JP2009276552A - 半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法 - Google Patents
半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009276552A JP2009276552A JP2008127531A JP2008127531A JP2009276552A JP 2009276552 A JP2009276552 A JP 2009276552A JP 2008127531 A JP2008127531 A JP 2008127531A JP 2008127531 A JP2008127531 A JP 2008127531A JP 2009276552 A JP2009276552 A JP 2009276552A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- colored layer
- color filter
- transparent substrate
- transparent resin
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Optical Filters (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
【解決手段】透明基板上にパターン状に形成された透明樹脂層を有するカラーフィルタ用基板と、透明基板および透明樹脂層を覆うように形成された着色層とを有し、透明基板と、透明樹脂層と、着色層とが積層された領域を反射光用領域として用い、透明基板と、着色層とが積層された領域を透過光用領域として用いる半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法であって、着色層形成用層を形成する着色層形成用塗工液塗布工程と、透明基板側から紫外線照射して露光する裏面露光工程と、現像工程とを有する。
【選択図】図1
Description
また、本発明によれば、透明樹脂層の紫外線吸収効果により、ハーフトーン部が形成されているフォトマスクを使わずに済み、通常マスクにて透明樹脂層上の着色層と基板上の着色層の膜厚差を効率的につけることが可能となる。
本発明の半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法は、透明基板、および上記透明基板上にパターン状に形成された透明樹脂層を有するカラーフィルタ用基板と、上記透明基板および上記透明樹脂層を覆うように形成された着色層とを有し、上記透明基板と、上記透明樹脂層と、上記着色層とが積層された領域を反射光用領域として用い、上記透明基板と、上記着色層とが積層された領域を透過光用領域として用いる半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法であって、上記透明基板および上記透明樹脂層を覆うように着色層形成用塗工液を塗布し、着色層形成用層を形成する着色層形成用塗工液塗布工程と、上記着色層形成用層を上記透明基板側から紫外線照射して露光する裏面露光工程と、上記着色層形成用層を現像する現像工程とを有することを特徴とする製造方法である。
ここで、本発明に用いられるカラーフィルタ用基板11は、透明基板1上に画素部を画定する遮光部4が形成されていてもよい。
以下、本発明の半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法の各工程について説明する。
まず、本発明における着色層形成用塗工液塗布工程について説明する。本発明における着色層形成用塗工液塗布工程は、透明基板、および上記透明基板上にパターン状に形成された透明樹脂層を有するカラーフィルタ用基板上に、上記透明基板および上記透明樹脂層を覆うように着色層形成用塗工液を塗布し、着色層形成用層を形成する工程である。
以下に、本工程に用いられるカラーフィルタ用基板および着色層形成用塗工液等について説明する。
本工程に用いられるカラーフィルタ用基板は、透明基板および透明基板上にパターン状に形成された透明樹脂層を有するものである。
上記カラーフィルタ用基板に用いられる透明基板は、上記透明樹脂層を形成可能であり、可視光に対して透明な基板であれば特に限定されるものではなく、一般的なカラーフィルタに用いられる透明基板と同様のものとすることができる。
上記カラーフィルタ用基板に用いられる透明樹脂層としては、透明基板上にパターン状に形成されるものであり、半透過型液晶表示装置用カラーフィルタのうち、反射光用領域として用いられる領域に形成されるものである。
ここでの紫外線透過率とは、露光波長のうち250nm〜400nmの範囲内のものの平均透過率である。
上記紫外線透過率は、上記紫外線透過率は、紫外可視近赤外分光光度計(Lambda19 PERKIN ELEMER社製)により測定される値である。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノンが挙げられる。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等が挙げられる。ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)としては、TINUVIN144,TINUVIN 123,TINUVIN 152,TINUVIN 292,TINUVIN 770(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社)等が挙げられる。
これらの紫外線吸収剤は、単独もしくは2種類以上混合して使用してもよい。
本工程に用いられるカラーフィルタ用基板は、上述した透明基板、および透明樹脂層以外にも、必要な部材を適宜形成することができる。例えば画素を画定する遮光部が挙げられる。
本工程においては、上述したカラーフィルタ用基板に着色層形成用塗工液を塗布する。このような着色層形成用塗工液は、通常、固形分と、溶剤分とからなる。本工程においては、このような着色層形成用塗工液中の固形分濃度は20質量%〜35質量%の範囲内が好ましく、中でも20質量%〜25質量%の範囲内、特に21質量%〜25質量%の範囲内が好ましい。
以下各成分について説明する。
上記着色層形成用塗工液に用いられる溶剤としては、所望により配合される添加剤成分を分散または溶解し、かつ、これらの成分と反応せず、適度の揮発性を有するものである限り、適宜に選択して使用することができる。
