JP2009294495A - 撮影装置、撮影用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率が向上した撮影装置及び撮影用照明装置を提供する。
【解決手段】画像形成部(206)の結像面に対して被写体光を露光し、当該結像面の第1の方向(Y)における一端から他端に向けて順次画像を形成する撮影装置(200)を、撮影用の照明光を照射し、前記第1の方向に配列され且つそれぞれが独立して発光可能な複数の発光素子(231a〜231e)を備える発光部(231)と、前記画像の形成を行う際に前記発光部を制御して前記複数の発光素子の一部であって前記結像面のうちの前記画像の形成を行っている領域に対応する領域を発光させ、前記画像の形成を行う領域の移動に連動させて前記発光部における発光領域を移動させる発光制御部(220)とを備え、前記発光制御部は、前記発光素子の一部を発光させる際、前記結像面のうちの前記画像の形成を行っている領域に対応する領域よりも広い領域を発光させる構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮影装置及び撮影用照明装置に関するものである。
カメラ等の撮影装置を用いて撮影を行う際に使用される撮影用照明装置としては、発光素子として発光ダイオードを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−167406号公報
ここで、撮影時に設定された露光時間が短い場合、シャッタ装置によってスリットが形成されるので、撮像素子やフィルムの結像面には、その全面に被写体光が露光されない。
しかし、このように結像面の一部がシャッタ装置によって遮られている場合であっても、撮影用照明装置は、結像面の当該遮られている領域に対応する被写体(撮影されない被写体)にも照明光を照射しており、効率が悪い。
本発明の課題は、効率が向上した撮影装置及び撮影用照明装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、画像形成部(6)の結像面に対して被写体光を露光し、当該結像面の第1の方向(Y)における一端から他端に向けて順次画像を形成する撮影装置であって、撮影用の照明光を照射し、前記第1の方向に配列され且つそれぞれが独立して発光可能な複数の発光素子(31a〜31c)を備える発光部(31)と、前記画像の形成を行う際に前記発光部を制御して前記複数の発光素子の一部であって前記結像面のうちの前記画像の形成を行っている領域に対応する領域を発光させ、前記画像の形成を行う領域の移動に連動させて前記発光部における発光領域を移動させる発光制御部(20)とを備え、前記発光制御部は、前記発光素子の一部を発光させる際、前記結像面のうちの前記画像の形成を行っている領域に対応する領域よりも広い領域を発光させることを特徴とする撮影装置(100)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の撮影装置において、前記発光制御部(320)は、前記結像面のうちの画像の形成を行う領域が第1の領域から第2の領域に移動する前に、前記複数の発光素子のうち前記第2の領域に対応する部分を予め発光させることを特徴とする撮影装置(300)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の撮影装置において、前記画像形成部として、被写体光を電気信号に変換して前記第1の方向(Y)の一端から他端に向けて順次出力する撮像素子(6)を備えることを特徴とする撮影装置(100)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の撮影装置において、前記画像形成部(6)の結像面の入射方向手前側にスリットを形成し、当該スリットを前記第1の方向(Y)の一端から他端に向けて移動させるシャッタ装置(4)を備えることを特徴とする撮影装置(100)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の撮影装置において、前記発光部(31)は、前記発光素子として発光ダイオード(31a〜31c)を備えることを特徴とする撮影装置(100)である。
