JP2009292484A - 航空コンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】他の航空コンテナ等に衝突した場合に損傷を防止すること。
【解決手段】突出部61は、第1表部51からのリベット30の頭部31の突出高さより収容空間Kの外側に突出して構成されているので、航空コンテナ1を運搬する際に、第1表面の前方から他の航空コンテナ等と接触した場合であっても、リベット30と接触する前に、まず、他の航空コンテナ等は、比較的剛性を有する後側フレーム13の突出部61に接触する。従って、リベット30が他の航空コンテナ等と接触することを防止することができるので、リベット30が損傷して後側パネル23が第1表部51から外れることを防止でき、後側パネル23と第1表部51との接合状態が緩んで航空コンテナ1が損傷することを防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は航空コンテナに関し、特に、他の航空コンテナ等に衝突した場合に損傷を防止することができる航空コンテナに関するものである。
従来から、航空機により貨物を運搬するためのコンテナとして航空コンテナが知られている(例えば特許文献1)。この航空コンテナは、航空機に搭載されるので、軽量化のためにアルミ合金製等の材質により、枠組みを構成するフレームとパネルとがリベットにより接合されている。
特開平7−257683号公報
しかしながら、上述した従来の航空コンテナでは、他の航空コンテナ等がリベットに衝突した場合に、リベットが損傷し易いという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、他の航空コンテナ等に衝突した場合に損傷を防止することができる航空コンテナを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の航空コンテナは、枠組みを構成するフレームと、そのフレームに接合されるパネルと、そのパネルを前記フレームに接合するリベットとを備えるものであって、前記フレームは、前記リベットにより前記パネルが接合される接合面においてその接合面からの前記リベットの突出高さよりも突出する突出部を備えている。
請求項2記載の航空コンテナは、請求項1記載の航空コンテナにおいて、前記突出部は、前記接合面を膨出させて形成されている。
請求項3記載の航空コンテナは、請求項2記載の航空コンテナにおいて、前記突出部は、前記フレームに接合された前記パネルの外縁に沿って前記接合面に延設されている。
請求項4記載の航空コンテナは、請求項3記載の航空コンテナにおいて、前記フレームは、前記接合面に対して傾斜する傾斜面を備え、その傾斜面が前記突出部に連設されている。
請求項5記載の航空コンテナは、請求項4記載の航空コンテナにおいて、前記フレームは、中空状に形成された中空部を備え、その中空部により前記リベットの一端が被包されている。
請求項1記載の航空コンテナによれば、枠組みを構成するフレームにパネルがリベットにより接合されて、内部に貨物が搭載される収容空間が形成される。
ここで、請求項1記載の航空コンテナによれば、フレームは、リベットによりパネルが接合される接合面においてその接合面からのリベットの突出高さよりも突出する突出部を備えているので、他の航空コンテナ等が衝突した場合であっても、リベット及びそのリベットでフレームに接合されるパネルへの衝突を防止することができるという効果がある。
即ち、他の航空コンテナ等が衝突した場合に、他の航空コンテナ等は、まず突出部と衝突するので、リベット及びそのリベットでフレームに接合されるパネルへの衝突を防止することができる。従って、パネルのリベットが破損してパネルがフレームの接合面から外れることを防止でき、パネルとフレームとの接合状態が緩んで航空コンテナが損傷することを防止することができると共に、パネルが損傷することを防止することができるという効果がある。
請求項2記載の航空コンテナによれば、請求項1記載の航空コンテナの奏する効果に加え、突出部は、接合面を膨出させて形成されているので、別部材を接合面に固定する場合に比べて、部品点数を削減することができるという効果がある。
