JP2009286814A - ソイルセメント柱列山留壁における山留芯材の付着ソイル剥離剤及び付着ソイル剥離方法 - Google Patents

ソイルセメント柱列山留壁における山留芯材の付着ソイル剥離剤及び付着ソイル剥離方法 Download PDF

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稔 岡橋
Koichi Nagano
浩一 永野
Yuho Kinoshita
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Abstract

【課題】ソイルセメント柱列山留壁に埋設されている山留芯材のフランジ表面を露出させるにあたり、大掛かりな事前準備が不要で、施工性の良い方法によって、山留芯材の付着ソイルを容易かつ確実に剥離させることができるようにする。
【解決手段】糖類、脂肪酸、高吸収ポリマー、塩のうち、少なくとも一つを含む液体1に山留芯材及びソイルセメントの色とは異なる色の着色成分2を混入してなる付着ソイル剥離剤Aを、ソイルセメント柱列山留壁Bの山留芯材として用いるH形鋼3の片側のフランジ3aだけに予め塗布しておき、ソイルセメント柱列山留壁の造成後、ソイルセメント4が未だ固まらない間に、前記H形鋼を塗布面が掘削地盤側となるようにソイルセメント柱列山留壁に埋め込み、ソイルセメントの硬化後、ソイルセメント柱列山留壁の内側地盤を掘削して、前記H形鋼のフランジ表面を露出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソイルセメント柱列山留壁の内側地盤(地下構造体を構築する側の地盤)を掘削して、ソイルセメント柱列山留壁に埋設されているH形鋼等の山留芯材のフランジ表面を露出させる作業を簡略化する技術に関する。
ソイルセメント柱列山留壁の内側地盤を芯材用H形鋼のフランジ表面まで掘削して、フランジ表面を露出させるにあたり、従来では、フランジ表面に付着したソイルセメントをバックホウ等の重機で斫り取り、さらに細かく付着したソイルセメントについては人力によるケレンを行っていた。
しかしながら、この従来技術では、斫り作業やケレン作業にかなりの時間を要するばかりでなく、付着したソイルセメントを完全に除去することが困難であった。
そのため、芯材用H形鋼の片側(地盤掘削側)のフランジ表面をソイルセメントの付着しないフィルムないしシートで覆って、掘削後の斫り作業やケレン作業を簡略化する技術が特許文献1、2等によって提案されている。
特許文献1によって提案された技術は、絶縁フィルムが内蔵されたフィルムロールを芯材用H形鋼の先端側に取り付けておき、この芯材用H形鋼をソイルセメント柱列山留壁に挿入した後、ソイルセメントが未だ固まらない間に、絶縁フィルムの上縁に取り付けられているフラットバーを引き上げワイヤーで吊り上げることによって、芯材用H形鋼のフランジ表面に沿って絶縁フィルムを張りわたし、ソイルセメントと芯材用H形鋼の掘削側フランジとを縁切りする方法である。しかし、この方法では、芯材用H形鋼の挿入後、絶縁フィルムをソイルセメント中で引き上げて芯材用H形鋼の表面に張り渡すため、絶縁フィルムと芯材用H形鋼の間にソイルセメントが入り込むのを阻止できない。従って、人力によるケレン作業が不可欠である。
特許文献2によって提案された技術は、ソイルセメントの付着しない粘着テープ、粘着フィルム、合成樹脂製あるいは薄鋼板製カバー等のシート状部材で芯材用H形鋼の片側のフランジ表面を剥離可能な状態に覆っておき、ソイルセメントが未だ固まらない間に、この芯材用H形鋼をソイルセメント柱列山留壁に芯材用H形鋼を挿入して、芯材用H形鋼のフランジ表面に対するソイルセメントの付着を防止し、ソイルセメント柱列山留壁の内側地盤の掘削時にシート状部材を引き剥がす方法である。