請求項6の発明は、画像形成部(6)の結像面に対して露光される被写体光に基づいて当該結像面の第1の方向(Y)における一端から他端に向けて順次画像を形成する撮影装置に使用される撮影用照明装置であって、撮影用の照明光を照射し、前記第1の方向に配列され且つそれぞれが独立して発光可能な複数の発光素子(31a〜31c)を備える発光部(31)と、前記撮影装置で前記画像の形成を行う際に前記発光部を制御して前記複数の発光素子の一部であって前記結像面のうちの前記画像の形成を行っている領域に対応する領域を発光させ、前記画像の形成を行う領域の移動に連動させて前記発光部における発光領域を移動させる発光制御部(20)とを備えることを特徴とする撮影用照明装置(100)である。
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、効率が向上し且つ照明ムラの発生するおそれの少ない撮影装置及び撮影用照明装置を提供することができる。
[第1実施形態]
以下、図面等を参照して、本発明を適用した撮影装置及び撮影用照明装置の実施形態であるカメラについて説明する。
図1は、第1実施形態のカメラの構成を示すブロック図である。
カメラ100は、撮影レンズ1を介して被写体像をCCD等の撮像素子6に結像させる。
撮影レンズ1は、焦点を合わせるフォーカシングレンズla及び絞り1bを含んでいる。
フォーカスレンズ1aには、フォーカス制御回路2が接続されており、フォーカス制御回路2はフォーカスレンズ1aを駆動して焦点を合わせる。
絞り1bには、絞り制御回路3が接続されており、絞り制御回路3は絞り1bを駆動して撮影レンズ1を通過する光量を調整する。
撮像素子6は、撮影レンズ1によって結像された像を電気信号に変換する。
撮像素子6には、撮像制御回路7と映像回路8が接続されている。
撮像制御回路7は、撮像素子6を駆動して、露光時間制御、結像された像の電気信号への変換、変換した電気信号の出力等を制御する。
映像回路8は、撮像素子6の出力する電気信号を増幅し、デジタル信号に変換して制御部20に出力する。
撮像素子6の入射面側には、シャッタ4が配置されている。シャッタ4には、シャッタ制御回路5が接続されており、シャッタ制御回路5はシャッタ4を駆動して露光時間を制御する。シャッタ4は、先幕と後幕とを備えた公知のフォーカルプレンシャッタであり、先幕及び後幕の走行開始のタイミングを制御することによって、撮像素子6の結像面の全面を露出させる全面露光や、スリット露光を行うことができるようになっている。スリット露光とは、先幕の走行完了前に後幕の走行を開始させることによって先幕の後端部と後幕の先端部とでスリットを形成し、結像面の一部にのみ被写体光の露光を行う露光方法である。
不揮発性メモリ9は、制御部20に接続されており、制御部20が動作するプログラム、撮影データが格納されている。
バッファーメモリ10は、撮影データを一時的に格納し、画像処理過程のデータ、画像処理後のデータ、画像圧縮後のデータ、さらに、制御部20のその他処理過程の一次記録に使用される。
メモリ制御回路11は、メモリ12が抜き差し可能な構造となっており、撮影画像ファイルをメモリ12に転送、記録する。また、メモリ制御回路11は、メモリ12に記録されている画像ファイル等の情報を読み取り、制御部20に出力する。
操作検出回路13には、電源スイッチ、レリーズスイッチ、LED照明光量調整スイッチ等の操作スイッチ(13a、13b、13c・・・)が接続されており、ユーザがカメラ100を操作すると操作スイッチが作動し、操作検出回路13から制御部20に操作情報が伝達される。
モニタ制御回路14は、LCD等のモニタ15が接続されており、制御部20より出力された表示データをモニタ15に出力すると共に、モニタ15の点灯、消灯、表示制御を行い、モニタ15上に画像等を表示させる。
制御部20は、不揮発性メモリ9に格納されたプログラムに従ってカメラ100の動作を制御すると共に、撮影された画像の処理、再生を行う。
制御部20は操作スイッチの操作に応答し、電源の投入、消灯やフォーカス制御回路2を作動させてのフォーカシング、絞り制御回路3やシャッタ制御回路5を作動させての露出制御、撮像制御回路7を作動させてCCDの駆動を行い、映像回路8からデジタル化した撮像素子出力を入力し、バッファーメモリ10を使用して画像処理、圧縮してメモリ12に記録する。また、メモリ12に記録された画像ファイルを呼び出した画像ファイル、撮影した画像ファイル、撮影準備段階の撮像素子出力(スルー画)を、バッファーメモリを使用してモニタ15に表示する。
撮影準備段階に於いてはシャッタ4を開放にし、撮影レンズ1を透過した光を撮像素子6に結像させる。
