JP2009284581A - サージ防護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 SPDが劣化し故障に至った場合、故障時のSPDの状況(抵抗値)によらずに、保護対象装置の入力ブレーカより早くSPD分離器を動作させることでSPD故障による保護対象装置への給電停止を防ぐこと。
【解決手段】 SPD1−1の故障時にSPD1−1にかかる電圧は商用電源電圧程度のため、スイッチング型SPD(ガス入り放電管型SPD等)6−1、6−2及び6−3と他の2つの正常なSPD1−2及び1−3は絶縁状態である。そのためSPD1−1の短絡電流は接地線4−1へ追加抵抗7−1を通って流れる。このため、SPD故障時の短絡電流が抑制されるので、入力ブレーカ3より先に、SPD分離器2−1が遮断される。よって、SPD1−1の劣化状況(劣化時の抵抗値)に関わらず、故障したSPD1−1を保護対象装置10への影響なしに給電系から分離することが可能になった。
【選択図】 図4

Description

本発明は、サージ防護装置に係り、特に、サージ防護装置が備えるSPD(Surge Protection Device サージ防護デバイス)の故障時に保護対象装置への給電停止を防ぐためのサージ防護装置に関する。
SPDは、過渡的な過電圧を制限し、サージ電流を接地へ分流することを目的とするデバイスで非直線素子を内蔵している。
SPDを構成する非直線素子は、素子にかかる両端電圧で抵抗値が変化し、素子両端電圧が低い場合は抵抗が高く、殆ど導通しないが、素子両端の電圧が高くなると抵抗値が小さくなる特性を持っている。そのため雷サージが給電線へ侵入するとサージ電流が接地へ分流し、保護対象装置を防護できる。
しかし、SPDは劣化すると、通常状態の商用電源入力でも抵抗値が下がり漏れ電流が生じる場合があり、SPDが加熱され熱暴走した後、給電線間が短絡しSPDが破裂する故障モードとなる場合が想定されうる。故障モードでは、例えば、SPDに電圧制限型のMOV(Metal Oxide Varistor 酸化亜鉛型バリスタ等の金属酸化物型バリスタ)を用いる場合、MOVは温度の上昇とともに抵抗値が低下する特性があるため、MOVの漏れ電流が長時間生じ、MOVが温度上昇を続けると、MOVの抵抗値がますます低くなり、最終的には短絡した後、MOV内部の温度分布差から破裂した後、開放状態になる場合がある。そのため、JIS規定では、例えば、ブレーカやヒューズをSPD分離器(SPD故障時にSPDを分離するための保護装置)として直列に設けることを推奨している。
従来技術として、特許文献1には、例えば、酸化亜鉛型バリスタの劣化による異常発熱が発生した場合、切り離し導体のばね力により、その酸化亜鉛型バリスタと外部端子間を迅速かつ確実に遮断する切り離し機構付SPDが開示されている。
また、特許文献2には、例えば、2本の電源配線間に、ガス放電アレスタ及びバリスタ及び温度ヒューズを備えた過電圧保護装置において、ガス放電アレスタが短絡した後に温度ヒューズの発熱を引き起こして装置の温度切断をトリガする抵抗器を、バリスタと並列に設けたものが開示されている。
また、図11は、接地線をもつ三線式給電方式(TN式)における従来のサージ防護装置の構成図である。
従来のサージ防護装置は、例えば図示のように、SPD1−1、1−2及び1−3と、電流ヒューズやブレーカ等によるSPD分離器2−1、2−2及び2−3と、入力ブレーカ3と、接地線4−1と、給電線4−2、4−3、及び4−4とを備える。保護対象装置10は、この例では、給電線4−2、4−3及び4−4により給電される。なお、TN式とは、配電用トランスの高低圧部分に高圧がかかることを防止する系統接地と低圧電路に接続される負荷装置を保護する機器接地が接地線で等電位化されている給電方式である。つまり、系統接地が接地線で負荷装置まで引き伸ばされ機器接地としても使用される方式である。
特開2007−324535 特開2002−142354
従来技術において、例えば、図11に示されるようなサージ防護装置は、給電線4−4、4−3及び4−2は、それぞれSPD分離器(電流ヒューズ等)2−1、2−2及び2−3と、SPD1−1、1−2及び1−3を介して接地線4−1へ接続される。例えば、SPD1−1が劣化して短絡した場合、短絡電流は系統側の接地抵抗、接地線4−1の抵抗、故障時のSPD1−1の内部抵抗値によって決まる。そのため、場合によっては(特に接地抵抗がとても小さい場合)短絡電流が大きくなりすぎて入力ブレーカ3がSPD分離器2−1より早く遮断動作し、保護対象装置10への給電が遮断される場合があった。SPD1−2又は1−3が劣化して短絡した場合も同様である。
以上説明したように、図11に示されたような従来技術では、SPD分離器2−1、2−2及び2−3は保護対象装置10の入力ブレーカ3の下位に設置されるSPD1−1、1−2及び1−3にそれぞれ接続される。そのため、SPD1−1又は1−2又は1−3が劣化し、故障時に流れる電流次第ではSPD分離器2−1又は2−2又は2−3よりも保護対象装置10の入力ブレーカ3が先に電路を遮断する場合がある。
