JP2009290994A - 電線固定用クランプ - Google Patents

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Hideki Kotani
秀輝 小谷
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Abstract

【課題】電線の系寸法に左右されることなく複数の電線を固定すると共に、電線を安定させて固定することができる電線固定用クランプを提供する。
【解決手段】電線固定用クランプに、電線を載置して固定するための基板部11と、基板部11の表面に鉛直方向に立設された固定用リブ13と、基板部11の裏面に形成された係止部12とを有する本体部10と、本体部10の固定用リブ13に取り付けられる略角柱状のブロック部21と、ブロック部21の側面部に形成された電線を結束するベルト結束部23と有する第1部材20とを設ける。また、ブロック部21には、固定用リブ13に嵌合する形状に形成された貫通孔22が設けられている。そして、本体部10の固定用リブ13を、ブロック部21に形成された貫通孔22に挿入して嵌合させることにより、本体部10に第1部材20が取り付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスやケーブル等の電線を保持して固定する電線固定用クランプに関する。
従来から、車両用のワイヤハーネスやケーブル等の電線を車体等に配索して固定する際に、例えば、図11に示すような電線固定用クランプ100が用いられている。
図示するように、電線固定用クランプ100は、板状の基板部110と、基板部110の上面(表面上)に立設された支持部111と、支持部111に支持されて基板部110の上方を覆う天板部130と、基板部110の裏面に設けられた係止部120とを有する。なお、天板部130には、楕円状のクランプ孔130aが形成されている。
そして、電線固定用クランプ100の基板部110に電線を載置してテープ巻き等で固定し、且つ係止部120を車体に形成された係止穴(図示せず)に挿入し係止することにより、車体に電線が固定される。
また、電線固定用クランプ100は、天板部130にクランプ孔130が形成されているため、そのクランプ孔130aに、他の電線固定用クランプ100の係止部120を挿入し係止することにより、複数の電線固定用クランプ100を多段状に積み重ねることもできる。また、天板部130に形成されたクランプ孔130aに、例えば、図12に示すようなベルトクランプ200の係止部220を挿入して係止することもできる。
そして、上記構成によれば、例えば、図13に示すように、複数本の電線Wを多段状に配列して保持した状態で車体等に固定することが可能となる。
なお、図11に示す電線固定用クランプの構成は、例えば、特許文献1に開示されている。また、図12に示すベルトクランプの構成は、例えば、特許文献2に開示されている。
特開2007−129826号公報 特開2003−28111号公報
しかしながら、上述した従来技術の電線固定用クランプは、系の長さ寸法が大きい電線を基板部に載置すると、他の電線固定部材(電線固定用クランプ或いは、ベルトクランプ)を積み重ねることが出来なくなるという技術的課題を有している。すなわち、従来技術の電線固定用クランプの構成では、系の長さ寸法が大きい電線を下側に載置した場合に、複数の電線を固定することができなかった。
具体的には、図14に示すように、電線固定用クランプ100の基板部110に載置した電線Wの系の長さ寸法が大きい場合、電線固定用クランプ110の天板部130のクランプ孔130a(図11参照)に挿入される係止部220と、電線Wとが干渉する。そのため、基板部110に載置した電線Wの系の長さ寸法が大きい場合には、天板部130のクランプ孔130aに他の電線固定部材(図示する例ではベルトクランプ200を示している)の係止部220を挿入して係止することができなかった。
