JP2009291534A - 連発式クリップ処置具 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続的なクリップ処置が可能であって、誤操作を防止できると同時に、術者へ締め付け完了を知らせて安心感を与えることのできる連発式クリップ処置具提供する。
【解決手段】シース移動機構とワイヤ移動機構とのインターロック機構を有し、そのインターロック機構が、シース移動機構の動作を妨げるロック位置に配置され、かつ、操作ワイヤに接続されたリンク部材と、ワイヤ移動機構によって操作ワイヤが所定長さ牽引されたときに、ロック位置からロック解除位置に移動したリンク部材の一部と係合して、シース移動機構のロック解除状態を維持するとともに、その係合時に、操作者に感知可能な音または振動を発する保持部材とを有することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図5

Description

本発明は、生体内等において止血や傷口の閉塞等に用いられる内視鏡用クリップ処置具に関し、特に、複数のクリップを連発して使用できる連発式のクリップ処置具に関する。
内視鏡用クリップ処置具は、生体内に挿入した内視鏡の先端からクリップを突出させて、出血部や病変組織除去後の処置部をクリップで摘み、止血や傷口の閉塞を行うために用いられる。従来用いられている内視鏡用クリップは、操作ワイヤの先端に1つのクリップが取り外し可能に取り付けられたもので、一回のクリップ処置を行うごとにシース全体を内視鏡から引き出し、次のクリップをセットして再び内視鏡内に挿入し、次のクリッピングを行うという煩瑣な作業が必要となっている。
これに対し、連続的なクリッピング処置を可能にする内視鏡用クリップ装置が提案されている。例えば、特許文献1には、複数のクリップを直列に連結して、シースの先端に配置し、操作ワイヤによって複数のクリップをシースの先端から順次押し出して使用する内視鏡用クリップ装置が記載されている。このクリップ装置では、1つのクリップの先端をシースの先端から押し出した後、そのクリップを目標患部に押し付けて、操作ワイヤによって牽引操作してクリップを締め環で締めることで、目標患部を挟み付ける。その後、操作ワイヤを再び先端側へ押し込み操作して、締め付けたクリップをシースの先端から完全に押し出すとともに、次のクリップの先端を突出させる。
特開2007−275296号公報
特許文献1のようなクリップ装置では、クリップの使用のタイミングにより操作ワイヤの押し引き動作を間違えずに行う必要がある。もしも押し引きの手順を間違えると、締め付けをする前にクリップをシースから離脱させてしまうといった失敗が起こり得る。そのため、術者はクリップ装置の操作手順に高い注意を払わねばならず、負担が大きい。
また、特許文献1のクリップ装置では、操作ワイヤをそれ以上牽引操作できなくなった時点で、クリップの締め付けが完了する。そのため、締め付け完了とするタイミングは、術者の感覚に依るところが大きく、締め付けが不十分となる可能性もある。また、術者が締め付け完了を確信することができない。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、連続的なクリップ処置が可能であって、誤操作を防止できると同時に、術者へ締め付け完了を知らせて安心感を与えることのできる連発式クリップ処置具提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、シースと、前記シース先端部に連結状態で配置された複数のクリップと、前記シース内を挿通し、先端が最後尾の前記クリップに接続された操作ワイヤと、前記シースの基端および前記操作ワイヤの基端に接続された操作部とを備える連発式クリップ処置具であって、
前記操作部が、前記シースを第1所定長さずつ後退させるシース移動機構と、前記操作ワイヤを第2所定長さだけ牽引した後、元の位置に戻すワイヤ移動機構と、前記シース移動機構を動作不可能にロックするとともに、前記ワイヤ移動機構のワイヤ牽引動作に伴って前記シース移動機構のロックを解除する、インターロック機構とを有し、
前記インターロック機構が、前記シース移動機構の動作を妨げるロック位置に配置され、かつ、前記操作ワイヤに接続されたリンク部材と、前記ワイヤ移動機構によって前記操作ワイヤが前記第2所定長さ牽引されたときに、前記ロック位置からロック解除位置に移動した前記リンク部材の一部と係合して、前記シース移動機構のロック解除状態を維持するとともに、その係合時に、操作者に感知可能な音または振動を発する保持部材と、を有する連発式クリップ処置具を提供する。
ここで、前記インターロック機構が、さらに、前記リンク部材を前記ロック位置からロック解除位置に移動させるリセット機構を有するのが好ましい。
また、前記インターロック機構が、さらに、前記リンク部材と前記保持部材との係合を解除して、前記リンク部材を前記ロック位置に移動させるロック機構を有するのが好ましい。
本発明によれば、連続的なクリップ処置が可能なクリップ処置具において、誤操作を防止できると同時に、術者へ締め付け完了を知らせて安心感を与えることができる。
本発明に係る連発式クリップ処置具を、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、以下に詳細に説明する。
図1(A)および(B)は、本発明の連発式クリップ処置具の一実施形態を示す模式的断面図であり、図1(B)は、図1(A)と90度異なる角度から見た図である。
図1に示すクリップ処置具10は、クリップを連続して使用できる連発式のクリップ処置具であり、複数のクリップ12(12A、12B、12C、12D、12E)と、最後尾のクリップ12Eに接続されたダミークリップ18と、接続部材19を介してダミークリップに接続された操作ワイヤ20と、隣り合うクリップ12の係合部を覆ってクリップ12の連結状態を維持する連結リング14(14A、14B、14C、14D、14E)とを有し、これらがシース16内に嵌入されている。図1(A)および(B)は、先頭のクリップ12Aによるクリップ処置動作開始直前の初期状態を示している。
1つのクリップ12と1つの連結リング14は、1つの内視鏡用止血クリップ体を構成し、クリップ処置具10は、この止血クリップ体が長尺なシース16の先端内部に複数装填されたものである。連続する止血クリップ体の終端は、ダミークリップ18に噛み合い結合し、操作ワイヤ20は、シース16の基端部まで延びて、後述する操作部につながっている。操作部から操作ワイヤ20を所定の長さだけ牽引し、ダミークリップ18を一方向に所定長さ移動させることで、一連のクリップ12が同量だけ移動し、先頭のクリップ12がそれを保持する連結リング14によって締め付けられて、先頭のクリップ12による止血やマーキング等のためのクリップ処置(クリッピング)が行われる。先頭のクリップ12によるクリップ処置が完了した後、シース16を操作部側へ所定の長さだけ引くことで、次のクリップ12が使用可能な状態(スタンバイ状態)となり、続けてクリップ処置を行うことができる。
図1(A)および(B)は、先頭のクリップ12Aがシース16の先端から突出した状態の図としてあるが、クリップ12等をシース16へ装填するときは、後述する図7(A)に示すように、先頭のクリップ12Aがシース16の内部に完全に納まった状態でセットされる。また、図1ではクリップ12を5つとし、5連発式のクリップ処置具としてあるが、クリップ12の数は、2つ以上いくつであってもよい。
