JP2009267840A - 無線通信システム、無線基地局および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局および無線通信方法 Download PDF

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【課題】適応変調に基づくフラグメントを実行する構成において、ハンドオーバ先基地局と無線端末との間の無線品質と、ハンドオーバ元基地局と無線端末との間の無線品質とが異なる場合でも、ハンドオーバ元基地局におけるフラグメントサイズをハンドオーバ先基地局に合わせることを可能とする。
【解決手段】本発明に係る無線基地局1Aは、無線端末2と無線基地局1Aとの間の無線品質に対応する変調クラスに応じてフラグメントサイズを設定するRLP部13Aと、無線端末2が無線基地局1Bへのハンドオーバを実行した場合、フラグメントデータを無線基地局1Bに転送するRP部15Aとを備える。RLP部13Aは、無線基地局1Bから通信状態情報が通知された場合、自局の変調クラスに応じたフラグメントサイズの設定を中止するとともに、通信状態情報に応じてフラグメントサイズを設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、適応変調に基づくフラグメントを実行する無線通信システム、無線基地局および無線通信方法に関する。
従来、無線通信システムにおいて、通信速度を向上させる技術の1つとして、適応変調が知られている。適応変調では、無線品質(SNRなど)が高い時には通信速度の高い変調方式が使用され、無線品質が低い時には通信速度の低い変調方式が使用される。また、一度に送信できない大きなデータを複数のフラグメントデータに分割し、フラグメントデータとヘッダとによって構成されるパケットを送信する技術であるフラグメントが知られている。
適応変調を使用する無線通信システムにおいては、通信効率を向上させるために、フラグメントデータのデータサイズ(以下、適宜「フラグメントサイズ」と称する)を変調方式に応じて設定する場合がある。具体的には、通信速度の低い変調方式が用いられる状況下ではフラグメントサイズが小さく設定され、通信速度の高い変調方式が用いられる状況下ではフラグメントサイズが大きく設定される。
一方で、無線端末は、移動中などにおいてより条件の良い無線基地局へ接続先を切り替える、いわゆるハンドオーバを行っている。このようなハンドオーバ時において、無線端末に送信すべきデータを、ハンドオーバ元の無線基地局(以下、適宜「ハンドオーバ元基地局」と称する)からハンドオーバ先の無線基地局(以下、適宜「ハンドオーバ先基地局」と称する)へ転送する無線通信システムが提案されている(非特許文献1参照)。
このような無線通信システムでは、ハンドオーバ元基地局におけるフラグメントによって生成されたフラグメントデータは、ハンドオーバ先基地局に転送される。そして、ハンドオーバ先基地局は、転送されたフラグメントデータから元のデータを再構築することなく、当該フラグメントデータを必要に応じてさらにフラグメントする。
"Overview for Ultra Mobile Broadband (UMB) Air Interface Specification(3GPP2 C.S0084-000-0)"、[online]、[平成20年4月2日検索]、http://www.3gpp2.org/Public_html/specs/C.S0084-000-0_v2.0_070904.pdf
ところで、ハンドオーバ先基地局と無線端末との間の無線品質と、ハンドオーバ元基地局と無線端末との間の無線品質とは異なることが一般的である。具体的には、ハンドオーバ元基地局と無線端末との間の無線品質は低く、ハンドオーバ先基地局と無線端末との間の無線品質は高いことが多い。
このような場合、ハンドオーバ先基地局では、本来であればフラグメントサイズを大きく設定できる状態でも、ハンドオーバ元基地局がフラグメントサイズを小さく設定した状態で当該ハンドオーバ先基地局へデータを転送するために、当該転送されたデータを無線端末へ送信する際のフラグメントデータのサイズが小さいものになってしまう。つまり、ハンドオーバ元基地局におけるフラグメントサイズをハンドオーバ先基地局におけるフラグメントサイズに合わせることができない問題があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、適応変調に基づくフラグメントを実行する構成において、ハンドオーバ先基地局と無線端末との間の無線品質と、ハンドオーバ元基地局と無線端末との間の無線品質とが異なる場合でも、ハンドオーバ元基地局におけるフラグメントサイズをハンドオーバ先基地局におけるフラグメントサイズに合わせることが可能な無線通信システム、無線基地局および無線通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような側面を有している。まず、本発明の第1の側面は、無線端末(無線端末2)に送信すべきデータ(上位レイヤパケットP1)を第1フラグメントデータ(暗号化RLPフラグメントデータP2)に分割し、適応変調を用いて、前記第1フラグメントデータを前記無線端末に送信する第1無線基地局(無線基地局1A)と、前記無線端末のハンドオーバ後において、前記無線端末に送信すべきデータ(IRTPパケットP6)を第2フラグメントデータ(暗号化RLPフラグメントデータP7)に分割し、前記適応変調を用いて、前記第2フラグメントデータを前記無線端末に送信する第2無線基地局(無線基地局1B)とを含む無線通信システム(無線通信システム10)であって、前記第1無線基地局は、前記無線端末と前記第1無線基地局との間の第1無線品質に対応する第1変調方式に応じて、前記第1フラグメントデータの第1データサイズを設定する第1サイズ設定部(RLP部13A)と、前記無線端末が前記第2無線基地局へのハンドオーバを実行した場合、前記第1フラグメントデータを前記第2無線基地局に転送するデータ転送部(RP部15A)とを備え、前記第2無線基地局は、前記無線端末と前記第2無線基地局との間の第2無線品質に対応する第2変調方式に応じて、前記第2フラグメントデータの第2データサイズを設定する第2サイズ設定部(RLP部13B)と、前記無線端末が前記ハンドオーバを実行した場合、前記第2無線基地局の通信状態を示す情報であって前記第2データサイズを特定可能な通信状態情報を前記第1無線基地局に通知する情報通知部(RLP部13B)とを備え、前記第1サイズ設定部は、前記第2無線基地局から前記通信状態情報が通知された場合、前記第1変調方式に応じた前記第1データサイズの設定を中止するとともに、前記第2無線基地局から通知された前記通信状態情報に応じて前記第1データサイズを設定することを要旨とする。