撮像素子6に結像した被写体像は制御部20によって周期的に画像処理され、被写体を動画的にモニタ15に映し出す。
同時に、制御部20によって、画像のコントラストを検出し、フォーカスレンズ1aを移動させ、最もコントラストの高いフォーカスレンズ位置を検索し、その位置にフォーカスレンズを移動させる事でオートフォーカスを行う。また、画像の輝度レベルを検出し、検出した輝度レベルから絞り1bとシャッタ速度(露光時間)を制御して自動露出制御を行う。
LED駆動回路30は、制御部20からの指示信号に応じて発光部31に備えられた発光ダイオード(LED)を点灯、消灯させ、撮影時に点灯して被写体を照明する。発光部31の点灯は、その他に、セルフタイマ使用時、赤目防止用照明、撮影前の測光時にも行われる。発光部31は、LEDが発光する照明光を拡散する拡散板32を備えている。
ここで、撮像素子6及び発光部31の構造について説明する。
図2(a)及び(b)は、図1に示すカメラに備えられた撮像素子の結像面及び発光部の発光面をそれぞれ模式的に示す図である。
図2(a)に示すように、撮像素子6の結像面は、撮像素子6を被写体側からみた正面視で長方形に形成され、その長手方向は、カメラ100を通常の撮影位置にしたときに略水平となる。以下、水平方向にX軸、鉛直方向にY軸が設定された2次元座標系を用いて説明する。
本実施形態のカメラ100において、シャッタ4に備えられた先幕及び後幕の走行方向は、図2におけるマイナスY軸方向(撮像素子6の上端部側から下端部側)であり、スリット露光を行う際、撮像素子6に対する被写体光の露光は、結像面の上端部に形成される領域Aから結像面の中間部分に形成される領域Bを経て、結像面の下端部に形成される領域Cへと順番に行われる。
発光部31は、発光素子として複数のLEDを備えている。複数のLEDは、撮像素子6の結像面と略相似形の発光面を形成している。複数のLEDは、X軸方向及びY軸方向に略均等な間隔でマトリクス状に配置されている。本実施形態の発光部31は、X軸方向に、例えば、5個、Y軸方向に、例えば、3個(合計15個)のLEDを備えている。以下、図2(b)に示すように、結像面の領域Aに対応する5個のLED群をLED31aと称する。また、結像面の領域B、Cにそれぞれ対応する5個のLED群を、それぞれLED31b、31cと称する。
次に本実施形態の制御部20が行う発光部31の発光制御について説明する。
制御部20は、設定されたシャッタ速度(露光時間)が比較的長く、前述した全面露光を行う場合には、シャッタ4の先幕の走行開始と略同時に全てのLEDを略同時に発光させ、後幕の走行完了と略同時に、これらのLEDの発光を終了させる。
これに対し、設定されたシャッタ速度(露光時間)が比較的短く、前述したスリット露光を行う場合には、複数のLEDのうち、結像面に被写体光(被写体からの反射光)の露光を行なっている領域に対応した領域のみを発光させる制御を行う。すなわち、本実施形態の発光部31は、撮像素子6の結像面に露光している被写体に対して、ピンポイントで照明光を照射するようになっている。そして、スリットが走行することによって結像面の露光領域が移動するのに対応して発光領域を移動させるようになっている。
以下、制御部20がスリット露光時に行う発光制御の一例を説明する。
図3は、図1に示すカメラに備えられた制御部がスリット露光時に行う発光制御のタイミングチャートである。
図4は、図2に示す撮像素子と発光部との関係を示す図である。
〈時間T1:先幕走行開始〉
撮影者等によってレリーズスイッチがオン操作されると、制御部20は、これに応じてシャッタ制御回路5を制御し、シャッタ4の先幕の走行を開始させる。シャッタ制御回路5は、先幕トリガ信号Aを制御部20に発信する。
制御部20は、先幕トリガ信号Aを検出すると、これに応じて発光部31に備えられた複数のLEDのうち、図4(1)に示すように撮像素子6の領域Aに対応するLED31aを発光させる。このとき、LED32b、32cは、発光を行わない。
〈時間T1〜T2:先幕走行中〉
先幕が走行を開始すると、撮像素子6は、結像面のうち領域Aの一部が露出し(図4(2)参照)、当該露出した領域に被写体光が露光される。撮像素子6は、被写体光の蓄積を開始し、これを電気信号(電荷)に変換して出力する。
〈時間T2:先幕が領域Bに到達〉
