JP2009284260A - カメラモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化及び低コスト化を図ると共に、レンズユニットに対する熱的影響を無くすことができ、製品としての信頼性の向上に寄与すること。
【解決手段】カメラモジュール10は、配線基板20と、この配線基板上に設けられたレンズユニット40とを備える。配線基板20の一方の面側にパッド部P2が設けられ、かつ撮像素子30が実装されている。レンズユニット40は、撮像素子30の上方で移動可能に保持されたレンズ部50と、このレンズ部を駆動するアクチュエータ60と、このアクチュエータに電気的に接続され、かつ配線基板20側に突出して設けられた弾性を有する接続端子FTとを備える。配線基板20とレンズユニット40は、パッド部P2に接続端子FTを接触させて電気的に接続されると共に、接続端子FTがその弾性力によってパッド部P2に圧接されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラモジュールに関し、より詳細には、携帯電話機等の電子機器に搭載されるオートフォーカス機構を内蔵したカメラモジュールに関する。
従来、携帯電話機等に搭載されるカメラ部を構成するためのカメラモジュールが開発されている。かかるカメラモジュールでは、デジタルカメラと同様にオートフォーカスや露出調整等の多機能化が求められている。
図6は従来のカメラモジュールの一例を概略的に示したものであり、カメラモジュールの外観を側面から見たときの構成を示している。図示のように、従来のカメラモジュールは、撮像素子等が実装された配線基板100の上に、レンズ群及びこれを光軸方向に駆動するアクチュエータ等の機構が装備されて構成されるレンズユニット200が設けられて構成されている。
そして、レンズユニット200の側面の端子(図示せず)にフレキシブル配線板300の一方の端子が接続され、このフレキシブル配線板300の他方の端子と配線基板100の下面の端子(図示せず)とがコネクタ400を介して接続されている。例えば、コネクタ400の両端の端子が、フレキシブル配線板300及び配線基板100に設けられた各ソケットにそれぞれ挿入されて接続されている。このようにして、レンズユニット200はフレキシブル配線板300及びコネクタ400を中継して配線基板100に電気的に接続されている。
かかる従来技術に関連する技術としては、例えば、特許文献1に記載されるように、小型カメラモジュールのソケットへの取付け構造において、両者間の電気的接続の信頼性の向上を図るようにしたものがある。ここに開示されている取付け構造では、レンズ及び固体撮像素子を備えると共に下部の周側面に電極パッドを有するカメラモジュールは、その下部を、先端がコンタクト部であるバネ性腕部を有するコンタクト部材を備えた枠形状のソケットの内側に嵌合させて、上記電極パッドと上記コンタクト部が接触した状態で取り付けられており、さらにカメラモジュールは、下部側の周囲に、ソケット内のコンタクト部材のバネ性腕部が当たらないように該バネ性腕部を避ける凹み部を有しており、カメラモジュールがソケットへ取り付けられた状態で、上記バネ性腕部とカメラモジュールとは当接せずに離されている。
特開2004−304604号公報
上述したように従来のカメラモジュール(図6)における配線基板100とレンズユニット200との接続形態では、フレキシブル配線板300やコネクタ400を使用して接続するため、製品サイズが大きくなることが多く、小型化の要求に容易に対応できないという問題があった。
また、配線基板100とレンズユニット200の接続のために特別な部材(フレキシブル配線板300やコネクタ400)を必要とし、さらに配線基板100の下面にソケット等を設ける必要があるので、部品点数が多くなり配線基板100の端子構造も制限されることから、低コスト化を図ることが困難であるという問題もあった。