図2は、クリップ12の斜視図である。クリップ12は、爪部22に対して180度ターンしたターン部24を有するクローズクリップである。すなわち、クリップ12は、一枚の長細い板を180度湾曲させて閉塞端を作った後、その両片を交差させ、かつ、2つの開放端に、端部が対向するように屈曲させて爪部22,22を形成した形状をしている。この交差部26を境にして、開放端側が腕部28,28であり、閉塞端側がターン部24である。腕部28,28の中央部分には、部分的に広幅とされた凸部30,30が形成されている。クリップ12には、生体適合性のある金属を用いることができ、例えば、ばね用ステンレス鋼であるSUS631を用いることができる。
クリップ12は、その交差部26に嵌められた連結リング14の先端部分(後述する締付部40)が、腕部28,28を押圧しながら爪部22,22の方へ向かって所定量移動することにより、その腕部28,28および爪部22,22が閉じ、爪部22,22において所定の嵌合力、例えば0.62Nを発揮する。クリップ12の凸部30のすぐ下の部分には、エッジ部分に微小な凹凸31が形成されており、この微小凹凸31が、連結リング14の後述する締付部40と噛みあって、あるいは締付部40との間の摩擦力を高めて、締付部40によるクリップ12の締め付け状態を維持する。
爪部22,22は、対象部を確実に摘むために、V字のオス型とメス型に形成されている。また、図2に示すように、クリップ12の腕部28は、交差部26から凸部30に掛けて徐々に幅が広くなっている。
凸部30は、連結リング14の先端側の開口および基端側の開口の、凸部30が当接する部分よりも広い幅とされている。したがって、クリップ12の凸部30以外の部分は、連結リング14の内部に侵入できるが、凸部30は、連結リング14の先端側からも基端側からも、その内部に侵入できない。
図1(A)および(B)に示すように、第1クリップ12Aと第2クリップ12Bは、第2クリップ12Bの爪部22が第1クリップ12Aのターン部24に係合して閉じた状態で連結リング14Aに保持されることで、連結状態とされる。図1(A)に示すように、第2クリップ12Bの爪部22,22は、第1クリップ12Aのターン部24に直交方向に噛みあって結合し、第1クリップ12Aと第2クリップ12Bは、90度異なる向きで連結される。同様に、以下の各クリップ12C、12D、12Eは、90度ずつ交互に向きを変えて連結される。
連結リング14は、2つのクリップ12,12の係合部を覆って連結状態を維持しつつ、シース16に進退可能に嵌入されている。すなわち、連結リング14は、外径がシース16の内径とほぼ等しく、クリップ12の移動に伴ってシース16内をスムーズに進退移動することができる。図3(A)〜(C)に、連結リング14の概略構成を示す。図3(A)は、連結リング14の正面図、図3(B)は断面図、図3(C)は、底面図である。
連結リング14は、締付部40と保持部42とから成る。連結リング14は、樹脂製の保持部42の先端に、金属製の締付部40を固定し、2部材で一体構造とされている。樹脂製の保持部42が連結状態の維持およびクリップの連結リング内での保持を担当し、金属製の締付部40がクリップの締め付けを担当する。なお、連結リング14は、締付部40および保持部42の両機能を発揮できれば、1部材で形成してもよい。
締付部40は、連結リング14の先端側に取り付けられた金属製の円筒状(リング状)の部品であり、クリップ12の交差部26近傍の幅よりも大きく、凸部30の幅よりも小さい内径の穴が形成されている。したがって、締付部40は、保持するクリップ12の交差部26の近傍を移動することができるが、凸部30を超えて先端側へは抜けられない。すなわち凸部30が、クリップ12に対して前進する連結リング14の移動限界を決めるストッパーとして機能する。
締付部40は、クリップ12の交差部26の近傍の所定位置にセットされる。締付部40は、その初期位置から、クリップ12の腕部28が幅広になる、交差部26から凸部30の側へ移動することで、拡開しているクリップ12の両方の腕部28,28を閉じさせて固定する締め付け機能を有している。締付部40には、生体適合性のある金属が用いられ、例えばステンレス鋼SUS304を用いることができる。締付部40を金属製としたことで、金属製のクリップ12に対して締付力となる摩擦力を発揮させることができる。
保持部42は、樹脂成形された概略円筒状(リング状)の部品である。保持部42は、先のクリップ12を保持する第1領域32と、先のクリップに連結した状態で次のクリップ12を保持する連結保持領域である第2領域34とを有している。
第1領域32には、クリップ12のターン部24を収容可能な、締付部40の穴よりも大きな円形の穴が形成されている。第1領域32の先端部の外面には、締付部40を嵌めるための段付き部が形成されており、締付部40と保持部42とは、シース16に装填された状態およびクリッピング操作時において外れない程度の締まり嵌めで嵌め合わされている。また、第1領域32は、連結リング14本体の軸に対してスカート状に傾斜して広がるスカート部38を有している。
スカート部38は、先端側、すなわち図3における上方の付け根が保持部42の本体につながっており、下方の広がり部分が、本体から一部切り離されて、半径方向に広がったり閉じたりするようになっている。スカート部38は、クリップ12の牽引方向、すなわち図3の上下方向において同じ位置に、180度離れた2箇所に形成されている。
スカート部38,38は、外力が付与されない自然状態では、図3(A)に示すように、スカート状に広がる。このとき、保持部42の第1領域32の内部は、図3(B)に示すように、円柱状の空間となっている。一方、連結リング14がシース16内へ装填されるときは、例えば、図1(B)の2つめの連結リング14Bに示すように、スカート部38が内側に押し込まれて内部空間へ入り込み、スカート部38の内周側の部分が、第1領域32に保持されるクリップ12Bのターン部24の側面(エッジ部)を押圧して、クリップ12Bが連結リング14B内で回転方向および進退方向に移動しないように保持する。なお、スカート部38が、第2領域34に保持されるクリップ、すなわち後ろ側のクリップを押圧して保持するようにしてもよい。
スカート部38,38は、図1(A)の1つめの連結リング14Aに示すように、シース16の先端から抜け出ると同時に、それ自体の弾性によって開き、クリップ12Aの保持を解除するとともに、シース16の内径よりも広幅となって、連結リング14Aのシース16内への後退を阻止する。この状態で操作ワイヤ20が引かれ、クリップ12Aが後退することで、連結リング14Aがクリップ12Aに対して相対的に前進し、クリップ12Aを締め付ける。
したがって、スカート部38は、シース16の内部では内側へ閉じることができ、シース16の先端から出て外力から解放されるとスカート状に広がるように、弾性を有していることが必要である。それとともに、スカート部38は、シース16の内部でクリップ12を保持できる剛性と、シース16の先端でクリップ12の締付力の反力に耐える剛性とを有していることも必要である。