また、従来技術の電線固定用クランプ100の構成は、天板部130のクランプ孔130aに他の電線固定部材の係止部120を挿入し係止するようにしているため、電線固定用クランプ100を積み重ねる際に、係止部120で回転ガタが生じて不安定になるという技術的課題を有している。特に、図15に示すように、電線固定用クランプ100を3段以上積み重ねて、複数の電線Wを固定する場合、ガタが大きくなり不安定になっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電線の系寸法に左右されることなく複数の電線を固定すると共に、電線を安定させて固定することができる電線固定用クランプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、電線固定用クランプであって、電線を載置して固定するための略板状の基板部と、前記基板部の表面上に鉛直方向に立設された固定用リブと、前記基板部の裏面に形成された係止部とを有する本体部と、前記本体部の固定用リブに取り付けられる略角柱状の第1ブロック部と、該第1ブロック部の側面部に形成され電線を結束し保持するベルト結束部と有する第1部材とを備え、前記ベルト結束部は、電線の外周に巻き付けられるベルト部と、該ベルト部を挿通させて締め付けるバックル部とを有し、前記第1ブロック部には、上面から底面を貫通する貫通孔であって、前記固定用リブが嵌合する形状に形成された貫通孔が設けられ、前記固定用リブを、前記第1ブロック部に形成された貫通孔に挿入して嵌合させることにより、前記本体部に前記第1部材を取り付けることを特徴とする。
このように本発明の構成によれば、本体部の基板部に電線を載置して固定すると共に、基板部の上面に立設された固定用リブに、電線を結束し保持した第1部材の第1ブロック部の貫通孔を嵌合させることにより、複数の電線を多段状に保持することが可能になる。
そして、本発明の電線固定用クランプは、上述した従来技術のように、基板部の上面を覆う天板部に形成されたクランプ孔に係止部を挿入することにより、複数の電線を多段状態で保持する構成を採用していないため、系の長さ寸法が大きい電線を基板部に載置しても、その上に、他の電線を積み重ねて固定することができる。
また、本発明の電線固定用クランプは、従来技術のように、クランプ孔に、他の電線固定用クランプの係止部を挿入する構成を採用していないため、係止部で回転ガタが生じることがなく、電線を安定させて固定することができる。
また、前記電線固定用クランプにおいて、前記本体部の固定用リブに取り付けられる略角柱状の第2ブロック部と、該第2ブロック部の側面部に形成された略H形状のロック部とを有する第2部材を備え、前記ロック部は、電線の先端に取り付けられたコネクタのハウジングの外周面に形成されたカセット型の被ロック部とロック結合される形状になされており、前記第2ブロック部には、上面から底面を貫通する貫通孔であって、前記固定用リブが嵌合する形状に形成された貫通孔が設けられ、前記固定用リブを、前記第2ブロック部に形成された貫通孔に挿入して嵌合させることにより、前記本体部に前記第2部材を取り付けることが望ましい。
このように構成することにより、前記電線固定用クランプに、さらに、カセット型の被ロック部を備えたコネクタを固定することができる。
また、電線を載置して固定するための略板状の基板部および前記基板部の裏面に形成された係止部を有する本体部に、第1部材と第2部材とを任意に組み合わせて構成される電線固定用クランプであって、前記本体部は、前記基板部の表面上に鉛直方向に立設された固定用リブを有し、前記第1部材は、前記本体部の固定用リブに取り付けられる略角柱状の第1ブロック部と、該第1ブロック部の側面部に形成され電線を結束し保持するベルト結束部と有し、前記ベルト結束部は、電線の外周に巻き付けられるベルト部と、該ベルト部を挿通させて締め付けるバックル部とを有し、前記第1ブロック部には、上面から底面を貫通する貫通孔であって、前記固定用リブに嵌合する形状に形成された貫通孔が設けられ、前記第2部材は、前記本体部の固定用リブに取り付けられる略角柱状の第2ブロック部と、該第2ブロック部の側面部に形成された略H形状のロック部とを有し、前記ロック部は、電線の先端に取り付けられたコネクタのハウジングの外周面に形成されたカセット型の被ロック部とロック結合される形状になされており、前記第2ブロック部には、上面から底面を貫通する貫通孔であって、前記固定用リブが嵌合する形状に形成された貫通孔が設けられていることが望ましい。
このように構成することにより、上記同様、系の長さ寸法が大きい電線を基板部に載置しても、その上に、他の電線を積み重ねて固定することができる。また、上記同様、電線を安定させて固定することができる。
また、本発明によれば、本体部に、第1部材と第2部材とを任意に組み合わせることができるため、汎用性の高い電線固定用クランプを実現することができる。
このように本発明によれば、電線の系寸法に左右されることなく複数の電線を固定すると共に、電線を安定させて固定することができる電線固定用クランプを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
