JP5220561B2 - サージ防護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サージ防護装置に係り、特に、サージ防護装置が備えるSPD(Surge Protection Device サージ防護デバイス)の故障時に保護対象装置への給電停止を防ぐためのサージ防護装置に関する。
SPD(サージ防護デバイス)は、過渡的な過電圧を制限し、雷サージ電流を接地へ分流することを目的とするデバイスである。SPD(電圧制限型避雷素子)を構成する非線形素子は、素子にかかる両端電圧で抵抗値が変化し、素子両端に電圧がない場合は抵抗が高く、ほとんど導通しないが、素子両端の電圧が高くなると抵抗値が小さくなる特性を持っている。そのため、雷サージが給電線へ侵入し、給電線と(機器)接地間に大きな電圧が印加されると、SPDが低抵抗になり、給電線の雷サージ電流が(機器)接地へ分流し、保護対象装置を過電圧から防護することができる。
しかし、SPDは劣化すると、通常状態の商用電源入力でも漏れ電流を生じ、SPDが過熱され熱暴走した後、給電線間が低抵抗で短絡する故障モードとなる場合が想定されうる。故障モードでは、例えば、SPDに電圧制限型のMOV(Metal Oxide Varistor 酸化亜鉛型バリスタ等の金属酸化物型バリスタ)を用いる場合、MOVは温度の上昇とともに抵抗値が低下する特性があるため、MOVの漏れ電流が長時間生じ、MOVが温度上昇を続けると、MOVの抵抗値がますます低くなり、最終的には短絡した後、MOV内部の温度分布差から破裂した後、開放状態になる場合がある。そのため、JISの規定では、例えば、ブレーカやヒューズをSPD分離器(SPD故障時にSPDを分離するための保護装置)としてSPDと直列に設けることを推奨している。
SPD分離器は、保護対象装置の入力ブレーカであるNFB(No Fuse Breaker:過電流遮断器)やNV(国際規格(IEC60947−2)におけるCircuit−breakers incorporating residual current protection:漏電遮断器)の負荷側に設置されるSPD用の保護装置である。SPDが劣化し、低抵抗体となった時に流れる故障電流により、SPDを給電線から分離するために、従来のSPD分離器にはヒューズやNFBが広く用いられてきた。
従来技術として、特許文献1には、平常運転時において電圧降下を抑えつつ、屋外から導入されて屋内に設けた電気機器に通電する電力線と大地間に並列に接続された2つの雷保護装置間の電流耐量の協調を簡易且つ適正に行うことができる雷保護装置用減結合装置が開示されている。
また、特許文献2には、サージが構造物に侵入する前の段階で、サージの侵入経路となる電源路と通信線路との両端が等電位となるので、サージが各構造物を通過することはできず、複数の構造物へのサージの侵入を抑制するサージ防護システムが開示されている。
さらに、特許文献3には、温度ヒューズ機能と電流ヒューズ機能からなる二つの切り離し機能を温度ヒューズと切り離し導体で機能分離したことにより、機械的強度に余裕のある温度ヒューズの選定が容易となり、過大サージに対して安定した遮断性能を発揮させる直撃雷用SPDが開示されている。
以下に具体的な構成図を示して従来技術を説明する。
図9は、三線式給電方式(TT式)における入力ブレーカがNFBの場合の従来のサージ防護装置の構成図である。
入力ブレーカがNFBの場合の従来のサージ防護装置は、例えば図示のように、SPD(電圧制限型避雷素子)1−1及び1−2と、入力ブレーカ(NFB)13と、給電線4−1、4−2及び4−3と、スイッチング型SPD5と、SPD分離器17を備える。SPD分離器17は、例えば、各系統について過電流遮断機能を備えるブレーカである。保護対象装置10は、この例では、給電線4−1、4−3により給電される。なお、TT式とは、配電用トランスの高低圧部分に高圧がかかることを防止する系統接地と低圧電路に接続される負荷装置を保護する機器接地がそれぞれ別の場所で取られていて、等電位化されていない給電方式である。
図10は、三線式給電方式(TT式)における入力ブレーカがNVの場合の従来のサージ防護装置の構成図である。
入力ブレーカがNVの場合の従来のサージ防護装置は、例えば図示のように、SPD(電圧制限型避雷素子)1−1、1−2及び1−3と、給電線4−1、4−2及び4−3と、漏電ブレーカ(NV)23と、SPD分離器17を備える。図9に示すサージ防護装置と同様に、SPD分離器17は、例えば、各系統について過電流遮断機能を備えるブレーカである。保護対象装置10は、この例では、給電線4−1、4−3により給電される。
特開2007−068342号公報 特開2007−074803号公報 特開2007−288114号公報
SPD分離器としてヒューズやNFBをSPDと直列に使用する際には、入力ブレーカにNFBを使用する場合と、NVを使用する場合それぞれにおいて、例えば、以下のような課題がある。
(1)入力ブレーカにNFBを使用する場合
入力ブレーカにNFBを使用した際に、SPD分離器にNFBを用いた場合と、ヒューズを用いた場合の課題について以下に説明する。
(1−1)SPD分離器にNFBを使用する場合
SPD分離器にブレーカ(NFB)を用いる場合、SPDが劣化し、低抵抗体になるとSPDへ給電線から大きな故障電流が流れ、電流次第では、SPD分離器よりも保護対象装置の入力ブレーカが先に遮断動作する場合がある。
