JP2009291127A - 搬送機構、及び細胞培養装置 - Google Patents

搬送機構、及び細胞培養装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自動培養装置内の培養容器搬送において、x−y−z軸への移動をするためのハンドリング機構において、クリーン化のために可動範囲が小さく、かつ高速で精度の高い動作方法を提供する。
【解決手段】本発明のハンドリング装置では、3枚のスライドの間にリニアモーションガイドを設置することにより、小型のモータを使用することを可能にして、3枚のスライド間の長さを小さくすることができる。これによりハンドリング装置でX軸上にある培養容器をY軸上の空間に移動する際に少ないスペースで動作させることが可能となる。また、クリーン度を保つために、第1スライダの上部に培養容器を載せて移動することで、培養容器の下しか触れず、スライダから出た埃やごみが落ちずに、培養容器への付着を妨げる構成を可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、細胞を培養する培養容器をハンドリングするための搬送機構、及びそれを備えた細胞培養装置に関する。
従来、細胞培養の作業は限りなく除菌されたクリーンルームの中で、熟練された作業者の手により行われていた。そのため産業化に向けて細胞を大量に培養する場合、作業者の負担の増加と作業者への教育・育成に必要な時間とコスト、人為的なミスや検体の取り違え、さらに菌などを保有している人によるコンタミネーション等が生じてしまう可能性があり、それらの対策に多くのコストを要する。そのことが細胞大量培養の産業化において大きな壁となってしまう。そこで、一連の培養作業を自動化することにより、それら問題点を解決させることが期待できる。
しかし、培養作業の自動化においては、如何に無菌的に培養容器のハンドリングを実施するかが課題となっている。この課題を解決するために、例えば特許文献1は、ロボットマニピュレータを用いて培養容器の搬送を処理する例を提供している。このロボットマニピュレータにおいては、培養容器を下から持ち上げ、半導体の搬送装置で広く使われる回転軸を有する水平多関節型ロボットにより、培養容器の移動を実現している。
また、例えば特許文献2には、スライド式マニピュレータにより培養容器の水平方向の移動を実現する方式の一例が開示されている。この方式は、スライド内で発生したゴミ類をすべて吸引することで取り除き、マニピュレータからのゴミを排除することのできる手段を備えるものである。
特開2007−335475号公報 特開2006−1658号公報
ところで、細胞の培養処理を機械により自動的におこなう自動培養装置において、一個の培養容器または複数個の培養容器がセットになった容器を搬送するためのハンドリング装置(機構)が必要である。このハンドリング機構は、自動培養装置内部にある培養室、培地交換装置や検査装置などといった所定の培養工程を処理する装置へ培養容器を移動させるために使用されるものである。
しかしながら、そのハンドリング装置は培養容器に直接的もしくは間接的に触れることになる。その接触部分からの菌や細菌の進入を防ぐため、培地注入口などを一般的に持たない培養室下面をハンドリング装置の台に載せて培養装置を移動しなくてはならない。そして、その台からはゴミなどが発生すると直接培養容器に付着するため、ゴミ等が発生しない構造が必須である。たとえゴミ等が発生したとしても、培養容器周辺のクリーン度を培養容器が移動中も保持するために、培養容器接触面にゴミが付着せず、そのハンドリング装置から発生した塵や埃、ゴミなどが外部に流出しないような構成を設けることが好ましい。
また、自動培養装置内部の空間が大きくなればなるほどクリーン度を保つ空調機器が大きくなるため、可能な限りハンドリング装置のX−Y−Z可動範囲を小さくして内部空間のサイズを最小限にしたい。そのためには、ハンドリング装置には直交座標ロボットを用いて、X軸上の培養容器をY軸上に移動するまたはその逆を実現し、それをZ軸方向に対して層状に処理して1個もしくは複数個の培養容器を移動させる機構を用いることが望ましい。その際、Y軸上で移動する際には、台より大きな培養容器を載置台に載せて移動させることができるのが好ましい。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、自動培養装置内部のクリーン度を保つことのできる搬送(ハンドリング)機構を提供する。