JP2009282217A - 画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】小径の研磨粒子をクリーニングブレードと感光体の当接部に留めて、画像流れ防止性能が研磨剤供給量の振れに左右され難い画像形成方法を提供する。
【解決手段】層状無機粒子を感光体表面に供給してクリーニングブレードと感光体の当接部に到達させ、該層状無機粒子表面には個数平均粒子径が0.05(μm)以上0.50(μm)以下の直方体状無機粒子を5面積%乃至50面積%の平均被覆率で付着させておく。
【選択図】なし
【解決手段】層状無機粒子を感光体表面に供給してクリーニングブレードと感光体の当接部に到達させ、該層状無機粒子表面には個数平均粒子径が0.05(μm)以上0.50(μm)以下の直方体状無機粒子を5面積%乃至50面積%の平均被覆率で付着させておく。
【選択図】なし
Description
本発明は電子写真画像形成方法に関する。より詳しくは電子写真感光体を用い、感光体を帯電する帯電工程と、感光体の帯電面に静電潜像を形成する情報書き込み工程と、現像剤担持体に担持させた現像剤によって感光体の静電潜像をトナー像として現像する現像工程と、感光体のトナー像を感光体と被転写部材間に電界を作用させて被転写部材側に転写させる転写工程とを有する画像形成方法に関する。
電子写真装置や静電記録装置等に用いられる画像形成方法において、電子写真感光体・静電記録誘電体等の感光体上に潜像を形成する方法についても様々な方法が知られている。
例えば、電子写真法では、潜感光体としての光導電性物質を利用した感光体上を所要の極性・電位に一様に帯電処理した後に、画像パターン露光を施すことにより電気的潜像を形成させる。その後トナーを現像して顕像化し、これを紙等の転写媒体に転写・定着する方法が一般的である。
近年、複写機、プリンタおよびファクシミリなどの出力端末をすべてかね備え、ネットワークに対応した複合機が、市場で広く受け入れられている。
このようなネットワーク対応の出力端末として、電子写真システムが広く受け入れられる反面、大きな問題の一つとして本体のデューティサイクル(Duty Cycle)が挙げられる。デューティサイクル(Duty Cycle)とは、作業員によるメンテナンスを要することなく、本体が正常に稼動し続ける限界枚数のことである。
このデューティサイクルを律速している最大の要因の一つに、感光体ドラムの寿命を挙げることができる。感光体ドラムの寿命を長寿命化することができれば、廃棄物の減少、すなわち消耗品の減少や、消耗品の長寿命化や、信頼性の向上を図ることができる。そして、環境保護の観点から、このような技術の開発が求められている。
このような中、感光体として、次第にアモルファスシリコン(a−Si)感光体や表面に硬化型樹脂による保護層を有する有機感光体のような高耐久な感光体が多用されてきている。
しかしながら、本発明者らの知見によれば、これらの装置において、感光体の表面に付着して画質に影響を及ぼすのはトナーに限らない。
すなわち、感光体の表面に付着して画質に影響を及ぼすのは、転写材として多くの場合利用される紙片から発生する微細な紙粉や、これから析出する有機質成分や、装置内における高圧部材の存在に起因して発生するコロナ生成物などである。
そして、これらの微細な紙粉、有機質成分またはコロナ生成物が、感光体の表面に付着して異物となり、特に高湿環境化において低抵抗化して、鮮明な静電潜像の形成を妨げ、これが画質の劣化を招来する要因と考えられている。
この問題に対して、感光体表面を摺擦して付着物を取り除く技術として、クリーニング工程において研磨剤により清掃することが行われている(特許文献1、2,3参照)。
特に研磨剤を使用したこの問題の解決方法は、トナーに研磨剤を混ぜる、クリーニング装置に供給システムを設けるなどすることで、永続的な研磨剤供給手段を確保して、長く研磨清掃効果を発揮できる利点がある。
さらに、研磨剤を現像剤に混入させる場合に現像性への弊害を低減する方法として潤滑剤と研磨剤とを合せた剤を使用する方法が提案されている(特許文献2,3参照)。またその潤滑剤として脂肪酸金属塩を用いることにより、感光体へのトナー成分の融着防止性能を向上させる試みもなされている(特許文献4参照)。
しかしながら、上記した研磨剤を使用した画像形成方法においては、次のような課題があった。
すなわち、上記したような研磨剤は、摺擦部に供給する量やタイミング、均一性が最適化されていないと、研磨剤による機内汚染や、感光体磨耗の増大・偏りが生じるといった弊害が大きくなりやすい。摺擦部に供給する量やタイミング、均一性に左右され難くするためには研磨剤を摺擦部に滞留する時間を長くする必要がある。
特にクリーニングブレードと研磨剤で感光体を摺擦して画像流れを防止するには感光体表面粗さ以下のレベルの平均粒径を有する微粒子を研磨剤として作用させるのが望ましい。しかしながらその場合にはクリーニングブレードからすり抜け易く、感光体表面摺擦部に留まって長く効果を持続させることがより困難になる。
そこで本発明の目的は、研磨剤を用いる場合の上記課題を抑え、磨耗に強く削れにくい感光体においても画像流れが発生せず、良好なトナークリーニング性能有する高品質な画像を出力可能な画像形成方法を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討の結果、研磨剤を層状物質に担持させた状態で感光体表面に付着させてクリーニング工程に供することで、上記課題を解決する方法を見出した。
具体的には以下のような画像形成方法を用いることで、画像流れの発生しない高品質かつ長寿命の画像形成を行うことが出来る。
(1)感光体表面の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、現像されたトナー像を転写材に転写させ、感光体上の転写残トナーを感光体に当接されたクリーニングブレードにより除去する画像形成方法において、
層状無機粒子を感光体表面に供給してクリーニングブレードと感光体の当接部に到達させ、該層状無機粒子の表面には個数平均粒子径が0.05(μm)以上0.50(μm)以下の直方体状無機粒子が付着しており、該層状無機粒子の表面に対する該直方体状無機粒子の平均被覆率が5面積%乃至50面積%であることを特徴とする画像形成方法。
層状無機粒子を感光体表面に供給してクリーニングブレードと感光体の当接部に到達させ、該層状無機粒子の表面には個数平均粒子径が0.05(μm)以上0.50(μm)以下の直方体状無機粒子が付着しており、該層状無機粒子の表面に対する該直方体状無機粒子の平均被覆率が5面積%乃至50面積%であることを特徴とする画像形成方法。
(2)該直方体状無機粒子の個数平均粒径が該層状無機粒子の個数平均粒径の1/50以上1/4以下であることを特徴とする(1)に記載の画像形成方法。
(3)層状無機粒子が六方晶窒化ホウ素であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像形成方法。
(4)直方体状無機粒子がチタン酸ストロンチウムまたはチタン酸バリウムまたはチタン酸カルシウムであることを特徴とする(1)乃至の(3)のいずれかに記載の画像形成方法。
(5)該層状無機粒子および直方体状粒子の表面が炭素数12以上の炭化水素を有する有機分子により修飾されていることを特徴とする(1)乃至の(4)のいずれかに記載の画像形成方法。
(6)該直方体状無機粒子が該層状無機粒子に付着した複合粒子がトナーに外添されていることを特徴とする(1)乃至の(5)のいずれかに記載の画像形成方法。