また、SPD分離器のNFBに雷サージに対する耐量を備えさせると、SPD分離器の定格容量(定格電流)が保護対象装置の入力ブレーカよりも大きくなり、商用電源の入力でSPD故障時に保護対象装置の入力ブレーカとSPD分離器が保護協調をとれない場合がある。すなわち、ここでいう保護協調が取れない場合とは、例えば、入力ブレーカがSPD分離器として用いられたブレーカより先に電路を遮断し、保護対象装置に給電されなくなる場合である。
さらに、一般に、ブレーカは過電流時に接点を切離すトリップ機構を動作させるためにコイルを内蔵している。コイルで生じる電磁力はコイルの巻数と電流に比例するため、ブレーカの定格容量(定格電流)が小さいほど、トリップ機構を動作させるためにコイルの巻数が多くなる。そのためインピーダンスとインダクタンスが大きくなるとともに、雷サージで大電流がブレーカに一瞬流れた場合でも、ブレーカの誤動作(トリップ・接点浮き上がり)を起こす場合がある。
SPDに雷サージ電流が流れる時には、SPD分離器として用いられたブレーカはインダクタンスが大きいため、SPDに加えてSPD分離器のNFBでも大きな過電圧が発生したり誤動作(開放動作)をする場合がある。
(1−2)SPD分離器にヒューズを使用する場合
一方、SPD分離器にヒューズを用いる場合、雷サージ電流でヒューズを切れにくくするには、例えば、ヒューズエレメントの線径を太くする必要があり、線径が太くなるとヒューズエレメントの表面積が大きくなるため、放熱性が上がり、小さい電流ではヒューズが溶断しにくくなり定格容量が増加する。そのため、SPD分離器のヒューズに雷サージに対する耐量を備えさせると、定格容量(定格電流)が保護対象装置の入力ブレーカよりも大きくなり、商用電源の入力でSPD故障時に保護対象装置の入力ブレーカと保護協調がとれない場合がある。上述と同様に、すなわち、ここでいう保護協調が取れない場合とは、例えば、入力ブレーカがSPD分離器として用いられたヒューズより先に電路を遮断し、保護対象装置に給電されなくなる場合である。
また、ヒューズは短時間で電路の遮断を行うので、ヒューズに流れる電流がピーク電流から電流ゼロになるまでの時間が短い。そのため電流の時間変化率が大きくなるためヒューズ溶断時に大きな逆起電力が発生する。
このため、SPD分離器にヒューズを用いる場合、商用電源の入力でSPDの故障時に給電線間に大電流(線間短絡)が流れた後、SPD分離器のヒューズが動作すると、遮断時に大きな跳ね上がり電圧を発生し、保護対象装置に過電圧が印加され装置が損傷する場合がある。(なお、ブレーカの場合は遮断が接点の機械的動作のため遮断時間が長く逆起電力は小さい。)
(1−3)具体例
つぎに、上述のような、入力ブレーカにNFBを用いた場合の従来のサージ防護装置の課題について、図を用いて以下に詳細に説明する。
例えば図9に示したような、従来技術によるSPDの電源側の入力ブレーカにNFBが使用されるサージ防護装置の構成では、(系統)接地された給電線4−2は、スイッチング型SPD(例えば、GDT:Gas Discharge Tubes、ガス入り放電管型SPD、電圧スイッチング型避雷素子)5を介して(機器)接地(例えば、D種接地)へ接続され、(系統)接地された給電線4−2のスイッチング型SPD5と、接地されていない給電線4−3及び4−1間に、それぞれSPD1−1及び1−2が接続されている。SPD1−1及び1−2は、例えば、保護のためにSPD故障時の発熱で溶断する保護用温度ヒューズを直列接続する構成、又は、SPD1−1及び1−2がそれぞれ保護用温度ヒューズを含む構成等にしてもよい。そのため、SPD1−1又は1−2が、例えば、低抵抗で故障すると、(系統)接地された給電線4−2と接地されていない給電線4−3及び4−1間で短絡が起こり、故障時のSPD1−1又は1−2の抵抗値によっては、SPD1−1又は1−2に大電流が流れ破裂や火災が発生する場合がある。
一般的に、SPD保護用の温度ヒューズでは、僅かな電流が長時間流れてSPDが発熱した時にSPDを給電線から遮断するのが可能だが、このような大きな故障電流の遮断ができないため、この対策として別途、SPDと給電線間にSPD分離器としてNFBやヒューズなどが使用されている。図示の例では、SPD1−1及び1−2と、給電線4−3及び4−1の間にSPD分離器17を備える。しかし、入力ブレーカ13がNFBの場合、SPD分離器17に雷サージ耐性を備えさせると、保護対象装置10の入力ブレーカ13の定格電流よりもSPD分離器17の定格電流が大きい際などに、場合によってはSPD1−1又は1−2の故障電流で、SPD分離器17よりも保護対象装置10の入力ブレーカ13が早く遮断動作し、保護対象装置10への給電が遮断される場合がある。なお、定格電流とは、例えば、ブレーカが切れない(トリップしない)上限の電流等で定義される。
また、例えば、SPD分離器17にNFBを用いる場合には、NFBには一般的に過電流遮断のために内部にトリップコイルが内蔵されていてインダクタンスが大きいので、雷サージ電流がSPD1−1又は1−2を流れる時には、SPD1−1又は1−2に加えて、SPD分離器17でも過電圧が生じる。そのため、保護対象装置10へ悪影響(例えば、損傷等)を与える場合がある。
(2)入力ブレーカにNVを使用する場合
入力ブレーカにNVを使用した際の課題について、以下に説明する。
入力ブレーカがNVの場合、SPDが故障すると、故障電流は保護対象装置側の(機器)接地から電源側の(系統)接地方向に流れ、漏電電流によりNVがSPD分離器よりも早く遮断することで、保護対象装置への給電が遮断されるためSPDの故障で保護対象装置への給電が停止し、保護対象装置を停止させてしまう場合がある。
入力ブレーカにNVを用いた場合の従来のサージ防護装置の課題について、図を用いて以下に詳細に説明する。
