JP2009278922A - チトクロームp4502c9及び2c19の一塩基変異多型の塩基を検出するプライマ、プローブ、当該プライマ及びプローブを備えるキット、当該キットを備える検出装置、並びに、検出方法 - Google Patents

チトクロームp4502c9及び2c19の一塩基変異多型の塩基を検出するプライマ、プローブ、当該プライマ及びプローブを備えるキット、当該キットを備える検出装置、並びに、検出方法 Download PDF

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【課題】チトクロームP450 2C9及び2C19の一塩基変異多型の塩基を迅速に検出するのに好適なキット等を提供する。
【解決手段】チトクロームP450 2C9又は2C19遺伝子の所定の領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有するプローブと、当該遺伝子の所定の領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするDNAを有するプローブと、からなるキットにより、当該遺伝子の一塩基変異多型の塩基配列を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、チトクロームP450 2C9及び2C19の一塩基変異多型の塩基を迅速に検出するのに好適なプライマ及びプローブを備えるキット、及び、検出方法等に関する。
ヒトゲノムの塩基配列を比較すると、個人毎に異なる箇所が存在することが知られている。これは、一塩基変異多型(SNP; Single Nucleotide Polymorphism)と呼ばれる。
SNP部位は、ヒトゲノム中に数百万箇所あると考えられている。これらのSNPには、タンパク質の発現調節又は機能等に影響を与えるものがあり、体質や疾病に対する易罹患性等の個人差に関与しているものがあると知られている。したがって、SNPに関する情報を得ることによって、個人の体質に応じた医療、いわゆるオーダーメイド医療を行うことができる。
チトクロームP450(以下、CYP)は、肝臓に存在する薬物代謝酵素である。CYPは、CYP1、CYP2等の複数のファミリを含んでいる。また、CYP2のサブファミリとしてCYP2C9、CYP2C19等が存在する。
CYPに存在するSNPは、薬物排出、薬物取り込みなどの薬物の体内での動態(薬物動態)に関与し、例えば、抗てんかん薬であるフェニトインの効果や副作用に影響を及ぼすことが知られている。
CYPに存在するSNPを検出する方法として、PCR−RFLP(Polymerase Chain Reaction-Restriction Fragment Length Polymorphism)法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このPCR−RFLP法は、PCR増幅後、制限酵素処理を行い電気泳動することによってSNPを検出している。
特開平10−14585号公報
しかしながら、臨床では多数の検体について限られた時間内に検査を行う必要がある。従って、SNPを迅速に検出する技術が求められている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、CYP 2C9及び2C19のSNPを迅速に検出するのに好適なプライマ、プローブ、当該プライマ及びプローブを備えるキット、当該キットを備える検出装置、並びに、検出方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るフォワードプライマは、
チトクロームP450 2C9遺伝子の3383から3403領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るリバースプライマは、
チトクロームP450 2C9遺伝子の3676から3697領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るプローブは、
チトクロームP450 2C9遺伝子の3560から3594領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の3596から3614領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするDNAを有することを特徴とする。
前記3560から3594領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、3’末端がFluoresceinで標識され、前記3596から3614領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、5’末端がLCRed640で標識され、3’末端がPhosphorylationで標識される、ことも可能である。
チトクロームP450 2C9遺伝子の3608領域に示す一塩基変異多型の塩基がシトシンであるときに、当該一塩基変異多型の塩基を検出する、ことも可能である。
上記の目的を達成するため、本発明の第4の観点に係るキットは、
前記プライマ、並びに、前記プローブを備えることを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第5の観点に係るフォワードプライマは、
チトクロームP450 2C9遺伝子の42510から42530領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第6の観点に係るリバースプライマは、
チトクロームP450 2C9遺伝子の42726から42746領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第7の観点に係るプローブは、