また、本発明は、自動培養装置内部の省スペース化に資する搬送(ハンドリング)機構を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の搬送(ハンドリング)機構では、X軸方向に移動する送り機構のスライドテーブル上に、Z軸方向の送り機構のスライドテーブルを有し、そのZ軸方向のスライドテーブルはY軸方向の移動をするスライドテーブルを介してX軸方向に第3スライドが出ている。そして、その第3スライドの上にY軸方向へ移動する第1スライド、第2スライドによる構成になっている。第1スライドの上面に培養容器を載せることで、ハンドリング機構により培養容器をX−Y−Z軸方向へハンドリングすることができる構成にする。また、第1スライダにガイドをつけることで、培養容器の取りこぼしの防止を図ることができる。第1スライドと第2スライド間と、第2スライドと第3スライドの間にはそれぞれリニアモーションガイドがあり、第2スライドに平歯車つきモータ、第1スライドと第3スライドにはラックが設置してある。これにより、小さなトルクでスライドを移動させることができるため、モータは小型で高回転型のものを使用することができる。これにより第1スライドと第3スライド間の長さが小さくできる構成になっている。また、3枚のスライドで、駆動系で出るゴミはすべて第3のスライド上に落ちるために、そのスライド上面のゴミの落ちる部分に粘着性のシートを貼り付けて、また3枚のスライド間それぞれの隙間をなくすことでゴミが外、とりわけ培養容器に付着しないような構成となっている。
即ち、本発明による搬送機構は、細胞を培養するための培養容器を載置して搬送するための搬送機構であって、スライダと、スライダを保持する保持部材と、を備える。スライダは、第1レール部(ラック)を有し、培養容器が載置される第1支持部材と、第2レール部(ラック)を有する第2支持部材と、第1及び第2支持部材の間に設けられ、回転によって第1レール部と第2レール部とを直動させて第1及び第2支持部材を移動させるための回転部材を有する第3支持部材と、を有している。ここで、第1支持部材と第2支持部材と第3支持部材とは、実質的に同一軸である第1軸上を移動する。
上記搬送機構は、さらに、第1支持部材に対して相対的に移動可能な第1の追加支持部材と、第2支持部材に対して相対的に移動可能な第2の追加支持部材と、を備える。図9に示されるように、基本型である第1乃至第3の支持部材の構成に対して、追加分である第1及び第2の追加支持部材が設けるようにしても良い。この追加分を増やすことによって、展開した場合の移動距離を増やすことができる。
上記搬送機構は、さらに、スライダを保持部材と共に、第1軸と交わる第2軸上を移動させるアクチュエータを備えている。このアクチュエータは、スライダを保持部材と共に、第1軸と第2軸とがなす面と交わる第3軸上を移動させている。また、アクチュエータは、回転部材の動作とは別に、スライダを第1軸上を移動させる。
なお、第2及び第3支持部材はそれぞれ、第1軸方向にリニアモーションガイドを有している。
本発明は、上述のような搬送機構を備え、培養容器を所定の培養位置に搬送して設置し、細胞を培養する細胞培養装置をも提供する。
さらなる本発明の特徴は、以下本発明を実施するための最良の形態および添付図面によって明らかになるものである。
本発明の搬送機構によれば、自動培養装置内部のクリーン度を保つことができ、自動培養装置内部の省スペース化を図ることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。また、各図において共通の構成については同一の参照番号が付されている。
図1は本発明の特徴を最もよく表しているスライド10の全体概略図である。図2(a)及び(b)は第1スライド11、第2スライド12及び第3スライド13をスライドさせたときの概略図である。図3(a)及び(b)は第1スライド11、第2スライド12及び第3スライド13をスライドさせたときモータ20周辺の側面図である。図4(a)及び(b)はスライド10の上に培養容器40を載せたときの概略図である。図5はスライド10を有するハンドリング機構50の全体図である。図6(a)、(b)、及び(c)はハンドリング機構50による培養容器40の搬送に関する概略図である。図7(a)、(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)はハンドリング機構50による培養容器40の搬送に関する上面概略図である。図8は自動培養装置を動作させるための回路を示すブロック図である。また、図9(a)及び(b)は追加支持部材を追加した場合の構成(展開前及び展開後)を示す図である。
