JP2009290955A - モールドコイル及びモールドコイルの製造方法、モールドコイルを用いてなるステータ - Google Patents

モールドコイル及びモールドコイルの製造方法、モールドコイルを用いてなるステータ Download PDF

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康 野村
Izumi Memezawa
泉 目々澤
Masayoshi Hirota
将義 廣田
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Abstract

【課題】リング状に配置された各コアに嵌め込まれることでステータを構成するモールドコイルにおいて、コイル自体を用いてコアからの抜け防止を図ることができると共に、ステータとバスバーとの接続を容易にすることができるモールドコイル及びモールドコイルの製造方法、該モールドコイルを用いてなるステータの提供を課題とする。
【解決手段】コイル21表面が樹脂モールドされてなるモールドコイル20であって、モールドコイル20の一方のコイルエンド外側端面22aにはコア10からの抜けを防止する抜け止めリング300を嵌め込むための嵌合用凹部22bを形成し、他方のコイルエンド外側端面22cにはリング状のバスバーフォルダ400を嵌め込むための嵌合用凹部22dを形成してある。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コイルの表面が樹脂モールドされてなるモールドコイル及びモールドコイルの製造方法、該モールドコイルを用いてなるステータに関する。
従来、コアに嵌め込まれたコイルの抜けを防止することができるステータとしては、例えば下記特許文献1がある。特許文献1に示すモータまたは発電機のコイル巻線構造は、モータまたは発電機のコイル占積率を高めることができ、また突極部からのコイルの抜けを簡単に防止することができるメリットがある。
特開2004−96820号公報
しかしながら上記特許文献1で示すモータまたは発電機のコイル巻線構造は、突極部につば部を設けることで突極部からのコイルの抜けを防止することができるものであり、コイル自体を用いて抜け防止を図ることができるものではなかった。
そこで本発明は上記従来における問題点を解決し、リング状に配置された各コアに嵌め込まれることでステータを構成するモールドコイルにおいて、コイル自体を用いてコアからの抜け防止を図ることができると共に、ステータとバスバーとの接続を容易にすることができるモールドコイル及びモールドコイルの製造方法、該モールドコイルを用いてなるステータの提供を課題とする。
本発明のモールドコイルは、コイルの表面が樹脂モールドされてなるモールドコイルであって、樹脂を施した一方のコイルエンド外側端面には、コアからの抜けを防止する抜け止めリングを嵌め込むための嵌合用凹部を形成し、樹脂を施した他方のコイルエンド外側端面には、リング状のバスバーフォルダを嵌め込むための嵌合用凹部を形成してあることを第1の特徴としている。
上記本発明の第1の特徴によれば、コイルの表面が樹脂モールドされてなるモールドコイルであって、樹脂を施した一方のコイルエンド外側端面には、コアからの抜けを防止する抜け止めリングを嵌め込むための嵌合用凹部を形成してある構成としてあることから、樹脂を施した一方のコイルエンド外側端面に抜け止めリングを確実に嵌め込むことができる。また樹脂を施した他方のコイルエンド外側端面には、リング状のバスバーフォルダを嵌め込むための嵌合用凹部を形成してある構成としてあることから、樹脂を施した他方のコイルエンド外側端面に確実にリング状のバスバーフォルダを嵌め込むことができる。
また本発明のステータは、上記第1の特徴に記載のモールドコイルが、リング状に配置された各コアのティース部に嵌め込まれてリング状を構成しており、該モールドコイルの一方のコイルエンド外側端面の各嵌合用凹部に抜け止めリングが嵌め込まれ、他方のコイルエンド外側端面の各嵌合用凹部にリング状のバスバーフォルダが嵌め込まれてあることを第2の特徴としている。
