JP2009293391A - ロッカーアーム用カムフォロアおよびカムフォロア装置 - Google Patents

ロッカーアーム用カムフォロアおよびカムフォロア装置 Download PDF

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昭彦 片山
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Abstract

【課題】潤滑油を軸受内部に容易に供給することができるロッカアーム用カムフォロアを提供する。
【解決手段】ロッカーアーム用カムフォロアは、支持軸6と、この支持軸6に回転自在に軸支されるローラ11と、これら支持軸6およびローラ11間の環状領域に配置される複数のころ12とを備える。ローラ11は外周面、内周面、および端面16を有する。ローラの外周面はカム4に当接する。そして、ローラ端面16の径方向外側端16oと内側端16iとの間の領域が、径方向外側端16oよりも軸方向に突出した部分16mを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の可動弁機構に使用されるロッカーアーム用カムフォロアに関する。
エンジンのロッカーアームは、カムの回転運動を受けて揺動し、吸気弁および排気弁を開閉する。かかる動作中のフリクションロスを低減するため、ロッカーアームに、総ころ形式の転がり軸受を設け、ロッカーアームとカムとを転がり接触させる技術が従来、知られている。
総ころ形式の転がり軸受は、高荷重用途で使用することができる一方で、ころ同士の接触による油膜切れや、ころのスキューを原因とする、ピーリング、スミアリング、表面起点型剥離が生じる。総ころ形式の転がり軸受の場合、計算上は大きな負荷容量を有するにもかかわらず、その大きな負荷容量を充分に活用することができなかった。
そこで、転がり軸受の内部に潤滑油を滞り無く供給することを目的として、実公平6−25606号公報(特許文献1)に記載のごときものが知られている。
特許文献1に記載の転がり軸受は、軽金属製のロッカーアーム本体に打ち込まれたピンと、このピンを軸とする中空円筒形状のローラと、ローラおよびピンとの間に配置された複数のころと、ピンに回動自在に装着されてローラの端面およびロッカーアーム本体と向かい合っているプレートとを備える。
実公平6−25606号公報
しかし、上記従来のようなローラであっても、なおも以下に説明するような問題を生ずる。つまり、プレートがローラの端面と接触すると、潤滑油の粘性によってプレートとローラが隙間無く密着するため、僅かな隙間からローラの内部に潤滑油を供給しなければならず、転がり軸受の内部に潤滑油が到達しにくい場合があった。また、プレートを有しない形式であっても、ころおよびローラが軸方向一方へ寄ってしまう場合がある。この場合にも、ロッカーアーム本体とローラの端面とが隙間無く接触するため、転がり軸受の内部に十分な潤滑油を供給することができず、潤滑性能において改善の余地があった。
本発明の目的は、上述の実情に鑑み、潤滑油を軸受内部に容易に供給することができるロッカーアーム用カムフォロアおよびカムフォロア装置を提供するものである。
この目的のため本発明によるロッカーアーム用カムフォロアは、外周面、内周面、および端面を有するものであって、外周面はカムに当接し、端面は、該端面の径方向外側端と内側端との間の領域が径方向外側端よりも軸方向に突出した部分を含む円筒形状のローラと、ローラの支持軸と、これら支持軸およびローラ間の環状領域に配置される複数のころとを備える。
かかる本発明によれば、ローラの端面のうち、径方向外側端と内側端との間の領域が径方向外側端よりも軸方向に突出した部分を含むことから、かかるローラ端面の突出した部分がローラ端面と向き合う部材、例えばロッカーアームの1対の脚部あるいは側板、と接触しても、ローラ端面の径方向外側端はこの部材と接触することがなく、隙間が生じる。したがって、ローラの径方向外方から、この隙間に潤滑油を流し込むことが可能となる。
本発明は1実施形態に限定されるものではないが、好ましい実施形態として、ローラの端面は、軸線を含む平面における断面形状が円弧である。これにより、ローラ端面の径方向外側端と、ローラ端面が向き合う部材との間に、隙間が生じる。
好ましい実施形態として、ローラ端面の断面形状は、かかる端面の径方向内側端の軸方向位置が、端面の径方向外側端の軸方向位置に等しく、これら径方向内側端と外側端との中央で軸方向に最も突出した形状である。