上記溶剤のうち、溶解性、顔料分散性、塗布性等の観点から、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、ぎ酸n−アミル、酢酸i−アミル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸i−プロピル、酪酸エチル、酪酸n−ブチル、ピルビン酸エチル等が好ましく、また高沸点溶剤としてはミネラルスピリット、石油ナフサS−100、石油ナフサS−150、テトラリン、テレピン油、γ−ブチロラクトン等が好ましい。溶剤の使用量は、固形分成分100重量部に対して、通常、100重量部〜10,000重量部、好ましくは500重量部〜5,000重量部である。
(ポリマー成分)
本工程に用いられるポリマー成分としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレンビニル共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリメタクリル酸樹脂、エチレンメタクリル酸樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル、ポリビニルアルコール、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミック酸樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂等、および、重合可能なモノマーであるメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、sec-ブチルアクリレート、sec-ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリレート、n−ペンチルメタクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニル−2−ピロリドン、グリシジル(メタ)アクリレートの1種以上と、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸の2量体(例えば、東亜合成化学(株)製M−5600)、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、ビニル酢酸、これらの酸無水物等の1種以上からなるポリマーまたはコポリマー等が挙げられる。また、上記のコポリマーにグリシジル基または水酸基を有するエチレン性不飽和化合物を付加させたポリマー等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また、本工程に用いられるモノマー成分としては、具体的には、アリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシエチレングリコールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリセロールアクリレート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、イソボニルアクリレート、イソデキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ステアリルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,3−プロパンジオールアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジアクリレート、グリセロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパントリアクリレート、ブチレングリコールジアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリアクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジアクリレート、ジアリルフマレート、1,10−デカンジオールジメチルアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、および、上記のアクリレート基をメタクリレート基に置換したもの、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、1−ビニル−2−ピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート、テトラヒドロフルフリールアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、3−ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート、フェノール−エチレンオキサイド変性アクリレート、フェノール−プロピレンオキサイド変性アクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、ビスフェノールA−エチレンオキサイド変性ジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレートモノステアレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサド変性トリアクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリレート、ペンタエリスリトールペンタアクリレート、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等のアクリレートモノマー、および、これらのアクリレート基をメタクリレート基に置換したもの、ポリウレタン構造を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたウレタンアクリレートオリゴマー、ポリエステル構造を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたポリエステルアクリレートオリゴマー、エポキシ基を有するオリゴマーにアクリレート基を結合させたエポキシアクリレートオリゴマー、ポリウレタン構造を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたウレタンメタクリレートオリゴマー、ポリエステル構造を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたポリエステルメタクリレートオリゴマー、エポキシ基を有するオリゴマーにメタクリレート基を結合させたエポキシメタクリレートオリゴマー、アクリレート基を有するポリウレタンアクリレート、アクリレート基を有するポリエステルアクリレート、アクリレート基を有するエポキシアクリレート樹脂、メタクリレート基を有するポリウレタンメタクリレート、メタクリレート基を有するポリエステルメタクリレート、メタクリレート基を有するエポキシメタクリレート樹脂等が挙げられる。