SPD分離器2−1、2−2及び2−3にブレーカを用いる場合、雷サージに対する耐力を備えさせると、定格容量(定格電流)が保護対象装置10の入力ブレーカ3よりも大きくなり、商用電源入力状態でSPD劣化故障時に保護対象装置10の入力ブレーカ3と保護協調が取れない場合がある。すなわち、ここでいう保護協調とは、例えば、入力ブレーカ3がSPD分離器2−1、2−2及び2−3として用いられたブレーカより先に電路を遮断し、保護対象装置10に給電されなくなる場合である。
また、SPD分離器2−1、2−2及び2−3にブレーカを用いる場合、SPD1−1又は1−2又は1−3に雷サージ電流が流れる時にはSPD分離器2−1又は2−2又は2−3として用いられたブレーカはインピーダンスが大きいため、SPD1−1又は1−2又は1−3に加えてブレーカ(SPD分離器2−1又は2−2又は2−3)でも大きな過電圧が発生したり誤動作(開放動作)をする場合がある。
一般に、ブレーカは過電流時に接点を切離すトリップ機構を動作させるためにコイルを内蔵している。コイルで生じる電磁力はコイルの巻数と電流に比例するため、ブレーカの定格容量(定格電流)が小さいほど、トリップ機構を動作させるためにコイルの巻数が多くなる。そのためインピーダンスが大きくなるとともに、雷サージで大電流がブレーカに一瞬流れた場合でも、ブレーカの誤動作(トリップ・接点浮き上がり)を起こす場合がある。
一方、SPD分離器2−1、2−2及び2−3にヒューズを用いる場合、雷サージに対する耐力を備えさせると、定格容量が保護対象装置10の入力ブレーカ3よりも大きくなり、商用電源入力状態でSPD劣化故障時に保護対象装置10の入力ブレーカ3と保護協調が取れない場合がある。上述と同様に、すなわち、ここでいう保護協調とは、例えば、入力ブレーカ3がSPD分離器2−1及び2−2及び2−3として用いられたヒューズより先に電路を遮断し、保護対象装置10に給電されなくなる場合である。
雷サージ電流でヒューズを切れにくくするには、例えば、ヒューズエレメントの線径を太くする必要があり、線径が太くなるとヒューズエレメントの表面積が大きくなるため、放熱性が上がり、小さい電流ではヒューズが溶断しにくくなり定格容量が増加する。
SPD分離器2−1及び2−2及び2−3にヒューズを用いる場合、商用電源入力状態でSPD1−1又は1−2又は1−3が劣化故障し給電線間に大電流(短絡電流)が流れると、遮断時に大きな跳ね上り電圧が発生する場合がある。
ヒューズは短時間で電路の遮断を行うので、ヒューズに流れる電流がピーク電流から電流ゼロになるまでの時間が短い。そのため電流の時間変化率が大きくなるためヒューズ溶断時に大きな逆起電力が発生する。なお、ブレーカの場合は遮断が接点の機械的動作のため遮断時間が長く逆起電力は小さい。
本発明は、以上の点に鑑み、SPDが劣化し故障に至った場合、故障時のSPDの状況(抵抗値)によらずに、保護対象装置の入力ブレーカより早くSPD分離器を動作させることでSPD故障による保護対象装置への給電停止を防ぐことを目的のひとつとする。
本発明は、また、SPD分離器にインダクタンスの大きいブレーカの代わりに電流ヒューズもしくは、SPDの発熱で遮断動作する温度ヒューズ、または発熱体を内蔵した温度ヒューズ等のSPD分離器を用いることで、雷サージでSPD分離器に発生する過電圧を考慮する必要をなくすことを目的のひとつとする。
さらに、本発明は、SPD劣化時の短絡電流を低減できるため、SPD故障時にSPD分離器動作時に発生する跳ね上り電圧(開閉サージ電圧)を低減させることを目的のひとつとする。
本発明の第1の解決手段によると、
保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第1の給電線と、
電源側で接地され、保護対象装置側へ供給される接地線と、
電源側の非接地の第2の給電線と、
非接地の前記第1の給電線と前記第2の給電線との間に設けられ、前記第1の給電線と前記第2の給電線とを接続又は切離す入力ブレーカと、
保護対象装置側の前記第1の給電線と前記接地線間に直列に設けられた、第1の分離器、及び、第1のサージ防護デバイス、及び、第1のスイッチング型サージ防護デバイスと第1の抵抗との第1の並列回路と、
を備え、
前記第1のサージ防護デバイスが故障時に前記第1のサージ防護装置を通る短絡電流を、前記第1の給電線から、前記第1の分離器、前記第1のサージ防護デバイス、前記第1の抵抗を介して、前記接地線へ電流値を抑制して流すことで、前記第1の分離器が前記入力ブレーカより先に切断されるようにしたサージ防護装置が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第1の給電線と、
電源側で接地され、保護対象装置側へ供給される接地線と、
電源側の非接地の第2の給電線と、
非接地の前記第1の給電線と前記第2の給電線との間に設けられ、前記第1の給電線と前記第2の給電線とを接続又は切離す入力ブレーカと、
保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第3の給電線と、
前記入力ブレーカにより前記第3の給電線と接続又は切離される、電源側の非接地の第4の給電線と、
保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第5の給電線と、
前記入力ブレーカにより前記第5の給電線と接続又は切離される、電源側の非接地の第6の給電線と、
