JP2009291760A - 洗浄水、洗浄水の製造方法及び洗浄水の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】界面活性剤を使用せずとも高い洗浄力を有する洗浄水を提供すること。
【解決手段】磁場中にアルカリ性水を通過させる第1磁場通過工程S1と、前記アルカリ性水に酸素を供給する酸素供給工程S2と、前記酸素供給工程において酸素が供給された前記アルカリ性水を加圧して気液混合させる第1加圧混合工程S3と、前記第1加圧混合工程において気液混合された前記アルカリ性水に加えられた圧力を開放する第1調圧工程S4とを備える、溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満であるアルカリ性水からなる洗浄水。
【選択図】図2
【解決手段】磁場中にアルカリ性水を通過させる第1磁場通過工程S1と、前記アルカリ性水に酸素を供給する酸素供給工程S2と、前記酸素供給工程において酸素が供給された前記アルカリ性水を加圧して気液混合させる第1加圧混合工程S3と、前記第1加圧混合工程において気液混合された前記アルカリ性水に加えられた圧力を開放する第1調圧工程S4とを備える、溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満であるアルカリ性水からなる洗浄水。
【選択図】図2
Description
本発明は、洗浄水、洗浄水の製造方法及び洗浄水の製造装置に関する。
一般に、油汚れをはじめとする種々の汚れを落とすための洗浄剤として、界面活性剤を含む洗浄剤が用いられている。しかし、界面活性剤を含む洗浄剤は、洗浄後に当該洗浄剤を洗い流す作業が必要であり、洗浄作業に労力と時間がかかるという問題があった。また、界面活性剤を含む洗浄剤は、洗浄後の界面活性剤の残留性の点から食品等の洗浄には適さないという問題もあった。
そこで、界面活性剤を用いない洗浄剤として、水を電気分解した際に陰極側に生成する電解水であるアルカリイオン水等のアルカリ性水を洗浄水として用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−248298号公報
そこで、界面活性剤を用いない洗浄剤として、水を電気分解した際に陰極側に生成する電解水であるアルカリイオン水等のアルカリ性水を洗浄水として用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1記載のアルカリイオン水のようなアルカリ性水からなる洗浄水によれば、洗浄後の洗浄対象物に界面活性剤の残留が生じないため、洗浄後の洗い流し作業が不要となる。また、界面活性剤の残留が生じないことから食品等の洗浄にも好適に用いることができる。
しかし、特許文献1記載のアルカリイオン水からなる洗浄水の洗浄効果は、従来の界面活性剤を含む洗浄剤の洗浄効果には及ばず、十分な洗浄力を有するものではなかった。そこで、界面活性剤を使用せずとも高い洗浄力を有する洗浄水が求められていた。
しかし、特許文献1記載のアルカリイオン水からなる洗浄水の洗浄効果は、従来の界面活性剤を含む洗浄剤の洗浄効果には及ばず、十分な洗浄力を有するものではなかった。そこで、界面活性剤を使用せずとも高い洗浄力を有する洗浄水が求められていた。
従って、本発明は、界面活性剤を使用せずとも高い洗浄力を有する洗浄水、該洗浄水の製造方法及び該洗浄水の製造装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、アルカリイオン水等のアルカリ性水に所定量以上の酸素を溶存させると共に、アルカリ性水の表面張力を所定の数値未満とすることにより、驚くべきことにアルカリ性水による洗浄効果が大きく向上することを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1) 溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満であるアルカリ性水からなる洗浄水。
(2) 前記アルカリ性水は、8以上のpHを有している(1)記載の洗浄水。
(3) 前記アルカリ性水は、アルカリイオン水である(1)又は(2)記載の洗浄水。
(4) 前記アルカリイオン水は、アルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンを含む(3)記載の洗浄水。
(5) 前記アルカリ金属イオンがカリウムイオンである(4)記載の洗浄水。
(6) 磁場中にアルカリ性水を通過させる第1磁場通過工程と、前記アルカリ性水に酸素を供給する酸素供給工程と、前記酸素供給工程において酸素が供給された前記アルカリ性水を加圧して気液混合させる第1加圧混合工程と、前記第1加圧混合工程において気液混合された前記アルカリ性水に加えられた圧力を開放する第1調圧工程とを備える、溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満であるアルカリ性水からなる洗浄水の製造方法。
(7)前記第1磁場通過工程の前に、水を電気分解して前記アルカリ性水であるアルカリイオン水を生成するアルカリイオン水生成工程を更に備える(6)記載の洗浄水の製造方法。
(8)前記第1磁場通過工程は、前記酸素供給工程の前に設けられる(6)又は(7)記載の洗浄水の製造方法。
