JP2005342144A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用する洗剤量を増加させることなく、高い濃度の洗浄水で洗浄を行い洗浄効果を高める。
【解決手段】洗浄水を収容した洗浄水収容部36と、洗浄水を洗浄槽22内に飛散させる超音波振動部37と、超音波振動部37を覆う蓋体41とを備え、蓋体41に開口部41aを設け、開口部41aの外側で、超音波振動部37の振動によって水面より隆起した洗浄水を受ける受け部44を備えたものであり、超音波振動子38を利用して、高い洗剤濃度の洗浄水を微粒化し、飛散させる場合でも、極少ない洗浄水で済み、アルカリ、界面活性剤、漂白剤等の洗剤成分が、高濃度で汚れに対して作用し、強力に汚れを除去することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄水を用いて食器等を洗浄する食器洗い機に関するものである。
従来、この種の食器洗い機は、図10に示すような構成であった(例えば、特許文献1参照)。以下、その構成について説明する。図に示すように、食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽1と、洗浄槽1を開閉する蓋体2と、洗浄槽1へ給水を行う給水弁3と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプ4と、洗浄水を噴射する噴射口を有する噴射手段5とを備えており、使用者は、被洗浄物を洗浄槽1内にセットし、洗剤を洗浄槽1内に投入し、蓋体2を閉じてから、運転を開始する。
運転開始後は、まず給水弁3を開いて洗浄槽1内に給水し、洗浄槽1の底部に水を溜め、所定水量を供給後、給水弁3を閉じ、洗浄ポンプ4が運転される。なお、洗剤は水に溶けて洗浄水となり、洗浄ポンプ4により加圧された洗浄水は、噴射手段5から被洗浄物に対して噴射され、被洗浄物は洗浄されるようになっていた。
特開2003−339607号公報
しかしながら、従来の食器洗い機では、所定の洗剤量と水量により得られた洗浄水を噴射して洗浄を行うが、全ての汚れに対して万能ではなく、口紅やひどい茶渋など完全に洗い落とすことが困難な汚れもある。このことは、取扱説明書などに記載されており、使用者にはあらかじめスポンジ等で手洗いして頂くように、お願いしていた。
このような汚れを洗い落とすためには、洗剤濃度を増加させたり、洗浄水の圧力など噴射のエネルギを増加するなどの必要性があった。洗剤濃度を高めるには多くの洗剤を投入する必要があり、洗剤使用量が増大するという課題を有していた。また、洗浄水の噴射エネルギを高めると、使用水量や消費電力量が増加するため、経済性が悪化したり、洗浄騒音が大きくなるなどの課題も有していた。
そして、高洗剤濃度や高温といった洗浄性能の高い洗浄水を洗浄槽内に飛散させ、被洗浄物に付着させる工程を行うことで、洗浄性能を向上できる。超音波振動子を用いることで容易に洗浄水を微粒化し、飛散させることができるが、その際、水面より洗浄水が隆起する現象を伴う(隆起した液体のことを水柱と呼ぶ)。この隆起した水柱の量は、洗浄槽内に飛散される量よりはるかに多いため、水柱が洗浄水収容部の外側に飛び出してしまう場合には、洗浄に必要な飛散量よりも大量の洗浄水を必要とすることから、所定の高い洗剤濃度の洗浄水を得るためには使用する洗剤量が増大するという課題を有していた。
また、超音波振動部を運転中の異物や汚れなどから保護するために蓋体が必要であり、装置の小型化のためには、蓋体はできるだけ小さくしたい。しかし、その小型化にために、発生する水柱を短い距離で遮ってしまうと飛散する微粒子の量が減少してしまうという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、微粒子の飛散する量を確保し洗剤量や噴射エネルギを増加させることなく、洗浄性能を高め、従来洗えなかった汚れも除去することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を収容する洗浄水収容部と、洗浄水を微粒化して前記洗浄槽内に飛散させる超音波振動部と、前記超音波振動部を覆う蓋体とを備え、前記蓋体に開口部を設け、前記開口部の外側で、前記超音波振動部の振動によって水面より隆起した洗浄水を受ける受け部を備え、前記受け部に当接した洗浄水を前記洗浄水収容部に回収する構成としたものであり、隆起した洗浄水を洗浄水収容部内に回収する構成とすることで、洗浄に必要な飛散量と同等以上で極少量の洗浄水があれば同様の作用をさせることができ、少ない洗剤量で極少量の洗浄水を製造すれば、アルカリ、界面活性剤、漂白剤等の洗剤成分が、従来より非常に高い濃度で汚れに対して作用し、強力に汚れを除去することができる。