保護対象装置側の前記第1の給電線と前記第3の給電線間に設けられた、第1の分離器、及び、第1のサージ防護デバイス、及び、第1のスイッチング型サージ防護デバイスと第1の抵抗との第1の並列回路と、
保護対象装置側の前記第3の給電線と前記第5の給電線間に設けられた、第2の分離器、及び、第2のサージ防護デバイス、及び、第2のスイッチング型サージ防護デバイスと第2の抵抗との第2の並列回路と、
保護対象装置側の前記第5の給電線と前記第1の給電線間に設けられた、第3の分離器、及び、第3のサージ防護デバイス、及び、第3のスイッチング型サージ防護デバイスと第3の抵抗との第3の並列回路と、
を備え、
前記第1又は第2又は第3のサージ防護デバイスが故障時に、前記第1又は第2又は第3のサージ防護装置を通る短絡電流を、それぞれ、前記第1又は第3又は第5の給電線から、前記第1又は第2又は第3の分離器、前記第1又は第2又は第3のサージ防護デバイス、前記第1又は第2又は第3の抵抗を介して、前記接地線へ電流値を抑制して流すことで、前記第1又は第2又は第3の分離器が前記入力ブレーカより先に切断されるようにしたサージ防護装置が提供される。
本発明によると、SPDが劣化し故障に至った場合、故障時のSPDの状況(抵抗値)によらずに、保護対象装置の入力ブレーカより早くSPD分離器を動作させることでSPD故障による保護対象装置への給電停止を防ぐことが可能になる。
本発明によると、SPD分離器にインダクタンスの大きいブレーカの代わりに電流ヒューズもしくは、SPDの発熱で遮断動作する温度ヒューズ、または発熱体を内蔵した温度ヒューズ等のSPD分離器を用いることで、雷サージでSPD分離器に発生する過電圧を考慮する必要がなくなる。
本発明によると、SPD劣化時の短絡電流を低減できるため、SPD故障時にSPD分離器動作時に発生する跳ね上り電圧(開閉サージ電圧)の低減が可能になる。
1.第1の実施の形態のサージ防護装置
図1は、第1の実施の形態によるサージ防護装置の構成図である。
第1の実施の形態は、接地線をもつ三線式給電方式(TN式)に適用した例である。なお、TN式とは、配電用トランスの高低圧部分に高圧がかかることを防止する系統接地と低圧電路に接続される負荷装置を保護する機器接地が接地線で等電位化されている給電方式である。つまり、系統接地が接地線で負荷装置まで引き伸ばされ機器接地としても使用される方式である。なお、本発明はこれらに限らず、二線式や、系統接地と機器接地が接地線で等電位化されている他の給電方式でも適宜適用することができる。
第1の実施の形態によるサージ防護装置は、例えば、SPD1−1、1−2及び1−3と、SPD分離器2−1、2−2及び2−3と、入力ブレーカ3と、接地線4−1と、給電線4−2、4−3及び4−4と、スイッチング型SPD6−1、6−2及び6−3と、抵抗7−1、7−2及び7−3とを備える。保護対象装置10は、この例では、給電線4−2、4−3及び4−4により給電される。
一般に、SPDは、主に、電圧制限型SPDと電圧スイッチング型SPDに分類される。電圧制限型SPDは、SPDの両端に高電圧が印加されない時は高インピーダンスで、サージ電圧などの高電圧が印加されSPDを流れる電流が増大すると連続的にインピーダンスが低くなる特性を有する。電圧制限型SPDには、例えば、バリスタ型や酸化亜鉛型などがある。電圧スイッチング型SPDはSPDの両端に高電圧が印加されていない時は高インピーダンスで、サージなどの高電圧が加わりSPDの両端電圧が一定の電圧以上になると、瞬間的に低インピーダンスになる特性を有する。電圧スイッチング型SPDには、例えば、エアーギャップ型やガス入り放電管型などがある。SPD1−1、1−2及び1−3は、特に、電圧制御型SPDを用いることができる。一方、スイッチング型SPD6−1、6−2及び6−3には、特に、GDT(Gas Discharge Tube:ガス入り放電管型SPD)等の電圧スイッチング型SPDを用いることができる。
SPD分離器2−1又は2−2又は2−3にブレーカを用いた場合、ブレーカでは定格電流に対する電流の倍率と遮断時間の関係はブレーカの定格に関わらずほぼ同様な傾向があるため、定格電流が小さなものほど短絡電流による大電流の遮断、ならびに過電流による比較的小電流の遮断時間が短いため、雷サージへの耐量でブレーカ容量が決まると入力ブレーカ3との動作協調(例えば、入力ブレーカ3がSPD分離器2−1又は2−2又は2−3より先に遮断されること)の可否は入力ブレーカ3の容量により決まる。一方で、ヒューズはエレメント構造次第でさまざまな動作特性を実現でき、雷サージへの耐量と小電流の遮断性能を両立できるため、第1の実施の形態ではSPD分離器2−1又は2−2又は2−3にヒューズ(電流ヒューズ、温度ヒューズ等も含む)を使うことを前提としてもよい。第1の実施の形態では、主に、SPD分離器2−1、2−2及び2−3として電流ヒューズを用いた例について説明する。なお、後述するような電流ヒューズについての所定の機能を満たせば、適宜のブレーカを用いてもよい。