(9)前記第1調圧工程において調圧された前記アルカリ性水を再度加圧して気液混合させる第2加圧混合工程と、該第2加圧混合工程において気液混合された前記アルカリ性水に加えられた圧力を開放する第2調圧工程とを更に備える(6)〜(8)のいずれかに記載の洗浄水の製造方法。
(10)前記第2調圧工程において調圧された前記アルカリ性水を、再度磁場中を通過させる第2磁場通過工程を更に備える(9)記載の洗浄水の製造方法。
(11)磁場中にアルカリ性水を通過させる第1磁場通過手段と、前記アルカリ性水に酸素を供給する酸素供給手段と、前記酸素供給手段によって酸素が供給された前記アルカリ性水を加圧して気液混合させる第1加圧混合手段と、前記第1加圧混合手段によって気液混合された前記アルカリ性水に加えられた圧力を開放する第1調圧手段とを備える、溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満であるアルカリ性水からなる洗浄水の製造装置。
(12)前記第1調圧手段によって調圧された前記アルカリ性水を再度加圧して気液混合させる第2加圧混合手段と、該第2加圧混合手段によって気液混合された前記アルカリ性水に加えられた圧力を開放する第2調圧手段とを更に備える(11)記載の洗浄水の製造方法。
(13)前記第2調圧手段によって調圧された前記アルカリ性水を、再度磁場中を通過させる第2磁場通過手段を更に備える(12)記載の洗浄水の製造方法。
本発明によれば、界面活性剤を使用せずとも高い洗浄力を有する洗浄水、該洗浄水の製造方法及び該洗浄水の製造装置を提供することができる。
以下、本発明の洗浄水について詳細に説明する。
本発明の洗浄水は、アルカリ性水からなる。
尚、本発明において、アルカリ性水とは、水を電気分解した際に陰極側に生成する電解水であるアルカリイオン水、及び水に水酸化ナトリウムを溶解させた水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリウムを溶解させた水酸化カリウム水溶液等のアルカリ性水溶液を含むものである。
本発明の洗浄水は、アルカリ性水からなる。
尚、本発明において、アルカリ性水とは、水を電気分解した際に陰極側に生成する電解水であるアルカリイオン水、及び水に水酸化ナトリウムを溶解させた水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリウムを溶解させた水酸化カリウム水溶液等のアルカリ性水溶液を含むものである。
本発明においては、アルカリ性水として水を電気分解した際に陰極側に生成する電解水であるアルカリイオン水を用いることが好ましい。アルカリ性水として、アルカリイオン水を用いることにより、特に環境への影響が低減された洗浄水を得ることができる。
アルカリイオン水は、従来公知のアルカリイオン水の製造方法により製造されたものを特に制限なく使用することができる。
例えば、電解槽中に水及び電気分解を促進するための電解質を添加した後、電解槽中の水を電気分解することにより、陰極側にアルカリイオン水を生成させることができる。
例えば、電解槽中に水及び電気分解を促進するための電解質を添加した後、電解槽中の水を電気分解することにより、陰極側にアルカリイオン水を生成させることができる。
電解槽中に添加する電解質としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の無機塩及び有機塩を用いることができる。電解質としては、具体的には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、乳酸カルシウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
本発明のアルカリ性水は、そのpHが8以上、好ましくは10以上、更に好ましくは12以上のものである。アルカリ性水のpHが8未満である場合には、得られる洗浄水の洗浄力が弱いものとなってしまう。
また、アルカリ性水としてアルカリイオン水を用いる場合には、アルカリイオン水中にアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンを含んでいることが好ましい。アルカリイオン水がアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンを含むことにより、アルカリイオン水のpH(アルカリ性)を安定的に保つことができる。アルカリイオン水中に含まれるこれらイオンの濃度は、好ましくは100〜3000mg/lである。これらイオン濃度が10mg/l未満であると、アルカリイオン水のpHの安定化効果を発揮できないおそれがある。また、これらイオン濃度が10000mg/lを超えた場合には、得られる洗浄水の安全性が低下するおそれがある。
また、アルカリ性水としてアルカリイオン水を用いる場合には、アルカリイオン水中にアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンを含んでいることが好ましい。アルカリイオン水がアルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンを含むことにより、アルカリイオン水のpH(アルカリ性)を安定的に保つことができる。アルカリイオン水中に含まれるこれらイオンの濃度は、好ましくは100〜3000mg/lである。これらイオン濃度が10mg/l未満であると、アルカリイオン水のpHの安定化効果を発揮できないおそれがある。また、これらイオン濃度が10000mg/lを超えた場合には、得られる洗浄水の安全性が低下するおそれがある。
