JP2009290689A - 光伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークの構築が容易で経済性に優れた光伝送システムを提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態による伝送システムでは、1つの親ノード102と複数の子ノード104−1〜nが、複数の分岐部106−1〜nを介して、現用系の伝送路110と予備系の伝送路120に接続されている。各分岐部は、それぞれの分岐部間で重複しない2つの異なる波長帯域を有する。各分岐部は、これら2つの波長帯域のうち一方の波長帯域内において、現用系の伝送路を介して親ノードと通信し、他方の波長帯域内において、予備系の伝送路を介して親ノードと通信するように構成されている。親ノードと子ノードのそれぞれは、互いに通信に用いる光信号を2つの波長帯域のいずれかに設定することによって現用系および予備系の伝送路のいずれかを介して通信可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光伝送システムに関し、より詳細には、波長分割多重方式を用いた通信網に適用され、光伝送路が二重化されたネットワーク、もしくは波長による経路制御が行われるネットワークを実現する光伝送システムに関する。
従来、光伝送路または伝送装置を、現用系と予備系の2重化構成とし、または複数の現用系に対して1つの予備系を有するN+1構成として、現用系のシステムを予備系のシステムに一時的に切り替えること(以下、プロテクション機能という。)が行われている。これは、複数のノードが互いに接続された形態の光ネットワークにおいて、ノード間の光伝送路の障害、ノード自体の障害、新規ノードの追加、または既存ノードの挿抜を実施する場合、通信の途絶を防ぐ必要があるためである。
ポイント−ポイントのネットワークにおいては、両端のノードの伝送装置において現用系と予備系とを切り替える。ポイント−マルチポイントのネットワークにおいては、プロテクション機能としてUPSR(Unidirectional Path Switched Ring)およびBLSR(Bidirectional Line Switched Ring)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。UPSRおよびBLSRは、波長分割多重(WDM)伝送方式によるSDH/SONETのリングネットワークに備えられるプロテクション機能である。
従来の光伝送システムでは、親ノードだけでなく子ノードにも、現用系と予備系とを切り替えるアクティブな光スイッチや高度な制御系が必要となる。そのため、ノードを構成する伝送装置の小型化および低価格に問題があった。この問題を解決するために、親ノードにのみ光スイッチを使用し、子ノードをパワースプリッタを介し現用系および予備系に接続する構成が知られている(特許文献1)。
特開2005−111552号公報 ITU-T, Recommendation G.841, Types and characteristics ofSDH network protection architecture.
しかしながら、光伝送システムが、メトロリングや中継区間など大容量伝送路の基幹系からアクセス系の領域に適用されるためには、伝送装置のさらなる小型化および低価格化が要求されている。また、アクセス系においては、伝送路の2重化だけでなく、ネットワーク構築上の柔軟性が要求される。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ネットワークの構築が容易で経済性に優れた光伝送システムを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、親ノードと、第1の系および第2の系の伝送路上で前記親ノードと接続された複数の分岐部と、前記複数の分岐部のいずれかを介して前記親ノードと通信可能に接続された複数の子ノードとを備えた光伝送システムであって、各分岐部は、それぞれの分岐部間で重複しない2つの異なる波長帯域を有し、各分岐部は、前記2つの波長帯域のうち一方の波長帯域内において、前記第1の系の伝送路を介して前記親ノードと当該子ノードとの間で通信可能とし、前記一方の波長帯域外において、前記第1の系の伝送路を介して前記親ノードと他の子ノードとの間で通信可能となるように構成され、各分岐部は、前記2つの波長帯域のうち他方の波長帯域内において、前記第2の系の伝送路を介して前記親ノードと当該子ノードとの間で通信可能とし、前記他方の波長帯域外において、前記第2の系の伝送路を介して前記親ノードと他の子ノードとの間で通信可能となるようにさらに構成され、前記親ノードおよび各子ノードは、互いに通信に用いる光信号を前記2つの波長