JP2009294427A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パネル特性、特に駆動方式の異なる2つのパネル20,30を駆動する表示装置1において、1水平走査期間の非有効表示期間に、各表示パネルのすべての画素に所定のプリチャージ電圧DSDを書き込むプリチャージ駆動を行う。ここで、サブモニタ20は縦電界駆動方式、メインモニタ30は横電界駆動方式を採用するものとし、プリチャージ電圧DSDは、横電界駆動方式を採用しているメインモニタ30におけるビデオ電圧振幅の中心電圧VDSDmに設定する。
【選択図】図1
Description
また、1ライン毎に極性反転駆動を行う表示装置として、正極性電圧駆動における正極性プリチャージ信号と負極性電圧駆動における負極性プリチャージ信号とを画像データ電圧の振幅中心に対して非対称に設定するというものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、この場合、表示されていない方のパネル側(プリチャージ駆動を行っているパネル側)で、フレーム毎に異なる画素電圧が書き込まれることになるため、定常的にDC電圧がかかってしまう。
そこで、本発明は、パネル特性、特に駆動方式が異なる複数のパネルを同時駆動する場合であっても、プリチャージ駆動中の焼き付きを抑制することができる液晶表示装置を提供することを課題としている。
また、プリチャージ電圧として、横電界駆動方式を採用している表示パネルに対応した電圧を供給するので、横電界駆動方式の表示パネルが非表示状態となった場合に、フレーム毎に書込極性が反転しても、横電界駆動方式の表示パネルの各画素に、フレーム毎に異なる電圧が書き込まれることを防止することができる。その結果、定常的にDC電圧が掛からないようにすることができ、横電界駆動方式の表示パネルにおける焼き付きの発生を防止することができる。
さらに、本発明に係る液晶表示装置は、上記において、前記プリチャージ電圧は、横電界駆動方式を採用している表示パネルにおける画像データ電圧の振幅の中心電圧に設定されていることを特徴としている。
また、本発明に係る液晶表示装置は、上記において、前記プリチャージ回路は、前記プリチャージ電圧を給電するプリチャージ線と前記各データ線とに接続されると共に、所定のタイミングで前記プリチャージ線と前記各データ線とを導通状態とするスイッチを有し、前記スイッチを制御して前記プリチャージ線と前記各データ線とを導通状態として、前記各データ線を前記プリチャージ電圧に制御するように構成されていることを特徴としている。
さらに、本発明に係る液晶表示装置は、上記において、前記プリチャージ回路は、1水平走査期間における非有効表示期間に、各表示パネルの各データ線に対して共通のプリチャージ電圧を供給することを特徴としている。
このように、各データ線に画像信号を供給する前(非有効表示期間)にプリチャージ電圧を供給するので、フレーム毎に書込極性が異なる場合であっても画素書き込みを十分に行うことができ、表示状態とする表示パネルの表示品位を向上させることができる。
これにより、消費電力を抑制でき、容易に非表示状態とされる表示パネルの各画素に、データ線に保持されたプリチャージ電圧を書き込まれることができる。
これにより、非表示状態において、液晶に印加する電圧を適正にでき、より効果的に非表示状態とする表示パネルの焼き付きを防止することができる。
これにより、非表示状態において、液晶に適正な電圧を印加する状態を保てるように画素に前記プリチャージ電圧を供給することが可能となり、より効果的に非表示状態とする表示パネルの焼き付きを防止することができる。
これにより、非表示状態において、プリチャージ電圧をデータ線で低下させることなく画素に書き込むことができ、より効果的に非表示状態とする表示パネルの焼き付きを防止することができる。
これにより、非表示状態とされる表示パネルを確実に非表示とすることができ、消費電力を抑制できた状態で、表示パネルの焼き付きを防止することができる。
図1は本実施形態の表示装置1の構成を示すブロック図である。
本実施形態では、例えば、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ等に適用される、LCDモニタ及び液晶ビューファインダ(EVF)の2つの液晶パネルを備えた液晶表示装置に本発明を適用した場合について説明する。なお、ここでは、LCDモニタ用及びEVF用共に、アクティブマトリクス方式の薄膜トランジスタ(TFT)を用いた液晶パネルを適用するものとする。
制御回路10は、1チップのICとして構成されており、その内部には、タイミングコントローラ11が形成されている。このタイミングコントローラ11は、パネル20及び30に供給するための各種駆動信号を生成する。
ここでは、点順次駆動方式にて各液晶パネルを駆動制御するものとする。また、水平クロック信号CKH1EVとCKH2EVとは互いに逆相の関係となっており、水平クロック信号CKH1とCKH2も互いに逆相となっているものとする。
各パネル20,30の画像表示部21,31には、それぞれ複数のゲートライン(走査線)GLが水平方向に併設され、ドレインライン(データ線)DLが垂直方向に併設されている。またそれら画像表示部21,31には、ゲートラインとドレインラインの各交点にそれぞれ対応して画素110が配列されている。
各画素110は、画素スイッチング素子として機能するnチャネル型の薄膜トランジスタ(以下、TFTと称す)114と画素容量とを有する。なお、サブモニタ20の画素110が有する画素容量をLC´、メインモニタ30の画素110が有する画素容量をLCとする。