(7)転写工程下流かつクリーニングブレード上流において該無機粒子を感光体上に供給する手段を有することを特徴とする(1)乃至の(6)のいずれかに記載の画像形成方法。
(8)クリーニングブレード上流に感光体と回転線速差を有する発泡樹脂ローラが当接配置されており、該発泡樹脂の発泡セル平均径が60μm以上200μm以下であることを特徴とする(1)乃至の(7)のいずれかに記載の画像形成方法。
(9)該弾性ローラの当接圧が0.3N/cm以上1.0N/cm以下、感光体との線速度差が5%以上80%以下であることを特徴とする(1)乃至の(8)のいずれかに記載の画像形成方法。
(10)該感光体が珪素原子を母体とする非単結晶材料で構成された光導電層を有することを特徴とする(1)乃至の(9)のいずれかに記載の画像形成方法。
(11)該感光体表面粗さRzが層状無機粒子の個数平均粒径より小さいことを特徴とする(10)に記載の画像形成方法(10)に記載の画像形成方法。
本発明によれば、感光体表面を研磨剤で摺擦して上記課題を解決するに際し、研磨剤を層状粒子に担持させてクリーニング手段に送ることで研磨剤をクリーニング摺擦部に長く滞らせることができる。これにより、画像流れを防止しながらトナークリーニング性を良好にたもつことができる。感光体が高耐久で磨耗が少なく、クリーニングブレードでの感光体クリーニングが難しい場合に特に有効である。
<画像形成工程>
図1に本発明に係る画像形成装置の一例を示す。なお、同図は、デジタル方式の複写機の概略構成を示す縦断面図である。同図に示す複写機は、感光体としてドラム型の電子写真感光体101を備えている。この感光体101は、駆動手段(不図示)によって矢印方向に回転駆動される。感光体101の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、一次帯電手段である帯電ローラ102、露光手段103、現像器(現像手段)104、転写帯電器(転写手段)105が配設されている。さらに、転写材111の搬送方向(矢印方向)の転写帯電器105の下流側(同図中の左側)には、定着器106が配設されている。感光体101表面は、一次帯電器102により帯電される。次いで、露光手段103から発せられるレーザ光により、イメージ露光が行なわれ、レーザ光照射部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。感光体101上の静電潜像は、現像器104の帯電したトナーによって現像される。現像された感光体101上のトナー像は、矢印方向に搬送される転写材111に、転写帯電器105によって転写される。トナー像転写後の転写材111は定着器106に搬送され、ここで加熱・加圧を受けて、表面にトナー像が定着される。転写後に感光体に残った転写残トナーは現像装置に回収されて再度現像に供される。
図1に本発明に係る画像形成装置の一例を示す。なお、同図は、デジタル方式の複写機の概略構成を示す縦断面図である。同図に示す複写機は、感光体としてドラム型の電子写真感光体101を備えている。この感光体101は、駆動手段(不図示)によって矢印方向に回転駆動される。感光体101の周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、一次帯電手段である帯電ローラ102、露光手段103、現像器(現像手段)104、転写帯電器(転写手段)105が配設されている。さらに、転写材111の搬送方向(矢印方向)の転写帯電器105の下流側(同図中の左側)には、定着器106が配設されている。感光体101表面は、一次帯電器102により帯電される。次いで、露光手段103から発せられるレーザ光により、イメージ露光が行なわれ、レーザ光照射部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。感光体101上の静電潜像は、現像器104の帯電したトナーによって現像される。現像された感光体101上のトナー像は、矢印方向に搬送される転写材111に、転写帯電器105によって転写される。トナー像転写後の転写材111は定着器106に搬送され、ここで加熱・加圧を受けて、表面にトナー像が定着される。転写後に感光体に残った転写残トナーは現像装置に回収されて再度現像に供される。
<直方体状無機粒子と層状無機粒子>
層状無機粒子について
弾性ブレードを用いた電子写真のクリーニングにおいては感光体に付着したトナーがクリーニング当接部にエネルギーをもって突入するために、これを塞き止めるべくクリーニングブレードの当接力が大きくなければならない。しかしながら粒径が小さい、あるいは流動性が大きい粒子においてはクリーニングブレードの当接力を大きくさせるだけでは十分に掻き取ることが困難である。そこでブレードニップにトナーが到達する前に阻止層と呼ばれるトナー粒子を塞き止める、あるいは減速させる層が必要となる。
層状無機粒子について
弾性ブレードを用いた電子写真のクリーニングにおいては感光体に付着したトナーがクリーニング当接部にエネルギーをもって突入するために、これを塞き止めるべくクリーニングブレードの当接力が大きくなければならない。しかしながら粒径が小さい、あるいは流動性が大きい粒子においてはクリーニングブレードの当接力を大きくさせるだけでは十分に掻き取ることが困難である。そこでブレードニップにトナーが到達する前に阻止層と呼ばれるトナー粒子を塞き止める、あるいは減速させる層が必要となる。
この阻止層を形成する粒子の特性としては、ブレードと感光体の作るクサビ部分に入り込むことのできる粒径と、粒子同士が凝集して塞き止め層として安定に存在できることが求められる。粒径として好ましくはトナー粒径よりも小さく感光体表面粗さRzよりも大きいことが望ましい。凝集度が低いとトナーの突入により阻止層が破壊されやすくなるばかりでなく、遊離した個々の粒子がブレードをすり抜けて他の部材の汚染につながる。
こういった必要特性を満足する層状無機粒子は、転がり性が低く粒子が積層しながら凝集層として成長して安定な阻止層を作りやすいために、より分厚い阻止層を形成することができ、トナーが容易に抜けなくなる。ただしその反面その阻止層の感光体当接面は平滑になりやすく研磨性が発揮しにくくなる。
なお、本発明における層状無機粒子の粒径については、電子顕微鏡にて1万倍の倍率で撮影した写真から測定した。層厚を粒径としてとらえないように、層平面が写真画像で明らかに確認できる粒子100個を無作為に選択して、その個数平均粒径を求めた。粒径は粒子の最長径をa、最短径をbとしたとき、(a+b)/2で求めた。
層状無機粒子として代表的な物質に窒化ホウ素がある。窒化ホウ素にも、六方晶系(hexagonal)などの常圧相と、立方晶系(cubic)などの高圧相とがあり、h−BN、c−BNなどと呼び分けられる。本発明で用いられるのはこの六方晶系窒化ホウ素であるが、六方晶系窒化ホウ素は、原子がしっかりと組み合った六角網面が、広い間隔で重なり、層と層とをつなげるのは、弱いファンデアワールス力であるから、互いに滑りやすい。このために「白い黒鉛」(ホワイトグラファイト)とも呼ばれる。網面がしっかりしているので、格子振動によってよく熱が伝わり、電気絶縁体では、最高の熱伝導率を持つ。熱膨張率は低く、アルミナの約10分の1である。高熱伝導率で低膨熱張率であるため、セラミックス中で最高の熱衝撃抵抗を示し、1500℃以上から急冷しても破壊しない安定な物質である。ただし硬度は柔らかく、モース硬度は、石膏、黒鉛なみの2であって、この点からも研磨性能はかなり小さい。窒化ホウ素は可視光を吸収しないので白色であり、電子写真プロセスで用いるには問題ない。しかし、グラファイトは黒色であり、感光体表面に付着した場合、その量が僅かであっても露光を遮る、あるいは紙を汚すといった致命的な画像欠陥を引き起こすので好ましくない。
