JP2009297197A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期に亘って安定して十分な霧化をすることができる霧化発生部を提供し、高い洗浄性能を有する食器洗い機を実現する。
【解決手段】超音波振動子21の周辺の少なくとも一部に振動面32よりも高い隔壁23を設け、洗剤が完全に溶けていない状態で霧化動作を行っても、超音波振動子21の周辺に設けた隔壁23によって洗剤が超音波振動子21の振動面32に流入することなく洗浄水を攪拌することにより、洗剤が振動面32に堆積して固着するのを防止し、超音波振動子21の動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたり、振動子が故障し動作しなくなるといった不具合が発生するのを防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は超音波振動子により液体を霧化する霧化発生部を備えた食器洗い機に関するものである。
従来の一般的な食器洗い機について図6を用いて説明する。
図6に示すように、食器洗い機本体1は、内部に食器類2を収納する洗浄槽3を設けており、この洗浄槽3内へ給水弁4により水または湯を洗浄槽3内へ供給するようにしている。洗浄槽3の背面には洗浄槽3と連通した補助タンク5と水位検知手段6を設けており、洗浄槽3内に供給された洗浄水の水位を検知し、水量を制御している。洗浄槽3の底部には排水口7を設け、この排水口7に連通し、モータ8によって駆動されるポンプ9を取り付け、このポンプ9により洗浄水を洗浄槽3の内部で循環させるよう構成している。
上記構成において、洗浄槽3内に供給された洗浄水は、排水口7を通過してポンプ9に吸い込まれ、ポンプ9より洗浄槽3の内底部に設けた洗浄ノズル10に供給される。洗浄ノズル10から噴射された洗浄水は、食器類2を洗浄した後、再び排水口7に戻るという経路で循環する。
また、洗浄ノズル10と洗浄槽3の底部との間には、洗浄水加熱用のヒータ11を装備し、洗浄ノズル10の上方には、食器類2を整然と配置でき、洗浄水を効果的に食器類2に噴射するように構成した食器かご12を設置して効率的に洗浄を行っている(例えば、特許文献1参照)。また、洗浄槽3内の洗浄水を排水する場合は、モータ8を逆回転に駆動させることで、排水ホース13より機外へ排水する。また、給水弁4や水位検知手段6、モータ8等の電装部品類は制御手段14によって制御され、食器洗い機の洗浄やすすぎ、乾燥等、各行程の動作を行っている。
また、水などの液体を超音波振動子により霧化する霧化発生装置では、図7に示すように、液体を入れる貯留槽15の底部に超音波振動子16を取り付けていた(例えば、特許文献2参照)。その具体的構成を元に図7を用いて説明する。貯留槽15の底部に底部開口部15aを設け、この底部開口部15aに超音波振動子16の振動面を臨ませて取り付ける。
また、超音波振動子16の上方には、超音波振動子16を覆う洗剤入れ17を設け、露出している超音波振動子16に直接触れないよう保護し、洗剤液を超音波振動子16によって霧化している(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−61756号公報 特開昭62−138631号公報 特開2005−224486号公報
しかしながら上記従来の食器洗い機の構成では、すべての汚れを洗浄することができるというわけではなかった。特に、食器を直接加熱し焦げ付きのある調理を行う料理、例えば、グラタン、茶碗蒸し等のようなものは、汚れを落とすことは困難であった。この解決策として、通常使用時の洗剤濃度より高濃度の洗剤液を被洗浄物に付着させて放置する前処理行程を設けることにより、洗浄性能を大幅に向上することができ、従来ではとれなか
った料理の汚れを洗浄することができる。