また、接合面を膨出させるので、フレームの長手方向に直交する方向における断面積を増加させることができ、フレームの剛性を向上させることができるという効果がある。また、フレームを押出成形する場合は、押出成形により突出部とフレームと一体的に形成することができるので、突出部を簡易に形成することができるという効果がある。
請求項3記載の航空コンテナによれば、請求項2記載の航空コンテナの奏する効果に加え、突出部は、フレームに接合されたパネルの外縁に沿って接合面に延設されているので、パネルをフレームの接合面に固定するシール材を塗布する場合に、シール材を塗布するガイドとして突出部を利用することができ、シール材を塗布する作業性を向上させることができるという効果がある。
即ち、シール材を塗布するシールガン(図示せず)を突出部に沿って移動させることにより、突出部に沿ってシール材を簡易に塗布することができる。よって、シール材を塗布する作業性を向上させることができる。
また、パネルの外縁と突出部との間に塗布されたシール材は、突出部に堰き止められるので、かかるシール材が外側に漏れることを防止することができるという効果がある。
請求項4記載の航空コンテナによれば、請求項3記載の航空コンテナの奏する効果に加え、突出部に連設される傾斜面は接合面に対して傾斜するので、他の航空コンテナ等が突出部と衝突した場合に、リベット及びそのリベットでフレームに接合されるパネルを確実に保護することができるという効果がある。
即ち、他の航空コンテナ等が突出部と衝突した場合に、他の航空コンテナ等は突出部の傾斜面に沿って移動するので、リベットが取り付けられる接合面から他の航空コンテナ等を逃がすことができる。よって、他の航空コンテナ等がリベット及びそのリベットでフレームに接合されるパネルに衝突することを防止でき、リベット及びパネルの損傷を防止することができる。よって、リベット及びパネルを確実に保護することができる。
また、他の航空コンテナ等が突出部と衝突した場合に、他の航空コンテナ等は傾斜面にガイドされるので、他の航空コンテナ等と突出部との衝突方向と異なる方向に移動させることができる。よって、突出部に負荷される荷重をかかる衝突方向と異なる方向に分散させることができ、突出部の変形を最小限とすることができるという効果がある。
また、傾斜面は、突出部と連設されているので、突出部と傾斜面とを離間して配設する場合に比べて、突出部に衝突した他の航空コンテナ等を傾斜面に沿って移動させ易い。従って、突出部に衝突した他の航空コンテナ等を確実に傾斜面に沿って移動させることができ、他の航空コンテナ等と突出部との衝突方向と異なる方向に移動させることができるという効果がある。
請求項5記載の航空コンテナによれば、請求項4記載の航空コンテナの奏する効果に加え、フレームは、中空状に形成された中空部によりリベットの一端が被包されるので、リベットの軸部が航空コンテナ内部の収容空間内に露出しない。よって、リベットが収容空間に搭載される貨物を傷付けることを確実に防止することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施の形態における航空コンテナ1の概略構成について説明する。図1は、本発明の第1実施の形態における航空コンテナ1の斜視図であり、図2は、図1の矢印II方向から視た航空コンテナ1の側面図である。なお、図1において、後述するリベット30の図示が省略されている。また、矢印Fは航空コンテナ1の前方を、矢印Bは後方を、矢印Uは上方を、矢印Dは下方を、矢印Lは左方を及び矢印Rは右方を示している。図2及び図3においても同様である。
図1に示すように、航空コンテナ1は、大型の飛行機の座席の下方に形成される貨物空間(図示せず)に搭載されるコンテナであって、アルミ合金製とすることにより、軽量化が図られている。
この航空コンテナ1は、枠組みを構成するフレーム10と、そのフレーム10に固定されるパネル20と、そのパネル20をフレーム10に固定するリベット30(図2参照)と、フレーム10及びそのフレーム10に固定されたパネル20を支持する支持台40とを備えて構成されている。