チトクロームP450 2C9遺伝子の42602から42625領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の42627から42649領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするDNAを有することを特徴とする。
前記42602から42625領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、3’末端がFluoresceinで標識され、前記42627から42649領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、5’末端がLCRed640で標識され、3’末端がPhosphorylationで標識される、ことも可能である。
チトクロームP450 2C9遺伝子の42614領域に示す一塩基変異多型の塩基がシトシンであるときに、当該一塩基変異多型の塩基を検出する、ことも可能である。
上記の目的を達成するため、本発明の第8の観点に係るキットは、
前記プライマ、並びに、前記プローブを備えることを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第9の観点に係るフォワードプライマは、
チトクロームP450 2C19遺伝子の19115から19134領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第10の観点に係るリバースプライマは、
チトクロームP450 2C19遺伝子の19353から19373領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第11の観点に係るプローブは、
チトクロームP450 2C19遺伝子の19146から19163領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の19165から19204領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするDNAを有することを特徴とする。
前記19146から19163領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、3’末端がFluoresceinで標識され、前記19165から19204領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、5’末端がLCRed640で標識され、3’末端がPhosphorylationで標識される、ことも可能である。
チトクロームP450 2C19遺伝子の19154領域に示す一塩基変異多型の塩基がグアニンであるときに、当該一塩基変異多型の塩基を検出する、ことも可能である。
ストランドから構成される、ことも可能である。
上記の目的を達成するため、本発明の第12の観点に係るキットは、
前記プライマ、並びに、前記プローブを備えることを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第13の観点に係るフォワードプライマは、
チトクロームP450 2C19遺伝子の17848から17869領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第14の観点に係るリバースプライマは、
チトクロームP450 2C19遺伝子の18150から18169領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第15の観点に係るプローブは、
チトクロームP450 2C19遺伝子の17934から17951領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の17953から17988領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするDNAを有することを特徴とする。
前記17934から17951領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、3’末端がFluoresceinで標識され、前記17953から17988領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、5’末端がLCRed640で標識され、3’末端がPhosphorylationで標識される、ことも可能である。
チトクロームP450 2C19遺伝子の17948領域に示す一塩基変異多型の塩基がグアニンであるときに、当該一塩基変異多型の塩基を検出する、ことも可能である。
ストランドから構成される、ことも可能である。
上記の目的を達成するため、本発明の第16の観点に係るキットは、
前記プライマ、並びに、前記プローブを備えることを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第17の観点に係る検出装置は、
前記キットのうち少なくともいずれかの1つのキットを備えることを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第18の観点に係る検出方法は、
チトクロームP450 2C9遺伝子の3383から3403領域と当該遺伝子の3676から3697領域との間でDNAを伸長する伸長工程と、
当該遺伝子の3560から3594領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の3596から3614領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするハイブリダイゼーション工程と、
