JP2009296559A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009296559A
JP2009296559A JP2008151073A JP2008151073A JP2009296559A JP 2009296559 A JP2009296559 A JP 2009296559A JP 2008151073 A JP2008151073 A JP 2008151073A JP 2008151073 A JP2008151073 A JP 2008151073A JP 2009296559 A JP2009296559 A JP 2009296559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
dipole antenna
auxiliary line
line
antenna device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008151073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5056599B2 (ja
Inventor
Junya Muramatsu
潤哉 村松
Kazuo Sato
和夫 佐藤
Toshiaki Watanabe
俊明 渡辺
Takafumi Doge
尚文 道下
Yoshifusa Yamada
吉英 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2008151073A priority Critical patent/JP5056599B2/ja
Publication of JP2009296559A publication Critical patent/JP2009296559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5056599B2 publication Critical patent/JP5056599B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】放射又は受信アンテナにおいて、周波数阻止特性を急峻として、隣接帯域への干渉又は隣接帯域からの干渉を抑制すること。
【解決手段】給電又は受電し、電波を放射又は入射するダイポールアンテナと、ダイポールアンテナ101に対して、電磁気的に結合し、全体としての動作モードが左手系である梯子形で、給電又は受電されない補助線路102とを有する。補助線路は、ダイポールアンテナに対して平行に配設され、平行な複数の金属配線110、111を有し、単位回路112を金属配線の方向に従続接続した梯子形の線路である。単位回路112は、金属配線間を接続するインダクタと、一つの金属配線に直列に挿入されたキャパシタを有した左手系回路である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動作帯域の遮断周波数における遮断特性を急峻とすることで、電波干渉を防止するようにしたアンテナ装置に関する。
本発明は、無線通信アンテナシステムが他のシステムに与える干渉を軽減することに大いに有用なものである。
下記特許文献1、2、3、4に開示されているように、給電されるダイポールアンテナと、無給電のアンテナとを結合させたアンテナが知られている。これらのアンテナの原理は、図11に示すものである。図11の(a)に示すように、給電されたダイポールアンテナ素子71に、長さの異なる無給電素子72を近接させることにより、アンテナの利用可能帯域幅を広くする技術が知られている。この構成においては、給電されたダイポールアンテナ素子71に無給電素子72を近接させることにより、無給電素子72にも電磁エネルギーを伝達し、無給電素子72に長さの少し異なる波長を励振させることで、アンテナ全体としては、広い周波数帯域に動作させることが可能となる。
また、図11の(b)に示すように、誘電体基板73の裏面にアース導体75が形成され、表面に給電される信号線路74が形成されたマイクロストリップアンテナ素子76と、同様に、誘電体基板78の裏面にアース導体80が形成されて、表面に給電されない信号導体79が形成された素子81とを、平行に設けたものも知られている。
また、左手系の梯子形線路を用いて、小型化を実現したアンテナとして、下記特許文献5に記載の技術が知られている。
特開2008−109214号 特開2005−192172号 特開2005−94499号 特開2008−66874号 特開2006−295873号
一方、周波数は限られた資源であり、周波数帯域を効率良く利用する必要があることから、無線通信システムでは、空き周波数帯域を設けることなく、それぞれの隣接する周波数帯域が使用されている。通常の無線通信では、図12の(a)に示すように必要な情報量を伝送するためには、ある周波数帯域幅をもった信号を伝送する必要がある。そのため、隣接する周波数帯域を用いたそれぞれのシステムでは、互いのスペクトラムが重なり干渉の影響がでる。これにより、通品質が劣化する。場合によっては、通信ができなくなってしまうこともある。
