JP2009285968A - 回転規制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸部材に回動自在に軸支される被回転部材に対して被回転部材の回転を規制する回転規制装置を提供すること。
【解決手段】回転規制装置3は、第1軸部材34に回動自在に軸支される被回転部材(繰出しコア608)に対し、繰出しコア608の回転を規制する回転規制装置3であって、繰出しコア608は、第1軸部材34に軸支される円筒状の繰出しコア608と、繰出しコア608に巻回されて引っ張られることにより繰出しコア608を第1軸部材34に対して回転させるテープ状部材(インクリボン610)と、を有して構成され、繰出しコア608に巻回したインクリボン610の面上に所定の押圧力で当接する当接部材(回転規制部材301)を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、軸部材に回動自在に軸支される被回転部材に対し、被回転部材の回転を規制する回転規制装置に関する。
従来、ファイルやノートなどに貼り付けて見出しや分類用に用いるラベルを作成するテープ印刷装置が、家庭や会社などで盛んに使用されている。このようなテープ印刷装置は、一般的に、内部に着脱可能なテープカートリッジが収容されている。また、テープカートリッジは、内部に、テープ状のラベル用テープと、ラベル用テープに文字などが熱転写されるインクリボンなどが収容されている。そして、ユーザは、所望のテープカートリッジをテープ印刷装置に装着して、所望の文字などを入力し、テープ印刷装置が有する熱転写用のヘッドで印刷(熱転写)してラベルを作成する。
なお、上記テープカートリッジは、テープカートリッジの組立てからテープカートリッジの箱詰めまで、自動化された製造ラインにより、一貫した製造が行なわれている。この製造ラインにおいて、テープカートリッジの筐体を構成する下ケースの所定の経路上にインクリボンユニットを組み込む工程(インクリボンユニット組込み工程)が設置されている。なお、インクリボンユニットは、繰出しコアに巻回されたインクリボンの一端部を巻取りコアに一定量巻回して一体とした状態のものである。
なお、インクリボンユニット組込み工程には、作業内容として、以下の3つの作業が含まれている。最初の作業は、インクリボン繰出し作業であり、インクリボンユニットからインクリボンを所定量繰り出す作業である。次の作業は、インクリボンユニット位置調整作業であり、詳細には、繰り出したインクリボンに対し、組み込む経路の形状と長さに対応させる調整と、インクリボンユニットの繰出しコアおよび巻取りコアを、組み込む位置に対応させる調整とを行なう作業である。次の作業は、インクリボンユニット組込み作業であり、位置調整作業が終了したインクリボンユニットを、実際に下ケースの所定の経路上に組み込む作業である。以上の3つの作業を順次行なうことにより、インクリボンユニットの組込み工程が行なわれる。
なお、インクリボン繰出し作業以降の作業となるインクリボンユニット位置調整作業とインクリボンユニット組込み作業とは、調整作業および組込み作業を行なう専用の組込み装置により行なう。
また、最初の作業となる、インクリボン繰出し作業は、最初に、インクリボンユニットの繰出しコアおよび巻取りコアを各々に対応する軸部材にセット(挿入して設置)する作業を行なう。その後、専用の繰出し装置により、繰出しコアと巻取りコアとを結ぶ間のインクリボンを所定量繰り出させる作業を行なう。なお、繰出し装置の動作は、詳細には、繰出し装置の所定の部位にインクリボンを引っ掛けて、繰出しコア、巻取りコアから離間する方向に所定距離だけ移動を行なうことで、インクリボンを引っ張る動作を行なう。そして、インクリボンが引っ張られることにより、軸部材に軸支される繰出しコアと巻取りコアが回転し、繰出しコアと巻取りコアとに巻回されるインクリボンが繰り出されることになる。この動作により、繰出し装置は、インクリボンを所定量繰り出させる。
しかしながら、繰出し装置が上述した動作を行なった場合、巻回されたインクリボンに引っ張られて回転する繰出しコアと巻取りコアには、慣性力が発生するため、繰出し装置が所定距離だけ移動を行ない停止しても、繰出しコアと巻取りコアは、回転をある期間維持する。この動作により、インクリボンは所定量以上に繰り出されてしまうという課題があった。また、インクリボンの繰出し量が所定量の許容範囲外の場合には、繰り出されたインクリボンを巻き戻すなど、作業者による補正作業が必要となる場合もあった。なお、この慣性力を規制(抑制)するために、繰出し装置の移動速度を抑えた場合、インクリボンの繰出し量を所定量の許容範囲内に納めることができるが、この作業における作業時間が大幅にアップしてしまい、製造コスト向上の要因となってしまうという課題もあった。従って、軸部材に回動自在に軸支される被回転部材に対して被回転部材の回転を規制する装置が要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)本適用例に係る回転規制装置は、軸部材に回動自在に軸支される被回転部材に対し、被回転部材の回転を規制する回転規制装置であって、被回転部材は、軸部材に軸支される円筒状のコアと、コアに巻回されて引っ張られることによりコアを軸部材に対して回転させるテープ状部材と、を有して構成され、コアに巻回したテープ状部材の面上に所定の押圧力で当接する当接部材を備えたことを特徴とする。
上記の回転規制装置は、当接部材を備えることにより、当接部材は、コアに巻回したテープ状部材の面上に所定の押圧力で当接する。これにより、軸部材に軸支され、巻回するテープ状部材に引っ張られて回転するコアの回転を、当接部材とテープ状部材との押圧力(摩擦力)により規制(抑制)することができる。従って、当接部材を備えることにより、被回転部材の回転を規制(過剰な回転を抑制)する回転規制装置が実現する。
