JP2009297298A - 遊技盤のクランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技盤固定枠などの被固定部に対し遊技盤を作業性良くクランプし、且つ作業性良くアンクランプすることができる遊技盤のクランプ装置を提供する。
【解決手段】被固定部に固定されるベース部材と、ベース部材に第1枢軸を介して回動可能に枢支された第1挟持部材4と、第1挟持部材4に第2枢軸13を介して回動可能に枢支された第2挟持部材5と、第1挟持部材4に第3枢軸12を介して回動可能に枢支され、開放時に開放操作されるアンクランプ部材6と、を備える。遊技盤20の縁部を第2挟持部材5の第2挟持部5aに押し付けるように第1挟持部材4と第2挟持部材5を回動させ、遊技盤20の縁部を挟持してクランプする。アンクランプ部材6は、ばね部材16によりクランプ用係止部6bをベース係止部14に係合させる方向に付勢され、開放操作時には、第1挟持部材4、第2挟持部材5を開放側に回動させてクランプを開放する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機における遊技盤を、着脱可能に固定する遊技盤のクランプ装置に関する。
パチンコ機などの遊技機における遊技盤は、保守点検の際、或いは修理や盤面のマイナーチェンジなどの際、取り外す必要があるため、遊技機の前面枠に対し着脱可能に固定されている。
この種の固定具として、従来では、遊技盤の縁部を囲うように設けられた遊技盤取付枠に、係止部を回動可能に設けた回動形固定具を、取り付けてなる遊技盤用固定具が、下記特許文献1などで提案されている。この種の遊技盤用固定具は、先ず遊技盤取付枠の内側に遊技盤を嵌め込み、次に、その係止部を約90度回して、係止部により遊技盤の縁部を押し付けて固定するように使用される。
特開平11−179019号公報
しかし、従来のこの種の遊技盤用固定具は、遊技盤を固定する際、先ず、遊技盤を持ち上げながら、前面枠の内側の遊技盤取付枠内に挿入し、さらにその状態の遊技盤を一方の手で押えながら、固定具の係止部を他方の手で回すように操作して、係止部により遊技盤の縁部を押し付け、係止部を付勢するばね部材のばね力により、係止部を遊技盤の縁部に押し付けて固定し、このとき、係止部はばね力により遊技盤を押し付けながら回動するため、回動時の摩擦抵抗が大きく、作業者にとっては、遊技盤を一方の手で押えながら固定具の係止部を他方の手で回す必要があって、作業性が悪く、また、係止部の係止具合によっては固定が不完全になりやすいという課題があった。
一方、遊技盤の固定を解除して外す場合、遊技盤を一方の手で押さえながら、他方の手で回動形固定具の係止部を回して固定を解除し、この後、遊技盤の縁を持って遊技盤取付枠内から遊技盤を引き出すこととなるが、遊技盤には取手のような把持部がなく、作業者によっては盤面の装飾部分を取手の代用として持って遊技盤を引き出すため、装飾部分を汚したり傷つける虞があり、遊技盤を外す作業の作業性も悪いという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、遊技盤固定枠などの被固定部に対し遊技盤を作業性良くクランプし、且つ作業性良くアンクランプすることができる遊技盤のクランプ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1の遊技盤のクランプ装置は、遊技機の遊技盤の縁部を被固定部に対し着脱可能に固定する遊技盤のクランプ装置であって、該被固定部に固定されるベース部材と、該ベース部材に第1枢軸を介して回動可能に枢支され、該遊技盤の縁部を挟持する第1挟持部を有した第1挟持部材と、該第1挟持部材に第2枢軸を介して回動可能に枢支され、該遊技盤の縁部を該第1挟持部との間で挟持する第2挟持部を有した第2挟持部材と、該第1挟持部材に第3枢軸を介して回動可能に枢支され、開放時に開放操作されるアンクランプ部材と、を備え、該アンクランプ部材には、該第1挟持部材と第2挟持部材が該遊技盤の縁部を挟持しクランプしたとき、該ベース部材に設けたベース係止部に係止されるクランプ用係止部と、該第1挟持部材と第2挟持部材が該遊技盤の縁部を開放したとき、該ベース係止部に係止される開放用係止部とが設けられ、該第2挟持部材はばね部材により挟持方向に付勢される一方、該アンクランプ部材はばね部材により該クランプ用係止部を該ベース係止部に係合させる方向に付勢されると共に、該クランプ用係止部が該ベース係止部から外れるように該アンクランプ部材が回動操作されたとき、該第1挟持部材と第2挟持部材がばね部材によりアンクランプ(開放)側に付勢されて回動することを特徴とする。