このような無線通信システムによれば、適応変調に基づくフラグメントを実行する構成において、第2無線基地局(ハンドオーバ先基地局)と無線端末との間の無線品質と、第1無線基地局(ハンドオーバ元基地局)と無線端末との間の無線品質とが異なる場合でも、第1無線基地局におけるフラグメントサイズを第2無線基地局におけるフラグメントサイズに合わせることが可能となる。
本発明の第2の側面は、本発明の第1の側面に係り、前記第1サイズ設定部は、前記通信状態情報に応じて前記第1データサイズを設定する場合、前記通信状態情報に基づいて前記第2データサイズを特定し、特定した前記第2データサイズと同等の前記第1データサイズを設定することを要旨とする。
本発明の第3の側面は、本発明の第1の側面に係り、前記通信状態情報は、前記第2無線品質、前記第2変調方式または前記第2データサイズの少なくとも1つの情報を含むことを要旨とする。
本発明の第4の側面は、本発明の第1の側面に係り、前記第2無線基地局は、前記無線端末が前記ハンドオーバを実行した場合、前記無線端末が前記ハンドオーバを実行したことを通知するハンドオーバ通知メッセージ(IPT-Notificationメッセージ)を前記第1無線基地局に送信し、前記情報通知部は、前記ハンドオーバ通知メッセージに前記通信状態情報を含めることによって、前記通信状態情報を前記第1無線基地局に通知することを要旨とする。
本発明の第5の側面は、無線端末(無線端末2)に送信すべきデータ(上位レイヤパケットP1)を第1フラグメントデータ(暗号化RLPフラグメントデータP2)に分割し、適応変調を用いて、前記フラグメントデータを前記無線端末に送信する無線基地局(無線基地局1A)であって、前記無線端末と前記無線基地局との間の無線品質に対応する変調方式に応じて、前記第1フラグメントデータの第1データサイズを設定するサイズ設定部(RLP部13A)と、前記無線端末が他の無線基地局(無線基地局1B)へのハンドオーバを実行した場合、前記第1フラグメントデータを前記他の無線基地局に転送するデータ転送部(RP部15A)とを備え、前記サイズ設定部は、前記他の無線基地局から通信状態情報が通知された場合、前記変調方式に応じた前記第1データサイズの設定を中止するとともに、前記他の無線基地局から通知された前記通信状態情報に応じて前記第1データサイズを設定し、前記通信状態情報は、前記他の無線基地局の通信状態を示す情報であって、前記他の無線基地局において前記無線端末に送信すべきデータを第2フラグメントデータに分割する際の第2データサイズを特定可能な情報であることを要旨とする。
本発明の第6の側面は、無線端末(無線端末2)のハンドオーバ後において、前記無線端末に送信すべきデータ(IRTPパケットP6)をフラグメントデータ(暗号化RLPフラグメントデータP7)に分割し、適応変調を用いて、前記フラグメントデータを前記無線端末に送信する無線基地局(無線基地局1B)であって、前記無線端末と前記無線基地局との間の無線品質に対応する変調方式に応じて、前記フラグメントデータのデータサイズを設定するサイズ設定部(RLP部13B)と、前記無線端末が前記無線基地局へのハンドオーバを実行した場合、前記無線基地局の通信状態を示す情報であって前記データサイズを特定可能な通信状態情報を前記無線端末のハンドオーバ元の無線基地局に通知する情報通知部(RLP部13B)とを備えることを要旨とする。
本発明の第7の側面は、無線端末に送信すべきデータを第1フラグメントデータに分割し、適応変調を用いて、前記第1フラグメントデータを前記無線端末に送信する第1無線基地局と、前記無線端末のハンドオーバ後において、前記無線端末に送信すべきデータを第2フラグメントデータに分割し、前記適応変調を用いて、前記第2フラグメントデータを前記無線端末に送信する第2無線基地局とを用いた無線通信方法であって、前記第1無線基地局が、前記無線端末と前記第1無線基地局との間の第1無線品質に対応する第1変調方式に応じて、前記第1フラグメントデータの第1データサイズを設定するステップ(ステップS211)と、前記無線端末が前記第2無線基地局へのハンドオーバを実行した場合、前記第1無線基地局が、前記第1フラグメントデータを前記第2無線基地局に転送するステップ(ステップS224)と、前記第2無線基地局が、前記無線端末と前記第2無線基地局との間の第2無線品質に対応する第2変調方式に応じて、前記第2フラグメントデータの第2データサイズを設定するステップと、前記無線端末が前記ハンドオーバを実行した場合、前記第2無線基地局が、前記第2無線基地局の通信状態を示す情報であって前記第2データサイズを特定可能な通信状態情報を前記第1無線基地局に通知するステップ(ステップS13)と、前記第2無線基地局から前記通信状態情報が通知された場合、前記第1無線基地局が、前記第1変調方式に応じた前記第1データサイズの設定を中止するとともに、前記第2無線基地局から通知された前記通信状態情報に応じて前記第1データサイズを設定するステップ(ステップS221)とを備えることを要旨とする。
本発明によれば、適応変調に基づくフラグメントを実行する構成において、ハンドオーバ先基地局と無線端末との間の無線品質と、ハンドオーバ元基地局と無線端末との間の無線品質とが異なる場合でも、ハンドオーバ元基地局におけるフラグメントサイズをハンドオーバ先基地局におけるフラグメントサイズに合わせることが可能な無線通信システム、無線基地局および無線通信方法を提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)無線通信システムの概略構成、(2)無線通信システムの詳細構成、(3)無線基地局における下りパケット処理動作の詳細、(4)適応変調およびフラグメントの詳細、(5)無線通信システムの動作、(6)作用および効果、(7)その他の実施形態について説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)無線通信システムの概略構成