窒化ホウ素の他に層状無機粒子として、クリーニング助剤として働くものに粘土鉱物が挙げられる。タルクや雲母とった粘土鉱物は層状構造をもった含水ケイ酸塩鉱物が主体となっており、電子写真においても粉体の積層による安定なクリーニング阻止層形成を行うことが出来る。ただし、よく紙の填料として使われるタルクやスメクタイト等は、滑性が非常に高かく、水に対する膨潤性・親和性が高い材料である。そのため、クリーニングでの摩擦が低下して感光体低抵抗付着物の除去を阻害したり、感光体表面に付着した上で容易に水を取り込んで電子写真感光体表面の低抵抗化を引き起こしたりすることがある。その結果、静電潜像電荷の拡散による画像ボケを誘発することがあり、注意が必要である。もちろん粘土鉱物においても遮光による影響、画像への影響を考えると、天然物よりも不純物が含み難い合成雲母や合成スメクタイトといった白色度の高い材料が好ましい。
似たように層状を形成する物質として、脂肪酸金属塩が上げられる。脂肪酸金属塩は脂肪酸部分と金属部分の相互作用により分子同士が凝集して層状形状を保ちやすい物質である。ただし、脂肪酸金属塩は、無機層状粒子群に比して熱や放電によるエネルギーにより脂肪酸部分が破壊されて極性が大きくなりやすく、放電により極性が大きくなった感光体表面への付着力が強くなって阻止層としては存在できなくなる。
直方体状研磨粒子について
これまで電子写真画像形成方法において感光体表面を摺擦研磨することで表面劣化を抑える様々な研磨粒子が提案されてきている。その中で粒径が0.03μm乃至0.5μm程度の直方体形状の研磨粒子が、その稜線による放電生成物等画像流れ起因低抵抗化物質の掻き取り清掃効果の点で優れていることがわかってきた。
これまで電子写真画像形成方法において感光体表面を摺擦研磨することで表面劣化を抑える様々な研磨粒子が提案されてきている。その中で粒径が0.03μm乃至0.5μm程度の直方体形状の研磨粒子が、その稜線による放電生成物等画像流れ起因低抵抗化物質の掻き取り清掃効果の点で優れていることがわかってきた。
さらにそれらの研磨粒子を本発明のように他の大きめの粒子に付着させてクリーニングブレード当接部で作用させる場合には個数平均粒径が0.05μm以上で0.5μm以下の無機粒子であると効果的に研磨摺擦できる。研磨粒子の平均粒径が0.05μm未満では研磨粒子が付着した粒子の表面形状の凹部に埋没しやすく、研磨性を発揮しにくくなる。一方、0.5μmを超えてくると個々の粒子の研磨力が増大するものの、接触面のバラツキにより研磨清掃の均一性という面で画像流れ防止性能に対しては不十分である。
直方体状研磨粒子の中でも更に好ましいものは、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウムであるが、チタン酸ストロンチウムが特に好ましい。
なお、本発明における直方体状研磨粒子の粒径については、電子顕微鏡にて5万倍の倍率で撮影した写真からランダムに100個の粒径を測定してその平均値を求めた。粒径は一次粒子の最長辺をa、最短辺をbとしたとき、(a+b)/2で求めた。
本発明で好適に用いられる直方体状研磨粒子は、たとえば硫酸チタニル水溶液を加水分解して得た含水酸化チタンスラリーのpHを調整して得たチタニアゾルの分散液にストロンチウムの水酸化物を添加して、反応温度まで加温することで合成することができる。
該含水酸化チタンスラリーのpHは0.5以上1.0以下とすることで、良好な結晶化度および粒径のチタニアゾルが得られる。また、チタニアゾル粒子に吸着しているイオンを除去する目的で、該チタニアゾルの分散液にたとえば水酸化ナトリウム等のアルカリ性物質を添加することが好ましい。このときナトリウムイオン等を含水酸化チタン表面に吸着させないために、該スラリーのpHを7以上にしないことが好ましい。また反応温度は60℃乃至100℃程度が好ましく、所望の粒度分布を得るためには昇温速度を30℃/時間以下にすることが好ましく、反応時間は3時間以上7時間以下であることが好ましい。
このようにして作製された無機粒子は粒子形状が概略立方体または直方体のペロブスカイト型結晶として得ることが出来る。粒子形状が概略立方体または直方体であるとその立体の稜線による良好な掻き取り性を得ることが出来る。
本発明の直方体状研磨粒子の電子顕微鏡写真(倍率2万倍)の一例を図2に示す。
<電子写真感光体>
図3に本発明に好ましく用いられる感光体、アモルファスシリコン電子写真感光体の一例を示す。
図3に本発明に好ましく用いられる感光体、アモルファスシリコン電子写真感光体の一例を示す。
本例の電子写真感光体は、例えばAl、ステンレス等の導電性材料からなる基体301上に、光導電層302および表面保護層303を順次積層したものである(図3(a)参照)。なお、これら層の他に、下部電荷注入阻止層304、上部電荷注入阻止層305、電荷注入層、反射防止層などの種々の機能層を必要に応じて設けることもできる。例えば、下部電荷注入阻止層304、上部電荷注入阻止層305などを設け、ドーパントとして周期律表13族元素および15族元素など選択することにより、正帯電、負帯電と言った帯電極性の制御も可能となる(図3(b)参照)。
本発明に用いる基体の形状は電子写真感光体の駆動方式などに応じ所望のものとしてよい。基体材質としては上記Alやステンレスのような導電性材料を使用するのが一般的であるが、例えば各種のプラスチックやセラミックス等の導電性を有しないものに、これら導電性材料を蒸着するなどして導電性を付与したものも用いることができる。光導電層302としては、例えばシリコン原子と、水素原子またはハロゲン原子を含む非晶質材料(「a−Si(H,X)」とも略記する)が代表的なものとして挙げられる。また、光導電層302の層厚としては特に限定されないが、製造コストなどを考慮すると15乃至50μm程度が適当である。更に、特性を向上させるために、下部光導電層306と上部光導電層307の様に複数の層構成にしても良い(図3(b)参照)。
表面保護層303は、一般的にシリコン原子を母体とし、炭素原子と、必要に応じて水素原子またはハロゲン原子を含有する非単結晶(好ましくは非晶質)材料a−SiC(H,X)、シリコン原子を母体とし、窒素原子と、必要に応じて水素原子またはハロゲン原子を含有する非単結晶(好ましくは非晶質)材料a−SiN(H,X)、または炭素原子を母体とし、必要に応じて水素原子またはハロゲン原子を含有する非単結晶炭素(好ましくは非晶質炭素)a−C(H,X)等により形成される。
また、光導電層302と表面保護層303の界面を連続的に変化させ、反射防止層を設け、当該部分の界面反射を抑制させるように制御しても良い。
このような珪素原子を母体とする非単結晶材料で構成された光導電層を有する感光体は高硬度な表面を実現でき耐久性が高い感光体となる。
また感光体表面粗さRzに関し、クリーニングで阻止層を形成する層状無機粒子の個数平均粒径より小さい粗さとすることで、クリーニングにおけるトナー阻止層を良好に形成させることができる。
<トナー>
本発明のトナーの製造方法は特に限定されず、懸濁重合法、乳化重合法、会合重合法、混練粉砕法などが用いられる。
本発明のトナーの製造方法は特に限定されず、懸濁重合法、乳化重合法、会合重合法、混練粉砕法などが用いられる。
以下に混練粉砕法におけるトナーの製造方法について説明する。