しかし、この方法では、芯材用H形鋼をソイルセメント柱列山留壁に挿入する際、芯材用H形鋼に貼着されたシート状部材が剥がれ、シート状部材と芯材用H形鋼の間にソイルセメントが流入して、シート状部材による付着防止機能を失ってしまう可能性がある。また、シート状部材が合成樹脂製カバーや薄鋼板製カバーである場合、芯材用H形鋼のフランジの断面形状に合わせて成形して、フランジに嵌合させる必要があり、カバーの製造及び芯材用H形鋼のフランジに対する取付け作業が面倒である。
尚、芯材用H形鋼を引抜き回収することを前提とする技術ではあるが、ソイルセメントの付着防止用シートを芯材用H形鋼に巻き付けるか、あるいは、ソイルセメントの付着防止用シートで作製された袋に芯材用H形鋼を挿入した状態で、これらをソイルセメント柱列山留壁に挿入する方法も、特許文献3、4によって提案されている。これらの方法では
、芯材用H形鋼に対するシートの巻き付け、あるいは、袋内への芯材用H形鋼の挿入といった事前準備に重機が必要不可欠で、多大の手間を要し、施工性が悪い。また、シートを芯材用H形鋼に巻き付けただけでは、ソイルセメント中でシートが剥がれ、シートによる付着防止機能を失ってしまう可能性があり、この点では、特許文献2の技術と大同小異である。
特開平6−73727号公報 特開2002−212945号公報 特開2002−30659号公報 特開2003−328359号公報
本発明は、上記の問題点を踏まえてなされたものであって、その目的とするところは、ソイルセメント柱列山留壁に埋設されている山留芯材のフランジ表面を露出させるにあたり、大掛かりな事前準備が不要で、施工性の良い方法によって、山留芯材の付着ソイルを容易かつ確実に剥離させることができるようにすることにある。
上記の目的を達成するために本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、請求項1に記載の発明によるソイルセメント柱列山留壁における山留芯材の付着ソイル剥離剤は、糖類、脂肪酸、高吸収ポリマー、塩のうち、少なくとも一つを含む液体に山留芯材及びソイルセメントの色とは異なる色の着色成分を混入して構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によるソイルセメント柱列山留壁における山留芯材の付着ソイル剥離方法は、請求項1に記載の付着ソイル剥離剤を、ソイルセメント柱列山留壁の芯材として用いる山留芯材の片側のフランジだけに予め塗布しておき、ソイルセメント柱列山留壁の造成後、ソイルセメントが未だ固まらない間に、前記山留芯材を塗布面が掘削側となるようにソイルセメント柱列山留壁に埋め込み、ソイルセメントの硬化後、ソイルセメント柱列山留壁の内側地盤を掘削して、前記山留芯材のフランジ表面を露出させることを特徴としている。
尚、本発明において、山留芯材としては、例えば、H形鋼、I形鋼、溝形鋼、鉄道用レール等を用いることができるが、H形鋼が最も一般的である。
請求項1に記載の発明によれば、付着ソイル剥離剤が、糖類、脂肪酸、高吸収ポリマー、塩のうち、少なくとも一つを含む液体に山留芯材及びソイルセメントの色とは異なる色の着色成分を混入して構成されているので、芯材用H形鋼の片側のフランジだけに塗布しておいても、どちら側のフランジに付着ソイル剥離剤が塗布されているかや、フランジ表面にむらなく塗布されているか否かを目視で確認できる。
従って、請求項2に記載の発明のように、ソイルセメント柱列山留壁の造成後、ソイルセメントがまだ固まらない間に、山留芯材を塗布面が掘削側となるようにソイルセメント柱列山留壁に埋め込む際、芯材用H形鋼の向きを間違える虞がない。また、事前準備としては、芯材用H形鋼のフランジに付着ソイル剥離剤を、ローラー塗り、刷毛塗り、噴霧等の手段によって、塗布するだけの軽微なもので足り、施工性が良い。
