JP2009295661A - セラミック配線基板およびその製造方法 - Google Patents

セラミック配線基板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セラミックと高融点金属からなる配線基板を被搭載対象に搭載してなる接合体の厚みを薄くした場合でも、その接合部分に十分な残留応力の緩和効果を発揮させることができるセラミック配線基板を提供する。
【解決手段】セラミック製の基板2と、基板2の表面に形成される第1の配線パターン4と、基板2の裏面2b側に形成され基板2を被搭載対象上に実装させるための第2の配線パターン9とを有し、第1の配線パターン4は、W又はMoからなり、第2の配線パターン9は、Cuからなり、厚さが20μm以上であることを特徴とするセラミック配線基板による。
【選択図】図1

Description

本発明は、高融点金属からなる配線パターンを備え、被接合対象に接合した際に残留応力緩和効果を有する接合用パッドを備えたセラミック配線基板及びその製造方法に関する。
従来、厚膜又は薄膜配線基板をプリント配線板からなるマザーボード、あるいは、放熱板を備えたヒートシンク等に実装する際には、Sn(錫)とPb(鉛)を主成分とするハンダボールを介して接合し、このハンダボールを電極としても用いていた。
この場合、仮に、ハンダボールからなる接合用のバンプの径を一定にした場合、厚膜又は薄膜配線基板と、被搭載対象であるマザーボードやヒートシンクとの距離が離れているほど接合用のバンプの変形性が高まり、高い残留応力の緩和効果が期待できる。
その反面、実装時にバンプを形成する工程が増え、コストを高くする要因となるとともに、厚膜又は薄膜配線基板と被搭載対象とからなる接合体の厚みが大きくなることは、電子部品の小型化を妨げるので望ましくない。
そこで、このような課題を解決すべく、従来、様々な研究や開発が行われており、それに関して幾つかの発明や考案が開示されている。
例えば、特許文献1には「半導体バンプ接続構造体及びその製造方法」という名称で半導体パッケージのはんだバンプを使用したフリップチップ接続構造体及びその製造方法に関する発明が開示されている。
特許文献1に記載の発明は、第1の電子部品の電極と第2の電子部品の電極とをはんだバンプにより接続するフリップチップ接続構造体において、はんだバンプの電極及び第2の電子部品の電極との接合界面のそれぞれに金属化合物層が形成されており、はんだバンプの側面には第1の電子部品側及び第2の電子部品側の少なくとも一方の接合部における金属間化合物層に隣接するはんだ母相側の位置でくびれが形成されていることを特徴とするものである。
上記構成の特許文献1に記載の発明によれば、はんだバンプの側面に形成されるくびれによって熱膨張係数差により発生する応力をはんだ母相側で緩和することができる。
従って、第1の電子部品と第2の電子部品とをはんだバンプで接合した接合体の信頼性を高めることができる。
特開2007−128982号公報
近年、電子部品の小型化が進むと同時に、環境への配慮から電子部品からPbを排除する動きが進んでいる。
この結果、電子部品の接合に用いられるSn(錫)とPb(鉛)を主成分とするハンダの代替品として、Pbフリーハンダが用いられるようになってきている。
その一方で、上述のようなPbフリーハンダは、従来のSn(錫)とPb(鉛)を主成分とするハンダに比べて溶融温度が高く変形性が低いという性質を有しているため、特許文献1に記載の発明に用いられるはんだを、上記のようなPbフリーハンダに代えた場合に、十分な応力緩和効果が発揮されなかった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、セラミックと高融点金属からなる配線基板を被搭載対象に搭載してなる接合体の厚みを薄くして電子部品の小型化を可能にした場合でも、バンプ等を形成する煩雑な工程を追加することなく、その接合部分に十分な残留応力の緩和効果付与することができるセラミック配線基板およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため請求項1記載の発明であるセラミック配線基板は、セラミック製の基板と、この基板の表面に形成される第1の配線パターンと、基板の裏面側に形成され基板を被搭載対象上に実装させるための第2の配線パターンとを有し、第1の配線パターンは、W又はMoからなり、第2の配線パターンは、Cuからなり、厚さが20μm以上であることを特徴とするものである。
上記構成の発明において、セラミック製の基板は絶縁体として、また、第1の配線パターンは導電体としてそれぞれ作用することで、これらが一体となって配線基板として作用する。また、第1の配線パターンを高融点金属であるW(タングステン)又はMo(モリブデン)により形成することで、請求項1に係る配線基板の信頼性を高めるという作用を有する。また、第1の配線パターンをW又はMoにより形成する際には、W又はMoを主成分とする導電性ペーストを未焼成のセラミック成形体上にスクリーン印刷法により塗布してパターンを形成する必要がある。
この場合、スクリーン印刷法を用いることで、第1の配線パターンの平面形状における角部の寸法精度を高めるという作用を有する。
つまり、第1の配線パターンをW又はMoにより形成することで、チップ実装やワイヤーボンディングに適したアライメントパターンを正確かつ精細に形成させるという作用を有する。
また、第2の配線パターンは、請求項1記載のセラミック配線基板を被搭載対象上に実装させる際に接合用パッドとして作用すると同時に、特に第1の配線パターンと第2の配線パターンとが電気的に接続された場合には電極としても作用する。
さらに、第2の配線パターンをCu(銅)により形成しその厚みを20μm以上とすることで、第2の配線パターンに変形性を付与するという作用を有する。