これを解決する手段として、通常は、図12の(b)に示すように、受信アンテナの後段や、送信アンテナの前段に、波長選択性フィルタを挿入し、干渉の影響を小さくしている。しかしながら、近接している使用帯域の周波数が近い場合、急峻な特性を有するフィルタや干渉を抑圧する能力、すなわちアイソレーション特性に優れるフィルタを製作することが難しい。また、フィルタの通過帯域での損失が大きくなり、通信品質の劣化につながることから、フィルタを入れるだけでは、図12の(c)に示すように、必ずしも十分な帯域分離特性が得られていない。
この他、図12の(d)に示すようにアンテナ自体にフィルタ機能を持たせるように設計し、フィルタとあわせて大きなアイソレーションを実現することも考えられる。しかしながら、従来のアンテナでは、Q値はフィルタに比べると小さいため、急峻な特性を実現できなかった。また、仮に、Q値を大きくできたとしても、アンテナの帯域幅も狭くなるため、アンテナとしての動作周波数範囲が狭くなり、通信システムに対応できなくなってしまう問題もあるため、この手法は、従来、利用できなかった。
また、特許文献3、4の方法は、放射アンテナの形状や配置を工夫することにより、阻止帯域を制御するものである。このため、周波数の阻止特性がアンテナの形状や配置により固定されるという問題があり、しかも、右手系導体の形状や配置を工夫するだけであるので、阻止特性が急峻にはならないという問題がある。
このように、従来技術では、広い帯域の良好なアンテナ特性を得て、しかも、近接するシステム間の電波干渉を抑圧することは不可能であった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、従来の広い帯域特性を有するアンテナにおいて、隣接周波数帯域に対して、干渉を与えることと、干渉を受けることを抑制するようにすることである。
第1の発明は、電波を放射又は入射するアンテナ装置において、給電又は受電し、電波を放射又は入射するダイポールアンテナと、ダイポールアンテナに対して、電磁気的に結合し、全体としての動作モードが左手系である梯子形で、給電又は受電されない補助線路とを有することを特徴とするアンテナ装置である。
また、上記発明において、補助線路は、ダイポールアンテナに対して平行に配設され、平行な複数の金属配線を有し、同一または類似の複数の単位回路を金属配線の方向に従続接続した梯子形の線路であり、単位回路は、複数の金属配線の各々を、少なくとも1つのインダクタを用いて接続する連絡部と、複数の金属配線の内の少なくとも何れか1本の金属配線上に挿入された少なくとも一つのキャパシタを有した回路であることが望ましい。
補助線路が、例えば、第1金属配線と第2金属配線の2本の配線で構成される場合に、単位回路は、第1金属配線又は第2金属配線に少なくとも1つのキャパシタが挿入され、第1金属配線と第2金属配線とを接続する連絡部、すなわち、線間に、少なくとも1つのインダクタが挿入された回路で構成される。補助線路における単位回路は、全てが同一回路である必要はない。例えば、第1金属配線にキャパシタが挿入される単位回路と、第2金属配線にキャパシタが挿入される単位回路と、両金属配線にキャパシタが挿入される単位回路との3種の単位回路のうち、2種、又は3種が混在していても良い。また、コンデンサに直列又は並列にインダクタが接続されていても良い。また、線間に挿入されたインダクタに並列又は直列にキャパシタが挿入されていても良い。また、基本回路は、キャパシタとインダクタとを回路要素として、L型、T型、π型、対称格子回路、非対称格子回路などの任意の回路で構成しても良い。補助線路の端部の単位回路と、他の単位回路とは、異なっていても良い。補助線路の端部は、短絡されていても、開放されていても良い。また、全ての単位回路又は多くの単位回路は、左手系動作が可能なように構成され、補助線路全体として、左手系で動作可能に構成される。
また、複数の金属配線が、合計m本あった場合には、単位回路は、それぞれ、m−1個の連絡部が必要となり、それらの各連絡部毎にそれぞれ、少なくとも1つのインダクタが配設される。また、金属配線自身に伴う浮遊インダクタンスや、それらの金属配線間の浮遊キャパシタンスも、単位回路を構成する回路要素に成り得る。単位回路の構成は、要するに、等価回路で表した場合に、上記のキャパシタ、インダクタから成るL型、T型、π型、対称格子回路、非対称格子回路などなどの回路で構成されていれば良い。また、全ての基本回路が、左手系動作をするように構成されている必要がなく、補助線路を構成する一部の基本回路は、右手系動作をするように構成されていても良い。その場合に、補助線路を全体として見た場合に、左手系動作をすれば良い。また、給電する又は給電しないとは、放射アンテナにおいて、電波を放射するための電力を供給する又は供給しないことを意味する。また、受電する又は受電しないとは、受信アンテナにおいて、入射電波により誘導された電流を取り出し、又は、取り出さないことを意味する。したがって、本発明では、ダイポールアンテナには、給電又は受電端子があり、補助線路には、それらがない。