ここで、高濃度の洗剤液を被洗浄物に付着させるために、従来の霧化発生装置の構成と同様の構成を食器洗い機に使用した場合、霧化動作によって超音波振動子周辺の洗剤を含んだ洗浄水が攪拌される。このとき供給された洗浄水の水温が低い場合や、投入された洗剤量が多い時に洗剤が完全に溶けていない状態で攪拌されるため、超音波振動子の振動面に溶け残った洗剤が堆積する場合がある。この状態で超音波振動子が動作すると、振動面に洗浄水が供給されていない状態で動作させることになるため、超音波振動子の振動面に洗剤が固着し超音波振動子の動作に影響を与え、霧化量が著しく低下したり、ひどい場合には、超音波振動子そのものが故障し、動作しなくなるといった不具合が発生するといった課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、投入された洗剤が超音波振動子の振動面に堆積して固着するのを防止し、超音波振動子の動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたり、振動子が故障し動作しなくなるといった不具合が発生するのを抑制し、長期に亘って安定して十分な量の霧化をすることができる霧化発生部を有する食器洗い機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の食器洗い機は、食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内へ給水を行う給水手段と、前記洗浄槽内へ供給された洗浄水の水位を検知する水位検知手段と、前記洗浄槽の底部に配設され前記洗浄槽の底部に供給された洗浄水を霧化する超音波振動子と、前記洗浄槽内に設けられた洗剤入れと、を備え、前記超音波振動子の周辺の少なくとも一部に振動面よりも高い隔壁を設けたものである。
これにより、洗剤が完全に溶けていない状態で霧化動作を行っても、超音波振動子の周辺に設けた隔壁によって洗剤が超音波振動子の振動面に流入することなく洗浄水を攪拌することができる。従って、洗剤が振動面に堆積して固着するのを防止することができ、超音波振動子の動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたり、振動子が故障し動作しなくなるといった不具合が発生するのを抑制し、長期に亘って安定して十分な量の霧化をすることができるものである。
本発明の食器洗い機は、超音波振動子の振動面に洗剤が固着するのを防止することができ、超音波振動子の動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたり、振動子が故障し動作しなくなるといった不具合が発生するのを抑制し、長期に亘って安定して十分な量の霧化をすることができる。
第1の発明に係る食器洗い機は、食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内へ給水を行う給水手段と、前記洗浄槽内へ供給された洗浄水の水位を検知する水位検知手段と、前記洗浄槽の底部に配設され前記洗浄槽の底部に供給された洗浄水を霧化する超音波振動子と、前記洗浄槽内に設けられた洗剤入れと、を備え、前記超音波振動子の周辺の少なくとも一部に振動面よりも高い隔壁を設けたことにより、洗剤が完全に溶けていない状態で霧化動作を行っても、超音波振動子の周辺に設けた隔壁によって洗剤が超音波振動子の振動面に流入することなく洗浄水を攪拌することができる。これにより、洗剤が振動面に堆積して固着するのを防止することができ、超音波振動子の動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたり、振動子が故障し動作しなくなるといった不具合が発生するのを防ぎ、長期に亘って安定して霧化することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、超音波振動子の周辺に隔壁と開口部とが設けられ、前記開口部は、超音波振動子を動作させる時の水位において、少なくとも上端の一部が水没することにより、霧化動作中に超音波振動子周辺に設けた隔壁の内側と外側の洗浄水が、開口部を介して循環する。これにより、超音波振動子の周辺で溶けた洗剤成分を含んだ洗浄水を安定して霧化することができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、隔壁は、超音波振動子の超音波振動エネルギにより発生する水柱の隆起方向と略同一方向側に配したことにより、溶け残った洗剤が、霧化動作によって発生した水流によって直接超音波振動子に流れ込むことを防ぐことができる。これにより、洗剤が振動面に堆積して固着するのを防止することができ、超音波振動子の動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたり、振動子が故障し動作しなくなるといった不具合が発生するのを防ぎ、長期に亘って安定して霧化することができる。