先ず、本実施形態の電線固定用クランプの構成について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の電線固定用クランプの斜視図である。また、図2は、本発明の実施形態の電線固定用クランプの第1部材の斜視図であり、第1部材のベルト部がバックル部に挿入されていない状態を示している。
また、図3は、本発明の実施形態の第2部材に取り付けられるコネクタの斜視図である。
また、図4は、本発明の実施形態の電線固定用クランプの本体部に第1部材が取り付けられた状態を示した斜視図である。また、図5は、図4に示す第1部材のA−A断面図である。
図1に示すように、本実施形態の電線固定用クランプは、車両のボディ等に形成された係止穴(図示しない)に係止するための係止部12を有する本体部10を備え、その本体部10に、第1部材20および第2部材30が任意に組み合わされて構成される。なお、本体部10、第1部材20、および第2部材30は、例えば、合成樹脂等で作られている。
そして、本実施形態の電線固定用クランプを用いることにより、後述する図6〜図9に示すように、複数の電線(ワイヤーハーネス等)の経路を多段状に配列して保持した状態で車体等に固定することが可能となる。
以下、本実施形態の電線固定用クランプの各構成部品について説明する。
先ず、本体部10について説明する。
具体的には、本体部10は、略板状に形成された基板部11と、基板部11の上面(表面)に鉛直方向(基板部11の上面と直交する方向(図示するZ方向))に立設された断面がH状の固定用リブ13と、基板部11の下面(裏面)に設けられた係止部12とを備える。
この基板部11の上面(表面)には、ワイヤハーネスやケーブル等の電線が載置される。なお、基板部11の上に載置された電線は、基板部11と共にテープ巻きされることにより、本体部10に固定される。
また、本体部10の係止部12は、その先端部に、可撓性を有する一対の係止片12a、12bが形成されている。そして、係止部12は、自動車の車体等に設けられた係止穴(図示しない)に挿入され係止される。具体的には、係止部12を係止穴(図示しない)に挿入することにより、係止片12a、12bが弾性変形して縮み、係止穴を通過すると、復元して係止穴の周縁部に係止される。
また、本体部10の基板部11の上面に形成された固定用リブ13は、互いに相対向する一対のフランジ部13aと、一対のフランジ部13aの幅方向(X方向)の中央間を連接するウエブ13bとにより断面がH状に形成されている。
なお、固定用リブ13は、第1部材20のブロック部21に形成された貫通孔22に嵌合する形状に形成されている(第1部材20の構成は後述する)。また、固定用リブ13は、第2部材30のブロック部31に形成された貫通孔32に嵌合する形状に形成されている(第2部材20の構成は後述する)。
また、固定用リブ13のウエブ13bの両面には、それぞれ、第1部材20のブロック部21の係止爪22a(或いは、第2部材のブロック部の係止爪)が係止される矩形凹状の係止穴13b1が複数形成されている(図1、図5参照)。
なお、固定用リブ13は、切断可能に形成され(例えば、所定の長さ寸法単位で切断可能に形成されている)、鉛直方向(Z方向)の長さ寸法を調節できるようになされている。
つぎに、第1部材20について説明する。
図1に示すように、第1部材20は、略角柱形状のブロック部21と、ブロック部21の側面部に形成されたベルト結束部23とを備える。
ブロック部21は、上面21aから底面21bを貫通する貫通孔22を有する。また、貫通孔22は、本体部10の固定用リブ13に嵌合する略H状に形成されている。また、図5に示すように、貫通孔22の内周面には、固定用リブ13の係止穴13b1に挿入係止される形状の係止爪22aが設けられている。
そして、第1部材20は、ブロック部21の貫通孔22に、固定用リブ13が差し込まれると共に、固定用リブ13の係止穴13b1に前記係止爪22aを挿入係止することにより、本体部10に取り付けられる。
このように本実施形態によれば、固定用リブ13に形成された複数の係止穴13b1のうち、所望の係止穴13b1に前記係止爪22aを挿入係止することにより、所望の位置(Z方向の高さ)に第1部材20を固定することができる。