アルカリ金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン等が挙げられる。アルカリ土類金属イオンとしては、マグネシウムイオン、カルシウムイオン等が挙げられる。これらアルカリ金属イオン及びアルカリ土類金属イオンの中でも、洗浄水使用後の環境への影響を低減する観点から、本発明の洗浄水に用いられるアルカリイオン水はカリウムイオンを含むことが好ましい。
カリウムイオンを含むアルカリイオン水は、上述した水の電気分解を、電解質として炭酸カリウム等のカリウム塩を用いることにより得ることができる。
カリウムイオンを含むアルカリイオン水は、上述した水の電気分解を、電解質として炭酸カリウム等のカリウム塩を用いることにより得ることができる。
本発明の洗浄水は、該洗浄水を構成するアルカリ性水に含まれる溶存酸素濃度が非常に高いことを大きな特徴とする。具体的には、アルカリ性水中の溶存酸素濃度は、10〜18ppm、好ましくは12〜18ppmである。大気圧下における常温(20℃)での飽和酸素濃度は、8ppm程度であるため、本発明における10〜18ppmの溶存酸素濃度のアルカリ水は、いわゆる過飽和状態のものである。
本発明の洗浄水は、溶存酸素濃度が10〜18ppmと高くなされていることにより、従来のアルカリイオン水からなる洗浄水に比して大きな洗浄効果を奏する。
本発明の洗浄水は、溶存酸素濃度が10〜18ppmと高くなされていることにより、従来のアルカリイオン水からなる洗浄水に比して大きな洗浄効果を奏する。
この理由は明らかではないが、溶存酸素による殺菌や漂白の作用が奏されている可能性が考えられる。
上述した高い溶存酸素濃度のアルカリ性水の製造方法については後述する。
上述した高い溶存酸素濃度のアルカリ性水の製造方法については後述する。
更に、本発明のアルカリ性水は、その表面張力の大きさが40mN/m未満、好ましくは35mN/m未満と小さくなされていることも特徴のひとつである。表面張力を40mN/m未満とすることにより、本発明の洗浄水は、洗浄対象物に付着した汚れに対する浸透力が向上し、洗浄効果が向上する。アルカリ性水の表面張力が40mN/mを超えた場合には、得られた洗浄水の洗浄力が十分に高いものとならない。
表面張力の大きさが40mN/m未満のアルカリ性水は、例えば、アルカリ性水に磁場処理や電場処理を施すことにより得ることができる。
水分子は通常20個程度の水分子が水素結合により会合した大きなクラスターの状態で存在しているが、磁場や電場の影響を受けることにより分子間の水素結合が切れて、5個程度の水分子からなる小さいクラスターへと変化するといわれている。このように、クラスターが細分化することにより水の表面張力は小さくなると考えられる。
表面張力の大きさが40mN/m未満のアルカリ性水は、例えば、アルカリ性水に磁場処理や電場処理を施すことにより得ることができる。
水分子は通常20個程度の水分子が水素結合により会合した大きなクラスターの状態で存在しているが、磁場や電場の影響を受けることにより分子間の水素結合が切れて、5個程度の水分子からなる小さいクラスターへと変化するといわれている。このように、クラスターが細分化することにより水の表面張力は小さくなると考えられる。
アルカリ性水を磁場処理する場合には、例えば400mT以上の磁束密度を有する磁石の間隙にアルカリ性水を通過させることで表面張力が40mN/m未満のアルカリ性水を得ることができる。また、電場処理をする際には、アルカリ性水に1000V以上の電圧をかけることで表面張力が40mN/m未満のアルカリ性水を得ることができる。
本発明の洗浄水は、アルカリ性水の他に洗浄効果を損ねない範囲で他の添加物を含んでいてもよい。他の添加物としては、香料、着色料等が挙げられる。
上述した本発明の洗浄水は、該洗浄水を構成するアルカリ性水の溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満となされているため界面活性剤を使用せずとも高い洗浄力を有する。
また、アルカリ性水としてアルカリイオン水を用いることにより、特に環境への影響が低減された洗浄水を得ることができる。
また、アルカリ性水としてアルカリイオン水を用いることにより、特に環境への影響が低減された洗浄水を得ることができる。
次に、本発明の洗浄水の製造装置をその好ましい一実施形態である第1実施形態に基づき図1を参照しながら説明する。
第1実施形態の洗浄水の製造装置1は、図1に示すように、磁場中にアルカリ性水を通過させる第1磁場通過手段2と、アルカリ性水に酸素を供給する酸素供給手段3と、酸素供給手段3によって酸素が供給されたアルカリ性水を加圧して気液混合させる第1加圧混合手段4と、第1加圧混合手段4によって気液混合されたアルカリ性水に加えられた圧力を開放する第1調圧手段5と、第1調圧手段5によって調圧されたアルカリ性水を再度加圧して気液混合させる第2加圧混合手段6と、第2加圧混合手段6によって気液混合されたアルカリ性水に加えられた圧力を開放する第2調圧手段7と、第2調圧手段7によって調圧されたアルカリ性水を、再度磁場中を通過させる第2磁場通過手段8とを備えている。
