JP2009283076A - スタンパ、凹凸パターン形成方法及び情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

スタンパ、凹凸パターン形成方法及び情報記録媒体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】転写領域の凹凸パターンが変形しにくく薄い板状体であっても相互に貼り付きにくい信頼性が高いスタンパ、このようなスタンパを用いた凹凸パターン形成方法及び情報記録媒体の製造方法を提供する。
【解決手段】スタンパ10は、外周が略円形の転写領域12を厚さ方向の一方の面に備え転写領域12に所定の凹凸パターンが形成された板状体であり、転写領域12の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出する外側凸部14を厚さ方向のいずれかの面に備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の凹凸パターンが形成された転写領域を厚さ方向の一方の面に備える板状体のスタンパ、これを用いた凹凸パターン形成方法及び情報記録媒体の製造方法に関する。
従来、凹凸パターンの記録層を有する情報記録媒体を製造するために、被加工体の上に樹脂材料を塗布し、所定の凹凸パターンが形成された転写領域を厚さ方向の一方の面に備える薄い板状体のスタンパを樹脂材料に当接させて樹脂材料に凹凸パターンを転写すると共にスタンパを介して樹脂材料に紫外線等のエネルギー線を照射して樹脂材料を硬化させる手法が知られている。尚、スタンパの材料としては各種の透光性の樹脂やガラス等が用いられている。
例えば、2層以上の情報層を有する光記録媒体は、情報層と他の情報層との間に透光性のスペーサ層が設けられている。まず、凹凸パターンの基板の上に1層目の情報層を形成し、この上に紫外線硬化性の樹脂材料を塗布しスタンパを樹脂材料に当接させて樹脂材料に凹凸パターンを転写すると共にスタンパを介して樹脂材料に紫外線を照射して樹脂材料を硬化させることにより両面が凹凸パターンであるスペーサ層が形成される。このスペーサ層の上に2層目の情報層を形成することで2層の凹凸パターンの情報層を形成できる(例えば、特許文献1参照)。
以下のような事情により磁気記録媒体を製造するためにも、このようにスタンパを用いて凹凸パターンの樹脂層を形成する手法を利用することが期待されている。
ハードディスク等の磁気記録媒体は、記録層を構成する磁性粒子の微細化、材料の変更、ヘッド加工の微細化等の改良により著しい面記録密度の向上が図られており、今後も一層の面記録密度の向上が期待されている。
しかしながら、ヘッド加工の限界、記録磁界の広がりに起因する記録対象のトラックに隣り合うトラックへの誤った情報の記録、再生時のクロストーク等の問題が顕在化し、従来の改良手法による面記録密度の向上は限界にきており、一層の面記録密度の向上を実現可能である磁気記録媒体の候補として、記録層を多数の記録要素に分割してなるディスクリートトラックメディアやパターンドメディアが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
記録層を凹凸パターンに加工する技術としては、Ar等の希ガスを用いたIBE(イオンビームエッチング)やNHガス等の含窒素ガスが添加されたCOガスを反応ガスとするRIE(反応性イオンエッチング)を利用しうる。
具体的には、基板の上に連続膜の記録層等が形成された被加工体の上に凹凸パターンの樹脂材料を形成し、この凹凸パターンの樹脂材料に基づいて記録層を凹凸パターンに加工することが可能である。尚、記録層と樹脂材料の層との間に一又は複数のマスク層を形成し、樹脂材料に基づいてマスク層、記録層を順次凹凸パターンに加工することも提案されている。
記録層の上に凹凸パターンの樹脂材料を形成するために上記のようなスタンパを用いた手法を利用することが期待されている。ディスクリートトラックメディアやパターンドメディアでは数十nm程度の微細なトラックピッチが想定されており、スタンパの転写領域にもこれに対応する数十nm程度の微細なピッチの凹凸パターンが形成される。又、スタンパの転写領域に形成される凹凸パターンの段差は例えば数十〜数百nm程度の微細な値である。又、スタンパの形状としては厚さが例えば0.6mm程度の薄い板状体が想定されている。
実際の生産ラインでは、このような薄い板状体の複数のスタンパが重ねられて保持されたスタンパ保持部からスタンパを1枚ずつ自動的にピックアップし、ピックアップされたスタンパの転写領域が被加工体に接触するようにピックアップされたスタンパを被加工体に設置し、更に加圧用治具でスタンパ及び被加工体を加圧し被加工体に凹凸パターンを転写する工程を繰り返すことにより複数の情報記録媒体を連続して製造することが期待される。
特開2006−40459号公報 特開平9−97419号公報
しかしながら、ディスクリートトラックメディアやパターンドメディアでは上記のようにスタンパの転写領域に数十nm程度の微細なピッチの凹凸パターンが形成されることが想定されており、スタンパが重ねられて保持されてスタンパの転写領域に他のスタンパが接触することで、このような転写領域の微細な凹凸パターンが許容できない程度に変形してしまう可能性がある。又、薄い板状体のスタンパは重ねられて保持されることにより相互に貼り付きやすいという問題がある。このように一旦貼り付いてしまったスタンパを分離するのは容易ではなくスタンパ保持部からスタンパを1枚ずつピックアップできないことがある。例えば、2枚又は3枚以上のスタンパが相互に貼り付いた状態でピックアップされてしまうことがある。更に、相互に貼り付いたスタンパを分離する際に転写領域の微細な凹凸パターンが変形してしまう可能性もある。
本発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであって、転写領域の凹凸パターンが変形しにくく薄い板状体であっても相互に貼り付きにくい信頼性が高いスタンパ、このようなスタンパを用いた凹凸パターン形成方法及び情報記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、外周が略円形の転写領域を厚さ方向の一方の面に備え転写領域に所定の凹凸パターンが形成された板状体であり、転写領域の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出する外側凸部を厚さ方向のいずれかの面に備えるスタンパにより上記目的を達成するものである。
又、本発明は、上記の複数のスタンパが転写領域が同じ方向を向くように重ねられて保持されたスタンパ保持部からスタンパをピックアップし被加工体にピックアップされたスタンパの転写領域が接触するようにピックアップされたスタンパを被加工体に設置して加圧用治具でスタンパ及び被加工体を加圧し被加工体に凹凸パターンを転写する工程を繰り返し、複数の被加工体に凹凸パターンを形成することにより上記目的を達成するものである。
発明者らは、本発明に想到する過程において当初、スタンパの中心孔の周囲に環状の凸部を形成することにより、転写領域と他のスタンパとの接触を防止することを試みた。しかしながら、スタンパの中心孔の周囲に環状の凸部を形成しても、スタンパが傾いたり撓んだりすることで転写領域が他のスタンパと接触してしまうことがあり、数十nm程度の微細なピッチの凹凸パターンが形成されることが想定されているディスクリートトラックメディアやパターンドメディアを製造するためのスタンパとしては、転写領域の凹凸パターンの保護という点で問題があった。