また、ベルト結束部23は、図2に示すように、帯状に形成されているベルト部23aと、ベルト部23aの基端に形成されているバックル部23bとを備える。そして、ベルト結束部23は、ベルト部23aを電線W2(図6参照)の外周に巻き付けて、バックル部23bの挿入孔23b1にベルト部23aを挿通して締め付けることにより、電線W2を結束する。
なお、本実施形態のベルト結束部23の構成は、周知のベルトクランプのものと同様であるため、その詳細な説明を省略する。
つぎに、第2部材30について説明する。
図1に示すように、第2部材30は、第1部材20のブロック21と同様の構成のブロック部31と、ブロック部31の側面部に形成された略H形状のカセット型ロック部33とを備える。
すなわち、ブロック部31は、上面31aから底面31bを貫通する貫通孔32を有する。また、この貫通孔32は、本体部10の固定用リブ13に嵌合する略H状に形成されている。また、ブロック部31の貫通孔32の内周面には、ブロック部21と同様、固定用リブ13の係止穴13b1に挿入係止される形状の係止爪(図示せず)が設けられている。
そして、第2部材30は、ブロック部31の貫通孔32に、固定用リブ13が差し込まれると共に、固定用リブ13の係止穴13b1に前記係止爪(図示せず)を挿入係止することにより、本体部10に取り付けられる。
また、前記カセット型ロック部33は、例えば、図3に示すような、電線W3の先端に接続されたコネクタ50のハウジングの外周面に形成されたカセット型の被ロック部52とロック結合される形状になされている。
具体的には、図1に示すように、前記カセット型ロック部33は、一対の縦枠部33aの一端がブロック部31の側面31cに固定されると共に、他端側に連結部33bが形成されている(この連結部33bの先端縁が係止面となる)。
また、図3に示すように、前記被ロック部52は、前記カセット型ロック部33の縦枠部33aに嵌合させる断面L形状の一対のガイド部52aと、ガイド部52aを連結する連結部52bと、その連結部52bより突設し、前記連結部33bに係止するロック爪52cとを備えた形状になされている。
そして、第2部材30のカセット型ロック部33に対して、コネクタ50の被ロック部52をロック結合することにより、第2部材30にコネクタ50が固定される。
次に、本実施形態の電線固定用クランプの適用例について説明する。
先ず、本実施形態の電線固定用クランプを用いて、2本の電線W1、W2、および電線の先端に取り付けられたコネクタ50を固定する場合の例を図6および図7を用いて説明する。
図6は、本実施形態の電線固定用クランプが電線およびコネクタを固定している状態を示した斜視図である。また、図7は、本実施形態の電線固定用クランプが電線およびコネクタを固定している状態の断面を示した模式図である。
図示するように、2本の電線W1、W2、およびコネクタ50は、本体部10に、第1部材20および第2部材30を組み合わせて構成された電線固定用クランプにより、保持・固定される。
具体的には、本体部10の基板部11の上面に電線W1が載置されている。なお、基板部11に載置された電線W1は、基板部11と共にテープ巻きされ(テープは図示していない)、基板部11に固定されている。
また、電線W1を固定し保持した状態の本体部10の固定用リブ13に、電線W2を保持した第1部材20のブロック部21が差し込まれて(挿入されて)取り付けられている。
具体的には、第1部材20は、ベルト部23aを電線W2の外周面に巻き付け、バックル部23bの挿入孔23b1(図2参照)に挿通して締め付けることにより、電線W2を結束して保持している。そして、本体部10の固定用リブ13を、電線W2を保持した第1部材20のブロック部21の貫通孔22に挿入し嵌合させる(図示しないが、ブロック部21の係止爪22aは、固定用リブ13の係止穴13b1に係止されている)。
なお、図示する例では、第1部材20は、基板部11の上に載置した電線W1に、電線W2に巻きつけられたベルト部23aが当接する位置まで差し込まれている(図7参照)。
また、上記の第1部材20が取り付けられた本体部10の固定用リブ13に、コネクタ50を取り付けた第2部材30のブロック部31が差し込まれて取り付けられている。
具体的には、第2部材30は、カセット型ロック部33(図1参照)に対して、電線(図6、7には示さず)の先端に取り付けられたコネクタ50の被ロック部52(図3参照)をロック結合することにより、コネクタ50を固定した状態で保持している。
そして、第1部材20が取り付けられた本体部10の固定用リブ13を、コネクタ50を保持した第2部材30のブロック部31の貫通孔32に挿入し嵌合させる(図示しないが、ブロック部31の前記係止爪は、固定用リブ13の係止穴13b1に係止されている)。