例えば図10に示したような、従来技術によるSPDの電源側の入力ブレーカにNVが使用されるサージ防護装置の構成では、(系統)接地された給電線4−2は、SPD1−3を介して(機器)接地へ接続され、同様に接地されていない給電線4−3及び4−1は、それぞれSPD1−1及び1−2を介して(機器)接地へ接続されている。例えば、SPD分離器17に雷サージ耐性を備えさせると、保護対象装置10の入力ブレーカ(漏電ブレーカ)23の定格電流よりもSPD分離器17の定格電流が大きい際などに、場合によってはSPD1−1又は1−2又は1−3が故障し低抵抗になると、保護対象装置側の(機器)接地から電源側の(系統)接地に漏れ電流が流れ、入力ブレーカ23のNVがSPD分離器17よりも早く遮断動作して、保護対象装置10への給電が遮断されるため、SPD1−1又は1−2又は1−3の故障で健全系である保護対象装置10への給電が停止して、サービスへ影響を与える場合がある。
以上説明したように、図9又は図10に示されたような従来技術では、SPD分離器17は、保護対象装置10の入力ブレーカ13又は漏電ブレーカ23の下位に設置されるSPD1−1、1−2及び1−3用の保護装置であるため、SPD1−1又は1−2又は1−3が劣化し、低抵抗体となった時に流れる故障電流次第では、SPD分離器17よりも保護対象装置10の入力ブレーカ13又は漏電ブレーカ23が先に遮断動作する場合がある。
また、図9及び図10に示した例のように、電源側の入力ブレーカがNVの場合と、入力ブレーカがNFBの場合で、入力ブレーカの種類によりサージ防護装置の構成が異なるため、雷保護設計が複雑になり混乱をきたす場合がある。
本発明は、以上の点に鑑み、SPDの故障をSPDの(機器)接地側の点と中性線間の電圧から検知し、電圧検知によってSPDと直列接続された接点を遮断する遮断部を用いることでSPDの分離を行い、他の健全な保護対象装置の給電へ影響なく、故障したSPDだけを給電線から分離することを目的のひとつとする。
本発明は、また、SPDの電源側にNVが接続される給電構成において、SPDの故障時にNVが遮断動作を起こすことを防ぎ、SPDの故障のたびに保護対象装置への給電が途絶えることを防ぐことを目的のひとつとする。
さらに、本発明は、SPDの電源側の入力ブレーカがNFB及びNVのいずれの場合でもSPDの保護機能を満たすサージ防護装置を提供することを目的のひとつとする。
本発明は、また、従来のサージ防護装置のように、SPD分離器にコイルを内蔵するインダクタンスの大きなブレーカや、インピーダンスの大きな電流ヒューズをSPDと直列(大電流の流れる電路)に接続せずに、代わりにSPDの故障による電圧検知で接点が遮断できる低インピーダンスである単純接点のスイッチを有する遮断部を用いることで、雷サージ電流によりSPD分離器で発生する過電圧を低減することを目的のひとつとする。
本発明は、また、従来のSPD分離用ヒューズやブレーカでの遮断時に発生していた、急激な電流の時間変化により発生する誘導起電圧をほとんど生じさせないで、SPD分離時に発生する電圧跳ね上がりを低減することを目的のひとつとする。
また、本発明は、SPDの故障をSPDの接地側と接地線あるいは接地された給電線間の電圧から迅速に判断し切離しが可能になるため、SPDの保護装置として、これまで一般的に使用されてきた温度ヒューズが不用とすることを目的のひとつとする。
本発明の第1の解決手段によると、
保護対象装置側の第1の給電線、及び、保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第2の給電線と、
電源側で(系統)接地された第3の給電線、及び、電源側の非接地の第4の給電線と、
前記第1の給電線と(系統)接地された前記第3の給電線との間、及び、非接地の前記第2の給電線と前記第4の給電線との間に設けられ、前記第1の給電線と前記第3の給電線とを接続又は切離し、前記第2の給電線と前記第4の給電線とを接続又は切離す入力ブレーカと、
保護対象装置側の(機器)接地と前記第1の給電線との間に接続された第1のスイッチング型サージ防護デバイスと、
保護対象装置側の前記第2の給電線と保護対象装置側の(機器)接地間に直列に設けられた、第1のスイッチ、第1のサージ防護デバイス及び第2のスイッチング型サージ防護デバイスと、
前記第1のサージ防護デバイス及び前記第2のスイッチング型サージ防護デバイスの接続点と、前記第1の給電線との間に設けられ、前記第1のスイッチを遮断動作させる第1の駆動部と、
を備え、
前記第1のサージ防護デバイスの故障時に、前記第1のサージ防護デバイスを通る短絡電流を、前記第2の給電線から、前記第1のスイッチ、前記第1のサージ防護デバイス、前記第1の駆動部を介して、前記第1の給電線へ流すことで、前記第1の駆動部が前記第1のスイッチを駆動して前記入力ブレーカより先に切断するようにした、サージ防護装置が提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
保護対象装置側の第1の給電線、及び、保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第2の給電線と、
電源側で(系統)接地された第3の給電線、及び、電源側の非接地の第4の給電線と、
前記第1の給電線と(系統)接地された前記第3の給電線との間、及び、非接地の前記第2の給電線と前記第4の給電線との間に設けられ、前記第1の給電線と前記第3の給電線とを接続又は切離し、前記第2の給電線と前記第4の給電線とを接続又は切離す入力ブレーカと、
保護対象装置側の(機器)接地と前記第1の給電線との間に接続された第1のスイッチング型サージ防護デバイスと、