図1に示すように、フレーム10は、押出成形により形成されて内部に中空部T(図3参照)を有する角パイプで構成されると共に、正面側(図1紙面手前側)に配設されると共に正面視(紙面手前側から視て)五角形に組み立てられる前側フレーム11と、背面側(図1紙面奥側)に配設されると共に背面視(図1紙面奥側から視て)五角形に組み立てられる後側フレーム13と、前側フレーム11の上部と下部とを連結すべく上下方向(図1上下方向)に延設される前側中央フレーム12(図3参照)と、後側フレーム13の上部と下部とを連結すべく上下方向(図1上下方向)に延設される後側中央フレーム14(図2参照)と、前側フレーム11及び後側フレーム13を連結すべく前後方向(図1紙面手前から奥方向)に延設される複数の連結フレーム15とを備えて枠組みを構成している。
前側フレーム11と前側中央フレーム12とで形成される矩形状の部分(図1右側の部分)には、その外縁から前側(図1紙面手前側)に延設される扉支持部21cが設けられている。この扉支持部21cには正面視(図3下方から視て)枠状に形成される後述する扉パネル21が前側フレーム11に対して揺動可能に嵌合されている。
図1及び図2に示すように、前側フレーム11及び後側フレーム13には、後述する角部60と立設部54(図3参照)とが設けられている。この角部60と立設部54とについて、後に詳しく説明する。
図1及び図2に示すように、パネル20は、正面側(図1紙面手前側)に配設されると共に正面視(図1紙面手前側から視て)矩形状に構成される扉パネル21と、扉パネル21に隣設して正面視台形状に構成される前側パネル22と、背面側(図1紙面奥側)に配設されると共に背面視(図2紙面手前側から視て)五角形状に構成される後側パネル23と、上面側(図1上側)に配設されると共に上面視(図1上側から視て)矩形状に構成されるルーフパネル24と、下面側(図1下側)に配設されると共に上面視(図1上側から視て)ルーフパネルより一回り小さい矩形状に構成されるフロアパネル(図示せず)と、右側面側(図1右側)に配設されると共に右側面視(図1右側から視て)矩形状に構成される右サイドパネル25と、左側面側(図1左側)に配設されると共に左側面視(図1左側から視て)矩形状に構成される左サイドパネル26とを備えて構成されている。
図1に示すように、扉パネル21は、上側扉パネル21a及び下側扉パネル21bとで構成され、上側扉パネル21aは前側フレーム11の上部に前側フレーム11に対して揺動可能に取り付けられると共に下側扉パネル21bは前側フレーム11の下部に前側フレーム11に対して揺動可能に取り付けられている。
よって、前側フレーム11に対して上側扉パネル21aを上方(図1上方)に揺動させると共に、前側フレーム11に対して下側扉パネル21bを下方(図1下方)に揺動させることにより、航空コンテナ1の内部に形成される収容空間K(図3参照)が開放され、航空コンテナ1の内部に貨物を搭載することが可能となる。
前側パネル22は、前側フレーム11と、前側中央フレーム12とで形成される台形状の開口を塞ぐように前側フレーム11及び前側中央フレーム12に接合されてリベット30で固定されている。
図2に示すように、後側パネル23は、後側フレーム13によって形成される矩形状の開口を塞ぐように後側フレーム13に接合されてリベット30で後側フレーム13に固定されている。
図1に示すように、ルーフパネル24(フロアパネル(図示せず))は、前側フレーム11、後側フレーム13、及び連結フレーム15によって形成される矩形状の開口を塞ぐように前側フレーム11、後側フレーム13、及び連結フレーム15に接合されてリベット30で固定されている。
図1に示すように、右サイドパネル25(左サイドパネル26)は、前側フレーム11、後側フレーム13、連結フレーム15によって形成される矩形状の空間を塞ぐように前側フレーム11、後側フレーム13、連結フレーム15にリベット30で固定されている。
図2に示すように、リベット30は、パネル20をフレーム10に固定するために用いられる締結部材であって、頭部31とパネル20とフレーム10とを結合する軸部32(図4参照)とを有して構成されている。
図1及び図2に示すように、支持台40は、支持台40を貫通する複数の挿入孔41と、支持台40の下端に設けられる外周縁部40aとを備えて構成されている。
挿入孔41は、フォークリフトのフォーク(図示せず)が挿入される孔であって、支持台40の前後方向(図1紙面手前から奥方向)に穿設されて支持台40を貫通する一対の前後貫通孔41aと、支持台40の右側(図1右側)から左右方向(図1左右方向)に穿設されて支持台40を貫通しない一対の右挿入孔41bとを有して構成されている。