また、蓋体に所定の大きさの開口部を設け、その開口部を通過して水柱を一旦蓋体の外部に放出し、蓋体の外側に設けられている受け部で洗浄水を受け、その洗浄水を洗浄水収容部内に再び回収することで、超音波振動部を保護しつつ、蓋体としては小型で、かつ飛散する洗浄水の発生量の多く取ることができる。これにより、高い洗浄性能が得られる。
本発明の食器洗い機は、超音波振動部を用いて洗浄水を飛散させる構成であっても、使用する洗剤量や噴射エネルギを増加させることなく、洗浄性能を高め、従来洗えなかった汚れも除去することができる。
第1の発明は、食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を収容する洗浄水収容部と、洗浄水を微粒化して前記洗浄槽内に飛散させる超音波振動部と、前記超音波振動部を覆う蓋体とを備え、前記蓋体に開口部を設け、前記開口部の外側で、前記超音波振動部の振動によって水面より隆起した洗浄水を受ける受け部を備え、前記受け部に当接した洗浄水を前記洗浄水収容部に回収する構成としたものであり、高洗剤濃度や高温といった洗浄性能の高い洗浄水を洗浄槽内に飛散させ、被洗浄物に付着させる工程を行うことで、洗浄性能を向上できる。洗浄水を飛散させる手段として超音波振動子を用いた場合でも、水面より隆起した洗浄水を洗浄水収容部内に回収する構成とすることで、洗浄に必要な飛散量と同等以上で極少量の洗浄水があればよく、用いる洗浄水の量を少量に抑えることができる。たとえば、従来と同等の洗剤量を用いて極少量の洗浄水を製造すれば、アルカリ、界面活性剤、漂白剤等の洗剤成分が、従来より非常に高い濃度で汚れに対して作用し、強力に汚れを除去することができるなど、洗剤量や噴射エネルギを増加させることなく、洗浄性能を高め、従来洗えなかった汚れも除去することができる。
超音波振動部を運転中の異物や汚れなどから保護するために蓋体は必要であり、装置小型化のためには、蓋体はできるだけ小さくしたい。しかし、その小型化にために、発生する水柱を短距離で遮ってしまうと飛散する微粒子の量が減少してしまう課題があった。そこで、蓋体に所定の大きさの開口部を設け、その開口部を通過して水柱を一旦蓋体の外部に放出し、蓋体の外側の受け部で洗浄水を受け、その洗浄水を洗浄水収容部内に再び回収することで、超音波振動部を保護しつつ、蓋体としては小型で、かつ飛散する洗浄水の発生量の多く取ることができ、洗浄槽の全体に多量の洗浄水を行きわたらせることで、より高い洗浄性能が得られる。これにより、使用者の下洗い作業を軽減できる。また、使用する洗浄水の量が少なければ、洗浄水収容部を小さく構成でき、製品の小型化を図ることも可能である。
第2の発明は、受け部は、蓋体に設けたものであり、開口部と受け部の位置関係を精度よく保てることから、受け部での洗浄水の回収率が上がり、より必要な洗浄水の水量を少なくすることができる。
第3の発明は、食器等の被洗浄物をセットする食器かごを備え、受け部は、前記食器かごに設けたものであり、隆起した水柱の長さをできるだけ長く取ることができ、より微粒子の発生量を多く取ることができる。
第4の発明は、洗浄槽の開口部を開閉する扉体を備え、受け部は、前記扉体に設けたものであり、洗浄水の飛散量を増やすために水面から受け部で遮るまでの水柱の長さをできるだけ長く取りたいが、長くすると、水柱の水が粒子化してしまい、広範囲に洗浄水が飛び散ってしまう。そこで、面積の広い扉体を受け部として水柱を受けると、より多くの洗浄水を回収することが可能であり、洗浄水を回収量を減らすことなく、発生する微粒子の量を増やすことができる。また、別体を設けることなく受け部を構成することが可能であり、部品点数の削減やコストダウンが図れる。
