JP2009290149A - 測定装置、露光装置、及び電子デバイスの製造方法 - Google Patents

測定装置、露光装置、及び電子デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光学素子の被照射面における汚染物質の付着の程度を正確に測定する。
【解決手段】光源1から射出される光の照射により光学素子PM1〜PM6の被照射面における汚染の特性の少なくとも1つを測定する測定装置であって、前記被照射面に第1の光を照射して生じる光電子電流値と、前記被照射面に該第1の光よりも長い波長域の第2の光を照射して生じる光電子電流値とに基づいて、前記汚染の特性の少なくとも1つを測定する測定手段を備えて構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源から射出される光の照射により光学素子の被照射面における汚染の特性を測定する測定装置、該測定装置を備える露光装置、及び該露光装置を用いる電子デバイスの製造方法に関する。
近年、半導体集積回路の微細化に伴い、光の回折限界によって制限される光学系の解像力を向上させるために、従来の紫外線に代えてこれより短い波長(11〜14nm程度)のEUV(Extreme UltraViolet)光(極端紫外線)を使用した露光技術が開発されている。これにより、微細なパターン(例えば、22〜45nm等)の露光が可能になるものと期待されている。EUV光の波長領域での物質の屈折率は1に近いため、従来のレンズのような透過屈折型の光学素子を使用することができず、反射型の光学素子であるミラーが使用される。
EUV光を露光光とする露光装置(以下、EUV露光装置という)は、EUV光を発生する光源、光を整形する照明光学系ミラー群、反射型のマスク、該マスク上の回路パターンをウエハ上に縮小投影する投影光学系ミラー群等を備えて構成されている。光源としては、レーザプラズマ方式、放電プラズマ方式等が使用される。露光光の光路は、光の吸収を抑制するため、真空とされる必要があり、光学系を構成するミラー群は真空チャンバ内に収容されている。このようなEUV露光装置は、例えば、下記特許文献1に記載されている。
ところで、EUV光が光学系を構成する光学素子としてのミラーに照射されると、ミラーの表面の酸化や炭素等の汚染物質(コンタミネーション)が付着又は形成(以下、単に付着という)される。これは、真空中といえども存在する水分や有機物等の残留ガスとEUV光とによる光化学反応により生じるものである。このような汚染物質の付着が生じると、ミラーの反射率が低下する等、光学特性が劣化してしまう。このため、EUV露光装置では、ミラーの表面における汚染物質の有無やその付着の程度を速やかに検出し、所望の性能が得られない場合には、光学素子の洗浄や必要に応じて交換等のメンテナンスを実施する必要がある。
ミラーの表面の汚染物質の付着を検出する方法としては、EUV光の照射によりミラーの表面に発生する光電子電流を測定する方法が知られている。測定される光電子電流値は、ミラーの表面の汚染物質の付着の程度(量)によって変化するため、所定の初期時点(運用開始時やメンテナンス終了時等の汚染物質の付着が無い時点)における光電子電流値と、運用後の適宜な時点における光電子電流値とをそれぞれ測定して、その差分から汚染物質の付着の程度を検出することが可能である。ここで、測定対象としてのミラーに到達する光の照度は、光源の経時的な劣化や特性の変動、あるいは当該ミラーの前段に配置されている光学素子等の汚染等によって変動する。このような場合、ミラーの表面に生じる光電子電流は、照度の変動に従って変動するため、測定した光電子電流値が、汚染物質の付着により変動したのか、照度の変動により変動したのかを区別することができず、汚染物質の付着の程度を正確に測定することができない。
これを解決する技術としては、下記特許文献2に開示されているように、ミラーの表面の有効領域における光電子電流と該有効領域外の領域の光電子電流とを測定して、これらに基づいて、照度の変動と汚染物質の付着による変動とを区別するようにしたものが知られている。
しかしながら、前記有効領域外の領域は、汚染物質が付着しずらい材料で形成し、あるいは測定時以外は遮蔽部材により遮蔽して、汚染物質の付着を抑制するようにしているが、少なくとも測定時にはEUV光が照射されるため等、当該有効領域に付着する汚染物質よりは該有効領域外の領域に付着する汚染物質は少ないものの、当該有効領域外の領域にも汚染物質が経時的に付着し、その測定値自体が誤差を含むものとなり、有効領域における汚染物質の付着を正確に測定することができない場合があるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、光学素子の被照射面における汚染物質の付着の程度を正確に測定することができる測定装置、該測定装置を備える露光装置、及び該露光装置を用いる電子デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