保護対象装置側の前記第1の給電線と保護対象装置側の(機器)接地間に、前記第1のスイッチング型サージ防護デバイスを介して直列に設けられた、第1のスイッチ、第1のサージ防護デバイス、及び、第2のスイッチング型サージ防護デバイスと、
前記第1のサージ防護デバイス及び前記第2のスイッチング型サージ防護デバイスの接続点と、前記第1の給電線との間に設けられ、前記第1のスイッチを遮断動作させる第1の駆動部と、
を備え、
前記第1のサージ防護デバイスの故障時に、前記第1のサージ防護デバイスを通る短絡電流を、前記第2の給電線から、前記第1のスイッチ、前記第1のサージ防護デバイス、前記第1の駆動部を介して、前記第1の給電線へ流すことで、前記駆動部が前記遮断部の第1のスイッチを駆動して前記入力ブレーカより先に切断するようにした、サージ防護装置が提供される。
従来は、SPDが故障し低抵抗になった場合、これまでのサージ防護装置の構成では、接地されていない給電線と(系統)接地された給電線(中性線)、または接地されていない給電線間で短絡が生じSPD分離器が遮断するまでの間、SPDへ大電流が流れ、破裂や火災などが発生する場合があるとともに、大電流が流れることでSPDの電源側の入力ブレーカとSPD分離器の保護協調がとれず遮断動作することがあった。これに対して、本発明によると、SPDの故障をSPDの(機器)接地側の点と中性線間の電圧から検知し、電圧検知で接点を遮断できるSPDと直列接続された遮断部を用いることでSPDの分離を行い、他の健全な保護対象装置の給電へ影響なく、故障したSPDだけを給電線から分離することが可能になった。
また、SPDの電源側にNVが接続される給電構成における従来のサージ防護装置では、SPDの故障時にNVが遮断動作を起こすと、SPDの故障のたびに保護対象装置への給電が途絶えていたが、本発明のサージ防護装置を使うことでこれを解消することが可能となった。
また、従来のサージ防護装置の構成では、SPDの電源側の入力ブレーカがNFBの場合とNVの場合で使用するSPDの構成が異なっていたが、本発明によると、両方の(入力ブレーカに対し)SPDの保護機能を満たすサージ防護装置を提供することが可能になった。
また、本発明によると、従来のサージ防護装置のように、SPD分離器にコイルを内蔵するインダクタンスの大きなブレーカや、インピーダンスの大きな電流ヒューズをSPDと直列(大電流の流れる電路)に接続せずに、代わりにSPDの故障による電圧検知で接点が遮断できる低インピーダンスである単純接点のスイッチを有する遮断部を用いることで、雷サージ電流によりSPD分離器で発生する過電圧を低減することが可能になった。
さらに、本発明によると、SPD分離器には電圧検知で遮断動作する遮断部を用いるため、SPD故障時に遮断部へ流れる電流がほとんど無いので、従来のSPD分離用ヒューズやブレーカでの遮断時に発生していた、急激な電流の時間変化により発生する誘導起電圧をほとんど生じさせないで、SPD分離時に発生する電圧跳ね上がりを低減することが可能になった。
また、本発明によると、SPDの故障をSPDの(機器)接地側と接地線あるいは(系統)接地された給電線間の電圧から迅速に判断し切離しが可能になるため、SPDの保護装置として、これまで一般的に使用されてきた温度ヒューズが不用なサージ防護装置を提供することができる。
1.第1の実施の形態
(1)構成
図1は、第1の実施の形態によるサージ防護装置の構成図である。
第1の実施の形態は、三線式給電方式(TT式)に適用した例である。なお、TT式とは、配電用トランスの低圧部分に高圧がかかることを防止する系統接地と低圧電路に接続される負荷装置を保護する機器接地がそれぞれ別の場所で取られていて、接地が等電位化されていない給電方式である。なお、本発明はこれらに限らず、二線式や、系統接地と機器接地が別の場所で取られている他の給電方式でも適宜適用することができる。
第1の実施の形態によるサージ防護装置は、例えば、SPD1−1及び1−2と、入力ブレーカ3と、給電線4−1、4−2及び4−3と、スイッチング型SPD5−1、5−2及び5−4と、遮断部8−1及び8−2とを備える。遮断部8−1及び8−2は、それぞれ駆動部6−1及び6−2と、スイッチ7−1及び7−2を有する。保護対象装置10は、この例では、給電線4−1、4−3により給電される。電源側の(系統)接地及び保護対象装置側の(機器)接地は、一例として、それぞれB種接地及びD種接地を示しているが、これに限らず適宜の接地としてもよい。
一般に、SPDは、主に、電圧制限型SPDと電圧スイッチング型SPDに分類される。電圧制限型SPDは、SPDの両端に高電圧が印加されない時は高インピーダンスで、雷サージ電圧などの高電圧が印加されSPDを流れる電流が増大すると連続的にインピーダンスが低くなる特性を有する。電圧制限型SPDには、例えば、バリスタ型や酸化亜鉛型などがある。電圧スイッチング型SPDはSPDの両端に高電圧が印加されていない時は高インピーダンスで、雷サージなどの高電圧が加わりSPDの両端電圧が一定の電圧以上になると、瞬間的に低インピーダンスになる特性を有する。電圧スイッチング型SPDには、例えば、エアーギャップ型やガス入り放電管型などがある。SPD1−1及び1−2は、特に、電圧制限型SPDを用いることができる。一方、スイッチング型SPD5−1、5−2及び5−4には、特に、GDT(Gas Discharge Tube:ガス入り放電管型SPD)等の電圧スイッチング型SPDを用いることができる。また、SPD1−1及び1−2は、それぞれ温度ヒューズを含む構成としてもよい。