<スライドの構成>
図1を用いて、スライド10の構成について説明する。スライド10は基本的な構成要素として、第1スライド11、第2スライド12、及び第3スライド13を備え、第1乃至第3スライドを重ねることでスライド範囲を伸ばすことができるようになっている。以下、第1スライド11乃至第3スライド13の基本構成について説明する。
図1に示されるように、第3スライド13がスライド10のベースとなっており、ハンドリング機構50に接続され、その上部に第2のスライド12が設置される。第3スライド13にはリミットセンサ14があり、第2スライド12の金具15で第2スライド12の位置を感知することができるようになっている。また、棒(ポール)16及び、第1スライド11の溝17及び第2スライド12の溝18により、スライドの動作範囲を制限する。
第2スライド12と第3スライド13の間と第1スライド11と第2スライド12の間にはそれぞれリニアモーションスライド(ガイド)19により、第1スライド11と第2スライド12が小さな外力でスライドすることが可能になっている。第2スライド12にはモータ20とエンコーダー21やリミットセンサ14の金具15があり、モータ20には平歯車22が付加されている。また、第1スライド11にラック24、第3スライド13にもラック25が設置してあり、モータ20が回転すると、第1スライド11と第2スライド12がスライドするようになっている。
第1スライド11は、スライド10の最上部を構成し、その上に培養容器40が載置される。その培養容器40を第1スライド11に載置したときの位置のズレを補正するために、ガイド26が第1スライド11から突き出るように設けられている。そして、第1スライド11の外部壁面にはセンサ27が設置されており、スライドした際に壁面の存在を検知し、自動培養装置60の壁面にぶつからないようにする。
第2スライド12と第3スライド13にはそれぞれ壁28が設けられており、各スライド内部で発生したゴミなどが外に出ないようになっている。ここで、第1スライド11のラック24と壁28が干渉しないように、第2スライド12の壁28に溝29が設置されている。また、第2スライド12の上面、第3スライド13の上面には粘着性のシート、もしくは塗料の塗布などによるゴミとり30が設けられている。これにより、スライド10内部で発生したゴミをそこで動かなくすることで、壁28とで2重にゴミが外に出ないような構成になっている。
<スライドのスライド動作>
図2及び3を用いて、スライドの動作について説明する。図2はスライド10全体の動作を示した概略図であり、図2(a)はスライド前の状態を示し、図2(b)はスライド後の状態を示している。図3はスライド前後でのモータ20周辺のスライド側面を示しており、図3(a)はスライド前の状態を示し、図3(b)はスライド後の状態を示している。
通常、第1スライド11、第2スライド12及び第3スライド13は、図2(a)及び図3(a)で示されるように、垂直方向に並んでいる(重なっている)。この状態では、第2スライド12の金具15は、リミットセンサ14の検知範囲内にある。また、棒16は、第1スライド11の溝17の中に嵌っている。
モータ20を回転させると、スライド10は、図2(b)及び図3(b)で示された状態になる。この状態でも、第2スライド12の金具15は、リミットセンサ14の検知は範囲内に入っている。また、第1スライド11のラック24と第3スライド13のラック25は、モータ20の平歯車22を越えないようになっている。さらに、棒16は、第1スライド11の溝17と第2スライド12の溝18の内部に入っている。モータ20が回転して、スライド10が動作するとその移動量は、第1スライド11のラック24と第3スライド13のラック25でエンコーダー21の平歯車23を回転させることによって制御される。エンコーダー21は、平歯車23の回転数を検知するにより、スライド10の移動量を検出する。つまり、モータ20がθ[deg]回転すると、モータ20の平歯車22の直径R[mm]として第1スライド11のラック24と第2スライド12のラック25をそれぞれ、π・R・θ/360[mm]移動させる。そのためスライド10全体では、その2倍量であるπ・R・θ/180[mm]分スライド10が移動し、エンコーダー21はおよそθ[deg]回転する。