第5の発明は、受け部は、洗浄槽に設けたものであり、洗浄水の飛散量を増やすために水面から受け部で遮るまでの水柱の長さをできるだけ長く取りたいが、長くすると、水柱の水が粒子化してしまい、広範囲に洗浄水が飛び散ってしまう。そこで、面積の広い洗浄槽を受け部として水柱を受けると、より多くの洗浄水を回収することが可能であり、洗浄水を回収量を減らすことなく、発生する微粒子の量を増やすことができる。また、別体を設けることなく受け部を構成することが可能であり、部品点数の削減やコストダウンにが図れる。
第6の発明は、受け部は、金属製としたものであり、超音波の振動エネルギの乗った水柱が当接することで、受け部が溶解するなど、損傷することを防止できる。
第7の発明は請求項7、受け部に当接した洗浄水を洗浄水収容部に回収する洗浄水回収部を備えたものであり、所定位置に洗浄水を回収することで、洗剤の溶解効率を高めて洗剤濃度を高めたり、水柱の発生を阻害しない位置に回収することで発生量を増やすなどの作用をさせることができ、より高濃度で、多量の洗浄水を飛散させることができる。また、洗浄水回収部を蓋体に設けた場合には、別体を設けることなく、容易に構成できる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の主要断面図、図2は要部断面図、図3は要部平面図である。図において、食器洗い機本体20には、扉21で開閉可能な洗浄槽22を設け、食器等の被洗浄物23は食器かご24にセットされ、洗浄槽22内に収容する。給水弁25は洗浄槽22に洗浄水を供給する。洗浄ポンプ26は洗浄水を加圧して、複数の噴射孔を設けた洗浄ノズル27に供給し、洗浄ノズル27より洗浄水を噴射することで第1の洗浄を行なう。洗浄槽22の底部には、洗浄ポンプ26の吸い込み側へ連通した排水口28を有し、この排水口28には残さいを収集する残さいフィルタ29を備えている。また、加熱用の発熱体30を設け、洗浄槽22の温度を検知する温度センサ31を設けている。排水ポンプ32は洗浄槽22内の洗浄水を排出するものである。送風機33は、送風経路34を通して洗浄槽22に空気を送り、その排気を排気口35より排出するようにしている。
洗浄槽22の開口部の前縁部内側には、高い洗剤濃度の洗浄水を収容する洗浄水収容部36と、その洗浄水を微粒化して飛散させる超音波振動部37を備えている。超音波振動部は37、電気エネルギを機械振動に変換する超音波振動子38を備え、超音波振動子38を覆うカバー体39を設け、カバー体39の中には純水や不凍液等の封入液40を封入している。超音波振動部37を駆動して、洗浄水を微粒化し、飛散させることで第2の洗浄を行う。また、超音波振動子38を覆うように蓋体41を設けており、この蓋体41には、洗浄水収容部36に洗剤を投入する洗剤投入部42を備え、投入された洗剤は洗浄水収容部36の中の洗剤収容部36aに入る。また、洗浄水収容部36の壁面の一部を切り欠いた、洗浄水収容部36と洗浄槽22を連通する連通部43を備えている。ここで、蓋体41が超音波振動部37を覆うとは、少なくとも超音波振動部37の鉛直上方部分を覆うということである。
また、図4は、洗浄槽22の内側から洗浄水収容部36及び蓋体41を見た斜視図である。超音波振動子38を水中で振動させた際には、水面が隆起して水が水面から飛び出す現象が発生するが、この隆起した洗浄水A(水柱と呼ぶ)を洗浄水収容部36内に回収するよう構造している。蓋体41には、隆起した水柱を直接受ける受け部44を設けて、回収した洗浄水を洗剤投入部42へ戻す洗浄水回収部45を一体で形成している。蓋体41内の構造は、図5の断面図のように、回収された洗浄水が着水する位置Bは、超音波振動部37の上方の水面Cとはリブ46で隔離されており、洗剤が投入される洗剤収容部36a(洗剤投入部42の下方)の底部47は、超音波振動部37側(図5の右側)が低くなるように形成されている。また、同時に、洗剤収容部36aの底部47は回収した洗浄水が着水する位置側B(図5の右側)が低くなるように形成されている。