装置の入力ブレーカ3の後段に設置されるSPD1−1、1−2及び1−3は、通常状態では、それぞれ、給電線4−4、4−3及び4−2と接続されSPD1−1、1−2及び1−3に電圧がかかっている状態である。SPD1−1又は1−2又は1−3の絶縁が劣化して、SPD1−1又は1−2又は1−3に電流が流れる場合は異常な現象(SPD劣化)で、SPD1−1又は1−2又は1−3が発熱し高温になったり破裂する場合も考えられる。そのため、このような場合に、SPD1−1又は1−2又は1−3に電圧がかからないように給電側から回路的に切離す必要がある。この遮断器の役割をするのがSPD分離器2−1、2−2及び2−3である。
SPD分離器2−1及び/又は2−2及び/又は2−3として、例えば、電流ヒューズを用いる場合、SPD分離器用の電流ヒューズは、雷サージ電流が流れても切れてはならず、SPD1−1又は1−2又は1−3が劣化して、通常の交流電源電圧(商用電源電圧)で漏れ電流が流れた場合のみ電路を遮断する働きが求められる。すなわち、電流ヒューズについては、以下の機能を有する。
・SPD1−1又は1−2又は1−3の正常時は、雷サージ電流がながれても切れない。
・SPD1−1又は1−2又は1−3の故障時は電流ヒューズ(SPD分離器2−1又は2−2又は2−3)が既に遮断されている。そのためSPDが故障した系統については、雷サージ電流は流れない。電流ヒューズ(SPD分離器2−1又は2−2又は2−3)が切れる場合は、SPD1−1又は1−2又は1−3が劣化して、SPD1−1又は1−2又は1−3の絶縁が低下してSPD1−1又は1−2又は1−3から漏れ電流が流れた場合である。
第1の実施の形態によるサージ防護装置の構成では、各給電線4−4、4−3及び4−2について、それぞれSPD1−1、1−2及び1−3と、SPD分離器(電流ヒューズ等)2−1、2−2及び2−3と、さらにスイッチング型SPD6−1、6−2及び6−3とを直列接続したものを給電線4−4、4−3及び4−2と接地線4−1間に接続し、各スイッチング型SPD6−1、6−2及び6−3については並列に追加抵抗7−1、7−2及び7−3を有する。抵抗7−1、7−2及び7−3は、短絡電流抑制用の素子である。抵抗7−1、7−2及び7−3の抵抗値等の詳細は後述する(図2及びその説明箇所参照)。
なお、SPD分離器2−1、2−2及び2−3又は、SPD分離器2−1、2−2、2−3のいずれか又は複数には電流ヒューズの代わりに、劣化したSPD1−1又は1−2又は1−3の発熱を検知するためにSPD1−1又は1−2又は1−3近傍に取付けられた温度ヒューズ、あるいは、発熱体を内蔵した温度ヒューズを用いることも可能である。また、SPD分離器2−1、2−2及び2−3と、SPD1−1、1−2及び1−3の接続順序は逆でもよい。
図2は、保護対象装置の入力ブレーカとSPD分離用の電流ヒューズの遮断特性例の図である。
図2にSPD分離器2−1又は2−2又は2−3に使用される電流ヒューズと、その定格容量にほぼ等しい入力ブレーカ3の遮断特性(遮断時間と遮断電流の関係)の一例を示す。ブレーカの遮断動作は機械的動作なので、最も速い遮断時間が0.01(s)程度のため、電流ヒューズが0.01(s)で遮断できるI(TH)より短絡電流が大きい場合では電流ヒューズが先に遮断動作すると考えられ、また、短絡電流がI(TL)以下の場合についても保護対象装置10への給電を妨げることなく異常SPD1−1又は1−2又は1−3の分離が可能である。しかし、短絡電流の大きさがI(TH) 〜I(TL)の場合、入力ブレーカ3が電流ヒューズより先に動作してしまい、
SPD1−1又は1−2又は1−3の故障により保護対象装置10への給電が停止する場合があった。なお、通常は、ブレーカの遮断特性についてはメーカによらず同様の特性を示す傾向がある。
そこで、第1の実施の形態では、抵抗7−1、7−2及び7−3はSPD1−1又は1−2又は1−3が故障し商用電源電圧で短絡した場合の短絡電流を低減させる効果があり、SPD1−1又は1−2又は1−3が故障した場合に推定される短絡電流がI(TL)以下になるように追加抵抗7−1、7−2及び7−3を選定する。すなわち、例えば、追加抵抗7−1の抵抗値は、SPD1−1が故障して低抵抗値になった場合の短絡電流が、SPD分離器2−1の遮断時間が入力ブレーカ3の遮断時間より小さくなるような電流値又は電流範囲とするような抵抗値に定める。これによって、短絡電流により、入力ブレーカ3より先にSPD分離器2−1が遮断されることになる。追加抵抗7−2及び7−3の抵抗値についても同様に定める。
つぎに、第1の実施の形態のサージ防護装置の動作について詳細に説明する。
図3に、第1の実施の形態のサージ防護装置において、通常時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図を示す。
図中、雷サージが給電線に侵入した場合に流れる電流(雷サージ電流)を矢印で示す。雷サージ電流は、給電線4−4においては、SPD分離器2−1を経てSPD1−1を通り、さらにスイッチング型SPD6−1を通って(追加抵抗7−1へはほとんど流れない)、接地線4−1へ流れるため、雷サージ電流を正常に大地へ逃がすことができる。また、給電線4−3及び4−2についても同様に、それぞれ対応するSPD分離器2−2及び2−3と、SPD1−2及び1−3と、スイッチング型SPD6−2及び6−3を通って、接地線4−1へ流れるため、雷サージ電流を正常に大地へ逃がすことができる。
図4に、第1の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時の短絡電流の流れについての説明図を示す。