本発明において、ダイポールアンテナ及び補助線路は、直線状、曲線状、ループ状(矩形ループ、楕円ループ、曲線ループなど)に構成することができる。ダイポールアンテナ及び補助線路は、電磁気的に結合していることが必要であり、通常は、両者は、平行に配列されることが望ましい。ダイポールアンテナ及び補助線路は、直線状、曲線状に構成した場合に、長さが等しい必要はないし、ループ状に構成した場合にループ長が等しい必要はない。補助線路は、ダイポールアンテナに対して、線路長が長くても、短くても、等しくても良い。また、同一平面上において、ダイポールアンテナと、補助線路両者とが平行に配置されていても、上下方向に、重ねて、平行に配置されていても良い。また、補助線路は、ダイポールアンテナに対して、両側(ダイポールアンテナの配設される面上の両側又はその面に垂直な方向における両側)に、複数配設されていても良い。
本発明において、ダイポールアンテナは、単純な単一線路から構成されていても良いし、右手系の梯子形から成る線路で構成しても良い。この場合には、基本回路は、金属配線にインダクタが挿入され、線間にキャパシタが挿入される回路が基本となる。また、金属配線に挿入されたインダクタと線間に挿入されたキャパシタとを構成要素とするL型、T型、π型、対称格子回路、非対称格子回路などの回路とすることができる。この場合も、左手系の単位回路が、一部、含まれていても良いが、ダイポールアンテナ全体として右手系動作をするように単位回路は構成される。
本発明において、補助線路を構成する複数の単位回路のうち、一部の単位回路は、右手系回路であっても良い。
本発明において、ダイポールアンテナ、金属配線、インダクタ、キャパシタは、誘電体基板上に形成された薄膜線路のパターンによって、構成されていても良い。このパターンは、導波路部分を導体とした陽のパターンでも良い。また、逆に、誘電体基板の表面全体に導体膜を形成して、導体を除去したスロットを導波路とした陰のパターンであっても良い。それらが、混在したものであっても良い。インダクタは、導体やスロットをメアンダ状のインダクタパターンで構成し、キャパシタを導体やスロットを櫛形状のインタディジタルキャパシタパターンで構成しても良い。また、キャパシタ及びインダクタを集中定数素子で構成しても良い。
本発明において、ダイポールアンテナは、第1誘電体基板上に形成されたマイクロストリップ線路で構成され、補助線路は、第2誘電体基板上に形成されたコプレーナ線路で構成され、第1誘電体基板と第2誘電体基板とを、基板の厚さ方向に、平行に配設したものであっても良い。
この場合に、マイクロストリップ線路やコプレース線路は、導波路が導体の陽のパターンでも、全面が導体であって、導体のない部分、すなわち、スロットを導波路とするが陰のパターンであっても良い。
さらに、本発明では、ダイポールアンテナを、コプレーナ型とし、補助線路をマイクロストリップ型として、上記のように、ダイポールアンテナが配設される面に対して垂直な方向に、補助線路を積層するように構成しても良い。
さらに、本発明では、マイクロストリップ線路のダイポールアンテナと、コプレーナ線路の補助線路とを、同一の誘電体基板上に配設したものであっても良い。また、逆に、コプレーナ線路のダイポールアンテナと、マイクロストリップ線路の補助線路とを、同一の誘電体基板上に配設したものであっても良い。
なお、補助線路をマイクロストリップ線路で構成する場合には、金属配線間に配置されるインダクタは、基板の厚さ方向に、又は、基板の厚さの中段面上に配設されても良い。
ダイポールアンテナと、左手系で動作する無給電又は無受電の補助線路とを結合させることにより、左手系回路のQ値の高い共振特性を用いて、補助線路に、急峻な共振を誘導させることができる。この結果、隣接する周波数帯域に対して、急峻な遮断特性を実現することができる。これにより、使用帯域間の干渉を排除することが可能となり、使用システムの通信品質を向上させることができる。
図10の(a)に示すように、ダイポールアンテナ10に、通常(右手系)の無給電又は無受電の共振線路11を近接させると、ほぼ同相の電流が生じ、経路長が異なるため、これにより、広周波数帯域で、電磁波を放射することができる。
一方、図10の(b)に示すように、アンテナ装置1を、ダイポールアンテナ10と、これに平行に接近して配設した無給電又は無受電の左手系の補助線路12とで構成した場合には、補助線路12に装荷されているインダタク、キャパシタとを単位回路として、その単位回路の周期構造により、電流の共振を発生させることができる。すなわち、インダタクとキャパシタから成る単位回路は、Q値が高いので、補助線路12における励振の帯域幅が非常に狭くなり、非常に狭い帯域でのみ補助線路12に共振電流を発生させることができる。それ以外の帯域では、補助線路12は、電流が流れ難い状態であり、この給電又は受電しているダイポールアンテナ10に対する電磁結合は非常に小さい。
この補助線路12を-1次のモード、すなわち左手系で共振させると、この補助線路12の電流の向きと、ダイポールアンテナ10の電流の向きとは、逆向きとなる。これに対して、無給電又は無受電の右手系の補助線路をダイポールアンテナに接近させた場合には、相互に逆位相の電流を誘起することは不可能であり、相互に同相の電流が誘導される。本発明では、電波を放射又は入射するダイポールアンテナ10の励振電流と、そのダイポールアンテナ10と電磁気的に結合した補助線路12の励振電流との位相差をπ(電流の向きが反対)とすることができる。この結果、補助線路12の狭い共振帯域において、放射アンテナであれば、ダイポールアンテナ10の放射電波を、補助線路12の放射電波でキャンセルでき、アンテナ装置1からの電波の放射を減衰させることができる。また、アンテナ装置1が受信アンテナであれば、この共振帯域の周波数の入射電波は、ダイポールアンテナ10と補助線路12に、同一向きの共振電流を誘導させるように作用する。