上記本発明の第2の特徴によれば、第1の特徴に記載のモールドコイルが、リング状に配置された各コアのティース部に嵌め込まれてリング状を構成しており、該モールドコイルの一方のコイルエンド外側端面の各嵌合用凹部に抜け止めリングが嵌め込まれ、他方のコイルエンド外側端面の各嵌合用凹部にリング状のバスバーフォルダが嵌め込まれてある構成としてあることから、一方のコイルエンド外側端面の各嵌合用凹部に抜け止めリングが嵌め込まれることで、リング状を構成するモールドコイルが抜け止めリングにより一体的に固定される。よって各モールドコイルの各コアからの抜けを一体的に防止することができる。また他方のコイルエンド外側端面にリング状のバスバーフォルダが嵌め込まれることで、ステータとバスバーとの接続を容易且つ確実に行うことができる。
また本発明のステータは、上記本発明の第2の特徴に加えて、コアは、分割ステータコアであることを第3の特徴としている。
上記本発明の第3の特徴によれば、上記本発明の第2の特徴による作用効果に加えて、コアは、分割ステータコアである構成としてあることから、ステータを構成するコアが分割されることで、製造工程を細分化することができ、製造効率のよいステータとすることができる。
また本発明のモールドコイルの製造方法は、コイルを配置した成形型内に樹脂を注入することで、コイルの表面が樹脂モールドされてなるモールドコイルを製造する方法であって、少なくともコイルを金型に配置するコイル配置工程と、金型内に配置されたコイルの表面に樹脂を注入する樹脂注入工程とを有し、樹脂注入工程において樹脂を施す際に、一方のコイルエンド外側端面には、コアからの抜けを防止する抜け止めリングを嵌め込むための嵌合用凹部を形成し、他方のコイルエンド外側端面には、リング状のバスバーフォルダを嵌め込むための嵌合用凹部を形成することを第4の特徴としている。
上記本発明の第4の特徴によれば、コイルを配置した成形型内に樹脂を注入することで、コイルの表面が樹脂モールドされてなるモールドコイルを製造する方法であって、少なくともコイルを金型に配置するコイル配置工程と、金型内に配置されたコイルの表面に樹脂を注入する樹脂注入工程とを有する構成としてあることから、コイル配置工程によりコイルを確実に金型に配置することができる。また樹脂注入工程によりコイルの表面に確実に樹脂を注入しモールドすることができる。
また樹脂注入工程において樹脂を施す際に、一方のコイルエンド外側端面には、コアからの抜けを防止する抜け止めリングを嵌め込むための嵌合用凹部を形成し、他方のコイルエンド外側端面には、リング状のバスバーフォルダを嵌め込むための嵌合用凹部を形成する構成としてあることから、樹脂注入工程において樹脂を注入することで、一方のコイルエンド外側端面には、コアからの抜けを防止する抜け止めリングを嵌め込むための嵌合用凹部を形成することができ、他方のコイルエンド外側端面には、リング状のバスバーフォルダを嵌め込むための嵌合用凹部を形成することができる。
本発明のモールドコイル及びモールドコイルの製造方法、該モールドコイルを用いたステータによれば、リング状に配置された各コアに嵌め込まれることでステータを構成するモールドコイルにおいて、コイル自体を用いてコアからの抜け防止を図ることができると共に、ステータとバスバーとの接続を容易にすることができるモールドコイル及びモールドコイルの製造方法、該モールドコイルを用いてなるステータを提供することができる。
以下の図面を参照して、本発明の実施形態に係るステータを説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は本発明の実施形態であって、特許請求の範囲に記載の内容を限定するものではない。
図1は本発明の実施形態に係るステータと該ステータに嵌め込まれる抜け止めリング及びバスバーフォルダとを示す全体斜視図である。図2は図1の部分拡大図で、(a)はモールドコイルと抜け止めリングとバスバーフォルダとが一体化された状態を示し、(b)は(a)の分解斜視図である。図3は本発明の実施形態に係るモールドコイルの配置工程を説明する図で、コイルを金型に配置する状態を示す。図4は本発明の実施形態に係るモールドコイルの配置工程を説明する図で、(a)はコイルとコイル型と下型とを嵌め合わせた状態を示し、(b)は全ての金型を嵌め合わせた状態を示す。図5は図4(b)の縦断面図である。