そして、付着ソイル剥離剤が、糖類、脂肪酸、高吸収ポリマー、塩のうち、少なくとも一つを含むことにより、次の効果を奏し得る。即ち、付着ソイル剥離剤が糖類を含む場合
、この付着ソイル剥離剤を、芯材用H形鋼の片側のフランジだけに塗布しておき、ソイルセメント柱列山留壁の造成後、ソイルセメントがまだ固まらない間に、前記芯材用H形鋼を塗布面が掘削地盤側となるようにソイルセメント柱列山留壁に埋め込むと、付着ソイル剥離剤に含まれている糖成分により、塗布面と接するソイルセメントの硬化不良が生じ、掘削後に斫り取る部分のソイルセメントが脆弱となる。
それでいて、反対側のフランジ、ウエブ、上述した片側フランジの裏面には、付着ソイル剥離剤が塗布されていないので、土圧が作用する側のソイルセメントは脆弱にならず、芯材用H形鋼の芯材としての機能が損なわれない。
しかも、フランジ表面に塗布された糖類を含む付着ソイル剥離剤によりフランジ表面の腐食が促進されて、発錆し、体積膨張による押出し作用が生じることになる。
従って、斫り取る部分のソイルセメントが脆弱になることと、フランジ表面の発錆による体積膨張により斫り取る部分のソイルセメントが掘削地盤側に押し出されることの相互作用によって、ソイルセメントがフランジ表面から剥離しやすくなり、地盤掘削に用いる重機による斫り作業によって容易かつ確実に剥離させることができ、人力によるケレン作業を省略できる。
付着ソイル剥離剤が脂肪酸を含む場合、フランジ表面の発錆による体積膨張に加えて、未硬化のソイルセメント中の水分によって、塗布した物自身が膨張(膨潤)することにより、フランジ表面に付着しているソイルセメントが掘削面側に押し出される。
従って、フランジ表面の発錆による体積膨張と、付着ソイル剥離剤に含まれた脂肪酸の膨潤による押出し作用によって、ソイルセメントがフランジ表面から剥離しやすくなり、地盤掘削に用いる重機による斫り作業によって容易かつ確実に剥離させることができ、人力によるケレン作業を省略できる。
付着ソイル剥離剤が高吸収ポリマーを含む場合、未硬化のソイルセメント中の水分によって、塗布した物自身が著しく膨張(膨潤)することにより、フランジ表面に付着しているソイルセメントが掘削地盤側に押し出される。従って、ソイルセメントがフランジ表面から剥離しやすくなり、地盤掘削に用いる重機による斫り作業によって容易かつ確実に剥離させることができ、人力によるケレン作業を省略できる。
付着ソイル剥離剤が塩を含む場合、フランジ表面の腐食が促進されて、発錆し、体積膨張による押出し作用が生じる。従って、ソイルセメントがフランジ表面から剥離しやすくなり、地盤掘削に用いる重機による斫り作業によって容易かつ確実に剥離させることができ、人力によるケレン作業を省略できる。
このように、付着ソイル剥離剤は、糖類、脂肪酸、高吸収ポリマー、塩のうち、何れか一種類を含むことによって、ソイルセメントの剥離効果が得られるが、複数種を組み合わせることによって剥離効果を高めてもよい。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図5は、本発明に係るソイルセメント柱列山留壁における山留芯材の付着ソイル剥離剤及び付着ソイル剥離方法の一例を示す。図1に示すAは付着ソイル剥離剤であり、ブドウ糖、ショ糖、水あめ、糖蜜などの糖類を含む液体1に、H形鋼等の山留芯材及びソイルセメントの色(鋼色やねずみ色)とは異なる色(例えば、赤、青、緑、黄のような有彩色や、無彩色でも白などが好ましい。)の着色成分2を混合攪拌して、調製したものであり、ローラー塗り、刷毛塗り、噴
霧等の手段によって、塗布し得る流動性を有する。液体1としては、糖類の飽和溶液又は過飽和溶液、糖類と溶媒(例えば、水)とゲル化剤を混合して得たエマルションの何れであってもよい。