第4の発明は、上記第2もしくは3の発明において、洗浄槽内に露出する超音波振動子周辺は傾斜面を有し、隔壁の開口部を前記傾斜面の下方側に配したことにより、溶け残った洗剤が前記隔壁を乗り越えて前記振動面に残った場合でも、洗剤が前記傾斜面の下方側へ流れ、前記開口部を介して前記超音波振動子の外側へ流れ出す。これにより、洗剤が振動面に堆積して固着するのを防止することができ、超音波振動子の動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたり、振動子が故障し動作しなくなるといった不具合が発生するのを防ぎ、長期に亘って安定して霧化することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における食器洗い機の縦断面図、図2は同食器洗い機の要部斜視図、図3は同食器洗い機の要部断面斜視図、図4は同食器洗い機の要部縦断面図、図5は同食器洗い機の要部平面図である。
本実施の形態は、食器洗い機の洗浄槽の底部に超音波振動子および周辺構成部品を組み込んだ構成に特徴を有するもので、食器洗い機全体の構成、動作については、従来の食器洗い機と同様であるので説明は省略する。本発明のような霧化発生部を備えた食器洗い機の場合、超音波振動子を備えた霧化発生部による高濃度洗剤液の霧化行程が、従来の食器洗い機と同様の洗浄、すすぎ、乾燥の各行程に先立って行われる。
図1〜図5において、食器洗い機本体1は、食器類2を収容する洗浄槽20と、洗浄槽20内に給水を行う給水弁(給水手段)4と、洗浄槽内20へ供給された洗浄水の水位を検知する水位検知手段6と、を有している。食器洗い機の洗浄槽20の底部前方に超音波振動子21を取り付ける底部開口部を設けており、洗浄槽20の外側下方から、この底部開口部に臨ませて防水パッキング22を介して超音波振動子21を取り付ける構成としている。超音波振動子21周辺の洗浄槽20内方側は傾斜を有する傾斜平面部20bとなっており、食器洗い機の前方を手前に平面視した場合、超音波振動子21の左側に配した洗剤投入口24の直下の洗剤貯留部付近を上方として、超音波振動子21の右側を下方に傾斜している。超音波振動子21はこの傾斜平面部20bのほぼ中央部に配置している。
超音波振動子21の位置および傾斜について以下に詳しく述べる。超音波振動子21は、洗浄槽20の前方部分の左右方向中央より右側に位置し、垂直な方向から食器洗い機の前方に約15度傾斜させ、さらに上方から見て時計回りに約25度回転させて設けてある。この位置および傾斜は発明者らが種々条件をかえて実験を重ねた結果、超音波振動子2
1によって霧化された高濃度の洗剤液が洗浄槽20内に短時間でくまなく充満させることができる最適な位置および傾斜として見出したものである。
したがって、超音波振動子21の下がり方向と、傾斜平面部20bの下がり方向とは、略反対方向となる。
また、圧電素子からなる超音波振動子21は、振動する振動板21aと振動板21aの洗浄水と接触する側の表面を保護する表面保護層21bを有しており、振動板21aの表面保護層21bが洗浄槽20に露出するよう保持し、振動面32が傾斜するように洗浄槽20に設けた開口を閉塞するように水密に防水パッキング22で固定している。アルカリ洗剤や汚染等から振動板21aが保護されていることから、振動板21aが腐蝕しにくくなる。
また、洗浄槽20内方側の超音波振動子21の周辺には隔壁23を設けており、この隔壁23は、超音波振動子21の超音波振動エネルギによる水面の隆起方向21aと平面視で略同一方向側、すなわち、食器洗い機の前方を手前に平面視して、超音波振動子21の左側にのみ配置し、傾斜平面部20bの下方側(平面視して右側。図3の右側)には開口部20aを有している。
また洗浄槽20内に露出している超音波振動子21の周辺は洗剤入れ24によって覆われており、振動面32に直接触れ、箸やフォーク等が接触して傷が付かないよう保護されている。
使用者により洗剤が投入される洗剤入れ24は、超音波振動子21の上方で洗浄槽20内に設けられている。超音波振動子21によって洗浄水を霧化する第1の空間部24aと、この第1の空間部24aより食器洗い機の前方から見て左側、すなわち、超音波振動子21の左右方向での傾斜した下がり方向側に隣接させて設けられた、洗剤を貯留する第2の空間部24bとによって構成されている。第2の空間部24bの天面には、格子状に開口された、洗剤を投入する洗剤投入口24を配している。第1の空間部24aと第2の空間部24bの間はリブ28によって分けられており、このリブ28の下端部と洗浄槽20の底面および前壁面の間に隙間を設け、第2の空間部24bに貯留された洗剤が第1の空間部24aに一定量だけ流入する洗剤流入部29を形成している。