これらの観点から、保持部42には、生体適合性があり、かつ、スカート部38に要求される弾性および剛性を満たす材料が用いられる。また、その形状は、スカート部38に要求される弾性および剛性を満たすように定められる。このような保持部42の材料としては、例えば、PPSU(ポリフェニルサルホン、polyphenylsulfone)を用いることができる。製造の容易さから、保持部42は、一体成形されるのが好ましい。
第2領域34は、第1領域32の基端側に設けられており、第1領域32に保持されるクリップ12に係合する次のクリップ12を、その爪部22,22が先のクリップ12のターン部24の閉塞端(尾部)を挟んで閉じた状態で保持する。
第2領域34は、領域長さとして、クリップ12に対して初期位置にセットされた締付部40が、クリップ12の締め付けを完了するまでに要する移動長さと、ほぼ等しい長さを有している。すなわち、連結リング14の第2領域34は、クリップ12が連結リング14に対して相対的に後退して締め付けられていく間、その内部に保持する2つのクリップ12,12の連結を保持して、後ろのクリップ12の牽引力が先端のクリップ12へ伝達されるようにするとともに、締め付けが完了したときには、2つのクリップ12,12の係合部が第2領域34から外れることにより、そのクリップ12,12の連結を解除する。
第2領域34には、図3(C)に示すように、第1領域32の基端側部分と同じ内径の穴43が形成され、さらに、その対向する2箇所に、溝(凹部)43aが形成されている。溝43a,43aは、第2領域34に保持されるクリップ12の腕部28,28を、爪部22,22が閉じた状態で収容可能である。また、第2領域34には、図3(A)〜(C)に示すように、その基端から切り込むスリット44が2箇所に形成されている。
溝43a,43aは、第2領域34に保持されるクリップ12の爪部22の開閉方向(図3中、左右方向)の2箇所に設けられている。第2領域34に保持されるクリップ12の腕部28,28の板面は、溝43a,43aの内壁に当接する。溝43aの幅(開口幅)は、クリップ12の腕部28の最大幅よりわずかに大きく、一方の溝43aの壁面から他方の溝43aの壁面までの距離は、クリップ12の2つの爪部22,22の長さ(拡開方向の長さ)を足し合わせた長さにほぼ等しい。また、溝43aの幅は、腕部28に形成された凸部30の幅よりは小さい。したがって、第2領域34に保持されるクリップ12の凸部30は、溝43aに進入できない。
なお、両溝43a,43aの壁面から壁面までの距離は、先のクリップ12のターン部24と、次のクリップ12の爪部22,22との係合が外れない寸法にすればよく、2つの爪部22,22の長さと、ターン部24の爪部22,22が係合する部分の幅とを足し合わせた長さよりも短くすればよい。例えば、第2領域34に保持されるクリップ12の爪部22,22は、少し重なった状態となっていてもよいし、爪部22,22の間にわずかな隙間がある状態で、先のクリップ12との連結が維持されるようにしてもよい。
2つのクリップ12,12の係合部は、第2領域34の、第1領域32との境目に近接する部分に保持される。先のクリップ12(例えば、図1(B)の連結リング14Bにおけるクリップ12B)は、シース16の内部においては、ターン部24が第1領域32の閉じたスカート部38によって保持されているので、進退移動および回転移動が抑えられている。また、先のクリップ12に係合する次のクリップ12(例えば、図1(B)の連結リング14Bにおけるクリップ12C)は、第2領域34の溝43aによって先のクリップと90度異なる方向に保持されることにより、回転移動が抑えられ、進退移動が抑えられた先のクリップに係合することにより、進退移動が抑えられている。すなわち、前後のクリップの係合部は、遊びが非常に小さい状態で、連結リング14によって保持される。
スリット44は、スカート部38,38から90度ずれた2箇所に、第2領域34の上端よりも浅い位置まで形成されている。言い換えれば、スリット44は、第2領域34に保持されるクリップ12の拡開方向から90度ずれた位置に設けられている。
スリット44を設けることにより、連結リング14のフレキシブル性を向上させることができ、クリップ処置具10は、曲率の小さい湾曲部を通過することができる。また、スリットを設けることにより、連結リング14の裾(基端部)が一部めくれるようになるため、シース16へのクリップ12の装填前に前後のクリップ12,12を連結させる際に、連結リング14の裾をめくることで容易に連結させることができるという利点もある。
スリット44の深さは、スカート部38よりも浅い位置までとされており、連結リング14の強度が大幅に低下するのが防止されている。また、スリット44の深さは、第1領域32に保持されるクリップ12の後端の位置、すなわちクリップ12,12の係合位置よりも浅い位置までとされており、シース16に装填される前の連結クリップユニットにおいても、連結リング14の第2領域34におけるクリップ12の保持を保つことができる。
図1に示すように、第1クリップ12Aのターン部24に第2クリップ12Bの爪部22,22が係合し、その係合部を連結リング14Aが保持する。連結リング14A(その第2領域34)の内壁によって、第2クリップ12Bの爪部22,22は閉じた状態に保持されている。それにより、第1クリップ12Aと第2クリップ12Bの連結状態が維持される。同様に、第2クリップ12Bと第3クリップ12Cとの連結状態は、連結リング14Bによって、第3クリップ12Cと第4クリップ12Dとの連結状態は、連結リング14Cによって、第4クリップ12Dと第5クリップ12Eとの連結状態は、連結リング14Dによって、第5クリップ12Eとダミークリップ18との連結状態は、連結リング14Eによって維持される。
最後尾のクリップ12Eには、クリップ処置には用いられないダミークリップ18が係合している。ダミークリップ18は、先端部に、クリップ12の交差部26から開放端側半分の部分と類似の形状をしたバネ性を持つ部分を有しており、爪部を閉じた状態でクリップ12Eのターン部に係合し、爪部を開くとクリップ12Eを開放する。ダミークリップ18の基端部には接続部材19があり、この接続部材19に操作ワイヤ20が接続されている。
図4は、接続部材19の後端および操作ワイヤ20の先端の概略構成を示す斜視図である。同図に示すように、接続部材19は、板状の部材であり、後端部に、操作ワイヤ20の先端部材の形状に対応する形状の穴19aが形成されている。一方、操作ワイヤ20の先端には、平板状で矢印型の先端部材が取り付けられている。
操作ワイヤ20の先端部材は、先端側に向けられた三角形の三角部20aと、軸部20bとを有している。操作ワイヤ20の先端部材が接続部材19の板面側から穴19aに挿入されることで、接続部材19の後端部には、三角部20aの全部と、軸部20bの先端側の一部が、それに対応する形状の穴19aに嵌め込まれる。三角部20aの後端側の広がった部分は、軸部20bに対応する穴19aの部分よりも幅が広く、接続部材19に操作ワイヤ20の先端部材を嵌めた状態では、操作ワイヤ20は、引っ張っただけでは接続部材19から外れない構成とされている。接続部材19と操作ワイヤ20との接続部は、接続状態を保ったままで、クリップ12を締め付けるための牽引力を伝達する。
接続部材19と操作ワイヤ20を接続するときや外すときは、操作者が、操作ワイヤ20の先端部材を、接続部材19の後端部分に対して図4中上下方向にずらして、穴19aに嵌め、または、穴19aから外せばよい。