これに対し、発明者らは更に鋭意検討を重ね、転写領域の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出する外側凸部を備えるという本発明に想到した。このように転写領域の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出する外側凸部を備えることにより、スタンパの中心孔の周囲のみに環状の凸部が形成される場合よりも、複数のスタンパを重ねて保持する際にスタンパが傾いたり撓んだりしにくいので、転写領域と他のスタンパとの接触を確実に防止できる。尚、外側凸部に加え、転写領域の内周よりも径方向の内側にも厚さ方向に突出する内側凸部を更に備えることにより、転写領域と他のスタンパとの接触を一層確実に防止できる。
即ち、次のような本発明により、上記目的は達成される。
(1)外周が略円形の転写領域を厚さ方向の一方の面に備え前記転写領域に所定の凹凸パターンが形成された板状体であり、前記転写領域の外周よりも径方向の外側において前記厚さ方向に突出する外側凸部を前記厚さ方向のいずれかの面に備えることを特徴とするスタンパ。
(2) (1)において、前記転写領域は環形状であり、前記転写領域の内周よりも径方向の内側において前記厚さ方向に突出する内側凸部を前記厚さ方向のいずれかの面に更に備えることを特徴とするスタンパ。
(3) (1)又は(2)において、前記外側凸部よりも前記径方向の外側に環状のフランジ部を備える円板状体であることを特徴とするスタンパ。
(4) (1)乃至(3)のいずれかにおいて、前記外側凸部は前記転写領域の外周と略同心の円軌道に沿って形成され、且つ、前記外側凸部の一部に前記径方向に貫通する切欠きが形成されたことを特徴とするスタンパ。
(5) (1)乃至(4)のいずれかにおいて、前記転写領域が形成された側と反対側の面に前記外側凸部を備えることを特徴とするスタンパ。
(6) (1)乃至(4)のいずれかにおいて、前記転写領域が形成された側の面に前記外側凸部を備えることを特徴とするスタンパ。
(7) (1)乃至(4)のいずれかに記載の複数のスタンパが前記転写領域が同じ方向を向くように重ねられて保持されたスタンパ保持部からスタンパをピックアップし被加工体に前記ピックアップされたスタンパの前記転写領域が接触するように前記ピックアップされたスタンパを前記被加工体に設置して加圧用治具で前記スタンパ及び前記被加工体を加圧し前記被加工体に前記凹凸パターンを転写する工程を繰り返し、複数の被加工体に凹凸パターンを形成することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
(8) (7)において、前記スタンパは、前記転写領域が形成された側と反対側の面に前記外側凸部を備え、前記加圧用治具は前記外側凸部に対応する位置に外側凹部を備え、前記加圧用治具を前記外側凹部が前記外側凸部を収容するように配置して前記加圧用治具で前記スタンパ及び前記被加工体を加圧することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
(9) (7)において、前記スタンパは、前記転写領域が形成された側の面に前記外側凸部を備え、前記被加工体は前記外側凸部の内径よりも外径が小さい略円形であり、前記被加工体が前記スタンパの外側凸部の径方向の内側に配置されるように前記スタンパを前記被加工体に設置することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
(10) (7)において、前記スタンパは、前記転写領域が形成された側と反対側の面に前記外側凸部を備え、前記加圧用治具は前記外側凸部の内径よりも外径が小さい略円形であり、前記加圧用治具を前記スタンパの外側凸部の径方向の内側に配置して前記加圧用治具で前記スタンパ及び前記被加工体を加圧することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
(11) (7)乃至(10)のいずれかにおいて、前記転写領域は環形状であり前記スタンパは前記転写領域の内周よりも径方向の内側において前記厚さ方向に突出する内側凸部を前記転写領域が形成された側と反対側の面に更に備え、前記加圧用治具は前記内側凸部に対応する位置に内側凹部を備え、前記加圧用治具を前記内側凹部が前記内側凸部を収容するように配置して前記加圧用治具で前記スタンパ及び前記被加工体を加圧することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
(12) (7)乃至(10)のいずれかにおいて、前記転写領域は環形状であり前記スタンパは前記転写領域の内周よりも径方向の内側において前記厚さ方向に突出する内側凸部を前記転写領域が形成された側の面に更に備え、前記被加工体には前記内側凸部の外径よりも直径が大きい中心孔が形成され、前記被加工体の中心孔が前記内側凸部を収容するように前記ピックアップされたスタンパを前記被加工体に設置することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
(13) (7)乃至(12)のいずれかにおいて、前記スタンパ及び前記被加工体を加圧した後に前記加圧用治具と前記スタンパとの接触部に前記加圧用治具側から気体を供給することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
(14) (7)乃至(13)のいずれかに記載の凹凸パターン形成方法を用いた情報記録媒体の製造方法。
本発明によれば、転写領域の凹凸パターンが変形しにくく、薄い板状体であっても相互に貼り付きにくいスタンパ、このようなスタンパを用いた信頼性が高い凹凸パターン形成方法及び情報記録媒体の製造方法を実現できる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1〜3に示されるように、本発明の第1実施形態に係るスタンパ10は、外周が略円形の転写領域12を厚さ方向の一方の面に備え転写領域12に所定の凹凸パターンが形成された薄い板状体であり、転写領域12の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出し転写領域12の外周と略同心の円軌道に沿って形成された外側凸部14を転写領域12が形成された側と反対側の面に備えている。
スタンパ10は、外側凸部14よりも径方向の外側に環状のフランジ部16を備える、転写領域12と略同心の薄い円板状体である。
又、スタンパ10には転写領域12と略同心の中心孔18が形成されている。転写領域12は内周の直径が中心孔18の直径よりも大きい環形状である。
スタンパ10は、転写領域12の内周よりも径方向の内側において厚さ方向に突出し転写領域12の内周と略同心の円軌道に沿って形成された内側凸部20を外側凸部14が形成された面(転写領域12が形成された側と反対側の面)に更に備えている。
スタンパ10の外径は例えば60〜120mmである。又、中心孔18の直径は4〜8mmである。又、スタンパ10の外側凸部14、内側凸部20以外の部分の厚さは0.1〜1mmである。スタンパ10の材料としては、例えばポリオレフィン、ポリカーボネート、アクリル、ガラス等のエネルギー線が透過可能である材料を用いることができる。尚、本出願書類において「エネルギー線」という用語は、流動状態の特定の樹脂を硬化させる性質を有する、例えば紫外線等の電磁波、電子線等の粒子線の総称という意義で用いることとする。
転写領域12の外周の直径は33.0〜88.9mm(1.3〜3.5インチ)である。又、転写領域12の内周の直径は14〜30mmである。転写領域12には、後述する磁気記録媒体の記録層の凹凸パターンに対応する凹凸パターンが形成されている。より詳細には、転写領域12には、ディスクリートトラックメディアやパターンドメディアのトラックピッチに対応する20〜200nm程度の微細なピッチの凹凸パターンが形成されている。又、スタンパの転写領域12に形成される凹凸パターンの段差は例えば10〜100nmである。尚、図1及び3では転写領域12の凹凸パターンを実際よりも誇張して模式的に描いている。後述する他の図においても同様である。