まず図1、図2を参照して、本発明の実施形態に係るステータ1を説明する。
図1、図2を参照して、本発明の実施形態に係るステータ1は、モータの分割ステータであり、側面同士で当接されリング状に配置された複数の分割ステータ100と締結リング200とから構成される。またステータ1は、その下部に図1に示す抜け止めリング300が嵌め込まれ、その上部に図1に示すバスバーフォルダ400が嵌め込まれる。
前記分割ステータ100は、ステータ1を構成する分割ステータであり、図1に示すように、コア10と、モールドコイル20とから構成される。
前記コア10は、分割ステータコアである。このコア10は、図2に示すように、通常の分割ステータのステータコアと同様に、ヨーク部11と、ティース部12とから構成され、その外形を略T字状としてある。またティース部12はステータ1が構成された状態で、図1には詳細には図示していないロータの外周面に配置された永久磁石と対向配置されるようになっている。このコア10は、図1、図2に示すように、複数枚の薄い電磁鋼板を積層して形成されている。このようにコア10として電磁鋼板を用いることで、電磁鋼板は鋼板を打ち抜くことで容易に製造することができることから、ステータ1の製造効率を向上させることができる。
なおコア10としては、必ずしも電磁鋼板を用いる必要はなく、モータのコアとして用いられるものであれば如何なるものであってもよい。例えば圧粉磁心を用いることができる。形状自由度が高く、熱伝導率が高い圧粉磁心を用いることで、ステータ1の製造効率及び放熱性を向上させることができる。また圧粉磁心は衝撃荷重をかけることで容易に破壊できるため、リサイクル可能なコスト面に配慮したステータ1とすることができる。
またコア10は、必ずしもモータの分割ステータコアである必要はなく、トランス、リアクトル等各種発電機のコアとしてもよい。
前記モールドコイル20は、コイルの表面が樹脂モールドされたコイルであり、図2に示すようにコイル21と、樹脂22とから構成される。
前記コイル21は、平角線のエッジワイズ巻きコイルである。また図2に詳細には図示されていないが、コイル21を構成する平角線はコイル軸方向に密着されている。このような構成とすることで、隣接する平角線に隙間が空くことがない。よって平角線同士の熱伝導を向上させることができる。従って、ステータ1の放熱性を向上させることができる。
なおコイル21を構成する平角線は、例えば銅、アルミ、銀、金、これらの合金等、線材として通常用いられるものであれば如何なるものであってもよい。また平角線は、複数本の素線で構成される集合線でも、1本の素線で構成されるものでも何れであってもよい。また必ずしも平角線である必要はなく、丸線、六角線、矩形線等コイルを構成する線材として通常用いられるものであれば、その形状、材質、導径等は適宜変更可能である。
前記樹脂22は、コイル21の表面をモールドするためのものである。
図2に詳しくは図示されていないが、コイル端子21aとロータ側端面21bとを除くコイル21の表面が樹脂22でモールドされている。このような構成とすることで、まずコイル端子21aとロータ側端面21bとを除くコイル表面と樹脂22との間に隙間を生じることがない。よってコイル10に発生した熱は、コイル10から空気層を経ることなく密着した樹脂22を経て速やかに外方に熱伝導し、放熱していくことができる。よってステータ1の放熱性を向上させることができる。
またコイルサイドの外側端面21cが樹脂モールドされることで、隣接するコイル21間の絶縁を確実に行うことができる。またコア10と当接せず、樹脂モールドする必要のないコイル端子21aとロータ側端面21bとをコイル露出部分とすることで、樹脂22の使用量を抑制することができ、コスト面に配慮したステータ1とすることができる。勿論、樹脂22でモールドされたコイル21は、外部からの損傷から保護される。