特開平11−312638号公報 特開2006−173365号公報
本発明の第1の観点によると、光源から射出される光の照射により光学素子の被照射面における汚染の特性の少なくとも1つを測定する測定装置であって、前記被照射面に第1の光を照射して生じる光電子電流値と、前記被照射面に該第1の光よりも長い波長域の第2の光を照射して生じる光電子電流値との比に基づいて、前記汚染の特性の少なくとも1つを測定する測定手段を備える測定装置が提供される。ここで、汚染の特性とは、光学素子の被照射面の酸化や炭素等の汚染物質の付着等をいう。
本発明の第2の観点によると、少なくとも1つの光学素子を備え、第1面の像を第2面上に投影露光する露光装置であって、前記光学素子の被照射面における汚染の特性の少なくとも1つを測定するため、本発明の第1の観点に係る測定装置を備える露光装置が提供される。この場合において、前記光を供給する光源として、極端紫外線を含む光を射出するEUV光源を備えることができる。本発明に係る露光装置によれば、光学素子の被照射面に生じる汚染物質の付着の程度を正確に測定することができる本発明に係る測定装置を備えているので、光学素子を常に適正な状態に管理することができ、露光精度を向上することができる。
本発明の第3の観点によると、本発明の第2の観点に係る露光装置を用いて基板を露光する工程と、露光された前記基板を現像する工程とを含む電子デバイスの製造方法が提供される。本発明に係る電子デバイスの製造方法によれば、高い露光精度を実現できる本発明に係る露光装置を用いて基板を露光する工程を含んでいるので、高性能、高品質、高信頼な電子デバイスを製造することができる。
本発明によれば、光学素子の被照射面における汚染物質の付着の程度を正確に測定することができる測定装置、高い露光精度を実現できる露光装置、及び高性能、高品質、高信頼な電子デバイスを製造できる製造方法が提供されるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る露光装置の概略構成を示す図である。この露光装置は、波長5nm〜50nm程度(望ましくは波長11nm〜14nm程度)のEUV(Extreme Ultraviolet)光(極端紫外線)を露光光として使用するEUV露光装置である。本露光装置は、光源装置1からの照明光(露光光)ILで反射型のマスクMのパターン面(マスク面)を照明する照明光学系ILSと、マスクMを載置し、マスクMの位置決めを行うマスクステージMSと、マスクMのパターン像をウエハW(感光性基板)上に投影する投影光学系PLと、ウエハWを載置し、ウエハWの位置決めを行うウエハステージWSとを備えて構成されている。
図1においては、ウエハWの載置面の法線方向をZ方向とし、Z方向に垂直な平面内において図1の紙面に平行な方向をY方向、紙面に垂直な方向をX方向としている。なお、本露光装置は、マスクMとウエハWとを図1のY方向(以下、走査方向Yともいう)に走査移動させつつ、マスクM上のマスクパターンをウエハWに投影露光する走査型の投影露光装置である。
この露光装置は、その内部が真空雰囲気に維持される真空チャンバ100を有しており、光源装置1からウエハWまでの光路の全体は、真空チャンバ100内に収められている。また、マスクステージMSには、不図示の静電チャック方式のマスクホルダが設けられ、そのマスクホルダによってマスクMが保持される。同様に、ウエハステージWSには、不図示の静電チャック方式のウエハホルダが設けられ、そのウエハホルダによってウエハWが保持される。さらに、マスクステージMS及びウエハステージWSは、それぞれマスクステージ駆動部(不図示)及びウエハステージ駆動部(不図示)によって、Y方向に所定ストロークで駆動可能であるとともに、X方向、Z方向、X方向周りの回転方向であるθX方向、Y方向回りの回転方向であるθY方向及びZ方向回りの回転方向であるθZ方向にも駆動可能である。
なお、不図示の制御部が配置されており、その制御部からマスクステージMSやウエハステージWS等の本露光装置の各部に対して各種の指令を与える。また、この制御部は、後述するフィルタ装置FLSの動作の制御、照明光学系ILS及び投影光学系PLを構成するミラー等の光学素子の表面(被照射面)への炭素膜等の汚染物質の付着の程度を測定するための制御を行う。
光源装置1としては、レーザ励起型プラズマ光源又は放電励起型プラズマ光源等が用いられる。光源装置1からは、主として、13.5nm程度の波長にピークを有するEUV光が射出され、この光がウエハWの露光に用いられるが、現状では、EUV光以外にも、これよりも波長の長い真空紫外線(VUV光)、紫外線(UV光)、可視光線も同時に射出される。光源装置1から射出された光は、コリメータミラー2により略平行光束とされ、照明光学系ILSに入射される。
