JP2009289462A - 固定陽極型x線管装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐電圧及び放熱特性を向上でき、小型化を図ることのできる固定陽極型X線管装置を提供する。
【解決手段】出力窓5が形成された真空外囲器2と、陽極ターゲット6と、陽極ターゲットを支持した一端部及び真空外囲器の外部に突出した他端部を有した支持体9と、陰極フィラメント8と、管容器15と、板部17a及び上記他端部に接続され貫通孔hを含んだ筒部17bを有した放熱体17と、絶縁材16と、貫通孔並びに絶縁材の一部及び管容器の一部を貫通して第2方向d2に引き出され陽極ターゲットに高電圧を印加する高圧ケーブル13と、を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】出力窓5が形成された真空外囲器2と、陽極ターゲット6と、陽極ターゲットを支持した一端部及び真空外囲器の外部に突出した他端部を有した支持体9と、陰極フィラメント8と、管容器15と、板部17a及び上記他端部に接続され貫通孔hを含んだ筒部17bを有した放熱体17と、絶縁材16と、貫通孔並びに絶縁材の一部及び管容器の一部を貫通して第2方向d2に引き出され陽極ターゲットに高電圧を印加する高圧ケーブル13と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、固定陽極型X線管装置に関する。
一般に、X線管装置として、固定陽極型X線管装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。固定陽極型X線管装置は、真空外囲器、陽極ターゲット、陰極フィラメント、支持体、放熱体、絶縁材及び高圧ケーブルを備えている。真空外囲器の一端の平坦部にX線を透過する出力窓が設けられている。
陽極ターゲットは、真空外囲器の内部に配置され、出力窓に対向している。陰極フィラメントは、真空外囲器の内部に配置され、陽極ターゲットに照射する電子を放出するものである。支持体は、真空外囲器内に設けられている。支持体の一端部は、陽極ターゲットを支持している。支持体の他端部は、真空外囲器に接合され、かつ、真空外囲器の外側に突出している。
放熱体は、支持体の他端部に接続されている。放熱体は、陽極ターゲットで発生して支持体に伝達された熱を放出するためのものである。絶縁材は、放熱体の周り及び放熱体の内側に設けられている。高圧ケーブルは、陽極ターゲットに高電圧を印加するためのものである。高圧ケーブルは、放熱体の内側を通って引き出されている。
特開2007−42434号公報(第6図)
陽極ターゲットにて発生する熱は、支持体及び放熱体を介して放出される。しかしながら、温度サイクルの繰り返しにより、特に放熱体内側の絶縁材が冷却時に収縮した際、放熱体表面から絶縁材が剥がれ、沿面絶縁破壊が発生する恐れがある。上記したことは、放熱体内側が袋小路構造のためである。
その他、近年、固定陽極型X線管装置の小型化及び高出力化が望まれている。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、耐電圧及び放熱特性を向上でき、小型化を図ることのできる固定陽極型X線管装置を提供することにある。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、耐電圧及び放熱特性を向上でき、小型化を図ることのできる固定陽極型X線管装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の態様に係る固定陽極型X線管装置は、
X線を透過する出力窓が形成された真空外囲器と、
前記真空外囲器内に設けられ、前記出力窓に第1方向に対向した陽極ターゲットと、
前記真空外囲器内に設けられ、前記陽極ターゲットを支持した一端部及び前記真空外囲器の外部に突出した他端部を有し、これら一端部及び他端部が前記第1方向に対向した支持体と、
前記真空外囲器内に設けられ、前記陽極ターゲットに照射する電子を放出する陰極フィラメントと、
前記真空外囲器の一部及び前記他端部を収容する管容器と、
前記第1方向に前記他端部と対向し前記管容器に接続された板部及び前記板部から前記支持体に向かって突出し前記他端部に接続され前記第1方向に直交した第2方向に貫通した貫通孔を含み前記板部と一体に形成された筒部を有した放熱体と、
前記管容器並びに前記真空外囲器の一部及び前記放熱体間に充填された絶縁材と、
前記貫通孔並びに前記貫通孔に対向した前記絶縁材の一部及び前記管容器の一部を貫通して前記第2方向に引き出され、前記陽極ターゲットに高電圧を印加する高圧ケーブルと、を備えている。
X線を透過する出力窓が形成された真空外囲器と、
前記真空外囲器内に設けられ、前記出力窓に第1方向に対向した陽極ターゲットと、