より具体的には、第1実施形態の洗浄水の製造装置1は、貯留槽11と、貯留槽11に連結され該貯留槽11に貯留されたアルカリ性水を循環させる循環路12と、循環路12内にアルカリ性水を循環させるためのポンプ13とを備える。循環路12は、樹脂製や金属性のパイプからなり、その両端が貯留槽11の側面に連結されている。循環路12の両端と貯留槽11の側面との連結部のうちの一方の側が貯留槽から循環路にアルカリ性水を導入する導入口14となり、他端側が循環路12内を循環したアルカリ性水を貯留槽11内へ導出する導出口15となる。
循環路12における導入口14近傍には、図1に示すように、第1磁場通過手段2を構成する第1磁石20が配置されている。第1磁石は、循環路12を構成するパイプの外周面に沿って互いに対向するように一対配置されている。第1磁石20とポンプ13との間には酸素供給手段3を構成する酸素供給装置30が配置されている。循環路12における導出口15近傍には第2磁場通過手段8を構成する第2磁石80が配置されている。第2磁石も第1磁石と同様、循環路12を構成するパイプの外周面に沿って互いに対向するように一対配置されている。
ポンプ13と第2磁石80との間には第1加圧混合手段4及び第1調圧手段5を構成する第1調圧タンク40、及び第2加圧混合手段6及び第2調圧手段7を構成する第2調圧タンク60が配置されている。
ポンプ13と第2磁石80との間には第1加圧混合手段4及び第1調圧手段5を構成する第1調圧タンク40、及び第2加圧混合手段6及び第2調圧手段7を構成する第2調圧タンク60が配置されている。
次に、第1実施形態の洗浄水の製造装置を用いて、本発明の洗浄水を製造する方法について、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の洗浄水を製造する方法における各工程を示す図である。
第1実施形態の洗浄水の製造装置を用いた洗浄水の製造方法は、以下の(1)〜(7)の各工程を具備している。
(1)第1磁場通過工程
(2)酸素供給工程
(3)第1加圧混合工程
(4)第1調圧工程
(5)第2加圧混合工程
(6)第2調圧工程
(7)第2磁場通過工程
以下、各工程につき詳細に説明する。
第1実施形態の洗浄水の製造装置を用いた洗浄水の製造方法は、以下の(1)〜(7)の各工程を具備している。
(1)第1磁場通過工程
(2)酸素供給工程
(3)第1加圧混合工程
(4)第1調圧工程
(5)第2加圧混合工程
(6)第2調圧工程
(7)第2磁場通過工程
以下、各工程につき詳細に説明する。
(1)第1磁場通過工程
第1磁場通過工程S1においては、先ず、貯留槽11にアルカリ性水が貯留され、貯留槽11に貯留されたアルカリ性水は、ポンプ13によって導入口14から循環路12内へ導入される。循環路12における導入口14近傍には、図1に示すように、一対の第1磁石20,20が配置されており、循環路12内に導入されて一対の第1磁石20,20の間隙を通過したアルカリ性水には、循環路12に配置された第1磁石20によって磁場処理が施される。
第1磁場通過工程S1においては、先ず、貯留槽11にアルカリ性水が貯留され、貯留槽11に貯留されたアルカリ性水は、ポンプ13によって導入口14から循環路12内へ導入される。循環路12における導入口14近傍には、図1に示すように、一対の第1磁石20,20が配置されており、循環路12内に導入されて一対の第1磁石20,20の間隙を通過したアルカリ性水には、循環路12に配置された第1磁石20によって磁場処理が施される。
(2)酸素供給工程
酸素供給工程S2においては、第1磁場通過工程S1で磁場処理が施されたアルカリ性水に酸素が供給される。酸素供給工程S2においては、酸素供給装置30から循環路12内に酸素が供給される。酸素供給装置30から供給された酸素は、ポンプ13によって磁場処理が施されたアルカリ性水と混合されて循環路12内に送り込まれる。
酸素供給工程S2においては、第1磁場通過工程S1で磁場処理が施されたアルカリ性水に酸素が供給される。酸素供給工程S2においては、酸素供給装置30から循環路12内に酸素が供給される。酸素供給装置30から供給された酸素は、ポンプ13によって磁場処理が施されたアルカリ性水と混合されて循環路12内に送り込まれる。
(3)第1加圧混合工程
第1加圧混合工程S3においては、酸素供給工程S2において酸素が供給されたアルカリ性水を第1加圧混合手段4により加圧して気液混合を促進させる。第1加圧混合手段4は、第1調圧タンク40から構成されている。第1調圧タンク40には第1調圧弁41が設けられており、第1調圧タンク40内の圧力を調整可能となっている。第1加圧混合工程S3における加圧条件は、高濃度の酸素をアルカリ性水中に溶存させる観点から、好ましくは0.1〜0.5Mpa、更に好ましくは0.15〜0.35Mpaである。
第1加圧混合工程S3においては、酸素供給工程S2において酸素が供給されたアルカリ性水を第1加圧混合手段4により加圧して気液混合を促進させる。第1加圧混合手段4は、第1調圧タンク40から構成されている。第1調圧タンク40には第1調圧弁41が設けられており、第1調圧タンク40内の圧力を調整可能となっている。第1加圧混合工程S3における加圧条件は、高濃度の酸素をアルカリ性水中に溶存させる観点から、好ましくは0.1〜0.5Mpa、更に好ましくは0.15〜0.35Mpaである。
(4)第1調圧工程
第1調圧工程S4においては、第1加圧混合工程S3において気液混合されたアルカリ性水に加えられた圧力を第1調圧手段5により開放する。加えられた圧力の開放は、第1調圧タンク40に設けられた第1調圧弁41を開放することにより行われる。