本発明の粉砕法トナーに用いられる結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸アクリル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂等を単独または混合して使用できるが、中でもスチレン−アクリル、スチレン−メタクリル共重合樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。
また本発明の粉砕法トナーを正帯電性に制御する場合は、脂肪酸金属塩等による変性物;トリブチルベンジジルアンモニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルホン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレートなどの4級アンモニウム塩、及びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム塩;アミン及びポリアミン系化合物;高級脂肪酸の金属塩;アセチルアセトン金属錯体;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレートなどのジオルガノスズボレート等の荷電制御剤を添加する。また、負帯電性に制御する場合は、有機金属錯体、キレート化合物が有効で、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸系の金属錯体を荷電制御剤として用いることができる。荷電制御剤の使用量は結着樹脂100質量部に対して0.1質量部以上15質量部以下、好ましくは0.1質量部以上10質量部以下である。
本発明の粉砕法トナーには、必要に応じて離型剤を添加することができる。離型剤としては、例えば低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックスなどの脂肪族炭化水素系ワックスまたはその酸化物;カルナバワックス、モンタン酸エステルワックスなどの脂肪族エステルを主成分とするワックスまたは、その一部または全部を脱酸化したものなどが挙げられる。また、パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸などの飽和直鎖脂肪酸類;ブラシジン酸、エレオステアリン酸、バリナリン酸などの不飽和脂肪酸類;ステアリルアルコール、アラルキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナウビルアルコール、セリルアルコール、メリシルアルコールなどの飽和アルコール;ソルビトールなどの多価アルコール類;リノール酸アミドなどの脂肪酸アミド類;メチレンビスステアリン酸アミドなどの飽和脂肪酸ビスアミド類;エチレンビスオレイン酸アミドなどの不飽和脂肪酸アミド類;N,N’−ジステアリルイソフタル酸アミドなどの芳香族ビスアミド類;ステアリン酸亜鉛などの脂肪酸金属塩;脂肪族炭化水素系ワックスにスチレンなどのビニル系モノマーを用いてグラフト化させたワックス類;ベヘニン酸モノグリセリドなどの脂肪酸と多価アルコールの部分エステル化物;植物性油脂の水素添加などによって得られるヒドロキシル基を有するメチルエステル化物なども離型剤として用いることができる。離型剤の添加量は結着樹脂100質量部に対して0.1質量部以上20質量部以下、好ましくは0.5質量部以上10質量部以下である。
本発明の粉砕法トナーに用いられる着色剤としては、公知の染顔料、例えばカーボンブラック、グラファイト、ニグロシン、モノアゾ染料の金属錯体、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー、ピーコックブルー、パーマネントレッド、レーキレッド、ローダミンレーキ、ハンザイエロー、パーマネントイエロー、ベンジンイエロー等が挙げられる。着色剤の添加量は結着樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上20質量部以下、好ましくは1質量部以上10質量部以下である。
次に非磁性トナーの場合は、これらの結着樹脂、離型剤、荷電制御剤、着色剤等を、磁性トナーの場合は上記着色剤の替わりに磁性体を、または必要に応じて着色剤と磁性体をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合機により十分混合してから、加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーの如き熱混練機を用いて溶融混練して、樹脂類を互いに相溶せしめた中に荷電制御剤、着色剤を分散または溶解せしめ、冷却固化後、機械的に所望の粒度に微粉砕し、さらに分級によって粒度分布をシャープにする。あるいは、冷却固化後、ジェット気流下でターゲットに衝突させて得られた微粉砕物を、熱または機械的衝撃力によって球形化する。
このようにして得られた着色粒子に、比表面積100m2/g以上350m2/g以下の微粒子を外添する。該微粒子は無機粒子としては、珪素、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、鉄、ジルコニウム等の金属酸化物;硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸アルミニウム等の金属塩;カオリン等の粘土鉱物;アパタイト等のリン酸化合物;炭化珪素、窒化珪素等の珪素化合物;カーボンブラックやグラファイト等の炭素粉末が挙げられる。また有機粒子や複合粒子としては、ポリアミド樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子、シリコーンゴム粒子、ウレタン粒子、メラミン−ホルムアルデヒド粒子、アクリル粒子等の樹脂粒子;ゴム、ワックス、脂肪酸系化合物、樹脂等と金属、金属酸化物、塩、カーボンブラック等の無機粒子とからなる複合粒子;ポリ弗化エチレン、ポリ弗化ビニリデン等のフッ素樹脂;弗化カーボン等のフッ素化合物;ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩;脂肪酸、脂肪酸エステル等の脂肪酸誘導体;硫化モリブデン、アミノ酸及びアミノ酸誘導体等が挙げられる。また本発明のトナーは少なくとも着色剤と結着樹脂よりなる着色粒子に、比表面積100m2/g以上350m2/g以下の微粒子を添加して作製される。これはトナーに適度な流動性と帯電性を付与するために必要であり、該微粒子の比表面積が100m2/g未満の場合、十分な流動性が得られず好ましくない。また該微粒子の比表面積が350m2/gを超えると特に低湿環境下で帯電が高くなりすぎて感光体へのフィルミングを発生しやすくなるため好ましくない。
本発明のトナーを用いる現像方法は特に限定されない。たとえば上記製造方法により製造された非磁性トナーをキャリアと混合して用いる二成分現像方法、キャリアを用いず非磁性トナーのみを用いる非磁性一成分現像方法、磁性トナーを用いる磁性一成分現像方法などが挙げられる。
<層状無機粒子への研磨粒子の担持方法>
前記した層状粒子および研磨粒子の知見から、層状無機粒子と上記粒径の無機粒子を併用すれば上手くいくように思われたが、実際はそうではなかった。もちろん個々の性能は発揮するものの、お互いの弱点を補完しあう関係には発展しなかった。阻止層をよく観察してみると別々に供給した場合、クリーニングブレードと感光体のつくるクサビ部分においてブレード先端側に研磨剤層が形成され後端側に層状無機粒子による阻止層が形成されるといった状態であった。このため研磨剤の阻止層は薄く、また不安定であり供給が安定しないとすぐに研磨性能が失われることとなった。
