前記基準記憶手段に記憶されている前記第2の基準状態情報と前記状態情報生成処理により生成された前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定処理と、
を行うことを特徴とするヘッド検査方法。 - ノズルから液滴を吐出するヘッドを所定方向に移動させるヘッド移動手段を備えるヘッド検査装置を用いて、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を所定時間を空けて複数回撮像する第1の撮像処理と、
前記ヘッド移動手段による前記ヘッドの移動前後各々にて、前記ノズルから吐出させた液滴を前記第1の撮像処理と異なる方向から所定時間を空けて複数回撮像する第2の撮像処理と、
前記第1の撮像処理及び前記第2の撮像処理による撮像結果に基づいて、前記ヘッドの移動前後各々の液滴の吐出状態に係る第1の吐出状態情報及び第2の吐出状態情報を生成する状態情報生成処理と、
前記状態情報生成処理により生成された前記ヘッドの移動前後各々の前記第1の吐出状態情報及び前記第2の吐出状態情報に基づいて、液滴の吐出状態を判定する状態判定処理と、
を行うことを特徴とするヘッド検査方法。
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