これにより、被搭載対象への請求項1記載のセラミック配線基板の接合時に、それぞれの熱膨張係数差に起因して残留応力が発生した際に、第2の配線パターンが断裂することなく変形することで残留応力を緩和するという作用を有する。
請求項2記載の発明であるセラミック配線基板は、請求項1に記載のセラミック配線基板であって、基板は、その内部にW又はMoからなる第3の配線パターンを備える多層基板であることを特徴とするものである。
上記構成の発明は、請求項1に記載の発明と同様の作用に加え、基板をW又はMoからなる第3の配線パターンを備える多層基板とすることで、多チップ実装やチップを駆動するための制御配線を形成することができ、信頼性の高い配線基板を一層の小型化させるという作用を有する。
請求項3記載の発明であるセラミック配線基板は、請求項2に記載のセラミック配線基板であって、基板と、第1の配線パターンと、第3の配線パターンとが同時焼成により形成されることを特徴とするものである。
上記構成の発明は、請求項2に記載の発明と同様の作用を有する。
また、請求項3に記載の発明においては、基板と、第1の配線パターンと、第3の配線パターンとを同時焼成により形成することで、基板の内部に第3の配線パターンを備えたものを一旦作成し、その後、この基板の表面に別途、高融点金属であるW又はMoから成る第1の配線パターンを形成する場合に比べてその製造工程を簡素にするという作用を有する。また、第1の配線パターンと第3の配線パターンは、同じWかMo材料であるため、両配線間の接続信頼性を高める作用を有する。
請求項4記載の発明であるセラミック配線基板は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のセラミック配線基板であって、第1の配線パターン及び第2の配線パターンは、その表面にメッキ被膜を備えることを特徴とするものである。
上記構成の発明は、請求項1乃至請求項3に記載のそれぞれの発明の発明と同様の作用に加えて、第1及び第2の配線パターンの表面にメッキ被膜を形成することで、チップやワイヤーボンディング(WB)の実装性、あるいは被搭載対象上への請求項4記載のセラミック配線基板の実装性を良くするとともに、第1及び第2の配線パターンを形成する金属が酸化したり、大気中の水分や化合物と反応して劣化するのを妨げるという作用を有する。
請求項5記載の発明であるセラミック配線基板の製造方法は、セラミック粉体原料と有機質バインダーとを混合してなるセラミック成形体の表面及び裏面に、W又はMoを主成分とする導電ペーストにより第1の配線パターン及び下地パターンをそれぞれ形成する第1の工程と、この第1の工程の後に、セラミック成形体と導電ペーストとを同時焼成してセラミック基板とする第2の工程と、この第2の工程の後に、セラミック基板の裏面に形成される下地パターンの表面に、メッキ法によりCuからなり20μm以上の厚みを有する第2の配線パターンを形成する第3の工程とを有することを特徴とするものである。
上記構成の発明において、第1及び第2の工程は、絶縁体としてセラミックを、導電材として高融点金属であるW又はMoを用いた配線基板(セラミック基板)を形成するという作用を有する。また、このような配線基板は、基板の信頼性を保ちながら小型化するという作用を有する。
また、第1の工程において、第1の配線パターンはスクリーン印刷法により形成されるので、その平面形状における角部の寸法精度を高めるという作用を有する。
よって、チップ実装やワイヤーボンディングに適したアライメントパターン(第1の配線パターン)を形成させるという作用を有する。
さらに、第3の工程は、先の第1及び第2の工程によって製造されたセラミック基板の裏面側に、焼成等の加熱処理を施すことなく20μm以上の厚みを有し、Cuからなる第2の配線パターンを形成させるという作用を有する。
また、この第2の配線パターンは、請求項5記載の方法により製造されたセラミック配線基板を被搭載対象に実装する際の接合用パッドとして作用する。さらに、特に第1の配線パターンと電気的に接続される場合、第2の配線パターンは電極としても作用する。
そして、この第2の配線パターンは、請求項5記載の方法により製造されたセラミック配線基板が、例えば、Pbフリーハンダ等により被搭載対象に実装される際に、それぞれの熱膨張係数差に起因して生じる残留応力をその変形性によって緩和して、接合部分に破断等の不具合が生じるのを妨げるという作用を有する。
従って、請求項5記載の方法により製造されたセラミック配線基板と被搭載対象からなる接合体の信頼性を高めるという作用を有する。
請求項6記載の発明であるセラミック配線基板の製造方法は、請求項5に記載のセラミック配線基板の製造方法であって、第1の工程では、セラミック成形体は多層を成し、その内部にW又はMoを主成分とする前記導電ペーストにより第3の配線パターンを形成し、第2の工程では、セラミック成形体と導電ペーストとを同時焼成して前記第1、第3の配線パターン及び下地パターンを備えるセラミック基板とすることを特徴とするものである。
上記構成の発明は、請求項5に記載の発明と同様の作用に加えて、特に第1及び第2の工程においては、多層配線基板(セラミック基板)を同時焼成により形成させるという作用を有する。
この場合、請求項6記載の方法により製造されるセラミック基板を一層小型化させるという作用を有する。
請求項7記載の発明であるセラミック配線基板の製造方法は、セラミック粉体原料と有機質バインダーとを混合してなるセラミック成形体の少なくとも表面にW又はMoを主成分とする第1の導電ペーストにより第1の配線パターンを形成する第1の工程と、この第1の工程の後に、セラミック成形体と第1の導電ペーストとを同時焼成してセラミック基板とする第2の工程と、この第2の工程の後に、セラミック基板体の裏面にCuを主成分とする第2の導電ペーストを焼き付けて、20μm以上の厚みを有する第2の配線パターンを形成する第3の工程とを有することを特徴とするものである。
