JP2009280048A - 音声操作認識装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの発話音声により適切な選局を自動的に行うことが可能な音声操作認識装置を提供する。
【解決手段】音声操作認識装置4は、音声認識部32が、ユーザが放送局名を発話した時の入力音声に基づく語彙データ52を抽出し、操作認識部33が、音声認識部32から語彙データ52が入力されると、認識辞書44を参照して語彙データ52に対応する指令データ54を選択する指令選択処理45を行い、この指令データ54に基づく制御コマンドをラジオチューナに出力する指令出力処理46を実行する。さらに、操作認識部33は、認識辞書44内の語彙データ52に含まれる放送局名、及び、指令データ54に含まれる周波数を、車両の現在位置と放送局テーブル47とに基づいて選択された放送局名および周波数に更新する辞書更新処理49を実行する。このため、放送局名に対して選局する周波数が一意に決定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、オーディオやナビゲーションの操作指示を、ユーザの発話音声に基づいて認識する音声操作認識装置に関する。
従来より、マイクロフォンからの入力音声と、内部に記憶する音声辞書内の語彙データとを照合して最も一致度が高い(即ち、尤度が高い)ものを抽出し、その抽出結果に応じた各種処理を実行するための操作指令を認識することにより、その認識した操作指令を自装置に接続されている他装置に出力する音声操作認識装置が知られている。
この種の音声操作認識装置の一例として、車両用のオーディオ機能とナビゲーション機能とを一体化したいわゆる車載AVN(Audio Visual Navigation)システムに用いられ、ハンズビジーやアイズビジーの状況にある運転者(即ち、ユーザ)の発話音声(名称や番号など)に基づいて、ユーザの意図するオーディオやナビゲーションの操作指示を認識するAVN用認識装置が知られている。
なお、AVN用認識装置では、入力音声に対する尤度の高いものが音声辞書内の語彙データに複数ある(つまり、入力音声に同音異義語が含まれている)場合、その入力音声に対応する語彙データを識別可能な二者択一の質問と、その質問に対するユーザからの回答とを繰り返し行う対話方式によって、ユーザの意図する操作指示を認識している(例えば、特許文献1参照)。
また、AVN用認識装置は、ユーザの意図する操作指示を認識すると、その認識した操作指示に応じて、目的地や経路地の設定,ルート変更,周辺施設の検索,地図表示の変更などを行うための制御コマンドをナビゲーション装置に出力したり、AM/FMラジオの選局を行うための指令信号をオーディオ装置に出力するように構成されている。
特開2001−215995号公報
ところで、AM/FMラジオの放送側である放送局は、一般的に放送エリアが都道府県単位で分かれており、さらにその放送エリア内に設置された複数の電波出力塔を介して自局の番組を放送している。このうち、AMラジオの放送局(以下、AM放送局という)には、例えば富山県を放送エリアとする北日本放送のように、自局の放送エリア内にアジア近隣諸国(韓国など)からの放送との混信が激しい地域(以下、混信エリアという)を有する放送局(以下、対象放送局という)が存在する。そして、このような対象放送局は、前述した混信を回避するために、混信エリア用の電波出力塔(いわゆる中継所)を別途設けて、その中継所から同じAM番組をFM放送で発信している。
しかし、従来のAVN用認識装置では、車両が混信エリア内を走行している際に、ラジオチューナがAM放送とFM放送との両方で対象放送局の番組を受信するため、運転者が対象放送局の番組を聴こうとして対象放送局名(例えば、北日本放送)を発話すると、対話方式を用いてAM放送またはFM放送のいずれかをユーザに選択させなければならなかった。
このため、ラジオチューナが受信可能な複数のラジオ放送局の中から既に一つのAM放送局(例えば、北日本放送)を選択したユーザにとって、再び二者択一の質問をされることが煩わしいという問題や、同じAM番組がFM放送でも発信されている理由を知らないユーザにとって、AM放送またはFM放送のいずれかの選択を迫られても困惑してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、ユーザの発話音声により適切な選局を自動的に行うことが可能な音声操作認識装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の音声操作認識装置は、車両に搭載される装置であって、放送局名を少なくとも含む語彙データと、その放送局名に対する周波数に選局するための選局指令を少なくとも含む指令データとが対応づけられた認識辞書が、辞書記憶手段に記憶され、放送局名とその放送局名に対する一ないし複数の周波数とが対応づけられた放送局テーブルが、テーブル記憶手段に記憶されている。
そして、語彙抽出手段が、ユーザの発話音声と最も尤度(類似度)が高い語彙データを抽出し、指令選択手段が、辞書記憶手段により記憶されている認識辞書から、語彙抽出手段により抽出した語彙データに対応する指令データを選択し、指令出力手段が、指令選択手段により選択された指令データが選局指令を示す場合、その指令データに基づく制御コマンドを放送受信機に出力するように構成されている。
さらに、位置取得手段が、車両の現在位置を表す位置情報を取得し、局名選択手段が、テーブル記憶手段により記憶されている放送局テーブルから、放送受信機の受信強度が予め設定された閾値以上である複数の周波数に対応する放送局名を選択する。
ここで、周波数選択手段が、局名選択手段により選択された同一の放送局名に対応する周波数が複数存在する場合、テーブル記憶手段により記憶されている放送局テーブルから、位置取得手段により取得した位置情報に基づいて規定される優先条件に従って一つの周波数を選択する。
そして、辞書更新手段が、局名選択手段および周波数選択手段により選択した放送局名および周波数に、辞書記憶手段により記憶されている認識辞書に含まれる放送局名および周波数を更新する。
このように構成された音声操作認識装置では、ユーザが放送局名を発話した時の入力音声に基づく選局指令(つまり、ユーザの意図する操作指示)を認識し、その認識した選局指令に基づく制御コマンドを放送受信機に出力すると共に、選局指令を認識する時に用いられる認識辞書を、車両の現在位置に応じた放送局名と周波数とを一対一に対応させたものに自動更新する。
したがって、本発明の音声操作認識装置によれば、ユーザにより発話された放送局名に対して選局するための周波数が、周波数を識別するためのいわゆる対話方式を用いることなく一意に決まるため、ユーザの発話音声により適切な選局を自動的に行うことができる。
また、請求項2に記載のように、放送受信機がAM/FM用ラジオチューナであれば、放送局テーブルは、放送局名に対する周波数毎に、その周波数の放送信号を発信する電波出力塔がカバーする放送エリアがさらに対応づけられており、優先条件は、車両の現在位置が、同一の放送局名に対するAM信号の放送エリアとFM信号の放送エリアとの重なる領域内である場合、FM信号の周波数を優先的に選択することが望ましい。
このように構成された音声操作認識装置によれば、アジア近隣諸国(韓国など)からのAM信号との混信が激しい地域(例えば、富山県の新川局エリア)を走行中であっても、その混信を避けるための電波出力塔から発信されている同じAM番組のFM信号を自動選局することができる。
なお、音声操作認識装置は、請求項3に記載のように、同一番組をAM信号及びFM信号で配信する複数の放送局名からなる同一名称リストが、リスト記憶手段に記憶され、周波数選択手段が、リスト記憶手段により記憶されている同一名称リストを検索することによって、局名選択手段により選択された同一の放送局名に対応する周波数が複数存在するか否かを判断することが望ましい。
この場合、放送受信機の受信強度が高い周波数に対応する放送局名の中に、例えば新川局エリアを有する北日本放送のように同じAM番組をFM信号でも放送している放送局名が存在するか否かを迅速に判断することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
<AVNシステムの全体構成>
図1は、本実施形態のAVNシステム1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、AVNシステム1は、車両用のオーディオヴィジュアル(Audio Visual;以下、AVという)機能とナビゲーション(Navigation;以下、NAVIという)機能とを一体化した車載システムであり、AV機能を実現するためのAVユニット2と、NAVI機能を実現するためのNAVIユニット3と、ユーザの発話音声からこれらユニット2,3に対する操作指示を認識する音声操作認識装置4とからなる。そして、AVユニット2,NAVIユニット3,音声操作認識装置4が、車内に設置されたローカルエリアネットワーク(以下、車内LANという)10を介して、音声を出力するための音声出力部5と、画像を表示するための画像表示部6とに接続されている。
<NAVIユニットの構成>
NAVIユニット3は、車両の現在位置を検出する位置検出器11と、地図データを入力する地図データ入力器12と、ユーザからの各種指示(以下、ユーザ指示という)を直接入力するための操作スイッチ群13と、リモコン14aを介してユーザ指示を入力するためのリモコンセンサ14と、車両外部との無線通信を行う外部通信機15と、これら各装置11〜15或いは車内LAN10を介した音声操作認識装置4からの入力に応じて各種処理を実行し、外部通信機15の他に車内LAN10を介して音声出力部5,画像表示部6,AVユニット2を制御するNAVI制御部16とを備えている。
このうち、位置検出器11は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの電波をGPSアンテナAgを介して受信してその受信信号を出力するGPS受信機11aと、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ11bと、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出するための距離センサ11cと、地磁気から進行方位を検出するための地磁気センサ11dとを備えている。そして、これら各センサ11a〜11dは、車両の現在位置や進行方向などを算出するための各検出信号を出力する。
地図データ入力器12は、図示は省略するが、ハードディスクやDVD−RAM等の書き込み可能な地図記憶媒体に記憶されている周知の地図データや案内用の音声データ、地図データ上の多種多様な施設に関する情報が記憶されている施設データ等の各種データを入力するための装置である。
操作スイッチ群13は、画像表示部6の表示面と一体に構成されたタッチパネル及び画像表示部6の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等から構成されている。なお、タッチパネルには、感圧方式,電磁誘導方式,静電容量方式,或いはこれらを組み合わせた方式など各種の方式があるが、そのいずれを用いてもよい。また、リモコン14aは、図示を省略するが、複数の操作スイッチが設けられ、ユーザによるスイッチ操作によりリモコンセンサ14を介してユーザ指示を入力可能に構成されている。
外部通信機15は、各種の情報収集機器などからの情報を入力するためのものであり、例えば道路近傍に配置されたVICS(Vehicle Information and Communication System;道路交通情報システム)サービス用の固定局から受信した電波ビーコン信号および光ビーコン信号などを入力すると共に、NAVI制御部16からの入力に応じて車両情報やユーザ情報などを送信する。
NAVI制御部16は、CPU,ROM,RAM,I/O及びバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMに記憶されたプログラムに従って、CPUが、位置検出器11から入力される各検出信号と、地図データ入力器12から読み込んだ各種データとに基づき、座標および進行方向の組として車両の現在位置を算出する位置算出処理を行う。
そして、NAVI制御部16は、車両の現在位置が予め設定された行政区間(市や郡など)の境界線を越えると、車内LAN10を介してAVユニット2に後述するサーチ指令信号を出力すると共に、音声操作認識装置4から後述する位置要求信号が入力されると、位置算出処理の処理結果である位置情報を、車内LAN10を介して音声操作認識装置4に出力する。
また、NAVI制御部16は、操作スイッチ群13、リモコンセンサ14、或いは音声操作認識装置4から入力されるユーザ指示に基づいて、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に求める経路計算処理や、目的地の周辺施設を検索する施設検索処理、車両の現在位置付近や所定範囲の地図を選択する地図選択処理などを行い、これらの処理結果を、車内LAN10を介して音声出力部5及び画像表示部6に出力する。
なお、本実施形態のNAVI制御部16は、操作スイッチ群13又はリモコンセンサ14を介して入力されるAVユニット2に対するユーザ操作を、車内LAN10を介してAVユニット2に出力するように構成されている。
<AVユニットの構成>
AVユニット2は、AM/FM放送の受信を行うAM/FM用ラジオチューナ(以下、単に「ラジオチューナ」という)21と、TV放送の受信を行うテレビチューナ22と、CDやDVDに記憶された音声データや画像データを入力するCD/DVD再生機23と、ハードディスクに記憶された音楽データを入力する音楽サーバ24と、これら各装置21〜24の制御を行うAV制御部25とを備えている。
このうち、ラジオチューナ21は、ラジオ放送局により電波出力塔を介して放送される電波(以下、放送信号という)を、ラジオアンテナArを介して選局および受信すると共に、その受信した放送信号を復調して得られる音声データを、車内LAN10を介して音声出力部5に出力する。
AV制御部25は、CPU,ROM,RAM,I/O及びバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMに記憶されるプログラムに基づいて、CPUが、各装置21〜24から入力される各種データを、車内LAN10を介して音声出力部5又は画像表示部6に出力するためのAVソースの切替やAM/FMラジオの選局といった再生制御処理を実行する。
また、AV制御部25は、NAVIユニット3からサーチ指令信号が入力されると、ラジオアンテナArが受信可能な放送信号を、AM放送信号およびFM放送信号毎にラジオチューナ21を介してサーチし、受信強度がAM/FM毎に予め設定された閾値を上回る放送信号を選択して、その選択した放送信号の周波数であるAM周波数およびFM周波数からなる周波数データ列を、車内LAN10を介して音声操作認識装置4に出力する。
<音声認識装置の構成>
音声操作認識装置4は、ユーザが発話する音声(以下、発話音声という)を集音する音声入力部31と、音声入力部31が集音した音声(以下、入力音声という)について音声認識を行う音声認識部32と、音声認識部32からの入力に基づいてユーザの操作指示を認識し、AVユニット2やNAVIユニット3に対する制御コマンドを生成する操作認識部33とを備えている。
次に、図2は、音声操作認識装置4の詳細を示すブロック図である。なお、音声認識部32,操作認識部33は、いずれも、CPU,ROM,RAM,EEPROM,DSP(デジタルシグナルプロセッサ)等を備えた周知のマイクロコンピュータ上で実行される処理として実現される。
図2に示すように、音声認識部32は、音声認識の認識対象となる各単語について、その単語を発話した時の音声の周波数スペクトルに現れる特徴を抽出してなる音声データ51(図3参照)を登録した音声辞書42を備えている。なお、本実施形態の音声辞書42は、図3に示すように、放送局名61(図6参照)を含む語彙を表す語彙データ52と、語彙(つまり名称)の読み方を表す名称読みデータ53とが、音声データ51に対応づけられて記憶されている。
そして、音声認識部32では、まず、入力音声の波形をFFT(高速フーリエ変換)することにより周波数スペクトルを求め、入力音声の特徴を抽出するスペクトル分析処理41を実行する。
このスペクトル分析処理41により入力音声の音声データ51が抽出されると、この抽出された音声データ51と、音声辞書42に登録された音声データ51とを比較して最も尤度(類似度)が高い語彙データ52を抽出し、その抽出結果(マッチングの有無を含む)を操作認識部33に通知する音声マッチング処理43を実行する。
なお、本実施形態の音声マッチング処理43では、音声データ51に対応する語彙データ52があった場合、その語彙データ52を操作認識部33に出力する。また、この音声マッチング処理43は、周知の技法を用いればよく、例えば、ニューラルネット、DP(Dynamic Programming)マッチング、HMN(Hidden Markov Model)等を用いることができる。
一方、操作認識部33は、図2に示すように、語彙データ52に対応する操作指令を登録した書き替え可能な認識辞書44を備えている。なお、本実施形態の認識辞書44は、操作認識部33内のEEPROMに記憶され、図4に示すように、放送局名61(図6参照)を少なくとも含む語彙データ52と、その放送局名61に対する周波数62(図6参照)に選局するための選局指令を少なくとも含む指令データ54とが対応づけられて記憶されている。
そして、操作認識部33では、まず、前述した音声マッチング処理43により入力音声の音声データ51に対応する語彙データ52が入力されると、認識辞書44を参照して語彙データ52に対応する指令データ54を選択する指令選択処理45を実行する。
この指令選択処理45により入力音声の指令データ54が選択されると、この選択された指令データ54に基づく制御コマンドを、車内LAN10を介してAVユニット2又はNAVIユニット3に出力する指令出力処理46を実行する。例えば、指令出力処理46では、指令選択処理45により選択された指令データ54が選局指令を示す場合、その選局指令に基づく周波数に選局するための制御コマンドを、車内LAN10を介してAV制御部25(図1参照)に出力する。
また、操作認識部33内のEEPROMには、図2に示すように、AM放送局とFM放送局に関する各種情報を登録した放送局テーブル47と、AM放送局のうち同一番組をAM信号及びFM信号で配信する複数の放送局名61(図6参照)を登録した同一名称リスト48(図5参照)とが格納されている。
なお、本実施形態の放送局テーブル47は、図6に示すように、放送局名61と、その放送局名61に対する一ないし複数の周波数62と、その周波数62の放送信号を発信する電波出力塔の所在地名63と、その所在地名63を有する電波出力塔がカバーする放送エリア64とが対応づけられている。ちなみに、放送エリア64は、緯度および経度で表される電波出力塔の位置情報と、その電波出力塔から発信される放送信号の発信強度とに基づいて算出された領域が登録されている。
そして、操作認識部33では、認識辞書44の語彙データ52及び指令データ54に含まれる放送局名61及び周波数62を更新する辞書更新処理49を実行する。
<辞書更新処理>
ここで、図7は、操作認識部33が実行する辞書更新処理49の詳細を示すフローチャートである。
図7に示すように、辞書更新処理49は、車内LAN10を介してAV制御部25から周波数データ列を入力すると開始され、まず、放送局テーブル47を参照して、周波数データ列に含まれているAM周波数およびFM周波数に対応する放送局名61を選択し(S110)、車内LAN10を介してNAVI制御部16に位置要求信号を出力することによって位置情報をNAVIユニット3から取得する(S120)。
次に、先のS110で選択した放送局名61が同一名称リスト48に含まれているか否かを検索し(S130)、同一名称リスト48に含まれていると判断した場合(S140;YES)、放送局テーブル47から、先のS120で取得した位置情報に基づいて規定される優先条件に従って一つの周波数62を選択する(S150)。但し、先のS110で選択した放送局名61が同一名称リスト48に含まれていない場合(S140;NO)には、S150を省略する。
なお、本実施形態の優先条件は、車両の現在位置が、同一の放送局名61に対するAM信号の放送エリア64とFM信号の放送エリア64とが重なる領域(以下、混信エリアという)内であれば、FM信号の放送エリア64に対応する周波数62を選択し、混信エリア内でなければ、AM信号の放送エリア64に対応する周波数62を選択するように規定されている。
ちなみに、本実施形態の優先条件は、例えば富山県を放送エリアとする北日本放送のように、自局の放送エリア内にアジア近隣諸国(韓国など)からの放送との混信が激しい地域(即ち、混信エリア)を有するAM放送局が存在し、このようなAM放送局が、混信を回避するために、混信エリア用の電波出力塔を別途設けて、その電波出力塔から同じAM番組をFM放送で発信している現状に基づいている。
そして、先のS110及びS150で選択した放送局名61及び周波数62に、認識辞書44の語彙データ52及び指令データ54に含まれる放送局名61及び周波数62を更新し(S160)、辞書更新処理を終了する。
なお、上記実施形態において、音声認識部32が語彙抽出手段、操作認識部33内のEEPROMが辞書記憶手段,テーブル記憶手段,及びリスト記憶手段、指令選択処理45が指令選択手段、指令出力処理46が指令出力手段、S120が位置取得手段、S110が局名選択手段、S150が周波数選択手段、S160が辞書更新手段に相当する。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の音声操作認識装置4では、ユーザが放送局名61を発話した時の入力音声に基づく選局指令を認識し、その認識した選局指令に基づく制御コマンドを、車内LAN10を介してAV制御部25(ラジオチューナ21)に出力すると共に、選局指令を認識する時に用いられる認識辞書44を、車両の現在位置に応じた放送局名61と周波数62とを一対一に対応させたものに自動更新する。
したがって、本実施形態の音声操作認識装置4によれば、ユーザにより発話された放送局名61に対して選局するための周波数62が、周波数62を識別するためのいわゆる対話方式を用いることなく一意に決まるため、ユーザの発話音声により適切な選局を自動的に行うことができる。
また、本実施形態のAVNシステム1では、NAVIユニット3が、車両の現在位置が予め設定された行政区間(市や郡など)の境界線を越えると、AVユニット2にサーチ指令信号を出力し、このサーチ指令信号を入力したAVユニット2が、受信強度が高い放送信号の周波数からなる周波数データ列を音声操作認識装置4に出力し、音声操作認識装置4が、周波数データ列を入力すると、辞書更新処理49を実行する。
したがって、本実施形態のAVNシステム1によれば、一般的な電波出力塔の放送エリアより狭い領域毎に認識辞書44を自動更新するため、ユーザの発話音声により適切な選局を行うための事前準備を確実に行うことができる。
なお、本実施形態のAVNシステム1では、音声操作認識装置4が、車内LAN10を介してAVユニット2及びNAVIユニット3に接続されているため、ハンズビジーやアイズビジーの状況にあっても、運転者が発話するだけで、オーディオ操作とナビゲーション操作とを共に実現することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態のAVNシステム1では、音声操作認識装置4が、車内LAN10を介してAVユニット2及びNAVIユニット3に接続されているが、これらに限らず、エアコン等の他装置にも接続されていてもよい。
また、上記実施形態の音声操作認識装置4は、認識辞書44や、放送局テーブル47、同一名称リスト48を、操作認識部33内のEEPROMに格納しているが、これに限定されるものではなく、認識辞書44は、書き替え可能な他のメモリ(RAM等)に格納されていてもよいし、放送局テーブル47及び同一名称リスト48は、不揮発性の他のメモリ(ROM等)に格納されていてもよい。