食器洗い機の基本動作としては、食器等の被洗浄物23を食器かご24にセットして洗浄槽22に収納し、洗剤を投入した後、扉21により食器洗浄機本体20の開口部を閉塞し、運転を開始する。被洗浄物23の汚れを落とす洗浄工程、付着した洗剤や残さいを流すすすぎ工程、そして被洗浄物23に付着している水適を乾燥させる乾燥工程の順に実行する。
本発明の特徴的な工程である洗浄工程の動作、作用について説明する。まず、使用者は、洗剤を所定の洗剤投入部42に投入し、その洗剤は洗浄水収容部36の洗剤収容部36aに入る。図2のように、直接、洗浄水収容部36内に使用者が投入する構成や、通路を介して搬送される構成、扉の閉塞動作に連動して搬送される構成など様々な構成が考えられるが、いずれにしても洗浄水収容部36内に洗剤が入ればよい。使用者に所定の場所に洗剤を入れていただくためには、洗剤投入部42に、「洗剤入れ」などと記載したり、周りの部分とは色を変えることも有効な手段である。
扉21を閉塞し、運転をスタートすると、まず、洗浄水収容部36内の洗浄水を飛散させる第2の洗浄が行われる。給水弁25が動作し、洗浄槽22に給水されると同時に、連通部43を通って洗浄水収容部36にも給水される。洗浄水収容部36には、洗剤を10から200cc程度の水、好ましくは10から100cc程度の水が入るように洗浄水収容部36の寸法や給水位を設定している。従来通り洗浄ポンプ26で洗浄水を循環して洗浄する場合は、2.5Lから4L程度の水に洗剤を溶解することから、第2の洗浄では、洗浄ノズル27より洗浄水を噴射する第1の洗浄により洗浄する時の洗浄水の洗剤濃度より、10倍から100倍程度の洗浄水を生成することが可能である。
超音波振動子38を振動させ、封入液40、カバー体39を介して、洗浄水収容部36の洗浄水に振動を伝えることで洗浄水を霧化させ、蓋体41の両側に設けた開口41aから洗浄槽22内に飛散させる。従来の洗浄と異なり、洗浄水を微粒化して飛散させることから、洗浄水が100cc以下の極めて少ない水量の場合でも、被洗浄物23の表面全体に付着させることが可能であり、使用する洗剤量を増やすことなく、非常に高濃度の洗浄水を利用できる。
ただし、超音波振動子38を用いて洗浄水を飛散させる場合には、図2のように、洗浄水が表面から隆起する現象を伴う。この隆起した洗浄水Aを水柱と呼ぶが、この水柱の水量は、洗浄槽22内に飛散される量よりはるかに多い。例えば、1分間に3ccの飛散量を得る場合には、1分間に200cc程度の水柱が発生する。このため、水柱が洗浄水収容部36の外部に飛び出してしまう場合には、洗浄に必要な飛散量よりもはるかに大量の洗浄水が必要となる。例えば、10分運転すると2Lの洗浄水が必要であり、従来通り洗浄する第1の洗浄とあまり変わらない水量が必要となり、従来と同等の洗剤量を用いた場合には、特有の効果が得られない。洗浄水を洗浄水収容部36内に回収すれば、洗浄水は霧化に必要な数cc〜数十cc程度で済み、高濃度の洗浄水を得ることができ、高い洗浄性能が得られる。
また、本実施の形態では、連通部43を備えており、水柱が洗浄水収容部36の外部に放出される場合には、放出した同量の水が洗浄槽22より洗浄水収容部36内に供給されることから、急速に洗剤濃度は低下し、洗浄効果を発揮できなくなってしまうが、蓋体(受け部)41を設けることで、この濃度低下を防止し、高い洗浄性能を得ることができる。
なお、微粒化した洗浄水の粒径は、特に問わないが、洗浄槽22の全体に行き渡らせるためには、100μm以下の小さい粒径であることが望ましく、20μm以下とすれば、洗浄槽22内に微粒子が漂うような状態を作り出すことができ、被洗浄物の表面の全体に行き渡らせることができる。
以上のように、従来の洗浄水の洗剤濃度よりも数倍から100倍といった極めて高濃度の洗浄水を汚れ対して作用させることで、洗剤の強力な作用で汚れと反応したり、食器表面から汚れを浮かせたりするなど、飛躍的に洗浄性能を高めることができ、従来洗えなかった口紅やひどい茶渋なども洗浄可能となる。また、洗浄力が向上したことで、洗浄時間を短縮したり、洗浄温度を低下させ、省エネを図ることもできる。