またコイル21に寸法ばらつきがある場合等、コイル表面に凹凸が生じている場合でも、コイル表面の形状に沿って樹脂22が満遍なく広がることで、コイル表面の寸法ばらつきを吸収することができる。従って放熱性のよいステータ1とすることができる。
また図2に示すように、モールドコイル20において2面ある樹脂を施したコイルエンド外側端面のうち、下方のコイルエンド外側端面22aには、抜け止めリング300を嵌め込むための嵌合用凹部22bを形成している。また他方のコイル端子21a側となるコイルエンド外側端面22cには、バスバーフォルダ400を嵌め込むための嵌合用凹部22dを形成している。
このような構成とすることで、図1に示すように、リング状に配置された複数個のコア10のそれぞれにモールドコイル20を嵌め込みステータ1を構成することで、同時に嵌合用凹部22b、22dをリング状に配置させることができる。よって図1、図2に示すように、リング状に配置された嵌合用凹部22bに後述するリング状の抜け止めリング300を嵌め込むだけで、抜け止めリング300をステータ1に容易且つ確実に取り付けることができる。更に後述するリング状のバスバーフォルダ400を嵌合凹部22dに嵌め込むだけで、別途部品を設けることなくバスバーフォルダ400をステータ1に容易且つ確実に取り付けることができる。
よって複数個のコア10に嵌め込んである各モールドコイル20を1部材からなる抜け止めリング300及びリング状のバスバーフォルダ400でステータ1の上下から一体的に固定することができる。よって各モールドコイル20の各コア10からの抜けを一体的に防止することができる。
なお嵌合用凹部22b、22dの形状や数は本実施例のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
またコイル21の表面をモールドする樹脂22の厚みは、印加電圧や結線方式に応じた線間電圧に対する絶縁を満たす必要があると共に、占積率、放熱性を考慮すれば、少なくとも0.15mm以上であることが望ましい。更にモールドコイル20の内周は、ティース部12の外周よりも大きいものであることが必要である。
樹脂22としては、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等、モールド樹脂として通常使用されるものであれば如何なるものであってもよい。
また本実施例においては、ロータ側端面21bを樹脂22でモールドしない構成としてあるが、勿論、樹脂22でモールドする構成であってもよい。なお、その場合はステータ1の放熱性を考慮して、分割ステータ100のロータ側端面21bが面一となるようにモールドすることが望ましい。
前記締結リング200は、図1に示すように、側面同士で当接した状態でリング状に配置された複数の分割ステータ100を焼きバメにより一体化するためのリングである。締結リング200の形状、材質等は、焼きバメに使用されるリングとして通常用いられるものであれば如何なるものであってもよい。
前記抜け止めリング300は、ステータ1に嵌め込まれることで、モールドコイル20のコア10からの抜けを防止するためのものである。この抜け止めリング300には、図1、図2に示すように、その上部端面に嵌合用凹部22bと同一形状、同一個数の凸部310が設けられている。
このような構成とすることで、凸部310を嵌合用凹部22bに嵌め込むだけで抜け止めリング300をステータ1に容易且つ確実に接続させることができる。よって複数個のコア10に嵌め込んである各モールドコイル20を1部材からなるリング状の抜け止めリング300で一体的に固定することができる。よって各モールドコイル20の各コア10からの抜けを防止することができる。
なお凸部310の形状や数は本実施例のものに限るものではなく、嵌合用凹部22bの形状に合わせて適宜変更可能である。
前記バスバーフォルダ400は、モールドコイル20のコア10からの抜けを防止すると共に、図示していないバスバーを取り付けるためのものである。このバスバー400には、図1、図2に示すように、その下部端面にモールドコイル20に設けられたバスバーフォルダ嵌合用凹部22dと同形状、同一個数の凸部410が設けられ、上部に図示していないバスバーを接続するためのバスバー嵌合用溝420が設けられている。