この発明によれば、遊技盤の縁部を、開放状態にあるクランプ装置の第1挟持部材と第2挟持部材の間に挿入するように第2挟持部材を押して、第1挟持部材、第2挟持部材及びアンクランプ部材をクランプ方向に回動させるだけの簡単な操作により、遊技盤の縁部をクランプさせて、遊技盤を被固定部に固定することができる。また、遊技盤を外す際には、アンクランプ部材を開放側に操作してベース係止部に対するクランプ用係止部の係合を外し、第1挟持部材、第2挟持部材及びアンクランプ部材を開放方向に回動させるだけの簡単な操作により、遊技盤の縁部を押し出すように開放させて、遊技盤を被固定部から離脱されることができる。
ここで、上記請求項1のクランプ装置において、上記ベース部材は、金属板を略コ字状に曲折して形成され、上記第1挟持部材は、側面を略L字状とした形状に形成されてその略中央部を第1枢軸により回動可能に軸支され、該第1挟持部材の基部に第1挟持部が設けられ、反基部側の該第1挟持部材の端部内側に第2挟持部材が第2枢軸を介して枢支され、該基部の反第1挟持部側に上記アンクランプ部材を第3枢軸により枢支する構成とすることができる。
この発明によれば、クランプ装置の構造を簡単化して、小型化することができる。また、クランプ開放時に遊技盤の縁部を押し出す際の押出し幅は、第2挟持部材の第2枢軸から第2挟持部の先端までの長さを変えることにより、任意に設定することができる。
また、上記請求項1のクランプ装置において、上記アンクランプ部材は、側面を略L字状とした形状に形成されてその略中央部を第3枢軸により回動可能に軸支され、該アンクランプ部材の基部の一端に操作把持部が設けられ、該アンクランプ部材の上側部に上記開放用係止部とクランプ用係止部を形成して構成することができる。
この発明によれば、クランプ装置の構造を簡単化して、小型化することができる。
また、上記請求項1のクランプ装置において、上記アンクランプ部材を枢支する第3枢軸に上記ばね部材としてトーションばねを装着し、トーションばねの一端を第1挟持部材に当接させ、トーションばねの他端をアンクランプ部材の一部に当接させ、第1挟持部材を開放側に付勢すると共に、該アンクランプ部材の開放用係止部またはクランプ用係止部をベース係止部側に付勢するように構成することができる。
この発明によれば、狭いスペースに装着したばね部材により、良好に第1挟持部材を開放側に付勢することができる。
また、請求項1のクランプ装置において、上記第2挟持部材を枢支する第2枢軸に上記ばね部材としてトーションばねを装着し、トーションばねの一端を第2挟持部材に当接させ、トーションばねの他端を第1挟持部材の一部に当接させ、第2挟持部材をクランプ側に付勢するように構成することができる。
この発明によれば、狭いスペースに装着したばね部材により、良好に第2挟持部材をクランプ側に付勢することができる。
本発明の遊技盤のクランプ装置によれば、遊技盤の縁部を第1挟持部材と第2挟持部材間に挿入して第2挟持部材を押しながら、第1挟持部材、第2挟持部材及びアンクランプ部材をクランプ方向に回動させるだけの簡単な操作により、作業性良く遊技盤をクランプして被固定部に固定することができ、遊技盤を外す際には、アンクランプ部材を開放側に回動操作して、第1挟持部材、第2挟持部材及びアンクランプ部材を開放方向に回動させるだけの簡単な操作により、作業性良く遊技盤をアンクランプ(開放)して被固定部から離脱されることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は遊技盤用のクランプ装置の斜視図を示し、図2は同クランプ装置の左側面図を、図3はその背面図を、図4はその平面図を示している。