まず、無線通信システムの概略構成、具体的には、(1.1)全体概略構成および(1.2)無線基地局の概略構成について説明する。
(1.1)全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
図1に示すように、無線通信システム10は、無線基地局1A、無線基地局1B、無線端末2、アクセスゲートウェイ3およびネットワーク4を含む。本実施形態では、無線通信システム10は、高速通信可能な広域IPブロードバンドシステムの1つである3GPP2 UMB Air Interface (以下、単に「UMBシステム」という)に基づく構成を有する。
無線通信システム10では、通信速度を高速化することを目的として、無線品質に応じて変調クラス(変調方式)を動的に切り替える適応変調が導入されている。本実施形態では、無線品質として受信SINR(Signal to Interference plus Noise power Ratio)が用いられる。適応変調では、BPSK(Binary Phase Shift Keying)や24QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの複数の変調方式から、適切な変調方式が選択される。
また、無線通信システム10においては、通信効率を向上させるために、フラグメントサイズが変調方式に応じて設定される。具体的には、通信速度の低い変調クラスが用いられる状況下ではフラグメントサイズが小さく設定され、通信速度の高い変調クラスが用いられる状況下ではフラグメントサイズが大きく設定される。
無線基地局1A、無線基地局1Bおよびアクセスゲートウェイ3は、図示を省略するルータなどを介して互いに有線接続されている。無線基地局1Aおよび無線基地局1Bは、アクセスゲートウェイ3を介してネットワーク4と通信可能である。また、無線基地局1Aおよび無線基地局1Bは、互いに通信(すなわち、基地局間通信)することができる。
無線基地局1Aおよび無線基地局1Bは、通信可能エリア(セル)内に位置する無線端末2と無線通信を実行する。無線端末2は、無線基地局1Aおよび無線基地局1Bが送信する無線信号(例えば、パイロット信号)の受信品質を比較して受信品質が高い方に接続する。図1の例では、無線端末2は、無線基地局1Aの通信可能エリアから無線基地局1Bの通信可能エリアに向けて移動しており、無線基地局1Aから無線基地局1Bへ接続先を切り替えるハンドオーバを実行する。
ここで、無線基地局1Aと、無線基地局1Aおよびアクセスゲートウェイ3間の通信経路とには、無線端末2に送信すべき下りパケットが残存することになる。そこで、無線基地局1Aは、アクセスゲートウェイ3と無線基地局1Bとの中継局(アンカー)となり、無線端末2へ未送信のパケットを無線基地局1Bへ基地局間通信を利用して転送する。これにより、パケットロスの少ないハンドオーバが実現される。
UMBシステムにおいては、無線基地局1Aのようにアクセスゲートウェイ3および無線基地局1B間の中継局として機能する無線基地局をDAP(Data Attachment Point)と称し、無線基地局1Bのように実際に無線端末2に下りパケットを送信する無線基地局をFLSE(Forward Link Serving eBS)と称し、無線基地局1Bのように実際に無線端末2から上りパケットを受信する無線基地局をRLSE(Reverse Link Serving eBS)と称している。なお、FLSEとRLSEとが異なる無線基地局となる場合もある。
なお、UMBシステムにおいて、ハンドオーバ元の無線基地局1Aからハンドオーバ先の無線基地局1BへDAPを切り替える方式として、以下の(a)〜(c)などが想定されている。(a)ハンドオーバから一定期間経過した後に、DAPを無線基地局1Aから無線基地局1Bに切り替える方式。(b)送受信のユーザデータトラフィックがなくなった際に、DAPを無線基地局1Aから無線基地局1Bに切り替える方式。(c)無線基地局1Aにて未処理・未送信のデータを無線基地局1Bに送信が完了した際に、DAPを無線基地局1Aから無線基地局1Bに切り替える方式。このようにDAPを無線基地局1Aから無線基地局1Bに切り替えることによってDAPとFLSEとが同じ無線基地局になる。
以下の実施形態では、下り方向通信(フォワードリンク)において、無線基地局1AがDAPであり、無線基地局1BがFLSEである場合について説明する。
図2は、無線端末2の概略構成を説明するための図である。
UMBシステムでは、無線端末2の内部に、通信相手の無線基地局の数に合わせて複数の受信モジュールが存在する。図2では、受信処理部20Aは、無線基地局1Aに対応する受信モジュールである。受信処理部20Bは、無線基地局1Bに対応する受信モジュールである。
受信処理部20Bは、無線区間を介してパケットを受信し、無線基地局1Bが挿入したヘッダに従って受信処理を実行した後、受信処理後のパケットを受信処理部20Aに内部転送する。受信処理部20Aは、受信処理部20Bから転送されたパケットに対し、無線基地局1Aから直接パケットを受信する場合と同様の受信処理を行う。
このように、無線端末2においては、ハンドオーバ時に、ハンドオーバ先の無線基地局1Bに対応する受信処理部20Bを経由して、ハンドオーバ元の無線基地局1Aに対応する受信処理部20Aのプロトコル処理を行う。このような方式は、受信処理(受信モジュール)の画一化・統一化という点においてメリットがある。
なお、UMBシステムでは、IETF RFC3931 Layer Two Tunneling Protocol-Version 3 (L2TPv3)、IETF RFC2784 Generic Routing Encapsulation (GRE)に代表されるようなIPトンネリング技術が採用される。具体的には、無線基地局1Aとアクセスゲートウェイ3間のユーザデータベアラにはGREが採用され、無線基地局1Aと無線基地局1B間のユーザデータベアラにはL2TPv3が採用される。
(1.2)無線基地局の概略構成
図3は、無線基地局1Aの概略構成を示す概略構成図である。無線基地局1Bの概略構成は無線基地局1Aと同様であるため、無線基地局1Bの概略構成についての説明は省略する。
図3に示すように、無線基地局1Aは、RF部101、制御部102、I/F部103、および記憶部104を含む。
RF部101は、LNA、パワーアンプ、アップコンバータおよびダウンコンバータなどを含み、無線信号の送受信を行う。I/F部103は、ルータなどを介して無線基地局1Bおよびアクセスゲートウェイ3に有線接続される。
制御部102は、例えばCPUによって構成され、無線基地局1Aが具備する各種機能を制御する。また、制御部102は、後述する各種のプロトコルに従った処理などを実行する。
記憶部104は、例えばメモリによって構成され、無線基地局1Aにおける制御などに用いられる各種情報を記憶する。また、記憶部104は、無線品質(受信SINR)と、変調クラスと、フラグメントサイズとを対応付けたテーブル(図6参照)を予め記憶している。
(2)無線通信システムの詳細構成
次に、無線通信システム10の詳細構成について説明する。図4は、無線基地局1A、無線基地局1Bおよび無線端末2の詳細構成を示す機能ブロック構成図である。なお、図4は、UMBシステムに従ったプロトコルスタック図も兼ねている。
図4に示すように、無線基地局1Aは、APP部11A、IRTP部12A、RLP部13A、SP部14A、RP部15A、およびPCP/MAC/PHY部16Aを含む。無線基地局1Bは、APP部11B、IRTP部12B、RLP部13B、SP部14B、RP部15B、およびPCP/MAC/PHY部16Bを含む。
無線端末2の受信処理部20Aは、APP部21A、IRTP部22A、RLP部23A、SP部24A、RP部25A、およびPCP/MAC/PHY部26Aを含む。無線端末2の受信処理部20Bは、APP部21B、IRTP部22B、RLP部23B、SP部24B、RP部25B、およびPCP/MAC/PHY部26Bを含む。
APP部11A、APP部11B、APP部21AおよびAPP部21Bは、UMBシステムにおけるAPP(Application Protocol)に基づく処理を実行する。APPは、IP(Internet Protocol)、ROHC(RObust Header Compression)、EAP(Extensible Authentication Protocol)などのスタンダードプロトコルを複数有するプロトコルである。
IRTP部12A、IRTP部12B、IRTP部22AおよびIRTP部22Bは、UMBシステムにおけるIRTP(Inter-Route Tunneling Protocol)に基づく処理を実行する。IRTPは、無線端末内のモジュール間転送機能を有するプロトコルである。
RLP部13A、RLP部13B、RLP部23AおよびRLP部23Bは、UMBシステムにおけるRLP(Radio Link Protocol)に基づく処理を実行する。RLPは、フラグメントと再構築、再送制御機能を有するプロトコルである。具体的には、RLPでは、フラグメントと再構築を行うSAR(Segmentation And Reassembly)サブプロトコルと、再送制御を行うQN(Quick Nak)サブプロトコルとが規定されている。なお、RLP部13A、RLP部13B、RLP部23AおよびRLP部23Bは、フラグメントによって生成されたデータフラグメントの暗号化・復号化を実行する機能も有する。
RLP部13A、RLP部13B、RLP部23AおよびRLP部23Bには、PCP/MAC/PHY部16A、PCP/MAC/PHY部16B、PCP/MAC/PHY部26AおよびPCP/MAC/PHY部26Bから、使用中の変調クラスの情報がそれぞれ通知される。RLP部13A、RLP部13B、RLP部23AおよびRLP部23Bは、通知された情報に基づき、変調クラスに対応するフラグメントサイズを適用したフラグメントを実行する。
SP部14A、SP部14B、SP部24AおよびSP部24Bは、UMBシステムにおけるSP(Stream Protocol)に基づく処理を実行する。SPは、フラグメントによって生成されたデータフラグメントをそれぞれのストリーム(パケットストリーム)に振り分けるプロトコルである。ここで、UMBシステムでは、ストリームとして、例えば次のような用途が規定されている。ストリーム0:Broadcast Signaling on forward link and Reserved on reverse link、ストリーム1:Best Effort Delivery Signaling、ストリーム2:Reliable Delivery Signaling、ストリーム3:Broadcast Inter Route Tunneling on forward link and Reserved on reverse link、ストリーム4:Best Effort Delivery Inter Route Tunnelingなど。
RP部15A、RP部15B、RP部25AおよびRP部25Bは、UMBシステムにおけるRP(Route Protocol)に基づく処理を実行する。RPは、無線端末−無線基地局間の通信経路(サービスルート)を選択するプロトコルである。
なお、上記のRLP、SP、RPの各プロトコルは、UMBシステムで規定される無線リンクレイヤ(RLC)におけるプロトコルである。
PCP/MAC/PHY部16A、PCP/MAC/PHY部16B、PCP/MAC/PHY部26AおよびPCP/MAC/PHY部26Bは、UMBシステムにおけるPCP/MAC/PHY(Packet Consolidation Protocol/MAC/PHY)に基づく処理を実行する。PCP/MAC/PHYは、上位パケットをカプセリング化して無線送信する機能を有するプロトコルである。
PCP/MAC/PHY部16A、PCP/MAC/PHY部16B、PCP/MAC/PHY部26AおよびPCP/MAC/PHY部26Bは、適応変調を用いた無線通信を実行する。すなわち、PCP/MAC/PHY部16A、PCP/MAC/PHY部16B、PCP/MAC/PHY部26AおよびPCP/MAC/PHY部26Bは、無線品質(受信SINR)を測定し、無線品質に対応する変調クラスを選択する。具体的には、無線品質が良好であるほど、高速な変調クラスが選択される。
(3)無線基地局における下りパケット処理動作の詳細
次に、図5を用いて、無線基地局1Aおよび無線基地局1Bにおける下りパケット処理動作の詳細、具体的には、(3.1)ハンドオーバ発生前における下りパケット処理動作、および(3.2)ハンドオーバ発生後における下りパケット処理動作について説明する。
(3.1)ハンドオーバ発生前における下りパケット処理動作
図5は、無線基地局1Aおよび無線基地局1Bによって実行される下りパケット処理動作を説明するための図である。図5(a)において、タイミングt1以前の処理はハンドオーバ発生前に実行され、タイミングt1以降の処理はハンドオーバ発生後に実行される。
無線基地局1AのAPP部11Aは、図5(a)に示す上位レイヤパケットP1を生成する。APP部11Aは、生成した上位レイヤパケットP1をRLP部13Aに渡す。
RLP部13Aは、図5(b)に示すように、上位レイヤパケットP1を分割(フラグメント)してRLPフラグメントデータ(第1フラグメントデータ)を生成するとともに、生成したRLPフラグメントデータを暗号化する。
フラグメントの際、RLP部13Aは、無線基地局1Aと無線端末2との間の無線品質(第1無線品質)に対応する変調クラス(第1変調方式)に応じて、RLPフラグメントデータのデータサイズ(第1データサイズ)を設定する。すなわち、RLP部13Aは、第1フラグメントデータの第1データサイズを設定する第1サイズ設定部を構成する。ハンドオーバ発生前においては、無線基地局1Aと無線端末2との間の無線品質が劣化しており、RLP部13Aは、データサイズの小さい暗号化RLPフラグメントデータP2aを生成する。
さらに、RLP部13Aは、図5(c)に示すように、RLPヘッダ(RLP)を暗号化RLPフラグメントデータP2aに付加し、RLPパケットP3aを生成する。RLPヘッダ(RLP)には、RLPフラグメントデータの始点および終点を示す情報や、再送処理に使用されるシーケンス番号などが含まれる。RLP部13Aによって生成されたRLPパケットP3aは、SP部14Aに渡される。
SP部14Aは、図5(d)に示すように、RLP部13Aによって生成されたRLPパケットP3aをペイロードとして、当該ペイロードにSPヘッダ(SP)を付加し、SPパケットP4aを生成する。SPヘッダ(SP)には、RLPパケットの用途に応じたストリームへの振り分けに用いられる情報が含まれる。SP部14Aによって生成されたSPパケットP4aは、RP部15Aに渡される。
RP部15Aは、図5(e)に示すように、SP部14Aによって生成されたSPパケットP4aをペイロードとして、当該ペイロードにRPヘッダ(RP)を付加し、RPパケットP5aを生成する。RP部15Aによって生成されたRPパケットP5aは、PCP/MAC/PHY部16Aに渡される。
PCP/MAC/PHY部16Aは、RPパケットP5aに対し、所定のプロトコル処理を施した後、無線区間を介して無線端末2に送信する。その際、適応変調による変調クラスが適用される。
(3.2)ハンドオーバ発生後における下りパケット処理動作
引き続き図5を用いて、無線端末2が無線基地局1Aから無線基地局1Bへのハンドオーバを実行した後における下りパケット処理動作について説明する。
ハンドオーバが発生した場合、無線基地局1BのRLP部13Bは、無線基地局1Bの通信状態を示す情報であって、無線基地局1Bにおけるフラグメントサイズ(第2データサイズ)を特定可能な通信状態情報を無線基地局1Aに通知する。すなわち、RLP部13Bは、通信状態情報を通知する情報通知部を構成する。通信状態情報は、無線基地局1Bにおける変調クラスまたはフラグメントサイズのいずれかの情報である。
本実施形態において、通信状態情報は、無線基地局1Bにおける変調クラスの情報(以下、Link Adaptation Info)である。無線基地局1AのRLP部13Aは、Link Adaptation Infoに基づいて無線基地局1Bにおけるフラグメントサイズを特定する。
無線基地局1AのRLP部13Aは、図5(b)に示すように、使用中の変調クラスに対応したフラグメントサイズに代えて、無線基地局1Bに合わせたフラグメントサイズに設定する。具体的には、RLP部13Aは、使用中の変調クラスに対応したフラグメントサイズの設定を中止し、上位レイヤパケットP1を無線基地局1Bにおけるフラグメントサイズと同等のサイズで分割(フラグメント)する。ここで、同等のサイズとは、完全に一致したサイズに限らず、多少の誤差があってもよいことを意味している。
図5の例では、無線基地局1Bと無線端末2との間の無線品質が良好であり、無線基地局1Bにおいて高速な変調クラスおよび大きなフラグメントサイズが適用されている。このため、ハンドオーバ発生後における暗号化RLPフラグメントデータP2bは、ハンドオーバ発生前における暗号化RLPフラグメントデータP2aと比較して、データサイズが大幅に増加している。
RLP部13Aは、図5(c)に示すように、RLPヘッダ(RLP)を暗号化RLPフラグメントデータP2bに付加し、RLPパケットP3bを生成する。SP部14Aは、図5(d)に示すように、RLP部13Aによって生成されたRLPパケットP3bをペイロードとして、当該ペイロードにSPヘッダ(SP)を付加し、SPパケットP4bを生成する。RP部15Aは、図5(e)に示すように、SP部14Aによって生成されたSPパケットP4bをペイロードとして、当該ペイロードにRPヘッダ(RP)を付加し、RPパケットP5bを生成する。
そして、RP部15Aは、基地局間通信を利用して、RPパケットP5bを無線基地局1Bに転送する。すなわち、RP部15Aは、暗号化RLPフラグメントデータP2bと各ヘッダとによって構成されるRPパケットP5bを無線基地局1Bに転送するデータ転送部を構成する。
転送されたRPパケットP5bは、無線基地局1BのIRTP部12Bに渡される。IRTP部12Bは、図5(f)に示すように、RPパケットP5bをペイロードとして、無線基地局1Aが送信元であることを示すIRTPヘッダを当該ペイロードに付加する。この結果、IRTPパケットP6が生成される。なお、無線端末2では、IRTPヘッダに基づいて、受信処理部20Aおよび受信処理部20B間の内部転送が実行される。生成されたIRTPパケットP6は、RLP部13Bに渡される。
RLP部13Bは、図5(g)に示すように、IRTPパケットP6を分割(フラグメント)してRLPフラグメントデータ(第2フラグメントデータ)を生成するとともに、生成したRLPフラグメントデータを暗号化する。その際、RLP部13Bは、無線基地局1Bと無線端末2との間の無線品質(第2無線品質)に対応する変調クラス(第2変調方式)に応じて、RLPフラグメントデータのデータサイズ(第2データサイズ)を設定する。すなわち、RLP部13Bは、第2フラグメントデータの第2データサイズを設定する第2サイズ設定部を構成する。
ハンドオーバ発生後においては、無線基地局1Bと無線端末2との間の無線品質が良好であり、且つ無線基地局1AのRLP部13Aが無線基地局1BのRLP部13Bにおけるフラグメントサイズに合わせてフラグメントを実行しているため、RLP部13Bは、データサイズの大きい暗号化RLPフラグメントデータP7を生成することができる。
さらに、RLP部13Bは、図5(h)に示すように、RLPヘッダ(RLP)を暗号化RLPフラグメントデータP7に付加し、RLPパケットP8を生成する。RLP部13Bによって生成されたRLPパケットP8は、SP部14Bに渡される。
SP部14Bは、図5(i)に示すように、RLP部13Bによって生成されたRLPパケットP8をペイロードとして、当該ペイロードにSPヘッダ(SP)を付加し、SPパケットP9を生成する。SP部14Bによって生成されたSPパケットP9は、RP部15Bに渡される。
RP部15Bは、図5(j)に示すように、SP部14Bによって生成されたSPパケットP9をペイロードとして、当該ペイロードにRPヘッダ(RP)を付加し、RPパケットP10を生成する。SP部14Bによって生成されたRPパケットP10は、PCP/MAC/PHY部16Bに渡される。
PCP/MAC/PHY部16Bは、RPパケットP10に対し、所定のプロトコル処理を施した後、無線区間を介して無線端末2に送信する。その際、適応変調による変調クラスが適用される。
(4)適応変調およびフラグメントの詳細
次に、適応変調およびフラグメントの詳細について説明する。図6は、無線品質(受信SINR)と、変調クラスと、フラグメントサイズとを対応付けたテーブルの構成例を示す図である。
図6の例では、変調クラス0〜8の合計9つの変調クラスが用意されている。変調クラス8は最も高速な変調クラスであり、変調クラス0は最も低速な変調クラスである。具体的には、変調クラス8では24QAMが用いられ、変調クラス0ではπ/2−BPSKが用いられる。
各変調クラスにおいては、無線品質(受信SINR)の閾値が規定されている。例えば、無線品質(受信SINR)が閾値SINRを上回る場合には変調クラス8が適用される。無線品質(受信SINR)が閾値SINRを下回り、閾値SINRを上回る場合には変調クラス7が適用される。同様に、無線品質(受信SINR)が閾値SINRを下回り、閾値SINRを上回る場合には変調クラス6が適用される。
各変調クラスには、フラグメントサイズが対応付けられている。具体的には、変調クラス8に対応するフラグメントサイズ(SIZE)はデータサイズが最大であり、変調クラス0に対応するフラグメントサイズ(SIZE)はデータサイズが最小である。
(5)無線通信システムの動作
次に、図7〜図9を用いて、無線通信システム10の動作、具体的には、(5.1)全体概略動作および(5.2)無線基地局の動作フローについて説明する。
(5.1)全体概略動作
図7は、無線通信システム10の全体概略動作を示すシーケンス図である。
ステップS11においては、無線基地局1Aと無線端末2とが接続中であり、無線基地局1Aは無線端末2へ下りパケットを送信している。
ステップS12において、無線端末2は、無線基地局1Aから無線基地局1Bへのハンドオーバを実行する。
ステップS13において、無線基地局1Bは、無線端末2が無線基地局1Bへハンドオーバしたことを通知するIPT-Notificationメッセージ(ハンドオーバ通知メッセージ)を無線基地局1Aに送信する。ここで、無線基地局1Bは、上述したLink Adaptation InfoをIPT-Notificationメッセージに含めて送信する。
ステップS14において、無線基地局1Aは、IPT-Notificationメッセージに対する確認応答メッセージであるIPT-Notification Ackメッセージを無線基地局1Bに送信する。
ステップS15において、無線基地局1Aは、無線端末2へ送信すべき下りパケットを無線基地局1Bに転送する。その際、無線基地局1Aでは、ステップS13において受信したIPT-Notificationメッセージに含まれるLink Adaptation Infoに基づいて、無線基地局1Bに合わせたフラグメントが実行される。
ステップS16において、無線基地局1Bは、無線基地局1Aから転送された下りパケットを無線端末2へ送信する。その際、無線基地局1Bは、自局で使用中の変調クラスに対応するフラグメントサイズでフラグメントを実行する。
図8は、IPT-Notificationメッセージのメッセージ構成例を示す図である。
図8に示すように、本実施形態に係るIPT-Notificationメッセージでは、通常のUMBシステムに従ったIPT-Notificationメッセージに対して、Link Adaptation Infoフィールドが追加されている。Link Adaptation Infoフィールドには、上述したLink Adaptation Infoが格納される。
(5.2)無線基地局の動作フロー
図9は、無線基地局1Aにおける下りパケットの処理動作を示すフローチャートである。
ステップS110において、無線基地局1Aは、IPT-Notificationメッセージを受信済みであるか否かを判定する。無線基地局1AがIPT-Notificationメッセージを未受信である場合、処理がステップS211に進み、IPT-Notificationメッセージを受信済みである場合、処理がステップS221に進む。
ステップS211〜ステップS214の各処理は、無線端末のハンドオーバ前において実行される。まず、ステップS211において、RLP部13Aは、上述したRLP処理を実行する。その際、RLP部13Aは、使用中の変調クラスに対応するフラグメントサイズでフラグメントを実行する。