前記した層状粒子および研磨粒子の知見から、層状無機粒子と上記粒径の無機粒子を併用すれば上手くいくように思われたが、実際はそうではなかった。もちろん個々の性能は発揮するものの、お互いの弱点を補完しあう関係には発展しなかった。阻止層をよく観察してみると別々に供給した場合、クリーニングブレードと感光体のつくるクサビ部分においてブレード先端側に研磨剤層が形成され後端側に層状無機粒子による阻止層が形成されるといった状態であった。このため研磨剤の阻止層は薄く、また不安定であり供給が安定しないとすぐに研磨性能が失われることとなった。
本発明では研磨粒子と層状粒子が一緒でかつ付着してクリーニングブレードと感光体の当接位置へ供給する点が要となる。
層状粒子への研磨粒子の担持は機械的負荷を加えて付着させる。具体的な付着方法としては、乳鉢による混合、ミキサーによる混合が挙げられる。特に研磨粒子の凝集塊をほぐして十分混合させる点で、湿式混合が好適である。スラリー調製に使用する溶媒としては、水、エタノール、ヘキサン、アセトン等が挙げられる。溶媒に研磨粒子表面の極性にあったものを選択することでスラリー中において研磨粒子凝集塊が十分にほぐれて分散し、層状粒子表面に一次粒子として付着させることが容易になる。この際、直方体状粒子、層状粒子を共に予め有機分子にて表面改質しておくことでスラリー分散が均一になり、さらに乾燥工程において層状粒子へ直方体粒子が付着しやすくなる。改質に用いる有機分子としては炭素数12以上の高級アルコールや高級脂肪酸が挙げられる。好ましくはステアリン酸による表面改質が、粒子表面コート性と濡れ安定性の点から望ましい。
湿式混合法により作製された複合粒子の電子顕微鏡拡大写真を図4に示す。層状粒子表面に付着した直方体状粒子の被覆率は、感光体に供給された直後の粒子を回収して、電子顕微鏡(SEM)およびエネルギー分散型X線分光法(EDAX)により観察される像より算出した。SEM・EDAXにより得られた画像の中から、平均粒径±1μmの径に相当する層状粒子を無作為に100個ピックアップした。それら層状粒子状粒子に付着している直方体状粒子を特定し、層状粒子の2次元投影面積をSl、層状粒子に付着している直方体状粒子の2次元投影面積をScとしたとき、被覆率は「Sc/Sl×100(%)」で表される。
被覆率は小さすぎると感光体表面との直方体状粒子の接触機会が極端に低下するため、感光体表面研磨効果が十分でなく、本発明においては5面積%以上が必要であった。また直方体状粒子による被覆率が多すぎると層状粒子の阻止層形成が阻害されて優れたクリーニング性能を発揮し難くなり、本発明においては50面積%以下でないと安定した阻止層が形成し難かった。この阻止層形成阻害メカニズムについては、完全に明らかになったわけではないが、クリーニングブレード阻止層を詳細に観察したところ、直方体状粒子による被覆率が多くなると、層状粒子の積層配向性が崩れていくことが確認された。そして直方体状粒子被覆率が50面積%を超えると層状粒子積層平面に対して、層状粒子の層が垂直に配向して積層してしまう率が急激に大きくなったことから、阻止層の層配向性が崩れることにより阻止層形成の安定性が低下すると考えられる。
また層状粒子粒径に対して直方体状粒子の粒径は1/50以上1/4以下が好ましい。この範囲であると前述した阻止層の積層構造における層同士の吸着力が最適となり、適度な阻止層の流動性を維持して研磨性能を保ちながら、負荷がかかった場合に阻止層が破壊されにくい凝集強度を得ることが出来る。
<研磨剤のクリーニング工程への供給方法>
研磨剤の感光体表面への供給方法としては、クリーニング装置内から供給する方法と現像装置内から供給する方法がある。
研磨剤の感光体表面への供給方法としては、クリーニング装置内から供給する方法と現像装置内から供給する方法がある。
クリーニング装置内から供給する場合はクリーニングブレード上流に設けられたクリーニング補助部材に一旦塗付した後感光体に供給する方法がある。補助部材への塗付は研磨粒子を粉体のまま供給しても良いが、固形体として固めた後補助部材の摺擦で削りだして粉体として感光体へ塗付する方式を取れば装置の簡略化が図れる。
現像装置から供給する場合は、トナーに外添する方法がある。トナーに外添した場合、転写工程で感光体に転写残としてのこったトナー中に含まれる研磨剤を利用することになる。この方法をとれば、もっとも装置の簡略化がはかれるばかりでなく、研磨剤の補給が現像剤と共に行われる為、メンテナンスが容易になる利点がある。
研磨剤の供給はこれらの例に限らず、帯電性・転写性を損なわないように適切な抵抗値を有する無機粒子を選べば、帯電装置から供給する方法や転写装置から供給する方法を選択することも可能である。
<クリーニング装置>
図5は本発明に係るクリーニング装置の拡大断面図である。501は弾性を有するクリーニングブレードであり、感光体表面の粉体を掻き取る機能を有している。502は弾性ローラであり、本発明実施例においては発泡樹脂ローラを採用している。この弾性ローラ502は感光体と回転線速差を持って感光対表面を摺擦して感光体上の付着物を掻き取るとともに、クリーニングブレードと感光体の当接部に潤滑剤、あるいは研磨剤を安定供給してクリーニングを助ける役割を持っている。503は本発明においては直方体粒子を担持させた層状粒子であり、供給スクリュー504によって弾性ローラに供給され、次いで感光体表面に塗付され、クリーニングブレードまで到達される。この粒子供給システムは、トナーに直方体粒子を担持させた層状粒子を外添させる場合は必ずしも必要ではない。505は回収された転写残トナーや使用済みの層状粒子を不図示の回収ボックスに搬送するためのスクリューである。
図5は本発明に係るクリーニング装置の拡大断面図である。501は弾性を有するクリーニングブレードであり、感光体表面の粉体を掻き取る機能を有している。502は弾性ローラであり、本発明実施例においては発泡樹脂ローラを採用している。この弾性ローラ502は感光体と回転線速差を持って感光対表面を摺擦して感光体上の付着物を掻き取るとともに、クリーニングブレードと感光体の当接部に潤滑剤、あるいは研磨剤を安定供給してクリーニングを助ける役割を持っている。503は本発明においては直方体粒子を担持させた層状粒子であり、供給スクリュー504によって弾性ローラに供給され、次いで感光体表面に塗付され、クリーニングブレードまで到達される。この粒子供給システムは、トナーに直方体粒子を担持させた層状粒子を外添させる場合は必ずしも必要ではない。505は回収された転写残トナーや使用済みの層状粒子を不図示の回収ボックスに搬送するためのスクリューである。
クリーニングブレード上流で感光体と当接配置された発泡樹脂ローラに関して、発泡樹脂の発泡セル平均径は60μm以上200μm以下が望ましい。60μm未満ではトナー保持性能が高いためにスポンジローラ上でトナーの連れまわりが発生しやすく融着の原因となり易い。200μm超であると、トナーの吐き出し性能が高く、均一に阻止層を形成することが難しくなる。
該弾性ローラの当接圧は0.3N/cm以上1.0N/cm以下、感光体との線速度差が5%以上80%以下であることが望ましい。これらの負荷条件を下回ると特にトナー融着回避に関わるクリーニング補助性能を十分に発揮しにくくなり、逆に負荷が大きすぎると、感光体や弾性ローラ磨耗が大きくなり、耐久性を損ない易い。
<クリーニングブレード・感光体当接部詳細>