入力ブレーカ3の後段に設置されるSPD1−1及び1−2は、通常状態では、それぞれ、給電線4−3及び4−1と接続されSPD1−1及び1−2に電圧がかかっている状態である。SPD1−1又は1−2の絶縁が劣化して(SPD劣化)、通常状態でSPD1−1又は1−2に電流が流れる場合は異常な現象で、SPD1−1又は1−2が発熱し高温になったり破裂する場合も考えられる。そのため、このような場合に、SPD1−1又は1−2に電圧がかからないように給電側から回路的に切離す必要がある。この遮断器の役割をするのが遮断部8−1及び8−2である。
遮断部8−1及び8−2は、例えば、電圧動作型スイッチである。駆動部6−1及び6−2は、例えば、電磁力を発生させる切離しコイルを有する。また、駆動部6−1及び6−2は、それぞれ電圧検知用の外部電圧信号線を介して他の電線と接続される。また、スイッチ7−1及び7−2は、例えば、それぞれ対応する駆動部6−1及び6−2からのトリップ信号(電磁力等)を受けて接点を切離す(OFFに切り替える)スイッチである。
なお、遮断部8−1及び8−2の接点の切離し手段については、切離しコイルの電磁力を用いた手段に限らず、適宜の電気・電子式、機械式の手段により遮断するようにしてもよい。また、遮断部8−1及び8−2と、入力ブレーカ3との動作協調(保護協調)の詳細については後述する。
入力ブレーカ3には、例えば、NFB又はNVを用いることができる。第1の実施の形態によるサージ防護装置の構成では、入力ブレーカ3は、NFBの場合でも、NVの場合でも、SPD1−1及び/又は1−2の故障時に、健全な保護対象装置10の給電へ影響なく故障したSPD1−1及び/又は1−2だけを給電系から分離すること、及び、サージ防護装置の構成を統一化することができる。(系統)接地された給電線(中性線)4−2と(機器)接地をスイッチング型SPD(例えば、GDT)5−4を介して接続する。非接地の給電線4−3と(機器)接地との間に、外部電圧信号で接点をOFFに切替え可能なスイッチ7−1の主接点と、SPD(電圧制限型避雷素子)1−1と、スイッチング型SPD(GDT、電圧スイッチング型避雷素子)5−1を直列に接続する。また、非接地の給電線4−3のSPD1−1とスイッチング型SPD5−1間を分岐し、分岐点と中性線4−2間に電圧検知用の外部電圧信号線を介して駆動部6−1を接続する。なお、非接地の給電線4−1と接地との間も同様に、スイッチ7−2の主接点と、SPD1−2と、スイッチング型SPD5−2を直列に接続し、非接地の給電線4−1のSPD1−2とスイッチング型SPD5−2間を分岐し、分岐点と中性線4−2間に電圧検知用の外部電圧信号線を介して駆動部6−2を接続する。
なお、SPD1−1及び1−2と、スイッチング型SPD5−1、5−2及び5−4と、遮断部8−1及び8−2のうちいずれか複数又は全部を、1つのユニットへまとめて一体化した構造としてもよい。さらに、雷サージ電流の駆動部6−1及び/又は6−2への分流を抑制するために、駆動部6−1及び/又は6−2と直列に、インピーダンスの大きな抵抗体、あるいはインダクタンスの大きなコイル等、もしくはその両方を備えてもよい。
また、給電線の数は、図示の例の数に限らなくてもよく、給電線の数に応じてSPD、遮断部を各給電線に対して適宜備えることができる。
(2)動作
つぎに、第1の実施の形態のサージ防護装置の動作について、図を用いて詳細に説明する。
図2に、第1の実施の形態のサージ防護装置において、通常時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図を示す。
図中、雷サージが給電線に侵入した場合に流れる電流(雷サージ電流)を、矢印で示す。
雷サージ電流が、例えば、給電線4−2へ流れると、(機器)接地に対する給電線(中性線)4−2の電位が高くなるため、中性線4−2ではスイッチング型SPD(GDT)5−4が低抵抗になり、(機器)接地へ向かい雷サージ電流が流れることで、雷サージ電流を正常に大地へ逃がすことができる。また、雷サージ電流が、接地されていない給電線4−3又は4−1に流れた場合でも、SPD1−1又は1−2と、対応する各スイッチング型SPD(GDT)5−1又は5−2が低抵抗となることで、雷サージ電流が(機器)接地へ向かって流れ、雷サージ電流を正常に大地へ逃がすことができる。これにより、第1の実施の形態のサージ防護装置では、保護対象装置10を雷サージから守ることができる。
図3に、第1の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時の短絡電流の流れについての説明図を示す。
この図では、一例として、SPD1−1が故障した場合の短絡電流の流れについて説明する。
例えば、SPD1−1が雷サージ電流の通過等により劣化し、低抵抗になった場合、SPD1−1が導通するので故障したSPD1−1の接地側と、(系統)接地された給電線(中性線)4−2間に給電電圧が印加されるため、分岐点と中性線4−2間に電圧が生じる。このとき、SPD1−1の電源側に接続されている遮断部8−1は入力ブレーカ3に比べて定格電流が小さいため、入力ブレーカ3の遮断動作より先に駆動部6−1が外部電圧信号を検知することでスイッチ7−1が遮断し、故障したSPD1−1を給電系(給電線4−3)から切離すことができる。また、SPD1−2が故障した場合も同様に、故障したSPD1−2の(機器)接地側と、(系統)接地された給電線4−2間に給電電圧が印加されるため、分岐点と給電線4−2間に電圧が生じ、駆動部6−2が外部電圧信号を検知することでスイッチ7−2が遮断し、故障したSPD1−2を給電線4−1から切離すことができる。これにより、第1の実施の形態のサージ防護装置は、SPDの故障状況(抵抗値)によらずに、保護対象装置10への給電に影響なくSPD1−1及び/又は1−2を給電線4−3及び/又は4−1より遮断できるようになる。また、例えば、遮断部8−1又は8−2に手動型のレバーを持つものを用いることで、故障したSPD1−1又は1−2を容易に識別することが可能になる。