このような構成とすることで、凸部410を嵌合用凹部22dに嵌め込むだけで、バスバーフォルダ400をステータ1に容易且つ確実に接続させることができる。よって複数個のコア10に嵌め込んである各モールドコイル20を1部材からなるリング状のバスバーフォルダ400で一体的に固定することができる。よって各モールドコイル20の各コア10からの抜けを一体的に防止することができる。
また図示していないバスバーをバスバー嵌合用溝420に嵌め込むだけでバスバーをバスバーフォルダ400に容易且つ確実に接続させることができる。よってステータ1と図示していないバスバーとを容易に一体化させることができる。
なお凸部410の形状や数は本実施例のものに限るものではなく、嵌合用凹部22dの形状に合わせて適宜変更可能である。
次に図3〜図5を参照して、本発明の実施形態に係るモールドコイル20の製造方法を説明する。
本発明の実施形態に係るモールドコイル20は、表面が樹脂モールドされてなるコイルである。このモールドコイル20は、簡略化して示す金型500内にコイル21を配置し、樹脂22を金型内に注入することで製造される。
ここで図3に示すように、金型500は、コイル型510と、下型520と、上型530とから構成される。更にそれぞれの金型には、詳しくは図示していないが最終的にコイル型510と、下型520と、上型530との全てを一体化するための嵌合凸部、嵌合凹部を設けている。
まず図3、図4を参照してコイル配置工程を説明する。
コイル配置工程は、コイル21を金型500に配置し、樹脂22を注入できる状態にする工程である。
まず軸方向に密着された状態のコイル21を金型500に配置し、コイル型510とコイル21とを図3に示す黒塗り矢印方向に嵌め合わす。
ここで図3に示すように、コイル型510は、コイル型511、512の2部材で構成され、それぞれに嵌合用溝成形凸部511a、512aと、凸部511b、512bとを備えている。
更に図3に示すように、嵌合用溝成形凸部511aは、コイルエンド外側端面21dと対向する位置に設けられ、嵌合用溝成形凸部512aは、コイル端子21a側のコイルエンド外側端面21eと対向する位置に設けられている。このような構成とすることで、樹脂注入工程において金型500内に樹脂22を施す際に、一方のコイルエンド外側端面21dには、抜け止めリング300を嵌め込むための嵌合用凹部22bを形成することができ、他方のコイルエンド外側端面21eには、リング状のバスバーフォルダ400を嵌め込むための嵌合用凹部22dを形成することができる。
また図3、図4に示すように、コイル型511、512にそれぞれ凸部511b、512bを備える構成とすることで、コイル型511、512が一体化された際、コイル21を凸部511b、512bで確実に把持することができる。また凸部511b、512bとすることで、図4、図5に示すように、コイル21の外周面とコイル型510(511、512)の内周面の間に樹脂注入空間Lを成形することができる。
そして図4(a)に示すように、コイル型510とコイル21とが嵌め合わされた状態で下型520に設けられたコア型521にコイル21を嵌め込む。その際、下型520に設けた凸部522の上にコイル21が載るようにすることにより、コア型521の外周面とコイル21の内周面との間の他、下型520とコイル21との間にも樹脂注入空間Lが形成される。これにより、コイル型510と下型520とが嵌め合わされる。またそして上型530を図4(a)に示す黒塗り矢印方向に下降させる。これにより図4(b)に示すように、コイル型510と、下型520と、上型530との全てが一体化される。よって図4、図5に示すように、金型500内に樹脂注入空間Lが形成され、樹脂22を注入できる状態となる。
次に図5を参照して、樹脂注入工程を説明する。樹脂注入工程は、金型500内に樹脂22を注入することでコイル10の表面をモールドするための工程である。