この図では、一例として、SPD1−1が故障した場合のSPD1−1を通る短絡電流を矢印で示す。故障時に壊れたSPD1−1にかかる電圧は商用電源電圧程度のため、スイッチング型SPD(ガス入り放電管型SPD等)6−1、6−2及び6−3と他の2つの正常なSPD1−2及び1−3は絶縁状態である。そのためSPD1−1の短絡電流は接地線4−1へ追加抵抗7−1を通って流れる。このため、SPD故障時の短絡電流が抑制される(I(TL)以下に)ので、入力ブレーカ3より先に、SPD分離器2−1が遮断される。よって、SPD1−1の劣化状況(劣化時の抵抗値)に関わらず、故障したSPD1−1を保護対象装置10への影響なしに給電系から分離することが可能になった。なお、SPD1−2又は1−3が故障した場合も同様である。
図5に、第1の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図を示す。
この図では、一例としてSPD1−1が故障時に雷サージが給電線に侵入した場合に流れる電流(雷サージ電流)を、矢印で示す。このとき既に、SPD分離器2−1が遮断の状態であり、SPD1−1には雷サージ電流は流れない。雷サージ電流は、給電線4−3においては、SPD分離器2−2を経てSPD1−2を通り、さらにスイッチング型SPD6−2を通って(追加抵抗7−2へはほとんど流れない)、接地線4−1へ流れるため、雷サージ電流を正常に大地へ逃がすことができる。また、同様に、雷サージ電流は、給電線4−2においては、SPD分離器2−3を経てSPD1−3を通り、さらにスイッチング型SPD6−3を通って(追加抵抗7−3へはほとんど流れない)、接地線4−1へ流れるため、雷サージ電流を正常に大地へ逃がすことができる。
2.第2の実施の形態のサージ防護装置
図6は、接地線をもつ三線式給電方式(TN式)における第2の実施の形態の関連技術によるサージ防護装置の構成図である。
本発明の第2の実施の形態の関連技術によるサージ防護装置は、例えば図示のように、第1の実施の形態の図11の構成に加えて、給電線4−2と4−3の間にSPD8−1とSPD分離器9−1を備える。また同様に、給電線4−3と4−4の間にSPD8−2とSPD分離器9−2を、給電線4−4と4−2の間にSPD8−3とSPD分離器9−3をそれぞれ備える。なお、SPD8−1、8−2及び8−3、SPD分離器9−1、9−2及び9−3の素子については、第1の実施の形態と同様である。
このようなサージ防護装置において、例えば、SPD8−1及びSPD分離器9−1、SPD8−2及びSPD分離器9−2、SPD8−3及びSPD分離器9−3は、雷サージ電流が各給電線4−1又は4−2又は4−3間を流れる際の各給電線4−1、4−2及び4−3のインピーダンスの違いから生じる給電線間の電位差を無くすため、給電線4−2及び4−3間、給電線4−3及び4−4間、給電線4−4及び4−2間にそれぞれ取り付ける。これにより、3つの給電線4−2、4−3及び4−4と、接地線4−1間の電位差を等電位化できるため、各給電線4−2、4−3及び4−4配下にそれぞれあるSPD1−3、1−2及び1−1に、バランス良くサージ電流を流すことができる。
上述したようなサージ防護装置においても、SPD分離器9−1、9−2及び9−3は保護対象装置10の入力ブレーカ3下位に設置されるSPD8−1、8−2及び8−3にそれぞれ接続される。そのため、例えば、SPD8−1が劣化して給電線間で短絡した場合、短絡電流は故障時のSPD8−1の内部抵抗値により決まり、故障時に流れる電流次第では、SPD分離器9−1よりも保護対象装置10の入力ブレーカ3が先に電路を遮断する場合がある。また、SPD8−2及び8−3の場合も同様に、故障時に流れる電流次第では、それぞれ対応するSPD分離器9−2及び9−3よりも先に入力ブレーカ3が遮断する場合がある。
そこで、このような課題を解決すべく、以下に第2の実施の形態によるサージ防護装置について説明する。
図7は、第2の実施の形態によるサージ防護装置の構成図である。
第2の実施の形態によるサージ防護装置は、例えば、第1の実施の形態で示したような図1の構成に加えて、給電線4−2と4−3の間にSPD8−1と、SPD分離器9−1と、スイッチング型SPD11−1と、抵抗12−1とを備える。また同様に、給電線4−3と4−4の間にSPD8−2と、SPD分離器9−2とスイッチング型SPD11−2と、抵抗12−2とを、給電線4−4と4−2の間にSPD8−3と、SPD分離器9−3と、スイッチング型SPD11−3と、抵抗12−3とをそれぞれ備える。なお、SPD1−1、1−2及び1−3と、SPD分離器2−1、2−2及び2−3と、スイッチング型SPD6−1、6−2及び6−3と、抵抗7−1、7−2及び7−3等の他の回路構成については、第1の実施の形態と同様である。また、SPD8−1、8−2及び8−3、SPD分離器9−1、9−2及び9−3、スイッチング型SPD11−1、11−2及び11−3、及び抵抗12−1、12−2及び12−3の構成については、第1の実施の形態において説明したデバイスの構成と同様である。