よって、支持台40に対して、フォークリフトのフォーク(図示せず)は、前側(図1紙面手前側)、右側(図1右側)及び後側(図1紙面奥側)から挿入可能となっている。従って、航空コンテナ1は、前面(図1紙面手前の面)、後面(図1紙面奥側の面)又は左側面(図1左側の面)を進行方向前側に位置させて、フォークリフト(図示せず)により運搬される。
外周縁部40aは、飛行機の貨物空間(図示せず)の内部に設けられる爪(図示せず)に固定される部分であって、この外周縁部40aは、支持台40の下端に沿って外側に突設されている。また、この外周縁部40aは、フロアパネル(図示せず)より一回り大きい矩形状に形成されている。よって、この外周縁部40aが航空コンテナ1の最も外側に突出する部分となる。従って、貨物空間(図示せず)を構成する飛行機の内壁(図示せず)にフレーム10及びパネル20を干渉させることなく、航空コンテナ1を貨物空間の内部に簡易に収容することができる。
次に、図3を参照して、立設部54及び角部60が設けられる前側フレーム11及び後側フレーム13について説明する。図3は、図1のIII―III線における航空コンテナ1の断面図である。前側フレーム11と後側フレーム13とは同様に構成されているので、後側フレーム13について説明し、前側フレーム11については説明を省略する。
図3に示すように、後側フレーム13は、中空部Tを構成するように収容空間Kの外側に配設されて互いに直交する方向に延設される第1表部51及び第2表部52と、第2表部52に連設されると共に第1表部51に対向する裏部53と、第1表部51及び第2表部52の境界部分に形成される角部60とを備えて構成されている。
第1表部51は、後側フレーム13を構成する一つの面であって、航空コンテナ1の後面側(図3上側)に配設されて後側パネル23の延設方向(図3左右方向)に延設されている。
後側フレーム13の第1表部51に後側パネル23が接合され、この第1表部51と後側パネル23との接合部分にリベット30が打ち込まれている。
このリベット30が収容空間Kの外側から後側フレーム13の第1表部51と後側パネル23との接合部分に打ち込まれている。よって、後側パネル23が後側フレーム13に固定された場合に、リベット30の頭部31は後側フレーム13の第1表部51から外側に突設され、リベット30の軸部32は、後側フレーム13の中空部Tに被包されている。
よって、リベット30の軸部32が収容空間K内に露出しないので、リベット30の軸部32が貨物を傷付けることを確実に防止することができる。
裏部53は、前方(図3下方)に延びる立設部54を備えて構成されている。立設部54は、右サイドパネル25(左サイドパネル26)が接合される部分であって、この立設部54と右サイドパネル25(左サイドパネル26)との接合部分に収容空間Kの外側からリベット30が打ち込まれて、右サイドパネル25(左サイドパネル26)が立設部54に固定されている。
右サイドパネル25(左サイドパネル26)が立設部54に固定された場合に、リベット30の頭部31が収容空間Kに被包され、リベット30の軸部32が収容空間の外側に露出している。このリベット30の軸部32の右サイドパネル25(左サイドパネル26)からの突出量は、リベットの30の頭部31の突出量と比べて、大きく設定されている。
よって、このリベット30の軸部32が収容空間Kに突出した状態で露出しないので、収容空間Kに搭載される貨物がリベット30の軸部32によって傷付けられることを防止することができる。
また、立設部54は、第2表部52より一段内側(収容空間K側、図3中央側)に配設されている。よって、立設部54に接合される右サイドパネル25(左サイドパネル26)は、前側フレーム11及び後側フレーム13より内側(収容空間K側、図3中央側)に凹んだ状態で配設されている。
従って、右サイドパネル25(左サイドパネル26)と立設部54との接合部分を固定するリベット30の軸部32の端部を、第2表部52よりも収容空間K側(図3中央側)に配設することができる。よって、かかるリベット30の軸部32の端部を第2表部52よりも外側に突設しない状態で配設することができる(図4参照)。