当該遺伝子の3608領域に示す一塩基変異多型の塩基を検出する検出工程と、を有する、
ことを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第19の観点に係る検出方法は、
チトクロームP450 2C9遺伝子の42510から42530領域と当該遺伝子の42726から42746領域との間でDNAを伸長する伸長工程と、
当該遺伝子の42602から42625領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の42627から42649領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするハイブリダイゼーション工程と、
当該遺伝子の42614領域に示す一塩基変異多型の塩基を検出する検出工程と、を有する、
ことを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第20の観点に係る検出方法は、
チトクロームP450 2C19遺伝子の19115から19134領域と当該遺伝子の19353から19373領域との間でDNAを伸長する伸長工程と、
当該遺伝子の19146から19163領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の19165から19204領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするハイブリダイゼーション工程と、
当該遺伝子の19154領域に示す一塩基変異多型の塩基を検出する検出工程と、を有する、
ことを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明の第21の観点に係る検出方法は、
チトクロームP450 2C19遺伝子の17848から17869領域と当該遺伝子の18150から18169領域との間でDNAを伸長する伸長工程と、
当該遺伝子の17934から17951領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の17953から17988領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするハイブリダイゼーション工程と、
当該遺伝子の17948領域に示す一塩基変異多型の塩基を検出する検出工程と、を有する、
ことを特徴とする。
前記検出工程は、薬の副作用を検出する、ことも可能である。
前記薬は、抗てんかん薬である、ことも可能である。
前記抗てんかん薬は、フェニトインである、ことも可能である。
本発明によれば、CYP 2C9及び2C19の一塩基変異多型の塩基を迅速に検出することができる。
(プライマ及びプローブ)
本実施形態に係るフォワードプライマ、リバースプライマ及びプローブは、チトクロームP450(CYP)のファミリであるCYP 2C9及び2C19に存在する一塩基変異多型の塩基(SNP)をスクリーニング(検出)する。
図1及び図2は、CYP 2C9遺伝子の塩基配列である。また、図3及び図4は、CYP 2C19遺伝子の塩基配列である。これらの塩基配列は、米国NCBI(National Center for Biotechnology Information)より引用したものである。
遺伝子DNAにおいて、フォワード側とは、図1から図4の遺伝子DNAの上流側をいい、リバース側とは、図1から図4の遺伝子DNAの下流側をいう。当該遺伝子DNAは、左から右に向かって5’から3’の配列となっている。
ここで、配列表の配列番号1に示す塩基配列をフォワードプライマ1とする。フォワードプライマ1は、図1に示すフォワードプライマの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号2に示す塩基配列をリバースプライマ1とする。リバースプライマ1は、図1に示すリバースプライマの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号3及び4に示す塩基配列をプローブ1とする。プローブ1は、図1に示すプローブの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号5に示す塩基配列をフォワードプライマ2とする。フォワードプライマ2は、図2に示すフォワードプライマの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号6に示す塩基配列をリバースプライマ2とする。リバースプライマ2は、図2に示すリバースプライマの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号7及び8に示す塩基配列をプローブ2とする。プローブ2は、図2に示すリプローブの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号9に示す塩基配列をフォワードプライマ3とする。フォワードプライマ3は、図3に示すフォワードプライマの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号10に示す塩基配列をリバースプライマ3とする。リバースプライマ3は、図3に示すリバースプライマの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号11及び12に示す塩基配列をプローブ3とする。プローブ3は、図3に示すリプローブの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号13に示す塩基配列をフォワードプライマ4とする。フォワードプライマ4は、図4に示すフォワードプライマの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号14に示す塩基配列をリバースプライマ4とする。リバースプライマ4は、図4に示すリバースプライマの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
配列表の配列番号15及び16に示す塩基配列をプローブ4とする。プローブ4は、図4に示すリプローブの塩基配列と、同一、相補的、又は逆相補的な配列を有する。
ここで、相補的とは、各塩基のa(アデニン)とt(チミン)とを、g(グアニン)とc(シトシン)とを入れ換えた状態をいう。また、逆相補的とは、塩基配列の5’末端と3’末端とを入れ換えた状態をいう。
本フォワードプライマ及びリバースプライマは、配列番号1、2、5、6、9、10、13及び14に示す塩基配列のうち連続する15塩基以上の塩基配列を有する核酸、又は該核酸の10%以下の塩基が置換された核酸を有することもできる。プライマのサイズは、15塩基以上43塩基以下であるが、18塩基から30塩基程度が好ましい。
なお、塩基の置換は、できるだけ少ない方が好ましく、置換がないことが最も好ましく、置換がある場合でも1塩基、とりわけ、5’末端又はその近傍に置換があることが比較的好ましい。
通常、プライマは3’末端にリン酸を経由して5’末端が付き、5’末端から3’末端の方向に伸びる。しかし、5’末端から少し離れた箇所で5’末端から3’末端の方向に伸び、さらにここから少し離れた箇所でまた5’末端から3’末端の方向に伸びることも可能である。つまり、後ずさりするようにして、3’末端から5’末端の方向に伸びる。このような後ずさりによって、相補的又は逆相補的なプライマでも対象遺伝子を複製・増幅することができる。
したがって、本フォワードプライマ、リバースプライマ及びプローブは、同一な塩基配列に限られず、相補的又は逆相補的に置き換えることもできる。
本プライマは、キャピラリチューブ(内径が0.5mmから1mm程度、内容積が10μlから20μl程度の毛管)内でPCR(Polymerase Chain Reaction)を行うために使用される。
なお、本プライマは、キャピラリチューブ内で行うPCRに限定されず、他のPCRにも適用できる。
なお、「領域」、「区域」、「断片」の語は、直鎖型デオキシ又はリボ核酸分子、すなわちDNA又はRNA上の少なくとも一つの連続した部分を意味する。DNA又はRNAは、この分子のヌクレオチドの数で測定して、その分子の特定の数のヌクレオチドの、特定の位置の、読み下流及び・又は上流の5’末端から3’末端方向に好ましくはその分子の200、100、50、40、30、20、10、5、4、3又は2個のヌクレオチドからなる。
次に、本実施形態に係るプローブについて説明する。
本プローブは、図1から図4に示すプローブ領域の塩基配列又は相補鎖に、1塩基から5塩基の間隔を空けてハイブリダイズする。本プローブは、配列番号3、4、7、8、11、12、15及び16に示す塩基配列のうち連続する15塩基以上の一組の核酸を有する。プローブのサイズは、15塩基以上であるが、18塩基から35塩基程度が好ましい。
プローブ1及び2のいずれか一方の核酸(塩基配列が短い核酸)は、図1及び2に示すように、CYP 2C9遺伝子のSNP部位を含む領域とハイブリダイズする。また、プローブ3及び4のいずれか一方の核酸(塩基配列が短い核酸)は、図3及び4に示すように、CYP 2C19遺伝子のSNP部位を含む領域とハイブリダイズする。
また、本プローブには、ハイブリダイズした状態において各核酸の互いに近接する末端領域に、共働して、FRET(Fluorescence Resonance Energy Transfer)効果を生じる蛍光色素がそれぞれ結合される。
各蛍光色素は、増幅産物とハイブリダイズした状態において、各核酸の互いに近接する末端領域、好ましくは、末端のヌクレオチドに結合される。
例えば、プローブがアンチセンス鎖(対象となる核酸をセンス鎖とした場合の逆側の鎖)とハイブリダイズする場合、センス鎖を基準として上流の領域にハイブリダイズするプローブの3’末端にドナー色素(又はアクセプタ色素)を結合する。下流の領域にハイブリダイズするプローブの5’末端にアクセプタ色素(又はドナー色素)を結合する。一組のプローブが増幅産物にハイブリダイズした状態では、ドナー色素とアクセプタ色素とが近接して存在するため、これらが協働してFRET効果が起こる。従って、増幅産物の測定が可能になる。
ここで、ドナー蛍光色素は、例えば、Fluorescein、Phosphorylationである。また、アクセプタ蛍光色素は、例えば、LCRed640、LCRed705である。
本プローブには、FRET効果のための蛍光色素・発光酵素などの発色成分が予め又は事前に、若しくは後で又は事後に混合され、この発色成分は本プローブに結合・標識される。
なお、プローブ3及び4は、ストランドからなる。ここで、ストランドとは、二重螺旋構造の片側部分を示す。
フォワードプライマ1、リバースプライマ1及びプローブ1は、CYP 2C9遺伝子の3608番目の塩基がc(シトシン)かt(チミン)であるかを検出する。つまり、当該プライマ及びプローブは、CYP 2C9*2をスクリーニングすることができる。
フォワードプライマ2、リバースプライマ2及びプローブ2は、CYP 2C9遺伝子の42614番目の塩基がa(アデニン)かc(シトシン)であるかを検出する。つまり、当該プライマ及びプローブは、CYP 2C9*3をスクリーニングすることができる。
フォワードプライマ3、リバースプライマ3及びプローブ3は、CYP 2C19遺伝子の19154番目の塩基がg(グアニン)かa(アデニン)であるかを検出する。つまり、当該プライマ及びプローブは、CYP 2C19*2をスクリーニングすることができる。
フォワードプライマ4、リバースプライマ4及びプローブ4は、CYP 2C19遺伝子の19748番目の塩基がg(グアニン)かa(アデニン)であるかを検出する。つまり、当該プライマ及びプローブは、CYP 2C19*2をスクリーニングすることができる。
(キット及び検出装置)
次に、本実施形態に係るプライマ及びプローブを備えるキット及びキットを備える検出装置について説明する。
本実施形態に係るキットは、フォワードプライマ1、リバースプライマ1、及びプローブ1を備える。フォワードプライマ、リバースプライマ及びプローブを備えるものを一つのキット(以下、キット1)とする。
フォワードプライマ2、リバースプライマ2、及びプローブ2を備えるものを一つのキット(以下、キット2)とする。また、フォワードプライマ3、リバースプライマ3、及びプローブ3を備えるものを一つのキット(以下、キット3)とする。さらに、フォワードプライマ4、リバースプライマ4、及びプローブ4を備えるものを一つのキット(以下、キット4)とする。
キット1により、CYP 2C9*2をスクリーニングすることができる。また、キット2により、CYP 2C9*3をスクリーニングすることができる。
キット3により、CYP 2C19*2をスクリーニングすることができる。また、キット4により、CYP 2C19*3をスクリーニングすることができる。
本実施形態に係る検出装置は、本キットのうち少なくともいずれかの一つのキットを備える。
(検出方法)
次に、本実施形態に係るSNPの検出方法について説明する。本プライマ及びプローブを用いて、核酸増幅法により被検核酸を増幅するとともに得られたそれぞれの増幅産物に、当該プローブをハイブリダイズさせ、その融解温度を測定することにより、SNPを検出することができる。
本フォワードプライマ及びリバースプライマは、核酸増幅法におけるプライマとして用いられる。ここで、核酸増幅法は、例えば、PCR(Polymerase Chain Reaction)法、リアルタイムPCR法がある。
リアルタイムPCR法は、例えば、インタカレータ法、TaqMan(登録商標)プローブ法、サイクリングプローブ法、ハイブリダイゼーションプローブ法がある。
本プライマは、これらのいずれにも用いることができ、好ましくはハイブリダイゼーションプローブ法で用いられる。
なお、PCR反応は、マイクロチューブ、キャピラリチューブの内部で行われる。
リアルタイムPCR法を行う装置として、例えば、ライトサイクラー(登録商標)がある。
本検出方法は、本プローブとハイブリダイズさせ、得られたハイブリッドの融解温度を測定する。一組のプローブの一方は、SNP部位を含み、野生型の遺伝子領域と同一の塩基配列を有する。
本プローブに結合した蛍光色素にレーザ光線又は青色光線が照射されると、対象遺伝子に結合したプローブからは蛍光が発光される。加熱されて本プローブが対象遺伝子から順次はがれると、FRET効果による励起光(蛍光)は減少又は消える。
このため、野生型の遺伝子とのハイブリッドの融解温度は、当該プローブとのミスマッチを含む、変異型の遺伝子(ここでは、SNP)とのハイブリッドの融解温度よりも高くなる。従って、融解温度を測定することにより、SNPの検出を行うことができる。
なお、プローブのアクセプタ蛍光色素として、識別な可能な異なる色素を用いれば、SNPを区別して検出することもできる。
さらに、遺伝子が、野生型と変異型のヘテロ接合になっている場合には、二つの融解温度が測定されるため、ヘテロ接合かホモ接合かの区別ができる。従って、本検出方法によれば、ジェノタイプも調べることができる。
温度を横軸、蛍光強度の変化率を縦軸とした融解強度を測定して、当該融解強度をプロットするとピークが描かれる。そのピークの温度が融解温度である。ヘテロ接合の場合には、増幅産物とのハイブリッドの融解温度を測定することにより、点突然変異(SNP)を検出する。当該検出は、ライトサイクラー(登録商標)のような市販の装置を用いて容易に行うことができる。
なお、本検出方法には、本フォワードプライマ、リバースプライマ及びプローブが共働して、核酸増幅法により被検核酸を増幅することも含まれる。また、PCR−RFLP法により、又はダイレクトシークエンスにより、当該増幅産物からSNPを検出することも可能である。
また、本発明の検出方法は、プライマ及びプローブに特徴があり、核酸増幅法自体は、市販のキット及び装置を用いて周知の方法により行うことができる。キャピラリチューブ内でPCRを行う方法が、迅速で好ましい。この方法は、ライトサイクラーのような市販のキット及び装置を用いて容易に行うことができる。
さらに。CYP遺伝子は、種々の細胞に普遍的に存在するので、被検試料は、ヒトの任意の細胞由来のDNAであってよい。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々変更が可能である。例えば、同一、相補的又は逆相補的なプライマ、及び、同一、相補的又は逆相補的なプローブ、並びに、同一、相補的又は逆相補的でないプライマ、及び、同一、相補的又は逆相補的でないプローブは、両方が共に加えられ使用されてもよい。これにより、対象遺伝子DNAのSNP検出のための検査時間、実験時間、反応時間は短くなる。
また、プライマのセット、プローブのセットは、これらのプライマ又はプローブの塩基配列と同一、相補的又は逆相補的なものとしてもよい。対象遺伝子DNAの事前複製、事前増幅、変異検出、差異検出を行うことができる。
PCR法によって検出される対象遺伝子DNAの変異は、塩基の欠損、挿入、置換、SNPなど、遺伝子DNAの異常と正常との違い又は正常であっても個人差による違いであってもよい。
PCR法によって検出される遺伝子DNAはヒトのものであるが、家畜その他の動物、植物、菌、微生物におけるものであってもよい。さらに、本発明の遺伝子検査方法又はPCR法によって検出される対象遺伝子DNAは、対象遺伝子DNAの情報が写し取られたmRNAでもよいし、RNAであってもよい。
以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明する。もっとも、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
フォワードプライマ1、リバースプライマ1及びプローブ1(つまり、キット1)を用いて、CYP 2C9*2のスクリーニングを行った。
ヒトゲノムをテンプレートとして、上記プライマで増幅したPCR増幅産物をベクタ(pT7Blue-2 Vector: Novagen(登録商標))に組み込んだ。その後、シークエンスにより野生型か変異型かを確認して、SNP部位に変異導入を行うことにより、初めに作成した型と異なる型を作成した。野生型のプラスミドと変異型のプラスミドとを混合させることにより、ヘテロサンプルとした。当該ヘテロサンプルを希釈したものをポジティブコントロールとした。
ハイブリダイゼーション法によるリアルタイムPCRを行い、さらにプローブの増幅産物とのハイブリッドの融解温度を測定した。被検試料は、ヘテロ接合体であるヒトDNAである。
スクリーニングには、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社のライトサイクラー(登録商標)1.2を用い、プログラムとしてライトサイクラーソフトウェアVer3.5を用いた。また、ライトサイクラーファストスタートDNAマスターハイブリダイゼーションプローブ(製品番号3003248、96リアクション)を使用して、調整済みライトサイクラーファストスタート反応ミックスを作成した。
ライトサイクラー(登録商標)に付属するキャピラリに、ポジティブコントロール2.0μlを入れた。また、ネガティブコントロールとして水を加えた。キャピラリチューブに栓をし、ライトサイクラー(登録商標)にセットして、表3に示す条件の変性工程、表4に示す条件の増幅工程、表5に示す条件の融解分析工程、表6に示す条件の冷却工程を繰り返した。増幅反応中、蛍光強度をリアルタイムで測定した。
図5は、温度を横軸、蛍光強度の変化率を縦軸とした融解強度の曲線である。ポジティブコントロールは、野生型と変異型とが混合されたテロサンプルであるため、二つのピークが出現した。なお、ピークのない線は水を示す。
以上、図5の結果から、フォワードプライマ1、リバースプライマ1及びプローブ1を用いて、CYP 2C9*2をスクリーニングできることが判明した。
反応プロトコル
Figure 2009278922
表1に対応するピペッティングスキームの例
Figure 2009278922
テンプレート変性の条件
Figure 2009278922
ターゲットDNAの増幅条件
Figure 2009278922
ターゲットDNAの融解分析条件
Figure 2009278922
ロータ及びチャンバの冷却条件
Figure 2009278922
(実施例2)
フォワードプライマ2、リバースプライマ2及びプローブ2(つまり、キット2)を用いて、CYP 2C9*3のスクリーニングを行った。
実施例1と同様に、ポジティブコントロールを作成した。スクリーニングは、ポジティブコントロール2.0μl、表7及び表8に示す反応液、及び、表3から表6に示す反応条件で実行した。
図6は、温度を横軸、蛍光強度の変化率を縦軸とした融解強度の曲線である。ポジティブコントロールは、野生型と変異型とが混合されたテロサンプルであるため、二つのピークが出現した。なお、ピークのない線は水を示す。
以上、図6の結果から、フォワードプライマ2、リバースプライマ2及びプローブ2を用いて、CYP 2C9*3をスクリーニングできることが判明した。
反応プロトコル
Figure 2009278922
表7に対応するピペッティングスキームの例
Figure 2009278922
(実施例3)
フォワードプライマ3、リバースプライマ3及びプローブ3(つまり、キット3)を用いて、CYP 2C19*2のスクリーニングを行った。
実施例1と同様に、ポジティブコントロールを作成した。スクリーニングは、ポジティブコントロール2.0μl、表9及び表10に示す反応液、及び、表3から表6に示す反応条件で実行した。
図7は、温度を横軸、蛍光強度の変化率を縦軸とした融解強度の曲線である。ポジティブコントロールは、野生型と変異型とが混合されたテロサンプルであるため、二つのピークが出現した。なお、ピークのない線は水を示す。
以上、図7の結果から、フォワードプライマ3、リバースプライマ3及びプローブ3を用いて、CYP 2C19*2をスクリーニングできることが判明した。
反応プロトコル
Figure 2009278922
表9に対応するピペッティングスキームの例
Figure 2009278922
(実施例4)
フォワードプライマ4、リバースプライマ4及びプローブ4(つまり、キット4)を用いて、CYP 2C19*3のスクリーニングを行った。
実施例1と同様に、ポジティブコントロールを作成した。スクリーニングは、ポジティブコントロール2.0μl、表11及び表12に示す反応液、及び、表3から表6に示す反応条件で実行した。
図8は、温度を横軸、蛍光強度の変化率を縦軸とした融解強度の曲線である。ポジティブコントロールは、野生型と変異型とが混合されたテロサンプルであるため、二つのピークが出現した。なお、ピークのない線は水を示す。
以上、図8の結果から、フォワードプライマ4、リバースプライマ4及びプローブ4を用いて、CYP 2C19*3をスクリーニングできることが判明した。
反応プロトコル
Figure 2009278922
表11に対応するピペッティングスキームの例
Figure 2009278922
CYP 2C9遺伝子の塩基配列を示す図である。 CYP 2C9遺伝子の塩基配列を示す図である。 CYP 2C19遺伝子の塩基配列を示す図である。 CYP 2C19遺伝子の塩基配列を示す図である。 CYP 2C9*2の検出結果を示す図である。 CYP 2C9*3の検出結果を示す図である。 CYP 2C19*2の検出結果を示す図である。 CYP 2C19*3の検出結果を示す図である。

Claims (34)

  1. チトクロームP450 2C9遺伝子の3383から3403領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とするフォワードプライマ。
  2. チトクロームP450 2C9遺伝子の3676から3697領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とするリバースプライマ。
  3. チトクロームP450 2C9遺伝子の3560から3594領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の3596から3614領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするDNAを有することを特徴とするプローブ。
  4. 前記3560から3594領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、3’末端がFluoresceinで標識され、前記3596から3614領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、5’末端がLCRed640で標識され、3’末端がPhosphorylationで標識されることを特徴とする請求項3に記載のプローブ。
  5. チトクロームP450 2C9遺伝子の3608領域に示す一塩基変異多型の塩基がシトシンであるときに、当該一塩基変異多型の塩基を検出することを特徴とする請求項3又は4に記載のプローブ。
  6. 請求項1及び2に記載のプライマ、並びに、請求項3乃至5のいずれか1項に記載のプローブを備えることを特徴とするキット。
  7. チトクロームP450 2C9遺伝子の42510から42530領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とするフォワードプライマ。
  8. チトクロームP450 2C9遺伝子の42726から42746領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とするリバースプライマ。
  9. チトクロームP450 2C9遺伝子の42602から42625領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の42627から42649領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするDNAを有することを特徴とするプローブ。
  10. 前記42602から42625領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、3’末端がFluoresceinで標識され、前記42627から42649領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、5’末端がLCRed640で標識され、3’末端がPhosphorylationで標識されることを特徴とする請求項9に記載のプローブ。
  11. チトクロームP450 2C9遺伝子の42614領域に示す一塩基変異多型の塩基がシトシンであるときに、当該一塩基変異多型の塩基を検出することを特徴とする請求項9又は10に記載のプローブ。
  12. 請求項7及び8に記載のプライマ、並びに、請求項9乃至11のいずれか1項に記載のプローブを備えることを特徴とするキット。
  13. チトクロームP450 2C19遺伝子の19115から19134領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とするフォワードプライマ。
  14. チトクロームP450 2C19遺伝子の19353から19373領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とするリバースプライマ。
  15. チトクロームP450 2C19遺伝子の19146から19163領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の19165から19204領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするDNAを有することを特徴とするプローブ。
  16. 前記19146から19163領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、3’末端がFluoresceinで標識され、前記19165から19204領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、5’末端がLCRed640で標識され、3’末端がPhosphorylationで標識されることを特徴とする請求項15に記載のプローブ。
  17. チトクロームP450 2C19遺伝子の19154領域に示す一塩基変異多型の塩基がグアニンであるときに、当該一塩基変異多型の塩基を検出することを特徴とする請求項15又は16に記載のプローブ。