外側凸部14は連続した円環形状である。又、外側凸部14の周方向に垂直な断面の形状は突出する方向(厚さ方向)に幅が小さくなる略半楕円形、若しくは略放物線形である。外側凸部14の厚さ方向の高さ(突出量)は例えば0.05〜0.5mmである。又、外側凸部14の外周の直径は40〜100mmである。尚、外側凸部14の外周の直径とは、外側凸部14の外周面の最大の直径、即ち外周面の根元の部分の直径である。又、外側凸部14の内周の直径は39.2〜79.2mmである。尚、外側凸部14の内周の直径とは、外側凸部14の内周面の最小の直径、即ち内周面の根元の部分の直径である。
フランジ部16は、径方向の幅が5〜20mmである。尚、転写領域12が形成された側の面における外側凸部14の内周に相当する部分と転写領域12の外周との間には凹凸パターンが形成されていない円環形状の非転写領域が設けられている。この非転写領域の径方向の幅は5〜25mmである。
内側凸部20は外側凸部14と同様に連続した円環形状である。又、内側凸部20の周方向に垂直な断面の形状も外側凸部14と同様に突出する方向(厚さ方向)に幅が小さくなる略半楕円形、若しくは略放物線形である。内側凸部20の厚さ方向の高さ(突出量)は例えば0.05〜0.5mmである。又、内側凸部20の外周の直径は12〜27mmである。尚、内側凸部20の外周の直径とは外側凸部14の外周の直径と同様に、内側凸部20の外周面の最大の直径、即ち外周面の根元の部分の直径である。又、内側凸部20の内周の直径は11.2〜26.8mmである。尚、内側凸部20の内周の直径とは外側凸部14の内周の直径と同様に、内側凸部20の内周面の最小の直径、即ち内周面の根元の部分の直径である。
ここでスタンパ10の製造方法について簡単に説明しておく。まず、図4に示されるように、ガラスマスタ30に基いてメタルスタンパ36を作製する。
ガラスマスタ30は、表面が平坦な基板32と、基板32の上に転写領域12の凹凸パターンに対応するパターンで形成されたレジスト34と、を有する構成である。基板32の平坦な表面の上にスピンコート法によりレジスト34を一様な厚さで成膜してベーキングによりレジスト34中の溶剤を蒸発させて乾燥させ、更に、レジスト34にレーザー光線又は電子線を照射してスタンパ10の転写領域12の凹凸パターンに対応する露光パターンで描画し、現像によりレジスト34の露光部又は非露光部を選択的に除去することによりガラスマスタ30が得られる。尚、レジストをマスクとして基板をエッチングして基板に凹凸パターンを形成し、レジストを除去して、凹凸パターンの基板のみからなるガラスマスタを作成しても良い。又、基板32の材料としてガラスにかえてSi、C、Alなどを用いてもよい。
次に、蒸着法、無電解メッキ法等によりガラスマスタ30の表面に導電膜を成膜し、電解メッキ法により導電膜の上に電解メッキ層を成膜し、これら導電膜及び電解メッキ層を一体でガラスマスタ30から剥離することにより転写領域12の凹凸パターンに対応する凹凸パターンの転写面を有するメタルスタンパ36が得られる。
次に、図5に示されるようにメタルスタンパ36を金型38内に設置する。金型における外側凸部14に対応する部位には外側凸部14と相補的な形状の凹部38Aが形成され、内側凸部20に対応する部位には内側凸部20と相補的な形状の凹部38Bが形成されている。射出成形により金型38内に樹脂材料を供給することにより、外側凸部14及び内側凸部20を備え、転写領域12にメタルスタンパ36の転写面の凹凸パターンが転写されたスタンパ10が得られる。尚、中心孔18は射出成形により形成してもよいし、射出成形後にパンチ等により中心孔18を形成してもよい。
次に、スタンパ10を用いた磁気記録媒体(情報記録媒体)の製造方法について図6に示されるフローチャートに沿って説明する。ここでは、図7に示される被加工体40の出発体にドライエッチング等の加工を施し、図8に示されるような所定のラインアンドスペースパターン(データトラックパターン)又はデータトラックを周方向に分割したパターンドメディアのパターンに連続膜の記録層を加工して磁気記録媒体60を製造する方法について説明する。尚、サーボ領域は所定のサーボパターン(図示省略)に加工する。まず、被加工体40及び磁気記録媒体60の構成について簡単に説明しておく。
被加工体40の出発体は、基板42、軟磁性層44、配向層46、連続膜の記録層48、第1マスク層50、第2マスク層52を有し、これらの層がこの順で基板42の両側に形成された構成である。尚、図7では便宜上、基板42の片側だけを描いている。図8や後述する他の図についても同様である。
基板42は、中心孔42Aを有する略円板形状である。基板42の外径は33.0〜88.9mm(1.3〜3.5インチ)である。又、中心孔42Aの直径は12〜25mmである。基板42の材料としてはガラス、Al、Al等を用いることができる。
軟磁性層44は、厚さが50〜300nmである。軟磁性層44の材料としてはFe合金、Co合金等を用いることができる。
配向層46は、厚さが2〜40nmである。配向層46の材料としては非磁性のCoCr合金、Ti、Ru、RuとTaの積層体、MgO等である。
記録層48は、厚さが5〜30nmである。記録層48の材料としてはCoCrPt合金等のCoCr系合金、FePt系合金、これらの積層体、SiO等の酸化物系材料の中にCoPt等の強磁性粒子をマトリックス状に含ませた材料等を用いることができる。
第1マスク層50は、厚さが3〜50nmである。第1マスク層50の材料としてはC(炭素)を用いることができる。第1マスク層50の材料として、例えばダイヤモンドライクカーボン(以下、「DLC」という)と呼称される硬質炭素膜を用いてもよい。
第2マスク層52は、厚さが2〜30nmである。第2マスク層52の材料としてはNi、Cu、Cr、Al、Al、Ta等を用いることができる。
磁気記録媒体60は、垂直記録型のディスクリートトラックメディア又はパターンドメディアである。記録層48はデータ領域において径方向に微細な間隔で記録要素48Aに分割された凹凸パターン形状であり、図8はこれを示している。尚、パターンドメディアの場合、記録層48はデータ領域において径方向だけでなく周方向にも微細な間隔で記録要素48Aに分割された凹凸パターン形状である。又、記録層48はサーボ領域において、所定のサーボパターンで多数の記録要素48Aに分割されている(図示省略)。又、記録要素48Aの間の凹部62には充填材64が充填され、記録要素48A及び充填材64の上には保護層66、潤滑層68がこの順で形成されている。
充填材64としては、SiO、C(炭素)、DLC、Si、Ge、非磁性金属材料、樹脂材料等を用いることができる。保護層66は、厚さが1〜5nmである。保護層66の材料としてはDLCを用いることができる。潤滑層68は、厚さが1〜2nmである。潤滑層68の材料としてはPFPE(パーフロロポリエーテル)を用いることができる。
まず、被加工体40の出発体を用意する(S102)。被加工体40の出発体は基板42の両面に、軟磁性層44、配向層46、連続膜の記録層48、第1マスク層50、第2マスク層52をこの順でスパッタリングにより形成することにより得られる。尚、第1マスク層50としてDLCを形成する場合にはCVD法を用いる。又、軟磁性層44はメッキ法で形成してもよい。
次に、図9に示されるように、スピンコート法により両面の第2マスク層52の上に樹脂材料70を10〜100nmの厚さに塗布する(S104)。具体的には、中心孔42Aの周囲に所定の量の樹脂材料70を供給し、被加工体40を回転させて遠心力により樹脂材料70を第2マスク層52の上に展延させる。尚、ディッピング法により樹脂材料70を第2マスク層52の上に塗布してもよい。樹脂材料70としては、紫外線等のエネルギー線が照射されることで硬化する性質を有する光重合開始剤を含んだアクリル系樹脂モノマー、オリゴマーやエポキシ系樹脂モノマー、オリゴマー等のエネルギー線硬化性の樹脂材料を用いることができる。