ソイルセメント柱列山留壁における山留芯材の付着ソイル剥離方法について説明すると、上記の付着ソイル剥離剤Aを、図1に示すように、ソイルセメント柱列山留壁の山留芯材として用いるH形鋼3の片側のフランジ3aだけに予め塗布しておく。この塗布作業は、H形鋼3を敷地内の資材置き場に横置きした状態で行うことができ、H形鋼に付着防止用シートを巻き付けたり、付着防止用袋にH形鋼を挿入する場合のような重機による揚重作業は不要である。
そして、図2、図3に示すように、ソイルセメント柱列山留壁Bの造成後、ソイルセメント4がまだ固まらない間に、前記H形鋼3を塗布面が掘削側となるようにソイルセメント柱列山留壁Bに埋め込む。
ソイルセメント4の硬化後、図4に示すように、ソイルセメント柱列山留壁Bの内側地盤を掘削して、前記H形鋼3のフランジ3a表面(塗布面)を露出させる。
上記の構成によれば、付着ソイル剥離剤Aが、糖類を含む液体1にH形鋼3及びソイルセメント4の色とは異なる色の着色成分2を混入して構成されているので、図1に示すように、芯材用H形鋼3の片側のフランジ3aだけに塗布しておいても、付着ソイル剥離剤Aの乾燥後、どちら側のフランジ3a、3bに付着ソイル剥離剤Aが塗布されているか、さらには、付着ソイル剥離剤Aがフランジ3aの表面3aにむらなく塗布されているか否かを目視で確認できる。
従って、図3に示すように、ソイルセメント柱列山留壁Bの造成後、ソイルセメント4がまだ固まらない間に、芯材用H形鋼3を塗布面が掘削側となるようにソイルセメント柱列山留壁Bに埋め込む際、芯材用H形鋼3の向きを間違える虞がない。また、事前準備としては、芯材用H形鋼3の片側のフランジ3aに付着ソイル剥離剤Aを、ローラー塗り、刷毛塗り、噴霧等の手段によって、塗布するだけの軽微なもので足り、施工性が良い。
ソイルセメント4が硬化し、ソイルセメント柱列山留壁Bが土圧を支持できる状態になっても、上記の付着ソイル剥離剤Aが糖類を含有するため、図5の(A)に示すように、付着ソイル剥離剤Aに含まれている糖成分により、塗布面と接するソイルセメントの硬化不良が生じ、掘削後に斫り取る部分のソイルセメント4aが脆弱となる。それでいて、反対側のフランジ3b、ウエブ3c、上述した片側フランジ3aの裏面には、付着ソイル剥離剤Aが塗布されていないので、土圧が作用する側のソイルセメント4は脆弱化せず、芯材用H形鋼3の芯材としての機能が損なわれることがない。
また、図5の(B)に示すように、フランジ3a表面に塗布された糖類を含む付着ソイル剥離剤Aによりフランジ3a表面の腐食が促進されて、発錆5し、体積膨張による押出し作用が生じる。
そして、図5の(C)に示すように、これらの相互作用によって、つまり、斫り取る部分のソイルセメント4aが脆弱となることと、発錆5による体積膨張とにより斫り取る部分のソイルセメント4aが掘削地盤側に押し出されることの相互作用によって、ソイルセメント4aがフランジ3a表面から剥離しやすくなる。
従って、ソイルセメント柱列山留壁Bの内側地盤を掘削するのに用いた重機による斫り作業によってフランジ3a表面のソイルセメント4aを容易かつ確実に剥離させることが
でき、人力によるケレン作業を省略できることになる。
付着ソイル剥離剤Aとしては、上記以外に、脂肪酸を有する液体(エマルション)1に、H形鋼及びソイルセメントの色とは異なる色の着色成分2を混合攪拌して、調製したもの、粒状又は繊維状の高吸収ポリマーを、例えば、エタノール、n−ブタノール等のアルコール系、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系、トルエン、キシレン等の芳香族系、n−ヘキサン、n−オクタン等の脂肪族系の溶媒などを加えて通常の塗料分散機を用いて分散混合した液体(エマルション)1に、H形鋼及びソイルセメントの色とは異なる色の着色成分2を混合攪拌して、調製したもの、塩を有する液体(エマルション)1に、H形鋼及びソイルセメントの色とは異なる色の着色成分2を混合攪拌して、調製したもの等が考えられる。