図6は本発明の無機粒子をクリーニングブレードと感光体の当接部に供給した際のクリーニングの様子を表す拡大図である。601は感光体であり矢印方向に移動し、それに対してカウンター当接されたクリーニングブレード602によって感光体上のトナー603および阻止層形成無機粒子604が掻き取られる。阻止層形成粒子604はトナーがブレードと感光体の接触部に入り込むのを防ぐと共に層状粒子表面に担持された直方体粒子により、感光体表面の研磨リフレッシュを行う。
図6は本発明の無機粒子をクリーニングブレードと感光体の当接部に供給した際のクリーニングの様子を表す拡大図である。601は感光体であり矢印方向に移動し、それに対してカウンター当接されたクリーニングブレード602によって感光体上のトナー603および阻止層形成無機粒子604が掻き取られる。阻止層形成粒子604はトナーがブレードと感光体の接触部に入り込むのを防ぐと共に層状粒子表面に担持された直方体粒子により、感光体表面の研磨リフレッシュを行う。
<感光体作製例>
VHF帯を用いた高周波プラズマCVD法による電子写真装置用感光体の製造装置を用い、表面を切削して粗さを持たせたφ30のアルミニウムシリンダー上に、電荷注入阻止層、光導電層、表面層からなるa−Si系感光体を作製した。切削条件を変えてシリンダー基体表面形状の異なる感光体AおよびBを得た。得られた感光体のビッカース硬度(JIS規格)は1200kg/m2であった。シリンダー基体表面切削粗さが反映された感光体表面の表面粗さRz(μm)は0.6μmであった。感光体表面粗さは、キーエンス製カラーレーザー顕微鏡VK−8500にて計測した。
VHF帯を用いた高周波プラズマCVD法による電子写真装置用感光体の製造装置を用い、表面を切削して粗さを持たせたφ30のアルミニウムシリンダー上に、電荷注入阻止層、光導電層、表面層からなるa−Si系感光体を作製した。切削条件を変えてシリンダー基体表面形状の異なる感光体AおよびBを得た。得られた感光体のビッカース硬度(JIS規格)は1200kg/m2であった。シリンダー基体表面切削粗さが反映された感光体表面の表面粗さRz(μm)は0.6μmであった。感光体表面粗さは、キーエンス製カラーレーザー顕微鏡VK−8500にて計測した。
<直方体状研磨粒子の製造例>
硫酸チタニル水溶液を加水分解して得られた含水酸化チタンスラリーをアルカリ水溶液で洗浄した。次に、該含水酸化チタンのスラリーに塩酸を添加して、pHを0.65に調整してチタニアゾル分散液を得た。該チタニアゾル分散液にNaOHを添加し、分散液のpHを4.5に調整し上澄み液の電気伝導度が70μS/cmになるまで洗浄をくり返した。該含水酸化チタンに対し、0.97倍モル量のSr(OH)2・8H2Oを加えてSUS製反応容器に入れ、窒素ガス置換した。
硫酸チタニル水溶液を加水分解して得られた含水酸化チタンスラリーをアルカリ水溶液で洗浄した。次に、該含水酸化チタンのスラリーに塩酸を添加して、pHを0.65に調整してチタニアゾル分散液を得た。該チタニアゾル分散液にNaOHを添加し、分散液のpHを4.5に調整し上澄み液の電気伝導度が70μS/cmになるまで洗浄をくり返した。該含水酸化チタンに対し、0.97倍モル量のSr(OH)2・8H2Oを加えてSUS製反応容器に入れ、窒素ガス置換した。
さらにSrTiO3換算で0.1mol/リットル以上2.0mol/リットル以下になるように蒸留水を加えた。窒素雰囲気中で該スラリーを83℃まで1〜25℃/時間で昇温し、83℃に到達してから3〜7時間反応を行った。反応後室温まで冷却し、上澄み液を除去した後純水で洗浄をくり返した。
さらに窒素雰囲気下、上記スラリーをスラリーの固形分に対して10質量%のステアリン酸(炭素数18)ナトリウムを溶解した水溶液中に入れ、撹拌しながら、硫酸亜鉛水溶液を滴下して、ペロブスカイト型結晶表面にステアリン酸亜鉛を析出させた。該スラリーを純水でくり返し洗浄した後ヌッチェで濾過し、得られたケーキを乾燥してステアリン酸亜鉛で表面処理したチタン酸ストロンチウムを得た。
上記スラリーの昇温速度および反応時間を変化させて、平均粒径の異なる種々のチタン酸ストロンチウムを得た。得られたチタン酸ストロンチウムは、一次粒子の平均径がそれぞれ0.04、0.05、0.12、0.50、0.60μmであった。また粒子形状が概略立方体または直方体であるものの含有率は80個数%以上であった。これらを直方体状粒子a,b,c,d,eとする。
さらに、窒化珪素(宇部興産社製SNE−10)を直方体状粒子fとした。
本発明実施例に用いる直方体状粒子を表1にまとめる。
<層状粒子の製造例>
本発明実施例で使用するのは窒化ホウ素または合成雲母である。
本発明実施例で使用するのは窒化ホウ素または合成雲母である。
窒化ホウ素製造例
100mlのガラス製ビーカーに、純水80mlを入れ、それにオルトホウ酸2.4gおよびメラミン1.6gを加え、攪拌しながら5〜30℃で1時間反応させた後、メンブランフィルタ−で濾過した。得られたケーキを100°Cで3時間乾燥し、大きさ数μmの微細結晶粉末3.8gを得た。このようにして得られたホウ酸メラミンをニッケル製シャーレにいれて、アルミナ製円筒中に置き、窒素ガスを通しながら電気炉により1000°Cで2時間焼成した後冷却した。冷却速度を変えてサンプルを取り出したところ、粒径が1、2,5μmのりん片状結晶の微粉末が得られ、この粉末を赤外線吸収スペクトル(IR)およびX線回析で調べたところ、窒化ホウ素であることが確認された。
100mlのガラス製ビーカーに、純水80mlを入れ、それにオルトホウ酸2.4gおよびメラミン1.6gを加え、攪拌しながら5〜30℃で1時間反応させた後、メンブランフィルタ−で濾過した。得られたケーキを100°Cで3時間乾燥し、大きさ数μmの微細結晶粉末3.8gを得た。このようにして得られたホウ酸メラミンをニッケル製シャーレにいれて、アルミナ製円筒中に置き、窒素ガスを通しながら電気炉により1000°Cで2時間焼成した後冷却した。冷却速度を変えてサンプルを取り出したところ、粒径が1、2,5μmのりん片状結晶の微粉末が得られ、この粉末を赤外線吸収スペクトル(IR)およびX線回析で調べたところ、窒化ホウ素であることが確認された。
さらに得られたこの窒化ホウ素微粉末をステアリン酸ナトリウムの水とエタノール1:1の混合溶液中に分散させた後に濾別を行って50℃の恒温槽にて乾燥させた後、乳鉢にてすりつぶした後、ミキサーでさらに解砕して有機処理窒化ホウ素粉末を得た。
層状粘土鉱物製造例
層状粒子としては個数平均粒径2μmの合成雲母(コープケミカル社製S1ME)を用意し、この粉末をオクタデシルトリメチルアンモニウムイオン水溶液に分散させて、1日間攪拌した後、濾別して乾燥・解砕して有機処理合成雲母を得た。
層状粒子としては個数平均粒径2μmの合成雲母(コープケミカル社製S1ME)を用意し、この粉末をオクタデシルトリメチルアンモニウムイオン水溶液に分散させて、1日間攪拌した後、濾別して乾燥・解砕して有機処理合成雲母を得た。
以上の操作により得られた層状粒子を表2に示す。
<複合粒子製造例>
これら層状粒子表面に前記製造方法で得られた直方体を付着させる。
これら層状粒子表面に前記製造方法で得られた直方体を付着させる。
混合には自動乳鉢による湿式混合を行った。乳鉢の中に投入する直方体粒子と層状粒子の混合質量比をふったものを用意し、そこにエタノールを加えて乳棒にて30分間の湿式混合を行った。湿式混合後50℃の恒温槽に1日放置して溶媒を飛ばしさらに乳鉢と乳棒にて1時間の混合粉砕を行い、ミキサーにてさらに粉砕処理を行った。直方体状粒子a〜fと層状粒子a〜dの付着処理により得られた複合粒子を表3に示す。
なお、この製造方法において、組み合わせパターンJの場合、直方体状粒子と層状粒子の混合質量比を1:2とした場合に、被覆率が22%となった。
<着色粒子製造例>
スチレンアクリル樹脂 100質量部
カーボンブラック 8質量部
サリチル酸金属化合物 5質量部
パラフィンワックス 2質量部
上記材料を、ヘンシェルミキサーを用いて混合し、二軸押し出し混練機で溶融混練した後、ハンマーミルで粗粉砕し、ジェットミルで微粉砕した後、分級して重量平均粒径7μmの着色粒子を得た。
スチレンアクリル樹脂 100質量部
カーボンブラック 8質量部
サリチル酸金属化合物 5質量部
パラフィンワックス 2質量部
上記材料を、ヘンシェルミキサーを用いて混合し、二軸押し出し混練機で溶融混練した後、ハンマーミルで粗粉砕し、ジェットミルで微粉砕した後、分級して重量平均粒径7μmの着色粒子を得た。
着色粒子100質量部に対して、シリカ100質量部にジメチルシリコーンオイル20質量部で表面処理した疎水性シリカ(BET=220m2/g)1.0質量部をヘンシェルミキサーFM10Bにて、回転数:66S-1、時間:3分の条件で外添して外添パターンAのトナーを得た。
着色粒子100質量部に対して、シリカ100質量部にジメチルシリコーンオイル20質量部で表面処理した疎水性シリカ(BET=220m2/g)1.0質量部と、層状粒子と直方体状粒子の複合粒子1.0質量部とをヘンシェルミキサーFM10Bにて、回転数:66S-1、時間:3分の条件で外添して外添パターンBのトナーを得た。
着色粒子100質量部に対して、シリカ100質量部にジメチルシリコーンオイル20質量部で表面処理した疎水性シリカ(BET=220m2/g)1.0質量部と、層状無機粒子1.0質量部とをヘンシェルミキサーFM10Bにて、回転数:66S-1、時間:3分の条件で外添して外添パターンCのトナーを得た。
着色粒子100質量部に対して、シリカ100質量部にジメチルシリコーンオイル20質量部で表面処理した疎水性シリカ(BET=220m2/g)1.0質量部と、直方体状粒子1.0質量部とをヘンシェルミキサーFM10Bにて、回転数:66S-1、時間:2分の条件で外添した後、さらに回転数:66S-1、時間:2分の条件で層状無機粒子を追加して外添して外添パターンDのトナーを得た。
<実施例構成>
本実施例における無機粒子のクリーニング供給システムは表4の構成で行った。各種トナーおよび複合粒子を用い、供給パターンB、C場合には発泡樹脂ローラに粉体を供給する装置を設けた構成で、下記評価基準にて評価を行った。
本実施例における無機粒子のクリーニング供給システムは表4の構成で行った。各種トナーおよび複合粒子を用い、供給パターンB、C場合には発泡樹脂ローラに粉体を供給する装置を設けた構成で、下記評価基準にて評価を行った。
<評価方法>
クリーニング性1
クリーニング性の評価として30℃湿度80%RHの環境下で1%画像にて1万枚の画出しを行ない、そのときの画像について以下の基準にて評価した。
◎:トナーのクリーニングすり抜けはほとんど無い
○:トナークリーニングすり抜けは画像に出ないが、帯電ローラに付着しハーフトーン画像で僅かに見える
△:トナークリーニングすり抜けが画像に僅かに出ることがあるが目立たない
×:トナークリーニングすり抜けが画像に出て、目立つ
クリーニング性1
クリーニング性の評価として30℃湿度80%RHの環境下で1%画像にて1万枚の画出しを行ない、そのときの画像について以下の基準にて評価した。
◎:トナーのクリーニングすり抜けはほとんど無い
○:トナークリーニングすり抜けは画像に出ないが、帯電ローラに付着しハーフトーン画像で僅かに見える
△:トナークリーニングすり抜けが画像に僅かに出ることがあるが目立たない
×:トナークリーニングすり抜けが画像に出て、目立つ
クリーニング性2
クリーニング性の評価として30℃湿度80%RHの環境下で紙詰まりを想定し、未転写のベタ画像をクリーニングさせた後に画出しした場合のクリーニングすり抜けについて以下の基準にて評価した。
◎:トナーのクリーニングすり抜けはほとんど無い
○:トナークリーニングすり抜けは画像に出ないが、帯電ローラに付着しハーフトーン画像で僅かに見える
△:トナークリーニングすり抜けが画像に僅かに出ることがあるが目立たない
×:トナークリーニングすり抜けが画像に出て、目立つ
クリーニング性の評価として30℃湿度80%RHの環境下で紙詰まりを想定し、未転写のベタ画像をクリーニングさせた後に画出しした場合のクリーニングすり抜けについて以下の基準にて評価した。
◎:トナーのクリーニングすり抜けはほとんど無い
○:トナークリーニングすり抜けは画像に出ないが、帯電ローラに付着しハーフトーン画像で僅かに見える
△:トナークリーニングすり抜けが画像に僅かに出ることがあるが目立たない
×:トナークリーニングすり抜けが画像に出て、目立つ
画像流れ1
画像流れの評価として温度30℃湿度90%RHの環境下で5%画像の1万枚の画出しを行ない、1万枚画出し後に本体電源を切ってから、同環境にて48時間放置した後のデジタルハーフトーン画像および5ポイント文字画像を評価することにより行った。評価結果は以下のようにランク分けした。
◎:画像流れ無し
○:ハーフトーンハイライト飛びが僅かにあるが、文字は問題なし
△:文字のラインが若干細くなっているが十分読める
×:ハーフトーンハイライトが完全に飛び、文字もボケて読めない
画像流れの評価として温度30℃湿度90%RHの環境下で5%画像の1万枚の画出しを行ない、1万枚画出し後に本体電源を切ってから、同環境にて48時間放置した後のデジタルハーフトーン画像および5ポイント文字画像を評価することにより行った。評価結果は以下のようにランク分けした。
◎:画像流れ無し
○:ハーフトーンハイライト飛びが僅かにあるが、文字は問題なし
△:文字のラインが若干細くなっているが十分読める
×:ハーフトーンハイライトが完全に飛び、文字もボケて読めない
画像流れ2
画像流れの評価として温度30℃湿度90%RHの環境下において5%画像で1000枚の画出しを行った後、クリーニングへの無機粒子供給をストップさせた状態(クリーニング装置内の無機粒子供給を停止)でかつベタ白画像の1000枚の画出しを行った。この1000枚画出し後に本体電源を切ってから、同環境にて48時間放置した後のデジタルハーフトーン画像および5ポイント文字画像を評価した。評価結果は以下のようにランク分けした。
◎:画像流れ無し
○:ハーフトーンハイライト飛びが僅かにあるが、文字は問題なし
△:文字のラインが若干細くなっているが十分読める
×:ハーフトーンハイライトが完全に飛び、文字もボケて読めない
画像流れの評価として温度30℃湿度90%RHの環境下において5%画像で1000枚の画出しを行った後、クリーニングへの無機粒子供給をストップさせた状態(クリーニング装置内の無機粒子供給を停止)でかつベタ白画像の1000枚の画出しを行った。この1000枚画出し後に本体電源を切ってから、同環境にて48時間放置した後のデジタルハーフトーン画像および5ポイント文字画像を評価した。評価結果は以下のようにランク分けした。
◎:画像流れ無し
○:ハーフトーンハイライト飛びが僅かにあるが、文字は問題なし
△:文字のラインが若干細くなっているが十分読める
×:ハーフトーンハイライトが完全に飛び、文字もボケて読めない
帯電ローラ汚れ
帯電ローラ汚れの耐久性評価は温度15℃湿度5%RHの環境下で5%画像にて10万枚の画出しを行ない、そのときの画像がさつきの評価をすることにより行った。
帯電ローラ汚れの耐久性評価は温度15℃湿度5%RHの環境下で5%画像にて10万枚の画出しを行ない、そのときの画像がさつきの評価をすることにより行った。