上記構成の発明において、第1及び第2の工程により形成される配線基板(セラミック基板)及び第1の配線パターンは、請求項5記載のセラミック基板及び第1の配線パターンと同様の作用を有する。
また、第3の工程は、セラミック基板の裏面側にW又はMoからなる配線パターンの有無に関わらず20μm以上の厚みを有するCu層を形成させるという作用を有する。
そして、請求項7記載のCu層は、請求項5記載のCu層と同様の作用を有する。加えて、請求項7記載のCu層は第2の導電ペーストが焼きつけられて形成されるものであるため、めっきや溶融、蒸着法によって形成されるものと異なり、導電ペーストに含まれる助剤成分や樹脂成分の影響により、その内部は無数の孔を有する。
このため、請求項7記載のCu層は、請求項5記載のCu層よりも変形性が高まることで、残留応力の緩和作用が高めるという作用を有する。
請求項8記載の発明であるセラミック配線基板の製造方法は、請求項7に記載のセラミック配線基板の製造方法であって、第3の工程は、セラミック基板の裏面にスクリーン印刷法により第2の導電ペーストを用いて第2の配線パターンを形成する第3−1の工程と、この第3−1の工程の後に、第2の導電ペーストを焼成する第3−2の工程とを備えることを特徴とするものである。
上記構成の発明は、請求項7記載の方法と同様の作用を有する。
また、請求項8記載の発明においては、第3−1,第3−2の2つの工程によりCu層を形成することで、高い残留応力の緩和作用を有するCu層を少ない工程で形成させるという作用を有する。
請求項9記載の発明であるセラミック配線基板の製造方法は、請求項7に記載のセラミック配線基板の製造方法であって、第3の工程は、セラミック基板の裏面に、スクリーン印刷法により、第2の導電ペーストを用いてベタパターンを形成する第3−1の工程と、この第3−1の工程の後に、第2の導電ペーストを焼成する第3−2の工程と、この第3−2の工程の後に、エッチング法により、焼成されたベタパターンから第2の配線パターンを形成する第3−3の工程とを備えることを特徴とするものである。
上記構成の発明は、請求項7記載の方法と同様の作用を有する。
また、請求項9記載の発明においては、第3−1乃至第3−3の3つの工程によりCu層を形成することで、精緻で信頼性が高く、その内部に無数の孔を有するCu層を形成させるという作用を有する。
請求項10記載の発明であるセラミック配線基板の製造方法は、請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載のセラミック配線基板の製造方法であって、第1の工程では、セラミック成形体は多層を成し、その内部にW又はMoを主成分とする第1の導電ペーストにより第3の配線パターンを形成し、第2の工程では、セラミック成形体と第1の導電ペーストとを同時焼成して第1及び第3の配線パターンを備えるセラミック基板とすることを特徴とするものである。
上記構成の発明は、請求項7乃至請求項9に記載のそれぞれの発明と同様の作用に加え、特に第1及び第2の工程においては、多層配線基板(セラミック基板)を同時焼成により形成させるという作用を有する。
この場合、請求項10記載の方法により製造されるセラミック基板を一層小型化させるという作用を有する。
本発明の請求項1記載の発明によれば、第1の配線パターンにW又はMoを用いることで、その平面形状における角部の寸法精度を高めることができるという効果を有する。
よって、実装されるチップや、ワイヤーボンドの位置精度を高めることができるという効果を有する。
また、チップ実装部である第1の配線のパターンの平面形状における角部の丸みを数μm以下に抑制することができるので、チップ実装時のセルフアライメント効果を高めることができるという効果も有する。
この結果、請求項1に記載のセラミック配線基板への素子等の被実装対象を安定して接合させることができるという効果を有する。
また、基板の裏面側に20μm以上の厚みを有するCuから成る第2の配線パターンを備えることで、被搭載対象である、例えば、マザーボードやヒートシンクに実装する際に、それぞれの熱膨張係数差に起因して生じる残留応力を第2の配線パターンの変形性により緩和することができるという効果を有する。
つまり、被搭載対象への請求項1記載のセラミック配線基板の接合時に、接合部分がそれぞれの熱膨張係数差に起因する残留応力で断裂するのを防止することができるという効果を有する。
この結果、特に第2の配線パターンを電極としても用いる場合に、第2の配線パターンから基板上に形成される第1の配線パターンへの導通が維持されるので、被搭載対象と請求項1記載のセラミック配線基板とからなる接合体の信頼性を向上させることができるという効果を有する。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1記載の発明における基板の内部に第3の配線パターンを設けて多層基板としたものであり、請求項1に記載の発明と同じ効果に加えて、基板の信頼性を維持しながら小型化するとともに、多チップ実装やチップを駆動するための制御配線を形成することができるという効果を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の基板に形成される第1及び第3の配線パターンを同時焼成により形成したものであり、請求項2記載の発明と同じ効果に加え、第3の配線パターンを備えた多層基板を製造した後に、その表面に別途ポストファイヤ法により第1の配線パターンを形成する場合に比べてその製造工程を簡素にすることができるという効果を有する。
この結果、請求項3に記載の発明を廉価に提供することができるという効果を有する。