より好ましくは、ローラ端面の断面円弧形状の曲率半径をr、ローラの径方向厚みをTとすると、0.5T<r<200Tを満たす。これにより、ローラ端面の密着を、好適に防止することができる。
好ましい実施形態として、支持軸の外周に取り付けられて、ローラの端面およびころの端面と向き合う円盤形状の側板をさらに備え、ローラの外周面の半径をRt、ローラの径方向厚みをT、側板の半径をRsとすると、Rt−T<Rs<Rtを満足する。これにより、側板の外径を、ローラの外周面よりも小さく、ローラの内周面よりも大きくすることができる。
好ましい実施形態として、ころの転動面およびころが転走するローラの内周面のうち、少なくとも一方がクラウニング部を有する。これにより、ころ端部に不所望なエッジロードが作用することを回避することができる。
好ましい実施形態として、ローラ、支持軸、およびころの全てが窒素富化層を有し、支持軸およびころの少なくとも一方の部材における窒素富化層のオーステナイト結晶粒が、粒度番号の10番を超えて微細化され、かつ、支持軸およびころの窒素富化層の少なくとも一方の残留オーステナイト量が11体積%以上25体積%以下であり、かつ、支持軸およびころの窒素富化層の少なくとも一方の窒素含有量が0.1質量%以上0.7質量%以下である。これにより、カムフォロアの長寿命化が可能で、かかる軸受の耐久性能を向上させることができる。
また、本発明によるカムフォロア装置は、1対の脚部を有する揺動部材と、一対の脚部間に架設される支持軸と、支持軸に回転自在に支持され、外周面、内周面、および端面を有し、外周面はカムに当接し、端面の径方向外側端と内側端との間の領域が端面の径方向外側端より軸方向に突出した部分を含む円筒形状のローラと、これら支持軸およびローラ間の環状領域に配置される複数のころとを備える。
かかる本発明によれば、ローラの端面のうち、径方向外側端と内側端との間の領域が軸方向に突出した部分を含むことから、ローラの端面がローラ端面と向き合う対向部材、例えばロッカーアームの1対の脚部あるいは側板、と接触しても、ローラ端面の径方向外側端はこの対向部材と接触することがなく、隙間が生じる。したがって、潤滑油の粘性によりローラの端面全体が対向部材に密着することを回避して、ローラの径方向外方から、この隙間に潤滑油を流し込むことが可能となる。
好ましくは、ローラ、支持軸、およびころの全てが窒素富化層を有し、支持軸およびころの少なくとも一方の部材における窒素富化層のオーステナイト結晶粒が、粒度番号の10番を超えて微細化され、かつ、支持軸およびころの少なくとも一方の窒素富化層の残留オーステナイト量が11体積%以上25体積%以下であり、かつ、支持軸およびころの少なくとも一方の窒素富化層の窒素含有量が0.1質量%以上0.7質量%以下である。これにより、ローラ、支持軸、およびころの長寿命化が可能で、カムフォロア装置の耐久性能を向上させることができる。
本発明によれば、ローラの端面のうち、径方向外側端と内側端との間の領域が径方向外側端よりも突出した部分を含むことから、ローラ端面の径方向外側端と、この端面に向き合う対向部材との間に、必ず隙間が生じる。したがって、ローラの径方向外方から、この隙間に潤滑油を流し込むことが可能となり、カムフォロアの潤滑性能および耐久性能が向上する。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明のカムフォロアを組み込んだ可動弁機構を示す正面図である。可動弁機構1は、自動車のエンジン部品であって、軸5に揺動可能に支持されたロッカーアーム2と、ロッカーアーム2の一端に配置され、ロッカーアーム2の揺動によってエンジン燃焼室の吸排気を行う弁3と、ロッカーアーム2の他端に配置される支持軸6と、支持軸6の外周に回転自在に軸支されるローラ11と、カムシャフト(図示省略)に固定され偏心部4aを有するカム4とを備える。
上記構成の可動弁機構1は、エンジンのクランクシャフト(図示省略)の回転がタイミングベルト(図示省略)を経由してカムシャフト(図示省略)に伝達され、カム4を回転させる。そして、カム4の偏心部4aがローラ11の外周面に当接したときに、ロッカーアーム2が軸5を中心として揺動して弁3を押し下げる。これにより、エンジンの吸排気を行う。このとき、ローラ11はカム4の回転に伴って回転するので、ローラ11とカム4との当接部分のフリクションロスを低減することが可能となる。ロッカーアーム2は、その端から突出する脚部7を含めて例えば軽金属製であり、可動弁機構1の軽量化と、燃料消費率の向上が図られている。