次に、図10及び11に示されるように、複数のスタンパ10が、転写領域12が同じ方向を向くように重ねられて保持されたスタンパ保持部72からスタンパ10をピックアップ装置74でピックアップし、図12及び13に示されるようにピックアップされたスタンパ10の転写領域12が被加工体40に同心的に接触するようにピックアップされたスタンパ10を被加工体40に設置する(S106)。尚、本第1実施形態では、外径が異なる2種類のスタンパ10を用いる。
スタンパ保持部72は、スタンパ10よりも外径が若干大きい円板状体の台座部72Aと、この台座部72Aの中心から台座部72Aの厚さ方向に突出する丸棒状のシャフト部72Bと、を有し、シャフト部72Bが複数のスタンパ10の中心孔18を貫通してこれら複数のスタンパ10を同心状に重ねて保持するように構成されている。スタンパ保持部72は2個用意されており、一方のスタンパ保持部72は外径が大きい複数のスタンパ10を保持しており、他方のスタンパ保持部72は外径が小さい複数のスタンパ10を保持している。スタンパ10は転写領域12の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出する外側凸部14を備えているので、スタンパ保持部72におけるスタンパ10同士の貼り付きが防止される。又、スタンパ10が外側凸部14を備えているので、図11に示されるように転写領域12と他のスタンパ10との接触も防止でき、転写領域12の凹凸パターンを保護できる。更に、スタンパ10は外側凸部14に加え転写領域12の内周よりも径方向の内側において厚さ方向に突出する内側凸部20も備えているので、スタンパ10同士の貼り付きや、転写領域12と他のスタンパ10との接触を一層確実に防止できる。
ピックアップ装置74は、各スタンパ保持部72に保持された複数のスタンパ10のうち最も上側(台座部72Aと反対側)に載置されたスタンパ10を真空吸着してピックアップするように構成されている。外側凸部14や内側凸部20によりスタンパ10同士の貼り付きが防止されているので、最も上側に載置された1枚のスタンパ10のみを確実に真空吸着してピックアップできる。
まず図12に示されるように被加工体40の一方の面に外径が小さいスタンパ10を設置する。この際、例えばスタンパ10に予め形成されている所定の基準溝(図示省略)や被加工体40の中心孔42A等をカメラで撮像し、被加工体40に対するスタンパ10の位置を調整する。スタンパ10は、被加工体40の樹脂材料70の粘性により被加工体40に貼り付く。同様に、図13に示されるように被加工体40の他方の面に外径が大きいスタンパ10を設置する。
次に、図14に示されるように、外側凸部14に対応する位置に環状の外側凹部76Aを備え更に内側凸部20に対応する位置に環状の内側凹部76Bを備える上側加圧ステージ(加圧用治具)76、及び外側凸部14に対応する位置に環状の外側凹部78Aを備え更に内側凸部20に対応する位置に環状の内側凹部78Bを備える下側加圧ステージ(加圧用治具)78を外側凹部76A、78Aが外側凸部14を収容し、内側凹部76B、78Bが内側凸部20を収容するように配置して上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78でスタンパ10及び被加工体40を挟んで加圧し被加工体40にスタンパ10の転写領域12の凹凸パターンを転写する(S108)。このように、上側加圧ステージ76が外側凹部76A及び内側凹部76Bを備え、下側加圧ステージ78も外側凹部78A及び内側凹部78Bを備えているので、外側凸部14及び内側凸部20との干渉を避けてスタンパ10のほぼ全面を加圧することができる。
上側加圧ステージ76の外側凹部76A、下側加圧ステージ78の外側凹部78Aには通気孔が連通している。スタンパ10及び被加工体40を所定の時間加圧したら上側加圧ステージ76、下側加圧ステージ78と被加工体40の両面のスタンパ10との接触部に上側加圧ステージ76、下側加圧ステージ78側から気体を供給する。具体的には、上側加圧ステージ76の外側凹部76A、下側加圧ステージ78の外側凹部78Aから被加工体40の両面のスタンパ10側に空気、窒素等の気体を供給する。スタンパ10を上側加圧ステージ76、下側加圧ステージ78から離反する側に気体で付勢しつつ上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78を被加工体40の両面のスタンパ10から離間させ、これら上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78の間から被加工体40及びスタンパ10を取り出す。このようにスタンパ10を上側加圧ステージ76、下側加圧ステージ78から離反する側に気体で付勢することで、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78をスタンパ10から離間させる際に、スタンパ10が上側加圧ステージ76や下側加圧ステージ78に貼り付いて被加工体40から不適切に剥離してしまうことを防止できる。尚、上側加圧ステージ76の内側凹部76B、下側加圧ステージ78の内側凹部78Bからスタンパ10側に気体を供給しつつ上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78をスタンパ10から離間させてもよい。又、上側加圧ステージ76の外側凹部76A及び内側凹部76B、下側加圧ステージ78の外側凹部78A及び内側凹部78Bからスタンパ10側に気体を供給しつつ上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78をスタンパ10から離間させてもよい。
次に、図15に示されるように、照射装置80を用いて樹脂材料70を硬化させる(S110)。照射装置80は、紫外線等のエネルギー線を照射する装置である。スタンパ10を介して樹脂材料70に紫外線等のエネルギー線が照射され被加工体40の両面の樹脂材料70が硬化する。樹脂材料70が硬化したら、被加工体40の両面からスタンパ10を剥離する。この際、治具等でスタンパ10をフランジ部16において被加工体40から離反する側に付勢して被加工体40からスタンパ10を剥離してもよい。例えば、まず外径が大きい方のスタンパ10をフランジ部16において治具等で被加工体40から離反する側に付勢して被加工体40から剥離し、次に外径が小さい方のスタンパ10をフランジ部16において治具等で被加工体40から離反する側に付勢して被加工体40から剥離する。これにより図16に示されるように、樹脂材料70にスタンパ10の転写領域12の凹凸パターンが転写された被加工体40が得られる。
次に、図17に示されるように、凹凸パターンの樹脂材料70に基づいてドライエッチングにより記録層48を凹凸パターンに加工する(S112)。具体的には、まず、酸素系ガスを用いたRIEにより凹部の底部の樹脂材料70を除去する。尚、樹脂材料70は凸部も部分的に除去されるが、転写された凹凸の段差の分だけ凸部が残存する。次に、例えばAr、Kr、Xe等の希ガスを用いたIBEにより凹凸パターンの樹脂材料70に基いて凹部の底部の第2マスク層52を除去し、次に例えば酸素系ガスを用いたRIEにより凹部の底部の第1マスク層50を除去し、更に例えばAr等の希ガスを用いたIBEにより連続膜の記録層48のうち凹部の底部の部分を除去する。これにより、連続膜の記録層48は多数の記録要素48Aに分割され、スタンパ10の転写領域12の凹凸パターンに対応する凹凸パターンの記録層48が形成される。この時点で記録要素48Aの上の樹脂材料70や第2マスク層52は概ね除去される。記録要素48Aの上に残存する第1マスク層50は、例えば酸素系ガス、ハロゲン系ガスやNH、H等の水素系ガスを用いたRIEにより完全に除去する。これにより、第1マスク層50の上の樹脂材料70や第2マスク層52も完全に除去される。