請求項4に記載の発明は、第1及び第2の配線パターンの表面に、すなわち、外気中に露出する配線パターンの表面にメッキ被膜を備えることで、請求項4に記載のセラミック配線基板の信頼性を高め、チップやこのセラミック配線基板の実装性を高めるとともに、配線パターンが酸化したり、大気中の水分や化合物と化学反応を起こして劣化するのを防止することができるという効果を有する。
請求項5に記載の発明における第1の配線パターン及び第2の配線パターンは、請求項1に記載の発明における第1の配線パターン及び第2の配線パターンと同じ効果を有する。
従って、請求項5に記載の方法により製造されるセラミック配線基板を被搭載対象に実装した際に、これらの接合体の信頼性を高めることができるという効果を有する。
請求項6に記載の方法は、請求項5に記載の方法における第1及び第2の工程を、内部にW又はMoからなる第3の配線パターンを備えた多層配線基板を製造する工程としたものである。
すなわち、請求項6記載の発明は、セラミック基板に形成される第1及び第3の配線パターンを同時焼成により形成したものであり、請求項5記載の発明と同じ効果に加え、第3の配線パターンのみを備えたセラミック多層基板を製造した後に、その表面に別途ポストファイヤ法により第1の配線パターンを形成する工程を設ける場合に比べてその製造工程を簡素にすることができるという効果を有する。
この結果、請求項6に記載の方法で製造される製品を廉価に提供することができるという効果を有する。
また、セラミック基板を小型化できるという効果も有する。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明を方法の発明として捉えたものであり、請求項1に記載の発明と同じ効果を有する。
また、請求項7に記載の方法において、焼き付け法により第2の配線パターンを形成することで、第2の配線パターンに無数の孔を形成することができるという効果を有する。
この結果、第2の配線パターンの変形性が高まるので、残留応力の緩和効果を高めることができるという効果を有する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の方法における第3の工程を第3−1、第3−2の2つの工程により行うことにより、孔のあるCu層からなる第2の配線パターンを備えるセラミック配線基板の製造工程を簡略化することができるという効果を有する。
よって、信頼性が高く、かつ、スクリーン印刷法によりパターンを形成することで生産性に優れ、廉価な製品を提供することができるという効果を有する。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の方法における第3の工程を第3−1乃至第3−3の3つの工程により行うことにより、精緻でポーラス状のCu層からなる第2の配線パターンを形成することができるという効果を有する。
すなわち、第2の配線パターンの幅を狭めて微細化することができ、一層の高密度化が可能となる。
この場合、第2の配線パターンにより残留応力の緩和効果が向上することで、信頼性の高い製品を提供することができるという効果を有する。
請求項10に記載の発明は、請求項7乃至請求項9のそれぞれの発明における第1及び第2の工程を、内部にW又はMoからなる第3の配線パターンを備えた多層配線基板を製造する工程としたものである。
すなわち、請求項10記載の発明は、セラミック基板に形成される第1及び第3の配線パターンを同時焼成により形成したものであり、請求項7乃至請求項9のそれぞれの発明と同じ効果に加え、第3の配線パターンを備えたセラミック多層基板を製造した後に、その表面に別途ポストファイヤ法により第1の配線パターンを形成する工程を設ける場合に比べてその製造工程を簡素にすることができるという効果を有する。
この結果、請求項10に記載の方法で製造される製品を廉価に提供することができるという効果を有する。
また、セラミック基板を小型化できるという効果も有する。
以下に、本発明の最良の実施の形態に係るセラミック配線基板及びその製造方法について図1乃至図6を参照しながら詳細に説明する。
はじめに、本願請求項1乃至請求項10に記載される発明がなされるに至った経緯について説明する。
Cuは、高融点金属であるW又はMoに比べて外部応力による変形性が高いので、接合用パッドをCuにより形成することで接合時に生じる残留応力の高い緩和効果が期待できる。また、Cuは優れた導電材でもある。
このため発明者らは、セラミック成形体の表面と裏面にCuを主成分とする導電ペーストを直接印刷してセラミック成形体と同時焼成することで、素子等を実装するための実装パッドであるCu配線パターンを表面に、被接合対象にセラミック焼結体自体を接合するためのCuからなる接合用パッドを裏面に備えたセラミック焼結体を作製した。
しかしながら、実装パッドとなるCu配線パターンの平面方向における角部は、20μm程度の丸みを帯びており、このように角部に丸みを帯びた配線パターンに素子をハンダペーストで実装すると、素子の接合時にセルフアライメント効果が発揮されず、素子の位置ズレが生じやすいという課題があった。
また、例えば、ダイボンダで上述のセラミック焼結体の上面側に形成されるCu配線パターンを、素子実装パッドとして画像認識させる場合、Cu配線パターンの角部が丸みを帯びていると装置が認識できない場合があった。
そこで発明者らは鋭意研究の結果、セラミック焼結体の上面に実装される素子等電子部品の接合面が、被接合対象に接合されるセラミック焼結体の接合面よりも小さいことに注目し、接合面が実質的に狭いセラミック焼結体の表面側には、配線パターンの平面方向における角部を明りょうに形成することのできる配線パターンを、高融点金属を用いたスクリーン印刷法により形成する一方、接合面が実質的に広いセラミック焼結体の裏面側には十分な厚みを有するCu層により接合用パッドを形成することで、被接合対象への接合時の残留応力をCu層の変形により効果的に緩和できることを見出した。