このクランプ装置1は、基本的には、遊技盤固定枠(被固定部)21に固定されるベース部材2と、ベース部材2に第1枢軸11を介して回動可能に枢支され、遊技盤20の縁部を挟持する第1挟持部4aを有した第1挟持部材4と、第1挟持部材4に第2枢軸13を介して回動可能に枢支され、遊技盤20の縁部を第1挟持部4aとの間で挟持する第2挟持部5aを有した第2挟持部材5と、第1挟持部材4に第3枢軸12を介して回動可能に枢支され、開放時に開放操作されるアンクランプ(開放)部材6と、を備えて構成される。
アンクランプ部材6には、第1挟持部材4と第2挟持部材5が遊技盤の縁部を挟持しクランプしたとき、ベース部材2に設けたベース係止部14に係止されるクランプ用係止部6bと、第1挟持部材4と第2挟持部材5が遊技盤の縁部を開放したとき、ベース係止部14に係止される開放用係止部6aとが設けられる。第2挟持部材5は、ばね部材15により挟持方向に付勢され、アンクランプ部材6は、ばね部材16によりクランプ用係止部6bをベース係止部14に係合させる方向に付勢され、クランプ用係止部6bがベース係止部14から外れるようにアンクランプ部材6が回動操作されたとき、第1挟持部材4と第2挟持部材5がばね部材16によりアンクランプ(開放)側に付勢されて回動するようになっている。
図5、図6に示すように、ベース部材2は、金属板を略コ字状に曲折して形成され、固定孔を設けた固定片2aが背面両側に突設され、被固定部の遊技盤固定枠21に固定される構造である。ベース部材2の上部内側に、ベース係止部(軸ピン)14が両側の側壁に、水平横方向に掛け渡すように取り付けられ、ベース部材2の内側には、上記アンクランプ部材6、第1挟持部材4、及び第2挟持部材5の組付け体が、第1枢軸11を介して回動可能に組み付けられる。第1枢軸11は、ベース部材2の下部におけるベース係止部(軸ピン)14の下方付近の両側壁に、水平横方向に掛け渡すように取り付けられる。ベース部材2の背面側には両側壁に連続する背面壁が形成されている。
第1挟持部材4は、側面を略L字状とした形状に形成され、その略中央部が上記第1枢軸11により回動可能に軸支される。第1挟持部材4の基部(下部側)に、遊技盤を挟持するための第1挟持部4aが設けられ、反基部(上部)側の第1挟持部材4の上端部内側に第2挟持部材5が第2枢軸13により枢支される。
第2挟持部材5は、両側壁の間に第2挟持部5aを設けて形成され、第1挟持部材4の上部内側に挿入され、第1挟持部材4の上部と第2挟持部材5の両側壁間に、水平横方向に装着された第2枢軸13により、第2挟持部材5は上下に回動可能に枢支される。
このような装着状態で、第1挟持部材4の第1挟持部4aと第2挟持部材5の第2挟持部5aは、向かい合うように対向して位置し、その間に遊技盤20の縁部を受け入れ挟持可能な構造となっている。
さらに、上記第2枢軸13には、ばね部材(トーションばね)15が外嵌されて装着され、そのばね部材15の一端は第2挟持部材5の第2挟持部5aの内側に当接し、ばね部材15の他端は第1挟持部材4の上壁の一部に当接し、このばね部材15により第2挟持部材5は挟持方向つまり第2挟持部5aを第1挟持部4aに近づける方向に付勢される。
さらに、図5、図6に示すように、上記第1挟持部材4の基部(下部)における反第1挟持部側つまり上部側に、アンクランプ部材6が第3枢軸12により回動可能に枢支される。アンクランプ部材6は、金属板を略コ字状に曲折して形成されると共に、側面を略L字状とした形状に形成され、その基部(下部)の一端には操作把持部6cが設けられ、アンクランプ(開放)時に、指などでこの操作把持部6cを手前に引いて、アンクランプ操作を行なうようになっている。また、アンクランプ部材6の図5における立ち上がり部の右側、図2におけるアンクランプ部材6の上部側に、凹部として開放用係止部6aとクランプ用係止部6bが形成され、上記ベース部材2に取り付けたベース係止部14に、開放操作時に開放用係止部6aが係止され、クランプ操作時にクランプ用係止部6bが係止されるようになっている。
さらに、アンクランプ部材6の略中央部の両側壁間に、上記第3枢軸12が水平横方向に挿通されて装着される。このようなアンクランプ部材6は、上記第1挟持部材4の基部(下部)の内側に挿入され、第3枢軸12の両端を介して、第1挟持部材4の基部に対し回動可能に枢支される。この第3枢軸12にはばね部材(トーションばね)16が外嵌され、ばね部材16の一端が第1挟持部材4の上壁に当接し、その他端がアンクランプ部材6の下部内側の端部に当接する。