次に、図18に示されるように、スパッタリング又はバイアススパッタリングにより、凹凸パターンの記録層48の上に充填材64を成膜し、記録要素48Aの間の凹部62を充填材64で充填する(S114)。尚、充填材64として樹脂材料を用いる場合は、スピンコート法で充填材64を成膜する。
次に、図19に示されるように、Ar等の希ガスを用いたIBE又はRIEにより、充填材64における記録要素48Aの上面よりも上側(基板42と反対側)の部分を除去し、記録要素48A及び充填材64の表面を平坦化する(S116)。尚、図19中の矢印は加工用ガスの照射方向を模式的に描いたものである。
次に、CVD法により記録要素48A及び充填材64の上に保護層66を形成する(S118)。更に、ディッピング法により保護層66の上に潤滑層68を塗布する(S120)。これにより、前記図8に示される磁気記録媒体60が完成する。以上の工程を繰り返して実行することにより複数の磁気記録媒体60を連続して製造することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
前記第1実施形態では、転写工程(S108)において、スタンパ10の内側凸部20に対応する位置に環状の内側凹部76Bを備える上側加圧ステージ76、及び内側凸部20に対応する位置に環状の内側凹部78Bを備える下側加圧ステージ78を、内側凹部76B、78Bが内側凸部20を収容するように配置して上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78でスタンパ10及び被加工体40を挟んで加圧していたのに対し、図20に示されるように、本第2実施形態では、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78は、環状の内側凹部76B、78Bに代えて、内側凸部20の外径よりも内周の直径が大きく内側凸部20を収容可能な円形凹部76C、78Cを備えている。他の構成については前記第1実施形態と同様であるので同様の構成については図1〜19と同一符号を用いることとして説明を省略する。
このように、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78が、環状の内側凹部76B、78Bに代えて、円形凹部76C、78Cを備えている場合も、内側凸部20との干渉を避けて上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78でスタンパ10及び被加工体40を挟んで加圧し被加工体40に凹凸パターンを確実に転写できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
前記第1及び第2実施形態では、転写工程(S108)において、スタンパ10の外側凸部14に対応する位置に環状の外側凹部76Aを備える上側加圧ステージ76、及び外側凸部20に対応する位置に環状の外側凹部78Aを備える下側加圧ステージ78を、外側凹部76A、78Aが外側凸部14を収容するように配置して上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78でスタンパ10及び被加工体40を挟んで加圧していたのに対し、図21に示されるように、本第3実施形態では、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78は、外側凸部14の内径よりも外径が小さい略円形である構成である。又、上側加圧ステージ76の内側凹部76B、下側加圧ステージ78の内側凹部78Bには通気孔が連通しており、内側凹部76B、78Bからスタンパ10側に空気等の気体を供給してスタンパ10を被加工体40の側に気体で付勢しつつ上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78を被加工体40の両面のスタンパ10から離間させ、これら上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78の間から被加工体40及びスタンパ10を取り出す。他の構成については前記第1及び第2実施形態と同様であるので同様の構成については図1〜20と同一符号を用いることとして説明を省略する。
このように、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78が、外側凸部14の内径よりも外径が小さい略円形である構成である場合も、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78をスタンパ10の外側凸部14の径方向の内側に配置することで外側凸部14との干渉を避けて上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78でスタンパ10及び被加工体40を挟んで加圧し被加工体40に凹凸パターンを確実に転写できる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
前記第1〜第3実施形態では、スタンパ10は、転写領域12の内周よりも径方向の内側において厚さ方向に突出し転写領域12と略同心の円軌道に沿って形成された内側凸部20を外側凸部14が形成された面、即ち転写領域12が形成された面と反対側の面に備えているのに対し、図22に示されるように、本第4実施形態に係るスタンパ90は内側凸部を備えていない。他の構成については前記第1〜第3実施形態と同様であるので同様の構成については図1〜21と同一符号を用いることとして説明を省略する。
このように、スタンパ90が内側凸部を備えていない場合も、スタンパ90は転写領域12の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出する外側凸部14を備えているので、スタンパ保持部72におけるスタンパ90同士の貼り付きが防止される。又、スタンパ90が外側凸部14を備えているので、図23に示されるように転写領域12と他のスタンパ90との接触を防止でき、転写領域12の凹凸パターンを保護できる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
前記第1〜第4実施形態では、スタンパ10は、転写領域12の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出し転写領域12と略同心の円軌道に沿って形成された外側凸部14を転写領域12が形成された側と反対側の面に備えているのに対し、図24に示されるように、本第5実施形態に係るスタンパ100は、転写領域12の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出し転写領域12と略同心の円軌道に沿って形成された外側凸部102を転写領域12が形成された側の面に備えている。更に、スタンパ100は、転写領域12の内周よりも径方向の内側において厚さ方向に突出し転写領域12と略同心の円軌道に沿って形成された内側凸部104を外側凸部102が形成された面に備えている。尚、スタンパ100は、転写領域12が形成された側と反対側の面には外側凸部、内側凸部を備えていない。他の構成については前記第1〜第4実施形態と同様であるので同様の構成については図1〜23と同一符号を用いることとして説明を省略する。
外側凸部102、内側凸部104は、外側凸部14、内側凸部20と同様に連続した円環形状である。又、外側凸部102、内側凸部104の周方向に垂直な断面の形状は、外側凸部14、内側凸部20と同様に突出する方向(厚さ方向)に幅が小さくなる略半楕円形、若しくは略放物線形である。