本工程に用いられる開始剤としては、具体的には、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、N,N′テトラメチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフェノン、4,4′−ジエチルアミノベンゾフェノン、2−エチルアントラキノン、フェナントレン等の芳香族ケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル類、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等のベンゾイン、2−(o−クロロフェニル)−4,5−フェニルイミダゾール2量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール2量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール2量体、2,4,5−トリアリールイミダゾール2量体、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン、2−トリクロロメチル−5−スチリル−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(p−シアノスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−トリクロロメチル−5−(p−メトキシスチリル)−1,3,4−オキサジアゾール等のハロメチルチアゾール化合物、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−p−メトキシスチリル−S−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(1−p−ジメチルアミノフェニル−1,3−ブタジエニル)−S−トリアジン、2−トリクロロメチル−4−アミノ−6−p−メトキシスチリル−S−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−S−トリアジン、2−(4−エトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−S−トリアジン、2−(4−ブトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−S−トリアジン等のハロメチル−S−トリアジン系化合物、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノプロパノン、1,2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1,1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、イルガキュアー369(チバガイギー社製)、イルガキュアー651(チバガイギー社製)、イルガキュアー907(チバガイギー社製)等の光重合開始剤が挙げられる。本工程では、これらの光重合開始剤を単独で、または、2種以上を混合して使用することができる。
このような開始剤の着色層中、すなわち固形分成分中の使用量としては、10質量%〜30質量%、特に10質量%〜20質量%の範囲内であることが好ましい。
本工程に用いられる顔料としては、赤色顔料であれば、ピグメントレッド177、ピグメントレッド254、およびピグメントレッド209等を挙げることができ、緑色顔料であれば、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン37、およびピグメントグリーン7等を挙げることができ、青色顔料であれば、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー16、ピグメントブルー17、およびピグメントブルー15等を挙げることができる。
本工程に用いられるその他の添加剤として、1種または2種以上の分散剤を用いることができる。使用可能な分散剤は特に限定されず、例えば、ノナノアミド、デカンアミド、ドデカンアミド、N−ドデシルヘキサデカンアミド、N−オクタデシルブロピオアミド、N,N−ジメチルドデカンアミドおよびN,N−ジヘキシルアセトアミド等のアミド化合物、ジエチルアミン、ジヘプチルアミン、ジブチルヘキサデシルアミン、N,N,N',N'−テトラメチルメタンアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン及びトリオクチルアミン等のアミン化合物、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N,N',N'−(テトラヒドロキシエチル)−1,2−ジアミノエタン、N,N,N'−トリ(ヒドロキシエチル)−1,2−ジアミノエタン、N,N,N',N'−テトラ(ヒドロキシエチルポリオキシエチレン)−1,2−ジアミノエタン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン及び1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン等のヒドロキシ基を有するアミン等を例示することができ、その他にニペコタミド、イソニペコタミド、ニコチン酸アミド等の化合物を挙げることができる。
本工程において着色層形成用塗工液を塗布する方法としては、上記カラーフィルタ用基板上に着色層形成用塗工液を塗布することが可能な方法であれば特に限定されるものではなく、例えばスピンコート法やダイコート法、印刷法など一般的な方法とすることができる。中でも好適に用いられる方法としては、スピンコート法が挙げられる。
本工程においては、着色層形成用塗工液を塗布した後に通常、所定の時間放置して反射光用領域と透過光用領域との膜厚差を形成する引き置き、減圧乾燥、プリベーク等が行われる。
次に、本発明における裏面露光工程について説明する。本発明における裏面露光工程は、上記着色層形成用層を上記透明基板側から露光する工程である。