本実施形態では、サブモニタ20の駆動方式として縦電界駆動方式(TN方式等)を採用し、メインモニタ30の駆動方式として横電界駆動方式(FFS方式、IPS方式等)を採用するものとする。ここで、縦電界駆動方式とは、一方のガラス基板の画素電極116と他方のガラス基板のコモン電極(共通電極)118との間に発生する電界(縦電界)によって、液晶分子を駆動する方式をいう。一方、横電界駆動方式とは、同一基板上に画素電極116とコモン電極(共通電極)118とを形成し、ガラス基板に対して面内方向の電界(横電界)によって液晶分子を駆動する方式をいう。
これに加えてサブモニタ20の入力端子22には、水平スタート信号STHEV、水平クロック信号CKH1EV,CKH2EVが更に入力される。また、メインモニタ30の入力端子32には、水平スタート信号STH、水平クロック信号CKH1,CKH2が更に入力される。
また、水平走査回路34には、上記入力端子32を通じて、ビデオ出力(Video、COM)と、水平スタート信号STHと、水平クロック信号CKH1,CKH2とが入力される。
また、メインモニタ30のプリチャージ回路35は、各ドレインラインDLとプリチャージ線352とをそれぞれ導通状態とするプリチャージスイッチ354を備えて構成されており、所定のタイミングにおいて所定期間、各プリチャージスイッチ354を同時にオン状態に制御することで、各ドレインラインDLに所定のプリチャージ電圧DSDを供給する。
ここで、プリチャージ信号DSGは、各水平走査期間における水平ブランキング期間(非有効表示期間)内にオン状態となるように構成されている。そして、プリチャージ信号DSGがオン状態となるタイミングに同期して、プリチャージスイッチ254,354がONされることで、各ドレインラインDLとプリチャージ線252,352とが導通され、プリチャージ電圧DSDが各ドレインラインDLへ供給される。
また、これら2つのパネル20及び30は、何れか一方を表示状態としたとき、他方を非表示状態とするように構成されている。
図4は、各表示状態におけるプリチャージ電圧DSDを示す図であり、図4(a)はメインモニタ30が表示状態にあるときのプリチャージ電圧DSD、図4(b)はサブモニタ20が表示状態にあるときのプリチャージ電圧DSDを示している。
また、制御回路10は、パネルの電源オン/オフ時やサブモニタ20からメインモニタ30への表示切替、及びメインモニタ30からサブモニタ20への表示切替の際に、初期化シーケンスとして、複数フレーム期間(例えば、2フレーム期間)、各パネルのすべての画素にオフ電圧を印加する。オフ電圧は、液晶パネルの場合、液晶に電圧が掛からない状態であり、例えば、画素に0Vを印加する。
先ず、図5のステップS1では、ビデオ書き込み用電源Vcc及びパネル駆動用電源PVDDを立ち上げて、パネル電源をオン状態とし、ステップS2に移行する。
ステップS2では、ICリセットを行って、各パネルをスリープモードとする。具体的には、ビデオ出力(Video、COM、DSD)、共通駆動信号(STV、CKV、DSG、ENB)、各パネル用駆動信号(STH、CKH1、CKH2、STHEV、CKH1EV、CKH2EV)をすべてスタンバイ状態とする。
ステップS4では、表示状態とするパネルのモード設定(ガンマ設定、ノーマリホワイト/ノーマリブラック設定等)を行う。これにより、パネルの通常表示が開始できる状態となる。
ステップS7では、2つのパネルのうち、表示状態とする方のパネルのバックライトをオンすることで、通常表示を開始する。
図6は、パネル表示切替時における駆動シーケンスを示すフローチャートである。
先ず、図6のステップS11では、表示切替コマンドが入力され、サブモニタ20からメインモニタ30への表示切替、又はメインモニタ30からサブモニタ20への表示切替を行うための駆動シーケンスを開始する。
ステップS13では、ICリセットを行って、各パネルをスリープモードとする。具体的には、ビデオ出力(Video、COM、DSD)、共通駆動信号(STV、CKV、DSG、ENB)、各パネル用駆動信号(STH、CKH1、CKH2、STHEV、CKH1EV、CKH2EV)をすべてスタンバイ状態とする。これにより、両パネルは映像出力が停止された状態となる。
この初期化シーケンスでは、2フレーム期間、ビデオ出力(Video、COM、DSD)のスタンバイ状態を維持すると共に、共通駆動信号(STV、CKV、DSG、ENB)、及び各パネル用駆動信号(STH、CKH1、CKH2、STHEV、CKH1EV、CKH2EV)のスタンバイ状態を解除する。
ステップS15では、次に表示状態とするパネルに応じた入力周波数の映像信号を入力する。
次に、ステップS17では、初期化シーケンスを行う。ここでも、2フレーム期間、両パネルのすべての画素に対して0Vを印加する。このとき、共通駆動信号(STV、CKV、DSG、ENB)、及び各パネル用駆動信号(STH、CKH1、CKH2、STHEV、CKH1EV、CKH2EV)のスタンバイ状態は解除される。
ステップS19では、2つのパネルのうち、表示状態とする方のパネルのバックライトをオンすることで、通常表示を開始する。
図7は、プリチャージ駆動時のタイミングチャートである。ここでは、メインモニタ30を非表示状態、サブモニタ20を表示状態とする場合について説明する。