帯域のいずれかに設定することによって前記第1の系および第2の系の伝送路のいずれかを介して通信可能なように構成されたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光伝送システムであって、前記第1の系および第2の系は、バス型の伝送路で構成されたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の光伝送システムであって、前記第1の系および第2の系は、リング型の伝送路で構成されたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の光伝送システムであって、別の親ノードをさらに備え、少なくとも1つの分岐部は、第1の系および第2の系のいずれかの伝送路上で前記親ノードと接続され、第3の系の伝送路上で前記別の親ノードと接続され、前記少なくとも1つの分岐部に接続された子ノードは、両方の親ノードと通信可能に構成されたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、親ノードと、1心のリング状の伝送路上で前記親ノードと接続された複数の分岐部と、前記複数の分岐部のいずれかを介して前記親ノードと通信可能に接続された複数の子ノードとを備えた光伝送システムであって、各分岐部は、それぞれの分岐部間で重複しない2つの異なる波長帯域を有し、各分岐部は、前記2つの波長帯域のうち一方の波長帯域内において、上りが右回りであり、下りが左回りである第1の系により前記伝送路を介して前記親ノードと当該子ノードとの間で通信可能とし、前記一方の波長帯域外において、前記第1の系により前記伝送路を介して前記親ノードと他の子ノードとの間で通信可能となるように構成され、各分岐部は、前記2つの波長帯域のうち他方の波長帯域内において、上りが左回りであり、下りが右回りである第2の系により前記伝送路を介して前記親ノードと当該子ノードとの間で通信可能とし、前記他方の波長帯域外において、前記第2の系により前記伝送路を介して前記親ノードと他の子ノードとの間で通信可能となるようにさらに構成され、前記親ノードおよび各子ノードは、互いに通信に用いる光信号を前記2つの波長帯域のいずれかに設定することによって前記第1の系および第2の系のいずれかにより通信可能なように構成されたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、光伝送システムに使用する光分岐部であって、光信号を第1の帯域ではクロス側に透過させ、それ以外ではスルー側に透過させる第1の2×2結合器と、光信号を第2の帯域ではクロス側に透過させ、それ以外ではスルー側に透過させる第2の2×2結合器とを備え、前記第1の2×2結合器の一方の出力と、前記第2の2×2結合器の一方の入力とを接続して構成されたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、光伝送システムに使用する光分岐部であって、光信号を第1の帯域ではスルー側に透過させ、それ以外ではクロス側に透過させる第1の2×2結合器と、光信号を第2の帯域ではスルー側に透過させ、それ以外ではクロス側に透過させる第2の2×2結合器とを備え、前記第1の2×2結合器の一方の出力と、前記第2の2×2結合器の一方の入力とを接続して構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、ネットワークの分岐部に単純なパッシブの波長フィルタを設け、両側のノードの通信波長を変化させることで現用系と予備系の切り替えが可能になる。したがって、親ノードおよび子ノードのいずれにも高価な光スイッチが必要なく、伝送装置のさらなる小型化および低価格化が可能になる。また、分岐部にパワースプリッタを用いていないので、分岐部での光損失が小さく、システム中の光増幅器を削減することができる。さらに、同じ原理により、複数のノードからなるツリー形態のネットワークを構成することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による光伝送システムの構成例である。この光伝送システム100は、現用系および予備系の2心の伝送路を有するバス型のネットワーク構成である。図に示すように、この光伝送システム100では、1つの親ノード102と複数の子ノード104−1〜nが、複数の分岐部106−1〜nを介して、現用系の伝送路110と予備系の伝送路120に接続されている。