(適用例2)上記の回転規制装置であって、当接部材に付勢力を付与してテープ状部材の面上に所定の押圧力で当接させるバネ部材と、バネ部材の付勢力に抗して当接部材を押圧して当接を解除させる押圧部材と、を有することが好ましい。
上記の回転規制装置では、バネ部材が当接部材に付勢力を付与することにより、所定の押圧力でテープ状部材の面上に当接部材を当接させる。そして、押圧部材がバネ部材の付勢力に抗して当接部材を押圧して当接を解除させる。このような、バネ部材および押圧部材を有することにより、当接部材を動作させて被回転部材の回転を規制する回転規制装置を容易に実現できる。
(適用例3)上記の回転規制装置であって、軸部材の側面部には、被回転部材の回転方向と同一の方向に、螺旋状の凹部または凸部となる螺旋形状部が形成されていることが好ましい。
上記の回転規制装置では、被回転部材のテープ状部材を引っ張ってコアを回転させた場合、被回転部材の回転方向と同一の方向に形成した螺旋状の凹部または凸部となる螺旋形状部により、被回転部材(コア)の軸方向へのガタツキ(ふらつき)を規制(抑制)でき、安定した回転を行なわせることができる。従って、被回転部材の回転を安定させ、被回転部材の回転に対して、更に適正な規制を行なうことができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係るテープカートリッジの斜視図である。図2は、インクリボンユニットの斜視図であり、図2(a)は、繰出し作業前のインクリボンユニットの状態を示す斜視図であり、図2(b)は、組込み作業時のインクリボンユニットの概略状態を示す斜視図である。なお、図1は、テープカートリッジ600が正規に組み立てられた状態で、テープカートリッジ600の上ケース602aなどを取り外した状態の斜視図を示している。また、図2(b)は、インクリボン繰出し作業と、その後のインクリボンユニット位置調整作業を終了した場合のインクリボンユニット611の概略状態を示している。なお、インクリボン繰出し作業とは、インクリボンユニット611からインクリボン610を所定量繰り出す作業である。また、インクリボンユニット位置調整作業とは、組込み装置(図示省略)により、繰り出したインクリボン610に対し、組み込む経路の形状と長さに対応させる調整と、繰出しコア608および巻取りコア609を、組み込み位置に対応させる調整を行なう作業である。
図1、図2を参照して、テープカートリッジ600およびインクリボンユニット611に関して説明する。なお、図2(a)に示すように、繰出し作業前のインクリボンユニット611に対して、インクリボンユニット611aと呼称し、図2(b)に示すように、組込み作業時のインクリボンユニット611に対して、インクリボンユニット611bと呼称し、以降の説明において区別する必要がある場合に適宜使用する。
図1に示すように、テープカートリッジ600は、上ケース602aと下ケース602bとから構成されるカートリッジケース601により、その筐体が形成されている。カートリッジケース601の内部は、テープ収容部603とインクリボン収容部604とで構成されている。テープ収容部603には、印刷テープ605と、印刷テープ605を巻回したテープコア606とから構成されるテープユニット607が収容されている。
また、インクリボン収容部604には、インクリボン610と、インクリボン610を繰り出す繰出しコア608と、インクリボン610を巻取る巻取りコア609とから構成されるインクリボンユニット611が収容される。また、インクリボン収容部604には、インクリボンユニット611と併せて、プラテンローラ612が収容されている。
また、テープ収容部603の中央部に位置して、下ケース602bには、上ケース602aの近傍まで延びる長い回転支持突起613が形成され、この回転支持突起613にテープユニット607のテープコア606が回転自在に装着されている。印刷テープ605は、テープコア606に連結された状態でこれに巻回され、その繰り出した先端部が、経路突起614を経てプラテンローラ612の部分からカートリッジケース601の送出しスリット615まで延びている。
また、インクリボン収容部604の図示右部に位置して、下ケース602bには、一対の下回転支持孔616,617が形成され、また上ケース602aには、この一対の下回転支持孔616,617に対応して、右側に短い上回転支持突起618が、左側に上回転支持孔619が、それぞれ形成されている。インクリボンユニット611の繰出しコア608は、下端部の外周面で下回転支持孔616の内周面に、上端部の内周面で上回転支持突起618の外周面にそれぞれ回転自在に装着されている。また、巻取りコア609は、上下両端部の外周面で上回転支持孔619および下回転支持孔617の内周面にそれぞれ回転自在に装着されている。
更に、インクリボン収容部604の図示左部に位置して、下ケース602bには、図外の印刷ヘッドが臨む下ヘッド開口620が形成され、また上ケース602aには、下ヘッド開口620に対応する上ヘッド開口621が形成されている。
また、インクリボン収容部604において、下回転支持孔616の図示左部に位置して、略円柱形状のリブ631が突出形成されている。また、下ヘッド開口620を形成する下ケース602bの開口縁部には、略円柱形状のリブ632,633,634,635,636が突出形成されている。このように形成されたリブ631,632,633,634,635,636により、インクリボン経路630が構成されることになる。
インクリボン610は、繰出しコア608から繰り出され、リブ631,632,633,634,635,636の外周面(側面)に沿って周回し、巻取りコア609に巻取られるようになっている。このリブ631〜636(インクリボン経路630)が、インクリボン610の走行経路を構成している。従って、インクリボンユニット611の組込み工程では、このインクリボン経路630に沿ってインクリボン610を組み込むことになる。