先幕の走行開始から予め設定されたシャッタ時間が経過すると(本実施形態の場合、先幕の後端部S1が撮像素子の領域Aと領域Bとの境界部に達したとき)、制御部20は、先幕と併せて後幕の走行を開始させる。シャッタ4は、先幕と後幕とが同時に走行することによって、先幕の後端部S1と後幕の先端部S2とで撮像素子6の結像面の手前にスリットを形成する。
このとき、先幕の後端部S1は、結像面の領域Aと領域Bとの境界部に達しており、シャッタ制御回路5は、これと同時に先幕トリガ信号Bを制御部20に発信する。制御部20は、先幕トリガ信号Bを検出すると、図4(3)に示すように、これに応じてLED31aと併せてLED31bを発光させる。なお、時間T1〜T2では、LED31aのみの発光(1列発光)であったのに対し、時間T2では、LED31a及びLED31bの発光(2列発光)を行うので、制御部20は、時間T1〜T2のとき時間T2のときとで総発光量が変化しないようにLED31a及びLED31bに対する印加電流を制御する。
〈時間T2〜T3:先幕・後幕走行中〉
先幕の後端部S1が領域Bに対応する領域を、後幕の先端部S2が領域Aに対応する領域を走行する。撮像素子6の結像面は、領域Aの一部と領域Bの一部とがそれぞれ露出する(図4(4)参照)。発光部31は、領域Aに対応するLED31aと領域Bに対応するLED31bとで被写体に照明光を照射する。
〈時間T3:先幕が領域Cに到達〉
先幕の後端部S1が領域Bと領域Cとの境界部に達し、後幕の先端部S2が領域Aと領域Bとの境界部に達した状態である。先幕と後幕とが形成するスリットは、図4(5)に示すように、撮像素子6の結像面の領域Bを露出させている。
シャッタ制御回路5は、これに応じて先幕トリガ信号C及び後幕トリガ信号Aを発信する。
制御部20は、先幕トリガ信号C及び後幕トリガ信号Aを検出すると、これに応じて撮像素子6の結像面の領域Aに対応するLED31aを消灯させるとともに、領域Cに対応するLED31cを発光させる(図4(5)参照)。制御部20は、LED31bの発光を継続させるため、LED31b及びLED31cの両方が発光を行う。
〈時間T3〜T4:先幕・後幕走行中〉
先幕の後端部S1が領域Cに対応する領域を、後幕の先端部S2が領域Bに対応する領域をそれぞれ走行している。撮像素子6の結像面は、領域Bの一部と領域Cの一部とがそれぞれ露出する(図4(6)参照)。
〈時間T4:先幕走行終了〉
先幕の走行が終了し、後幕の先端部S2が領域Bと領域Cとの境界部に達した状態である。シャッタ制御回路5は、これに応じて後幕トリガ信号Bを発信する。先幕と後幕とが形成するスリットは、撮像素子6の結像面の領域Cを露出させている。
制御部20は、後幕トリガ信号Bを検出すると、これに応じて撮像素子6の結像面の領域Bに対応するLED31bを消灯させ、LED31cにのみ発光を行わせる(図4(7)参照)。
〈時間T4〜T5:後幕のみ走行〉
後幕の先端部S2が領域Cに対応する領域を走行する。撮像素子6の結像面は、領域Cの一部が露出する(図4(8)参照)。
〈時間T5:後幕走行終了〉
後幕の走行が終了した状態である。シャッタ制御回路5は、これに応じて後幕トリガ信号Cを発信する。制御部20は、後幕トリガ信号Cを検出すると、これに応じて図4(9)に示すようにLED31cを消灯させ、撮影動作を終了する。
なお、発光部31の発光制御を行う際、どのLEDを発光させるかは、スリットの幅(露光時間)に応じて適宜変更が可能である。例えば、スリットが上述した例よりも広く、先幕の後端S1が領域Cを走行しているときに後幕の先端S2が領域Aを走行する場合(結像面の領域A〜Cの全てが露出する場合)は、LED31a〜31cの全てを発光させればよい。また、例えば、スリットの幅が上述した例よりも狭い場合(露光時間が短い場合)であっても、上記と同様の制御を行うことができる。
以上説明した第1実施形態のカメラ100によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)シャッタ4が形成するスリットの走行中に全てのLEDを発光させる場合、被写体光がシャッタ4に遮られているにも関わらず、被写体の全体を常時照明しているので、エネルギー効率が悪い。これに対し、本実施形態の発光部31は、複数のLEDのうち、撮像素子6の結像面が露出している領域、すなわち、撮像素子6が被写体光の蓄積を行っている領域に対応するLEDのみを発光させるので、エネルギーを発光を行っている一部のLEDにのみ供給することができ、効率が向上する。