このとき、傾斜平面部20bは、第2の空間部24bから第1の空間部24aに向かって下がり傾斜しているので、第2の空間部に貯留された洗剤は、第1の空間部、つまり超音波振動子21側に向かって、流れ始める。
第1の空間部24aの超音波振動子21の左右方向の傾斜方向とは反対側の壁面および奥側の壁面の上部に傾斜させて形成した部分には霧化した洗剤液を洗剤入れ24の外へ排出するための噴出し口26が格子状に設けられており、この噴出し口26を介して第1の空間部24aと洗浄槽20内が連通している。また、第2の空間部24bの壁面上方には洗剤排出部28を設け、第2の空間部23b内に貯留された洗剤が一定の高さまで達したときに洗剤入れ23の外へ排出されるよう構成している。また、この洗剤排出部30は、超音波振動子21を動作させる水位よりも高い位置に設けており、霧化動作時に水没しないよう構成している。
第1の空間部24aの天面近傍に洗剤投入口25に向けて洗剤投入口25より高い位置に設けた穴27は、霧化動作中に第1の空間部24a内で隆起した洗浄水である水柱を、穴27を介して第2の空間部24bの天面に設けた洗剤投入口25に供給するよう構成したもので、霧化動作中の洗剤の溶解を促進させることができる。
以上のように構成した食器洗い機について、その動作、作用を説明する。
まず、洗剤投入口25より洗剤を投入し、投入された洗剤入れ24内に貯留される。動作を開始すると、制御手段14が給水弁4を開き、洗浄槽20内に水または湯が供給される。洗浄槽20内に供給された洗浄水は連通した補助タンク5へも流入し、水位検知手段6によって所定の水位を検知し、給水動作が停止する。この水位は超音波振動子21が水没する高さに設定しており、この状態で超音波振動子21を動作させると、洗剤入れ24内で高濃度の洗浄液の霧化が行われ、同時に隆起した水柱が図3に矢印Aとして示したように穴27を介して洗剤投入口25に戻され、供給される。この矢印Aで示した戻り経路により、洗剤入れ24に貯留された洗剤を効率良く溶かしながら高濃度の洗剤液を霧化する。また、霧化できずに隆起する洗浄水を効率良く回収し、超音波振動子21周辺の霧化する洗剤液を高濃度に維持することができる。
また、霧化した高濃度の洗剤液は、噴出し口26より洗剤入れ24の外へ送られ、洗浄槽20の底面に設けたヒータ11で加熱された洗浄槽20内の空気の対流によって洗浄槽20全体に充満し、高濃度の洗剤成分を食器類2に付着させることができる。
このようにして洗浄槽20内に霧化された高濃度の洗浄液が充満した状態で所定時間放置してから、制御手段14は霧化行程を終了し、洗浄、すすぎ、乾燥の一連の行程を行う。なお、制御手段14は、上記各行程を順に一連の行程として行うだけでなく、いずれか単独あるいは複数の行程のみを行うことも可能としている。
洗剤は、洗剤に付属している計量スプーン等によって投入されるが、ユーザーの手によって投入される洗剤量に差があるため、規定量以上に洗剤が投入され、洗剤が溶け残る場合がある。また、洗浄槽20内へ供給される水温が低い場合においても、洗剤が溶解しにくくなるため、規定量の洗剤量であっても洗剤が溶け残る場合がある。
溶け残った洗剤は、霧化動作中に洗剤入れ24内で、超音波振動子21の超音波振動エネルギにより発生する水面の隆起、水柱によって攪拌される。水面の隆起によって発生した洗浄水の水柱は、平面視で超音波振動子21の超音波振動エネルギによる水面の隆起方向21aと略同一方向側に設けた隔壁23を乗り越え、穴27に向かって隆起し、穴27から洗浄水として洗剤入れ24の上面を流れ、洗剤投入口25を介して第2の空間部24bに戻る。一方、第1の空間部24a内の洗浄水は、水柱の発生によって、瞬間的に減少するので、第2の空間部24bから第1の空間部24aへの水流が発生する。
これによって、超音波振動子21周辺に設けた傾斜平面部20bの上方から下方に向かって流れ、溶け残った洗剤が傾斜面の中央部に配置した超音波振動子21の振動面32に流れ込もうとするが、超音波振動子21の周辺に設けた隔壁23によって、超音波振動子21の振動面32に流入する前にせき止められる。さらに、隔壁23は、傾斜面の下方側に開口部20aを有しているため、万一、攪拌によって洗剤が隔壁23を乗り越えた場合でも、洗浄行程やすすぎ行程中の水流によって開口部20aより洗剤が排出される。