これにより、フォークリフトのフォーク(図示せず)を一対の右挿入孔41b(図2参照)に挿入して航空コンテナ1の運搬する際に、航空コンテナ1が側方(図3右方又は左方)から他の航空コンテナ等と接触した場合に、他の航空コンテナ等は、右サイドパネル25(左サイドパネル26)を立設部54に固定するリベット30又はそのリベット30で立設部54に固定される右サイドパネル25(左サイドパネル26)と接触する前に、比較的剛性を有する前側フレーム11及び後側フレーム13の第2表部52に接触する。よって、リベット30の軸部32及び右サイドパネル25(左サイドパネル26)に他の航空コンテナ等が接触することを防止できる。
従って、他の航空コンテナ等がリベット30の軸部32に接触することによってリベット30が破損して外れることを防止でき、右サイドパネル25(左サイドパネル26)と前側フレーム11及び後側フレーム13との結合状態が緩んで航空コンテナ1が損傷することを防止することができる。
次に、図4を参照して、角部60について詳しく説明する。図4は、図3のIV部における角部60の拡大断面図である。なお、前側フレーム11の角部60と後側フレーム13の角部60とは、略同一に形成されるので、後側フレーム13の角部60説明し、前側フレーム11の角部60の説明は省略する。
図4に示すように、角部60は、後側フレーム13の長手方向(図3紙面手前から奥方向)における断面で山型状に形成され、突出部61と傾斜面62とを備えて構成されている。
突出部61は、第1表部51の外側(図4右側)の端部を収容空間Kから離間する側(図4上側)に突設させた部分であって、第1表部51からのリベット30の頭部31の突出高さより収容空間Kの外側(図4上側)に突出して構成されている。
よって、航空コンテナ1を運搬する際に、第1表面の前方(図4上方)から他の航空コンテナ等と接触した場合であっても、後側パネル23を後側フレーム13の第1表部51に固定するリベット30及びそのリベット30で後側フレーム13に固定される後側パネル23と接触する前に、まず、他の航空コンテナ等は、比較的剛性を有する後側フレーム13の突出部61に接触する。
従って、リベット30及び後側パネル23が他の航空コンテナ等と接触することを防止することができる。よって、リベット30及び後側パネル23の損傷を防止することができると共に、リベット30が破損して後側パネル23が第1表部51から外れることを防止できる。従って、後側パネル23と第1表部51との接合状態が緩んで航空コンテナ1が損傷することを防止することができる。
また、突出部61は、第1表部51に対して直交する方向に延設されている。よって、突出部61を第1表部に対して斜め方向に延設させる場合に比べて、突出部61の剛性を向上させることができる。よって、突出部61に他の航空コンテナ等が衝突した場合であっても、突出部61の変形を防止することができるので、リベット30が他の航空コンテナ等と接触することを確実に防止することができる。
さらに、リベット30の軸部32でなく、リベット30の頭部31を第1表部51から突設させるので、軸部32を突出させる場合に比べて、第1表部51からのリベット30の頭部31の突出量を小さく設定することができる。よって、突出部61をコンパクトに形成することができる。
加えて、突出部61と第1表部51との連結部分に後側パネル23の外側(図4右側)の端部が突き当てられた状態で、後側パネル23が第1表部51に固定されている。よって、突出部61を利用して後側パネル23を位置決めすることができ、後側パネル23を後側フレーム13に取り付ける作業性の向上を図ることができる。
また、突出部61は、後側フレーム13に接合された後側パネル23の外縁に沿って前記第1表部51の長手方向(図3紙面手前から奥方向)に沿って延設されている(図2参照)。よって、この突出部61と後側パネル23の外側端部(図4左側の端部)との間に、後側パネル23を後側フレーム13の第1表部51に固定するシール材Sを塗布する場合に、シール材Sを塗布する作業性を向上させることができる。
即ち、シール材Sを塗布するシールガン(図示せず)を突出部61に沿って移動させることにより、突出部61と後側パネル23の外側端部との間にシール材Sを簡易に塗布することができる。
また、後側パネル23の外縁と突出部61との間に塗布されたシール材Sは、突出部61に堰き止められるので、かかるシール材Sが外側(図4右側)に漏れることを防止することができる。