したがって、このばね部材16によりアンクランプ部材6は図2の時計方向に付勢されるが、アンクランプ部材6のクランプ用係止部6b(または開放用係止部6a)がばね部材16のばね力によってベース係止部14に押し付けられるから、第2挟持部材5とアンクランプ部材6を第2枢軸13と第3枢軸12を介して組み付けた第1挟持部材4の組付体は、このベース係止部14からの反力を受けて、クランプ用係止部6bまたは開放用係止部6aの係止位置で静止し安定する。
また、アンクランプ部材6のクランプ用係止部6bと開放用係止部6aの間には、傾斜部6dが形成されるが、この傾斜部6dが図7〜図8のようにベース係止部14に当接するとき、アンクランプ部材6の傾斜部6dがベース係止部14から反力を受け、第2挟持部材5とアンクランプ部材6を第2枢軸13と第3枢軸12を介して組み付けた第1挟持部材4の組付体を、第1枢軸11を軸に図8の反時計方向、つまりクランプの開放側に回動させる回動力を生じさせる。アンクランプ部材6の開放操作時、この回動力によって、第1挟持部材4と第2挟持部材5を開放する側に回動させ、遊技盤を自動的に押し出す構造となっている。
また、図7のようなクランプの開放状態において、遊技盤20の縁部を第2挟持部材5の第2挟持部5aに押し当てると、第1枢軸11を軸に第1挟持部材4の組付体を時計方向(クランプ方向)に回動させる回動力が生じ、第1挟持部材4と第2挟持部材5の組付体は遊技盤20の縁部を挟持してクランプする構造となっている。
次に、上記構成の遊技盤用のクランプ装置1の動作を説明する。クランプ装置1は、図11に示すように、パチンコ遊技機の前面枠内に取り付けられた遊技盤固定枠21の所定箇所に、そのベース部材2の固定片2aと固定ねじを用いて固定される。遊技盤20の右側縁部の上部と下部には、図11のように、方形切欠部が形成され、この方形切欠部に対応した遊技盤固定枠21の上部位置と下部位置に、1対のクランプ装置1が上部では下向きに(第1挟持部4aと第2挟持部5aを下に向けて)、下部では上向きに(第1挟持部4aと第2挟持部5aを上に向けて)固定される。各クランプ装置1の第1挟持部4aと第2挟持部5aの挟持部分は、遊技盤固定枠21から遊技盤側に突き出してクランプ可能に取り付けられる。
遊技盤20の左側端部は、側端保持部22によって、ある程度の範囲で回動可能に保持される。側端保持部22は、例えば板ばねを曲折して形成され、遊技盤20の左側端部を側端保持部22の凹部内に、ばね弾性を生じさせながら嵌め込み可能な形成されている。
遊技盤20は、遊技盤固定枠21に取り付ける際、まず、その左側端部を側端保持部22の凹部内に、ばね弾性を生じさせながら嵌め込み、遊技盤20の右側縁部をある程度の範囲で回動可能に保持させる。
その状態で、遊技盤20の右側端部を、開放状態にあるクランプ装置1の第1挟持部4aと第2挟持部5a内に軽く押し込むようにする。
このとき、図7に示す如く、遊技盤20の背面または前面の右側端部が、先ず第2挟持部材5の第2挟持部5aに当たり、第2挟持部材5が背面側に押されると、第2挟持部材5は第2枢軸13を中心に図7の時計方向に回動し、さらに、第2挟持部材5が遊技盤20からの押圧力を受けると、図8のように、第1挟持部材4、第2挟持部材5、及びアンクランプ部材6の組付体が第1枢軸11を中心に時計方向に回動する。そして、図8に示すように、遊技盤20の縁部の背面が第2挟持部材5の第2挟持部5aに完全に当接し、第1挟持部材4の回動に伴い、その第1挟持部4aが遊技盤20の縁部の前面に完全に当接する状態となる。
このとき、アンクランプ部材6は、図8に示すように、第1枢軸11を中心とする時計方向への回動に伴い、ベース係止部14と当接する位置が、開放用係止部6aから傾斜部6dに移動し、これに伴い、アンクランプ部材6はその第3枢軸12を中心に、僅かに反時計方向に回動する。そして、ベース係止部14との当接位置が、傾斜部6dの上端部の山を越えたとき、図8の下段に示すように、アンクランプ部材6は第3枢軸12を中心に時計方向に回動し、ベース係止部14がクランプ用係止部6bに嵌入する。