しかし、入射電波により補助線路12に励振された電流は、入射電波によりダイポールアンテナ10に励振された電流とは、反対向きの電流をダイポールアンテナに誘導させる。したがって、ダイポールアンテナ10には、入射電波によっては、入射電波によって誘導された電流と、補助線路12を流れる電流により誘導された電流とがキャンセルして、電流は誘導さない。この結果、補助線路12の狭い共振帯域の周波数の入射電波に対しては、受信電流はダイポールアンテナ10には流れないことになる。これらの結果として、放射アンテナであっても、受信アンテナであっても、使用帯域の遮断周波数における遮断特性を急峻にすることができる。したがって、隣接する帯域との間でのデータ干渉を抑制することができる。
さらに、本発明では、補助線路を第1金属配線と第2金属配線との2本の金属配線で構成した場合に、第1金属配線を流れる電流と、第2金属配線を流れる電流とに関して、方向が逆向きであって、絶対値が異なる値とすることができる。そして、この両電流の向きと、電流値と、共振周波数は、単位回路のキャパシタと、インダクタの値によって制御することができる。したがって、装荷しているキャパシタ、インダクタの値と、単位回路の周期構造、および、ダイポールアンテナ10と補助線路12との距離を制御することによって、任意の周波数帯域において、阻止帯域を設定することができる。また、補助線路が3以上の金属配線で構成されている場合においても、ある方向に流れる合成電流の値と、その方向とは逆に流れる合成電流の値と、共振周波数とを同様に制御することができるので、アンテナ装置において、補助線路に3本以上の金属配線を用いた場合にも、2本の金属配線を用いた場合と同様に、任意の周波数帯域を阻止帯域として設定できる。
以下、本発明の具体的な実施例を図を参照しながら説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
本実施例1のアンテナ装置100を図1に示す。アンテナ装置100は、給電又は受電される直線状のダイポールアンテナ101と無給電又は無受電の梯子型の補助線路102とで構成されている。ダイポールアンテナ101の中央部に給電/受電端子101a、101bが形成されている。補助線路102は、第1金属配線110と第2金属配線111を有しており、第1金属配線110には、キャパシタ103が直列に挿入され、第1金属配線110と第2金属配線111との間には、連絡部を構成するインダクタ104が配設されている。補助線路102は、4つの縦続接続された単位回路112で構成されており、各単位回路112は、2つの直列接続のキャパシタ103と、その接続点と第2金属配線111との間に接続された1つのインダクタ104から成るT型回路で構成されている。補助線路102は、この単位回路112が、周期的に従続接続された梯子型回路に構成されている。各単位回路112は、左手系で動作するように、キャパシタ103、インダクタ104の値が設計されている。したがって、補助線路102の全体も左手系で動作する。第1金属配線110と第2金属配線111は、直線状導体で構成されており、ワイヤ半径は0.44mmである。周期構造の一つの単位回路112の長さSは、25mmであり、本実施例では、周期は4としている。補助線路102の全長は100mmである。第1金属配線110と第2金属配線111との間隔は、10mmとした。また、キャパシタンス103は、ダイポールアンテナ101に近い側に位置する第1金属配線110にのみ挿入されている。
直線状導体で形成されたダイポールアンテナ101の長さは250mm、ワイヤ半径は0.44 mm であり、銅などの金属導体で構成される。そのダイポールアンテナ101単体の共振周波数は約580MHz である。その給電端子101a、101bでの反射損特性を図2に示す。
直線状の補助線路102の第1金属配線110と、ダイポールアンテナ101とは、空間において、平行に配設されている。もちろん、平行は厳密に平行である必要はなく、ダイポールアンテナ101の線路方向の励振電流が、補助線路102の線路方向の励振電流でキャンセルできる程度に平行に配設されていれば良い。
本実施例では、キャパシタ103とインダクタ104は、チップ高周波部品で実現している。インダクタ104のインダクンスLは140nHとし、このキャパシタ103のキャパシタンスCLを0.25、0.35、0.45pFと変化させた時のダイポールアンテナ101の給電端子101a、101bにおける反射損失特性を図3に示す。補助線路102を設けない場合のアンテナ装置の特性を示す図2に比較し、キャパシタンスCLに応じて、図3において、A点に示すように、急峻な阻止帯域が生じていることがわかる。すなわち、キャパシタンスCLにより、反射損失をほぼ0dB( 反射率1)とすることができる遮断周波数を変化させることができる。キャパシタンスCLを増加させることにより遮断周波数が低周波側に移動することが確認できる。また、分散曲線から求められる左手系伝送線路の-1次共振周波数と阻止帯域はほぼ一致していることが確認できている。。
次に、ダイポールアンテナ101と、補助線路102の第1金属配線110との間隔hを変化させたときの、ダイポールアンテナ101の給電端子101a、101bにおける反射損失特性の変化の様子を図4に示す。h=10mmの時に非常に急峻な反射損失特性を実現できていることがわかった。