図2は、ローラ11を軸支するカムフォロアを拡大して示す断面図である。支持軸6は、ロッカーアーム2の端から突出して互いに向かい合う1対の脚部7の間に架設されている。互いに平行な脚部7,7の平坦な壁面同士の間の領域には、中空円筒形状のローラ11と、支持軸6を内輪としローラ11を外輪とするころ12を配設する。ころ12は、中空円筒形状のローラ11の内周面と、支持軸6の外周面との間の環状領域に複数配置され、これら内外周面を転走する。ローラ11は、上述した外周面および内周面の他、端面16を有する。ローラ端面16のうち、径方向外側端16oと内側端16iとの中央16mは、径方向外側端16oよりも軸方向に突出している。
脚部7とローラ11およびころ12の端面との間には側板13を配置する。側板13は、中心孔13hを備えた平坦な円盤形状であり、支持軸6が中心孔13hを貫通する。側板13は、各脚部7,7の壁面にそれぞれ配置されて、ローラ11およびころ12の端面が脚部7と接触することを回避する。これにより、軽金属製の脚部7が摩耗することを防止する。ローラ11およびころ12が軸方向に片寄らない場合、図2に示すように側板13と脚部7の間には隙間15が生じる。
本実施例では、ローラ端面16の中央16mが径方向外側端16oより突出していることから、端面16と、端面16に向き合う脚部7および側板13との間に隙間14が生じる。
ローラ端面16は、外側端16oと内側端16iとのちょうど中間にある中央16mが軸方向に突出している場合の他、中央16mを含む中央部が径方向外側端16oより突出していればよい。なお本実施例のように中央部が最も突出している他、図には示さないが中央部を含む外側端16oと内側端16iとの間の領域が径方向外側端16oよりも軸方向に突出する部分を含んでいればよい。端面16の好ましい形状として、外径端16oから最も突出した部分16mまでは内径側に向かうにつれて、軸方向突出量が徐々に大きくなり、最も突出した部分16mから内径端16iまでは内径側に向かうにつれて、軸方向突出量が徐々に小さくなる。
この突出部分は、周方向全周で等しく突出して、周方向360°で連なる稜線を形成してもよい他、周方向で断続的に突出して、周方向に連なる稜線を形成しないものであってもよい。また、この突出部分は、外側端16oと内側端16iとの間の領域であれば、いずれの径方向位置にあってもよく、中央部に限定されない。
図3は、本実施例の軸線を含む平面における断面形状を示す断面図である。好ましくは、図3に示すように、ローラ端面16の断面形状が、円弧である。より好ましくは、ローラ端面16の断面形状は、径方向内側端16iの軸方向位置が、径方向外側端16oの軸方向位置に等しく、これら径方向内側端16iと外側端16oとの中央16mで軸方向に最も突出した形状である。
これにより、ローラ端面16の径方向外側端16oと、ローラ端面が向き合う脚部7との間に、隙間14が生じる。
ローラ端面16の断面円弧形状の曲率半径をr、ローラ11の径方向厚みをTとすると、曲率半径rが大きすぎる場合にはローラ端面16が平面に略等しくなってしまい、側板13に密着し易くなる。これに対し曲率半径rが小さすぎる場合には、ローラ11ところ12との接触長さが過度に減少してしまい、軸受の負荷容量が不足する。そこで、0.5T<r<200Tを満たすようにローラ端面16を形成する。
ローラ11の外周面の半径をRt、ローラ11の径方向厚みをT、側板13の外径を半径Rsとすると、側板半径Rsが小さすぎる場合には、ローラ端面16が脚部7に当接してしまう。これに対し側板半径Rsが大きすぎる場合には、カム4が側板13に当接してしまう。そこで、Rt−T<Rs<Rtを満たすように側板を形成する。
ここで付言すると、図4に示すように側板半径Rsが、ローラ11の内周面の半径Rt−Tよりも大きく、ローラ11の厚み方向中央の半径Rt−T/2よりも小さい場合、側板13の外縁13gが端面16に当接してしまう。そこで好ましくは、Rt−T/2<Rs<Rtを満たすように側板13を形成し、側板外縁13gがローラ端面16に当接することを回避する。そして、側板外縁13gとローラ端面16との間に必ず隙間14が生じるようにする。
本実施例によれば、径方向外方から隙間14に潤滑油を流し込むことが可能となる。したがって、カムフォロアの潤滑性能および耐久性能が向上する。