なお、接続部材19の穴19aと操作ワイヤ20の先端部材との嵌め合いをきつくすることや、接続部材19の穴19aに、操作ワイヤ20の三角部20aの抜け止めを設けることにより、回転などによって接続部材19と操作ワイヤ20とが外れないような構成とするのが好ましい。また、接続部材19(ダミークリップ18の後端部)と操作ワイヤ20の先端は、着脱可能であり、かつ、操作ワイヤ20の進退移動によっては外れない構成となっていればよく、上記以外の構成としてもよい。
シース16は、例えば、金属ワイヤを密着巻きした可撓性のコイルシースである。シース16の内径は、先のクリップ12のターン部24と、次のクリップ12の爪部22,22との係合が解除される寸法とされている。すなわち、シース16の内径は、2つの爪部22,22の長さと、ターン部24の爪部22,22が係合する部分の幅とを足し合わせた長さよりも大きい。
操作ワイヤ20およびシース16の基端は、操作部に取り付けられている。図5(A)は、操作部の概略構成を示す部分断面図である。また、図5(A)〜(C)および図6(A)〜(C)は、操作部50の、クリップ処置操作における各段階の状態を示している。図5および図6において、左側がクリップ12に接続する先端側、右側が後端側(または基端側)である。なお、以下の説明では、先端側を前、後端側を後ろともいう。
まず、図5(A)を参照して、操作部50の概略構成について説明する。
操作部50は、ワイヤおよびシースの移動方向に長い筒状のケース52の内部に、ワイヤ移動機構54と、シース移動機構56と、インターロック機構58とを有している。操作部50によって、操作ワイヤ20の牽引によるクリップ処置操作、および、シース16の牽引によるクリップ準備操作が行われる。
ケース52の先端には支持リング82が取り付けられており、シース16は、支持リング82に支持されてケース52の内部に導入されている。シース16の後端は、シース移動機構56に保持され、操作ワイヤ20の後端は、ワイヤ移動機構54に保持される。
ワイヤ移動機構54は、操作ワイヤ20の基端が接続されたレバー60と、レバー60をクリップ12の前進方向に付勢するスプリング62と、レバー60の前方および後方の移動限界を定める規制板64aおよび64bと、規制板64a,64bの位置を調整してレバー60の移動長さ(ストローク)を調整するストローク調整部66a,66bとを有している。
レバー60は、ケース52の内部において、前後方向(操作部50の軸方向)に移動可能に保持されている。レバー60は、図5中下側が開放された略コの字状の部品であり、内周側の前後の壁が、ケース52に設けられた貫通窓59(図5ではその位置を破線で示す。)に現れている。操作者(術者)は、貫通窓59のレバー60に指を掛けて、レバー60を前方または後方へ移動させることができる。
レバー60の先端には、クリップ12を牽引するための操作ワイヤ20の基端が固定されている。操作ワイヤ20は、クリップ12が接続された側から後述する位置決めシャフト68の内部を通過して、レバー60に到達している。レバー60を前方または後方に引くと、操作ワイヤ20がレバー60に連動して前方または後方に移動し、操作ワイヤ20の先端のクリップ列が同様に移動する。
スプリング62は、レバー60の後端とケース52の内壁との間に取り付けられている。スプリング62は、レバー60が後方へ引かれることによって圧縮され、レバー60を引く力が解除されると、反発力によってレバー60を前方へ押し戻す。それにより、レバー60は元の位置(ホームポジション)へ戻る。このように、レバー60は、ホームポジションから後方への移動限界までの一定量を往復移動できる。なお、図5(A)では、スプリング62をコイルスプリングとして示しているが、スプリング62は、レバー60を前方へ付勢できればよく、板ばねやその他の弾性体を用いても良い。
レバー60の後方への移動限界は、規制板64bによって規定される。すなわち、レバー60の後端が規制板64bに当接する位置が、レバー60の後方への移動限界である。レバー60のホームポジションから規制板64bに当たるまでの移動量は、クリップ12を連結リング14によって締め付けるための操作ワイヤ20の牽引量(第2所定長さ)に等しい。なお、クリップ処置における操作ワイヤ20の牽引量は、例えば3.1mmなどの非常に小さい量なので、操作部50における確かな操作感覚を与えるために、操作ワイヤ20の牽引量とレバー60の操作量との間に、操作ワイヤ20の牽引量の変倍機構を設けて、レバー60の移動量を、操作ワイヤ20の移動量の所定倍としてもよい。
操作者が貫通窓59に指を挿入してレバー60を引くことで、レバー60が後方へ移動すると、レバー60の先端に取り付けられた操作ワイヤ20も同様に移動して、操作ワイヤ20の先端が後方へ移動する。また、レバー60を引く力が解除されてレバー60が元の位置に戻ると、操作ワイヤ20も同様に移動して、その先端が元の位置に戻る。
レバー60は、また、シース16の先端から先頭のクリップ12および連結リング14を突出させる際に、その突出量を微調整するために、前方へも移動可能とされている。レバー60の前方への移動限界は、規制板64aによって規定され、レバー60の先端が規制板64aに当接する位置が、レバー60の移動限界となる。規制板64aは、後方の規制板64bよりは短い間隔を置いて配置されている。
クリップ処置具10は、内視鏡の鉗子チャンネルに挿通された後、シース16を基端側に所定の長さだけ引いて、先頭のクリップ12Aおよび連結リング14Aをシース16から突出させるが、このとき、シース16の湾曲等の影響により、シース16とクリップ12A等との位置関係がわずかにずれて、所定長さだけシース16を引いても、連結リング14Aのスカート部38が開かない場合が考えられる。そのような場合に、レバー60を前方へもわずかに移動可能とし、レバー60を前方へ移動させて操作ワイヤ20をわずかに前進させることで、クリップ12Aおよびそれに続くクリップ列を前進させ、それと一緒に、クリップ列に嵌っている連結リング14も前進させて、連結リング14Aをスカート部38が開くまでシース16から押し出すことができる。
クリップ12A〜12Eおよびダミークリップ18と、連結リング14A〜14Eとの間には、閉じたスカート部38の内側部分によるクリップ12への押圧力、および、クリップ12の腕部28が広がろうとするバネ力による連結リング14への押圧力が働いている。さらに、クリップ12B〜12Eの凸部30が連結リング14A〜14Dの基端に当接している。そのため、操作ワイヤ20を押すことで、クリップ12A〜12Eと連結リング14A〜14Eとを、ほぼ一体的に移動させることができる。
レバー60を前方へ押した後、操作者がレバー60から指を離すことで、レバー60はスプリング62に引っ張られてホームポジションに戻るが、一端スカート部38が開いた連結リング14Aは、シース16の先端に留まって、後退しない。また、レバー60が戻ることで操作ワイヤ20が戻り、クリップ12A等もわずかに後方へ戻り、連結リング14Aに対して後退するが、クリップ12Aの開きが大きく狭まるほどの移動量ではないので、クリップ12Aの使用に問題は無い。