以上のことにより、無給電又は無受電の左手系動作の補助線路102を、給電又は受電されるダイポールアンテナ101のごく近傍に、平行に設置して、両者を電磁気的に結合させることにより、従来のアンテナ技術では実現できなかった急峻な阻止帯域を設けることができる。ここでは、キャパシタ103のキャパシタンスCLを変化させた場合の特性のみ示したが、インダクタ104のインダクタンスLや、単位回路112の周期S、距離hを変化させることにより、阻止帯域の周波数配置を任意に調整することができる。
本実施例2のアンテナ装置200を図5に示す。アンテナ装置200は、誘電体基板220と、その誘電体基板220上に銅箔で形成された直線状のダイポールアンテナ201と、銅箔で形成された無給電又は無受電の左手系で動作する補助線路202とで構成されている。補助線路202は、第1金属配線210と第2金属配線211を有する。また、補助線路202は、4つの単位回路212が従続接続れた梯子型で構成されている。単位回路212は、第1金属配線210に配設された2つのキャパシタ203と、その2つのキャパシタ203の接続領域の中間点の第1金属配線210と、第2金属配線211との線間に配設されたインダクタ204とで構成されている。誘電体基板220はテフロン(テフロンは登録商標)で構成し、比誘電率は2.2、厚さは0.8mmである。
本実施例では、キャパシタ203は、第1金属配線210に、櫛歯状に導体を欠落させたインターディジタル状のキャパシタパターンとした。また、インダクタ204は、導体をメアンダ状にしたインダクタパターンで構成した。
このような構成に従えば、安価な誘電体基板上に、実施例1に利用したチップ高周波部品などを利用することなく、エッチングなどの手法で簡単に形成できる。これにより、数GHz帯で利用するアンテナ装置でも小型化や低価格化が可能になる
本実施例3のアンテナ装置300は、実施例2と同様に、図6に示すように、誘電体基板上に、ダイポールアンテナ301と補助線路302とを銅箔で形成したものである。この実施例では、ダイポールアンテナ301は矩形のループアンテナとし、その矩形の内側に矩形ループの補助線路302を設けた。そして、ダイポールアンテナ301に近い側に配置される第1金属配線310にキャパシタ303が挿入され、第1金属配線311と第2金属配線311との線間にインダクタ304が接続されている。単位回路312は、第1金属配線311に配設された2つのキャパシタ303と、2つのキャパシタ303の接続点と第2金属配線311との間に接続されたインダクタ304とから成る左手系動作のT型回路である。本実施例では、ダイポールアンテナ301と補助線路302とをループに形成したことを除き、他の構成は、実施例1、2と同一である。この実施例3のアンテナ装置300においても、使用帯域の遮断周波数の位置で、急峻な遮断特性が得られる。なお、補助線路302は、ダイポールアンテナ301のループの内側に設けられているが、その外側に設けても良い。
実施例4のアンテナ装置400は、図7に示すように、ダイポールアンテナ401と、これに平行に配設された補助線路402と、共振線路430とで構成されている。補助線路420と共振線路430は、ダイポールアンテナ401の両側であって、それぞれが、異なる片側に配設されている。これらは、実施例1のように空間中に配設しても良いし、実施例2のように、誘電体基板上に配設しても良い。共振線路430は、単なる線状の導体であり、ダイポールアンテナ401の使用帯域を広帯域化するものである。補助線路402の構成は、実施例1、2の構成と同一である。また、実施例4で、実施例3のように、ダイポールアンテナ401、補助線路402、共振線路430をループ状に形成しても良い。本実施例4のアンテナ装置では、動作周波数帯域を広帯域とし、かつ、急峻な遮断特性とすることができる。
実施例5のアンテナ装置500は、図8に示すように、ダイポールアンテナ501と補助線路502は、誘電体基板520の表面上に形成されている。誘電体基板520の裏面には、アース導体521が形成されている。ダイポールアンテナ501は、このアース導体521を用いて、マイクロストリップ線路で構成されている。ダイポールアンテナ501は、誘電体基板520とアース導体521を貫通して設けられたリード522により、給電又は受電できる。このリード522と、アース導体521とで、給電/受電端子501a、501bが構成されている。補助線路502の構成は、実施例1、2、3、4と同一であり、コプレーナ線路である。また、このマイクロスロリップ線路を用いたダイポールアンテナ501と、コプレーナ線路を用いた補助線路502を、実施例3のようにループ状に構成しても良い。また、マイクロストリップ線路やコプレーナ線路は、導波路部分が導体である陽のパターンでも、導波路部分が導体のないスロットとする陰のパターンであっても良い。本実施例の装置により、数GHz帯で利用可能な小型で製造コストが低いアンテナを得ることができる。