なお、テープカートリッジ600が装着されるテープ印刷装置(図示省略)には、印刷ヘッド(図示省略)が設けられている。また、テープ印刷装置には、プラテンローラ612および巻取りコア609を回転駆動する駆動装置(図示省略)が設けられており、この駆動装置により、プラテンローラ612および巻取りコア609が回転し、印刷テープ605およびインクリボン610が走行する。
そして、プラテンローラ612の部分で印刷テープ605およびインクリボン610が重なって併走し、上記の印刷ヘッドにより、印刷テープ605への印刷(熱転写による印刷)が行なわれ、ラベルが作成される。なお、印刷テープ605は、粘着層(図示省略)を有する印刷用テープ(図示省略)に剥離紙(図示省略)が積層されて構成される。従って、ユーザは、ラベル作成後に剥離紙を剥がしてラベルとして貼り付けることができる。
なお、上記のテープカートリッジ600を組み立てる製造ラインにおいて、インクリボンユニット611をテープカートリッジ600の下ケース602bに組み込む工程(インクリボンユニット組込み工程)が設けられている。インクリボンユニット組込み工程は、下ケース602bのインクリボン収容部604にインクリボンユニット611を組み込む工程となる。また、この工程は、テープユニット607およびプラテンローラ612を組み込む前の工程となり、インクリボンユニット組込み工程が下ケース602bへの最初の組み込み工程となる。
そして、インクリボンユニット611をインクリボン収容部604に組み込む際には、図2(b)に示すような、インクリボンユニット611bの形態にすることが必要となる。言い換えると、図1に示したように、インクリボン収容部604に組み込まれたインクリボンユニット611の形態と略合わせるように調整することが必要となる。詳細には、下ケース602bのインクリボン収容部604に構成された所定の経路となるインクリボン経路630に略合わせるように、インクリボン610の形状および長さを調整する作業が必要となる。併せて、繰出しコア608と巻取りコア609を下回転支持孔616,617に組み込むための位置調整作業が必要となる。なお、この調整は図示省略する組込み装置で行なわれる。
また、組込み装置で調整されたインクリボンユニット611bは、組込み装置により保持され、下ケース602bの上方からインクリボン経路630、および下回転支持孔616,617に、インクリボン610、繰出しコア608、および巻取りコア609がセットされることで組み込まれる。
なお、インクリボンユニット組込み工程には、前述したように、インクリボン繰出し作業、インクリボンユニット位置調整作業、およびインクリボンユニット組込み作業が含まれており、組込み装置によるインクリボンユニット位置調整作業およびインクリボンユニット組込み作業の前に、インクリボン繰出し作業が必要となる。インクリボン繰出し作業は、インクリボンユニット611からインクリボン610を所定量繰り出す作業である。この作業は、図2(a)に示すインクリボンユニット611aに対して、後述する繰出し装置2を用いて行なわれる。
なお、図2(a)に示すインクリボンユニット611aは、インクリボンユニット製造工程により製造された状態(形態)を示している。インクリボンユニット製造工程は、詳細は省略するが、繰出しコア608に連結して巻回されたインクリボン610の一端部を、巻取りコア609に連結して一定量巻回することにより、繰出しコア608と巻取りコア609とをインクリボン610で連結して一体とする工程である。この工程により、製造されたインクリボンユニット611aは、繰出しコア608と巻取りコア609との距離が、略最短となるコンパクトな形態となっている。また、インクリボンユニット製造工程では、このように製造されたインクリボンユニット611aを、作業用トレイ(図示省略)に1つずつ並べて収容する作業も行なう。
図3は、繰出し装置および回転規制装置を示す概略斜視図であり、図3(a)は、インクリボンユニットを軸部材にセットする前の状態を示す斜視図であり、図3(b)は、インクリボンユニットをセット後、繰出し装置が駆動する直前の状態を示す斜視図である。図3を参照して、本実施形態に係る繰出し装置2および回転規制装置3の構成と動作を簡潔に説明する。
インクリボンユニット製造工程で製造されたインクリボンユニット611aに対して、図3に示す繰出し装置2および回転規制装置3を用いて、インクリボン610を所定量繰り出す、インクリボン繰出し作業を行なうことになる。そして、図3に示すように、繰出し装置2および回転規制装置3は、ステージ4上に設置されている。なお、繰出し装置2、回転規制装置3、およびステージ4などを含めて、繰出し装置ユニット1が構成されている。また、繰出し装置ユニット1は、図示省略するが、ステージ4上に、繰出し装置2および回転規制装置3を1対として、2対が対称に配置されている。
繰出し装置ユニット1は、一方の繰出し装置2および回転規制装置3で、インクリボン繰出し作業が完了した場合、ステージ4の図示省略する回転軸を中心として約180度回転し、一方の繰出し装置2および回転規制装置3を、組込み装置が設置される位置に移動させることが可能となっている。そして、組込み装置が、繰出し作業が完了したインクリボンユニット611に対して組み込むための上述したインクリボンユニット位置調整作業と、下ケース602bへのインクリボンユニット組込み作業とを行なう。