ストローク調整部66a,66bは、ケース52またはケース52に固定された部材と、規制板64a,64bとの間に配置されており、その一部がケース52の外部に突出して、操作者によって操作可能とされている。例えば、ストローク調整部66a,66bは、回転式のつまみの一部をケース52の外部に突出させたものであり、操作者がそのつまみを回した量に応じて、規制板64a,64bを移動させる。
シース移動機構56は、位置決めシャフト68と、位置決めシャフト68の窪み70に係合する爪78を上下させるボタン76とを有している。位置決めシャフト68は、中空の角柱または円柱状の部材であり、ケース52の内部において前後方向(軸方向)にスライド移動可能に支持されている。
位置決めシャフト68の表面には、軸方向に一定の間隔Lで複数の窪み(凹部)70が形成されている。この間隔Lは、シース16の先端において、クリップ処置に用いたクリップ12の次のクリップ12を突出させるためにシース16を引く量(第1所定長さ)に等しい。各窪み70の間には、案内溝が形成されており、窪み70に係合する爪78がスムーズに次の窪み70に移動できるようにされている。窪み70は、クリップ12の連発数に対応する数以上が設けられている。図5の例では、6つの窪み70が設けられており、5連発のクリップに対応可能である。
また、位置決めシャフト68には、スライダー72が取り付けられている。スライダー72は、ケース52の開口80から外部へ出ており、操作者がスライダー72を前後方向に操作して、位置決めシャフト68を同方向に移動させることができる。
位置決めシャフト68の先端には、シース保持リング74が取り付けられている。シース保持リング74は、シース16の後端部外周を固定的に保持する。したがって、位置決めシャフト68が移動すると、シース16も同様に移動する。位置決めシャフト68の中空部分には、シース16の後端から延びる操作ワイヤ20が通っている。
位置決めシャフト68には、軸方向に位置決めシャフト68を割るように空隙が設けられており、この空隙にインターロック機構58が配置されている。この空隙は、窪み70とは重ならない軸線上に、位置決めシャフト68の軸方向の移動範囲において、インターロック機構58が位置する範囲にわたって設けられている。
シース移動機構56は、さらに、ケース52の外部に突出するボタン76と、ケース52の内部に設けられ、ボタン76の動きに連動する爪78を有している。爪78は、位置決めシャフト68に押し付ける方向に付勢されており、位置決めシャフト68の窪み70に引っ掛かって、位置決めシャフト68の移動を止めている。
ボタン76が押されると、爪78が持ち上がって窪み70から乗り上げ、スライダー72が軸方向に移動可能となる。ボタン76から手を離してスライダー72を移動させると、爪76が次の窪み70に引っ掛かった時点でスライダー72の移動が止められる。したがって、位置決めシャフト68およびシース保持リング74と、シース保持リング74に保持されるシース16は、窪み70の間隔を1ストロークとして、その1ストロークの長さL(第1所定長さ)ずつ移動する。このLは、例えば15.5mmである。
インターロック機構58は、シース移動機構56によるシース16の移動操作をロックするとともに、ワイヤ移動機構54による操作ワイヤ20の牽引操作に伴ってシース移動機構56のロックを解除する。
クリップ処置具10では、操作部50においてシース16と操作ワイヤ20とを進退操作することにより、クリップ準備と止血等のクリップ処置とが行われる。上述のように、操作ワイヤ20とシース16とは、独立に動く構成とされている。クリップ処置に際しては、まず、使用するクリップ12をシース16から突出させ、かつ、連結リング14のスカート部38を広げた状態とするクリップ準備を行い、その後、生体を把持する止血操作等のクリップ処置を行う。準備操作と止血操作は交互に行われるが、操作ワイヤ20とシース16は各々独立に動くので、クリップ12の準備が済んでいるのにもかかわらず、再度準備操作を行うこともできてしまう。その場合には生体内でクリップ12が脱落してしま可能性もある。
そこで、操作部50には、ワイヤ移動機構54とシース移動機構56との互いの操作にインターロック機構58を設けている。すなわち、インターロック機構58は、一度シース移動機構56を操作したら、ワイヤ移動機構54を操作しない限り、続けてシース移動機構56を操作することができないように規制する。
また、このインターロック機構58は、クリップ処置完了時に振動またはクリック音のような音を発する機能を付与し、処置完了時に操作者(術者)にクリック感を与えることで、適切なクリップ締め付け処置が完了したことを操作者に伝えられる構成としている。これにより、シース16を続けて2度引くという誤操作を防止することと、操作者に処置における安心感を与えることとを、同時に実現することができる。
インターロック機構58は、リンク機構(リンク部材)86と、リンク機構86の一端に接続する、リセット機構であるリセットボタン84と、リンク機構86の他端に係合可能な保持部材90とを有している。リンク機構86および保持部材90は、上述の、位置決めシャフト68の軸方向に設けられた空隙内に配置されている。
リンク機構86は、支点87でケース52の所定位置に回動可能に支持されている。リンク機構86の図中上端は、ボタン76の下方に位置し、リンク機構86の回動によって、ボタン76の押下を妨げたり(ロック)、押下可能にしたり(ロック解除)する。リンク機構86の図中下端部には、保持部材90の凹部に係合可能な突起88が設けられており、リンク機構86の回動によって保持部材90に係合し、または保持部材90から外れる。
リンク機構86の一部は、リセットボタン84に接続している。リセットボタン84は、ボタン部分がケース52の外部に突出し、図中下端部分がリンク機構86に接続している。リンク機構86がボタン76をロックしているときに、リセットボタン84が押し込まれることで、リセットボタン84がリンク機構86を回動させ、ボタン76のロックを解除することができる。逆に、リセットボタン84が引き上げられることで、リンク機構86の上端をボタン76の下方に位置させ、ボタン76をロックすることができる。
リンク機構86は、位置決めシャフト68の内部で操作ワイヤ20に接続されている。したがって、ワイヤ移動機構54によって操作ワイヤ20が牽引されると、リンク機構86が操作ワイヤ20に引っ張られて支点87を軸に回転移動する。リンク機構86がボタン76をロックしているときに、操作ワイヤ20が牽引されると、リンク機構86が回転移動して、リンク機構86によるボタン76のロックが解除される。また、操作ワイヤ20がクリップ処置のための所定長さ(第2所定長さ)だけ牽引されることで、リンク機構86の突起88が保持部材90に係合する。それにより、ボタン76のロック解除状態が維持される。
保持部材90には、突起88が係合する際に引っ掛かりとなる部分が形成されており、突起88が保持部材90に係合するとき、両部材の間でクリック音が出るとともに、レバー60またはケース52に、振動が伝わる。このクリック音または振動により、操作者が、操作ワイヤ20が所定長さだけ引かれたこと、すなわちクリップ12の所定量の牽引が完了したことを知ることができる。
突起88および保持部材90(その凹部)の形状や材質は、保持部材90の凹部に突起88が係合する際に、操作部50を握って操作している操作者(術者)が感知可能な音または振動を生じるように選択すればよいが、しっかりしたクリック感が伝わるように選択するのが好ましい。