なお、図示する例では、第2部材30は、固定用リブ13に取り付けられた第1部材20のブロック部21に、ブロック部31が当接する位置まで差し込まれている(図7参照)。
このように、本体部10、第1部材20、および第2部材30を組み合わせることにより、2本の電線W1、W2、およびコネクタ50が保持される。そして、係止部12を車体の形成された係止穴(図示しない)に挿入し係止することにより、2本の電線W1、W2、およびコネクタ50が車体の所定位置(係止穴)で保持して固定される。
このように、本実施形態では、本体部10の基板部11の上面に形成された固定用リブ13に、第1部材20のブロック部21の貫通孔22を挿入し嵌合させることにより、複数の電線Wを多段状に保持するようにしている。
すなわち、本実施形態は、図11に示す従来技術のように、基板部110の上面を覆う天板部130のクランプ孔130aに係止部材を挿入することにより、複数の電線を多段状態に保持する構成を採用したものではない。
そのため、本実施形態によれば、系の長さ寸法が大きい電線を基板部11に載置しても、その上に、他の電線を積み重ねて固定することができる(電線の系寸法に左右されることなく複数の電線を固定することが可能になる)。すなわち、本実形態では、系の長さ寸法が大きい電線が下側を通る場合でも、電線の多重経路を構成することができる。
また、本実施形態は、複数の電線を保持固定する際、固定用リブ13に、第1部材20のブロック部21および第2部材のブロック部31を挿入して嵌合させる構成を採用している。すなわち、本実施形態は、複数の電線を保持固定する際、従来技術のように、クランプ孔130aに、他の電線固定用クランプの係止部を挿入する構成を採用していないため、クランプの回転ガタが生じることがない。
また、複数の電線Wを多段状に積み重ねて固定する場合、従来技術のものと比べて、高さ方向(図1に示すZ方向)の長さ寸法を短くでき、その結果、電線を安定させることができる。
すなわち、本実施形態によれば、複数の電線を多段状に保持し固定する場合、上述した従来技術のものと比べて、電線を安定させて固定することができる。
また、本実施形態では、ブロック部21(又はブロック部31)の側面部にベルト結束部23(又はカセット型ロック部33)を設けるようにしている。そのため、ベルト結束部23(又はカセット型ロック部33)を固定用リブ13の左右方向(図8に示すX1方向およびX2方向)のうちの任意の方向に向け、固定用リブ13に第1部材20(又は第2部材30)を差し込んで取り付けることができる。
すなわち、本実施形態の電線固定用クランプによれば、例えば、図8に示すように、電線W1、電線W2を左右に分けて配置することができる。
具体的には、図8の例では、本体部10の基板部11の上に電線W1が載置され固定されていると共に、第1部材20に保持された電線W2が、基板部11の上の電線W1と左右反対側となるように配置され(固定用リブ13を基準にして、図示するX2方向に配置され)、取り付けられている。
また、第2部材30に保持されたコネクタ50が、第1部材20により保持された電線W2と左右反対側となるように配置されて(固定用リブ13を基準にして、図示するX1方向に配置され)、取り付けられている。
このように、本実施形態によれば、固定用リブ13を基準にして、複数の電線(例えば、W1、W2)やコネクタ50を左右両方向に固定することができるため、複数の電線経路を省スペースで固定することができる。
また、本実施形態では、必要に応じて、本体部10に、第1部材20および第2部材を任意に組み合わせることができるため、例えば、図9に示すように、本体部10に、第1部材20だけを取り付けて、電線W1、W2を固定することもできる。
また、本実施形態によれば、図示しないが、本体部10に、第2部材30だけを組み合わせて、電線W1とコネクタ50とを固定することもできる。
また、本実施形態によれば、本体部10に、複数の第1部材20を組み合わせて、複数(3線以上)の電線経路を固定することもできる。
すなわち、本実施形態によれば、本体部10に、第1部材20と第2部材30とを任意に組み合わせることができるため、汎用性の高い電線固定用クランプを実現することができる。