さらに、突出部61は、第1表部51を収容空間Kの外側に膨出させて形成されている。よって、別部材を第1表部51に固定する場合に比べて、作業工程及び部品点数を削減することができる。また、第1表部51を外側に膨出させるので、後側フレーム13の長手方向に直交する方向における断面積を増加させて後側フレーム13の剛性を向上させることができる。さらに、後側フレーム13を押出成形する場合は、押出成形により突出部61と後側フレーム13と一体的に形成することができるので、突出部61を簡易に形成することができる。
傾斜面62は、第1表部51に対して傾斜すると共に突出部61と連続して形成される。よって、他の航空コンテナ等と突出部61とが接触した場合に、リベット30及びそのリベット30で後側フレーム13に固定される後側パネル23を確実に保護することができる。
即ち、他の航空コンテナ等と突出部61とが接触した場合に、他の航空コンテナ等は突出部61の傾斜面62に沿って移動するので、リベット30が取り付けられる第1表面51から他の航空コンテナ等を逃がすことができる。よって、他の航空コンテナ等がリベット30及び後側パネル23に衝突することを防止でき、リベット30及び後側パネル23の損傷を防止することができる。よって、リベット30及び後側パネル23を確実に保護することができる。
また、他の航空コンテナ等と突出部61とが接触した場合に、他の航空コンテナ等と突出部61とが接触した場合に、突出部61に接触した他の航空コンテナ等は傾斜面62にガイドされて、他の航空コンテナ等と突出部61との接触方向と異なる方向に移動する。よって、突出部61に負荷される荷重をかかる接触方向と異なる方向に分散させることができ、突出部61の変形を最小限とすることができる。従って、リベット30及び後側パネル23を確実に保護することができる。
また、傾斜面62は、突出部61と連設されているので、突出部61と傾斜面62とを離間して配設する場合に比べて、突出部61に衝突した他の航空コンテナ等を傾斜面62に沿って移動させ易い。従って、突出部61に衝突した他の航空コンテナ等を確実に傾斜面62に沿って移動させることができ、突出部61の変形を最小限として、リベット30及び後側パネル23を確実に保護することができる。
さらに、傾斜面62は、突出部61から外側へ下降傾斜する方向(図4左上から右下方向)に延設されている。よって、他の航空コンテナ等が傾斜面62に衝突した場合であっても、傾斜面62とリベット30との間に配設される突出部61に邪魔されて他の航空コンテナ等はリベット30側(図3左側)に移動することができない。よって、リベット30及びそのリベット30で後側フレーム13に固定される後側パネル23が他の航空コンテナ等と接触することを防止することができるので、リベット30及び後側パネル23の損傷を防止することができる。
従って、リベット30が破損して後側パネル23が後側フレーム13の第1表部51から外れることを防止でき、後側パネル23と後側フレーム13との結合状態が緩んで航空コンテナ1が損傷することを防止することができる。
加えて、傾斜面62は角部60に設けられるので、航空コンテナ1の角部60にピン角を有しない。よって、航空コンテナ1の角部60にピン角を有する場合に比べて、他の航空コンテナ等が航空コンテナ1に接触する面積を増加させることができるので、他の航空コンテナ等の損傷を防止することができる。
また、突出部61及び傾斜面62は、前側フレーム11の五角形の左側の2辺(図1参照)に設けられると共に、後側フレーム13の五角形の全辺(図2参照)に設けられている。よって、突出部61及び傾斜面62は、航空コンテナ1の背面側(図4上側)と正面側(図4下側)とに配設される。
よって、航空コンテナ1の前後貫通孔41a(図1参照)に航空コンテナ1の背面側(図1紙面奥側)からフォークリフトのフォーク(図示せず)が挿入された場合に、進行方向の前側に配設される前側フレーム11に突出部61が設けられ、又は、航空コンテナ1の前後貫通孔41a(図1参照)に航空コンテナ1の前面側(図1紙面手前側)からフォークリフトのフォークが挿入された場合に、進行方向の前側に配設される後側フレーム13に、突出部61が設けられている。