なお、図2ではカラーフィルタ用基板11は、画素を画定する遮光部4が形成されたものを用いている。
次に、本発明における現像工程について説明する。本発明における現像工程は、上記着色層形成用層を現像する工程である。
本発明は、上述した着色層形成用塗工液塗布工程、露光工程、および現像工程以外に必要な工程を適宜有していてもよい。例えば上記カラーフィルタ用基板を形成するカラーフィルタ用基板形成工程や、上記着色層上に配向膜を形成する配向膜形成工程、透明電極層を形成する透明電極層形成工程等が挙げられる。このような各工程については、一般的なカラーフィルタの製造方法の際に行なわれる方法と同様とすることができる。
次に、本発明の半透過型液晶表示装置用カラーフィルタについて説明する。
本発明の半透過型液晶表示装置用カラーフィルタは、透明基板、および上記透明基板上にパターン状に形成された透明樹脂層を有するカラーフィルタ用基板と、上記透明基板および上記透明樹脂層を覆うように形成された着色層とを有し、上記透明基板と、上記透明樹脂層と、上記着色層とが積層された領域を反射光用領域として用い、上記透明基板と、上記着色層とが積層された領域を透過光用領域として用いる半透過型液晶表示装置用カラーフィルタであって、上記透明樹脂層内に紫外線吸収剤を含むことを特徴とするものである。
以下、本発明の半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの各構成について詳細に説明する。
透明基板、および上記透明基板上にパターン状に形成された透明樹脂層を有するものである。
本発明における透明樹脂層は、透明基板上にパターン状に形成されるものであり、半透過型液晶表示装置用カラーフィルタのうち、反射光用領域として用いられる領域に形成されるものである。
ここでの紫外線透過率およびその測定方法については、「A.半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法」の項に記載したので、ここでの説明は省略する。
本発明における透明基板については、「A.半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法」の項に記載したので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明に用いられる着色層について説明する。本発明に用いられる着色層は、上記透明樹脂層および上記透明基板を覆うように形成され、反射光用領域および透過光用領域の各領域に形成されるものである。
なお、本発明に用いられる着色層の材料については、「A.半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法」に記載したのでここでの説明は省略する。
本発明の半透過型液晶表示装置用カラーフィルタは、上記透明基板、透明樹脂層および着色層以外にも、例えば、遮光部、オーバーコート層や透明電極層、更には配向膜や柱状スペーサ等が形成されたものであってもよい。
なお、本発明における遮光部については、「A.半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法」の項に記載したので、ここでの説明は省略する。
(感光性樹脂層形成工程)
透明基板として300mm×400mm、厚さ0.7mm、i線透過率91%のガラス基板(コーニング社製1317ガラス)を準備し、この基板を定法にしたがって洗浄した。この透明基板上に下記に示す成分組成に従って調製した透明樹脂を塗布した。
(透明樹脂層形成用感光性樹脂組成物)
・メタクリル酸メチル−スチレン−アクリル酸共重合体 40重量部
・エピコート180s70(ジャパンエポキシレジン(株)) 17重量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート 30重量部
・イルガギュア907(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製) 8重量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 286重量部
・TINUVIN152(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製) 20重量部
上記透明基板上に下記に示す成分組成に従って調製した緑色着色層樹脂を塗布した。
(緑色着色層形成用感光性樹脂組成物)
・緑色顔料(アビシア社製 モナストラルグリーンθY−C) 4.2重量部
・黄色顔料(BASF社製 パリオトールイエローD1819) 1.8重量部
・分散材(ビックケミー社製 ディスパービック161) 3.0重量部
・モノマー(サートマー社製SR399) 4.0重量部
・ポリマーII 5.0重量部
・イルガキュア907(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製) 1.4重量部
・(2,2’ビス(o-クロロフェニル)-4,5,4',5'-テトラフェニル-1,2’-ビイミダゾール) 0.6重量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 80.0重量部
反射光用着色層の膜厚は、1.1μm、透過光用着色層の膜厚は2.1μmであった。また、透過光用領域の着色層形成用層の膜厚と、反射光用領域の着色層形成用層の膜厚との比(透過光用領域/反射光用領域)としては1.9であった。
(感光性樹脂層形成工程)
下記組成の透明樹脂層形成用感光性樹脂組成物を用いて、実施例1と同様の操作により、透明樹脂層を形成した。これにより、線幅40μm、膜厚3.0μmの透明樹脂層を形成した。
(透明樹脂層形成用感光性樹脂組成物)
・メタクリル酸メチル−スチレン−アクリル酸共重合体 42重量部
・エピコート180s70(ジャパンエポキシレジン(株)) 18重量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート 32重量部
・イルガギュア907(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製) 8重量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 300重量部
実施例1と同様成分組成の緑色着色層樹脂を塗布し、80℃のホットプレート上にて180秒間加熱を行った。プロキシミティ露光機にて所定のフォトマスクを用いて感光性樹脂層側から露光を行った。条件は、露光量150mJ/cm2(波長365nm)とした。KOH系のアルカリ現像液を用いて現像を行い、200℃のオーブンにて30分焼成を行った。