基本的には、洗剤濃度が高いほど、汚れを落とす力は強くなるため、洗浄水の濃度は高いほどよい。もし、高濃度で洗浄を阻害する要因があったとしても、後で行なう第1の洗浄では従来と同等の洗剤濃度で洗浄されるため、特に問題は生じない。なお、従来と同等の水量を用いてこれだけの高濃度の洗浄水を生成するには、数倍から100倍といった大量の洗剤を使用する必要があり、経済的にも地球環境の視点からも好ましくないことは言うまでもない。
蓋体41は、超音波振動部37を運転中の異物や汚れ、あるいは食器の落下等による破損などから保護するために必要であり、装置小型化のためには、蓋体41はできるだけ小さくしたい。しかし、その小型化にために、発生する水柱を短距離で遮ってしまうと飛散する微粒子の量が減少してしまう課題があった。
そこで、蓋体41に所定の大きさの開口部41aを設け、その開口部41aを通過して水柱を一旦蓋体41の外部に放出し、蓋体41の外側の受け部44で洗浄水を受け、その洗浄水を洗浄水収容部内に再び回収することで、超音波振動部37を保護しつつ、蓋体41としては小型で、かつ飛散する洗浄水の発生量の多く取ることができ、洗浄槽22の全体に多量の洗浄水を行きわたらせることで、より高い洗浄性能が得られる。
また、受け部は44、蓋体41に設けており、開口部41aと受け部44の位置関係を精度よく保てることから、受け部44での洗浄水の回収率が上がり、より必要な洗浄水の水量を少なくすることができる。なお、受け部44は、蓋体41と一体で形成することも可能である。また、蓋体41以外の食器かご24や扉体21に設けたり、一体で形成することもでき、同様の効果が得られる。
また、図3のように、蓋体41の側面には微粒化された洗浄水が通過する微粒子通過部41bを備えており、上記開口部41a以外からも洗浄水は飛散して、より大量の洗浄水が洗浄槽22内に飛散することで、より洗浄性能を向上できる。ここで、微粒子通過部41bは、洗剤投入部42の反対側の側面に設けたものであり、蓋体は洗剤投入部に投入される洗剤から超音波振動部を保護しつつ、かつ飛散する洗浄水の発生量の多く取ることができる。
なお、本実施の形態では、洗剤を溶解する専用の手段はなく、初期から所定の高濃度が得られない可能性はあるが、洗浄槽22内を加熱するための発熱体30に通電して、連通部を介して洗浄水収容部36内の水温を上げ、洗剤の溶解を促進したり、受け部44及び洗浄水回収部45により、回収した洗浄水が投入された洗剤と接触するように回収する構成とすることで、洗剤を攪拌し、洗剤の溶解を促進させるなど、洗剤の濃度を高めることが可能であり、洗浄効果を発揮する所定濃度の洗浄水が得られれば問題はない。たとえば、本実施の形態では、洗剤収容部36aの底部47に傾斜を設けたり、リブ46を設けることで、回収された洗浄水と洗剤の接触効率を高め、より高い濃度の洗浄水を生成できるようにしている。
また、投入された洗剤を完全に溶解することで、洗浄水の濃度は最大となるが、洗浄水収容部36内に洗剤の一部が溶け残ったとしても、洗浄効果を発揮する所定濃度の洗浄水が得られれば問題はない。
微粒化して、飛散させた洗浄水を洗浄槽22内全体に行き渡らせ、より食器全体に付着させるためには、加熱による自然対流を利用して洗浄槽22内の空気を対流させる手段などが考えられる。例えば、洗浄槽22内を加熱するための発熱体30を、連続あるいは断続的に加熱することで洗浄槽22内の空気を撹拌させ、洗浄水の食器への付着を促進させることができる。
なお、図6のように、洗剤溶解手段47として攪拌子を設けることで、洗浄水の濃度を高まることができ、飛散粒子駆動手段48として送風手段を設けることで洗浄槽22内の空気を攪拌し食器等への付着性を高めることも可能であり、より高濃度かつ大量の洗浄水を用いることで、洗浄性能を高めることができる。
高濃度の洗剤液を霧化して洗浄槽22内に飛散させる第2の洗浄を所定時間行なった後は、洗浄ポンプ26を運転して、洗浄水を洗浄ノズル27より噴射し、第1の洗浄を実行する。この際、洗浄水収容部36内に残った洗浄水や洗剤は、第1の洗浄で用いる洗浄水と混合させるようにしている。洗浄ノズル27より噴射された洗浄水が洗浄水収容部36内に入り込む構成とすれば、連通部43から流出するため、特別な手段を用いることなく、はじめに投入された洗剤をすべて第1の洗浄に利用することが可能となる。