なお、上記実施形態の辞書更新処理49は、受信強度が高い放送信号の周波数からなる周波数データ列を入力すること(ひいては、車両の現在位置が予め設定された行政区間(市や郡など)の境界線を越えること)をトリガとして開始されるが、これに限るものではなく、例えば車両のイグニッションスイッチのオン時や一定時間経過時などをトリガとしても構わない。
さらに言えば、上記実施形態の辞書更新処理49は、ラジオチューナ21に対する選局指令の更新に適用されているが、これに限らずに、例えばテレビ放送局の放送エリア内で混信エリアが存在する状況が発生し、その混信エリア用の電波出力塔から例外的に異なる周波数を発信するようになれば、テレビチューナ22に対する選局指令の更新に適用されてもよい。
本実施形態のAVNシステム1の構成を示すブロック図。 本実施形態の音声操作認識装置4の詳細を示すブロック図 音声認識部32が備える音声辞書42を説明するための一覧表。 操作認識部33が備える認識辞書44を説明するための一覧表。 操作認識部33が備える同一名称リスト48を説明するための一覧表。 操作認識部33が備える放送局テーブル47を説明するための一覧表。 操作認識部33が実行する辞書更新処理49の詳細を示すフローチャート。
符号の説明
1…AVNシステム、2…AVユニット、3…NAVIユニット、4…音声操作認識装置、5…音声出力部、6…画像表示部、10…車内LAN、11…位置検出器、12…地図データ入力器、16…NAVI制御部、21…ラジオチューナ、22…テレビチューナ、25…AV制御部、31…音声入力部、32…音声認識部、33…操作認識部、41…スペクトル分析処理、42…音声辞書、43…音声マッチング処理、44…認識辞書、45…指令選択処理、46…指令出力処理、47…放送局テーブル、48…同一名称リスト、49…辞書更新処理。

Claims (3)

  1. 車両に搭載される音声操作認識装置であって、
    ユーザの発話音声と最も尤度が高い語彙データを抽出する語彙抽出手段と、
    放送局名を少なくとも含む語彙データと、該放送局名に対する周波数に選局するための選局指令を少なくとも含む指令データとが対応づけられた認識辞書を記憶する辞書記憶手段と、
    前記辞書記憶手段が記憶する認識辞書から、前記語彙抽出手段により抽出した語彙データに対応する指令データを選択する指令選択手段と、
    前記指令選択手段により選択された指令データが前記選局指令を示す場合、該指令データに基づく制御コマンドを放送受信機に出力する指令出力手段と、
    前記車両の現在位置を表す位置情報を取得する位置取得手段と、
    前記放送局名と該放送局名に対する一ないし複数の周波数とが対応づけられた放送局テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記テーブル記憶手段が記憶する放送局テーブルから、前記放送受信機の受信強度が予め設定された閾値以上である複数の周波数に対応する放送局名を選択する局名選択手段と、
    前記局名選択手段により選択された同一の放送局名に対応する周波数が複数存在する場合、前記テーブル記憶手段が記憶する放送局テーブルから、前記位置取得手段により取得した位置情報に基づいて規定される優先条件に従って一つの周波数を選択する周波数選択手段と、
    前記局名選択手段および前記周波数選択手段により選択した放送局名および周波数に、前記辞書記憶手段が記憶する認識辞書に含まれる放送局名および周波数を更新する辞書更新手段と、
    を備えることを特徴とする音声操作認識装置。
  2. 前記放送受信機は、AM/FM用ラジオチューナであり、
    前記放送局テーブルは、前記放送局名に対する周波数毎に、該周波数の放送信号を発信する電波出力塔がカバーする放送エリアがさらに対応づけられており、
    前記優先条件は、前記車両の現在位置が、同一の放送局名に対するAM信号の放送エリアとFM信号の放送エリアとの重なる領域内である場合、FM信号の周波数を優先的に選択することであることを特徴とする請求項1に記載の音声操作認識装置。
  3. 同一番組をAM信号及びFM信号で配信する複数の放送局名からなる同一名称リストを記憶するリスト記憶手段を備え、
    前記周波数選択手段は、前記リスト記憶手段が記憶する同一名称リストを検索することによって、前記局名選択手段により選択された同一の放送局名に対応する周波数が複数存在するか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の音声操作認識装置。
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