反射光用着色層の膜厚は、1.6μm、透過光用着色層の膜厚は2.1μmであった。また、透過光用領域の着色層形成用層の膜厚と、反射光用領域の着色層形成用層の膜厚との膜厚比(透過光用領域/反射光用領域)としては1.3であった。
実施例1および比較例1のそれぞれの反射光用着色層、透過光用着色層、および膜厚比(透過光用領域/反射光用領域)を表1に示す。
2…透明樹脂層
2'… 紫外線吸収剤を含む透明樹脂層
3…着色層
3'…着色層形成用層
4…遮光部
5…フォトマスク
6…紫外線
11…カラーフィルタ用基板
Claims (3)
- 透明基板、および前記透明基板上にパターン状に形成された透明樹脂層を有するカラーフィルタ用基板と、前記透明基板および前記透明樹脂層を覆うように形成された着色層とを有し、前記透明基板と、前記透明樹脂層と、前記着色層とが積層された領域を反射光用領域として用い、前記透明基板と、前記着色層とが積層された領域を透過光用領域として用いる半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法であって、
前記透明基板および前記透明樹脂層を覆うように着色層形成用塗工液を塗布し、着色層形成用層を形成する着色層形成用塗工液塗布工程と、前記着色層形成用層を前記透明基板側から紫外線照射して露光する裏面露光工程と、前記着色層形成用層を現像する現像工程とを有することを特徴とする半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法。 - 前記透明樹脂層における紫外線の透過率が10%〜60%の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法。
- 透明基板、および前記透明基板上にパターン状に形成された透明樹脂層を有するカラーフィルタ用基板と、前記透明基板および前記透明樹脂層を覆うように形成された着色層とを有し、前記透明基板と、前記透明樹脂層と、前記着色層とが積層された領域を反射光用領域として用い、前記透明基板と、前記着色層とが積層された領域を透過光用領域として用いる半透過型液晶表示装置用カラーフィルタであって、
前記透明樹脂層内に紫外線吸収剤を含むことを特徴とする半透過型液晶表示装置用カラーフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008127531A JP5266867B2 (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | 半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008127531A JP5266867B2 (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | 半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009276552A true JP2009276552A (ja) | 2009-11-26 |
JP5266867B2 JP5266867B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=41442050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008127531A Expired - Fee Related JP5266867B2 (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | 半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5266867B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012242840A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-10 | Boe Technology Group Co Ltd | カラーフィルタ基板及びその製造方法 |
CN105974643A (zh) * | 2016-07-01 | 2016-09-28 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 彩膜基板及其制造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006293228A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 半透過型液晶表示装置用カラーフィルタおよびその製造方法 |
JP2006309125A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-11-09 | Toray Ind Inc | 感光性透明樹脂組成物、および半透過型液晶表示装置 |
JP2007271898A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Toray Ind Inc | 半透過型液晶表示装置用カラーフィルターおよびその製造方法、並びにそれを用いた半透過型液晶表示装置 |
JP2007279297A (ja) * | 2006-04-05 | 2007-10-25 | Dainippon Printing Co Ltd | パターン形成体の製造方法 |
-
2008
- 2008-05-14 JP JP2008127531A patent/JP5266867B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006309125A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-11-09 | Toray Ind Inc | 感光性透明樹脂組成物、および半透過型液晶表示装置 |
JP2006293228A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 半透過型液晶表示装置用カラーフィルタおよびその製造方法 |
JP2007271898A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Toray Ind Inc | 半透過型液晶表示装置用カラーフィルターおよびその製造方法、並びにそれを用いた半透過型液晶表示装置 |