内視鏡用クリップ処置具10は、その全長が約2mなどの長尺なものであり、その先端におけるクリップ12の締め付けが完了したことを、基端の操作部50で感じ取ることが困難であるという傾向を持っている。特に、本実施形態のクリップ処置具10は、クリップ12の凸部30の直下に形成された微小凸部に、連結リング14の締付部40が到達し、金属性の両部材が噛み合って、その間の摩擦が高まることで、締め付け完了となる。そのため、従来の単発式のクリップ処置具で知られている、クリップ後端部分等が破断して締め付けを完了させるものに比べると、締め付け完了時の衝撃が小さい。これは、クリップ12の動作としては好ましいが、操作者が受ける感覚(締め付けが終わったという確信)は、比較的弱い。これに対し、上記のように、クリップ12の締め付け完了時に、突起88と保持部材90との係合により、音または振動を発生させることで、操作者がクリップ12の締め付け完了を確信でき、操作者に安心感を与えることができる。
次に、図5(A)〜(C)および図6(A)〜(C)を参照して、操作部50の作用を説明するとともに、図7を参照して、連発式のクリップ処置具10の全体の作用について説明する。図7(A)〜(E)は、クリップ処置具10のクリップ処置動作時における段階的な状態を示す部分断面図である。
まず、図7(A)に示すように、シース16にクリップ12A〜12Eおよび連結リング14A〜14Eからなる5つの止血クリップ体(以下単にクリップ体という。)が装填された後、シース16が内視鏡の鉗子チャンネルに挿入される。図示例では、図7(A)に示すように、クリップ12Aの先端がシース16の先端にほぼ一致している。
先頭のクリップ12Aは、シース16の内壁によって閉じた状態に保持される。各連結リング14A〜14Eは、その締付部40がクリップ12A〜12Eの交差部26の近傍の初期位置に来るように嵌め込まれている。このとき、クリップ12B〜12Eの凸部30の上端が、それぞれ、連結リング14A〜14Dの直下に位置する。
このとき、操作部50では、図5(A)に示すように、リンク機構86がボタン76の下面に当接し、ボタン76が押下できないようにロックされている。
シース16の先端が、生体内に挿入された内視鏡の挿入部の先端まで到達し、内視鏡先端から突出すると、操作部50において、シース16を後退させる操作が行われる。まず、図5(B)に示すように、リセットボタン84を押すことで、リンク機構86をボタン76の下部から外し、ボタン76を押し下げ可能な状態とする(ロック解除)。
リンク機構86を移動させることで、リンク機構86に接続された操作ワイヤ20がわずかに後方に移動する。これにより、リンク機構86から先端までの操作ワイヤ20は、後方へわずかに移動し、クリップ12A〜12Eがシース16の中でわずかに後退する。また、リンク機構86とレバー60との間では、操作ワイヤ20にわずかにたるみが生じる。
次いで、同図に示すように、リセットボタン84を押した状態のまま、ボタン76を押して、シース移動機構56を手元側(図5において右側)に移動させる。爪78が窪み70から乗り上がったら、ボタン76を押す手を離して、スライダー72を後方へスライド移動させる。位置決めシャフト68は、爪78が次の窪み70に引っ掛かる位置まで、所定長さLだけ軸方向基端側に移動し、次の窪み70に引っ掛かった時点で停止する。爪78が次の窪み70に係合すると、図5(C)に示すように、ボタン76は元の位置に戻る。
このシース移動操作のとき、リンク機構86がボタン76に押された状態で留まっており、あるいは、リンク機構86の突起88が保持部材90に保持されており、リンク機構86の操作ワイヤ20との接続位置は一定である。そのため、操作ワイヤ20は移動せず、したがって、操作ワイヤ20に接続されたクリップ12A〜12Eおよびダミークリップ18等は軸方向には移動せず、シース16のみが操作部側に引かれる。
次に、操作部50において、図5(C)に示すように、リセットボタン84を引き上げて、リセット解除を行う。リセットボタン84を引き上げることにより、リンク機構86が回転移動して元の位置に戻り、操作ワイヤ20も、リンク機構86より前方ではわずかに前進し、リンク機構86とレバー60との間のたるみは解消されて、元の図5(A)の状態に戻る。
これらの操作により、図7(A)の状態から、操作ワイヤ20に対してシース16が所定長さLだけ引かれて、図7(B)に示すように、先頭のクリップ12Aが突出して、自己のバネ力によって爪部22,22が拡開し、さらに連結リング14Aのスカート部38,38が開くところまで突出する。これにより、1発目のクリップ12Aが使用可能な状態となる。なお、図7(B)では、連結リング14Aのスカート部38は紙面垂直方向にあるため、図に表れていない。
クリップ12Aとクリップ12Bの結合部は、連結リング14Aのスカート部38の直下に位置しているため、図7(B)の状態のとき、クリップ12Bの先端が、シース16の先端にほぼ一致している。
シース16を引くとき、シース16とシース16に嵌入されている連結リング14A〜14Eとの間に摩擦力が働く。しかし、連結リング14A〜14Eとクリップ12A〜12Eとの間には、閉じたスカート部38の内側部分によるクリップ12の押圧力、および、後ろ側のクリップ12の爪部22が開こうとするバネ力による連結リング14(その第2領域34、図3参照。)の内壁面への押圧力が働いている。さらに、クリップ12B〜12Eの凸部30が連結リング14A〜14Dの基端に当接し、連結リング14の穴43(図3参照)には進入できない。そのため、シース16を引いても連結リング14A〜14Eは不要に移動することがない。したがって、連結リング14A〜14Eは、それぞれ、クリップ12A〜12Eを保持した状態を維持することができる。
シース16の湾曲等の要因により、クリップ12Aおよび連結リング14Aがシース16の先頭から潜り込んでいた場合など、シース16を所定量引いても、連結リング14Aが十分に突出せず、スカート部38,38が開かない場合には、操作部50のレバー60をわずかに前方に押すことで、操作ワイヤ20をわずかに押し出して、連結リング14Aをスカート部38,38が開く位置まで突出させるように、微調整する。
なお、リンク機構86は操作ワイヤ20に接続されているが、操作ワイヤ20を押す操作では、引く操作とはリンク機構86の回動の方向が異なり、リンク機構86の突起88は保持部材90には係合しないので、後述するインターロックの解除は行われない。
上述したように、操作部50では、図5(C)において、シース16を所定長さLだけ移動させた後、リセットボタン84を引き上げてリンク機構86のリセット解除を行う。このリセット解除を行うと、操作ワイヤ20の牽引操作によって、リンク機構86が移動して保持部材90で保持された状態にならない限り、ボタン76は押下できず、したがってシース16を引くことができない。このようにして、ボタン76およびスライダー72によるシース16の移動がインターロックされる。これにより、クリップ処置前に続けて2度シース16を引くという誤操作を防止でき、未使用のクリップ12がシース16から落ちるのを防ぐことができる。
また、連結クリップの初回時の作業、すなわち先頭のクリップ12Aをシース16の先端にセットする時だけ、リセットボタン84を押しながら、または押してからという作業を必要とすることにより、その後のクリップ処置動作前に、リセットボタン84を引き上げてリセット解除を行うことを、作業者(術者)に促すことができる。