付着ソイル剥離剤Aが脂肪酸を含む場合、塗布したフランジ3a表面の腐食が促進されるので、フランジ3a表面の発錆による体積膨張により掘削地盤側への押出し作用が生じると共に、未硬化のソイルセメント4中の水分によって、塗布した物自身が膨張(膨潤)するので、フランジ3a表面に付着しているソイルセメント4aが掘削地盤側に押し出される。
従って、フランジ表面3aの発錆による体積膨張と、付着ソイル剥離剤Aに含まれる脂肪酸の膨潤とによる押出し作用によって、ソイルセメント4aがフランジ3a表面から剥離しやすくなり、地盤掘削に用いる重機による斫り作業によって容易かつ確実に剥離させることができ、人力によるケレン作業を省略できる。
付着ソイル剥離剤Aが高吸収ポリマーを含む場合、未硬化のソイルセメント4中の水分によって、塗布した物自身(付着ソイル剥離剤Aに含まれる高吸収ポリマー)が著しく膨張(膨潤)することにより、フランジ3a表面に付着しているソイルセメント4aが掘削地盤側に押し出される。従って、ソイルセメント4aがフランジ3a表面から剥離しやすくなり、地盤掘削に用いる重機による斫り作業によって容易かつ確実に剥離させることができ、人力によるケレン作業を省略できる。
付着ソイル剥離剤Aが塩を含む場合、フランジ3a表面の腐食が促進されて、発錆し、体積膨張による押出し作用が生じる。従って、ソイルセメント4aがフランジ3a表面から剥離しやすくなり、地盤掘削に用いる重機による斫り作業によって容易かつ確実に剥離させることができ、人力によるケレン作業を省略できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上述した各実施形態においては、何れも、付着ソイル剥離剤Aが、糖類、脂肪酸、高吸収ポリマー、塩のうち、何れか一つを含むものとして説明したが、糖類、脂肪酸、高吸収ポリマー、塩のうち、任意の複数種を組み合わせて含有させることにより、付着ソイル剥離剤Aの剥離効果を高めてもよい。
本発明に係るソイルセメント柱列山留壁における山留芯材の付着ソイル剥離剤及び付着ソイル剥離方法の説明図である。 図1に続く説明図である。 図2に続く説明図である。 図3に続く説明図である。 作用図である。
符号の説明
A 付着ソイル剥離剤
B ソイルセメント柱列山留壁
1 液体
2 着色成分
3 H形鋼
3a フランジ
3b フランジ
3c ウエブ
4 ソイルセメント
4a 斫り取る部分のソイルセメント
5 発錆

Claims (2)

  1. 糖類、脂肪酸、高吸収ポリマー、塩のうち、少なくとも一つを含む液体に山留芯材及びソイルセメントの色とは異なる色の着色成分を混入してなるソイルセメント柱列山留壁における山留芯材の付着ソイル剥離剤。
  2. 請求項1に記載の付着ソイル剥離剤を、ソイルセメント柱列山留壁の芯材として用いる山留芯材の片側のフランジだけに予め塗布しておき、ソイルセメント柱列山留壁の造成後、ソイルセメントが未だ固まらない間に、前記山留芯材を塗布面が掘削地盤側となるようにソイルセメント柱列山留壁に埋め込み、ソイルセメントの硬化後、ソイルセメント柱列山留壁の内側地盤を掘削して、前記山留芯材のフランジ表面を露出させることを特徴とするソイルセメント柱列山留壁における山留芯材の付着ソイル剥離方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013155589A (ja) * 2012-02-01 2013-08-15 Taisei Corp 連続地中壁の構築方法および連続地中壁用芯部材
JP6174831B1 (ja) * 2017-04-11 2017-08-02 藤井 健之 土留め壁の施工方法

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