なお、スイッチング型SPD5−2、5−4及び5−1を各給電線4−1、4−2及び4−3に対してそれぞれ設けることで、例えば図9に示すような、スイッチング型SPDをひとつ設けた従来のサージ防護装置の構成に比べて、スイッチング型SPDの雷サージに対する耐量を1/3に低減することができると共に、通常時は、各給電線4−1、4−2及び4−3と接地線間は完全に絶縁することができる。
また、SPD1−1及び1−2の接地側へスイッチング型SPD(GDT)5−1及び5−2を接続することにより、例えば、耐量以上の雷サージ電流が流れた時に、SPD1−1又は1−2は短絡型の故障をし、スイッチング型SPD(GDT)5−1又は5−2は開放型の故障をするので、SPD1−1又は1−2が取付けられる非接地の給電線4−3又は4−1と、中性線4−2間の短絡を防止するとともに、例えば、SPD1−1又は1−2の故障後に通常の交流電圧が印加された際に、スイッチング型SPD(GDT)5−1又は5−2により故障電流が非接地の給電線4−3又は4−1から中性線4−2や(機器)接地へ流れるのを防ぐことができる。これにより、故障したSPD1−1又は1−2による中性線4−2への大電流の流れ込みや、(機器)接地への漏れ電流の発生が防げるため、入力ブレーカ3がNFBの場合でも、NVの場合でもSPD故障による誤遮断を防止できる。
2.第2の実施の形態
(1)構成
図4は、第2の実施の形態によるサージ防護装置の構成図である。
第2の実施の形態のサージ防護装置も第1の実施の形態のサージ防護装置と同様に、三線式給電方式(TT式)に適用した例である。
第2の実施の形態によるサージ防護装置は、例えば、SPD1−1及び1−2と、入力ブレーカ3と、給電線4−1、4−2及び4−3と、スイッチング型SPD5−1、5−2及び5−3と、遮断部8−1及び8−2を備える。保護対象装置10は、この例では、給電線4−1、4−3により給電される。
第2の実施の形態によるサージ防護装置は、例えば、接地された給電線4−2に対するスイッチング型SPD(GDT)5−3を(機器)接地側の位置に接続した点が、第1の実施の形態と異なる。その他の構成は、図1に示す第1の実施の形態のサージ防護装置の構成と同様である。
(2)動作
つぎに、第2の実施の形態のサージ防護装置の動作について、図を用いて詳細に説明する。
図5に、第2の実施の形態のサージ防護装置において、通常時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図を示す。
図中、雷サージが給電線に侵入した場合に流れる電流(雷サージ電流)を、矢印で示す。
雷サージ電流が、例えば、給電線4−2へ流れると、(機器)接地に対する給電線4−2の電位が高くなるため、中性線4−2ではスイッチング型SPD(GDT)5−3が低抵抗になり、(機器)接地へ向かい雷サージ電流が流れることで、雷サージ電流を正常に大地へ逃がすことができる。また、接地されていない給電線4−3又は4−1に流れた場合でも、SPD1−1又は1−2と、対応する各スイッチング型SPD(GDT)5−1又は5−2が低抵抗となることで雷サージ電流が(機器)接地へ向かって流れ、雷サージ電流を正常に大地へ逃がすことができる。これにより、第2の実施の形態のサージ防護装置では、保護対象装置10を雷サージから守ることができる。
図6に、第2の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時の短絡電流の流れについての説明図を示す。
この図では、一例として、SPD1−1が故障した場合の短絡電流の流れについて説明する。
例えば、SPD1−1が雷サージ電流の通過等により劣化し、低抵抗になった場合、SPD1−1が導通するので故障したSPD1−1の(機器)接地側の点と、(系統)接地された給電線(中性線)4−2間に給電電圧が印加されるため、分岐点と中性線4−2間に電圧が生じる。このとき、SPD1−1の電源側に接続されている遮断部8−1は入力ブレーカ3に比べて定格電流が小さいため、入力ブレーカ3の遮断動作より先に駆動部6−1が外部電圧信号を検知することでスイッチ7−1が遮断し、故障したSPD1−1を給電系(給電線4−3)から切離すことができる。また、SPD1−2が故障した場合も同様に、故障したSPD1−2の(機器)接地側の点と、(系統)接地された給電線4−2間に給電電圧が印加されるため、分岐点と給電線4−2間に電圧が生じ、駆動部6−2が外部電圧信号を検知することでスイッチ7−2が遮断し、故障したSPD1−2を給電線4−1から切離すことができる。これにより、第2の実施の形態のサージ防護装置は、SPDの故障状況(抵抗値)によらずに、保護対象装置10への給電に影響なくSPD1−1及び/又は1−2を給電線4−3及び/又は4−1より遮断できるようになる。
第2の実施の形態の構成により、第1の実施の形態と同様に、故障したSPD1−1又は1−2による中性線4−2への大電流の流れ込みや、(機器)接地への漏れ電流の発生が防げるため、入力ブレーカ3がNFBの場合でも、NVの場合でもSPD故障による誤遮断を防止できる。
3.特性
(1)動作協調(保護協調)
図7は、入力ブレーカと遮断部の動作協調の説明図である。