これにより、第1挟持部材4がアンクランプ部材6を介してばね部材16のばね力を受け、第1挟持部材4の第1挟持部4aが遊技盤20の縁部の前面または背面に当接し、第1挟持部材4と第2挟持部材5が遊技盤20を挟持する側に付勢されると共に、第2挟持部材5がばね部材15により挟持方向に付勢され、遊技盤20の縁部の背面と前面が図8の最下段に示すように、第1挟持部材4と第2挟持部材5間に挟持され、強固にクランプされた状態となる。
このように、遊技盤20の縁部を、開放状態にあるクランプ装置1の第1挟持部材4と第2挟持部材5の間に挿入し、第2挟持部材を押し込むように回動させるだけの簡単な操作により、遊技盤20の縁部をクランプさせて、遊技盤20を被固定部である遊技盤固定枠21に対し固定することができる。図11に示す遊技盤固定枠21の場合、クランプ装置1はその右側端部の上部と下部に固定されており、遊技盤20の右側端部を上下のクランプ装置1に対し押し込むだけの極めて簡単なワンアクション操作のみで、遊技盤20の右側端部の上部と下部をクランプすることができる。
また、このような遊技盤20のクランプ操作時に、遊技盤20の縁部が誤ってクランプ装置1のアンクランプ部材6の先端に当った場合、図7に示すように、アンクランプ部材6はその開放用係止部6aがベース係止部14に当接してロックされており、図7の時計方向に回動することはない。したがって、遊技盤20の縁部がアンクランプ部材6の先端に誤って当った場合でも、クランプ装置1が誤動作することはない。
さらに、遊技盤20の縁部を、開放状態にあるクランプ装置1の第1挟持部材4と第2挟持部材5の間に挿入し、第2挟持部材を押し込むように回動させたとき、何らかの理由により遊技盤20のクランプ動作を戻したい場合、図7から図8の上2段に示す状態であれば、つまり、傾斜部6dがベース係止部14に接触する範囲であれば、クランプ動作は簡単に開放状態に戻すことができ、クランプ操作が非常に容易である。
一方、クランプ装置1を開放する場合、図9のように、アンクランプ部材6の正面側端部の操作把持部6cを手前に引く。このとき、アンクランプ部材6は、第3枢軸12を中心に図9の反時計方向に僅かに回動し、アンクランプ部材6のクランプ用係止部6bがベース係止部14から離れ、ベース係止部14の当接部分が傾斜部6dの上部の山を越える。
このとき、使用者は操作把持部6cを持って図9の反時計方向に回動させているので、ベース係止部14の当接部分が傾斜部6dの上部の山を越えて傾斜部6dを摺動するとき、第1挟持部材4、第2挟持部材5、及びアンクランプ部材6の組付体は、第1枢軸11を中心に図9、図10の反時計方向に回動し、最終的に第1挟持部材4と第2挟持部材5は、図10の最下段のように、広く開放された状態となり、遊技盤20はクランプから開放される。また、このとき、第1挟持部材4、第2挟持部材5、及びアンクランプ部材6の組付体は、ばね部材16のばね力により自動的に開放側に回動するため、それにより、遊技盤20の縁部は自動的に前方に押し出され、開放される。
このように、遊技盤20を外す際には、クランプ装置1のアンクランプ部材6を開放側に操作して、ベース係止部14に対するクランプ用係止部6bの係合を外すと、第1挟持部材4、第2挟持部材5及びアンクランプ部材6がばね部材16のばね力により、開放側に自動的に回動し、遊技盤20の縁部を押し出すように自動的に開放するから、アンクランプ部材6を手前に引くだけの簡単な操作により、遊技盤20を遊技盤固定枠21から離脱させることができる。
また、クランプ装置1のアンクランプ部材6を開放側に操作して、ベース係止部14に対するクランプ用係止部6bの係合を外す際、図9の上2段に示すように、アンクランプ部材6の操作把持部6cの回動範囲がある程度の範囲内であれば、つまりクランプ用係止部6bの近傍がベース係止部14に接触し、傾斜部6d側の山を越えるまでの範囲内であれば、アンクランプ部材6はばね部材16の付勢力によりクランプ状態に戻るため、誤ってクランプを開放してしまう不具合を防止することができる。
なお、上記実施形態では、図11のように、遊技盤固定枠21の上部にクランプ装置1を下向きに固定し、その下部に別のクランプ装置1を上向きに固定して使用したが、図12のように、遊技盤固定枠21の上部と下部にクランプ装置1を横向きに(遊技盤20の縁部に向けて水平に)固定して使用することもできる。また、クランプ装置1を固定する遊技盤固定枠21の位置としては、上記のように、右側端部の他、枠の上辺部としてクランプ装置1を下向きに固定し、或いは枠の下辺部としてクランプ装置1を上向きに固定して使用することもできる。