まず、現用系について述べる。親ノード102からの波長多重された下り光信号は、分岐部106−1のポートP1に入射し、子ノード104−1に割り付けられた波長成分だけが2つの結合器132−1,134−1を介してポートP5へ導かれ、子ノード104−1に到達する。このとき、子ノード104−1以外に割り付けられた波長帯の信号は、ポート4へ導かれ、次の分岐部106−2へ伝搬する。子ノード104−1からの上りの信号は、逆にポートP5から入射し、2つの結合器132−1,134−1を介してポートP1に導かれ、親ノード102に到達する。その他の子ノード104−2〜nについても下りおよび上りの信号に特定の波長成分が割り付けられ、親ノード102との間で分岐部106−2〜nを介して通信することができる。
次に、分岐部の動作に関して図2を用いて詳細に説明する。図2は、分岐部の2つの結合器における波長結合特性を示している。2つの結合器SP1−kおよびSP2−kは、k番目の分岐部#kに使用されているものとする(kは1〜nの整数)。図において、縦軸の結合率が0である場合、結合器のスルー側に全パワーが透過し、結合率が1である場合、結合器のクロス側に全パワーが透過することを意味している。
結合器SP1−kは、中心波長λk、幅Δλkの結合特性を有し、結合器SP2−kは、結合器SP1−kと隣接する波長帯において中心波長λ’k、幅Δλ’kの結合特性を有している。k番目の子ノード#kには、現用系に対して、例えばλdnkやλupkなどのように幅Δλkの範囲内の波長が予め割り付けられている。一方、予備系に対しては、例えばλ’dnkやλ’upkなどのように幅Δλ’kの範囲内の波長が割り付けられている。
現用系の場合、子ノード#kに対して、Δλk内の下り光信号λdnkが割り付けられる。この下り光信号は、分岐部#kのポートP1に入射すると、結合器SP1−kのクロス側と結合器SP2−kのスルー側を通ってポートP5に導かれる。これに対して、Δλk内にない光信号が分岐部#kのポートP1に入射すると、結合SP1−kのスルー側を通ってポートP4に導かれ、他のノードに伝搬する。
他方、子ノード#kに対して、Δλk内の上り光信号λupkが割り付けられる。この上り信号は、分岐部#kのポートP5に入射すると、結合器SP2−kのスルー側と結合器SP1−kのクロス側を通ってポートP1に導かれる。今、子ノード#kにおいて、上りの光信号λupkを、温度制御等によりλ’upkに変化させると、この光信号は、ポートP5から結合器SP2−kのクロス側を通ってポートP3に導かれる。このように、子ノード側の上り光信号の波長を変化させることにより、上り光信号の伝送路を現用系から予備系へ切り替えることができる。
予備系の場合、子ノード#kに対して、Δλ’k内の下り光信号λ’dnkが割り付けられる。この下り光信号は、分岐部#kのポートP3に入射すると、結合器SP2−kのクロス側を通ってポートP5に導かれる。これに対して、Δλ’k内にない光信号が分岐部#kのポートP3に入射すると、結合SP2−kのスルー側を通ってポートP6に導かれ、他のノードに伝搬する。下り光信号の波長変更は、親ノードにおいて、温度制御等により実現でき、2つの波長λdnkおよびλ’dnkに対して、現用系と予備系を選択するようにしておけば良い。すなわち、親ノードでは、波長に応じて現用系側のポートまたは予備系側のポートの一方に出力されるようにする。
図2の波長結合特性の帯域(ΔλkおよびΔλ’k)が各子ノードで重ならないように設定しておくことで、すべての子ノードと親ノードとの間で排他的に通信が行われ、かつ、波長の温度制御等により伝送路の切り替えが実現できる。このような伝送路間の切り替えにより、一方の伝送路(例えば、現用系)が故障した場合に、他方の伝送路(例えば、予備系)への一斉切り替えが可能となる。また、子ノード毎に2つの伝送路のどちらか都合の良い方を任意に選択して使用することもできる。さらに、原理的には、両方の波長を同時に使用して2つの伝送路を併用し、伝送容量を拡大することもできる。但し、この場合には、親ノードおよび子ノード内に2つの光源を設ける必要がある。なお、図2の特性は一例であり、図4の分岐部のように、結合器の特性が反転したものでもよい。すなわち、図2において、縦軸の結合率が0である場合、結合器のクロス側に全パワーが透過し、結合率が1である場合、結合器のスルー側に全パワーが透過するような分岐部を使用することもできる。
図3に、本発明の他の実施形態による光伝送システムの構成例を示す。この光伝送システム300は、現用系および予備系の2心の伝送路を有するリング型のネットワーク構成である。図に示すように、この光伝送システム300では、1つの親ノード302と複数の子ノード304−1〜nが、複数の分岐部306−1〜nを介して、現用系の伝送路310と予備系の伝送路320に接続されている。