本願の出願人は、このような問題点に対処するための技術を以前に提案している(特願2007−214358、平成19年8月21日出願)。この提案した技術(以下、「先行技術」という。)では、レンズユニットの下面側に設けた突出接続端子を、配線基板の上面側に設けた接続パッドに導電性接着剤を用いて接合している。これにより、従来のようにレンズユニットの側面の端子と配線基板の下面の端子をフレキシブル配線板とコネクタを使用して接続する場合とは違い、カメラモジュールが必要以上に大きくなることがなく、小型化を図ることができる。また、従来使用されていたフレキシブル配線板やコネクタが不要となり部品点数を削減できると共に、配線基板の下面側にソケット等の特別な部材を設ける必要がなく、上面側に接続パッドを形成するだけでよいので、配線基板とレンズユニットとの接続構造を簡素化でき、低コスト化に寄与することができる。
しかしその一方で、基板とピン(突出接続端子)の電気的接続は導電性接着剤(銀ペーストやはんだペースト等)を用いて行われているため、その接続が終わった後に、熱処理することによって導電性接着剤を硬化させる必要がある。このとき、熱硬化に伴う高温がレンズユニットにも及ぼされることになり、熱硬化温度にもよるが、比較的高温に弱いレンズユニットにとって何らかのダメージが発生し得ることも想定される。この場合、製品としての信頼性の低下も懸念される。
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、小型化及び低コスト化を図ると共に、レンズユニットに対する熱的影響を無くすことができ、製品としての信頼性の向上に寄与することができるカメラモジュールを提供することを目的とする。
上記の従来技術の課題を解決するため、本発明に係るカメラモジュールは、一方の面側に接続用のパッド部を備え、かつ撮像素子が実装された配線基板と、前記配線基板上に設けられ、前記撮像素子の上方で移動可能に保持されたレンズ部と、該レンズ部を駆動するためのアクチュエータと、該アクチュエータに電気的に接続され、かつ前記配線基板側に突出して設けられた弾性を有する接続端子とを備えたレンズユニットとを具備し、前記配線基板の前記パッド部に前記レンズユニットの前記弾性を有する接続端子を接触させて電気的に接続されると共に、該接続端子がその弾性力によって該パッド部に圧接されていることを特徴とする。
本発明に係るカメラモジュールの構成によれば、撮像素子が実装された配線基板上に、レンズ部及びこれを駆動するためのアクチュエータを備えたレンズユニットが設けられている。配線基板には、外部接続端子としてその上面側(レンズユニット側)に接続用のパッド部が設けられており、レンズユニットには、外部接続端子としてその下面側(配線基板側)に突出する弾性を有する接続端子が設けられている。そして、レンズユニットを配線基板に接合するにあたり、配線基板のパッド部にレンズユニットの接続端子を接触させることで、レンズユニットと配線基板間の電気的な接続を確保している。
このように本発明では、レンズユニットの下面側に弾性を有する接続端子を設け、配線基板の上面側にパッド部を設けてこれらを接触(電気的接続)させることから、カメラモジュールの大きさは、レンズユニット及び配線基板の大きさによってほぼ決定される。従って、従来(図6)のようにレンズユニットの側面の端子と配線基板の下面の端子をフレキシブル配線板とコネクタを使用して接続する場合とは違い、カメラモジュールが必要以上に大きくなることがなく、小型化を図ることができる。
また、従来使用されていたフレキシブル配線板やコネクタが不要になって部品点数を削減できると共に、配線基板の下面側にソケット等の特別な部材を設ける必要がなく、配線基板の上面側に一般的なパッド部を形成すれば十分である。このように配線基板とレンズユニットとの接続構造を簡素化できるため、低コスト化を図ることができる。
特に、レンズユニットと配線基板の電気的接続の際に使用していた専用設備(レンズユニットと配線基板間の端子部分を電気的に接続する導電性材料を塗布するための設備)及びこれに付随する処理(熱硬化作業など)が不要になるため、それに応じて工数も短縮化され、上記の先行技術の場合と比べて、更なる低コスト化を図ることができる。