次に、図7(B)の状態のクリップ処置具10を移動させて、拡開したクリップ12Aの爪部22,22をクリップ処置したい部位に押し付けて、操作部50のレバー60を引くことにより、操作ワイヤ20を所定量引っ張る。操作ワイヤ20を引くことで、ダミークリップ18から順に係合している全クリップ12A〜12Eが、一様に引っ張られる。
このとき、図7(B)および(C)の状態では、シース16の先端に出た連結リング14Aは、スカート部38が開いており、スカート部38によるクリップ12Aの押圧保持は解除されている。また、連結リング14Aは、スカート部38がシース16先端で開いていることにより、シース16内への後退が阻止されている。そのため、図7(C)に示すように、先頭のクリップ12Aは連結リング14Aに対して後退する。連結リング14Aの先端、すなわち締付部40が、クリップ12Aの凸部30の直下まで押し込まれることにより、連結リング14Aによるクリップ12Aの締め付けが完了する。
それと同時に、クリップ12Aと次のクリップ12Bとの係合部が連結リング14Aの後端から抜け出る。クリップ12Aとクリップ12Bの係合部が連結リング14Aから外れると、クリップ12Bのバネ力によって腕部28がシース16の内壁に当たるまで拡開し、爪部22,22の間がクリップ12Aのターン部24の幅よりも広く開いて、クリップ12Aとクリップ12Bとの連結が解除される。それにより、クリップ12Aおよび連結リング14Aは、シース16から離脱可能となり、クリップ12Aおよび連結リング14Aによるクリップ処置が完了する。
一方、後続のクリップ12B〜12Eは、スカート部38が閉じた連結リング14B〜14Eによって、連結リング14B〜14Eに対して回転方向および進退方向に移動しないように保持されている。さらに、クリップ12B〜12Eに係合するクリップ12C〜12Eの爪部22およびダミークリップ18の爪部の広がろうとする力(付勢力)によって、爪部22が連結リング14B〜14Eの第2領域34(図3参照)の内壁に押し付けられており、クリップ12B〜12Eと連結リング14B〜14Eとの間の摩擦力が高まっている。そのため、連結リング14B〜14Eは、クリップ14B〜14Eの移動とともに移動する。
すなわち、先頭クリップ12Aおよびそれを保持する連結リング14A以外のクリップ12B〜12Eと連結リング14B〜14Eは、操作ワイヤ20を操作することで、シース16に対して一体的に進退移動し、クリップ14B〜14Eおよびダミークリップ18の連結状態は、連結リング14B〜14Eによって維持される。
操作部50において、レバー60を引く量は、規制板64bおよびストローク調整部66bによって定められている。レバー60を引くことにより、操作ワイヤ20が引っ張られると、図6(A)に示すように、操作ワイヤ20に接続するリンク機構86が支点87を軸に回転移動し、下端の突起88が保持部材90に係合して保持される。この係合のとき、突起88と保持部材90との間でクリック音のような音と振動が生じる。また、リンク機構86が回転移動することにより、ボタン76の下方に押下できる部分の隙間が確保される。すなわち、レバー60による操作ワイヤ20の牽引操作により、シース移動機構56に対するインターロックが解除される。
図6(B)に示すように、操作ワイヤ20は、操作部50のレバー60を付勢するスプリング62により、一定量引いた後、すぐにその一定量だけ戻るようになっている。しかし、リンク機構86の突起88が保持部材90に保持されることにより、操作ワイヤ20のリンク機構86との接続位置が固定されているため、操作ワイヤ20は、レバー60とリンク機構86との間で上記一定量分たるむ。一方、リンク機構86から先では、レバー60を引いたときの位置が維持され、先端のクリップ12Bは、図7(D)に示すように、シース16の先端よりも下がった位置となっている。
この状態のまま、図6(C)に示すように、ボタン76を押下して、爪78を窪み70から外し、スライダー72を後方へスライド移動させて、爪78が3番目の窪み70に係合する位置まで位置決めシャフト68を移動させる。爪78が3番目の窪み70に係合して、ボタン76が上がったら、図5(C)に示して説明したように、リセットボタン84を引き上げて、シース移動機構56の操作にインターロックを掛ける。
上記の操作により、シース16の先端では、図7(E)の状態となる。すなわち、位置決めシャフト68を移動させたことにより、シース16が所定長Lだけ下がる。また、リセットボタン84を引き上げたことにより、レバー60とリンク機構86との間の操作ワイヤ20のたるみ分だけ操作ワイヤ20が前進して、クリップ12B以下のクリップ列の位置が、操作ワイヤ20を引く前の図7(B)の位置まで戻る。
その後、上述のクリップ12Aのときと同様に、操作部50を操作して、クリップ処置を行う。上記の操作を繰り返すことにより、シース16に装填されたクリップ12の数だけ連続して、クリップ処置を行うことができる。
次に、クリップ処置具10の操作部50における、インターロック機構の更に好ましい形態について説明する。
上述の実施形態では、図5(C)に示して説明したように、リセットボタン84の押下または操作ワイヤ20の牽引によってリンク機構86を回転移動させ、ボタン76のロックを解除した後、リセットボタン84を引き上げることによって、再度ボタン76をロックする構成としたが、本実施形態では、ボタン76と連動して自動的にボタン76にロックを掛ける構成のロック機構を用いる。
図8は、操作部50におけるインターロック機構58Aの部分を主として示す模式図である。なお、以下では図8の上下方向を、各部材およびその移動方向の上下と呼ぶ。
インターロック機構58Aは、上述の例のインターロック機構58に加え、ロック機構として、リンク棒92と、リンク棒92の下端に一端が接続された可動片94と、可動片94の他端と保持部材90の下端とをつなぐワイヤ96とを有している。また、保持部材90は、支点90aにおいて回動可能に支持されており、可動片94は、支点94aで回動可能に支持されている。
さらに、リセットボタン84は、ボタン部分とケース52の外面との間にセットされたバネ98によって上方へ付勢されており、それにより、リンク機構86が、ロック解除状態からロック状態へ戻るように、図8において時計回りに移動する方向に付勢されている。リンク機構86は、外力が働かないときはボタン76のロック位置に移動する。なお、リンク機構86の付勢手段としては、リンク機構86の一部を直接付勢する手段等、他の手段を用いてもよい。上述したように、リンク機構86は、接続部86aにおいて操作ワイヤ20と接続している。
リンク棒92は、ボタン76の下面(内側の面)に当接する位置から伸び、ボタン76の上下動に伴って上下動する。リンク棒92は、ボタン76に接続されていてもよいし、ボタン76に向かって付勢され、ボタン76の動きに追従するようにされていてもよい。可動片94およびワイヤ96は、リンク棒92の下端と、保持部材90の下端とを連絡しており、リンク棒92、可動片94、ワイヤ96、および保持部材90が、順に、接続部93,95,97で、それぞれ回動自在に接続されている。
