JP2009292070A - ノック式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸筒内に、ばねにより後方に付勢して前後に移動可能に収容した筆記体の筆記先端部を、軸筒内に配したカム溝と、固定カムと、回転カムとノック体で構成されたノック式繰出機構により、軸筒の先端開口部より出没させるノック式筆記具において、ノック体のノック操作時における回転カムにより発生するノック音を低減したノック式筆記具を提案する。
【解決手段】回転カム7の軸部8の後方に、凹溝(図示せず)を形成して該凹溝に、ニトリルゴムからなる回転抑制部材としてのOリング17を接着する。回転カム7の回転を止めることのないようにOリング17をノック体4の内壁面4aに当接させて設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、カム溝、固定カム、回転カムおよびノック体とで構成されたノック式繰出機構を有したノック式筆記具に関する。
従来より、軸筒内にばねにより後方に付勢して前後に移動可能に収容した筆記体の筆記先端部を、カム溝と、該カム溝に係合する突起を周側部に有し先端に凹凸部を有したカム溝に沿って前後に移動可能に設けた固定カムと、カム溝に係合するカム突起を周側部に有し前記凹凸部に噛合う噛合部を有した、前端で筆記体の後端部に直接的または間接的に連接し、後端で固定カムに連接しカム溝に沿って前後に移動可能に設けた回転カムと、固定カムを押圧するためのノック体で構成されたノック式繰出機構により、軸筒の先端開口部より出没させるノック式筆記具は知られている。こうしたノック式筆記具においては、ノック体を押圧すると、ノック体に押圧された固定カムは、固定カムに設けた突起がカム溝に係合しているので回転することなく前進し、回転カムも、該回転カムに設けたカム突起がカム溝に係合して前記突起により押圧されるので、固定カムに連動して前進する。回転カムに当接した筆記体も連動して前進し、筆記先端部を軸筒の先端開口部から突出する。回転カムに設けたカム突起がカム溝の先端に来ると回転してカム溝の係止部に係止し、回転カムの後退は抑制されるので、筆記先端部は軸筒の先端開口部から突出した状態を維持する。筆記先端部を軸筒内に没入させるには、再度ノック体を押圧して回転カムを前進させて、回転カムは回転して回転カムのカム溝の係止部との係止を解除する。それにより、回転カムおよび固定カムはばねにより後端側へ付勢された筆記体を介して後方へ押圧されるので後退し、筆記体も後退して筆記先端部は軸筒内に没入する。
しかし、こうしたカム溝、回転カム、固定カムとで構成される繰出機構を有したノック式筆記具においては、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から突出させるためのノック操作時に、かならずノック音が発生していた。こうしたノック音は、会議中等、僅かな音が響く環境下においては、周囲の人達に不快感を与える虞がある。また高価格な筆記具に至っては、必要以上に大きいノック音は高級感を損ねるという問題がある。本発明者は、こうしたノック音を低減するために種々検討した結果、ノック音は、回転カムが回転してカム溝の係止部に係止する際の衝接音であり、また筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部に没入させるためのノック操作により、回転カムは前進して回転し、カム突起が隣のカム溝の壁面に衝接した際に発生する衝接音であることが判った。
この衝接音の発生の原因について、図7〜図9を用いて詳述するが、図7は一般的な固定カムの側面図であり、図8は一般的な回転カムの側面図であり、図9は従来のノック式ボールペンにおけるカム溝と、固定カムの凹凸部と突起と、回転カムの噛合部とカム突起の位置関係を示した概念図である。
一般的に固定カム51は、図7に示すように、先端に山型状の凹凸部52を有し、外周面に、筆記具の軸筒内に配したカム溝に係合する複数の突起53を周状に配列した形状となっており、突起53は凹凸部52の頂部52aの線状(一点差線状)に位置するように形成してある。一般的に回転カム54は、図8に示すように、カム溝に係合する複数のカム突起55を外周面に周状に設け、カム突起55の後端(図において上側部分)を前記凹凸部52に噛合う傾斜面56aで構成した噛合部56を設けてある。
図9に示すように、固定カム51の突起53および回転カム54のカム突起55をカム溝57に係合した際に、凹凸部52の頂部52aは噛合部56の傾斜面56aの中間点に位置するように設けてある。ノック体(図示せず)を軸筒の先端方向に押圧すると、ノック体に連動して固定カム51は深いカム溝57−1と浅いカム溝57−2に係合した突起53に導かれて、固定カム51に連接した回転カム54は深いカム溝57−1に係合したカム突起55a、55bに導かれて前進する。カム突起55a、55bが深いカム溝57−1の先端に達してカム溝57−1から離脱すると、固定カム51の凹凸部52の頂部52aは回転カム54の噛合部56の傾斜面の中間に位置しており、回転カム54はばね(図示せず)により後方へ付勢された筆記体(図示せず)の後端部と当接しているので、回転カム54は後方へ後退しようとして右側から左側に回転し(図において、噛合部56の傾斜面56aが右下がりのため)、回転カム54の噛合部56は固定カム51の凹凸部52を滑って、カム突起55aは突片58aの先端の傾斜壁面59−1に衝接する。この時に、1つ目のノック音が発生する。
次に、回転カム54のカム突起58aの噛合部56が前記傾斜壁面59−1を滑り、カム突起55aの後端(図において上側)が係止部60を構成する隣の突片58bに衝接して係止部60に係止する。この時に、回転カム54のカム突起55aが突片58bに衝接することによる2つ目のノック音が発生する。
筆記体の筆記先端部の軸筒の先端開口部への没入時は、ノック体(図示せず)の押圧により固定カム51および回転カム54は前進し、前記した理由と同様な理由から回転カム54が後方へ後退しようとして回転し(図において右側から左側方向に)、係止部60より離脱すると、回転カム54の噛合部56は固定カム51の凹凸部52を滑って、カム突起55aは突片58bの先端の傾斜壁面59−2に衝接する。この時に、3つ目のノック音が発生する。
次に、回転カム54のカム突起58aの噛合部56が前記傾斜壁面59−2を滑り、カム突起55aの後端(図において上側)が隣の突片58cの壁面61に衝接して、カム溝57−1に沿って後退し、元の位置に復帰する。この時に、回転カム54のカム突起55aが突片58cに衝接することによる4つ目のノック音が発生する。
したがって、こうした4つのノック音を低減するには、回転カムの回転力や回転速度を弱めれば良いことはすぐに判る。それには、回転カムと軸筒の内壁面との間に回転抑制部材を介在すれば、回転抑制部材が回転カムの回転の際の抵抗となり、回転カムの回転力や回転速度を弱められる。しかし、回転カムはカム溝に沿って前後動し、また回転カムのカム突起はカム溝に係合しており、現実問題として、軸筒の内壁面との間に回転抑制部材を介在することは困難である。また、一般的に回転カムの前端には筆記体の後端を当接して筆記体を配してあり、筆記体の後端と回転カムの前端との間に回転抑制部材を介在する手段もあるが、中には回転カムの回転に連動して回転する構造のものもあり、そうした構造のものに対しては、回転カムの回転力や回転速度を弱めることはできない。
なお、実開昭57−163376号公報には、押出式ボールペン(ノック式ボールペン)において、回転カム(202)とボール付インキ管(3)の末端との間に筆圧緩衝用の弾性部材(5)を介在させた考案が提案されており、筆圧緩衝用の弾性部材(5)としてコイルスプリングが開示されているが、あくまでも筆圧緩衝用としての弾性部材であり、回転カム(202)が回転する際にその回転力や回転速度を弱めるものではない。
本願発明者は、前記したようなカム溝、回転カム、固定カムとで構成される繰出機構を有したノック式筆記具において、特許第3960847号公報等により公知の技術である、ノック体内に位置する回転カムの後端に連接した軸部に着目し、種々検討した結果、回転カムの軸部に手段を講じることにより、ノック操作にともなう回転カムの回転力や回転速度を弱めることが可能であることを知見し、本発明に至った。
実開昭57−163376号公報 特許第3960847号公報
本発明は、軸筒内にばねにより後方に付勢して前後に移動可能に収容した筆記体の筆記先端部を、カム溝と、該カム溝に係合する突起を周側部に有し先端に凹凸部を有したカム溝に沿って前後に移動可能に設けた固定カムと、カム溝に係合するカム突起を周側部に有し前記凹凸部に噛合う噛合部を有した前端で筆記体の後端部に直接的または間接的に連接し、後端で固定カムに連接しカム溝に沿って前後に移動可能に設けた回転カムと、固定カムを押圧するためのノック体で構成されたノック式繰出機構により、軸筒の先端開口部より出没させるノック式筆記具において、ノック体のノック操作時における回転カムにより発生するノック音を低減したノック式筆記具を提案するものである。
本発明は、
「1.軸筒内にばねにより後方に付勢して前後に移動可能に収容した筆記体の筆記先端部を、軸筒内に設けたカム溝と、該カム溝に係合する突起を周側部に有し先端に凹凸部を有したカム溝に沿って前後に移動可能に設けた固定カムと、カム溝に係合するカム突起を周側部に有し前記凹凸部に噛合う噛合部を有した、前端で筆記体の後端部に直接的または間接的に連接し、後端で固定カムに連接しカム溝に沿って前後に移動可能に設けた回転カムと、固定カムを押圧するためのノック体で構成されたノック式繰出機構により、軸筒の先端開口部より出没させるノック式筆記具において、前記回転カムの後端に、ノック体内に位置する軸部を設けるとともに、ノック体の内壁面と軸部の外表面との間に、回転抑制部材を、ノック体の内壁面と軸部の外表面の両方に当接するように配設し、ノック操作時における回転カムの回転力や回転速度を弱めたことを特徴とするノック式筆記具。
2.軸筒内にばねにより後方に付勢して前後に移動可能に収容した筆記体の筆記先端部を、軸筒内に設けたカム溝と、該カム溝に係合する突起を周側部に有し先端に凹凸部を有したカム溝に沿って前後に移動可能に設けた固定カムと、カム溝に係合するカム突起を周側部に有し前記凹凸部に噛合う噛合部を有した、前端で筆記体の後端部に直接的または間接的に連接し、後端で固定カムに連接しカム溝に沿って前後に移動可能に設けた回転カムと、固定カムを押圧するためのノック体で構成されたノック式繰出機構により、軸筒の先端開口部より出没させるノック式筆記具において、前記回転カムの後端に、回転抑制部材で形成したノック体内に位置する軸部を、該軸部がノック体の内壁面に当接するように設け、ノック操作時における回転カムの回転力や回転速度を弱めたことを特徴とするノック式筆記具。
3.軸筒内にばねにより後方に付勢して前後に移動可能に収容した筆記体の筆記先端部を、軸筒内に設けたカム溝と、該カム溝に係合する突起を周側部に有し先端に凹凸部を有したカム溝に沿って前後に移動可能に設けた固定カムと、カム溝に係合するカム突起を周側部に有し前記凹凸部に噛合う噛合部を有した、前端で筆記体の後端部に直接的または間接的に連接し、後端で固定カムに連接しカム溝に沿って前後に移動可能に設けた回転カムと、固定カムを押圧するためのノック体で構成されたノック式繰出機構により、軸筒の先端開口部より出没させるノック式筆記具において、前記回転カムの後端に、ノック体内に位置する軸部を、後端が指等でノック体を押圧する際にノック体とともに指等に当接可能にノック体の後端に形成した貫通孔より突出するように設け、ノック操作時に、軸部の後端が指等に当接することで回転カムの回転力や回転速度を弱めたことを特徴とするノック式筆記具。」
である。
本発明におけるノック式繰出機構は、前記したようにカム溝、固定カム、回転カムとノック体とで構成されたものであるが、固定カムは、ノック体と別体で形成したものであっても良いし、ノック体の前方に固定カム部5を一体に形成した構造のものであっても良い。
請求項1に係る本発明においては、回転カムの後端に、ノック体内に位置する軸部を設けるとともに、ノック体の内壁面と軸部の外表面との間に、回転抑制部材を、ノック体の内壁面と軸部の外表面の両方に当接するように配設するが、回転抑制部材は軸心方向に移動可能に設けても良いが、好ましくは、ノック操作により移動して軸部の外表面または/およびノック体の内壁面に当接しなくならないように、ノック体の内壁面または軸部の外表面のどちらか一方に固着して配設する方がよい。
本発明における回転抑制部材としては、表面の摩擦抵抗の高いものが好ましい。例えば、固形ゴムや発砲プラスチック、あるいは表面を粗面加工したプラスチック、金属、木材、皮革、紙材、布材、石材、粘土等さまざまなものが挙げられ、各材料を単独あるいは2種以上を組み合わせて用いることもできる。回転抑制部材として好適には、種類の多さや加工性、耐久性また軽量かつ入手のしやすさから鑑みて、固形ゴムが良い。固形ゴムとしては、天然ゴム、イソプレン系ゴム、ブタジエン系ゴム、ジエン系特殊ゴム、オレフィン系ゴム、エーテル系、ポリスルフィド系およびウレタン系ゴム、フッ素系ゴム、シリコーンゴム、熱可塑性エラストマー等がある。
本発明のノック式筆記具は前記したような構造なので、ノック操作により、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から出没させる際の、回転カムのカム突起がカム溝の係止部に係止するときに係止部を形成する突片に衝接して発生する衝接音や、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から没入させる際の、回転カムのカム突起が隣のカム溝に係合する際にカム溝を形成する突片に衝接して発生する衝接音は、回転カムの回転力や回転速度が弱まるので、低減する。
本発明のノック式筆記具は、従来より知られている、軸筒内にばねにより後方に付勢して前後に移動可能に収容した筆記体の筆記先端部を、カム溝と、固定カムと、回転カムと、固定カムを押圧するためのノック体で構成されたノック式繰出機構により、筆記体が回転カムの回転とともに回転して軸筒の先端開口部より出没させるノック式筆記具において、回転カムの後端に、ノック体内に挿入する軸部を設け、この軸部に、ノック操作時に、回転カムの回転力や回転速度を弱めるための手段を講じるものである。
実施例を図を用いて説明するが、本実施例ではノック式筆記具としてノック式ボールペンを例にあげて述べるが、これに限定されるものではない。図面中、同じ部材、同じ箇所を示す場合には、同じ符号を付してある。図1〜図4は、請求項1に係る発明の実施例で、図1は、第1の実施例のノック式ボールペンの要部の縦断面図である。図2は、第2の実施例のノック式ボールペンの要部の縦断面図である。図3は、第3の実施例のノック式ボールペンの要部の縦断面図である。図4は、第4の実施例のノック式ボールペンの要部の縦断面図である。図5は、請求項2に係る発明の実施例の、ノック式ボールペンの要部の縦断面図である。図6は、請求項3に係る発明の実施例の、ノック式ボールペンの要部の縦断面図である。
図1に示す、請求項1に係る発明の第1の実施例のノック式ボールペン1は、従来のノック式ボールペンに見られる構造と同様な構造であり、軸筒2の後端部2aの内壁面にカム溝3を形成してあり、ノック体4を軸筒2の後端開口部2bより突出させて設けてある。後端を閉塞した円筒状のノック体4の前方には、先端に山型状の凹凸部(図示せず、図7を参照)を有し、外周面に、前記カム溝3に係合する複数の突起(図示せず、図7を参照)を周状に配列してなる固定カム部5を一体に設けてあり、突起をカム溝3に係合してある。固定カム部5の前方には、前記カム溝3に係合する複数のカム突起(図示せず、図8を参照)を外周面に周状に設け、固定カム部5の凹凸部に噛合う噛合部(図示せず、図8を参照)を有した回転カム7を、カム突起をカム溝3に係合し、カム溝3に沿って前後に移動可能に設けてある。回転カム7の後方は、ノック体4内に位置する軸部8を設けてある。軸部8には、前後を貫通する貫通孔9を形成してあり、回転カム7の内部は前後を貫通した空気通路10を有した構造としてある。
ばね(図示せず)により後方に付勢したボールペンレフィル6の後端には、ボールペンレフィル6の後端の空間部11を外部と連通する空気孔12を有した尾栓13を挿着してある。尾栓13の後端面には前記空気孔12に接続した凹溝14を設けてある。回転カム7には、尾栓13を係止する係止部15を形成してあり、該係止部15には対向した2カ所に突起16を設けて、尾栓13の凹溝14に係合させることで、回転カム7の回転にともない連動してボールペンレフィル6も回転可能となっている。
本実施例では、前記回転カム7の軸部8の後方に、凹溝(図示せず)を形成して該凹溝に、ニトリルゴムからなる回転抑制部材としてのOリング17を接着し、回転カム7の回転を止めることのないようにOリング17をノック体4の内壁面4aに当接させて設けてある。
ノック体4の後端面4bには、貫通した空気抜孔18を設けてあり、ボールペンレフィル6の収容されたインキ(図示せず)の後方の空間部11は、尾栓13の空気孔12と凹溝14、回転カム7の空気通路10、ノック体4の内部、ノック体4の空気抜孔18を介して軸筒2の外部と連通している。
図2に示す、請求項1に係る発明の第2の実施例のノック式ボールペン1は、回転カム7の軸部8の後方に、発泡ポリエチレンからなる円筒状の回転抑制部材19を前記軸部8に接着し、回転カム7の回転を止めることのないように回転抑制部材19をノック体4の内壁面4aに当接させて設けた以外は、前記実施例1のノック式ボールペン1と同様の構造としてある。
図3に示す、請求項1に係る発明の第3の実施例のノック式ボールペン1は、ノック体4の内壁面4aに凹溝20を形成し、該凹溝20にその形状に合わせた発泡ポリエチレンからなる回転抑制部材21を接着し、回転カム7の回転を止めることのないように回転抑制部材21の内壁面21aを回転カム7の軸部8の周側面8aに当接させて設けた以外は、前記実施例1のノック式ボールペン1と同様の構造としてある。前記凹溝20および回転抑制部材21は、周状に設けても良いし、周状に複数個並列させて設けたものでも良い。
図4に示す、請求項1に係る発明の第4の実施例のノック式ボールペン1は、回転カム7の軸部8の後端面8bに、ニトリルゴムからなる前後に貫通した孔22を有した回転抑制部材23を接着し、回転カム7の回転を止めることのないように回転抑制部材23をノック体4の後端面4bの内壁面4baに当接させて設けてある。前記孔22は、前方は回転カム7の軸部8に設けた貫通孔9に、後方はノック体4の後端面4bに設けた空気抜孔18に連通するように設けてある。ボールペンレフィル6の収容されたインキ(図示せず)の後方の空間部11は、尾栓13の空気孔12と凹溝14、回転カム7の空気通路10、回転抑制部材23の孔22、ノック体4の空気抜孔18を介して軸筒2の外部と連通している。それ以外は、前記実施例1のノック式ボールペン1と同様の構造としてある。
前記実施例1〜実施例4におけるノック式ボールペン1は、ノック体4へのノック操作による回転カム7の回転の際には、ノック体4の内壁面4aと回転カム7の軸部8の外表面との間に介在した、Oリング17、回転抑制部材19、回転抑制部材21や回転抑制部材23が抵抗となって、回転カム7の回転力や回転速度は弱まる。
図5に示す、請求項2に係る発明の実施例のノック式ボールペン1は、回転カム7における軸部を、ニトリルゴムで形成した軸部24を回転カム7の後端に接着して設けるとともに、回転カム7の回転を止めることのないように軸部24の周側面24aをノック体4の内壁面4aに当接させて設けてある。軸部24の軸心方向の全長は、前記請求項1に係る発明の実施例1における軸部8より短くしてあり、前記した軸部8と同様に、軸部24には貫通孔25を設けてある。軸部24を回転抑制部材26とした以外は、前記請求項1に係る発明の実施例1のノック式ボールペン1と同様の構造としてある。
前記請求項2に係る発明の実施例におけるノック式ボールペン1は、ノック体4へのノック操作による回転カム7の回転の際には、軸部24として形成した回転抑制部材26が、ノック体4の内壁面4aに当接し、回転抑制部材26が抵抗となって、回転カム7の回転力や回転速度は弱まる。
図6に示す、請求項3に係る発明の実施例のノック式ボールペン1は、回転カム7の後端に、ノック体4の後端面4bに設けた開口部4cより後端27aが若干外方に突出するように後方に延びた軸部27を設け、ノック操作において、指等(図示せず)でノック体4の後端面4bを押圧した際に、指等がノック体4とともに軸部27の後端面27aに当接するようにしてある。また軸部27には、前記した軸部8と同様に、軸部27には貫通孔28を設けてある。ボールペンレフィル6の収容されたインキ(図示せず)の後方の空間部11は、尾栓13の空気孔12と凹溝14、回転カム7の軸部26の貫通孔27を含んだ空気通路10を介して軸筒2の外部と連通している。それ以外は、前記請求項1に係る発明の実施例1のノック式ボールペン1と同様の構造としてある。
前記請求項3に係る発明の実施例におけるノック式ボールペン1は、ノック体4へのノック操作の際に、指等がノック体4とともに回転カム7の軸部26に当接するので、回転カム7の回転力や回転速度は弱まる。
本発明は、軸筒内に配したカム溝、回転カム、固定カムおよびノック体とで構成されたノック式繰出機構を有した、ボールペンやマーカー等のノック式筆記具や、修正液等を収容した塗布具、化粧液等を収容したノック式の化粧具、描画用等の固形芯を備えた描画具等において、ノック操作時に発生するノック音を低減する場合に、利用することができる。
請求項1に係る発明の第1の実施例で、ノック式ボールペンの要部の縦断面図である。 請求項1に係る発明の第2の実施例で、ノック式ボールペンの要部の縦断面図である。 請求項1に係る発明の第3の実施例で、ノック式ボールペンの要部の縦断面図である。 請求項1に係る発明の第4の実施例で、ノック式ボールペンの要部の縦断面図である。 請求項2に係る発明の実施例で、ノック式ボールペンの要部の縦断面図である。 請求項3に係る発明の実施例で、ノック式ボールペンの要部の縦断面図である。 一般的な固定カムの側面図である。 一般的な回転カムの側面図である。 ノック式筆記具におけるカム溝と、固定カムの凹凸部と突起と、回転カムの噛合部とカム突起の位置関係を示した概念図である。
符号の説明
1 ノック式ボールペン
2 軸筒
3 カム溝
4 ノック体、4a 内壁面、4b 後端面
5 固定カム部
6 ボールペンレフィル
7 回転カム
8、24、27 軸部
17 Oリング
19、21、23、26 回転抑制部材

Claims (3)

  1. 軸筒内にばねにより後方に付勢して前後に移動可能に収容した筆記体の筆記先端部を、軸筒内に設けたカム溝と、該カム溝に係合する突起を周側部に有し先端に凹凸部を有したカム溝に沿って前後に移動可能に設けた固定カムと、カム溝に係合するカム突起を周側部に有し前記凹凸部に噛合う噛合部を有した、前端で筆記体の後端部に直接的または間接的に連接し、後端で固定カムに連接しカム溝に沿って前後に移動可能に設けた回転カムと、固定カムを押圧するためのノック体で構成されたノック式繰出機構により、軸筒の先端開口部より出没させるノック式筆記具において、前記回転カムの後端に、ノック体内に位置する軸部を設けるとともに、ノック体の内壁面と軸部の外表面との間に、回転抑制部材を、ノック体の内壁面と軸部の外表面の両方に当接するように配設し、ノック操作時における回転カムの回転力や回転速度を弱めたことを特徴とするノック式筆記具。
  2. 軸筒内にばねにより後方に付勢して前後に移動可能に収容した筆記体の筆記先端部を、軸筒内に設けたカム溝と、該カム溝に係合する突起を周側部に有し先端に凹凸部を有したカム溝に沿って前後に移動可能に設けた固定カムと、カム溝に係合するカム突起を周側部に有し前記凹凸部に噛合う噛合部を有した、前端で筆記体の後端部に直接的または間接的に連接し、後端で固定カムに連接しカム溝に沿って前後に移動可能に設けた回転カムと、固定カムを押圧するためのノック体で構成されたノック式繰出機構により、軸筒の先端開口部より出没させるノック式筆記具において、前記回転カムの後端に、回転抑制部材で形成したノック体内に位置する軸部を、該軸部がノック体の内壁面に当接するように設け、ノック操作時における回転カムの回転力や回転速度を弱めたことを特徴とするノック式筆記具。
  3. 軸筒内にばねにより後方に付勢して前後に移動可能に収容した筆記体の筆記先端部を、軸筒内に設けたカム溝と、該カム溝に係合する突起を周側部に有し先端に凹凸部を有したカム溝に沿って前後に移動可能に設けた固定カムと、カム溝に係合するカム突起を周側部に有し前記凹凸部に噛合う噛合部を有した、前端で筆記体の後端部に直接的または間接的に連接し、後端で固定カムに連接しカム溝に沿って前後に移動可能に設けた回転カムと、固定カムを押圧するためのノック体で構成されたノック式繰出機構により、軸筒の先端開口部より出没させるノック式筆記具において、前記回転カムの後端に、ノック体内に位置する軸部を、後端が指等でノック体を押圧する際にノック体とともに指等に当接可能にノック体の後端に形成した貫通孔より突出するように設け、ノック操作時に、軸部の後端が指等に当接することで回転カムの回転力や回転速度を弱めたことを特徴とするノック式筆記具。
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