また、導電性接着剤による接合(熱硬化処理を伴う処理)が不要になるため、レンズユニットに対する熱的影響を無くすことができ、製品としての信頼性の向上に寄与することができる。
また、弾性を有する接続端子はその弾性力によってパッド部に圧接されているので、振動を伴う環境下で使用した場合でも、その振動を弾性力によって吸収することができ、接続端子とパッド部との接触状態(電気的接続状態)をそのまま維持することができる。
上記のカメラモジュールにおいて、配線基板とレンズユニットは、加熱処理を必要としない接着性材料を用いて機械的に接合されていることが好ましい。この構成によれば、上述したレンズユニットに対する熱的影響に関連して、レンズユニットと配線基板の電気的接続の際、その電気的接続部分以外の部分については、加熱処理を必要としない接着性材料を用いて機械的に接合しているので、レンズユニットに不要な熱が加わるのを防ぐことができる。
本発明に係るカメラモジュールの他の構成上の特徴及びそれに基づく有利な利点等については、以下に記述する発明の実施の形態を参照しながら説明する。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るカメラモジュールの構成を断面図の形態で模式的に示したものである。また、図2はそのカメラモジュールにおいて配線基板上にレンズユニットが配置される様子を斜視図の形態で示したものである。
先ず図1を参照すると、本実施形態に係るカメラモジュール10は、基本的には配線基板20と、この配線基板20に接合されるオートフォーカス機構を搭載したレンズユニット40とを備えて構成されている。
配線基板20は、プラスチックパッケージにおいて一般に用いられているものと同等の樹脂基板22を使用している。この樹脂基板22には複数の配線層24が積層されて内蔵されており、その最外層(図示の例では上側)の配線層24には、その所要の箇所にワイヤボンディング用のパッド部P1が画定されている。配線基板20上にはCCDもしくはCMOS素子から構成された撮像デバイス(画像センサ)30が実装されており、この撮像デバイス30の電極端子が金(Au)ワイヤ32によって基板上のパッド部P1(配線層24)に接続されている。また、配線基板20上には、撮像デバイス30で取得された画像情報を処理するためのDSP(デジタル信号プロセッサ)等の画像処理デバイス34が実装されている。
配線基板20の一端部(図示の例では、左側の端部)には、レンズユニット40側との電気的接続部分に供される外部接続領域CRが画定されており、この外部接続領域CRには、同じく配線層24の所要の箇所に画定されたパッド部P2が配置されている。このパッド部P2(配線層24)には、後述するようにレンズユニット40側に設けた弾性を有する接続端子FTの先端部分が接触するようになっている。また、パッド部P2上の樹脂基板22の部分が開口されて凹部22aが形成されており、この凹部22aの底部にパッド部P2が配置されている。凹部22aは、図示のように底部の開口面積よりも上部の開口面積の方が小さくなるように形成されている。これにより、図示のように配線基板20にレンズユニット40が接合された状態では、接続端子FTの先端部分が凹部22a内で開口面積の変化している段差部分に係止される。
また、パッド部P2には、画像処理デバイス34が配線層24(破線で表示)を介して接続されている。つまり、撮像デバイス30が画像処理デバイス34を介してパッド部P2に電気的に接続されている。
また、撮像デバイス30の外周部には、中央部に開口部が設けられた枠状支持部36が撮像デバイス30を収容するように配置されている。そして、枠状支持部36の開口部にガラス板38が封着されている。
さらに、枠状支持部36の上方にレンズユニット40が配置されている。このレンズユニット40は、基本的にはレンズ部50と、このレンズ部50を駆動するアクチュエータとしてのボイスコイルモータ60と、これらを規定の位置に支持する外枠部70とから構成されている。
レンズ部50は、撮像デバイス30の上方に配置された円筒状の保持体52と、その内部に保持されて垂直方向に並んで配置された複数のレンズ群54とから構成されている。レンズ部50の外周側には、レンズ部50を光軸方向(図示の例では、上下方向側)に駆動するためのアクチュエータとして機能するボイスコイルモータ60が設けられている。このボイスコイルモータ60は、レンズ部50の保持体52の外周に巻かれたコイル62とこのコイル62の外周側に配置された磁石64とから構成されている。
そして、コイル62に所要の電流を流すことにより、いわゆるリニアモータの原理によってレンズ部50が光軸方向に推進力を受けて駆動することができる。つまり、ボイスコイルモータ60の機能に基づいてレンズ部50が光軸方向に駆動されて画像のフォーカス等が自動調整される。レンズ部50にはスプリング(図示せず)が装着されており、これによってレンズ部50を規定の位置に復帰させることができるようになっている。
なお、図1の例では、レンズ部50を駆動するためのアクチュエータとしてボイスコイルモータ60を示しているが、圧電素子を利用したピエゾモータ(図示せず)をアクチュエータとして利用することによりレンズ部50を駆動してもよい。ピエゾモータでは、逆圧電効果を利用し、圧電素子に電圧を印加することで結晶の伸縮が発生し、これによってレンズ部50を駆動することができる。
さらに、ボイスコイルモータ60の磁石64の外側には、レンズ部50とアクチュエータ(ボイスコイルモータ60)を支持する外枠部70が配置されている。この外枠部70の天井面の中央部には開口部72が設けられている。外枠部70の開口部72に光学的に等方性のガラス窓を封着してもよい。
また、レンズユニット40の外枠部70の下面には、本発明を特徴付ける弾性を有する接続端子FTが突出して設けられている。この接続端子FTは、櫛歯状端子の形態を有しており、その先端部分は湾曲(弾性変形)して凹部22a内のパッド部P2に接触できるようにする必要があるため、弾性を向上させる金属を含む材料から構成されている。例えば、銅(Cu)板を櫛歯状に成形したものの表面にニッケル(Ni)めっき、Niとコバルト(Co)の合金めっき、クロム(Cr)めっき、NiとCrの合金めっき等を施したものが好適に使用される。
この接続端子FTは、図2に明示されるように、その先端部分が釣針状に湾曲した形状となるように成形されている。そして、配線基板20にレンズユニット40が接合された状態では、接続端子FTの先端部分がその弾性力により配線基板20の凹部22a内で湾曲し、凹部22a内のパッド部P2に圧接されている。接続端子FTの先端部分を釣針状に湾曲させて成形しているのは、配線基板20にレンズユニット40を接合する際に接続端子FTの先端部分が配線基板20の凹部22aの内壁面に沿って曲がり易くするためである。このように接続端子FTは、可撓性を有しており、またレンズユニット40の下面から突出して設けられているという点で、以下の記述では便宜上、「フレキシブル突出端子」ともいう。
このフレキシブル突出端子FTは、図中破線で示すように配線66を介してボイスコイルモータ60のコイル62に接続されている。これにより、フレキシブル突出端子FTからコイル62に所要の電流が供給され、ボイスコイルモータ60の機能に基づいて画像のフォーカス等が自動調整されるようになっている。
また、配線基板20(枠状支持部36)とレンズユニット40(外枠部70)とは、両者が電気的に接続されている部分(外部接続領域CRに対応する箇所)以外の部分において、絶縁性の接着剤80を用いて機械的に接合されている。接着剤80は、予めレンズユニット40又は配線基板20の少なくとも一方に設けておくか、あるいは、レンズユニット40と配線基板20とを係止させてから塗布してもよい。その際、毛細管現象を利用して接着剤80を形成してもよい。
この接着剤80には、加熱処理を必要としない接着性材料が使用される。例えば、紫外線(UV)硬化型接着剤、自然硬化型の接着剤(例えば、アクリルを主成分とする二液性常温硬化型接着剤)、一液性湿気硬化型の接着剤(例えば、シロキサン(Si−O−Si結合を含む化合物)を基本とする耐熱性ゴム状接着剤)などを使用することができる。このような液状の接着剤の代わりに、加熱硬化工程を含まない、シート状に加工された接着剤を使用してもよい。
本実施形態では、図示のように接着剤80を用いてレンズユニット40を配線基板20に接合しているが、配線基板20に対しレンズユニット40の気密封止が可能であれば、かかる接着剤は必ずしも設ける必要はない。
図2には、配線基板20上にレンズユニット40が配置される様子が示されている。図2の例では、図示の簡単化のため、撮像デバイス30の図示を省略している。
図1と併せて図2を参照すると、配線基板20上の枠状支持部36の四隅には上側に突出する突起部36aが設けられている。また、レンズユニット40の外枠部70の1対の対向する外面の下側の両端部には、枠状支持部36の突起部36aに嵌合する切欠部70bが設けられている。そして、レンズユニット40の外枠部70の切欠部70bが枠状支持部36の突起部36aに嵌合した状態で、レンズユニット40が配線基板20の枠状支持部36の上に配置される。
また、レンズユニット40の外枠部70の下面には、配線基板20上の枠状支持部36の切欠部36bに対応する箇所に、下側に突出する突出部70aが形成されている。さらにこの突出部70aの下面に、上述した櫛歯状のフレキシブル突出端子FTが所要個数設けられている。図示の例では、簡略化のために2つのフレキシブル突出端子FTのみを示している。
レンズユニット40の外枠部70の突出部70aを枠状支持部36の切欠部36bに嵌合させることで、レンズユニット40のフレキシブル突出端子FTが配線基板20の凹部22a内に挿入され(図1参照)、フレキシブル突出端子FTの先端部分が凹部22aの底部に配置されたパッド部P2に接触する。これにより、レンズユニット40と配線基板20間の電気的な接続が確保される。なお、レンズユニット40側の突出部70aを枠状支持部36の切欠部36bに嵌合させる前に、枠状支持部36上の必要な箇所(外部接続領域CRに対応する部分以外の箇所)に、上述した加熱処理を必要としない接着剤80を適量塗布しておく。
図3は本実施形態のカメラモジュール10における要部(レンズユニット40と配線基板20との電気的接続部分)の接合形態の一例を示したものである。図示の例では、レンズユニット40の外枠部70(突出部70a)の下面に設けられたフレキシブル突出端子FTの先端部分が、配線基板20(樹脂基板22)に設けた凹部22a(その上部の開口面積が底部の開口面積よりも小さくなるように形成されたもの)の底部に配置されたパッド部P2(配線層24)に圧接され、かつ凹部22a内の段差部分に係止されている様子が示されている。
このようにフレキシブル突出端子FTの弾性力によってその先端部分が凹部22a内のパッド部P2に強く接触し、かつ凹部22a内の段差部分に係止されていることにより、振動を伴う環境下で使用した場合でも、その振動を弾性力によって吸収することができ、フレキシブル突出端子FTとパッド部P2との接触状態が解除されることなく、両者間の電気的接続状態をそのまま維持することができる。
図3に示した接合形態では、配線基板20に設けた凹部22aにフレキシブル突出端子FT(先端部分)を埋め込むようにしてパッド部P2に圧接させた場合を例にとって説明したが、フレキシブル突出端子FTと当該パッド部との接合形態がこれに限定されないことはもちろんである。図4は他の接合形態の例を示したものである。
図4に示した例では、配線基板20(樹脂基板22)の表面近傍にその開口面積が一定の比較的浅い凹部22bを形成し、その底部に設けたパッド部P3(配線層24)に、フレキシブル突出端子FTの先端部分を圧接させている。この形態の場合も同様に、フレキシブル突出端子FTの先端部分がその弾性力によって凹部22b内のパッド部P3に強く接触しているので、振動を伴う環境下で使用した場合でも、端子FTとパッド部P3との接触状態が解除されることなくそのまま維持することができる。
本実施形態に係るカメラモジュール10(図1)では、外光がレンズユニット40のレンズ群54を透過し、その下方のガラス板38を透過する。このとき、ガラス板38は
外光からの可視光以外のIR(赤外線)領域の光を取り除くIRカットフィルタとして機能する。さらに、ガラス板38を透過した光は撮像デバイス30に入射され、撮像デバイス30においてその入射光量に応じた電気信号に変換される。その後、撮像デバイス30の画像情報(電気信号)が画像処理デバイス34に入力されて画像処理が行われる。
画像処理デバイス34では、画像のフォーカスが合っていない場合、配線基板20のパッド部P2(P3)及びレンズユニット40のフレキシブル突出端子FTを介してボイスコイルモータ60のコイル62に所要の電流を供給する。これにより、ボイスコイルモータ60の機能に基づきレンズ部50の位置が変更されてフォーカスが自動調整される。
本実施形態のカメラモジュール10の構成では、レンズユニット40のボイスコイルモータ60のコイル62に所要の電流を供給するための端子として、レンズユニット40の外枠部70の下面にフレキシブル突出端子FTを設けている。一方、レンズユニット40のフレキシブル突出端子FTに対応する配線基板20の上面側にパッド部P2を設けておき、レンズユニット40を配線基板20に接合する際に、このパッド部P2にフレキシブル突出端子FTの先端部分を接触させることで、レンズユニット40と配線基板20間の電気的な接続を確保している。
このように構成することで、従来技術(図6)とは違い、レンズユニットの側面に端子を設け、その端子をフレキシブル配線板やコネクタを介して配線基板の下面の端子に接続する必要がない。つまり、レンズユニット40の下面側に弾性を有するフレキシブル突出端子FTを設け、配線基板20の上面側にパッド部P2を設けてこれらを接触(電気的接続)させることから、カメラモジュール10の大きさは、レンズユニット40及び配線基板20の大きさによってほぼ決まる。従って、カメラモジュール10が必要以上に大きくなることがなく、小型化を図ることができる。
また、従来使用されていたフレキシブル配線板やコネクタが不要になり、部品点数を削減することができる。さらに、従来のように配線基板の下面側にソケット等の特別な部材を設ける必要はなく、配線基板20の上面側に一般的なパッド部P2を設けるだけで済むので、従来の接続構造と比べて、配線基板20とレンズユニット40との接続構造を簡素化することができ、低コスト化に寄与することができる。
また、前述した先行技術の場合と比べて、レンズユニット40と配線基板20の電気的接続の際に使用していた専用設備(両者を電気的に接続する導電性材料を塗布するための設備)やこれに付随して行われていた熱硬化処理などが不要になるため、それに応じて工数が短縮化され、更なる低コスト化を図ることができる。
また、導電性接着剤による接合(熱硬化処理を伴う処理)が不要になるため、レンズユニット40に対する熱的影響を無くすことができ、製品(カメラモジュール10)としての信頼性を高めることができる。この熱的影響に関連して、レンズユニット40と配線基板20の電気的接続の際、その電気的接続部分(外部接続領域CR)以外の部分については、上述したように加熱処理を必要としない接着剤80を用いて接合しているので、レンズユニット40に不要な熱が加わるのを防ぐことができる。
さらに、配線基板20にレンズユニット40を接合したときに、フレキシブル突出端子FTの弾性力によってその先端部分が配線基板20のパッド部P2(P3)に強く接触するので、振動を伴う環境下で使用した場合でも、その振動を弾性力によって吸収することができる。その結果、フレキシブル突出端子FTとパッド部P2(P3)との接触状態が解除されることなく、両者間の電気的接続状態をそのまま維持することができる。
図5は本実施形態のカメラモジュール10(図1)の適用例を示したものであり、図示の例では、カメラモジュール10を内蔵した携帯電話機90の外観構成を示している。図中、(a)は携帯電話機90を内側面から見たときの外観構成、(b)は携帯電話機90を外側面から見たときの外観構成をそれぞれ示している。
図5(a)に示すように、携帯電話機90は、表示画面91を備えた上側筐体92と各種の操作ボタン93を備えた下側筐体94とが連結部95を介して折りたたみ可能な状態で連結されている。そして、図5(b)に示すように、上記のカメラモジュール10が上側筐体92の表示画面91の下側(連結部95側)に配置されている。カメラモジュール10は、そのレンズ部50(図1)が上側筐体92の表面側(表示画面91と反対側)になるように上側筐体92に装着されている。そして、レンズユニット50から外側に延在する配線基板20の外部接続部(外部接続領域CRに対応する部分)が携帯電話機90の実装基板(図示せず)に接続されている。
なお、上述した実施形態では、配線基板20の形態として、プラスチックパッケージに用いられているような樹脂基板22を使用した場合を例にとって説明したが、使用する配線基板の形態が樹脂基板に限定されないことはもちろんである。例えば、セラミックパッケージにおいて用いられているセラミック基板や、CSP(チップサイズパッケージ)において用いられているシリコン基板等を適宜使用することも可能である。
本発明の一実施形態に係るカメラモジュールの構成を模式的に示す断面図である。 図1のカメラモジュールにおいて配線基板上にレンズユニットが配置される様子を示す斜視図である。 図1のカメラモジュールにおける要部(レンズユニットと配線基板との電気的接続部分)の接合形態の一例を示す断面図である。 図1のカメラモジュールにおける要部(レンズユニットと配線基板との電気的接続部分)の接合形態の他の例を示す断面図である。 図1のカメラモジュールの適用例(カメラモジュールを内蔵した携帯電話機の外観構成)を示す図である。 従来のカメラモジュールの一例を示す外観側面図である。
符号の説明
10…カメラモジュール、
20…配線基板、
22…樹脂基板、
22a,22b…凹部、
24…配線層、
30…撮像デバイス、
34…画像処理デバイス、
40…レンズユニット、
50…レンズ部、
60…ボイスコイルモータ(アクチュエータ)、
70…外枠部、
80…絶縁性接着剤(加熱処理を必要としない接着性材料)、
90…携帯電話機、
CR…外部接続領域、
FT…フレキシブル突出端子(弾性を有する接続端子)、
P1,P2,P3…パッド部。

Claims (7)

  1. 一方の面側に接続用のパッド部を備え、かつ撮像素子が実装された配線基板と、
    前記配線基板上に設けられ、前記撮像素子の上方で移動可能に保持されたレンズ部と、該レンズ部を駆動するためのアクチュエータと、該アクチュエータに電気的に接続され、かつ前記配線基板側に突出して設けられた弾性を有する接続端子とを備えたレンズユニットとを具備し、
    前記配線基板の前記パッド部に前記レンズユニットの前記弾性を有する接続端子を接触させて電気的に接続されると共に、該接続端子がその弾性力によって該パッド部に圧接されていることを特徴とするカメラモジュール。
  2. 前記配線基板と前記レンズユニットは、加熱処理を必要としない接着性材料を用いて機械的に接合されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記パッド部は、前記配線基板に形成された凹部の底部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  4. 前記弾性を有する接続端子は、その先端部分が釣針状に湾曲した形状を有していることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  5. さらに前記配線基板に、前記撮像素子で取得された画像情報を処理するためのデバイスが実装され、該デバイスが前記パッド部に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  6. 前記アクチュエータは、コイル及び磁石から構成されるボイスコイルモータであり、該ボイスコイルモータが前記接続端子に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
  7. さらに前記レンズユニットに、前記レンズ部及び前記アクチュエータを支持する外枠部が設けられ、該外枠部の前記配線基板側の面に前記接続端子が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール。
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