JP2009278474A - 無線通信システム、無線基地局および無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る無線基地局は、ヘッダ圧縮技術を用いた通信の少なくとも初期時において無線端末からIRパケットを受信し、IRパケットの受信後に、所定圧縮率で圧縮された圧縮ヘッダを含む圧縮パケットを受信し、受信した圧縮パケットに含まれる圧縮ヘッダを復号する。無線基地局は、無線端末から受信したIRパケットに基づき、圧縮ヘッダの復号に用いられるコンテキスト情報を生成するコンテキスト情報管理部122と、無線端末のハンドオーバ先の候補である他の無線基地局に対し、生成されたコンテキスト情報を所定間隔で送信するコンテキスト情報送信部124とを備える。
【選択図】図4
Description
まず、本実施形態に係る無線通信システムの構成について、(1.1)全体概略構成、(1.2)RoHC概要の順に説明する。
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
無線通信システム10においてはヘッダ圧縮技術、具体的には、RoHC(RFC3095)が採用されている。これにより、音声通信のようなリアルタイム通信を通信帯域の不安定な無線区間を介して実行可能となる。以下では、RoHCについて、本発明に関連する事項を簡単に説明する。
次に、無線基地局1Aおよび無線基地局1Bの構成について、(2.1)無線基地局の概略構成、(2.2)無線基地局の詳細構成の順に説明する。
図3は、無線基地局1Aの概略構成を示す概略構成図である。
次に、無線基地局1Aの詳細構成、具体的には、制御部120の機能ブロック構成について説明する。図4は、制御部120の機能ブロック構成図である。ただし、本発明に関連しない機能ブロックについては、図示を省略している。
次に、図5を用いて、コンテキスト情報送信部124によって実行されるコンテキスト情報送信処理について説明する。
次に、図6を用いて、送信間隔制御部126によって実行されるコンテキスト情報送信間隔の決定処理について説明する。
次に、無線通信システム10の動作について、(5.1)全体概略動作、(5.2)無線基地局の動作の順に説明する。
図7は、無線通信システム10の全体概略動作、具体的には、無線基地局1A、無線基地局1Bおよび無線端末2の概略動作を示すシーケンス図である。
図8は、無線基地局1Aの動作、具体的には、図7のステップS13の詳細を示すフローチャートである。
無線基地局1Aは、無線端末2から受信したIRパケットに基づき、圧縮ヘッダの復号に用いられるコンテキスト情報を生成するコンテキスト情報管理部122と、コンテキスト情報管理部122によって生成されたコンテキスト情報を所定間隔で無線基地局1Bに送信するコンテキスト情報送信部124とを備える。
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、RoHCのOモードおよびRモードにおけるフィードバック情報の取り扱いについて特に述べていなかった。無線端末2は、復号成功を示すフィードバック情報(ACK)を受信すると、より圧縮率の高い圧縮状態へ遷移可能となり、復号失敗(エラー)を示すフィードバック情報(NACK、Static NACK)の受信により、圧縮率の低い状態へ遷移する。
上述した実施形態では、基地局主導でハンドオーバを実行する場合を想定し、無線品質情報として、無線基地局1Aが無線端末2から受信する無線信号における所望波レベルおよび妨害波レベルを用いていた。しかしながら、端末主導でハンドオーバを実行する場合には、無線品質情報として、無線端末2が無線基地局1Aから受信する無線信号における所望波レベルおよび妨害波レベルを用いることが考えられる。この場合、無線端末2は、無線基地局1Aから受信する無線信号における所望波レベルおよび妨害波レベルを無線基地局1Aに通知する。無線基地局1Aの無線品質情報取得部125は、当該通知に基づいて、無線端末2が無線基地局1Aから受信する無線信号における所望波レベルおよび妨害波レベルを取得する。
上述した実施形態では、無線基地局1Aは、複数の隣接基地局にコンテキスト情報を送信していた。しかしながら、無線基地局1Aは、隣接基地局に限らず、無線基地局1Aが形成するセル内にセルを形成する無線基地局や、次隣接基地局に対しても、コンテキスト情報を送信してよい。
上述した実施形態では、RoHCによるヘッダ圧縮が実施される場合について説明したが、コンテキスト情報を用いる他のヘッダ圧縮技術(例えば、RFC2508;CRTP(Compressed Real Time Protocol))に対しても、本発明を適用可能である。
Claims (12)
- ヘッダ圧縮技術を用いた通信の少なくとも初期時において初期化パケットを送信し、前記初期化パケットの送信後に、所定圧縮率で圧縮された圧縮ヘッダを含む圧縮パケットを送信する無線端末と、
前記初期化パケットおよび前記圧縮パケットを前記無線端末から受信し、受信した前記圧縮パケットに含まれる前記圧縮ヘッダを復号する第1無線基地局と、
前記無線端末のハンドオーバ先の候補である第2無線基地局と
を有し、
前記初期化パケットは、前記所定圧縮率よりも低圧縮率のヘッダを含む無線通信システムであって、
前記第1無線基地局は、
前記無線端末から受信した前記初期化パケットに基づき、前記圧縮ヘッダの復号に用いられるヘッダ復号情報を生成するヘッダ復号情報生成部と、
前記ヘッダ復号情報生成部によって生成された前記ヘッダ復号情報を所定間隔で前記第2無線基地局に送信するヘッダ復号情報送信部と
を備え、
前記無線端末は、前記圧縮パケットを前記第1無線基地局に送信している際に前記第2無線基地局へのハンドオーバを実行した場合、前記初期化パケットの送信を省略して、前記圧縮パケットを前記第2無線基地局に送信し、
前記第2無線基地局は、前記第1無線基地局から受信した前記ヘッダ復号情報を用いて、前記無線端末から受信した前記圧縮パケットに含まれる前記圧縮ヘッダを復号する無線通信システム。 - 前記ヘッダ復号情報が生成された後において、前記無線端末から受信した前記初期化パケットまたは前記圧縮パケットに基づいて、前記生成されたヘッダ復号情報を更新するヘッダ復号情報更新部をさらに備え、
前記ヘッダ復号情報送信部は、前記ヘッダ復号情報更新部によって前記ヘッダ復号情報が更新された場合、更新後の前記ヘッダ復号情報を前記第2無線基地局に送信する請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記第2無線基地局は、前記第1無線基地局から所定範囲内に位置する請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記第1無線基地局は、
前記無線端末との間の無線品質を示す無線品質情報を取得する無線品質情報取得部と、
前記無線品質情報取得部によって取得された前記無線品質情報に応じて、前記ヘッダ復号情報送信部が前記ヘッダ復号情報を送信する送信間隔を短縮する送信間隔短縮部と
をさらに備え、
前記送信間隔短縮部は、前記無線品質が劣化した場合に、前記送信間隔を短縮する請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記無線品質情報取得部によって取得された前記無線品質情報に応じて、前記送信間隔を延長する送信間隔延長部をさらに備え、
前記送信間隔延長部は、前記無線品質が良化した場合に、前記送信間隔を延長する請求項4に記載の無線通信システム。 - 前記無線品質情報取得部は、前記第1無線基地局または前記無線端末が受信する無線信号における所望波レベルまたは妨害波レベルの少なくとも一方を前記無線品質情報として取得する請求項5に記載の無線通信システム。
- 前記送信間隔短縮部は、前記所望波レベルが低下した場合または前記妨害波レベルが上昇した場合に、前記無線品質が劣化したものとして前記送信間隔を短縮し、
前記送信間隔延長部は、前記所望波レベルが上昇した場合または前記妨害波レベルが低下した場合に、前記無線品質が良化したものとして前記送信間隔を延長する請求項6に記載の無線通信システム。 - 前記送信間隔短縮部または前記送信間隔延長部が前記所望波レベルに基づいて決定する第1送信間隔候補と、前記送信間隔短縮部または前記送信間隔延長部が前記妨害波レベルに基づいて決定する第2送信間隔候補とを比較し、前記第1送信間隔候補または前記第2送信間隔候補のうち、いずれか短い方を前記送信間隔として決定する送信間隔決定部をさらに備える請求項6に記載の無線通信システム。
- 前記第1無線基地局は、広域通信網から受信した下り方向パケットを前記無線端末に中継し、
前記第2無線基地局は、前記無線端末から受信した上り方向パケットを前記広域通信網に中継する請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記第2無線基地局は、
前記無線端末から受信した前記圧縮パケットに含まれる前記圧縮ヘッダを復号するとともに、前記無線端末にフィードバックされる情報であって前記圧縮ヘッダの復号に成功したか否かを示すフィードバック情報を生成するヘッダ復号部と、
前記第2無線基地局から所定範囲内に位置する複数の無線基地局の中から、前記第1無線基地局を特定する基地局特定部と、
前記基地局特定部によって特定された前記第1無線基地局に対し、前記ヘッダ復号部によって生成された前記フィードバック情報を転送するフィードバック情報転送部と
を備え、
前記第1無線基地局は、前記第2無線基地局から受信した前記フィードバック情報を前記無線端末に送信する請求項9に記載の無線通信システム。 - ヘッダ圧縮技術を用いた通信の少なくとも初期時において初期化パケットを送信し、前記初期化パケットの送信後に、所定圧縮率で圧縮された圧縮ヘッダを含む圧縮パケットを送信する無線端末から、前記初期化パケットおよび前記圧縮パケットを受信し、受信した前記圧縮パケットに含まれる前記圧縮ヘッダを復号する無線基地局であって、
前記無線端末から受信した前記初期化パケットに基づき、前記圧縮ヘッダの復号に用いられるヘッダ復号情報を生成するヘッダ復号情報生成部と、
前記無線端末のハンドオーバ先の候補である他の無線基地局に対し、前記ヘッダ復号情報生成部によって生成された前記ヘッダ復号情報を所定間隔で送信するヘッダ復号情報送信部と
を備え、
前記初期化パケットは、前記所定圧縮率よりも低圧縮率のヘッダを含む無線基地局。 - ヘッダ圧縮技術を用いた通信の少なくとも初期時において初期化パケットを送信し、前記初期化パケットの送信後に、所定圧縮率で圧縮された圧縮ヘッダを含む圧縮パケットを送信する無線端末と、
前記初期化パケットおよび前記圧縮パケットを前記無線端末から受信する第1無線基地局と、
前記無線端末のハンドオーバ先の候補である第2無線基地局と
を有し、
前記初期化パケットは、前記所定圧縮率よりも低圧縮率のヘッダを含む無線通信システムに用いられる無線通信方法であって、
前記第1無線基地局が、前記無線端末から受信した前記初期化パケットに基づき、前記圧縮ヘッダの復号に用いられるヘッダ復号情報を生成するステップと、
前記第1無線基地局が、前記生成するステップにおいて生成された前記ヘッダ復号情報を所定間隔で前記第2無線基地局に送信するステップと、
前記無線端末が、前記圧縮パケットを前記第1無線基地局に送信している際に前記第2無線基地局へのハンドオーバを実行した場合、前記初期化パケットの送信を省略して、前記圧縮パケットを前記第2無線基地局に送信するステップと、
前記第2無線基地局が、前記第1無線基地局から受信した前記ヘッダ復号情報を用いて、前記無線端末から受信した前記圧縮パケットに含まれる前記圧縮ヘッダを復号するステップと
を備える無線通信方法。
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