このように、スタンパ100が、転写領域12が形成された側の面に外側凸部102を備えている場合も、スタンパ保持部72におけるスタンパ100同士の貼り付きが防止される。又、スタンパ100が外側凸部102を備えているので、図25に示されるように転写領域12と他のスタンパ100との接触を防止でき、転写領域12の凹凸パターンを保護できる。更に、スタンパ100は外側凸部102に加え内側凸部104も備えているので、スタンパ100同士の貼り付きや、転写領域12と他のスタンパ10との接触を一層確実に防止できる。
尚、被加工体40はスタンパ100の外側凸部102の内径よりも外径が小さい略円形である。又、被加工体40の中心孔42Aの直径はスタンパ100の内側凸部104の外径よりも大きい。従って、図26に示されるように、スタンパ100の転写領域12が被加工体40に同心的に接触して被加工体40がスタンパ100の外側凸部102の径方向の内側に配置されるようにスタンパ100を被加工体40に設置することで、外側凸部102及び内側凸部104が被加工体40に干渉することなく、被加工体40の両面にスタンパ100が設置される。尚、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78には外側凹部や内側凹部は備えられていないが、スタンパ100と接触する面にはスタンパ100側に向けて空気等の気体を供給してスタンパ100を被加工体40の側に気体で付勢するための通気孔が設けられている。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
前記第5実施形態では、スタンパ100は、転写領域12の内周よりも径方向の内側において厚さ方向に突出し転写領域12と略同心の円軌道に沿って形成された内側凸部104を外側凸部102が形成された面、即ち転写領域12が形成された面に備えているのに対し、図27に示されるように、本第6実施形態に係るスタンパ110は、内側凸部を備えていない。他の構成については前記第5実施形態と同様であるので同様の構成については図1〜26と同一符号を用いることとして説明を省略する。
このように、スタンパ110が内側凸部を備えていない場合も、スタンパ110は転写領域12の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出する外側凸部102を備えているので、スタンパ保持部72におけるスタンパ110同士の貼り付きが防止される。又、スタンパ110が外側凸部102を備えているので、図28に示されるように転写領域12と他のスタンパ110との接触を防止でき、転写領域12の凹凸パターンを保護できる。
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
前記第1〜第3及び第5実施形態に係るスタンパ10又は100は、外側凸部14又は102と、内側凸部20又は104と、を同じ面に備えているのに対し、図29に示されるように、本第7実施形態に係るスタンパ120は、転写領域12の外周よりも径方向の外側において厚さ方向に突出し転写領域12と略同心の円軌道に沿って形成された外側凸部14を転写領域12が形成された側と反対側の面に備え、転写領域12の内周よりも径方向の内側において厚さ方向に突出し転写領域12と略同心の円軌道に沿って形成された内側凸部104を外側凸部14が形成された面と反対側の面、即ち転写領域12が形成された側の面に備えている。他の構成については前記第1〜第3及び第5実施形態と同様であるので同様の構成については図1〜21、24〜26と同一符号を用いることとして説明を省略する。
このように、転写領域12が形成された側と反対側の面に外側凸部14を備え、転写領域12が形成された側の面に内側凸部104を備えている場合も、スタンパ120は外側凸部14を備えているので、スタンパ保持部72におけるスタンパ120同士の貼り付きが防止される。又、スタンパ120が外側凸部14を備えているので、図30に示されるように転写領域12と他のスタンパ120との接触を防止でき、転写領域12の凹凸パターンを保護できる。更に、スタンパ120は外側凸部14に加え内側凸部104も備えているので、スタンパ120同士の貼り付きや、転写領域12と他のスタンパ120との接触を一層確実に防止できる。
次に、本発明の第8実施形態について説明する。
前記第7実施形態に係るスタンパ120は、転写領域12が形成された側と反対側の面に外側凸部14を備え、転写領域12が形成された側の面に内側凸部104を備えているのに対し、図31に示されるように、本第8実施形態に係るスタンパ130は、転写領域12が形成された側の面に外側凸部102を備え、外側凸部102が形成された面と反対側の面に内側凸部20を備えている。他の構成については前記第7実施形態と同様であるので同様の構成については図1〜21、24〜26、29〜30と同一符号を用いることとして説明を省略する。
このように、転写領域12が形成された側の面に外側凸部102を備え、転写領域12が形成された側の面と反対側の面に内側凸部20を備えている場合も、スタンパ130は外側凸部102を備えているので、スタンパ保持部72におけるスタンパ130同士の貼り付きが防止される。又、スタンパ130が外側凸部102を備えているので、図32に示されるように転写領域12と他のスタンパ130との接触を防止でき、転写領域12の凹凸パターンを保護できる。更に、スタンパ130は外側凸部102に加え内側凸部20も備えているので、スタンパ130同士の貼り付きや、転写領域12と他のスタンパ130との接触を一層確実に防止できる。
次に、本発明の第9実施形態について説明する。
前記第1〜第8実施形態では、外側凸部14又は102、内側凸部20又は104が、いずれも平面視において連続した円環形状であるのに対し、本第9実施形態に係るスタンパ140は、図33に示されるように、円周方向の一部に径方向に貫通する切欠き142Aが形成された不連続又は断続的な円環形状である外側凸部142、及び円周方向の一部に径方向に貫通する切欠き144Aが形成された不連続又は断続的な円環形状である内側凸部144を備えている。他の構成については前記第1〜第8実施形態と同様であるので同様の構成については図1〜32と同一符号を用いることとして説明を省略する。
このように、外側凸部142、内側凸部144が、円周方向の一部に径方向に貫通する切欠き142A、144Aが形成された不連続又は断続的な円環形状であるので、スタンパ140同士が重ねられた場合に、スタンパ140同士の間に空気が入りやすく、スタンパ140同士の貼り付きを防止する効果が高い。又、外側凸部142、内側凸部144が、円周方向の一部に径方向に貫通する切欠き142A、144Aが形成された不連続又は断続的な円環形状であっても、転写領域12と他のスタンパ140との接触を防止でき、転写領域12の凹凸パターンを保護できる。
尚、図33は、前記第1〜第3実施形態に係るスタンパ10の外側凸部14、内側凸部20に切欠きを形成した構成であるが、前記第4〜第8実施形態に係るスタンパ90、100、110、120及び130の外側凸部14又は102、内側凸部20又は104に切欠きを形成した構成としてもよい。
又、前記第1〜第9実施形態において、スタンパ10、90、100、110、120、130及び140の外側凸部14、102又は142は転写領域12の外周と略同心の円軌道に沿って形成され、内側凸部20、104又は144は転写領域12の内周と略同心の円軌道に沿って形成されているが、スタンパ同士の貼り付きや転写領域12と他のスタンパとの接触を防止できれば、外側凸部、内側凸部の形態は、転写領域12の外周や内周と略同心の円軌道に沿わない、他の形態でもよい。
又、前記第1〜第9実施形態において、外側凸部14又は102、内側凸部20又は104は、周方向に垂直な断面の形状が、厚さ方向(突出する方向)に幅が小さくなる略半楕円形、若しくは略放物線形であるが、外側凸部、内側凸部の断面形状は長方形や半円、台形等の半楕円形や放物線形以外の形状でもよい。