モータ20を逆に回転させれば図2(b)の状態から図2(a)の状態に移行することができる。ここで、第1スライド11と第2スライド12間と、第2スライド12と第3スライド13の間にはそれぞれリニアモーションガイド19がある。これにより、小さなトルクでスライド10を移動させることができるため、モータ20は小型で高回転型のものを使用することができる。そして、モータ20が1回転するとその回転による移動量の2倍量を移動することができ、また高回転型のモータ20のために、スライド10の移動スピードを速くすることができる。加えて、モータ20を小型にすることで第1スライド11と第3スライド13間の距離が小さくでき、また、スライド10の厚さを薄くできる構成になって省スペースを図ることができる。さらに、省スペース化により、ゴミが発生するスペースも小さくなるのでゴミがスライド10の外に出にくくなる。この構成から、省スペース化とスピードの向上、高いクリーン性を両立することができる。
<培養容器のスライド上の載置>
図4において、培養容器40をスライド10に載置した場合の状態について説明する。図4(a)は培養容器40をスライド10に置く前の状態を示し、図4(b)は培養容器40をスライド10に置いた後の状態を示している。
培養容器40は、例えば、その上部に培養容器40内部の培養面に培地などを供給する接続口を有している。また、培養容器40は、その下部にある支えによりスライド10上で位置決め(位置が固定)される。このように固定されていれば、スライド10により図4(a)のように培養容器40の下部から培養容器40を持ち上げて、図4(b)の状態になり、培養容器40を移動させることができる。なお、位置決めの際には、ガイド26により培養容器40とスライド10の位置を強制的に固定することで、位置精度を保つことができるようになっている。また、第1スライド11の上部に培養容器40を載せて移動することにより、培養容器40の下しか触れず、スライド10から出た埃やごみが落ちないように培養容器40の上部には何もないような構成実現を可能としている。垂直方向に並んだ培養容器40を移動させるときには、下から順に取っていき、入れるときは上から順に入れていくことで、菌の付着やごみの発生を防ぐことができる。このため、図5に示すようなハンドリング機構50を導入する。このハンドリング機構50は、培養容器40下部に入り、z軸(垂直)方向に移動して培養容器40を持ち上げて移動させるものである。
<自動培養装置の回路構成>
図8は、自動培養装置60におけるスライド10とハンドリング機構50を制御するための制御系回路の構成を示すブロック図である。
自動培養装置60の制御系回路は、データや指示を入力するための入力部(キーボード、マウス等)81と、自動培養装置の各動作を制御する制御部82と、ブログラムやパラメータ等を格納するROM83と、一時的にデータや処理結果を格納するRAM84と、キャッシュ等の動作を行うためのメモリ85と、スライド10と、ハンドリング機構50と、を備えている。
ユーザが入力部81から取り出すべき培養容器40を指示すると、制御部82は、ROM83に格納された容器移動処理プログラムに従って、ハンドリング機構50のx軸スライド機構51、y軸スライド機構52及びz軸スライド機構53を適宜動かし、スライド10を培養容器40が積載されているところまで移動させ、所望の培養容器40をスライド10の上に載置する。その後、制御部82は、ハンドリング機構50を再度制御し、スライド10に載置した培養容器40を目標位置54(図6等参照)の所まで移動させる。目標位置において、制御部82は、スライド10をy軸方向に移動させて、培養容器40を目標位置(培養位置)にセットする。なお、より詳細な動作については後述する。
<ハンドリング機構の構成及び動作>
図5を用いて、ハンドリング機構50について説明する。スライド10はy軸方向にスライドする。第3スライド13は、y軸方向に移動することのできる、y軸スライド機構52に取り付けられている。そして、このy軸スライド機構52は、それ自体がz軸スライド機構53により、z軸に移動できるような構成になっている。また、z軸スライド機構53は、x軸スライド機構51に接続されている。このような構成により、スライド10をx軸、y軸、z軸への並進により精度よく、可動範囲を小さくして移動させることができるようになっている。なお、それぞれの軸のスライド機構には位置センサとリミットセンサが設置されている。また、y軸スライド機構52を設けることで、スライド10よりもx−y平面のサイズが大きい培養容器もy軸へ移動して培養容器を置くことを可能にしている。これにより、省スペース化を図ることができ、制御系においても空間の位置精度を高く保つことができる。