このように、本実施形態によれば、電線の系寸法に左右されることなく複数の電線を固定すると共に、電線を安定させて固定することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、固定用リブ13の断面がH状に形成されていたが、特にこれに限定されるものではない。固定用リブ13の形状と、ブロック部21の貫通孔22(ブロック部31の貫通孔32)の形状とが嵌合する関係にあればいい。例えば、図10に示すように、電線固定用クランプが構成されていてもよい。
図10は、本発明の実施形態の変形例の電線固定用クランプの斜視図である。
本変形例の電線固定用クランプは、上述した実施形態と同様、本体部60を備え、その本体部60に、第1部材70および第2部材80が任意に組み合わされて構成される。
なお、本変形例は、上述した図1で示した電線固定用クランプと、固定用リブ、およびブロック部(第1部材および第2部材のブロック部)が異なる以外は、同じ形状に構成されている。
そのため、図10では、上述した図1で示した電線固定用クランプのものと同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
具体的には、本体部60は、図1に示した実施形態と同様、基板部11および係止部12を備える。そして、基板部11の上面(表面)には、断面が正方形状の固定用リブ63が形成されている(固定用リブ63は、基板部11の上面と直交する方向(図示するZ方向)に形成されている)。
また、固定用リブ63の側面部には(4つの側面部には)、それぞれ、第1部材70のブロック部71の係止爪(或いは、第2部材80のブロック部81の係止爪)が係止される矩形凹状の係止穴63aが複数形成されている。
また、第1部材70は、上述した第1部材20と同様、略角柱形状のブロック部71と、ブロック部71の側面部に形成されたベルト結束部23とを備える。
また,ブロック部71は、上面71aから底面71bを貫通する貫通孔72を有し、この貫通孔72が固定用リブ63に外嵌する正方形状に形成されている。
なお、この貫通孔72の内周側面部(4つの側面部)には、それぞれ、図5に示した係止爪22aと同様の形状の係止爪(図10には示さず)が設けられている。
そして、第1部材70は、ブロック部71の貫通孔72に、固定用リブ63が差し込まれると共に、固定用リブ63の係止穴63aに前記係止爪を挿入係止することにより、本体部60に取り付けられる。
また、第2部材80は、上述した第2部材30と同様、ブロック部81と、ブロック部81の側面部に形成された略H形状のカセット型ロック部33とを備える。
そして、ブロック部81の上面81aから底面81bを貫通する貫通孔82を有し、この貫通孔82が固定用リブ63に外嵌する正方形状に形成されている。
なお、この貫通孔82の内周側面部(4つの側面部)には、それぞれ、図5に示した係止爪22aと同様の形状の係止爪(図10には示さず)が設けられている。
そして、第2部材80は、ブロック部81の貫通孔82に、固定用リブ63が差し込まれると共に、固定用リブ63の係止穴63aに前記係止爪22aを挿入係止することにより、本体部60に取り付けられる。
そして、本変形例のように構成することにより、ブロック部71(又はブロック部81)の側面部のベルト結束部23(又はカセット型ロック部33)を4方向のうちの任意の方向に向け、固定用リブ63に第1部材70(又は第2部材80)を差し込んで取り付けることができる。
そのため、本変形例の電線固定用クランプを用いれば、4方向のうちの任意の方向に電線Wを固定して配線することができるようになる。
また、上述した実施形態では、本体部10の固定用リブ13の係止穴に、ブロック部21の係止爪22a(又はブロック部31の係止爪)を挿入係止するようにしているが、特にこれに限定されるものではない。本体部10の固定用リブ13に、ブロック部21の貫通孔22(又はブロック部31の貫通孔32)を挿入して嵌合させるだけで、本体部10に、第1部材20(又は第2部材30)を固定するようにしてもよい。
本発明の実施形態の電線固定用クランプの斜視図である。 本発明の実施形態の電線固定用クランプの第1部材の斜視図である。 本発明の実施形態の第2部材に取り付けられるコネクタの斜視図である。 本発明の実施形態の電線固定用クランプの本体部に第1部材が取り付けられた状態を示した斜視図である。 図5は、図4に示す第1部材のA−A断面図である。 本発明の実施形態の電線固定用クランプが電線およびコネクタを固定している状態を示した斜視図である。 本発明の実施形態の電線固定用クランプが電線およびコネクタを固定している状態の断面を示した模式図である。 本発明の実施形態の電線固定用クランプが電線およびコネクタを左右交互に配置して固定している状態を示した模式図である。 本発明の実施形態の電線固定用クランプが電線を固定している状態を示した模式図である。 本発明の実施形態の変形例の電線固定用クランプの斜視図である。 従来技術の電線固定用クランプの斜視図である。 従来技術のベルトクランプの斜視図である。 従来技術の電線固定用クランプおよびベルトクランプが電線を2段に積み重ねて保持している状態を示した模式図である。 従来技術の電線固定用クランプの基板部に径の長さ寸法が大きい電線を載置した状態を示した模式図である。 従来技術の電線固定用クランプおよびベルトクランプが電線を多段状に配列して保持した状態を示した模式図である。