又、前記第1〜第9実施形態において、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78におけるスタンパ10、90、100、110、120、130及び140の外側凸部14、102又は142や内側凸部20、104又は144に相当する位置からスタンパ10、90、100、110、120、130又は140側に空気、窒素等の気体を供給しているが、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78における他の位置からスタンパ10、90、100、110、120、130又は140側に空気、窒素等の気体を供給してもよい。例えば、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78における、外側凸部14、102又は142に相当する位置よりも径方向の外側の位置や、内側凸部20、104又は144に相当する位置よりも径方向の内側の位置、転写領域12内の位置に相当する位置からスタンパ10、90、100、110、120、130又は140側に空気、窒素等の気体を供給してもよい。
又、前記第1〜第9実施形態において、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78からスタンパ10、90、100、110、120、130又は140側に空気、窒素等の気体を供給してスタンパ10、90、100、110、120、130又は140を被加工体40の側に気体で付勢しつつ上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78を被加工体40の両面のスタンパ10、90、100、110、120、130又は140から離間させているが、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78の一方又は両方とスタンパ10、90、100、110、120、130又は140とが貼り付きにくい場合には、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78の一方又は両方からスタンパ10、90、100、110、120、130又は140側に空気等の気体を供給しないで上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78を被加工体40の両面のスタンパ10、90、100、110、120、130又は140から離間させてもよい。
又、前記第1〜第9実施形態において、フランジ部16は円環形状でありスタンパ10、90、100、110、120、130及び140は円板状体であるが、フランジ部の形状は例えば花びら形状等の円環形状以外の形状でもよい。又、フランジ部を備えず、最外周に外側凸部を備える構成としてもよい。
又、前記第1〜第9実施形態において、被加工体40の一方の面と他方の面とに外径が異なるスタンパを設置して被加工体40の両面に凹凸パターンを転写しているが、被加工体40の一方の面と他方の面とに外径が等しいスタンパを設置して被加工体40の両面に凹凸パターンを転写してもよい。
又、前記第1〜第9実施形態において、スタンパ10、90、100、110、120、130及び140は、紫外線等のエネルギー線が透過可能であるが、転写領域12を紫外線等のエネルギー線が透過可能であれば、他の部分は紫外線等のエネルギー線が透過できない構造としてもよい。
又、前記第1〜第9実施形態において、紫外線等のエネルギー線を照射して樹脂材料70を硬化させているが、例えば樹脂材料として熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を用い、冷却や加熱により樹脂材料を硬化させてもよい。この場合、スタンパは転写領域も紫外線等のエネルギー線が透過できない構造でもよい。
又、前記第1〜第9実施形態において、ピックアップされたスタンパ10、90、100、110、120、130又は140を被加工体40に設置する設置工程(S106)と、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78でスタンパ10、90、100、110、120、130又は140と被加工体40を加圧して被加工体40に凹凸パターンを転写する転写工程(S108)と、が別々に設けられているが、転写工程が設置工程を兼ねるようにしてもよい。具体的には、上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78にスタンパ10、90、100、110、120、130又は140を取り付けておいて、被加工体40の両面に上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78を接近させてスタンパ10、90、100、110、120、130又は140を被加工体40の両面に設置しつつ上側加圧ステージ76及び下側加圧ステージ78でスタンパ10、90、100、110、120、130、140及び被加工体40を加圧してもよい。
又、前記第1〜第9実施形態において、被加工体40、磁気記録媒体60には中心孔42Aが形成されているが、中心孔がない磁気記録媒体を製造する場合にも本発明は適用可能である。
又、前記第1〜第9実施形態において、磁気記録媒体60は垂直記録型のディスクリートトラックメディア又はパターンドメディアであるが、記録要素が螺旋形状で形成された磁気ディスクの製造についても本発明は適用可能である。又、MO等の光磁気ディスク、磁気と熱を併用する熱アシスト型の記録ディスク、更に、磁気テープ等のディスク形状以外の磁気記録媒体の製造に対しても本発明は適用可能である。又、光記録媒体等の他の情報記録媒体の製造や半導体製品等の情報記録媒体以外の製品の製造にも本発明は適用可能である。
本発明は、磁気記録媒体等の情報記録媒体の製造に利用できる。
本発明の第1実施形態に係るスタンパの構造を模式的に示す径方向に沿う断面図 同スタンパの転写領域が形成された側と反対側の面を示す平面図 同スタンパの転写領域が形成された側の面を示す平面図 同スタンパを製造するためのガラスマスタ及びメタルスタンパの構造を模式的に示す径方向に沿う断面図 同スタンパを製造するための金型の構造を模式的に示す断面図 同スタンパを用いた磁気記録媒体の製造工程の概要を示すフローチャート 同磁気記録媒体の製造工程における被加工体の出発体の構造を模式的に示す径方向に沿う断面図 同被加工体を加工して得られる磁気記録媒体の構造を模式的に示す径方向に沿う断面図 同被加工体に樹脂材料を塗布する工程を模式的に示す径方向に沿う断面図 前記スタンパが複数重ねられて保持されたスタンパ保持部の構造を模式的に示す断面図を含む側面図 同スタンパ保持部に保持された複数のスタンパを拡大して示す径方向に沿う断面図 同スタンパが一方の面に設置された前記被加工体を模式的に示す径方向に沿う断面図 他のスタンパが他方の面に設置された同被加工体を模式的に示す径方向に沿う断面図 同スタンパ及び被加工体を加圧して樹脂材料に凹凸パターンを転写する工程を模式的に示す径方向に沿う断面図 同樹脂材料を硬化させる工程を模式的に示す径方向に沿う断面図 樹脂材料が凹凸パターンに加工された前記被加工体の形状を拡大して模式的に示す径方向に沿う断面図 記録層が凹凸パターンに加工された同被加工体の形状を模式的に示す径方向に沿う断面図 同記録層の上に充填材が成膜された同被加工体の形状を模式的に示す径方向に沿う断面図 記録要素及び充填材の表面が平坦化された同被加工体の形状を模式的に示す径方向に沿う断面図 本発明の第2実施形態に係る樹脂材料に凹凸パターンを転写する工程を模式的に示す径方向に沿う断面図 本発明の第3実施形態に係る樹脂材料に凹凸パターンを転写する工程を模式的に示す径方向に沿う断面図 本発明の第4実施形態に係るスタンパの構造を模式的に示す径方向に沿う断面図 スタンパ保持部に保持された複数の同スタンパを拡大して示す径方向に沿う断面図 本発明の第5実施形態に係るスタンパの構造を模式的に示す径方向に沿う断面図 スタンパ保持部に保持された複数の同スタンパを拡大して示す径方向に沿う断面図 同第5実施形態に係る樹脂材料に凹凸パターンを転写する工程を模式的に示す径方向に沿う断面図 本発明の第6実施形態に係るスタンパの構造を模式的に示す径方向に沿う断面図 スタンパ保持部に保持された複数の同スタンパを拡大して示す径方向に沿う断面図 本発明の第7実施形態に係るスタンパの構造を模式的に示す径方向に沿う断面図 スタンパ保持部に保持された複数の同スタンパを拡大して示す径方向に沿う断面図 本発明の第8実施形態に係るスタンパの構造を模式的に示す径方向に沿う断面図 スタンパ保持部に保持された複数の同スタンパを拡大して示す径方向に沿う断面図 本発明の第9実施形態に係るスタンパの転写領域が形成された側と反対側の面を示す平面図