かかる進行方向前側に位置するフレーム10は、外のフレーム10と比べて、他の航空コンテナやフォークリフト等と接触しやすい。よって、進行方向前側に突出部61を位置させて、リベット30及びそのリベット30で後側フレーム13に固定される後側パネル23が他の航空コンテナ等と接触することを防止することができる。従って、リベット30が破損して外れて、前側パネル22と前側フレーム11との結合又は後側パネル23と後側フレーム13との結合が緩むことを防止することができる。結果として、航空コンテナ1が損傷することを防止することができる。
次に、図5を参照して、本発明の第2実施の形態における航空コンテナ101について説明する。図5は、第2実施の形態における角部160の拡大断面図であり、図4に相当するものである。また、上記した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
第1実施の形態における後側フレーム13の角部60の傾斜面62は、突出部61から外側へ下降傾斜する方向(図4左上から右下方向)に延設される傾斜面で構成されているのに対して、第2実施の形態における後側フレーム130の角部160の傾斜面162は、外向きに凸の円弧面で構成されている。
よって、傾斜面162は、第1実施の形態の傾斜面62に比べて、後側フレーム130の長手方向に直交する方向における断面積を増加させて剛性を向上させることができると共に、他の航空コンテナ等との接触面積を小さく設定して傾斜面162に負荷される荷重を小さくすることができる。
従って、他の航空コンテナ等が傾斜面162に衝突した場合でも、この傾斜面162の変形を防止してリベット30及びそのリベット30で後側フレーム130に固定される後側パネル23を保護することができる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施の形態である航空コンテナ1において、後側フレーム13を膨出させて角部60を中空の山型に形成したが、この角部60を中実の山型に形成してもよい。この場合、角部60の剛性を向上させることができるので、他の航空コンテナ等が角部60と衝突した場合であっても、角部60の変形を確実に防止して、リベット30及びそのリベット30で後側フレーム13に固定される後側パネル23を保護することができる。
また、本実施の形態である航空コンテナ1において、前側フレーム11と後側フレーム13とに角部60を設けたが、収容空間Kの外側に配設される連結フレーム15に角部60を設けてもよい。また、第2表部52と裏部53との境界部分に角部60を設けてもよい。この場合、左右サイドパネル25,26を第2表部52に直接固定することができ、立設部54を不要とすることができる。
本発明の第1実施の形態における航空コンテナの斜視図である。 図1の矢印II方向から視た航空コンテナの側面図である 図1のIII―III線における航空コンテナの断面図である。 図3のIV部における角部の拡大断面図である。 本発明の第2実施の形態における角部の拡大断面図である。
符号の説明
1,101 航空コンテナ
10 フレーム
11 前側フレーム(フレーム)
13 後側フレーム(フレーム)
20 パネル
22 前側パネル(パネル)
23 後側パネル(パネル)
30 リベット
51 第1表部(接合面)
61 突出部
62,162 傾斜面
T 中空部

Claims (5)

  1. 枠組みを構成するフレームと、そのフレームに接合されるパネルと、そのパネルを前記フレームに接合するリベットとを備える航空コンテナにおいて、
    前記フレームは、前記リベットにより前記パネルが接合される接合面においてその接合面からの前記リベットの突出高さよりも突出する突出部を備えていることを特徴とする航空コンテナ。
  2. 前記突出部は、前記接合面を膨出させて形成されていることを特徴とする請求項1記載の航空コンテナ。
  3. 前記突出部は、前記フレームに接合された前記パネルの外縁に沿って前記接合面に延設されていることを特徴とする請求項2記載の航空コンテナ。
  4. 前記フレームは、前記接合面に対して傾斜する傾斜面を備え、その傾斜面が前記突出部に連設されていることを特徴とする請求項3記載の航空コンテナ。
  5. 前記フレームは、中空状に形成された中空部を備え、その中空部により前記リベットの一端が被包されることを特徴とする請求項4記載の航空コンテナ。
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