本実施例6のアンテナ装置600は、図9に示すように、ダイポールアンテナ601を誘電体基板620の表面に形成し、その裏面に形成されたアース導体621を用いて、マイクロストリップ線路としたものである。そして、補助線路602は、他の誘電体基板625の表面上に形成されたコプレーナ線路である。この誘電体基板625の裏面と、誘電体基板620の表面とを接合するか、両者を所定間隔を隔てて、配設する。このように、本実施例のアンテナ装置600は、ダイポールアンテナ601の配設面に垂直な方向に、ダイポールアンテナ601と補助線路602を、平行に所定間隔を隔てて積層して構成されている。ダイポールアンテナ601の構成は、実施例5と同一であり、補助線路602の構成は、実施例1〜4と同一である。この実施例の装置においても、実施例3のように、ダイポールアンテナ601と補助線路602を、それぞれ、ループ状に形成しても良い。
[変形例]
上記の全実施例において、次の構成を採用することも可能である。補助線路は、全体として、左手系動作をするように第1金属配線に直列に挿入されるキャパシタ、第1金属配線と第2金属配線との間に並列に接続されるインダクタの値が設定されれば良い。したがって、キャパシタに直列又は並列にインダクタが接続されていても、インダクタに直列又は並列にキャパシタが接続されていても良い。また、第2金属配線に直列にキャパシタを挿入しても良いし、そのキャパシタに直列又は並列にインダクタを接続しても良い。さらに、ダイポールアンテナの両側に、左手系で動作する補助線路を設けても良い。この場合には、使用帯域の下限遮断周波数、上限遮断周波数の両方において、遮断特性を急峻とすることができる。補助線路をダイポールアンテナの両側に設ける場合には、ダイポールアンテナが配設された面上において、ダイポールアンテナの両側に左手系動作の補助線路を設けても良い。また、ダイポールアンテナが配設された面に対して、垂直方向の両側に左手系動作の補助線路を設けても良い。
また、ダイポールアンテナの片側には、上記実施例の構成と同一の左手系動作の補助線路を設け、他の側には、これと同様に、 単位回路をL型、T型、π型、対称格子回路、非対称格子回路などの回路とし、単位回路を従続接続した梯子形の右手系動作の第2の補助線路を設けても良い。この場合には、ダイポールアンテナの動作帯域を広帯域として、且つ、周波数遮断特性を急峻にすることができる。左手系で動作する補助線路は、第1金属配線と第2金属配線の他、他の金属配線を平行に複数設けたものであっても良い。左手系で動作する補助線路の構成は、本出願人の出願による特開2006−295873号に記載の構成を採用することができる。
本発明は、携帯電話、移動体通信など、他のシステムに対する干渉を排除した無線通信に用いることができる。
本発明の具体的な一実施例に係るアンテナ装置の構成図。 比較例に係るダイポールアンテナの反射損失特性。 実施例1のアンテナ装置において、キャパシタの値を変化させた時の反射損失特性。 実施例1のアンテナ装置において、ダイポールアンテナと補助線路との線間距離を変化させた時の反射損失特性。 本発明の具体的な実施例2に係るアンテナ装置の構成図。 本発明の具体的な実施例3に係るアンテナ装置の構成図。 本発明の具体的な実施例4に係るアンテナ装置の構成図。 本発明の具体的な実施例5に係るアンテナ装置の構成図。 本発明の具体的な実施例6に係るアンテナ装置の構成図。 本発明の原理を示した説明図。 従来のアンテナ装置の構成図。 従来のアンテナ装置の動作を説明する特性図。
符号の説明
100,200,300,400,500,600…アンテナ装置
101,201,301,401,501,601…ダイポールアンテナ
102,202,302,402,502,602…補助線路
103,203,303,403…キャパシタ
104,204,304,404…インダクタ
112,212,312…単位回路
220,520,620,625…誘電体基板

Claims (8)

  1. 電波を放射又は入射するアンテナ装置において、
    給電又は受電し、電波を放射又は入射するダイポールアンテナと、
    前記ダイポールアンテナに対して、電磁気的に結合し、全体としての動作モードが左手系である梯子形で、給電又は受電されない補助線路と
    を有することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記補助線路は、前記ダイポールアンテナに対して平行に配設され、平行な複数の金属配線を有し、同一または類似の複数の単位回路を前記金属配線の方向に従続接続した梯子形の線路であり、
    前記単位回路は、複数の前記金属配線の各々を、少なくとも1つのインダクタを用いて接続する連絡部と、複数の前記金属配線の内の少なくとも何れか1本の金属配線上に挿入された少なくとも一つのキャパシタを有した回路である
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記ダイポールアンテナ及び前記補助線路は、直線線状に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記ダイポールアンテナ及び前記補助線路は、ループ状に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  5. 前記ダイポールアンテナは、右手系の梯子形から成る線路であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記補助線路を構成する複数の前記単位回路のうち、一部の単位回路は、右手系回路であることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記ダイポールアンテナ、前記金属配線、前記インダクタ、前記キャパシタは、誘電体基板上に形成された薄膜線路のパターンによって、構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記ダイポールアンテナは、第1誘電体基板上に形成されたマイクロストリップ線路で構成され、前記補助線路は、第2誘電体基板上に形成されたコプレーナ線路で構成され、前記第1誘電体基板と前記第2誘電体基板とを、基板の厚さ方向に、平行に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のアンテナ装置。