次に、図6及び7を用いて、ハンドリング機構50による培養容器40の移動について説明する。図6は、培養装置60内部をy軸方向から見たハンドリング機構50と培養容器40と目標位置54の配置を示している。図7は、z軸方向で培養装置60内部を上面から見たハンドリング機構50と培養容器40と目標位置54の配置を示している。
図6及び7に示されている目標位置54には培養容器40が設置されたことを検知するためのセンサ55が設けられている。図6(a)及び図7(a)は、ハンドリング機構50と培養容器40の移動前の配置を示している。ハンドリング機構50は、制御部82(図8参照)の制御に応じて、培養容器40をx軸上はx軸スライド機構51によって移動させ、z軸上はz軸スライド機構53によって移動させる。また、ハンドリング機構50は、制御部82の制御に応じて、培養容器40をy軸上はスライド10とy軸スライド機構52の2つの機構によって移動させることができる。
以下、ハンドリング機構50で培養容器40を取り出し、目標位置54へ培養容器40を置くための例を一連の動作で説明する。制御部82は、ハンドリング機構50をx軸方向とz軸方向に移動させて培養容器40の下部に移動させる。そして、制御部82は、z軸を移動させることで、スライド10の上部に培養容器40下部が来る状態にする。そして、制御部82は、ハンドリング機構50をz軸方向に培養容器40を持ち上げて、図6(b)と図7(b)で示されるように、培養容器40を移動できる状態にする。さらに、制御部82は、ハンドリング機構50をx軸方向、z軸方向に移動させて、目標位置54に培養容器40を置くため、図6(c)と図7(c)の位置にスライド10を移動させる。次に、制御部82は、ハンドリング機構50のy軸スライド機構52を動作させ、図7(d)のようにy軸方向にスライド10を移動させる。なお、ここでy軸に移動した際、誤作動等で予定移動ルートを通らず、間違えて第1スライド11がぶつかってしまった場合、センサ55が壁面を感知し、制御部82は感知結果に基づいてハンドリング機構50の動作を止める。
さらに、制御部82は、スライド10をy軸方向に移動させて、図7(e)の状態にする。また、制御部82は、スライド10を、z軸上を移動させて、培養容器40を目標位置54に置く。ここで、目標位置54に培養容器40が載ったことを、センサ55が検出する。制御部82は、センサ55の検出結果を受け取り、培養容器40が載ったことが確認できれば、スライド10とy軸スライド機構52を戻し、図7(f)の位置に移動させて、目標位置54へ培養容器40の移動を完了させる。
以上により、スライド機構による培養容器40の移動を実現することが可能となる。
<まとめ>
本実施形態による搬送装置(ハンドリング装置)では、3枚のスライドの間にリニアモーションガイドを設置することにより、小型のモータを使用することを可能にして、3枚のスライド間の長さを小さくすることができる。これによりハンドリング装置でX軸上にある培養容器をY軸上の空間に移動する際に少ないスペースで動作させることが可能となる。
また、クリーン度を保つために、第1スライダの上部に培養容器を載せて移動することで、培養容器の下しか触れず、かつスライダから出た埃やごみが落ちず、培養容器にも付着しないような構成を可能とする。その際、培養容器箱から取り出すときは、下から順に取っていき、入れるときは上から順に入れていく。これにより、培養容器の上部では、移動物がなく、クリーンに出し入れできる。搬送動作としては握持する(掴む)のではなく、載置する(上に載せる)構成を採り、またスライド方式を採用することにより培養容器への菌の付着やごみの発生を防ぐことができる。