符号の説明
W、W1、W2、W3…電線
10…本体部
11…基板部
12…係止部
12a、12b…係止片
13…固定用リブ
13a…フランジ部
13b…ウエブ
13b1…係止穴
20…第1部材
21…ブロック部
21a…上面
21b…底面
22…貫通孔
22a…係止爪
23…ベルト結束部
23a…ベルト部
23b…バックル部
23b1…挿入孔
30…第2部材
31…ブロック部
31a…上面
31b…底面
31c…側面
32…貫通孔
33…カセット型ロック部
33a…縦枠部
33b…連結部
50…コネクタ
52…被ロック部
52a…ガイド部
52b…連結部
52c…ロック爪
60…本体部
63…固定用リブ
63a…係止穴
70…第2部材
71a…上面
71b…底面
72…貫通孔
80…第2部材
81a…上面
81b…底面
82…貫通孔

Claims (3)

  1. 電線を載置して固定するための略板状の基板部と、前記基板部の表面上に鉛直方向に立設された固定用リブと、前記基板部の裏面に形成された係止部とを有する本体部と、
    前記本体部の固定用リブに取り付けられる略角柱状の第1ブロック部と、該第1ブロック部の側面部に形成され電線を結束し保持するベルト結束部と有する第1部材とを備え、
    前記ベルト結束部は、電線の外周に巻き付けられるベルト部と、該ベルト部を挿通させて締め付けるバックル部とを有し、
    前記第1ブロック部には、上面から底面を貫通する貫通孔であって、前記固定用リブが嵌合する形状に形成された貫通孔が設けられ、
    前記固定用リブを、前記第1ブロック部に形成された貫通孔に挿入して嵌合させることにより、前記本体部に前記第1部材を取り付けることを特徴とする電線固定用クランプ。
  2. 前記本体部の固定用リブに取り付けられる略角柱状の第2ブロック部と、該第2ブロック部の側面部に形成された略H形状のロック部とを有する第2部材を備え、
    前記ロック部は、電線の先端に取り付けられたコネクタのハウジングの外周面に形成されたカセット型の被ロック部とロック結合される形状になされており、
    前記第2ブロック部には、上面から底面を貫通する貫通孔であって、前記固定用リブが嵌合する形状に形成された貫通孔が設けられ、
    前記固定用リブを、前記第2ブロック部に形成された貫通孔に挿入して嵌合させることにより、前記本体部に前記第2部材を取り付けることを特徴とする請求項1に記載の電線固定用クランプ。
  3. 電線を載置して固定するための略板状の基板部および前記基板部の裏面に形成された係止部を有する本体部に、第1部材と第2部材とを任意に組み合わせて構成される電線固定用クランプであって、
    前記本体部は、前記基板部の表面上に鉛直方向に立設された固定用リブを有し、
    前記第1部材は、前記本体部の固定用リブに取り付けられる略角柱状の第1ブロック部と、該第1ブロック部の側面部に形成され電線を結束し保持するベルト結束部と有し、前記ベルト結束部は、電線の外周に巻き付けられるベルト部と、該ベルト部を挿通させて締め付けるバックル部とを有し、前記第1ブロック部には、上面から底面を貫通する貫通孔であって、前記固定用リブが嵌合する形状に形成された貫通孔が設けられ、
    前記第2部材は、前記本体部の固定用リブに取り付けられる略角柱状の第2ブロック部と、該第2ブロック部の側面部に形成された略H形状のロック部とを有し、前記ロック部は、電線の先端に取り付けられたコネクタのハウジングの外周面に形成されたカセット型の被ロック部とロック結合される形状になされており、前記第2ブロック部には、上面から底面を貫通する貫通孔であって、前記固定用リブが嵌合する形状に形成された貫通孔が設けられていることを特徴とする電線固定用クランプ。
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