前記真空外囲器内に設けられ、前記陽極ターゲットを支持した一端部及び前記真空外囲器の外部に突出した他端部を有し、これら一端部及び他端部が前記第1方向に対向した支持体と、
前記真空外囲器内に設けられ、前記陽極ターゲットに照射する電子を放出する陰極フィラメントと、
前記真空外囲器の一部及び前記他端部を収容する管容器と、
前記第1方向に前記他端部と対向し前記管容器に接続された板部及び前記板部から前記支持体に向かって突出し前記他端部に接続され前記第1方向に直交した第2方向に貫通した貫通孔を含み前記板部と一体に形成された筒部を有した放熱体と、
前記管容器並びに前記真空外囲器の一部及び前記放熱体間に充填された絶縁材と、
前記貫通孔並びに前記貫通孔に対向した前記絶縁材の一部及び前記管容器の一部を貫通して前記第2方向に引き出され、前記陽極ターゲットに高電圧を印加する高圧ケーブルと、を備えている。
この発明によれば、耐電圧及び放熱特性を向上でき、小型化を図ることのできる固定陽極型X線管装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態に係る固定陽極型X線管装置について詳細に説明する。
図1に示すように、固定陽極型X線管装置は、真空外囲器2と、陽極ターゲット6と、支持体9と、陰極フィラメント8と、管容器15と、放熱体17と、絶縁材16と、高圧ケーブル13とを備えている。
図1に示すように、固定陽極型X線管装置は、真空外囲器2と、陽極ターゲット6と、支持体9と、陰極フィラメント8と、管容器15と、放熱体17と、絶縁材16と、高圧ケーブル13とを備えている。
真空外囲器2は、内部を真空保持している。真空外囲器2は、管軸に沿った方向(以下、第1方向と称する)d1の一端側の金属外囲器3と、高電圧絶縁部を構成する部分である他端側の絶縁外囲器4とを組み合わせて構成されている。
金属外囲器3は、その先端外径が徐々に細くなる筒状で、先端面が平坦に形成され、その平坦部分にX線を透過する出力窓5が設けられている。この出力窓5は、X線の減衰が少ない材料として例えばベリリウム(Be)で形成されている。絶縁外囲器4は、電気絶縁性セラミックスなどの絶縁材料で筒状に形成されている。
また、真空外囲器2の内部には、出力窓5に第1方向d1対向して陽極ターゲット6が配置され、この陽極ターゲット6の外側に収束電極7が配置され、この収束電極7の外側に陰極フィラメント8が配置されている。陰極フィラメント8は、収束電極7の外周部に固定されている。
また、真空外囲器2内の中心部には支持体9が配置されている。支持体9の一端部が集束電極7の内側に配置されるとともに先端で陽極ターゲット6を支持している。支持体9の他端部は、絶縁外囲器4の他端側から外部に突出されるとともに、接合体10によって絶縁外囲器4に封止状態に結合されている。支持体9の一端部及び他端部は、第1方向に対向している。
支持体9の他端部の端面には、支持体9の内部に形成された排気路11を通じて真空外囲器2内を排気するための排気管12が設けられているとともに、陽極ターゲット6に高電圧を印加するための高圧ケーブル13が接続される給電部14が設けられている。
また、真空外囲器2の一部である絶縁外囲器4、及び絶縁外囲器4から突出した支持体9の他端部などが、管容器15に収容されている。この管容器15の内部には、例えばシリコーン樹脂などのポッティング材である絶縁材16が充填されている。
放熱体17は、円盤状の板部17a及び筒部17bを有している。板部17a及び筒部17bは一体形成されている。板部17aは、第1方向d1に支持体9の他端部と対向し管容器15に接続されている。筒部17bは、板部17aから支持体9に向かって突出し、支持体9の他端部に接続され、第1方向d1に直交した第2方向d2に貫通した貫通孔hを含んでいる。
放熱体17は、20W/m・K以上の高熱伝導特性および10kV/mm以上の高電圧絶縁性を有するセラミックスで例えば窒化アルミニウムを用いることにより、90W/m・K以上の高熱伝導率が得られる。
高圧ケーブル13は、貫通孔h並びに貫通孔hに対向した絶縁材16の一部及び管容器15の一部を貫通して第2方向d2に引き出されている。高圧ケーブル13は、陽極ターゲット6に高電圧を印加するためのものである。
絶縁材16は、管容器15並びに絶縁外囲器4及び放熱体17間に充填されている。絶縁材16は、さらに貫通孔h及び高圧ケーブル13間に充填されている。絶縁材16は、さらに貫通孔hに充填されている。絶縁材16は、さらに給電部14及び放熱体17間に充填されている。これらの絶縁材16は繋がっている。
また、管容器15の側面又は外面には、管容器15を冷却する冷却部18が配設されている。冷却部18には、固定陽極型X線管装置の入力に応じて例えば空冷式若しくは液冷式、又はヒートパイプ式を選択できるが、維持管理が容易な空冷式、又はヒートパイプ式が好ましい。冷却部18はラジエータであっても良い。