図8において、破線は、ボタン76が押されていないときの状態を示し、実線は、ボタン76が押されたときの状態を示す。ボタン76のロックが解除されている状態、すなわち、リンク機構86の突起88が保持部材90に係合している状態で、ボタン76が押下されてリンク棒92が下方へ移動すると、接続部93で接続している可動片94の一端が下方へ移動するとともに、可動片94が支点94aを中心として図中反時計回りに回転することで、可動片94のワイヤ96に接続された側の端部(接続部95)が上方へ移動する。それにより、ワイヤ96が保持部材90の下端(接続部97)をリンク棒92の側へ引き寄せる。引き寄せられた保持部材90は、支点90aを中心として、図中時計回りに回転するので、保持部材90の凹部90bがリンク機構86の突起88から離れる方向へ移動し、保持部材90とリンク機構86との結合(係合)が解除される。
本実施形態では、リンク機構86が支点87を中心に時計回りに移動するように付勢されているので、リンク機構86と保持部材90との係合が解除されると、リンク機構86は時計回りに回転して、上端がリンク機構86の下に位置するロック位置に戻ろうとする。しかし、ボタン76は既に押し下げられた状態にあるので、リンク機構86はボタン76の下へ移動できず、ボタン76はロックされない。リンク機構86の押下が解除されて元の位置に戻ると、リンク機構86がボタン76の下に移動して、ボタン76がロックされる。
また、ボタン76が元の位置に戻ることにより、リンク棒92が上方へ移動し、可動片94が図中時計回りに移動し、ワイヤ96が保持部材90の下端部をリンク棒92から離れる方向へ押す。それにより、保持部材90が図中半時計回りに回転して元の位置に戻る。
このように、本実施形態では、ボタン76を押下することで、自動的に、リンク機構86と保持部材90との係合を解除させるとともに、リンク機構86によるボタン76のロックを掛けることができる。さらに、本実施形態は、上記実施形態の図5(C)のリセットボタン84を引き上げる操作がなくなる以外は、上記実施形態と同様の操作が行われ、上記と同様の作用効果を得ることができる。
なお、図8の例では、リンク棒92と可動片94とを接続部93で接続する形態としたが、リンク棒92が可動片94の一端を押す構成とし、可動片94に、リンク棒92に押される方向と反対方向に付勢する、付勢手段を設ける形態としてもよい。この形態によっても、可動片94をリンク棒92の移動に追従させて移動させることができる。
上記の各例では、先頭のクリップ12Aの先端が、シース16の先端にほぼ一致するように位置決めされて装填されることとしたが、先頭のクリップ12Aは、シース16の先端から所定量引っ込んだ位置にセットするようにしてもよい。この場合には、操作部50の1番目の窪み70と2番目の窪み70との間隔を、シース16の先端から、シース16に装填された2番目のクリップ12Bの先端までの長さに合わせて変更すればよい。
また、上記では、好ましい例として、連結リングによってクリップの連結が保持される形態について説明したが、本発明は、連結リングを用いずに、90度ずつ交互に向きを変えて直接連結したクリップを用いるクリップ処置具にも適用できる。
また、上記の各例ではクリップ12を90度ずつ向きを変えて連結するものとしているが、本発明はこれには限定されない。例えば、爪部22,22とターン部24との間の部分で90度だけ捻った形状のクリップを使用し、連続するクリップを同じ向きで連結するようにしてもよい。
また、ターン部を有するクローズクリップを用いることで、ターン部を押圧して腕部に拡開するバネ力(付勢力)を与えることができる点で好ましいが、本発明は、ターン部を有さないオープンクリップ(U字状のクリップ)を用いるものに適用することもできる。
以上、本発明に係る連発式クリップ処置具について詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。また、本発明の連発式クリップ処置具は、軟性鏡のほか、硬性鏡にも用いることができる。
(A)および(B)は、本発明の連発式クリップ処置具の一実施形態を示す部分断面図である。 クリップの斜視図である。 (A)〜(C)は、連結リングの一例を示す図であり、(A)は正面図、(B)は断面図、(C)は底面図である。 接続部材の後端および操作ワイヤの先端の概略構成を示す斜視図である。 (A)〜(C)は、操作部の概略構成と作用を示す部分断面図である。 (A)〜(C)は、操作部の概略構成と作用を示す部分断面図である。 (A)〜(E)は、図1の連発式クリップ処置具のクリップ処置操作における段階的な状態を示す部分断面図である。 インターロック機構の他の実施形態を示す模式図である。
符号の説明
10 クリップ処置具
12 クリップ
14 連結リング
16 シース
18 ダミークリップ
19 接続部材
19a 穴
19b 面
20 操作ワイヤ
20a 三角部
20b 軸部
20c 面
22 爪部
24 ターン部
26 交差部
28 腕部
30 凸部
32 第1領域
34 第2領域(連結保持領域)
38 スカート部
40 締付部
42 保持部
43 穴
43a 溝
44 スリット
50 操作部
52 ケース
54 ワイヤ移動機構
56 シース移動機構
58 インターロック機構
59 貫通窓
60 レバー
62 スプリング
64a、64b 規制板
66a、66b ストローク調整部
68 位置決めシャフト
70 窪み(凹部)
72 スライダー
74 シース保持リング
76 ボタン
78 爪
80 開口
82 支持リング
84 リセットボタン
85、93、95、97 接続部
86 リンク機構
87、90a、94a 支点
88 突起
90 保持部材
92 リンク棒
94 可動片
96 ワイヤ
98 バネ

Claims (3)

  1. シースと、前記シース先端部に連結状態で配置された複数のクリップと、前記シース内を挿通し、先端が最後尾の前記クリップに接続された操作ワイヤと、前記シースの基端および前記操作ワイヤの基端に接続された操作部とを備える連発式クリップ処置具であって、
    前記操作部が、
    前記シースを第1所定長さずつ後退させるシース移動機構と、
    前記操作ワイヤを第2所定長さだけ牽引した後、元の位置に戻すワイヤ移動機構と、
    前記シース移動機構を動作不可能にロックするとともに、前記ワイヤ移動機構のワイヤ牽引動作に伴って前記シース移動機構のロックを解除する、インターロック機構とを有し、
    前記インターロック機構が、
    前記シース移動機構の動作を妨げるロック位置に配置され、かつ、前記操作ワイヤに接続されたリンク部材と、
    前記ワイヤ移動機構によって前記操作ワイヤが前記第2所定長さ牽引されたときに、前記ロック位置からロック解除位置に移動した前記リンク部材の一部と係合して、前記シース移動機構のロック解除状態を維持するとともに、その係合時に、操作者に感知可能な音または振動を発する保持部材と、を有する連発式クリップ処置具。
  2. 前記インターロック機構が、さらに、前記リンク部材を前記ロック位置からロック解除位置に移動させるリセット機構を有する請求項1に記載の連発式クリップ処置具。
  3. 前記インターロック機構が、さらに、前記リンク部材と前記保持部材との係合を解除して、前記リンク部材を前記ロック位置に移動させるロック機構を有する請求項1または2に記載の連発式クリップ処置具。
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