JP2009276893A - 健康管理支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一般的な科学的根拠のみならず、各人の嗜好も鑑みて算出した効果と共に各人に最適な健康改善プログラムを呈示する健康管理支援装置を提供することができる。
【解決手段】前記対象者の生体情報に基づいて、前記対象者の健康状態を判定する期待値算出管理手段3Aと、この判定結果に基づいて、前記対象者が要する健康改善プログラム及び該健康改善プログラムによる一般的な改善度合いを示す一般改善度合い情報を取得する健康改善プログラム取得手段4Bと、前記対象者による前記健康改善プログラムの実施履歴情報を取得する実施履歴情報取得部1Bと、前記一般改善度合い情報と、前記実施履歴情報と、に基づいて、前記対象者が前記健康改善プログラムを実施することで得られる効果の期待値を算出する期待値算出管理手段3Aと、この算出された前記効果の期待値を提示する期待値提示手段3Bと、を健康管理支援装置に具備させる。
【選択図】 図1
【解決手段】前記対象者の生体情報に基づいて、前記対象者の健康状態を判定する期待値算出管理手段3Aと、この判定結果に基づいて、前記対象者が要する健康改善プログラム及び該健康改善プログラムによる一般的な改善度合いを示す一般改善度合い情報を取得する健康改善プログラム取得手段4Bと、前記対象者による前記健康改善プログラムの実施履歴情報を取得する実施履歴情報取得部1Bと、前記一般改善度合い情報と、前記実施履歴情報と、に基づいて、前記対象者が前記健康改善プログラムを実施することで得られる効果の期待値を算出する期待値算出管理手段3Aと、この算出された前記効果の期待値を提示する期待値提示手段3Bと、を健康管理支援装置に具備させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、健康管理を支援する情報を提供する健康管理支援装置に関する。
近年、高齢化社会の到来が予測され、医療費の高騰や介護保険制度の導入等、医療保険制度の見直しが行われている。また、医療費の削減が社会的に大きな課題となり、その為の施策の一つとして、疾病予防・改善プログラムへの取り組み強化が求められている。
ところで、疾病予防・改善の為の保健指導は従来より行なわれているが、高い効果を期待できる保健指導はあまり無い。また、2008年4月からは特定健康診査(特定健診)が義務化される。これはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)健診のことであり、40歳から74歳までの全保険者、被保険者全員に義務付けられる。そして、保険者は、効果的な保健指導を行なえなかったと認定された場合、ペナルティを課せられることになる。
このような状況から、健康管理支援の為の技術が求められており、このような技術として例えば次のような技術が開示されている。
例えば特許文献1には、健康状態又は疾病の発症に関連する健康度とそれらに影響を及ぼす1種類以上のリスクに関するリスクデータとを含む複数の受診者に関する健診データを記憶する記憶手段と、利用者の現状の健康度、リスクデータ、健康度の将来の目標とする目標健康度を入力する入力手段と、所定の間隔をおいた前の時点及び後の時点における健診データを用いて、前の時点において利用者の現状の健康度、リスクデータを満足する健診データを第1のデータ群として抽出し、第1のデータ群に含まれ、且つ後の時点において目標健康度を満足する健診データを第2のデータ群として抽出する抽出手段と、第1のデータ群及び第2のデータ群に基づいて、後の時点におけるリスクデータの組み合わせに応じた目標健康度の達成度を算出する算出手段と、組み合わせと達成度を表示する表示手段とを有する健康指導支援システムが開示されている。
この特許文献1に開示されている技術によれば、受診者の健康状態の改善に或る程度役立つ情報が提示される。
また、特許文献2には、健康に関連する複数の遺伝子多型情報の組み合わせに関連付けて健康支援情報を記憶するハードディスクと、利用者の健康に関連する2以上の遺伝子多型情報を受信する受信インターフェースと、受信した2以上の遺伝子多型情報の組み合わせに基づいて、ハードディスクに記憶された健康支援情報から利用者に適合する健康支援情報を決定するCPUと、決定された健康支援情報を出力する送信インターフェースと、を備えた健康支援情報提供方法,健康支援情報提供装置および健康支援情報提供プログラムが開示されている。
この特許文献2に開示されている技術によれば、利用者の体質にあった健康支援情報が提供される。
さらに、特許文献3には、利用者の身体情報およびニーズ情報を取得するステップと、取得した利用者の前記身体情報および前記ニーズ情報を所定のクラスに分類するステップと、前記クラスに分類した利用者の前記身体情報および前記ニーズ情報に適合する持久力トレーニングおよび筋力トレーニングの2種類を含むトレーニングメニューを設定するステップを有することを特徴とする健康増進プログラムの作成方法が開示されている。
この特許文献3に開示されている技術によれば、利用者のニーズに応じて個人別に運動を行うためのプログラムが作成される。
特開2006−107222号公報
特開2007−34845号公報
特開2004−54591号公報
ところで、或る人にとって科学的に適切であると判断された健康改善プログラムであっても、当然ながら該健康改善プログラムを処方された当人が実行しなければ全く意味を成さない。つまり、種々の健康改善プログラムに対する各人の嗜好は、それらの効果を予想する上で非常に大きな意味を持つ事項である。
なお、上述した特許文献1乃至特許文献3に開示されている技術により提供される情報は、種々の健康改善プログラムに対する各人の嗜好や体質が全く考慮されていない。従って、特許文献1乃至特許文献3に開示されている技術により提供される情報が科学的事実に基づいた如何に適切な情報であろうとも、もし各人の嗜好に合わず、現実に実施されなければ机上の空論となり得る。
本発明は、前記のような事情に鑑みて為されたものであり、一般的な科学的根拠のみならず、各人の嗜好をも鑑みて算出した効果と共に最適な健康改善プログラムを呈示する健康管理支援装置を提供することができる。
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の本発明による健康管理支援装置は、対象者の健康管理を支援する情報を呈示する健康管理支援装置であって、前記対象者の生体情報に基づいて、前記対象者の健康状態を判定する健康状態判定部と、前記健康状態判定部による判定結果に基づいて、前記対象者が要する健康改善プログラム及び該健康改善プログラムによる一般的な改善度合いを示す一般改善度合い情報を取得する健康改善プログラム取得部と、前記対象者による前記健康改善プログラムの実施履歴情報を取得する実施履歴情報取得部と、前記一般改善度合い情報と、前記実施履歴情報と、に基づいて、前記対象者が前記健康改善プログラムを実施することで得られる効果の期待値を算出する期待値算出部と、前記期待値算出部により算出された前記効果の期待値を呈示する呈示手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、一般的な科学的根拠のみならず、各人の嗜好をも鑑みて算出した効果と共に最適な健康改善プログラムを呈示する健康管理支援装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る健康管理支援装置の概略システム構成を示す図である。同図に示すように、健康管理支援装置は、実施履歴管理手段1と、生体情報管理手段2と、期待値算出手段3と、健康改善プログラム管理手段4と、を具備する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る健康管理支援装置の概略システム構成を示す図である。同図に示すように、健康管理支援装置は、実施履歴管理手段1と、生体情報管理手段2と、期待値算出手段3と、健康改善プログラム管理手段4と、を具備する。
前記実施履歴管理手段1は、外部システムから送信される実施履歴情報を受け付ける実施履歴情報受付手段1Aと、該実施履歴情報受付手段1Aによって受け付けた実施履歴を記憶する実施履歴情報記憶手段1Bと、を有する。
前記実施履歴情報とは、個人を特定する識別情報である“個人ID”と、健康改善プログラムを識別する情報である“プログラム名”、“プログラムコード”、及び“種別”と、当該個人IDに対応する人が当該健康改善プログラムを実施したか否かを示す“実施有無”と、実施した場合にはその頻度を示す“実施頻度”と、実施した場合はその期間を示す“実施期間(開始)”及び“実施期間(終了)”と、を含む情報である。
図2は、このような実施履歴情報の一例を示す図である。前記実施履歴情報記憶手段1Bは、図2に示すように、実施履歴情報を実施履歴テーブルとして記憶する。
なお、実施履歴情報のうち“種別”項目は、必須の項目ではない。また、“実施頻度”項目も必須の項目ではなく、適宜、代わりに/更に“実施量”項目を設定しても良い。すなわち、例えば健康改善プログラムがマラソンである場合には、“実施頻度”と“実施量”とを実施履歴情報記憶手段1Bに記憶させ、健康改善プログラムが食事制限である場合には、“実施頻度”のみを実施履歴情報記憶手段1Bに記憶させれば良い。
また、“実施頻度”の表現方法としては、実施の有無を示す離散値(例えば1、0等)によって表現しても良いし、例えば1回/週等のように定量的に表現しても良いし、定量的な値に基づいて頻度高低を示す離散的な値(例えば1:頻度多、0.5:頻度少、0:無し)によって表現しても良い。
前記生体情報管理手段2は、入力された生体情報を受け付ける生体情報受付手段2Aと、前記生体情報受付手段2Aによって受け付けた生体情報を記憶する生体情報記憶手段2Bと、を有する。
前記生体情報とは、個人を特定する識別情報である“個人ID”と、“身長”と、“体重”と、“BMI(ボディ・マス・インデックス)”と、“血圧L(拡張期の血圧値)”と、“血圧H(収縮期の血圧値)”と、“中性脂肪”と、“AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)”と、“ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)”と、を含む情報である。
図3は、このような生体情報の一例を示す図である。前記生体情報記憶手段2Bは、図3に示すように、生体情報を生体情報テーブルとして記憶する。
前記期待値算出手段3は、生体情報管理手段2から生体情報を取得して、後述する処理によって当該健康管理支援の対象者(以降、被指導者と称する)の健康状態を抽出する期待値算出管理手段3Aと、この期待値算出管理手段3Aにより算出された期待値を提示する期待値提示手段3Bと、を有する。
前記健康改善プログラム管理手段4は、健康改善プログラムが格納されている健康改善プログラム記憶手段4Aと、前記期待値算出手段3からの指示に基づいて該健康改善プログラム記憶手段4Aから健康改善プログラムを取得して前記期待値算出手段3に出力する健康改善プログラム取得手段4Bと、を有する。
詳細には、前記健康改善プログラム記憶手段4Aには、図4に示すように健康改善プログラム管理テーブルとして、各々の健康改善プログラムについて、識別の為の“プログラムコード”と、そのカテゴリーを示す“種別”と、が記憶されている。更に、図5に示すように健康改善プログラム詳細テーブルとして、各々の健康改善プログラムについて、“プログラムコード”と、“種別”と、“詳細管理番号”と、“詳細内容”と、科学的に割り出された一般的な改善効果である“期待される改善効果”と、が記憶されている。
以下、図6に示すフローチャートを参照して、本第1実施形態に係る健康管理支援装置による健康改善プログラムの呈示に係る一連の処理について説明する。
まず、当該健康管理支援装置が、外部からの要求により又は定期的に起動される(ステップS1)。ここで、外部からの要求により起動される場合には、前記期待値算出管理手段3Aは、被指導者を特定する識別情報である“個人ID”と共に、前記要求を受け付ける。一方、定期的に起動される場合には、被指導者のリストを、予め記憶装置(不図示)に記憶させておき、この被指導者のリスト中から、対象者となる被指導者を取り出して本処理を行うようにすれば良い。
上述したようにして起動された後、前記期待値算出管理手段3Aは、生体情報管理手段2から出力された生体情報を取得し、この生体情報に基づいて、被指導者の健康状態を判定する(ステップS2)。
詳細には、前記期待値算出管理手段3Aは、前記期待値算出管理手段3Aから生体情報を取得した後、記憶装置(不図示)に記憶されている生体情報の各データ項目における標準値を更に取得し、被指導者の生体情報と標準値の生体情報とを比較することで、被指導者の健康状態を判定する。
この判定においては、生体情報の各データ項目別に標準値との差異に基づいて判定しても良いし、複数のデータ項目を組み合わせて異常を判定しても良い。なお、判定結果の表現方法としては、例えば“A(異常あり)”、“B(異常疑い)”、“C(異常なし)”等のように、文字記号によって表現しても良いし、“1(異常あり)”、“0.5(異常疑い)”、“0(異常なし)”等のように離散化した値で表現しても良い。また、生体情報の各データ項目別に判定する場合には“(現状値−標準値)/標準値”等のように連続的な値を用いて、判定結果を表現しても良い。
このようにして判定した被指導者の健康状態に基づいて、前記期待値算出管理手段3Aは、当該被指導者に必要な健康改善プログラムを、健康改善プログラム管理手段4から取得する(ステップS3)。
具体的には、生体情報の各データ項目別に健康状態を判定した場合には、各データ項目別に対応関係が定義付けされている健康改善プログラム(例えばBMIが高すぎる値であれば、その低減の為の健康改善プログラム)を取得する。
また、生体情報の各データ項目のうち複数項目から健康状態を判定した場合には、例えば糖尿病等、各病名毎に対応関係が定義付けされている健康改善プログラムを取得する。このとき、前記ステップS2において判定した健康状態の程度を検索条件に含めれば、より条件に適合した健康改善プログラムを取得することができる。
なお、前記ステップS3において取得する健康改善プログラムには、少なくとも、当該健康改善プログラムのプログラム内容と、当該健康改善プログラムによる期待される改善の度合いと、が含まれている。ここで、期待される改善の度合いの表現方法としては、例えば“A(効果大)”、“B(効果中)”、“C(効果なし)”等のように文字記号によって表現しても良いし、“1(効果大)”、“0.5(効果中)”、“0(効果小)”等のように離散化した値で表現しても良いし、“期待される改善値/標準値”等のように連続的な値によって表現しても良い。また、それらは各々の健康改善プログラムのプログラム内容によって、互いに異なる形式で表現しても勿論良い。
前記ステップS3において健康改善プログラムを取得した後、前記期待値算出管理手段3Aは、被指導者の実施履歴情報を、前記実施履歴情報記憶手段1Bから取得する(ステップS4)。このステップS4においては、前記ステップS3において取得した健康改善プログラムのみについての実施履歴情報を取得しても良いし、前記ステップS3において取得した健康改善プログラムと同一の分類に所属する健康改善プログラムについての実施履歴情報を更に取得しても勿論よい。
例えば、前記ステップS3において、健康改善プログラムとして水泳が検索された場合に、当該被指導者の水泳の実施履歴だけを取得しても良いし、水泳の上位概念として運動の実施履歴を取得しても良い。更に当該上位概念(この場合、運動)の下位概念であるゴルフ等についての被指導者の実施履歴を取得してもよい。このようにする場合、一般に公開されているシソーラス(類義語辞典)等を利用して上位概念等の検索を行えばよい。
前記ステップS4における処理を終えた後、健康改善プログラムによる健康改善度を示す期待値を算出する(ステップS5)。
具体的には、このステップS5においては、健康改善プログラム毎に規定されている上述した“期待される改善効果”と、前記ステップS4において取得した被指導者の実施履歴情報と、に基づいて、前記ステップS3において取得した健康改善プログラムによる健康改善の期待値を算出する。
このステップS5においては、例えば“期待される改善効果”、“実施有無”、及び“実施頻度”が数値で表されている場合には、単純にそれらの値を掛け合わせてもよいし、予め定めた変換テーブルによって所定の数値に変換してから掛け合わせてもよい。
また、“期待される改善効果”、“実施有無”、及び“実施頻度”が数値で表されていない場合には、予め定めた変換テーブルによって各々のデータ項目を数値に変換してから、掛け合わせればよい。
例えば、期待できる効果が大きい程、そのデータ項目を示す数値が大きなるように、上述した変換/数値化を行う。従って、最終的な期待値の算出方法としては、掛け合わせて算出した値を、例えば2つの閾値に基づいて3段階に分類し、値が大きい分類から順にA,B,Cと割り振る方法を挙げることができる。
なお、上述した期待値の算出方法はあくまでも一例であって、当該算出方法に限られるものではない。
前記ステップS5における処理を終えると、前記期待値提示手段3Bは、前記期待値算出管理手段3Aにより算出された期待値を、当該健康改善プログラムと共にユーザに呈示する(ステップS6)。
詳細には、例えば図7に示すように、前記ステップS3において取得した健康改善プログラムと、各々の健康改善プログラムに規定されている“期待される改善効果”と、前記ステップS4において取得した実施履歴情報に記されている被指導者の実施実績(“実施有無”及び/又は“実施頻度”)を示す情報と、前記ステップS5において算出した期待値と、を対応する健康改善プログラムについて提示する。なお、図7に示すように、被指導者に対するコメント49を更に提示しても勿論よい。
すなわち、例えば糖尿病の健康改善プログラムを見た場合に、人によっては食事改善プログラムよりも運動プログラムの方が効果がある場合もあるし、その逆に運動プログラムよりも食事改善プログラムの方が効果がある場合もある。このような場合に、“実施効果”として個人個人の過去の改善効果を考慮に入れることで、より精度の高い期待値を算出することができる。
以上説明したように、本第1実施形態によれば、一般的な科学的根拠のみならず、各人の嗜好をも鑑みて算出した効果と共に最適な健康改善プログラムを呈示する健康管理支援装置を提供することができる。
[第2実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第2実施形態に係る健康管理支援装置について説明する。なお、説明の重複を避ける為に、前記第1実施形態に係る健康管理支援装置との相違点のみを説明する。
以下、図面を参照して本発明の第2実施形態に係る健康管理支援装置について説明する。なお、説明の重複を避ける為に、前記第1実施形態に係る健康管理支援装置との相違点のみを説明する。
前記実施履歴情報記憶手段1Bが記憶する実施履歴テーブルのデータ項目の一つとして、図8に示すように“実施効果”を設定する。ここで“実施効果”とは、当該健康改善プログラムを過去に実施したことがある被指導者が、その健康改善プログラムによりどの程度の効果を得ることができたかを示すデータ項目である。
図8に示す例では、“A”と“B”とで実施効果を表現している。なお、実施効果の表現方法は、このような表現に限られないことは勿論である。ステップS5における期待値の算出の際の変換/数値化処理(詳細は後述)においては、例えば、実施効果が大きい程、実施効果を示す値が大きくなるように設定すればよい。
以下、図6に示すフローチャートの処理に関して、前記第1実施形態に係る健康管理支援装置との相違点について説明する。
前記ステップS4における処理を終えた後、健康改善プログラムによる健康改善度を示す期待値を算出する(ステップS5)。
具体的には、このステップS5においては、健康改善プログラム毎に規定されている上述した“期待される改善効果”と、前記ステップS4において取得した被指導者の実施履歴情報と、上述した“実施効果”と、に基づいて、前記ステップS3において取得した健康改善プログラムによる健康改善の期待値を算出する。
すなわち、このステップS5においては、例えば“期待される改善効果”、“実施有無”、“実施頻度”、及び“実施効果”が数値で表されている場合には、単純にそれらの値を掛け合わせてもよいし、予め定めた変換テーブルによって所定の数値に変換してから掛け合わせてもよい。
また、“期待される改善効果”、“実施有無”、“実施頻度”、及び“実施効果”が数値で表されていない場合には、予め定めた変換テーブルによって各々のデータ項目を数値に変換してから、掛け合わせればよい。
なお、期待できる効果が大きい程、そのデータ項目を示す数値が大きなるように、上述した変換/数値化を行う。従って、最終的な期待値の算出方法としては、掛け合わせて算出した値を、例えば2つの閾値に基づいて3段階に分類し、値が大きい分類から順にA,B,Cと割り振る方法を挙げることができる。
つまり、本第2実施形態に係る健康管理支援装置においては、前記ステップS5における期待値の算出において、“実施効果”を所定の変換テーブルによって変換/数値化し、“期待される改善効果”、“実施有無”、及び“実施頻度”と共に掛け合わせる処理を行う。この点において、前記第1実施形態に係る健康管理支援装置と相違する。
以上説明したように、本第2実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果を奏する上に、被指導者の健康改善プログラムに対する適合性(体質的に当該健康改善プログラムが効果を出しやすいか否か)を考慮して期待値を算出する為、より高精度の期待値を算出することができる健康管理支援装置を提供することができる。
[第3実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第3実施形態に係る健康管理支援装置について説明する。なお、説明の重複を避ける為に、前記第2実施形態に係る健康管理支援装置との相違点のみを説明する。
以下、図面を参照して本発明の第3実施形態に係る健康管理支援装置について説明する。なお、説明の重複を避ける為に、前記第2実施形態に係る健康管理支援装置との相違点のみを説明する。
図9は、本第3実施形態に係る健康管理支援装置の概略システム構成を示す図である。前記第1実施形態に係る健康管理支援装置との相違点は、前記健康改善プログラム管理手段4が、健康改善プログラム記憶手段4A及び健康改善プログラム取得手段4Bの他に、健康改善プログラム評価手段4Cを有する点である。
以下、本第3実施形態に係る健康管理支援装置に特有の処理を説明する。
まず、期待値算出管理手段3Aは、所定の被指導者群(詳細は後述する)について生体情報を取得して、各データ項目について平均値を算出する。そして、前記期待値算出管理手段3Aは、記憶装置(不図示)に記憶されている生体情報の各データ項目における標準値を取得し、被指導者群の生体情報と標準値の生体情報とを比較することで、被指導者群の健康状態を判定する。
続いて、このようにして判定した被指導者群の健康状態に基づいて、前記期待値算出管理手段3Aは、当該被指導者群に必要な健康改善プログラムを、健康改善プログラム管理手段4から取得する。
さらに、前記期待値算出管理手段3Aは、被指導者群を構成する被指導者の実施履歴情報を、前記実施履歴情報記憶手段1Bから取得する。そして、被指導者群を構成する被指導者のうち、前記被指導者群に必要な健康改善プログラムを過去に実施している被指導者の実施履歴情報のデータ項目のうち“実施効果”について、平均値を取る。そして、このようにして算出した、前記被指導者群の当該健康改善プログラムについての“実施効果”を、前記健康改善プログラム評価手段4Cに出力する。
前記健康改善プログラム評価手段4Cは、前記健康改善プログラム評価手段4Cから出力された前記被指導者群の当該健康改善プログラムについての“実施効果”を、前記被指導者群の生体情報と対応付けて記憶する。
上述した一連の処理を、例えば、予め定められた時刻に予め定められた被指導者群について実行することで、次のような処理が可能となる。
すなわち、図6に示すフローチャートの処理を実行中に、前記ステップS4において取得した被指導者の実施履歴情報のデータ項目として“実施効果”が存在しない場合(例えば、前記ステップS3で取得した健康改善プログラムを当該被指導者が過去に実行したことがない場合)に、当該被指導者の生体情報と類似する生体情報の被指導者群に対応する“実施効果”を、前記健康改善プログラム評価手段4Cから取得して、便宜的に当該被指導者の“実施効果”として、前記ステップS5における期待値算出処理に用いることができる。
なお、前記所定の被指導者群としては、例えば職場、家庭、及び宗教団体等、一般的に被指導者が所属する可能性がある母集団を用いればよい。
さらには、前記所定の被指導者群は、年齢、体重、性別、前記被指導者が属する職場、家庭、居住地、及び宗教団体のうち少なくとも何れか一つの要素に基づいて選出した対象者で構成してもよい。例えば、年齢30歳〜40歳で且つ当該期待値算出処理の対象者と同じ職場(業種)の被指導者で構成してもよい。
以上説明したように、本第3実施形態によれば、前記第2実施形態に係る健康管理支援装置と同様の効果を奏する上に、必要とされる健康改善プログラムが当該被指導者により過去に実行されたことがない場合であっても、類似する生体情報を有する母集団から導き出した“実施効果”を利用して、精度の高い期待値を算出することが可能となる健康管理支援装置を提供することができる。
以上、第1実施形態乃至第3実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…実施履歴管理手段、 1A…実施履歴情報受付手段、 1B…実施履歴情報記憶手段、 2…生体情報管理手段、 2A…生体情報受付手段、 2B…生体情報記憶手段、 3…期待値算出手段、 3A…期待値算出管理手段、 3B…期待値提示手段、 4…健康改善プログラム管理手段、 4A…健康改善プログラム記憶手段、 4B…健康改善プログラム取得手段。
Claims (4)
- 対象者の健康管理を支援する情報を呈示する健康管理支援装置であって、
前記対象者の生体情報に基づいて、前記対象者の健康状態を判定する健康状態判定部と、
前記健康状態判定部による判定結果に基づいて、前記対象者が要する健康改善プログラム及び該健康改善プログラムによる一般的な改善度合いを示す一般改善度合い情報を取得する健康改善プログラム取得部と、
前記対象者による前記健康改善プログラムの実施履歴情報を取得する実施履歴情報取得部と、
前記一般改善度合い情報と、前記実施履歴情報と、に基づいて、前記対象者が前記健康改善プログラムを実施することで得られる効果の期待値を算出する期待値算出部と、
前記期待値算出部により算出された前記効果の期待値を呈示する呈示手段と、
を具備することを特徴とする健康管理支援装置。 - 前記実施履歴情報とは、前記対象者が前記健康改善プログラムを実施した頻度及び該実施による効果を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の健康管理支援装置。
- 対象者群を構成する複数の対象者について、前記健康改善プログラムに係る前記効果の平均値を算出し、該算出結果と前記健康改善プログラムとを対応付けて記憶する対象者群評価部を含み、
前記期待値算出手段は、前記対象者が前記健康改善プログラムを実施したことが無い場合には、前記対象者群評価部に記憶された前記算出結果を前記効果として用いて期待値を算出することを特徴とする請求項2に記載の健康管理支援装置。 - 前記対象者群は、年齢、体重、性別、前記対象者が属する職場、家庭、居住地、及び宗教団体のうち少なくとも何れか一つの要素に基づいて選出された対象者から成ることを特徴とする請求項3に記載の健康管理支援装置。
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