JP2008151073A 2008-06-09 2008-06-09 アンテナ装置 Expired - Fee Related JP5056599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008151073A JP5056599B2 (ja) 2008-06-09 2008-06-09 アンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008151073A JP5056599B2 (ja) 2008-06-09 2008-06-09 アンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009296559A true JP2009296559A (ja) 2009-12-17
JP5056599B2 JP5056599B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=41544255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008151073A Expired - Fee Related JP5056599B2 (ja) 2008-06-09 2008-06-09 アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5056599B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011166416A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Toyota Central R&D Labs Inc アンテナ装置
CN102694262A (zh) * 2011-03-22 2012-09-26 株式会社电装 多频带天线
JPWO2016132499A1 (ja) * 2015-02-19 2017-12-07 電気興業株式会社 漏れ波アンテナ
JP2019146017A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 国立大学法人富山大学 アンテナ装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05145324A (ja) * 1991-09-26 1993-06-11 Mitsubishi Electric Corp アンテナ装置
JP2001345625A (ja) * 2000-06-05 2001-12-14 Sansei Denki Kk デュアルバンドアンテナの構成方法、およびデュアルバンドアンテナ
JP2004208335A (ja) * 2004-03-08 2004-07-22 Mitsubishi Materials Corp アンテナ装置および通信装置
JP2006295873A (ja) * 2005-03-18 2006-10-26 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 周期構造を有するアンテナ
JP2007060607A (ja) * 2005-07-25 2007-03-08 Nec Tokin Corp ハイインピーダンスシート
JP2007325118A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Toyota Motor Corp アンテナ装置
JP2008113462A (ja) * 2007-12-17 2008-05-15 Fractus Sa 結合されたマルチバンドアンテナ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05145324A (ja) * 1991-09-26 1993-06-11 Mitsubishi Electric Corp アンテナ装置
JP2001345625A (ja) * 2000-06-05 2001-12-14 Sansei Denki Kk デュアルバンドアンテナの構成方法、およびデュアルバンドアンテナ
JP2004208335A (ja) * 2004-03-08 2004-07-22 Mitsubishi Materials Corp アンテナ装置および通信装置
JP2006295873A (ja) * 2005-03-18 2006-10-26 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 周期構造を有するアンテナ