(2)電池やコンデンサ等のエネルギーを一部のLEDの発光に集中して用いることができるので、より強い発光輝度での発光が可能である。したがって、スリット露光を行う場合(シャッタ速度が高速)であっても十分な発光輝度で被写体を照射でき、鮮明な画像を撮影することができる。また、例えば、キセノンランプ等に比べて発光量が小さなLEDであっても、十分な光量(発光輝度)で被写体を照射できる。
(3)一般的にLEDは、指向性が強く、ひとつのLEDのみで被写体の全体を照射すると、拡散板32を使用しても被写体からの反射光にムラが生じる可能性があるが、本実施形態の発光部31は、複数のLEDをマトリクス状に配置したので、ムラ無く被写体を照射できる。
[第2実施形態]
次に、本発明を適用した撮影装置及び撮影用照明装置の第2実施形態について説明する。この第2実施形態及びその他の実施形態において、上述した第1実施形態と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
図5は、第2実施形態のカメラの構成を示す図である。
図6(a)及び(b)は、図5に示すカメラに備えられた撮像素子の結像面及び発光部の発光面をそれぞれ模式的に示す図である。
第2実施形態のカメラ200は、撮影レンズ201にズームレンズ1cが含まれている点が第1実施形態のカメラ100と異なる。ズームレンズ1cには、ズーム駆動制御回路16が接続されており、ズーム駆動制御回路16は、ズームレンズ1cを駆動して撮影画角を変更する。
また、第2実施形態のカメラ200では、発光部231と拡散板32との間にズームレンズ33が配置されている。ズームレンズ33は、撮影レンズ201のズームレンズ1cに連動し移動し、発光部231の照射角度を変更するようになっている。
ここで、第2実施形態のカメラ200は、第1実施形態のシャッタ4(フォーカルプレンシャッタ)に相当するものを備えておらず、被写体光は、常に撮像素子6の結像面の全面に露光される。第2実施形態の撮像素子206に含まれる個々の光電変換素子は、それぞれが個々に被写体光を電気信号に変換して出力(電荷転送)するものであるが、複数の光電変換素子によって形成されるブロック単位で電荷転送を任意のタイミングで行うことができるようになっている。すなわち、撮像素子206は、機械的なシャッタが設けられている場合と同様に、結像面に対する分割露光(スリット露光を含む)を行うことができる。本実施形態の撮像素子206は、撮影時において、結像面の上部から下部に向けて(図6(a)の領域Aから領域Dに向けて)、第1実施形態と同様な電荷転送を行うようになっている。なお、このような撮像素子は、例えば、特開2007−324649号公報に開示されている。
撮像素子6の結像面には、電荷転送を行う順番に4つの領域が形成されている。以下、これらの領域を電荷転送を行う順に領域A〜Dと称する。
また、第1実施形態の発光部31は、合計15個(3×5)のLEDを備えていたのに対し、第2実施形態の発光部231は、図6(b)に示すように、合計25個(5×5)のLEDを備えている。そして、25個のLEDによって形成される発光面は、撮像素子6の結像面よりも上下方向及び左右方向に広く設定されている。以下、X軸に沿って配列された5個のLED群を電荷転送を行う順にLED131a〜131eと称して説明する。
図7は、第2実施形態のカメラに備えられた制御部が行う発光制御を示すタイミングチャートである。
第2実施形態のカメラ200は、第1実施形態のカメラ100と同様に、撮像素子206が電荷の転送を行っている領域に対応するLEDを発光させる制御を行う。ただし、この第2実施形態では、図6に示すように、領域Aに対応するLEDは、1段目のLED131a及び2段目のLED131bなので、撮影開始(領域Aの電荷転送開始)と略同時に、LED131a及びLED131bの発光を行う。
以下、領域Bで電荷転送を行っている間は、LED131bとLED131cを、領域Cで電荷転送を行っている間は、LED131cとLED131dを、領域Dで電荷転送を行っている間は、LED131dとLED131eをそれぞれ発光させる。
第2実施形態のカメラによれば、撮像素子6が電荷転送を行っている領域よりも広い領域に照明光を照射するので、この電荷転送を行っている領域に対応する被写体の全体に確実に照明光が届く。したがって、被写界の周辺において光量が低下することを防止でき、光量ムラ(照明ムラ)を抑制することができる。また、25個のLEDをマトリクス状に配置したので、例えば、撮影画角が狭い望遠撮影の場合、例えば、2〜4段目のLED131b〜dのみを発光させることができ、効率がよい。