本発明の一実施形態を示すクランプ装置の左側面側からの斜視図である。 同クランプ装置の左側面図である。 同クランプ装置の背面図である。 同クランプ装置の平面図である。 同クランプ装置の分解左側面図である。 同クランプ装置の分解平面図である。 クランプ動作を示す左側面の動作説明図である。 クランプ動作を示す左側面の動作説明図である。 アンクランプ(開放)動作を示す左側面の動作説明図である。 アンクランプ(開放)動作を示す左側面の動作説明図である。 クランプ装置の使用状態を示す正面図である。 他の使用状態を示す正面図である。
符号の説明
1 クランプ装置
2 ベース部材
4 第1挟持部材
4a 第1挟持部
5 第2挟持部材
5a 第2挟持部
6 アンクランプ部材
6a 開放用係止部
6b クランプ用係止部
6c 操作把持部
11 第1枢軸
12 第3枢軸
13 第2枢軸
14 ベース係止部
15 ばね部材
16 ばね部材

Claims (5)

  1. 遊技機の遊技盤の縁部を被固定部に対し着脱可能に固定する遊技盤のクランプ装置であって、
    該被固定部に固定されるベース部材と、
    該ベース部材に第1枢軸を介して回動可能に枢支され、該遊技盤の縁部を挟持する第1挟持部を有した第1挟持部材と、
    該第1挟持部材に第2枢軸を介して回動可能に枢支され、該遊技盤の縁部を該第1挟持部との間で挟持する第2挟持部を有した第2挟持部材と、
    該第1挟持部材に第3枢軸を介して回動可能に枢支され、開放時に開放操作されるアンクランプ部材と、
    を備え、
    該アンクランプ部材には、該第1挟持部材と第2挟持部材が該遊技盤の縁部を挟持しクランプしたとき、該ベース部材に設けたベース係止部に係止されるクランプ用係止部と、該第1挟持部材と第2挟持部材が該遊技盤の縁部を開放したとき、該ベース係止部に係止される開放用係止部とが設けられ、
    該第2挟持部材はばね部材により挟持方向に付勢される一方、該アンクランプ部材はばね部材により該クランプ用係止部を該ベース係止部に係合させる方向に付勢されると共に、該クランプ用係止部が該ベース係止部から外れるように該アンクランプ部材が回動操作されたとき、該第1挟持部材と第2挟持部材がばね部材によりアンクランプ側に付勢されて回動することを特徴とする遊技盤のクランプ装置。
  2. 前記ベース部材は、金属板を略コ字状に曲折して形成され、前記第1挟持部材は、側面を略L字状とした形状に形成されてその略中央部を第1枢軸により回動可能に軸支され、該第1挟持部材の基部に第1挟持部が設けられ、反基部側の該第1挟持部材の端部内側に第2挟持部材が第2枢軸を介して枢支され、該基部の反第1挟持部側に前記アンクランプ部材が第3枢軸により枢支されることを特徴とする請求項1記載の遊技盤のクランプ装置。
  3. 前記アンクランプ部材は、側面を略L字状とした形状に形成されてその略中央部を第3枢軸により回動可能に軸支され、該アンクランプ部材の基部の一端に操作把持部が設けられ、該アンクランプ部材の上側部に前記開放用係止部とクランプ用係止部が形成されたことを特徴とする請求項1記載の遊技盤のクランプ装置。
  4. 前記アンクランプ部材を枢支する第3枢軸に前記ばね部材としてトーションばねが装着され、該トーションばねの一端を第1挟持部材に当接させ、該トーションばねの他端をアンクランプ部材の一部に当接させ、第1挟持部材を開放側に付勢すると共に、該アンクランプ部材の開放用係止部またはクランプ用係止部をベース係止部側に付勢するように構成したことを特徴とする請求項1または3記載の遊技盤のクランプ装置。
  5. 前記第2挟持部材を枢支する第2枢軸に前記ばね部材としてトーションばねが装着され、該トーションばねの一端を該第2挟持部材に当接させ、該トーションばねの他端を前記第1挟持部材の一部に当接させ、該第2挟持部材をクランプ側に付勢するように構成したことを特徴とする請求項1または3記載の遊技盤のクランプ装置。
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