すなわち、本発明に係るにセラミック配線基板は、その上面に形成される素子実装用パッドと、セラミック配線基板を被接合対象に実装させるための接合用パッドにそれぞれ異なる金属を用いることで、素子等をセラミック配線基板の上面側に実装する際の不具合を防止しながら、セラミック配線基板を被接合対象に実装する際の残留応力を十分に緩和することができるよう構成したものである。
本発明の実施例1にセラミック配線基板について図1乃至図3を参照しながら詳細に説明する。(請求項1乃至請求項6に対応。)
図1は本発明の実施例1に係るセラミック配線基板の断面図である。
実施例1に係るセラミック配線基板1aは、絶縁体をセラミックで、導電体を高融点金属であるW又はMoにより形成した基板2の下面2b側に、すなわち、実装面側に、配線パターン状のCu層により形成される接合用パッドを設けることで、その変形性により被搭載対象に実装する際に生じる残留応力を緩和することができるよう構成されるものである。
より具体的には、図1に示すように、実施例1に係るセラミック配線基板1aは、セラミック製の基体3が積層されてなる基板2の上面2aにW又はMoからなる配線パターン4を、下面2b側にやはりW又はMoからな配線パターン8をそれぞれ備え、さらに、基板2の下面2b側に設けられる配線パターン8の表面に厚みAが20μm以上のCu層9からなる接合用パッドを備えるものである。
この場合、配線パターン8はCu層9を形成するための基礎(ベース)となるので、下地パターンであると言える。
さらに、セラミック配線基板1aにおいて、配線パターン4,8の表面には、例えば、Ni(ニッケル)又はAu(金)又はAg(銀)からなるメッキ被膜10を備えている。
このようにメッキ被膜10を形成することで、チップやWBの実装性や、実施例に係るセラミック配線基板1aの被搭載対象上への実装性を向上させるとともに、配線パターン4や配線パターン8が酸化したり、大気中の化合物と化学反応を起こして劣化するのを防止している。
また、高融点金属とセラミックにより基板2を構成することで、基板2を小型化しながら高い信頼性を付与することができるという効果を有する。
加えて、配線パターン4をW又はMoにより形成する場合、後述するが、未焼成のセラミック成形体の表面上にW又はMoを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法により塗布してパターンを形成する必要がある。
この場合、未焼成のセラミック成形体の表面上に形成される配線パターン4の平面形状における角部の寸法精度が高められることで、チップ実装やワイヤーボンディングに適したアライメントパターンを形成することができるという効果を有する。
よって、実装されるチップや、ワイヤーボンドの位置精度を高めることができるという効果を有する。
また、チップ実装部の配線パターン4の平面形状における角部の丸みを数μm以下にすることができるので、チップ実装時のセルフアライメント効果を高めることができるという効果も有する。
この結果、実施例1に係るセラミック配線基板1a上に安定した状態で素子等の被搭載対象を接合することができるという効果を有する。
そして、実施例1に係るセラミック配線基板1aにおいては、例えば、図1に示すように、基体3,3の間に、W又はMoからなる配線パターン7を設け、配線パターン4と配線パターン7とを、また、配線パターン7と配線パターン8と基体3に形成されるビア5に充填される導電体6により電気的に接続してもよい。すなわち、基板2を多層基板(同時焼成多層基板)としてもよい。
この場合、配線パターン4,7のそれぞれと配線パターン8とが必ずしも電気的に接続されなくとも良い。つまり、接合用パッドとなるCu層9を形成することのみを目的として、つまりCu層9を形成するための下地パターンとして基板2の下面2bに配線パターン8を形成してもよい。
なお、配線パターン4,8に高い寸法精度が要求されない場合、基板2の上面2a,下面2bに形成される配線パターン4,8は、平板状の基板2、あるいは、内部に配線パターン7を備えた同時焼成多層基板である基板2を製造した後に、例えば、Cuペーストを用いたスクリーン印刷法によりパターン形成し、その後、基板2とCuペーストから成るパターンを再度焼成するポストファイヤ法等により形成してもよい。
このように、基板2を同時焼成多層基板とした場合、基板2の信頼性を維持しながら一層小型化することができるという効果を有する。
なお、上述のような実施例1に係るセラミック配線基板1aは、被搭載対象である例えば、プリント配線板からなるマザーボードや、放熱板を備えるヒートシンク等に実装されて用いられる。
図2は本発明の実施例1に係るセラミック配線基板をプリント配線板に搭載した場合の断面図である。なお、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図2に示すように、実施例1に係るセラミック配線基板1aをプリント配線板に搭載した場合の接合体23は、例えば、樹脂製の基板15上に導電体25からなる配線パターン16が形成され、その表面にメッキ被膜17が形成されたマザーボード14の搭載部26に、例えば、Pbフリーハンダ24を介して実装された形態からなっている。
そして、実施例1に係るセラミック配線基板1aをマザーボード14上に実装する場合、ハンダ24を溶融してセラミック配線基板1aを搭載部26上に接合する。この時、基板2を構成する基体3の熱膨張係数と、マザーボード14を構成する基板15の熱膨張係数に差があるので、ハンダ24を溶融させた後冷却させる際に、基体3と基板15のそれぞれに熱膨張係数差に起因する残留応力が発生する。
つまり、熱膨張係数の異なる基体3と基板15とを接合する際に、ハンダ24を溶融させて冷却させると基板15に反り等が生じてしまうのである。
これまで、セラミック配線基板をマザーボード14に接合する際には、Sn(錫)とPb(鉛)を例えば、63:37の比率で配合したハンダが用いられてきたが、近年、環境への配慮からPbを含有しないPbフリーハンダが用いられるようになってきた。