一般的に遮断部8−1及び8−2を電圧検知点間に流れる電流で主接点を遮断させる定格電流の極めて小さなブレーカの一種と考えると、入力ブレーカ3について、定格電流に対する倍率と遮断時間の関係(特性)は類似しているため、遮断部8−1及び8−2と、入力ブレーカ3の動作協調(保護協調)は、定格電流が小さいものほど、故障電流が小さい場合でも、大きい場合でも速く動作する。つまり、ブレーカは定格電流が大きいほど大電流ならびに、小電流の遮断時間が長いため、定格電流の低いブレーカは高いブレーカよりも早く動作するので、第1及び第2の実施の形態では、遮断部8−1及び8−2は、入力ブレーカ3より定格電流が低いものを選定する。これにより、遮断部8−1及び8−2は、入力ブレーカ3よりも早く遮断することができる(動作協調、保護協調)。
(2)遮断特性
図8に、遮断特性についての説明図を示す。
一般に、アンラッチングタイムとは、ある過電流がある時間NFBに流れた場合、動作に至らない最大の過電流通電時間をいう。SPDの故障電流が短絡電流のように極めて大きい場合、入力ブレーカ3と、遮断部8−1及び8−2の動作協調を確保するためには、さらに、入力ブレーカ3のアンラッチングタイムを遮断部8−1及び8−2の動作特性曲線とクロスしないように長くすればよい。例えば、短限時引き外し特性をもつノーヒューズブレーカー(NFB)や、そのように調整可能な電子式NFB等を用いることができる。
本発明は、例えば、電源側の(系統)接地と、対象機器の(機器)接地とが独立して設けられている様々なシステムに適用することができる。
第1の実施の形態によるサージ防護装置の構成図。 第1の実施の形態のサージ防護装置において、通常時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図。 第1の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時の短絡電流の流れについての説明図。 第2の実施の形態によるサージ防護装置の構成図。 第2の実施の形態のサージ防護装置において、通常時に雷サージが侵入した場合の雷サージ電流の流れについての説明図。 第2の実施の形態のサージ防護装置において、SPD故障時の短絡電流の流れについての説明図。 入力ブレーカと遮断部の動作協調の説明図。 遮断特性についての説明図。 接地線をもつ三線式給電方式(TT式)における入力ブレーカがNFBの場合の従来のサージ防護装置の構成図。 接地線をもつ三線式給電方式(TT式)における入力ブレーカがNVの場合の従来のサージ防護装置の構成図。
符号の説明
1−1、1−2、1−3 SPD
3、13 入力ブレーカ
4−1、4−2、4−3 給電線
5、5−1、5−2、5−3、5−4 スイッチング型SPD
6−1、6−2 駆動部 7−1、7−2 スイッチ
8−1、8−2 遮断部
10 保護対象装置 17 SPD分離器
23 漏電ブレーカ

Claims (14)

  1. 保護対象装置側の第1の給電線、及び、保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第2の給電線と、
    電源側で接地された第3の給電線、及び、電源側の非接地の第4の給電線と、
    前記第1の給電線と接地された前記第3の給電線との間、及び、非接地の前記第2の給電線と前記第4の給電線との間に設けられ、前記第1の給電線と前記第3の給電線とを接続又は切離し、前記第2の給電線と前記第4の給電線とを接続又は切離す入力ブレーカと、
    保護対象装置側の接地と前記第1の給電線との間に接続された第1のスイッチング型サージ防護デバイスと、
    保護対象装置側の前記第2の給電線と保護対象装置側の接地間に直列に設けられた、第1のスイッチ、第1のサージ防護デバイス及び第2のスイッチング型サージ防護デバイスと、
    前記第1のサージ防護デバイス及び前記第2のスイッチング型サージ防護デバイスの接続点と、前記第1の給電線との間に設けられ、前記第1のスイッチを遮断動作させる第1の駆動部と、
    を備え、
    前記第1のサージ防護デバイスの故障時に、前記第1のサージ防護デバイスを通る短絡電流を、前記第2の給電線から、前記第1のスイッチ、前記第1のサージ防護デバイス、前記第1の駆動部を介して、前記第1の給電線へ流すことで、前記第1の駆動部が前記第1のスイッチを駆動して前記入力ブレーカより先に切断するようにした、サージ防護装置。
  2. 前記第2の給電線からの雷サージを、前記第1のスイッチ、前記第1のサージ防護デバイス、及び、前記第2のスイッチング型サージ防護デバイスを介して、又は、前記第1の給電線からの雷サージを、前記第1のスイッチング型サージ防護デバイスを介して、保護対象装置側の接地へ流すことを特徴とする請求項1に記載のサージ防護装置。
  3. 保護対象装置側の非接地の第5の給電線と、
    前記入力ブレーカにより、前記第5の給電線とを接続又は切離される、電源側の非接地の第6の給電線と、
    保護対象装置側の前記第5の給電線と保護対象装置側の接地間に、前記スイッチング型サージ防護デバイスを介して直列に設けられた、第2のスイッチ、第2のサージ防護デバイス及び第3のスイッチング型サージ防護デバイスと、
    前記第2のサージ防護デバイス及び前記第3のスイッチング型サージ防護デバイスの接続点と、前記第1の給電線との間に設けられ、前記第2のスイッチを遮断動作させる第2の駆動部と、
    をさらに備え、
    前記第2のサージ防護デバイスの故障時に、前記第2の駆動部が前記第2のスイッチを駆動して前記入力ブレーカより先に切断するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のサージ防護装置。
  4. 保護対象装置側の第1の給電線、及び、保護対象装置側で保護対象装置に電気を供給する非接地の第2の給電線と、
    電源側で接地された第3の給電線、及び、電源側の非接地の第4の給電線と、