本実施例では、ローラ端面16の中央16mを径方向内側端16iよりも軸方向に突出させたため、ローラ11の内径面ところ12の転動面との接触長さが従来よりも小さくなってしまう。そこで、ローラ11に浸炭窒化の熱処理を施し、支持軸6およびころ12に浸炭窒化および低温2次焼き入れの熱処理を施す。そして、これらローラ11、支持軸6、およびころ12の表層部に窒素富化層を形成する。支持軸6およびころ12の少なくとも一方の部材における窒素富化層は、そのオーステナイト結晶粒が、粒度番号の10番を超えて微細化される。さらに、この窒素富化層の残留オーステナイト量が11体積%以上25体積%以下である。さらに、この窒素富化層の窒素含有量が0.1質量%以上0.7質量%以下である。
本実施例のカムフォロアと従来からあるカムフォロアとにつき、外輪回転型寿命試験機を用いて比較試験を行った。試験条件は、外力を与えながら回転する駆動ロールに試験体になるローラが接触するようにカムフォロアを設置し、ローラに3000[N]の外力を与えながら、ローラを毎分7000回転させ、100℃のエンジンオイルで毎分20[ml]でローラを潤滑した。
比較品1の形状は、図6の断面図に示すように、ころKの端面KtおよびローラGの端面Gtが共に平坦であって、両者K,Gの軸方向長さが等しいものである。他の部分の形状は、図2に示す発明品と同様である。また比較品2の形状は、図2に示す発明品とすべて同様である。
比較品1および比較品2には、表1に示すように、ローラと、ころと、支持軸とに標準熱処理を施した。具体的には、RXガス雰囲気中で、加熱温度840℃、保持時間20分で加熱後、焼入れを行い、次に180℃で90分間焼戻しを行う標準熱処理を施した。
発明品には、表1に示すように、ローラに浸炭窒化の熱処理を施し、ころおよび支持軸に、以下に述べる熱処理を施した。具体的には、RXガスとアンモニアガスとの混合ガス雰囲気中で、浸炭窒化処理温度850℃、保持時間150分で加熱後、850℃から一次焼入れを行い、次に浸炭窒化処理温度よりも低い800℃で20分間加熱して二次焼入れを行い、180℃で90分間焼戻しを行う浸炭窒化+低温二次の熱処理を施した。
なお発明品のローラ11には、RXガスとアンモニアガスとの混合ガス雰囲気中で、加熱温度850℃、保持時間150分で加熱後、850℃から焼入れを行い、次に180℃で90分間焼戻しを行う浸炭窒化の熱処理を施した。
Figure 2009293391
表2は、上述した標準熱処理と、浸炭窒化の熱処理と、浸炭窒化+低温二次の熱処理による組成を示す。浸炭窒化+低温二次の熱処理によれば、オーステナイト結晶粒度(JIS G0551)は12番であり、粒度番号の10番を超えている。また、残留オーステナイト量(%)は体積比で21%であり、11体積%以上25体積%以下である。また、窒素含有量(%)は質量比で0.30%であり、0.1質量%以上0.7質量%以下である。
Figure 2009293391
比較試験の結果は、表1に示すように、比較品1の寿命比を1とすると、比較品2の寿命比が1.2であり、発明品の寿命比が4.3であった。
比較品1よりも比較品2の寿命が長いのは、比較品2にあってはローラ端面の中央16mが外側端16oよりも軸方向に突出していることから、潤滑性能が向上したためと考えられる。
この試験結果によれば、発明品の寿命比が4.3であり、優れた耐久性能を有することがわかる。これは、発明品には、図2および図3に示す隙間14から潤滑油が流し込まれるためと、浸炭窒化+低温二次の熱処理によるためと考えられる。
図5は、本発明の変形実施例を示す断面図である。この変形実施例の基本構成は、上述した図1〜図3に示す実施例と共通するため、共通する基本構成については説明を省略する。そして、異なる構成について以下に説明する。
この変形実施例では、ローラ11の内径面がクラウニング部18を有する。ローラ端面16の中央16mが径方向内側端16iよりも突出しているため、ころ12の転動面がローラ11の内周面よりも軸方向に突出する場合があり、突出したころ12の軸方向端部では曲げ応力など不所望なエッジロードが作用する場合がある。
図5に示す変形実施例では、ローラ11の内周面がクラウニング部18を有することから、ころ12の軸方向中央部の直径が、ころ12の境界部分の直径よりもわずかに大きくなる。これにより、エッジロードを緩和することが可能になる。したがって、カムフォロアの耐久性能が益々向上する。
なお、図には示さなかったが、ローラ11の内周面に代えて、ころ12の転動面がクラウニング部を有してもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明は、エンジンの可動弁機構等に採用されるロッカーアーム用カムフォロアに有利に利用される。