第1調圧工程S4においては、第1加圧混合工程S3において気液混合されたアルカリ性水に加えられた圧力を第1調圧手段5により開放する。加えられた圧力の開放は、第1調圧タンク40に設けられた第1調圧弁41を開放することにより行われる。
(5)第2加圧混合工程
第2加圧混合工程S5においては、第1調圧工程S4において調圧されたアルカリ性水を第2加圧混合手段6により再度加圧して更に気液混合を促進させる。第2加圧混合手段6は、第2調圧タンク60から構成されている。第2調圧タンク60には、第2調圧弁61が設けられており、第2調圧タンク60内の圧力を調整可能となっている。第2加圧混合工程S5における好ましい加圧条件は、上述の第1加圧混合工程S3における加圧条件と同様である。
第2加圧混合工程S5においては、第1調圧工程S4において調圧されたアルカリ性水を第2加圧混合手段6により再度加圧して更に気液混合を促進させる。第2加圧混合手段6は、第2調圧タンク60から構成されている。第2調圧タンク60には、第2調圧弁61が設けられており、第2調圧タンク60内の圧力を調整可能となっている。第2加圧混合工程S5における好ましい加圧条件は、上述の第1加圧混合工程S3における加圧条件と同様である。
(6)第2調圧工程
第2調圧工程S6においては、第2加圧混合工程S5において気液混合されたアルカリ性水に加えられた圧力を第2調圧手段7により開放する。加えられた圧力の開放は、第2調圧タンク60に設けられた第2調圧弁61を開放することにより行われる。
第2調圧工程S6においては、第2加圧混合工程S5において気液混合されたアルカリ性水に加えられた圧力を第2調圧手段7により開放する。加えられた圧力の開放は、第2調圧タンク60に設けられた第2調圧弁61を開放することにより行われる。
(7)第2磁場通過工程
第2磁場通過工程S7においては、第2調圧工程S6を経たアルカリ性水に再度磁場処理が施される。循環路12における導出口15近傍には、一対の第2磁石80,80が配置されており、循環路12内に導入されて一対の第2磁石80,80の間隙を通過したアルカリ性水には、循環路12に配置された第2磁石80によって更に磁場処理が施される。
第2磁場通過工程S7においては、第2調圧工程S6を経たアルカリ性水に再度磁場処理が施される。循環路12における導出口15近傍には、一対の第2磁石80,80が配置されており、循環路12内に導入されて一対の第2磁石80,80の間隙を通過したアルカリ性水には、循環路12に配置された第2磁石80によって更に磁場処理が施される。
第2磁場通過工程S7を経たアルカリ性水は、導出口15から貯留槽11内へ導出される。このようにして本発明の洗浄水は製造される。
第1実施形態の洗浄水の製造方法によれば、第1磁場通過工程S1を経ることによりアルカリ性水の表面張力を40mN/m未満と小さくすることができると共に、第1加圧混合工程S3及び第1調圧工程S4を経ることにより、アルカリ性水中の溶存酸素濃度を10〜18ppmと高くすることができる。
また、第1調圧工程S4後に、更に第2加圧混合工程S5及び第2調圧工程S6を備えること、即ち加圧及び減圧による気液混合を複数回行うことにより、アルカリ性水中に高濃度の酸素を安定的に溶存させることができる。
また、第1調圧工程S4後に、更に第2加圧混合工程S5及び第2調圧工程S6を備えること、即ち加圧及び減圧による気液混合を複数回行うことにより、アルカリ性水中に高濃度の酸素を安定的に溶存させることができる。
また、第2調圧工程S6後に、第2磁場通過工程S7において再びアルカリ性水に磁場処理を施すことにより、アルカリ性水の表面張力をより低下させることができると共に、アルカリ性水中の酸素の溶存状態を安定的に保つことができる。
また、第1実施形態の洗浄水の製造装置1によれば、本発明の洗浄水を簡易な装置により製造することができる。また、貯留槽11に貯留されたアルカリ性水を循環させて洗浄水の製造を行うことにより、より溶存酸素濃度が高く、且つ表面張力の小さい洗浄水を得ることができる。
尚、本発明は上述した実施形態等に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、本実施形態の洗浄水の製造装置においては、図1に示すように、貯留槽12中に貯留されたアルカリ性水を循環させて洗浄水を製造していたが、洗浄水の製造装置1は、図3に示すように、貯留槽11が、出水槽111及び入水槽112の二つから構成されていてもよい。
例えば、本実施形態の洗浄水の製造装置においては、図1に示すように、貯留槽12中に貯留されたアルカリ性水を循環させて洗浄水を製造していたが、洗浄水の製造装置1は、図3に示すように、貯留槽11が、出水槽111及び入水槽112の二つから構成されていてもよい。
この場合には、出水槽111に貯留されたアルカリ性水が導入口14から循環路12に導入され、上述した第1磁場通過工程S1〜第2磁場通過工程S7の各工程を経て製造された本発明の洗浄水が導出口15から入水槽112に導出される。
また、上述した製造方法において、第1磁場通過工程S1の前に、水を電気分解してアルカリイオン水を生成するアルカリイオン水生成工程を有していてもよい。
次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれに制限されるものではない。
[実施例1]
図1に示す本実施形態の洗浄水の製造装置を用い、上述した製法方法に従って実施例1の洗浄水を製造した。