[第3実施形態]
次に本発明を適用した撮影装置及び撮影用照明装置の第3実施形態であるカメラについて説明する。
第3実施形態のカメラ300は、撮影時における照明光の発光制御が異なる以外、第1実施形態のカメラと実質的に同じ構成であるので、相違点についてのみ説明する。なお、カメラ300の構成は、図1において括弧付きの数字を付して説明する。
第1実施形態のカメラ100は、例えば、先幕の先端部が結像面に設定した領域の境界部に達したときに発光するLEDを切り替えたが、第3実施形態のカメラ300は、第1実施形態よりも早いタイミングでLEDの発光を開始させる。
図7は、第3実施形態のカメラが行う発光制御を示すタイミングチャートである。
制御部320は、先幕の走行開始よりも時間ΔTだけ早くLED31a(図2参照)を発光させる。また、LED31bも、同様に第1実施形態よりもΔTだけ早く発光を開始させる。すなわち、LED31bは、先幕の後端部S1が領域Aに対応する位置を走行している際に(領域Aと領域Bとの境界部に到達する前に)発光を開始する。LED31cについても同様である。
この第3実施形態のカメラ300によれば、発光を開始してから所望の発光量となるまでに時間がかかる(立ち上がりが遅い)発光素子を発光部31に用いる場合等に有効である。
[第4実施形態]
次に本発明を適用した撮影装置及び撮影用照明装置の第4実施形態であるカメラについて説明する。
第4実施形態のカメラ400は、撮影時における照明光の発光制御が異なる以外、第2実施形態のカメラ200と実質的に同じ構成であるので、相違点についてのみ説明する。なお、カメラ400の構成は、図2において括弧付きの数字を付して説明する。
第4実施形態のカメラ400は、第2実施形態と同様に、例えば、領域Aが電荷転送を行っている間は、LED231aとLED231bとが発光を行う。そして、電荷転送を行う領域を領域Aから領域Bに切り替える直前に、LEDの駆動デューティーを変化させてLED231aの発光量を時間の経過に応じてリニアに減少させる制御を行う。また、これと併せて、LED231cの発光を開始させる。このときのLED231cの発光量は、時間の経過に応じてリニアに増加する。したがって、発光部231の全体の発光量自体は、変化しない。
撮像素子206は、領域Aから領域Dに向けて電荷転送を行うが、領域A内で電荷転送を行う場合であっても、領域A内の上端部から下端部に向けて順番に行う。したがって、電荷転送を行う領域が領域Aから領域Bに切り替わる直前において、LED231aが照射する照明光は撮影にさほど寄与しない。第4実施形態のカメラ400では、領域Aでの電荷転送が終了する直前に、LED231cを次の領域Bの電荷転送に備えて発光させておくので、領域Bでの照射ムラを防止できる。
[第5実施形態]
次に本発明を適用した撮影装置及び撮影用照明装置の第5実施形態であるカメラについて説明する。
第5実施形態のカメラは、発光部に備えられたLEDの形状、及び、個数が異なる。なお、第5実施形態のカメラは、図示を省略する。
図10は、第5実施形態のカメラに備えられた発光部の構造を模式的に示す図である。
第1実施形態の発光部は、複数のLEDがマトリクス状に配置されていたのに対し、本実施形態のLEDは、シャッタの走行方向に直交する方向(X軸方向)に延在して形成されており、シャッタの走行方向(Y軸方向)に沿って複数本が配列される。なお、これらのLEDは、複数のLEDチップをX軸方向に配列して形成したライン型のLEDランプではなく、ひとつの素子としてライン型の形状をしているものである。
第5実施形態の発光部は、第1〜4実施形態の比べLED(発光素子)の数が少ないのでコストダウンを図ることができ、かつ制御が容易である。
[変形形態]
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であって、これらも本発明の技術的範囲内に含まれる。
(1)発光部に備えられた発光素子の数や配置は、各実施形態に記載したものに限らず、適宜変更が可能である。また、発光素子もLEDに限らず、他の発光素子を用いてもよい。
(2)実施形態のシャッタは、先幕、後幕の走行方向が結像面(撮像素子)の長手方向に直交する縦走り式のものであったが、これに限らず、結像面の長手方向に沿って走行する横走り式のものであってもよい。この場合であっても、結像面において被写体光を露光する領域の移動に連動させて、発光部における発光領域を移動させればよい。
