JP2009278844A - 直流モータ - Google Patents

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JP2009278844A
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Takuya Teraguchi
卓也 寺口
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IGARASHI DENKI SEISAKUSHO KK
Igarashi Electric Works Ltd
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IGARASHI DENKI SEISAKUSHO KK
Igarashi Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】ステータハウジングの大型化を招くことなく、トルクアップを可能にした直流モータを提供する。
【解決手段】ステータハウジング2の1対の平面部21におけるロータ7の外周面に対向する箇所に、ロータ7の軸線方向の長さよりも大きい幅の開口部23を設ける。これにより、ロータ7の直径を拡大して、コイル72のスペースファクターを増やしても、ロータ7の外周面は、ステータハウジング2の平面部21の内面に当接することはない。
【選択図】図1

Description

本発明は、断面がほぼ小判形状のステータハウジングを用いた直流モータに関する。
直流モータにおいては、断面がほぼ小判形状に形成され、かつ1対の対向する平面部及び1対の対向する曲面部を有するステータハウジングにおける曲面部の内面に永久磁石を固定し、その内側にロータを回転自在に配置した構成が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−189874号公報
上記特許文献1に記載されているような直流モータにおいては、トルクアップを図るには、ラジアル方向の厚さが薄い永久磁石を用いると共に、ロータの直径を拡大してコイルのスペースファクターを増やすことが考えられる。しかし、ステータハウジングが上述のように小判形状である場合には、ロータの直径を永久磁石を薄くした分だけ拡大すると、ロータの外周面がステータハウジング内において幅が狭くなっている平面部の内面に当接するおそれがある。したがって、ロータの直径拡大を図り、コイルのスペースファクターを増やしたい場合には、それに応じてステータハウジングの扁平方向の寸法を大にする必要があり、ステータハウジングの大型化を招くこととなる。
本発明は、上述した従来の課題に鑑み、ステータハウジングの大型化を招くことなく、トルクアップを可能にした直流モータを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係わる直流モータにおいては、断面がほぼ小判形状で、かつ1対の対向する平面部及び1対の対向する曲面部を有するステータハウジングと、前記ステータハウジングにおける前記1対の曲面部の内面に固定される1対の永久磁石と、前記ステータハウジング内に回転自在に支持されるロータとを備えた直流モータにおいて、前記ステータハウジングの前記1対の平面部における前記ロータの外周面に対向する箇所に、前記ロータの軸線方向の長さよりも大きい幅の開口部を設ける。この構成により、ロータの直径を拡大しても、ロータの外周面は、ステータハウジングの平面部の内面に当接することはない。その結果、ステータハウジングを拡大することなく、コイルのスペースファクターを増やすことができ、トルクアップを図ることができる。
さらに、本発明に係わる直流モータにおいては、前記ステータハウジングの開口部を含む外周に、磁性体で形成される小判型筒状のフラックスリングを固定して、前記開口部を閉塞する。この構成により、漏れ磁束を抑制すると共に、ステータハウジングへの塵埃の進入を阻止することができる。
本発明によると、ステータハウジングの平面部に開口部を設けたことにより、ロータの直径を拡大しても、ロータの外周面がステータハウジングにおける平面部の内面に当接することはない。この結果、ステータハウジングを拡大することなく、コイルのスペースファクターを増大させることが可能になり、トルクアップを図ることができる。
以下、本発明における一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、直流モータの分解斜視図、図2は、直流モータの部分断面図、図3は、図2におけるIIl−IIl線断面図である。なお、以下の説明においては、図2における右方を前方とし、左方を後方とする。
直流モータ1は、鉄等の磁性体材料で形成される有底筒状のステータハウジング2と、磁性体材料で筒状に形成され、ステータハウジング2の外周に固定されるフラックスリング3と、ステータハウジング2における前側の開口を閉塞するように固定される合成樹脂製のエンドキャップ4と、ステータハウジング2の内面に固定される正面視C型形状の1対の永久磁石5と、ステータハウジング2内に前後方向を向く回転軸6により回転自在に枢支される回転側のロータ7及び整流子8とを備える。なお、エンドキャップ4には、整流子8に摺接して、ロータ7を形成するコア71に巻回されたコイル72に電流を供給するための図示略のブラシが収容されている。
主に図3に示すように、ステータハウジング2は、断面(回転軸6の軸線方向に直交する方向の断面)形状がほぼ小判形状で、1対の対向する平面部21、21と、1対の対向する曲面部22、22とを有する。ステータハウジング2の1対の平面部21、21には、ロータ7の外周面に対向し、かつロータ7の軸線方向の長さ(L)(図2参照)よりも僅かに広い開口幅を有する側面視矩形の開口部23、23が設けられている。
永久磁石5は、従来品に比してラジアル方向の厚さが薄いものが使用され、ステータハウジング2における曲面部22、22の内面に固定される。好ましくは、永久磁石5は、磁力が大きい希土類磁石により形成される。
フラックスリング3は、特に開口部23からの漏れ磁束を抑制するためのものであり、ステータハウジング2の開口部23、23を含む外周面を囲むように固定されて開口部23、23を閉塞する。
ロータ7は、前後方向に積層されたコア71にコイル72が巻回されることにより形成され、その直径は、永久磁石5を従来品に比して薄くした分だけ拡大される。したがって、ロータ7の外周面は、ステータハウジング2における両平面部21、21の内面に極めて接近することになるが、ロータ7の外周面に対向する両平面部21、21には、ロータ7の外周面が当接しないように開口部23、23が設けられているため、ロータ7の外周面は、平面部21、21の内面に当接することはない。
上述により、ロータ7の直径をステータハウジング2における扁平方向(平面部21が設けられる方向)の寸法の範囲内で拡大可能になり、コイル72のスペースファクターを増やすことができる。この結果、ステータハウジング2の外径を拡大することなく、トルクアップを図ることができる。また、永久磁石5の薄型化、すなわち体積減により、永久磁石5のコストを下げることが可能になる。
本発明における直流モータの分解斜視図である。 同じく直流モータの部分断面図である。 図2におけるIIl−IIl線断面図である。
符号の説明
1 直流モータ
2 ステータハウジング
3 フラックスリング
4 エンドキャップ
5 永久磁石
6 回転軸
7 ロータ
8 整流子
21 平面部
22 曲面部
23 開口部
71 コア
72 コイル

Claims (2)

  1. 断面がほぼ小判形状で、かつ1対の対向する平面部及び1対の対向する曲面部を有するステータハウジングと、前記ステータハウジングにおける前記1対の曲面部の内面に固定される1対の永久磁石と、前記ステータハウジング内に回転自在に支持されるロータとを備えた直流モータにおいて、
    前記ステータハウジングの前記1対の平面部における前記ロータの外周面に対向する箇所に、前記ロータの軸線方向の長さよりも大きい幅の開口部を設けたことを特徴とする直流モータ。
  2. 前記ステータハウジングの開口部を含む外周に、磁性体で形成される小判型筒状のフラックスリングを固定して、前記開口部を閉塞したことを特徴とする請求項1記載の直流モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102290885A (zh) * 2010-06-16 2011-12-21 思考电机(上海)有限公司 无芯马达、无芯振动马达以及移动终端装置
WO2019049297A1 (ja) * 2017-09-07 2019-03-14 株式会社五十嵐電機製作所 車両用防水カバー付きモータ

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