図3のネットワークを構成では、図1の構成と比較して、分岐部306−1〜nのポート間の配線の仕方が異なっている。具体的には、各分岐部のポートP3は、親ノード302ではなく、次の分岐部のポートP6に接続されている。これにより、2重化されたリング伝送路が形成される。このネットワーク構成では、現用系については、下り光信号が時計回りに伝搬し、上り光信号が反時計回りに伝搬する。予備系については、逆に下り光信号が反時計回りに伝搬し、上り光信号が時計回りに伝搬する。このように構成することで、現用系および予備系の両方で故障が発生した場合でも、親ノードおよび子ノードは、現用系および予備系のいずれか一方向の伝送路に切り替えることにより、その故障が発生した箇所を避けて引き続き通信を維持することができる。
図4に、本発明のさらに他の実施形態による光伝送システムの構成例を示す。この光伝送システム400は、現用系および予備系の1心の伝送路を有するリング型のネットワーク構成である。図に示すように、この光伝送システム400では、1つの親ノード402と複数の子ノード404−1〜nが、複数の分岐部406−1〜nを介して、現用系および予備系で併用される伝送路310に接続されている。
図4では、図1および図3に比較して、分岐部の構成が異なっている。具体的には、図4の分岐部406−1〜nでは、図1および図3の分岐部のポートP2およびP3が内部的に直結されているように構成されている。また、図4では、図1および図3に比較して、結合器の特性が異なっている。具体的には、図4の結合器ISP1−kおよびISP2−k(kは1〜nの整数)は、図2に示した結合器SP1−kおよびSP2−kの波長結合特性と反転した特性のものである。すなわち、結合器ISP1−kは、Δλkの区間では結合率が0であり、その外側では結合率が1である。また、結合器ISP2−kは、Δλ’kの区間では結合率が0であり、その外側では結合率が1である。
このネットワーク構成では、現用系については、下り光信号が分岐部でP1からP4へ時計回りに伝搬し、上り光信号が分岐部でP4からP1へ反時計回りに伝搬する。予備系については、下り光信号が分岐部でP6からP4へ反時計回りに伝搬し、上り光信号が分岐部でP4からP6へ時計回りに伝搬する。この構成により、図3の場合と同様に、リングの伝搬方向を現用系と予備系とで切り替えることができ、伝送路で1箇所の接続断が生じた場合でも、反対方向の伝送路を介して親ノードと子ノードの間で通信を行うことができる。このように、1心の伝送路を用いても現用系と予備系のネットワークを構成することができるので、2心の場合に比べて経済的である。
図5に、上記の実施形態におけるノード内部の機能の構成例を示す。図5(a)は、子ノードの構成例であり、図5(b)は、親ノードの構成である。
子ノード510は、下り光信号を受信し、電気信号に変換する受信部512と、送信信号を受信し、上り光信号に変換する送信部514と、下り光信号と上り光信号を波長により合分波する波長合分波器516とを備えている。
親ノードからの下り光信号は、波長合分波器516により分波され、受信部512に入射する。この下り光信号は、フォトダイオード(PD)などで構成される受信部512により電気信号に変換され、出力される。
一方、子ノード510からの送信信号は、レーザダイオード(LD)などで構成される送信部514に入力され、上り光信号に変換される。この上り光信号は、波長合分波器516により合波され、伝送路に送出される。このとき、送信部514の発振波長は、制御信号によりLDに温度変化等を与えることによって変更することができる。これにより、図2で説明した分岐部の特性により現用系と予備系の切り替えを行うことができる。
親ノード520は、波長の異なる複数の上り光信号を受信し、複数の電気信号にそれぞれ変換する受信部522と、複数の送信信号を受信し、波長の異なる複数の下り光信号にそれぞれ変換する送信部524と、複数の上り光信号と複数の下り光信号を波長により合分波する波長合分波器526と、現用系の上り光信号と下り光信号の複数のペアを波長多重する波長多重器528と、予備系の上り光信号と下り光信号の複数のペアを波長多重する波長多重器530とを備えている。
複数の子ノードからの波長の異なる複数の上り光信号は、現用系の波長多重器528または予備系の波長多重器530により分波される。分波された上り光信号はそれぞれ、波長合分波器526により経路選択され、受信部522に入射する。この波長の異なる複数の上り光信号は、PDアレイなどで構成される受信部522により電気信号にそれぞれ変換され、出力される。このように波長合分波器526を用いることによって、現用系および予備系に対して受信部522および送信部524を共用することができる。なお、波長合分波器526を使用せず、現用系および予備系ごとに個別の受信部および送信部を提供するようにしてもよい。