(3)実施形態の発光部は、カメラに内蔵されたものであったが、これに限らず、カメラに着脱可能に装着されるクリップオン式の撮影用照明装置に備えられたものであってもよい。
(4)実施形態は、被写体光を電気信号に変換する撮像素子を備えたデジタルカメラであったが、これに限らず、銀塩フィルムに被写体像を形成するフィルムカメラであってもよい。
第1実施形態のカメラの構成を示すブロック図である。 図1に示すカメラに備えられた撮像素子の結像面及び発光部の発光面を示す図である。 図1に示すカメラが行う発光制御を示すタイミングチャートである。 図2に示す撮像素子の結像面と発光部の発光面との関係を示す図である。 第2実施形態のカメラの構成を示すブロック図である。 図5に示すカメラに備えられた撮像素子の結像面及び発光部の発光面を示す図である。 図5に示すカメラが行う発光制御を示すタイミングチャートである。 第3実施形態のカメラが行う発光制御を示すタイミングチャートである。 第4実施形態のカメラが行う発光制御を示すタイミングチャートである。 第5実施形態のカメラに備えられた発光部を示す図である。
符号の説明
6 撮像素子 : 20 制御部 : 31 発光部 : 31a〜31c LED : 100 カメラ

Claims (6)

  1. 画像形成部の結像面に対して被写体光を露光し、当該結像面の第1の方向における一端から他端に向けて順次画像を形成する撮影装置であって、
    撮影用の照明光を照射し、前記第1の方向に配列され且つそれぞれが独立して発光可能な複数の発光素子を備える発光部と、
    前記画像の形成を行う際に前記発光部を制御して前記複数の発光素子の一部であって前記結像面のうちの前記画像の形成を行っている領域に対応する領域を発光させ、前記画像の形成を行う領域の移動に連動させて前記発光部における発光領域を移動させる発光制御部とを備え、
    前記発光制御部は、前記発光素子の一部を発光させる際、前記結像面のうちの前記画像の形成を行っている領域に対応する領域よりも広い領域を発光させること
    を特徴とする撮影装置。
  2. 請求項1に記載の撮影装置において、
    前記発光制御部は、前記結像面のうちの画像の形成を行う領域が第1の領域から第2の領域に移動する前に、前記複数の発光素子のうち前記第2の領域に対応する部分を予め発光させること
    を特徴とする撮影装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の撮影装置において、
    前記画像形成部として、被写体光を電気信号に変換して前記第1の方向の一端から他端に向けて順次出力する撮像素子を備えること
    を特徴とする撮影装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の撮影装置において、
    前記画像形成部の結像面の入射方向手前側にスリットを形成し、当該スリットを前記第1の方向の一端から他端に向けて移動させるシャッタ装置を備えること
    を特徴とする撮影装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の撮影装置において、
    前記発光部は、前記発光素子として発光ダイオードを備えること
    を特徴とする撮影装置。
  6. 画像形成部の結像面に対して露光される被写体光に基づいて当該結像面の第1の方向における一端から他端に向けて順次画像を形成する撮影装置に使用される撮影用照明装置であって、
    撮影用の照明光を照射し、前記第1の方向に配列され且つそれぞれが独立して発光可能な複数の発光素子を備える発光部と、
    前記撮影装置で前記画像の形成を行う際に前記発光部を制御して前記複数の発光素子の一部であって前記結像面のうちの前記画像の形成を行っている領域に対応する領域を発光させ、前記画像の形成を行う領域の移動に連動させて前記発光部における発光領域を移動させる発光制御部とを備え、
    前記発光制御部は、前記発光素子の一部を発光させる際、前記結像面のうちの前記画像の形成を行っている領域に対応する領域よりも広い領域を発光させること
    を特徴とする撮影用照明装置。
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