複数枚のスライドからなるスライド機構の全体概略構成を示す図である。 複数枚のスライドからなるスライド機構の動作前の状態を示す図である。 複数枚のスライドからなるスライド機構の動作後の状態を示す図である。 モータによるスライド動作の動作前の状態を示す側面図である。 モータによるスライド動作の動作後の状態を示す側面図である。 スライドと培養容器の接続前の配置図である。 スライドと培養容器の接続後の配置図である。 スライドを有するハンドリング機構の外観構成を示す図である。 ハンドリング機構による培養容器接続前の培養装置側面の構成を示す図である。 ハンドリング機構による培養容器接続後の培養装置側面の構成を示す図である。 ハンドリング機構による培養容器移動後の培養装置側面の構成を示す図である。 ハンドリング機構による培養容器接続前の培養装置上面の構成を示す図である。 ハンドリング機構による培養容器接続後の培養装置上面構成を示す図である。 ハンドリング機構による培養容器x軸移動後の培養装置上面構成を示す図である。 ハンドリング機構による培養容器y軸移動後の培養装置上面構成を示す図である。 ハンドリング機構による培養容器スライド後の培養装置上面構成を示す図である。 ハンドリング機構による培養容器移動後の培養装置上面構成を示す図である。 本発明による細胞培養装置の概略構成を示すブロック図である。 追加支持部材を追加した場合の構成(展開前)を示す図である。 追加支持部材を追加した場合の構成(展開後)を示す図である。
符号の説明
10 スライド
11 第1スライド
12 第2スライド
13 第3スライド
14 リミットセンサ
15 金具
16 棒
17 溝
18 溝
19 リニアモーションスライド
20 モータ
21 エンコーダー
22 平歯車
23 平歯車
24 ラック
25 ラック
26 ガイド
27 センサ
28 壁
29 溝
30 ゴミとり
40 培養容器
50 ハンドリング機構
51 x軸スライド機構
52 y軸スライド機構
53 z軸スライド機構
54 目標位置
55 センサ
60 培養装置

Claims (8)

  1. 細胞を培養するための培養容器を載置して搬送するための搬送機構であって、
    スライダと、
    前記スライダを保持する保持部材と、を備え、
    前記スライダは、
    第1レール部を有し、前記培養容器が載置される第1支持部材と、
    第2レール部を有する第2支持部材と、
    前記第1及び第2支持部材の間に設けられ、回転によって前記第1レール部と前記第2レール部とを直動させて前記第1及び第2支持部材を移動させるための回転部材を有する第3支持部材と、を有することを特徴とする搬送機構。
  2. 前記第1支持部材と前記第2支持部材と前記第3支持部材とは、実質的に同一軸である第1軸上を移動することを特徴とする請求項1に記載の搬送機構。
  3. さらに、前記第1支持部材に対して相対的に移動可能な第1の追加支持部材と、
    前記第2支持部材に対して相対的に移動可能な第2の追加支持部材と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  4. さらに、前記スライダを前記保持部材と共に、前記第1軸と交わる第2軸上を移動させるアクチュエータを備えることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  5. 前記アクチュエータは、前記スライダを前記保持部材と共に、前記第1軸と前記第2軸とがなす面と交わる第3軸上を移動させることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記アクチュエータは、前記回転部材の動作とは別に、前記スライダを前記第1軸上を移動させることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  7. 前記第2及び第3支持部材はそれぞれ、前記第1軸方向にリニアモーションガイドを有することを特徴とする請求項2に記載の搬送機構。
  8. 培養容器を所定の培養位置に搬送して設置し、細胞を培養する細胞培養装置であって、
    前記培養容器を収納位置から前記所定の培養位置に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記搬送機構は、
    スライダと、
    前記スライダを保持する保持部材と、を備え、
    前記スライダは、
    第1レール部を有し、前記培養容器が載置される第1支持部材と、
    第2レール部を有する第2支持部材と、
    前記第1及び第2支持部材の間に設けられ、回転によって前記第1レール部と前記第2レール部とを直動させて前記第1及び第2支持部材を移動させるための回転部材を有する第3支持部材と、を備え、
    前記制御部は、前記回転部材の回転動作を制御することを特徴とする細胞培養装置。
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