照明光学系ILSに入射した光(照明光IL)は、オプティカルインテグレータ3に入射する。すなわち、照明光ILは、反射型のオプティカルインテグレータ3を構成する第1のフライアイミラー3a(均一化光学素子)と第2のフライアイミラー3b(均一化光学素子)とにより順次反射され、第2のフライアイミラー3b上(又はその近傍)である照明光学系ILSの瞳面(照明光学系瞳面)に、所定の形状を有する実質的な面光源を形成する。その後、照明光ILは、コンデンサミラー4によって集光され、光路折り曲げ用の平面ミラー5によって偏向されて、マスクMのパターン面上の露光視野内を円弧スリット状の照明光ILとしてほぼ均一に照明する。
投影光学系PLは、反射ミラーとしての第1ミラーPM1〜第6ミラーPM6を備えている。各ミラーPM1〜PM6として用いられるミラーの一例が、図2の平面図及び図3の断面図に示されている。なお、図2及び図3では、ミラーを符号PMとして表示している。ミラーPMは、低熱膨張ガラス製のミラー基板11の表面に、多層膜12を形成して構成されている。多層膜12としては、波長13.5nmに反射ピークを有するモリブデン(Mo)とシリコン(Si)を40〜50層程度交互に積層して構成されるものを用いることができる。なお、照明光学系ILSを構成するミラー等も同様に構成されている。図2及び図3に示したミラーPMは、汚染物質の付着を測定する対象となるミラーであるため、多層膜12には、その上に経時的に形成される汚染物質の付着の程度を測定する測定装置の一部を構成する検出手段としての電流計Amが電気的に接続されており、光の入射時に放出される光電子電流を測定できるようになっている。
マスクMのパターン面により反射されて投影光学系PLに入射した照明光ILは、第1ミラーPM1によって反射され、投影光学系PLの瞳面に配置された開口絞りSを介した後、第2ミラーPM2に入射する。第2ミラーPM2で反射された照明光ILは、第3ミラーPM3、第4ミラーPM4、第5ミラーPM5、第6ミラーPM6の順に反射されて、ウエハW上の露光領域にマスクパターンの一部の像を形成する。マスクステージMSとウエハステージWSとを所定のスキャン方向(走査方向Y)に同期的に走査することにより、マスクMのパターンの像の全体がウエハW上のショット領域に転写される。
光源装置1から射出される光は、上述したように、極端紫外域以外に、これよりも波長の長い帯域(真空紫外域、紫外域、及び可視光域)にもスペクトルを有している。本実施形態では、かかる長波長域の光を積極的に利用する。即ち、光源装置1から射出される光を、EUV光を含む所定の波長よりも短い波長の第1の光と、該所定の光よりも長い波長の第2の光とに選択的に分離するために、フィルタ装置FLSを設けている。フィルタ装置FLSは、この実施形態では、図1に示されているように、照明光学系ILS内のコリメータミラー2とオプティカルインテグレータ3との間の光路中に挿脱可能に配置されている。但し、フィルタ装置FLSは、汚染物質の測定対象とするミラーとの関係で、他の位置に設けてもよい。
フィルタ装置FLSは、具体的には、図4及び図5に示されているように、第1フィルタFL1及び第2フィルタFL2を備えて構成されている。第1フィルタFL1は、光源装置1から射出される光のうち、所定の波長よりも短い波長の第1の光を選択的に透過させ、該所定の波長よりも長い波長の第2の光を遮蔽するフィルタである。第2フィルタFL2は、光源装置1から射出される光のうち、該所定の波長よりも長い波長の第2の光を選択的に透過させ、該所定の波長よりも短い波長の第1の光を遮蔽するフィルタである。該所定の波長は、この実施形態では、例えば波長110nmに設定されている。なお、第1フィルタFL1としては、例えば、Zrフィルタ、Siフィルタ、Beフィルタ、などが挙げられ、第2フィルタFL2としては、LiFフィルタ、MgFフィルタ、SiOフィルタ、などが挙げられる。
これらの第1フィルタFL1及び第2フィルタFL2は、切換機構により光路中に選択的に挿入できるようになっている。切換機構としては、例えば、図4及び図5に示されているように、第1フィルタFL1及び第2フィルタFL2を装着したレボルバ(円板)RVを不図示の制御部による制御の下、駆動部DRを介して所定の角度だけ回転させることにより、光路中に第1フィルタFL1又は第2フィルタFL2を選択的に挿入配置するようにしたレボルバ方式の切換機構を用いることができる。