SPD分離器9−1又は9−2又は9−3にブレーカを用いた場合、ブレーカでは定格電流に対する電流の倍率と遮断時間の関係はブレーカの定格に関わらずほぼ同様な傾向があるため、定格電流が小さなものほど短絡電流による大電流の遮断、ならびに過電流による比較的小電流の遮断時間が短いため、雷サージへの耐量でブレーカ容量が決まると入力ブレーカ3との動作協調(例えば、入力ブレーカ3がSPD分離器9−1又は9−2又は9−3より先に遮断されること)の可否は入力ブレーカ3の容量により決まる。一方で、ヒューズはエレメント構造次第でさまざまな動作特性を実現でき、雷サージへの耐量と小電流の遮断性能を両立できるため、第2の実施の形態ではSPD分離器9−1又は9−2又は9−3にヒューズ(電流ヒューズ、温度ヒューズ等も含む)を使うことを前提としてもよい。第2の実施の形態では、主に、SPD分離器9−1、9−2及び9−3として電流ヒューズを用いた例について説明する。なお、第1の実施の形態において記載したような電流ヒューズについての所定の機能を満たせば、適宜のブレーカを用いてもよい。
第2の実施の形態によるサージ防護装置の構成では、例えば、給電線4−2と4−3の間にSPD8−1と、SPD分離器(電流ヒューズ等)9−1と、さらにスイッチング型SPD11−1とを直列接続し、スイッチング型SPD11−1に並列に追加抵抗12−1を有する。なお、給電線4−3と4−4の間についても同様に、SPD8−2と、SPD分離器(電流ヒューズ等)9−2と、さらにスイッチング型SPD11−2とを直列接続し、スイッチング型SPD11−2に並列に追加抵抗12−2を有する。また、給電線4−4と4−2の間についても同様に、SPD8−3と、SPD分離器(電流ヒューズ等)9−3と、さらにスイッチング型SPD11−3とを直列接続し、スイッチング型SPD11−3に並列に追加抵抗12−3を有する。
なお、SPD分離器9−1、9−2及び9−3又は、SPD分離器9−1、9−2、9−3のいずれか又は複数には電流ヒューズの代わりに、劣化したSPD8−1又は8−2又は8−3の発熱を検知するためにSPD8−1又は8−2又は8−3近傍に取付けられた温度ヒューズ、あるいは、発熱体を内蔵した温度ヒューズを用いることも可能である。また、SPD分離器9−1、9−2及び9−3と、SPD8−1、8−2及び8−3の接続順序は逆でもよい。
第2の実施の形態では、抵抗12−1、12−2及び12−3は、SPD8−1又は8−2又は8−3が故障し商用電源電圧で短絡した場合の短絡電流を低減させる効果があり、SPD8−1又は8−2又は8−3が故障した場合に推定される短絡電流がI(TL)以下になるように追加抵抗12−1、12−2及び12−3を選定する。例えば、追加抵抗12−1の抵抗値は、SPD8−1が故障して低抵抗値になった場合の短絡電流が、SPD分離器9−1の遮断時間が入力ブレーカ3の遮断時間より小さくなるような電流値又は電流範囲とするような抵抗値に定める。これによって、短絡電流により、入力ブレーカ3より先にSPD分離器9−1が遮断されることになる。追加抵抗12−2及び12−3の抵抗値についても同様に定める。なお、保護対象装置10の入力ブレーカ3とSPD分離用の電流ヒューズの遮断特性の関係については、第1の実施の形態の記載した、図2及びその説明箇所と同様である。
つぎに、第2の実施の形態のサージ防護装置の動作について詳細に説明する。
図8に、第2の実施の形態のサージ防護装置において、通常時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図を示す。
図中、雷サージが給電線に侵入した場合に流れる電流(雷サージ電流)を矢印で示す。例えば、給電線4−2又は4−3又は4−4に雷サージが侵入した場合、給電線間の各SPD8−1、8−2及び8−3とスイッチング型SPD11−1、11−2及び11−3のうち複数が導通する。例えば、雷サージ電流は、給電線4−2においては、まずスイッチング型SPD11−1を経て(追加抵抗12−2へはほとんど流れない)SPD8−1を通り、さらにSPD分離器9−1を通って給電線4−3へ分流する。また、さらに、給電線4−3からSPD分離器9−2、SPD8−2、スイッチング型SPD11−2を経て、給電線4−4に分流する。なお、他の給電線4−3及び4−4において雷サージ電流が流れた場合も同様に、給電線間に接続された適宜のルートを経て、各給電線に雷サージ電流が分流する。このため、3つの給電線4−2、4−3及び4−4と接地線4−1間の電位差が等電位化できるので、接地線4−1に接続されるSPD1−1、1−2及び1−3にバランスよくサージ電流を流すことができる。
図9に、第2の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時の短絡電流の流れについての説明図を示す。
この図では、一例として、SPD8−3が故障した場合のSPD8−3を通る短絡電流を矢印で示す。給電線4−2及び4−4間に接続したSPD8−3が故障した場合、給電線4−2及び4−4間の電圧で低インピーダンスの短絡が起こり、大電流が流れる。故障時に壊れたSPD8−3にかかる電圧は商用電源電圧程度のため、他の2つの正常なSPD8−1及び8−2と、スイッチング型SPD11−1及び11−2及び11−3は絶縁状態である。そのためSPD8−3の短絡電流はSPD分離器9−3及び追加抵抗12−3を通って流れる。このため、SPD故障時の短絡電流が抑制される(I(TL)以下に)ので、入力ブレーカ3より先に、SPD分離器9−3が遮断される。よって、SPD8−3の劣化状況(劣化時の抵抗値)に関わらず、故障したSPD8−3を保護対象装置10への影響なしに給電系から分離することが可能になった。なお、SPD8−1又は8−2が故障した場合も同様である。