その際、対称に配置された他方の繰出し装置2および回転規制装置3が、次のインクリボンユニット611aに対してインクリボン繰出し作業を行なうことになる。インクリボンユニット611を下ケース602bに組み込むインクリボンユニット組込み工程は、繰出し装置2、回転規制装置3、およびステージ4を含む繰出し装置ユニット1と、組込み装置とが、このような動作を周期的に繰り返すことで構成されている。
図3(a)に示すように、繰出し装置2は、圧縮空気を利用して動作する繰出し用エアシリンダ20と、図7で説明するが、繰り出したインクリボン610を所定の位置で保持する第1保持支柱21、第2保持支柱22、第3保持支柱23とを有して構成されている。繰出し用エアシリンダ20は、シリンダ固定板24により、ステージ4上の所定の位置に固定される。
また、第1保持支柱21、第2保持支柱22、および第3保持支柱23は、円柱棒形状に形成され、ステージ4に形成された第1保持支柱孔42、第2保持支柱孔43、および第3保持支柱孔44の下方で、上下方向に移動可能に設置されている。そして、詳細は後述するが、第1保持支柱21、第2保持支柱22、および第3保持支柱23は、第1保持支柱孔42、第2保持支柱孔43、および第3保持支柱孔44の下方からステージ4の面上に突出する形態となるように移動して、繰り出されたインクリボン610の内側の側面を保持する動作を行なう。
繰出し用エアシリンダ20は、シリンダ本体201と移動軸202とを有して構成されている。また、移動軸202の先端には、矩形状の繰出し部材203が固定され、この繰出し部材203の先端部の両側には、ステージ4に向かって円柱棒形状の第1繰出し支柱204と第2繰出し支柱205とが立設されている。
図3(a)に示すように、回転規制装置3は、回転規制部30、規制バネ32、圧縮空気を利用して動作する規制用エアシリンダ31などを有して構成されている。そして、回転規制部30は、後述する繰出しコア608の回転を規制する。バネ部材としての規制バネ32は、回転規制部30(後述する回転規制部材301)に付勢力を付与することにより、繰出しコア608に巻回するインクリボン610に回転規制部材301を当接させて押圧する力(押圧力)を発生させる。また、押圧部材としての規制用エアシリンダ31は、規制バネ32の付勢力(引っ張り力)に抗して回転規制部30を初期位置に戻す動作(後述する回転規制部材301を押圧してインクリボン610への当接を解除する動作)を行なう。また、回転規制装置3は、矩形状の装置固定板33の面上に固定される。そして、装置固定板33は、ステージ4上の所定の位置に固定される。
回転規制部30は、略中心に形成される回動用孔3011(図4参照)を中心に、所定の角度で2方向に延びて板状に形成される回転規制部材301を有して構成されている。なお、この回転規制部材301が、繰出しコア608に巻回したテープ状部材となるインクリボン610の面上(側面上)に、所定の押圧力で当接する当接部材となる。そして、回転規制部材301は、回動用孔3011(図4参照)を中心に、回動自在となる。
また、2方向に延びる回転規制部材301は、1方向に延びた側となる動作部3012と、もう一方に延びた側となる操作部3013とで構成されている。動作部3012は、先端側に、繰出しコア608に巻回されるインクリボン610に当接して押圧する当接部3014が形成されている。この当接部3014は、ステージ4に相対する側において、先端部方向に行くに従って幅が狭くなるように形成されたテーパ部3015を有している。また、操作部3013の先端部には、図示省略するバネ固定部が形成されている。
規制用エアシリンダ31は、シリンダ本体311と移動軸312とを有して構成され、シリンダ固定板38により、装置固定板33に固定されている。また、移動軸312の先端部は、インクリボンユニット611aが後述する第1軸部材34および第2軸部材35にセットされない状態では、規制バネ32の引っ張り力に抗し、回転規制部材301の操作部3013を押圧する。そして、移動軸312の先端部は、装置固定板33の所定の位置に立設した円柱棒形状の第1支柱36に操作部3013を当接させた状態としている。
また、規制バネ32は、引っ張りコイルバネとして形成されるバネ本体321と、バネ本体321の両端部に形成されるフック322とで構成されている。そして、規制バネ32は、装置固定板33に立設されるバネ固定支柱39に一方のフック322を引掛け、他方のフック322を回転規制部材301の操作部3013の先端部に形成する図示省略するバネ固定部に引っ掛けて設置されている。
ステージ4は、図3(a)に示すように、繰出し装置2および回転規制装置3を載置し、また、丸形状に形成される第1軸部材用孔40と、第1軸部材用孔40に隣接して矩形状に形成される第2軸部材用孔41とが構成されている。そして、繰出しコア608を軸支する第1軸部材34が、第1軸部材用孔40から突出して設置されている。また、巻取りコア609を軸支する第2軸部材35が、第2軸部材用孔41から突出し、第2軸部材用孔41に沿って移動可能に設置されている。
ここで、ステージ4の第1軸部材用孔40から突設して設置される第1軸部材34は、円柱形状をなし、側面部341には、螺旋状の凹部となるように形成された螺旋形状部342が構成されている。なお、この螺旋形状部342は、軸支する繰出しコア608の回転方向と同一の方向となるように形成されている。本実施形態では、繰出しコア608は、回転方向が右方向となるため、螺旋も右ネジ方向となるように形成されている。
また、ステージ4の第2軸部材用孔41から突出して設置される第2軸部材35は、図3(a)に示すように、インクリボンユニット611aがセットされない状態では、第1軸部材34に隣接した位置(初期位置となる第2軸部材用孔41の一方の端部)に固定されている。しかし、インクリボンユニット611aがセットされた状態(第2軸部材35に巻取りコア609がセットされた状態)では、図3(b)に示すように、第2軸部材35は、巻取りコア609がセットされた状態で、第1軸部材34に隣接した位置(初期位置)から離間した位置(第2軸部材用孔41の他方の端部)に移動する。図3(b)には、初期位置における第2軸部材35を二点鎖線で示している。また、図3(b)には、第1軸部材34と第2軸部材35とを、破線で示している。