アルカリ性水としては、株式会社K&K製のアルカリイオン水を用いた。アルカリイオン水に含まれる各種成分を以下に示す。
図1に示す本実施形態の洗浄水の製造装置を用い、上述した製法方法に従って実施例1の洗浄水を製造した。
アルカリ性水としては、株式会社K&K製のアルカリイオン水を用いた。アルカリイオン水に含まれる各種成分を以下に示す。
<アルカリイオン水に含まれる成分>
陰イオン界面活性剤 検出せず
非イオン界面活性剤 検出せず
塩素イオン 30mg/l
シアン化合物 検出せず
カリウムイオン 800mg/l
カルシウムイオン 0.5mg/l
マグネシウムイオン 0.06mg/l
pH 12.5
陰イオン界面活性剤 検出せず
非イオン界面活性剤 検出せず
塩素イオン 30mg/l
シアン化合物 検出せず
カリウムイオン 800mg/l
カルシウムイオン 0.5mg/l
マグネシウムイオン 0.06mg/l
pH 12.5
<洗浄水の製造装置>
貯留槽は、容量1500lのものを用い、貯留槽内に1000lのアルカリイオン水を貯留した。循環路としては、直径50mmのステンレス製のパイプを用いた。循環路に配置される第1磁石及び第2磁石としては、磁束密度400mTの希土類磁石を用いた。
上記構成の洗浄水の製造装置を用い、貯留槽に貯留されたアルカリイオン水を毎分100lの流量で30分間、循環路内に循環させた。また、第1加圧混合工程及び第2加圧混合工程においては、0.2Mpaの加圧条件で加圧を行った。
このようにして、実施例1の洗浄水を得た。
貯留槽は、容量1500lのものを用い、貯留槽内に1000lのアルカリイオン水を貯留した。循環路としては、直径50mmのステンレス製のパイプを用いた。循環路に配置される第1磁石及び第2磁石としては、磁束密度400mTの希土類磁石を用いた。
上記構成の洗浄水の製造装置を用い、貯留槽に貯留されたアルカリイオン水を毎分100lの流量で30分間、循環路内に循環させた。また、第1加圧混合工程及び第2加圧混合工程においては、0.2Mpaの加圧条件で加圧を行った。
このようにして、実施例1の洗浄水を得た。
[実施例2]
実施例1で用いたアルカリイオン水を純水で希釈してpHを12に調整した以外は、実施例1と同様の方法にて実施例2の洗浄水を得た。
実施例1で用いたアルカリイオン水を純水で希釈してpHを12に調整した以外は、実施例1と同様の方法にて実施例2の洗浄水を得た。
[実施例3]
実施例1で用いたアルカリイオン水を純水で希釈してpHを11に調整した以外は、実施例1と同様の方法にて実施例3の洗浄水を得た。
実施例1で用いたアルカリイオン水を純水で希釈してpHを11に調整した以外は、実施例1と同様の方法にて実施例3の洗浄水を得た。
[実施例4]
実施例1で用いたアルカリイオン水を純水で希釈してpHを10に調整した以外は、実施例1と同様の方法にて実施例4の洗浄水を得た。
実施例1で用いたアルカリイオン水を純水で希釈してpHを10に調整した以外は、実施例1と同様の方法にて実施例4の洗浄水を得た。
[実施例5]
実施例1で用いたアルカリイオン水を純水で希釈してpHを8に調整した以外は、実施例1と同様の方法にて実施例5の洗浄水を得た。
実施例1で用いたアルカリイオン水を純水で希釈してpHを8に調整した以外は、実施例1と同様の方法にて実施例5の洗浄水を得た。
[比較例1]
実施例1に用いたアルカリイオン水をそのまま用いて比較例1の洗浄水とした。
実施例1に用いたアルカリイオン水をそのまま用いて比較例1の洗浄水とした。
[比較例2]
pH8の水道水をそのまま用いて比較例2の洗浄水とした。
pH8の水道水をそのまま用いて比較例2の洗浄水とした。
各実施例及び比較例で得られた洗浄水のpH、溶存酸素濃度、20℃における表面張力を以下の表1に示す。
尚、洗浄水のpHは、カスタム社製のpH測定器(PH5011A)を用いて測定した。溶存酸素濃度は、佐藤商事社製の溶存酸素濃度測定器(ID100)を用いて測定した。
20℃における表面張力は、和光純薬社製のぬれ張力試験用混合液(ぬれ張力30mN/m、35mN/m、40mN/m、45mN/m及び50mN/mのもの)を用い、先ず、それぞれの混合液を0.05mlずつポリプロピレンシート上に滴下し平面視における各混合液の広がり(直径)を測定した。
次に、実施例1〜5並びに比較例1及び2の各洗浄水を0.05mlずつポリプロピレンシート上に滴下し、平面視における各洗浄水の広がり(直径)を測定し、これを各ぬれ張力試験用混合液の広がりと比較して各実施例及び比較例の洗浄水のぬれ張力の範囲を測定し、これを20℃における表面張力とした。
尚、洗浄水のpHは、カスタム社製のpH測定器(PH5011A)を用いて測定した。溶存酸素濃度は、佐藤商事社製の溶存酸素濃度測定器(ID100)を用いて測定した。
20℃における表面張力は、和光純薬社製のぬれ張力試験用混合液(ぬれ張力30mN/m、35mN/m、40mN/m、45mN/m及び50mN/mのもの)を用い、先ず、それぞれの混合液を0.05mlずつポリプロピレンシート上に滴下し平面視における各混合液の広がり(直径)を測定した。
次に、実施例1〜5並びに比較例1及び2の各洗浄水を0.05mlずつポリプロピレンシート上に滴下し、平面視における各洗浄水の広がり(直径)を測定し、これを各ぬれ張力試験用混合液の広がりと比較して各実施例及び比較例の洗浄水のぬれ張力の範囲を測定し、これを20℃における表面張力とした。