JP2007279297A (ja) * | 2006-04-05 | 2007-10-25 | Dainippon Printing Co Ltd | パターン形成体の製造方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012242840A (ja) * | 2011-05-19 | 2012-12-10 | Boe Technology Group Co Ltd | カラーフィルタ基板及びその製造方法 |
CN105974643A (zh) * | 2016-07-01 | 2016-09-28 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 彩膜基板及其制造方法 |
WO2018000483A1 (zh) * | 2016-07-01 | 2018-01-04 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 彩膜基板及其制造方法 |
US10203542B2 (en) | 2016-07-01 | 2019-02-12 | Shenzhen China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd | Color film substrate and manufacturing method thereof |
CN105974643B (zh) * | 2016-07-01 | 2019-08-30 | 深圳市华星光电技术有限公司 | 彩膜基板及其制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5266867B2 (ja) | 2013-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4518651B2 (ja) | 着色レジスト材セット及びカラーフィルタ | |
JP6354840B2 (ja) | 遮光材付き基板、カラーフィルタ及び液晶表示装置並びにこの遮光材を形成するための着色樹脂組成物 | |
TWI688611B (zh) | 著色劑分散液及其製造方法、著色組成物及其製造方法、著色固化膜、顯示元件以及固體攝像元件 | |
JP6569220B2 (ja) | タッチパネル用黒色樹脂組成物 | |
KR20120059929A (ko) | 컬러필터용 감광성 수지 조성물 및 이를 이용한 컬러필터 | |
JP6699717B2 (ja) | 着色組成物、着色硬化膜及び表示素子 | |
JP2015083664A (ja) | 着色組成物、着色硬化膜及び表示素子 | |
KR20150012163A (ko) | 감광성 수지 조성물 및 이로부터 제조된 컬러필터 | |
TWI522744B (zh) | 用於彩色濾光片的光敏樹脂組合物及使用其的彩色濾光片 | |
JP5079583B2 (ja) | 感光性着色樹脂組成物、これを用いたカラーフィルター及び該カラーフィルターを備えた表示装置 | |
JP5266867B2 (ja) | 半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法 | |
KR20120123930A (ko) | 컬러필터용 감광성 수지 조성물 및 이를 이용한 컬러필터 | |
JP2015180712A (ja) | 着色組成物、着色硬化膜、並びに表示素子及び固体撮像素子 | |
WO2020040054A1 (ja) | 転写フィルム、積層体、及びパターン形成方法 | |
JP2006208796A (ja) | 着色感光性樹脂組成物、着色感光性樹脂膜、感光性樹脂転写材料、遮光膜及びその形成方法、感光性樹脂層の形成方法、カラーフィルター、並びに画像表示装置 | |
JP2012220751A (ja) | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP5239266B2 (ja) | 半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法 | |
KR102510303B1 (ko) | 착색 감광성 수지 조성물, 이를 사용하여 제조된 컬러필터, 및 상기 컬러필터를 포함하는 화상표시장치 | |
JP2011022179A (ja) | フォトマスク及びそれを用いて製造したカラーフィルタ | |
JP2010060841A (ja) | 感光性転写材料、樹脂パターンの形成方法、樹脂パターン付き基板、表示装置及び液晶表示装置 | |
JP2007279467A (ja) | 感光性樹脂転写材料、カラーフィルターおよびその製造方法、ならびに画像表示装置 | |
TWI252356B (en) | Semi-transmission/reflection type liquid crystal display device | |
JP2015001690A (ja) | 高精細カラーフィルタ | |
JP5169466B2 (ja) | 半透過型液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法およびその製造装置 | |
JP2013250473A (ja) | 黒色感光性樹脂組成物、ブラックマトリクスの製造方法、カラーフィルタおよび液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110310 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120718 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120724 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120920 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121204 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130409 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130422 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |