JP2009283791A - 半田ペースト印刷方法および半田ペースト印刷用マスク - Google Patents

半田ペースト印刷方法および半田ペースト印刷用マスク Download PDF

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Abstract


【課題】 各部品に必要な半田体積量を安定して1工程で供給することができる半田ペースト印刷方法および半田ペースト印刷用マスクを提供する。
【解決手段】 半田ペースト印刷用マスクを、金属層10と、変形しやすいゴム層11とを積層した構成とし、半田ペースト印刷時にスキージ30からマスクに加わる印圧によってゴム層11を圧縮変形させて、マスクの開口形状を小さくする。大型部品に比べて微小部品の開口の縮小率は高くなり、実装する部品サイズの応じた必要半田体積量の印刷を、同一厚みの1枚のマスクを用いて1工程で達成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半田ペースト印刷方法およびそれ用いる半田ペースト印刷用マスクに関し、特にサイズの異なる各実装部品に必要な半田体積量を安定して1工程で供給するために好適に実施することができる半田ペースト印刷方法および半田ペースト印刷用マスクに関する。
近年、携帯情報端末、モバイル機器などの小型薄型化・軽量化が急激に進んでおり、それに伴いチップ部品に関しても、1005(1.0mm×0.5mm)サイズから0603(0.6mm×0.3mm)サイズへ、さらには0402(0.4mm×0.2mm)サイズへと小型化が進んでいる。しかし、電気的特性などが不適合となって、微小部品では実現不可能な部品は、3216(3.2mm×1.6mm)サイズや2125(2.0mm×1.2mm)サイズなどの大型部品を用いている。
このような理由によって、プリント配線板に実装される部品には、様々なサイズのものが含まれており、その半田接合部に適切な半田体積量は、部品ごとに異なる。そこで、実装時の不良率を低減させるため、また、半田接合部の信頼性を確保するために、各部品に対応した適切な半田体積量を部品ごとに安定して供給することが求められている。
上記課題を解決するために、0402サイズ等の微小部品に対応した厚みを持つ半田ペースト印刷用マスクを用いて、微小部品実装部分にのみ、半田ペーストを印刷した後に、微小部品用の半田ペーストが印刷された部分を避けるためのハーフエッチング溝を形成した3216サイズ等の大型部品に対応した厚みを持つ半田ペースト印刷用マスクを用いて半田ペーストを印刷し、各部品に対応した半田体積量を供給する方法が提案されている。
また、上記課題を解決するための他の従来技術では、0402サイズ等の微小部品に対応した厚みを持つ半田ペースト印刷用マスクを用いて基板全体に半田ペーストを印刷した後に、ディスペンサーによって大型部品の半田印刷部分に半田を再供給し、各部品に対応した半田体積量を供給する方法が提案されている。
また、上記課題を解決するための他の従来技術では、図6(a)および図6(b)ならびに図7に示すように、半田ペースト印刷用マスクの半田ペーストをスキージ30によってスキージングする側に段差7を設けて、大型部品用ランド22と微小部品用ランド21でマスクの厚みを変化させることによって、各部品に対応した半田体積量を供給する方法が提案されている。なお、図6(a)および図6(b)は、図7の切断面線VI−VIから見た断面を示す。
さらに、上記課題を解決する他の従来技術では、0402サイズ等の微小部品に対応した厚みを持つ半田ペースト印刷用金属マスクに、大型部品用の開口部周辺に大型部品に必要な半田体積量が印刷できるような厚みの樹脂製の層を形成し、印刷時のスキージの印圧によって、微小部品用の開口部周辺の金属マスクを弾性変形させ、微小部品に対応した必要半田体積量を印刷することによって、各部品に対応した半田体積量を供給する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−66811号公報
前述の各従来技術では、大型部品および微小部品の両方を混載する実装基板における各部品に対応した半田体積量を供給する場合に、下記に示すような問題ある。
0402サイズ等の微小部品に対応した厚みを持つ半田ペースト印刷用マスクを用いて微小部品実装部分にのみ半田ペーストを印刷した後に、微小部品用の半田ペーストが印刷された部分を避けるためのハーフエッチング溝が形成され、3216サイズ等の大型部品に対応した厚みを持つ印刷用マスクを用いて半田ペーストを印刷し、各部品に対応した半田体積量を供給する方法では、2回目の印刷時にすでに印刷された微小部品用の半田ペーストをスキージの印圧によって押しつぶしてしまったり、特に高密度に部品が実装される基板においては基板の反りやマスクの位置ずれによって半田ペーストとマスクとが接触してしまうため、安定した半田ペーストの供給が困難である。
また、さらに他の従来技術として、0402サイズ等の微小部品に対応した厚みを持つ半田ペースト印刷用マスクを用いて基板全体に半田ペーストを印刷した後に、ディスペンサーによって大型部品の半田ペースト印刷部分に半田ペーストを再供給し、各部品に対応した半田体積量を供給する方法があるが、この方法では、前述の2回印刷による半田ペーストの供給方法の従来技術と同様に、半田ペーストの供給に2工程が必要になるため、半田ペーストの供給に要する時間がかかり、タクトタイム増加に伴う生産コスト増加や、新規設備導入等の問題が発生する。
図6に示した金属マスクの半田ペースト供給面に各部品の必要半田体積量に応じた段差7を設ける方法では、図7に示すように、スキージ30の進行方向と平行な方向に大型部品用の開口と微小部品用の開口とがあり、スキージ30が段差7に沿って移動できるように、段差の近辺に開口がない印刷可能部分50のような場合は、ランドサイズに応じた必要半田体積量を供給することが可能である。しかし、スキージ30の進行方向と垂直な方向に大型部品用の開口と微小部品用の開口とがある印刷不可能部分40のような場合、スキージが段差に追従して移動できなくなる。
したがって印刷不可能部分40上の半田ペースト31を掻き取ることができず、安定した印刷を行うことが不可能となってしまう。大型部品用の開口と微小部品用の開口とがスキージ30の進行方向の垂直方向に混在しないように基板を設計し、さらに隣接距離を大きくした場合は、各ランドサイズに応じた半田体積量の供給が実現可能であるが、大型部品と微小部品とが高密度でかつスキージの方向とは関係なく実装されるような基板には対応できず、現実的でない。
さらに、0402サイズ等の微小部品に対応した厚みを持つ半田ペースト印刷用金属マスクに、大型部品用の開口部周辺に大型部品に必要な半田体積量が印刷できるような厚みの樹脂製の層を形成し、印刷時のスキージの印圧によって、微小部品用の開口部周辺の金属マスクを弾性変形させ、微小部品に対応した必要半田体積量を印刷することによって、各部品に対応した半田体積量を供給する特許文献1の従来技術についても、上記と同様の問題点が挙げられ、大型部品と微小部品とが高密度でかつスキージの方向とは関係なく実装されるような基板においては、スキージの印圧によって微小開口部周辺の金属マスクを弾性変形させることができず、半田ペーストを安定して印刷することができないという問題がある。
本発明の目的は、各部品に必要な半田体積量を安定して1工程で供給することができる半田ペースト印刷方法および半田ペースト印刷用マスクを提供することである。
本発明は、複数の電極および配線パターンを備えるプリント配線板上に、前記複数の電極に対応する位置で開口する第1開口部を有する金属製の第1マスク層と、前記第1マスク層の各第1開口部と同様な第2開口部を有し、ゴム弾性を有する材料から成る第2マスク層とを、前記プリント配線板と密着するように配置して、前記プリント配線板上に半田ペースト印刷用マスクを形成する工程と、
前記プリント配線板上に形成された半田ペースト印刷用マスク上に、半田ペーストを供給する工程と、
前記半田ペースト印刷用マスク上に供給された半田ペーストを、スキージによってスキージングし、スキージングの際にスキージから半田ペースト印刷用マスクに加わる圧力によって、前記第2マスク層を圧縮変形させて、第2開口部を縮小させた状態で半田ペーストを前記プリント配線板の各電極上に転写する工程と、
前記スキージングを終えた状態で、前記第2マスク層にスキージから加わえられた圧縮荷重を開放して、前記第2マスク層を初期の厚みに戻した状態で、前記プリント配線板を半田ペースト印刷用マスクから版離れさせる工程とを含むことを特徴とする半田ペースト印刷方法である。
また、本発明は、複数の電極および配線パターンを備えるプリント配線板上に、半田ペーストを印刷するために用いられる半田ペースト印刷用マスクであって、
前記半田ペースト印刷用マスクは、複数の第1開口部が形成される金属製の第1マスク層と、前記第1マスク層の各第1開口部の周辺部分に積層され、前記第1マスク層の各第1開口部と同様の複数の第2開口部が形成されるゴム弾性を有する材料から成る前記第2マスク層とを有し、
前記第1マスク層の前記第2マスク層が積層されている側の表面には、金属製の突起が形成されることを特徴とする半田ペースト印刷用マスクである。
本発明によれば、印刷時のスキージの印圧によって半田ペースト印刷用マスクの第2マスク層が弾性変形し、各第2開口部のマスク開口を縮小化する。これによって、第2マスク層の面方向の変形量は、第2開口部の開口サイズに関わらず同じ変形量となることから、大型部品用マスク開口の縮小率は小さく、微小部品用マスク開口の縮小率は大きくすることができる。
これにより、大型部品用ランド上には通常の半田体積量を印刷しつつ、微小部品用ランド上には微少量の半田体積量を印刷することができる。
また本発明によれば、適切なマスク開口の縮小率を実現するために第2マスク層の変形のための条件設定が必要であるが、マスク開口部周辺にのみゴム層を形成した場合、金属製の第1マスク層とプリント配線板との間に空間ができるため、第2マスク層は面方向の変形を拘束されず、より容易にマスク開口を縮小化することができ、半田ペースト印刷用マスクの第1マスク層の第2マスク層側に金属製の支持用突起を形成することによって、印圧をある一定以上の値に設定すれば、支持用突起によって第2マスク層の最大変形量が規定され、常に同じ変形量とすることができる。そして、半田ペースト印刷用マスクとプリント配線板との間に空間があるため、容易に半田ペースト印刷用マスクをプリント配線板から離すことができ、版離れの際に一定の速度での版離れが可能となるため、安定した半田印刷が可能となる。
図1は本発明の実施の一形態の半田ペースト印刷方法を説明するための断面図であり、図1(a)はプリント配線板20上に半田ペースト印刷用マスクをランドに位置決めして配置した状態を示し、図1(b)はプリント配線板20に半田ペースト印刷用マスクを密着させて半田ペーストを供給した後、スキージ30によって印圧を与えた状態を示し、図1(c)はスキージ30によって印圧を与えてスキージングした後の状態を示し、図1(d)はスキージング後のゴム層11の弾性回復力によって半田ペースト印刷用マスクがプリント配線板20から離反する方向に変位した状態を示し、図1(e)は半田ペースト印刷用マスクからプリント配線板20を版離れさせた状態を示す。また、本実施の形態の半田ペースト印刷方法を用いた印刷時の平面図を図2に示す。図1(a)〜図1(e)は、図2の切断面線I−Iから見た断面を示す。
本発明の半田ペースト印刷方法を実施するための半田ペースト印刷用マスクとして、本実施の形態の半田ペースト印刷用マスクが用いられる。この半田ペースト印刷用マスクは、第1マスク層である金属層10の下の開口部周辺に、第2マスク層であるゴム層11が形成され、支持用突起12が形成されている半田ペースト印刷用マスクを使用した場合について述べる。なお、用いるマスクとしては金属層10の上にゴム層11が形成されていてもよく、ゴム層11が全体に積層されていてもよく、あるいは支持用突起12がない場合であってもよい。
図1(a)に示すように、金属層10とゴム層11とから成る半田ペースト印刷用マスクの開口部13,14,15をプリント配線板20に形成された大型部品用ランド22と微小部品用ランド21とに合致するように位置決めして配置される。その後、図1(b)に示すように、半田印刷用マスクをプリント配線板20に密着させ、半田印刷用マスクの金属層10側に半田ペースト31を供給し、スキージ30によって金属層10およびゴム層11に印圧32を与えながらスキージングすることによって、図1(c)に示すように、半田ペースト31を大型部品用ランド22と微小部品用ランド21上に供給する。このとき、スキージ30の印圧32によって容易に変形するゴム層11は図1(b)および図1(c)に示すように、半田が開口部に供給される際に圧縮変形し、ゴム層11の厚みは支持用突起12の厚みまで減少し、ゴム層11のマスク開口は縮小化されている。
そして、スキージ30が金属層10の上をスキージングし終えた後は、金属層10およびゴム層11に加わっていた印圧32は除去されることになり、圧縮変形していたゴム層11は、図1(d)に示すように、元の厚みに戻る。このとき、印刷された半田ペーストはゴム層11の厚みが元に戻ることによって大型部品用開口部22、および微小部品用開口部21に印刷・供給された半田ペーストはゴム層11から剥離されるか、図1(d)に示すように、ゴム層11側に引き込まれることになる。
ここで、ゴム層11の変形による印刷される半田ペーストの縮小率は、大型部品用ランド22と微小部品用ランド21では、開口部体積の小さい微小部品用ランド21の方が高い縮小率となる。これは、1枚の半田ペースト印刷用マスクで大型部品用ランド22と微小部品用ランド21とに、マスク厚みが異なる印刷を行った場合と同じ効果が得られることになり、各部品に必要な半田体積量の半田ペーストを印刷・供給できることになる。
次に、図1(e)に示すように、プリント配線板20を金属層10とゴム層11とから成る印刷マスクから版離れ33を行う。このとき、微小部品用ランド21に印刷された半田ペーストは、開口部も微小であり、開口部底面に対する開口部側面積が大きくなるため、開口部内に印刷された半田ペーストは通常抜けにくい。この印刷された半田ペーストの抜けやすさの指標Pは、以下の式で表される。
抜けやすさの指標P=(開口部側面積)/(開口部底面積) …(1)
厳密に言うと、半田ペーストのチキソ性や、半田粒子の粒径等によって半田ペーストの抜けやすさも変化するが、マスク開口面積、マスク厚みによる影響が大きく、P値を抜けやすさの指標として取り扱うことができ、この数値Pが変わると、抜けやすさも劇的に変わることが判っており、P=2.4以下であることが望ましい。しかし、大型部品用ランド22と微小部品用ランド21とに必要半田体積量を印刷しようとした場合、1枚のマスクでは、微小部品用ランド21部分のP値は、2.4を超えてしまう。例えば、大型部品用のマスク厚みを一般的な120μmとしたとき、2125部品用の開口がランドサイズと同じ800μm×1300μmであれば、P=0.5であり、大型部品については抜けについて問題はない。
しかし、0402部品のランドを160μm×200μm、左右ランド間隔を150μmとして、0402部品用の開口が100μm×200μmのとき、P=3.6、必要印刷抜け率は50〜60%であり、開口160μm×200μmのとき、P=2.7、必要印刷抜け率は30〜40%であり、開口を200μm×200μmまで大きくすると、P=2.4、必要印刷抜け率は25〜30%となる。
ここで、必要印刷抜け率とは、開口体積100%に対し、半田ペースト何%を印刷したときに最適な半田体積量になるかを表しており、これよりも多すぎても少なすぎても不良を起こす原因につながる。単に開口を大きくすれば抜けやすくなるが、そうすると印刷される半田体積量が増えてしまい、ブリッジなどを起こしてしまうことになるため、開口サイズを広げないまま抜けやすくできれば最もよい。
本実施形態の印刷方法では、スキージ30が通過した後に印圧32が開放されることによって、半田ペーストがゴム層11から剥離または半田ペーストがランド側に引き込まれることになり、開口厚みの半分の高さまで半田ペーストが引き込まれたとすると、マスク開口100μm×200μm、マスク厚み120μmの場合、P値は金属層のみのマスクと比較して半分の約1.8となり、開口を広げることなく抜けやすい印刷が可能となる。
また、図2に示すように、マスク全体を印圧32により変形させるため、スキージ30の進行方向とは関係なく、すべてのマスク開口が印刷可能部分50となるため、プリント配線板の電極配置に影響を与えることなく半田ペーストの印刷が可能となる。
本実施形態の半田ペースト印刷用マスクの代表的な断面図を、図3に示す。なお、ここでは、説明の便宜上、2つの開口部のみを示しているが、実際には印刷するプリント配線板の電極に応じた複数の開口部を有している。
半田ペースト印刷用マスクは、複数の開口が形成された第1マスク層である金属層10と、前記金属層10の開口部の周辺部分にだけ前記金属層10と同様の開口部を有した前記第2マスク層であるゴム層11とを有し、ゴム層11が積層されている側の金属層10上に、金属製の支持用突起12が形成されている。
前記金属層10に使用される材料としては、ステンレスが好ましく、また金属層10上に形成されるゴム層11の材料特性としては、ヤング率0.1〜10MPaであってポアソン比0.4〜0.5のゴム弾性を持つ可撓性および弾発性を有する材料が好ましく、ヤング率0.1〜1MPa、ポアソン比0.45〜0.5の材料がより好ましい。
前記金属層10の大きさに関しては、特に限定はないが、ゴム層11の幅、金属層10およびゴム層11の厚みに関しては、印刷時に半田ペースト印刷用マスクに加わる印圧によって、変形するゴム層11によるマスク開口縮小率と、各部品の必要半田体積量とから適切な値に設計する必要があり、金属層10が10μm〜150μm、ゴム層11が10〜200μm程度であり、それらを積層したマスク全体の厚みは80μm〜200μm程度である。
前記半田ペースト印刷用マスクの製造方法を図4(a)〜図4(e)に示す。
まず、図4(a)に示すように、例えば厚さ80μm程度の母材となる金属層10を用意し、図4(b)に示すように、この金属層10に例えば厚さ80μmのゴム層11を貼り付ける。このゴム層11の貼り付けは、所定の接着剤を用いて貼り付けてもよく、あるいはその他の接着方法によって貼り付けてもよい。
次に、図4(c)に示すように、ドリル加工や、レーザ加工等の手法によって金属層10とゴム層11とに同時に開口部15を設ける。開口部15の大きさは、例えば160×200μmの長方形等である。ここで、プリント配線板の電極数に応じて開口部の数が増減するのはもちろんである。
次に、図4(d)に示すように、開口部周辺のゴム層11以外の不要なゴム層16を公知のサンドブラスト法などによって除去を行う。
そして、図4(e)に示すように、前記不要なゴム層16を除去した後に金属製の支持用突起12を所定の接着剤等により貼り合わせる。この支持用突起12は、初期金属層10にゴム層11を貼り合わせる前にエッチングまたは貼り合わせ等によって、形成しておいてもよい。
以上の工程を経ることによって、金属層10とゴム層11とから成る半田ペースト印刷用マスクが製造される。このような半田ペースト印刷用マスクの構成・工程によって、部品サイズに応じた必要半田体積量をプリント配線板上に印刷することができる。
(実施例)
次に、半田ペースト印刷用マスクを用いた半田ペーストの印刷方法の実施例について説明する。
図5はプリント配線板10上の各場所A〜Fのランドに印刷される半田ペーストの半田体積量V〜Vを模式的に示す斜視図である。前述した半田ペースト印刷用マスクの金属層10にステンレスを用い、ゴム層11にはヤング率0.3MPa、ポアソン比0.48の信越化学社製シリコーンゴムKE12を用いて2層マスクとする。また、今回印刷する半田ペーストの半田粒子の体積含有率は50%とし、半田を供給するランドとして、2125部品用ランドと、0402部品用ランドとを想定し、2125部品用ランドサイズを800μm×1300μm、左右ランド間隔は1000μmとし、0402部品用ランドサイズを160μm×200μmとし、左右ランド間隔は180μmとする。
また、実装される部品のランドから部品電極までの距離である実装高さを10μmとし、各ランドに必要な半田体積量を、部品側面の部品電極の全高さの1/2〜全部まで半田ペーストが濡れあがったときの体積とした。なお、曲面は平面に近似して体積導出を行っている。具体的な必要半田体積量の算出方法については、表1の算出式V〜Vによって求める。
Figure 2009283791
表1の各計算式によって求めた各場所A〜Fの必要半田体積量V〜Vを元に必要半田を印刷するための最適なマスク厚み等を表2に示す。
Figure 2009283791
この表2から、0402部品用の最適マスク厚みは67μm〜81μm、2125部品用の最適マスク厚みは102μm〜306μmであり、これらを1枚のマスクで実現するのは不可能である。ここで言う最適マスク厚みは、印刷時抜け率70%にて前記必要半田体積量を満たす場合の印刷マスク厚みと定義する。
そこで、本実施の形態の半田ペースト印刷用マスクと印刷方法とによって、上記範囲内にマスク厚みが変わるように条件設定を行う。具体的には、印圧、ゴム層11の厚みと幅、および支持用突起12の厚みを設定する。
まず、金属層10の厚みを33μmとし、金属層10に厚み75μmの支持用突起12を設け、金属層10に積層するゴム層11は、厚み150μmとし、マスク開口周辺150μm幅のみに積層したものとする。ここで、ゴム層11のヤング率0.3MPaに対し、印圧を0.15MPaとする。なお、この実施例では、支持用突起12をマスクに設けているため、支持用突起12の厚みを超えてマスクは変形しないので、印圧を0.15MPa以上にしても構わない。印刷時にゴム層11に印圧が与えられたときの鉛直方向の歪は0.5であり、ポアソン比は0.48であることから、水平方向の歪は0.24(=0.5×0.48)となる。ここで、ゴム層11の幅は150μmであることから、水平方向の歪の絶対量は36μm(=0.24×150μm)となり、印刷時の開口部のゴム層は、短辺側および長辺側共に36μm小さくなる。
これは、2125部品用ランド(800μm×1300μm)においては、開口縮小率が約5%(=75×(800×1300−(800−36)×(300−36))/(108×800×1300))であるが、0402部品用ランド(160μm×200μm)においては、開口縮小率が約25%(=75×(160×200−(160−36)×(200−36))/(108×160×200))となる。
この縮小率をマスク厚み方向の縮小と考えると、縮小されたときの厚みが前記最適な厚みとなるためには、図5の結果を元に、0402部品用の縮小前の最適マスク厚みは89μm〜108μm、2125部品用の縮小前の最適マスク厚みは107μm〜322μmとなり、107μm〜108μmの2層印刷マスク厚みとすることによって、それぞれのランドに応じた必要半田体積量を一括で印刷することができる。
ここで、金属層10の厚みを33μm、ゴム層11の厚みを150μmとしているので、スキージの印圧32が加わった状態でのマスク厚みを108μm(=33+75)とすることができ、支持用突起12の厚みはゴム層11の鉛直方向の歪が75μmとなるので、75μm(=150−75)としている。この条件にて、横方向に開口が縮小されることによって、上記のような半田体積量の差が生まれるため、各種ランドに応じた必要半田体積量を印刷することができる。
以上説明したように、本発明の半田ペースト印刷用マスクおよび半田ペースト印刷方法によれば、半田ペースト印刷用マスクのゴム層がスキージの印圧によって変形することによって、ランド配置に関わらず、大型部品用ランドおよび微小部品用ランドの形状および大きさに応じた最適な必要半田体積量を1工程の印刷によって一括供給することが可能となる。
本発明の実施の一形態の半田ペースト印刷用マスクを用いた半田ペースト印刷方法の手順を示す断面図であり、図1(a)はプリント配線板20上に半田ペースト印刷用マスクをランドに位置決めして配置した状態を示し、図1(b)はプリント配線板20に半田ペースト印刷用マスクを密着させて半田ペーストを供給した後、スキージ30によって印圧を与えた状態を示し、図1(c)はスキージ30によって印圧を与えてスキージングした後の状態を示し、図1(d)はスキージング後のゴム層11の弾性回復力によって半田ペースト印刷用マスクがプリント配線板20から離反する方向に変位した状態を示し、図1(e)は半田ペースト印刷用マスクからプリント配線板20を版離れさせた状態を示す図である。 半田ペースト印刷用マスクの平面図である。 半田ペースト印刷用マスクの断面図である。 半田ペースト印刷用マスクの製造方法を説明するための断面図である。 各部品の必要半田体積量・必要マスク厚みを示す斜視図である。 従来のハーフエッチングマスクを用いた半田印刷方法を示す断面図であり、図6(a)はスキージングしたときの状態を示し、図6(b)はプリント配線板20を版離れさせた状態を示す図である。 従来の半田ペースト印刷用マスクの平面図である。
符号の説明
10 金属層
11 ゴム層
12 支持用突起
20 プリント配線板
21 微小部品用ランド
22 大型部品用ランド
30 スキージ
31 半田ペースト
32 印圧
50 印刷可能部分

Claims (2)

  1. 複数の電極および配線パターンを備えるプリント配線板上に、前記複数の電極に対応する位置で開口する第1開口部を有する金属製の第1マスク層と、前記第1マスク層の各第1開口部と同様な第2開口部を有し、ゴム弾性を有する材料から成る第2マスク層とを、前記プリント配線板と密着するように配置して、前記プリント配線板上に半田ペースト印刷用マスクを形成する工程と、
    前記プリント配線板上に形成された半田ペースト印刷用マスク上に、半田ペーストを供給する工程と、
    前記半田ペースト印刷用マスク上に供給された半田ペーストを、スキージによってスキージングし、スキージングの際にスキージから半田ペースト印刷用マスクに加わる圧力によって、前記第2マスク層を圧縮変形させて、第2開口部を縮小させた状態で半田ペーストを前記プリント配線板の各電極上に転写する工程と、
    前記スキージングを終えた状態で、前記第2マスク層にスキージから加わえられた圧縮荷重を開放して、前記第2マスク層を初期の厚みに戻した状態で、前記プリント配線板を半田ペースト印刷用マスクから版離れさせる工程とを含むことを特徴とする半田ペースト印刷方法。
  2. 複数の電極および配線パターンを備えるプリント配線板上に、半田ペーストを印刷するために用いられる半田ペースト印刷用マスクであって、
    前記半田ペースト印刷用マスクは、複数の第1開口部が形成される金属製の第1マスク層と、前記第1マスク層の各第1開口部の周辺部分に積層され、前記第1マスク層の各第1開口部と同様の複数の第2開口部が形成されるゴム弾性を有する材料から成る前記第2マスク層とを有し、
    前記第1マスク層の前記第2マスク層が積層されている側の表面には、金属製の突起が形成されることを特徴とする半田ペースト印刷用マスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012111222A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 半田ペースト印刷装置
JP2020064884A (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 マスク設計装置およびマスク開口寸法決定方法
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