<洗浄力の測定>
各実施例及び比較例の洗浄水を用いて洗浄力の測定を行った。
洗浄力は、以下の方法で測定した。
先ず、鏡面に油性マジックを塗布する。この状態で5分間放置した後、スポイトにて各実施例及び比較例の洗浄水を滴下する。その後、鏡面に塗布された油性マジックが自然に剥離する状態を観察する。
鏡面に塗布された油性マジックの剥離状態は、以下の5段階で評価した。
各実施例及び比較例の洗浄水を用いて洗浄力の測定を行った。
洗浄力は、以下の方法で測定した。
先ず、鏡面に油性マジックを塗布する。この状態で5分間放置した後、スポイトにて各実施例及び比較例の洗浄水を滴下する。その後、鏡面に塗布された油性マジックが自然に剥離する状態を観察する。
鏡面に塗布された油性マジックの剥離状態は、以下の5段階で評価した。
<油性マジックの剥離状態>
5:洗浄水の滴下直後から剥離し始め、自然状態において完全に剥離した。
4:洗浄水の滴下直後からは剥離し始めないが、時間の経過と共に剥離し始め、完全に剥離した。
3:洗浄水の滴下直後には剥離せず、剥離時間の経過と共に剥離し始めたが、自然状態では完全に剥離せず一部が鏡面に付着したままであった。
2:洗浄水の滴下直後には剥離せず、剥離時間の経過と共に剥離し始めたが、自然状態では完全に剥離せず半分以上が鏡面に付着したままであった。
1:ほとんど剥離しなかった。
5:洗浄水の滴下直後から剥離し始め、自然状態において完全に剥離した。
4:洗浄水の滴下直後からは剥離し始めないが、時間の経過と共に剥離し始め、完全に剥離した。
3:洗浄水の滴下直後には剥離せず、剥離時間の経過と共に剥離し始めたが、自然状態では完全に剥離せず一部が鏡面に付着したままであった。
2:洗浄水の滴下直後には剥離せず、剥離時間の経過と共に剥離し始めたが、自然状態では完全に剥離せず半分以上が鏡面に付着したままであった。
1:ほとんど剥離しなかった。
結果を以下の表2に示す。
<結果>
表1及び表2の結果から明らかなように、溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満である各実施例の洗浄水は、洗浄効果に優れることが分かる。一方、比較例1及び2の洗浄水は、各実施例の洗浄水に比して、洗浄効果が劣ることが分かる。
表1及び表2の結果から明らかなように、溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満である各実施例の洗浄水は、洗浄効果に優れることが分かる。一方、比較例1及び2の洗浄水は、各実施例の洗浄水に比して、洗浄効果が劣ることが分かる。
1 洗浄水の製造装置
11 貯留槽
12 循環路
13 ポンプ
14 導入口
15 導出口
2 第1磁場通過手段
20 第1磁石
3 酸素供給手段
30 酸素供給装置
4 第1加圧混合手段
40 第1調圧タンク
41 第1調圧弁
5 第1調圧手段
6 第2加圧混合手段
60 第2調圧タンク
61 第2調圧弁
7 第2調圧手段
8 第2磁場通過手段
80 第2磁石
11 貯留槽
12 循環路
13 ポンプ
14 導入口
15 導出口
2 第1磁場通過手段
20 第1磁石
3 酸素供給手段
30 酸素供給装置
4 第1加圧混合手段
40 第1調圧タンク
41 第1調圧弁
5 第1調圧手段
6 第2加圧混合手段
60 第2調圧タンク
61 第2調圧弁
7 第2調圧手段
8 第2磁場通過手段
80 第2磁石
Claims (13)
- 溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満であるアルカリ性水からなる洗浄水。
- 前記アルカリ性水は、8以上のpHを有している請求項1記載の洗浄水。
- 前記アルカリ性水は、アルカリイオン水である請求項1又は2記載の洗浄水。
- 前記アルカリイオン水は、アルカリ金属イオン又はアルカリ土類金属イオンを含む請求項3記載の洗浄水。
- 前記アルカリ金属イオンがカリウムイオンである請求項4記載の洗浄水。
- 磁場中にアルカリ性水を通過させる第1磁場通過工程と、
前記アルカリ性水に酸素を供給する酸素供給工程と、
前記酸素供給工程において酸素が供給された前記アルカリ性水を加圧して気液混合させる第1加圧混合工程と、
前記第1加圧混合工程において気液混合された前記アルカリ性水に加えられた圧力を開放する第1調圧工程とを備える、
溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満であるアルカリ性水からなる洗浄水の製造方法。 - 前記第1磁場通過工程の前に、水を電気分解して前記アルカリ性水であるアルカリイオン水を生成するアルカリイオン水生成工程を更に備える請求項6記載の洗浄水の製造方法。
- 前記第1磁場通過工程は、前記酸素供給工程の前に設けられる請求項6又は7記載の洗浄水の製造方法。
- 前記第1調圧工程において調圧された前記アルカリ性水を再度加圧して気液混合させる第2加圧混合工程と、該第2加圧混合工程において気液混合された前記アルカリ性水に加えられた圧力を開放する第2調圧工程とを更に備える請求項6〜8のいずれかに記載の洗浄水の製造方法。
- 前記第2調圧工程において調圧された前記アルカリ性水を、再度磁場中を通過させる第2磁場通過工程を更に備える請求項9記載の洗浄水の製造方法。
- 磁場中にアルカリ性水を通過させる第1磁場通過手段と、
前記アルカリ性水に酸素を供給する酸素供給手段と、