時刻t1で、例えばn番目の1水平走査期間の開始タイミングを指示する水平同期信号Hsyncが入力されると、時刻t2でイネーブル信号ENBがオフ状態となり、これにより垂直走査回路23,33が停止される。
ここで、液晶表示パネルの駆動方式としては、上述したように、縦電界駆動方式や横電界駆動方式があり、特に、液晶分子を横電界により駆動する横電界駆動方式では、縦電界駆動方式と比較してパネルの焼き付きが起こり易いという特性がある。
これに対して、本実施形態では、プリチャージ電圧を、横電界駆動方式を採用しているパネルに対応したレベル、具体的には、横電界駆動方式を採用しているメインモニタ30のビデオ電圧振幅の中心電圧VDSDmに設定している。
したがって、パネル特性、特に駆動方式が異なる2つのパネルを相互表示する場合に、特に焼き付きに対して敏感に反応する横電界駆動方式を採用した表示パネルが非表示状態となった場合であっても、プリチャージ駆動中の焼き付きを防止することができる。
一方、サブモニタ20を非表示状態、メインモニタ30を表示状態とする場合にも、図7の時刻t3から時刻t4までに相当する期間、プリチャージ信号DSGがオン状態となることで、プリチャージ線252,352から各ドレインラインDLへプリチャージ電圧VDSDmが供給されることになる。
さらに、プリチャージ電圧を、横電界駆動方式を採用している表示パネルにおける画像データ電圧の振幅の中心電圧に設定するので、より効果的に上記表示パネルの焼き付きを防止することができる。
また、複数の表示パネルのうち非表示状態とされる表示パネルでは、駆動回路(水平走査回路)を停止し、データ線に保持されたプリチャージ電圧を各画素に書き込むようにすることで、消費電力を抑制できると共に、容易に非表示状態とされる表示パネルの各画素に、データ線に保持されたプリチャージ電圧を書き込むことができる。
なお、上記実施形態においては、プリチャージ電圧を、メインモニタ30のビデオ電圧振幅の中心に設定する場合について説明したが、プリチャージ駆動中、メインモニタ30の画素にDC電圧が掛からない電圧値であればよい。
Claims (9)
- 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、画像データを前記データ線に供給する駆動回路とをそれぞれ有する複数の表示パネルと、前記複数の表示パネルの駆動回路を制御する制御回路と、を備える液晶表示装置であって、
前記複数の画素は、液晶層を挟んで対向する一対の基板と、液晶層の液晶分子を駆動する共通電極及び画素電極と、で構成され、
前記複数の表示パネルは、何れか1つが液晶分子を横電界により駆動する横電界駆動方式となるように構成されており、
前記制御回路は、各表示パネルの各データ線に対して共通のプリチャージ電圧を供給するプリチャージ回路を備え、
前記プリチャージ電圧は、横電界駆動方式を採用している表示パネルに対応した電圧値に設定されていることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記プリチャージ電圧は、横電界駆動方式を採用している表示パネルにおける画像データ電圧の振幅の中心電圧に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記プリチャージ回路は、前記プリチャージ電圧を給電するプリチャージ線と前記各データ線とに接続されると共に、所定のタイミングで前記プリチャージ線と前記各データ線とを導通状態とするスイッチを有し、
前記スイッチを制御して前記プリチャージ線と前記各データ線とを導通状態として、前記各データ線を前記プリチャージ電圧に制御するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。 - 前記プリチャージ回路は、1水平走査期間における非有効表示期間に、各表示パネルの各データ線に対して共通のプリチャージ電圧を供給することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記複数の表示パネルのうち非表示状態とされる表示パネルは、前記駆動回路を停止し、前記データ線に保持された前記プリチャージ電圧を各画素に書き込むことを特徴する請求項4に記載の液晶表示装置。
- 前記複数の表示パネルのうち非表示状態とされる表示パネルの各画素は、略1垂直走査期間、前記プリチャージ電圧を保持することを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
- 前記複数の表示パネルのうち非表示状態とされる表示パネルは、前記駆動回路を停止し、前記プリチャージ回路は、略1水平走査期間、前記複数の表示パネルのうち非表示状態とされる表示パネルの各データ線に対して前記プリチャージ電圧を供給することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記複数の表示パネルのうち非表示状態とされる表示パネルは、表示状態とされる表示パネルと同じタイミングで、前記プリチャージ電圧を各画素に書き込むことを特徴する請求項1乃至3の何れか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記複数の表示パネルは、それぞれバックライトを備え、
非表示状態とされる表示パネルの前記バックライトはオフしていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の液晶表示装置。
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