また、陽極ターゲット6への電子の衝突によって熱が発生し、この陽極ターゲット6の熱が支持体9に伝わり、この支持体9の他端部に接続されている接合体10を介して絶縁外囲器4、絶縁材16及び放熱体17へ放散および伝導され、放熱体17を介して絶縁材16及び管容器15などへ放散及び伝導される。絶縁材16や放熱体17から管容器15に伝導された熱は、管容器15の側面又は外面を冷却する冷却部18によって放出される。さらに、放熱体17の円盤状の板部17a及び筒部17bを冷却部18としてもちいることで、陽極ターゲット6で発生して支持体9に伝達された熱をより効率的に放出できる。
以上のように構成された固定陽極型X線管装置によれば、高圧ケーブル13は第2方向d2に引き出されている。放熱体17の内側に、貫通孔hを通じて絶縁材16及び高圧ケーブル13を設けた構造のため、耐電圧特性の安定化を図ることができる。放熱体17の内側の絶縁材16は貫通孔h内部及び放熱体17外側の絶縁材16と繋がっているため、従来の問題点を解決することができる。すなわち、放熱体17の内側と絶縁材16との密着・接合面に力が加わり剥がれが引き起こることを防止することができる。
また、給電部14が放熱体17の円盤状の板部17a及び筒部17bにて囲まれているため、管容器15の側面側との貫通耐電圧を向上することができる。
高圧ケーブル13は第2方向d2に引き出されているため、放熱体17の板部17aを円盤状に形成することができる。このため、放熱体17により、管容器15及び冷却部18への放熱及び伝熱効率を向上できる。例えば、高圧ケーブル13を第1方向d1に引き出した場合、板部17aを環状に形成することになるため、上記した場合に比べ上記放熱及び伝熱効率は低減することになる。
さらに、高圧ケーブル13は第2方向d2に引き出されているため、固定陽極型X線管装置の小型化を図ることができる。
上記したことから、耐電圧及び放熱特性を向上でき、小型化を図ることのできる固定陽極型X線管装置を得ることができる。
上記したことから、耐電圧及び放熱特性を向上でき、小型化を図ることのできる固定陽極型X線管装置を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
2・・・真空外囲器、3・・・金属外囲器、4…絶縁外囲器、5…出力窓、6…陽極ターゲット、8…陰極フィラメント、9…支持体、13…高圧ケーブル、15…管容器、16…絶縁材、17…放熱体、17a…板部、17b…筒部、18…冷却部、h…貫通孔、d1,d2…方向。
Claims (3)
- X線を透過する出力窓が形成された真空外囲器と、
前記真空外囲器内に設けられ、前記出力窓に第1方向に対向した陽極ターゲットと、
前記真空外囲器内に設けられ、前記陽極ターゲットを支持した一端部及び前記真空外囲器の外部に突出した他端部を有し、これら一端部及び他端部が前記第1方向に対向した支持体と、
前記真空外囲器内に設けられ、前記陽極ターゲットに照射する電子を放出する陰極フィラメントと、
前記真空外囲器の一部及び前記他端部を収容する管容器と、
前記第1方向に前記他端部と対向し前記管容器に接続された板部及び前記板部から前記支持体に向かって突出し前記他端部に接続され前記第1方向に直交した第2方向に貫通した貫通孔を含み前記板部と一体に形成された筒部を有した放熱体と、
前記管容器並びに前記真空外囲器の一部及び前記放熱体間に充填された絶縁材と、
前記貫通孔並びに前記貫通孔に対向した前記絶縁材の一部及び前記管容器の一部を貫通して前記第2方向に引き出され、前記陽極ターゲットに高電圧を印加する高圧ケーブルと、を備えている固定陽極型X線管装置。 - 前記絶縁材は、前記貫通孔及び高圧ケーブル間に充填されている請求項1に記載の固定陽極型X線管装置。
- 前記管容器の外側に設けられ、前記管容器並びに前記管容器を介して前記支持体、前記放熱体及び前記絶縁材を冷却する冷却部をさらに備えている請求項1に記載の固定陽極型X線管装置。
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JP2008138326A JP2009289462A (ja) | 2008-05-27 | 2008-05-27 | 固定陽極型x線管装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105789002A (zh) * | 2015-01-14 | 2016-07-20 | 东芝电子管器件株式会社 | X射线管 |
CN109644545A (zh) * | 2016-10-28 | 2019-04-16 | 佳能株式会社 | X射线生成设备 |
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2008
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