その一方で、このPbフリーハンダは、従来のPbを含むハンダに比べて変形性が低いので、接合時に十分な残留応力の緩和効果が期待できない。
そこで、発明者らは鋭意研究の結果、高融点金属である例えばW又はMoからなる導電体6を備えたセラミック製の基板2の実装面側に、20μm以上の厚みを有する配線パターン状のCu層9を形成しておき、このCu層9を介してセラミック配線基板1aとマザーボード14とを接合することで、その接合時にCuの変形性を利用して残留応力を緩和できることを見出した。
よって、実施例1に係るセラミック配線基板1aにおいては、基板2の下面2b側に20μm以上の厚みを有する配線パターン状のCu層9を接合用パッドとして設けることで、マザーボード14に接合した際にその接合部分に亀裂が生じる等の不具合が生じるのを防止することができるという効果を有する。
さらに、実施例1に係るセラミック配線基板1aにおいて配線パターン状のCu層9は、その形状を略球形に形成してグリッド状に配置した場合に比べて、熱伝導パスを短くすることができ、この結果、スムースに放熱させることができるという効果も有する。
なお、図2においては樹脂製の基板15からなるマザーボード14に実施例1に係るセラミック配線基板1aを接合する場合を例に挙げているが、基板15はセラミック基板や、フィルム基板、あるいは、放熱板を有するヒートシンクであってもよい。
このように、基板2を構成する材質とマザーボード14を構成する材質の熱膨張係数に差がある場合に、Cu層9が残留応力の緩和効果を発揮して、接合時や使用時にクラック等の不具合が生じるのを抑制するという効果を有する。
ここで、実施例1に係るセラミック配線基板1aの製造工程を図3を参照しながら詳細に説明する。(請求項5及び請求項6に対応。)
図3(a)〜(e)はいずれも本発明の実施例1に係るセラミック配線基板の製造工程を示す断面図である。なお、図1又は図2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例1に係るセラミック配線基板1aを製造するには、まず、図3(a)に示すように、セラミック粉体原料と有機質バインダーとを混合して、例えば、ドクターブレード法等によりテープ状のセラミック成形体11を作成し、このセラミック成形体11にパンチによりビア5を形成したものに、導電ペースト12を印刷して充填し、さらに、セラミック成形体11の上面や下面に導電ペースト12を印刷して配線パターン4や配線パターン8を形成したものを(ステップS1)、図3(b)に示すように、必要に応じて複数積層してセラミックグリーンシートの仮積層体13を形成する(ステップS2)。
このステップS2の後に、図3(c)に示すように、セラミックグリーンシートの仮積層体13を1500℃以上の温度条件下において焼成して、セラミック製の基体3からなる絶縁体の上面2aに配線パターン4を、また、下面2bに配線パターン8を、さらに、必要に応じて基板2の内部に配線パターン7を備えたセラミック焼結体27とする(ステップS3)。
なお、基板2の上面2a,下面2bに形成される配線パターン4,8は、これらに高い寸法精度が要求されない場合、平板状の基板2、あるいは、内部に配線パターン7を備えた同時焼成多層基板である基板2を製造した後に、例えば、ポストファイヤ法等により形成してもよい。
また、特に配線パターン4,7,8と基体3とを同時に焼成する場合に、配線パターン4,8を、ポストファイヤ法等により形成する場合に比べてその製造工程を簡略化することができるという効果を有する。
さらに、このステップS3の後、図3(d)に示すように、メッキ法によりCu層9を形成すればよい(ステップS4)。つまり、基板2をメッキ液に浸漬して配線パターン8(下地パターン)の表面に20μm以上の厚みを有するCu層9を形成させればよい(ステップS4)。
このとき、基板2の上面2aに露出する配線パターン4の表面へのCu層の形成を防止するため、基板2の上面2a側にマスキングを施しておく必要がある。
また、メッキ法によりCu層9を形成する場合、基板2に加熱処理を施すことなくCu層9を形成することができるという効果を有する。
最後に、このステップS4の後に再びメッキ法により、配線パターン4及びCu層9の表面に、貴金属である例えばNi又はAuからなるメッキ被膜10を形成させればよい(ステップS5)。
この場合、チップやワイヤーボンディングやセラミック配線基板の実装性を良くし、配線パターン4やCu層9の表面が酸化したり、大気中の化合物や水と反応して劣化するのを防止することができる。
よって、この点からも実施例1に係るセラミック配線基板1aの信頼性を高めることができる。
本発明の実施例2に係るセラミック配線基板について図4乃至図6を参照しながら詳細に説明する。(請求項7乃至請求項10に対応。)
実施例2に係るセラミック配線基板は、実施例1に係るセラミック配線基板とほぼ同じ構成を有するものであるが、基板2の下面2b側に配線パターン8を介すことなく直接Cu層18が形成される点が異なっている。ここでは、実施例1に係るセラミック配線基板1aとの相違点に重点をおいて説明する。
図4は本発明の実施例2に係るセラミック配線基板の断面図である。なお、図1乃至図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例2に係るセラミック配線基板1bは、図4に示すように、基板2の下面2bに配線パターン8を介することなく直接Cu層18が形成され、あるいはCu層18自体が配線となり、さらに、配線パターン4及びCu層18の表面にNi又はAu又はAg(銀)からなるメッキ被膜10が形成されるものである。
なお、Cu層18と、基体3に形成されるビア5に充填される導電体6とが電気的に接続される場合、Cu層18は配線パターン7や配線パターン4に電気信号を伝送するための電極としても作用する。