符号の説明
10、90、100、110、120、130、140…スタンパ
12…転写領域
14、102、142…外側凸部
16…フランジ部
18…中心孔
20、104、144…内側凸部
30…ガラスマスタ
32…基板
34…レジスト
36…メタルスタンパ
38…金型
40…被加工体
42…基板
42A…中心孔
44…軟磁性層
46…配向層
48…記録層
48A…記録要素
50…第1マスク層
52…第2マスク層
60…磁気記録媒体
62…凹部
64…充填材
66…保護層
68…潤滑層
70…樹脂材料
72…スタンパ保持部
74…ピックアップ装置
76…上側加圧ステージ(加圧用治具)
78…下側加圧ステージ(加圧用治具)
76A、78A…外側凹部
76B、78B…内側凹部
80…照射装置
142A、144A…切欠き
S102…被加工体の出発体用意工程
S104…樹脂材料塗布工程
S106…スタンパ設置工程
S108…転写工程
S110…硬化工程
S112…記録層加工工程
S114…充填材成膜工程
S116…平坦化工程
S118…保護層成膜工程
S120…潤滑層成膜工程

Claims (14)

  1. 外周が略円形の転写領域を厚さ方向の一方の面に備え前記転写領域に所定の凹凸パターンが形成された板状体であり、前記転写領域の外周よりも径方向の外側において前記厚さ方向に突出する外側凸部を前記厚さ方向のいずれかの面に備えることを特徴とするスタンパ。
  2. 請求項1において、
    前記転写領域は環形状であり、前記転写領域の内周よりも径方向の内側において前記厚さ方向に突出する内側凸部を前記厚さ方向のいずれかの面に更に備えることを特徴とするスタンパ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記外側凸部よりも前記径方向の外側に環状のフランジ部を備える円板状体であることを特徴とするスタンパ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記外側凸部は前記転写領域の外周と略同心の円軌道に沿って形成され、且つ、前記外側凸部の一部に前記径方向に貫通する切欠きが形成されたことを特徴とするスタンパ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記転写領域が形成された側と反対側の面に前記外側凸部を備えることを特徴とするスタンパ。
  6. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記転写領域が形成された側の面に前記外側凸部を備えることを特徴とするスタンパ。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載の複数のスタンパが前記転写領域が同じ方向を向くように重ねられて保持されたスタンパ保持部からスタンパをピックアップし被加工体に前記ピックアップされたスタンパの前記転写領域が接触するように前記ピックアップされたスタンパを前記被加工体に設置して加圧用治具で前記スタンパ及び前記被加工体を加圧し前記被加工体に前記凹凸パターンを転写する工程を繰り返し、複数の被加工体に凹凸パターンを形成することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
  8. 請求項7において、
    前記スタンパは、前記転写領域が形成された側と反対側の面に前記外側凸部を備え、前記加圧用治具は前記外側凸部に対応する位置に外側凹部を備え、前記加圧用治具を前記外側凹部が前記外側凸部を収容するように配置して前記加圧用治具で前記スタンパ及び前記被加工体を加圧することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
  9. 請求項7において、
    前記スタンパは、前記転写領域が形成された側の面に前記外側凸部を備え、前記被加工体は前記外側凸部の内径よりも外径が小さい略円形であり、前記被加工体が前記スタンパの外側凸部の径方向の内側に配置されるように前記スタンパを前記被加工体に設置することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
  10. 請求項7において、
    前記スタンパは、前記転写領域が形成された側と反対側の面に前記外側凸部を備え、前記加圧用治具は前記外側凸部の内径よりも外径が小さい略円形であり、前記加圧用治具を前記スタンパの外側凸部の径方向の内側に配置して前記加圧用治具で前記スタンパ及び前記被加工体を加圧することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
  11. 請求項7乃至10のいずれかにおいて、
    前記転写領域は環形状であり前記スタンパは前記転写領域の内周よりも径方向の内側において前記厚さ方向に突出する内側凸部を前記転写領域が形成された側と反対側の面に更に備え、前記加圧用治具は前記内側凸部に対応する位置に内側凹部を備え、前記加圧用治具を前記内側凹部が前記内側凸部を収容するように配置して前記加圧用治具で前記スタンパ及び前記被加工体を加圧することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
  12. 請求項7乃至10のいずれかにおいて、
    前記転写領域は環形状であり前記スタンパは前記転写領域の内周よりも径方向の内側において前記厚さ方向に突出する内側凸部を前記転写領域が形成された側の面に更に備え、前記被加工体には前記内側凸部の外径よりも直径が大きい中心孔が形成され、前記被加工体の中心孔が前記内側凸部を収容するように前記ピックアップされたスタンパを前記被加工体に設置することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
  13. 請求項7乃至12のいずれかにおいて、
    前記スタンパ及び前記被加工体を加圧した後に前記加圧用治具と前記スタンパとの接触部に前記加圧用治具側から気体を供給することを特徴とする凹凸パターン形成方法。
  14. 請求項7乃至13のいずれかに記載の凹凸パターン形成方法を用いた情報記録媒体の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011081133A1 (ja) * 2010-01-04 2011-07-07 昭和電工株式会社 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置
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CN102834243A (zh) * 2011-03-25 2012-12-19 富士胶片株式会社 浮雕板和制造浮雕板的方法

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