また、SPD1−1又は1−2又は1−3が故障した場合については、上述した第1の実施例の場合と同様である。
図10に、第2の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図を示す。
この図では、一例としてSPD8−3が故障時に、雷サージが給電線に侵入した場合に流れる電流(雷サージ電流)を矢印で示す。例えば、給電線4−2又は4−3又は4−4に雷サージが侵入した場合、給電線間の各SPD8−1及び8−2及びスイッチング型SPD11−1及び11−2のうち複数が導通する。例えば、雷サージ電流は、給電線4−2においては、まずスイッチング型SPD11−1を経て(追加抵抗12−2へはほとんど流れない)SPD8−1を通り、さらにSPD分離器9−1を通って給電線4−3へ分流する。また、さらに、給電線4−3からSPD分離器9−2、SPD8−2、スイッチング型SPD11−2を経て、給電線4−4に分流する。このとき既に、SPD分離器9−3が遮断の状態であり、SPD8−3には雷サージ電流は流れない。なお、他の給電線4−3及び4−4において雷サージ電流が流れた場合も同様に、故障しているSPD8−3以外のルートを経て、各給電線に雷サージ電流が分流する。このため、3つの給電線4−2、4−3及び4−4と接地線4−1間の電位差が等電位化できるので、接地線4−1に接続されるSPD1−1、1−2及び1−3にバランスよくサージ電流を流すことができる。
本発明は、例えば、電源側の接地と、対象機器の接地とが同一として設けられている様々なシステムに適用することができる。
第1の実施の形態によるサージ防護装置の構成図。 保護対象装置の入力ブレーカとSPD分離用の電流ヒューズの遮断特性例の図。 第1の実施の形態のサージ防護装置において、通常時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図。 第1の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時の短絡電流の流れについての説明図。 第1の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図。 接地線をもつ三線式給電方式(TN式)における第2の実施の形態の関連技術によるサージ防護装置の構成図。 第2の実施の形態によるサージ防護装置の構成図。 第2の実施の形態のサージ防護装置において、通常時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図。 第2の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時の短絡電流の流れについての説明図。 第2の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図。 接地線をもつ三線式給電方式(TN式)における従来のサージ防護装置の構成図。
符号の説明
1−1、1−2、1−3、8−1、8−2、8−3 SPD
2−1、2−2、2−3、9−1、9−2、9−3 SPD分離器
3 入力ブレーカ
4−1 接地線
4−2、4−3、4−4 給電線
6−1、6−2、6−3、11−1、11−2、11−3 スイッチング型SPD
7−1、7−2、7−3、12−1、12−2、12−3 抵抗
10 保護対象装置

Claims (14)

  1. 保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第1の給電線と、
    電源側で接地され、保護対象装置側へ供給される接地線と、
    電源側の非接地の第2の給電線と、
    非接地の前記第1の給電線と前記第2の給電線との間に設けられ、前記第1の給電線と前記第2の給電線とを接続又は切離す入力ブレーカと、
    保護対象装置側の前記第1の給電線と前記接地線間に直列に設けられた、第1の分離器、及び、第1のサージ防護デバイス、及び、第1のスイッチング型サージ防護デバイスと第1の抵抗との第1の並列回路と、
    を備え、
    前記第1のサージ防護デバイスが故障時に前記第1のサージ防護装置を通る短絡電流を、前記第1の給電線から、前記第1の分離器、前記第1のサージ防護デバイス、前記第1の抵抗を介して、前記接地線へ電流値を抑制して流すことで、前記第1の分離器が前記入力ブレーカより先に切断されるようにしたサージ防護装置。
  2. 前記第1の給電線からの雷サージを、前記第1の分離器、前記第1のサージ防護デバイス、及び、前記第1のスイッチング型サージ防護デバイスを介して、前記接地線へ流すようにしたことを特徴とする請求項1に記載のサージ防護装置。
  3. 前記第1及び第2のサージ防護デバイスは、電圧制限型サージ保護デバイスであり、前記第1のスイッチング型サージ防護デバイスは、ガス入り放電管であることを特徴とする請求項1又は2に記載のサージ防護装置。