一方、親ノード520からの複数の送信信号は、LDアレイなどで構成される送信部524に入力され、複数の下り光信号にそれぞれ変換される。ここで、各LDの発振波長は、図2で説明したように波長の帯域が重ならないように設定される。そして、LDアレイの発振波長に応じて、波長合分波器526において、現用系または予備系のいずれかの波長合分波器528,530に経路選択される。この複数の下り光信号は、現用系の設定では、波長合分波器526により経路選択され、現用系の波長多重器528に入射し、波長多重された後、現用系の伝送路に送出される。また、この複数の下り光信号は、予備系の設定では、波長合分波器526により経路選択され、予備系の波長多重器530に入射し、波長多重された後、予備系の伝送路に送出される。このとき、送信部524の発振波長は、制御信号によりLDアレイに温度変化等を与えることによって変更することができる。これにより、現用系と予備系の設定を変更することができ、図2で説明した分岐部の特性により現用系と予備系の切り替えを行うことができる。なお、温度変化等の制御は、LDアレイ全体ではなく、各LDごとに行ってもよい。
次に、図6を参照して、本発明による光伝送システムの構成および動作について説明する。この光伝送システム600は、2つの親ノード602−1および602−2と、7つの子ノード604−1〜7と、7つの分岐部606−1〜7とから構成されている。
まず、下りの経路を考えると、親ノード602−1は、子ノード604−1、604−2、604−3および604−7と通信可能に接続されている。第1の系では、親ノード602−1は、光伝送路610を通じて、その中の子ノード604−1とだけ通信することができる。第2の系では、親ノード602−1は、分岐部606−1、606−2および606−3などの波長設定に応じて、他の子ノード604−2、604−3および604−7との通信が可能となる。
このとき、別の親ノード602−2の光信号波長群を、伝送路上で同じ波長が混在しないように親ノード602−1の光信号波長群と一部重ならないように設定されている。したがって、子ノード604−2が親ノード602−1からの光信号を受信している場合、親ノード602−2からの光信号の波長は、分岐部606−2において、子ノード604−2には到達しない。このように、波長に重なりがない状態で光伝送システムが構成されていれば、各子ノードは独立に任意の親ノードの下り光信号を受信することができる。
上りの経路では、図2に示すように、子ノードは下り光信号と同じ波長帯域の上り光信号を用いると、途中の分岐部を通過し、目的の親ノードと通信することができる。例えば、子ノード604−7から親ノード602−1に受けて、予め子ノード604−7に割り付けられた波長帯域のうち、親ノード602−1の第2の系の波長帯域に属する上り用の波長を用いると、途中の分岐部606−7、606−3、606−2および606−1を通過して、親ノード602−1に到達する。予め割り付けられたもう一方の波長帯域である親ノード602−2の第1の系の波長帯域に属する上り用の波長を用いると、途中の分岐部606−7、606−6および606−5を通過して、親ノード602−2に到達する。
このように各子ノードに各親ノードの第1および第2の系に対応した帯域の波長を割り付けておくことで双方向の通信が可能となり、親ノードと子ノードで波長の変更を行うことにより、単なる伝送路の冗長化ではなく、多様なネットワーク形態におけるルート切り替えや通信する親ノードを切り替えることができる。
以上、本発明について、具体的にいくつかの実施形態について説明したが、本発明の原理を適用できる多くの実施可能な形態に鑑みて、ここに記載した実施形態は、単に例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、上記の実施形態においては、上りと下りの光信号に別個の波長を割り付けているが、本発明は、上りと下りの光信号に同じ波長を割り付け、時分割で双方向通信する場合にも適用可能である。このように、ここに例示した実施形態は、本発明の趣旨から逸脱することなくその構成と詳細を変更することができる。さらに、説明のための構成要素および手順は、本発明の趣旨から逸脱することなく変更、補足、またはその順序を変えてもよい。
本発明の一実施形態による光伝送システムの構成例を示す図である。 本発明による光伝送システムに使用することができる分岐部の2つの結合器における波長結合特性を示す図である。 本発明の他の実施形態による光伝送システムの構成例を示す図である。 本発明のさらに他の実施形態による光伝送システムの構成例を示す図である。 本発明による光伝送システムに使用することができるノードの構成例を示す図であり、図5(a)は、子ノードの構成例であり、図5(b)は、親ノードの構成例である。 本発明による光伝送システムの構成および動作について説明するための図である。
符号の説明
100,300,400,600 光伝送システム
102,302,402,602−1,602−2 親ノード
104−1〜n,304−1〜n,404−1〜n,604−1〜7 子ノード