コイル型510と、下型520と、上型530との全てを一体化させた状態で、図示していない樹脂注入経路から樹脂22を金型500内に注入することにより行う。
この際、樹脂注入空間Lに嵌合用溝成形凸部511a、512aがあることで、嵌合用凹部22b、22dが成形される。
以上の工程を経た後、樹脂22が硬化若しくは可塑化することで、モールドコイル20が成形される。
なお本実施例においては、ステータ1は複数の分割ステータ100で構成されるものとしたが、必ずしも分割ステータである必要はない。また金型500を構成するコイル型510、下型520、上型530の形状、大きさ、数等も本実施例のものに限る必要はなく最終的に嵌合用凹部22b、22d備えるモールドコイル20を製造することができるものであれば適宜変更可能である。
本発明は、モールドコイル及び該モールドコイルを用いたステータとして、モータ、トランス、リアクトル等各種電動機、発電機に利用することができる。
本発明の実施形態に係るステータと該ステータに嵌め込まれる抜け止めリング及びバスバーフォルダとを示す全体斜視図である。 図1の部分拡大図で、(a)はモールドコイルと抜け止めリングとバスバーフォルダとが一体化された状態を示し、(b)は(a)の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るモールドコイルの配置工程を説明する図で、コイルを金型に配置する状態を示す。 本発明の実施形態に係るモールドコイルの配置工程を説明する図で、(a)はコイルとコイル型と下型とを嵌め合わせた状態を示し、(b)は全ての金型を嵌め合わせた状態を示す。 図4(b)の縦断面図である。
符号の説明
1 ステータ
10 コア
11 ヨーク部
12 ティース部
20 モールドコイル
21 コイル
21a コイル端子
21b ロータ側端面
21c コイルサイド外側端面
21d コイルエンド外側端面
21e コイルエンド外側端面
22 樹脂
22a コイルエンド外側端面
22b 嵌合用凹部
22c コイルエンド外側端面
22d 嵌合用凹部
100 分割ステータ
200 締結リング
300 抜け止めリング
310 凸部
400 バスバーフォルダ
410 凸部
420 バスバー嵌合用溝
500 金型
510 コイル型
511 コイル型
511a 嵌合用溝成形凸部
511b 凸部
512 コイル型
512a 嵌合用溝成形凸部
512b 凸部
520 下型
521 コア型
522 凸部
530 上型
L 樹脂注入空間

Claims (4)

  1. コイルの表面が樹脂モールドされてなるモールドコイルであって、樹脂を施した一方のコイルエンド外側端面には、コアからの抜けを防止する抜け止めリングを嵌め込むための嵌合用凹部を形成し、樹脂を施した他方のコイルエンド外側端面には、リング状のバスバーフォルダを嵌め込むための嵌合用凹部を形成してあることを特徴とするモールドコイル。
  2. 請求項1に記載のモールドコイルが、リング状に配置された各コアのティース部に嵌め込まれてリング状を構成しており、該モールドコイルの一方のコイルエンド外側端面の各嵌合用凹部に抜け止めリングが嵌め込まれ、他方のコイルエンド外側端面の各嵌合用凹部にリング状のバスバーフォルダが嵌め込まれてあることを特徴とするステータ。
  3. コアは、分割ステータコアであることを特徴とする請求項2に記載のステータ。
  4. コイルを配置した成形型内に樹脂を注入することで、コイルの表面が樹脂モールドされてなるモールドコイルを製造する方法であって、少なくともコイルを金型に配置するコイル配置工程と、金型内に配置されたコイルの表面に樹脂を注入する樹脂注入工程とを有し、樹脂注入工程において樹脂を施す際に、一方のコイルエンド外側端面には、コアからの抜けを防止する抜け止めリングを嵌め込むための嵌合用凹部を形成し、他方のコイルエンド外側端面には、リング状のバスバーフォルダを嵌め込むための嵌合用凹部を形成することを特徴とするモールドコイルの製造方法。
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