第1の洗浄では、洗浄水を噴射させ機械力を汚れに対して作用させることで、こびり付きなど機械力が大きく洗浄に寄与する汚れに対しても十分な洗浄性能を得ることができる。また、先行して行なった第2の洗浄で、洗剤の化学力が作用することで食器から剥離した汚れや、付着力が弱まったものの完全に除去しきれなかった汚れを取り除くことが可能となる。
なお、従来と同等の洗浄ノズル27による第1の洗浄のみを用いて強力な洗浄性能を得る場合には、洗浄ポンプ26の水圧を上げるなど、高いエネルギを加える必要があり、経済的にも、大きさ的にも、また運転音も増大するなど、好ましくないが、第1と第2に洗浄を併用することで、従来と同等の洗浄ポンプ、洗剤量で、従来よりも高い洗浄性能を得ることができる。
第1の洗浄による洗浄では、従来と同様に、洗浄槽22内に設けたシーズヒータ等の発熱体30に通電しており、洗浄水を加温しながら行われる。また、温度センサ31は洗浄槽22の温度を検知しており、所定温度以上になると発熱体30への通電を停止する。
洗浄水は、残さいフィルタ29を通過して洗浄ポンプ26に吸い込まれ、洗浄ポンプ26より洗浄槽22に設けた洗浄ノズル27に供給されて、洗浄槽22内に噴射され、食器23を洗浄した後、再び排水口28に戻るという経路で循環する。この際、食器23から脱落した残さい等は、洗浄水とともに残さいフィルタ29に流入し、残さいフィルタ29を通過できない大きさの残さいは残さいフィルタ29に捕集される。
所定の洗浄を終えると、汚れを含む洗浄水は排水ポンプ32により機外に排出され、洗浄工程は終了する。続いて、新たに洗浄水が供給され、洗浄ポンプ26を運転し、洗浄ノズル27から再び洗浄水を噴射して、洗剤や残菜等の付着した被洗浄物23のすすぎ工程を行う。所定時間運転した後、洗浄水を排出し、再び洗浄水を供給するという動作を繰り返し、このすすぎ工程は連続して3回程度行う。最後に、洗浄水を機外に排出して、すすぎ工程は終了する。
続いて乾燥工程を行い、送風機33を動作させることにより、送風経路34を通って外気が洗浄槽22内に送風され、排気口35から排出される。この際、発熱体30には通電されており、送風と温度の両方の効果によって被洗浄物23に付着した水滴の蒸発は促進される。所定時間これらの乾燥工程を行い、運転を終了する。
超音波振動子38を用いた微粒子を飛散させる場合、振動子は鉛直上向きではなく傾斜させて設置することが一般的である。鉛直上向きに設置した場合、隆起して水面から飛び出した水が同じ場所に落下してきて水柱の発生を減少させ、結果として霧量を減少させてしまうからであり、10度前後傾斜させて使用する。
なお、発生する水柱にも超音波のエネルギが乗っているため、蓋体41が溶解するなど損傷する恐れがあるが、水柱が当接するところ44をステンレス鋼板等の金属製とすることで、損傷することを防止できる。特に図示していないが、水柱が当接する部分に金属板を配置したり、蓋体41全体を金属製で構成することもでき、特に構成を限定するものではない。
超音波振動部37は、超音波振動子38をカバー体39で覆う構成としたことで、洗剤や汚れを含む洗浄水が、超音波振動子38に直接触れることを防止し、汚染等の付着により超音波振動子38が発振不能になることを防止する。ただし、図7のようにカバー体39を用いずに直接洗浄水に触れるように超音波振動子38を設置した場合でも、洗浄水を飛散させる機能に問題はなく、設置場所や形状次第では、超音波振動子38を露出させて使用することも可能である。
なお、本実施の形態の運転シーケンスでは、第2の洗浄を第1の洗浄より先に行うようにしたが、まず、高い洗剤濃度の洗浄水により汚れを浮かせ、次に、洗浄ポンプ26による機械力のある洗浄を行うことで、厚みの薄い汚れに対して特に効率的な洗浄を行うことができるが、すべての汚れに対して、従来よりも高い洗浄力が得られることは言うまでもない。
また、第1の洗浄で用いる洗浄ノズル27の配置や個数、回転ノズル等の形態を限定するものでもなく、洗浄槽22の底部以外に、背面や側面、天面等に配置することで高い洗浄性能を得ることもできる。また、すべての洗浄ノズル27から同時に洗浄水を噴射するのではなく、洗浄ポンプ26と洗浄ノズル27の間に、洗浄水の流路を切り替える分水手段(図示せず)を用い、洗浄水を順次噴射させることで、少水量で第1の洗浄を行うことも可能である。