上述のような実施例2に係るセラミック配線基板1bは、上述の実施例1に係るセラミック配線基板1aと同様の作用効果を有する。
ここで、実施例2に係るセラミック配線基板1bの製造方法について図5及び図6を参照しながら詳細に説明する。
なお、実施例2に係るセラミック配線基板1bの製造方法は、基板2の下面2bにCuを主成分とする導電ペーストを配線パターン状に印刷した後、この導電ペーストを加熱焼成する方法(1)と、基板2の下面2bにCuを主成分とする導電ペーストでベタパターンを形成した後、エッチング法により配線パターンを形成する方法(2)の2種類がある。
まず、セラミック配線基板1bの製造方法(1)について図5を参照しながら詳細に説明する。
図5(a)〜(f)はいずれも本発明の実施例2に係るセラミック配線基板の製造工程を示す断面図である。なお、図1乃至図4に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
また、実施例2に係るセラミック配線基板1bの製造方法(1)において、セラミック焼結体27を製造するまでの工程(ステップS1〜ステップS3)は実施例1に係るセラミック配線基板1aの製造工程と同一であるためこの部分の説明は省略する。
さらに、図5では、実施例1に係るセラミック配線基板1aの場合のように、基板2の下面2bに、配線パターン8を設けない場合を例に挙げて説明しているが、配線パターン8を備えていてもよい。以下に示す実施例2に係るセラミック配線基板1bの製造方法(2)においても同様である。
実施例2に係るセラミック配線基板1bの製造方法(1)は、図5(d)に示すように、焼成済みのセラミック焼結体27を構成する基板2の下面2b側に、例えばスクリーン印刷法等によりCuを主成分とする導電性ペースト20を印刷して配線パターン19を形成する(ステップS6)。
そして、このステップS6の後に、図5(e)に示すように、導電性ペースト20を基板2とともに再焼成してCu層21からなる配線パターン19を形成する(ステップS7)。
この再焼成時に、導電ペースト20に含まれる助剤成分や樹脂成分の影響により、Cu層21の内部には無数の孔が形成される。
なお、ステップS7において、焼成後の配線パターン19の厚みDが20μm以上となるよう、焼成収縮分を含めてステップS6において形成する導電性ペースト20の厚みCを決定する必要がある。
そして、このステップS7の後に、図5(f)に示すように、基板2上に形成される配線パターン4と配線パターン19の表面に、例えば、Ni又はAu又はAgから成るメッキ被膜10を形成すればよい(ステップS8)。
このように、実施例2に係るセラミック配線基板1bの製造方法(1)においては、基板2の下面2bにCuを主成分とする導電性ペースト20を焼き付けて配線パターン19を形成することで、配線パターン状を成し、内部に無数の孔を備えるCu層21を形成することができるという効果を有する。
この場合、メッキ法により形成された実施例1に係るCu層9と比較して、Cu層21の変形性を高めることができるという効果を有する。
よって、実施例1に係るセラミック配線基板1aに比べて残留応力緩和効果の高いセラミック配線基板1bを提供することができる。
この結果、実施例2にかかるセラミック配線基板1bの信頼性を高めることができるという効果を有する。
なお、Cu層21は導電体であるため、配線パターン4や配線パターン7に電気信号を伝送する際の電極としても用いることができる。
続いて、セラミック配線基板1bの製造方法(2)について図6を参照しながら詳細に説明する。
図6(a)〜(g)はいずれも本発明の実施例2に係るセラミック配線基板の製造工程を示す断面図である。なお、図1乃至図5に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
また、実施例2に係るセラミック配線基板1bの製造方法(2)において、セラミック焼結体27を製造するまでの工程(ステップS1〜ステップS3)は、実施例1に係るセラミック配線基板1aの製造工程と同一であるためこの部分の説明は省略する。
実施例2に係るセラミック配線基板1bを製造方法(2)において、図6(d)に示すように、焼成済みのセラミック焼結体27を構成する基板2の下面2b側に、例えばスクリーン印刷法等によりCuを主成分とする導電性ペースト20を印刷してベタパターン22を形成する(ステップS9)。
そして、このステップS9の後に、図6(e)に示すように、導電性ペースト20を基板2とともに再焼成して、Cu層21からなるベタパターン22を形成する(ステップS10)。
この再焼成時に、導電ペースト20に含まれる助剤成分や樹脂成分の影響により、Cu層21の内部には無数の孔が形成される。
なお、ステップS7において、焼成後のベタパターン22の厚みFが20μm以上となるよう、焼成収縮分を含めてステップS6において形成する導電性ペースト20の厚みEを決定する必要がある。
そして、このステップS7の後に、図6(f)に示すように、例えばエッチング法によりベタパターン22から配線パターン19を形成し(ステップS11)、さらに、このステップS11の後に、図6(g)に示すように、基板2の上面2a,2bに形成される配線パターン4と配線パターン19の表面に貴金属である、例えば、Ni又はAu又はAgから成るメッキ被膜10を形成すればよい(ステップS12)。
このように、実施例2に係るセラミック配線基板1bの製造方法(2)においては、基板2の下面2bにCuを主成分とする導電性ペースト20を焼き付けてベタパターン22を形成した後、例えば、エッチング法により配線パターン19を形成することで、高い寸法精度を有するCu層21から成る配線パターン19を形成することができるという効果を有する。