前記酸素供給手段によって酸素が供給された前記アルカリ性水を加圧して気液混合させる第1加圧混合手段と、
前記第1加圧混合手段によって気液混合された前記アルカリ性水に加えられた圧力を開放する第1調圧手段とを備える、
溶存酸素濃度が10〜18ppmであり、20℃における表面張力が40mN/m未満であるアルカリ性水からなる洗浄水の製造装置。 - 前記第1調圧手段によって調圧された前記アルカリ性水を再度加圧して気液混合させる第2加圧混合手段と、該第2加圧混合手段によって気液混合された前記アルカリ性水に加えられた圧力を開放する第2調圧手段とを更に備える請求項11記載の洗浄水の製造方法。
- 前記第2調圧手段によって調圧された前記アルカリ性水を、再度磁場中を通過させる第2磁場通過手段を更に備える請求項12記載の洗浄水の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008150326A JP2009291760A (ja) | 2008-06-09 | 2008-06-09 | 洗浄水、洗浄水の製造方法及び洗浄水の製造装置 |
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JP2008150326A JP2009291760A (ja) | 2008-06-09 | 2008-06-09 | 洗浄水、洗浄水の製造方法及び洗浄水の製造装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=41540443
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JP2008150326A Pending JP2009291760A (ja) | 2008-06-09 | 2008-06-09 | 洗浄水、洗浄水の製造方法及び洗浄水の製造装置 |
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JP (1) | JP2009291760A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014503637A (ja) * | 2010-12-14 | 2014-02-13 | アガペ パテント ホールディングス,エルエルシー | 多目的洗浄剤組成物関連出願の相互参照本願は、2010年12月14日出願の米国特許仮出願第61/459,543号、標題「改善用組成物および処理方法」に関連し、その利益を主張する。該仮出願は、それへの具体的な参照により、その全文が本明細書に組み込まれる。 |
JP2016074851A (ja) * | 2014-10-08 | 2016-05-12 | オリンパス株式会社 | 洗浄水 |
JP6093964B1 (ja) * | 2016-09-06 | 2017-03-15 | 有限会社ケイビー | 香る電解水クリーナー |
JP2018141030A (ja) * | 2017-02-27 | 2018-09-13 | 株式会社エー・アイ・システムプロダクト | 電子たばこ洗浄液及び電子たばこ洗浄方法 |
JP2019059642A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | 通子 山川 | 抗菌性、消臭性、及び自己洗浄性を有する洗浄剤及びその製造方法 |
-
2008
- 2008-06-09 JP JP2008150326A patent/JP2009291760A/ja active Pending
Cited By (7)
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JP2014503637A (ja) * | 2010-12-14 | 2014-02-13 | アガペ パテント ホールディングス,エルエルシー | 多目的洗浄剤組成物関連出願の相互参照本願は、2010年12月14日出願の米国特許仮出願第61/459,543号、標題「改善用組成物および処理方法」に関連し、その利益を主張する。該仮出願は、それへの具体的な参照により、その全文が本明細書に組み込まれる。 |
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JP6093964B1 (ja) * | 2016-09-06 | 2017-03-15 | 有限会社ケイビー | 香る電解水クリーナー |
JP2018039896A (ja) * | 2016-09-06 | 2018-03-15 | 有限会社ケイビー | 香る電解水クリーナー |
JP2018141030A (ja) * | 2017-02-27 | 2018-09-13 | 株式会社エー・アイ・システムプロダクト | 電子たばこ洗浄液及び電子たばこ洗浄方法 |
JP2019059642A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | 通子 山川 | 抗菌性、消臭性、及び自己洗浄性を有する洗浄剤及びその製造方法 |
JP6999898B2 (ja) | 2017-09-26 | 2022-02-10 | 通子 山川 | 抗菌性、消臭性、及び自己洗浄性を有する洗浄剤及びその製造方法 |
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