図4に示されているように、レボルバRVを回転させて、第1フィルタFL1を光路中に挿入すると、光源装置1からの光ILのうち波長110nm未満の第1の光IL1が第1フィルタFL1を選択的に透過し、汚染物質の測定対象としてのミラーPMに供給される。なお、汚染物質の測定対象としてのミラーPMは、この実施形態では、図1におけるミラーPM1〜PM6のうちの何れかである。このときのミラーPMに生じる光電子電流を電流計Amで測定することにより、第1の光IL1を照射して生じるミラーPMの光電子電流が測定される。
図6は、第1の光IL1を照射して生じるミラーPMにおける光電子電流の時間経過に伴う変化の一例を示している。第1の光IL1を照射して生じるミラーPMにおける光電子電流は、同図に示すように、初期時点(運用開始時又はメンテナンス終了時)におけるミラーPMにおける光電子電流値Ae0から、時間の経過とともに減少し、時間tにおいては光電子電流値Aeとなる。これらの差(Ae0−Ae)は、EUV光の照射によるミラーPMの表面に経時的に付着する汚染物質(例えば、炭素膜)の増大に伴う、該汚染物質による光電子放出の阻止効果に起因する減少分C1と、光源装置1の経時的劣化に伴う照度の低下に起因する減少分C2とを加算したものに相当するものである。
また、図5に示されているように、レボルバRVを回転させて、第2フィルタFL2を光路中に挿入すると、光源装置1からの光ILのうち波長110nm以上の第2の光IL2が第2フィルタFL2を選択的に透過し、汚染物質の測定対象としてのミラーPMに供給される。このときのミラーPMに生じる光電子電流を電流計Amで測定することにより、第2の光IL2を照射して生じるミラーPMの光電子電流が測定される。
図7は、第2の光IL2を照射して生じるミラーPMにおける光電子電流の時間経過に伴う変化の一例を示している。第2の光IL2を照射して生じるミラーPMにおける光電子電流は、同図に示すように、初期状態(運用開始時又はメンテナンス終了時)におけるミラーPMにおける光電子電流値Av0から、時間の経過とともに減少し、時間tにおいて光電子電流値Avとなる。これらの差(Av0−Av)は、第2の光IL2はEUV光の照射によるミラーPMの表面に経時的に付着する汚染物質(例えば、炭素膜)による影響を殆ど受けないため、光源装置1の経時的劣化に伴う照度の低下に起因する減少分C2に相当するものである。
従って、第1の光IL1を照射して得られる光電子電流値と、第2の光IL2を照射して得られる光電子電流値とに基づいてミラーPM上の汚染物質の付着を算出することにより、光源装置1に起因する照度低下の影響を排除した、ミラーPMに付着している汚染物質の量を特定することができる。具体的には、初期時点において第1の光IL1を照射して得られる光電子電流値Ae0と当該初期時点において第2の光IL2を照射して得られる光電子電流値Av0との比(Ae0をAv0で除した値)と、その後の測定時点において第1の光IL1を照射して得られる光電子電流値Aeと当該測定時点において第2の光IL2を照射して得られる光電子電流値Avとの比(AeをAvで除した値)との差分から、当該ミラーPMの表面に付着している汚染物質の量を正確に求めることができる。
このようにして求められた汚染物質の量が所定の値を越えた場合には、当該ミラーPMの洗浄又は交換等のメンテナンスが実施される。ミラーPMの洗浄は、例えば、光洗浄用の光源装置を別途設け、この光源からパルスレーザ光(KrF:248nm、パルス持続時間20ns)を照射して、該汚染物質を除去する光洗浄により、人手を介さずに実施することが可能である。光洗浄に使用するレーザは、短パルスで短波長の方が進入深さが浅く、熱的な負荷も小さいため、均一なクリーニングができるので望ましく、エキシマレーザ等が好適である。
初期時点における第2の光IL2を照射して得られる光電子電流値Av0とその後の測定時点における第2の光IL2を照射して得られる光電子電流値Avとの差に基づいて測定される光源装置1に起因する照度の低下が所定の値を越えた場合には、当該光源装置1のメンテナンスが行われることになる。
なお、第1の光として例えば極端紫外線を光学素子の被照射面に照射して得られる光電子電流は、該光学素子の被照射面における汚染物質の付着による影響を顕著に受けるため、測定された光電子電流値は、汚染物質の付着と被照射面に照射される第1の光の照度とを反映したものとなる。一方、第2の光として例えば可視光線を光学素子の被照射面に照射して得られる光電子電流は、該光学素子の被照射面における汚染物質の付着による影響を殆ど受けないため、測定された光電子電流値は、該第2の光の照度のみを反映したものとなる。従って、第1の光を照射して得られる光電子電流値と第2の光を照射して得られる光電子電流値とに基づいて汚染物質の付着の程度を求めることにより、照度の変動による誤差を排除することができ、光学素子の被照射面における汚染物質の付着の程度を、より正確に測定することができるようになる。