すなわち、より精緻な配線パターン19を形成することができる。このことは、上述の方法(2)によれば幅の狭い配線パターン19を形成することができ、高密度配線が可能であることを意味している。
なお、Cu層21は導電体であるため、配線パターン4や配線パターン7に電気信号を伝送する際の電極としても用いることができる。
以上説明したように、本発明はセラミックと高融点金属からなる配線基板を被搭載対象に搭載した場合でも、その接合部分に十分な残留応力の緩和効果を発揮させることができるセラミック配線基板及びその製造方法であり、電子部品に関する分野において利用可能である。
本発明の実施例1に係るセラミック配線基板の断面図である。 本発明の実施例1に係るセラミック配線基板をプリント配線板に搭載した場合の断面図である。 (a)〜(e)はいずれも本発明の実施例1に係るセラミック配線基板の製造工程を示す断面図である。 本発明の実施例2に係るセラミック配線基板の断面図である。 (a)〜(f)はいずれも本発明の実施例2に係るセラミック配線基板の製造工程を示す断面図である。 (a)〜(g)はいずれも本発明の実施例2に係るセラミック配線基板の製造工程を示す断面図である。
符号の説明
1a,1b…セラミック配線基板 2…基板 3…基体 4…配線パターン 5…ビア 6…導電体 7…配線パターン 8…配線パターン 9…Cu層 10…メッキ被膜 11…セラミック成形体 12…導電ペースト 13…セラミックグリーンシートの仮積層体 14…マザーボード 15…基板 16…配線パターン 17…メッキ被膜 18…Cu層 19…配線パターン 20…導電ペースト 21…Cu層 22…ベタパターン 23…接合体 24…ハンダ 25…導電体 26…搭載部 27…セラミック焼結体

Claims (10)

  1. セラミック製の基板と、前記基板の表面に形成される第1の配線パターンと、前記基板の裏面側に形成され前記基板を被搭載対象上に実装させるための第2の配線パターンとを有し、
    前記第1の配線パターンは、W又はMoからなり、
    前記第2の配線パターンは、Cuからなり、厚さが20μm以上であることを特徴とするセラミック配線基板。
  2. 前記基板は、その内部にW又はMoからなる第3の配線パターンを備える多層基板であることを特徴とする請求項1に記載のセラミック配線基板。
  3. 前記基板と、前記第1の配線パターンと、前記第3の配線パターンとが同時焼成により形成されることを特徴とする請求項2に記載のセラミック配線基板。
  4. 前記第1の配線パターン及び前記第2の配線パターンは、その表面にメッキ被膜を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のセラミック配線基板。
  5. セラミック粉体原料と有機質バインダーとを混合してなるセラミック成形体の表面及び裏面に、W又はMoを主成分とする導電ペーストにより第1の配線パターン及び下地パターンをそれぞれ形成する第1の工程と、
    この第1の工程の後に、前記セラミック成形体と前記導電ペーストとを同時焼成してセラミック基板とする第2の工程と、
    この第2の工程の後に、前記セラミック基板の裏面に形成される下地パターンの表面に、メッキ法によりCuからなり20μm以上の厚みを有する第2の配線パターンを形成する第3の工程とを有することを特徴とするセラミック配線基板の製造方法。
  6. 前記第1の工程では、前記セラミック成形体は多層を成し、その内部にW又はMoを主成分とする前記導電ペーストにより第3の配線パターンを形成し、
    前記第2の工程では、前記セラミック成形体と前記導電ペーストとを同時焼成して前記第1、第3の配線パターン及び下地パターンを備えるセラミック基板とすることを特徴とする請求項5に記載のセラミック配線基板の製造方法。
  7. セラミック粉体原料と有機質バインダーとを混合してなるセラミック成形体の少なくとも表面にW又はMoを主成分とする第1の導電ペーストにより第1の配線パターンを形成する第1の工程と、
    この第1の工程の後に、前記セラミック成形体と前記第1の導電ペーストとを同時焼成してセラミック基板とする第2の工程と、
    この第2の工程の後に、前記セラミック基板体の裏面にCuを主成分とする第2の導電ペーストを焼き付けて、20μm以上の厚みを有する第2の配線パターンを形成する第3の工程とを有することを特徴とするセラミック配線基板の製造方法。
  8. 前記第3の工程は、前記セラミック基板の裏面にスクリーン印刷法により、前記第2の導電ペーストを用いて前記第2の配線パターンを形成する第3−1の工程と、
    この第3−1の工程の後に、前記第2の導電ペーストを焼成する第3−2の工程とを備えることを特徴とする請求項7に記載のセラミック配線基板の製造方法。
  9. 前記第3の工程は、前記セラミック基板の裏面に、スクリーン印刷法により、前記第2の導電ペーストを用いてベタパターンを形成する第3−1の工程と、
    この第3−1の工程の後に、前記第2の導電ペーストを焼成する第3−2の工程と、
    この第3−2の工程の後に、エッチング法により、焼成された前記ベタパターンから前記第2の配線パターンを形成する第3−3の工程とを備えることを特徴とする請求項7に記載のセラミック配線基板の製造方法。
  10. 前記第1の工程では、前記セラミック成形体は多層を成し、その内部にW又はMoを主成分とする前記第1の導電ペーストにより第3の配線パターンを形成し、
    前記第2の工程では、前記セラミック成形体と前記第1の導電ペーストとを同時焼成して前記第1及び第3の配線パターンを備えるセラミック基板とすることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載のセラミック配線基板の製造方法。
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