図3(b)に示すように、インクリボンユニット611aが第1軸部材34と第2軸部材35とにセットされ、第2軸部材35が第2軸部材用孔41の他方の端部に移動した場合、略同時に、回転規制装置3が動作する。詳細には、回転規制装置3は、規制用エアシリンダ31を動作させ、移動軸312を図3(a)に示す回転規制部材301の操作部3013への押圧を解除させる。この動作により、操作部3013は規制バネ32に引っ張られることで、回転規制部材301は支軸302を中心として、本実施形態では、時計回りに回転(右回転)する。
これにより、回転規制部材301の当接部3014が、第1軸部材34にセットされた繰出しコア608に当接する。詳細には、繰出しコア608に巻回されるインクリボン610の面上(繰出しコア608の側面に対応する側の面)に当接してインクリボン610を押圧する。図3(b)には、インクリボンユニット611aが第1軸部材34と第2軸部材35とにセットされない状態での回転規制部材301の当接部3014の位置(初期位置)を二点鎖線で示している。
なお、回転規制装置3の装置固定板33には、回転規制部材301の動作部3012を当接して受ける円柱棒形状の第2支柱37が立設されている。この第2支柱37は、回転規制部材301がメンテナンス時を含めて第1軸部材34の側面部341に直接当接して相互に傷付くことなどを防止している。
図4は、繰出し装置および回転規制装置の初期位置における平面図および断面図であり、図4(a)は、インクリボンユニットを軸部材にセットする前の状態を示す平面図であり、図4(b)は、回転規制部の支軸を中心とした回転規制部材の概断面図である。なお、図4(a)に示す図は、図3(a)で示す繰出し装置ユニット1を上方から見た場合の平面図となる。図4を参照して、繰出し装置2および回転規制装置3の動作および回転規制部30の断面構成に関して説明する。
図4(a)に示すインクリボンユニット611aを第1軸部材34、第2軸部材35にセットする前の状態では、回転規制装置3において、上述したように、規制用エアシリンダ31の移動軸312の先端は、回転規制部材301の操作部3013を押圧し、第1支柱36に操作部3013を当接させた状態となっている。なお、図4(a)に示す繰出し装置ユニット1の構成などに関しては、図3(a)を参照して説明を行なったため省略し、以降では、回転規制部30の断面構成を説明する。
図4(b)に示す図は、図4(a)に図示するA−A断面図であり、回転規制装置3の回転規制部30における支軸302を中心とした回転規制部材301の概断面図である。図4(b)に示すように、装置固定板33に円柱棒形状の支軸302が立設され、図4(a)に示すように、装置固定板33の端面から支軸302に対して垂直方向にネジ孔331が形成され、固定ネジ332を螺合させることにより、支軸302を装置固定板33に固定している。
また、回転規制部材301は、上述した回動用孔3011が形成されており、その回動用孔3011の両端部に軸受け303が設置されている。この軸受け303は、装置固定板33から突出する支軸302に挿入され固定されている。このように構成される回転規制部材301は、軸受け303により、固定される支軸302に対して回動自在となる。
なお、回転規制部材301から延出する支軸302に対して円板形状に形成された規制部材固定板304が挿入される。この規制部材固定板304には、規制部材固定板304の端面から支軸302に対して垂直方向にネジ孔3041が形成され、固定ネジ3042を螺合させることにより、規制部材固定板304を支軸302に固定している。この規制部材固定板304は、回転規制部材301が衝撃などにより支軸302の固定位置からずれることなどを防止している。以上の構成により、回転規制部材301は、装置固定板33に固定され、支軸302を中心に回動自在となる。
図5は、繰出し装置および回転規制装置の動作を示す概略平面図であり、図5(a)は、インクリボンユニットをセットした直後の状態を示す斜視図であり、図5(b)は、インクリボンユニットをセット後、繰出し装置が駆動する直前の状態を示す平面図である。図6は、繰出し装置および回転規制装置の動作を示す概略平面図であり、図6(a)は、繰出し装置がインクリボンを繰り出す途中の状態を示す平面図であり、図6(b)は、繰出し装置がインクリボンを所定量繰り出した状態を示す平面図である。図7は、繰出し装置および回転規制装置の動作を示す概略平面図であり、図7(a)は、繰出し装置がインクリボンを所定量繰り出した次の状態を示す平面図であり、図7(b)は、インクリボンを所定量繰り出した後、繰出し装置が初期位置に戻る途中の状態を示す平面図である。図5、図6、図7を参照して、繰出し装置2および回転規制装置3の動作を説明する。
図2(a)に示すインクリボンユニット611aに対してインクリボン610を所定量繰り出す作業は、最初に、図示省略する専用の搬送装置により、インクリボンユニット611aを、対応する第1軸部材34と第2軸部材35とに挿入することから開始される。詳細には、搬送装置は、上述したインクリボンユニット製造工程で製造されて、作業用トレイ(図示省略)に並べられたインクリボンユニット611aを保持する。そして、搬送装置は、保持したインクリボンユニット611aの繰出しコア608と巻取りコア609とを、図5(a)に示すように、対応する第1軸部材34と第2軸部材35とに対して上方から挿入することでセットする。
インクリボンユニット611aが第1軸部材34と第2軸部材35とにセットされた場合、図5(b)に示すように、第2軸部材35は、巻取りコア609がセットされた状態で、第1軸部材34に隣接した初期位置(第2軸部材用孔41の一方の端部)から離間した位置(第2軸部材用孔41の他方の端部)に移動する。この移動に伴い、繰出しコア608および巻取りコア609は、第1軸部材34と第2軸部材35とに対して回転し、インクリボンユニット611aのインクリボン610が繰り出される。なお、第2軸部材35の移動によるインクリボン610の繰り出し量は設定値と略同程度となるため、第2軸部材35の移動中において、回転規制部30の回転規制部材301は、初期位置の状態を維持している。
そして、第2軸部材35が、第2軸部材用孔41の他方の端部への移動を完了した場合、略同時に、規制用エアシリンダ31を動作させ、移動軸312は、回転規制部材301の操作部3013への押圧を解除する。この動作により、操作部3013は規制バネ32に引っ張られることで、回転規制部材301は支軸302を中心として時計回りに回転する。これにより、回転規制部材301の当接部3014が、図5(b)に示すように、第1軸部材34にセットされた繰出しコア608に巻回するインクリボン610の側面に当接して押圧する。なお、この状態は、図3(b)を参照して説明したと同様となる。
なお、第2軸部材35が、第2軸部材用孔41の他方の端部への移動を完了した場合、略同時に、繰出し装置2も動作させ、繰出し用エアシリンダ20の移動軸202が前方に移動を開始する。移動軸202の移動に伴い、移動軸202の先端に固定される繰出し部材203および繰出し部材203に立設される第1繰出し支柱204および第2繰出し支柱205も従動して移動する。
そして、図6(a)に示すように、移動軸202が移動する途中において、第2軸部材35の移動に伴って繰り出されたインクリボン610の側面に、第1繰出し支柱204および第2繰出し支柱205が当接する。そして、移動軸202の移動が継続されることにより、第1繰出し支柱204および第2繰出し支柱205は、インクリボン610の側面に当接しながら、繰出しコア608、巻取りコア609から離間する方向に移動を継続する。これにより、第1繰出し支柱204および第2繰出し支柱205は、インクリボン610を引っ掛けて、インクリボン610を引っ張る動作を行なうことになり、インクリボン610は繰り出され続ける。
なお、この状態において、繰出しコア608および巻取りコア609は、インクリボン610が、第1繰出し支柱204および第2繰出し支柱205の移動に伴って引っ張られることにより、各々回転することになる。しかし、繰出しコア608に巻回されるインクリボン610の側面には、回転規制部材301の当接部3014が所定の押圧力で当接している。
これにより、回転規制部材301の当接部3014と、当接部3014が当接するインクリボン610の側面とには、押圧力による力が摩擦力として作用することで、繰出しコア608の過剰な回転を規制(抑制)する。これにより、従来の課題であった、インクリボン610が繰り出されることで慣性力が発生し、この慣性力で繰出しコア608が過剰に回転することにより、インクリボン610を過剰に繰り出すことに対して、防止することができる。
また、第1軸部材34は、図3(a)で説明したように、側面部341に、右ネジ方向の螺旋形状部342が構成されている。そのため、インクリボン610が繰り出されて、繰出しコア608が第1軸部材34に対して回転(右方向に回転)した場合、繰出しコア608は、第1軸部材34の軸方向へのガタツキ(ふらつき)を規制(抑制)され、安定した回転を行なう。
なお、移動軸202は、移動を継続し、図6(b)に示すように、所定位置まで移動(所定距離を移動)した場合、移動を停止する。この状態においても、上述したように、回転規制部材301の当接部3014が所定の押圧力で繰出しコア608に巻回されるインクリボン610の側面に当接している。これにより、移動軸202が移動を停止した場合にも、慣性力により繰出しコア608が過剰に回転することがなく、移動軸202の停止と共に、繰出しコア608も回転が停止する。
従って、移動軸202が移動を停止した場合、第1繰出し支柱204および第2繰出し支柱205によって繰り出されたインクリボン610の量は、繰出しコア608、第1繰出し支柱204、第2繰出し支柱205、および巻取りコア609を略最短で結ぶ繰出し量となっている。この量がインクリボン610の所定の繰出し量となる。
なお、移動軸202が所定の位置に移動して停止した直後には、図7(a)に示すように、第1保持支柱21、第2保持支柱22、および第3保持支柱23が、それぞれ第1保持支柱孔42、第2保持支柱孔43、および第3保持支柱孔44の下方からステージ4の上方に突出する。なお、第3保持支柱23は、長孔となる第3保持支柱孔44の略中央から突出する。また、この動作と略同時に、繰出し装置ユニット1が組込み装置に向けて回転を開始する。
また、繰出し装置ユニット1の回転を開始する動作に合わせて、第3保持支柱孔44の略中央から突出した第3保持支柱23は、ステージ4の外周側となる第3保持支柱孔44の端部に移動を開始する。そして、第3保持支柱23が、第3保持支柱孔44の端部に移動し終える直前に、繰出し用エアシリンダ20の移動軸202が初期位置(図4(a)に示す位置)に戻るための移動を開始する。
第3保持支柱23の第3保持支柱孔44の端部への移動に伴い、第3保持支柱23は、第1繰出し支柱204および第2繰出し支柱205により繰り出されていたインクリボン610の側面に当接して引っ掛け、押圧しながら引っ張る動作を行なう。この直後に、移動軸202が初期位置に戻る移動を開始するため、繰り出されていたインクリボン610は、図7(b)に示すように、第3保持支柱23、第1保持支柱21、および第2保持支柱22に当接されて、張った状態となる。この状態となることで、インクリボン繰出し作業が完了する。
なお、以上の動作を行ないながら繰出し装置ユニット1は回転し、組込み装置の位置に移動する。そして、移動軸202は、組込み装置の位置に移動する間に初期位置に戻る。なお、繰出し装置ユニット1が組込み装置の位置に移動した場合、組込み装置は、次の作業となるインクリボンユニット位置調整作業を開始し、インクリボンユニット位置調整作業が完了した場合、インクリボンユニット組込み作業を開始する。また、組込み装置がインクリボンユニット位置調整作業を開始した場合、繰出し装置ユニット1を構成するもう一方の繰出し装置2および回転規制装置3は、次のインクリボンユニット611aに対して、上述したと同様に、インクリボン610を所定量繰り出す動作(インクリボン繰出し作業)を開始する。
上述したように、繰出し装置ユニット1により、インクリボン繰出し作業が行なわれ、また、組込み装置により、インクリボンユニット位置調整作業およびインクリボンユニット組込み作業が行なわれる。これらの作業を繰り返すことにより、インクリボンユニット611bの組込み工程が構成されて実施される。なお、繰出し装置ユニット1の動作を制御する制御部、および駆動する駆動部は図示省略している。
上述した、実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態の回転規制装置3は、回転規制部材301を備えている。そして、この回転規制部材301の当接部3014は、繰出しコア608に巻回したインクリボン610の面上(側面)に所定の押圧力で当接する。これにより、回転規制部材301の当接部3014と、当接部3014が当接するインクリボン610の側面とには、押圧力による力が摩擦力として作用することで、第1軸部材34に軸支され、インクリボン610に引っ張られて回転する繰出しコア608の過剰な回転を規制(抑制)することができる。従って、従来の課題であった、インクリボン610が繰り出されることで慣性力が発生し、この慣性力で繰出しコア608が過剰に回転することにより、インクリボン610を過剰に繰り出すことに対して、防止することができ、インクリボン610を適正に繰り出すことができる。また、このような回転規制部材301を備えることにより、繰出しコア608の回転を規制する回転規制装置3が実現できる。
(2)本実施形態の回転規制装置3は、バネ部材としての規制バネ32と、押圧部材としての規制用エアシリンダ31とを有している。そして、規制バネ32により、回転規制部材301に付勢力を付与し、回転規制部材301を繰出しコア608に巻回したインクリボン610の側面上に所定の押圧力で当接させる。また、規制用エアシリンダ31により、移動軸312が規制バネ32の付勢力(引っ張り力)に抗して回転規制部材301を押圧して当接を解除させる。このような規制バネ32および規制用エアシリンダ31を有することにより、回転規制部材301を動作させて繰出しコア608の回転を規制する回転規制装置3を容易に実現できる。
(3)本実施形態の回転規制装置3は、第1軸部材34の側面部341に、螺旋状の凹部となるように形成された螺旋形状部342が構成されている。また、この螺旋形状部342は、軸支する繰出しコア608の回転方向と同一の方向となるように形成されている。本実施形態では、繰出しコア608は、回転方向が右方向となるため、螺旋も右ネジ方向となるように形成されている。この螺旋形状部342により、繰出しコア608の第1軸部材34に対する軸方向へのガタツキ(ふらつき)を規制(抑制)でき、特に、第1軸部材34の先端部方向(上方向)への繰出しコア608の移動を抑制することができ、安定した回転を行なわせることができる。従って、繰出しコア608の回転を安定させ、繰出しコア608の回転に対して、更に適正な規制を行なうことができる。
(4)本実施形態の回転規制装置3により、インクリボンユニット611aに対してインクリボン610の繰出し量を適正に管理することができる。これにより、従来のような補正作業(繰り出し過ぎたインクリボン610を巻き戻す作業)が不必要となり、インクリボン610の繰出し作業のサイクルタイムを向上させることができる。これにより、テープカートリッジ600の製造コストを低減することができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記実施形態において、第1軸部材34の側面部341には、螺旋状の凹部となるように形成された螺旋形状部342が構成されている。また、この螺旋形状部342は、繰出しコア608の回転方向(右回転)と同一の右ネジ方向に形成されている。しかし、これに限られず、螺旋形状部342は、螺旋状の凸部としてもよい。また、繰出しコア608が左回転する場合には、左ネジ方向に形成した螺旋状の凹部または凸部となる螺旋形状部を用いることでよい。
(変形例2)前記実施形態において、回転規制部材301は、繰出しコア608に巻回されるインクリボン610に当接させている。しかし、これに限られず、巻取りコア609に巻回されるインクリボン610に当接させる構成としてもよい。特に、繰出しコア608および巻取りコア609に巻回される双方のインクリボン610に当接させることにより、繰出しコア608および巻取りコア609の双方の回転を規制することができる回転規制装置3が実現し、更にインクリボン610の繰出し量を適正に管理することができる。
(変形例3)前記実施形態において、第1軸部材34に螺旋形状部342を形成しているが、第2軸部材35にも同様に螺旋形状部を形成してもよい。第1軸部材34および第2軸部材35の双方に螺旋形状部を形成することにより、繰出しコア608の第1軸部材34に対する軸方向へのガタツキを規制できるだけでなく、巻取りコア609の第2軸部材35に対する軸方向へのガタツキも規制でき、繰出しコア608および巻取りコア609に、安定した回転を行なわせることができる。これにより、繰出しコア608および巻取りコア609の双方の回転に対して、適正な規制を行なうことができる。
(変形例4)前記実施形態において、規制バネ32は引っ張りコイルバネとして形成されているが、これに限られず、圧縮コイルバネとして形成されていてもよい。その場合、本実施形態での規制バネ32の設置位置に対して、回転規制部材301を中心にして逆側の位置に設置し、回転規制部材301を押圧するような構成として実現できる。
(変形例5)前記実施形態において、規制バネ32は引っ張りコイルバネとして形成されて回転規制部材301の操作部3013に設置されている。しかし、これに限られず、本実施形態での動作部3012の第1軸部材34側の位置に設置しても良い。また、規制バネ32は圧縮コイルバネとして形成し、本実施形態での動作部3012の第1軸部材34に対して逆側の位置に設置しても良い。
(変形例6)前記実施形態においては、被回転部材としてインクリボンユニット611に対応させている。詳細には、コアとして、繰出しコア608、巻取りコア609が対応し、テープ状部材として、インクリボン610が対応する。しかし、これに限られず、コアおよびテープ状部材を有した構成の被回転部材に対して、本実施形態のような回転規制部材301を当接部材として備えることにより、軸部材に回動自在に軸支される被回転部材に対し、被回転部材の回転を適正に規制することができる。また、被回転部材を軸支する軸部材の側面部に対して、本実施形態のような螺旋形状部342を備えることにより、回転するコアの軸部材に対する軸方向のガタツキ(ふらつき)を規制でき、コアの回転を安定させることができる。
なお、本発明を実施するための最良の形態を、上記記載で開示しているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して図示し、かつ、説明しているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、上述した実施形態に対し、詳細な構成部材の形状・材質・数量などにおいて、当業者が様々な変形(変更ならびに改良)を加えることができるものである。従って、詳細な構成部材の形状・材質・数量などにおいて、当業者が様々な変形を加えることにより実施する場合も本発明に含まれるものである。
本実施形態に係るテープカートリッジの斜視図。 インクリボンユニットの斜視図であり、(a)は繰出し作業前のインクリボンユニットの状態を示す斜視図であり、(b)は組込み作業時のインクリボンユニットの概略状態を示す斜視図。 繰出し装置および回転規制装置を示す概略斜視図であり、(a)はインクリボンユニットを軸部材にセットする前の状態を示す斜視図であり、(b)はインクリボンユニットをセット後、繰出し装置が駆動する直前の状態を示す斜視図。 繰出し装置および回転規制装置の初期位置における平面図および断面図であり、(a)はインクリボンユニットを軸部材にセットする前の状態を示す平面図であり、(b)は回転規制部の支軸を中心とした回転規制部材の概断面図。 繰出し装置および回転規制装置の動作を示す概略平面図であり、(a)はインクリボンユニットをセットした直後の状態を示す斜視図であり、(b)はインクリボンユニットをセット後、繰出し装置が駆動する直前の状態を示す平面図。 繰出し装置および回転規制装置の動作を示す概略平面図であり、(a)は繰出し装置がインクリボンを繰り出す途中の状態を示す平面図であり、(b)は繰出し装置がインクリボンを所定量繰り出した状態を示す平面図。 繰出し装置および回転規制装置の動作を示す概略平面図であり、(a)は繰出し装置がインクリボンを所定量繰り出した次の状態を示す平面図であり、(b)はインクリボンを所定量繰り出した後、繰出し装置が初期位置に戻る途中の状態を示す平面図。
符号の説明
1…繰出し装置ユニット、2…繰出し装置、3…回転規制装置、4…ステージ、20…繰出し用エアシリンダ、30…回転規制部、31…規制用エアシリンダ、32…規制バネ、34…第1軸部材、35…第2軸部材、301…回転規制部材、302…支軸、304…規制部材固定板、311…シリンダ本体、312…移動軸、321…バネ本体、322…フック、341…側面部、342…螺旋形状部、600…テープカートリッジ、604…インクリボン収容部、608…繰出しコア、609…巻取りコア、610…インクリボン、611…インクリボンユニット、3011…回動用孔、3012…動作部、3013…操作部、3014…当接部、3015…テーパ部。

Claims (3)

  1. 軸部材に回動自在に軸支される被回転部材に対し、当該被回転部材の回転を規制する回転規制装置であって、
    前記被回転部材は、前記軸部材に軸支される円筒状のコアと、当該コアに巻回されて引っ張られることにより前記コアを前記軸部材に対して回転させるテープ状部材と、を有して構成され、
    前記コアに巻回した前記テープ状部材の面上に所定の押圧力で当接する当接部材を備えたことを特徴とする回転規制装置。
  2. 請求項1に記載の回転規制装置であって、
    前記当接部材に付勢力を付与して前記テープ状部材の面上に前記所定の押圧力で当接させるバネ部材と、
    前記バネ部材の前記付勢力に抗して前記当接部材を押圧して当接を解除させる押圧部材と、を有することを特徴とする回転規制装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転規制装置であって、
    前記軸部材の側面部には、前記被回転部材の回転方向と同一の方向に、螺旋状の凹部または凸部となる螺旋形状部が形成されていることを特徴とする回転規制装置。
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