    前記第1の給電線と接地された前記第3の給電線との間、及び、非接地の前記第2の給電線と前記第4の給電線との間に設けられ、前記第1の給電線と前記第3の給電線とを接続又は切離し、前記第2の給電線と前記第4の給電線とを接続又は切離す入力ブレーカと、
    保護対象装置側の接地と前記第1の給電線との間に接続された第1のスイッチング型サージ防護デバイスと、
    保護対象装置側の前記第1の給電線と保護対象装置側の接地間に、前記第1のスイッチング型サージ防護デバイスを介して直列に設けられた、第1のスイッチ、第1のサージ防護デバイス、及び、第2のスイッチング型サージ防護デバイスと、
    前記第1のサージ防護デバイス及び前記第2のスイッチング型サージ防護デバイスの接続点と、前記第1の給電線との間に設けられ、前記第1のスイッチを遮断動作させる第1の駆動部と、
    を備え、
    前記第1のサージ防護デバイスの故障時に、前記第1のサージ防護デバイスを通る短絡電流を、前記第2の給電線から、前記第1のスイッチ、前記第1のサージ防護デバイス、前記第1の駆動部を介して、前記第1の給電線へ流すことで、前記駆動部が前記遮断部の第1のスイッチを駆動して前記入力ブレーカより先に切断するようにした、サージ防護装置。
  5. 前記第2の給電線からの雷サージを、前記第1のスイッチ、前記第1のサージ防護デバイス、及び、前記第2のスイッチング型サージ防護デバイス及び第1のスイッチング型サージ防護デバイスを介して、又は、前記第1の給電線からの雷サージを、前記第1のスイッチング型サージ防護デバイスを介して、保護対象装置側の接地へ流すことを特徴とする請求項4に記載のサージ防護装置。
  6. 保護対象装置側の非接地の第5の給電線と、
    前記入力ブレーカにより、前記第5の給電線とを接続又は切離される、電源側の非接地の第6の給電線と、
    保護対象装置側の前記第5の給電線と保護対象装置側の接地間に、前記第1のスイッチング型サージ防護デバイスを介して直列に設けられた、第2のスイッチ、第2のサージ防護デバイス、及び、第3のスイッチング型サージ防護デバイスと、
    前記第2のサージ防護デバイス及び前記第3のスイッチング型サージ防護デバイスの接続点と、前記第1の給電線との間に設けられ、前記第2のスイッチを遮断動作させる第2の駆動部と、
    をさらに備え、
    前記第2のサージ防護デバイスの故障時に、前記第2の駆動部が前記第2のスイッチを駆動して前記入力ブレーカより先に切断するようにしたことを特徴とする請求項4又は5に記載のサージ防護装置。
  7. 分離接地系のTT系統の給電系統で用いられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のサージ防護装置。
  8. 前記第1のスイッチと前記第1の駆動部を有する第1の遮断部、及び/又は、前記第2のスイッチと前記第2の駆動部を有する第2の遮断部は、定格電流が保護対象装置の前記入力ブレーカよりも低く、かつ、雷サージ電流の分流で誤動作しないような大きさのインダクタンスを持たせたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のサージ防護装置。
  9. 前記第1のスイッチと前記第1の駆動部を有する第1の遮断部、前記第2のスイッチと前記第2の駆動部を有する第2の遮断部、及び/又は、前記入力ブレーカは、短限時引き外し特性を持つことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のサージ防護装置。
  10. 遮断時間と電流との関係を表す動作特性において、少なくとも瞬時引き外し電流以下の長限時引き外し領域及び/又は短限時引き外し領域で、前記第1のスイッチ及び前記第1の駆動部を有する第1の遮断部の遮断時間が、前記入力ブレーカの遮断時間より短いことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のサージ防護装置。
  11. 遮断時間と電流との関係を表す動作特性において、前記第1のスイッチ及び前記第1の駆動部を有する第1の遮断部の瞬時引き外し領域での遮断時間を、前記入力ブレーカの瞬時引き外し領域でのアンラッシングタイムより短くすることで、前記入力ブレーカのアンラッシングタイムを、前記第1の遮断部の動作特性とクロスしないようにしたことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のサージ防護装置。
  12. 前記第1の駆動部及び/又は前記第2の駆動部と直列に設けられ、雷サージ電流の前記駆動部への分流を抑制するために抵抗値の十分大きな抵抗体、又は、インダクタンスの十分大きなコイル、又は、該抵抗体及び該インダクタンスの両方を備えたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のサージ防護装置。
  13. 前記第1及び/又は第2のサージ防護デバイスは、温度ヒューズを含むことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のサージ防護装置。
  14. 少なくとも、前記第1のスイッチ、前記第1のサージ防護デバイス、前記第1の駆動部、前記第1及び第2のスイッチング型サージ防護デバイスのうち、いずれか複数又は全てを1つのユニットへまとめて一体化させた構造を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のサージ防護装置。
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