  4. 前記第1の分離器は、電流ヒューズであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサージ防護装置。
  5. 前記第1の分離器は、温度ヒューズであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサージ防護装置。
  6. 前記温度ヒューズは、前記第1のサージ防護デバイスの漏れ電流による発熱で、前記第1のサージ防護デバイスを回路から切離すように構成されることを特徴とする請求項5に記載のサージ防護装置。
  7. 少なくとも、前記第1の分離器、前記第1のサージ防護デバイス、前記第1の並列回路を、1つのユニットへまとめて一体化させた構造を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のサージ防護装置。
  8. 前記第1の抵抗の抵抗値は、
    前記第1のサージ防護デバイスが故障して低抵抗値になった場合の短絡電流が、前記第1の分離器の遮断時間が前記入力ブレーカの遮断時間より小さくなるような電流値又は電流範囲とするような抵抗値に定められることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のサージ防護装置。
  9. 保護対象装置側の非接地の第3の給電線と、
    前記入力ブレーカにより前記第3の給電線と接続又は切離される、電源側の非接地の第4の給電線と、
    保護対象装置側の前記第3の給電線と前記接地線間に設けられた、第2の分離器、及び、第2のサージ防護デバイス、及び、第2のスイッチング型サージ防護デバイスと第2の抵抗との第2の並列回路と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のサージ防護装置。
  10. 一点接地系のTN系統の給電系統に用いられることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のサージ防護装置。
  11. 保護対象装置側の前記第1の給電線と前記第3の給電線間に設けられた、第3の分離器、及び、第3のサージ防護デバイス、及び、第3のスイッチング型サージ防護デバイスと第3の抵抗との第3の並列回路と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項9又は10に記載のサージ防護装置。
  12. 保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第1の給電線と、
    電源側で接地され、保護対象装置側へ供給される接地線と、
    電源側の非接地の第2の給電線と、
    非接地の前記第1の給電線と前記第2の給電線との間に設けられ、前記第1の給電線と前記第2の給電線とを接続又は切離す入力ブレーカと、
    保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第3の給電線と、
    前記入力ブレーカにより前記第3の給電線と接続又は切離される、電源側の非接地の第4の給電線と、
    保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第5の給電線と、
    前記入力ブレーカにより前記第5の給電線と接続又は切離される、電源側の非接地の第6の給電線と、
    保護対象装置側の前記第1の給電線と前記第3の給電線間に設けられた、第1の分離器、及び、第1のサージ防護デバイス、及び、第1のスイッチング型サージ防護デバイスと第1の抵抗との第1の並列回路と、
    保護対象装置側の前記第3の給電線と前記第5の給電線間に設けられた、第2の分離器、及び、第2のサージ防護デバイス、及び、第2のスイッチング型サージ防護デバイスと第2の抵抗との第2の並列回路と、
    保護対象装置側の前記第5の給電線と前記第1の給電線間に設けられた、第3の分離器、及び、第3のサージ防護デバイス、及び、第3のスイッチング型サージ防護デバイスと第3の抵抗との第3の並列回路と、
    を備え、
    前記第1又は第2又は第3のサージ防護デバイスが故障時に、前記第1又は第2又は第3のサージ防護装置を通る短絡電流を、それぞれ、前記第1又は第3又は第5の給電線から、前記第1又は第2又は第3の分離器、前記第1又は第2又は第3のサージ防護デバイス、前記第1又は第2又は第3の抵抗を介して、前記接地線へ電流値を抑制して流すことで、前記第1又は第2又は第3の分離器が前記入力ブレーカより先に切断されるようにしたサージ防護装置。
  13. 前記第1及び第2及び第3の分離器は、電流ヒューズ又は温度ヒューズであることを特徴とする請求項12に記載のサージ防護装置。
  14. 前記第1又は第2又は第3の抵抗の抵抗値は、それぞれ、前記第1又は第2又は第3のサージ防護デバイスが故障して低抵抗値になった場合の短絡電流が、前記第1又は第2又は第3の分離器の遮断時間が前記入力ブレーカの遮断時間より小さくなるような電流値又は電流範囲とするような抵抗値に定められることを特徴とする請求項12又は13に記載のサージ防護装置。
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