JP2007060607A (ja) * 2005-07-25 2007-03-08 Nec Tokin Corp ハイインピーダンスシート
JP2007325118A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Toyota Motor Corp アンテナ装置
JP2008113462A (ja) * 2007-12-17 2008-05-15 Fractus Sa 結合されたマルチバンドアンテナ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011166416A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Toyota Central R&D Labs Inc アンテナ装置
CN102694262A (zh) * 2011-03-22 2012-09-26 株式会社电装 多频带天线
CN102694262B (zh) * 2011-03-22 2015-03-11 株式会社电装 多频带天线
JPWO2016132499A1 (ja) * 2015-02-19 2017-12-07 電気興業株式会社 漏れ波アンテナ
US10367268B2 (en) 2015-02-19 2019-07-30 Denki Kogyo Company, Limited Leaky-wave antenna
JP2019146017A (ja) * 2018-02-21 2019-08-29 国立大学法人富山大学 アンテナ装置
JP7109016B2 (ja) 2018-02-21 2022-07-29 国立大学法人富山大学 アンテナ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5056599B2 (ja) 2012-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10205232B2 (en) Multi-antenna and radio apparatus including thereof
JP4729464B2 (ja) 方向性結合器および高周波回路モジュール
US7710338B2 (en) Slot antenna apparatus eliminating unstable radiation due to grounding structure
JP4287902B2 (ja) 広帯域スロットアンテナ
JP3148168U (ja) 無線icデバイス
US8704723B2 (en) Differential dipole antenna system with a coplanar radiating structure and transceiver device
JP4050307B2 (ja) スロットアンテナ
US20080284670A1 (en) Wide-band slot antenna apparatus with stop band
US20140002320A1 (en) Antenna apparatus operable in dualbands with small size
US7642981B2 (en) Wide-band slot antenna apparatus with constant beam width
US9070980B2 (en) Small antenna apparatus operable in multiple bands including low-band frequency and high-band frequency and increasing bandwidth including high-band frequency
TWI594504B (zh) 無線通訊裝置
JP2014053885A (ja) マルチバンドアンテナ
US20150372383A1 (en) Dual band antenna device
TW201104954A (en) Multiple-band microstrip meander-line antenna
JP5056599B2 (ja) アンテナ装置
US20130229320A1 (en) Small antenna apparatus operable in multiple bands including low-band frequency and high-band frequency and shifting low-band frequency to lower frequency
WO2016143724A1 (ja) アンテナ装置および通信端末装置
JP2010045467A (ja) Icタグ
US20120274530A1 (en) Coupler
US10201076B2 (en) Coupler for proximity wireless communication
JP4311450B2 (ja) アンテナ装置
US11165130B2 (en) Three-way divider
JP7153843B2 (ja) アンテナ装置
JP2010081520A (ja) 反射層付き電波放射体の構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees