JP2009278097A - 露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度且つ安定な移動テーブルの位置計測を実現する。
【解決手段】 液浸露光方式の露光装置において、投影光学系PLとの間に供給される液体によってウエハW上面に液浸領域ALqが形成され、そのウエハWを保持する移動テーブル上に、複数のエンコーダヘッド60A〜60Dが配置されている。制御装置は、複数のエンコーダヘッドのうち、液浸領域外にあるエンコーダヘッド60A,60B,60Dを用いて、XY平面内における移動テーブルの位置情報を計測する。これにより、高精度且つ安定な移動テーブルの位置情報の計測が可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法に係り、特に、半導体素子などのマイクロデバイスを製造するリソグラフィ工程で用いられる露光装置及び露光方法、並びに前記露光装置又は前記露光方法を用いるデバイス製造方法に関する。
従来、半導体素子(集積回路等)、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(いわゆるステッパ)、あるいはステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが、主として用いられている。
しかるに、将来的に、半導体素子は更に高集積化し、これに伴ってウエハ上に形成すべき回路パターンが微細化することが確実であり、半導体素子の大量生産装置である露光装置には、ウエハ等の位置検出精度の更なる向上が要請される。
例えば、特許文献1には、基板テーブル上にエンコーダタイプのセンサ(エンコーダヘッド)が搭載された液浸露光方式の露光装置が開示されている。この種の露光装置では、基板と光学系との間に液体が供給され、液浸領域が形成されるが、その液浸領域は、基板テーブルの移動により、基板上から基板テーブル上へ移動することがある。この場合、その液浸領域(を形成する液体)がエンコーダヘッドの上部を覆う(又はエンコーダヘッドが液浸領域の液体中に埋没する)ことにより、そのエンコーダヘッドに出力異常が生じるなど正常に機能しなくなるおそれがあった。
米国特許出願公開第2006/0227309号明細書
本発明は、上述した事情の下になされたもので、本発明の第1の態様によれば、載置された物体を保持して実質的に所定平面に沿って移動する移動体と;前記物体上及び/又は前記物体が載置される前記移動体の一面上に液体を供給する液体供給装置と;前記物体及び/又は前記移動体の一面との間に前記液体が供給される光学系を含み、該光学系と前記液体とを介して前記物体にエネルギビームを照射して、前記物体にパターンを形成するパターン生成装置と;前記移動体の一面上にそれぞれ配置される複数のエンコーダヘッドを有し、該複数のエンコーダヘッドのうち、前記移動体外部に前記所定平面と平行に配置されたグレーティング部と対向し、かつ前記液体によって形成される液浸領域外にあるエンコーダヘッドの計測値に基づいて、前記移動体の位置情報を計測する計測システムと;を備える露光装置が提供される。
これによれば、計測システムにより、複数のエンコーダヘッドのうち、移動体外部に所定平面と平行に配置されたグレーティング部と対向し、かつ液浸領域外にあるエンコーダヘッドの計測値に基づいて、移動体の位置情報が計測される。このため、液浸領域内に位置するため出力異常が生じるなど正常に機能しないおそれがあるエンコーダヘッドを用いることがないので、高精度且つ安定な移動体の位置情報計測が可能となる。
本発明の第2の態様によれば、本発明の露光装置を用いて物体を露光することと;露光された前記物体を現像することと;を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、光学系と液体とを介して物体にエネルギビームを照射して前記物体にパターンを形成する露光方法であって、実質的に所定平面に沿って移動する移動体の前記物体が載置される一面上に配置される複数のエンコーダヘッドのうち、前記移動体の外部に前記所定平面と平行に配置されたグレーティング部と対向し、かつ前記液体によって形成される液浸領域外にあるエンコーダヘッドの計測値に基づいて、前記移動体の位置情報を計測する工程を含む露光方法が提供される。
これによれば、複数のエンコーダヘッドのうち、移動体の外部に前記所定平面と平行に配置されたグレーティング部と対向し、かつ液浸領域外にあるエンコーダヘッドの計測値に基づいて、前記所定平面内における前記移動体の位置情報を計測する。このため、液浸領域内に位置し出力異常が生じるなど正常に機能しないおそれがあるエンコーダヘッドを用いることがないので、高精度且つ安定な移動体の位置情報計測が可能となる。
本発明の第4の態様によれば、本発明の露光方法を利用して物体を露光する工程と;露光された前記物体を現像する工程と;を含むデバイス製造方法が提供される。
第1の実施形態の露光装置の構成を概略的に示す図である。 エンコーダヘッド及び干渉計の配置を説明するための図である。 図1のウエハステージを一部破砕して示す拡大図である。 図1の露光装置におけるステージ制御に関連する制御系の主要な構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の露光装置の作用等を説明するための図である。 第1の実施形態の変形例に係る露光装置のエンコーダヘッド及び干渉計の配置を示す図である。 第2の実施形態の露光装置を示す図である。 第3の実施形態の露光装置を示す図である。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜図5に基づいて説明する。
図1には、第1の実施形態の露光装置100の概略構成が示されている。露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、すなわち、いわゆるスキャナである。後述するように、本実施形態では投影光学系PLが設けられており、以下においては、投影光学系PLの光軸AXと平行な方向をZ軸方向、これに直交する面内でレチクルとウエハとが相対走査される方向をY軸方向、Z軸及びY軸に直交する方向をX軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行なう。
露光装置100は、照明系10、レチクルRを保持するレチクルステージRST、投影ユニットPU、局所液浸装置8、ウエハWが載置されるウエハステージWSTを含むウエハステージ装置50、及びこれらの制御系等を備えている。
照明系10は、例えば米国特許出願公開第2003/0025890号明細書などに開示されるように、光源と、オプティカルインテグレータ等を含む照度均一化光学系、及びレチクルブラインド等(いずれも不図示)を有する照明光学系とを含む。照明系10は、レチクルブラインド(マスキングシステム)で規定されたレチクルR上のスリット状の照明領域IARを照明光(露光光)ILによりほぼ均一な照度で照明する。ここで、照明光ILとしては、一例としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。
レチクルステージRST上には、回路パターンなどがそのパターン面(図1における下面)に形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含むレチクルステージ駆動系11(図1では不図示、図4参照)によって、XY平面内で微少駆動可能であるとともに、走査方向(図1における紙面内左右方向であるY軸方向)に所定の走査速度で駆動可能となっている。
レチクルステージRSTのXY平面(移動面)内の位置情報(θz方向の位置(以下ではθz回転量とも呼ぶ)の情報を含む)は、図1に示される、移動鏡15(実際には、Y軸方向に直交する反射面を有するY移動鏡(あるいは、レトロリフレクタ)とX軸方向に直交する反射面を有するX移動鏡とが設けられている)に測長ビームを照射するレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)16によって例えば0.25nm程度の分解能で常時検出される。なお、例えば米国特許出願公開第2007/0288121号明細書などに開示されているエンコーダシステムを、レチクル干渉計16の代わりに、あるいはそれと組み合わせて用いて、レチクルRの少なくとも3自由度方向の位置情報を計測しても良い。
投影ユニットPUは、レチクルステージRSTの図1における下方(−Z側)に配置され、不図示のボディの一部を構成するメインフレーム(メトロロジーフレーム)に保持されている。投影ユニットPUは、鏡筒40と、該鏡筒40に保持された複数の光学素子から成る投影光学系PLとを有している。投影光学系PLとしては、例えば、Z軸方向と平行な光軸AXに沿って配列された複数の光学素子(レンズエレメント)からなる屈折光学系が用いられている。投影光学系PLは、例えば両側テレセントリックで、所定の投影倍率(例えば1/4倍、1/5倍又は1/8倍など)を有する。このため、照明系10からの照明光ILによって照明領域IARが照明されると、投影光学系PLの第1面(物体面)とパターン面がほぼ一致して配置されるレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してその照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの縮小像(回路パターンの一部の縮小像)が、投影光学系PLの第2面(像面)側に配置される、表面にレジスト(感応剤)が塗布されたウエハW上の前記照明領域IARに共役な領域(露光領域)IAに形成される。そして、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとの同期駆動によって、照明領域IAR(照明光IL)に対してレチクルRを走査方向(Y軸方向)に相対移動するとともに、露光領域IA(照明光IL)に対してウエハWを走査方向(Y軸方向)に相対移動することで、ウエハW上の1つのショット領域(区画領域)の走査露光が行われ、そのショット領域にレチクルRのパターンが転写される。すなわち、本実施形態では照明系10、及び投影光学系PLによってウエハW上にレチクルRのパターンが生成され、照明光ILによるウエハW上の感応層(レジスト層)の露光によってウエハW上にそのパターンが形成される。
なお、メインフレームは、従来用いられている門型、及び例えば米国特許出願公開第2008/0068568号明細書などに開示される吊り下げ支持型のいずれであっても良い。
本実施形態の露光装置100には、液浸方式の露光を行うために、局所液浸装置8が設けられている。局所液浸装置8は、液体供給装置5、液体回収装置6(いずれも図1では不図示、図4参照)、液体供給管31A、液体回収管31B、及びノズルユニット32等を含む。ノズルユニット32は、図1に示されるように、投影光学系PLを構成する最も像面側(ウエハW側)の光学素子、ここではレンズ(以下、「先端レンズ」ともいう)191を保持する鏡筒40の下端部周囲を取り囲むように、投影ユニットPUを保持する不図示のメインフレームに吊り下げ支持されている。本実施形態では、ノズルユニット32は、その下端面が先端レンズ191の下端面とほぼ同一面に設定されている。また、ノズルユニット32は、液体Lqの供給口及び回収口と、ウエハWが対向して配置され、かつ回収口が設けられる下面と、液体供給管31A及び液体回収管31Bとそれぞれ接続される供給流路及び回収流路と、を備えている。
液体供給管31Aは液体供給装置5(図4参照)に、液体回収管31Bは液体回収装置6(図4参照)に、それぞれ接続されている。ここで、液体供給装置5には、液体を貯蔵するタンク、加圧ポンプ、温度制御装置、液体の流量を制御するためのバルブ等が備えられている。液体回収装置6には、回収した液体を貯蔵するタンク、吸引ポンプ、液体の流量を制御するためのバルブ等が備えられている。
主制御装置20は、液体供給装置5(図4参照)を制御して、液体供給管31Aを介して先端レンズ191とウエハW(又はウエハWが搭載されたウエハテーブルWTBの上面(後述するプレート28))との間に液体を供給し、液体回収装置6(図4参照)を制御して、液体回収管31Bを介して先端レンズ191とウエハWとの間から液体を回収する。このとき、主制御装置20は、供給される液体の量と回収される液体の量とが常に等しくなるように、液体供給装置5と液体回収装置6を制御する。従って、先端レンズ191とウエハWとの間には、一定量の液体Lqが常に入れ替わって保持され、これにより液浸領域ALq(例えば、図2参照)が形成される。
本実施形態では、上述の液体として、ArFエキシマレーザ光(波長193nmの光)が透過する純水(以下、特に必要な場合を除いて、単に「水」と記述する)を用いるものとする。なお、ArFエキシマレーザ光に対する水の屈折率nは、ほぼ1.44であり、水の中では、照明光ILの波長は、193nm×1/n=約134nmに短波長化される。
鏡筒40の−Z側端部の周囲には、例えば鏡筒40の下端面とほぼ同一面となる高さで、スケール板21がXY平面に平行に配置されている。スケール板21は、本実施形態では、その一部に鏡筒40の−Z側端部が挿入される円形の開口、及び後述するアライメント系の−Z側端部が挿入される円形の開口を有する矩形のプレートから成り、不図示のボディに吊り下げ支持されている。本実施形態では、投影ユニットPUを支持する不図示のメインフレーム(メトロロジーフレーム)にスケール板21が吊り下げ支持されている。スケール板21の下面(−Z側の面)には、2次元グレーティングとして、Y軸方向を周期方向とする所定ピッチ、例えば1μmの格子と、X軸方向を周期方向とする所定ピッチ、例えば1μmの格子とから成る反射型の2次元回折格子RG(図3参照)が形成されている。この回折格子RGは、ウエハステージWSTの移動範囲をカバーしている。
ウエハステージ装置50は、床面上に複数(例えば3つ又は4つ)の防振機構(図示省略)によってほぼ水平に支持されたステージベース12、該ステージベース12上に配置されたウエハステージWST、該ウエハステージWSTを駆動するウエハステージ駆動系27(図1では一部のみ図示、図4参照)、及びウエハステージWSTの位置を計測する計測系を備えている。計測系は、図4に示される、エンコーダシステム70及びウエハレーザ干渉計システム18等を備えている。なお、エンコーダシステム70及びウエハレーザ干渉計システム18については、さらに後述する。
ステージベース12は、平板状の外形を有する部材からなり、その上面は平坦度が非常に高く仕上げられ、ウエハステージWSTの移動の際のガイド面とされている。ステージベース12の内部には、XY二次元方向を行方向、列方向としてマトリックス状に配置された複数のコイル14aを含む、コイルユニットが収容されている。
ウエハステージWSTは、図1に示されるように、ステージ本体91と、該ステージ本体91の上方に配置され、不図示のZ・チルト駆動機構によって、ステージ本体91に対して非接触で支持されたウエハテーブルWTBとを有している。この場合、ウエハテーブルWTBは、Z・チルト駆動機構によって、電磁力等の上向きの力(斥力)と、自重を含む下向きの力(引力)との釣り合いを3点で調整することで、非接触で支持されるとともに、Z軸方向、θx方向、及びθy方向の3自由度方向に微小駆動される。ステージ本体91の底部には、スライダ部91aが設けられている。スライダ部91aは、XY平面内でXY二次元配列された複数の磁石から成る磁石ユニットと、該磁石ユニットを収容する筐体と、該筐体の底面の周囲に設けられた複数のエアベアリングとを有している。磁石ユニットは、前述のコイルユニットとともに、例えば米国特許第5,196,745号明細書などに開示されるローレンツ電磁力駆動による平面モータ30を構成している。なお、平面モータ30としては、ローレンツ電磁力駆動方式に限らず、可変磁気抵抗駆動方式の平面モータを用いることもできる。
ウエハステージWSTは、上記複数のエアベアリングによってステージベース12上に所定のクリアランス、例えば数μm程度のクリアランスを介して浮上支持され、平面モータ30によって、X軸方向、Y軸方向及びθz方向に駆動される。従って、ウエハテーブルWTB(ウエハW)は、ステージベース12に対して、6自由度方向に駆動可能である。なお、平面モータ30によってウエハステージWSTを6自由度方向に駆動しても良い。
本実施形態では、コイルユニットを構成する各コイル14aに供給される電流の大きさ及び方向が、主制御装置20によって制御される。平面モータ30と、前述のZ・チルト駆動機構とを含んで、ウエハステージ駆動系27が構成されている。なお、なお、平面モータ30はムービングマグネット方式に限らず、ムービングコイル方式でも良い。また、平面モータ30として、磁気浮上方式の平面モータを用いても良い。この場合、前述のエアベアリングを設けなくても良い。また、ウエハテーブルWTBを、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の少なくとも1つの方向に微動可能としても良い。すなわち、ウエハステージWSTを粗微動ステージにより構成しても良い。
ウエハテーブルWTB上には、不図示のウエハホルダを介してウエハWが載置され、不図示のチャック機構によって例えば真空吸着(又は静電吸着)され、固定されている。また、ウエハテーブルWTBの+Y側の面(+Y端面)及び−X側の面(−X端面)には、それぞれ鏡面加工が施され、図2に示されるように、後述するウエハレーザ干渉計システムで用いられる、反射面17a,17bが形成されている。また、図2に示されるように、ウエハホルダ(ウエハの載置領域)の外側には、ウエハホルダよりも僅かに大きな円形の開口が中央に形成され、かつ矩形状の外形(輪郭)を有するプレート(撥液板)28が設けられている。プレート28の表面は、液体Lqに対して撥液化処理されている(撥液面が形成されている)。なお、プレート28は、その表面の全部あるいは一部がウエハWの表面と同一面となるように設定されている。
エンコーダシステム70は、ウエハステージWSTのXY平面内の位置情報(θz回転量の情報を含む)を計測する。ここで、エンコーダシステム70の構成等について詳述する。
ウエハテーブルWTBには、図2の平面図に示されるように、その4隅にそれぞれエンコーダヘッド(以下、適宜、ヘッドと略述する)60A,60B,60C,60Dが配置されている。ここで、ヘッド60A〜60Dは、X軸方向又はY軸方向で隣接するヘッド間の離間距離が、液浸領域ALqの幅よりも十分大きくなる位置に配置されている。これらのヘッド60A〜60Dは、図3にヘッド60Cを代表的に採り上げて示されるように、ウエハテーブルWTBに形成されたZ軸方向の所定深さの穴の内部にそれぞれ嵌合されている。
ウエハテーブルWTB上面の一方の対角線上に位置する一対のヘッド60A,60Cは、Y軸方向を計測方向とするヘッド(Yヘッド)である。また、ウエハテーブルWTB上面のもう一方の対角線上に位置する一対のヘッド60B,60Dは、X軸方向を計測方向とするヘッド(Xヘッド)である。ヘッド60A〜60Dのそれぞれとしては、例えば米国特許第7,238,931号明細書、及び国際公開第2007/083758号などに開示されるヘッドと同様の構成のものが用いられている。この構成のヘッドでは、計測ビームの空気中での光路長が極短いため、空気揺らぎの影響がほとんど無視できる。ただし、本実施形態では、光源及び光検出器は各ヘッドの外部、具体的には、ステージ本体91の内部(又は外部)に設けられ、光学系のみが各ヘッドの内部に設けられている。そして、光源及び光検出器と、光学系とは、不図示の光ファイバを介して光学的に接続されている。ウエハテーブルWTB(微動ステージ)の位置決め精度を向上させるため、ステージ本体91(粗動ステージ)とウエハテーブルWTB(微動ステージ)との間(以下、粗微動ステージ間と略述する)で、レーザ光等を空中伝送しても良いし、あるいはヘッドをステージ本体91(粗動ステージ)に設けて、該ヘッドによりステージ本体91(粗動ステージ)の位置を計測し、かつ別のセンサで粗微動ステージ間の相対変位を計測する構成としても良い。
Yヘッド60A,60Cは、スケール板21に計測ビーム(計測光)を照射し、スケール板21表面(下面)に形成されたY軸方向を周期方向とする格子からの回折ビームを受光して、ウエハステージWSTのY軸方向の位置を計測するYリニアエンコーダ(以下、適宜、Yエンコーダ又はエンコーダと略述する)70A,70C(図4参照)をそれぞれ構成する。また、Xヘッド60B,60Dは、スケール板21に計測ビームを照射し、スケール板21の表面に形成されたX軸方向を周期方向とする格子からの回折ビームを受光して、ウエハステージWSTのX軸方向の位置を計測するXリニアエンコーダ(以下、適宜、エンコーダと略述する)70B,70D(図4参照)をそれぞれ構成する。
エンコーダ70A〜70Dそれぞれの計測値は、主制御装置20(図4参照)に供給される。主制御装置20は、回折格子RGが形成されたスケール板21の下面に対向する少なくとも3つのエンコーダ(すなわち、有効な計測値を出力している少なくとも3つのエンコーダ)の計測値に基づいて、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)のXY平面内の位置情報(θz回転量の情報を含む)を求める。
また、本実施形態の露光装置100では、ウエハステージWSTの位置は、ウエハレーザ干渉計システム(以下、「ウエハ干渉計システム」という)18(図4参照)によって、エンコーダシステム70とは独立して、計測可能である。
ウエハ干渉計システム18は、図2に示されるように、ウエハテーブルWTBの反射面17aにY軸方向と平行な複数の測長ビームを照射するY干渉計18Yと、反射面17bにX軸方向と平行な1又は2以上の測長ビームを照射するX干渉計とを備え、このX干渉計は複数、本実施形態では2つのX干渉計18X1,18X2を含む。
Y干渉計18YのY軸方向に関する実質的な測長軸は、投影光学系PLの光軸AXと、後述するアライメント系ALGの検出中心とを通るY軸方向の直線である。Y干渉計18Yは、ウエハテーブルWTBのY軸方向、θz方向(及びθx方向)の位置情報を計測する。
また、X干渉計18X1のX軸方向に関する実質的な測長軸は、投影光学系PLの光軸AXを通るX軸方向の直線である。X干渉計18X1は、ウエハテーブルWTBのX軸方向、θz方向(及びθy方向)の位置情報を計測する。
また、X干渉計18X2の測長軸は、アライメント系ALGの検出中心を通るX軸方向の直線である。X干渉計18X1は、ウエハテーブルWTBのX軸方向(及びθy方向)の位置情報を計測する。
なお、反射面17a,17bに代えて、例えばウエハテーブルWTBの端部に、平面ミラーからなる移動鏡を取り付けても良い。また、ウエハテーブルWTBにXY平面に対し45度傾斜した反射面を設け、該反射面を介してウエハテーブルWTBのZ軸方向の位置を計測するようにしても良い。
ウエハ干渉計システム18の各干渉計の計測値は、主制御装置20に供給される。但し、本実施形態では、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のXY平面内の位置制御のための位置情報(θz回転量の情報を含む)は、主として、前述のエンコーダシステム70によって計測され、干渉計18Y、18X1、18X2の計測値は、エンコーダシステム70の計測値の長期的変動(例えばスケールの経時的な変形などによる)を補正(較正)する場合、あるいはエンコーダシステムの出力異常時のバックアップ用などとして補助的に用いられる。また、本実施形態では、主制御装置20は、エンコーダシステム70によってウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のXY平面内の位置を制御している際に、所定のサンプリング間隔(ウエハステージWSTの位置制御のための制御クロックの発生タイミングより格段に短い間隔)で、ウエハ干渉計システム18の各干渉計の計測値に基づいて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のXY平面内の位置情報を算出し、この算出結果に基づいて、4つのヘッド60A〜60Dのいずれかが、液浸領域ALq内に位置しているかどうかを判断する。すなわち、本実施形態では、ウエハ干渉計システム18の各干渉計の計測値は、前述の目的のために補助的に用いられるのみならず、ヘッドが液浸領域内に進入したことを判断するのに用いられる。
アライメント系ALGは、図1及び図2に示されるように、投影光学系PLの−Y側に所定間隔を隔てて配置されたオフアクシス方式のアライメント系である。本実施形態では、アライメント系ALGとして、一例としてハロゲンランプ等のブロードバンド(広帯域)光でマークを照明し、このマーク画像を画像処理することによってマーク位置を計測する画像処理方式のアライメントセンサの一種であるFIA(Field Image Alignment)系が用いられている。アライメント系ALGからの撮像信号は、不図示のアライメント信号処理系を介して主制御装置20(図4参照)に供給される。
なお、アライメント系ALGとしては、FIA系に限らず、例えばコヒーレントな検出光をマークに照射し、そのマークから発生する散乱光又は回折光を検出する、あるいはマークから発生する2つの回折光(例えば同次数の回折光、あるいは同方向に回折する回折光)を干渉させて検出するアライメントセンサを単独であるいは適宜組み合わせて用いることは勿論可能である。アライメント系ALGとして、例えば米国特許出願公開第2008/0088843号明細書などに開示される、複数の検出領域を有するアライメント系を採用しても良い。
この他、本実施形態の露光装置100には、投影ユニットPUの近傍に、例えば米国特許第5,448,332号明細書等に開示されるものと同様の構成の斜入射方式の多点焦点位置検出系(以下、多点AF系と略述する)AF(図1では不図示、図4参照)が設けられている。多点AF系AFの検出信号は、AF信号処理系(不図示)を介して主制御装置20に供給される(図4参照)。主制御装置20は、多点AF系AFの検出信号に基づいて、各検出点におけるウエハW表面のZ軸方向の位置情報を検出し、その検出結果に基づいて走査露光中のウエハWのいわゆるフォーカス・レベリング制御を実行する。なお、アライメント系ALGの近傍に多点AF系を設けて、ウエハアライメント時にウエハ表面の面位置情報(凹凸情報)を事前に取得し、露光時には、その面位置情報とウエハテーブル上面のZ軸方向の位置を検出する別のセンサ(例えば、エンコーダあるいは干渉計など)の計測値とを用いて、ウエハWのいわゆるフォーカス・レベリング制御を実行することとしても良い。
露光装置100では、さらに、レチクルRの上方に、露光波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)方式の一対のレチクルアライメント検出系13A,13B(図1では不図示、図4参照)が設けられている。レチクルアライメント検出系13A,13Bの検出信号は、不図示のアライメント信号処理系を介して主制御装置20に供給される。
図4には、露光装置100のステージ制御に関連する制御系が一部省略して、液体供給装置及び液体回収装置とともに、ブロック図にて示されている。この制御系は、主制御装置20を中心として構成されている。主制御装置20は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)等からなるいわゆるマイクロコンピュータ(又はワークステーション)を含み、装置全体を統括して制御する。
上述のようにして構成された露光装置100では、デバイスの製造に際し、前述のレチクルアライメント検出系13A,13B、ウエハテーブルWTB上の基準板(不図示)などを用いて、通常のスキャニング・ステッパと同様の手順(例えば、米国特許第5,646,413号明細書などに開示される手順)で、レチクルアライメント及びアライメント系ALGのベースライン計測が行われ、これと前後してウエハアライメント(例えば米国特許第4,780,617号明細書などに開示されるエンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)など)などが行われる。
そして、主制御装置20により、ベースラインの計測結果、及びウエハアライメントの結果に基づいて、ステップ・アンド・スキャン方式の露光動作が行われ、ウエハW上の複数のショット領域にレチクルRのパターンがそれぞれ転写される。ステップ・アンド・スキャン方式の露光動作は、前述したレチクルステージRSTとウエハステージWSTとの同期移動を行う走査露光動作と、ウエハステージWSTをショット領域の露光のための加速開始位置に移動するショット間移動(ステッピング)動作とを交互に繰り返すことで行われる。また、本実施形態の露光装置100では、上記走査露光の際、ウエハWと投影光学系PLの先端レンズ191との間に供給される液体Lqを介して、ウエハW上の感応層(レジスト層)にレチクルRから射出された照明光ILが投射される。すなわち、液浸露光が行われる。これにより、ウエハW上の各ショット領域にレチクルRのパターンが転写される。
上記のステップ・アンド・スキャン方式の露光動作中、ウエハWの周縁にあるショット領域にパターンを転写する際などに、ウエハステージWSTの移動により、液体LqによってウエハW上に形成される液浸領域ALq(あるいはその一部)が、ウエハW上からウエハテーブルWTBのプレート28上に移動し、さらにプレート28上のヘッド上に移動することがある。図5には、液浸領域ALqがヘッド60Cの真上に移動した状態が示されている。この図5の状態では、ヘッド60Cからの計測光は、液浸領域ALqを形成する液体Lqによって遮られる、散乱される、あるいは短波長化される等の現象が生じ得る。従って、そのヘッド60Cは、正常に機能しなくなる。このとき、仮に、ウエハステージWSTのXY平面内の位置制御に用いられる、3つのヘッドの1つにヘッド60Cが含まれていた場合には、ウエハステージWSTのXY平面内の位置を正しく制御することはできなくなる。
そこで、本実施形態では、上記のような事態が発生することがないように、前述した如く、主制御装置20は、エンコーダシステム70によってウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のXY平面内の位置を制御している際に、所定のサンプリング間隔で、ウエハ干渉計システム18の各干渉計の計測値に基づいて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のXY平面内の位置情報を算出し、この算出結果に基づいて、4つのヘッド60A〜60Dのいずれかが、液浸領域ALq内に位置しているかどうかを判断しているのである。そして、主制御装置20は、いずれかのヘッド(例えばヘッド60C)が液浸領域内に進入したと判断した場合には、その液浸領域内に位置するヘッド(例えばヘッド60C)以外のヘッド(例えば60A,60B,60D)(から構成されるエンコーダ(例えば70A,70B,70D))の計測値に基づいて、ウエハステージWSTのXY平面内の位置制御を行うようになっている。すなわち、本実施形態では、主制御装置20は、ウエハステージWSTの位置制御のための制御クロックの発生タイミングより格段に短いサンプリング間隔で、ウエハ干渉計システム18の各干渉計の計測値に基づいて、4つのヘッドのいずれか液浸領域内に位置していないかを繰り返し判断し、いずれかのヘッドが液浸領域内に位置したことを確認したときは、直ちに、残りの3つのヘッドをウエハステージWSTのXY平面内の位置制御に用いることにする。これにより、結果的に、仮に、それまで制御に用いられていた3つのヘッドのうち1つが、液浸領域に進入しかけた場合には、直ちに、それまで制御に用いられていなかった残りのヘッドを含む3つのヘッドに、制御に用いるヘッドが切り換えられることとなる。
そして、図5に示される位置から、ウエハステージWSTが移動して、ヘッド60Cが液浸領域ALqから外れると、ヘッド60Cは正常に機能するようになる(機能が回復する)。そこで、主制御装置20は、液浸領域ALqがヘッド60Cの上部から外れたことを確認すると、4つのヘッド60A〜60D(エンコーダ70A〜70D)の中から3つを選択し、それらの計測値を用いて、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の位置情報を求める。このようにして、主制御装置20により、常時、エンコーダシステム70を用いて高精度且つ安定なウエハステージWSTの位置情報の計測、及びその位置制御が行われる。なお、液浸領域ALqは、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の移動中に広がる場合もあるので、上記のヘッド60Cが液浸領域ALqから外れたか否かの判断は、想定される最大の範囲を使って行うことが望ましい。あるいは、ウエハテーブルWTBの速度等を考慮して、上記の判断に用いる領域のサイズを変更しても良い。
以上詳細に説明したように、本実施形態の露光装置100によると、主制御装置20により、複数のエンコーダヘッド60A〜60Dのうち、液浸領域ALq外にある3つのエンコーダヘッドを用いて、XY平面内におけるウエハステージWSTの位置情報の計測が行われる。このため、液浸領域ALq内に位置するため出力異常が生じるなど正常に機能しないおそれがあるエンコーダヘッドを用いることがないので、高精度且つ安定なウエハステージWSTの位置情報の計測、及び位置制御が可能となる。
また、本実施形態の露光装置100によると、ステップ・アンド・スキャン方式の露光動作中も、主制御装置20により、液浸領域ALq外にある3つのエンコーダヘッドを用いて、ウエハステージWSTの高精度な位置計測及び位置制御が行われるので、走査露光方式の液浸露光により、レチクルRのパターンを、ウエハW上に各ショット領域に精度良く転写することが可能になる。
なお、上記実施形態では、ウエハ干渉計システム18の各干渉計の計測値に基づいて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のXY平面内の位置情報を算出し、この算出結果に基づいて、4つのヘッド60A〜60Dのいずれかが、液浸領域ALq内に位置しているかどうかを判断するものとしたが、本発明が、これに限定されるものではない。例えば、主制御装置20は、ウエハステージWSTの位置制御に用いている、エンコーダシステム70の各ヘッドから得られる位置情報に基づいて、ウエハステージWSTの位置を算出し、この算出結果に基づいて、4つのヘッド60A〜60Dのいずれかが、液浸領域ALq内に位置するか否かを判断しても良い。ただし、この場合、ウエハステージWSTの位置制御に用いている3つのヘッドの1つが液浸領域内に進入すると、ウエハステージWSTの位置制御そのものが困難となるので、そのヘッドが液浸領域に実際に進入する前に、制御に用いるヘッドを別のヘッドに切換える(又は、別のヘッドの中から選択する)ことが望ましい。
なお、上記実施形態において、ヘッド60A〜60Dの配置を変更しても良い。例えば、図6に示されるように、ヘッド60A〜60Dを、ウエハテーブルWTB上面の、四隅の角(頂点)の近傍に配置しても良い。この図6における、ヘッド60A〜60Dの位置は、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の通常の移動範囲内で、液浸領域ALqがウエハテーブルWTB及びウエハW上で移動し得る領域(符号AEで示される領域)の外に位置している。従って、この図6の例では、いずれのヘッドも液浸領域ALq内に進入することがないので、これらのヘッドを用いて構成されるエンコーダシステム70を用いて、常時、高精度且つ安定なウエハステージWSTの位置情報の計測が可能となる。また、この場合、ヘッドが液浸領域ALq内に進入するか否かの監視、及びヘッドの液浸領域への進入による、ヘッドの切り換えなどが不要となる。
なお、上記第1の実施形態では、スケール板21の下面に、2次元回折格子RGが形成された場合について例示したが、これに限らず、Y軸方向とX軸方向とをそれぞれ周期方向とする2つの1次元回折格子が形成されたスケール板を、スケール板21に代えて設けても良い。この場合、Y軸方向を周期方向とする1次元回折格子は、ウエハステージWSTの移動によりYヘッド60A,60Cが対向し得る領域をカバーし、X軸方向を周期方向とする1次元回折格子はXヘッド60B,60Dが対向し得る領域をカバーすることとすれば良い。
また、上記実施形態では、各ヘッド60A〜60D(エンコーダ70A〜70D)として、1つの方向(X軸方向又はY軸方向)のみを計測方向とする1次元エンコーダを採用したが、これに限らず、X軸方向とY軸方向との両方を計測方向とする2次元エンコーダを採用しても良い。この場合、主制御装置20は、回折格子RGが形成されたスケール板21の下面に対向する少なくとも2つのエンコーダ(すなわち、有効な計測値を出力している少なくとも2つのエンコーダ)の計測値を用いて、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)のXY平面内の位置情報(θz回転量の情報を含む)を求めることとすることができる。
なお、ヘッドの出力異常の要因としては、前述の液浸領域内への進入の他に、ヘッド上に異物が付着し計測光が遮られる、あるいはヘッドが故障する等の要因も考えられる。上記実施形態のように、ウエハテーブルWTB上に1次元ヘッドが4つ設けられている場合には、液浸領域外に位置する3つのヘッドを用いてウエハステージWSTのXY面内の位置情報の計測を行う必要があるが、その3つのヘッドの1つに、上述の異物付着などが生じるおそれがある。かかる事態を考慮して、次の第2の実施形態のように、1次元ヘッドを5つ以上、ウエハテーブル上に設置しても良い。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を、図7に基づいて説明する。ここで、前述の第1の実施形態の露光装置100と同一若しくは同等の構成部分については、同一の符号を用いると共に、その説明を簡略化し若しくは省略する。
この第2の実施形態の露光装置は、ウエハステージWSTの位置情報を計測するエンコーダシステム70の構成、特にウエハステージWST上のエンコーダヘッドの配置及びスケール板21の配置が、前述の第1の実施形態の露光装置100と異なるが、その他部分の構成等は同様になっている。従って、以下では、その相違点を中心として、第2の実施形態について説明する。
図7には、本第2の実施形態の露光装置の、一部省略した平面図が示されている。本第2の実施形態の露光装置では、図7に示されるように、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)上面の四辺のそれぞれに沿って各4つのヘッドが配置されている。詳述すると、ウエハテーブルWTB上面の、−Y側の辺の近傍に、ヘッドユニット60Aを構成する4つのヘッド60A〜60Aが、その辺に沿って、所定間隔で配置されている。ヘッド60A,60A,60A,60Aは、液浸領域ALqのX軸方向の幅よりも大きな間隔で配置されている。同様に、ウエハテーブルWTB上面の、−X側、+Y側、+X側の辺それぞれの近傍には、それぞれ、ヘッドユニット60Bを構成する4つのヘッド60B,60B,60B,60B、ヘッドユニット60Cを構成する4つのヘッド60C,60C,60C,60C、ヘッドユニット60Dを構成する4つのヘッド60D,60D,60D,60Dが、それぞれの辺に沿って、所定間隔で配置されている。同じヘッドユニットに属するヘッドは、それらの配列方向についての液浸領域ALqの幅よりも大きな間隔で配置されている。
また、本第2の実施形態の露光装置では、前述のスケール板21に代えて、ヘッドユニット60A,60B,60C,60Dにそれぞれ対応する4つのスケール板21A,21B,21C,21Dが、設けられている。スケール板21A,21B,21C,21Dは、それぞれ、投影光学系PLの下端部の−Y側、−X側、+Y側、+X側に配置されている。スケール板21A,21Cの下面(−Z側の面)には、Y軸方向を周期方向とする1次元回折格子が形成されている。また、スケール板21B,21Dの下面には、X軸方向を周期方向とする1次元回折格子が形成されている。
ヘッドユニット60A,60B,60C,60Dに属するヘッドは、それぞれ、対応するスケール板21A,21B,21C,21Dに計測ビーム(計測光)を照射し、それによって発生する回折光を受光して、それぞれの計測方向に関するウエハステージWSTの位置情報を計測するエンコーダ(70A,70B,70C,70D)を構成する。スケール板21A,21B,21C,21Dの幅は、対応するヘッドユニットに属する隣接ヘッドの間隔より十分長く、対応するヘッドユニットに属する2つ以上のヘッドが同時に対向する。
図7に示される状態では、ヘッドユニット60Aに属する4つのヘッドのうち3つのYヘッド60A,60A,60Aが、スケール板21Aに対向している。また、ヘッドユニット60B及び60Dに属する各4つのヘッドのうち、各2つのXヘッド60B,60B及び60D,60Dが、それぞれ、スケール板21B及び21Dに対向している。一方、ヘッドユニット60Cに属する4つのヘッドは、いずれもスケール板21Cに対向していない。また、このとき、ヘッド60Cは液浸領域ALq内に一部が位置している。
この場合、主制御装置20は、前述と同様にウエハ干渉計システム18(又はエンコーダシステム70)で計測される、ウエハステージWSTの位置情報に基づいて、いずれかのヘッドが液浸領域ALq内に位置しているか否かを判断し、ヘッド60Cが液浸領域ALq内に位置していると判断する。そして、主制御装置20は、そのヘッド60Cを除く残りのヘッドの中から、さらに、異常な位置情報を出力しているヘッドを除外する。そして、主制御装置20は、残った複数のヘッドの中から、必要な数、例えば3つのヘッドを選択する。
例えば、図7の場合、主制御装置20は、スケール板21Aに対向しているYヘッド60A,60A,60AからYヘッド60Aを、スケール板21Bに対向しているXヘッド60B,60BからXヘッド60Bを、スケール板21Dに対向しているXヘッド60D,60DからXヘッド60Dを、それぞれ選択している。
そして、主制御装置20は、これらの3つのヘッド60A,60B,60D(エンコーダ70A,70B,70D)の計測値を用いて、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の位置情報を求める。
このように、主制御装置20は、複数のヘッドのうち、液浸領域ALq内に位置するヘッド、さらに液浸領域ALq外に位置するが異常な計測値を出力するヘッド、を除く残りのヘッドの中から3つのヘッド(エンコーダ)を選び、それらの計測値を用いてウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の位置情報を求める。
以上のようにして構成され、機能する本第2の実施形態の露光装置によると、前述した第1の実施形態の露光装置100と同様の効果を得ることができる。これに加え、本第2の実施形態では、異物付着等により計測値に誤差が含まれるヘッドが、ウエハステージWSTの位置制御に用いられることがない。
なお、上記第1、第2の実施形態では、各ヘッド(エンコーダ)として、1つの方向(X軸方向又はY軸方向)のみを計測方向とする1次元エンコーダを採用したが、これに限らず、次の第3の実施形態のように、X軸方向とY軸方向との両方を計測方向とする2次元エンコーダを採用しても良い。
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態を、図8に基づいて説明する。ここで、前述の第1の実施形態の露光装置100と同一若しくは同等の構成部分については、同一の符号を用いると共に、その説明を簡略化し若しくは省略する。
この第3の実施形態の露光装置は、ウエハステージWSTの位置情報を計測するエンコーダシステム70の構成、特にウエハステージWST上のエンコーダヘッド及びスケール板21が、前述の第1の実施形態の露光装置100と異なるが、その他部分の構成等は同様になっている。従って、以下では、その相違点を中心として、第3の実施形態について説明する。
図8には、本第3の実施形態の露光装置の、一部省略した平面図が示されている。本第3の実施形態の露光装置では、図8に示されるように、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)上面の−X側と+X側の辺にそれぞれに沿って各4つのヘッドが配置されている。詳述すると、ウエハテーブルWTB上面の、−X側の辺の近傍に、ヘッドユニット60Eを構成する4つの2次元エンコーダヘッド60E,60E,60E,60Eが、その辺に沿って、所定間隔で配置されている。同様に、ウエハテーブルWTB上面の、+X側の辺の近傍に、ヘッドユニット60Fを構成する4つの2次元エンコーダヘッド60F,60F,60F,60Fが、配置されている。ヘッド60E〜60E、及びヘッド60E〜60Eは、液浸領域ALqのY軸方向の幅よりも大きな離間距離を隔てて配置されている。
また、本第3の実施形態の露光装置では、前述のスケール板21に代えて、長方形のスケール板21’が、設けられている。スケール板21’は、前述のスケール板21と同じ高さの位置に、投影光学系PLの中心を、その中心とほぼ一致させた状態で、X軸方向を長手方向として、設置されている。スケール板21’の下面(−Z側の面)には、X軸及びY軸方向を周期方向とする2次元回折格子が形成されている。
ヘッドユニット60E,60Fに属するヘッドは、スケール板21’に計測ビーム(計測光)を照射し、それによって発生する回折光を受光して、X軸及びY軸方向に関するウエハステージWSTの位置情報を計測する2次元エンコーダをそれぞれ構成する。スケール板21’のY軸方向の幅はヘッドの離間距離より十分長く、同じヘッドユニットに属する2つ以上のヘッドが同時にスケール板21’に対向する。
図8に示される状態では、ヘッドユニット60Eに属する4つのヘッドのうちの2つのヘッド60E,60Eが、ヘッドユニット60Fに属する4つのヘッドのうちの1つのヘッド60Fが、スケール板21’に対向している。また、ヘッドユニット60Fに属するヘッド60Fが、液浸領域ALq内に位置している。
この場合、主制御装置20は、前述と同様にウエハ干渉計システム18(又はエンコーダシステム70)で計測される、ウエハステージWSTの位置情報に基づいて、いずれかのヘッドが液浸領域ALq内に位置しているか否かを判断し、ヘッド60Fが液浸領域ALq内に位置していると判断する。そして、主制御装置20は、そのヘッドFを除く残りのヘッドの中から、さらに、異常な位置情報を出力しているヘッドを除外する。そして、主制御装置20は、残った複数のヘッドの中から、必要な数、例えば2つのヘッドを選択する。
例えば、図8の場合、主制御装置20は、スケール板21’に対向しているヘッド60E,60E,60Fからヘッド60E,60Fを選択している。
そして、主制御装置20は、これらの2つのヘッド60E,60F(によって構成される一対の2次元エンコーダ)の計測値を用いて、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の位置情報を求める。
このように、主制御装置20は、複数のヘッドのうち、液浸領域ALq内に位置するヘッド、さらに液浸領域ALq外に位置するが異常な計測値を出力するヘッド、を除く残りのヘッドの中から、2つのヘッド(エンコーダ)を選び、それらの計測値を用いて、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の位置情報を求める。
以上のようにして構成され、機能する本第3の実施形態の露光装置によると、前述した第2の実施形態と同等の効果を得ることができる。
なお、上記第2、第3の実施形態において、主制御装置20は、複数のヘッドのうち、液浸領域ALq内に位置するヘッドのみを除く残りのヘッドの中から必要数(3つ又は2つ)のヘッド(エンコーダ)を選び、それらの計測値を用いてウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の位置情報を求めても良い。これとは反対に、液浸領域ALq内にあるヘッドのみでなく、液浸領域ALqの近傍に位置するヘッド、さらには液浸領域ALq内に進入し得るヘッドをも、常時検出し、これらのヘッドをも除く残りのヘッドを用いてウエハステージWSTの位置情報を計測することとしても良い。これにより、エンコーダシステムを用いた、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の位置計測の安定性をさらに高めることができる。
なお、上記各実施形態では、エンコーダ(ヘッド)の切換のため、ウエハ干渉計システムの計測値をサンプリングするものとしたが、必ずしもウエハ干渉計システムの計測値をサンプリングする必要はない。また、露光シーケンスからウエハステージの移動情報が分かるので、予めエンコーダ切換のタイミングあるいはウエハステージの位置を決定しておき、この決定内容に基づいてヘッドを切り換えるだけでも良い。
また、上記各実施形態では、ウエハ干渉計システムによって計測されるウエハステージの位置情報を用いて、エンコーダ(ヘッド)の切換を行うものとしたが、ウエハ干渉計システムによって計測される位置情報を用いなくても良い。この場合、ウエハステージの位置計測に使用しているエンコーダの計測情報を用いても良いし、位置計測に使用していない別のエンコーダによる計測情報(位置情報)を用いても良い。後者では、ウエハステージの位置に応じて使用するエンコーダ(位置計測には使用していない)を切り換えても良い。
なお、上記各実施形態の露光装置において、露光動作時だけでなく他の動作、例えば基準マークの検出、あるいはウエハステージ上のセンサ(照明むらセンサ、空間像計測センサ、照射量センサ、偏光センサ、波面計測センサなど)による計測などの動作時に同様にヘッド切換を行っても良い。ただし、ウエハステージが少なくとも1つの計測部材(センサなど)を有し、ウエハステージ上に液浸領域が形成されていることが前提となる。
また、後述する計測ステージを備える露光装置で、計測ステージの位置情報をエンコーダで計測する場合にも、ヘッドの切換は、同様に適用できる。
なお、上記各実施形態におけるウエハステージでのエンコーダ(ヘッド)の配置は一例であって、本発明がこれに限定されるものではない。例えば、ウエハステージの4隅に、それぞれ、エンコーダ及びそのバックアップ用エンコーダを、ステージ中心から放射方向に沿って配置しても良い。
また、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)などの移動体の一面上にエンコーダヘッドを配置する場合に、ヘッド本体は移動体の内部に配置し、一面には受光部のみを配置しても良い。
なお、上記各実施形態では、Z軸方向の位置情報の計測が可能なセンサ(又はヘッド)を併用しても良いし、X軸方向及びY軸方向の位置情報の計測が可能なセンサ(又はヘッド)あるいはX軸方向を計測方向とするセンサ(Xセンサ)とY軸方向を計測方向とするセンサ(Yセンサ)とを組み合わせても良い。この他、X軸方向及びY軸方向の少なくとも一方とZ軸方向に関する位置情報を計測可能なエンコーダを用いても良い。
また、例えば投影光学系とアライメント系とが離れている露光装置などでは、投影光学系の近傍(周囲)と、アライメント系の近傍(周囲)とで別々のスケール板を配置しても良い。この場合、ウエハWの露光動作を行う際には、投影光学系の近傍に配置されたスケール板を用いて、エンコーダシステムにより、ウエハステージの位置が計測され、ウエハアライメントの際などには、アライメント系の近傍に配置されたスケール板を用いて、エンコーダシステムにより、ウエハステージの位置が計測されることとなる。
また、上記実施形態では、エンコーダシステムに加えて、ウエハ干渉計システムが設けられている場合を例示したが、ウエハ干渉計システムは、必ずしも設けなくても良い。
なお、上記各実施形態では、スキャニング・ステッパに本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、ステッパなどの静止型露光装置に本発明を適用しても良い。ステッパなどであっても、露光対象の物体が搭載されたステージの位置をエンコーダで計測することにより、干渉計を用いてそのステージの位置を計測する場合と異なり、空気揺らぎに起因する位置計測誤差の発生を殆ど零にすることができ、エンコーダの計測値に基づいて、ステージを高精度に位置決めすることが可能になり、結果的に高精度なレチクルパターンの物体上への転写が可能になる。また、ショット領域とショット領域とを合成するステップ・アンド・スティッチ方式の縮小投影露光装置にも本発明は適用することができる。さらに、例えば、米国特許第6,590,634号明細書、米国特許第5,969,441号明細書、米国特許第6,208,407号明細書などに開示されるように複数のウエハステージを備えたマルチステージ型の露光装置に本発明を適用しても良い。また、例えば、国際公開第2005/074014号などに開示されるようにウエハステージとは別に、計測部材(例えば、基準マーク、及び/又はセンサなど)を含む計測ステージを備える露光装置に本発明を適用しても良い。
また、上記各実施形態の露光装置における投影光学系は縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでも良いし、投影光学系PLは屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、その投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。
また、照明光ILは、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)に限らず、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの紫外光や、F2レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光であっても良い。例えば米国特許第7,023,610号明細書に開示されているように、真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。
また、上述の各実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスク(レチクル)を用いたが、このレチクルに代えて、例えば米国特許第6,778,257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて、透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いても良い。かかる可変成形マスクを用いる場合には、ウエハ又はガラスプレート等が搭載されるステージが、可変成形マスクに対して走査されるので、そのステージの位置をエンコーダを用いて計測することで、上記各実施形態と同等の効果を得ることができる。
また、例えば国際公開第2001/035168号に開示されているように、干渉縞をウエハW上に形成することによって、ウエハW上にライン・アンド・スペースパターンを形成する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
さらに、例えば米国特許第6,611,316号明細書に開示されているように、2つのレチクルパターンを、投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回のスキャン露光によってウエハ上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記各実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものでなく、ガラスプレート、セラミック基板フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど他の物体でも良い。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
なお、半導体デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、上記実施形態の露光装置で、マスクに形成されたパターンをウエハ等の物体上に転写するリソグラフィステップ、露光されたウエハ(物体)を現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置が用いられるので、高集積度のデバイスを歩留り良く製造することができる。
以上説明したように、本発明の露光装置及び露光方法は、物体を露光するのに適している。また、本発明のデバイス製造方法は、半導体素子又は液晶表示素子などの電子デバイスを製造するのに適している。
8…局所液浸装置、10…照明系、20…主制御装置、21…スケール板、21A,21B,21C,21D…スケール板、27…ウエハステージ駆動系、30…平面モータ、50…ウエハステージ装置、60A,60B,60C,60D…ヘッド、60E,60F…ヘッド、70…エンコーダシステム、70A,70B,70C,70D…エンコーダ、91…ステージ本体、100…露光装置、ALq…液浸領域、Lq…液体(液浸液)、WST…ウエハステージ、WTB…ウエハテーブル、W…ウエハ、R…レチクル、PL…投影光学系。

Claims (22)

  1. 載置された物体を保持して実質的に所定平面に沿って移動する移動体と;
    前記物体上及び/又は前記物体が載置される前記移動体の一面上に液体を供給する液体供給装置と;
    前記物体及び/又は前記移動体の一面との間に前記液体が供給される光学系を含み、該光学系と前記液体とを介して前記物体にエネルギビームを照射して、前記物体にパターンを形成するパターン生成装置と;
    前記移動体の一面上にそれぞれ配置される複数のエンコーダヘッドを有し、該複数のエンコーダヘッドのうち、前記移動体外部に前記所定平面と平行に配置されたグレーティング部と対向し、かつ前記液体によって形成される液浸領域外にあるエンコーダヘッドの計測値に基づいて、前記移動体の位置情報を計測する計測システムと;
    を備える露光装置。
  2. 請求項1に記載の露光装置において、
    前記複数のエンコーダヘッドは、前記移動体が移動することによって前記液浸領域が形成され得る前記移動体の一面上の領域の外に配置されている露光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の露光装置において、
    前記計測システムは、前記所定平面内における前記移動体の位置情報に基づいて、前記複数のエンコーダヘッドの中から前記液浸領域外にあるエンコーダヘッドを選択して用いる露光装置。
  4. 請求項3に記載の露光装置において、
    前記複数のエンコーダヘッドは、前記液浸領域の幅より大きな離間距離を隔てて配置されている露光装置。
  5. 請求項3又は4に記載の露光装置において、
    前記移動体は平面視矩形の部材から成り、前記移動体の四隅部に前記複数のエンコーダヘッドのそれぞれが配置されている露光装置。
  6. 請求項3又は4に記載の露光装置において、
    前記移動体は平面視矩形の部材から成り、前記移動体の四辺の少なくとも1つに沿って、前記複数のエンコーダヘッドが配置されている露光装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の露光装置において、
    前記複数のエンコーダヘッドは、前記所定平面内で互いに直交する第1及び第2方向のそれぞれを計測方向とする第1及び第2ヘッドを含み、
    前記計測システムは、前記第1及び第2ヘッドを各1つ含む、少なくとも合計3つのエンコーダヘッドを用いる露光装置。
  8. 請求項7に記載の露光装置において、
    前記グレーティング部は、前記第1ヘッドが対向し得る範囲をカバーする前記第1方向を周期方向とする第1回折格子と、前記第2ヘッドが対向し得る範囲をカバーする前記第2方向を周期方向とする第2回折格子と、を含む露光装置。
  9. 請求項7又は8に記載の露光装置において、
    前記グレーティング部は、前記第1及び第2ヘッドが対向し得る範囲をカバーする前記第1及び第2方向を周期方向とする2次元格子を含む露光装置。
  10. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の露光装置において、
    前記複数のエンコーダヘッドは、前記所定平面内で互いに直交する第1及び第2方向の両方を計測方向とする2次元ヘッドを含み、
    前記計測システムは、少なくとも2つの前記2次元ヘッドを用いる露光装置。
  11. 請求項10に記載の露光装置において、
    前記グレーティング部は、前記2次元ヘッドが対向し得る範囲をカバーする前記第1及び第2方向を周期方向とする2次元格子を含む露光装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の露光装置において、
    前記移動体の一面は、前記物体とわずかな間隙を挟んでほぼ同一面を形成するとともに、前記複数のエンコーダヘッドをカバーする光透過部材によって覆われている露光装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の露光装置において、
    前記計測システムは、前記液浸領域外にある複数のエンコーダヘッドのうち、異常な位置情報を出力するエンコーダヘッドを除く残りのエンコーダヘッドを用いる露光装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の露光装置において、
    前記所定平面内における前記移動体の位置情報に基づいて前記移動体を駆動する駆動システムをさらに備える露光装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の露光装置を用いて物体を露光することと;
    露光された前記物体を現像することと;を含むデバイス製造方法。
  16. 光学系と液体とを介して物体にエネルギビームを照射して前記物体にパターンを形成する露光方法であって、
    実質的に所定平面に沿って移動する移動体の前記物体が載置される一面上に配置される複数のエンコーダヘッドのうち、前記移動体の外部に前記所定平面と平行に配置されたグレーティング部と対向し、かつ前記液体によって形成される液浸領域外にあるエンコーダヘッドの計測値に基づいて、前記移動体の位置情報を計測する工程を含む露光方法。
  17. 請求項16に記載の露光方法において、
    前記計測する工程では、前記所定平面内における前記移動体の位置情報に基づいて、前記複数のエンコーダヘッドの中から前記液浸領域外にあるエンコーダヘッドを選択して用いる露光方法。
  18. 請求項16又は17に記載の露光方法において、
    前記複数のエンコーダヘッドは、前記所定平面内で互いに直交する第1及び第2方向のそれぞれを計測方向とする第1及び第2ヘッドを含み、
    前記計測する工程では、前記第1及び第2ヘッドを各1つ含む、少なくとも3つのエンコーダヘッドを用いる露光方法。
  19. 請求項16又は17に記載の露光方法において、
    前記複数のエンコーダヘッドは、前記所定平面内で互いに直交する第1及び第2方向の両方を計測方向とする2次元ヘッドを含み、
    前記計測する工程では、少なくとも2つの前記2次元ヘッドを用いる露光方法。
  20. 請求項16〜19のいずれか一項に記載の露光方法において、
    前記計測する工程では、前記液浸領域外にある複数のエンコーダヘッドのうち、異常な位置情報を出力するエンコーダヘッドを除く残りを用いる露光方法。
  21. 請求項16〜20のいずれか一項に記載の露光方法において、
    前記所定平面内における前記移動体の位置情報に基づいて前記移動体を駆動する工程をさらに含む露光方法。
  22. 請求項16〜21のいずれか一項に記載の露光方法により物体上にパターンを形成する工程と;
    パターンが形成された前記物体を現像する工程と;を含むデバイス製造方法。
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