本発明は、食器洗い機の洗浄方式に関するものであり、食器洗い機本体20の形状や大きさ、扉21の開閉方式、食器の配置、個々の部品の配置等を限定するものではない。卓上タイプの食器洗い機の構成を図示したが、シンク等に装着するビルトインタイプの食器洗い機にも利用できる。また、実施の形態1では、乾燥機能を有する食器洗い乾燥機の例を示したが、乾燥機能を伴わない食器洗い機においても同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の第2の実施の形態の食器洗い機の主要断面図であり、基本的な構成は図1と同様である。受け部44は、食器かご24に設けたものである。作用、効果は実施の形態1と同様であるが、隆起した水柱の長さをできるだけ長く取ることができ、より微粒子の発生量を多く取ることができる。なお、受け部44は、食器かごに別体として設置したが、一体でも構成することも可能である。
(実施の形態3)
図9は、本発明の第3の実施の形態の食器洗い機の主要断面図であり、基本的な構成は図1と同様である。受け部44は、扉体21としたものである。洗浄水の飛散量を増やすために水面から受け部で遮るまでの水柱の長さをできるだけ長く取りたいが、長くすると、水柱の水が粒子化してしまい、広範囲に洗浄水が飛び散ってしまう。そこで、面積の広い扉体21を受け部44として水柱を受けると、より多くの洗浄水を回収することが可能であり、洗浄水の回収量を減らすことなく、発生する微粒子の量を増やすことができる。また、別体を設けることなく受け部を構成することが可能であり、部品点数の削減やコストダウンが図れる。
なお、図示していないが、洗浄水収容部36を洗浄槽22の壁面近傍に設置し、扉体21の内面の代わりに洗浄槽22の壁面を受け部として用いることでも、同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、洗剤量や噴射エネルギを増加させることなく、洗浄性能を高め、従来洗えなかった汚れも除去することが可能になるので、食器以外の洗浄機にも適用できる。
本発明の実施の形態1の食器洗い機の主要断面図 同食器洗い機の要部断面図 同食器洗い機の要部平面図 同食器洗い機の要部斜視図 同食器洗い機の要部断面図 同実施の形態1の他の食器洗い機の要部断面図 同実施の形態1の他の食器洗い機の要部断面図 本発明の実施の形態2の食器洗い機の要部断面図 本発明の実施の形態3の食器洗い機の要部断面図 従来の食器洗い機の主要断面図
符号の説明
21 扉体
22 洗浄槽
24 食器かご
36 洗浄水収容部
37 超音波振動部
41 蓋体
41a 開口部
44 受け部
45 洗浄水回収部

Claims (7)

  1. 食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を収容する洗浄水収容部と、洗浄水を微粒化して前記洗浄槽内に飛散させる超音波振動部と、前記超音波振動部を覆う蓋体とを備え、前記蓋体に開口部を設け、前記開口部の外側で、前記超音波振動部の振動によって水面より隆起した洗浄水を受ける受け部を備え、前記受け部に当接した洗浄水を前記洗浄水収容部に回収する構成とした食器洗い機。
  2. 受け部は、蓋体に設けた請求項1記載の食器洗い機。
  3. 食器等の被洗浄物をセットする食器かごを備え、受け部は、前記食器かごに設けた請求項1記載の食器洗い機。
  4. 洗浄槽の開口部を開閉する扉体を備え、受け部は、前記扉体に設けた請求項1記載の食器洗い機。
  5. 受け部は、洗浄槽に設けた請求項1記載の食器洗い機。
  6. 受け部は、金属製とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  7. 受け部に当接した洗浄水を洗浄水収容部に回収する洗浄水回収部を備えた請求項1記載の食器洗い機。
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