本発明の1実施例になるカムフォロアを組み込んだ可動弁機構を示す正面図である。 ローラを軸支する軸受を拡大して示す断面図である。 図2の軸受の寸法を説明するための図である。 側板の寸法を説明するための図である。 本発明の変形実施例を示す断面図である。 従来からある比較品を示す断面図である。
符号の説明
1 可動弁機構、2 ロッカーアーム、3 弁、4 カム、4a 偏心部、5 軸、6 支持軸、7 脚部 11 ローラ、12 ころ、13 側板、13g 側板外縁、14,15 隙間、16 ローラ端面、16i ローラ端面の径方向内側端、16o ローラ端面の径方向外側端、16m ローラ端面の径方向中央、18 クラウニング部。

Claims (9)

  1. 外周面、内周面、および端面を有し、前記外周面はカムに当接し、前記端面の径方向外側端と内側端との間の領域が前記径方向外側端よりも軸方向に突出した部分を含む円筒形状のローラと、
    前記ローラの支持軸と、
    これら支持軸およびローラ間の環状領域に配置される複数のころとを備える、ロッカーアーム用カムフォロア。
  2. 前記ローラの端面は、軸線を含む平面における断面形状が円弧である、請求項1に記載のロッカーアーム用カムフォロア。
  3. 前記ローラ端面の断面形状は、該端面の径方向内側端の軸方向位置が、該端面の径方向外側端の軸方向位置に等しく、これら径方向内側端と外側端との中央で軸方向に最も突出した形状である、請求項2に記載のロッカーアーム用カムフォロア。
  4. 前記ローラ端面の断面円弧形状の曲率半径をr、前記ローラの径方向厚みをTとすると、
    0.5T<r<200Tを満たす、請求項3に記載のロッカーアーム用カムフォロア。
  5. 前記支持軸の外周に取り付けられて、前記ローラの端面および前記ころの端面と向き合う円盤形状の側板をさらに備え、
    前記ローラの外周面の半径をRt、前記ローラの径方向厚みをT、前記側板の半径をRsとすると、
    Rt−T<Rs<Rtを満たす、請求項3または4に記載のロッカーアーム用カムフォロア。
  6. 前記ころの転動面および前記ころが転走する前記ローラの内周面のうち、少なくとも一方がクラウニング部を有する、請求項1〜5のいずれかに記載のロッカーアーム用カムフォロア。
  7. 前記ローラ、前記支持軸、および前記ころの全てが窒素富化層を有し、
    支持軸およびころの少なくとも一方の部材における前記窒素富化層のオーステナイト結晶粒が、粒度番号の10番を超えて微細化され、かつ、前記部材における前記窒素富化層の残留オーステナイト量が11体積%以上25体積%以下であり、かつ、前記部材における前記窒素富化層の窒素含有量が0.1質量%以上0.7質量%以下である、請求項1〜6のいずれかに記載のロッカーアーム用カムフォロア。
  8. 1対の脚部を有する揺動部材と、
    前記一対の脚部間に架設される支持軸と、
    前記支持軸に回転自在に支持され、外周面、内周面、および端面を有し、前記外周面はカムに当接し、前記端面の径方向外側端と内側端との間の領域が前記径方向外側端よりも軸方向に突出した部分を含む円筒形状のローラと、
    これら支持軸およびローラ間の環状領域に配置される複数のころとを備える、カムフォロア装置。
  9. 前記ローラ、前記支持軸、および前記ころの全てが窒素富化層を有し、
    支持軸およびころの少なくとも一方の部材における前記窒素富化層のオーステナイト結晶粒が、粒度番号の10番を超えて微細化され、かつ、前記部材における前記窒素富化層の残留オーステナイト量が11体積%以上25体積%以下であり、かつ、前記部材における前記窒素富化層の窒素含有量が0.1質量%以上0.7質量%以下である、請求項8に記載のカムフォロア装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011078408A1 (en) 2009-12-24 2011-06-30 Dow Corning Toray Co., Ltd. Surface-treatment agent for powder for use in cosmetic and cosmetic containing powder treated with the same

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