画像がさつきの評価は出力されたハーフトーン画像を観察し、以下の基準で評価した。
○:がさつき無し
△:若干がさつきがあるが、目立たない
×:がさつきがあり、画像で目立つ
○:がさつき無し
△:若干がさつきがあるが、目立たない
×:がさつきがあり、画像で目立つ
ドラム融着
帯電装置耐久性は温度30℃湿度90%RHの環境下において5%画像にて10万枚の画出しを行ない、そのときの帯電装置により帯電された感光体表面電位について以下の基準にて評価した。
○:トナーおよび無機粒子の融着発生なし
△:無機粒子の軽微な融着が発声するが画ではほとんどわからない
×:無機粒子を核にしてトナーの感光体融着が発生し、画に出て目立つ
帯電装置耐久性は温度30℃湿度90%RHの環境下において5%画像にて10万枚の画出しを行ない、そのときの帯電装置により帯電された感光体表面電位について以下の基準にて評価した。
○:トナーおよび無機粒子の融着発生なし
△:無機粒子の軽微な融着が発声するが画ではほとんどわからない
×:無機粒子を核にしてトナーの感光体融着が発生し、画に出て目立つ
以上の基準にて本発明実施例および比較例を評価した結果を表5乃至表9に示す。
表5乃至表9の実施例の結果からわかるように、粒子形状が直方体状でかつ個数平均粒子径が0.05(μm)以上0.50(μm)以下の無機粒子が5面積%乃至50面積%の平均被覆率で表面に付着した層状無機粒子を感光体表面に供給し、該無機粒子をクリーニングブレードと感光体の当接部に到達させることで、無機粒子供給が枯渇した場合にも画像流れを防止でき、紙詰まり等の処理時に未転写のトナーが大量にクリーニングブレードに到達した際にも良好な感光体クリーニング性を発揮させることができる。
実施例1乃至12、実施例19乃至48、実施例55乃至72、および実施例79乃至96のように、直方体状無機粒子の個数平均粒径が該層状無機粒子の個数平均粒径の1/50(0.02)以上1/4(0.25)以下であると、感光体への無機粒子の融着を抑制しつつ、紙詰まり時のトナークリーニングをさらに良好に行うことができる。
実施例1乃至18、実施例25乃至42、実施例49乃至66、および実施例73乃至90のように、層状無機粒子が六方晶窒化ホウ素であると通常のクリーニング時により良好にトナーのクリーニング性能発揮できる。
実施例4乃至6、実施例10乃至12、実施例16乃至18、実施例22乃至24、実施例28乃至30、実施例34乃至36、実施例40乃至42、実施例46乃至48、実施例52乃至54、実施例58乃至60、実施例64乃至66、実施例70乃至72、実施例76乃至78、実施例82乃至84、実施例88乃至90、および実施例94乃至96のように、直方体状無機粒子が該層状無機粒子に付着した複合粒子がトナーに外添されていると、特別に無機粒子供給手段を設けなくてもよく、装置の省スペース化が図れる。
実施例1乃至3、実施例7乃至9、実施例13乃至15、実施例19乃至21、実施例25乃至27、実施例31乃至33、実施例37乃至39、実施例43乃至45、実施例49乃至51、実施例55乃至57、実施例61乃至63、実施例67乃至69、実施例73乃至75、実施例79乃至81、実施例85乃至87、および実施例91乃至93のように、転写工程下流かつクリーニングブレード上流において該無機粒子を感光体上に供給する手段を設けることで、クリーニングブレードへの無機粒子供給をムラなく行うことができ、帯電ローラの無機粒子による汚れがより均一になるために帯電ムラが画像に出にくくなる。
実施例1乃至実施例72にみられるように直方体粒子としてチタン酸ストロンチウムを用いることで、無機粒子供給が枯渇した際により効果的に画像流れを抑制できる。このより画像流れ抑制効果の高い直方体状粒子としてチタン酸ストロンチウムを用いたが、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウムでも同様の効果が得られる。
101 感光体
102 帯電ローラ
103 露光装置
104 現像装置
105 転写部材
106 定着装置
107 クリーニング装置
108 転写材
102 帯電ローラ
103 露光装置
104 現像装置
105 転写部材
106 定着装置
107 クリーニング装置
108 転写材
Claims (11)
- 感光体表面の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、現像されたトナー像を転写材に転写させ、感光体上の転写残トナーを感光体に当接されたクリーニングブレードにより除去する画像形成方法において、
層状無機粒子を感光体表面に供給してクリーニングブレードと感光体の当接部に到達させ、該層状無機粒子の表面には個数平均粒子径が0.05(μm)以上0.50(μm)以下の直方体状無機粒子が付着しており、該層状無機粒子の表面に対する該直方体状無機粒子の平均被覆率が5面積%乃至50面積%であることを特徴とする画像形成方法。 - 該直方体状無機粒子の個数平均粒径が該層状無機粒子の個数平均粒径の1/50以上1/4以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 層状無機粒子が六方晶窒化ホウ素であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
- 直方体状無機粒子がチタン酸ストロンチウムまたはチタン酸バリウムまたはチタン酸カルシウムであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該層状無機粒子および直方体状粒子の表面が炭素数12以上の炭化水素を有する有機分子により修飾されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該直方体状無機粒子が該層状無機粒子に付着した複合粒子がトナーに外添されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成方法。
- 転写工程下流かつクリーニングブレード上流において該無機粒子を感光体上に供給する手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成方法。
- クリーニングブレード上流に感光体と回転線速差を有する発泡樹脂ローラが当接配置されており、該発泡樹脂の発泡セル平均径が60μm以上200μm以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該弾性ローラの当接圧が0.3N/cm以上1.0N/cm以下、感光体との線速度差が5%以上80%以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該感光体が珪素原子を母体とする非単結晶材料で構成された光導電層を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成方法。
- 感光体表面粗さRzが層状無機粒子の個数平均粒径より小さいことを特徴とする請求項10に記載の画像形成方法。
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-
2008
- 2008-05-21 JP JP2008133074A patent/JP2009282217A/ja not_active Withdrawn
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