ステップS212において、SP部14Aは、上述したSP処理を実行する。ステップS213において、RP部15Aは、上述したRP処理を実行する。ステップS214において、PCP/MAC/PHY部16Aは、無線端末2にパケットを送信する。
一方、ステップS221〜ステップS224の各処理は、無線端末のハンドオーバ後において実行される。ステップS221において、RLP部13Aは、上述したRLP処理を実行する。その際、RLP部13Aは、自局で使用中の変調クラスと無関係に、無線基地局1Bに合わせたフラグメントを実行する。
ステップS222において、SP部14Aは、上述したSP処理を実行する。また、ステップS223において、RP部15Aは、上述したRP処理を実行する。ステップS224において、RP部15Aは、無線基地局1Bにパケットを転送する。
(6)作用および効果
以上説明したように、無線基地局1AのRLP部13Aは、無線基地局1Bから通信状態情報(例えば、Link Adaptation Info)が通知された場合、使用中の変調クラスに応じたフラグメントサイズの設定を中止するとともに、通信状態情報に応じてフラグメントサイズを設定する。
具体的には、無線基地局1AのRLP部13Aは、通信状態情報に基づいて無線基地局1Bにおけるフラグメントサイズを特定し、無線基地局1Bにおけるフラグメントサイズと同等のフラグメントサイズを設定する。
したがって、適応変調に基づくフラグメントを実行する構成において、無線基地局1Bと無線端末2との間の無線品質と、無線基地局1Aと無線端末2との間の無線品質とが異なる場合でも、無線基地局1Aにおけるフラグメントサイズを無線基地局1Bにおけるフラグメントサイズに合わせることが可能となる。
また、通信状態情報は、無線基地局1Bにおける変調クラスまたはフラグメントサイズのいずれかの情報を含むため、無線基地局1AのRLP部13Aは、無線基地局1Bにおけるフラグメントサイズを容易に特定することができる。
本実施形態では、無線基地局1Bは、無線端末2がハンドオーバを実行した場合、無線端末2がハンドオーバを実行したことを通知するIPT-Notificationメッセージを無線基地局1Aに送信する。その際、無線基地局1BのRLP部13Bは、IPT-Notificationメッセージに通信状態情報を含めることによって、通信状態情報を無線基地局1Aに通知する。
これにより、ハンドオーバが発生した際、通信状態情報を無線基地局1Aに即座に通知可能となる。また、UMBシステムにおいて規定された既存のメッセージを流用して通信状態情報を通知するため、通信状態情報の通知専用のメッセージを新たに設ける場合と比較して、トラフィック量を低減可能となり、且つ処理負荷を軽減することができる。
(7)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、通信状態情報は、無線基地局1Bにおける変調クラスまたはフラグメントサイズのいずれかの情報であったが、変調クラスまたはフラグメントサイズの情報に代えて、無線基地局1Bにおける無線品質(無線基地局1Bと無線端末2との間の無線品質)の情報を使用してもよい。この場合、無線基地局1Aは、無線基地局1Bにおける無線品質から、上述したテーブルを用いて、無線基地局1Bにおけるフラグメントサイズを導出可能である。このように、通信状態情報としては、無線基地局1Bにおけるフラグメントサイズを特定可能な情報であれば、どのような情報であっても構わない。
さらに、通信状態情報は、無線基地局1Bにおける無線品質、変調クラスまたはフラグメントサイズのいずれかの情報を含む場合に限らず、これらの情報をすべて含んでいてもよい。
また、上述した実施形態では、変調クラス0〜8の合計9つの変調クラスが用意されていたが、9つに限らず、10以上または8以下の変調クラスが用意されていてもよい。また、通信速度が最も高い変調クラスにおいて24QAMが用いられていたが、24QAMに限らず、さらに高速な64QAMなどを用いてもよい。
上述した実施形態では、無線品質として受信SINRが使用されていたが、受信SINRに限らず、RSSI(Received Signal Strength Indicator)や受信BER(Bit Error Rate)などを使用してもよい。
上述した実施形態では、UMBシステムに基づく構成について説明したが、UMBシステムに限らず、適応変調に基づくフラグメントを実行し、且つハンドオーバ時に無線基地局間でパケットを転送する無線通信システムであれば本発明を適用可能である。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線端末の概略構成を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の概略構成を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局および無線端末の詳細構成を示す機能ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局の下りパケット処理動作を説明するための図である。 変調クラスと、無線品質(受信SINR)と、フラグメントサイズとを対応付けたテーブルの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線通信システムの全体概略動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係るIPT-Notificationメッセージのメッセージ構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線基地局における下りパケットの処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1A,1B…無線基地局、2…無線端末、3…アクセスゲートウェイ、4…ネットワーク、10…無線通信システム、11A,11B,21A,21B…APP部、12A,12B,22A,22B…IRTP部、13A,13B,23A,23B…RLP部、14A,14B,24A,24B…SP部、15A,15B,25A,25B…RP部、16A,16B,26A,26B…PCP/MAC/PHY部、20A…受信処理部、20B…受信処理部、101…RF部、102…制御部、103…I/F部、104…記憶部

Claims (7)

  1. 無線端末に送信すべきデータを第1フラグメントデータに分割し、適応変調を用いて、前記第1フラグメントデータを前記無線端末に送信する第1無線基地局と、
    前記無線端末のハンドオーバ後において、前記無線端末に送信すべきデータを第2フラグメントデータに分割し、前記適応変調を用いて、前記第2フラグメントデータを前記無線端末に送信する第2無線基地局と
    を含む無線通信システムであって、
    前記第1無線基地局は、
    前記無線端末と前記第1無線基地局との間の第1無線品質に対応する第1変調方式に応じて、前記第1フラグメントデータの第1データサイズを設定する第1サイズ設定部と、
    前記無線端末が前記第2無線基地局へのハンドオーバを実行した場合、前記第1フラグメントデータを前記第2無線基地局に転送するデータ転送部と
    を備え、
    前記第2無線基地局は、
    前記無線端末と前記第2無線基地局との間の第2無線品質に対応する第2変調方式に応じて、前記第2フラグメントデータの第2データサイズを設定する第2サイズ設定部と、
    前記無線端末が前記ハンドオーバを実行した場合、前記第2無線基地局の通信状態を示す情報であって前記第2データサイズを特定可能な通信状態情報を前記第1無線基地局に通知する情報通知部と
    を備え、
    前記第1サイズ設定部は、前記第2無線基地局から前記通信状態情報が通知された場合、前記第1変調方式に応じた前記第1データサイズの設定を中止するとともに、前記第2無線基地局から通知された前記通信状態情報に応じて前記第1データサイズを設定する無線通信システム。
  2. 前記第1サイズ設定部は、前記通信状態情報に応じて前記第1データサイズを設定する場合、前記通信状態情報に基づいて前記第2データサイズを特定し、特定した前記第2データサイズと同等の前記第1データサイズを設定する請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記通信状態情報は、前記第2無線品質、前記第2変調方式または前記第2データサイズの少なくとも1つの情報を含む請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記第2無線基地局は、前記無線端末が前記ハンドオーバを実行した場合、前記無線端末が前記ハンドオーバを実行したことを通知するハンドオーバ通知メッセージを前記第1無線基地局に送信し、
    前記情報通知部は、前記ハンドオーバ通知メッセージに前記通信状態情報を含めることによって、前記通信状態情報を前記第1無線基地局に通知する請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 無線端末に送信すべきデータを第1フラグメントデータに分割し、適応変調を用いて、前記フラグメントデータを前記無線端末に送信する無線基地局であって、
    前記無線端末と前記無線基地局との間の無線品質に対応する変調方式に応じて、前記第1フラグメントデータの第1データサイズを設定するサイズ設定部と、
    前記無線端末が他の無線基地局へのハンドオーバを実行した場合、前記第1フラグメントデータを前記他の無線基地局に転送するデータ転送部と
    を備え、
    前記サイズ設定部は、前記他の無線基地局から通信状態情報が通知された場合、前記変調方式に応じた前記第1データサイズの設定を中止するとともに、前記他の無線基地局から通知された前記通信状態情報に応じて前記第1データサイズを設定し、
    前記通信状態情報は、前記他の無線基地局の通信状態を示す情報であって、前記他の無線基地局において前記無線端末に送信すべきデータを第2フラグメントデータに分割する際の第2データサイズを特定可能な情報である無線基地局。
  6. 無線端末のハンドオーバ後において、前記無線端末に送信すべきデータをフラグメントデータに分割し、適応変調を用いて、前記フラグメントデータを前記無線端末に送信する無線基地局であって、
    前記無線端末と前記無線基地局との間の無線品質に対応する変調方式に応じて、前記フラグメントデータのデータサイズを設定するサイズ設定部と、
    前記無線端末が前記無線基地局へのハンドオーバを実行した場合、前記無線基地局の通信状態を示す情報であって前記データサイズを特定可能な通信状態情報を前記無線端末のハンドオーバ元の無線基地局に通知する情報通知部と
    を備える無線基地局。
  7. 無線端末に送信すべきデータを第1フラグメントデータに分割し、適応変調を用いて、前記第1フラグメントデータを前記無線端末に送信する第1無線基地局と、
    前記無線端末のハンドオーバ後において、前記無線端末に送信すべきデータを第2フラグメントデータに分割し、前記適応変調を用いて、前記第2フラグメントデータを前記無線端末に送信する第2無線基地局と
    を用いた無線通信方法であって、
    前記第1無線基地局が、前記無線端末と前記第1無線基地局との間の第1無線品質に対応する第1変調方式に応じて、前記第1フラグメントデータの第1データサイズを設定するステップと、
    前記無線端末が前記第2無線基地局へのハンドオーバを実行した場合、前記第1無線基地局が、前記第1フラグメントデータを前記第2無線基地局に転送するステップと、
    前記第2無線基地局が、前記無線端末と前記第2無線基地局との間の第2無線品質に対応する第2変調方式に応じて、前記第2フラグメントデータの第2データサイズを設定するステップと、
    前記無線端末が前記ハンドオーバを実行した場合、前記第2無線基地局が、前記第2無線基地局の通信状態を示す情報であって前記第2データサイズを特定可能な通信状態情報を前記第1無線基地局に通知するステップと、
    前記第2無線基地局から前記通信状態情報が通知された場合、前記第1無線基地局が、前記第1変調方式に応じた前記第1データサイズの設定を中止するとともに、前記第2無線基地局から通知された前記通信状態情報に応じて前記第1データサイズを設定するステップと
    を備える無線通信方法。
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