なお、上述した実施形態では、単一のEUV光源としての光源装置1が真空紫外、紫外、可視光域にもスペクトルを有することを利用して、光源装置1に起因する照度の低下を補償してミラーPM上の汚染物質の付着をより正確に測定した。ミラーPMに照射される光の照度の低下は、測定対象としてのミラーPMの前段に配置されているミラー、その他の光学素子の経時的な汚染によっても生じ得る。これを補償するためには、以下のようにするとよい。光源装置1として、互いに独立して、EUV光を含む第1の光を発生する第1光源装置と、第2の光を発生する第2光源装置とを設ける。なお、ここでは、便宜的に、第1光源装置及び第2光源装置は、その劣化による経時的な照度低下はないものとする。
第1光源装置からの第1の光を測定対象のミラーPMに照射して得られる光電子電流は、前段の光学素子に起因する照度の低下と、ミラーPM上の汚染物質の付着とを反映している。一方、第2光源装置からの第2の光をミラーPMに照射して得られる光電子電流は、前段の光学素子に起因する照度の低下のみを反映したものとなる。従って、第1光源装置からの第1の光を照射して得られる光電子電流値と、第2光源装置からの第2の光を照射して得られる光電子電流値とに基づいて、測定対象のミラーPM上の汚染物質の付着を求めることにより、前段の光学素子等による照度低下による誤差を排除した、より正確な汚染物質の付着の程度を測定することができる。
上述した実施形態における投影光学系PLは、上述の6枚の非球面の各ミラーPM1〜PM6で構成される光学系に限られるものではなく、8枚のミラーや10枚のミラーなど、他の枚数のミラーからなる反射光学系を用いることもできる。
なお、本実施形態における汚染物質の測定対象としてのミラーは、投影光学系PLの各ミラーに限定されず、照明光学系ILSの各ミラーのうちの何れかであってもよい。さらに、本実施形態における所定の波長は、例えば波長50nmや150nm等に設定してもよい。
また、本実施形態における露光装置に用いられるミラー(例えば、コリメータミラー2、照明光学系ILS及び投影光学系PLの各ミラー)は、EUV光を反射させるために、反射面に多層膜が形成されているが、この多層膜は、Mo/Si多層膜以外に、Mo/Be多層膜などで構成されていてもよい。さらに、本実施形態の光源装置1から射出されるEUV光(露光光)のピーク波長は、13.5nmに限られず、11.8nmであってもよい。
また、以上の説明においては、露光対象となる基板として半導体ウエハWを想定したが、露光対象となる基板は半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスク又はレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)、又はフィルム部材などであってもよい。また、その基板は、その形状が円形に限られるものではなく、矩形など他の形状でもよい。
さらに、本実施形態の光学系を適用する露光装置の形態は、上述したマスクMとウエハWとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)に限らず、マスクMとウエハWとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、ウエハWを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)であってもよい。
本実施形態の走査型露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることは言うまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が完了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は、温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルーム内で行うことが望ましい。
次に、本実施形態における露光装置を用いた電子デバイスの製造方法について説明する。上記の実施形態の露光装置を用いて半導体デバイス等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造する場合、電子デバイスは、図8に示す如く、電子デバイスの機能・性能設計を行うステップS111、この設計ステップS111に基づいたマスク(レチクル)を製作するステップS112、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造するステップS113、前述した実施形態の露光装置によりマスクのパターンを基板へ露光転写する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップS114、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージング工程などの加工プロセスを含む)S115、並びに検査ステップS116等を経て製造される。言い換えると、このデバイスの製造方法は、リソグラフィ工程を含み、そのリソグラフィ工程で上記の実施形態の露光装置を用いて感光性基板を露光している。