これにより、洗剤が振動面32に堆積して固着するのを防止することができ、超音波振動子の動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたり、振動子が故障し動作しなくなるといった不具合が発生するのを防ぎ、長期に亘って安定して霧化することができる。
また、超音波振動子21から超音波振動エネルギを高効率に洗浄水に伝えて、洗剤濃度が高い洗浄水を霧化することができるので、省エネルギで霧化量を増加することができ、洗浄水の霧による洗浄効果を高めることができる。
なお、「洗剤濃度が高い洗浄水」とは、洗浄ノズル10により被洗浄物に噴射される洗浄水の洗剤の濃度より高いことを意味する。
また、超音波振動子21は洗浄槽20の前方部分の左右方向中央より右側に位置させ、振動面32が洗浄槽20の底部平面に対し、垂直な方向から食器洗い機の前方かつ左方に傾斜させて設けてあるので、超音波振動子21によって霧化された高濃度の洗浄液を洗浄槽20内に短時間でくまなく充満させることができる。
また、洗剤入れ24は、洗剤投入口25より高い位置の天面近傍に穴27を設け、霧化動作中に洗剤入れ24内で隆起した水柱を洗剤投入口25に導いて供給するようにしているので、霧化動作中の洗剤の溶解を促進させることができる。
以上のように、本実施の形態1における食器洗い機は、洗浄槽20の底部に配設され、洗浄槽20の底部に供給された洗浄水を霧化する超音波振動子21と、超音波振動子21の周辺に振動面32よりも高い隔壁23を設けたことにより、洗剤が完全に溶けていない状態で霧化動作を行っても、超音波振動子21の周辺に設けた隔壁23によって洗剤が超音波振動子21の振動面32に流入することなく洗浄水を攪拌することができる。
これにより、洗剤が超音波振動子21の振動面32に堆積して固着するのを防止することができ、超音波振動子21の動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたり、超音波振動子21が故障し動作しなくなるといった不具合が発生するのを防ぐことができる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、洗剤入れ内に洗剤が溶け残った場合でも、洗剤は超音波振動子の振動面を覆うことを防止することができ、洗剤が振動面に固着して超音波振動子の動作に影響を与えて霧化量の著しい低下を招いたり、超音波振動子が故障し動作しなくなるといった不具合が発生するのを防ぐことが可能となるので、高濃度の洗浄液を霧化する霧化発生部を備えた食器洗い機等として有用である。
本発明の実施の形態1の食器洗い機の縦断面図 同食器洗い機の要部斜視図 同食器洗い機の要部断面斜視図 同食器洗い機の要部断面図 同食器洗い機の要部平面図 従来の食器洗い機の縦断面図 従来の霧化発生装置の要部断面図 従来の食器洗い機の霧化発生装置の要部断面図
符号の説明
2 食器類
4 給水弁(給水手段)
6 水位検知手段
20 洗浄槽
20a 開口部
21 超音波振動子
23 隔壁
24 洗剤入れ
31 傾斜面

Claims (4)

  1. 食器類を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽内へ給水を行う給水手段と、前記洗浄槽内へ供給された洗浄水の水位を検知する水位検知手段と、前記洗浄槽の底部に配設され前記洗浄槽の底部に供給された洗浄水を霧化する超音波振動子と、前記洗浄槽内に設けられた洗剤入れと、を備え、前記超音波振動子の周辺の少なくとも一部に振動面よりも高い隔壁を設けた食器洗い機。
  2. 超音波振動子の周辺に隔壁と開口部とが設けられ、前記開口部は、前記超音波振動子を動作させる時の水位において、少なくとも上端の一部が水没する請求項1記載の食器洗い機。
  3. 隔壁は、超音波振動子の超音波振動エネルギにより発生する水柱の隆起方向と略同一方向側に配した請求項2記載の食器洗い機。
  4. 洗浄槽内に露出する超音波振動子周辺は傾斜面を有し、開口部を前記傾斜面の下方側に配した請求項2もしくは3に記載の食器洗い機。
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