  18. ストランドから構成されることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載のプローブ。
  19. 請求項13及び14に記載のプライマ、並びに、請求項15乃至18のいずれか1項に記載のプローブを備えることを特徴とするキット。
  20. チトクロームP450 2C19遺伝子の17848から17869領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とするフォワードプライマ。
  21. チトクロームP450 2C19遺伝子の18150から18169領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列からなるDNAを有することを特徴とするリバースプライマ。
  22. チトクロームP450 2C19遺伝子の17934から17951領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の17953から17988領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするDNAを有することを特徴とするプローブ。
  23. 前記17934から17951領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、3’末端がFluoresceinで標識され、前記17953から17988領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列は、5’末端がLCRed640で標識され、3’末端がPhosphorylationで標識されることを特徴とする請求項22に記載のプローブ。
  24. チトクロームP450 2C19遺伝子の17948領域に示す一塩基変異多型の塩基がグアニンであるときに、当該一塩基変異多型の塩基を検出することを特徴とする請求項22又は23に記載のプローブ。
  25. ストランドから構成されることを特徴とする請求項22乃至24のいずれか1項に記載のプローブ。
  26. 請求項20及び21に記載のプライマ、並びに、請求項22乃至25のいずれか1項に記載のプローブを備えることを特徴とするキット。
  27. 請求項6、12、19、又は、26に記載のキットのうち少なくともいずれかの1つのキットを備えることを特徴とする検出装置。
  28. チトクロームP450 2C9遺伝子の3383から3403領域と当該遺伝子の3676から3697領域との間でDNAを伸長する伸長工程と、
    当該遺伝子の3560から3594領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の3596から3614領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするハイブリダイゼーション工程と、
    当該遺伝子の3608領域に示す一塩基変異多型の塩基を検出する検出工程と、を有する、
    ことを特徴とする検出方法。
  29. チトクロームP450 2C9遺伝子の42510から42530領域と当該遺伝子の42726から42746領域との間でDNAを伸長する伸長工程と、
    当該遺伝子の42602から42625領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の42627から42649領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするハイブリダイゼーション工程と、
    当該遺伝子の42614領域に示す一塩基変異多型の塩基を検出する検出工程と、を有する、
    ことを特徴とする検出方法。
  30. チトクロームP450 2C19遺伝子の19115から19134領域と当該遺伝子の19353から19373領域との間でDNAを伸長する伸長工程と、
    当該遺伝子の19146から19163領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の19165から19204領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするハイブリダイゼーション工程と、
    当該遺伝子の19154領域に示す一塩基変異多型の塩基を検出する検出工程と、を有する、
    ことを特徴とする検出方法。
  31. チトクロームP450 2C19遺伝子の17848から17869領域と当該遺伝子の18150から18169領域との間でDNAを伸長する伸長工程と、
    当該遺伝子の17934から17951領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列、及び、当該遺伝子の17953から17988領域に示す塩基配列と同一、相補的又は逆相補的な塩基配列にハイブリダイズするハイブリダイゼーション工程と、
    当該遺伝子の17948領域に示す一塩基変異多型の塩基を検出する検出工程と、を有する、
    ことを特徴とする検出方法。
  32. 前記検出工程は、薬の副作用を検出することを特徴とする請求項28乃至31のいずれか1項に記載の検出方法。
  33. 前記薬は、抗てんかん薬であることを特徴とする請求項32に記載の検出方法。
  34. 前記抗てんかん薬は、フェニトインであることを特徴とする請求項33に記載の検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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