106−1〜n,306−1〜n,406−1〜n,606−1〜7 分岐部
110,120,310,320,410,610,620,630,640 伝送路
510 子ノード
512 受信部
514 送信部
516 波長合分波器
520 親ノード
522 受信部
524 送信部
526 波長合分波器
528,530 波長多重器
SP1−1〜n,SP2−1〜n,ISP1〜n,ISP2−1〜n 結合器
P1〜P6 ポート

Claims (7)

  1. 親ノードと、第1の系および第2の系の伝送路上で前記親ノードと接続された複数の分岐部と、前記複数の分岐部のいずれかを介して前記親ノードと通信可能に接続された複数の子ノードとを備えた光伝送システムであって、
    各分岐部は、それぞれの分岐部間で重複しない2つの異なる波長帯域を有し、
    各分岐部は、前記2つの波長帯域のうち一方の波長帯域内において、前記第1の系の伝送路を介して前記親ノードと当該子ノードとの間で通信可能とし、前記一方の波長帯域外において、前記第1の系の伝送路を介して前記親ノードと他の子ノードとの間で通信可能となるように構成され、
    各分岐部は、前記2つの波長帯域のうち他方の波長帯域内において、前記第2の系の伝送路を介して前記親ノードと当該子ノードとの間で通信可能とし、前記他方の波長帯域外において、前記第2の系の伝送路を介して前記親ノードと他の子ノードとの間で通信可能となるようにさらに構成され、
    前記親ノードおよび各子ノードは、互いに通信に用いる光信号を前記2つの波長帯域のいずれかに設定することによって前記第1の系および第2の系の伝送路のいずれかを介して通信可能なように構成されたことを特徴とする光伝送システム。
  2. 請求項1に記載の光伝送システムであって、
    前記第1の系および第2の系は、バス型の伝送路で構成されたことを特徴とする光伝送システム。
  3. 請求項1に記載の光伝送システムであって、
    前記第1の系および第2の系は、リング型の伝送路で構成されたことを特徴とする光伝送システム。
  4. 請求項1に記載の光伝送システムであって、別の親ノードをさらに備え、
    少なくとも1つの分岐部は、第1の系および第2の系のいずれかの伝送路上で前記親ノードと接続され、第3の系の伝送路上で前記別の親ノードと接続され、
    前記少なくとも1つの分岐部に接続された子ノードは、両方の親ノードと通信可能に構成されたことを特徴とする光伝送システム。
  5. 親ノードと、1心のリング状の伝送路上で前記親ノードと接続された複数の分岐部と、前記複数の分岐部のいずれかを介して前記親ノードと通信可能に接続された複数の子ノードとを備えた光伝送システムであって、
    各分岐部は、それぞれの分岐部間で重複しない2つの異なる波長帯域を有し、
    各分岐部は、前記2つの波長帯域のうち一方の波長帯域内において、上りが右回りであり、下りが左回りである第1の系により前記伝送路を介して前記親ノードと当該子ノードとの間で通信可能とし、前記一方の波長帯域外において、前記第1の系により前記伝送路を介して前記親ノードと他の子ノードとの間で通信可能となるように構成され、
    各分岐部は、前記2つの波長帯域のうち他方の波長帯域内において、上りが左回りであり、下りが右回りである第2の系により前記伝送路を介して前記親ノードと当該子ノードとの間で通信可能とし、前記他方の波長帯域外において、前記第2の系により前記伝送路を介して前記親ノードと他の子ノードとの間で通信可能となるようにさらに構成され、
    前記親ノードおよび各子ノードは、互いに通信に用いる光信号を前記2つの波長帯域のいずれかに設定することによって前記第1の系および第2の系のいずれかにより通信可能なように構成されたことを特徴とする光伝送システム。
  6. 光伝送システムに使用する光分岐部であって、
    光信号を第1の帯域ではクロス側に透過させ、それ以外ではスルー側に透過させる第1の2×2結合器と、
    光信号を第2の帯域ではクロス側に透過させ、それ以外ではスルー側に透過させる第2の2×2結合器と、
    を備え、前記第1の2×2結合器の一方の出力と、前記第2の2×2結合器の一方の入力とを接続して構成されたことを特徴とする光分岐部。
  7. 光伝送システムに使用する光分岐部であって、
    光信号を第1の帯域ではスルー側に透過させ、それ以外ではクロス側に透過させる第1の2×2結合器と、
    光信号を第2の帯域ではスルー側に透過させ、それ以外ではクロス側に透過させる第2の2×2結合器と、
    を備え、前記第1の2×2結合器の一方の出力と、前記第2の2×2結合器の一方の入力とを接続して構成されたことを特徴とする光分岐部。
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