なお、本発明は上述した全ての構成要素を適宜組み合わせて用いる事が可能であり、また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本発明の実施形態におけるEUV露光装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態におけるミラーの構成を示す平面図である。 本発明の実施形態におけるミラーの構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態におけるフィルタ装置の構成及び配置を示す図であり、第1フィルタを光路上に配置した場合(第1の光を照射する場合)を示す図である。 本発明の実施形態におけるフィルタ装置の構成及び配置を示す図であり、第2フィルタを光路上に配置した場合(第2の光を照射する場合)を示す図である。 本発明の実施形態における第1の光を照射した場合の光電子電流の経時的な変化を示すグラフである。 本発明の実施形態における第2の光を照射した場合の光電子電流の経時的な変化を示すグラフである。 本発明の実施形態における電子デバイスの製造方法の概要を示す図である。
符号の説明
1…光源装置、ILS…照明光学系、PL…投影光学系、PM1〜PM6…ミラー、M…マスク、W…ウエハ、FLS…フィルタ装置、11…ミラー基板、12…多層膜、PM…測定対象のミラー、IL…照明光(光源装置から射出される光)、IL1…第1の光(波長110nm未満の光)、IL2…第2の光(波長110nm以上の光)、RV…レボルバ、FL1…第1フィルタ、FL2…第2フィルタ、DR…駆動部、Ae0…初期時点での第1の光を照射して生じる光電子電流値、Ae…測定時点での第1の光を照射して生じる光電子電流値、Av0…初期時点での第2の光を照射して生じる光電子電流値、Av…測定時点での第2の光を照射して生じる光電子電流値、C1…汚染物質の付着に伴う光電子電流値の減少、C2…光源の劣化に伴う光電子電流値の減少。

Claims (8)

  1. 光源から射出される光の照射により光学素子の被照射面における汚染の特性の少なくとも1つを測定する測定装置であって、
    前記被照射面に第1の光を照射して生じる光電子電流値と、前記被照射面に該第1の光よりも長い波長域の第2の光を照射して生じる光電子電流値との比に基づいて、前記汚染の特性の少なくとも1つを測定する測定手段を備えることを特徴とする測定装置。
  2. 前記測定手段は、前記光学素子から放出される電子を検出する検出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記第1の光は極端紫外域の光であることを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記光学素子は反射ミラーであることを特徴とする請求項3に記載の測定装置。
  5. 前記光源から射出される光のうち、前記第1の光の透過率と前記第2の光の透過率とを選択的に切り換えるフィルタ手段を、前記光源と前記被照射面との間の光路中に挿脱可能に設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の測定装置。
  6. 少なくとも1つの光学素子を備え、第1面の像を第2面上に露光する露光装置であって、
    前記光学素子の被照射面における汚染の特性の少なくとも1つを測定するため、請求項1〜5の何れか一項に記載の測定装置を備えることを特徴とする露光装置。
  7. 前記光を供給するEUV光源を備えることを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  8. 請求項6又は7に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    露光された前記基板を現像する工程とを含むことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013537710A (ja) * 2010-07-30 2013-10-03 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー マイクロリソグラフィ用の投影露光ツールの光学系を検定する方法及び装置

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